JP7152782B2 - ログ壁の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、丸太組構法におけるログ壁の構造に関する。
従来、ログ壁の風圧による面外力に対する応力の設計は、ログ壁内に設けられた緊結材であるダボ又は通しボルト等のせん断耐力で設計が足りるとしていた。このため、水平方向のズレのみを想定し、その緊結材はログ材の幅方向の中心に設けられていた(非特許文献1)。
国土交通省国土技術政策総合研究所、独立行政法人建築研究所、日本建築行政会議、財団法人日本建築センター、ログハウス協会編集、「2003年度版 丸太組工法技術基準解説及び設計・計算例」第2版、工学図書株式会社、平成18年6月1日
ログ壁は、図13に示すように、地面に対して垂直方向に立設している。ここで、風による面外力が発生すると、従来は、図14に示すように、水平方向のズレのみを想定し、ダボ又は通しボルト等の緊結材のせん断耐力で設計が足りるとしていた。
しかし、実際には、図15に示すように、ログ壁正面方向からの風圧による面外力により、ログ壁の曲げ変形が発生する。なお、図10、14、15は、あくまでも説明のための模式図であり、変形を誇張して記載したものである。実際にこのような目に見える変形が生じるわけではない。
すなわち、ログ壁の風を受けたときの実際の動きは、図15に示すように、ログ壁の高さ方向の中央付近が室内側に向かって凸状に湾曲するように変形する。このようなログ壁の曲げ変形が発生すると、従来技術のように、ログ材の幅方向の中心に設けられた緊結材は、耐風要素としては、効率の悪いものとなる等の問題があった。
そこで、本発明は、特別な加工技術や、新たな部材等を用いることなく、ログ壁の耐風性能を上げることができる建物を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明のうち第1の実施態様は、ログハウス用のログ材を水平に積み上げ、上下に隣接する前記ログ材同士を連結する緊結材を備えた、丸太組構法によるログハウスにおけるログ壁の構造であって、
前記緊結材を挿入する緊結材孔が、前記ログ材の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせた位置に設けたことを特徴とする。
本発明の第1の実施態様によれば、緊結材孔が、ログ材の幅方向の中央から室内側に芯ずれしていることで、ログ壁の曲げ強度を高めて、回転剛性を高めることができる。
これにより、特別な加工技術や、新たな部材を用いずに、ログ壁の耐風性能を上げることができる。
さらに、緊結材孔をログ材の幅方向の中心に設定する場合と比較して、耐風性能を上げることができることで、緊結材の個数を減らすことができ、経済的であると共に、設計におけるプランニングの自由度が上がり、使用者の種々の要望(例えば、開口部を多く設けたい等)に応えやすくなる。
また、本発明のうち第2の実施態様は、第1の実施態様の構成に加え、前記緊結材孔における芯ずれの距離は、前記ログ材の幅(具体的には、ログ壁10の厚さ)に対し5%以上、且つ、30%以下であることを特徴とする。
本発明の第2の実施態様によれば、回転剛性を高める効果が期待されると共に、緊結材孔の内面と、ログ材の室内側表面との間の強度不足や変形や破損等の発生を抑えることができる。
また、本発明のうち第3の実施態様は、第1又は第2の実施態様の構成に加え、前記緊結材は、ダボであり、前記緊結材孔に前記ダボが埋め込まれていることを特徴とする。
本発明の第3の実施態様によれば、緊結材としてのダボに芯ずれを適用することで、ログ壁の耐風性をあげることができる。
また、本発明のうち第4の実施態様は、第1又は第2の実施態様の構成に加え、前記緊結材は、通しボルトであり、前記緊結材孔には、前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上面から、最下段の前記ログ材の下面までを貫通して前記通しボルトが設置され、当該通しボルトの上下端に座金を通してナットにより緊結されることを特徴とする。
本発明の第4の実施態様によれば、緊結材としての通しボルトに芯ずれを適用することで、ログ壁の耐風性能を上げることができる。
また、本発明のうち第5の実施態様は、第4の実施態様の構成に加え、前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上側に位置するナットは、
前記座金の上面に位置する上ナットと、
前記通しボルトの上端に設けられる前記座金である上部座金の下面に位置する下ナットとを有するダブルナットであることを特徴とする。
