JP2017151503A - 紙葉類厚さ検知機構、紙葉類鑑別装置、及び、紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類厚さ検知機構、紙葉類鑑別装置、及び、紙葉類取扱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変位量の検知対象の幅方向の振れを抑制する。
【解決手段】紙葉類厚さ検知機構5cは、基準ローラ11と、検知ローラ21と、第1シャフト22を介して検知ローラを回転可能に支持するブラケット31と、第2シャフト44を介してブラケットを回動可能に支持する支持部材41と、検知対象の変位量を検知する変位センサSn5cと、を備えている。ブラケットは、第2シャフトを支持している支持部材の支持部42の両横に当接する2つの当接部36を備えているとともに、少なくとも2つの当接部が弾性材によって形成されている。第2シャフトは、支持部及び当接部に対して、一端側のみ軸方向に移動不能となるように固定されている。2つの当接部の内幅は、支持部の外幅よりも狭くなっている。2つの当接部は、支持部を外側から内側に向かう軸方向に押圧しながら挟み込んでいる。
【選択図】図4

Description

本発明は、紙葉類の厚さを検知する紙葉類厚さ検知機構、当該紙葉類厚さ検知機構を用いる紙葉類鑑別装置、及び、紙葉類取扱装置に関する。
紙葉類を搬送して任意の処理を行う紙葉類取扱装置としては、例えば、金融機関等で利用されている現金自動預払機や紙幣入出金機、通帳記帳機、窓口装置、交通機関や流通機関等で利用されている発券機等がある。
これらの紙葉類取扱装置には、紙葉類鑑別装置が搭載されている。紙葉類鑑別装置は、紙葉類を鑑別する鑑別部として機能する装置である。その紙葉類鑑別装置は、紙葉類厚さ検知機構を有している。紙葉類厚さ検知機構は、紙葉類の厚さを検知する厚さ検知部として機能する機構である。
紙葉類厚さ検知機構は、例えば、基準ローラと、検知ローラと、検知ローラを回転自在に支持するブラケットと、ブラケットを回動自在に支持する支持部材と、検知対象の変位量を検知する変位センサと、を備えている(例えば、特許文献1参照)。なお、変位センサとしては、渦電流式のものがよく用いられている。
かかる構成において、紙葉類厚さ検知機構は、基準ローラと検知ローラとの間で紙葉類を挟持しながら搬送する。紙葉類は、基準ローラと検知ローラとの間を通過するときに、検知ローラを押し上げる。このとき、検知ローラを支持しているブラケットが回動する。変位センサは、例えばブラケットの上面を検知対象とし、その検知対象の変位量を検知する。変位センサは、検知対象の変位量に相当する値の信号を紙葉類鑑別装置や紙葉類取扱装置の制御部に出力する。制御部は、検知対象の変位量を紙葉類の厚さの値として読み替えることによって、紙葉類の厚さを特定する。
特開2012−062160号公報
従来の紙葉類厚さ検知機構は、以下に説明するように、変位量の検知対象の幅方向(水平面内において搬送方向に対して直交する方向)の振れを抑制することが望まれている、という課題があった。
例えば、従来の紙葉類厚さ検知機構は、ブラケットを円滑に回動させるために、若干ながらブラケットが支持部材に対して幅方向に移動できる構造になっている。つまり、従来の紙葉類厚さ検知機構は、ブラケットとブラケットを支持する支持部材との間のガタツキを許容する構造になっている。そのため、従来の紙葉類厚さ検知機構は、紙葉類が基準ローラと検知ローラとの間を通過した際に、ブラケットが幅方向(検知ローラの軸方向であり、かつ、水平面内において搬送方向に対して直交する方向)に振れ、その結果、検知対象と変位センサとの位置関係がずれてしまうことがあった。
検知対象と変位センサとの位置関係がずれると、変位センサは、出力値が変動し易くなり、誤った値を検知したり、紙葉類の表面に貼り付けられたテープ等の微小な厚さを検知することができなくなったりするときがある。なお、出力値が変動する現象は、例えば、変位センサが渦電流式のものである場合に、検知対象(ブラケットの上面)の外に磁束が漏れるときがあり、このときに、変位センサが検知対象(ブラケットの上面)の角部分を誤って検知してしまうことによって発生する。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、変位量の検知対象の幅方向の振れを抑制する紙葉類厚さ検知機構、当該紙葉類厚さ検知機構を用いる紙葉類鑑別装置、及び、紙葉類取扱装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、第1発明は、紙葉類厚さ検知機構であって、基準ローラと、前記基準ローラとの間で紙葉類を挟持しながら回転するように配置された検知ローラと、前記検知ローラを軸支する第1シャフトを介して前記検知ローラを回転可能に支持するブラケットと、前記ブラケットを軸支する第2シャフトを介して前記ブラケットを回動可能に支持する支持部材と、検知対象の変位量を検知する変位センサと、を備え、前記ブラケットは、前記第2シャフトを支持している前記支持部材の支持部の両横に当接する2つの当接部を備えているとともに、少なくとも前記2つの当接部が弾性材によって形成されており、前記第2シャフトは、前記支持部及び前記当接部に対して、一端側のみ軸方向に移動不能となるように固定され、前記2つの当接部の内幅は、前記支持部の外幅よりも狭くなっており、前記2つの当接部は、前記支持部を外側から内側に向かう軸方向に押圧しながら挟み込んでいる構成とする。
