JP2017154931A - 光ファイバ製造方法 - Google Patents

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Takushi Nagashima
拓志 永島
中西 哲也
Tetsuya Nakanishi
哲也 中西
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Abstract

【課題】光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができマルチコア光ファイバを容易に製造することができる方法を提供する。【解決手段】本発明の光ファイバ製造方法は、(1) 第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化された共通クラッド管10を作製する母材作製工程と、(2) 前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれにコアロッド21,22を挿入する挿入工程と、(3) 前記第1端側において前記共通クラッド管のテーパ状の部分を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、(4) 前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ製造方法に関するものである。
共通クラッド中に複数のコアが軸方向に延在するマルチコア光ファイバ(以下「MCF」という。)を製造する方法として、石英ガラス製の共通クラッド管の軸方向に形成された複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入し、これら共通クラッド管とコアロッドとを一体化し線引してMCFを製造する方法が知られている。共通クラッド管はMCFの共通クラッドとなり、コアロッドはMCFのコアおよび一部クラッドとなる。
特許文献1に記載された製造方法では、クラッド管の下端側(線引開始端側)において空孔に封止栓を挿入した後、軸方向に垂直な方向にピン状の脱落防止用部材をクラッド管および封止栓の双方に貫通させて、クラッド管に封止栓を固定する。これにより、クラッド管に挿入したコアロッドが線引工程の際に脱落することを防止する。
特許文献2に記載された製造方法では、クラッド管の下端側(線引開始端側)において空孔に封止栓を挿入した後、クラッド管の下端側にガラス材を溶融接続する。これにより、クラッド管に挿入したコアロッドが線引工程の際に脱落することを防止する。
特許第4098709号公報 特許第4712360号公報
光ファイバの長尺化を図るため、クラッド管の空孔にコアロッドが挿入されてなる光ファイバ母材は大型化されてきている。光ファイバ母材の径(クラッド管の径)は、例えば70φ以上であり、更には100φ以上や130φ以上となってきている。そして、光ファイバ母材の径が大きくなるに従い、線引き開始が難しくなってきている。
具体的には以下のとおりである。線引開始時に、光ファイバ母材の線引開始端の一部を加熱し軟化させてガラス滴を形成し、そのガラス滴を塊として落下させる。そのガラス滴の落下後に、光ファイバ母材が細径化されてなる先端部分を巻き取り、線引を開始する。このような線引開始時の作業は口出しと呼ばれる。従来の製造方法では、このガラス滴の形成に長時間を要する。
特許文献1に記載された製造方法によりマルチコア光ファイバを製造する場合、共通クラッド管に形成された複数の空孔それぞれに封止栓を挿入した後、軸方向に垂直な方向にピン状の脱落防止用部材を共通クラッド管および各封止栓に貫通させて、共通クラッド管に各封止栓を固定する必要がある。したがって、特許文献1に記載された製造方法では、マルチコア光ファイバを製造するための光ファイバ母材の作製が困難である。
特許文献2に記載された製造方法では、クラッド管の下端側(線引開始端側)において空孔に封止栓を挿入した後、クラッド管の下端側にガラス材を溶融接続するので、口出しの際にガラス材がガラス滴として落下する。したがって、巨大なガラス滴が落下することになり、また、接続部が軟化して線引開始前にガラス滴が落下し易くなる。
光ファイバ母材の径が大きくなるほど、このような問題は発生し易い。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができマルチコア光ファイバを容易に製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様の光ファイバ製造方法は、(1) 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、(2) 前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、(3) 前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記共通クラッド管のテーパ状または階段状の部分を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、(4) 前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を備える。
本発明によれば、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、マルチコア光ファイバを容易に製造することができる。
図1は、第1実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図2は、第2実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図3は、第3実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図4は、第4実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図5は、第5実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図6は、第6実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。 図7は、第7実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。
本発明の第1態様の光ファイバ製造方法は、(1) 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、(2) 前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、(3) 前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記共通クラッド管のテーパ状または階段状の部分を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、(4) 前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を備える。また、前記母材作製工程において、前記第1端側における前記空孔の径が前記第2端側における前記空孔の径より小さい前記共通クラッド管を作製するのが好適である。
本発明の第2態様の光ファイバ製造方法は、(1) 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、(2) 前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、(3) 前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記コアロッドを加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、(4) 前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を備える。
本発明の第3態様の光ファイバ製造方法は、(1) 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、(2) 前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、(3) 前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記共通クラッド管の複数の空孔それぞれに封止栓を挿入し、前記封止栓を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、(4) 前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を備える。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図1(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図1(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、共通クラッド管10のテーパ状の部分をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図1(c),(d))。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態では、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態では、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部が階段状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図2(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図2(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、共通クラッド管10の階段状の部分をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図2(c),(d))。