以下、本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1について、図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1は、図1に示すように、複数の端末装置3と、サーバ4とで構成されている。これら複数の端末装置3とサーバ4とは、ネットワーク2を介して接続され、複数の端末装置3は相互に通信可能に接続されている。
端末装置3は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末であり、図1,2に示すように、少なくとも、撮像部39と、出力部32と、入力部31と、送信部33と、受信部34と、GPS受信部35と、センサ部36と、格納部37と、処理部38と、を備えている。なお、ここでいう携帯端末は、携帯できるものであれば、体に装着するものでもよく、その形態は問わない。
撮像部39は、撮像素子を用いてスポット情報の画像(静止画や動画)などを撮るものである。
出力部32は、各種情報を表示するディスプレイ(タッチパネル対応)や、音声出力を行うスピーカーや音声出力端子などである。ディスプレイでは、地図7を表示する。地図7に、道路や建物などの地図情報を表示し、さらに現在位置などナビゲーションに関連する情報を表示する。また、処理部38によるナビゲーション実行によって、少なくとも1つの軌跡ルート5を地図7上に表示する。また、ディスプレイは、スポット情報(写真などの画像やテキスト情報等)も表示できる。
入力部31は、操作入力(タッチパネルへのタッチ入力)を行うタッチパネルやパッド、音声入力を行うマイクである。本実施の形態では、出力部32により表示した少なくとも1つの軌跡ルート5から、1つの軌跡ルート5を選択する処理を行う。
送信部33は、サーバ4や他の端末装置3に、各種情報を送信する。ここでいう各種情報として、本端末装置3で作成した軌跡ルート5や、経路演算ルート、撮像部39で撮影したスポット情報(写真などの画像やテキスト情報)、GPS受信部35で受信した位置情報(現在位置の位置情報)、所望の位置情報、地図7などが挙げられる。なお、本端末装置3で通常のナビゲーションの機能を有しない場合、経路演算ルートがないため、送信部33の動作から、経路演算ルートの情報の送信を除く。
受信部34は、サーバ4や他の端末装置3から、各種情報を受信する。ここでいう各種情報として、他の端末装置3で作成した軌跡ルート5及びそのルート情報や、サーバ4に格納した軌跡ルート5及びそのルート情報、サーバ4や他の端末装置3で演算処理した経路演算ルート及びそのルート情報、他の端末装置3の撮像部39で撮影したスポット情報(写真などの画像やテキスト情報)、他の端末装置3のGPS受信部35で受信した位置情報(現在位置の位置情報)、他の端末装置3のGPS受信部35で受信した所望の位置情報、サーバ4や他の端末装置3に格納した地図7などが挙げられる。
GPS受信部35は、GPSによる位置情報(現在位置)を受信するものである。なお、ここでは、受信形式をGPSに限定することではなく、A−GPS等、他の形式のGPSであってもよい。
センサ部36は、ジャイロや加速度、方位などの情報を受信するセンサである。なお、ここでいうセンサによる情報は、これらに限定されるものではなく、任意の情報でよい。
格納部37は、メモリやストレージであり、図1に示すように、少なくとも、地点部371と、地図部372と、一時格納部373と、軌跡ルート部374と、軌跡ルート条件部375と、経路演算ルート条件部376と、を備えている。
地点部371は、位置情報を有する地点情報を登録し格納する。ここでいう地点情報に、スポット情報など地点に紐付ける情報が含まれる。
地図部372は、少なくとも1種類の地図7を格納する。なお、本実施の形態では、サーバ4や他の端末装置3から地図7の情報を受信する構成であれば、必ずしも地図部372を有することを要しないが、本端末装置3のみでナビゲーションシステム1を構成する場合、地図部372は必須の構成となる。このように、地図部372を備えることで、本端末装置3のみでローカルで使用することができる。
一時格納部373は、軌跡ルート5のルート情報を一時的に格納したり、スポット情報を一時的に格納したり、天気情報を一時的に格納したり、任意の情報を一時的に格納する。ここでいう軌跡ルート5のルート情報として、道路属性情報や天候属性情報、走行可否属性情報などが挙げられる。軌跡ルートは、経路演算を行ってルートを作成するものではないので、本実施の形態では、経路演算ルートとは異なるルートの付加情報に基づいて軌跡ルートを検出する。ここでいう、道路属性情報として、日陰道(例えば、真夏日に路面温度が30度未満となる道)、日向道(例えば、真夏日に路面温度が30度以上となる道)、屋根のある道路(雨に濡れない道、直射日光を受けない道)、草道(路面温度を下げる道)、アスファルト、クッション性のあるトラック(走行の負担を軽減させる道)、土道(路面温度を下げる道)などが挙げられる。また、天候属性情報として、現地での現在の天候や、降水確率、気温、風量、風向き、波浪、(降水量)降雪量などが挙げられる。また、走行可否属性情報として、立ち入り禁止や危険スポットの有無などが挙げられる。これら天候属性情報と道路属性情報と走行可否属性情報とは、相互に関連付けられ、少なくとも1つ以上の属性情報が、ルート情報として用いられる。
