JP2017150618A - レンジ切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトバイワイヤシステムの構造を単純化するとともに、電力供給系統の異常で電力が供給されない場合においてもシフトレンジの位置を切り替えることができるレンジ切替装置を得る。
【解決手段】電動機221と、電動機221の駆動により回転する駆動軸222と、駆動軸222に発生したトルクを増幅して出力する減速歯車装置23と、自動変速機のシフトシャフトに噛み合って設けられ、減速歯車装置23によって増幅されたトルクをシフトシャフト31に伝達する出力軸24と、ハンドル261を有し、ハンドル261が操作されることによって出力軸24を回動させる補助駆動装置26とを備え、補助駆動装置26は、当接部28と、当接部28に当接することによって出力軸24の回動を規制するストッパとを有している。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両の自動変速機のシフトレンジを、電気信号を介して切り替えるシフトバイワイヤシステムにおけるレンジ切替装置に関する。
近年、車両制御において、車両操縦者の指令により車両の自動変速機のシフトレンジを、電気信号を介して切り替えるシフトバイワイヤシステムが採用されている。車両に対しては、何らかの要因により異常が生じた場合であっても、確実に停車させることができ、また、牽引可能であることが要求される。シフトバイワイヤシステムを使用しない従来の車両の場合には、自動変速機のシフトレンジの位置をパーキングにする、または、パーキングブレーキを使用することにより、車両の停車が可能である。また、自動変速機のシフトレンジの位置をパーキングから他へ切り替えることで、車両を容易に牽引することが可能となる。
これに対して、シフトバイワイヤシステムが適用された車両の場合には、自動変速機のシフトレンジの位置が電気的に切り替えられるので、例えば、バッテリ上がりまたは断線など、電源または電力供給系統に異常が生じると、自動変速機のシフトレンジの位置の切替が困難となる。このため、シフトバイワイヤシステムが適用された車両においても、何らかの要因で車両に異常が生じた場合に、自動変速機のシフトレンジの位置を切り替えることができるレンジ切替装置が求められている。
従来、電力供給系統に異常が生じた場合に自動変速機のシフトレンジの位置を切り替える方法として、シフトバイワイヤシステムが手動操作手段を備え、電気モータの駆動によるシフトレンジの操作時には手動操作手段にシフトレンジ操作部の動きを伝えず、電気モータが機能しない時には手動操作手段の操作に基づきシフトレンジ操作部を機械的に連動させて、手動操作手段によるシフトレンジの位置の切替を可能としている。これにより、車両を安全かつ確実に停車させることができ、かつ、駐車された車両を、例えば、牽引などにより容易に移動することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−327843号公報
しかしながら、電力供給系統の異常で電力が供給されない場合に手動操作手段の操作に基づきシフトレンジ操作部を機械的に連動させる従来のレンジ切替装置では、電磁クラッチをウォームギヤおよびウォームホイールとシフトレンジ操作部との間に配置して、ウォームギヤおよびウォームホイールからシフトレンジ操作部を解放した状態にすることによって、手動操作手段によるシフトレンジの位置を切り替えるものであるので、非常時のみに使用される電磁クラッチが必要となり、シフトバイワイヤシステムの構造が複雑化し、その結果、シフトバイワイヤシステムのコストの増加を招くという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、シフトバイワイヤシステムの構造を単純化するとともに、電力供給系統の異常で電力が供給されない場合においてもシフトレンジの位置を切り替えることができるレンジ切替装置を提供するものである。
この発明に係るレンジ切替装置は、電動機と、電動機の駆動により回転する駆動軸と、駆動軸に発生したトルクを増幅して出力する減速歯車装置と、自動変速機のシフトシャフトに噛み合って設けられ、減速歯車装置によって増幅されたトルクをシフトシャフトに伝達する出力軸と、手動操作部を有し、手動操作部が操作されることによって出力軸を回動させる補助駆動装置とを備え、補助駆動装置は、当接部と、自動変速機のシフトレンジの位置が予め設定された位置であるときに対応する位置に手動操作部が操作された場合に、当接部に当接することによって出力軸の回動を規制するストッパとを有している。
この発明に係るレンジ切替装置によれば、レンジ切替装置への電力供給系統に異常が発生して、駆動軸を駆動させる電動機が正常に動作しない場合であっても、手動操作部を操作してストッパが当接部に当接するまで出力軸を回動させることによって、シフトレンジの位置を切り替えることができる。これにより、シフトバイワイヤシステムの構造が複雑化することなく、電力供給系統の異常で電力が供給されない場合においてもシフトレンジの位置を切り替えることができる。