本発明の第5の実施態様によれば、ログ壁の最上段のログ材の上側に位置するナットが、上ナット及び下ナットを有するダブルナットである。このダブルナットは、振動や繰り返し応力や、ログ壁特有のセトリング(木の収縮によるログ壁の沈み込み)等の要因により、当初のナットによる設定が緩んだ場合、後述する締め空間からナットを締める際に通しボルト自体が回ってしまうことを防ぐ効果がある。
さらに、本発明のうち第6の実施態様は、第5の実施態様の構成に加え、前記上部座金は、
前記通しボルト用の貫通孔を有して、前記ログ材の上面に固定される水平部と、
前記水平部から立設する垂直部とを有し、
前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上面と、所定の勾配を有して前記ログ材の上面に固定された垂木の下面との間の直角三角形状の断面の空間内に配置されることを特徴とする。
本発明の第6の実施態様によれば、水平部と、この水平部に立設し、前記垂木の下面に当接しない高さである垂直部とを有するL字状の上部座金としたことで、円形や四角形の平板状のものと比べて、上部座金の剛性を高めることができる。
さらに、このように、断面がL字状の形状としたことで、ログ壁の最上段のログ材の上面と、当該ログ壁の上に位置して、勾配を有する屋根における垂木の下面とによる断面が直角三角形状のスペース内に断面L字状の当該上部座金を適正に配置することができる。
さらに、緊結材としての通しボルトを挿入するための緊結材孔として貫通孔を用い、ログ材の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせ、上部座金の垂直部が、垂木の下面とログ材の上面との間に収まりやすくなることが可能となる。
本発明によると、緊結材孔が、ログ材の幅方向の中央から室内側に芯ずれしていることで、ログ壁の曲げ強度を高めて、回転剛性を高めることができ、特別な加工技術や、新たな部材を用いずに、ログ壁の耐風性能を上げることが可能となる。
本発明の第1の実施であって、ログ壁の構造の例を模式的に示す。 本発明の第1の実施の形態であって、ログ材における緊結材孔の平面図である。 本発明の第1の実施であって、図1のログ壁における通しボルトの部分断面図である。 本発明の第1の実施であって、図1のログ壁における通しボルトの部分断面図である。 本発明の第1の実施であって、図1のログ壁におけるログ材及びダボの概略拡大図である。 本発明の第1の実施であって、図1のログ壁におけるログ材及びダボの概略拡大図である。 本発明の第1の実施であって、ログ壁に抵抗部材としての添え柱を設けた場合の部分断面図である。 本発明の第1の実施であって、図1の開口部の開口枠における開口枠材の断面図である。 本発明の第1の実施であって、緊結材としてのダボを有するログ壁に小さな面外力が作用した場合の概略断面図である。 本発明の第1の実施であって、緊結材としてのダボを有するログ壁に大きな面外力が作用した場合の概略断面図である。 本発明の第2の実施であって、L字状の上部座金を配置したログ壁の上部の概略断面図である。 本発明の第2の実施であって、L字状の上部座金を配置したログ壁の上部の概略上面図である。 ログ壁の概略断面図である。 ログ壁に風による面外力が作用し、水平方向のズレのみを想定した場合の概略断面図である。 ログ壁に風による面外力が作用し、曲げ変形を想定した場合の概略断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の一実施形態に係るログ壁の構造を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るログハウス1は、図1に示すように、地面に打設された基礎20と、この基礎20に載置され、かつ、基礎20に対して図示しないアンカーボルト25で固定された土台30と(図4参照)、この土台30の上に構築されたログ壁10とを備えている。なお、ログ壁10は、丸太、製材その他これに類するログ材11を水平に積み上げる丸太組構法によって構築されている。
また、本実施の形態に係るログ壁10のうち少なくとも一面には、図1に示すように、開口部70が形成されている。
このログ壁10の左側では、左端辺はログ材11の左側の交差部12と接し、一方、ログ壁10の右側では、右端辺はログ材11の右側の交差部12と接している。ログ壁10の高さはH(mm)である。
そして、ログ壁10の開口部70を有していない部分の左右の端辺には、緊結材40としての通しボルト60が設けられている。
