JP2017150298A - ログ壁の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ログ壁において、通しボルトにより地震力や風圧力に起因するログ壁の引抜力を十分に拘束できるようなログ壁の補強構造を提供する。【解決手段】丸太組構法によるログ壁10の補強構造において、前記ログ壁10は、二本の前記通しボルト60で挟まれている領域としての、幅をw(mm)及び高さをh(mm)とする補強領域15において、ダボ50は前記二本の通しボルト60の間にn箇所(ただし、nは自然数)設けられ、ダボ50一本が負担し得る剪断力をq(N)、通しボルト60の許容引張応力度をft(N/mm2)、ログ材11の許容支圧応力度をfc(N/mm2)としたとき、補強領域15における通しボルト60の断面積はA=nqh/w/ftで定義されるA(mm2)以上であるとともに、この断面積の通しボルト60に装着される座金61の面積は、B=nqh/w/fcで定義されるB(mm2)以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、丸太組構法におけるログ壁の補強構造に関する。
ログハウスとは、丸太、製材その他これに類する木材(以下「ログ材」とする。)を水平に積み上げる丸太組構法によってログ壁を構築し、上部に屋根を設けた建造物である。
従来、ログ壁は、図12に示すように、上下に隣接するログ材にダボ500を挿入して組み上げていた。また、ダボ500の挿入と同時に通しボルト600をログ壁の左右の端辺部分に通して全段を緊結することによって、また、各段のログ材に設けられたダボ500によって、地震等が発生した際のログ壁の剪断力に起因するログ材のずれを防止していた。
このような技術として、ログ壁に相当する「壁面部材」内にパイプを通し、そのパイプ内に鉄筋を挿通した後、鉄筋の上下部分をナットで締めることにより各段のログ材に相当する「小径木」を緊結したものが、下記の特許文献1に開示されている。
特開2006−104737号公報
ここで、ログハウスの実大震動試験等による挙動の検証から、横揺れ地震が生じると、地震力の作用により、ログ壁を転倒させようとする回転力が発生していることが観察できる。また、ログ壁に回転力を発生させる要因は、地震力だけでなく突風等による風圧力によっても生じ得る。
ダボによる上下隣接するログ材の剪断力への抵抗により、そのダボを有することでログ壁自体の負担できる剪断力が上昇することになる。これは、ログ壁のダボの本数が増すほど、ログ壁自体が一体化して回転しやすくなり、水平方向の剪断力に起因する垂直方向の引抜力への抵抗性が低くなることを表す。このようなログ壁の回転のしやすさは、ログ壁に二以上の開口部を設けた場合、開口部の間に挟まれている部分(いわゆる、すだれ壁)においてより問題となる。
そこで、本発明は、ログ壁において、通しボルトにより地震力や風圧力に起因するログ壁の引抜力を十分に拘束し、ログ壁の回転を抑えることで、ログ壁の剛性を増すことのできるログ壁の補強構造を提供することを課題とする。
(第1の発明)
本発明のうち第1の発明は、ログ材11を水平に積み上げて形成した、丸太組構法によるログ壁10の補強構造において、
前記ログ壁10は、該ログ壁10を構成する複数のログ材11の最上段から最下段までを貫通して緊結する通しボルト60と、
上下に隣接するログ材11のうち、上側のログ材11の高さ寸法の下側の半分以上にわたり、該ログ材11に垂直に挿入されるとともに、下側のログ材11の高さ寸法の上側の半分以上にわたり、該ログ材11に垂直に挿入されることで、前記上下に隣接するログ材11同士を連結するダボ50とを備え、
前記通しボルト60は、前記最上段のログ材11の上縁から、前記最下段のログ材11の下縁までを貫通して、上端及び下端に装着される座金61を通してナット62により緊結されるものであり、
前記ログ壁10のうち、二本の前記通しボルト60で挟まれている領域としての補強領域15において、
該補強領域15の幅をw(mm)及び高さをh(mm)とし、
前記ダボ50は前記二本の通しボルト60の間にn箇所(ただし、nは自然数)設けられ、
該ダボ50一本が負担し得る剪断力をq(N)とし、
前記通しボルト60の許容引張応力度をf(N/mm)とし、
前記ログ材11の許容支圧応力度をf(N/mm
としたとき、
前記補強領域15における前記通しボルト60の断面積は、
A=nqh/w/f
で定義されるA(mm)以上であるとともに、
前記断面積の通しボルト60に装着される前記座金61の面積は、
B=nqh/w/f
で定義されるB(mm)以上であることを特徴とする。
ここで、「通しボルト60」とは、緊結対象のログ材11の最上段の上縁から最下段の下縁までを緊結する部材である。また、「ダボ50」とは、ログ材11に垂直に挿入することによって、上下に隣接するログ材11同士を連結する部材である。
