JP2017154431A - プリント装置 - Google Patents

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【課題】装置移送時等の衝撃がガイドレールに及ぼす影響を小さく抑えて、高品位の画像をプリントすることができるプリント装置を提供する。【解決手段】プリント装置の移送時にユーザーは、キャリッジ3を第1ガイドレール4から上方に離すために、プラテンとキャリッジ3との間にスペーサーを介在させる。スペーサーによりガイドレール4からキャリッジ3の軸受部12を離間させるように、キャリッジ3を+Z方向にずらして保持する。【選択図】図8

Description

本発明は、プリントヘッドの移動を伴って、シートに画像をプリントするプリント装置に関するものである。
特許文献1には、プリントヘッドの移動を伴って画像をプリントするシリアルスキャン形式のインクジェットプリント装置が記載されており、プリントヘッドは、ガイドレールによって移動可能にガイドされるキャリッジに搭載される。キャリッジの軸受部には、ガイドレールの円弧部に当接する2つの斜面が形成されており、これらの斜面は、常にガイドレールから離れないように所定の角度をもって設置されている。
特開2004−345187号公報
しかし、このようにキャリッジの軸受部の斜面が常にガイドレールに接するプリント装置は、その移送時等において衝撃が加えられたときに、キャリッジからガイドレールに大きな荷重が掛り、ガイドレールの位置が変化するおそれがある。特に、複数個のプリントヘッドを搭載する大型のキャリッジを用いるプリント装置、およびガイドレールの位置が調整可能なプリント装置においては、プリント装置の移送時等における衝撃によって、ガイドレールの位置が変化しやすい。ガイドレールの位置が変化した場合には、キャリッジに搭載されたプリントヘッドと、シートと、の対向間隔が変化する。この対向間隔は、プリントヘッドからのインクの吐出タイミングと関連付けられているため、その対向間隔が変化した場合には、シート上におけるインクの着弾位置にずれが生じて、プリント画像の画質の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、装置移送時等の衝撃がガイドレールに及ぼす影響を小さく抑えて、高品位の画像をプリントすることができるプリント装置を提供することにある。
本発明のプリント装置は、プリントヘッドの移動を伴って、シートに画像をプリントするプリント装置であって、前記プリントヘッドを搭載可能なキャリッジと、前記キャリッジの軸受部と摺接することにより、前記キャリッジを移動可能にガイドするガイドレールと、前記キャリッジを前記ガイドレールに沿って移動させる移動手段と、前記ガイドレールから前記軸受部を離間させるように、前記キャリッジを保持位置にずらして保持可能な保持手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、プリント装置に衝撃が加えられたときに、キャリッジからガイドレールに掛る荷重を軽減して、ガイドレールの位置の変化を抑制することができ、この結果、プリントヘッドの位置を高精度に規制して高品位の画像をプリントすることができる。
本発明の第1の実施形態におけるプリント装置の概略斜視図である。 図1におけるガイドレールの斜視図である。 図1におけるガイドレールの断面図である。 図3における工具の斜視図である。 キャリッジにおける摺動部分の斜視図である。 キャリッジにおける摺動部分の側面図である。 キャリッジの保持状態を説明するための側面図である。 プリント装置の移送時におけるキャリッジの摺動部分の側面図である。 本発明の第2の実施形態におけるロックピンの動作を説明するための側面図である。 図9のロックピンによるキャリッジの保持状態を説明するための側面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のプリント装置100の構成を説明するための斜視図である。本例のプリント装置100は、プリントヘッド2としてのインクジェットプリントヘッドから吐出されるインク滴によって、シート(シート状のプリント媒体)1に画像をプリントするシリアルスキャン方式のインクジェットプリント装置である。また、このプリント装置100は、比較的大判のロール状のシート1に対応するように構成されている。プリント装置100は、プリントヘッド2を搭載して矢印Aの主走査方向に移動可能なキャリッジ3を備えている。画像をプリントする際には、キャリッジ3と共にプリントヘッド2を矢印Aの主走査方向に移動させつつプリントヘッド2からインクを吐出させる動作と、シート1を主走査方向と交差(本例の場合は、直交)する矢印Bの副走査方向に搬送する動作と、を繰り返す。プリントヘッド2には、インクを吐出可能な複数の吐出口が形成されており、これらの吐出口は、副走査方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に配列されている。プリントヘッド2は、電気熱変換素子(ヒータ)またはピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインクを吐出する。これらの吐出エネルギー発生素子および吐出口は、画像をプリントするプリント素子として機能する。