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態では、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部が階段状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態でも、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図3(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図3(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、共通クラッド管10のテーパ状の部分をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図3(c),(d))。また、このとき、第1端11側において共通クラッド管10とコアロッド21,22とを一体化する。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態でも、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態でも、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部が階段状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図4(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図4(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、共通クラッド管10の階段状の部分をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図4(c),(d))。また、このとき、第1端11側において共通クラッド管10とコアロッド21,22とを一体化する。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態でも、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部が階段状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態でも、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。また、第1端11側において共通クラッド管10のテーパ状とされた外周部に各空孔が達している。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図5(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図5(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、コアロッド21,22をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10とコアロッド21,22とを一体化し、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図5(c),(d))。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態では、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態でも、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
(第6実施形態)
図6は、第6実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の各空孔の径は、コアロッド21,22の外径より僅かに大きい。また、第1端11側において共通クラッド管10のテーパ状とされた外周部に各空孔が達している。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔にコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図6(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。第1端11側から共通クラッド管10の各空孔に封止栓41,42を挿入する(図6(b))。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図6(c))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、封止栓41,42をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10と封止栓41,42とを一体化し、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図6(d),(e))。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態では、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態でも、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。また、本実施形態では、封止栓41,42が挿入された部分がガラス滴となるので、コアロッド21,22を有効に利用することができる。
(第7実施形態)
図7は、第7実施形態の光ファイバ製造方法を説明する図である。まず、共通クラッド管10を作製し(母材作製工程)、また、コアロッド21,22および支持管30を準備する。
共通クラッド管10は、石英ガラス製であり、第1端11と第2端12との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し、第1端11側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されたものである。共通クラッド管10の第1端11側の一定範囲を細径化するには、機械的または化学的な手段を用いることができる。共通クラッド管10の第1端11側における各空孔の径は、第2端12側における各空孔の径より小さく、コアロッド21,22の外径より小さい。共通クラッド管10はMCFの共通クラッドとなる。
好ましくは、共通クラッド管10の各空孔の内壁面を気相エッチングし、共通クラッド管10の各空孔内に浄化ガス(塩素や酸素)を流しながらバーナで共通クラッド管10を加熱することによる浄化処理によって空孔内を清浄にする(浄化工程)。
共通クラッド管10の各空孔に第2端12側からコアロッド21,22を挿入する(挿入工程、図7(a))。コアロッド21,22は、石英ガラス製であり、MCFのコアおよび一部クラッドとなる。また、共通クラッド管10の第2端12に支持管30を接続する(図7(b))。支持管30は、共通クラッド管10の各空孔から第2端12側にコアロッド21,22が突出しない程度の内径を有する。
第1端11側において、共通クラッド管10のテーパ状の部分をバーナ50により加熱し軟化させて、共通クラッド管10の各空孔を封止する(封止工程、図7(c),(d))。
そして、第2端12側から共通クラッド管10の各空孔内を減圧し、第1端11側から共通クラッド管10およびコアロッド21,22を一体化しながら紡糸してMCFを製造する(線引工程)。
本実施形態では、共通クラッド管10の線引開始端(第1端11)側の一定範囲において外周部がテーパ状に細径化されているので、口出しの際のガラス滴を小さくすることができる。そして、ガラス滴の落下後、有効なMCFを製造して巻き取ることができる。本実施形態では、光ファイバ母材の径が大きくてもガラス滴を小さくすることができ、MCFを容易に製造することができる。
また、第1実施形態の場合と比較すると、本実施形態では、共通クラッド管10の第1端11側における各空孔の径が小さいので、共通クラッド管10の第1端11側の外径を小さくすることができる。これにより更に容易に線引を行うことができる。なお、第2〜第4の実施形態においても、共通クラッド管10の第1端11側における各空孔の径を第2端12側における各空孔の径より小さくしてもよい。
10…共通クラッド管、11…第1端、12…第2端、21,22…コアロッド、30…支持管、41,42…封止栓、50…バーナ。

Claims (4)

  1. 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、
    前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記共通クラッド管のテーパ状または階段状の部分を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、
    前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、
    を備える光ファイバ製造方法。
  2. 前記母材作製工程において、前記第1端側における前記空孔の径が前記第2端側における前記空孔の径より小さい前記共通クラッド管を作製する、
    請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  3. 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、
    前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記コアロッドを加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、
    前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、
    を備える光ファイバ製造方法。
  4. 第1端と第2端との間で軸方向に形成された複数の空孔を有し前記第1端側の一定範囲において外周部がテーパ状または階段状に細径化された石英ガラス製の共通クラッド管を作製する母材作製工程と、
    前記母材作製工程の後に、前記共通クラッド管の前記複数の空孔それぞれに石英ガラス製のコアロッドを挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後に、前記第1端側において前記共通クラッド管の複数の空孔それぞれに封止栓を挿入し、前記封止栓を加熱し軟化させて前記空孔を封止する封止工程と、
    前記封止工程の後に、前記第2端側から前記共通クラッド管の前記空孔内を減圧し、前記第1端側から前記共通クラッド管および前記コアロッドを一体化しながら紡糸してマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、
    を備える光ファイバ製造方法。
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