JP2015108475A - 熱交換器及びボイラ - Google Patents

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串岡 清則
Kiyonori Kushioka
清則 串岡
金巻 裕一
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裕一 金巻
宗洋 垣見
Munehiro Kakimi
宗洋 垣見
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Shinji Maehara
新時 前原
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Abstract

【課題】熱交換器及びボイラにおいて、伝熱管内への異物の侵入を抑制することで信頼性を向上させる。
【解決手段】蒸気が供給される入口管寄せ61と、熱交換した蒸気を排出する出口管寄せ62と、入口管寄せ61と出口管寄せ62を連結するように入口管寄せ61及び出口管寄せ62の長手方向に列設される複数の伝熱管63と、入口管寄せ61内に設けられて伝熱管63内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材としての堰部材63aとを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料と空気を燃焼させることで蒸気を生成するボイラにて、排ガスとの熱交換で蒸気を生成可能な熱交換器、並びに、この熱交換器を有するボイラに関するものである。
火力発電プラントにて、例えば、石炭焚きボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に燃焼バーナが上下方向に複数段にわたって配置されている。そして、火炉は、上部に煙道が設けられており、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器が設けられている。そのため、火炉での燃焼により発生した排ガスと伝熱管内を流れる水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができ、この蒸気を蒸気タービンに供給して駆動することで発電可能となっている。
このようなボイラにて、過熱器、再熱器、節炭器は、入口管寄せと出口管寄せを複数のU字形状をなす伝熱管により連結されて構成されている。蒸気(水)が入口管寄せから多数の伝熱管を流れて出口管寄せに流出するとき、煙道を流れる排ガスの熱を回収することで過熱される。
このようなボイラとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたボイラ伝熱管の異物捕集装置は、垂直に設けられた蒸気流路管の下端より所定距離上方位置に連絡管を接続し、蒸気流が連絡管を経て蒸気流路管を上昇するように構成し、伝熱管入口管寄の下端にスケールタンクを設け、伝熱管入口管寄を落下するスケールをスケールタンクに捕集するものである。
特開2011−169542号公報
ところで、蒸気が過熱器、再熱器、節炭器などを流動する間、壁面から剥離したスケールなどの異物が混入することがある。蒸気に異物が混入すると、蒸気が入口管寄せから伝熱管を介して出口管寄せに流れるとき、異物が伝熱管内に流入して留まり、この伝熱管の一部を閉塞してしまうおそれがある。伝熱管は、流路に異物が詰まると、蒸気の流量が低下して熱回収量が減少し、高温化してしまう。すると、伝熱管の温度が異常に上昇し、劣化してしまうおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、伝熱管内への異物の侵入を抑制することで信頼性を向上させる熱交換器及びボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の熱交換器は、流体が供給される入口管寄せと、熱交換した流体を排出する出口管寄せと、前記入口管寄せと前記出口管寄せを連結するように前記入口管寄せ及び前記出口管寄せの長手方向に列設される複数の伝熱管と、前記入口管寄せ内に設けられて前記伝熱管内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材と、を有することを特徴とするものである。
従って、流体が入口管寄せに供給され、この入口管寄せから複数の伝熱管を通って出口管寄せに流出するとき、伝熱管内を流れる流体と伝熱管の外側を流れる熱交換媒体との間で熱交換が行われる。このとき、入口管寄せに供給された流体に異物が混入していると、この異物は、抵抗部材により伝熱管内への侵入が阻止されることとなり、伝熱管内の閉塞を防止して信頼性を向上することができる。
本発明の熱交換器では、前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける前記伝熱管の連通部の周囲に設けられる堰部材を有することを特徴としている。
従って、入口管寄せにおける伝熱管の連通部の周囲に堰部材を設けることで、簡単に異物による伝熱管内の閉塞を防止することができる。
本発明の熱交換器では、前記伝熱管の端部が前記入口管寄せ内に突出することで前記堰部材が形成されることを特徴としている。
