JP2017153850A - 生体監視システム及び生体監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い精度で異常事態の発生を推測することができる生体監視システム及び生体監視方法と当該異常事態を電子通信で緊急連絡する方法を提供するとともに、後続するその現場での円滑な状況確認と救護活動の妨げとなる居室の入口鍵の開閉制御方法を提供する。【解決手段】電波センサの検出結果に基づいて生体の活動状況を観察し記録および解析する事により、異常状態を判定する判定手段と、少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する評価手段と、を備えた生体監視システムによって上記課題を解決する。さらに異常状態と判定し、関係者や団体に電子通信での関連情報通知に伴う駆け付け者による円滑な状況確認と救護活動の実施支援、加えて、防犯にも配慮した異常対象者居住宅の入口鍵の遠隔開閉制御機能も備えた生体監視システムによって、これらの課題を解決する。【選択図】図1
Description
本発明は生体監視システム及び生体監視方法に係り、主として電波センサなどを用いた非接触での生体の状態の監視と、従として電波以外の非接触センサを用いた生体の生体監視システム及び生体監視方法に関する。
従来、監視対象である人や動物などの生体の生体情報(呼吸、心拍等)を電波センサにより非接触により検出し、監視対象(生体)の状態を監視する生体監視装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
電波センサは、監視対象に電波を照射してその反射波を検出し、検出した信号を解析することで監視対象の動き等を検出するものであり、特にその検出原理としてドプラ効果を利用したドプラセンサが一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のドプラセンサによる生体監視装置では、監視対象に体動、呼吸、又は心拍があれば監視対象が正常に活動しているものと判断され、監視対象の全体的な動きや生活環境に異常が発生したことまでは判断されていない。例えば、監視対象が転倒した場合やベッド等から転落した場合、あるいは高温や低温の生活環境などに基づく生体の安静状態の発生であると、監視対象に異常事態が発生したとは判断されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、監視対象の呼吸や心拍の異常だけでなく、監視対象の転倒や落下などの兆候や、更には、通常生活では有り得ないような居住環境の発生もしくは特定の状況が継続していることなどに基づき、高い精度で異常事態の発生を推測することができる生体監視システム及び生体監視方法を提供し、当該異常事態を電子通信で緊急連絡する方法を提供するとともに、後続するその現場での救護者の円滑な状況確認と救護活動の妨げとなる居室の入口鍵の開閉制御方法も含めた生体監視システム及び生体監視方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、電波を利用して生体の動きを検出する電波センサと、生体が居住している生活環境の状態を検出する少なくとも1つの環境センサと、電波センサの検出結果に基づいて生体の活動状況を観察し記録および解析する事により、異常状態を判定する判定手段と、少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する評価手段と、を備える。
本態様によれば、電波センサの検出結果に基づいて生体の異常状態を判定し、少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて生体の異常状態の判定を評価するようにしたので、検出漏れ(誤判定)や過剰検出(誤報)などを抑止でき、監視対象者の異常状態の検出精度を向上できる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、生体までの距離を検出する距離センサを備え、評価手段は、生体の単位時間あたりの移動距離が予め設定された基準値を超えるか否かに応じて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体の周囲の温度を検出する温度センサを含み、評価手段は、温度センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体の周囲の湿度を検出する湿度センサを含み、評価手段は、湿度センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体を含む画像を検出する画像センサを含み、評価手段は、画像センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体の周囲の音を検出する音センサを含み、評価手段は、音センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体の周囲の明るさを検出する照度センサを含み、評価手段は、照度センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
またその開閉センサが不図示の電子的な鍵の開閉制御機能を有するドアに付加されたものであれば、ドアの施錠状態での異常状態の発生時(居住者が動けなくなったままの状態)には、駆け付け救護者の速やかな状況確認と救護活動の妨げにならないように、生体監視システムから防犯に配慮しつつ、ドアを解錠できる出来る手段と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、少なくとも1つの環境センサは生体が居住している場所に設置されたドアの開閉を検出する開閉センサを含み、評価手段は、開閉センサの検出結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、生体が居住している場所の各部に設置され、生体の存在を検出する複数の人感センサを備え、評価手段は、複数の人感センサの検出結果に基づいて生体の存在場所を推定し、推定した結果に基づいて判定手段による生体の異常状態の判定を評価する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る生体監視システムにおいて、評価手段の評価結果に基づいて生体の異常状態を通報する通報手段と検出結果に基づいて記録した生体の活動状況を通報する手段とを備えた態様とすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視方法は、電波を利用して生体の動きを検出する電波センサの検出結果に基づいて生体の活動状況を観察し記録および解析する事により、異常状態を判定する判定工程と、生体が居住している生活環境の状態を検出する少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて判定工程による生体の異常状態の判定を評価する評価工程と、を備える。
本態様によれば、電波センサの検出結果に基づいて生体の異常状態を判定し、少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて生体の異常状態の判定を評価するようにしたので、検出漏れ(誤判定)や過剰検出(誤報)などを抑止でき、監視対象者の異常状態の検出精度を向上でき、駆け付け救護者による監視対象者の状況確認と救護活動も速やかに行うことができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、電波を利用して生体の動きを検出する電波センサで通知者の居場所と生体情報の取得を行い、生体の詳細状況を確認する事を特徴とする。
本態様によれば、緊急通知があった際に適切に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、人感センサからのリアルタイム情報および蓄積された過去情報を利用して通知者の居場所を確認あるいは推定する事を特徴とする。