また、ログ壁10は、複数のログ材11同士を連結させることによって構成され、このログ材11同士は、緊結材40としてのダボ50によって連結されている。上下隣接するダボ50は千鳥に配置されている。ログ壁10の左側にはダボ50は2箇所設けられている。ログ壁10の中央側にはダボ50は三箇所設けられている。ログ壁10の右側にはダボ50は一箇所設けられている。
本実施の形態では、図2に示すように、緊結材40としてのダボ50や、通しボルト60を挿入する緊結材孔41が、ログ材11の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせた位置に設けてある。
具体的には、図2に示すように、ログ材11の幅Wに対して、ログ材11の幅方向の中心位置(図2に示すログ材11の室外側表面からW/2の位置)から室内側に、後述するように距離Xだけ芯ずれさせた位置にダボ50や、通しボルト60を挿入するための緊結材孔41が設けてある。
以下、緊結材40としての通しボルト60及びダボ50について説明する。
本実施の形態における通しボルト60は、ログ材11の最上段から最下段を貫通するように形成されたボルト用孔65(図3及び図4参照)を通ってログ材11の最上段から最下段を緊結する(図1参照)。
本実施の形態では、この通しボルト60は、ログ壁10に生じる風圧に抵抗する抵抗部材90として用いられる。
そして、図3及び図4に示すように、緊結材としての通しボルト60を緊結材孔としてのボルト用孔65に通し、ログ材11の最上段及び最下段から突出した部分に座金61をログ材11との間に挟んでナット62を取り付け、ナット62を締めることで最上段から最下段のログ材11を緊結する。
すなわち、図4に示すように、基礎20と土台30とはアンカーボルト25により固定されている。このとき、図4に示すように、土台30には、左右に隣接する土台30同士が通しボルト60の位置で不連続となっている箇所があり、この左右に隣接する土台30同士の間は、ログ材11の最上段から最下段までを貫通してきた通しボルト60をナット62で固定するための締め空間32として用いられる。また、この締め空間32内には、六面体の六面のうち、対向する二面が開口している箱状の連結部材36が設置されている(ただし、この連結部材36の開口面は、対向する二面でなくてもよく、一面だけでもよい)。このとき、連結部材36の下面には、図示しない開口部分が設けられており、その開口部分を挿通して連結部材36内に突出したアンカーボルト25の先端部分を座金61を挟んでナット62で締めることにより連結部材36と基礎20とを固定している。これにより、最下段のログ材11が座金61とナット62とによって通しボルト60と緊結される。換言すると、通しボルト60と基礎20とは、連結部材36及びアンカーボルト25を介して互いに固定されている。また、図3に示すように、最上段のログ材11も同様に座金61とナット62とによって通しボルト60と緊結される。
具体的には、図1に示すように、通しボルト60は、このログ壁10に六箇所設けられており、各々の箇所で、最上段から最下段のログ材11を緊結する。
本実施の形態におけるダボ50は、図5及び図6に示すように、通しボルト60の取り付け位置とは平面視において異なる複数箇所に設けられており、かつ、各段のダボ50が互い違い(千鳥)に設けられている。
本実施の形態では、このダボ50は、ログ壁10に生じる風圧に抵抗する抵抗部材90として用いられる。
本実施の形態におけるログ壁10を構成する一のログ材11と、この一のログ材11の一段下のログ材11とは、平面視において異なる位置にダボ50が設けられている。また、一のログ材11と、この一のログ材11の二段下のログ材11とは、平面視において同一位置にダボ50が設けられている。
ここで、図5に示すように、ダボ50としてラグスクリューを使用することができる。このダボ50の長さは、ログ材11の縦方向の長さの約1.5倍である。このダボ50は、上下に隣接するログ材11の上側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、そのログ材11の芯位置から室内側方向距離Xだけ離れた(後述する、いわゆる「芯ずれ」した)位置に垂直に挿入されるとともに、下側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、そのログ材11の前記「芯ずれ」した位置で垂直に挿入されることで、上下に隣接するログ材11同士を連結する。
なお、「芯」とは、一のログ材11において、ダボ50が挿入される面の短手方向の両対辺から等距離にある位置のことを指す。
本実施の形態では、緊結材40を挿入する緊結材孔41が、ログ材11の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせた位置に設けてある。
