JP2017149629A - サファイア基板及び窒化物半導体基板 - Google Patents

サファイア基板及び窒化物半導体基板 Download PDF

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Abstract

【課題】窒化物半導体層の形成に適したサファイア基板を提供する。
【解決手段】サファイア基板10の主面1に複数の凹構造2を設け、凹構造2の開口端の直径を2nm以上60nm以下とし、凹構造2の分布密度を、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下とする。これにより、主面1上に形成される窒化物半導体層の、初期の段階で形成される部分に転位が集中し、窒化物半導体層の結晶性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明はサファイア基板及び窒化物半導体基板に関する。
サファイア基板上に窒化物半導体層を形成する方法として、例えば、有機金属気相成長法(MOVPE法)や、分子線エピタキシ法(MBE法)を用いた方法が提案されている。また、サファイア基板上に窒化物半導体層を形成する際の成膜温度を調整することで、サファイア基板上に結晶欠陥密度の低い窒化物半導体層を成長させるようにした方法等も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−168594号公報
従来、サファイア基板上に窒化物半導体層を形成する際の成膜温度については種々の検討が行われている。その一方で、窒化物半導体層が形成されるサファイア基板自体の最適化については十分に検討が行われていないのが現状である。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、窒化物半導体層の形成に適したサファイア基板、これを用いた窒化物半導体基板、紫外線発光素子及び装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係るサファイア基板は、主面に複数の凹構造を備え、前記凹構造の開口端の直径が2nm以上60nm以下であり、前記凹構造の分布密度が、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下であることを特徴としている。
本発明の他の態様に係る窒化物半導体基板は、上記態様のサファイア基板と、当該サファイア基板の主面上に形成され、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含む第1の窒化物半導体層と、前記第1の窒化物半導体層上に形成され、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含み、前記第1の窒化物半導体層よりも転位密度が小さい第2の窒化物半導体層と、を備えることを特徴としている。
本発明の他の態様に係る紫外線発光素子は、上記態様の窒化物半導体基板を備える紫外線発光素子であって、前記窒化物半導体基板の前記第2の窒化物半導体層はAlNを含み、前記第2の窒化物半導体層上に形成された窒化物半導体積層部、を備え、前記窒化物半導体積層部は、n型窒化物半導体層と、発光層と、p型窒化物半導体層と、がこの順に積層されていることを特徴としている。
さらに、本発明の他の態様に係る装置は、上記態様の紫外線発光素子を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、その上に形成される窒化物半導体層の結晶性を向上させることの可能なサファイア基板を提供することができる。そのため、このサファイア基板を用いた窒化物半導体基板や、この窒化物半導体基板を用いた紫外線発光素子や装置の特性向上を図ることができる。
本発明の一実施形態におけるサファイア基板の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるサファイア基板を用いた窒化物半導体基板の一例を示す断面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかであろう。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<サファイア基板>
本発明の一実施形態に係るサファイア基板は、主面に複数の凹構造を備え、凹構造の開口端の直径が2nm以上60nm以下であり、凹構造の分布密度が、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下である基板である。なお、凹構造2の形状は複数の凹構造間で同一であってもよく、異なる形状であってもよい。例えば、凹構造2の開口端の直径は、複数の凹構造間で均一であってもよく、また、開口端の直径が2nm以上60nm以下であれば、凹構造間で開口端の直径が異なっていてもよい。
