JP2006264180A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録ヘッドを移動させることなく、また、搬送ベルトの強度を確保しながら高い搬送精度で、記録ヘッドの回復動作を行うことができることを目的とする。
【解決手段】 搬送ベルト25をインクジェット記録ヘッド12の印字領域から、搬送方向と直交する方向に退避させることで、インクジェット記録ヘッド12の下方に配置したメンテナンスユニット26によって、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行うことができる。これにより、インクジェット記録ヘッド12を移動させたり、メンテナンスユニット26を水平方向に移動させたりすることなく、搬送ベルト25を退避させるだけで、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドから記録媒体へ液滴を吐出して記録を行う画像記録装置に関する。
現在、主に普及しているインクジェット方式の出力機器に、記録媒体を搬送しながら記録ヘッドを往復運動させて1ラインずつ印字を行うシリアルスキャンと呼ばれる印字方式のものがある。この方式は小型・低コストであるが、記録媒体全体にわたって画像を形成するために記録ヘッドのスキャンが複数回必要となり、印字速度が遅いという欠点がある。
この問題を解決するために、記録媒体の幅(搬送方向と直角な方向の長さ)と同程度、もしくは、これよりも大きな領域を一括して画像記録できるような長尺のインクジェット記録ヘッドを固定し、記録媒体の搬送のみで画像全体に画像記録を行う、いわゆるフルラインヘッド式のインクジェット画像記録装置が提案されている。
ところで、一般にインクジェット画像記録装置では、たとえば、いわゆるダミージェットを行ってノズルの詰まりを解消したり、ノズル周囲をキャッピングしてインク乾燥に伴う増粘を防止したりする等、ノズルに対する回復動作を行う必要がある。このため、ヘッド回復手段(メンテナンス装置あるいはメンテナンスユニットなどと称されることがある)をインクジェット画像記録装置内に設け、これらの回復動作を行っている。
しかし、フルラインヘッド式のインクジェット画像記録装置では、記録媒体を搬送する搬送ベルトが記録ヘッドの直下に設けられているため、搬送ベルトが邪魔になり、記録ヘッドにメンテナンス装置がアクセスできない。
そこで、記録ヘッドの回復動作を行う際に、記録ヘッドを上方向に移動させ、記録ヘッドと搬送ベルトの間にできた隙間に、搬送ベルトに対して水平方向に、メンテナンス装置を挿入することが行われている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1では、記録ヘッドを移動させるスペースや、メンテナンス装置の待機スペースを確保する必要があり、画像記録装置が大型化してしまう恐れがある。また、記録ヘッドを移動させる機構は複雑で大掛かりとなり、コストアップに繋がる。さらに、記録ヘッドを移動させる構成を取ることによって、記録ヘッドの位置精度が悪くなる恐れがある。
一方、搬送ベルトに開口部を形成し、記録ヘッドの下にメンテナンス装置を配置して、この開口部からメンテナンス装置を進入させ、記録ヘッドの回復動作を行うものもある(特許文献2参照)。
しかし、特許文献2のような構成では、搬送ベルトに開口部を設けるため、搬送ベルトの強度や搬送精度に懸念がある。また、記録媒体を搬送する部分とは別に、回復動作を行うために開口部を設ける必要があり、搬送ベルト長が長くなる。また、記録媒体の搬送位置を制御する必要があり、構成が複雑となる。
特開2002−120386号公報 特開2001−287377号公報
本発明は、上記事実を考慮し、記録ヘッドを移動させることなく、また、搬送ベルトの強度を確保しながら高い搬送精度で、記録ヘッドの回復動作を行うことができることを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、記録媒体に液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドの吐出領域へ前記記録媒体を搬送するベルトコンベアと、を有する画像記録装置において、前記ベルトコンベアのベルトを、前記液滴吐出ヘッドの吐出領域から前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に退避させる移動手段を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、移動手段によってベルトコンベアのベルトを液滴吐出ヘッドの吐出領域から記録媒体の搬送方向と直交する方向に退避させる。これにより、液滴吐出ヘッドの下方にメンテナンス装置を配置させておけば、液滴吐出ヘッドを移動させたり、メンテナンス装置を水平方向に移動させたりすることなく、ベルトコンベアのベルトを退避させるだけで、液滴吐出ヘッドのメンテナンスを行うことができる。
また、液滴吐出ヘッドを移動させる必要がないので、液滴吐出ヘッドの位置の精度が悪くなる恐れがない。さらに、ベルトコンベア全体を退避させるといった大掛かりな構成を採る必要がないため、画像記録装置の構造が簡単になる。
請求項2に記載の本発明は、前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを移動して前記ベルトのテンションを緩めるテンション解除手段と、前記ローラの軸方向に延長されたベルト受け部材と、前記ベルトをスライドさせ前記ベルト受け部材へ移動させるスライド手段と、で構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、複数のローラに張架されたベルトコンベアのベルトは、テンション解除手段によってテンションが解除され、スライド手段によってスライドされて、ローラの軸方向に延長されたベルト受け部材へ移動される。
