JP2017150790A - 排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法において、排ガス中に浮遊する固体粒子を捕集する。【解決手段】燃料の燃焼により生成される固体粒子を含んだ排ガスが流動する煙道13と、煙道13で排ガスGに還元剤を供給する還元剤供給部72を有する還元剤供給装置51と、煙道13における還元剤供給装置51より排ガスの流れ方向の下流側に設けられて還元剤と排ガスG中の窒素酸化物との反応を促進させる選択還元型触媒50と、還元剤供給部42より排ガスの流れ方向の上流側に設けられて前記還元剤供給部への前記排ガスの衝突を遮るプロテクタ61と、プロテクタ61より排ガスの流れ方向の上流側に設けられてプロテクタ61より固体粒子Aとの反発係数が小さい低反発網62とを設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、蒸気を生成するためのボイラに設けられる排気ダクト、この排気ダクトが設けられるボイラ、排気ダクトを流れる排ガス中の固体粒子を除去する固体粒子の除去方法に関するものである。
従来の石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方には煙道が連結されており、この煙道には内部で蒸気を生成する熱交換器が配置されている。そのため、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気との混合気を噴射することで火炎を形成し、その火炎で燃焼ガスが生成されて煙道を流れる。そして、燃焼により発生した燃焼ガスにより熱交換器を流れるボイラ給水を加熱して蒸気が生成され、生成された蒸気を供給して蒸気タービンを回転駆動させ、蒸気タービンの回転軸に連結した発電機を回転駆動して発電を行うことができる。また、この煙道は、排ガス通路が連結され、この排ガス通路には、燃焼ガスの浄化を行うための脱硝装置、電気集塵機、脱硫装置などが設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
このような石炭焚きボイラにて、排気ダクトに配置された脱硝装置は、アンモニアなどの還元剤を煙道に供給し、還元剤が供給された排ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を促進させる触媒を通過させることで、排ガス中の窒素酸化物を還元し除去するものである。そのため、脱硝装置に配置された触媒(脱硝触媒)より排ガスの上流側の煙道に還元剤供給装置が設けられている。なお、このようなボイラとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開平08−089754号公報 特開2015−124913号公報
ところで、石炭焚きボイラでは、火炉で燃料としての微粉炭を燃焼することから、排ガスに石炭灰などの固体粒子(クリンカなど)が混入する。この固体粒子は、灰の塊であり、排ガスの流れとともに排気ダクトを流れていくことから、特に、排気ダクトの途中に設けられる脱硝装置の脱硝触媒に流入していくことがある。脱硝触媒は、ハニカム状や板状の基材にバナジウム系などの触媒が担持されているが、脱硝触媒に固体粒子が堆積する場合がある。脱硝触媒に固体粒子が堆積すると、触媒と排ガスの接触面積が低減して脱硝性能が低下する要因になる場合がある。また、触媒上での排ガス流路が狭くなると圧力損失が上昇して排ガスの送風機の動力が増加して、性能低下を招いてしまう場合がある。排ガス中の固体粒子を捕集する技術として、例えば、上記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2は、煙道に排ガス中の固体粒子を回収可能なホッパを設けると共に、このホッパからの固体粒子の流出を阻止する邪魔板を設けるものである。ところが、この特許文献2では、排ガス中に浮遊する固体粒子を捕集することは困難であるため、排ガス中に浮遊する固体粒子が下流側に配置された脱硝装置の脱硝触媒へ流入することを十分には抑制できない。
本発明は上述した課題を解決するものであり、排ガス中に浮遊する固体粒子を捕集する排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の排気ダクトは、燃料の燃焼により生成される固体粒子を含んだ排ガスが流動する排ガス通路と、前記排ガス通路で排ガスに還元剤を供給する還元剤供給部を有する還元剤供給装置と、前記排ガス通路における前記還元剤供給装置より排ガスの流れ方向の下流側に設けられて前記還元剤と排ガス中の窒素酸化物との反応を促進させる脱硝触媒と、前記還元剤供給部より排ガスの流れ方向の上流側に設けられて前記還元剤供給部への前記排ガスの衝突を遮る保護部材と、前記保護部材より排ガスの流れ方向の上流側に設けられて前記保護部材より前記固体粒子との反発係数が小さい低反発部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、排ガスが排ガス通路を流れるとき、還元剤供給装置の還元剤供給部がこの排ガス通路に還元剤を供給すると、脱硝触媒にて、還元剤と窒素酸化物との反応が促進されて排ガス中の窒素酸化物を低減する。このとき、還元剤供給部の上流側には、保護部材が既に設けられ、排ガス中に含まれる固体粒子が還元剤供給部に衝突することが抑制され、固体粒子の衝突による還元剤供給部の摩耗を低減するが、この保護部材の上流側に低反発部が設けられていることから、排ガス中に含まれる固体粒子の一部が低反発部に衝突するが、弾性変形し易くて反発係数が小さな低反発部では、固体粒子の反発量が小さいことから、大きく反発せずに自重により落下する。そのため、排ガス中に浮遊する固体粒子を捕集するに当たり、排気ダクトを流通する排ガスの圧力損失は上昇することが無く、保護部材に設けた低反発部により容易に捕集することができると共に、固体粒子が低反発部に衝突して反発せずに排ガス通路の下部に落下するため、捕集した固体粒子の排ガスへの再混入を抑制することができ、その結果、脱硝触媒への固体粒子の堆積を減少させることができる。また、保護部材の上流側に低反発部が設けられていることから、低反発部との相乗効果で保護部材自身の固体粒子の衝突による摩耗が抑制され、保護部材の寿命を延長することが可能となる。
本発明の排気ダクトでは、前記還元剤供給部は、排ガス中に還元剤を注入する複数の還元剤注入ノズルと、前記複数の還元剤注入ノズルに還元剤を供給する分割還元剤注入配管とを備え、前記分割還元剤注入配管の外側表面に排ガスの流れ方向の下流側に向けて前記複数の還元剤注入ノズルが配置され、前記保護部材は、前記分割還元剤注入配管及び前記複数の還元剤注入ノズルにおける排ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記低反発部は、少なくとも排ガスの流れ方向の最も上流側に配置される前記保護部材の前記分割還元剤注入配管における排ガスの流れ方向の上流側に配置されることを特徴としている。
