JP2017154222A - ウエブ切断方法およびウエブ切断装置 - Google Patents

ウエブ切断方法およびウエブ切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】膜厚の薄いウエブに対しても、切断後のウエブを安定して搬送することができるウエブ切断方法およびウエブ切断装置を提供する。
【解決手段】厚みTμmが40μm以下であるウエブWを、切断手段による切断点CPをウエブWの幅方向に移動させ、切断点CPに対してウエブWの上流部分およびウエブの下流部分を、挟持手段によりウエブの厚み方向で挟持し、搬送されるウエブWを上流ウエブW1と下流ウエブW2とに切断し、上流ウエブW1は、凸部52を有するガイド板42に案内されて搬送され、上流ウエブW1のガイド板42と重なる領域の面積をS1m、面積S1内で、上流ウエブW1とガイド板42とが接触する面積をS2mとしたとき、切断を開始してから上流ウエブW1の先端がガイド板42を通過するまで、S2/S1<0.000011×T (1)を満たすウエブ切断方法およびウエブ切断装置である。
【選択図】図8

Description

本発明は、ウエブ切断方法およびウエブ切断装置に係り、特に、連続搬送されるウエブを切断し、切断されたウエブを安定して搬送することができるウエブ切断方法およびウエブ切断装置に関する。
薄い金属板、紙、プラスチックフィルムなどのウエブを利用して物を製造する場合、ウエブに処理(例えば、塗布、乾燥など)を施し、そのウエブを巻芯に巻き取る。特に、連続的に操作を行うため、ウエブ自動巻取機により、ウエブを巻芯に所定の長さ巻き取った後、ウエブ幅方向に切断し、新たな巻芯にウエブを巻き取ることが行われている。
ウエブを幅方向に切断するため、一般的に、ウエブ自動巻取機にはウエブ切断装置が必要とされる。例えば、下記の特許文献1から4には、一対のロータリーカッターと、切断されたウエブ先端を特定方向へ誘導するガイド板を備えた切断手段によるウエブ切断方法およびウエブ切断装置が記載されている。
特公昭59−12437号公報 特開昭61−146494号公報 特開2013−173192号公報 特開2015−39747号公報
近年、携帯電話やノートパソコン用として、膜厚の薄いフィルムが求められている。膜厚の厚いウエブであれば、ウエブの切断後、ウエブの先端が巻き取り位置まで搬送される際、ウエブが剛性を有するため、安定して搬送することができていた。しかしながら、ウエブが薄くなると、ウエブの剛性が小さくなることで、帯電によりウエブがガイド板に貼り付き、座屈が発生していた。また、ウエブを安定して搬送させるために、上側ガイド板を有し、上側ガイド板とガイド板との間を搬送しているが、ウエブがガイド板に貼り付き、座屈することで、ウエブが上側ガイド板とガイド板との間で詰まる(ジャミング)問題が発生していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、膜厚の薄いウエブに対しても、切断後のウエブを安定して搬送することができるウエブ切断方法およびウエブ切断装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、厚みTμmが40μm以下であるウエブを、張力を付与して搬送する工程と、切断手段による切断点をウエブの幅方向に移動させながら、切断点に対してウエブの上流部分およびウエブの下流部分を、挟持手段によりウエブの厚み方向で挟持し、搬送されるウエブを上流ウエブと下流ウエブとに切断する工程と、を有し、切断後の上流ウエブは、凸部を有するガイド板に案内されて搬送され、切断する工程後の上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積をS1m、ガイド板と重なる領域の面積S1内で、上流ウエブとガイド板とが接触する面積をS2mとしたとき、少なくとも切断を開始してから上流ウエブの先端がガイド板を通過するまで、下記式(1)
S2/S1<0.000011×T (1)
を満たすウエブ切断方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、搬送されるウエブを切断して、ウエブを上流ウエブと下流ウエブとに分離するウエブ切断装置であって、切断手段と、切断手段によるウエブの切断点に対して、ウエブの上流部分およびウエブの下流部分を、ウエブの厚み方向で挟持する挟持手段と、切断された上流ウエブの搬送をガイドする凸部を有するガイド板と、を備え、ウエブの厚みTμmは40μm以下であり、ガイド板は、切断後の上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積をS1m、ガイド板と重なる領域の面積S1内で、上流ウエブとガイド板とが接触する面積をS2mとしたとき、少なくとも上流ウエブの先端が挟持手段により挟持された挟持点を通過してからガイド板を通過するまで、下記式(1)
S2/S1<0.000011×T (1)
を満たすウエブ切断装置を提供する。