この紙葉類厚さ検知機構は、ブラケットの少なくとも2つの当接部が弾性材で形成されているため、ブラケット全体又は2つの当接部のばね性によって、ブラケットと支持部材との間のガタツキを抑制することができる。これにより、紙葉類厚さ検知機構は、検知対象の幅方向の振れを抑制することができる。
また、第2発明は、紙葉類鑑別装置であって、第1発明に係る紙葉類厚さ検知機構と、紙葉類の画像情報を検知する光学検知部及び紙葉類に埋め込まれた磁気情報を検知する磁気検知部のいずれか一方又は双方と、を備える構成とする。
また、第3発明は、紙葉類取扱装置であって、第1発明に係る紙葉類厚さ検知機構と、紙葉類を搬送する搬送部と、を備える構成とする。
本発明によれば、変位量の検知対象の幅方向の振れを抑制することができる。これにより、変位センサの出力値の変動を抑制することができる。
実施形態に係る紙葉類取扱装置の概略構成を示す側断面図である。 実施形態に係る紙葉類取扱装置の鑑別部としての紙葉類鑑別装置の概略構成を示す側断面図である。 実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構の構成を示す側断面図である。 実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構の構成を示す分解図である。 実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構の構成を示す組立図である。 比較例に係る紙葉類厚さ検知機構の構成を示す上面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
<紙葉類取扱装置の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る紙葉類取扱装置の構成につき説明する。図1は、本実施形態に係る紙葉類取扱装置の概略構成を示す側断面図である。ここでは、紙葉類取扱装置が現金自動預払機であり、紙葉類が紙幣でるものとして説明する。現金自動預払機は、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う装置である。
図1に示すように、本実施形態に係る紙葉類取扱装置1は、入出金部2と、搬送路3と、搬送部4と、紙葉類鑑別装置5と、一時保留部6と、リジェクトカセット7と、紙幣カセット8とを有している。
入出金部2は、紙葉類(紙幣)を入金したり出金したりする部位である。
搬送路3は、紙葉類(紙幣)が搬送される通路である。
搬送部4は、紙葉類(紙幣)を搬送する機構である。
紙葉類鑑別装置5は、紙葉類(紙幣)を鑑別する鑑別部として機能する装置である。
一時保留部6は、紙葉類(紙幣)を一時的に保留する部位である。
リジェクトカセット7は、再流用が不能な紙葉類(紙幣)を収容するカセットである。
紙幣カセット8は、再流用が可能な紙葉類(紙幣)を収容するカセットである。
<紙葉類鑑別装置と紙葉類厚さ検知機構の構成>
本発明は、紙葉類鑑別装置5に用いられている紙葉類厚さ検知機構5c(図2〜図5参照)の構成に特徴がある。そこで、以下、図2を参照して、紙葉類鑑別装置5の概略構成を説明し、その後に、図3〜図5を参照して、紙葉類厚さ検知機構5cの具体的な構成について説明する。図2は、紙葉類鑑別装置5の概略構成を示す側断面図である。図3は、紙葉類厚さ検知機構5cの構成を示す側断面図である。図4は、紙葉類厚さ検知機構5cの構成を示す分解図である。図5は、紙葉類厚さ検知機構5cの構成を示す組立図である。
図2に示すように、紙葉類鑑別装置5は、磁気検知部5aと、光学検知部5bと、紙葉類厚さ検知機構5cと、搬送ローラ5dと、制御部5eとを有している。
磁気検知部5aは、紙葉類BLに埋め込まれた磁気情報を磁気センサSn5aで検知する機構である。
光学検知部5bは、紙葉類BLの画像情報を、搬送路3の上下に配置された光学センサSn5b1,Sn5b2で検知する機構である。
紙葉類厚さ検知機構5cは、紙葉類BLの厚さを検知する厚さ検知部として機能する装置である。
搬送ローラ5dは、紙葉類BLを搬送するローラである。図示例では、2つで一組の8つの搬送ローラ5dが搬送路3の上下に対向配置されている。
制御部5eは、各構成要素の動作を制御する機能手段である。
紙葉類鑑別装置5は、上部ユニット5Uと下部ユニット5Lとで搬送路3を挟み込む構成になっている。紙葉類鑑別装置5は、搬送路3に沿って紙葉類BLを搬送する。紙葉類鑑別装置5は、矢印A1と矢印A2とのいずれの方向にも紙葉類BLを搬送することができる。紙葉類鑑別装置5は、紙葉類BLを搬送しながら、磁気検知部5aで紙葉類BLの磁気情報を検知し、光学検知部5bで紙葉類BLの画像情報を検知し、紙葉類厚さ検知機構5cで紙葉類BLの厚さを検知する。
図3に示すように、紙葉類厚さ検知機構5cは、基準ローラ11と、検知ローラ21と、ブラケット31と、支持部材41と、スプリング51と、変位センサSn5cとを備えている。
