JP5120332B2 - パーキングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと電気モータとを動力源として走行可能なハイブリッド車両において、このハイブリッド車両の停止中に、駆動輪の回転を停止するパーキングロック装置に関するものである。
エンジンから出力される機械的動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置には、一般的に、車両停止中において運転者によりシフトレバーが駐車(パーキング)用のレンジ(以下、「Pレンジ」と称する。)に操作された場合に、駆動輪の回転を止める、所謂、パーキングロック装置が設けられている。パーキングロック装置は、駆動輪と連動して回転するパーキングギアと、このパーキングギアに噛み合うパーキングポールと、パーキングポールをパーキングギアに噛み合わない方向に付勢するスプリングと、パーキングポールをパーキングギアに噛み合わせる作動機構を有している。
一方、近年、ドライバが選択したシフトレンジを検出し、検出したシフトレンジに応じて、自動変速機のシフトレンジを、アクチュエータを駆動して切り替えるようにしたシフトバイワイヤ装置が用いられるようになってきている。このシフトバイワイヤ装置では、上述したパーキングロック機構をアクチュエータにより作動するようにしたものがあり、例えば、下記特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されたシフトバイワイヤ式変速制御装置は、パーキングレンジ、ニュートラルレンジ、リバースレンジ、ドライブレンジ、3速レンジ、2速レンジ、ローレンジ等を有し、運転者が選択したシフトレンジ位置に対応する信号を出力するシフト操作装置と、運転者が選択したシフトレンジ位置に対応して変速機のシフトレンジを変更するために動作されるアクチュエータと、シフト操作装置の出力信号に応じて変速機のシフトレンジを変更するようにアクチュエータを動作させるシフト制御装置とを備えている。
特開2008−240863号公報
上述した特許文献1のシフトバイワイヤ式変速制御装置にあっては、シフト操作装置出力した信号に応じてシフト制御装置がアクチュエータを動作し、変速機のシフトレンジを変更している。この場合、シフトレンジを変更するためのアクチュエータが必要となり、装置の大型化や製造コスト、部品コストの増加を招いてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、装置の小型化を可能とすると共に製造コストの増加及び部品コストを抑制可能とするパーキングロック装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のパーキングロック装置は、エンジンと電気モータとを動力源として走行可能なハイブリッド車両において、駆動輪と連動して回転するパーキングギアと、該パーキングギアと噛み合って回転を止めるパーキングポールと、前記電気モータの出力軸に連結される駆動ギアと、該駆動ギアに噛み合う被駆動ギアと、該被駆動ギアの回転により前記パーキングポールを前記パーキングギアとの噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させるパーキング作動機構と、を備えることを特徴とするものである。
本発明のパーキングロック装置では、前記ハイブリッド車両は、前記電気モータとして、前記エンジンの出力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、該発電機からの電力供給を受けて回転可能な電動機とを有し、前記エンジンの出力を前記駆動輪及び前記発電機に動力伝達すると共に前記電動機の出力を前記駆動輪に動力伝達する動力分配機構が設けられ、前記駆動ギアは、前記発電機の出力軸に連結されることを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置では、前記被駆動ギアのギア径は、前記駆動ギアのギア径より小さい径に設定されることを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置では、前記駆電気モータの出力軸から前記パーキング作動機構に至る駆動伝達系にクラッチが設けられ、該クラッチは、前記ハイブリッド車両の走行中に切断状態に切換えられることを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置では、前記パーキング作動機構は、前記被駆動ギアの正回転及び逆回転により前記パーキングポールを往復移動可能なボールねじ機構を有することを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置では、前記電気モータの出力軸から前記パーキング作動機構に至る駆動伝達系に前記電気モータにおける一方向の回転駆動力だけを伝達するワンウェイクラッチが設けられることを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置では、前記パーキング作動機構は、前記被駆動ギアの一方向の回転により前記パーキングポールを往復移動可能なカム機構を有することを特徴としている。