これにより、液滴吐出時に液滴吐出ヘッドの吐出領域にあるベルトを、液滴吐出ヘッドの回復動作時には、ローラの軸方向に沿って移動させて、吐出領域外へ退避させることができる。また、テンション解除手段でベルトのテンションを解除してから、ベルトを移動させることで、ベルトの移動が円滑に行われる。
請求項3に記載の本発明は、前記ベルト受け部材は、前記ローラと同軸上にあり、吐出領域にある前記ローラよりも小径の受けローラとされたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、吐出領域にあるローラと同軸上にあって、このローラよりも小径の受けローラにベルトが移動される。これにより、ベルトを退避させるとき、ベルトの周面に沿って設けられたリブが邪魔にならない。
請求項4に記載の本発明は、前記ロールの径と前記受けローラの径の差は、前記ベルトの周方向に沿って設けられたリブの高さより小さいことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、ベルトの周方向に沿って設けられたリブの高さよりも、ローラの径と受けローラの径の差が小さいことで、リブはローラと受けローラの境界部分に係止される。これにより、ベルトが吐出領域よりも受けローラと反対側に滑り落ちるのが防止される。
請求項5に記載の本発明は、前記ベルト受け部材は、前記ベルトが外挿される略筒状のフレームであり、該フレームの断面積は前記ロールから離れるにしたがって小さくされていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、断面積がロールから離れるにしたがって小さくされている略筒状のフレームに、ベルトが外挿されるようになっている。これにより、ベルトはフレームに沿って円滑に移動して、吐出領域から退避する。
請求項6に記載の本発明は、前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを移動して前記ベルトのテンションを緩めるテンション解除手段と、前記ベルトの裏面を吸着して該ベルトを前記ローラの軸方向に沿ってスライドさせる吸着移動手段と、で構成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、テンション解除手段によってテンションが解除されたベルトは、吸着移動手段によって裏面が吸着されて、ローラの軸方向に沿ってスライドする。これにより、ベルトは吸着移動手段で広範囲を支持されて安定した状態で吐出領域から退避する。
請求項7に記載の本発明は、前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを傾斜させるローラ傾斜手段を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、ローラ傾斜手段によって、ローラを傾斜させることで、ベルトをローラに沿ってスライドさせる。これにより、ベルトは吐出領域から退避する。
請求項8に記載の本発明は、前記ローラは、吐出領域の幅の1.5倍以上の長さを有することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、吐出領域の幅の1.5倍以上の長さを有するローラに沿ってベルトをローラの一方向と他方向とに振り分けてスライドさせることで、吐出ヘッドを回復させる際にベルトを吐出領域から完全に退避させることができる。
請求項9に記載の本発明は、前記ローラは、前記ベルトを退避させるとき、記録媒体に液滴を吐出するときよりも高速で回転することを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、ベルトを吐出領域から退避させる際には、ベルトを液滴吐出ヘッドから液滴が吐出されているときと同じ速度で搬送させる必要がない。そこで、ローラを高速回転させることで、ベルトを吐出領域から早く退避させることができる。
請求項10に記載の本発明は、前記ベルトのスライド量は、前記ローラの回転時間によって検出されることを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、ローラの回転時間によってベルトの移動量を検出することで、ベルトの位置を検出するためのセンサを必要としない。
請求項11に記載の本発明は、前記ベルトコンベアには、前記吐出領域にあるベルトの端部の位置を検出するベルト位置検出センサが設けられていることを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、ベルト位置検出手段によって、ベルトコンベアのベルトが吐出領域にあるとき、ベルトの端部の位置が検出される。このように、ベルトの端部の位置を検出することで、ベルトの蛇行状態が検出されると共に、ベルトが吐出領域にあるか否かも検出される。これにより、ベルトの移動を検出する検出する手段と、ベルトの蛇行状態を検出する手段とをそれぞれ設ける必要がないので、コストダウンに繋がる。
請求項12に記載の本発明は、前記ベルトの退避方向の幅方向の端部には、ベルトの搬送方向の基準を見るための第1検出マークが設けられ、前記第1検出マークは、前記ベルトが前記吐出領域から退避すると露出する第2検出マークを検出するセンサで検出されることを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、ベルトが退避すると露出する第2検出マークを検出するセンサによって、ベルトの退避方向の幅方向の端部に設けられた第1検出マークが検出される。つまり、センサによって第2検出マークを検出することで、ベルトが吐出領域から退避したと検出され、第1検出マークを検出することで、例えば画像の書き出しタイミング等の、ベルトの搬送方向の基準が見られる。
これにより、ベルトが退避した状態を検出する検出するセンサと、ベルトの搬送方向の基準を見るセンサをそれぞれ設ける必要がない。