「補強領域15」とは、ログ壁10のうち、二本の通しボルト60で挟まれるとともに、この二本の通しボルトの間に少なくとも1箇所にダボ50が設けられ、これらの通しボルト60及びダボ50によって補強されている領域をいう。ここで、あるログ材11(ただし、最上段のログ材11は除く。)についてダボ50が設けられている「箇所」とは、直上のログ材11に対し連結するダボ50が設けられている位置をいう。
ここで、ある補強領域15については、上述の通り、n箇所のダボ50が設けられている。このn箇所のダボが引き受ける水平方向の剪断力は、nq(N)である。そして、この剪断力に相当する水平力が当該補強領域15にかかった場合、この水平力による当該補強領域15への垂直方向の引抜力t(N)は下式により求められる。
t=nqh/w
この引抜力tに抗し得る通しボルト60の必要断面積A(mm)は、
A=t/f=nqh/w/f
で求められる。
また、この通しボルト60を締結する座金61の必要面積B(mm)は、
B=t/f=nqh/w/f
で求められる。
したがって、ある補強領域15において、設けられるダボ50が引き受ける剪断力に伴う引抜力に抗するためには、通しボルト60の断面積は上記A以上である必要があり、かつ、座金61の面積は上記B以上である必要がある。
たとえば、前記ログ壁10に開口部70がある場合、当該ログ壁10の交差部12(いわゆる「ノッチ」)の近傍と、当該開口部70の辺縁の近傍とにそれぞれ通しボルト60が設けられることがある。その際、当該ログ壁10の当該交差部12から当該開口部70の辺縁までの領域は前記補強領域15となる。
また、前記ログ壁10に開口部70が二以上ある場合、当該ログ壁10において開口部70に挟まれた部分(いわゆる「すだれ壁13」)が生ずる。この場合、当該すだれ壁13の両縁、すなわち、左右の開口部70の辺縁の近傍それぞれに通しボルト60が設けられることが多い。その際、当該二の開口部70の辺縁間の、当該すだれ壁13の領域は前記補強領域15となる。
(第2の発明)
前記ログ壁10に開口部70がある場合、前記補強領域15が同一のログ壁10に2以上存在することがあり得る。そして、補強領域15ごとに、幅や、ダボの設置箇所の数が異なることは当然あり得る。よって、補強領域15ごとに、通しボルト60の必要断面積A及び座金61の必要面積Bが異なることはあり得る。そのような場合、補強領域15ごとに異なる断面積の通しボルト60を使用したり、異なる面積の座金61を使用したりすることとしてもよい。
そうすると、一棟のログハウス1に対し、複数種類の通しボルト60及び座金61を準備しなければならなくなる。さらに、その複数種類の通しボルト60及び座金61は対応する補強領域15に間違いなく使用しなければならない。これは、施工管理上煩雑であるのみならず、コスト面でも非効率である。
上記の点に鑑み、本発明のうち第2の発明は、前記した第1の発明の特徴に加え、前記ログ壁が開口部70を備えることで前記補強領域15が複数ある場合、前記通しボルト60の断面積及び前記座金61の面積は、各補強領域15で算出されたそれぞれの値のうちの最大値以上とすることを特徴とする。こうすることで、一棟のログハウス1に対し、それぞれ一種類の通しボルト60及び座金61を用意すれば足りることになる。
(第3の発明)
本発明のうち第3の発明は、前記した第1又は第2の発明の特徴に加え、前記複数のログ材11のうち、一のログ材11と、前記一のログ材11の一段下のログ材11とは、平面視において異なる位置に前記ダボ50が設けられ、前記一のログ材11と、該一のログ材11の二段下のログ材11とは、平面視において同一位置に前記ダボ50が設けられ、かつ、前記ダボ50は、前記通しボルト60とは平面視において異なる位置に配置されていることを特徴とする。
すなわち、本第3の発明においては、上下のダボ50が互い違いに配置(いわゆる「千鳥」)されていることとなっている。そして、このような千鳥に配置されているダボ50は、前記補強領域15における引抜力t(並びに通しボルト60の必要断面積A及び座金61の必要面積B)の計算においては、一箇所として取り扱われるものである。
(第4の発明)
本発明のうち第4の発明は、前記した第1又は第2の発明の特徴に加え、前記ログ材11の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔52が形成されており、前記ダボ50は、管状を呈し、かつ、前記ログ材11の最上段から最下段まで平面視において同一位置で前記ダボ用孔52に挿入されているとともに、前記ダボ50のうち少なくとも一つに前記通しボルト60が挿通されていることを特徴とする。