軌跡ルート部374は、処理部38の作成部383で作成した軌跡ルート5を登録し格納する。ここでいう軌跡ルート5は、複数のログの緯度経度の情報に基づいてノードとリンクを形成したルートである。また、軌跡ルート部374は、複数の軌跡ルート5を格納することができる。なお、軌跡ルート5は、本端末装置3で取得し格納したもの以外に、サーバ4に格納してある軌跡ルート5や、他の端末装置3に格納してある軌跡ルート5を取得し格納することもできる。
軌跡ルート条件部375は、軌跡ルート5の補正条件の情報を格納する。ここでいう補正条件の対象となる項目として、重複経路51や、寄り道、間違った経路などがあり、軌跡ルート5のうち不要なルート(経路)があるかどうかを補正の条件としている。また、軌跡ルート条件部375は、軌跡ルート条件の情報を格納する。軌跡ルート条件の項目として、ルート対象項目(ジャンル項目)、ルート地点項目、距離項目、時間項目、スポット項目(施設検索項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目を含む)、出力数制限項目、などが挙げられる。ここでいうルート対象項目として、動物の散歩や、観光散策、登山や海などでのスポーツアクティビティなどが挙げられる。また、動物の散歩では、対象を犬や猫など個別選択でき、観光散策では、徒歩や自転車など個別選択でき、スポーツアクティビティでは、上級者や初級者など個別選択できる。ルート地点項目として、ピンポイントのスポット(某公園等)やエリア情報(半径何m以内や、観光地などのエリア等)などが挙げられる。距離項目として、軌跡ルートの総距離情報が挙げられる。時間項目として、予め設定した速度で軌跡ルートを走行するのにかかる総時間情報が挙げられる。スポット項目の情報として、スポット情報や、施設情報、検索情報、登録したメモリの地点情報などが挙げられる。出力数制限項目として、人気順や、更新順等が挙げられる。
経路演算ルート条件部376は、経路演算ルートのルート情報(条件)を格納する。ここでいう経路演算ルートのルート情報として、道路属性情報、時間属性情報、距離属性情報などがあり、経路演算するために、必要な属性情報である。具体的には、道路幅、曲がる箇所の数、制限速度、最短距離、高速道路の走行の有無、細街路の走行の有無などが、道路属性情報、時間属性情報、距離属性情報などの各属性情報として挙げられる。また、ここでいう経路演算ルート条件の項目として、目的地設定としての住所項目、電話番号項目、ジャンル項目、周辺施設検索項目、自宅項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目などが挙げられる。
処理部38は、MPUであり、本端末装置3の制御部である。図1に示すように、処理部38は、ナビゲーション部381と、生成部382と、作成部383とを備えている。
ナビゲーション部381は、地図7と、現在位置と、軌跡ルート5と、経路演算ルートとを設定してナビゲーションを実行する。なお、軌跡ルート5と、経路演算ルートとは、いずれか一方を選択して使う。
生成部382は、本端末装置3の移動に伴う現在位置の軌跡を用いて(ログをたどって)、軌跡ルート5を生成する。つまり、使用者が本端末装置3を携帯して移動してログを取り、そのログを用いて軌跡ルート5のルート情報を生成する。
作成部383は、生成部382で生成した軌跡ルート5のルート情報に基づいて、軌跡ルート5を作成する。この際、地点部371に格納した地点情報(スポット情報)があれば、地点情報を規制ルート5に付加してもよい。また、この作成部383は、予め設定した補正条件に基づいて軌跡ルート5のルート補正を行う。ここでいう補正条件に関して、上記の通り、本端末装置3の移動に伴う現在位置の軌跡のうち、重複経路51が存在するか否かでルート補正を行う。ここでの補正は、重複経路51を削除する。または、本端末装置3の移動に伴う現在位置の軌跡のうち、重複経路51が存在し、かつ、地点情報が重複経路51上に位置するか否かでルート補正を行う。ここでのルート補正は、重複経路51における地点情報から重複経路51の端点までの経路を削除する。また、作成部383は、軌跡ルート5の他に、通常のナビゲーションに対応する経路演算を行って経路演算ルートを作成する。
サーバ4は、図1に示すように、少なくとも、送信部41と、受信部42と、格納部43と、処理部44と、を備えている。
送信部41は、端末装置3に、各種情報を送信する。ここでいう各種情報として、サーバ4に格納した軌跡ルート5や、経路演算ルート、スポット情報(写真などの画像やテキスト情報)、地図7、ナビゲーションの情報などが挙げられる。なお、サーバ4で通常のナビゲーションの機能を有しない場合は、経路演算ルートがないため、経路演算ルートの情報の送信を除く。
受信部42は、端末装置3から、各種情報を受信する。ここでいう各種情報として、端末装置3で作成した軌跡ルート5及びそのルート情報や、端末装置3で演算処理した経路演算ルート及びそのルート情報、端末装置3の撮像部39で撮影したスポット情報(写真などの画像やテキスト情報)、端末装置3のGPS受信部35で受信した位置情報(現在位置の位置情報)、端末装置3のGPS受信部35で受信した所望の位置情報、端末装置3に格納した地図7などが挙げられる。