請求項13に記載の本発明は、前記吐出領域がオペレータ操作位置側にあるとき、前記ベルトは、オペレータ操作位置より奥側へ退避させることを特徴としている。
請求項13に記載の発明によれば、ベルトをオペレータ操作位置より奥側へ移動させることで、液滴吐出ヘッドとベルトコンベアの間に記録媒体がつまったとき、ベルトが邪魔にならず、記録媒体の除去が簡単に行うことができる。
本発明は上記構成としたので、記録ヘッドを移動させることなく、また、搬送ベルトの強度を確保しながら高い搬送精度で、記録ヘッドの回復動作を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、画像記録装置10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクで用紙Pにフルカラー画像を形成するフルカラープリンタである。
画像記録装置10の最下部には、給紙トレイ28が設けられている。この給紙トレイ28には用紙Pが積載されており、最上位の用紙Pにはピックアップローラ30が当接している。用紙Pは、ピックアップローラ30によって1枚ずつ給紙トレイ28から搬送方向下流側へ給紙され、搬送経路に沿って順に配設された搬送ローラ19、20、21、23によって印字部22へ給紙される。
印字部22には、インクジェット記録ヘッド12と搬送装置14が設けられている。インクジェット記録ヘッド12は、Cのインク滴、Mのインク滴、Yのインク滴、Kのインク滴をそれぞれ吐出するインクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kとで構成されている。各インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kは、用紙Pの幅程度の有効印字領域を有する長尺のヘッドで、用紙Pの幅方向の印字領域に一斉にインク滴を吐出する。
各インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kのノズルからインク滴を吐出させる方式は、圧電素子でインク室を加圧する方式やサーマル方式等の公知の方式を適用可能であるが、本実施形態では、圧電素子でインク室を加圧する方式を用いている。
インクは、インクジェット記録ヘッド12の上方に配置されたインクタンク24C、24M、24Y、24Kから配管(図示省略)を通じて各インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kへ供給される。インクの種類は、水性インク、油性インク、溶剤系インク等の公知のインクが適用可能であるが、本実施形態では水性インクを用いている。
搬送装置14は、インクジェット記録ヘッド12の両側に配置されたローラ15、ローラ17及びローラ15とローラ17よりも低い位置に配置されたローラ19を有している。ローラ15、ローラ17、ローラ19には、搬送ベルト25が巻き掛けられている。
ローラ17には、図示しない駆動モータが接続されており、駆動モータの回転駆動によってローラ17が回転することで、搬送ベルト25は所定の方向(矢印A方向)へ回転移動する構成となっている。
また、ローラ15には帯電ローラ13が近接されている。この帯電ローラ13によって搬送ベルト25が帯電されることで、用紙Pが搬送ベルト25に静電吸着される。なお、搬送装置14の詳細な構成については後述する。
搬送ベルト25の内側には、メンテナンスユニット26が設けられている。メンテナンスユニット26は、図示しない駆動機構によって、インクジェット記録ヘッド12に対して接離可能とされており、インク滴吐出時にはインクジェット記録ヘッド12から遠ざかり、メンテナンス時にはインクジェット記録ヘッド12に近接する構成となっている。
メンテナンスユニット26は、図示しないダミージェット受け部材、ワイピング部材、キャップ部材などから構成されており、非印字時が長く続く場合には、メンテナンスユニット26をインクジェット記録ヘッド12に向けて上昇させ、キャップ部材をインクジェット記録ヘッド12のインク滴が吐出される面(ノズル面)に密着させてキャッピングする。これにより、不用意なインクの乾燥を防止して増粘インクによるノズルの目詰まりを防止したり、インクの劣化を防止したりする。また、ワイピング部材によって、インクジェット記録ヘッド12のノズル面に付着した埃などを除去して、ノズル面をリフレッシュする。さらに、メンテナンスユニット26を下降させた状態で、インクジェット記録ヘッド12の単位ヘッドからいわゆるダミージェットを行い、このインク滴をキャップ部材で受ける。これにより、インクの粘度変化や気泡の発生によってインク滴の吐出性能が変化するのを防止する。
一方、インクジェット記録ヘッド12よりも搬送方向下流側には、除電チャージャー11が設けられている。この除電チャージャー11は、印字が終了した用紙Pを除電し、用紙Pと搬送ベルト25との静電吸着を解除する。
また、搬送ベルト25の搬送方向下流側には、搬送ローラ27、29、31、33、35、37が配置されている。
さらに、インクタンク24C、24M、24Y、24Kの上方には排紙トレイ34が配置され、この排紙トレイ34の側方には搬送ローラ39が配置されている。即ち、搬送ローラ39によって用紙Pが排紙トレイ34上に排出される。
また、搬送装置14の下方には、搬送ローラ31と搬送ローラ33との間から分岐して搬送ローラ21まで延びる搬送路L1が設けられており、用紙Pはこの搬送路L1によって表裏が反転される。この搬送路L1には、搬送方向上流側から順に、搬送ローラ41、43、45、47、49、51が配設されている。
次に、画像記録装置10のプリント動作について説明する。