本発明によれば、ウエブの厚みTが40μm以下と、膜厚の薄いウエブにおいても、切断後の上流ウエブを搬送するガイド板における上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積をS1、面積S1内で上流ウエブとガイド板とが接触する面積をS2としたとき、上記式(1)を満たすことで、ウエブの厚みに対して、搬送される上流ウエブとガイド板との接触面積を小さくすることができる。したがって、上流ウエブとガイド板との抵抗が小さくなるので、上流ウエブがガイド板に貼り付くことを防止することができ、安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、切断する工程において、切断点、挟持手段により挟持された上流部分の挟持点、および、下流部分の挟持点を同一面上に位置させることが好ましい。
この態様によれば、切断点と、ウエブの上流部分の挟持点と、下流部分の挟持点と、を同一面上に位置させることで、ウエブの切断を安定して行うことができる。
本発明の別の態様においては、凸部の先端は、平面で形成されており、ガイド板と重なる領域の面積S1内で上流ウエブとガイド板とが接触する面積S2は、上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積S1内の凸部の先端の平面の面積の合計であることが好ましい。
この態様によれば、上流ウエブとガイド板とが接触する面積S2を凸部の先端の面積の合計とすることで、面積S2を小さくすることができるので、搬送される上流ウエブとガイド板との抵抗を小さくすることができ、安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、ガイド板の、凸部同士の最も近接する間隔をLmm、凸部の高さをHmm、ウエブの厚みをTμmとしたとき、
H>0.28×L/T (2)
を満たすことが好ましい。
この態様によれば、上記式(2)を満たすことで、上流ウエブがガイド板に案内されて搬送される際、ガイド板の凸部先端のみに接触させて搬送することができるので、上流ウエブとガイド板との接触面積を小さくすることができる。したがって、搬送される上流ウエブとガイド板との抵抗を小さくすることができ、上流ウエブを安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、ガイド板の面に対して垂直方向における、挟持点とガイド板との距離をhmm、ウエブの厚みをTμmとしたとき、
h<0.009×T1.5 (3)
を満たすことが好ましい。
この態様によれば、上記式(3)を満たすことで、挟持点を通過した上流ウエブがガイド板と接触するまでの距離を短くすることができるので、Euler(オイラー)の座屈限界荷重を大きくすることができる。搬送される上流ウエブとガイド板との摩擦力より、Eulerの座屈限界荷重を大きくすることで、上流ウエブの座屈を防止し、上流ウエブを安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、ガイド板表面は、ウエブに対する動摩擦係数が0.5未満の材料であることが好ましい。
この態様によれば、ガイド板表面が、ウエブに対する動摩擦係数が0.5未満の材料であるため、搬送される上流ウエブとガイド板との抵抗を小さくすることができるので、安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、凸部は、切断点の移動方向に沿って、線状に設けられていることが好ましい。
この態様によれば、凸部を切断手段による切断点の移動方向に沿って線状に設けることで、切断された上流ウエブの搬送を凸部に沿って行うことができるので、搬送される上流ウエブとガイド板との抵抗を小さくすることができる。
本発明の別の態様においては、挟持手段はニップローラであり、ニップローラの体積抵抗率が10Ω・m以下の材料であることが好ましい。
この態様によれば、ウエブを挟持するニップローラの材料を体積抵抗率が10Ω・m以下の材料である導電性の高い材料とすることで、ニップローラによりウエブが帯電する
ことを防止することができる。したがって、静電力により、上流ウエブとガイド板とが貼り付くことを防止することができるので、安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、ガイド板の表面は、比誘電率2.7未満の材料であることが好ましい。
この態様によれば、ガイド板の表面を比誘電率2.7未満の材料とすることで、静電力により、上流ウエブとガイド板とが貼り付くことを防止することができるので、安定して搬送することができる。
本発明の別の態様においては、相対湿度が50%以上の環境下で行われることが好ましい。
この態様によれば、相対湿度が50%以上の高い環境下とすることで、ウエブへの帯電量を減らすことができるので、静電力により、上流ウエブとガイド板とが貼り付くことを防止することができるので、安定して搬送することができる。