格納部43は、メモリやストレージであり、図1に示すように、少なくとも、地点部431と、地図部432と、軌跡ルート部433と、軌跡ルート条件部434と、経路演算ルート条件部435と、を備えている。
地点部431は、位置情報を有する地点情報を登録し格納する。ここでいう地点情報に、スポット情報など地点に紐付ける情報が含まれる。
地図部432は、少なくとも1種類の地図7を格納する。
軌跡ルート部433は、処理部44の作成部442で作成した軌跡ルート5と、任意の端末装置3から送信し受信部42で受信した軌跡ルート5とを登録し格納する。ここでいう軌跡ルート5は、複数のログの緯度経度の情報に基づいてノードとリンクを形成したルートである。また、軌跡ルート部433は、複数の軌跡ルート5を格納する。なお、軌跡ルート5はサーバ4で作成せずに、軌跡ルート部433には端末装置3に格納してある軌跡ルート5のみを格納する。ここでいう軌跡ルート5のルート情報として、道路属性情報や天候属性情報、走行可否属性情報などが挙げられる。軌跡ルートは、経路演算を行ってルートを作成するものではないので、本実施の形態では、経路演算ルートとは異なるルートの付加情報に基づいて軌跡ルートを検出する。ここでいう、道路属性情報として、日陰道(例えば、真夏日に路面温度が30度未満となる道)、日向道(例えば、真夏日に路面温度が30度以上となる道)、屋根のある道路(雨に濡れない道、直射日光を受けない道)、草道(路面温度を下げる道)、アスファルト、クッション性のあるトラック(走行の負担を軽減させる道)、土道(路面温度を下げる道)などが挙げられる。また、天候属性情報として、現地での現在の天候や、降水確率、気温、風量、風向き、波浪、(降水量)降雪量などが挙げられる。また、走行可否属性情報として、立ち入り禁止や危険スポットの有無などが挙げられる。これら天候属性情報と道路属性情報と走行可否属性情報とは、相互に関連付けられ、少なくとも1つ以上の属性情報が、ルート情報として用いられる。
軌跡ルート条件部434は、軌跡ルート5の補正条件の情報を格納する。ここでいう補正条件の対象となる項目として、重複経路51や、寄り道、間違った経路などがあり、軌跡ルート5のうち不要なルート(経路)があるかどうかを補正の条件としている。また、軌跡ルート条件部375は、軌跡ルート条件の情報を格納する。軌跡ルート条件の項目として、ルート対象項目(ジャンル項目)、ルート地点項目、距離項目、時間項目、スポット項目(施設検索項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目を含む)、出力数制限項目、などが挙げられる。また、ここでいうルート対象項目として、動物の散歩や、観光散策、登山や海などでのスポーツアクティビティなどが挙げられる。また、動物の散歩では、対象を犬や猫など個別選択でき、観光散策では、徒歩や自転車など個別選択でき、スポーツアクティビティでは、上級者や初級者など個別選択できる。ルート地点項目として、ピンポイントのスポット(某公園等)やエリア情報(半径何m以内や、観光地などのエリア等)などが挙げられる。距離項目として、軌跡ルートの総距離情報が挙げられる。時間項目として、予め設定した速度で軌跡ルートを走行するのにかかる総時間情報が挙げられる。スポット項目の情報として、スポット情報や、施設情報、検索情報、登録したメモリの地点情報などが挙げられる。出力数制限項目として、人気順や、更新順等が挙げられる。
経路演算ルート条件部435は、経路演算ルートのルート情報(条件)を格納する。ここでいう経路演算ルートのルート情報として、道路属性情報、時間属性情報、距離属性情報などがあり、経路演算するために、必要な属性情報である。具体的には、道路幅、曲がる箇所の数、制限速度、最短距離、高速道路の走行の有無、細街路の走行の有無などが、道路属性情報、時間属性情報、距離属性情報などの各属性情報として挙げられる。また、ここでいう経路演算ルート条件の項目として、目的地設定としての住所項目、電話番号項目、ジャンル項目、周辺施設検索項目、自宅項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目などが挙げられる。
処理部44は、MPUであり、サーバ4の制御部である。図1に示すように、処理部44は、ナビゲーション部441と、作成部442とを備えている。
ナビゲーション部441は、地図7と、現在位置と、軌跡ルート5と、経路演算ルートとを設定してナビゲーションを実行し、実行したナビゲーションの情報を送信部41から端末装置3に送信する。なお、軌跡ルート5と、経路演算ルートとは、いずれか一方を選択して使う。
