JP2017154894A - 中間製品ロール - Google Patents
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Abstract
Description
(1)基材層を有し、かつ少なくとも基材層の一方の面にコート層を有するフィルムの中間製品ロールの製造方法であって、長手方向に平行なコート層を積層させる工程、両側のフィルム幅方向端部を切断除去する工程、およびフィルムを巻き取る工程をこの順に有し、前記両側のフィルム幅方向端部を切断除去する工程が、基材層の幅方向端部とコート層の幅方向端部の間を幅方向と平行に往復する切断手段を有し、前記切断手段の駆動範囲のうち最も基材層の幅方向端部に近い位置とコート層の幅方向端部との距離をΔX、前記切断手段の駆動範囲をΔYとしたときに、ΔY/ΔX<1.0を満たすことを特徴とする、中間製品ロールの製造方法。
(2)10.0≦ΔX≦50.0(mm)を満たすことを特徴とする、(1)に記載の中間製品ロールの製造方法。
(3)前記コート層が、粒子を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の中間製品ロールの製造方法。
(4)前記コート層が、易接着層であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の中間製品ロールの製造方法。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の中間製品ロールの製造方法により得られた中間製品ロールよりフィルムを巻き出す工程、巻き出したフィルムからコート層が積層されていない部分を切断除去する工程、及び再度フィルムを巻き取る工程を有することを特徴とする、最終製品ロールの製造方法。
a. ΔX
中間製品ロールをロールストッカーに置いた状態で、鋼尺を用いて、コート層幅方向端部から基材層幅方向端部との最大距離を3ヶ所測定し、その平均値をΔX(mm)とした。
中間製品ロールをロールストッカーに置いた状態で、ロール外観を目視にて確認し、以下の基準により判定した。
A:シワが全くない場合、又は中間製品ロール端部より100mm未満の範囲にのみシワある場合
B:中間製品ロール端部より100mm以上300mm未満の範囲にシワあるが、中間製品ロール端部より300mm以上の範囲にはシワがない場合
C:中間製品ロール端部より300mm以上の範囲にシワがある場合
c.キズの評価
中間製品ロールをロールストッカーに置いた状態でフィルムを50m巻き解した後、中間製品ロール幅(幅方向)×1.5m(長手方向)のサンプルを切り出した。次いで、暗室において投光機で該サンプルに光を当てて、最大長径が1mm以上であるキズの個数(以下、単にキズの個数ということがある。)を目視で検査した。得られた結果より、以下の基準でキズの評価を行った。
A:キズの個数が10個以下
B:キズの個数が11個以上50個以下
C:キズの個数が51個以上
ここで、最大長径とは、その直線距離が最大となるようにキズの外周上に2つの点を取った場合における、この2点間の直線距離をいう。測定方法(最終製品ロール)の「g.キズの評価」においても同様である。
「c.キズの評価」の項に記載したとおりにサンプルを切り出し、暗室において該サンプルに正面から三波長光源を用いて光を当てて、以下の基準で白化の評価を行った。
A:反射した時に白く見える部分がない。
B:反射した時に白く見える部分がうっすら観測される。
C:反射した時に白く見える部分がはっきり観測される。
切断工程において、切断除去されたフィルム端部を1m採取し、フィルム端部に光源を当ててコート層が塗布されているかを確認し評価した。
A:フィルム端部にコート層が塗布されていない。
B:フィルム端部にコート層が長手方向(1m採取方向)に端部を測定し、端部の長さが合計して10cm未満の長さが塗布されている。
C:フィルム端部にコート層が長手方向(1m採取方向)に端部を測定し、端部の長さが合計して10cm以上の長さが塗布されている。
f.キズの評価
最終製品ロールをロールストッカーに置いた状態でフィルムの最表層を1枚巻き解した後、最終製品ロール幅(幅方向)×1.5m(長手方向)のサンプルを切り出した。次いで、暗室において投光機で該サンプルに光を当てて、最大長径が1mm以上であるキズの個数を目視で検査した。得られた結果より、以下の基準でキズの評価を行った。
A:キズの個数が10個以下
B:キズの個数が11個以上50個以下
C:キズの個数が51個以上
g.白化の評価
「f.キズの評価」の項に記載したとおりにサンプルを切り出し、暗室において該サンプルに正面から三波長光源を用いて光を当てて、以下の基準で白化の評価を行った。
A:反射した時に白く見える部分がない。
B:反射した時に白く見える部分がうっすら観測される。
C:反射した時に白く見える部分がはっきり観測される。