シート1は、ロール状に巻かれたロールシートの形態で供給機構にセットされており、そのロールシートから引き出されて、プリントヘッド2と対向するプリント位置へ向けて供給される。このシート1は、搬送機構によって主走査方向に搬送され、プリントデータから吐出されるインクによって画像がプリントされる。画像がプリントされたシート1は排出部に排出される。
画像情報に基づいて、プリントヘッドのプリント素子が駆動されることによって、シート1に画像(文字や記号等も含む)がプリントされる。本例のようなインクジェット方式のプリントヘッド2の場合は、画像情報に基づいて、プリントヘッドの複数の吐出口から選択的にインクを吐出することによって、シート1に画像がプリントされる。なお、シート1としては、プリント紙およびプラスチックシート等のシート状のものが一般に使用される。
シート1に対向する位置には、プリントヘッド2を搭載可能なキャリッジ3が配置されている。また、キャリッジ3の主走査方向の移動範囲に対応した位置には、主走査方向に延在してキャリッジ3の移動をガイドする第1ガイドレール(ガイド部)4が配置されている。キャリッジ3の移動範囲における一方側の端部には、キャリッジモータ9によって駆動される駆動プーリ5が配置されている。また、キャリッジ3の移動範囲の他方側の端部には、従動プーリ(アイドルプーリ)6が配置されている。駆動プーリ5と従動プーリ6との間にはタイミングベルト7が掛け渡されており、そのタイミングベルト7の一部がキャリッジ3に連結されている。
キャリッジ3の移動範囲に対応した位置には、第1ガイドレール4と平行に延在する第2ガイドレール8が配置されている。第2ガイドレール8に近接したキャリッジ3の位置には、第2ガイドレール8に当接可能な位置決め部材23が取り付けられている。位置決め部材23が第2ガイドレール8に当接することにより、第1ガイドレール4を中心としたキャリッジ3の回転が第2ガイドレール8によって規制される。
シート1の搬送経路には、主走査方向に延在する搬送ローラ16と、主走査方向に沿って複数配置されたピンチローラ15と、が配置されている。搬送ローラ16は、シート1を搬送させる際に搬送モータ14によって駆動される駆動ローラであり、ピンチローラ15は、搬送ローラ16の回転に従動して回転する従動ローラである。これらの搬送ローラ16とピンチローラ15は、一対のローラ対を成している。
プリントヘッド2の主走査方向の移動範囲における端部の位置には、プリントヘッド2の回復処理を行うためのメンテナンス機構(回復機構)17が設けられている。回復処理は、プリントヘッド2におけるインクの吐出状態を良好に維持するための処理である。メンテナンス機構17は、例えば、回復処理時にキャリッジ3が主走査方向にずれないように位置決めするためのロックピン24(図9参照)、および画像の非プリント時にプリントヘッド2の吐出口を封止するためのキャッピング装置19を含む。さらにメンテナンス機構17は、吐出口の形成面に付着した異物や余分なインクを掻きとるためのワイパー(不図示)なども含む。ロックピン24は、図9(b)のように、キャリッジ3のロック穴3aと嵌合することによってキャリッジ3の位置を固定する。プリント装置100の電源オフ時などにおいて、長期間に亘って吐出口周辺のインクが大気に晒された場合には、その吐出口周辺のインクが増粘して、インクの吐出性能に影響を与えるおそれがある。そのため、プリント装置100の電源オフ時などにおいては、キャリッジ3がメンテナンス機構17に対応する位置まで移動し、キャッピング装置19がプリントヘッド2に向かって上昇して吐出口を封止する。これにより、吐出口周辺のインクの増粘を抑えることができる。