作成部442は、端末装置3で生成した軌跡ルート5のルート情報に基づいて、軌跡ルート5を作成する。この際、地点部431に格納した地点情報(スポット情報)があれば、地点情報を規制ルート5に付加してもよい。また、この作成部442は、予め設定した補正条件に基づいて軌跡ルート5のルート補正を行う。ここでいう補正条件に関して、上記の通り、ユーザによる端末装置3の移動に伴う現在位置の軌跡のうち、重複経路51が存在するか否かでルート補正を行う。ここでの補正は、重複経路51を削除する。または、ユーザによる端末装置3の移動に伴う現在位置の軌跡のうち、重複経路51が存在し、かつ、地点情報が重複経路51上に位置するか否かでルート補正を行う。ここでのルート補正は、重複経路51における地点情報から重複経路51の端点までの経路を削除する。また、作成部442は、軌跡ルート5の他に、通常のナビゲーションに対応する経路演算を行って経路演算ルートを作成する。
次に、上記のナビゲーションシステム1による3つの動作(動作1〜3)を、図面を用いて説明する。
動作1は、スポット情報などを記録する動作であり、図3に示すフローとなる。
端末装置3を用いて、各種情報を入手する(ステップS31)。ここでいう各種情報の入手には、撮像部39による画像(静止画や動画)の入手や、入力部31による文字(テキスト)入力や、ネット上の記事の入力などがある。
ステップS31において、各種情報を入手した後に、 ナビゲーションシステム1を起動する。具体的には、端末装置3にインストールしたナビゲーションソフトウェア(図2に示すソフト)を起動する(ステップS32)。ここでいう起動とは、端末装置3において、アプリケーションソフトウェアを起動したり、ブラウザを用いたサーバとの通信を必然とするソフトウェアを起動したりすることをいう。
ステップS32の後に、ソフト上で、情報に、別途の追加情報を付ける各種情報の編集の有無を行う(ステップS33)。ここでいう情報には、写真(静止画)やムービー(動画)、WEBページの記事など、端末装置3で入手できる情報が挙げられ、追加情報には、テキストやペイント情報などの情報に加えられる任意の情報が挙げられる。
各種情報の編集を行う(ステップS34)と、その後に、実際に各種編集を行った情報を、端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に記録し、ソフトに編集を行った情報を登録する(ステップS35)。
また、ステップS33において各種情報の編集を行わない場合、追加情報を付していない情報を、端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に記録し、ソフトに情報を登録する(ステップS35)。
ステップS35において端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に、少なくとも1つの情報を登録し終えると、ソフトを終了する(ステップS36)。本工程中において動作処理の強制終了がある場合、その時点で動作処理を終了する。
なお、ステップS32において、アプリケーションソフトウェアと、ブラウザを用いたサーバ4との通信を必然とするソフトウェアとを区別したが、これは、アプリケーションソフトウェアは、必ずしもサーバ4との通信を要するものではなく、端末装置3単体でも本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1を構築できるためである。
動作2は、軌跡ルート5を記録する(登録する)動作であり、図4に示すフローとなる。
ナビゲーションシステム1を起動する。具体的には、端末装置3にインストールしたナビゲーションソフトウェアを起動する(ステップS41)。
ステップS41の後に、端末装置3のGPS受信部35などにより現在位置の位置検出を行う(ステップS42)。
ステップS42において現在位置の位置検出を行った結果、位置を検出できなかった場合、現在位置の位置を検出するまで連続して位置検出を行う(ステップS42において無)。
ステップS42において現在位置の位置検出を行った結果、位置を検出した場合、現在位置のログを取る。そして、予め設定したログ検出設定に基づいてログを間欠的に取り続ける(ステップS43のロギング)。ここでいうログ検出設定とは、予め設定した時間毎(例えば、10秒〜5分毎)や距離毎(例えば、1m〜50m毎)、またこれらの組み合わせ毎にログを検出する条件設定のことをいう。
そして、ユーザは、端末装置3を保有してロギングしながら移動することで、軌跡ルートのノードを形成する。そして、ログ(ノード)をライン(リンク)で結ぶことで、軌跡ルート5を作成する(ステップS44)。ここでいう軌跡ルート5は、一旦、一時格納部373で格納する。
ステップS44においてノードとリンクとからなる軌跡ルート5を作成した後、軌跡ルート5の行程において、予め設定した補正条件に基づいて不要経路があるか否かを確認する(ステップS45)。具体的には、ここでの確認では、上記動作1において端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に記録した情報の有無と、位置が重複したリンク(重複経路51)があるか無いかに基づいて行う。
軌跡ルート5において、位置が重複する重複経路51が存在する理由として、重複経路51の先に折り返しポイントがある場合と、任意の場所を通過し、そのまま他の経路を通り任意の場所に戻るという結果として軌跡ルート5の一部が重複した場合とを挙げることができる。