本発明のパーキングロック装置によれば、エンジンと電気モータとを動力源として走行可能なハイブリッド車両にて、駆動輪と連動して回転するパーキングギアと、パーキングギアと噛み合って回転を止めるパーキングポールとを設ける一方、電気モータの出力軸に連結される駆動ギアと、駆動ギアに噛み合う被駆動ギアとを設けると共に、被駆動ギアの回転によりパーキングポールをパーキングギアとの噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させるパーキング作動機構を設けている。従って、パーキングポールを作動させる駆動源として電気モータを用いることで、別途駆動源を設ける必要がなく、製造コスト及び部品コストの増加を抑制することができると共に、電気モータの駆動力を駆動ギア及び被駆動ギアを通して取り出すことで、トランクアクスルの全長が短くなり、装置の小型化を可能とすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るパーキングロック装置を表す概略構成図である。 図2は、実施例1のパーキングロック装置を表す概略図である。 図3は、実施例1のパーキングロック装置が適用されたハイブリッド車両の概略構成図である。 図4は、本発明の実施例2に係るパーキングロック装置を表す概略構成図である。 図5は、エンジン及び電気モータの作動領域を表す共線図である。
以下に、本発明に係るパーキングロック装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るパーキングロック装置を表す概略構成図、図2は、実施例1のパーキングロック装置を表す概略図、図3は、実施例1のパーキングロック装置が適用されたハイブリッド車両の概略構成図である。
実施例1のパーキングロック装置が適用されたハイブリッド車両において、図3に示すように、11はエンジン(内燃機関)、12はトランスアクスル、13は駆動輪である。従って、このエンジン11の出力軸であるクランクシャフト11aを回転駆動すると、その駆動力がトランスアクスル12を介して各駆動輪13に伝達され、各駆動輪13が回転することでハイブリッド車両が前進または後退することができる。
トランスアクスル12は、ダンパ14と、主に発電機として機能する第1モータジェネレータ(MG1)15と、主に電動機として機能する第2モータジェネレータ(MG2)16と、動力分配機構17と、変速機構18と、デファレンシャル19とから構成されている。この場合、第1モータジェネレータ15と第2モータジェネレータ16が、本発明の電気モータとして機能する。
第1、第2モータジェネレータ15,16は、インプットシャフト21と同軸上に位置するロータシャフト15a,16aにそれぞれ外装固定されるロータと、トランスアクスル12のケースにロータに対して非接触で対向する状態で固定配置されるステータとにより構成されている。動力分配機構17は、シングルピニオンタイプの遊星歯車機構を有する構成であり、エンジン11及び第2モータジェネレータ16の少なくとも一方から出力される駆動力を、カウンタドライブギア22、カウンタドリブンギア23からドライブピニオンシャフト24を介してファイナルギア25に伝達し、更にデファレンシャル19に伝達する。
変速機構18は、シングルピニオンタイプの遊星歯車機構を有する構成であり、エンジン11及び第2モータジェネレータ16の少なくとも一方から出力される駆動力を所定の減速比で減速して、カウンタドライブギア22、カウンタドリブンギア23からドライブピニオンシャフト24を介してファイナルギア25に伝達し、更にデファレンシャル19に伝達する。つまり、この変速機構18は、遊星歯車機構を減速機として利用する形態で構成されている。
デファレンシャル19は、ツーピニオンタイプであり、ファイナルギア25から入力される動力を必要に応じ、ドライブシャフト26を介して左右の駆動輪13に分配して伝達するものである。そして、上述したようなトランスアクスル12の各構成要素を収納するケース内には、潤滑必要部分を潤滑するためのオイルが封入されている。
このように構成されたハイブリッド車両には、このハイブリッド車両の停止中に、駆動輪13の回転を停止するパーキングロック装置が設けられている。