基準ローラ11は、紙葉類BLを搬送方向に回動駆動するローラである。基準ローラ11は、位置が固定された構成になっている。紙葉類鑑別装置5の下部ユニット5Lは、基準軸体12を介して基準ローラ11を回転可能に支持している。基準軸体12は、基準ローラ11を軸支するシャフトである。1本の基準軸体12には、複数の基準ローラ11が取り付けられている(図4参照)。なお、基準軸体12と基準ローラ11とは、別々の部品として構成されていてもよく、又は、1つの部品として一体に形成されていてもよい。
検知ローラ21は、紙葉類BLの厚さを検知するためのローラである。検知ローラ21は、上下方向に移動可能な構成になっている。検知ローラ21は、基準ローラ11との間で紙葉類BLを挟持しながら回転するように配置されている。検知ローラ21は、基準ローラ11の回転に従動して回転する。
ブラケット31は、第1シャフト22を介して検知ローラ21を回転可能に支持する部材である。第1シャフト22は、検知ローラ21を軸支する検知軸体として機能する部材である。
支持部材41は、第2シャフト44を介してブラケット31を回動可能に支持する部材である。第2シャフト44は、ブラケット31を軸支する回動軸体として機能する部材である。
スプリング51は、ブラケット31を介して検知ローラ21を基準ローラ11に押し付ける付勢部材である。
変位センサSn5cは、検知対象の変位量を紙葉類BLの厚さ分の値として検知するセンサである。
基準ローラ11、基準軸体12、第1シャフト22、第2シャフト44は、頑強な金属材で形成されている。なお、検知ローラ21は、金属材で形成することもできるし、金属材と樹脂材とを組み合わせて形成することもできる。
基準ローラ11は、紙葉類鑑別装置5の下部ユニット5Lに配置されている。一方、基準ローラ11以外の検知ローラ21とブラケット31と支持部材41とスプリング51と変位センサSn5cとは、紙葉類鑑別装置5の上部ユニット5Uに配置されている。
基準ローラ11及び検知ローラ21の各軸方向は、水平面内において紙葉類BLの搬送方向(具体的には、図2に示す矢印A1又は矢印A2の方向)に対して直交する方向に設定されている。ここで、「水平面内において紙葉類BLの搬送方向に対して直交する方向」とは、紙葉類鑑別装置5等の「幅方向」を意味している。
紙葉類鑑別装置5は、上部ユニット5Uの筺体を構成する部材としてフレーム部材61を有している。フレーム部材61は、搬送路3に対して略平行に配置された天板部61aと、搬送路3に対して垂直に直交する方向に配置された中板部61bとを備えている。中板部61bは、搬送路3の幅方向の全域に延在するように配置されている。
天板部61aの下面には、スプリング51と変位センサSn5cとが取り付けられている。また、中板部61bの側面には、支持部材41が取付ねじ71で取り付けられている。その支持部材41には、検知ローラ21が上下方向に変位するように、ブラケット31が第2シャフト44を中心にして上下方向に回動自在に取り付けられている。
図4に示すように、本実施形態では、ブラケット31は、上面部32と、2つの側面部34とを備えている。
上面部32は、フレーム部材61の天板部61a(図3参照)に対向する部位である。上面部32は、検知ローラ21の上方を覆っている。上面部32の一部の部位又は全部位は、平坦面部33として平坦面状に形成されている。平坦面部33は、変位センサSn5cによって上下方向の位置が検知される検知対象面(センシング面)である。
側面部34は、上面部32の両横に配置された部位である。各側面部34は、上面部32に対して下方向に突出するように配置されている。各側面部34は、検知ローラ21の側面に対向している。
各側面部34は、ローラ保持部35と、当接部36とを備えている。
ローラ保持部35は、検知ローラ21を回転自在に支持する部位である。
当接部36は、支持部材41の後記する支持部42を外側から内側に軸方向に押圧しながら挟み込む部位である。
各側面部34は、当接部36が上面部32の端部部分よりも支持部材41の方向に突出するように、上面部32の長さ(紙葉類BLの搬送方向の長さ)よりも長く形成されている。
ローラ保持部35には、検知ローラ21の検知軸体である第1シャフト22が挿入される円形孔H1が形成されている。一方、当接部36には、ブラケット31の回動軸体である第2シャフト44が挿入される円形孔H2が形成されている。以下、円形孔H1と円形孔H2とを区別する場合に、円形孔H1を「第1孔H1」と称し、円形孔H2を「第2孔H2」と称する。
本実施形態では、ブラケット31は、ばね性のある弾性材の薄板を折り曲げ加工することによって形成されている。ただし、ブラケット31は、少なくとも2つの側面部34の当接部36が弾性材で形成されていれば、必ずしも全体が弾性材で形成されていなくてもよい。弾性材としては、例えば、ばね性を有するスチール系の金属材を用いることができる。弾性材のばね性は、2つの側面部34の当接部36で支持部材41の後記する支持部42を挟み込む際に、ブラケット31がガタツクことなく円滑に回動することができる程度の値である。