この発明の実施の形態1に係るレンジ切替装置を備えたシフトレンジ切替システムを示す全体構成図である。 図1のレンジ切替装置を示す側断面図である。 図2のレンジ切替装置の他の状態を示す側断面図である。 図2のレバーを示す平面図である。 図2のレバーが変位した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。 図6のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合のアームを示す平面図である。 図6のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングにある場合のアームを示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。 図9のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合の補助駆動歯車を示す平面図である。 図9のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングである場合の補助駆動歯車を示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。 図12のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合の補助駆動部を示す平面図である。 図12のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングにある場合の補助駆動部を示す平面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るレンジ切替装置を備えたシフトレンジ切替システムを示す全体構成図である。シフトレンジ切替システム1は、レンジ切替装置2と、レンジ切替装置2の駆動によって変位するディテント機構3と、ディテント機構3の変位にともなって動作するパーキング機構4と、ディテント機構3の変位にともなって動作する油圧制御機構5とを備えている。
レンジ切替装置2は、例えば、車両に搭載される自動変速機に取り付けられるように構成されている。レンジ切替装置2は、車両操作者によって選択されるレンジ選択手段であるシフトレバーからの電気信号であるシフト信号が供給されるコネクタ21を備えている。
ディテント機構3は、レンジ切替装置2の駆動によって回動するシフトシャフト31と、シフトシャフト31に固定された略扇形状のディテントプレート32と、ディテントプレート32に形成された複数の凹部33に挿入されるディテントスプリング34とを備えている。ディテントスプリング34は、板ばねとして作用する。凹部33には、ディテントスプリング34の先端部が凹部33に押し付けられて挿入される。これにより、ディテントプレート32の位置が維持される。
パーキング機構4は、ディテントプレート32に連結されたパーキングロッド41と、パーキングロッド41の先端部に設けられた円錐部42と、円錐部42の変位にともなってシーソー運動するパーキングポール43と、パーキングポール43と噛み合うパーキングギヤ44とを備えている。パーキングロッド41は、ディテントプレート32の正逆の回動運動にともなって変位する。円錐部42は、パーキングロッド41の変位にともなって変位する。パーキングポール43は、軸431を有しており、円錐部42の変位にともなって軸431を中心して上下にシーソー運動する。パーキングポール43は、凸部432を有している。パーキングギヤ44には、複数の溝441が並べて形成されている。パーキングポール43は、パーキングポール43がシーソー運動することによって、凸部432が溝441に嵌め合されたり、凸部432が溝441から離脱したりする。これにより、パーキング機構4のロックとアンロックとが達成される。パーキング機構4のロックとアンロックとが達成されることによって、パーキングギヤ44の回転を阻止したり、パーキングギヤ44の回転が可能となったりする。
油圧制御機構5は、バルブボディ51と、バルブボディ51内に往復移動可能に設けられたスプール弁52とを備えている。スプール弁52が移動することによって、バルブボディ51に形成された油路53が切り替えられて、シフトレンジの位置が、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)などに切り替えられる。バルブボディ51には、ディテントスプリング34が固定されている。スプール弁52は、ディテントプレート32に連結されている。したがって、スプール弁52は、ディテントプレート32の正逆の回動運動に伴って変位する。
以上のように、このシフトレンジ切替システム1においては、ディテントプレート32を介してシフトシャフト31およびスプール弁52が連動しているので、シフトシャフト31の回転角度を制御することによって、スプール弁52の位置を制御し、シフトレンジを予め設定された位置に配置することが可能となる。