本第4の発明の場合、たとえば、前記補強領域15において、両縁の通しボルト60の間に設けられたダボ50の中に別の通しボルト60が挿通されていることがあり得る。この場合、当該補強領域15は、当該別の通しボルト60で分割され、新たに二つの補強領域として、前記引抜力t(並びに通しボルト60の必要断面積A及び座金61の必要面積B)の計算がなされることがあり得る。
(第5の発明)
本発明のうち第5の発明は、前記した第1又は第2の発明の特徴に加え、前記ログ材11の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔52が形成されており、前記ダボ50は、棒状を呈し、かつ、前記ログ材11の最上段から最下段まで平面視において同一位置で前記ダボ用孔52に挿入されていることを特徴とする。
(その他)
なお、前記第4又は第5の発明の場合においては、前記補強領域15における引抜力t(並びに通しボルト60の必要断面積A及び座金61の必要面積B)の計算において「一箇所」として取り扱われるダボ50は平面視で同一位置にあることになる。
本発明は、以上のように構成されているので、通しボルトにより地震力や風圧力に起因するログ壁の引抜力を十分に拘束し、ログ壁の回転を抑えることで、ログ壁の剛性を増すことのできるログ壁の補強構造を提供することが可能となっている。
第1の実施の形態におけるログハウスの正面図である。 第1の実施の形態における開口部近傍のログ壁を構成するログ材の平面図である。 第1の実施の形態における通しボルトとダボの部分断面図である。 第1の実施の形態におけるログ材及びダボの概略拡大図である。 第1の実施の形態におけるログ材及びダボの概略拡大図である。 第2の実施の形態におけるログハウスの正面図である。 第2の実施の形態における通しボルトとダボの部分断面図である。 第2の実施の形態にログ材及びダボの概略拡大図である。 第3の実施の形態におけるログハウスの正面図である。 第3の実施の形態における通しボルトとダボの部分断面図である。 第3の実施の形態にログ材及びダボの概略拡大図である。 従来のログハウスの正面図である。
(第1の実施の形態)
(全体構造)
本実施の形態に係るログハウス1は、図1に示すように、地面に打設された基礎20と、この基礎20に載置され、かつ、基礎20に対してアンカーボルト40で固定された土台30と(図3参照)、この土台30の上に構築されたログ壁10とを備えている。なお、ログ壁10は、丸太、製材その他これに類するログ材11を水平に積み上げる丸太組構法によって構築されている。
また、本実施の形態に係るログ壁10のうち少なくとも一面には、図1に示すように、二つの開口部70が形成されている。なお、説明の便宜上、以下において、左方に設けられた開口部70を「第1開口部72」と、右方に設けられた開口部70を「第2開口部74」と称する。なお、図示しないが、第1開口部72には扉が、第2開口部74には窓が備えられている。
ここで、図1に示す、本実施の形態に係るログ壁10は、「補強領域15」を三箇所有している。
この三箇所のうち左側の補強領域15は、幅がw(mm)であり、その左端辺はログ材11の交差部12と接し、その右端辺に開口部70(第1開口部72)の一辺を含んでいる。中央の補強領域15は、幅がw(mm)であり、その左端辺に開口部70(第1開口部72)の一辺を含み、その右端辺に開口部70(第2開口部74)の一辺を含んでいる。なお、この中央の補強領域15は、左右両端辺のどちらもログ材11の交差部12と接していないすだれ壁13である。そして、右側の補強領域15は、幅がw(mm)であり、その左端辺に開口部70(第2開口部74)の一辺を含み、その右端辺はログ材11の交差部12と接している。ログ壁10の高さ(すなわち、各補強領域15の高さ)はh(mm)である。
そして、各補強領域15の左右の端辺には、通しボルト60が設けられている。
また、ログ壁10は、複数のログ材11同士を連結させることによって構成され、このログ材11同士はダボ50によって連結されている。上下隣接するダボ50は千鳥に配置されている。左側の補強領域15にはダボ50は二箇所設けられている。中央の補強領域15にはダボ50は三箇所設けられている。右側の補強領域15にはダボ50は一箇所設けられている。
以下、本実施の形態に係るログハウス1の特徴点である「通しボルト60」及び「ダボ50」について説明する。
(通しボルト60)
本実施の形態における通しボルト60は、ログ材11の最上段から最下段を貫通するように形成されたボルト用孔65(図3参照)を通ってログ材11の最上段から最下段を緊結する(図1参照)。
そして、通しボルト60をボルト用孔65に通し、ログ材11の最上段及び最下段から突出した部分に座金61をログ材11との間に挟んでナット62を取り付け、ナット62を締めることで最上段から最下段のログ材11を緊結する。