図1に示すように、まず、画像記録装置10全体の制御を司る主制御部(図示省略)は、プリントジョブの指令を受けるとピックアップローラ30、全ての搬送ローラ、搬送ベルト25を駆動させて給紙トレイ28から用紙Pを送り出す。さらに、ダミージェットを行い、インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kのノズルの性能を初期化する。そして、インクジェット記録ヘッド12によるインク滴の吐出を制御するヘッド制御部(図示省略)は、画像信号に対応するノズルの圧電素子に、画像信号に応じたタイミングで駆動電圧を印加する。
これによって、インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kのノズルから、搬送ベルト25によって搬送されている用紙Pにインク滴が吐出され、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送ベルト25、搬送ローラ27、29、31、33、35、37、39によって排紙トレイ34まで搬送される。
ここで、両面プリントのジョブであれば、一旦、用紙Pを排紙トレイ34上まで搬送してから搬送ローラ33、35、37、39を逆転させ、用紙Pを搬送路L1に送る。そして、搬送ローラ41、43、45、47、49、51によって用紙Pを搬送路L1に沿って搬送し、搬送ベルト25へ送る。この時点で、用紙Pの印字面が下向きになり、インクジェット記録ヘッド12C、12M、12Y、12Kが用紙Pの印字面の裏面にインク滴が吐出される。そして、表裏両面に印字が行われた用紙Pが搬送ベルト25、搬送ローラ27、29、31、33、35、37、39によって排紙トレイ34上へ排紙される。
ここで、搬送装置14について詳細に説明する。
図2に示すように、搬送装置14は、ローラ15、17、19と、これら、ローラ15、17、19に巻き掛けられた搬送ベルト25で構成されている。
ローラ15、17、19の両端にはサイドフレーム54、56が設けられており、ローラ15、17、19の軸15A、17A、19Aは、サイドフレーム54、56に回転可能に支持されている。
ローラ15及びローラ17とサイドフレーム56の間には、それぞれローラ15、ローラ17と同軸上となるように、ローラ15、ローラ17よりも小径とされたベルト受け部材ローラ16、18が設けられている。なお、通常時(印字時)には、搬送ベルト25はローラ15、ローラ17及びローラ19に巻き掛けられる。
搬送ベルト25の幅方向の一方の端部(図中奥側)の裏面には、所定の厚みを有するウレタンゴムからなるリブ52が、接着剤や接着テープ等の接着部材で貼着されている。リブ52の高さは、ローラ15、17の径とベルト受け部材ローラ16、18の径の差よりも小さくされている。これにより、インクジェット記録ヘッド12からインク滴が吐出される吐出領域に搬送ベルト25があるときは、リブ52はローラ15、17の側壁に係止されて、搬送ベルト25が吐出領域よりも図中手前側へ移動しないようになっている。
一方、サイドフレーム54、56のローラ19の軸19Aが支持される近傍には、上下方向に沿って長孔58が形成されており、ローラ19は、長孔58に沿って移動可能とされている。
ローラ19の軸19Aは軸受60に軸支されている。軸受60の底部には、略楕円形状の偏心カム62が当接されている。偏心カム62の軸62Aにはギア64が取り付けられており、このギア64にパルスモータ66の軸66Aに取り付けられた駆動ギア68が噛合している。パルスモータ66は、制御部71に接続されており、制御部71によってパルスモータ66の回転が制御されるようになっている。
一方、サイドフレーム54、56の長孔58の上方には、軸受60の上部に位置するようにして、板部70が形成されている。板部70にはコイルばね72の一端が係止されており、コイルばね72の他端は軸受60の上部に当接している。これにより、軸受60は矢印B方向に付勢されている。
このような構成により、制御部71によってパルスモータ66が回転されると、図3に示すように、ローラ19が長孔58に沿って上方に移動して、ローラ15、17、19に巻き掛けられている搬送ベルト25のテンションが解除されるようになっている。
一方、搬送ベルト25の図中奥側の端部には、グリッパー74が設けられている。グリッパー74は、ローラ15とローラ17の間に、搬送方向と直交する方向に設けられたラック76に取り付けられている。ラック76には、ステッピングモータ78に取り付けられたピニオン80が噛合している。これにより、ステッピングモータ78がパルス数をカウントすることによって、ラック76に取り付けられたグリッパー74が、搬送方向と直交する方向に所定の距離移動する構成となっている。
なお、サイドフレーム56の上端部には切欠57が形成されている。これにより、移動したグリッパー74はこの切欠57を通過するので、グリッパー74がサイドフレーム56にぶつかる恐れがない。
このような構成により、グリッパー74が搬送ベルト25の端部を挟持して、ステッピングモータ78を駆動させると、吐出領域にある搬送ベルト25は搬送方向と直交する方向に所定の距離移動して、退避位置(ローラ16、ローラ18に巻き掛けられる位置)へ移動する構成となっている。
次に、第1の実施形態の作用を図4のフローチャート及び図5を用いて説明する。
図5(A)には、画像記録が終了したときの状態が示されている。このとき、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行う旨の指示があると、図4のフローチャートに示すように、画像記録装置10はまず、ステップ102で制御部71からの信号によってパルスモータ66を駆動させ、ローラ19を長孔58に沿って上方へ移動させる。これにより、図5(B)に示すように、搬送ベルト25のテンションが解除される。これに合わせて、ステップ104では、グリッパー74で搬送ベルト25の一端を挟持する。