前者の折り返しポイント(ノード)がある場合であって、折り返しポイントにスポットなどの情報が記録された場合、スポットのポイントに寄ることを目的としているので、不要経路とは判定せずに重複経路51をそのままとする(ステップS45の無)。一方、折り返しポイントがある場合であって、折り返しポイントにスポットなどの情報が記録されていない場合、単に道を間違って折り返したり、道に迷って折り返したと判断し(ステップS45の有)、不要経路と判断して重複経路51を削除し、重複経路51を軌跡ルート5から除く軌跡ルート5の補正を行う(ステップS46のルート補正)。軌跡ルート5の補正に関して、具体的には、不要経路と判断した位置にあるログ(ノード)を削除し、削除したノードを介して隣接するリンク同士を連結したり、削除したノードに隣接するノード同士を連結するリンクを新規に作成する。
また、後者の任意の場所を通過して環状に移動して結果として軌跡ルート5の一部が重複した場合であっても、上記の折り返しポイントがある場合と同様の対応を行い、補正条件に基づいて軌跡ルート5を補正する有無を行う。
なお、軌跡ルート5の補正に関して、不要経路とは異なる軌跡ルート5の微調整を併せて行ってもよい。この場合、寄り道などして軌跡ルート5から少しだけ外れるといったものではなく、キレイな経路の軌跡ルート5を作ることができる。
そして、不要経路の有無を判断に基づき軌跡ルート5の補正を行った軌跡ルート5、または、軌跡ルート5の補正を行わなかった軌跡ルート5を、端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に記録し、ソフトに軌跡ルート5を登録する(ステップS47)。なお、本登録の際に、軌跡ルート5のうち、地図7に載っていないところも経路にある場合もある。このとき、軌跡ルート5に沿って地図7に新規に道6(図7に示す軌跡ルート5の破線部分)を形成する。そのため、地図7に、新しい道6を追加形成することができる(図8参照)。また、本登録の際に、動作1で説明したスポット情報などの記録を行ってもよく、さらにスポット条件に基づく情報だけではなく、軌跡ルート条件の要件となる道条件や、時間条件、人気条件、天候条件などに関する情報も記録する。
ステップS47において端末装置3とサーバ4との少なくとも一方に、少なくとも1つの軌跡ルート5を登録し終えると、ソフトを終了する(ステップS48)。なお、ステップS43〜S46での行程を、本発明でいう作成ステップに対応し、ステップS47の行程を、本発明でいう格納ステップに対応する。本工程中において動作処理の強制終了がある場合、その時点で動作処理を終了する。
動作3は、ナビゲーションを実行する動作であり、図5に示すフローとなる。
ナビゲーションシステム1を起動する。具体的には、端末装置3にインストールしたナビゲーションソフトウェアを起動する(ステップS51)。
ステップS51の後に、ナビゲーションシステム1は、端末装置3のみを用いて実行するのか、端末装置3とサーバ4とを用いて実行するのかを選択する(ステップS52)。
ステップS52の選択の後に、ナビゲーションのルートを選択する(ステップS53)。この選択では、軌跡ルート5と、通常のナビゲーションに対応する経路演算ルート(図示省略)の2つの種類のルートのいずれか一方を設定する(ステップS54)。なお、この時、同時に現在位置の位置を検出する。
ステップS54において、経路演算ルートを選択した場合(ステップS54において経路演算ルートを選択)、経路演算ルート条件に基づく目的地の選択(目的地検索)を行う(ステップS55)。ここでいう経路演算ルート条件の項目として、目的地設定としての住所項目、電話番号項目、ジャンル項目、周辺施設検索項目、自宅項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目などが挙げられる。
ステップS55において経路演算ルート条件に基づく目的地検索の結果、候補となる少なくとも1つの経路演算ルートを出力部32(ディスプレイ)に表示出力する(ステップS56)。
ステップS56において出力部32に表示出力した少なくとも1つの経路演算ルートから、所望の経路演算ルートが有るか否かを判断する(ステップS57)。ステップS57において、所望の経路演算ルートが有る場合、所望の経路演算ルートによるナビゲーションを開始し(ステップS57で有)、所望の経路演算ルートが無い場合、ステップS55に戻り、経路演算ルート条件の選択を行う(ステップS57で無)。
次に、ステップS54において、軌跡ルート5を選択した場合(ステップS54において軌跡ルート5を選択)、軌跡ルート条件に基づくルート選択を行う(ステップS58)。
ステップS58において軌跡ルート条件に基づく検索の結果、候補となる少なくとも1つの軌跡ルート5を出力部32(ディスプレイ)に表示出力する(ステップS59)。ここでは、ナビゲーションシステム1を端末装置3のみを用いて実行する場合、端末装置3の軌跡ルート部374に格納した少なくとも1つの軌跡ルート5のうち、軌跡ルート条件に基づく検索に対応した軌跡ルート5を表示し、ナビゲーションシステム1を端末装置3とサーバ4とを用いて実行する場合、端末装置3の軌跡ルート部374に格納した少なくとも1つの軌跡ルート5と、端末装置3の軌跡ルート部374に格納した少なくとも1つの軌跡ルート5とのうち、軌跡ルート条件に基づく検索に対応した軌跡ルート5を表示する。なお、ナビゲーションシステム1を端末装置3とサーバ4とを用いて実行する場合、サーバ4の軌跡ルート部433に格納した少なくとも1つの軌跡ルート5のうち、軌跡ルート条件に基づく検索に対応した軌跡ルート5を表示してもよい。