従って、分割還元剤注入配管及び各還元剤注入ノズルにおける排ガスの流れ方向の上流側に保護部材を配置することで、還元剤注入配管及び各還元剤注入ノズルに対する固体粒子の衝突を抑制して摩耗を低減することができると共に、最も上流側に配置される分割還元剤注入配管における排ガスの流れ方向の上流側に低反発部を配置することで、この低反発部に固体粒子を衝突させて落下させることで、排ガス中に浮遊する固体粒子を減少させることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記分割還元剤注入配管及び前記保護部材は、排ガスの流れ方向に交差する水平方向にそれぞれずれて配置され、前記保護部材の上流側に前記低反発部が配置されることを特徴としている。
従って、保護部材による閉塞割合を増加させないので、排ガス流れの圧力損失を増加させることがなく、多くの排ガスを低反発部に衝突させて固体粒子を落下させることができるので、さらに容易に捕集することができる。
本発明の排気ダクトでは、前記低反発部は、第1多孔板により構成されることを特徴としている。
従って、低反発部を保護部材より上流側に配置される第1多孔板とすることで、保護部材と低反発部としての第1多孔板を別部材としている。そのため、固体粒子を衝突させて還元剤供給部の摩耗を防止する保護部材を強固に製造することができる一方で、固体粒子を衝突させて落下させる低反発部を反発量が小さくなるようにその機能に合わせて製造することができる。
本発明の排気ダクトでは、前記第1多孔板は、金網部材により構成されることを特徴としている。
従って、低反発部を構成する第1多孔板を金網部材とすることで、低反発部を簡単な構成で容易に、且つ、低コストで製造することができ、また、金網部材により容易に固体粒子の衝突力を吸収して落下させることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記第1多孔板と前記保護部材との間に隙間が設けられることを特徴としている。
従って、低反発部を構成する第1多孔板と保護部材との間に隙間を設けることで、低反発網62が隙間を通過した固体粒子Aでも、プロテクタ61表面で反発して低反発網62に衝突して落下するので、容易に捕集することができる。また、第1多孔板を通過した排ガスの圧力損失が生じて隙間における排ガスの流れが著しく減速する領域ができることとなり、第1多孔板に衝突して落下する固体粒子の排ガスへの再混入が抑制されることとなり、第1多孔板に衝突した固体粒子を効果的に落下させることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記排ガス通路は、前記排ガスが水平方向に流れる前記排ガス通路の水平部と、前記水平部における前記排ガスの流れ方向の下流側に接続されて前記排ガスが鉛直方向に流れる前記排ガス通路の鉛直部とを備え、前記水平部に前記還元剤供給部が配置され、前記水平部と前記鉛直部の接続部に前記固体粒子を捕集するホッパが設けられ、前記還元剤供給部と前記ホッパとの間で、前記水平部の底面との間に所定の隙間を設けて舞い上がり防止部材が配置されることを特徴としている。
従って、還元剤供給部とホッパとの間に舞い上がり防止部材を配置することで、排ガス中に含まれる固体粒子の一部が低反発部に衝突し、この低反発部で衝突力が吸収されて落下するが、この落下した固体粒子は、排ガスの流れにより舞い上がり防止部材と水平部の底面との間の流路を流れてホッパに入り込むこととなり、低反発部で落下させた固体粒子が排ガス流路を流れる排ガスにより舞い上がりにより再混入することなく、ホッパへと導きホッパに貯留させることができ、排ガス中に浮遊する固体粒子を容易に捕集することができる。
本発明の排気ダクトでは、前記舞い上がり防止部材は、第2多孔板により構成されることを特徴としている。
従って、舞い上がり防止部材を第2多孔板とすることで、第2多孔板の上面部に落下した固体粒子が多数の孔から水平部の底面に落下し、舞い上がりにより排ガスに再混入することなく、排気ダクトの底面付近を流れる排ガスの流体力によりホッパに入り込むこととなり、舞い上がり防止部材の上面部への固体粒子の堆積を抑制することができる。
また、本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、前記火炉に配置される燃焼装置と、前記火炉における鉛直方向の上部に連結される前記排気ダクトと、を備えることを特徴とするものである。
従って、燃焼装置により火炉内に燃料を吹き込むことで火炎が形成され、発生した燃焼ガスが排気ダクトに流れ込む。このとき、排ガス中に含まれる固体粒子の一部が低反発部に衝突し、大きく反発せずに自重により落下する。そのため、排ガス中に浮遊する固体粒子を低反発部により容易に捕集することで、脱硝触媒への固体粒子の堆積を減少させることができ、その結果、脱硝触媒による排ガスの浄化性能を維持することができると共に、耐久性を向上することができ、また、排気ダクトの圧力損失の増加を抑制して誘引送風機など排ガスを排出するための動力の上昇を抑制することができる。
また、本発明の固体粒子の除去方法は、排ガス通路を流れる排ガスに含まれる固体粒子を除去する方法において、固体粒子を還元剤供給部に設けられる保護部材より排ガスの流れ方向の上流側に配置される低反発部に衝突させて落下させ、前記低反発部に衝突して落下した前記固体粒子を排ガスの流れにより前記排ガス通路の底面と隙間を有して設置される舞い上がり防止部材との間を通過させ、前記低反発部の排ガス流れ下流側に設けられるホッパにより前記固体粒子を捕集する、ことを特徴とするものである。
従って、排ガス中に含まれる固体粒子の一部が低反発部に衝突し、大きく反発せずに自重により落下するため、排ガス中に浮遊する固体粒子を低反発部により容易に捕集することができると共に、捕集した固体粒子の排ガスへの再混入を抑制することができ、その結果、脱硝触媒への固体粒子の堆積を減少させることができる。
本発明の排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法によれば、還元剤供給部の摩耗抑制のために上流側に設けられた保護部材の上流側面に保護部材より反発係数が小さい低反発部を設けるので、排気ダクトを流通する排ガスの圧力損失が従来の排気ダクトの構造より増加することが無く、排ガス中に浮遊する固体粒子を低反発部により容易に捕集することができる。
図1は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。 図2は、第1実施形態の排気ダクトを表す概略側面図である。 図3は、排気ダクトを表す図2のIII−III断面図である。 図4は、還元剤供給装置を表す正面図である。 図5は、還元剤供給装置を表す図4のV−V断面図である。 図6は、還元剤供給装置を表す図4のVI−VI断面図である。 図7は、第2実施形態の排気ダクトを表す概略側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。