従って、入口管寄せ内に対する伝熱管の連結位置を調整することで、容易に堰部材を形成することができ、高コスト化を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記入口管寄せは、外側に突出してリング形状をなす連結部に前記伝熱管が連結され、前記堰部材は、リング形状をなして前記連結部から内側に突出して設けられることを特徴としている。
従って、入口管寄せと伝熱管との連結構造に変更することなく、堰部材を連結部の内側に突出して設けるだけでよく、既存の構成をそのままとして変更点の増加を抑制することで、高コスト化を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける前記伝熱管の連通部に設けられるストレーナを有することを特徴としている。
従って、入口管寄せにおける伝熱管の連通部にストレーナを設けるだけでよく、構造の複雑化及び高コスト化を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける流体入口部と前記伝熱管の連通部との間に設けられる邪魔板を有することを特徴としている。
従って、入口管寄せの流体入口部と伝熱管の連通部との間に邪魔板を設けることで、流体入口部から入口管寄せに流入した流体に異物が混入していると、この異物が邪魔板に排除されて直接伝熱管に流入することはなく、異物による伝熱管内の閉塞を防止することができる。
本発明の熱交換器では、前記入口管寄せの下部に異物回収部が設けられることを特徴としている。
従って、抵抗部材により伝熱管内への流入が阻止された異物は、異物回収部に回収されることとなり、異物による伝熱管内の閉塞を防止することができる。
また、本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、燃料を前記火炉内に向けて吹き込む燃焼装置と、前記火炉の煙道に設けられて排ガスの熱を回収して過熱蒸気を生成する前記熱交換器と、を有することを特徴とするものである。
従って、燃料を火炉内に向けて吹き込んで燃焼することで排ガスが生成され、熱交換器は、この排ガスの熱を回収して蒸気を生成する。このとき、入口管寄せに供給された流体に異物が混入していると、この異物は、抵抗部材により伝熱管内への侵入が阻止されることとなり、伝熱管内の閉塞を防止して信頼性を向上することができる。
本発明の熱交換器及びボイラによれば、入口管寄せ内に伝熱管内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材を設けるので、入口管寄せに供給された流体に異物が混入していると、この異物は、抵抗部材により伝熱管内への侵入が阻止されることとなり、伝熱管内の閉塞を防止して信頼性を向上することができる。
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図2は、過熱器を表す正面図である。 図3は、過熱器を表す側面図である。 図4は、入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。 図5は、第2実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。 図6は、第3実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。 図7は、第4実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。 図8は、第5実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る熱交換器及びボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。
第1実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を燃料として用い、この微粉炭をそれぞれ燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。なお、本発明は、この形式のボイラに限定されるものではなく、燃料として微粉炭以外の燃料を使用してもよい。
この第1実施形態において、図1に示すように、ボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。本実施形態にて、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。なお、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して微粉炭機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この微粉炭機31,32,33,34,35は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、石炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
そして、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37は、他端部に送風機38が装着されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