本発明のウエブ切断方法およびウエブ切断装置によれば、切断後の上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積S1に対する上流ウエブとガイド板とが接触する面積S2の比を、上記式(1)を満たすことで、上流ウエブとガイド板との抵抗の大きさをウエブの膜厚に依存する限界値以下にすることができる。したがって、上流ウエブがガイド板に貼り付くことを防止することができ、ウエブの座屈、ウエブの詰まりの発生を防止し、安定して上流ウエブの搬送を行うことができる。
ウエブ切断装置の全体を示す平面図である。 ウエブ切断装置の要部拡大図である。 ウエブ切断装置のケーシングを省略した斜視図である。 他の実施形態のウエブ切断装置のケーシングを省略した斜視図である。 ウエブ切断装置によるウエブの切断前の状態の説明図である。 ウエブ切断装置による切断時の状態の説明図である。 ウエブ切断開始時のガイド板の平面図である。 ウエブ切断時のガイド板の平面図である。 ウエブ切断時のガイド板の平面図である。 上流ウエブ搬送時のガイド板の側面図である。 上流ウエブ搬送時のガイド板の側面図である。 他の実施形態のガイド板を示す平面図である。 他の実施形態のガイド板を示す断面図である。 上流ウエブの先端がガイド板に接触する状態を説明する図である。
以下、添付図面に従って、本発明に係るウエブ切断方法およびウエブ切断装置について説明する。なお、本明細書において、「〜」とは、その前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
ウエブ切断装置の好ましい形態を図1から3に基づいて説明する。図1は装置全体を示す平面図、図2はウエブ切断装置の要部拡大図、図3はウエブ切断装置のケーシングを省略した斜視図である。
ウエブ切断装置1は、一対のロータリーカッター(切断手段に相当)をウエブWの搬送方向と略直角の幅方向に移動させるための走行装置24を備える。走行装置24は、支持フレーム28と、支持フレーム28に設けられた一対のガイドレール30と、一対のガイドレール30に移動可能に支持される走行台26とを備える。走行台26はベルト34に連結板33を介して固定される。ベルト34はプーリ32に巻き回される。図示しないプーリ駆動モータによってベルト34が往復移動される。走行装置24の支持フレーム28にラック56が固定される。
一対のロータリーカッター16、18と、一対のロータリーカッター16、18の両側に配置される一対のニップローラ(挟持手段に相当)44、46(一方については、ケーシング10内に配置される。図3において不図示)とを保護するための上部ケーシング10、11、および、下部ケーシング12、14を備える。上部ケーシング10、11と下部ケーシング12、14との間には、ウエブWを通過させるための隙間が形成される。図2に示すように、上部ケーシング10、11と下部ケーシング12、14とはそれぞれボルトなどの締付具20によって基部で互いに固定される。同様にケーシング11から上側ガイド板40、ガイド板42方向に伸びたアーム11bの先端11cが下部ケーシング14の突出部とボルト21により締結固定し一体化される。両ケーシング10、12はホルダ22を介して走行装置24を構成する走行台26に連結される。
上刃と下刃で構成される一対のロータリーカッター16、18が各回転軸36、38を介して上部ケーシング10、11、及び下部ケーシング12、14内に支持される。一対のロータリーカッター16、18は、ウエブを挟んで上下にオーバーラップ状態で接続される。一対のロータリーカッター16、18をほぼ接触する状態で交差させることでウエブWが切断される。一対のロータリーカッター16、18は、刃接触点の延長線がウエブWの移送方向に対し所定角度(30°以上85°以下)傾けて配置される。
一対のロータリーカッター16、18の刃接点の延長線に沿う前方には、上部ケーシング10、11および下部ケーシング12、14から上下に傾斜して突設したガイドアーム35、37が対向する位置に設けられる。ガイドアーム35、37がウエブWの切断部前方を上下から保持する。一対のロータリーカッター16、18の一方側には、一対のニップローラ44、46が回転軸36、38に設けられる。一対のロータリーカッター16、18の他方側には一対のニップローラが回転軸36、38に設けられる。一対のニップローラ44、46と一対のニップローラとがロータリーカッター16、18の両側のウエブWを挟持する。
ニップローラによるウエブWの挟持点と一対のロータリーカッターによる切断点CPとは、実質的に同一面上に位置することが好ましい。これによりウエブWをシャープに切断することができる。実質的に同一面上に位置するとは、各挟持点と切断点とを含む仮想的な平面が構成されることを意味する。
ウエブ切断装置1は、切断されたウエブが案内されて搬送するガイド板42と、ウエブを挟んでガイド板42と対向する位置に設けられた上側ガイド板40と、を備える。ガイド板42は、下部ケーシング14に設けられ、上側ガイド板40は、上部ケーシング10に設けられる。上側ガイド板40とガイド板42との間には、ウエブの厚みより大きい隙間が設けられており、切断されたウエブは、この隙間を通り搬送される。