また、本実施形態では、1つの紙葉類厚さ検知機構5cにつき2つの検知ローラ21が幅方向に配置されている。つまり、本実施形態では、2つの検知ローラ21が1本の第1シャフト22に取り付けられており、その1本の第1シャフト22を1つのブラケット31が支持している。
支持部材41は、支持部42と、取付部43とを備えている。
支持部42は、第2シャフト44を支持している部位である。
取付部43は、フレーム部材61の中板部61bに取り付けられる部位である。
ブラケット31に形成された第2孔H2と重なる支持部42の位置には、第2シャフト44を回転自在に支持する円形孔(以下、「支持孔」と称する)H3が形成されている。第2シャフト44は、ブラケット31と支持部材41とを連結している。一方、取付部43には、取付ねじ71が通される取付孔H4が形成されている。取付ねじ71は、支持部材41の取付部43に形成された取付孔H4と、フレーム部材61の中板部61bに形成された取付孔H5との中に挿通される。
中板部61bの幅方向には、多数の取付孔H5が形成されている。1つの取付孔H5は、1つの紙葉類厚さ検知機構5cに対応している。したがって、紙葉類鑑別装置5は、多数の紙葉類厚さ検知機構5cが幅方向に配置された構成になっている。つまり、紙葉類鑑別装置5は、多数の紙葉類厚さ検知機構5cで紙葉類BLの幅方向における各部の厚さを検知する構成になっている。
各紙葉類厚さ検知機構5cでは、適度な荷重がブラケット31に掛かるように、スプリング51(図3参照)がブラケット31の上方に配置されている。また、ブラケット31の変位量が検知できるように、変位センサSn5cがブラケット31の上方に配置されている。
変位センサSn5cは、センサ面がブラケット31の上面32の平坦面部33に対向するように、また、センサ面が搬送路3の搬送センタ面(すなわち、基準ローラ11と検知ローラ21とで紙葉類BLを挟持しながら搬送する高さの面)と平行になるように、平坦面部33の上方に配置されている。
本実施形態では、1つのブラケット31につき2つの変位センサSn5cが幅方向に配置されている。以下、2つの変位センサSn5cを区別する場合に、図4中の左側に配置されたセンサを「変位センサSn5c1」と称し、右側に配置されたセンサを「変位センサSn5c2」と称する。2つの変位センサSn5c1,Sn5c2は、各ブラケット31に支持されている2つの検知ローラ21に対応している。紙葉類鑑別装置5は、2つの変位センサSn5c1,Sn5c2を用いることによって、ブラケット31の上面32の左部分と右部分との間の高低差(つまり、ブラケット31の上面32の左右方向の傾き)を検知することができる。
なお、1つのブラケット31に配置する変位センサSn5cの数は、1つにすることも、又は、3つ以上にすることもできる。変位センサSn5としては、渦電流式変位センサを用いることができる。また、変位センサSn5としては、渦電流式変位センサの代わりに、静電容量式変位センサや、光学式変位センサ、接触式変位センサ等のセンサを用いることもできる。
紙葉類厚さ検知機構5cは、例えば、一例として図5(a)〜図5(d)に示す手順で組み立てられる。図5は、各組立工程において、紙葉類厚さ検知機構5cの構成部材を上から見た状態を示している。ここでは、作業者が紙葉類厚さ検知機構5cを組み立てるものとして説明する。しかしながら、図示せぬ工作機械が紙葉類厚さ検知機構5cを組み立てるようにしてもよい。
まず、図5(a)に示すように、作業者は、ブラケット31の2つの当接部36を支持部材41の支持部42に対向配置する。この状態において、右側の当接部36aと左側の当接部36bとの間の幅W36(以下、「2つの当接部36の内幅W36」と称する)は、支持部42の外幅W42よりも所定量狭い値になっている。
なお、図5(a)に示す例では、検知ローラ21がすでにブラケット31に取り付けられた状態になっている。しかしながら、検知ローラ21は、ブラケット31が支持部材41に取り付けられた後に、ブラケット31に取り付けられるようにしてもよい。
次に、図5(b)に示すように、作業者は、ブラケット31の2つの当接部36を外側に引っ張り(矢印B1a,B1b参照)、2つの当接部36の間隔を一時的に広げる。
次に、図5(c)に示すように、作業者は、2つの当接部36の内側の当接面で支持部42を挟み込むように、ブラケット31を支持部材41に取り付ける。このとき、ブラケット31は、自身のばね性によって2つの当接部36で支持部42を外側から内側に軸方向に押圧しながら挟み込む。
この後、作業者は、第2シャフト44をブラケット31の左側の第2孔H2bと支持部材41の支持孔H3とブラケット31の右側の第2孔H2aとの中に挿入する。これにより、第2シャフト44は、ブラケット31の左側の第2孔H2bから右側の第2孔H2aまで貫通した状態になる。なお、ここでは、紙葉類厚さ検知機構5cは、第2シャフト44がブラケット31の左側から挿入される構成になっているものとして説明している。ただし、紙葉類厚さ検知機構5cは、第2シャフト44がブラケット31の右側から挿入される構成にすることもできる。