具体的には、図1に示すように、通しボルト60は、左側の補強領域15に二箇所、中央の補強領域15に三箇所、右側の補強領域15に一箇所設けられており、各々の箇所で、最上段から最下段のログ材11を緊結する。
また、ログ壁10に設けられた通しボルト60のうち、中央の補強領域15において、第1開口部72の右端辺及び第2開口部74の左端辺近傍に設けられた通しボルト60について、図2に基づいて説明する。
図2は、ある補強領域15において、開口部70近傍にボルト用孔65が設けられている様子を示している。
ここで、ログ材11を水平に積み上げる丸太組構法の風圧力などによるログ壁10の面外へのはらみ出しや破壊を防ぐために、開口部70周囲は、通しボルト60、ダボ50などにより、構造耐力上有効に補強しなければならない。
したがって、本実施の形態においては、図2に示すように、開口部70近傍にボルト用孔65を設け、前述のように、このボルト用孔65に通しボルト60を挿通させることでログ材11の最上段から最下段を緊結している(図1参照)。
(ダボ50)
本実施の形態におけるダボ50は、図1、図2及び図3に示すように、通しボルト60の取り付け位置とは平面視において異なる複数箇所に設けられており、かつ、各段のダボ50が互い違い(千鳥)に設けられている。
すなわち、本実施の形態におけるログ壁10を構成する一のログ材11と、この一のログ材11の一段下のログ材11とは、平面視において異なる位置にダボ50が設けられている。また、一のログ材11と、この一のログ材11の二段下のログ材11とは、平面視において同一位置にダボ50が設けられている。
ここで、図3及び図4に示すように、本実施の形態におけるダボ50はラグスクリューであり、このダボ50の長さは、ログ材11の縦方向の長さの約1.5倍である。このダボ50は、上下に隣接するログ材11の上側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、そのログ材11の芯付近で垂直に挿入されるとともに、下側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、そのログ材11の芯付近で垂直に挿入されることで、上下に隣接するログ材11同士を連結する。
なお、「芯」とは、一のログ材11において、ダボ50が挿入される面の長手方向の両対辺から等距離にある位置のことを指す。そして、「芯付近」とは必ずしも「芯」上にダボ50が位置する必要はなく、多少の誤差は許容されるものであって、さらにいえば、高さに対して厚みの大きいログ材11の場合は、芯から適宜離れた箇所にダボ50を設置する場合もある。
なお、本実施の形態におけるダボ50は、上下に隣接するログ材11の上側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、垂直に挿入されるとともに、下側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたるものであればよく、さらにその一段下のログ材11に達していても差し支えない。
なお、本実施の形態におけるダボ50の形状は、図3及び図4に示したラグスクリューに限られず、図5に示すようなダボ50(木製であってもよく、金属製であってもよい)を上下に隣接するログ材11の上段下面に設けられた上段孔54と、下段上面に設けられた下段孔56とに挿入することで、上下に隣接するログ材11同士を連結してもよい。
(通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法)
以下、図3を参照して、通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法について説明する。
図3(A)に示すように、基礎20と土台30とはアンカーボルト40により固定されている。このとき、図3(A)に示すように、第1の実施の形態における土台30には、左右に隣接する土台30同士が通しボルト60の位置で不連続となっている箇所があり、この左右に隣接する土台30同士の間は、ログ材11の最上段から最下段までを貫通してきた通しボルト60をナット62で固定するための締め空間32として用いられる。また、この締め空間32内には、六面体の六面のうち、対向する二面が開口している箱部材36が設置されている(ただし、この箱部材36の開口面は、対向する二面でなくてもよく、一面だけでもよい)。このとき、箱部材36の下面には、図示しない開口部分が設けられており、その開口部分を挿通して箱部材36内に突出したアンカーボルト40の突出部分を座金61を挟んでナット62で締めることにより箱部材36と基礎20とを固定している。これにより、最下段のログ材11が座金61とナット62とによって通しボルト60と緊結される。また、図3(B)に示すように、最上段のログ材11も同様に座金61とナット62とによって通しボルト60と緊結される。