なお、本実施の形態におけるダボ50は、上下に隣接するログ材11の上側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたり、垂直に挿入されるとともに、下側のログ材11の高さ寸法の半分以上にわたるものであればよく、さらにその一段下のログ材11に達していても差し支えない。
なお、本実施の形態におけるダボ50としては、図6に示すような柱状のダボ50(木製であってもよく、金属製であってもよい)を使用してもよい。このダボ50を、上下に隣接するログ材11の上段下面に設けられた上段孔54と、下段上面に設けられた下段孔56とに挿入することで、上下に隣接するログ材11同士が連結される。このようなダボ50は、必ずしも上記したように互い違い(千鳥)に設けられている必要はなく、平面視において同一位置に設けられていてもよい。
本実施の形態において、補強を目的として、ログ壁10や柱の鉛直方向に添わせるように抵抗部材90としての添え柱96を設ける場合がある(図7参照)。
図7は、抵抗部材90の具体例として、添え柱96がログ壁10の鉛直方向に添って設けられている一例である。
この添え柱96は、ログ壁10に対して、ラグスクリュー97により固定されている。
本実施の形態では、この添え柱96は、ログ壁10に生じる風圧に抵抗する抵抗部材90として用いられる。
本実施の形態に係るログ壁10に開口する開口部70の開口枠には、開口部70の両側の縦材である開口枠材72が設けられている(図1参照)。この開口枠材72は、図8に示すように断面形状がT型形状をしており、ログ材11の端部に差し込まれる。このように開口枠材72がT型形状に形成されているので、風圧に対して抵抗となるものであり、ログ材11の面外方向の動きを拘束する。
なお、開口枠材72間の開口部70には、特に図示していないが、窓枠にガラス等をはめ込んで用いるサッシ等が取り付けられる。
本実施の形態では、この開口枠材72は、ログ壁10に生じる風圧に抵抗する抵抗部材90として用いられる。
ログ壁10に周囲側面が囲まれているログハウス1に対して、風が吹くと、風が吹いてくる方向に対峙しているログ壁10に対して、最も大きな風圧による面外力が発生する。
当該ログ壁10に対して風圧による面外力が発生すると、ログ壁10の高さ方向の中央付近が室内側に向かって大きく凸状に湾曲するように変形する。このようなログ壁10の曲げ変形が発生すると、従来のように、ログ壁の厚さ方向の中心に設けられた緊結材は、耐風要素としては効率の悪いものとなる。
具体的に説明すると、図9に示すように、厚さWのログ壁10の内部に緊結材40としてのダボ50を挿入するための直径d3の緊結材孔41が形成されているとする。
ログ材11の幅Wの幅方向の中心(芯)の位置は、ログ材11の側端面からW/2の位置となる。
なお、ここで、ログ材11の室外側表面から、緊結材孔41及びダボ50の中心までの距離d1と、ログ材11の室内側表面から、緊結材孔41及びダボ50の中心までの距離d2との合計が、ログ材11の厚さWとなる。
ログ材11の幅方向において、緊結材孔41及び緊結材40としてのダボ50の中心の位置は、ログ壁10の幅方向の中心である芯の位置から、図9に示すように距離Xだけ室内側にずれている。すなわち、緊結材孔41が、ログ材11の幅方向の中心(芯)の位置から室内側に距離Xだけ離れて、いわゆる芯ずれさせた位置に設けてある。
図10に示すように、室外側から当該ログ壁10に対して強い風が吹くと、風圧による面外力で、室内側に向かって湾曲するように変形するため、ログ壁10のログ材11の室外側端縁部が支点13となり、ログ材11は、上側のログ材11aと、下側のログ材11bとが、支点13を回転の中心として回転移動することになる。
その際、緊結材孔41にはめ込まれているダボ50が、ダボ50の表面の摩擦力等により、当該回転移動の抵抗力となる。このため、てこの原理により、支点13からの距離d1が大きくなるほど、上側のログ材11aと、下側のログ材11bとの回転移動に対する抵抗力が大きくなる。すなわち、別の見方をすると、ログ材11の幅方向の中心から、緊結材孔41及びダボ50の中心までの距離Xが大きくなるほど、上側のログ材11aと、下側のログ材11bとの回転移動に対する抵抗力が大きくなる。結果として、芯ずれの距離Xが大きくなるほど、回転剛性を高めることができる。
この距離Xは、緊結材孔41及びダボの中心がログ材11の幅方向の中心から室内側に離れている距離、いわゆる芯ずれしている距離である。
結果として、緊結材孔41及びダボの配置が、ログ材11の幅方向の中央から室内側に芯ずれさせるほど、ログ材11a及びログ材11bの回転剛性を高めることが可能となるものであり、当該芯ずれさせるほど、ログ壁10が、湾曲して変形する曲げ変形を抑えることが可能となる。