次に、レンジ切替装置2の構成および動作について説明する。図2は図1のレンジ切替装置2を示す側断面図、図3は図2のレンジ切替装置2の他の状態を示す側断面図である。図において、レンジ切替装置2は、電動機221および電動機221の駆動によって回転する駆動軸222を有する主駆動装置22と、駆動軸222のトルクを増幅して出力する減速歯車装置23と、減速歯車装置23で増幅されたトルクを、車両のシフトシャフト31に伝達する出力軸24と、出力軸24の回転角度を検出する回転角度検出装置25と、電動機221の駆動力を用いることなく、予め設定されたシフトレンジの位置に対応する位置に出力軸24を回動させる手動操作部であるハンドル261を駆動源として含む補助駆動装置26と、主駆動装置22、減速歯車装置23、出力軸24および回転角度検出装置25を囲む筐体27とを備えている。筐体27は、ハウジング271と、カバー272とから構成されている。
電動機221は、永久磁石を用いたブラシレスモータとなっている。電動機221は、回転可能に支持されたロータ223と、ロータ223に固定された磁石224と、ロータの回転中心と同心上に配置されたステータ225とを有している。ロータ223は、駆動軸222に固定されている。磁石224は、ロータ223に接着等の手段によって固定されている。また、主駆動装置22は、筐体27に設けられた転がり軸受226および転がり軸受227をさらに備えている。駆動軸222は、転がり軸受226および転がり軸受227を介して筐体27に回転可能に支持されている。出力軸24および駆動軸222のそれぞれの軸中心は、軸に垂直な方向に離れて配置されている。
ステータ225は、ステータコア228と、ステータコア228に設けられたコイル229とを備えている。ステータコア228は、径方向に延びる複数のステータティースを有している。コイル229は、各ステータティースに巻き回されている。コイル229は、U相、V相およびW相からなる三相結線を構成している。
減速歯車装置23は、遊星歯車減速機構および平歯車減速機構から構成されている。具体的には、減速歯車装置23は、駆動軸222に取り付けられた太陽歯車231と、太陽歯車231と噛み合う遊星歯車232と、遊星歯車232と噛み合う内歯車溝が内周面に形成された環状歯車233と、遊星歯車232を自転および公転可能に支持するキャリア234と、キャリア234における遊星歯車232と反対側に取り付けられたキャリア結合歯車235と、出力軸24に固定され、キャリア結合歯車235と噛み合う第1歯車溝である内歯車溝が形成されたレバー236とを備えている。
回転角度検出装置25は、出力軸24の端部に設けられた磁石251と、磁石251に対向して筐体27に設けられた検出装置本体252とを備えている。磁石251と検出装置本体252とは、同軸上に配置されている。検出装置本体252が出力軸24とともに回転する磁石251の磁束の方向を検知することによって、回転角度検出装置25は、シフトレンジの位置を検出する。
補助駆動装置26は、手動によるシフトレンジの位置の切替を可能するものである。補助駆動装置26は、操作されるハンドル261と、ハンドル261が操作されることによって回転する補助駆動軸262とを備えている。補助駆動軸262は、駆動軸222に形成された穴に挿入される。穴は、回り止め形状に形成されている。補助駆動軸262は、穴の回り止め形状に嵌合可能に形成されている。また、補助駆動装置26は、電動機221が正常に動作する場合に、補助駆動軸262が引き抜かれた駆動軸222の穴を覆う保護栓263をさらに備えている。ハンドル261を操作することによって補助駆動軸262に発生するトルクは、駆動軸222および減速歯車装置23を介して出力軸24に伝達される。
図4は図2のレバー236を示す平面図、図5は図2のレバー236が変位した状態を示す平面図である。レンジ切替装置2は、筐体27に設けられた当接部28と、当接部28を変位させる調整ねじ29とをさらに備えている。当接部28は、調整ねじ29を回転させることによって、筐体27に対する位置が変化する。当接部28は、シフトレンジの位置が予め設定された位置であるパーキングである場合にレバー236に当接するように配置されている。したがって、この例では、レバー236は、ストッパとしての機能を有している。
調整ねじ29による筐体27に対する当接部28の位置の調整は、レンジ切替装置2が車両または自動変速機に取り付けられた状態で、ディテントプレート32がパーキングに対応した位置にある状態で行う。
このレンジ切替装置2において、レンジ切替装置2への電力供給が正常の場合には、電動機221の駆動により発生するトルクが、太陽歯車231、遊星歯車232、環状歯車233およびキャリア234を介して減速され、キャリア結合歯車235に伝達される。キャリア結合歯車235に伝達されたトルクは、キャリア結合歯車235と噛み合う内歯車溝が形成されレバー236によって減速され、出力軸24に伝達される。また、レンジ切替装置2への供給電圧の低下などにより、主駆動装置22によるシフトレンジの位置の切替が実行できないと判断された場合には、補助駆動装置26を用いて手動によるシフトレンジの位置の切替に移行する。