また、プリントヘッド2には、多数のプリント素子を構成する吐出口および吐出エネルギー発生素子などが設けられている。その吐出エネルギー発生素子に対しては、フレキシブルフラットケーブル(FFC)13を介して、プリント装置100の本体から駆動信号が供給される。FFC13は細長くかつ薄いフィルム形状を成しており、その内部または表面には、駆動信号を伝達するための導体パターンが形成されていて、キャリッジ3の移動に伴って屈曲し、かつ曲げの中心位置が移動するような可撓性を有している。キャリッジ3の外部にはインクタンク(不図示)が配置されており、そのインクタンク内のインクは、チューブ18を通してプリントヘッド2に供給される。チューブ18は、キャリッジ3の移動に伴って屈曲し、かつ曲げの中心位置が移動するように可撓性を有している。これらFFC13とチューブ18は接続部材20を構成しており、キャリッジ3と、プリント装置100の本体の固定部22と、の間に接続されている。
プリント時には、キャリッジモータ9によって駆動プーリ5が一方向および他方向に回転駆動され、タイミングベルト7が矢印Aの主走査方向に沿って往復移動する。これにより、キャリッジ3は、第1ガイドレール4の軸方向における一方側の端部(第1端)と他方側の端部(第2端)との間にて、その第1ガイドレール4に沿って主走査方向に往復移動する。シート1の搬送時には、搬送モータ14によって搬送ローラ16が回転駆動される。シート1は、搬送ローラ16とピンチローラ15との間に挟まれて、矢印Bの副走査方向からプラテン21上に搬送される。画像をプリントする際には、キャリッジ3と共にプリントヘッド2を主走査方向に移動させつつプリントヘッド2からインクを吐出させる動作と、シート1を副走査方向に搬送する動作と、を交互に繰り返す。
本実施形態において、キャリッジ3の外部のインクタンク内のインクは、チューブ18を通して、キャリッジ3に搭載された不図示のインクタンクにインクが供給されてから、プリントヘッド2の内部に一旦貯留される。本例のプリントヘッド2には、吐出エネルギー発生素子として電気熱変換素子が用いられている。その電気熱変換素子に通電して発熱させることにより、プリントヘッド2の流路内のインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出させることができる。
次に、キャリッジ3を支持するレールの構成について説明する。
図2(a)は、第1ガイドレール4の構成例を説明するための斜視図、図2(b)は、第2ガイドレール8の構成例を説明するための斜視図である。図3は、第1ガイドレール4と第2ガイドレール8が配設される支持台61の断面図である。前述したように、キャリッジ3は主走査方向に延在する第1ガイドレール4によって支持され、主走査方向に延在する第2ガイドレール8によって、第1ガイドレール4を中心とするキャリッジ3の回転が規制される。支持台61には、第1ガイドレール4のZ軸方向(+Z方向および−Z方向)の調整が可能な複数の第1調整機構62と、第2ガイドレール8のZ軸方向の調整が可能な複数の第2調整機構63と、が備えられている。
第1ガイドレール4は、その長手方向(主走査方向)における複数箇所が樹脂部材の第1支持部材70によって支持され、その第1支持部材70は、ビス72によって第1調整部材71に締結固定されている。第1調整部材71は、ビス73によって、支持台61に対して上下のZ軸に沿うZ軸方向に位置調整可能に締結されている。第1調整部材71には長丸穴74が形成され、また支持台61には丸穴75が形成されている。図4は、第1調整部材71のZ軸方向の位置を調整するための工具77の斜視図である。図3のように、工具77の一端部78の偏芯軸76を丸穴75に差し込んでから、この工具77を回転させることにより、第1調整部材71のZ軸方向の位置を調整することができる。このような構成により、第1ガイドレール4のZ軸方向の位置を1ミクロンオーダーで微調整することが可能である。
同様に、第2ガイドレール8は、その長手方向(主走査方向)における複数箇所が樹脂部材の第2支持部材80によって支持され、その第2支持部材80は、ビス82によって第2調整部材81に締結固定されている。第2調整部材81は、ビス83によって、支持台61に対してZ軸方向に位置調整可能に締結されている。第2調整部材81には長丸穴85が形成され、また支持台61には丸穴86が形成されている。図3のように、工具77の一端部78の偏芯軸76を丸穴86に差し込んでから、この工具77を回転させることにより、第2調整部材81のZ軸方向の位置を調整することができる。このような構成により、第2ガイドレール8のZ軸方向の位置を1ミクロンオーダーで微調整することが可能である。
このように、プラテン21上に支持されるシート1と、キャリッジ3に搭載されたプリントヘッド2と、の対向方向(Z軸方向)に沿って、第1および第2ガイドレール4,8の位置を調整することができる。このような調整により、キャリッジ3に搭載されるプリントヘッド2と、シート1と、の対向間隔(紙間距離ともいう)を所望の大きさに調整することができる。