第1実施形態のボイラは、固体燃料を燃焼させるものとして、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能な微粉炭焚きボイラである。
第1実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、例えば、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成され、給水と熱交換することにより火炉壁の温度上昇を抑制している。なお、上や上方及び上部とは鉛直方向の上側を表し、下や下方及び下部とは鉛直方向の下側を表すものである。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の鉛直下部側に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。本実施形態にて、例えば、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
この各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して粉砕機(微粉炭機/ミル)31,32,33,34,35に連結されている。従って、石炭が図示しない搬送系統で搬送されて、粉砕機31,32,33,34,35に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に粉砕された石炭(微粉炭)を供給することができる。
煙道13は、火炉11の上部に連結されている。この煙道13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器(スーパーヒータ)41,42,43、再熱器(リヒータ)44,45、節炭器(エコノマイザ)46,47が設けられており、火炉11を構成する火炉壁の伝熱管と共に、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと給水との間で熱交換が行われる。
煙道13は、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出されるガスダクト48が連結されている。このガスダクト48は、空気ダクト37との間にエアヒータ49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、ガスダクト48を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道13は、エアヒータ49より排ガスの流れ方向の上流側の位置に選択還元型触媒(脱硝触媒)50が設けられている。選択還元型触媒50は、窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤が供給された排ガス中に存在する窒素酸化物と還元剤との反応を促進させるものであり、排ガス中の窒素酸化物を窒素と水に分解するなどにより除去、低減するために有効なものである。そのため、煙道13は、選択還元型触媒50より排ガスの流れ方向の上流側の煙道13内に還元剤を供給する還元剤供給装置51が設けられている。この還元剤供給装置51は、煙道13内における流路全面に下流側に向けて還元剤を供給して排ガス中に噴出することで、この還元剤を流路内に流れる排ガスの全体にわたって拡散し混入することができる。なお、還元剤としては、アンモニア水、気体のアンモニア、尿素水等を用いることができる。そして、煙道13に連結されるガスダクト48は、エアヒータ49より下流側の位置に煤塵処理装置(電気集塵機、脱硫装置)52、誘引送風機53が設けられ、下流端部に煙突54が設けられていて、排ガスは熱エネルギを回収され、浄化されて大気中へ排出される。
粉砕機31,32,33,34,35が駆動して生成された微粉炭が搬送用空気と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、送風機38により燃焼用空気がエアヒータ49で加熱されて空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このとき、微粉燃料混合気又は燃焼用空気に着火することで火炎が形成される。この火炉11は、微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して火炎が生じ、この火炉11内の鉛直下部側で火炎が生じると、燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、煙道13に排出される。
煙道13に排出された燃焼ガスは、この煙道13に配置される過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47で給水や蒸気と熱交換されて排ガスとなる。発生した蒸気は、図示しない蒸気タービンに供給して蒸気タービンを回転駆動させ、蒸気タービンの回転軸に連結した図示しない発電機を回転駆動して発電を行うことができる。
還元剤供給装置51は、熱交換後の排ガスに対して還元剤を噴出供給して拡散させ、選択還元型触媒50は、この還元剤が供給された排ガス中の窒素酸化物と還元剤との反応を促進させ、排ガス中の窒素酸化物を還元して窒素と水に分解するなどして除去する。その後、排ガスは、煤塵処理装置52で粒子状物質が除去されると共に硫黄分が除去されて浄化された後、煙突54から大気中に排出される。
このように構成された石炭焚きボイラ10にて、本実施形態では、火炉11より下流側(煙道13側)が第1実施形態の排気ダクトとして機能する。そして、この煙道13は、第1水平煙道部13a、第1垂直煙道部13b、第2水平煙道部13c、第2垂直煙道部13d、第3水平煙道部13e、第3垂直煙道部13fが連続して設けられて構成されており、第3垂直煙道部13fにガスダクト48が接続されている。
そして、例えば、煙道13は、第1水平煙道部13a及び第1垂直煙道部13bに、過熱器41,42、再熱器43,44、節炭器45,46,47が配置されていてもよい。また、本実施形態では、煙道13は、下向きの速度成分を有する排ガスが流れる第1垂直煙道部13bの下端部に第1ホッパ55が設置され、上向きの速度成分を有する排ガスが流れる第2垂直煙道部13dの下端部に第2ホッパ56が設置されている。更に、煙道13は、排ガスが水平に流れる第2水平煙道部13cに還元剤供給装置51が配置され、排ガスが下向きに流れる第3垂直煙道部13fに選択還元型触媒50が配置されている。
以下、第1実施形態の排気ダクトについて説明する。図2は、第1実施形態の排気ダクトを表す概略側面図、図3は、排気ダクトを表す図2のIII−III断面図、図4は、還元剤供給装置を表す正面図、図5は、還元剤供給装置を表す図4のV−V断面図、図6は、還元剤供給装置を表す図4のVI−VI断面図である。
第1実施形態の排気ダクトは、図2及び図3に示すように、煙道(排ガス通路)13と、選択還元型触媒50(図1参照)と、還元剤供給装置51と、プロテクタ(保護部材)61と、低反発網(低反発部)62とを備えている。