実施例1のパーキングロック装置において、図1及び図2に示すように、トランスアクスル12のケース内にて、パーキングギア31は、インプットシャフト21及びカウンタドライブギア22の回転中心軸を中心に回転自在に支持されている。このパーキングギア31は、外周部に複数の歯部31aが周方向に等間隔をあけて設けられることで、各歯部31aの間には、歯底31bが形成されている。
パーキングギア31の鉛直下方には、パーキングポール32が略水平方向に沿って延びるように配設されている。このパーキングポール32は、基端部がポールシャフト33によりケースに上下方向に回動自在に支持されている。また、パーキングポール32は、先端部の上面に、パーキングギア31に向けて突出する突出部32aが形成されており、パーキングポール32が、パーキングギア31側(噛み合い側)に回動すると、突出部32aが、隣り合う歯部31aの間に入り込み、歯底31bに当接してこの歯部31aと噛み合うことができる。
パーキングポール32の下方には、パーキングポール32を回動することで、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aに噛み合う噛み合い位置と、解放位置(非噛み合い位置)とに移動可能なパーキング作動機構34が配設されている。
このパーキング作動機構34にて、パーキングポール32の下方には、切替レバー35が回動自在に支持されている。また、パーキングポール32と切替レバー35との間には、切替ロッド36がインプットシャフト21の軸方向に沿って配置され、この切替ロッド36がその長手方向に移動自在に支持されている。この切替ロッド36は、基端部が切替レバー35の上端部に連結軸37を介して連結され、先端部にカム部材38が固定されており、このカム部材38は、先細のテーパ面38aを有している。
この場合、パーキングポール32は、図示しない付勢部材(例えば、コイルばね)により図2にて反時計回り方向、つまり、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aから離れる解放方向に付勢されており、先端部の下面が図示しない支持部材に支持されている。
従って、切替レバー35を図1にて反時計回り方向に回動すると、切替ロッド36が図1にて左方向へ移動し、カム部材38のテーパ面38aがパーキングポール32を付勢部材の付勢力に抗して押し上げ、このパーキングポール32を上方に回動し、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aに噛み合う噛み合い位置に移動することができる。一方、切替レバー35を図1にて時計回り方向に回動すると、切替ロッド36が図1にて右方向へ移動し、カム部材38のテーパ面38aによるパーキングポール32の押上げをやめ、パーキングポール32が付勢部材の付勢力により下方に回動し、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aから離れる解放位置に移動することができる。
一方、動力分配機構17は、外歯歯車のサンギア41と、このサンギア41と同心円上に配置された内歯歯車のリングギア42と、サンギア41に噛合すると共にリングギア42に噛合する複数のピニオンギア43と、複数のピニオンギア43を自転、且つ、公転自在に保持するキャリア44とを有し、サンギア41とリングギア42とキャリア44とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配機構17にて、キャリア44にはエンジン11からのインプットシャフト21が連結され、サンギア41には第1モータジェネレータ15のロータシャフト15aが連結され、リングギア42には変速機構18を介して第2のモータジェネレータ16が連結されている。
そして、第1モータジェネレータ15が発電機として機能するときには、キャリア44から入力されるエンジン11からの動力をサンギア41側とリングギア42側にそのギア比に応じて分配し、第1モータジェネレータ15が電動機として機能するときにはキャリア44から入力されるエンジン11からの動力とサンギア41から入力される第1モータジェネレータ15からの動力を統合してリングギア42側に出力する。リングギア42に出力された動力は、変速機構18を介して出力される。
そして、上述したパーキングギア31は、リングギア42の外周部に固定されており、駆動輪13と連動して回転可能となっている。
このように構成された実施例1のパーキングロック装置では、第1モータジェネレータ15の出力軸としてのロータシャフト15aに駆動ギア51が固結され、この駆動ギア51に噛み合う被駆動ギア52が設けられている。この場合、被駆動ギア52のギア径は、駆動ギア51のギア径より小さい径に設定されている。そして、この被駆動ギア52の回転によりパーキング作動機構34を作動することで、パーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と解放位置との間で移動可能となっている。