実質的に不活性粒子を含まないポリエチレンテレフタレートを、180℃の温度で5時間、3torrの減圧下で乾燥し、押出機に投入して280℃ の温度で溶融した後、濾過精度8μm のフィルターで濾過後、口金からシート状に押し出した。押し出されたシート状物を、静電印加キャスト法により表面温度20℃の温度の冷却ロール上で冷却固化し、実質的に非晶質の未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを、ロール群からなる長手方向延伸機で表面温度93℃の温度で3.2倍に延伸し、冷却して一軸延伸フィルムを得た。この一軸延伸フィルムの両面に、バーコーターを用いて、ポリエステル樹脂エマルジョン100質量部に対し、下記のメラミン系架橋剤液を5質量部と、平均粒径が0.1μmのコロイダルシリカ粒子を1質量部添加したものを塗液として塗工した後、ステンターオーブンにより97℃の温度で幅方向に3.5倍に延伸し、引き続いて同オーブン内で228℃の温度で20秒間熱処理し、厚みが50μmである二軸延伸積層フィルムを得た。ステンターオーブンでの熱処理工程後、ΔXが10mm、駆動範囲(ΔY)が5mmとなるように幅方向と平行にカッター刃を往復させながら、両側のフィルム幅方向端部を切断除去し、二軸延伸した積層フィルムの両側幅方向端部を切断除去した。巻取機にてフィルムを巻き取った。得られた中間製品ロールの評価結果を表1に示す。なお、各切断手段の配置、切断開始時期、及び各切断手段の駆動方向は以下の条件を満たすものとした。
各切断手段の配置:長手方向の位置が互いに等しくなるように配置した。
切断開始時期:2つの切断手段による切断は同時に開始した。
各切断手段の駆動方向:2つの切断手段を、駆動方向が互いに逆方向となるように駆動させた。
ΔX、ΔYの値、フィルムの厚みを表1に記載の通りとした以外は、実施例1と同様にして中間製品ロールを得た。得られた中間製品ロールの評価結果を表1に示す。
実施例1で得られた中間製品ロールを幅方向と平行に往復させながらフィルムを巻き出し、中間製品ロールより巻き出したフィルムの巻き出し部分(図2の10 以下、単に巻き出し部分ということがある。)を長手方向から観察したときの中心点(図2の11)、及び該中心点と各コート層の幅方向端部の間に位置する巻き出し部分上の点(図2の12)より、フィルムを長手方向に4分割するように切断し、切り粉を除塵機で除去してコート層の幅方向端部を含まない部分のフィルムを巻き取り、ロール幅の等しい2本の最終製品ロールを得た。中間製品ロールより巻き出したフィルムの切断は、丸刃を取り付けたスリッターにより、溝付きロールの上で行った。得られた2つの最終製品ロールより1つを任意に選択し、測定方法(最終製品ロール)に記載のとおり各項目を評価した。評価結果を表1に示す。
実施例8に記載した方法により、実施例2〜7、15〜21、比較例1〜4、9、10の中間製品ロールより得られた最終製品ロールについて、測定方法(最終製品ロール)に記載のとおり各項目を評価した。評価結果を表1に示す。なお、実施例2〜7、15〜21の中間製品ロールより得られた最終製品ロールを順に実施例9〜14、22〜28とし、比較例1〜4、9、10の中間製品ロールより得られた最終製品ロールを順に比較例5〜8、11、12とした。
2 コート層
3 切断手段
4 基材層の幅方向端部
5 コート層の幅方向端部
6 切断手段の駆動範囲(ΔY)
7 切断手段の駆動範囲のうち最も幅方向端部に近い位置
8 ΔX
9 中間製品ロール
10 中間製品ロールより巻き出したフィルムの巻き出し部分(巻き出し部分)
11 巻き出し部分を幅方向から観察したときの中心点
12 巻き出し部分を幅方向から観察したときの中心点と各コート層端部の間に位置する巻き出し部分上の点
Claims (5)
- 基材層を有し、かつ少なくとも基材層の一方の面にコート層を有するフィルムの中間製品ロールの製造方法であって、長手方向に平行なコート層を積層させる工程、両側のフィルム幅方向端部を切断除去する工程、およびフィルムを巻き取る工程をこの順に有し、
前記両側のフィルム幅方向端部を切断除去する工程が、基材層の幅方向端部とコート層の幅方向端部の間を幅方向と平行に往復する切断手段を有し、
前記切断手段の駆動範囲のうち最も基材層の幅方向端部に近い位置とコート層の幅方向端部との距離をΔX、前記切断手段の駆動範囲をΔYとしたときに、ΔY/ΔX<1.0を満たすことを特徴とする、中間製品ロールの製造方法。 - 10.0≦ΔX≦50.0(mm)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の中間製品ロールの製造方法。
- 前記コート層が、粒子を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の中間製品ロールの製造方法。
- 前記コート層が、易接着層であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の中間製品ロールの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の中間製品ロールの製造方法により得られた中間製品ロールよりフィルムを巻き出す工程、巻き出したフィルムからコート層が積層されていない部分を切断除去する工程、及び再度フィルムを巻き取る工程を有することを特徴とする、最終製品ロールの製造方法。
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