火炉11で燃料としての微粉炭を燃焼することから、石炭灰などの固体粒子(クリンカなど)Aが排ガスG中に混入して、排ガスG中を浮遊して排ガスGと共に下流側へと流れる。この固体粒子Aは、いわゆる灰の塊であり、構造物の摩耗の要因になるとともに、選択還元型触媒50へ堆積すると排ガスの浄化性能が低下する要因になると共に、圧力損失の増加の要因となる。煙道13では、固体粒子Aが構造物などに衝突した場合は、反発して再び排ガスG中を浮遊する。また一部の固体粒子Aは衝突で移動力を失い、重力で落下する。
第1ホッパ55は、主として、排ガスG中に含まれる大径の固体粒子Aを回収して貯留するものである。第1ホッパ55は、第1鉛直煙道部13bにおける排ガスGの流れ方向の下流側であって、第2水平煙道部13cにおける排ガスGの流れ方向の上流側の底部に設けられていて、排ガスGの流路方向が変わることで落下する固体粒子Aを捕集する。第1ホッパ55は、第2水平煙道部13cの底部が鉛直下方に断面が略逆三角形となるような凹んだ形状をなし、第2水平煙道部13cの幅方向に沿って設けられている。
第2ホッパ56は、主として、排ガスG中に含まれる小径の固体粒子Aを回収して貯留するものである。第2ホッパ56は、第2鉛直煙道部13dにおける排ガスの流れ方向の上流側であって、第2水平煙道部13cにおける排ガスGの流れ方向の下流側の底部に設けられている。第2ホッパ56は、第2水平煙道部13cの底部が鉛直下方に断面が略逆三角形となるような凹んだ形状をなし、第2水平煙道部13cの幅方向に沿って設けられている。
還元剤供給装置51は、図1から図3に示すように、第2水平煙道部13cに設けられている。第2水平煙道部13cは、断面が矩形状をなし、天井部71aと底部71bと側壁部71c,71dとから構成されている。還元剤供給装置51は、還元剤供給部72と、還元剤供給配管73と、還元剤供給源74と、開閉弁75とから構成されている。還元剤供給部72は、第2水平煙道部13cの内部に配置されており、還元剤注入配管81と複数の還元剤注入ノズル82とから構成されている。
還元剤注入配管81は、第2水平煙道部13cで鉛直方向に沿うと共に、水平方向に所定間隔を空けて複数配置されており、上端部が天井部71aに支持され、下端部が底部71bに支持されている。複数の還元剤注入ノズル82は、複数の還元剤注入配管81から排ガスGの流れ方向の下流側に向けて延出されており、各還元剤注入配管81の長手方向に所定間隔を空けて設けられている。
具体的に説明すると、図4から図6に示すように、還元剤注入配管81は、円筒形状をなす配管であって、複数の還元剤注入ノズル82は、還元剤注入配管81の長手方向に所定間隔(望ましくは、均等間隔)を空けて固定されている。この場合、複数の還元剤注入ノズル82は、排ガスGの流れ方向に対して水平方向に所定角度をもって交互に固定されている。即ち、最上部にある還元剤注入ノズル82は、第2水平煙道部13cの幅方向における一方側を向き、2段目にある還元剤注入ノズル82は、第2水平煙道部13cの幅方向における他方側を向き、3段目にある還元剤注入ノズル82は、第2水平煙道部13cの幅方向における一方側を向くように配置されている。各還元剤注入ノズル82のなす水平方向の角度は,各還元剤注入配管81の本数や間隔に応じて適宜設定すればよいものである。
そして、図2及び図3に示すように、複数の還元剤注入配管81は、上端部に還元剤供給配管73を介して還元剤供給源74が接続され、還元剤供給配管73に開閉弁(または、流量調整弁)75が設けられている。
保護部材を構成するプロテクタ61は、還元剤供給部72より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられている。プロテクタ61は、例えば、金属製の板材(例えば、炭素鋼板)であって、第2水平煙道部13cで鉛直方向に沿うと共に、第2水平煙道部13cの幅方向に所定間隔を空けて複数配置されており、上端部が天井部71aまで延出し、下端部が底部71bまで延出している。図4から図6に示すように、プロテクタ61は、一方側(排ガスGの流れ方向の下流側)の平面部が還元剤注入配管81に密着し、一対のサポート部材83により還元剤注入配管81に固定されている。そのため、第2水平煙道部13cにおける排ガスGの上流側から見ると、図3に示すように、還元剤注入配管81及び複数の還元剤注入ノズル82は、プロテクタ61に隠れる配置となっている。プロテクタ61により、還元剤注入配管81及び各還元剤注入ノズル82に対する排ガスG中の固体粒子Aの衝突を抑制して、摩耗を低減することができる。
低反発部は、第1多孔板であって、本実施形態では、金網部材としての低反発網62により構成されている。この低反発網62は、弾性変形し易いことで固体粒子Aの衝突エネルギを効率良く吸収して反発量を低減することができるもので、プロテクタ61よりも反発係数が小さいものであり、このプロテクタ61より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられている。図3に示すように、低反発網62は、プロテクタ61と共に第2水平煙道部13cで鉛直方向に沿うと共に、第2水平煙道部13cの幅方向に所定間隔を空けて複数配置されており、上端部が天井部71aまで延出し、下端部が底部71bまで延出している。図4から図6に示すように、低反発網62は、一方側(排ガスの流れ方向の下流側)の平面部が、プロテクタ61における他方側(排ガスGの流れ方向の上流側)の平面部に対向してプロテクタ61に固定されている。そのため、第2水平煙道部13cにおける排ガスGの上流側から見ると、プロテクタ61は、低反発網62に隠れる配置となっている。
即ち、低反発網62は、プロテクタ61とほぼ同様の大きさに設定されている。但し、この構成に限定されるものではなく、低反発網62をプロテクタ61より小さくしたり、または、大きくしたりしてもよく、複数に分割してプロテクタ61における特定の位置に固定してもよい。また、設定低反発網62を複数枚重ねてプロテクタ61に固定してもよい。
また、本実施形態では、低反発部を第1多孔板としての低反発網62とし、プロテクタ61の反発係数より約半分以下の反発係数を示すものであるが、この構成に限定されるものではない。低反発部としては、低反発網62の他に、例えば、グレーチング、多孔板、ネット、簾構造(鎧戸)などが使用可能である。低反発部として開口部を多数有するものでは、捕集したい粒径の固体粒子Aが容易に通過できない大きさの開口部を多数有する格子状のものがさらに好ましいが、通過した固体粒子Aがプロテクタ61との相互作用で反発量を低下できれば、開口部の大きさに拘ることはない。特に、低反発網62のように、固体粒子Aの衝突を受けて弾性変形する素材の格子状の低反発部材を採用すると、弾性変形により固体粒子Aの衝突エネルギを効率良く吸収して反発量を低減することができる。また、衝突した固体粒子Aを回転させることにより、反発量を低減することもできる。また、低反発部は、その他、断熱材、ゴム系素材、マット、プラスチック製素材などもから使用環境(温度や排ガス成分など)に耐えうるものは採用可能である。更に、低反発部は、金属製の板材の表面に凹凸形状を設けて構成してもよく、プロテクタ61の排ガスGの流れ方向の上流側の表面に直接に凹凸を形成してもよい。