ここで、図3(A)に示すように、第1の実施の形態におけるダボ50は、ラグスクリューである。そしてこのダボ50が、一のログ材11とこの一のログ材11の一段下のログ材11とは平面視において異なる位置に、一方、一のログ材11と、この一のログ材11の二段下のログ材11とは平面視において同一位置に挿入されていることで、該上下に隣接するログ材11同士を連結している。
上記の工程を重ねて、最上段から最下段までの上下に隣接するログ材11同士をダボ50で連結していき、全てのログ材11が積み上げられた後、通しボルト60をボルト用孔65に挿通する。その結果、最下段のログ材11及び箱部材36を貫通した通しボルト60が締め空間32内に突出し、その突出部分をナット62で締めることにより、通しボルト60によるログ壁10の緊結がなされる。
(ログ壁10の引抜力)
ここで、図1を参照しつつ、各補強領域15におけるログ壁10の引抜力について説明する。まず、1箇所のダボ50が引き受ける水平方向の剪断力をq(N)とする。
左側の補強領域15の幅はw(mm)であり、高さはh(mm)である。また、この補強領域15にはダボ50が二箇所設けられているので、ダボ50が引き受けることのできる剪断力は最大2q(N)である。よって、この補強領域15にこの剪断力に相当する水平力がかかった場合の引抜力tは、
=2qh/w
となる。
中央の補強領域15の幅はw(mm)であり、高さはh(mm)である。また、この補強領域15にはダボ50が三箇所設けられているので、ダボ50が引き受けることのできる剪断力は最大3q(N)である。よって、この補強領域15にこの剪断力に相当する水平力がかかった場合の引抜力tは、
=3qh/w
となる。
右側の補強領域15の幅はw(mm)であり、高さはh(mm)である。また、この補強領域15にはダボ50が一箇所設けられているので、ダボ50が引き受けることのできる剪断力は最大q(N)である。よって、この補強領域15にこの剪断力に相当する水平力がかかった場合の引抜力tは、
=qh/w
となる。
(通しボルト60の必要断面積)
次に、各補強領域15における通しボルト60の必要断面積について説明する。まず、通しボルト60の許容引張応力度をf(N/mm)とする。
左側の補強領域15における通しボルト60の必要断面積A(mm)は、
=t/f=2qh/w/f
となる。
中央の補強領域15における通しボルト60の必要断面積A(mm)は、
=t/f=3qh/w/f
となる。
右側の補強領域15における通しボルト60の必要断面積A(mm)は、
=t/f=qh/w/f
となる。
(座金61の必要面積)
次に、各補強領域15における座金61の必要面積について説明する。まず、ログ材11の許容支圧応力度をf(N/mm)とする。
左側の補強領域15における座金61の必要面積B(mm)は、
=t/f=2qh/w/f
となる。
中央の補強領域15における座金61の必要面積B(mm)は、
=t/f=3qh/w/f
となる。
右側の補強領域15における座金61の必要面積B(mm)は、
=t/f=qh/w/f
となる。
以上より、左側の補強領域15では、断面積Aの通しボルト60及び面積Bの座金61が必要である。また、中央の補強領域15では、断面積Aの通しボルト60及び面積Bの座金61が必要である。さらに、右側の補強領域15では、断面積Aの通しボルト60及び面積Bの座金61が必要である。これらの通しボルト60及び座金61は、補強領域15ごとに必要なサイズのものを用意して使用することが望ましい。
しかしながら、何種類も通しボルト60及び座金61を揃えるのはコストが嵩むとともに、それらを所定の補強領域15に間違いなく装着する必要があり、施工管理上非常に煩雑である。よって、上記の例においては、通しボルト60はA、A及びAのうちの最大の値を断面積とするものを用意し、また、座金61はB、B及びBのうちの最大の値を面積とするものを用意して、全ての補強領域にこのサイズの通しボルト60及び座金61を装着することとしてもよい。
(第2の実施の形態)
以下、図6、図7及び図8を参照して、本発明の実施の形態に係る第2の実施の形態を説明する。また、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成要素には、第1の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第2の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第2の実施の形態における特徴点)
本発明の第2の実施の形態におけるログ壁10は、図6に示すように、ログ材11の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔52が形成されており、ダボ50は、管状を呈し、かつ、補強領域15においてログ材11の最上段から最下段まで平面視において同一位置でダボ用孔52に挿入されており、少なくとも一つの通しボルト60がダボ50内に挿通されていることを特徴とする。