なお、ここで、ログ壁10の室内側方向に距離Xだけ芯ずれした位置における「芯ずれの距離X」は、地域毎の基準風速、地域毎の建築の密集度に応じて、最適な値が設定される。また、卓越風に応じて、ログハウス1の四方のログ壁10毎に値を変えても良い。
この芯ずれの距離Xは、具体的には、ログ壁10の厚さ(ログ材11の幅であって、図9中のW)寸法に対して、5%以上、且つ、30%以下に相当する距離に設定することが好ましいものである。
この芯ずれの「距離X」は、5%未満になると、緊結材孔41がログ材11の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせることで発生する上述したような回転剛性を高める効果が期待されず、芯ずれを発生させる意味が乏しくなる。
一方、距離Xが30%を超えると、緊結材孔41の内面と、ログ材11の室内側表面との間の距離が小さくなって、その間の強度が不足し、緊結材孔41がログ材11の室内側へ変形したり、緊結材孔41とログ材11の室内側表面との間の破損等が発生するおそれがある。
さらに、後述する、芯ずれに応じたせん断耐力Qの低減率ηを考慮して、ログ材11の室内側表面から、緊結材孔41及びダボ50の中心までの距離d2は、緊結材孔41の直径d3の2倍以上とすることがより好ましく、緊結材孔41の直径d3の3倍以上とすることがさらに好ましい。
本実施の形態では、緊結材のせん断耐力Qは、芯ずれの距離Xに応じた低減率ηを乗じた値となる。一般的に、芯ずれを発生させていない場合に後述するF、σ、d、D等の条件に基づいて、後述する式等により、ダボ50の1本あたりのせん断耐力Qの算出が可能となる(非特許文献1の「2003年度版 丸太組工法技術基準解説及び設計・計算例」参照。)。
例えば、詳細は省略するが、ダボ50の1本あたりのせん断耐力Qは、下記(式1)~(式4)の数値の中で最小値となる数値により算出される。

Q=1/2FdD・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式1)

Q=(((19)1/2-3)/4)FdD・・・・・・・・・・・・・・・(式2)

Q=(((4+2(σ/F)(2d/D)1/2-1)/6)FdD・(式3)

Q=(1/3(σ/F))1/2・・・・・・・・・・・・・・・・(式4)

ただし、F:丸太材等の繊維方向の圧縮強度(N/mm
σ:ダボの鋼材の降伏強度(鋼材の基準強度)(N/mm
d:ダボの直径(mm)
D:丸太材の見付高さ(mm)
ここで、本実施の形態のように芯ずれを発生させている場合、面外方向のせん断耐力においては、上述したせん断耐力Qに対して芯ずれに応じた低減率ηを掛けることにより算出することが可能となる。
ここで、低減率ηは、(式5)により算出されるものである。

η=min{d1、d2}/4d3 (η≦1.0) ・・・・・・・(式5)

ただし、d1、d2は、図9に示すログ材11の室外側表面及び室内側表面から緊結材孔41の中心までの距離を意味し、d3は緊結材孔41の直径を意味し、また、min{d1、d2}は、d1と、d2との数値の小さい方を選択することを意味する。
これにより、芯ずれによる緊結材40のせん断耐力の低減を加味した面外方向の評価を行うことが可能となる。
なお、上述した式では、低減率ηを1に設定するためには、緊結材孔41の直径d3の4倍の距離が、d1及びd2に必要となるように設定されている。
なお、参考までに、ダボ50が、ログ材11の幅Wの中央位置から芯ずれしている場合、ダボ接合部の面外方向の曲げに対する短期許容曲げ耐力Y(kNm)及び回転剛性Z(kNm/rad)に対して、芯ずれの位置に応じて、補正係数βを乗じることが検討されている。
W :ログ材の幅
d1:室外側表面からダボの中心までの距離
β=d1/(W/2)
例えば、ログ材の幅Wが100mmの場合、補正係数β=d1/50となるものである。
ここで上記補正係数βは、室外側に芯ずれしたときの低減係数として用いられているが、本実施の形態のように、ログ壁10の幅Wの寸法に対して、5%(すなわち、0.05W)以上、且つ、30%(すなわち0.30W)以下の距離に相当する室内側への芯ずれX(0.05W~0.30W)を設定した場合に、上記補正係数βを単純に適用させた場合、上記補正係数βは、室内側に芯ずれしたときの割り増し係数として機能することが考えられる。
具体的には、図9に示すように、
d1=W/2+X(芯ずれの距離)
=W/2+(0.05W~0.30W)
=0.55W~0.80W
このd1を上述した補正係数βに代入してβを算出すると、
