JP2017154810A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装容器を傾けてくちばし状の収納物を注ぎ出すときに注出口部での下側となる容器側辺部に沿った領域のシートが重なった状態で折り曲がらないようにして、注出口部が適正に開口してスムーズに注ぎ出しできる包装容器を提供する。
【解決手段】注出口部9の根元15の容器側辺部7側に、容器側辺部7側から収納部6に向かう方向で容器内方に凸の補強リブ17を設け、収納部6における注出口部9側に、注出口部9の根元15の近傍位置側から収納部6に向かう方向で正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器外方に凸で折れ出し可能とされた山折り線19を設け、補強リブ17の収納部6側の端部17aと山折り線19の注出口部9側の端部19aとを非連続で近接させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンスなどのトイレタリー用品や、食用油、ソースなどの液体調味料、その他に薬液や工業油などを収納して、ボトル状の容器に詰め替えできるようにした包装容器に関するものである。
従来から詰め替えの用途などに用いられる液体用の包装容器にあっては、容器内方側をシーラント層としている二層以上の積層体からなるシートを包材としていて、一枚のシートを折り合わせたり、また複数枚のシートを重ね合わせて、所要の部分に熱、圧を加えて融着して、内部に収容空間と注出の部分となる注出流路を形成している。
例えば、スタンディングパウチと称されている液体包装容器は、正面シートと背面シートとを対向させるとともに、容器下部に底面シートを二つ折りして挟み入れ、正面シートと背面シートとの辺部が相対する部分、また正面シートと底面シートとの辺部が相対する辺部、背面シートと底面シートとの辺部が相対する辺部を融着していて、底面シートの展開によって容器下部が広がり、自立性のある容器となる。
そしてスタンディングパウチタイプの液体包装容器は、対向する正面シートと背面シートとの間に収納空間を有する収納部と、容器上辺部と容器側辺部とが連続する一方の隅部に位置し、収納空間に連続した注出流路を有するくちばし状の注出口部とを備え、前記容器上辺部では、収納物の充填が行なえるように注出口部の上部となる容器上辺部の端部を除く部分が充填口として未融着であって、収容物の充填後にその充填口としていた部分を融着するようにしている。
また、開封が手操作などで簡単に行なえるように、注出口部の先端部分に、この注出口部を横断する位置にして易開封加工線を配してなる開口予定部が設けられている。勿論、容器上部の一隅にくちばし状の注出口部を配する点などは、スタンディングパウチタイプのものに限定されているわけではない。
このような液体収納容器の注出口部や収納部から注出口部にかけての部分については、数々の工夫が提案されている。例えば、注出口部自体や収納部から注出口部にかけての部分は正面シートと背面シートとが重ね合わされており、注出口部を切断して開封した後に容器を不用意に転倒させた場合、注出口部の開口から収納物が漏れ出る可能性がある。
そこで特許文献1では、注出口部の基部やその近傍の正面シートと背面シートに対し、注出口部の突出方向と交差する方向に横凹溝を形成して、その横凹溝の位置で正面シートと背面シートの折れ強度を弱め、横凹溝の部分から開口までの部分における正面シートと背面シートとが密着し易くし、不用意な転倒での注出口部からの漏れを抑える工夫が示されている。
また、特許文献2では、収納部から注出口部にかけて正面シートと背面シートとに注出口部側に向かう線状の折り目線を入れている容器において、収納物を注出口部から流し出すときに容器に押圧力を加えることで注出口部の開口形状が安定しないという事例が挙げられている。
そして、この特許文献2ではその不具合を解消することを目的として、収納部から注出口部に向かう山折り線と谷折り線とを、収納部の内方から注出口部に向けて山折り線及び谷折り線の順に設けて、注出口部を開封するだけで各折り線の付勢により開く開口を得ようとする試みが示されている。
特開2003−182749号公報 特開2000−079952号公報
上記液体包装容器による収納物の詰め替えでは、ボトル状容器の口部に、容器上部の一隅にある注出口部を沿わせて液体包装容器を傾けて収納物の注ぎ出しを始めていて、収納物の注ぎ出しを続けながら前記注出口部をボトル状容器の口部内に挿し入れて液体包装容器全体を大きく傾けることも行なわれている。
このように液体包装容器では、注出口部をボトル状容器の口部に沿わせ、必要に応じてそのボトル状容器の口部にも挿し入れることから、注出口部を、容器上部の一隅で斜め上方に向けて凸となるくちばし状の形状にしている。
しかしながら、シートを重ね合わせて成形されている液体包装容器の注出口部が、容器上部の一隅に位置して斜め上方に向けて凸となってくちばし状であることから、注ぎ出しをし始める直前で注出口部の開口が閉じてしまい、注ぎ出しに不具合が生じるということがあった。
具体的に説明すれば、詰め替え用途などに用いられる上記液体包装容器では、図5に示すように開封した注出口部aから収納物を注ぎ出すために、その注出口部aの位置が下がるように液体包装容器を傾けると、収納部bにおける一方(注出口部側)の容器側辺部cが下方となって収納物が偏る。