キャリア結合歯車235とレバー236の噛合い位置は、図3に示すシフトレンジの位置がドライブである場合に対応する噛合状態、図4に示すシフトレンジの位置がパーキングである場合に対応する噛合状態、または、これらの間となる、シフトレンジの位置がリバースまたはニュートラルである場合に対応する噛合状態となり、手動操作によるシフトレンジの位置は、当接部28とレバー236との当接する位置までハンドル261を回すことで、シフトレンジの位置のパーキングへの切替を行う。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るレンジ切替装置によれば、手動によるシフトレンジの位置の切替を可能とする補助駆動装置26を設けることで、レンジ切替装置2への供給電圧が低下し、電動機221でシフトレンジの位置の切替を行うことが困難となった場合であっても、補助駆動装置26にて駆動することで、シフトレンジの位置を切り替えることができ、これにより車両を安全に停止させることができる。また、レンジ切替装置2への供給電源が正常な場合に復帰し、電動機221によるシフトレンジの位置の切替が実行可能と判断された場合に、特別な操作を必要とせず通常のシフトレンジの位置の切替が実行可能となる。これにより、シフトバイワイヤシステムの構造が複雑化することなく、電力供給系統の異常で電力が供給されない場合においてもシフトレンジの位置を切り替えることができる。
また、ハンドル261が駆動軸222に対して取外し可能となっているので、ドライバーまたは同乗者以上の第三者によるシフトレンジの位置の切替を防止し、盗難防止の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。実施の形態2では、手動によるシフトレンジの位置の切替を可能とする補助駆動装置26は、出力軸24から径方向に延びたアーム264と、アーム264に固定された手動操作部であるシャフト265とを備えている。この例では、アーム264がストッパの機能を有している。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図7は図6のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合のアーム264を示す平面図、図8は図6のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングにある場合のアーム264を示す平面図である。シャフト265を操作すると、アーム264が出力軸24を中心に回動する。これにより、出力軸24が回動する。アーム264は、シフトレンジの位置がパーキングである場合に、当接部28に当接する。アーム264が当接部28に当接することによって、アーム264の回動が規制される。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るレンジ切替装置によれば、補助駆動装置26のアーム264が出力軸24に接続されているので、実施の形態1と比較して、手動操作による回動回数を抑えることができる。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。実施の形態3では、手動によりシフトレンジの位置の切替を可能とする補助駆動装置26は、レバー236に形成された第2歯車溝237と噛み合う補助駆動歯車266をさらに備えている。補助駆動軸262は、補助駆動歯車266に固定されている。ハンドル261を操作して補助駆動軸262が回動すると、補助駆動歯車266が回動する。補助駆動歯車266が回動することによって、レバー236が回動して、出力軸24が回動する。つまり、ハンドル261を回すことで補助駆動装置26も発生するトルクがレバー236を介して出力軸24に伝達される。
図10は図9のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合の補助駆動歯車266を示す平面図、図11は図9のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングである場合の補助駆動歯車266を示す平面図である。補助駆動歯車266は、シフトレンジの位置がパーキングである場合に当接部28と当接してそれ以上の回動を阻止するためのストッパ267を有している。