本態様によれば、緊急通知があった際に適切に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、生活環境センサからのリアルタイム情報および蓄積された過去情報を利用して通知者の異常発生原因あるいは現在の体調不良部位の特定あるいは推定する事を特徴とする。
本態様によれば、緊急通知があった際に適切に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、画像あるいは音センサからのリアルタイム情報に基づき通知者の詳細状況を把握する事を特徴とする。
本態様によれば、緊急通知があった際に適切に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る生体監視システムは、あらかじめ指定された監視者に、監視対象者の異常状態を緊急通報するにあたり、通報元識別コードと通報番号コード、通報受信者識別コードを含めた内容を緊急情報として、通報受信者ごとに配信する事を特徴とする生体監視システム。
本態様によれば、緊急通知があった際に適切に対応することができる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、監視者のさらに指定された近親者に、通報元識別コードと通報番号コード、通報受信者識別コード、一定期間のみ有効である入口の電子認証キーのワンタイムパスワードを含めた内容を追加緊急情報として、通報受信者ごとに配信することができる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、緊急通報を受信し、監視対象者宅へ到着した駆け付け者は、通報元へ受信したコードを全てと到着した旨を返信し、通報元はその返信コードにより到着者を特定し、近親者へ到着を連絡することができる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、近親者は通報元へ受信したコード全て含めて入口の解錠要請を行い、通報元でのコード確認を経て、入口の解錠を行うことができる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、監視対象者の状況確認と救護活動を完了したならば、当該システムから緊急通報を送信した全員に救護完了と所定時間後の当該システムによる救護対象者宅の入口の施錠を通知し、その時間経過後に施錠が行われることができる。
本発明の他の態様に係る生体監視システムにおいて、通報元での所定回数のコード確認で認証が失敗した場合は、その通報受信者識別コードの使用を禁止し、解錠は行わないことができる。
本発明によれば、電波センサの検出結果に基づいて生体の異常状態を判定し、少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて生体の異常状態の判定を評価するようにしたので、検出漏れ(誤判定)や過剰検出(誤報)などを抑止でき、監視対象者の異常状態の検出精度を向上でき、駆け付け救護者による監視対象者の状況確認と救護活動も速やかに行うことができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用される生体監視システムの概略構成図である。
同図に示す生体監視システム1は、監視対象である人(人体)の生体の動作(移動)、生体情報(呼吸、心拍等)や日常の生活環境などの監視対象の状態を状態情報として非接触かつ非侵襲により検出し、監視者(見守り責任者や監視対象の家族等)が監視対象の状態を監視できるようにした装置である。
生体監視システム1は、電波を監視対象である生体に照射し、その反射波を利用して監視対象の動きを感知する電波センサ10と、電波を利用せずに監視態様の生活環境を計測する他のセンサ11と、電波センサ10からの検出信号と他のセンサ11からのデジタル化された計測信号とをそれぞれ処理し、監視対象の状態の判別や監視者等に提供する情報の生成などを行う信号処理装置12と、監視対象の状態に関する情報の出力等(表示、印刷等)を行う情報出力装置14とを有する。
電波センサ10は、監視対象が生活する部屋などの監視空間の天井や壁などに設置される。また、図1では1つの部屋に1つの電波センサ10が設置される形態を示すが、複数の電波センサ10が1又は複数の部屋(監視空間)に設置され、それらが1つの信号処理装置12に接続される形態としてもよい。
他のセンサ11は、監視対象が生活する環境の計測、あるいは監視対象の状態のモニタを行うために、画像、音声、温度、湿度、照度、ドアの開閉、赤外線による移動する熱源感知(人感)などの情報を取得するセンサ群や緊急通報スイッチなどの一部あるいは全部で構成される。他のセンサ11は、電波センサ同様に、複数のセンサあるはスイッチが電波センサ10での監視空間、あるいは電波センサ10での監視空間以外に、1又は複数が所望の場所に設置され、それらすべてが1つの信号処理装置12に接続される形態としてもよい。
信号処理装置12は、例えば所定の部屋に設置されるパーソナルコンピュータにより構成される。その信号処理システムは1台のコンピュータで構成されていても良く、更には信号処理装置12の信号処理を行う各機能部、例えば統括部58と解析部56、通信部62などが複数のコンピュータに分散配置された構成であってもよい。
情報出力装置14は、監視者(見守り責任者や監視対象の家族等)や監視対象の本人が所持する例えばスマートフォンのような携帯端末を示し、信号処理装置12と通信可能に接続される。
なお、情報出力装置14と信号処理装置12との接続は、インターネット、携帯電話回線等の任意の通信回線を介したものとすることができる。
図2は、生体監視システム1の内部構成を示したブロック図である。
本実施の形態では同図の電波センサ10は、無変調CW(Continuous Wave)方式とFMCW(Frequency-Modulated Continuous Wave)方式とに動作モードの切替えが可能な例えばマイクロ波センサであり、前者の動作モード(以下、無変調CWモードという)時には監視対象の動きの速度に対応した周波数成分の信号を含む検出信号を出力し、後者の動作モード(以下、FMCWモード(距離計測モード)という)時には監視対象までの距離に対応した周波数成分の信号を含む検出信号を出力する(距離センサの一例)。
その電波センサ10は、同図に示すように所定の周波数の送信信号を生成する発振器32と、発振器32からの送信信号を電波である送信波に変換して監視空間に送波する送信アンテナ34と、送信アンテナ34から送波されて監視空間において反射された反射波を受波して電気信号である受信信号に変換する受信アンテナ36と、受信アンテナ36からの受信信号に発振器32からの送信信号を混合する混合器38と、混合器38により得られた混合信号に基づいて電波センサ10から出力する検出信号を生成するセンサ出力部40と、を有する。
発振器32は、無変調CWモード時には一定周波数fc0の正弦波信号を送信信号として出力し、FMCWモード時には周波数fc0の正弦波信号に対して所定の周波数変調幅Δf、所定の周期TのFM変調をかけたFM変調信号を送信信号として出力する。
混合器38は、受信アンテナ36からの受信信号に発振器32からの送信信号を混合することにより、受信信号の周波数と送信信号の周波数との差分周波数を周波数成分として含む混合信号を生成する。
センサ出力部40は、例えばローパスフィルタや増幅器を含み、混合器38により出力された混合信号からローパスフィルタにより所定の遮断周波数よりも低い低周波成分の信号を抽出し、抽出した信号を所定の倍率で増幅する。これによって、受信アンテナ36からの受信信号と発振器32からの送信信号との差分周波数を周波数成分とする検出信号が生成され、その検出信号が電波センサ10の出力信号として出力される。
従って、無変調CWモードにおいて電波センサ10から出力される検出信号は、監視対象の動く速度に応じた周波数(ドプラ周波数)で振動し、動く部分の体積が大きいほど大きな振幅になるという特性を示す。