図4は、他の実施形態のウエブ切断装置のケーシングを省略した斜視図である。ニップローラは、一対のローラリーカッター16、18の両側に配置される一対のニップローラの他に、図4に示すように追加の一対のニップローラ80、82を設けてもよい。追加の一対のニップローラ80、82を設け、切断されたウエブWを挟持することで、切断されたウエブWの搬送方向の張力に対向することができる。したがって、ウエブWを破断させる方向に張力が加わることを遮断でき、ウエブWの切り口の開きに起因するウエブWの裂けの発生を抑制することができる。
次に、図面を参照してウエブ切断装置1を利用したウエブ切断方法の動作を説明する。図5は、ウエブ切断装置による切断前の状態を示している。ウエブWは、所定の間隔で対向する新しい巻芯5とサポートローラ70との間を通過して、旧い巻芯4に巻き取られている。ウエブWを巻芯4に巻き取ることで、張力を付与してウエブWを搬送している(搬送する工程)。つまり、ウエブWの長手方向に沿う力で引っ張ることでウエブWを移動させている。ウエブ切断装置1は、ウエブWの幅方向の端部から一定の長さ離間して配置されている。ウエブ切断装置1は待機状態となる。
次に、巻芯4により一定の長さのウエブWを巻き取ると、ウエブWの巻き取りを巻芯4から巻芯5に切り替える。図6に示すように、切り替えに先立ち、ウエブWの切断が行われる(切断する工程)。ウエブWの切断箇所が到着すると、ウエブ切断装置1を、ウエブWの幅方向(矢印Aの方向)、すなわち切断装置の移動方向に沿って移動させる。切断装置の移動方向AとウエブWの搬送方向Bとの成す角度は略直角である。ウエブWの搬送方向BとはウエブWの進行する方向を意味する。ウエブWの幅方向とは、ウエブWの一端部から他端部に横切る方向を意味する。なお、本出願において「上流」、「下流」の語は、ウエブWの搬送方向に対して用いられる。ある基準に対してウエブの搬送方向側に位置する場合を「下流」、ウエブの搬送方向と反対側に位置する場合を「上流」と定義される。
ウエブ切断装置1に組み込まれている一対のロータリーカッター16,18は、ウエブ切断装置1のウエブWの幅方向への移動に伴い、ウエブWの幅方向にウエブWを切断し始める。ウエブ切断装置1がウエブWの幅方向へ移動するので、一対のロータリーカッター16,18による切断点もウエブWの幅方向に移動する。
ウエブWは、ウエブ切断装置1の移動方向AとウエブWの搬送方向Bとの合成ベクトルの方向に沿って、斜め方向に切断される。この合成ベクトルの方向が、一対のロータリーカッター16,18による切断点のウエブW上での移動方向となる。切断点のウエブW上での移動方向(矢印Cの方向)は、ロータリーカッター16,18のユニット角度の方向と略一致することが好ましい。
ウエブ切断装置1でウエブWを切断することにより、切断点のウエブW上での移動方向を基準にウエブWは上流部分の上流ウエブW1と下流部分の下流ウエブW2とに分離される。下流ウエブW2は、引き続き巻芯4に巻き取られて、フィルムロールとなる。
ウエブ切断装置1が移動し、ウエブWの切断を開始すると、上側ガイド板40とガイド板42の後端が巻芯5の上方に位置する。上流ウエブW1の切断端部は、ガイド板42により、安定して搬送され、不安定な挙動を起こすことなく、巻芯5に導かれる。サポートローラ70は上昇して巻芯5に接する。切断された上流ウエブW1は巻芯5の外周面の接着剤により貼り付けられ巻芯5に巻き取られる。
次に、上流ウエブW1を安定して搬送するための、ガイド板42の構造について説明する。図7から9はガイド板の平面図であり、図7は、ウエブの切断開始時であり、図8、9は、ウエブの切断時の図である。図7から9においては、説明のため、上側ガイド板、ケーシングなどについては省略している。また、図10、11は、上流ウエブW1の搬送時のガイド板42の側面図である。
図7から9に示すように、ガイド板42は、凸部52を有する。切断後の上流ウエブW1は、ガイド板42に接触しながら搬送される。ガイド板42に凸部52を設けることで、上流ウエブW1とガイド板42との接触面積を小さくすることができるので、ウエブW1とガイド板42との接触抵抗を小さくすることができる。したがって、上流ウエブW1の先端が、ガイド板42に貼り付き、座屈、ウエブ詰まりを防止することができる。なお、ウエブの進行方向が鉛直下向きに近い場合は、上側ガイド板40に貼り付く可能性もあるため、上側ガイド板40もガイド板42と同様の凸部を設けることが望ましい。
上流ウエブW1とガイド板との接触面積は、切断後の上流ウエブW1のガイド板42との重なる領域の面積をS1(m)、ガイド板と重なる領域S1内で、上流ウエブとガイド板42とが接触する面積をS2(m)としたとき、切断後の上流ウエブの先端が、少なくとも、ガイド板を通過するまで、ウエブの膜厚をTμmとしたとき、下記式(1)を満たすことで、安定して上流ウエブW1を搬送することができる。
S2/S1<0.000011×T (1)