レバー236における第2歯車溝237が形成されている範囲は、シフトレンジの位置がドライブとパーキングとの間で変位する間、第2歯車溝237と補助駆動歯車266とが噛み合う範囲となっている。したがって、第2歯車溝237と補助駆動歯車266は、シフトレンジの位置が、ドライブ、リバース、ニュートラルおよびパーキングである場合に、互いに噛み合う。これにより、手動操作によるシフトレンジの位置は、ストッパ267と当接部28との当接するまでハンドル261を操作することで、パーキングへと切り替えることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係るレンジ切替装置によれば、補助駆動装置26が減速歯車装置23を介さずに出力軸24を回動させるので、実施の形態1と比較して、手動操作による回動回数を抑えることができる。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4に係るレンジ切替装置を示す側断面図である。実施の形態4では、手動によるシフトレンジの位置の切替を可能とする補助駆動装置26が、キャリア結合歯車235と噛み合う第3歯車溝が形成された補助駆動部268をさらに備えている。補助駆動軸262は、補助駆動部268に固定されている。ハンドル261を操作して補助駆動軸262が回動すると、補助駆動部268が回動する。補助駆動部268が回動することによって、キャリア結合歯車235が回動し、レバー236が出力軸24を中心に回動する。その結果、出力軸24が回動する。つまり、ハンドル261を回すことで補助駆動装置26に発生するトルクがキャリア結合歯車235を介してレバー236を回動し、出力軸24に伝達される。
図13は図12のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がドライブにある場合の補助駆動部268を示す平面図、図14は図12のレンジ切替装置においてシフトレンジの位置がパーキングにある場合の補助駆動部268を示す平面図である。補助駆動部268は、シフトレンジの位置がパーキングである場合に当接部28と当接してそれ以上の回動を阻止するためのストッパ269を有している。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係るレンジ切替装置によれば、補助駆動装置26は、遊星歯車減速機構を介さずに、平歯車減速機構を介しているので、実施の形態1と比較して、手動操作による回動回数を抑えることができ、また、実施の形態2と比較して、手動操作による発生トルクを増幅して出力軸に伝達することができるので、手動操作をより容易に行うことができる。
なお、各上記実施の形態では、電動機が正常作動時にはハンドル261および補助駆動軸262をレンジ切替装置2から取り外す構成について説明したが、これに限定されるものではなく、ハンドル261および補助駆動軸262はレンジ切替装置2に常に取り付けられている構成であってもよい。
また、上記実施の形態3および上記実施の形態4では、補助駆動装置26によって発生するトルクを出力軸24へ歯車機構が伝達する構成について説明したが、歯車機構に限らず、例えば、ベルトまたはスプロケットなどによるトルク伝達機構であってもよい。また、歯車機構の速比は、減速の場合には、手動操作によるトルクを増幅して出力軸24に伝達することが可能となり、手動操作を容易に行うことができる。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形したり、省略したりすることが可能である。
1 シフトレンジ切替システム、2 レンジ切替装置、3 ディテント機構、4 パーキング機構、5 油圧制御機構、21 コネクタ、22 主駆動装置、23 減速歯車装置、24 出力軸、25 回転角度検出装置、26 補助駆動装置、27 筐体、28 当接部、29 調整ねじ、31 シフトシャフト、32 ディテントプレート、33 凹部、34 ディテントスプリング、41 パーキングロッド、42 円錐部、43 パーキングポール、44 パーキングギヤ、51 バルブボディ、52 スプール弁、53 油路、221 電動機、222 駆動軸、223 ロータ、224 磁石、225 ステータ、226 転がり軸受、227 転がり軸受、228 ステータコア、229 コイル、231 太陽歯車、232 遊星歯車、233 環状歯車、234 キャリア、235 キャリア結合歯車、236 レバー、237 第2歯車溝、251 磁石、252 検出装置本体、261 ハンドル、262 補助駆動軸、263 保護栓、264 アーム、265 シャフト、266 補助駆動歯車、267 ストッパ、268 補助駆動部、269 ストッパ、271 ハウジング、272 カバー、431 軸、432 凸部、441 溝。
この発明に係るレンジ切替装置は、電動機と、電動機の駆動により回転する駆動軸と、駆動軸に発生したトルクを増幅して出力する減速歯車装置と、自動変速機のシフトシャフトに噛み合って設けられ、減速歯車装置によって増幅されたトルクをシフトシャフトに伝達する出力軸と、手動操作部を有し、手動操作部が操作されることによって出力軸を回動させる補助駆動装置とを備え、補助駆動装置は、当接部と、自動変速機のシフトレンジの位置が予め設定された位置であるときに対応する位置に手動操作部が操作された場合に、当接部に当接することによって出力軸の回動を規制するストッパとを有し、補助駆動装置は、駆動軸に設けられ駆動軸とともに回転する補助駆動軸を有し、手動操作部は、手動操作部が操作されることによって補助駆動軸を回転させ、出力軸は、補助駆動軸のトルクが駆動軸および減速歯車装置を介して伝達されることによって回動する