一方、FMCWモードにおいて電波センサ10から出力される検出信号は、電波センサ10から監視対象までの距離に応じた周波数で振動するという特性を示す。
なお、電波センサ10は、検出信号として相互に位相が90度異なるIn−phase(同相)のIチャンネル信号とQuadrature−phase(直交相)のQチャンネル信号とをセンサ出力部40から出力する態様のものであってもよい。その場合において、本実施の形態では監視対象の動きの方向を考慮しないことから、Iチャンネル信号とQチャンネル信号の両方は不要であるため、Iチャンネル信号とQチャンネル信号のいずれか一方を検出信号として用いてもよいし、Iチャンネル信号とQチャンネル信号とから上記特性を有する検出信号を生成するようにしてもよい。
また、電波センサの動作モードを切り替えるのではなく、無変調CWモードで動作する電波センサとFMCWモードで動作する電波センサとを別々に備えていてもよい。
即ち、無変調CWモードで動作する電波センサは、電波を生体に照射し、その反射波を利用して生体の動きを感知する第1の電波センサとして、FMCWモードで動作する電波センサは、電波を生体に照射し、その反射波を利用して生体までの距離を測定する第2の電波センサとして、本実施の形態のように動作モードを切り替えるのではなく個別のセンサとして設けてもよい。
信号処理装置12は、電波センサ10から出力された検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して取り込むA/D変換器52と、A/D変換器52により取り込まれた検出信号に基づいて監視対象の状態を判別し、判別結果に応じた処理等を行う解析部56と、電波センサ10と他のセンサ11及び信号処理装置12の統括的な制御と判定を行う統括部58と、解析部56の解析結果や統括部58で判定される監視対象の異常の通報などの情報出力装置14に出力する情報を生成する出力情報生成部60と、情報出力装置14と信号処理装置12(出力情報生成部60)とを通信可能に接続する通信部62とを有する。
また、解析部56は、第1制御部56A〜第4制御部56D、距離検出部56Eを有し、統括部58は、電波センサ10の信号から監視対象の活動状況を観察し、記録及び解析することで異常状態を判定する判定部58A(判定手段の一例)、異常通報部58B、モード切替部58C、及び他のセンサ11の信号から異常状態の判定を評価する評価部58D(評価手段の一例)を有する。
以下において、生体監視システム1の作動中において、信号処理装置12が主として電波センサ10を用いて繰り返し実施する一連の処理(生体監視方法)の処理手順を示した図3及び図4−1〜図4−5のフローチャートを用いて信号処理装置12の解析部56、統括部58等の具体的な処理内容について説明する。なお、生体監視システム1の作動中において図3及び図4−1〜図4−5の処理が終了すると、所定の条件が満たされたとき、例えば他の処理が終了したときや一定時間が経過したとき等に図3及び図4−1〜図4−5の処理が再度実施される。
まず、ステップS10では、統括部58のモード切替部58Cは、電波センサ10の動作モードをFMCWモード(距離計測モード)に設定する。そして、解析部56の距離検出部56Eは、電波センサ10からの検出信号に基づいて電波センサ10から監視対象(体動重心)までの距離D1を検出(測定)する。例えば、FMCWモードの電波センサ10からの検出信号には、上述のように電波センサ10から監視対象までの距離D1に応じた周波数成分の信号が含まれており、検出信号をFFT(Fast Fourier Transform)等により周波数解析することで距離D1が求められる。
そして、距離D1の測定が終了すると、統括部58のモード切替部58Cは、電波センサ10の動作モードを無変調CWモード(ドプラセンサモード)に切り替える。
なお、ステップS10は所定時間間隔ごと(例えば5秒ごと)に実施され、最も新しく求められた距離をD1とすると、1回前に求められた距離D1を距離D2として記憶する。
また、ステップS10の処理は、次のステップS12においてYESと判定された後に行うようにしてもよいし、後述のステップS42の判定処理の前に行うようにしてもよい。
ステップS12では、解析部56の第1制御部56Aは、電波センサ10からの検出信号が暗ノイズより大きいか否かを判定する。即ち、検出信号の振幅が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
その結果、NOと判定した場合には、判定部58Aは、電波センサ10における監視空間に監視対象(生体)が存在しないと判定して、ステップS50(図4−2)に移行する。ステップS50以降の処理については後述する。 一方、YESと判定した場合には、監視対象が存在すると判定してステップS14に移行する。
ステップS14では、解析部56の第1制御部56Aは、電波センサ10からの検出信号の振幅Sと事前に決められた所定の第1閾値T1とを比較し、振幅Sが第1閾値T1より大きい(S>T1)か否か(検出結果の一例)を判定する。なお、以下において振幅という場合には一定時間内における信号の最大値と最小値との差を示すものとする。
その結果、図6(A)の検出信号のようにS>T1が満たされてYESと判定した場合には、ステップS16に移行し、判定部58Aは、監視対象が活発に動いている状態と判別し、監視対象が正常な状態と判定する(判定工程の一例)。そして、ステップS42(図4−1)に移行する。
一方、図6(B)の検出信号のようにS>T1が満たされずにNOと判定した場合には、ステップS18に移行し、監視対象の体動が穏やかな状態と判別する。そして、ステップS20に移行する。
ステップS20では、解析部56の第2制御部56Bは、電波センサ10からの検出信号を所定の増幅率(例えば10〜100倍程度)で増幅する。そして、検出信号から呼吸領域の周波数帯域である第1周波数帯域の信号成分を抽出して第1抽出信号を生成し、ステップS22に移行する。
ここで、検出信号の増幅は所期の増幅率となるように解析部56において実施してもよいし、電波センサ10のセンサ出力部40における増幅器の利得を変更してもよい。
また、電波センサ10からの検出信号は、フーリエ変換によって周波数スペクトルで表すと、例えば図5のようなグラフを示す。なお、同図の横軸は周波数、縦軸は各周波数の信号の強さ(振幅)を示す。
同図に示すように検出信号には、0(Hz)から所定周波数fmax(Hz)までの周波数成分の信号が含まれるとして、その周波数領域0〜fmaxにおいて、呼吸に対する胸部及び腹部の動きに起因する第1周波数帯域(呼吸領域)の信号が低周波側に存在し、心拍に対する心臓付近の動きに起因する第2周波数領域(心拍領域)の信号が高周波側に存在する。
呼吸領域の周波数帯域である第1周波数帯域をf1〜f2とし、心拍領域の周波数帯域である第2周波数帯域をf3〜f4とすると、0≦f1<f2<f3<f4≦fmaxの関係を有する。
ステップS22では、解析部56の第2制御部56Bは、ステップS20において検出信号の第1周波数帯域f1〜f2から抽出した第1抽出信号の振幅S1と事前に決められた所定の第2閾値T2とを比較し、振幅S1が第2閾値T2より大きい(S1>T2)か否か(検出結果の一例)を判定する。
その結果、図7(A)の第1抽出信号のようにS1>T2が満たされてYESと判定した場合には、ステップS24に移行し、判定部58Aは、監視対象が呼吸している状態と判別し、監視対象が正常な状態と判定する。そして、一定時間の間、第1抽出信号に基づいて呼吸数を計測する。呼吸数の計測が終了すると、ステップS42(図4−1)に移行する。
一方、図7(B)の第1抽出信号のようにS1>T2が満たされずにNOと判定した場合には、ステップS26に移行し、監視対象の呼吸が極めて穏やかな状態と判別する。そして、ステップS28に移行する。