そして、ステップ106で、ステッピングモータ78(図2参照)が所定のパルス数カウントして、グリッパー74を搬送方向と直交する方向に所定の距離移動させる。これにより、 図5(C)に示すように、搬送ベルト25は、ローラ15、ローラ17に沿って吐出領域から退避位置(ベルト受け部材ローラ16、18上)へ移動する。
搬送ベルト25が退避位置に移動すると、吐出領域に配設されているメンテナンスユニット26が露出して、ステップ108へ進む。
ステップ108では、メンテナンスユニット26を上昇させてメンテナンス位置へ移動させ、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを実施する。
インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスが終了すると、ステップ110へ進み、ステッピングモータ78を駆動させて、搬送ベルト25の端部を挟持しているグリッパー74を吐出領域側に向かって移動させる。これにより、図5(D)に示すように、搬送ベルト25は、ローラ15及びローラ17に沿って、退避位置から吐出領域へ移動する。
搬送ベルト25が吐出領域へ移動するとステップ112へ進み、グリッパー74の搬送ベルト25の挟持が解除され、ステップ114へ進む。ステップ114では、制御部71からの信号によってパルスモータ66が駆動され、ローラ19を長孔58に沿って下方に移動させる。これにより、図5(E)に示すように、ローラ15及びローラ17に巻き掛けられている搬送ベルト25は、ローラ19によってテンションが付与される。
このように、搬送ベルト25をインクジェット記録ヘッド12の印字領域から、搬送方向と直交する方向に退避させることで、インクジェット記録ヘッド12の下方に配置したメンテナンスユニット26によって、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行うことができる。
これにより、インクジェット記録ヘッド12を移動させたり、メンテナンスユニット26を水平方向に移動させたりすることなく、搬送ベルト25を退避させるだけで、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行うことができる。また、インクジェット記録ヘッド12を移動させる必要がないので、インクジェット記録ヘッド12の位置の精度が悪くなる恐れがない。さらに、搬送装置14を退避させるといった大掛かりな構成を採る必要がないため、画像記録装置10の構造が簡単になる。
また、搬送ベルト25のテンションを解除してから、搬送ベルト25を退避位置へ移動させることで、搬送ベルト25の移動が円滑に行われる。さらに、ローラ15、17よりも小径のベルト受けローラ16、18に搬送ベルト25を移動させることで、搬送ベルト25を退避位置へ移動する際に、搬送ベルト25の周面に沿って設けられたリブ52が邪魔にならない。
また、搬送ベルト25をオペレータ操作位置側から奥側へ退避させることで、インクジェット記録ヘッド12と搬送ベルト25の間に用紙Pがつまったとき、搬送ベルト25が邪魔にならず、用紙Pの除去が簡単に行うことができる。
なお、オペレータ操作位置とは、オペレータが画像記録装置10のコントローラパネルを操作する位置や、消耗品(例えば、画像を形成するユニット、用紙等)の交換作業を行う位置など、画像記録装置10の前面(フロント面)のことを言う。
次に、本発明の第2の実施形態の画像記録装置について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図6に示すように、搬送装置150は、ローラ152、ローラ154、ローラ156と、これら、ローラ152、ローラ154、ローラ156に巻き掛けられた搬送ベルト158で構成されている。ローラ152には、図示しない駆動モータが接続されており、駆動モータの回転駆動によってローラ152が回転することで、搬送ベルト158は所定の方向へ回転移動する構成となっている。
ローラ152、ローラ154、ローラ156の両端には、サイドフレーム54、56が設けられており、ローラ152、ローラ154、ローラ156はサイドフレーム54、56に回転可能に取り付けられている。
一方、画像記録装置の本体のフレーム(図示省略)とサイドフレーム56の間には、一方向から見て略コ字状とされたタイバー160が取り付けられている。
また、画像記録装置の本体のフレームとサイドフレーム56の間には、筒状のシュラウド162が、タイバー160を覆うようにして設けられており、シュラウド162の内側は、タイバー160の上面160Aに支持されている。また、シュラウド162の断面積は、サイドフレーム56側から画像形成装置本体のフレーム側にかけて小さくなるように構成されている。つまり、シュラウド162を上から見たときに、サイドフレーム56からフレームにかけて傾斜が設けられた状態となっている。
これにより、メンテナンスを行う際に退避位置に移動させた搬送ベルト158を、メンテナンスの終了後に搬送ベルト158を吐出領域に移動させるとき、搬送ベルト158はシュラウド162の傾斜に沿って移動するので、元の状態(本来、搬送ベルト158がローラ152、ローラ154、ローラ156に巻き掛けられている状態)に復帰させやすい。
次に、本発明の第3の実施形態の画像記録装置について説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図7に示すように、ローラ152とローラ154の間には、矩形箱状の吸着部材170が設けられている。吸着部材170の天面170Aには、複数の孔172が形成されている。
また、吸着部材170には、吸引ダクト174が取り付けられており、図示しないファンを駆動させることで、吸引ダクト174及び吸着部材170に負圧が発生して、孔172に吸引力が発生する。これにより、吸着部材170の天面170Aに、搬送ベルト158の裏面が吸引されるようになっている。