ステップS59において出力部32に表示出力した少なくとも1つの軌跡ルート5から、所望の軌跡ルート5が有るか否かを判断する(ステップS510)。ステップS510において、所望の軌跡ルート5が有る場合、所望の軌跡ルート5によるナビゲーションを開始し(ステップS510で有)、所望の軌跡ルート5が無い場合、ステップS58に戻り、軌跡ルート条件の選択を行う(ステップS510で無)。
そして、所望の軌跡ルート5、もしくは経路演算ルートにより、ナビゲーションを開始し(ステップS511)、所望の軌跡ルート5により個性的なコースをナビゲーションのルートとして設定したナビゲーションを実行するか、もしくは経路演算ルートにより通常のナビゲーションのコースをルートとして設定したナビゲーションを実行する。そして、ナビゲーションのコースをスタートSからゴールGまで通ってナビゲーションを終了する(ステップS512)。
ここでいうスタートS及びゴールGとは、スタートボタンやゴールボタンなどのボタンを設置してボタン入力による自発的入力と、現在位置がスタートSに位置やゴールGの位置に一致した際に自動的にスタートSやゴールGとする受動的入力とがある。
ステップS512においてナビゲーションを終了し、終了時点における他の対応(上記の動作1,2等)が無ければ、ソフトを終了する(ステップS513)。
なお、軌跡ルート5によるナビゲーションの実行の前後工程において、経路演算ルートによるナビゲーションを行ってもよい。この場合、経路演算ルートと軌跡ルート5とによって連続してシームレスに連携ナビゲーションを行うことができ、経路演算ルートと軌跡ルート5との連携ナビゲーションの終了後にソフトを終了する。本工程中において動作処理の強制終了がある場合、その時点で動作処理を終了する。
上記の通り、これらの3つの動作1〜3は、それぞれ単独で行ってもよく、3つの動作1〜3を任意に組み合わせて連動して行ってもよい。そこで、これら3つの動作1〜3全てを連動して行う具体例を以下に説明する。
動作1〜3全てを連動して行う具体例として観光地散策を実施例として、図6〜8を用いて説明する。この実施例にかかるナビゲーションシステム1は、端末装置3とサーバ4とを用いて実行するものである。
まず、ナビゲーションシステム1(ソフト)を起動し、ナビゲーションのルートとして軌跡ルート5を事前に選択する(図5に示すステップS52〜S510)。実施例では、軌跡ルート条件としてジャンル項目、施設検索項目、フリーキーワード項目、登録したメモリの地点項目のいずれかから京都某所を選択する。そして、京都某所を選択すると、駅1→島1→橋1→寺1→駅2をコースとする、サーバ4の軌跡ルート部433か、端末装置3の軌跡ルート部374に格納された1つの軌跡ルート5を表示する。この軌跡ルート5が所望するルートであれば、この軌跡ルート5を選択し、所望する軌跡ルート5で無ければ、再度、軌跡ルート条件を変更して所望する軌跡ルート5を探す。なお、本実施例では、1つのルートだけを表示しているが、京都某所という軌跡ルート条件に対して、サーバ4の軌跡ルート部433、もしくはサーバ4の軌跡ルート部433及び端末装置3の軌跡ルート部374に、複数の軌跡ルート5を格納している場合は、複数の軌跡ルート5を表示する。複数の軌跡ルート5から、所望する軌跡ルート5があれば、所望する軌跡ルート5を選択し、所望する軌跡ルート5が無ければ、再度、軌跡ルート条件を変更して所望する軌跡ルート5を探す。
そして、軌跡ルート5を選択決定すると、ナビゲーションをスタートする(図5に示すステップS511)。なお、ナビゲーションをスタートする際には、GPS(やセンタ)による現在位置の検出(や状態検出)を行っている(図4に示すステップS42)。そして、現在位置の検出があれば、スタートSの位置(駅1)で、記録開始のスタートを行う。
図4のステップS42において現在位置の位置検出を行った結果、位置を検出した場合、現在位置のログを取る。そして、本実施例では、時間毎(30秒毎)と距離毎(30m毎)との組み合わせをログ検出設定としてロギングする。
この際、今回のコースでは、駅1→島1→橋1→寺1→駅2となっているが、島1と橋1との間に、寺2をユーザが寄り道したとする。そして、ユーザは、端末装置3を保有してロギングしながら移動し、各スポット(駅1、島1、寺1、橋1、寺1、駅2)にて端末装置3の撮像部39を用いて、各種情報(画像(静止画や動画))を入手する(図3のステップS31)。
そして、ナビゲーションのコースをスタート(駅1)からゴール(駅2)まで移動してナビゲーションを終了する(図5ステップS512)。
ナビゲーションを終了すると、複数の変位したログの軌跡による新たな軌跡ルート5を作成し(図4のステップS44)、端末装置3の一時格納部373に新たな軌跡ルート5を一時格納する。なお、ここでいう新たな軌跡ルート5は、駅1→島1→寺2→橋1→寺1→駅2をコースとする軌跡ルート5である。