ステップS28では、解析部56の第3制御部56Cは、電波センサ10からの検出信号を所定の増幅率(例えば1000〜10000倍程度)で増幅する。そして、検出信号から心拍領域の周波数帯域である第2周波数帯域f3〜f4(図5参照)の信号成分を抽出して第2抽出信号を生成し、ステップS30に移行する。
ステップS30では、解析部56の第3制御部56Cは、ステップS28において抽出した第2抽出信号の振幅S2と事前に決められた所定の第3閾値T3とを比較し、振幅S2が第3閾値T3より大きい(S2>T3)か否か(検出結果の一例)を判定する。
その結果、図8(A)の第2抽出信号のようにS2>T3が満たされてYESと判定した場合には、ステップS32に移行し、判定部58Aは、監視対象の心拍が動いている状態と判別し、監視対象が正常な状態と判定する。そして、一定時間の間、第2抽出信号に基づいて心拍数を計測する。心拍数の計測が終了すると、ステップS42(図4−1)に移行する。
一方、図8(B)の第2抽出信号のようにS2>T3が満たされずにNOと判定した場合には、ステップS34に移行し、監視対象の心拍を確認できない状態と判別する。そして、ステップS36に移行する。
ステップS36では、解析部56の第4制御部56Dは、電波センサ10からの検出信号(ステップS28で増幅した全周波数領域の検出信号)を判定信号としてその判定信号の振幅S3と事前に決められた所定の第4閾値T4とを比較し、振幅S3が第4閾値T4より大きい(S3>T4)か否かを判定する。
その結果(評価結果の一例)、YESと判定した場合には、ステップS42(図4−1)に移行する。
一方、NOと判定した場合には、ステップS110(図4−1)に移行し、統括部58の判定部58Aは、監視対象が異常な状態と判定する(判定工程の一例)。そして、ステップS112に移行する。
なお、判定信号は、検出信号ではなく第1抽出信号であってもよい。また、第4閾値T4は、第3閾値T3と同じ値であってもよい。
ステップS112では、統括部58の異常通報部58B(異常通報手段の一例)は、監視対象が異常である旨を示す通報情報を出力情報生成部60に生成させ、その通報情報を予め決められた情報出力装置14に通信部62を通じて送信させる。これによって監視対象の異常を事前に決められた監視者等の情報出力装置14に通報する。このとき、検出結果に基づいて記録した監視対象の活動状況を通報してもよい。
さらに、ステップS114において、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている監視者や団体に対し、居住宅の入口の解錠方法を個別に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS14、ステップS22、ステップS30、又はステップS36においてYESと判定した場合に移行したステップS42(図4−1)では、統括部58の判定部58Aは、距離D2と距離D1との差(生体の単位時間あたりの移動距離の一例)が事前に決められた所定の閾値(判定距離)Dxより大きい(D2−D1>Dx)か否かを判定する。即ち、ステップS10が実施される時間間隔の間に監視対象がDxよりも大きく動いたか否か(予め設定された基準値を超えるか否かの一例)を判定する。判定距離Dxとしては、例えば体長の1/4程度とすると好適である。
その結果、NOと判定した場合には、評価部58Dは、監視対象が正常な状態との判定を適切であると評価する(評価工程の一例)。そして、この判定をさらに評価するために、ステップS74(図4−4)に移行する。
〔生活環境による異常状態の判定の評価〕
ステップS74では、他のセンサ11である温度センサ及び湿度センサにより、監視対象の周囲(監視空間)の温度及び湿度を取得する。そして、ステップS76において、取得した温度及び湿度が適正か否かを判定する。取得した温度又は湿度が適正でない場合には、評価部58Dは、通常生活に適さない温度及び湿度による生活環境の劣化に基づく生体の安静状態の発生が推定される、即ち監視対象が正常な状態との判定を不適切であると評価し(評価工程の一例)、ステップS86に移行する。一方、温度及び湿度が適正である場合は、評価部58Dは、監視対象が正常な状態との判定を適切であると評価し(評価工程の一例)、ステップS78に移行する。
ステップS74では、他のセンサ11である温度センサ及び湿度センサにより、監視対象の周囲(監視空間)の温度及び湿度を取得する。そして、ステップS76において、取得した温度及び湿度が適正か否かを判定する。取得した温度又は湿度が適正でない場合には、評価部58Dは、通常生活に適さない温度及び湿度による生活環境の劣化に基づく生体の安静状態の発生が推定される、即ち監視対象が正常な状態との判定を不適切であると評価し(評価工程の一例)、ステップS86に移行する。一方、温度及び湿度が適正である場合は、評価部58Dは、監視対象が正常な状態との判定を適切であると評価し(評価工程の一例)、ステップS78に移行する。
このように、熱中症あるいは低体温症を発症している可能性のある環境(温度と湿度)が長時間継続している場合は、熱中症あるいは低体温症に起因する監視対象の安静状態であり、異常あるいはその危険があると判定することができる。
なお、熱中症あるいは低体温症を発症している可能性のある環境(温度と湿度)が長時間継続している場合に、電波センサ10に対して詳細の生体情報(呼吸や心拍の状況)取得とデータの判定制御を起動させることにより、より早い時間での監視対象の異常判定、あるいは異常発生の可能性を低減する生活環境の改善を促す警告を行ってもよい。
また、ここでは温度及び湿度を取得して適正か否かを判定しているが、温度のみ又は湿度のみを取得して適正か否かを判定してもよい。
ステップS78では、他のセンサ11である照度センサにより、監視対象の周囲(監視空間)の明るさを計測する。そして、ステップS80において、計測した明るさと計測した時間とに基づいて、明るさが適切であるか否かを判定する。例えば、日照のある明るい時間帯にも関わらず、長い時間照明器具が使用されている、あるいは日没して暗くなっている時間にも関わらず、長い時間照明器具が使用されていないなど、生活状況が日常と異なる場合には、評価部58Dは、体調不良に起因する監視対象の安静状態である、即ち監視対象が正常な状態との判定を不適切であると評価し、ステップS86に移行する。一方、監視空間の明るさが適正である場合は、評価部58Dは、即ち監視対象が正常な状態との判定を適切であると評価し、ステップS82に移行する。
なお、日照のある明るい時間帯にも関わらず、長い時間照明器具が使用されている、あるいは日没して暗くなっている時間にも関わらず、長い時間照明器具が使用されていないなど、生活状況が日常と異なる場合には、電波センサ10に対して詳細の生体情報(呼吸や心拍の状況)取得とデータの判定制御を起動させることにより、より早い時間での監視対象の異常判定、あるいは日常生活の安定のための改善を促す警告を行ってもよい。
また、照度センサによって監視空間の明るさを計測するのではなく、室内の照明器具の電源スイッチの投入/切断の状態を状態センサで取得してもよい。
ステップS82では、他のセンサ11である開閉センサにより、監視空間のドアの開閉の状況を取得する。そして、ステップS84において、ドアの開閉の状況が正常であるか否かを判定する。
開閉センサは、各居室などに配置された各種のドアの開閉を検知するセンサである。ドアが開いたまま、あるいは閉じたままの状態が長い時間続いているなど、ドアの開閉状況が日常と異なる場合は、評価部58Dは、監視対象の異常発生が推定される、即ち監視対象が正常な状態との判定を不適切であると評価し、ステップS86に移行する。一方、ドアの開閉状況が正常である場合は、評価部58Dは、即ち監視対象が正常な状態との判定を適切であると評価し、本フローチャートの処理を終了する。
なお、開閉センサには、ドアの開閉を検知するセンサに限定されず、トイレや浴室、玄関やベランダ、郵便受け、テレビや冷蔵庫の日用家電品や調理器具など、建物や居住空間に設置された用具の開閉を感知できるセンサを用いることができる。