図1に、本発明の一実施形態に係るサファイア基板の断面の一例を示す。図1に示すように、本発明の一実施形態に係るサファイア基板10は、その主面1に複数の凹構造2が形成されている。このような構成とすることによって、このサファイア基板10の主面1上に形成される窒化物半導体層の結晶性を向上させることができる。つまり、サファイア基板10の主面1に凹構造2が存在することで、凹構造2を含む主面1上に成長する窒化物半導体層の転位が集中し、対消滅しやすくなることにより、結晶性の向上を図ることができる。
凹構造2は、サファイア基板10の主面1に複数形成されており、主面1に対して窪んだ部分を意味する。また、凹構造の開口端の直径とは、凹構造2の開口端の開口内側に引くことが可能な直線の最大長さで定義される。例えば凹構造2の開口端が円形である場合には、円の直径が凹構造2の直径となる。また凹構造2の開口端が多角形状である場合には、多角形の対角線の最大長さが凹構造2の開口端の直径となる。
凹構造2の有無、凹構造2の開口端の直径については、サファイア基板10の主面1を走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)又は原子間力顕微鏡(AFM)等で観察することによって、観察又は測定することができる。凹構造2の分布密度は、サファイア基板10の主面1の100μm×100μmの領域に対して、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて取得された画像を画像解析することで測定することができる。
またサファイア基板10の主面1上に窒化物半導体層等が形成されている場合には、断面透過型電子顕微鏡(TEM)又は平面透過型顕微鏡により観察することで、凹構造2の有無、凹構造2の開口端の直径及び凹構造2の分布密度を観察及び測定することが可能である。なおこの場合には、図1に示す断面図中に存在する凹構造2の横方向、つまり、サファイア基板10の主面1に平行な方向に延びる凹構造2の長さを凹構造2の開口端の直径として定義する。またこの場合、分布密度については、平面TEM測定から観測される凹構造2の個数を測定面積で除したものの平均値、または断面TEM測定から断面中の凹構造2の個数を測定範囲及び測定試料奥行長さで除した値のうち、密度の多い方を分布密度とし、5断面の平均値を、サファイア基板10の凹構造2の分布密度として定義する。
また、凹構造2は、深さが、5nm以上50nm以下であることが好ましい。凹構造2の深さが5nm以上50nm以下であることにより、サファイア基板10の主面1上に窒化物半導体層を形成する際に、初期の段階で形成される窒化物半導体層部分、つまり、凹構造2の内部又はその近傍に転位が集中し、その結果、その後に形成される窒化物半導体層部分の結晶性が向上する。ここで、凹構造2の深さとは、凹構造2の、開口端を含む面に垂直な方向の最大深さを意味する。凹構造2の深さは、前述の断面透過型電子顕微鏡(TEM)により測定が可能である。
また、凹構造2は、体積つまり凹部の体積が15.5nm以上141500nm以下であることが好ましい。これによりサファイア基板10の主面1上に窒化物半導体層を形成する際に、初期の段階で形成される窒化物半導体層部分、つまり凹構造2の内部又はその近傍に転位が集中し、その結果、その後に形成される窒化物半導体層部分の結晶性が向上する。
また、凹構造2は底面を有し、凹構造2の開口端の直径に対する底面の直径の比率(底面の直径/開口端の直径)が10%以下であることが好ましい。これによりサファイア基板10の主面1上に窒化物半導体層を形成する際に、初期の段階で形成される窒化物半導体層部分、つまり、凹構造2の内部又はその近傍に転位が集中し、その結果、その後に形成される窒化物半導体層部分の結晶性が向上する。ここで凹構造2の底面とは、凹構造2の開口端から最も深い位置にあり、サファイア基板10の主面1に対して平行な面を意味する。また、底面の直径とは、凹構造2の開口端の直径と同じく、底面の内側に引くことが可能な直線の最大長さで定義される。凹構造2の開口端から最も深い位置にサファイア基板10の主面1に対して平行な面が存在しない場合、つまり例えば凹構造2の先端が尖っている場合や、凹構造2の底面がサファイア基板10の主面1に対して傾斜している場合等には、底面の直径は零とする。
また、凹構造2は側面を有し、凹構造の縦断面において、主面に対する側面の傾斜角が30°以上55°以下であることが好ましい。