なお、本実施形態の燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、中心部に油燃料を噴射可能な油ノズルと、この油ノズルの外側に微粉燃料混合気を噴射可能な燃料ノズルと、この燃料ノズルの外側に2次空気を噴射可能な2次空気ノズルと、この2次空気ノズルの外側に3次空気を噴射可能な3次空気ノズルとを有している。従って、ボイラ起動時に、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、油燃料を火炉11内に噴射して火炎を形成し、その後、微粉燃料混合気と2次空気及び3次空気を火炉11内に噴射して火炎を形成している。
火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方に追加空気噴射装置41が設けられており、この追加空気噴射装置41に空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト42の端部が連結されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を分岐空気ダクト42から追加空気噴射装置41に供給することができる。
また、火炉11は、上部に煙道50が連結されており、この煙道50に、対流伝熱部(熱交換器)として排ガスの熱を回収するための過熱器(スーパーヒータ)51,52、再熱器53,54、節炭器(エコノマイザ)55,56,57が設けられており、火炉11での燃焼で発生した排ガスと水との間で熱交換が行われる。
煙道50は、その下流側に熱交換を行った排ガスが排出される排ガス管58が連結されている。この排ガス管58は、空気ダクト37との間にエアヒータ59が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、排ガス管58を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
なお、排ガス管58は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
このように構成されたボイラ10にて、微粉炭機31,32,33,34,35が駆動すると、供給された石炭が粉砕され、生成された微粉炭が搬送用空気により微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。
すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第1火炎旋回流を形成する。また、追加空気噴射装置41は、追加空気を火炉11における第1火炎旋回流及び還元領域Bの上方に吹き込み、燃焼制御を行う。この火炉11では、微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。
このとき、火炉11にて、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、燃焼領域Aの上方の還元領域Bが還元雰囲気に保持される。そのため、微粉燃料混合気の燃焼により発生したNOxがこの還元領域Bで還元される。そして、追加空気噴射装置41は、火炉11内における還元領域Bの上方に追加空気を吹き込む。すると、還元領域Bにて、排ガスと追加空気が反応することで微粉燃料の酸化燃焼が完結され、微粉燃料の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
そして、図示しない給水ポンプから供給された水は、節炭器55,56,57によって予熱された後、図示しない蒸気ドラムに供給され火炉壁の各水管(図示せず)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。更に、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器51,52に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器51,52で生成された過熱蒸気は、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。また、タービンでの膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器53,54に導入され、再度過熱されてタービンに戻される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道50の節炭器55,56,57を通過した排ガスは、排ガス管58にて、図示しない脱硝装置にて、触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
ここで、上述したボイラ10における過熱器51について詳細に説明する。図2は、過熱器を表す正面図、図3は、過熱器を表す側面図、図4は、入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。
図2及び図3に示すように、過熱器51は、入口管寄せ61と出口管寄せ62と複数の伝熱管63とを有している。入口管寄せ61は、円筒部における長手方向の両端部が閉塞された中空形状をなし、上部に蒸気ライン(図示略)から蒸気を供給する蒸気配管71の下流側端部が連結されている。出口管寄せ62は、入口管寄せ61と同様に、円筒部における長手方向の両端部が閉塞された中空形状をなし、上部に生成した過熱蒸気を排出する蒸気連絡管72の上流側端部が連結されている。入口管寄せ61と出口管寄せ62は、並行をなすように水平方向に並んで配置されている。