この場合、プロテクタ61と低反発網62は、密着して固定されていてもよいし、隙間を空けて固定されていてもよい。プロテクタ61と低反発網62が密着して固定されていると、プロテクタ61に対する低反発網62の取付作業が容易となる。一方、プロテクタ61と低反発網62が隙間を空けて固定されていると、低反発網62が隙間を通過した固体粒子Aは、プロテクタ61表面で反発して低反発網62のプロテクタ61に面する側で衝突して反発量が低下して落下するので、容易に捕集することができる。また、低反発網62に衝突する局所部分に注目すれば、排ガスGが低反発網62を通過しプロテクタ61表面に衝突して乱れた流れが生じることで、排ガスGの流れに圧力損失が生じて排ガスGの流れが低速となる領域が発生するので、低反発網62に衝突して落下する固体粒子Aの排ガスGへの再混入が抑制される。
ここで、第2水平煙道部13cは、還元剤供給部72より排ガスGの流れ方向の上流側にプロテクタ61が配置され、プロテクタ61より排ガスGの流れ方向の上流側に低反発網62が配置されることで、一部の排ガス空間部が閉塞されるものの、各プロテクタ61及び各低反発網62の間に排ガスGが通過可能な通過開口部が設けられている。本実施形態の場合は、第2水平煙道部13cにおける各プロテクタ61による閉塞割合は、30%程度であるが、この各プロテクタ61は、還元剤供給部72の摩耗を低減するために設置するものであり、排ガスGの圧力損失を見越して設置されたものである。
各プロテクタ61による閉塞割合を増加して、排ガスGの多くを低反発網62に衝突させることで固体粒子Aが落下してさらに容易に捕集することができ、排ガスGの流れの圧力損失の増加が許容する範囲とすることで、特に限定するものではない。また、第2実施形態でも説明するが、排ガスGの流れの上流側と下流側の間で位置をずらして低反発網62を取り付けたプロテクタ61を設置することで、排ガスGの流れの圧力損失の増加させずに多くの排ガスGを低反発網62に衝突させて固体粒子Aを落下させることができるので、さらに容易に捕集することができる。さらに、各プロテクタ61の上流側に低反発網62が設けられていることから、低反発網62との相乗効果で各プロテクタ61自身の固体粒子Aの衝突による摩耗が抑制され、各プロテクタ61の寿命を延長することが可能となる。
また、第2水平煙道部13cは、還元剤供給部72と第2ホッパ56との間で、底部71bの上面に沿って舞い上がり防止網(舞い上がり防止部材)85が配置されている。舞い上がり防止部材は、第2多孔板であって、本実施形態では、舞い上がり防止網85により構成されている。舞い上がり防止網85により、底部71bに落下した固体粒子Aの舞い上がりを抑制し、排ガスGへの固体粒子Aの再混入が抑制されるとともに、固体粒子Aが第2ホッパ56に向けて排ガスGの気流により移動して捕集するものである。
舞い上がり防止網85は、低反発網62とほぼ同様のもので、固体粒子Aの衝突を受けて弾性変形する素材で形成された格子状の低反発部材である。舞い上がり防止網85は、低反発網62に比べて開口部が少し大きく、固体粒子Aが通過可能な大きさの開口部を多数有する格子状のものがさらに好ましい。舞い上がり防止網85に落下した固体粒子Aが、舞い上がり防止網85の開口部を通過して底部71bの上面に落下し、固体粒子Aが舞い上がりを抑制されて排ガスGへの再混入が抑制されながら、第2ホッパ56に向けて排ガスGの気流により移動する。舞い上がり防止網85は、第2水平煙道部13cにおける底部71bと所定隙間を空けて底部71bと略平行になるよう水平方向に沿って配置されている。そのため、この舞い上がり防止網85と第2水平煙道部13cの底部71bとの間に水平方向に沿う流路が形成されることとなる。舞い上がり防止網85と第2水平煙道部13cの底部71bとの所定隙間は、例えば、20mm〜50mm程度である。
なお、舞い上がり防止部材は、舞い上がり防止網85に限定されるものではない。即ち、必ずしも、プロテクタ61より反発係数が小さいものである必要はない。例えば、金属製の板材であってもよいが、排ガスGの流れの流体力を導入して底部71bに落下した固体粒子Aが第2ホッパ56に向けて移動できるように多孔板により構成することが望ましい。また、舞い上がり防止網85は、第2水平煙道部13cの下部に水平方向に沿って配置されずに、排ガスGの流れ方向の下流側が鉛直下方側に傾斜するように配置してもよい。これにより、舞い上がり防止網85に落下した固体粒子Aが、排ガスGの流れの流体力に加えて重力により第2ホッパ56に向けて移動できる。更に、舞い上がり防止網85は、第2水平煙道部13cは、還元剤供給部72から第2ホッパ56まで配置したが、第2ホッパ56の手前までであってもよく、一部がホッパを塞ぐように配置してもよく、同様に底部71bに落下した固体粒子Aが舞い上がらずに排ガスGへの再混入が抑制されるとともに、固体粒子Aが第2ホッパ56に向けて排ガスGの気流により移動して捕集される。
ここで、第1実施形態の排気ダクトの作用、つまり、固体粒子Aの除去方法について説明する。
第1実施形態の固体粒子の除去方法は、第2水平煙道部13cを流れる排ガスGに含まれる固体粒子Aを還元剤供給部72より排ガスGの流れ方向の上流側に配置される低反発網62に衝突させて落下させる工程と、低反発網62に衝突して落下した固体粒子Aを排ガスGの流れにより第2水平煙道部13cの底部71bと舞い上がり防止網85との間を通して第2ホッパ56に導く工程とを有する。
即ち、排ガスGは、煙道13の過熱器41,42、再熱器43,44、節炭器45,46,47(図1参照)で熱エネルギが回収された後、第1垂直煙道部13bを下降し、略直角に屈曲して第2水平煙道部13cに流れ込む。このとき、排ガスGは、90度屈曲して流れることで、慣性力により一部の大きな固体粒子Aが第1ホッパ55に自由落下して貯留される。
第1垂直煙道部13bから第2水平煙道部13cに流れる排ガスGは、一部が還元剤供給部72の間の通過開口を抜けて流れる一方、一部が還元剤供給部72の上流側に配置された低反発網62に衝突する。ここで、排ガスGに含まれる固体粒子Aが低反発網62に衝突することで固体粒子Aの移動力が低減され、自重により第2水平煙道部13cの底部71b上に落下する。そのため、低反発網62により排ガスG中に浮遊する一部の固体粒子Aが容易に排ガスGから分離されて捕集される。また、還元剤供給部72に配置されたプロテクタ61は、固体粒子Aが還元剤供給部72に直接に衝突することが抑制し、固体粒子Aの衝突による還元剤供給部72の摩耗を低減するものである。このプロテクタ61は、排ガスGの圧力損失を見越して設置されたものであり、プロテクタ61に低反発網62を追加設置しても、排ガスGの圧力損失が増加することは無いので、低反発網62の設置場所として好ましい。そして、低反発網62に衝突して落下した固体粒子Aは、各低反発網62の間の通過開口部から舞い上がり防止網85と第2水平煙道部13cの底部71bとの間の流路に入る。その後、この流路の固体粒子Aは、排ガスGの流れの流体力により下流側に移動して第2ホッパ56に入り込むこととなる。そのため、舞い上がり防止網85により固体粒子Aの舞い上がりが抑制され、低反発網62で捕集した固体粒子Aが排ガスGへ再混入することが抑制される。