次に、キャリッジ3と第1ガイドレール4との間の摺動部分の構成について説明する。図5は、キャリッジ3と第1ガイドレール4との間の摺動部分の斜視図、図6は、その摺動部分の側面図である。
キャリッジ3には支持部11が形成されており、その支持部11の内面には、平板状若しくは概略平板上の軸受部12を備えた2つの軸受体10が配備されている。2つの軸受体10は、夾角をなしてガイドレールを挟むように配備されており、それらの軸受部12は側面視にて逆V字状を成す。逆V字形状の夾角はこの例では35度であるが、これに限らず30〜60度の範囲であることが好ましい。軸受部12の当接部12aは、円柱状の第1ガイドレール4の円周面の上側部に対して当接し、その第1ガイドレール4の延在方向に沿って摺接可能である。またキャリッジ3には、図6のように、Z軸方向に延在する垂直の面によって対の規制部25が形成されており、これらの規制部25は、第1ガイドレール4を挟んで対向するように略対称的に位置している。
キャリッジ3と第2ガイドレール8との間の摺動部分も同様に構成されている。すなわち、第2ガイドレール8と対向する支持部11に、平板状若しくは概略平板上の軸受部12を備えた2つの軸受体10が配備されており、それらの軸受部12の当接部12aが円柱状の第2ガイドレール8の円周面の上側部に当接する。したがって、第1および第2ガイドレール4,8のそれぞれに対向する2つの支持部11には、計4つの軸受体10が取付けられている。
次に、プリント装置100を移送する際のキャリッジ3の保持形態について説明する。プリント装置100の移送としては、例えば、ユーザーがプリント装置100の設置箇所を変更するためにプリント装置100を移動させる場合などが想定される。このような移送の前には、予めプリント装置100内にプログラム実装された移送用の特殊動作モードがユーザーによって選択されて、その特殊動作モードが実行される。この移送用の特殊動作モードにおいては、例えば、プリントヘッド2内のインクの吸引動作、プリントヘッド2の取り外し、およびキャリッジ3の所定位置への移動などが実行される。
図7(a)は、プリント装置100の通常時におけるキャリッジ3の保持状態の説明図、図7(b)は、プリント装置100の移送時におけるキャリッジ3の保持状態の説明図である。図8は、プリント装置100の移送時におけるキャリッジ3と第1ガイドレール4との間の摺動部分の説明図である。
プリント装置100の移送時には、移送用の特殊動作モードにより、キャリッジ3はユーザーによって視認されやすい位置に移動される。また、プリントヘッド2は、プリント装置100の移送中における破損およびインク漏れを防止するために、ユーザーによって取り外される。このような状態において、ユーザーは、キャリッジ3を第1ガイドレール4から上方に離すために、図7(b)のように、プラテン21とキャリッジ3との間にスペーサー26を介在させる。キャリッジ3とプラテン21に接触するスペーサー26の部分は、それらの接触部におけるズレ防止および衝撃吸収のために、ゴムなどの部材とすることが好ましい。また、このときのキャリッジ3の移動位置、およびスペーサー26を挟み込む位置は、衝撃を受けてもキャリッジ3およびプラテン21のいずれにも変形および破損が生じないように、それらの強度が確保できる位置とする。スペーサー26は装置の移送時だけ装着され、移送後はユーザーにより取り外される。また新品の装置はスペーサー26が装着された状態で工場から出荷され、流通時の衝撃から装置を保護する。
このようにスペーサー26は、キャリッジ3を+Z方向へ押し上げて、そのキャリッジ3を図7(b)のような保持位置に保持可能である。これにより、図8のように、第1ガイドレール4と対向する軸受部12の当接部12aは、第1ガイドレール4から+Z方向に離間した位置(保持位置)に保持される。+Z方向は、プリント装置100の使用時の姿勢における上方である。したがって、プリント装置100の移送時にZ軸方向に沿う衝撃が加わったとしても、当接部12aはガイドレール4に衝突せず、ガイドレール4に加わる−Z方向の衝撃荷重を低減させることができる。この結果、衝撃によるガイドレール4の−Z方向の位置ずれを抑えて、プリント動作時におけるプリントヘッド2とシート1との対向間隔の変動を抑制することができる。また、キャリッジ3と第2ガイドレール8との間の摺動部分は、図7(b)のように、キャリッジ3の保持位置への変位を許容するように構成されている。