すなわち、図6及び図7に示すように、第2の実施形態に係る通しボルト60は、平面視において同一位置に設けられたダボ50の内部を挿通している点で、通しボルト60とダボ50とが平面視において異なる位置に設けられた第1の実施の形態と異なっている。
(通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法)
以下、図7を参照して、通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法について説明する。
図7に示すように、基礎20と土台30とはアンカーボルト40により固定されている。このとき、図7に示すように、第2の実施の形態における土台30には、左右に隣接する土台30同士が通しボルト60の位置で不連続となっている箇所があり、この左右に隣接する土台30同士の間は、ログ材11の最上段から最下段までを貫通してきた通しボルト60をナット62で固定するための締め空間32として用いられる。また、この通しボルト60の緊結に際して土台30をも同時に緊結すべく、これらの土台30の上面にプレート34を載置し、通しボルト60をプレート34をも貫通させた上でナット62を締めて緊結することとしている。
ここで、図8に示すように、第2の実施の形態におけるダボ50は、管状に形成されている。また、ダボ用孔52には、上下に隣接するログ材11の上段下面に設けられた上段孔54と、下段上面には設けられた下段孔56とを備えている。そして、第2の実施の形態におけるダボ50は、上下に隣接するログ材11の上段下面に設けられた上段孔54と、下段上面に設けられた下段孔56とに挿入されることで、該上下に隣接するログ材11同士を連結している。なお、図7に示すように、最下段のダボ50とプレート34とは溶接され、一体となっている。
上記の工程を重ねて、最上段から最下段までの上下に隣接するログ材11同士をダボ50で連結していき、全てのログ材11が積み上げられた後、通しボルト60をダボ50内に挿通する。その結果、最下段のログ材11及びプレート34を貫通した通しボルト60が締め空間32内に突出し、その突出部分をナット62で締めることにより、通しボルト60によるログ壁10の緊結がなされる。
(第3の実施の形態)
以下、図9、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態に係る第3の実施の形態を説明する。また、第3の実施の形態において、第1、第2の実施の形態と同一の構成要素には、第1、第2の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1、第2の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第3の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第3の実施の形態における特徴点)
本発明の第3の実施の形態におけるログ壁10は、ログ材11の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔52が形成されており、ダボ50は、棒状を呈し、かつ、補強領域15においてログ材11の最上段から最下段まで平面視において同一位置でダボ用孔52に挿入されていることを特徴とする。
すなわち、図9及び図10に示すように、第3の実施形態に係るダボ50は、平面視において同一位置に設けられている点で第2の実施形態と共通し、ダボ50が各段のログ材11において互い違いに設けられた第1の実施の形態と異なっている。
(通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法)
以下、図10を参照して、通しボルト60でログ材11の最上段から最下段を緊結する方法について説明する。
図10に示すように、基礎20と土台30とはアンカーボルト40により固定されている。ここで、図10に示すように、第3の実施の形態における土台30には、左右に隣接する土台30同士が通しボルト60の位置で不連続となっている箇所があり、この左右に隣接する土台30同士の間は、ログ材11の最上段から最下段までを貫通してきた通しボルト60をナット62で固定するための締め空間32として用いられる。また、この締め空間32内には、六面体の六面のうち、対向する二面が開口している箱部材36が設置されている(ただし、前述のように、この箱部材36の開口面は、対向する二面でなくてもよく、一面だけでもよい)。このとき、箱部材36の下面には、図示しない開口部分が設けられており、その開口部分を挿通して箱部材36内に突出したアンカーボルト40の突出部分をナット62で締めることにより箱部材36と基礎20とを固定している。