また、実施例1のパーキングロック装置では、第1モータジェネレータ15のロータシャフト15aからパーキング作動機構34に至る駆動伝達系にクラッチ53が設けられ、このクラッチ53は、ハイブリッド車両の走行中に切断状態に切換えられる。
また、実施例1のパーキングロック装置では、パーキング作動機構34は、被駆動ギア51の正方向の回転及び逆方向の回転によりパーキングポール32を往復移動可能なボールねじ機構54を有している。
このボールねじ機構54にて、ボールねじ部55は、回転軸55aにより回転自在に支持され、被駆動ギア52の回転軸52aとボールねじ部55の回転軸55aが同軸線上に配置され、回転軸52aと回転軸55aとの間にクラッチ53が介装されている。また、ボールねじ部55には、二股形状をなす連結部材56が螺合し、この連結部材56は、上端部が切替レバー35の下端部に連結軸57を介して連結されている。
従って、クラッチ53により被駆動ギア52の回転軸52aとボールねじ機構54における回転軸55aが連結状態にあるとき、第1モータジェネレータ15を駆動すると、その回転駆動力が駆動ギア51から被駆動ギア52に伝達され、クラッチ53を介してボールねじ機構54に伝達される。すると、このボールねじ機構54にて、ボールねじ部55が回転し、このボールねじ部55に対して連結部材56がその軸方向に移動する。この場合、第1モータジェネレータ15による駆動ギア51の回転方向に応じてボールねじ部55の回転方向が決まり、連結部材56がボールねじ部55の軸方向における一方、または、他方に移動する。そのため、切替レバー35は、ボールねじ部55の回転方向に応じて所定の方向に回動し、切替ロッド36を介してパーキングポール32を上方または下方に回動することができる。
ここで、実施例1のハイブリッド車両におけるパーキングロック装置の作動について説明する。
運転者がシフトレバーによりPレンジ以外のレンジを選択したとき、制御装置は、クラッチ53により被駆動ギア52とボールねじ機構54とを切断状態とする。従って、第1モータジェネレータ15を駆動しても、その回転駆動力により駆動ギア51と被駆動ギア52が回転するだけで、ボールねじ機構54が回転することはない。そのため、パーキングポール32は、付勢部材の付勢力により下方に回動した位置に位置決めされることとなり、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aから離れた解放位置に位置し、パーキングギア31が回転可能となる。
一方、運転者がシフトレバーによりPレンジを選択したとき、制御装置は、クラッチ53により被駆動ギア52とボールねじ機構54とを連結状態とする。従って、第1モータジェネレータ15を駆動し、その回転駆動力により駆動ギア51を正方向に回転すると、この駆動ギア51を介して被駆動ギア52が回転し、クラッチ53を介してボールねじ部55が回転する。このボールねじ部55が回転すると、このボールねじ部55に対して連結部材56がその軸方向における一方、つまり、図1にて右方に移動し、切替レバー35を図1にて反時計回り方向に回動する。すると、切替レバー35が切替ロッド36を図1にて左方に移動し、カム部材38がパーキングポール32を押し上げ、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aに噛み合う噛み合い位置に移動し、パーキングギア31の回転が停止可能となる。
このように実施例1のパーキングロック装置にあっては、エンジン11と各モータジェネレータ15,16とを動力源するハイブリッド車両を構成し、駆動輪13と連動して回転するパーキングギア31と、パーキングギア31と噛み合って回転を止めるパーキングポール32とを設ける一方、第1モータジェネレータ15に連結される駆動ギア51と、駆動ギア51に噛み合う被駆動ギア52を設けると共に、被駆動ギア52の回転によりパーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させるパーキング作動機構34を設けている。
従って、第1モータジェネレータ15を駆動すると、その回転駆動力により駆動ギア51及び被駆動ギア52を介してパーキング作動機構34を作動し、パーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させることができる。その結果、パーキングポール31を作動させる駆動源として第1モータジェネレータ15を用いることで、別途駆動源を設ける必要がなく、製造コスト及び部品コストの増加を抑制することができる。また、別途駆動源を設ける必要がないために、駆動源の盗難防止性能を向上することができる。更に、第1モータジェネレータ15の駆動力を駆動ギア51及び被駆動ギア52を通して取り出すことで、トランクアクスル12の全長が短くなり、装置の小型化を可能とすることができる。