観光地散策を終えた後、ソフトを起動し、ソフト上で、一時格納部373に格納した画像に、別途の追加情報(コメント)を付ける編集を行う(図3のステップS33、S34)。コメントを追加した画像を、端末装置3の地点部371に格納する(記録する)。そして、ソフトに編集を行った情報を登録する(図3のステップS35)。画像にコメントを付けて記録した後、新たな軌跡ルート5の補正を行う(図4のステップS44〜S47)
図4のステップS44の後、位置が重複する重複経路51の有無に基づき不要経路があるか否かを確認する(図4のステップS45)。本実施例では、島1→寺2のリンクと、寺2→橋1のリンクとにおいて重複する部分(図7に示す矢印部分)が存在するが、寺2においてスポット情報(画像)が存在するので、スポット情報がある寺2が折り返しポイントとなる。そのため、スポットのポイントに寄ることを目的としたリンクの重複部分となり、この重複部分(図7に示す矢印部分)は不要経路とは判定せずに重複経路51(重複したリンク)をそのままとする(図4のステップS45の無)。なお、軌跡ルート5の補正に関して、今回のルートにおいて様々なお店などに立ち寄る形跡が存在しているが、この立ち寄る形跡は、不要経路とは異なる軌跡ルート5の微調整により補正している(図7,8参照)。
そして、微調整も含めたルートの補正を行った新たな軌跡ルート5を、端末装置3の軌跡ルート部374とサーバ4の軌跡ルート部374にとの両方に格納し、ソフトに軌跡ルート5を登録する(図4のステップS47)。この際、軌跡ルート5のうち、寺1の境内において道が存在しないところを通る経路がある。この境内では、道が存在しないが、軌跡ルート5に沿って地図7に新規に道6を形成する。
図4のステップS47において端末装置3とサーバ4とに、新たな軌跡ルート5を登録し終えると、ソフトを終了する(図3のS36、図4のステップS48、図5のS513)。本工程中において動作処理の強制終了がある場合、その時点で動作処理を終了する。
上記の通り、具体例では、動作1〜3を全て連動して行うことができる。
本実施例では、端末装置3の軌跡ルート部374に新たな軌跡ルート5を格納することで、通信不可状態となるオフラインであっても当該端末装置3を用いて新たな軌跡ルート5を設定したナビゲーションを行うことができる。また、サーバ4の軌跡ルート部374に新たな軌跡ルート5を格納することで、他のユーザも含めてサーバ4に通信できる状態の端末装置3を用いて新たな軌跡ルート5を設定したナビゲーションを行うことができる。
なお、本実施の形態では、観光地散策を例にして、ナビゲーションシステム1を説明したが、これに限定されるものではなく、ナビゲーションシステム1の利用対象は、図9に示す動物散歩の経路や、図10に示すランニング/サイクリングの経路や、図11に示す登山の経路や、図12に示すジェットスキー/ボートの経路であってもよい。
図9に示す地図7は、公園を対象としたものであり、図10に示す地図7は、公道を対象としたものであり、図11に示す地図7は、山岳を対象としたものであり、図12に示す地図7は、海を対象としたものである。図8に示す観光地散策と同様に任意に好きな軌跡ルート5を表示することができる。そのため、これら図9〜12に示す各実施例について、図8に示す実施例と同様の構成と作用効果を有するもので、これらの詳説を省く。このように、本発明は、任意の地図7上に、個性的なコースをナビゲーションのルートとして設定することができる。
上記の通り、本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1や、ナビゲーションシステム1のルート作成方法、ナビゲーションシステム1のプログラムによれば、ユーザ(端末装置3を保持した移動体)が作成した軌跡ルート5を、ナビゲーションのルート(軌跡ルート5)として設定することができる。そのため、通常の経路演算ルートでは設定することができない、経路演算をルート設定の主条件としない個性的なナビゲーションのルートを設定することができる。例えば、最短距離や短時間などの条件による経路演算を行って目的地に着くルートでは設定することができない個性的なルートを設定することができる。なお、本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1のルート作成方法は、端末装置3を保持した移動体の移動に伴う端末装置3の位置情報の軌跡を用いて軌跡ルート5を作成する作成ステップと、作成部383,442により作成した軌跡ルート5をナビゲーションのルートとして格納する格納ステップとを、少なくとも有する。また、本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1のプログラムは、少なくとも、コンピュータを、ナビゲーションシステム1の、端末装置3を保持した移動体の移動に伴う端末装置3の位置情報の軌跡を用いて軌跡ルート5を作成する作成部383,442と、作成部383,442により作成した軌跡ルート5をナビゲーションのルートとして格納する格納部37,43として機能させる。なお、本実施の形態では、コンピュータを、ナビゲーションシステム1として機能させるためのプログラムを実装したものであり、ここでいうコンピュータの各構成は、以上の通りのナビゲーションシステム1を構成する各構成からなる。