ステップS76、ステップS80、又はステップS84において監視対象の異常を推定して移行したステップS86では、生体監視システム1がリトライモードに設定されているか否かを判定する。リトライモードとは、異常通報の誤報を防止するために、もう一度電波センサ10による生体情報の取得からやり直すモードである。
リトライモードに設定されている場合は、ステップS110(図4−1)に移行し、統括部58の判定部58Aは、監視対象が異常な状態と判定する。そして、ステップS112において、統括部58の異常通報部58Bは、監視対象が異常である旨を示す通報情報を出力情報生成部60に生成させ、その通報情報を予め決められた情報出力装置14に通信部62を通じて送信させる。これによって監視対象の異常を事前に決められた監視者等の情報出力装置14に通報する。さらに、ステップS114において、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている監視者や団体に対し、居住宅の入口の解錠方法を個別に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
リトライモードに設定されていない場合は、ステップS88に移行し、電波センサ10における生体情報の再取得を指示する。また、生体監視システム1をリトライモードに設定し、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS42においてYESと判定した場合には、監視対象の転倒や落下などの異常事態の発生が推測されるため、判定部58Aは、監視対象が異常な状態と判定し、ステップS62(図4−3)に移行し、他のセンサ11(図2参照)で追加確認を行う。
〔画像と音声による異常状態の判定の評価〕
ステップS62では、他のセンサ11である画像センサ(カメラ)により監視対象の画像を取得し、解析する。そして、ステップS64において、監視対象が転倒又は落下し、身動きできないなど、監視対象の救護を要する画像を検出したか否かを判定する。救護を要する画像を検出しなかった場合は、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を不適切と評価、即ち監視対象は正常と判断し、本フローチャートの処理を終了する。これに対し、監視対象の救護を要する画像を検出した場合には、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を適切と評価し、ステップS66に移行する。
ステップS62では、他のセンサ11である画像センサ(カメラ)により監視対象の画像を取得し、解析する。そして、ステップS64において、監視対象が転倒又は落下し、身動きできないなど、監視対象の救護を要する画像を検出したか否かを判定する。救護を要する画像を検出しなかった場合は、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を不適切と評価、即ち監視対象は正常と判断し、本フローチャートの処理を終了する。これに対し、監視対象の救護を要する画像を検出した場合には、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を適切と評価し、ステップS66に移行する。
なお、画像による監視はプライバシの観点で望ましくなく、異常発生が推測される場合の状況確認にのみ使用するなどの配慮が必要となる。
ステップS66では、さらに他のセンサ11である音センサにより監視対象の周囲の音や監視対象の音声を取得し、解析する。そして、ステップS68において、監視対象のうめき声や救助を要請する声を検出したか否かを判定する。監視対象のうめき声や救助を要請する声を検出した場合には、ステップS110(図4−1)に移行して監視対象が異常な状態と判定し、さらにステップS112において監視対象の異常発生を事前に決められた監視者等への情報出力装置14に通報する。続いて、ステップS114において、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている監視者や団体に対し、居住宅の入口の解錠方法を個別に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
監視対象のうめき声や救助を要請する声を検出しなかった場合は、ステップS70に移行する。
なお、音声による監視はプライバシの観点で望ましくなく、異常発生が推測される場合の状況確認にのみ使用するなどの配慮が必要となる。
ステップS70では、見守り責任者が監視対象に対して音声で状況を問い掛ける。この問い掛けの音声は、監視空間に設置された不図示のスピーカを介して出力する。そして、ステップS72において、監視対象から救護要請があったか、又は監視対象から全く応答がないか否かを判定する。監視対象からの応答は、監視空間に設置された不図示のマイクロフォンを介して入力する。
救護要請があった場合、あるいは応答がない場合は、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を適切であると評価する。そして、ステップS110(図4−1)に移行して監視対象が異常な状態と判定し、さらにステップS112において監視対象の異常を事前に決められた監視者等の情報出力装置14に通報する。続いて、S114において、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている監視者や団体に対し、居住宅の入口の解錠方法を個別に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
救護要請はなく異常なしとの応答があった場合には、評価部58Dは、監視対象が異常な状態との判定を不適切であると評価、即ち監視対象は正常と判断し、本フローチャートの処理を終了する。
このように、監視対象の転倒や落下などの異常事態の発生が推測される場合には、画像や音声によって追加確認することで、異常状態の発生の推測精度を向上させることができる。
ここでは、誤報を防止するため、監視対象の救護を要する画像を検出し、かつ監視対象のうめき声や救助を要請する声を検出した場合や問い掛けに応答しない場合にのみ監視対象の異常を通報したが、画像の解析と音声の解析の順序は逆でもよい。また、監視対象の救護を要する画像を検出した場合に、音声を解析することなくステップS110(図4−1)に移行し、監視対象が異常な状態と判定し、監視対象の異常を通報してもよい。さらに、画像よりも音声を先に解析し、監視対象のうめき声や救助を要請する声を検出した場合に、画像を解析することなくステップS110に移行し、監視対象が異常な状態と判定し、監視対象の異常を通報してもよい。
〔人感センサによる他の居場所の検知〕
次に、ステップS12において電波センサ10における監視空間に監視対象が存在しないと判定し、ステップS50(図4−2)に移行した場合について説明する。
次に、ステップS12において電波センサ10における監視空間に監視対象が存在しないと判定し、ステップS50(図4−2)に移行した場合について説明する。
ステップS50では、他のセンサ11である複数の人感センサによって監視対象の居場所を探索する。人感センサは、詳細の生体情報は得られないが、例えば赤外線による移動する熱源を検知するセンサである。人感センサは、例えば廊下やトイレ、浴室、庭などに設置されている。そして、ステップS52に移行し、監視対象の居場所を確認できたか否かの判定を行う。
監視対象の居場所が確認できない場合はステップS54に移行し、監視対象が外出中であると判断して本フローチャートの処理を終了する。
電波センサ10の監視空間以外において監視対象の居場所が確認できた場合はステップS56に移行し、引き続き複数の人感センサによって監視対象の居場所(存在場所の一例)を探索し、監視対象の居場所が変化したか否かを判定する。ここで、当初監視対象を検出した人感センサとは異なる人感センサによって監視対象を検出したなどの場合は、ステップS58に移行し、監視対象が動いており、正常状態であると判断して本フローチャートの処理を終了する。