その収納物が偏った状態のままで注出口部aの根元側に向けて移動してくると、その容器側辺部cに沿う部分での正面シートdと背面シートeとの間が膨らむように開くようになり、正面シートdや背面シートeの容器側辺部cに沿った部分が鋭角に曲がることとなる。
しかし、注出流路の間口が狭くなる注出口部aの根元側に近付くに従い、容器側辺部cに沿った部分での曲り変形に対する応力が徐々に大きくなっていくため、逆に注出口部aの根元や根元近傍では一方のシートの曲り形状が反転して、正面シートdと背面シートeとが容器側辺部c側の部分で密着状態で一方向に曲がることで応力が分散していて、これによって開口が適正に開かなくなるという問題があった。
また、ボトル状の容器に収納物を移し替える場合、注出口部の根元やその根元の近傍部分がボトル状容器の口部に当てるようにしており、その注出口部やその根元の部分を乗せ易くするために、注出口部から根元に亘って容器側辺部の外縁形状を切り欠き状に凹ませている液体収納容器も多く存在している。
しかし、注出口部やその根元の部分をボトル状の容器の口部に当てたときに、上記凹みの有無にかかわらず注出口部の容器側辺部側や根元の容器側辺部に沿った位置で、正面シートと背面シートとが曲がり変形してしまう。即ち、上述した不具合の状態と同じく注出口部の容器側辺部側の部分で正面シートと背面シートとが密着状態で一方向に曲がった変形をしてしまい、開口が適正に開かなくなるという問題がある。
このようにいずれの場合も、注出口部の正面シートdと背面シートeとが容器側辺部c側の部分で密着して曲がったままで液体包装容器を傾けることとなり、収納物が注ぎ出されるもののスムーズに注ぎ出るようにはならない。さらにその状態で液体包装容器を大きく傾けて注出口部をボトル状容器の口部内に挿し入れても、注出口部aの根元での両シートの曲り変形の影響を受け続けていて注出口部の開口が適正に開かず、収納物がスムーズに注ぎ出されないという不具合を生じている。
そこで本発明は上記事情に鑑み、容器上部の一隅に配されたくちばし状の注出口部において、包装容器を傾けて収納物を注ぎ出すときに注出口部での下側となる容器側辺部に沿った領域のシートが重なった状態で折り曲がらないようにすることを課題とし、収納物を注ぎ出す時に注出口部が適正に開口してスムーズに注ぎ出しできる包装容器を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、対向する正面シートと背面シートとの間に収納空間を有する収納部と、容器上辺部と容器側辺部とが連続する一方の隅部に位置していて、前記収納空間に連続した注出流路を有するくちばし状の注出口部とを備え、前記注出口部に、該注出口部を横断する位置にして易開封加工線を配してなる開口予定部が設けられている包装容器において、
前記注出口部の根元における容器側辺部側の領域には、容器側辺部側から前記収納部に向かう方向にして、容器内方に凸とされた凹エンボス線からなる線状の補強リブが設けられ、
前記収納部における前記注出口部側の領域には、注出口部の根元の近傍位置側から前記収納部に向かう方向にして、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器外方に凸となるように折れ出し可能とされた山折り線が設けられていて、
前記補強リブの収納部側の端部と前記山折り線の注出口部側の端部とが、非連続で近接していることを特徴とする包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
また、本発明は、上記注出口部の根元における容器側辺部側の領域には、上記補強リブが複数本で互いに平行にして設けられていることが可能である。
(請求項3の発明)
また、本発明は、上記容器上辺部と容器側辺部とは正面シートと背面シートとの対向する辺部を融着してなるものであり、
上記補強リブは、容器側辺部での容器内領域と融着領域との境界である融着境界線またはこの融着境界線の延長線に対して直角に交差する配置とされていることが可能である。
(請求項4の発明)
また、本発明は、上記注出口部の根元には、上記山折り線が位置しない山折り線非存在領域が設けられており、
前記山折り線非存在領域内で、上記補強リブが、山折り線の延長線に対して非交差となる配置であって、かつ前記補強リブの収納部側の端部が、前記山折り線の延長線上、または該延長線に近接する容器側辺部側の位置にあることが可能である。
(請求項5の発明)
また、本発明は、上記注出口部の先端部分に、上記山折り線の延長線上であって、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器外方に凸となるように折れ出し可能とされた副山折り線が設けられていて、
前記副山折り線に、上記開口予定部が交差していることが良好である。
(請求項6の発明)
また、本発明は、上記山折り線の容器上辺部側に、上記注出口部から上記収納部にかけて位置して、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第一の谷折り線が設けられており、
前記第一の谷折り線は、前記山折り線から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状とされていることが可能である。
(請求項7の発明)