また、軌跡ルート5に沿って地図7に新規に道を形成するので、地図7の更新の頻度を多くすることができ、その結果、詳細な地図7を作成するのに好適である。
また、格納部37,43は、複数の前記軌跡ルート5を格納するので、通常の経路演算ルートでは味わえない、色んな個性的なナビゲーションのルートを手に入れることができる。つまり、複数の個性的なナビゲーションのルートを手に入れることができる。
特に、複数の軌跡ルート5を、各ユーザが個別に所持する端末装置3毎の位置情報の軌跡を用いて作成した場合、色んなユーザが作成した軌跡ルート5を、ナビゲーションのルートとして設定することができる。このように、本実施の形態によれば、ナビゲーションのルートを追加することもでき、個性的なナビゲーションのルートの選択肢を増やすことができる。なお、通常のナビゲーションシステムでは、地図7の情報を変更することなく、また経路演算ルートの条件を変えることなく、ナビゲーションのルートの数を増やすことはできず、この点においても、本実施の形態にかかるナビゲーションシステム1と通常のナビゲーションシステムとは異なる。
また、作成部383,442では、軌跡ルート5において予め設定した補正条件に基づいて不要な経路があるか否かの判断を行い、この判断により不要な経路があると判断した場合、不要な経路を削除するルート補正を行うので、ナビゲーションのルート作成において、不要な経路を効率良く削除することができる。
また、補正条件は、端末装置3の位置情報の軌跡において重複する重複経路が存在するか否かであり、作成部383,442では、軌跡ルート5に重複経路が存在する場合、重複経路を削除するルート補正を行うので、ナビゲーションのルート作成において、特に道に迷った時などの道を引き返すといった移動による不要な経路を削除することができる。
また、補正条件は、端末装置3の位置情報の軌跡において重複する重複経路51が存在するか否かであり、格納部37,43は、位置情報を有する地点情報を格納し、作成部383,442では、軌跡ルート5に重複経路51が存在し、かつ、地点情報が重複経路51上もしくは重複経路51近傍に位置した場合、重複経路51における地点情報から重複経路51の端点(ノード)までの経路を削除するルート補正を行うので、スポット情報があれば、その情報を考慮して重複経路51を削除することができる。
また、ナビゲーションのルート作成において、特に道に迷った時などの道を引き返すといった不要な経路を削除することができる。さらに、スポット情報があれば、その情報を考慮して、通常の経路演算ルートでは味わえない個性的なナビゲーションのルートを設定することができる。
また、格納部37,43は、軌跡ルート5の他に、予め設定した経路演算ルート条件に基づいて経路演算を行って作成する経路演算ルートを格納するので、軌跡ルート5による個性的なナビゲーションのルート以外に、通常の最短距離や短時間などの目的地に着くことを主題とした通常の経路演算ルートも設定することができ、自由度が高いルート設定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、移動体としてユーザに適用しているが、これに限定されるものではなく、二輪車や水上バイク、四輪車など移動を行うものであって、端末装置を保持するものであれば、その形態は問わない。
また、本実施の形態では、ナビゲーションシステム1を、複数の端末装置3とサーバ4とで構成しているが、これに限定されるものではなく、1つの端末装置3とサーバ4とで構成してもよく、また複数の端末装置3で構成してもよく、1つの端末装置3のみで構成してもよい。すなわち、ナビゲーションシステム1が、端末装置3を保持した移動体の移動に伴う端末装置3の位置情報の軌跡を用いて軌跡ルート5を作成する作成部383,442と、作成部383,442により作成した軌跡ルート5をナビゲーションのルートとして格納する格納部37,43と、を備えていれば、作成部383,442が、サーバ4と端末装置3とのいずれにあってもよく、格納部37,43が、サーバ4と端末装置3のいずれにあってもよく、ナビゲーションシステム1の形態は、限定されるものではない。なお、ナビゲーションシステム1を少なくとも複数の端末装置3で構成した場合、複数の端末同士で直接軌跡ルート5の送受信を行うことができる。
また、本実施の形態では、地図7上に1つの軌跡ルート5を表示しているが、その数は限定されずに2以上の複数軌跡ルート5を表示してもよい。
また、本実施の形態では、作成部383,442は、軌跡ルートと経路演算ルートとを作成するが、これに限定されるものではなく、軌跡ルートのみを作成してもよい。この場合、格納部37,43に経路演算ルート条件部376,435は備えられない構成とすることもできる。
また、本実施の形態では、重複するリンク(重複経路51)の先に折り返しポイントがあり、また折り返しポイントにスポットがあるが、これに限定されるものでなく、重複経路51の先に折り返しポイントがあり、また折り返しポイントという重複経路の端点ではなく、重複経路の中間などにスポットがある場合、スポットから重複経路の端点までの経路を削除すればよい。