また、図11に示すように、第3の実施の形態におけるダボ50は、棒状に形成されており、上下に隣接するログ材11の上段下面に設けられた上段孔54と、下段上面には設けられた下段孔56とに挿入されることで、該上下に隣接するログ材11同士を連結している。なお、図10に示すように、最下段のダボ50の下にはプレート34が載置されており、このプレート34と最下段のダボ50とは溶接され、一体となっている。
上記の工程を重ねて、最上段から最下段までの上下に隣接するログ材11同士をダボ50で連結していき、全てのログ材11が積み上げられた後、通しボルト60をダボ50が設けられている位置とは平面視において異なる位置にログ材11の最上段から最下段にかけて開口されたボルト用孔65に挿通する。その結果、最下段のログ材11及び箱部材36を貫通した通しボルト60が締め空間32内に突出し、その突出部分をナット62で締めることにより、通しボルト60によるログ壁10の緊結がなされる。
1 ログハウス
10 ログ壁 11 ログ材
12 交差部 13 すだれ壁
15 補強領域 20 基礎
30 土台 32 締め空間
34 プレート 36 箱部材
40 アンカーボルト
50 ダボ 52 ダボ用孔
54 上段孔 56 下段孔
60 通しボルト 61 座金
62 ナット 65 ボルト用孔
70 開口部 72 第1開口部
74 第2開口部
500 ダボ 600 通しボルト

Claims (5)

  1. ログ材を水平に積み上げて形成した、丸太組構法によるログ壁の補強構造において、
    前記ログ壁は、該ログ壁を構成する複数のログ材の最上段から最下段までを貫通して緊結する通しボルトと、
    上下に隣接するログ材のうち、上側のログ材の高さ寸法の下側の半分以上にわたり、該ログ材に垂直に挿入されるとともに、下側のログ材の高さ寸法の上側の半分以上にわたり、該ログ材に垂直に挿入されることで、前記上下に隣接するログ材同士を連結するダボとを備え、
    前記通しボルトは、前記最上段のログ材の上縁から、前記最下段のログ材の下縁までを貫通して、上端及び下端に装着される座金を通してナットにより緊結されるものであり、
    前記ログ壁のうち、二本の前記通しボルトで挟まれている領域としての補強領域において、
    該補強領域の幅をw(mm)及び高さをh(mm)とし、
    前記ダボは前記二本の通しボルトの間にn箇所(ただし、nは自然数)設けられ、
    該ダボ一本が負担し得る剪断力をq(N)とし、
    前記通しボルトの許容引張応力度をf(N/mm)とし、
    前記ログ材の許容支圧応力度をf(N/mm
    としたとき、
    前記補強領域における前記通しボルトの断面積は、
    A=nqh/w/f
    で定義されるA(mm)以上であるとともに、
    前記断面積の通しボルトに装着される前記座金の面積は、
    B=nqh/w/f
    で定義されるB(mm)以上であることを特徴とするログ壁の補強構造。
  2. 前記ログ壁が開口部70を備えることで前記補強領域が複数ある場合、前記通しボルトの断面積及び前記座金の面積は、各補強領域で算出されたそれぞれの値のうちの最大値以上とすることを特徴とする請求項1記載のログ壁の補強構造。
  3. 前記複数のログ材のうち、一のログ材と、前記一のログ材の一段下のログ材とは、平面視において異なる位置に前記ダボが設けられ、
    前記一のログ材と、該一のログ材の二段下のログ材とは、平面視において同一位置に前記ダボが設けられ、
    かつ、前記ダボは、前記通しボルトとは平面視において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のログ壁の補強構造。
  4. 前記ログ材の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔が形成されており、
    前記ダボは、管状を呈し、かつ、前記ログ材の最上段から最下段まで平面視において同一位置で前記ダボ用孔に挿入されているとともに、
    前記ダボのうち少なくとも一つに前記通しボルトが挿通されていることを特徴とする請求項1又は2記載のログ壁の補強構造。
  5. 前記ログ材の最上段から最下段にかけては、平面視において同一位置で貫通しているダボ用孔が形成されており、
    前記ダボは、棒状を呈し、かつ、前記ログ材の最上段から最下段まで平面視において同一位置で前記ダボ用孔に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2記載のログ壁の補強構造。
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