監視対象の居場所が変化しない場合はステップS60に移行し、その居場所で長時間経過したか否かを判定する。長時間経過していない場合は、ステップS50に戻り、同様の処理を繰り返す。
長時間経過した場合は、ステップS110(図4−1)に移行して監視対象が異常な状態と判定し、ステップS112に移行して監視対象の異常を事前に決められた監視者等の情報出力装置14に通報する。さらに、S114において、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている監視者や団体に対し、居住宅の入口の解錠方法を個別に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
具体的には、居場所を確認した初期の時刻をTM0、初期の居場所をPL0として記録し、一定時間経過毎に居場所を確認した時刻TMと居場所PLを更新する。その後、PL≠PL0となった場合は、監視対象が移動した、即ち監視対象は正常な状態と判断する。また、場所PL=PL0であり、かつ所定の閾値TMXに対して、TM−TM0>TMXとなった場合は、監視対象が長時間同じ場所に留まっており、異常な状態と判断する。
このように、電波センサ10の監視空間から一時的に離れる場合を考慮して、監視空間以外の場所に人感センサを設け、その場所の滞在あるいは通過が通常よりも長時間である場合は、監視対象に異常が生じていると推定する。なお、判定部58Aにおける監視対象が正常である、または異常であるという判定に対し、人感センサの検出結果から評価部58Dにおいてその判定を評価してもよい。
また、開閉センサによりドアが開いたまま、あるいは閉じたままの状態が長い時間続いているなど、ドアの開閉状況が日常と異なる場合で、かつ電波センサ10で監視対象を検出できない場合に、他の位置に設置している人感センサなどによって監視対象の居場所を特定させる制御を行ってもよい。監視空間に不在で外出が予定されていない場合は、徘徊などが推定されるため、事前に決められた監視者等の情報出力装置14に通報することで、早期に所在探索が可能となる。
〔緊急通報スイッチによる異常状態の確認〕
さらに、生体監視システム1は、前述の画像、音声、温度、湿度、照度、ドアの開閉、赤外線による移動する熱源感知(人感)などの情報を取得するセンサ群による監視に拠らず、監視対象自らの行動による異常事態の通知手段として、他のセンサ11である緊急通報スイッチによる異常通報手段と、このスイッチ操作を最優先処理事項として、各センサへ具体的な監視対象の異常事態の内容把握を行うように制御する。
さらに、生体監視システム1は、前述の画像、音声、温度、湿度、照度、ドアの開閉、赤外線による移動する熱源感知(人感)などの情報を取得するセンサ群による監視に拠らず、監視対象自らの行動による異常事態の通知手段として、他のセンサ11である緊急通報スイッチによる異常通報手段と、このスイッチ操作を最優先処理事項として、各センサへ具体的な監視対象の異常事態の内容把握を行うように制御する。
図4−5のS92〜S102は、緊急通報スイッチが操作された際に信号処理装置12が実施する処理の処理手順を示したフローチャートである。これらの手順は緊急度やセンサ構成などに応じて実行順番を変えてもよい。図3及び図4−1〜図4−4の処理を実施中に監視対象により緊急通報スイッチが操作された場合には、信号処理装置12は、それまで行っていた処理を中断して本フローチャートの処理を割り込み実施する。
緊急通報スイッチの操作に伴い、ステップS90において生体監視システム1が緊急モードに設定される。次に、ステップS92において、電波センサ10による生体情報取得と、監視対象の居場所確認を行う。電波センサ10による生体情報は、移動距離や呼吸数、心拍数の取得を試みる。電波センサ10の監視領域外での監視対象の居場所は、人感センサを用いて行う。また、ステップS94において、人感センサによる監視対象の反応の有無を確認する。ステップ92と94において現在のセンサ情報のみならず、蓄積されたセンサ情報(過去情報の一例)を基にして、監視対象の居た場所などの情報から、居場所の推測も行う。
続いて、ステップS96において、他のセンサ11により生活環境の情報を取得する。生活環境の情報としては、温度、湿度、及び照度を取得する。過去の蓄積された情報を基にして、短期および長期での過酷な環境の存在を確認し、異常発生の原因および現在の体調不良の部位などを特定あるいは推測できる。
次に、画像センサが有効であれば、ステップS98において、画像による身体状況の確認を行う。身体状況の確認は、画像センサにより監視対象の画像を取得し、解析する。
次に、音声応答センサが有効であれば、ステップS100において、見守り責任者による音声での問い掛けを行い、状況の聞き出しも可能である。問い掛けは、監視空間に設置された不図示のスピーカにより行う。そして、ステップS102において、問い掛けに対して監視対象から救護要請があったか、又は監視対象から全く応答がないか否かを判定する。
救護要請はなく異常なしの応答があった場合には、監視対象は正常と判断し、ステップS104に移行して緊急モードを解除し、本フローチャートの処理を終了する。なお、本フローチャートの処理を割り込み実施した場合は、割り込み実施する前の処理に戻る。
救護要請があった場合、あるいは応答がない場合は、ステップS110(図4−1)に移行する。そして、監視対象が異常な状態と判定し、さらにステップS112において監視対象の異常を事前に決められた監視者(機関や団体を含む)毎にすべての情報出力装置14に通報する。この通報には、通報者識別(生体監視システム)ID、通報シリアル番号と通信受信者(監視者)のIDとが含まれる。さらに、監視対象者が、駆け付け救護者を迎え入れられない状況の場合、例えば、救護者用の入口が封鎖(施錠)されたままであり、監視対象者が身動きも出来ない(入口の解錠困難)などを想定して、ステップS114で、近親者など日頃から全幅の信頼を置いている人(団体)には、入口の解錠方法(予備の鍵の預け場所、暗証番号など)を個別に追加緊急情報として通知する。この追加緊急情報には、S112と同様の通報者識別ID、通報シリアル番号と受信者のIDとが含まれ、さらに入口などの不図示の電子制御鍵となるワンタイムパスワード(当該緊急時のみに有効な電子暗証キー)が付加される。そして、本フローチャートの処理を終了する。
このように、緊急通報スイッチが操作された場合には、生体監視システム1を緊急モードに設定して最優先で処理を行うことで、監視対象の異常事態の発生を監視者に迅速に通報することができる。
〔駆け付け者(救護者)の入室管理〕
図4−6に、緊急通報を受けた駆け付け者(救護者)が、監視対象者宅へセキュリティやプライバシを配慮して入室する手順のフローチャートを示す。
図4−6に、緊急通報を受けた駆け付け者(救護者)が、監視対象者宅へセキュリティやプライバシを配慮して入室する手順のフローチャートを示す。
ステップS112の緊急通報に基づき、受信者の中で救護あるいは状況確認に駆け付けられる人は、監視対象者の居住宅へ出掛け、到着する(ステップS120)。
駆け付け者は、ステップS122において、監視対象者の居住宅の入口が解錠状態であるか否かを判定する。入口が解錠されている場合は、ステップS142へ移行し、入口から居住宅へ入り、監視対象者の救護活動を行う。
また、施錠されている場合であっても、ステップS114において予備の鍵の預け場所や暗証番号などの入口の解錠方法が通知されている場合は、その通知に沿って解錠すればよい。さらに、入口の鍵が信号処理装置12と通信可能な不図示の電子制御鍵であるならば、電子キーを用いてインターネット経由で解錠すればよい。近親者が遠隔地に住んでいる場合であって、このような電子制御鍵であれば、遠隔地から信号処理装置12のインターネット経由で事前に救援者用入口の解錠を行うことができる。
一方、防犯を考慮し、解錠している時間を短くしたい場合もある。このような事情を考慮し、本実施形態では、監視対象者の居住宅入口の遠隔解錠を行うことができるように構成されている。