また、本発明は、上記山折り線の容器側辺部側に、上記注出口部の根元側から上記収納部にかけて位置して、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第二の谷折り線が設けられており、
前記第二の谷折り線は、前記山折り線から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状とされていることが可能である。
(請求項8の発明)
また、本発明は、上記第一の谷折り線の容器上辺部側に、該第一の谷折り線から離間する位置にして、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第三の谷折り線が設けられており、
前記第三の谷折り線は、上記山折り線との間の距離が注出口部側から上記収納部側に向けて漸次大となる配置とされていることが可能である。
(請求項9の発明)
また、本発明は、上記第三の谷折り線は、途中部から容器上辺部側に向けて屈曲している線形状とされていることが可能である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、収納物をボトル状容器に移し替えるなどのときに、開封済みの注出口部の位置が下がるように液体包装容器を傾けると、注出口部での容器側辺部側の部分がその注出口部での下部となる。そしてその注出口部での容器側辺部側の部分は、容器側辺部側から前記収納部に向かう方向にして容器内方に凸となっている補強リブを設けて剛性が高められており、注出口部の根元の部分の上記曲り変形の影響を受けないようになる。
さらに注出口部の容器側辺部側の正面シートと背面シートとが共に曲がっていないことから、この状態で注出口部をボトル状容器の口部に沿えるように当てた際にはその容器側辺部側の正面シートと背面シートとの間が離れて注出口部が適正に開口するようになる。そして、この状態で収納物が収納部から注出口部の根元を経て注出口部の注出流路に流れ込むこととなり、注出流路を閉塞させたり開口の塞ぎなどを生じさせずにスムーズに収納物の注ぎ出しが行なえる。
勿論、注ぎ出しを始める時点から注出口部の開口が適正に開いた状態となっているので、包装容器をさらに大きく傾けて注出口部をボトル状容器の口部の内側に挿し入れるようにしても注出口部の開口が適正に開いた状態であることから、包装容器を大きく傾けた場合でも収納物をスムーズに注ぎ出すことができる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、注出口部における容器側辺部側の正面シート、背面シートの剛性がより高められる。
また、正面シートとなるシート包材や背面シートとなるシート包材に補強リブを成形するときに、補強リブの位置が設計通りに作られず、補強リブそれぞれが設計位置からわずかにずれる場合もある。しかし、正面シートと背面シートとのそれぞれで複数の補強リブを設けるようにすることで、正面シートと背面シートとを重ね合わせた状態で適正に突き合う補強リブの組み合わせが得られ易くなり、液体包装容器を傾けて収納物を注ぎ始めるときに注出口部の開口が開く確実性がより一層高められる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、注出口部における正面シートと背面シートとが、注出口部の根元における正面シートと背面シートとの容器側辺部に沿った曲り変形に対して効率よく抗するようになって、注出口部における正面シートと背面シートとがより確実に曲がらないようになる。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、注出口部の根元における山折り線非存在領域内で、補強リブの収納部側の端部が、山折り線の延長線上、または該延長線より容器側辺部側に位置して、前記補強リブが、前記山折り線の前記延長線に対して非交差となる配置とすることで、収納物を注ぎ出すために包装容器を傾けた際に、前記山折り線非存在領域がある注出口部の根元が膨らむように開き、内部の注出流路が広がるようになる。
つまり、補強リブが極端に短かい場合にはこの補強リブが注出口部の根元の領域を膨らむように広げる作用が小さいものとなり易い。そして、山折り線非存在領域内には山折り線が及んではいないが、その山折り線の延長線の位置に沿って注出口部の根元の正面シートと背面シートとが山折りされて張り出る度合が大きくなってしまって、逆に前記根元での容器側辺部と容器上辺部との融着部分同士が近付き過ぎて縦閉塞を生じさせてしまい、注出流路を小さくしてしまう。
この点、上述したように補強リブの収納部側の端部が、前記山折り線の延長線上、または該延長線に近接する容器側辺部側の位置にあることで、収納物の注ぎ出しに際して根元の部分に縦閉塞することなく適正に膨らむように広がる部分が確保され、収納部から注出口部へ収納物が支障なく移動してその収納物のスムーズな注ぎ出しを行なわせることができる。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、山折り線に直接に連続することのない副山折り線が、その山折り線の延長線上での注出口部の先端部分にあり、さらに副山折り線に開口予定部が交差しているので、収納物の注ぎ出しを行なうときに開封された注出口部の開口にあっては、副山折り線の位置を外方に凸に山折りされた形で広がるとともに、収納部の注出口部側の部分も山折り線の位置を外方に凸に山折りされた形で広がり、さらにそれらの間である注出口部の根元では注出流路が膨らむ状態で広がることとなる。そのため、膨らんだ形状となる注出口部の根元に支えられて注出口部の先端部分の開口が閉塞せず、収納物が適正に注ぎ出されるようになる。