その後、固体粒子Aが減少した排ガスGは、第2水平煙道部13cから略直角に屈曲して第2鉛直煙道部13dに流れ込む。このとき、排ガスGは、90度屈曲して流れることで、慣性力により一部の大きな固体粒子Aが第2ホッパ56に自由落下して貯留される。
このように第1実施形態の排気ダクトにあっては、排ガスGが流動する煙道13と、煙道13に還元剤を供給する還元剤供給部72が設けられる還元剤供給装置51と、煙道13における還元剤供給装置51より排ガスGの流れ方向の下流側に設けられて還元剤と窒素酸化物との反応を促進して排ガスG中の窒素酸化物を低減する選択還元型触媒50と、還元剤供給部72より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられるプロテクタ61と、プロテクタ61より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられてプロテクタ61より反発係数が小さい低反発網62とを設けている。
従って、排ガスGが第2水平煙道部13cを流れるとき、排ガスG中に含まれる固体粒子Aが低反発網62に衝突すると、この低反発網62での反発量が小さいことから、ここで低反発網62に固体粒子Aの移動力が吸収されて固体粒子Aが大きく反発することなく、自重により鉛直下方向に落下する。そのため、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを低反発網62により容易に捕集することができると共に、捕集した固体粒子Aの排ガスGへの再混入を抑制することができ、その結果、選択還元型触媒50への固体粒子Aの堆積を減少させることができる。
第1実施形態の排気ダクトでは、還元剤供給部72として、第2水平煙道部13cに鉛直方向に沿って配置される還元剤注入配管81と、還元剤注入配管81から排ガスGの流れ方向の下流側に向けて延出される複数の還元剤注入ノズル82を設け、プロテクタ61を還元剤注入配管81及び複数の還元剤注入ノズル82における排ガスGの流れ方向の上流側に配置している。従って、還元剤注入配管81及び各還元剤注入ノズル82に対する固体粒子Aの衝突を抑制して摩耗を低減することができると共に、プロテクタ61に設けられた低反発網62に固体粒子Aを衝突させて落下させることで、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを減少させることができる。このプロテクタ61は、排ガスGの圧力損失を見越して設置されたものであり、プロテクタ61に低反発網62を追加設置しても、排ガスGの圧力損失がさらに増加することは無い。さらに、プロテクタ61の上流側に低反発網62が設けられることで、プロテクタ61自身の固体粒子Aの衝突による摩耗が抑制され、プロテクタ61の寿命を延長することが可能となる。
第1実施形態の排気ダクトでは、低反発部を第1多孔板としての低反発網62としている。従って、プロテクタ61と低反発網62を別部材とすることで、固体粒子Aを衝突させて還元剤供給部72の摩耗を防止するプロテクタ61を強固に製造することができる一方で、固体粒子Aを衝突させて落下させる低反発網62を反発量が小さくなるようにその機能に合わせて製造することができる。低反発部(低反発網62)を簡単な構成で容易に、且つ、低コストで製造することができ、また、容易に固体粒子Aの衝突力を吸収して落下させることができる。
第1実施形態の排気ダクトでは、プロテクタ61と低反発網62との間に隙間を設けている。従って、低反発網62が隙間を通過した固体粒子Aでも、プロテクタ61表面で反発して低反発網62に衝突して落下するので、容易に捕集することができる。また、低反発網62を通過した排ガスGの圧力損失が生じて隙間における排ガスGの流れが著しく減速する領域ができることとなり、低反発網62に衝突して落下する固体粒子Aの排ガスGへの再混入が抑制されることとなり、低反発網62に衝突した固体粒子Aを効果的に落下させることができる。
第1実施形態の排気ダクトでは、還元剤供給部72と第2ホッパ56との間で、第2水平煙道部13cの底部71bに沿って第2多孔板としての舞い上がり防止網85を配置している。従って、排ガスG中に含まれる固体粒子Aの一部が低反発網62に衝突し、この低反発網62で衝突力が吸収されて落下するが、この落下した固体粒子Aは、排ガスGの流れにより舞い上がり防止網85と底部71bとの間の流路を流れて第2ホッパ56に入り込むこととなり、低反発網62で落下させた固体粒子Aが排ガス流路13を流れる排ガスGにより舞い上がり、排ガスGに再混入することなく第2ホッパ56に貯留させることができ、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを容易に捕集することができる。
第1実施形態の排気ダクトでは、舞い上がり防止部材を固体粒子Aが通過可能な大きさの開口部を多数有する舞い上がり防止網85としている。従って、舞い上がり防止網85の上面部に落下した固体粒子Aが多数の孔から底部71bの上面に落下し、排ガスGの流れにより第2ホッパ56に入り込むこととなり、舞い上がり防止網85上面部への固体粒子Aの堆積を抑制することができる。
また、第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、火炉11に配置される燃焼装置12と、火炉11における鉛直方向の上部に連結される排気ダクトとを備えている。
従って、燃焼装置12により火炉11内に燃料を吹き込むことで火炎が形成され、発生した燃焼ガスが煙道13に流れ込む。燃焼ガスは煙道13に配置された熱交換器と熱交換を行って排ガスGとなり、煙道13を流動する。このとき、排ガスGと排ガスG中に含まれる固体粒子Aが煙道13に配置された低反発網62に衝突すると、ここで固体粒子Aの移動力が低反発網62に吸収されて固体粒子Aが大きく反発することなく、自重により鉛直下方向に落下する。そのため、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを低反発網62で捕集することで、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aが減少し、選択還元型触媒50への固体粒子Aの堆積を減少させることができる。その結果、選択還元型触媒50による排ガスGの浄化性能を維持することができると共に、耐久性を向上することができ、また、排気ダクトの圧力損失の増加を抑制して送風機など排ガスGを排出するための動力の上昇を抑制することができる。