第2シャフト44は、先端部44aが後端部44bよりも細くなるように、段差状に形成されている。ブラケット31の右側の第2孔H2aの内径は、第2シャフト44の先端部44aの外径と同等の値(厳密には若干大きな値)になっている。また、ブラケット31の左側の第2孔H2bの内径及び支持部材41の支持孔H3の内径は、第2シャフト44の後端部44bの外径と同等の値(厳密には若干大きな値)になっている。
次に、図5(d)に示すように、作業者は、右側の当接部36aから外側に突出している第2シャフト44の先端部44aをかしめる。これにより、第2シャフト44の先端部44aとブラケット31の右側の当接部36aとの位置関係が固定されることで、軸方向への移動を不能にしている。一方、作業者は、第2シャフト44の後端部44bに対してはかしめずに、フリーな状態(すなわち、第2シャフト44の後端部44bがブラケット31の左側の第2孔H2b(図5(c)参照)の中に挿入されているだけの状態)にする。そのため、第2シャフト44の後端部44bとブラケット31の左側の当接部36bとの位置関係は、軸方向に変動可能な状態になっている。
この後、作業者は、取付ねじ71を支持部材41の取付部43に形成された取付孔H4とフレーム部材61の中板部61bに形成された取付孔H5(図4参照)との中に挿通し、支持部材41とフレーム部材61の中板部61b(図4参照)とを取付ねじ71で締結する。このようにして紙葉類厚さ検知機構5cが組み立てられる。
<紙葉類厚さ検知機構の動作>
かかる構成において、紙葉類厚さ検知機構5cは、以下のように動作する。
紙葉類BLが搬送されていない状態において、紙葉類厚さ検知機構5cは、圧縮されたスプリング51の弾性力でブラケット31を下方向に付勢している。そのため、検知ローラ21が基準ローラ11に押し付けられている。
紙葉類鑑別装置5は、任意のタイミングで搬送ローラ5d(図2参照)を駆動して、紙葉類BLを搬送する。これにより、紙葉類BLは、基準ローラ11と検知ローラ21との間を通過する。このとき、紙葉類BLは、自身の厚さの分だけ検知ローラ21を押し上げる。その結果、ブラケット31が、第2シャフト44を中心にして検知ローラ21を上方向に回動する。
変位センサSn5cは、ブラケット31の上面32の平坦面部33(図4参照)を検知対象とし、平坦面部33の変位を監視している。変位センサSn5cは、ブラケット31が回動すると、平坦面部33の変位量に相当する値の信号を紙葉類鑑別装置5の制御部5e(図2参照)又は紙葉類取扱装置1の図示せぬ制御部に出力する。紙葉類鑑別装置5の制御部5e又は紙葉類取扱装置1の図示せぬ制御部は、変位センサSn5cから出力された信号の値に基づいて、平坦面部33の変位量を特定する。そして、紙葉類鑑別装置5の制御部5e又は紙葉類取扱装置1の図示せぬ制御部は、平坦面部33の変位量を紙葉類BLの厚さの値として読み替えることによって、紙葉類BLの厚さを特定することができる。
<紙葉類厚さ検知機構の主な特徴点>
このような紙葉類厚さ検知機構5cは、以下の特徴点を有している。
(1)ブラケット31は、全体又は2つの当接部36が例えばスチール系の金属材等のばね性のある弾性材で形成された構成になっている。
(2)支持部材41からブラケット31を取り外した状態において、ブラケット31の2つの当接部36の内幅W36は、支持部材41の支持部42の外幅W42よりも所定量狭い値になっている。
(3)ブラケット31と支持部材41とを連結している第2シャフト44は、先端部44aがかしめられた状態になっているとともに、後端部44bがかしめられずにフリーな状態になっている。
前記した(1)と(2)の特徴点により、ブラケット31の2つの当接部36a,36bは、支持部材41の支持部42の外幅W42よりも狭い内幅W36になっており、一時的に拡幅された状態で支持部42の外側に装着されている。これによって、ブラケット31の2つの当接部36a,36bは、支持部42を外側から内側に幅方向に押圧しながら挟み込んでいる。
このような紙葉類厚さ検知機構5cは、ブラケット31の少なくとも2つの当接部36が弾性材で形成されているため、ブラケット31全体又は2つの当接部36のばね性によって、ブラケット31と支持部材41との間のガタツキを抑制することができる。これにより、紙葉類厚さ検知機構5cは、検知対象であるブラケット31の上面32の幅方向の振れを抑制することができる。
その結果、紙葉類厚さ検知機構5cは、紙葉類BLが基準ローラ11と検知ローラ21との間を通過した際に、検知対象と変位センサSn5cとの位置関係がずれてしまうことを抑制することができる。
これにより、紙葉類厚さ検知機構5cは、たとえ変位センサSn5cが渦電流式のものであっても、検知対象(ブラケットの上面)の外に磁束が漏れることを抑制することができる。その結果、紙葉類厚さ検知機構5cは、変位センサSn5cの出力値の変動を抑制することができ、紙葉類BLの厚さの検出性能を向上させることができる。また、このような紙葉類厚さ検知機構5cを用いる紙葉類鑑別装置5や紙葉類取扱装置1は、紙葉類BLの厚さの検出性能を向上させることができる。
また、前記した(3)の特徴点により、第2シャフト44の先端部44aがかしめられた状態になっている。これによって、第2シャフト44の先端部44aとブラケット31の右側の当接部36aとは、定位置に固定された状態になっている。一方、第2シャフト44の後端部44bがかしめられずにフリーな状態になっている。これによって、第2シャフト44の後端部44bとブラケット31の左側の当接部36bとは、定位置に固定されずに第2シャフト44の軸方向に摺動可能な状態になっている。