一方、吸着部材170の底部にはラック76が取り付けられており、ラック76には、ステッピングモータ78に接続されたピニオン80が噛合している。これにより、ステッピングモータ78が駆動されると、吸着部材170の下方に設けられたガイドレール176に沿って、吸着部材170が搬送方向と直交する方向に移動する構成となっている。
このような構成により、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを行う際には、ローラ156を移動させて搬送ベルト158のテンションを解除して、吸着部材170で搬送ベルト158を吸引しながら、吸着部材170を退避位置へ移動させる。これにより、搬送ベルト158が退避位置へ移動するようになっている。このように、吸着部材170で搬送ベルト158を広範囲で支持しながら、搬送ベルト158を移動させることで、搬送ベルト158の移動が安定して行われる。
次に、本発明の第4の実施形態の画像記録装置について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図8に示すように、搬送装置200は、搬送ベルト208の幅方向の寸法の略2倍の長さを有するローラ202、ローラ204、ローラ206を備えており、ローラ202、ローラ204、ローラ206には搬送ベルト208が巻き掛けられている。ローラ202には、図示しない駆動モータが接続されており、駆動モータの回転によってローラ202が回動することで、搬送ベルト208が回転移動するようになっている。
ローラ202、ローラ204、ローラ206の両端部には、サイドフレーム210、212が設けられており、ローラ202、ローラ204、ローラ206はサイドフレーム210、212に回転可能に取り付けられている。
また、ローラ204の一端は図中手前側のサイドフレーム210に回転可能に取り付けられており、他端は図中奥側のサイドフレーム212に形成された長孔214に係止されている。長孔214は上下方向に形成されており、ローラ204は一端がサイドフレーム210に軸支されて、他端が長孔214に沿って上下方向に移動可能とされている。
ローラ204とサイドフレーム212との間には、略長尺状の板材216が設けられている。板材216の略中央部は、図示しない画像記録装置本体のフレームにピン218で回動可能に取り付けられている。また、板材216の一端には、ローラ204の軸204Aが取り付けられており、板材216の一端がピン218を中心に上下方向に移動すると、ローラ204の他端も上下方向に移動する構成となっている。
板材216の他端には切欠220が形成されており、切欠220には駆動モータ222に接続された偏心カム224が当接している。駆動モータ222の駆動によって偏心カム224が回転すると、偏心カム224が当接された板材216の他端が上下方向に沿って移動する。
また、切欠220には引っ張りバネ226の一端が係止されており、この引っ張りバネ226の他端は、画像記録装置本体のフレームに取り付けられている。これにより、この引っ張りバネ226によって、板材216は図の矢印D方向(時計回り)に付勢されている。
このような構成により、駆動モータ222の駆動によって偏心カム224を回転させて板材216の他端を移動させると、板材216の一端はピン218を中心にして他端の移動方向と反対方向に移動する。これに伴って、板材216の一端に取り付けられたローラ204の軸204Aが長孔214に沿って上下方向に移動する構成となっている。これにより、ローラ204は、搬送ベルト208がローラ202とローラ204に巻き掛けられて構成された搬送面に対して、上下方向に傾く構成となっている。
図9には、搬送装置200の正面図と側面図が示されている。
図9(B)に示すように、ローラ204の他端を上側に傾けて、ローラ202を回転させて搬送ベルト208を搬送方向に回転移動させると、搬送ベルト208はローラ202、ローラ204、ローラ206に沿って吐出領域から退避位置に移動する。これにより、インクジェット記録ヘッド12の真下にメンテナンスユニット26が露出して、メンテナンスを実施する。
また、図9(C)に示すように、ローラ204の他端を下側に傾けて、ローラ202を回転させて搬送ベルト208を矢印D方向に回転移動させると、退避位置にある搬送ベルト208が吐出領域に移動する。このとき、ローラ202の回転速度を、印字時の回転速度よりも大きくする。これにより、搬送ベルト208の移動を高速で行うことができる。
一方、図8に示すように、サイドフレーム210の搬送ベルト208と対向する側の側面には、搬送ベルト208の幅方向の端部を検出するセンサ232が設けられている。これにより、搬送ベルト208が吐出領域にあるときには、搬送ベルト208の端部がセンサ232に接触して、センサ232に接続された制御部234で、搬送ベルト208が吐出領域に位置していると判断される。
また、このセンサ232に搬送ベルト208が接触しているとき、接触圧によって搬送ベルト208の端部の位置が検出される。これにより、搬送ベルト208の蛇行状態が検出され、図示しないベルト蛇行制御装置によって搬送ベルト208の蛇行が制御されるようになっている。
さらに、搬送ベルト208の図面奥側(オペレータ操作位置より奥側)の端部には、反射テープ228が貼着されており、サイドフレーム210とサイドフレーム212の間で、且つ上方に設けられたセンサ230で反射テープ228の反射光を検知することで、搬送ベルト208の書き出し位置のタイミングが検出される。
一方、サイドフレーム212のサイドフレーム210と対向する側の側面には、長尺状の板部236の一方の端部が取り付けられている。板部236の他方の端部は、サイドフレーム210とサイドフレーム212の略中央部分に位置しており、この端部には検知シール238が貼着されている。そして、検知シール238は、搬送ベルト208が退避位置に移動すると露出するようになっている。