β=(0.55W~0.80W)/(W/2)
=1.1~1.6
すなわち、本実施の形態では、ダボ50をログ材11の幅(厚さ)の中心に設置する場合と比較して、1.1倍から1.6倍の短期許容曲げ応力、すなわち1.1Y~1.6Y(kNm)と、回転剛性1.1Z~1.6Z(kNm/rad)となる数値が一応の目安として算出される。
本実施の形態では、上述したような室内側への芯ずれXにより、上述した程度の短期許容曲げ応力、回転剛性の向上が予想可能であり、ログ壁10の耐風性能の向上が見込まれる。
本実施の形態によれば、緊結材孔41が、ログ材11の幅方向の中央から室内側に距離Xだけ芯ずれしていることで、ログ壁10の曲げ強度を高めて、回転剛性を高めることができる。
これにより、特別な加工技術や、新たな部材を用いずに、ログ壁10の耐風性能を上げることができる。
さらに、緊結材孔41をログ材11の幅方向の中心に設定する場合と比較して、耐風性能を上げることができることで、緊結材40の個数を減らすことができ、経済的であると共に、設計におけるプランニングの自由度が上がり、使用者の種々の要望(例えば、開口部70を多く設けたい等)に応えやすくなる。
また、同様に、緊結材孔41をログ材11の幅方向の中心に設定する場合と比較して、耐風性能を上げることができることで、ログ壁10に生じる風圧に抵抗する抵抗部材90としてのダボ50、通しボルト60、添え柱96、開口枠材72等の個数を減らすことができ、また、個数を減らすことに代えて、又は、それに加えて、それらの抵抗部材90の大きさを小さなものに変更するでき、経済的であると共に、設計におけるプランニングの自由度が上がり、使用者の種々の要望に応えやすくなる。
また、本実施の形態では、緊結材40としてのダボ50を有し、緊結材孔41にダボ50が埋め込まれている。
そして、緊結材40としてのダボ50に芯ずれを適用することで、ログ壁10の耐風性をあげることができる。
本実施の形態では、緊結材40としての通しボルト60を有し、この通しボルト60にも上述したダボ50と同様に芯ずれを適用している。
すなわち、緊結材40としての通しボルト60もダボ50の芯ずれと同様に、緊結材40としての通しボルト60を通す緊結材孔41としてのボルト用孔65が距離Xだけ、ログ材11の幅方向の中心位置から室内側にずれているものである。
そして、緊結材40としての通しボルト60を挿入する緊結材孔41は、ログ壁10の最上段のログ材11の上面から、最下段のログ材11の下面までを貫通している。この緊結材孔41に通しボルト60が挿入され、通しボルト60の上下端に座金61を通してナット62によりログ材11が緊結される。
本実施の形態によれば、緊結材40としての通しボルト60に芯ずれを適用することで、ログ壁10の耐風性能を上げることができる。
(第2の実施の形態)
図11、図12を用いて、第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、緊結材40としての通しボルト60を有し、この通しボルト60にも、同様に芯ずれを適用している。
そして、第1の実施の形態と同様に、緊結材孔41は、ログ壁10の最上段のログ材11の上面から、最下段のログ材11の下面までを貫通し、通しボルト60を設置し、当該通しボルト60の上下端に座金61を通してナット62により緊結される。
さらに、本実施の形態では、図11に示すように、ログ壁10の最上段のログ材11の上側に位置するナット62は、座金61の上面に位置する上ナット63と、座金61の下面に位置する下ナット64とを有するダブルナットである。
本実施の形態では、ログ壁10の最上段のログ材11の上側に位置し、ログ壁10の通しボルト60用の座金61には、上部座金210が用いられている。
この上部座金210は、図11、図12に示すように、通しボルト60用の上下に貫通する貫通孔220を有すると共に、ログ材11の上面に固定される水平部230と、この水平部230に立設し、垂木201の下面に当接しない高さである垂直部240とを有している。
この上部座金210は、ログ壁10の最上段のログ材11の上面と、所定の勾配を有してログ材11の上面に固定された垂木201の下面との間の直角三角形状の断面の空間内に配置される。
本実施の形態によれば、図11に示すようにログ壁10の最上段のログ材11の上側に位置するナット62が、上ナット63及び下ナット64を有するダブルナットである。
このダブルナットは、振動や繰り返し応力や、ログ壁10特有のセトリング(木からなるログ材11の収縮によるログ壁10の沈み込み)等の要因により、当初のナット62による設定が緩んだ場合、締め空間32からナット62を締める際に通しボルト60自体が回ってしまうことを防ぐ効果がある。