(請求項6の発明の効果)
請求項6の発明によれば、収容物を注ぎ出すために包装容器を傾ける際に、山折り線の位置より容器上辺部側となる位置(即ち、第一の谷折り線の位置)で正面シートと背面シートとが容器内方に向けて凸となるように谷折りされて、収納部の容器上辺部側が膨らむのを抑え、これによって山折り線の位置で正面シートと背面シートとが容器外方に向けて凸となるように山折りされる折りの状態が安定し、山折りされて広がった内部空間を通って収容物がスムーズに注出口部側に案内されて適正に注ぎ出すことができるようになる。
(請求項7の発明の効果)
請求項7の発明によれば、収容物を注ぎ出すために包装容器を傾ける際に、山折り線の位置より容器側辺部側となる位置(即ち、第二の谷折り線の位置)で正面シートと背面シートとが容器内方に向けて凸となるように谷折りされて、注出口部に至る容器側辺部側が膨らむのを抑え、これによって山折り線の位置で正面シートと背面シートとが容器外方に向けて凸となるように山折りされる折りの状態が安定し、山折りされて広がった内部空間を通って収容物がスムーズに注出口部側に案内されて適正に注ぎ出すことができるようになる。
(請求項8の発明の効果)
請求項8の発明によれば、収容物を注ぎ出すために包装容器を傾ける際に、上記第二の谷折り線より容器上辺部側となる第三の谷折り線の位置で正面シートと背面シートとが容器内方に向けて凸となるように谷折りされて、第二の谷折り線の位置で谷折りした部分とともに容器上辺部側が膨らむのを抑え、これによって山折り線の位置で正面シートと背面シートとが容器外方に向けて凸となるように山折りされる折りの状態がより一層安定し、山折りされて広がった内部空間を通って収容物がスムーズに注出口部側に案内されて適正に注ぎ出すことができるようになる。
(請求項9の発明の効果)
請求項9の発明によれば、収容物を注ぎ出すために包装容器を傾ける際に、より一層、第三の谷折り線の位置で正面シートと背面シートとが容器内方に向けて凸となるように谷折りされて、第二の谷折り線の位置で谷折りした部分とともに容器上辺部側が膨らむのを抑える。
さらに、第三の谷折り線が屈曲しているので、この第三の谷折り線の容器上辺部側の部分を、注出口部の根元において収納物充填後に融着の容器上辺部に近接するように延ばした配置とすることができる。注出口部の根元における屈曲形状の容器上辺部と容器上部に沿う直線形状の容器上辺部との連続部分に生じ易い折れ曲がりを防止することができる。
本発明に係る包装容器の実施の形態を正面側から見た状態で示す説明図である。 同じく実施の形態を背面側から見た状態で示す説明図である。 同じく実施の形態の要部を拡大して正面側から見た状態で示す説明図である。 第三の谷折り線を変形した変形例を正面側から見た状態で示す説明図である。 従来例における注出口部に曲がり変形が生じている状態を概略的に示す説明図である。 比較例1を正面側から見た状態で示す説明図である。 比較例2を正面側から見た状態で示す説明図である。
つぎに本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は液体包装容器で、該液体包装容器1はスタンディングパウチタイプの容器であり、容器内方側をシーラントとしたシート包材の正面シート2と背面シート3とを重ね合わせるとともに、同じく容器内方側とシーラントとしたシート包材の底面シート4を二つ折りした状態で正面シート2と背面シート3との間に挟み入れし、対向する正面シート2と背面シート3の辺部同士を融着するとともに、対向する正面シート2と前記底面シート4との対向する辺部を含む所要部分、及び底面シート4と背面シート3との対向する辺部を含む所要部分を融着しており、対向する正面シート2と背面シート3との間に収納空間5を有する収納部6と、融着部分である容器上辺部7と容器側辺部8とが連続する一方の隅部に注出口部9とを有している。
図1〜図4に示す液体包装容器1は収納物を充填する前の未溶着部分を充填口として容器上部に配した状態を示している。充填前の形態で上記注出口部9が既に設けられていて、図示した実施の形態では収納空間5に連続した注出流路10を有してくちばし状とされ、斜め上方に向けて突出した形状とされている。
開封前の注出口部9における容器上辺部7の上位には、容器上部の端縁位置から注出口部の先端側までに達するスリット状の切り込み11を介して摘み片12が形成され、この摘み片12をもちながら容器上部の隅をもぎることで注出口部9を手操作で開封できるようにしている。
上記摘み片12を持って手操作により注出口部9を開封する切断が行ない易くするため、注出口部9の先端部分を横断する位置にして、易開封加工線13を注出口部9での正面シート2と背面シート3に配してなる開口予定部14が設けられている。そして前記易開封加工線13は図示の例では三本とされており、この易開封加工線13に上記切り込み11が達するようにしている。易開封加工線13自体は正面シート、背面シートそれぞれを貫通しない加工を施したものであればよく、例えば半切れとすることができる。
(補強リブ)
本実施の形態における液体包装容器1にあっては、注出口部9の根元15における容器側辺部8側の領域16の強度が高められている。