このような紙葉類厚さ検知機構5cは、支持部材41に対するブラケット31の円滑な回動を実現することができる。
なお、本発明の発明者は、紙葉類厚さ検知機構を例えば図6に示す構成にすることについても検討してみた。図6は、比較例に係る紙葉類厚さ検知機構の構成を示す上面図である。図6(a)は、第1比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101の構成を示しており、図6(b)は、第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201の構成を示している。
しかしながら、比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101,201は、後記するような短所がある。これに対し、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cは、後記するような短所がないため、比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101,201よりも優れている。
以下、図6を参照して、これらの点につき説明する。
(1)第1比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101と本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cとの比較
図6(a)に示す第1比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101は、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cと比較すると、第2シャフト44の代わりに、第2シャフト144を用いている点で相違している。
第2シャフト144は、後端部144bに抜け止めが形成された軸部材である。第2シャフト144は、本実施形態の第2シャフト44と同様に、頑強な金属材で形成されている。第2シャフト144は、ブラケット31及び支持部材41に取り付けられた状態で、先端部144aがかしめられることによって、先端部144aと後端部144bとで、ブラケット31と支持部材41とを挟み込み、これらを支持している。
かかる構成において、第1比較例に係る紙葉類厚さ検知機構101は、以下のような短所がある。
すなわち、紙葉類厚さ検知機構101は、金属材で形成された第2シャフト144の先端部144aと後端部144bとで、ブラケット31と支持部材41とを挟み込む構成になっている。そのため、紙葉類厚さ検知機構101は、先端部144aのかしめ具合によっては、意図せぬ強い力でブラケット31と支持部材41とを押圧してしまう可能性がある。これにより、紙葉類厚さ検知機構101は、支持部材41に対するブラケット31の円滑な回動を阻害してしまい、その結果、紙葉類BLの厚さの検出性能を低下させてしまう可能性がある。このような紙葉類厚さ検知機構101は、例えば、テープ等のような薄い物体が紙葉類BLの表面に貼り付けられている場合に、その物体の厚さを適正に検知することができなくなる可能性がある。
これに対し、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cは、全体又は2つの当接部36が弾性材で形成されたブラケット31で、支持部材41を挟み込む構成になっている。また、紙葉類厚さ検知機構5cは、第2シャフト44の後端部44bがかしめられずにフリーな状態になっている。そのため、紙葉類厚さ検知機構5cは、支持部材41に対するブラケット31の円滑な回動を実現することができる。このような紙葉類厚さ検知機構5cは、例えば、テープ等のような薄い物体が紙葉類BLの表面に貼り付けられている場合に、その物体の厚さを適正に検知することができなる。
(2)第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201と本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cとの比較
図6(b)に示す第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201は、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cと比較すると、ブラケット31の代わりに、ブラケット231を用いるとともに、第2シャフト44の代わりに、第2シャフト244を用い、さらに、ブラケット231の片側の当接部236と支持部材41の支持部42との間にワッシャ202やスプリング203を配置している点で相違している。