これによりサファイア基板10の主面1上に窒化物半導体層を形成する際に、転位が、サファイア基板10の主面1に対して水平な方向に延び易くなり、窒化物半導体層の結晶性が向上する。
また、サファイア基板10の主面1はステップ面及びテラス面を有することが好ましい。ここで、主面1が、互いに略平行な面が階段状に連なる形状の場合に、この略平行な面をステップ面と定義し、隣り合うステップ面を繋ぐ面をテラス面と定義する。これにより、例えばサファイア基板10の主面1上にアルミニウムAlを含む窒化物半導体層(例えばAlN)を形成する際に、Al原子がステップ端に凝集しやすくなり、その結果、窒化物半導体層に含まれる転位の抑制が可能となる。
<窒化物半導体基板>
本発明の一実施形態に係る窒化物半導体基板は、本発明の一実施形態に係るサファイア基板と、サファイア基板の主面上に形成され、アルミニウムAl、ガリウムGa及びインジウムInのうちの少なくとも1つを含む第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層上に形成され、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含み、第1の窒化物半導体層よりも転位密度が小さい第2の窒化物半導体層と、を備えるものである。
図2に、本発明の一実施形態に係る窒化物半導体基板の断面の一例を示す。図2に示すように、本発明の一実施形態に係る窒化物半導体基板100は、図1に示す凹構造2を備えたサファイア基板10を備えており、このサファイア基板10の上に、第1の窒化物半導体層20と第2の窒化物半導体層30とがこの順に積層されている。図1に示すサファイア基板10を用いることで、初期の段階で形成される窒化物半導体層部分、つまり、凹構造2の内部又はその近傍に転位が集中し、その結果、サファイア基板10の主面1上に形成された第1の窒化物半導体層20の上に、第1の窒化物半導体層20よりも転位密度の小さい第2の窒化物半導体層30を形成することができる。
特に、本発明の一実施形態におけるサファイア基板10を用いることで、第2の窒化物半導体層30としてAlN層を形成する場合にその結晶性を向上させることが可能となる。この結晶性が良好なAlN層を下地層として用いることで、その上にAlGaNからなる紫外線発光素子や紫外線受光素子等を形成する際に、その特性を向上させることが可能となる。
ここで、第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30がAl、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含むことの確認方法としては、蛍光X線元素分析法(XRF)、ラザフォード後方散乱分光(RBS)、二次イオン質量測定(SIMS)及びX線光電子分光(XPS)により確認することが可能である。また第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30の転位密度は、カソードルミネッセンス法(CL)又は平面透過型電子顕微鏡(TEM)での測定や、表面に溶融KOHエッチングを実施した後に走査型電子顕微鏡(SEM)又は原子間力顕微鏡(AFM)で測定すること等により測定することができる。
また、第1の窒化物半導体層20の膜厚は50nm以上200nm以下であることが好ましい。これにより、第1の窒化物半導体層20の上に形成する第2の窒化物半導体層30の結晶性をさらに高めることが可能となる。つまり、第1の窒化物半導体層20の膜厚が50nmより小さい場合には、第1の窒化物半導体層20内の転位の影響が第2の窒化物半導体層30にも影響してしまうため、第1の窒化物半導体層20の膜厚は50nm以上が好ましい。また第1の窒化物半導体層20の膜厚が200nmより大きい場合には表面がマルチステップとなり、表面が荒れてしまうため、第1の窒化物半導体層20の膜厚は200nm以下が好ましい。
また、第2の窒化物半導体層30の膜厚は1500nm以上5000nm以下であることが好ましい。これにより、第2の窒化物半導体層30が第1の窒化物半導体層20内での転位等の影響をうけることを低減し、第2の窒化物半導体層30の結晶性を高めることができる。第2の窒化物半導体層30の膜厚が1500nmより小さい場合には、第1の窒化物半導体層20内の転位の影響が第2の窒化物半導体層30にも影響してしまうため、第2の窒化物半導体層30の膜厚は1500nm以上が好ましい。第2の窒化物半導体層30の膜厚が5000nmより大きい場合には、成膜に要する時間が長くなるため、第2の窒化物半導体層30の膜厚は5000nm以下が好ましい。