従来では、上述したように収納物の移し替えに際して開封した開口のある注出口部9を下げてこの液体包装容器1を傾けた際に、収納部6の収納物が容器側辺部8側に偏る。その偏りのままで収納物が根元15の近傍に移動することで、収納部6の容器側辺部8に沿った部分で正面シート2と背面シート3とが曲り変形する。そしてその曲り変形の影響が、収納部6の容器側辺部8に沿った方向にある注出口部9の根元15に及んで、この注出口部9の根元15での前記領域16で正面シート2と背面シート3と密着した状態で曲がり変形を生じさせていた。
また、ボトル状の容器に収納物を移し替えるときに、注出口部9の容器側辺部8や根元15での容器側辺部8を前記ボトル状の容器の口部に当てることになるが、この場合も同様に根元15での上記領域16で正面シート2と背面シート3と密着した状態で曲がり変形を生じていて、注出口部9の開口が適正に開かない状態となっていた。
そこで本実施の形態では上記領域16に直線状の補強リブ17を複数本にして配置し、この領域16の強度を高めており、上述した曲り変形を生じさせないようにしている。補強リブ17それぞれは、注出口部9の根元15の容器側辺部8側から収納部6に向けて直線状とされている。そして補強リブ17自体は、正面シート2と背面シート3とのそれぞれにエンボス加工を施して、容器内方に凸とされた凹エンボス線からなるものであり、正面シート2での上記領域16に位置する補強リブ17と背面シート3での領域16に位置する補強リブ17とは容器内方で突き合う配置としている。
このように正面シート2側の補強リブ17と背面シート3側の補強リブ17とが突き合っていることから、領域16での正面シート2と背面シート3とは対向している状態で既にその間に隙間を有した部分とされている。
補強リブ17は注出内部9の根元15の容器側辺部8側から収納部6に向けた直線とされているが、補強リブ17それぞれは長寸の直線状とはされておらず、この補強リブ17の収納部9側の端部17aは図示されているように注出口部9の根元15の中央辺りに位置していて、注出流路10が通る根元15の位置が膨らみ易くなるようにしている。
(山折り線)
収納部6における注出口部9側の領域18には、注出口部9の根元15の近傍位置側から収納部6に向かう方向にした山折り線19が設けられている。この山折り線19は、正面シート2と背面シート3とのそれぞれにエンボス加工を施して、容器外方に向けて凸となる凸エンボス線からなるものであって、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器外方に向けて凸となるように折れ出し可能としている。
このように上記領域18での正面シート2と背面シート3とに容器外方に向けて凸となるように折れ出し可能な山折り線19が設けられていることから、液体包装容器1を傾けて収納物を注ぎ出すときに、正面シート2と背面シート3それぞれの山折り線19が容器外方に折り出される状態となって、その部分での容器内方に収納部6から注出口部9の根元15側に向けての流路を構成し、収納物が注出口部9側に向けて移動し易いようにしている。
(補強リブと山折り線の位置関係)
上記山折り線19の注出口部9側の端部19aは根元15の近傍位置にあり、図示されているように山折り線19は根元15を通過する線としては形成されていない。また、山折り線19の注出口部9に向けて延ばした延長線20が根元15を通る部分では、補強リブ17それぞれの端部17aが前記延長線20の近傍位置にある。
このように補強リブ17と山折り線19での位置関係において、補強リブ17は、容器側辺部8側から山折り線19の上記延長線20に近接する位置までに亘って設けられている。なお、補強リブ17の端部17aそれぞれは延長線20上に位置していてもよいが、補強リブ17が延長線20と交差しない配置とされ、さらに補強リブ17中の収納部6側となる補強リブ17の端部17aは、山折り線19の端部19aと非連続にして近接する位置にある。
(副山折り線)
注出口部9の先端部分には、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器外方に凸となるように折れ出し可能とされた副山折り線21が設けられている。この副山折り線21は、上記山折り線19と同じように正面シート2と背面シート3とのそれぞれで注出口部9の先端部分の位置で容器外方に向けて凸のエンボス加工を施してなるものである。そして副山折り線21は山折り線19の延長線20上であるとともに、上記開口予定部14が交差している。
このように容器外方に折れ出し可能とされた副山折り線21に開口予定部14が交差していることから、この開口予定部14で形成された開口は、副山折り線21の部分で正面シート2と背面シート3とが容器外方に向けて折れ出しされることで適正に開くように設けられている。そして前記副山折り線21に対しても上記補強リブ17は交差しない配置とされている。
(山折り線非存在領域)
上述したように山折り線19の延長線20が注出口部9の根元15を通り、この延長線20上で注出口部9の先端部分に上記副山折り線21が位置しており、前記根元15である山折り線19と副山折り線21との間は、山折り線19が位置しない山折り線非存在領域22として設けられている。
このように根元15を山折り線21が位置しない部分としていることから、収納部6側から収納物が移動してきたときに、この根元15が縦閉塞せずにある程度の丸味を有した状態で膨らむことで注出流路が形成される。さらにこの丸味を有して膨らむ根元15に注出口部9の先端部分が連続するので、副山折り線21によって正面シート2と背面シート3とが外方に折り出されて開く注出口部9の先端部分の開口の形状が縦閉塞せずに安定し、収納物をスムーズに注ぎ出しできる。