また、このようなキャリッジ3の保持状態においては、図8のように、キャリッジ3の規制部25がガイドレール4に接近する。これにより、規制部25と第1ガイドレール4との間のY軸方向(+Y方向および−Y方向)の距離Lは、軸受部12の当接部12aとガイドレール4との間のY軸方向の距離mより小さくなる。このように距離L,mを関係付けるように、規制部25の位置が設定されている。このようなキャリッジ3の保持状態において、プリント装置100の移送時にY軸方向に沿う衝撃が加わった場合には、当接部12aは第1ガイドレール4に衝突せず、ガイドレール4に対しては規制部25が衝突するだけである。したがって、ガイドレール4に対しては、規制部25からY軸方向の荷重が掛るだけであり、ガイドレール4に加わる−Z方向の衝撃荷重を低減させることができる。この結果、衝撃によるガイドレール4の−Z方向の位置ずれを抑えて、プリント動作時におけるプリントヘッド2とシート1との対向間隔の変動を抑制することができる。
仮に、プリント装置100の移送時に、軸受部12を第1ガイドレール4に当接させたまま、キャリッジ3を保持した場合には、移送時の衝撃により、−Z方向の大きな衝撃荷重が第1ガイドレール4に掛るおそれがある。この場合には、第1ガイドレール4の第1調整機構62と、支持台61と、を締結するビス73の締結力に抗して、第1ガイドレール4が第1調整機構62と共に−Z方向に変位する。そのため、衝撃によりガイドレール4の位置が−Z方向にずれて、プリント動作時におけるプリントヘッド2とシート1との対向間隔が変動する。その結果、プリントヘッド2から吐出されるインク滴がシート1に着弾する位置がずれて、プリント画像の画質が低下するおそれがある。また仮に、軸受部12と第1ガイドレール4とを当接させないように、スペーサー26によって、キャリッジ3を+Z方向にずらした保持したとしても、規制部25が設けられていなければ、衝撃によりガイドレール4の位置が−Z方向にずれるおそれがある。すなわち、2つの軸受体10が逆V字型に設置されているため、Y軸方向の衝撃によって、それらの軸受体10の軸受部12がガイドレール4に当接したときに、そのY軸方向の当接の分力によって、−Z方向の加重がガイドレール4に掛ってしまう。このように、Z軸方向の衝撃だけでなく、Y軸方向の衝撃によっても−Z方向の加重がガイドレール4に掛って、ガイドレール4の位置が−Z方向にずれるおそれがある。
本実施形態においては、キャリッジ3を+Z方向に変位させて保持するスペーサー26と、キャリッジ3の規制部25と、により、Z軸方向およびY軸方向の衝撃時に、第1ガイドレール4に掛る−Z方向の荷重を低減することができる。したがって、録動作時におけるプリントヘッド2とシート1との対向間隔の変動を抑えて、結果的に、高品質の画像をプリントすることができる。また、キャリッジ3を+Z方向に変位させて保持するスペーサー26は、Y軸方向におけるキャリッジ3の重心とほぼ等しい位置にて、キャリッジ3と当接することが望ましい。このように、キャリッジ3の重心近傍の位置に対して、キャリッジ3を+Z方向に変位させる力を作用させることにより、キャリッジ3を安定的に+Z方向に変位させて保持することができる。また規制部25は、本例のようにキャリッジ3の一部とする構成に限定されず、例えば、キャリッジ3とは別体の部材、あるいはキャリッジ3に固定された部材によって構成してもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、メンテナンス機構17のロックピン24によって、プリント装置100を前述した保持位置に保持する。図9(a)は、ロックピン24によってキャリッジ3がロックされていない非ロック時の側面図、図9(b)は、ロックピン24によってキャリッジ3がロックされているロック時の側面図である。図10は、ロックピン24によって、プリント装置100を保持位置に保持しているときの側面図である。
通常、プリント装置100のプリント動作時は、図9(a)のように、メンテナンス機構17のロックピン24は、キャリッジ3に接触しないように下方(−Z方向)に退避したロック解除位置に移動している。また、プリント装置100のプリント動作の待機時、およびプリント装置100の電源オフ時には、図9(b)のように、ロックピン24は、キャリッジ3のロック穴3aに嵌合するように上方(+Z方向)に移動する。これらの嵌合により、キャリッジ3は主走査方向に移動しないように固定される。
さらに、プリント装置100の移送時には、前述した第1の実施形態における移送用の特殊動作モードによって、図10のように、ロックピン24を図9(b)の位置よりもさらに上方(+Z方向)へ移動させる。これによりロックピン24は、軸受部12と第1ガイドレール4とを当接させないように、キャリッジ3を+Z方向へずらして所定の保持位置に保持する。したがって、第1の実施形態と同様に、ガイドレール4に掛る−Z方向の衝撃荷重を低減して、結果的に、録動作時におけるプリントヘッド2とシート1との対向間隔の変動を抑えて、高品質な画像をプリントすることができる。
(他の実施形態)