複数の伝熱管63は、所定長さを有してU字形状をなし、一端部が入口管寄せ61の下部に連結され、他端部が出口管寄せ62の下部に連結されている。この複数の伝熱管63は、入口管寄せ61と出口管寄せ62を連結するように各管寄せ61,62の長手方向に所定間隔を空けて列設されている。なお、図3及び図4には、伝熱管63を各管寄せ61,62の長手方向に沿って複数連結したが、伝熱管63を各管寄せ61,62の下部の周方向に沿って複数連結してもよい。
図4に示すように、過熱器51は、入口管寄せ61内に各伝熱管63内への異物Sの侵入を阻止可能な抵抗部材が設けられている。即ち、入口管寄せ61は、円筒部61aと、この円筒部61aにおける長手方向の両端部に固定される蓋部61bとにより構成され、内部に中空部Hが形成されている。入口管寄せ61は、円筒部61aの下部に開口を形成するようにリング形状をなす連結部61cが外側に突出するように形成されている。
伝熱管63は、一端部が入口管寄せ61の連結部61c内に嵌合し、溶接により固定されている。この場合、伝熱管63は、一端部が連結部61cから入口管寄せ61内に突出することで、伝熱管63は、一端部が堰部材63aとして形成される。即ち、抵抗部材としての堰部材(伝熱管63の一端部)63aは、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に設けられることとなる。
そのため、図2及び図3に示すように、蒸気配管71から過熱器51の入口管寄せ61に供給された蒸気(流体)は、複数の伝熱管63を通って出口管寄せ62に移動するとき、外部の排ガスの熱を回収することで過熱される。このとき、図4に示すように、入口管寄せ61に供給された蒸気にスケールなどの異物Sが混入していると、この異物Sは、入口管寄せ61内に流入した後、内面に沿って下降する。しかし、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に堰部材(伝熱管63の一端部)63aが設けられているため、異物Sは、この堰部材63aに堰き止められて伝熱管63内への侵入が阻止される。
このように第1実施形態の過熱器にあっては、蒸気が供給される入口管寄せ61と、熱交換した蒸気を排出する出口管寄せ62と、入口管寄せ61と出口管寄せ62を連結するように入口管寄せ61及び出口管寄せ62の長手方向に列設される複数の伝熱管63と、入口管寄せ61内に設けられて伝熱管63内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材としての堰部材63aとを設けている。
従って、蒸気が入口管寄せ61に供給され、この蒸気に異物Sが混入していたとしても、この異物Sは、堰部材63aにより伝熱管63内への侵入が阻止されることとなり、異物Sによる伝熱管63内の閉塞を防止し、過熱器51の信頼性を向上することができる。
第1実施形態の過熱器では、堰部材63aを入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に設けている。従って、簡単に異物Sによる伝熱管63内の閉塞を防止することができる。
第1実施形態の過熱器では、伝熱管63の一端部を入口管寄せ61内に突出することで堰部材63aを形成している。従って、入口管寄せ61内に対する伝熱管63の連結位置を調整することで、容易に堰部材63aを形成することができ、高コスト化を抑制することができる。
また、第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、燃料を火炉11内に向けて吹き込む燃焼装置12と、火炉11の煙道50に設けられて排ガスの熱を回収して過熱蒸気を生成する過熱器51を設けている。
従って、燃焼装置12が固体燃料と燃焼用空気を混合した燃料ガスを火炉11内に向けて吹き込んで燃焼することで排ガスが生成され、過熱器51は、この排ガスの熱を回収して過熱蒸気を生成する。このとき、入口管寄せ61に供給された蒸気に異物Sが混入していたとしても、この異物Sは、堰部材63aにより伝熱管63内への侵入が阻止されることとなり、異物Sによる伝熱管63内の閉塞を防止し、過熱器51の信頼性を向上することができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図5に示すように、入口管寄せ61は、上部に蒸気を供給する蒸気配管71が連結されている。入口管寄せ61は、円筒部61aの下部に開口を形成するようにリング形状をなす連結部61cが外側に突出するように形成されている。伝熱管63は、一端部63aが入口管寄せ61の連結部61cに嵌合し、溶接により固定されている。
また、入口管寄せ61は、リング形状をなす堰部材64が連結部61cから内側に突出して設けられている。即ち、抵抗部材としての堰部材64は、入口管寄せ61の内側に連結部61cと同心状をなして配置され、溶接により固定されることで、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に設けられることとなる。