なお、本発明において、「上流ウエブW1のガイド板42との重なる領域の面積S1」とは、切断された上流ウエブW1の切断方向に対して垂直であり、ニップローラによりウエブの厚み方向に挟持される挟持点を通過し、ウエブWの端部を結ぶ直線と、この直線の両端と上流ウエブW1の先端とを結ぶ三角形の領域のことをいう(図8、図9に記載)。また、「上流ウエブW1とガイド板42とが接触する面積S2」とは、図10のように、上流ウエブW1とガイド板42の凸部52の先端が接触する領域と、凹部54表面と接触する領域と、の合計の領域の面積のことである。図11のように、上流ウエブW1がガイド板42の凸部52にのみ接触し、凹部54に接触しない場合は、上流ウエブW1が凸部52の先端に接触する面積の合計のことをいう。また、凸部52の先端は、平面とすることが好ましく、凸部52の先端が平面であり、上流ウエブW1が凹部54に接触しない場合は、凸部52の先端の平面の面積の合計を面積S2とみなすことができる。
ガイド板42の凸部52は、図7から9に示すように、切断点(切断位置)CPのウエブW上での移動方向(図中、矢印Cの方向)に平行に凸部52が線状に設けられていることが好ましい。凸部52を、切断点CPのウエブW上での移動方向に沿って線状に設けることにより、上流ウエブとガイド板との抵抗を減らすことができるので、ウエブWの搬送および切断を安定して行うことができる。
上記式(1)は、少なくとも上流ウエブW1の先端が、図9に示すガイド板42を通過するまで、すなわち、ガイド板42の後端43を通過し、上流ウエブW1の先端がガイド板42のガイドを外れるまで満たす。上流ウエブW1がガイド板42に貼り付く場合、上流ウエブW1の先端が貼り付きやすいため、上流ウエブの先端が、ガイド板42を通過した後は、安定して搬送することができる。また、ガイド板42を通過した後は、図6に示す新しい巻芯5で巻き取られる。巻芯5で巻き取りが開始することで、張力を付与して搬送することができ、上流ウエブW1のガイド板42の貼り付きを防止することができる。
図12は、他の実施形態のガイド板を示す平面図であり、図13は、断面図である。図7から11に示すガイド板42においては、ガイド板42は、板状の部材に凸部52を設け、凸部52および凹部54を有する構成としているが、図12、13に示すように、ガイド板の外枠となる枠62を設け、枠62の一方の端部から他方の端部に向かって線状の凸部64を設けることで、ガイド板を形成してもよい。凸部64は、ウエブWの切断方向(切断位置の移動方向)に沿って形成することが好ましい。図12、13に示すガイド板とすることで、ガイド板の凹部で上流ウエブと接触することがないので、接触面積を小さくすることができるので、ガイド板と上流ウエブとの抵抗を減らすことができる。
次に上記式(1)について説明する。
切断後の上流ウエブW1がガイド板42から受ける力Fは、静電気力が支配的となる。切断された上流ウエブにおいては、切断する際のニップローラで挟持された部分が特に帯電する。力Fは、この帯電した部分のウエブとガイド板との接触面積に比例する。ニップローラを通過したウエブの長さをXとすると、
F∝X(S2/S1) (1−1)
となる。
座屈は、摩擦力Fが、オイラー(Euler)の座屈限界荷重Ferを上回るとウエブが座屈する。ウエブ弾性率をE、断面二次モーメントをI、ウエブ着地距離(ウエブがニップローラで挟持された位置からガイド板に接触するまでの、ウエブの搬送方向と平行な距離)をlとした時、
F>Fer=(πEI/4l) (1−2)
である。
座屈が起こらない条件は、式(1−2)より
F<Fer∝I∝XT (1−3)
であり、式(1−1)、(1−3)より、比例係数aを用いて、
X(S2/S1)<aXT (1−4)
と表され、Xで割ることで、
(S2/S1)<aT (1−5)
となる。この比例係数aを実験により求めると、(S2/S1)≒0.000011Tにおいて、実用上問題が少ない成功率とすることができた。具体的な実施例については後述する。
また、ガイド板42の凸部52の高さをHmm、最も近接する凸部52同士の間隔(一方の凸部の中心から他方の凸部の中心の距離)をLmmとしと、ウエブの厚みをTμmとすると、以下の式(2)を満たすことが好ましい。
H>0.28×L/T (2)
式(2)は、次のように求めることができる。
等分布荷重がかかった単純梁のたわみの式から、ガイド板42の凸部52間のウエブW1の落ち込み量δ(図11に示す)は、次の式(2−1)で示すことができる。
δ∝L/I∝L/T (2−1)
H<δとなると、上流ウエブW1は、ガイド板42の凸部52間で、ガイド板42の凹部と接触し、静電気力が飛躍的に大きくなり、上流ウエブW1が、ガイド板42に貼り付き、座屈、詰まりの原因となることがある。したがって、上流ウエブが、ガイド板の凹部54に接触させないことが好ましい。したがって、比例係数bを使って、下記の式(2−2)を満たすことにより、上流ウエブが、ガイド板の凸部間に接触することを防止することができる。
H>δ=bL/T (2−2)
この比例係数bをS2/S1<0.000011×Tを満たす範囲での実験により求めると、H<0.28×L/Tでは、実用上問題が少ない成功率であった。H≒0.28×L/Tでは、実用上全く問題がない成功率とすることができ、H>0.28×L/Tとすることで、成功率100%に改善することができた。具体的な実施例については後述する。