Claims (8)

  1. 電動機と、
    前記電動機の駆動により回転する駆動軸と、
    前記駆動軸に発生したトルクを増幅して出力する減速歯車装置と、
    自動変速機のシフトシャフトに噛み合って設けられ、前記減速歯車装置によって増幅された前記トルクを前記シフトシャフトに伝達する出力軸と、
    手動操作部を有し、前記手動操作部が操作されることによって前記出力軸を回動させる補助駆動装置と
    を備え、
    前記補助駆動装置は、当接部と、前記自動変速機のシフトレンジの位置が予め設定された位置であるときに対応する位置に前記手動操作部が操作された場合に、前記当接部に当接することによって前記出力軸の回動を規制するストッパとを有しているレンジ切替装置。
  2. 前記補助駆動装置は、前記駆動軸に設けられ前記駆動軸とともに回転する補助駆動軸を有し、
    前記手動操作部は、前記手動操作部が操作されることによって前記補助駆動軸を回転させ、
    前記出力軸は、前記補助駆動軸のトルクが前記駆動軸および前記減速歯車装置を介して伝達されることによって回動する請求項1に記載のレンジ切替装置。
  3. 前記補助駆動装置は、前記出力軸に固定され前記出力軸から径方向に延びたアームを有し、
    前記手動操作部は、前記手動操作部が操作されることによって、前記出力軸を中心に前記アームを回動させ、
    前記出力軸は、前記アームのトルクが伝達されることによって回動する請求項1に記載のレンジ切替装置。
  4. 前記減速歯車装置は、前記駆動軸に結合された太陽歯車と、前記太陽歯車に噛み合い、前記駆動軸を中心とした円周上に配置された1つまたは複数の遊星歯車と、前記遊星歯車に噛み合う内歯車溝が形成された環状歯車と、前記遊星歯車を自転および公転可能に支持するキャリアと、前記キャリアに結合されたキャリア結合歯車と、前記出力軸に固定され前記出力軸から径方向に延び前記キャリア結合歯車と噛み合う第1歯車溝が形成されたレバーとを有し、前記駆動軸のトルクが、前記太陽歯車、前記遊星歯車、前記環状歯車、前記キャリア、前記キャリア係合歯車および前記レバーを介して前記出力軸に伝達され、
    前記補助駆動装置は、前記レバーに形成された第2歯車溝と噛み合い回動することによって前記レバーを介して前記出力軸を回動させる補助駆動歯車と、前記補助駆動歯車とともに回動する補助駆動軸とを有し、
    前記手動操作部は、前記手動操作部が操作されることによって、前記補助駆動軸を回転させ、
    前記出力軸は、前記補助駆動軸のトルクが前記補助駆動歯車および前記レバーを介して伝達されることによって回動する請求項1に記載のレンジ切替装置。
  5. 前記減速歯車装置は、前記駆動軸に結合された太陽歯車と、前記太陽歯車に噛み合い、前記駆動軸を中心とした円周上に配置された1つまたは複数の遊星歯車と、前記遊星歯車に噛み合う内歯車溝が形成された環状歯車と、前記遊星歯車を自転および公転可能に支持するキャリアと、前記キャリアに結合されたキャリア結合歯車と、前記出力軸に固定され前記出力軸から径方向に延び前記キャリア結合歯車と噛み合う第1歯車溝が形成されたレバーとを有し、前記駆動軸のトルクが、前記太陽歯車、前記遊星歯車、前記環状歯車、前記キャリア、前記キャリア係合歯車および前記レバーを介して前記出力軸に伝達され、
    前記補助駆動装置は、前記キャリア結合歯車と噛み合う第3歯車が形成され回動することによって前記キャリア結合歯車および前記レバーを介して前記出力軸を回動させる補助駆動部と、前記補助駆動部とともに回動する補助駆動軸とを有し、
    前記手動操作部は、前記手動操作部が操作されることによって、前記補助駆動軸を回動させ、
    前記出力軸は、前記補助駆動軸のトルクが前記補助駆動部、前記キャリア結合歯車および前記レバーを介して伝達されることによって回動する請求項1に記載のレンジ切替装置。
  6. 前記電動機、前記駆動軸および前記減速歯車装置を囲む筐体をさらに備え、
    前記当接部は、前記シフトレンジの位置が予め設定された位置である場合に前記ストッパと当接するように、前記筐体に対して変位可能に設けられている請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のレンジ切替装置。
  7. 前記補助駆動装置には、前記手動操作部が挿入される穴が形成されており、
    前記手動操作部は、前記穴に対して着脱可能となっている請求項1から請求項6までの何れか一項に記載のレンジ切替装置。
  8. 前記補助駆動装置は、前記手動操作部が前記穴から取り外されている場合に、前記穴を覆う保護栓をさらに有している請求項7に記載のレンジ切替装置。
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