遠隔解錠は、まずステップS124において、駆け付け者が監視対象者の居住宅に到着したことを通知する。到着の通知は、駆け付け者の所有するスマートフォンなどの携帯端末からステップS112の緊急通報発信先である信号処理装置12に対し、ステップS114において通知された通報者識別ID、通報シリアル番号、受信者のIDを送信(コールバック)することで行う。
信号処理装置12の判定部58Aは、ステップS126において、受信した通報者識別ID、通報シリアル番号と受信者のIDの到着連絡情報を確認し、ステップS128において、駆け付け者の正当性を検証し、駆け付け者が関係者であるか否かを判定する。
駆け付け者が関係者である認証ができなかった場合は、ステップS130において、駆け付け者の携帯端末に対して認証失敗を通知する。さらに、ステップS132において認証の失敗が複数回であるか否かを判定し、複数回失敗している場合にはステップS134においてその通報受信者識別コードを無効として解錠を不可能とし、本フローチャートの処理を終了する。なお、その後も他の通報受信者識別コードを用いた認証は可能である。また、1回目の失敗であれば、ステップS124に戻り、同様の処理を行わせる。
一方、ステップS128において駆け付け者が関係者であると認証できた場合は、ステップS136に移行し、ステップS114で通報した近親者へ駆け付け者の到着を連絡する。これに対し、近親者は、ステップS138においてインターネット経由で信号処理装置12へステップS114で受領した通報者識別ID、通報シリアル番号、受信者のID、さらに電子認証キーのワンタイムパスワードを添付して、解錠依頼通信を行う。信号処理装置12は、ステップS140において、ワンタイムパスワードの認証を行い、監視対象者の居住宅入口を解錠する。近親者へ送付されたワンタイムパスワードは、当該緊急時のみに有効な電子暗証キーであるので、後日にこの暗証キーが流布されてしまっても、防犯上のリスクは無い。解錠されたら、駆け付け者は入口から居住宅へ入り、監視対象者の救護活動を行う(ステップS142)。
救護活動を行った後は、ステップS112の緊急通報を受けた人あるいは団体、あるいは駆け付け者本人が、救護活動完了を信号処理装置12に通知する。これにより、信号処理装置12は、ステップS144において関係者全員に救護完了通知を送信し、ステップS146において緊急モードを解除する。
さらに、信号処理装置12は、ステップS148においてドアの開閉センサ(他のセンサ11の一部)を用いて監視対象者の居住宅の入口を確認し、ステップS150において解錠状態であるか否かを判定する。施錠されている場合は、本フローチャートの処理を終了する。
解錠状態である場合には、信号処理装置12は、ステップS152において、インターネットを経由して、ステップS112とステップS114での通信先の全員に施錠予告通知するとともに、ステップS154において、所定時間後に入口の不図示の電子制御鍵へ施錠信号を送出する。その後、ドアの開閉センサで、施錠状態であることを確認する。
本実施形態において、ステップS14において体動を検知する場合には、検出信号において体動を示す信号の中に呼吸や心拍を示す信号が埋没してしまい、検出信号に基づいて呼吸や心拍に関する生体情報の解析を行うことが困難である。また、ステップS14においてYESと判定した場合には、呼吸と心拍も当然に行われていると想定され、他の部屋への移動なども想定されることから、監視対象が正常か否かの判断等においては呼吸や心拍に関する生体情報の解析は不要である。
このようなことから、ステップS14においてYESと判定した場合には、呼吸や心拍に関する生体情報の解析が行われないため、信号処理装置12における処理負担を軽減することができ、また、監視対象の状態を迅速に把握することができる。
また、ステップS22において呼吸を検知する場合には、検出信号において呼吸を示す信号の中に心拍を示す信号が埋没していまい、検出信号に基づいて心拍に関する生体情報の解析を行うことが困難である。また、ステップS22においてYESと判定した場合には、心拍も当然に行われていると想定されることから監視対象が正常か否かの判断等においては心拍に関する生体情報の解析は不要である。
このようなことからステップS22においてYESと判定した場合には、ステップS24で呼吸数の計測を行う一方、心拍に関する生体情報の解析を行わないため、呼吸数の計測に対して信号処理装置12の処理能力の略全てを割り当てて高精度かつ迅速に呼吸数の計測を行うことができ、また、監視対象の状態を迅速に把握することができる。
更に、ステップS30において心拍を検知する場合には、検出信号において体動や呼吸を示す信号が殆どなく、呼吸に関する生体情報の解析が困難である一方で心拍に関する生体情報の解析が可能となる。
このようなことからステップS30においてYESと判定した場合には、ステップS32で心拍の計測を行う一方、呼吸に関する生体情報の解析を行わないため、心拍の計測に対して信号処理装置12の処理能力の略全てを割り当てて高精度かつ迅速に心拍の計測を行うことができ、また、監視対象の状態を迅速に把握することができる。
また、ステップS36において監視対象が正常な状態であると判定するような場合には、検出信号において体動、呼吸、心拍の何れの信号も感知できなかったときでも、弱い体動により偶然的に感知できなかった可能性があり、監視対象が異常な状態であると判定してその旨の通報を行うと誤報となる可能性がある。
このようなことからステップS36においてYESと判定した場合には、監視対象が異常であると判断しないことで、誤報を未然に防止することができ、通報の信頼性の向上を図ることができる。
異常状態の判定を評価するための撮影画像の解析は、例えば、監視対象が転倒又は落下している異常事態の画像の有無を検出し、異常事態の画像が有れば、ステップS38、及びステップS40と同様に監視対象が異常な状態と判定し、その旨を通報する。異常事態の画像がなければ監視対象が異常な状態との判定を不適切と評価する。
また、異常状態の判定を評価するための収録音の解析は、例えば、うめき声や救助を求める声などの異常事態の音の有無を検出し、異常事態の音が有れば、ステップS110、及びステップS112と同様に監視対象が異常な状態と判定し、その旨を通報する。異常事態の音がなければ監視対象が異常な状態との判定を不適切と評価する。
また、複数の監視場所に複数の電波センサ10を設置した場合に、ステップS12において監視対象(生体)が存在すると判断された電波センサ10を用いて本フローチャートの処理が行われる。この場合において、ステップS42においてYESと判定されたときには、他の監視場所の電波センサ10により監視対象の存在の有無を確認するようにしてもよい。もし、他の監視場所の電波センサ10により監視対象の存在を確認したときには部屋の移動等と判断することができ、異常事態は発生していないと判定することができる。これによって異常状態の発生の推測精度を向上させることができる。
更に、日常の活動履歴(例えば就寝時間帯、寛いでいる時間帯、活発な活動をしている時間帯など)との照合を行うことで、異常事態の発生の推測精度をより向上させることができる。
以上、上記図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理では記載されていないが、ステップS24で計測された呼吸数やステップS32で計測された心拍数の情報は、情報出力装置14からの要求などにより信号処理装置12から情報出力装置14に送信されて情報出力装置14により適宜確認することができる。
また、図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理を次に開始する前に、他のセンサ11によるモニタ処理を行うようにしてもよい。そして、図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理の非実行時においてそれらの他のセンサ11からの情報を収集することで、監視対象の生体情報だけでなく、周辺情報も含めた広範な監視を行うことができる。