また、第1実施形態の固体粒子の除去方法にあっては、第2水平煙道部13cを流れる排ガスGに含まれる固体粒子Aを還元剤供給部72より排ガスGの流れ方向の上流側に配置される低反発部62に衝突させて第2水平煙道部13cの底部71bに落下させる工程と、第2水平煙道部13cの底部71bに落下した固体粒子Aを排ガスGの流れにより第2水平煙道部13cの底部71bと舞い上がり防止網85との間を通して第2ホッパ56に導く工程とを有している。
従って、還元剤供給部72の摩耗を低減するプロテクタ61に低反発網62を設置することで、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを低反発網62で容易に捕集することができると共に、捕集した固体粒子Aの排ガスGへの再混入を抑制することができ、その結果、選択還元型触媒50への固体粒子Aの堆積を減少させることができる。また、プロテクタ61は排ガスGの圧力損失を見越して設置されているので、低反発網62を追加設置しても排ガスGの圧力損失がさらに増加することは無いので、ボイラ性能へ影響を発生しない。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の排気ダクトを表す概略側面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の排気ダクトは、図7に示すように、煙道13と、選択還元型触媒50(図1参照)と、還元剤供給装置91と、プロテクタ(保護部材)101,102,103と、低反発網(低反発部)104とを備えている。
還元剤供給装置91は、第2水平煙道部13cに設けられている。還元剤供給装置91は、還元剤供給部92と、還元剤供給配管73と、還元剤供給源74と、開閉弁75とから構成されている。還元剤供給部92は、第2水平煙道部13cの内部に配置されており、還元剤注入配管と複数の還元剤注入ノズルとから構成されている。
還元剤注入配管は、設置される排気ダクトの断面方向において、還元剤の注入量が最適になるよう還元剤注入配管上流に設置される弁にて注入量を調整するため、複数に分割しておく必要がある。排ガスGの流れ方向の下流側に向けて長さが短くなる複数(本実施形態では、3個)の分割還元剤注入配管93,94,95により構成されている。各分割還元剤注入配管93,94,95は、第2水平煙道部13cで鉛直方向に沿うと共に、それぞれが水平方向に所定間隔を空けて複数配置されている。各分割還元剤注入配管93,94,95は、排ガスGの流れ方向に所定間隔を空けて配置され、それぞれの上端部が天井部71aに支持され、下端部が底部71b側に延出されている。つまり、最上流側の分割還元剤注入配管93は、下端部が第2水平煙道部13cの底部71bに支持され、分割還元剤注入配管94は、下端部が第2水平煙道部13cの中間部に位置し、分割還元剤注入配管9は、下端部が第2水平煙道部13cの上部に位置している。各分割還元剤注入配管93,94,95は、排ガスGの流れ方向の下流側に向けて複数の還元剤注入ノズル96,97,98がそれぞれ固定されている。
保護部材を構成するプロテクタ101,102,103は、還元剤供給部92より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられている。プロテクタ101は、還元剤注入配管93及び複数の還元剤注入ノズル96における排ガスGの流れ方向の上流側に配置され、プロテクタ102は、還元剤注入配管94及び複数の還元剤注入ノズル97における排ガスGの流れ方向の上流側に配置され、プロテクタ103は、還元剤注入配管95及び複数の還元剤注入ノズル98における排ガスGの流れ方向の上流側に配置されている。第2実施形態のプロテクタ101,102,103は、第1実施形態のプロテクタ61とほぼ同様の構成である。
低反発部は、第1多孔板であって、本実施形態では、金網部材としての低反発網104により構成されている。この低反発網104は、プロテクタ101より反発係数が小さいものであり、このプロテクタ101より排ガスGの流れ方向の上流側に設けられている。なお、本実施形態では、低反発網104は、プロテクタ102,103には設けられていないが、固体粒子Aとの衝突頻度は低くなり、固体粒子Aの捕集量は大きく増加しないまでも、低反発網104は、プロテクタ102,103に設けてもよい。また、低反発網104は、各プロテクタ101,102,103との間に隙間を設けて固定してもよい。第2実施形態の低反発網104は、第1実施形態の低反発網62とほぼ同様の構成である。
また、第2水平煙道部13cは、還元剤供給部92と第2ホッパ56との間で、底部71bの上面に沿って舞い上がり防止網85が配置されている。
そのため、第2水平煙道部13cを流れる排ガスGは、一部が還元剤供給部92の間の通過開口を抜けて流れる一方、一部が還元剤供給部92における分割還元剤注入配管93及び各還元剤注入ノズル96の上流側に配置された低反発網104に衝突する。ここで、排ガスGに含まれる固体粒子Aが低反発網104に衝突することで固体粒子Aの移動力が低減され、自重により第2水平煙道部13cの底部71b上に落下する。そのため、低反発網104により排ガスG中に浮遊する一部の固体粒子Aが分離され捕集される。また、分割還元剤注入配管93,94,95及び各還元剤注入ノズル96,97,98より上流側に配置されたプロテクタ101,102,103により、固体粒子Aが分割還元剤注入配管93,94,95及び各還元剤注入ノズル96,97,98に直接に衝突することが抑制され、固体粒子Aの衝突による摩耗が低減される。そして、低反発網104に衝突して落下した固体粒子Aは、各低反発網104の間の通過開口部から舞い上がり防止網85と第2水平煙道部13cの底部71bとの間の流路に入る。その後、この流路の固体粒子Aは、排ガスGの流体力により下流側に移動して第2ホッパ56に入り込むこととなる。そのため、舞い上がり防止網85により固体粒子Aの舞い上がりが抑制され、捕集した固体粒子Aの排ガスGへの再混入が抑制される。
第2実施形態の排気ダクトにあっては、排ガスGの流れ方向の下流側に向けて長さが短くなる複数の分割還元剤注入配管93,94,95を設け、プロテクタ101,102,103を分割還元剤注入配管93,94,95及び各還元剤注入ノズル96,97,98における排ガスGの流れ方向の上流側に配置し、低反発網104を少なくとも排ガスGの流れ方向の最も上流側に配置される分割還元剤注入配管93におけるプロテクタ101の排ガスGの流れ方向の上流側に配置している。
従って、分割還元剤注入配管93,94,95及び各還元剤注入ノズル96,97,98に対する固体粒子Aの衝突を抑制して摩耗を低減することができると共に、少なくとも最も上流側に配置される分割還元剤注入配管93における排ガスGの流れ方向の上流側に低反発網104部を配置することで、この低反発網104に固体粒子Aを衝突させて落下させることで、排ガスG中に浮遊する固体粒子Aを減少させることができる。
第2実施形態の変形例として、各分割還元剤注入配管93,94,95及び排ガスGの流れ方向の上流側に設置したプロテクタ101,102,103を、第2水平煙道部13cの断面にて水平方向に設置位置をずらしてある。すなわち、排ガスGの下流に向けて、各分割還元剤注入配管93,94,95が、各プロテクタ101,102,103の略幅ずつ、断面の水平方向(図7の紙面垂直方向)にずらして設置されている。第2水平煙道部13cにおける排ガスGの上流側から見ると、各分割還元剤注入配管93,94,95に取り付けた各プロテクタ101,102,103が重複することなく隠れない配置となっている。