(補強リブと融着境界線)
収納物の注ぎ出しにおいて注出口部9の正面シート2と背面シート3とに上記の曲り変形を生じさせず、根元15が膨らんでその内部の注出流路がより安定的に広げるようにするために、本実施の形態では補強リブ17と、注出口部9側の容器側辺部8との位置関係において工夫がなされている。
即ち、収納物の注ぎ出しに際しては、上述したように収納部6の容器側辺部8に沿った正面シート2と背面シート3との曲がり変形が前記容器側辺部8に沿った方向に影響を及ぼして、注出口部9の容器側辺部8側の正面シート2と背面シート3とが密着した状態で曲がり変形し、また注ぎ出し時にボトル状の容器の口部に注出口部や根元の容器側辺部を当てることで、同様に注出口部9の容器側辺部8側の正面シート2と背面シート3とが密着した状態で曲がり変形する不具合があった。
そこで上記補強リブ17は、容器側辺部8での容器内領域と融着領域との境界である融着境界線23の延長線24に対して直角に交差する配置とされている。この補強リブ17を融着境界線23の延長線24に対して直交する方向に配置していることで、注出口部9やこの注出口部9の根元15での容器側辺部8側の領域の正面シート2と背面シート3とが曲り変形するのを補強リブ17で効率よく抑えることができる。
本実施の形態では注出口部9が容器上部の一隅で斜め上方に凸とされている関係から、上記補強リブ17を融着境界線23の延長線24に直交するようにしているが、注出口部が収納部の容器側辺部の方向に沿って突出している場合には、補強リブ17を融着境界線23に対して直角に交差する配置としてもよい。
(第一の谷折り線)
実施の形態では、正面シート2と背面シート3との山折り線19が位置する部分の容器外方に向けての折り出しがより確実に行なわれるようにした工夫を備えている。まず、山折り線19の容器上辺部7側にして正面シート2と背面シート3とのそれぞれに第一の谷折り線25が設けられている。この第一の谷折り線25は、前記正面シート2と背面シート3とにエンボス加工を施して、容器内方に向けて凸となる凹エンボス線からなるものであり、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込みが可能とされている。
そして第一の谷折り線25は、山折り線19から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状であり、収納物の注ぎ出しに際し、山折り線19から容器上辺部7側の領域における正面シート2と背面シート3において、この第一の谷折り線25の位置で容器内方への折り込みを生じさせることで、山折り線19の位置での容器外方への折れ出しの形状を安定させ、折れ出しによる容器外方に膨らんだ部分にて収納部6から注出口部9へ収納物をスムーズに案内できるようにする。
具体的には、第一の谷折り線25は、一方の端部25aが注出口部9の根元15における容器上辺部7に近接する部分に位置し、他方の端部25bが山折り線19における収納部中央側となる周辺に位置していて、前記一方の端部25aから収納部6に向けて進むに従って山折り線19からの距離が漸次大きくなる直線部25cと、この直線部25cに屈曲部25dを介して連続し、山折り線19の前記収納部中央側の周辺に向いて他方の端部25bに達する直線部25eとからなるものである。
(第二の谷折り線)
また、山折り線19の容器側辺部8側にして正面シート2と背面シート3とのそれぞれに第二の谷折り線26が設けられている。この第二の谷折り線26は、上記第一の谷折り線25と同じように正面シート2と背面シート3とにエンボス加工を施して、容器内方に向けて凸となる凹エンボス線からなるものであり、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込みが可能とされている。
そして第二の谷折り線26も、山折り線19から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状であり、第一の谷折り線25と同様の働きをする部分であって、収納物の注ぎ出しに際し、山折り線19から容器側辺部8側の領域における正面シート2と背面シート3において、第二の谷折り線26の位置で容器内方への折り込みを生じさせることで、山折り線19の位置での容器外方への折れ出しの形状を安定させ、折れ出しによる容器外方に膨らんだ部分にて収納部6から注出口部9へ収納物をスムーズに案内できるようにする。
具体的には、第二の谷折り線26は、一方の端部26aが注出口部9の根元15における下位の補強リブ17に近接する部分に位置し、他方の端部26bが山折り線19における収納部中央側となる周辺に位置していて、前記一方の端部26aから収納部6に向けて進むに従って山折り線19からの距離が漸次大きくなる直線部26cと、この直線部26cに屈曲部26dを介して連続し、山折り線19の収納部中央側の周辺に向いて他方の端部26bに達する直線部26eとからなるものである。
(第三の谷折り線)
さらに本実施の形態では第三の谷折り線27が設けられている。この第三の谷折り線27は、上記第一の谷折り線25の容器上辺部7側であって、上記山折り線19との間の距離が注出口部9側から収納部6側に向けて漸次大となる条件を保ちながら、途中部から容器上辺部側に向けて屈曲している線形状としたものである。