これにより、搬送ベルト208が退避位置に移動すると、センサ230から照射された光が、露出した検知シール238で反射されてセンサ230で受光されることで、制御部234で搬送ベルト208が退避位置に移動したと判断される。
制御部234はローラ202を駆動させる駆動モータに接続されており、センサ230によって搬送ベルト208の位置を検出することで、駆動モータの駆動を制御して、ローラ202を駆動または停止させるようになっている。
次に、第4の実施形態の作用を図10のフローチャート及び図9を用いて説明する。
画像記録が終了し、インクジェット記録ヘッド12(図1参照)のメンテナンスを行う旨の指示があると、図10のフローチャートに示すように、画像記録装置はまず、ステップ122で、駆動モータ222を駆動させて偏心カム224を回動させ、ローラ204の他端を図8の上方に向かって移動させる。これにより、ローラ204は搬送面に対して図中奥側に向かって上り傾斜となるように傾動する。
次に、ステップ124で、ローラ202に接続された駆動モータが駆動され、ローラ202を高速モードで回転させ、搬送ベルト208を回転移動させる。これにより、図9(B)に示すように、搬送ベルト208が退避位置へ向かって移動する。ここで、搬送ベルト208が退避位置へ完全に移動すると、検知シール238が露出する。
次に、ステップ126で、センサ230によって検知シール238が検知されると、搬送ベルト208が退避位置へ移動したと検出され、ステップ128へ進み、駆動モータを停止して、ローラ202の回転を停止する。
一方、センサ230によって検知シール238が検知されない場合は、搬送ベルト208が退避位置へ移動していないと判断されて、駆動モータの駆動が継続され、ローラ202の回転、つまり、搬送ベルト208の回転移動が継続される。
ステップ128で、ローラ202の回転が停止されると、搬送ベルト208の回転移動が停止する。このとき、搬送ベルト208は完全に吐出領域から移動しているので、吐出領域に配設されているメンテナンスユニット26が露出する。そして、ステップ130で、メンテナンスユニット26をメンテナンス位置まで上昇させ、インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスを実施する。
インクジェット記録ヘッド12のメンテナンスが終了すると、ステップ132へ進み、駆動モータ222を駆動させて偏心カム224を回動させ、ローラ204の他端を図8の下方に向かって移動させる。これにより、ローラ204は搬送面に対して図中手前側に向かって上り傾斜となるように傾動する。
そして、ステップ134で、駆動モータを駆動させて、ローラ202を高速モードで回転させる。ローラ202の回転により、図9(C)に示すように、退避位置にある搬送ベルト208が吐出領域へ向かって移動する。退避位置にある搬送ベルト208が吐出領域へ完全に移動すると、搬送ベルト208の端部がセンサ232に接触する。
次に、ステップ136で、センサ232によって搬送ベルト208が退避位置から吐出領域へ移動したのを検出すると、ステップ140へ進み、駆動モータを停止して、ローラ202の回転を停止する。
一方、センサ232によって搬送ベルト208が吐出領域へ移動したのが検出されない場合は、駆動モータの駆動が継続され、ローラ202の回転、つまり、搬送ベルト208の回転移動が継続される。
ステップ140では、ローラ202の回転が停止され、搬送ベルト208の回転移動が停止する。そして、ステップ142で、駆動モータ222を駆動させて偏心カム224を回動させて、ローラ204の他端を上方に移動させる。これにより、ローラ204が元の状態に戻される。
なお、本実施形態では、搬送ベルト208の端部に反射テープ228を貼着すると共に、搬送ベルト208が退避位置へ移動すると露出する位置に検知シール238を設け、センサ230によって反射テープ228及び検知シール238を検知することで、搬送ベルト208が退避位置へ移動したか、又は退避位置から吐出領域へ移動したかを検出する構成としたが、ローラ202の回転速度と回転時間によって搬送ベルト208の移動量が決まるので、ローラ202を所定時間回転させることで、搬送ベルト208の退避位置及び吐出領域の移動を制御してもよい。
また、反射テープ228は、搬送ベルト208の図中奥側の端部に貼着したが、図中手前側の端部に貼着してもよい。しかし、反射テープ228を搬送ベルト208の奥側端部に貼着することで、搬送ベルト208が退避位置へ移動したのを検出するための検知シール238を検知するセンサ230で、搬送ベルト208の書き出しタイミングを見る反射テープ228を検知することができる。これにより、搬送ベルト208が退避位置へ移動した状態を検出するセンサと、搬送ベルト208の書き出しタイミングを見るセンサをそれぞれ設ける必要がない。
なお、本実施形態では、吐出領域では搬送ベルト208をローラ202、204、206の図中手前側半分の領域に張架させて、退避位置では搬送ベルト208をローラ202、204、206の図中奥側半分の領域に張架させる構成で説明したが、図11に示すように、吐出領域がローラ202、204、206の略中央部分にくるようにして、印字時には搬送ベルト208をローラ202、204、206の略中央部分に張架させ、メンテナンス時には搬送ベルト208をローラ202、204、206の図中手前側及び図中奥側に振り分けて移動させる構成としてもよい。このとき、ローラ202、204、206の長さを、インクジェット記録ヘッド12の吐出領域の幅の1.5倍以上とする。