また、凸部52の高さHは、0.5mm以上2mm以下とすることが好ましく、1mmとすることが好ましい。最も近接する凸部52同士の間隔Lは、2mm以上10mm以下とすることが好ましく、5mmとすることが好ましい。また、凸部52の幅Dを短くすることにより、上流ウエブW1との接触面積を小さくすることができるため、凸部52の幅Dは、0.05mm以上0.5mm以下とすることが好ましく、0.15mmとすることが好ましい。
図14は、上流ウエブW1の先端がガイド板42に接触する状態を説明する図である。切断された上流ウエブW1を座屈しにくくするため、ニップローラ48、50でウエブWを挟持している挟持点をG1とし、ガイド板42の面に対し垂直方向における、挟持点G1とガイド板42との距離をhmm、ウエブの厚みをTμmとしたとき、以下の式(3)を満たすことが好ましい。
h<0.009×T1.5 (3)
ウエブの座屈しにくさは、上記式(1−2)で表され、摩擦力Fがオイラーの座屈限界荷重Ferを上回るとウエブが座屈する。切断後の上流ウエブW1とガイド板42が最初に接触する接触点をG2としたとき、挟持点G1と接触点G2との上流ウエブW1の搬送方向に水平な方向の距離をlとしたとき、水平な方向の距離lを小さくすることで、上流ウエブW1を座屈しにくくすることができる。水平方向の距離lを小さくするために、垂直方向の距離hを小さくする。
図14、上記式(1−2)のオイラーの座屈の式から、座屈しないためには、次の式(3−1)を満たす必要がある。
F<Fer∝I/l (3−1)
水平な方向の距離lは、幾何学的に、垂直な方向の距離hに比例すると考えられるので、次の式(3−2)で表される。
er∝I/h (3−2)
ここで、ニップローラを通過した上流ウエブの長さをXとすると、
I∝XT (3−3)
となる。式(3−2)、(3−3)より、
er∝XT/h (3−4)
となる。一方、摩擦力Fは、ニップローラが接触した面積に比例するので、
F∝X (3−5)
であり、式(3−1)、(3−4)、(3−5)より、比例係数cを用いて、
X<cXT/h (3−6)
h<cT1.5 (3−7)
となり、式(3−7)を満たすことが、ウエブを安定して切断し、新しい巻芯まで搬送する条件となる。
この比例係数cをS2/S1<0.000011×Tを満たす範囲での実験により求めると、h>0.009×T1.5では、実用上問題が少ない成功率であった。h≒0.009×T1.5では、実用上全く問題がない成功率とすることができ、h<0.009×T1.5とすることで、成功率100%に改善することができた。具体的な実施例については後述する。
また、ガイド板42と上流ウエブW1の摩擦抵抗を低減することで、上流ウエブW1の搬送を安定させることができる。ガイド板42と上流ウエブW1との摩擦抵抗を低減するために、ガイド板42と上流ウエブW1との材料同士の動摩擦係数が、0.5未満の材料を用いることが好ましい。この動摩擦係数は、ウエブの搬送時の張力が0.69MPa、搬送速度3m/minにおける動摩擦係数である。ウエブWとして、TAC(Triacetylcellulose:トリアセチルセルロース)フィルム、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)フィルムなどの樹脂フィルム、アルミニウムフィルム、銅フィルムなどの薄い金属板を用いることができる。このような材料のウエブを用いた場合、ガイド板42をフッ素樹脂とする、または、ガイド板42の表面をフッ素樹脂でコーティングすることにより、ガイド板42と上流ウエブW1との動摩擦係数を0.5未満とすることができる。
また、上流ウエブW1を安定して搬送するためには、ガイド板42が、ウエブWと反対の電荷が誘起されにくいほど静電引力を働きにくくすることができるので、誘電率の低い絶縁体とすることが好ましい。誘電率の低い絶縁体としては、比誘電率が2.7未満の材料を用いることが好ましく、上述したフッ素樹脂、または、フッ素樹脂でコーティングすることにより、上記誘電率とすることができる。
また、ウエブWがニップローラ48、50により帯電することを防止するため、ニップローラ48、50の体積抵抗率が10Ω・m以下の材料とすることが好ましい。ニップローラ48、50の体積抵抗率を上記の数値以下とすることで、上流ウエブW1が帯電することを防止することができるので、切断後の上流ウエブW1がガイド板42に貼り付き、座屈することを防止することができる。
また、ウエブWの帯電を防止するために、ウエブWを切断する際の環境を、相対湿度を50%以上の環境下とすることが好ましく、より好ましくは55%以上60%以下である。相対湿度を50%以上とすることで、ウエブが帯電することを防止することができるので、切断後の上流ウエブW1がガイド板42に貼り付き、座屈することを防止することができる。
<試験例1>
ウエブの材料は、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムを用い、ガイド板の材料をアルミ(A2024、フッ素樹脂でコーティング)とした。