そして、正面シート2と背面シート3とのそれぞれに設けられており、上記第一、第二の谷折り線25、26と同様に正面シート2と背面シート3とにエンボス加工を施して、容器内方に向けて凸となる凹エンボス線からなるものであり、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込みが可能とされている。
具体的に第三の谷折り線27は、途中部を山折り線19側に凸の屈曲部27cとするとともに、一方の端部27aを、注出口部9の根元15における容器上辺部7と収納物充填後に融着形成される直線状の容器上辺部7との境界部分の近くに位置させて、この端部27aから前記屈曲部27cまでを、第一の谷折り線25における直線部25cとほぼ平行な直線部27dとし、この直線部27dに、屈曲部27cを介して収納部6中央側に向けて緩やかな下り傾斜となる直線部27eを連続させて、他方の端部27bを山折り線19における収納部中央側となる部分の近くに位置させている。
そしてこの第三の谷折り線27は、収納物を注ぎ出す際に容器内方に折れ込むようになり、上記第一の谷折り線25とともに山折り線17での容器外方に向けて折れ出る状態を安定させ、収納部6から注出口部9に向けて収納物が移動するときに、その山折り線17の位置で折れ出た部分に案内され易くなる。
さらに屈曲させた第三の谷折り線27では、容器上辺部9側の部分である直線部25dを、充填後に融着の容器上辺部7に近接するように延ばした配置とし、注出口部9の根元15における屈曲形状の容器上辺部7と容器上部に沿う直線形状の容器上辺部(充填後融着部分)7との連続部分に生じ易い折れ曲がりを防止する。
(第三の谷折り線の変形例)
上記実施の形態において、第三の谷折り線27を屈曲した線形状としているが、図4で表現された変形例で示すようにこの第三の谷折り線27を直線状とすることも可能である。
変形例での第三の谷折り線27は、上記第一の谷折り線25の容器上辺部7側であって、収納物の充填後に融着する直線状の融着部分である容器上辺部7の下方となる部分にして、正面シート2と背面シート3とのそれぞれに設けられている。そして上記第一、第二の谷折り線25、26と同様に正面シート2と背面シート3とにエンボス加工を施して、容器内方に向けて凸となる凹エンボス線からなるものであり、正面シート2と背面シート3とのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込みが可能とされている。
この変形例の第三の谷折り線27も、注出口部9の根元15側の端部27aから収納部中央側となる他方の端部27bに進むに従い、山折り線19との間の距離が漸次大となる配置とされている。そして、この第三の谷折り線27が設けられている位置にあっても、収納物を注ぎ出す際に容器内方に折れ込むようになり、上記第一の谷折り線25とともに山折り線17での容器外方に向けて折れ出る状態を安定させ、収納部6から注出口部9に向けて収納物が移動するときに、その山折り線17の位置で折れ出た部分に案内され易くなるようにしている。
上記各実施の形態では、補強リブ17が上下二本とされている例を挙げているが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、補強リブ17が一本であったり、また三本以上とすることも可能である。
(比較評価の実施)
つぎに、以下の基材/シーラント構成の積層体であるシート包材からなるスタンディングパウチタイプの液体包装容器として、上記実施の形態からなる実施例1と、注出口部に収納部側から山折り線が連続して配置されるとともに、その山折り線の容器上辺部側に二本にして谷折り線を配置し、山折り線の容器側辺部側に一本の谷折り線を配置した比較例1と、注出口部内に筒体を配した比較例2とを作製して、比較評価(ボトル差し込み収納物自由落下試験、モニター評価)を実施した。それぞれシート包材は、ナイロン層(15μm)/接着剤層/直鎖低密度ポリエチレン層(110μm)の構成の積層体とした。
・実施例1については、図1と図2に示す第三の谷折り線が屈曲した線形状とされている形態のものとした。
・比較例1については、図6に示すように上記実施の形態での補強リブ、山折り線非存在領域が設けられていない。そして上述したように山折り線fが、注出口部に収納部側から長尺にして配置されたものとし、実施例1における第三の谷折れ線に対応する部分には直線状の谷折れ線gが配置されているものとした。
・比較例2については、図7に注出口部内にストローを短寸にした筒体hを設けたものとした。
(ボトル差し込み収納物自由落下試験)
内容物として水(320ml)の入った液体包装容器(実施例1、比較例1、2)の端を持ち、ボトル状の容器の口部に、開封されて開口を有する注出口部を差し込み、力がかからないように液体包装容器を支え、内容物の自由落下時間を測定した。その結果を表1に示す。
○評価内容の条件
液体包装容器:実施例1、比較例1、比較例2(各サンプル数n=9)
内容物:水
内容量:320ml
Figure 2017154810
ボトル差し込み自由落下試験において、実施例1が最も速い結果となった。比較例1において「測定不可」とされたものは、注出口部が折れてしまい閉塞したため、内容物が出ず、これによって測定不可となったものである。