低反発網104は、各分割還元剤注入配管93,94,95の各プロテクタ101,102,103における排ガスGの流れ方向の上流側に配置している。このように、排ガス流れの上流側と下流側の間で位置をずらして低反発網62を取り付けたプロテクタ61を設置することで、第2水平煙道部13cの断面における各プロテクタ101,102,103による閉塞割合を増加しないので、排ガス流れの圧力損失を増加させることがなく、多くの排ガスGを低反発網104に衝突させて固体粒子Aを落下させることができるので、さらに容易に捕集することができる。
なお、上述した実施形態では、本発明の保護部材をプロテクタ61とし、低反発部を低反発網62として別部材として設けたが、この構成に限定されるものではなく、保護部材と低反発部とを一つの部材として構成してもよい。例えば、プロテクタ61における排ガスGの流れ方向の上流側の平面部を凹凸形状とすることで、低反発部を一体的に構成してもよい。
また、上述した実施形態にて、還元剤供給装置51とプロテクタ61と低反発網62を第2水平煙道部13cに設けたが、この位置に限定されるものではない。例えば、第2鉛直煙道部13dに配置してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明のボイラを石炭焚きボイラとしたが、固体燃料としては、バイオマスや石油コークス、石油残渣などを使用するボイラであってもよい。また、燃料として固体燃料に限らず、重質油などの油焚きボイラにも排ガスG中に固体粒子Aが発生するボイラに使用することができ、更には、燃料としてガス(副生ガス)も使用することができる。そして、これら燃料の混焼焚きにも適用することができる。
10 石炭焚きボイラ(ボイラ)
11 火炉
12 燃焼装置
13 煙道(排ガス通路)
13a 第1水平煙道部
13b 第1垂直煙道部
13c 第2水平煙道部
13d 第2垂直煙道部
13e 第3水平煙道部
13f 第3垂直煙道部
21,22,23,24,25 燃焼バーナ
41,42,43 過熱器(熱交換器)
44,45 再熱器(熱交換器)
46,47 節炭器(熱交換器)
48 ガスダクト
50 選択還元型触媒(脱硝触媒)
51,91 還元剤供給装置
55 第1ホッパ
56 第2ホッパ
61,101,102,103 プロテクタ(保護部材)
62,104 低反発網(低反発部、第1多孔板)
72,92 還元剤供給部
81,93,94,95 還元剤注入配管
93,94,95 分割還元剤注入配管(還元剤注入配管)
82,96,97,98 還元剤注入ノズル
83 サポート部材
85 舞い上がり防止網(舞い上がり防止部材、第2多孔板)
G 排ガス
A 固体粒子

Claims (10)

  1. 燃料の燃焼により生成される固体粒子を含んだ排ガスが流動する排ガス通路と、
    前記排ガス通路で前記排ガスに還元剤を供給する還元剤供給部を有する還元剤供給装置と、
    前記排ガス通路における前記還元剤供給装置より排ガスの流れ方向の下流側に設けられて前記還元剤と排ガス中の窒素酸化物との反応を促進させる脱硝触媒と、
    前記還元剤供給部より排ガスの流れ方向の上流側に設けられて前記還元剤供給部への前記排ガスの衝突を遮る保護部材と、
    前記保護部材より排ガスの流れ方向の上流側に設けられて前記保護部材より前記固体粒子との反発係数が小さい低反発部と、
    を備えることを特徴とする排気ダクト。
  2. 前記還元剤供給部は、排ガス中に還元剤を注入する複数の還元剤注入ノズルと、前記複数の還元剤注入ノズルに還元剤を供給する分割還元剤注入配管とを備え、前記分割還元剤注入配管の外側表面に排ガスの流れ方向の下流側に向けて前記複数の還元剤注入ノズルが配置され、
    前記保護部材は、前記分割還元剤注入配管及び前記複数の還元剤注入ノズルにおける排ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記低反発部は、少なくとも排ガスの流れ方向の最も上流側に配置される前記保護部材の排ガスの流れ方向の上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の排気ダクト。
  3. 前記分割還元剤注入配管及び前記保護部材は、排ガスの流れ方向に交差する水平方向にそれぞれずれて配置され、前記保護部材の上流側に前記低反発部が配置されることを特徴とする請求項2に記載の排気ダクト。
  4. 前記低反発部は、第1多孔板により構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排気ダクト。
  5. 前記第1多孔板は、金網部材により構成されることを特徴とする請求項4に記載の排気ダクト。
  6. 前記第1多孔板と前記保護部材との間に隙間が設けられることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の排気ダクト。
  7. 前記排ガス通路は、前記排ガスが水平方向に流れる前記排ガス通路の水平部と、前記水平部における前記排ガスの流れ方向の下流側に接続されて前記排ガスが鉛直方向に流れる前記排ガス通路の鉛直部とを備え、前記水平部に前記還元剤供給部が配置され、前記水平部と前記鉛直部の接続部に前記固体粒子を捕集するホッパが設けられ、前記還元剤供給部と前記ホッパとの間で、前記水平部の底面との間に所定の隙間を設けて舞い上がり防止部材が配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の排気ダクト。
  8. 前記舞い上がり防止部材は、第2多孔板により構成されることを特徴とする請求項7に記載の排気ダクト。
  9. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    前記火炉に配置される燃焼装置と、
    前記火炉における鉛直方向の上部に連結される請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の排気ダクトと、
    を備えることを特徴とするボイラ。
  10. 排ガス通路を流れる排ガスに含まれる固体粒子を除去する方法において、
    固体粒子を還元剤供給部に設けられる保護部材より排ガスの流れ方向の上流側に配置される低反発部に衝突させて落下させ、
    前記低反発部に衝突して落下した前記固体粒子を排ガスの流れにより前記排ガス通路の底面と隙間を有して設置される舞い上がり防止部材との間を通過させ、前記低反発部の排ガス流れ下流側に設けられるホッパにより前記固体粒子を捕集する、
    ことを特徴とする固体粒子の除去方法。
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