ウエブの膜厚は15μm〜40μmとし、切断後の上流ウエブのガイド板と重なる領域の面積をS1、S1内で上流ウエブとガイド板とが接触する領域をS2としたときのS2/S1を変更し、ウエブの切断、切断後の上流ウエブの新巻芯への巻取りを行った。S2/S1については、切断後から上流ウエブの先端が下側ガイド板を通過するまでにおいて、一定となるように、ガイド板の凸部を形成した。
結果は以下の基準により評価を行った。
ウエブを切断後、上流ウエブがガイド板に貼り付かず、新巻芯に巻き取ることができた時を「成功」、上流ウエブが下側ガイド板に貼り付き、ウエブが破断した場合を「失敗」とし、成功率により評価した。
AA・・・成功率100%
A ・・・成功率98%以上(実用上全く問題がない成功率)
B ・・・成功率92%以上98%未満(実用上問題が少ない成功率)
C ・・・成功率92%未満(実用不可能な成功率)
なお、以下の<試験例2>、<試験例3>についても同様の条件で評価を行った。
Figure 2017154222
表1に示すように、S2/S1>0.000011×Tである比較例1−4については、切断の成功率が低く、評価はCであった。S2/S1≒0.000011×Tでは、切断の成功率を実用上問題ないレベルとすることができ、評価はBであった。また、S2/S1<0.000011×Tとすることで、切断の成功率を上げることができ、評価をA以上とすることができた。
<試験例2>
ウエブの厚みTは15μm〜40μmとし、切断後の上流ウエブの下側ガイド板と重なる領域の面積をS1、S1内で上流ウエブとガイド板とが接触する領域をS2としたとき、S2/S1<0.000011×Tを満たす範囲で、ウエブの切断、切断後の上流ウエブの新巻芯への巻取りを行った。S2/S1については、切断後から上流ウエブの先端が下側ガイド板を通過するまでにおいて、一定となるように、下側ガイド板の凸部を形成した。下側ガイド板の凸部の高さH(mm)、最も近接する凸部同士の間隔をL(mm)とし、凸部の高さH、凸部同士の間隔L、ウエブの厚みT(mm)を変更することで、切断後の上流ウエブを安定して搬送することができるかを評価した。結果を表2に示す。
Figure 2017154222
表2に示すように、H<0.28×L/Tである実施例13では、切断の成功率は、実用上問題ないレベルであり、評価はBであった。H≒0.28×L/Tとすることで、成功率を上げることができ、評価をAとすることができ、H>0.28×L/Tとすることで、失敗を無くすことができ、評価をAAとすることができた。
<試験例3>
ウエブの厚みTは15μm〜40μmとし、切断後の上流ウエブの下側ガイド板と重なる領域の面積をS1、S1内で上流ウエブとガイド板とが接触する領域をS2としたとき、S2/S1<0.000011×Tを満たす範囲で、ウエブの切断、切断後の上流ウエブの新巻芯への巻取りを行った。S2/S1については、切断後から上流ウエブの先端が下側ガイド板を通過するまでにおいて、一定となるように、下側ガイド板の凸部を形成した。また、凸部は、ウエブの切断方向に沿って連なった山状に形成した。下側ガイド板とニップローラによるウエブの挟持点との鉛直方向における距離をh(mm)とし、距離hと膜厚T(μm)を変更することで、ウエブの搬送状態を評価した。結果を表3に示す。
Figure 2017154222
表3に示すように、h>0.009×T1.5である実施例20では、切断の成功率は、実用上問題ないレベルであり、評価はBであった。h≒0.009×T1.5とすることで(実施例19)、成功率を上げることができ、評価をAとすることができた。さらに、h<0.009×T1.5とすることで、失敗を無くすことができ、評価をAAとすることができた。
1 ウエブ切断装置
4、5 巻芯
10、11 上部ケーシング(ケーシング)
11b アーム
11c アームの先端
12、14 下部ケーシング(ケーシング)
16、18 ロータリーカッター
20 締付具
21 ボルト
22 ホルダ
24 走行装置
26 走行台
28 支持フレーム
30 ガイドレール
32 プーリ
33 連結板
34 ベルト
35、37 ガイドアーム
36、38 回転軸
40 上側ガイド板
42 ガイド板
43 ガイド板の後端
44、46、48、50、80、82 ニップローラ
52、64 凸部
54 凹部
56 ラック
62 枠
70 サポートローラ

Claims (18)

  1. 厚みTμmが40μm以下であるウエブを、張力を付与して搬送する工程と、
    切断手段による切断点を前記ウエブの幅方向に移動させながら、前記切断点に対して前記ウエブの上流部分および前記ウエブの下流部分を、挟持手段により前記ウエブの厚み方向で挟持し、搬送される前記ウエブを上流ウエブと下流ウエブとに切断する工程と、を有し、
    切断後の前記上流ウエブは、凸部を有するガイド板に案内されて搬送され、