なお、ステップS14においてYESと判定した場合以外においても図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理の終了後及び開始前に、又は、図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理中に他のセンサ11によるモニタ処理を行うようにすることが可能である。
また、上記図3及び図4−1〜図4−6のフローチャートの処理において、ステップS20、ステップS28において検出信号の増幅率を変更しているが、検出信号の信号レベルを解析し易くするためであって、必ずしも増幅率を変更する必要はない。
以上のように、本実施形態に係る生体監視システム1によれば、電波センサにより、明暗に因らず非接触かつ非侵襲で監視対象者の体動、呼吸や心拍の確認だけでなく、監視対象者の転倒やベッドから落下の発生なども確認できる。
更に電波センサと環境センサとの併用および連携により、電波センサのみを用いた生体監視システムでの判定による検出漏れ(誤判定)や過剰検出(誤報)などを抑止でき、監視対象者の異常状態の検出精度を向上できる。
更に日常とは異なる生活状況の継続や過酷な生活環境の継続を検知することにより身体の異常発生の予知や監視対象者へ環境改善の助言・警報などを提供可能になる。
1…生体監視システム、10…電波センサ、11…他のセンサ、12…信号処理装置、14…情報出力装置、32…発振器、34…送信アンテナ、36…受信アンテナ、38…混合器、52…A/D変換器、56… 解析部、56A…第1制御部、56B…第2制御部、56C…第3制御部、56D…第4制御部、56E…距離検出部、58…統括部、58A…判定部、58B…異常通報部、58C…モード切替部、60…出力情報生成部、62…通信部
Claims (21)
- 電波を利用して生体の動きを検出する電波センサと、
前記生体が居住している生活環境の状態を検出する少なくとも1つの環境センサと、
前記電波センサの検出結果に基づいて前記生体の活動状況を観察し記録および解析する事により、異常状態を判定する判定手段と、
前記少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する評価手段と、
を備えた生体監視システム。 - 前記生体までの距離を検出する距離センサを備え、
前記評価手段は、前記生体の単位時間あたりの移動距離が予め設定された基準値を超えるか否かに応じて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体の周囲の温度を検出する温度センサを含み、
前記評価手段は、前記温度センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1又は2に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体の周囲の湿度を検出する湿度センサを含み、
前記評価手段は、前記湿度センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体を含む画像を検出する画像センサを含み、
前記評価手段は、前記画像センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体の周囲の音を検出する音センサを含み、
前記評価手段は、前記音センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体の周囲の明るさを検出する照度センサを含み、
前記評価手段は、照度センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記少なくとも1つの環境センサは前記生体が居住している場所に設置されたドアの開閉を検出する開閉センサを含み、
前記評価手段は、前記開閉センサの検出結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記生体が居住している場所の各部に設置され、前記生体の存在を検出する複数の人感センサを備え、
前記評価手段は、前記複数の人感センサの検出結果に基づいて前記生体の存在場所を推定し、該推定した結果に基づいて前記判定手段による前記生体の異常状態の判定を評価する、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 前記評価手段の評価結果に基づいて前記生体の異常状態を通報する通報手段と検出結果に基づいて記録した前記生体の活動状況を通報する手段とを備えた、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の生体監視システム。 - 電波を利用して生体の動きを検出する電波センサの検出結果に基づいて前記生体の活動状況を観察し記録および解析する事により、異常状態を判定する判定工程と、
前記生体が居住している生活環境の状態を検出する少なくとも1つの環境センサの検出結果に基づいて前記判定工程による前記生体の異常状態の判定を評価する評価工程と、
を備えた生体監視方法。 - 監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、電波を利用して生体の動きを検出する電波センサで通知者の居場所と生体情報の取得を行い、生体の詳細状況を確認する事を特徴とする生体監視システム。
- 監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、人感センサからのリアルタイム情報および蓄積された過去情報を利用して通知者の居場所を確認あるいは推定する事を特徴とする生体監視システム。
- 監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、生活環境センサからのリアルタイム情報および蓄積された過去情報を利用して通知者の異常発生原因あるいは現在の体調不良部位の特定あるいは推定する事を特徴とする生体監視システム。
- 監視対象者自らの行動による緊急通知スイッチの操作に基づく緊急通知において、画像あるいは音センサからのリアルタイム情報に基づき通知者の詳細状況を把握する事を特徴とする生体監視システム。
- あらかじめ指定された監視者に、監視対象者の異常状態を緊急通報するにあたり、通報元識別コードと通報番号コード、通報受信者識別コードを含めた内容を緊急情報として、通報受信者ごとに配信する事を特徴とする生体監視システム。
- 請求項16記載の生体監視システムにおいて、
監視者のさらに指定された近親者に、通報元識別コードと通報番号コード、通報受信者識別コード、一定期間のみ有効である入口の電子認証キーのワンタイムパスワードを含めた内容を追加緊急情報として、通報受信者ごとに配信する事を特徴とする。 - 請求項17記載の生体監視システムにおいて、
緊急通報を受信し、監視対象者宅へ到着した駆け付け者は、通報元へ受信したコードを全てと到着した旨を返信し、通報元はその返信コードにより到着者を特定し、前記の近親者へ到着を連絡する事を特徴とする。 - 請求項18記載の生体監視システムにおいて、
近親者は通報元へ請求項17で受信したコード全て含めて入口の解錠要請を行い、
通報元でのコード確認を経て、入口の解錠を行う事を特徴とする。 - 請求項19記載の生体監視システムにおいて、
監視対象者の状況確認と救護活動を完了したならば、当該システムから緊急通報を送信した全員に救護完了と所定時間後の当該システムによる救護対象者宅の入口の施錠を通知し、その時間経過後に施錠が行われる事を特徴とする。 - 請求項19記載の生体監視システムにおいて、
通報元での所定回数のコード確認で認証が失敗した場合は、その通報受信者識別コードの使用を禁止し、解錠は行わない事を特徴とする。
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