また、被駆動ギア52の回転軸52aをロータシャフト15aとの別に設けることで、このロータシャフト15aを延長することはなく、トランスアクスル12の大型化を防止することができると共に、搭載性及び組付性を向上することができる。また、被駆動ギア52の回転によりケースの下部に溜まった潤滑油をかき上げることが可能となり、各種ギアや軸受に対する潤滑性能を向上することができる。
また、実施例1のパーキングロック装置では、主に発電機として機能する第1モータジェネレータ15と、主に電動機として機能する第2モータジェネレータ16と、動力分配機構17とを設け、駆動ギア51を第1モータジェネレータ15のロータシャフト15aに連結している。従って、パーキング作動機構34を作動するための駆動力を容易に取り出すことができ、装置の複雑化を抑制することができる。
また、実施例1のパーキングロック装置では、被駆動ギア52のギア径を駆動ギア51のギア径より小さい径に設定している。従って、第1モータジェネレータ15から駆動ギア51を介して被駆動ギアに伝達される駆動トルクを低下させることができ、ボールねじ機構54やパーキング作動機構34などを小型化することができ、トランスアクスル12の小型化を可能とすることができる。
また、実施例1のパーキングロック装置では、第1モータジェネレータ15のロータシャフト15aからパーキング作動機構34に至る駆動伝達系にクラッチ53を設け、このクラッチ53をハイブリッド車両の走行中に切断状態に切換えるようにしている。従って、ハイブリッド車両の走行中や第1モータジェネレータ15による充電中は、第1モータジェネレータ15の回転がボールねじ機構54に伝達されず、パーキングポール32により駆動輪13が停止されることはなく、パーキングロック装置の誤作動を防止することができる。この場合、クラッチ53を被駆動ギア52とボールねじ機構54との間に設けることで、ロータシャフト15aを延長することはなく、トランスアクスル12の大型化を防止することができる。また、外乱により第1モータジェネレータ15から過大なトルクが伝達されても、クラッチ53がトルクリミッタとして機能することで、この過大なトルクがボールねじ機構54に伝達されるのを防止することができ、装置の信頼性を向上することができる。
また、実施例1のパーキングロック装置では、パーキング作動機構34に、被駆動ギア52の正回転及び逆回転によりパーキングポール32を往復移動可能なボールねじ機構54を設けている。従って、装置の簡素化を可能とすることができる。
図4は、本発明の実施例2に係るパーキングロック装置を表す概略構成図、図5は、エンジン及び電気モータの作動領域を表す共線図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2のパーキングロック装置において、図4に示すように、動力分配機構17におけるキャリア44には、ワンウェイクラッチ61を介して駆動ギア51が連結され、この駆動ギア51に噛み合う被駆動ギア52が設けられている。この場合、第1モータジェネレータ15の出力軸としてのロータシャフト15aは、動力分配機構17(サンギア41、リングギア42、ピニオンギア43、キャリア44)を介して駆動ギア51に連結されることとなる。そして、この被駆動ギア52の回転によりパーキング作動機構60を作動することで、パーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と解放位置との間で移動可能となっている。
また、実施例2のパーキングロック装置では、パーキング作動機構60は、被駆動ギア52の一方向の回転によりパーキングポール32を往復移動可能なカム機構62を有している。
このカム機構62にて、回転ドラム63は、回転軸63aにより回転自在に支持され、被駆動ギア52の回転軸52aと回転ドラム63の回転軸63aが同軸線上に配置され、回転軸52aと回転軸63aが一体回転可能に連結されている。この回転ドラム63は、外周面に周方向に沿うカム溝64が形成されている。このカム溝64は、回転ドラム63の外周面に周方向に沿った無端の溝として形成されているが、周方向における所定間隔ごとに軸方向に屈曲する波形(ジグザグ)形状をなし、その軸方向におけるストロークは同じに設定されている。そして、切替レバー35は下端部に係合ピン65が固定され、この係合ピン65が回転ドラム63のカム溝64に係合している。