ブラケット231は、本実施形態のブラケット31よりも幅が広い部材である。ブラケット231の2つの当接部236の内幅W236は、支持部材41の支持部42の外幅W42よりも広くなっている。したがって、当然ながら、ブラケット231の2つの当接部236の内幅W236は、ブラケット31の2つの当接部36の内幅W36(図5(a)参照)よりも広くなっている。第2シャフト244は、本実施形態の第2シャフト44よりも軸部の長さが長い部材である。
紙葉類厚さ検知機構201は、ワッシャ202と渦巻き状のスプリング203とが第2シャフト244の後端部244b側(図示例では、支持部材41の左側)に配置され、第2シャフト244をワッシャ202の図示せぬ孔とスプリング203の中に貫通させた構成になっている。第2シャフト244の先端部244aは、かしめられた状態になっている。これによって、第2シャフト244の先端部244aとブラケット231の右側の当接部236aとは、定位置に固定された状態になっている。一方、第2シャフト244の後端部244bはかしめられずにフリーな状態になっている。これによって、第2シャフト244の後端部244bとブラケット231の左側の当接部236bとは、定位置に固定されずに第2シャフト244の軸方向に摺動可能な状態になっている。スプリング203は、支持部材41をブラケット31の右側の当接部236aに押し付けている。
かかる構成において、第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201は、以下のような短所がある。
すなわち、紙葉類厚さ検知機構201は、構造が複雑であり、また、ブラケット231の幅が本実施形態のブラケット31の幅よりも広くなってしまうため、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cよりも実装効率が低い。つまり、紙葉類厚さ検知機構201は、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cよりも高密度に紙葉類鑑別装置や紙葉類取扱装置に実装することができない。
これに対し、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cは、構造が簡素であり、また、ブラケット31の幅が第2比較例のブラケット231の幅よりも狭いため、第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201よりも実装効率が高い。つまり、紙葉類厚さ検知機構5cは、第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201よりも高密度に紙葉類鑑別装置や紙葉類取扱装置に実装することができる。
この点について、例えば、日本国以外の国々で流通している紙幣の中には、金属材が混入されているものがある。金属材が混入されている紙幣(以下、「金属材混入紙幣」と称する)では、部位によって厚さが異なる。少数の変位センサしか実装していない紙葉類鑑別装置で金属材混入紙幣の厚さを検知した場合に、変位センサがたまたま金属材を混入している部位の厚さを検知してしまうと、その部位の厚さを金属材混入紙幣の平均の厚さとして誤って検知してしまう可能性がある。そのため、紙葉類鑑別装置では、できるだけ多数の変位センサを実装することが要望されている。第2比較例に係る紙葉類厚さ検知機構201は、高密度に紙葉類鑑別装置や紙葉類取扱装置に実装することができないため、このような要望を満たすことができない。これに対し、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cは、高密度に紙葉類鑑別装置や紙葉類取扱装置に実装することができるため、このような要望を満たすことができる。
以上の通り、本実施形態に係る紙葉類厚さ検知機構5cによれば、変位量の検知対象の幅方向の振れを抑制することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、本発明は、現金自動預払機だけでなく、金融機関等で利用されている紙幣入出金機や、通帳記帳機、窓口装置、交通機関や流通機関等で利用されている発券機等の紙葉類取扱装置に利用することもできる。
また、例えば、紙葉類厚さ検知機構5cは、第2シャフト44のかしめられた先端部44aとブラケット31の当接部36aとの間や、ブラケット31の2つの当接部36a,36bと支持部材41の支持部42との間に、図示せぬワッシャを介装した構成であってもよい。
また、前記した実施形態では、変位量の検知対象は、ブラケット31の上面32の平坦面部33となっている。しかしながら、変位量の検知対象は、検知ローラ21と一緒に上下方向に移動する部材の部位であればよく、ブラケット31の上面32の平坦面部33に限定されない。
1 紙葉類取扱装置
2 入出金部
3 搬送路
4 搬送部
5 鑑別部(紙葉類鑑別装置)
5a 磁気検知部
5b 光学検知部
5c 厚さ検知部(紙葉類厚さ検知機構)
5d 搬送ローラ
5e 制御部
5L 下部ユニット
5U 上部ユニット
6 一時保留部
7 リジェクトカセット
8 紙幣カセット
11 基準ローラ
12 基準軸体
21 検知ローラ
22 第1シャフト(検知軸体)
31 ブラケット
32 上面部
33 平坦面部
34 側面部
35 ローラ保持部
36 当接部
41 支持部材
42 支持部
43 取付部