第2の実施形態におけるロックピン24は、キャリッジ3を所定の移動位置に対してロックおよびロック解除可能な機能と、キャリッジ3を保持位置に保持するための機能と、を兼有する。キャリッジ3を保持位置に保持するために、ロックピン24とは別の移動部材を備えてもよい。この場合には、その移動部材が一方向に移動することにより、キャリッジ3を保持位置にずらして保持し、それが他方向に移動することにより、キャリッジ3の位置を戻すことができる。
また、プリントヘッド2は、インクジェットプリントヘッドのみに限定されず、種々のプリント方式のヘッドを用いることができる。本発明は、シリアルスキャン方式によって画像をプリント可能な種々のプリント装置に対して適用可能である。
1 シート
2 プリントヘッド
3 キャリッジ
4 第1ガイドレール(ガイドレール)
11 軸受体
12 軸受部
25 規制部
26 スペーサー

Claims (11)

  1. プリントヘッドの移動を伴って、シートに画像をプリントするプリント装置であって、
    前記プリントヘッドを搭載可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの軸受部と摺接することにより、前記キャリッジを移動可能にガイドするガイドレールと、
    前記キャリッジを前記ガイドレールに沿って移動させる移動手段と、
    前記ガイドレールから前記軸受部を離間させるように、前記キャリッジを保持位置にずらして保持可能な保持手段と、
    を備えることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記キャリッジは、夾角をなして前記ガイドレールを挟む2つの軸受体を含み、
    前記軸受部は、前記ガイドレールに接触する前記2つの軸受体の内面に位置することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記シートの支持するプラテンと、
    前記キャリッジに搭載された前記プリントヘッドと、前記プラテンによって支持された前記シートと、の対向方向に沿って、前記ガイドレールの位置を調整可能な調整手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 前記保持位置は、前記プリント装置の使用時の姿勢における上方に向かって、前記ガイドレールから前記軸受部を離間させるための位置であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記保持手段は、前記キャリッジと前記プリント装置の本体との間に介在する、取り外し可能なスペーサであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記保持手段は移動部材を含み、
    前記移動部材は、一方向に移動することにより、前記ガイドレールから前記軸受部を離間させるように前記キャリッジを前記保持位置にずらし、他方向に移動することにより、前記ガイドレールに前記軸受部を接触させるように前記キャリッジの位置を戻すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  7. 前記移動部材は、前記一方向に移動することにより前記キャリッジを所定の移動位置にロックし、他方向に移動することにより前記キャリッジのロックを解除するロックピンとしての機能をもつことを特徴とする請求項6に記載のプリント装置。
  8. 前記保持手段は、前記キャリッジの重心近傍の位置に対して、前記キャリッジを前記保持位置にずらすための力を作用させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプリント装置。
  9. 前記キャリッジは、前記ガイドレールから前記軸受部が離間する方向と交差する方向において、前記ガイドレールと所定の間隔をもって対向する規制部を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のプリント装置。
  10. 前記所定の間隔は、前記キャリッジが前記保持位置にあるときの前記ガイドレールと前記軸受部との間隔よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載のプリント装置。
  11. 前記規制部は、前記キャリッジと異なる部材によって構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載のプリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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