そのため、蒸気配管71から入口管寄せ61に供給された蒸気(流体)にスケールなどの異物Sが混入していると、この異物Sは、入口管寄せ61内に流入した後、内面に沿って下降する。しかし、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に堰部材64が設けられているため、異物Sは、この堰部材64に堰き止められて伝熱管63内への侵入が阻止される。
このように第2実施形態の過熱器にあっては、入口管寄せ61は、外側に突出してリング形状をなす連結部61cが形成され、この連結部61cに伝熱管63が連結される一方、連結部61cから内側に突出してリング形状をなす堰部材64が固定されている。
従って、蒸気が入口管寄せ61に供給され、この蒸気に異物Sが混入していたとしても、この異物Sは、堰部材64により伝熱管63内への侵入が阻止されることとなり、異物Sによる伝熱管63内の閉塞を防止し、過熱器51の信頼性を向上することができる。また、入口管寄せ61と伝熱管63との連結構造に変更することなく、堰部材64を連結部61cの内側に突出して設けるだけでよく、既存の構成をそのままとして変更点の増加を抑制することで、高コスト化を抑制することができる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図6に示すように、入口管寄せ61は、上部に蒸気を供給する蒸気配管71が連結されている。入口管寄せ61は、円筒部61aの下部に開口を形成するようにリング形状をなす連結部61cが外側に突出するように形成されている。伝熱管63は、一端部63aが入口管寄せ61の連結部61cの端面に密着し、溶接により固定されている。
また、入口管寄せ61は、三角錐形状をなすストレーナ(抵抗部材)65が連結部61cから内側に突出して設けられている。このストレーナ65は、網目状をなし、上方に突出することで十分に大きな表面積を確保している。
そのため、蒸気配管71から入口管寄せ61に供給された蒸気(流体)にスケールなどの異物Sが混入していると、この異物Sは、入口管寄せ61内に流入した後、内面に沿って下降する。しかし、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部にストレーナ65が設けられているため、異物Sは、このストレーナ65に止められて伝熱管63内への侵入が阻止される。
このように第3実施形態の過熱器にあっては、入口管寄せ61は、抵抗部材としてのストレーナ65を入口管寄せ61における伝熱管63の連通部に設けている。
従って、蒸気が入口管寄せ61に供給され、この蒸気に異物Sが混入していたとしても、この異物Sは、ストレーナ65により伝熱管63内への侵入が阻止されることとなり、異物Sによる伝熱管63内の閉塞を防止し、過熱器51の信頼性を向上することができる。また、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部にストレーナ65を設けるだけでよく、構造の複雑化及び高コスト化を抑制することができる。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す一部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態において、図7に示すように、入口管寄せ61は、上部に蒸気を供給する蒸気配管71が連結されている。入口管寄せ61は、円筒部61aの下部に開口を形成するようにリング形状をなす連結部61cが外側に突出するように形成されている。伝熱管63は、一端部63aが入口管寄せ61の連結部61cに嵌合し、溶接により固定されている。この場合、伝熱管63は、一端部が連結部61cから入口管寄せ61内に突出することで、伝熱管63の一端部が堰部材63aとして形成される。
また、入口管寄せ61は、抵抗部材として、蒸気配管71の連通部(蒸気入口部)と伝熱管63の連結部(連通部)61cとの間に邪魔板81が設けられている。この邪魔板81は、入口管寄せ61内の上方の内側で、円筒部61aと同様に湾曲した形状をなしている。そして、邪魔板81は、入口管寄せ61内の長手方向に沿って配置され、円筒部61aの上部内面から取付部材82により垂下するように固定されている。
そのため、蒸気配管71から入口管寄せ61に供給された蒸気にスケールなどの異物Sが混入していると、この異物Sは、入口管寄せ61内に流入した後、邪魔板81に沿って案内され、入口管寄せ61の下部内面に沿って下降する。しかし、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に堰部材(伝熱管63の一端部)63aが設けられているため、異物Sは、この堰部材63aに堰き止められて伝熱管63内への侵入が阻止される。
このように第4実施形態の過熱器にあっては、入口管寄せ61内に伝熱管63の一端部を突出させて固定することで、この一端部が抵抗部材としての堰部材63aを形成すると共に、入口管寄せ61における蒸気配管71の連結部と伝熱管63の連結部61cとの間に邪魔板81を設けている。
従って、蒸気が入口管寄せ61に供給され、この蒸気に異物Sが混入していたとしても、この異物Sは、邪魔板81に排除されて直接伝熱管63に流入することはなく、また、異物Sが入口管寄せ61の内面に落下しても、この異物Sは、堰部材63aにより伝熱管63内への侵入が阻止されることとなる。
[第5実施形態]