従って、第1モータジェネレータ15を駆動すると、その回転駆動力が動力分配機構17を介して駆動ギア51に伝達され、更に被駆動ギア52に伝達され、カム機構62における回転ドラム63が回転する。この場合、第1モータジェネレータ15により動力分配機構17のキャリア44を逆方向に回転させることで、この逆方向の回転力が駆動ギア51、被駆動ギア52に伝達される。
即ち、図5に示すように、エンジン11のクランクシャフト11a(インプットシャフト21)が正方向に回転するとき、ハイブリッド車両が走行可能となっており、このインプットシャフト21の正方向回転数は、エンジン動力使用領域であり、所定回転数として出力されるものの、ワンウェイクラッチ61により駆動ギア51に伝達されることはない。一方、エンジン11のクランクシャフト11a(インプットシャフト21)が逆方向に所定回転数で回転するとき、第2モータジェネレータ16の回転、つまり、出力が0となるように設定し、このインプットシャフト21の逆方向回転数を、パーキングロック作動時使用領域とし、ワンウェイクラッチ61により駆動ギア51に伝達可能としている。
そのため、第1モータジェネレータ15によりクランクシャフト11a(インプットシャフト21)が逆方向に回転するとき、回転ドラム63がそれに対応した方向に回転し、カム溝64に沿って係合ピン65が移動することで、切替レバー35が回動し、切替ロッド36を介してパーキングポール32を上下に回動することができる。この場合、回転ドラム63を所定ストロークSだけ回転することで、パーキングポール32の上方移動または下方移動を行うことができる。
ここで、実施例2のハイブリッド車両におけるパーキングロック装置の作動について説明する。
運転者がシフトレバーによりPレンジ以外のレンジを選択したとき、第1モータジェネレータ15を正方向に駆動回転しても、動力分配機構17と駆動ギア51との間にワンウェイクラッチ61があることから、その回転駆動力により動力分配機構17が作動するだけで、駆動ギア51が回転することはない。そのため、パーキングポール32は、付勢部材の付勢力により下方に回動した位置に位置決めされることとなり、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aから離れた解放位置に位置し、パーキングギア31が回転可能となる。
一方、運転者がシフトレバーによりPレンジを選択したとき、第1モータジェネレータ15を逆方向に駆動回転すると、その逆方向の回転駆動力が動力分配機構17からワンウェイクラッチ61を介して駆動ギア51に伝達され、この駆動ギア51が回転する。すると、この駆動ギア51を介して被駆動ギア52が回転し、カム機構62の回転ドラム63が回転する。この回転ドラム63が回転すると、カム溝64により係合ピン65を介して切替レバー35が図4にて反時計回り方向に回動する。すると、切替レバー35が切替ロッド36を図4にて左方に移動し、カム部材38がパーキングポール32を押し上げ、突出部32aがパーキングギア31の歯部31aに噛み合う噛み合い位置に移動し、パーキングギア31の回転が停止可能となる。
このように実施例2のパーキングロック装置にあっては、モータジェネレータ15に動力分配機構17を介して駆動ギア51を連結し、この駆動ギア51に被駆動ギア52を連結し、被駆動ギア52の回転によりパーキング作動機構60を作動してパーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動可能に構成すると共に、動力分配機構17のキャリア44と駆動ギア51との間に、第1モータジェネレータ15における逆方向の回転駆動力だけを伝達するワンウェイクラッチ61を設けている。
従って、第1モータジェネレータ15を駆動すると、ワンウェイクラッチ61により、逆方向の回転駆動力だけが駆動ギア51及び被駆動ギア52を介してパーキング作動機構60に伝達され、このパーキング作動機構60によりパーキングポール32をパーキングギア31との噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させることができる。その結果、パーキングポール31を作動させる駆動源として第1モータジェネレータ15を用いることで、別途駆動源を設ける必要がなく、製造コスト及び部品コストの増加を抑制することができる。また、別途駆動源を設ける必要がないために、駆動源の盗難防止性能を向上することができる。更に、第1モータジェネレータ15の駆動力を駆動ギア51及び被駆動ギア52を通して取り出すことで、トランクアクスル12の全長が短くなり、装置の小型化を可能とすることができる。
また、実施例2のパーキングロック装置では、パーキング作動機構60として、被駆動ギア52の一方向の回転によりパーキングポール32を往復移動可能なカム機構62を設けている。従って、装置の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