(モニター評価)
下記条件にてモニター6名にフリースタイルで、実施例1、比較例1からボトル状容器に注いで貰い、注ぎ時間を測定し比較した。その結果を表2に示す。
○評価内容の条件
液体包装容器:実施例1、比較例1
内容物:液体消臭芳香剤原液
内容量:320ml
モニター:女性6名
Figure 2017154810
モニター評価の結果から実施例1と比較例1とを比較すると、実施例1の方が注ぎ時間が速いことが判った。比較例1では、特にサンプルの液体包装容器に力を入れて絞る操作をする人の取り扱いでは、注出口部が閉塞していまい出にくくなってしまうと判断される。
以上の比較評価から実施の形態である液体包装容器が収納物を注ぎ出す上でスムーズにその収納物を注ぎ出せるものであることが判った。
なお、実施の形態では液体包装容器を一例として示しているが、本発明は液体用の包装容器に限定されるものではない。
1…液体包装容器
2…正面シート
3…背面シート
6…収納部
7…容器上辺部
8…容器側辺部
9…注出口部
14…開口予定部
15…注出口部の根元
17…補強リブ
17a…補強リブの端部
19…山折り線
19a…山折り線の注出口部側の端部
19b…山折り線の収納部中央側の端部
20…延長線
21…副山折り線
22…山折り線非存在領域
23…融着境界線
24…融着境界線の延長線
25…第一の谷折り線
26…第二の谷折り線
27…第三の谷折り線

Claims (9)

  1. 対向する正面シートと背面シートとの間に収納空間を有する収納部と、容器上辺部と容器側辺部とが連続する一方の隅部に位置していて、前記収納空間に連続した注出流路を有するくちばし状の注出口部とを備え、前記注出口部に、該注出口部を横断する位置にして易開封加工線を配してなる開口予定部が設けられている包装容器において、
    前記注出口部の根元における容器側辺部側の領域には、容器側辺部側から前記収納部に向かう方向にして、容器内方に凸とされた凹エンボス線からなる線状の補強リブが設けられ、
    前記収納部における前記注出口部側の領域には、注出口部の根元の近傍位置側から前記収納部に向かう方向にして、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器外方に凸となるように折れ出し可能とされた山折り線が設けられていて、
    前記補強リブの収納部側の端部と前記山折り線の注出口部側の端部とが、非連続で近接していることを特徴とする包装容器。
  2. 上記注出口部の根元における容器側辺部側の領域には、上記補強リブが複数本で互いに平行にして設けられている請求項1に記載の包装容器。
  3. 上記容器上辺部と容器側辺部とは正面シートと背面シートとの対向する辺部を融着してなるものであり、
    上記補強リブは、容器側辺部での容器内領域と融着領域との境界である融着境界線またはこの融着境界線の延長線に対して直角に交差する配置とされている請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 上記注出口部の根元には、上記山折り線が位置しない山折り線非存在領域が設けられており、
    前記山折り線非存在領域内で、上記補強リブが、山折り線の延長線に対して非交差となる配置であって、かつ前記補強リブの収納部側の端部が、前記山折り線の延長線上、または該延長線に近接する容器側辺部側の位置にある請求項1から3の何れか一項に記載の包装容器。
  5. 上記注出口部の先端部分に、上記山折り線の延長線上であって、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器外方に凸となるように折れ出し可能とされた副山折り線が設けられていて、
    前記副山折り線に、上記開口予定部が交差している請求項1から4の何れか一項に記載の包装容器。
  6. 上記山折り線の容器上辺部側に、上記注出口部から上記収納部にかけて位置して、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第一の谷折り線が設けられており、
    前記第一の谷折り線は、前記山折り線から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状とされている請求項1から5の何れか一項に記載の包装容器。
  7. 上記山折り線の容器側辺部側に、上記注出口部の根元側から上記収納部にかけて位置して、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第二の谷折り線が設けられており、
    前記第二の谷折り線は、前記山折り線から離間する方向に凸となるく字状に屈曲した線形状とされている請求項1から6の何れか一項に記載の包装容器。
  8. 上記第一の谷折り線の容器上辺部側に、該第一の谷折り線から離間する位置にして、正面シートと背面シートとのそれぞれが容器内方に凸となる折れ込み可能とされた第三の谷折り線が設けられており、
    前記第三の谷折り線は、上記山折り線との間の距離が注出口部側から上記収納部側に向けて漸次大となる配置とされている請求項6または7に記載の包装容器。
  9. 上記第三の谷折り線は、途中部から容器上辺部側に向けて屈曲している線形状とされている請求項8に記載の包装容器。
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