これにより、搬送ベルト208をローラ202、204、206の一方向と他方向とに振り分けてスライドさせた場合に、搬送ベルト108を吐出領域から完全に退避させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置に搭載された搬送装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置に搭載された搬送装置の構成を示す斜視図である 本発明の第1実施形態の画像記録装置の搬送ベルトの移動状態を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態の画像記録装置の搬送ベルトの移動状態の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像記録装置に搭載された搬送装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像記録装置に搭載された搬送装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像記録装置に搭載された搬送装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の画像記録装置の搬送ベルトの移動状態の説明図である。 本発明の第4実施形態の画像記録装置の搬送ベルトの移動状態を説明するためのフローチャートである。 本発明の他の形態の画像記録装置の搬送ベルトの移動状態の説明図である。
符号の説明
10 画像記録装置
14 搬送装置
15 ローラ
16 ベルト受けローラ(ベルト受け部材、受けローラ)
17 ローラ
18 ベルト受けローラ(ベルト受け部材、受けローラ)
19 ローラ
25 搬送ベルト
52 リブ
62 板部(移動手段、ローラ移動手段)
74 グリッパ(把持部材)
162 シュラウド(ベルト受け部材、フレーム)
170 吸着部材(吸着移動手段)
228 反射シール(第1検出マーク)
230 センサ
232 センサ(位置検出センサ)
238 検知シール(第2検出マーク)

Claims (13)

  1. 記録媒体に液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドの吐出領域へ前記記録媒体を搬送するベルトコンベアと、
    を有する画像記録装置において、
    前記ベルトコンベアのベルトを、前記液滴吐出ヘッドの吐出領域から前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に退避させる移動手段を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを移動して前記ベルトのテンションを緩めるテンション解除手段と、前記ローラの軸方向に延長されたベルト受け部材と、前記ベルトをスライドさせ前記ベルト受け部材へ移動させるスライド手段と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記ベルト受け部材は、前記ローラと同軸上にあり、吐出領域にある前記ローラよりも小径の受けローラとされたことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記ロールの径と前記受けローラの径の差は、前記ベルトの周方向に沿って設けられたリブの高さより小さいことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記ベルト受け部材は、前記ベルトが外挿される略筒状のフレームであり、該フレームの断面積は前記ロールから離れるにしたがって小さくされていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  6. 前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを移動して前記ベルトのテンションを緩めるテンション解除手段と、前記ベルトの裏面を吸着して該ベルトを前記ローラの軸方向に沿ってスライドさせる吸着移動手段と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記ベルトコンベアのベルトは複数のローラに張架され、前記移動手段は、少なくとも1つの前記ローラを傾斜させるローラ傾斜手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  8. 前記ローラは、吐出領域の幅の1.5倍以上の長さを有することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記ローラは、前記ベルトを退避させるとき、記録媒体に液滴を吐出するときよりも高速で回転することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記ベルトのスライド量は、前記ローラの回転時間によって検出されることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  11. 前記ベルトコンベアには、前記吐出領域にあるベルトの端部の位置を検出するベルト位置検出センサが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  12. 前記ベルトの退避方向の幅方向の端部には、ベルトの搬送方向の基準を見るための第1検出マークが設けられ、前記第1検出マークは、前記ベルトが前記吐出領域から退避すると露出する第2検出マークを検出するセンサで検出されることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  13. 前記吐出領域がオペレータ操作位置側にあるとき、前記ベルトは、オペレータ操作位置より奥側へ退避させることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10569554B2 (en) 2017-06-29 2020-02-25 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus

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