44 第2シャフト(回動軸体)
51 スプリング(付勢部材)
61 フレーム部材
61a 天板部
61b 中板部
71 取付ねじ
BL 紙葉類
H1 円形孔(第1孔)
H2 円形孔(第2孔)
H3 支持孔
H4,H5 取付孔
Sn5a 磁気センサ
Sn5b1,Sn5b2 光学センサ
Sn5c 変位センサ
W36 2つの当接部の内幅
W42 支持部の外幅

Claims (6)

  1. 基準ローラと、
    前記基準ローラとの間で紙葉類を挟持しながら回転するように配置された検知ローラと、
    前記検知ローラを軸支する第1シャフトを介して前記検知ローラを回転可能に支持するブラケットと、
    前記ブラケットを軸支する第2シャフトを介して前記ブラケットを回動可能に支持する支持部材と、
    検知対象の変位量を検知する変位センサと、を備え、
    前記ブラケットは、前記第2シャフトを支持している前記支持部材の支持部の両横に当接する2つの当接部を備えているとともに、少なくとも前記2つの当接部が弾性材によって形成されており、
    前記第2シャフトは、前記支持部及び前記当接部に対して、一端側のみ軸方向に移動不能となるように固定され、
    前記2つの当接部の内幅は、前記支持部の外幅よりも狭くなっており、
    前記2つの当接部は、前記支持部を外側から内側に向かう軸方向に押圧しながら挟み込んでいる
    ことを特徴とする紙葉類厚さ検知機構。
  2. 請求項1に記載の紙葉類厚さ検知機構において、
    前記ブラケットは、
    前記検知ローラの上方を覆う上面部と、前記検知ローラの側面に対向する2つの側面部と、を備えており、
    前記上面部には、前記変位量の検知対象となる平坦面部が形成されており、
    前記2つの側面部のそれぞれには、前記第1シャフトが挿入される第1孔と、前記第2シャフトが挿入される第2孔とが形成されている
    ことを特徴とする紙葉類厚さ検知機構。
  3. 請求項2に記載の紙葉類厚さ検知機構において、
    前記第2孔は、前記側面部の前記当接部となる位置に形成されており、
    前記第2孔と重なる前記支持部の位置には、前記第2シャフトが挿入される支持孔が形成されている
    ことを特徴とする紙葉類厚さ検知機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の紙葉類厚さ検知機構において、
    前記ブラケットは、前記第1シャフトの軸方向に複数配置されており、
    それぞれの前記ブラケットは、複数の前記検知ローラを支持しており、
    前記変位センサは、それぞれの前記ブラケットに対し、1乃至複数配置されている
    ことを特徴とする紙葉類厚さ検知機構。
  5. 基準ローラと、
    前記基準ローラとの間で紙葉類を挟持しながら回転するように配置された検知ローラと、
    前記検知ローラを軸支する第1シャフトを介して前記検知ローラを回転可能に支持するブラケットと、
    前記ブラケットを軸支する第2シャフトを介して前記ブラケットを回動可能に支持する支持部材と、
    検知対象の変位量を検知する変位センサと、
    前記紙葉類の画像情報を検知する光学検知部及び前記紙葉類に埋め込まれた磁気情報を検知する磁気検知部のいずれか一方又は双方と、を備え、
    前記ブラケットは、前記第2シャフトを支持している前記支持部材の支持部の両横に当接する2つの当接部を備えているとともに、少なくとも前記2つの当接部が弾性材によって形成されており、
    前記第2シャフトは、前記支持部及び前記当接部に対して、一端側のみ軸方向に移動不能となるように固定され、
    前記2つの当接部の内幅は、前記支持部の外幅よりも狭くなっており、
    前記2つの当接部は、前記支持部を外側から内側に向かう軸方向に押圧しながら挟み込んでいる
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  6. 基準ローラと、
    前記基準ローラとの間で紙葉類を挟持しながら回転するように配置された検知ローラと、
    前記検知ローラを軸支する第1シャフトを介して前記検知ローラを回転可能に支持するブラケットと、
    前記ブラケットを軸支する第2シャフトを介して前記ブラケットを回動可能に支持する支持部材と、
    検知対象の変位量を検知する変位センサと、
    前記紙葉類を搬送する搬送部と、を備え、
    前記ブラケットは、前記第2シャフトを支持している前記支持部材の支持部の両横に当接する2つの当接部を備えているとともに、少なくとも前記2つの当接部が弾性材によって形成されており、
    前記第2シャフトは、前記支持部及び前記当接部に対して、一端側のみ軸方向に移動不能となるように固定され、
    前記2つの当接部の内幅は、前記支持部の外幅よりも狭くなっており、
    前記2つの当接部は、前記支持部を外側から内側に向かう軸方向に押圧しながら挟み込んでいる
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置。
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