この場合、第1モータジェネレータ15におけるロータシャフト15aの回転位相と、カム機構62の回転ドラム63に形成されたカム溝64のストロークSを適合させることで、回転ドラム63の一方向の回転により、パーキングギア31に対するパーキングポール32の噛み合いとその解除を繰り返し行うことができる。即ち、第1モータジェネレータ15(ロータシャフト15a)の回転位相を検出することで、回転ドラム63の回転制御、つまり、パーキングロック装置の作動制御を容易に行うことができる。
なお、上述した各実施例では、被駆動ギア52とボールねじ機構54との間にクラッチ63を介装したり、動力分配機構17と駆動ギア51との間にワンウェイクラッチ61を介装したが、この位置に限定されるものではない。即ち、電気モータ(第1モータジェネレータ15)の出力軸(ロータシャフト15a)からパーキング作動機構34,60に至る駆動伝達系にクラッチやワンウェイクラッチを設ければよいものである。
また、上述した各実施例では、主に発電機として機能する第1モータジェネレータ15のロータシャフト15aに駆動ギア51を連結したが、主に電動機として機能する第2モータジェネレータ(MG2)16のロータシャフト16aに駆動ギア51を連結してもよい。
以上のように、本発明に係るパーキングロック装置は、電気モータにより駆動ギア及び被駆動ギアを介してパーキング作動機構を作動可能とすることで、装置の小型化を可能とすると共に製造コスト及び部品コストの増加を抑制可能とするものであり、いずれの種類のパーキングロック装置に用いても好適である。
11 エンジン
12 トランスアクスル
13 駆動輪
15 第1モータジェネレータ(電気モータ、発電機)
16 第2モータジェネレータ(電気モータ、電動機)
17 動力分配機構
18 変速機構
31 パーキングギア
32 パーキングポール
34,60 パーキング作動機構
51 駆動ギア
52 被駆動ギア
53 クラッチ
54 ボールねじ機構
61 ワンウェイクラッチ
62 カム機構

Claims (7)

  1. エンジンと電気モータとを動力源として走行可能なハイブリッド車両において、
    駆動輪と連動して回転するパーキングギアと、
    該パーキングギアと噛み合って回転を止めるパーキングポールと、
    前記電気モータの出力軸に連結される駆動ギアと、
    該駆動ギアに噛み合う被駆動ギアと、
    該被駆動ギアの回転により前記パーキングポールを前記パーキングギアとの噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動させるパーキング作動機構と、
    を備えることを特徴とするパーキングロック装置。
  2. 前記ハイブリッド車両は、前記電気モータとして、前記エンジンの出力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、該発電機からの電力供給を受けて回転可能な電動機とを有し、前記エンジンの出力を前記駆動輪及び前記発電機に動力伝達すると共に前記電動機の出力を前記駆動輪に動力伝達する動力分配機構が設けられ、前記駆動ギアは、前記発電機の出力軸に連結されることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック装置。
  3. 前記被駆動ギアのギア径は、前記駆動ギアのギア径より小さい径に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングロック装置。
  4. 前記電気モータの出力軸から前記パーキング作動機構に至る駆動伝達系にクラッチが設けられ、該クラッチは、前記ハイブリッド車両の走行中に切断状態に切換えられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のパーキングロック装置。
  5. 前記パーキング作動機構は、前記被駆動ギアの正回転及び逆回転により前記パーキングポールを往復移動可能なボールねじ機構を有することを特徴とする請求項4に記載のパーキングロック装置。
  6. 前記電気モータの出力軸から前記パーキング作動機構に至る駆動伝達系に前記電気モータにおける一方向の回転駆動力だけを伝達するワンウェイクラッチが設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のパーキングロック装置。
  7. 前記パーキング作動機構は、前記被駆動ギアの一方向の回転により前記パーキングポールを往復移動可能なカム機構を有することを特徴とする請求項6に記載のパーキングロック装置。
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