本実施の形態によれば、水平部230と、この水平部230に立設し、垂木201の下面に当接しない高さである垂直部240とを有するL字状の上部座金210としたことで、円形や四角形の平板状の座金と比べて、上部座金210の剛性を高めることができる。
L字状の上部座金210としたことで、上述したように締め空間32からナット62を締める際に、高剛性化された上部座金210が可能な限り広い面でログ材11に圧接することにより、通しボルト60への回転力を受け止めることができる。
さらに、このような断面がL字状の形状としたことで、ログ壁10の最上段のログ材11の上面と、当該ログ壁10の上に位置する屋根200における垂木201の下面による勾配を有する断面が直角三角形状のスペース内に断面L字状の当該上部座金210を適正に配置することができる。
さらに、緊結材40としての通しボルト60用の緊結材孔41が、ログ材11の幅方向の中心から室内側に芯ずれしていることで、上部座金210の垂直部240が、垂木201の下面と、ログ材11の上面との間に収まりやすくなる。これにより、断面がL字状の上部座金210を、上述したようなスペース内に適正に配置することが可能となる。
具体的に説明すると、垂直部240の高さと、水平部230の幅とが同一となるようなL字状の上部座金210を採用して、通しボルト60に芯ずれさせない場合、すなわち、ログ材11の幅方向の中央に配置させようとすると、屋根200の垂木201の下面に当たってしまい、そのままでは屋根200の勾配の傾斜角度を大きくする等の対抗処置がなければ、上部座金210を配置することができない場合が発生する。
本実施の形態のように、通しボルト60を室内側に距離Xだけ芯ずれさせることにより、そのようなことを回避することが可能となる。
1 ログハウス
10 ログ壁 11 ログ材
11a 上側のログ材 11b 下側のログ材
12 交差部 13 支点
d1 ログ壁の室外側表面から緊結材孔の中心までの距離
d2 ログ壁の室内側表面から緊結材孔の中心までの距離
20 基礎 25 アンカーボルト
30 土台 32 締め空間
36 連結部材
40 緊結材 41 緊結材孔
50 ダボ
54 上段孔 56 下段孔
60 通しボルト 61 座金
62 ナット 63 上ナット
64 下ナット 65 ボルト用孔
70 開口部 72 開口枠材
90 抵抗部材
96 添え柱 97 ラグスクリュー
200 屋根 201 垂木
210 上部座金 220 貫通孔
230 水平部 240 垂直部

Claims (5)

  1. ログハウス用のログ材を水平に積み上げ、上下に隣接する前記ログ材同士を連結する緊結材を備えた、丸太組構法によるログハウスにおけるログ壁の構造であって、
    前記緊結材を挿入する緊結材孔が、前記ログ材の幅方向の中心から室内側に芯ずれさせた位置に設けられるとともに、
    前記緊結材は、ダボであり、室内側に芯ずれさせた位置に設けられた前記緊結材孔にのみ前記ダボが埋め込まれていることを特徴とするログ壁の構造。
  2. 前記緊結材孔における芯ずれの距離は、前記ログ材の幅に対し5%以上、且つ、30%以下であることを特徴とする請求項1に記載のログ壁の構造。
  3. 前記緊結材としてさらに通しボルトを備え
    前記通しボルト用の前記緊結材孔には、前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上面から、最下段の前記ログ材の下面までを貫通して前記通しボルトが設置され、当該通しボルトの上下端に座金を通してナットにより緊結されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のログ壁の構造。
  4. 前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上側に位置するナットは、
    前記座金の上面に位置する上ナットと、
    前記通しボルトの上端に設けられる前記座金である上部座金の下面に位置する下ナットとを有するダブルナットであることを特徴とする請求項に記載のログ壁の構造。
  5. 前記上部座金は、
    前記通しボルト用の貫通孔を有して、前記ログ材の上面に固定される水平部と、
    前記水平部から立設する垂直部とを有し、
    前記ログ壁の最上段の前記ログ材の上面と、所定の勾配を有して前記ログ材の上面に固定された垂木の下面との間の直角三角形状の断面の空間内に配置されることを特徴とする請求項に記載のログ壁の構造。
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