図8は、第5実施形態の過熱器における入口管寄せと伝熱管の連結部を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第5実施形態において、図8に示すように、入口管寄せ61は、上部に蒸気を供給する蒸気配管71が連結され、下部に複数の伝熱管63が連結されている。入口管寄せ61は、図示しないが、上述したいずれかの実施形態の抵抗部材が設けられている。
また、入口管寄せ61は、下部に異物回収部91が設けられている。この異物回収部91は、入口管寄せ61の下部における各伝熱管63の間に固定されており、入口管寄せ61の下部に凹部(ポケット)として形成されている。
そのため、蒸気配管71から入口管寄せ61に供給された蒸気にスケールなどの異物が混入していると、この異物は、入口管寄せ61内に流入した後、内面に沿って下降する。しかし、入口管寄せ61における伝熱管63の連通部の周囲に抵抗部材(図示略)が設けられているため、異物は、この抵抗部材に堰き止められて伝熱管63内への侵入が阻止される。そして、この異物は、異物回収部91に回収される。
このように第5実施形態の過熱器にあっては、入口管寄せ61内に伝熱管63内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材を設けると共に、入口管寄せ61の下部に異物回収部91を設けている。
従って、蒸気が入口管寄せ61に供給され、この蒸気に異物が混入していたとしても、この異物は、抵抗部材により伝熱管63内への侵入が阻止されることとなる。また、この抵抗部材により伝熱管63内への流入が阻止された異物は、異物回収部91に回収されることとなり、異物による伝熱管63内の閉塞を防止することができる。
なお、上述した実施形態では、入口管寄せ61に対して連結部61cを一体に設けたが、別体に設けて溶接により固定してもよい。また、入口管寄せ61に対して堰部材64を別体に設けて溶接により固定したが、一体に設けてもよい。また、上述した実施形態では、1個の伝熱管に対して1個の抵抗部材を設けたが、複数の伝熱管に対して1個の抵抗部材を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明の熱交換器を過熱器として説明したが、再熱器や節炭器に適用してもよい。また、本発明の熱交換器を微粉炭焚きボイラに適用したが、この形式のボイラに限定されるものではなく、他のボイラであってもよく、燃料も石炭に限らず、油やバイオマスなどを用いてもよい。
10 ボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
21,22,23,24,25 燃焼バーナ
50 煙道
51,52 過熱器(熱交換器)
53,54 再熱器(熱交換器)
55,56,57 節炭器(熱交換器)
61 入口管寄せ
62 出口管寄せ
63 伝熱管
63a 一端部、堰部材(抵抗部材)
64 堰部材(抵抗部材)
81 邪魔板(抵抗部材)
91 異物回収部

Claims (8)

  1. 流体が供給される入口管寄せと、
    熱交換した流体を排出する出口管寄せと、
    前記入口管寄せと前記出口管寄せを連結するように前記入口管寄せ及び前記出口管寄せの長手方向に列設される複数の伝熱管と、
    前記入口管寄せ内に設けられて前記伝熱管内への異物の侵入を阻止可能な抵抗部材と、
    を有することを特徴とする熱交換器。
  2. 前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける前記伝熱管の連通部の周囲に設けられる堰部材を有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記伝熱管の端部が前記入口管寄せ内に突出することで前記堰部材が形成されることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記入口管寄せは、外側に突出してリング形状をなす連結部に前記伝熱管が連結され、前記堰部材は、リング形状をなして前記連結部から内側に突出して設けられることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  5. 前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける前記伝熱管の連通部に設けられるストレーナを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記抵抗部材は、前記入口管寄せにおける流体入口部と前記伝熱管の連通部との間に設けられる邪魔板を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記入口管寄せの下部に異物回収部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    燃料を前記火炉内に向けて吹き込む燃焼装置と、
    前記火炉の煙道に設けられて排ガスの熱を回収して過熱蒸気を生成する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の熱交換器と、
    を有することを特徴とするボイラ。
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