    前記切断する工程後の前記上流ウエブの前記ガイド板と重なる領域の面積をS1m、前記ガイド板と重なる領域の面積S1内で、前記上流ウエブと前記ガイド板とが接触する面積をS2mとしたとき、少なくとも切断を開始してから前記上流ウエブの先端が前記ガイド板を通過するまで、下記式(1)
    S2/S1<0.000011×T (1)
    を満たすウエブ切断方法。
  2. 前記切断する工程において、前記切断点、前記挟持手段により挟持された上流部分の挟持点、および、下流部分の挟持点を同一面上に位置させる請求項1に記載のウエブ切断方法。
  3. 前記凸部の先端は、平面で形成されており、
    前記ガイド板と重なる領域の面積S1内で前記上流ウエブと前記ガイド板とが接触する面積S2は、前記上流ウエブの前記ガイド板と重なる領域の面積S1内の前記凸部の先端の平面の面積の合計である請求項1または2に記載のウエブ切断方法。
  4. 前記ガイド板の、前記凸部同士の最も近接する間隔をLmm、前記凸部の高さをHmm、前記ウエブの厚みをTμmとしたとき、
    H>0.28×L/T (2)
    を満たす請求項1から3のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  5. 前記ガイド板の面に対して垂直方向における、前記挟持点と前記ガイド板との距離をhmm、前記ウエブの厚みをTμmとしたとき、
    h<0.009×T1.5 (3)
    を満たす請求項1から4のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  6. 前記ガイド板表面は、前記ウエブに対する動摩擦係数が0.5未満の材料である請求項1から5のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  7. 前記凸部が、前記切断点の移動方向に沿って、線状に設けられている請求項1から6のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  8. 前記挟持手段はニップローラであり、前記ニップローラの体積抵抗率が10Ω・m以下の材料である請求項1から7のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  9. 前記ガイド板の表面は、比誘電率2.7未満の材料である請求項1から8のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  10. 相対湿度が50%以上の環境下で行われる請求項1から9のいずれか1項に記載のウエブ切断方法。
  11. 搬送されるウエブを切断して、前記ウエブを上流ウエブと下流ウエブとに分離するウエブ切断装置であって、
    切断手段と、
    前記切断手段による前記ウエブの切断点に対して、前記ウエブの上流部分および前記ウエブの下流部分を、前記ウエブの厚み方向で挟持する挟持手段と、
    切断された前記上流ウエブの搬送をガイドする凸部を有するガイド板と、を備え、
    前記ウエブの厚みTμmは40μm以下であり、
    前記ガイド板は、切断後の前記上流ウエブの前記ガイド板と重なる領域の面積をS1m、前記ガイド板と重なる領域の面積S1内で、前記上流ウエブと前記ガイド板とが接触する面積をS2mとしたとき、少なくとも前記上流ウエブの先端が前記挟持手段により挟持された挟持点を通過してから前記ガイド板を通過するまで、下記式(1)
    S2/S1<0.000011×T (1)
    を満たすウエブ切断装置。
  12. 前記凸部の先端は、平面で形成されており、
    前記ガイド板と重なる領域の面積S1内で、前記上流ウエブと前記ガイド板とが接触する面積をS2は、前記上流ウエブの前記ガイド板と重なる領域の面積S1内の前記凸部の先端の平面の面積の合計である請求項11に記載のウエブ切断装置。
  13. 前記ガイド板の、前記凸部同士の最も近接する間隔をLmm、前記凸部の高さをHmm、前記ウエブの厚みをTμmとしたとき、
    H>0.28×L/T (2)
    を満たす請求項11または12に記載のウエブ切断装置。
  14. 前記ガイド板の面に対して垂直方向における、前記挟持点と前記ガイド板との距離をhmm、前記ウエブの厚みをTμmとしたとき、
    h<0.009×T1.5 (3)
    を満たす請求項11から13のいずれか1項に記載のウエブ切断装置。
  15. 前記ガイド板表面は、前記ウエブに対する動摩擦係数が0.5未満の材料である請求項11から14のいずれか1項に記載のウエブ切断装置。
  16. 前記凸部は、前記切断点の移動方向に沿って、線状に設けられている請求項11から15のいずれか1項に記載のウエブ切断装置。
  17. 前記挟持手段はニップローラであり、前記ニップローラの体積抵抗率が10Ω・m以下の材料である請求項11から16のいずれか1項に記載のウエブ切断装置。
  18. 前記ガイド板の表面は、比誘電率2.7未満の材料である請求項11から17のいずれか1項に記載のウエブ切断装置。
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