また、第2の窒化物半導体層30に含まれる転位の数は第1の窒化物半導体層20に含まれる転位の数の1/10以下であることが好ましい。これにより、第1の窒化物半導体層20の上に形成する第2の窒化物半導体層30の結晶性をさらに高めることが可能となる。第2の窒化物半導体層30に含まれる転位の数が第1の窒化物半導体層20に含まれる転位の数の1/10より多い場合には、第2の窒化物半導体層30上に別の層を形成する際に、その層の結晶性を悪化させてしまう。従って、第2の窒化物半導体層30に含まれる転位の数は第1の窒化物半導体層20に含まれる転位の数の1/10以下であることが好ましい。
また、第1の窒化物半導体層20は、サファイア基板10の主面1に対して75°以上115°以下の角度を有する転位を1×10cm−2以上1×1011cm−2以下含むことが好ましい。これにより第1の窒化物半導体層20が成膜される初期の段階で欠陥同士を対消滅することが可能となり、結晶性を向上させることができる。
また、第2の窒化物半導体層30は、サファイア基板10の主面1に対して75°以上115°以下の角度を有する転位を1×10cm−2以上1×10cm−2以下含むことが好ましい。これにより最表面まで到達する欠陥数を低減することができ、その結果、サファイア基板10上に作製されるデバイスのデバイス特性を向上させることができる。
また、第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30はAlNからなることが好ましい。第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30がAlNからなる場合には、特にサファイア基板10上に形成する第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30の結晶性を高めることができる。
また、第2の窒化物半導体層30の表面、つまり、第1の窒化物半導体層20とは逆側の面はステップ面を有し、ステップ面のステップ高さが第2の窒化物半導体層30の格子定数の40%以上60%以下の値であることが好ましい。第2の窒化物半導体層30の表面がステップ面を有することで、その上にさらに別の層を形成する際に、この別の層の表面の平坦性を向上させることができる。
また、第2の窒化物半導体層30の表面、つまり第1の窒化物半導体層20とは逆側の面は、クラックを有しないことが好ましい。これにより、サファイア基板10の上に、第1の窒化物半導体層20及び第2の窒化物半導体層30がこの順に積層されてなる窒化物半導体基板を用いたデバイスの特性向上を図ることができる。
<窒化物半導体基板の製造方法>
本発明の一実施形態に係る窒化物半導体基板の製造方法の一例を、以下に示す。
まず、その主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて0.1nm以上2nm以下の厚さを有する凹構造2形成用の膜を成膜する。具体的には、凹構造2形成用の膜として、例えばAlN、GaN及びInNのうちの少なくともいずれか1つ、又はこれらの混晶を500℃以上900℃以下の範囲で成膜する(第1の工程)。
次に、第1の工程で主面に凹構造2形成用の膜が成膜されたサファイア基板を1100℃以上の温度でアニールする。これにより、サファイア基板の主面に、開口端の直径が2nm以上60nm以下の凹構造2を、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下の分布密度の範囲内で形成することができる。つまり、図1に示す凹構造2を備えたサファイア基板10を得ることができる。この際のアニール時間としては、600秒以上1200秒以下の範囲が好適な範囲の一例として挙げられる(第2の工程)。
この凹構造2を有するサファイア基板10の主面1側の面に、サファイア基板10の表面温度を800℃以上900℃以下に保った状態で、MOCVD法により、初期層を形成する。具体的には、初期層としてアルミニウムAl、ガリウムGa、インジウムInのうちの少なくとも1つを含む窒化物半導体層を形成する。この窒化物半導体層の膜厚としては、例えば、窒化物半導体層としてAlNを形成する場合には、0.5nm以上10nm以下が好ましい(第3の工程)。
次に、第3の工程で作成した窒化物半導体層の上に、MOCVD法を用いて、Al、Ga、及びInのうちの少なくとも1つを含む窒化物半導体層を、第1の窒化物半導体層20として形成する。第1の窒化物半導体層20の膜厚は50nm以上200nm以下とすることが好ましい。第1の窒化物半導体層20を形成する際の窒化物半導体層の表面温度としては、一例として、1200℃以上1350℃以下の範囲が挙げられる(第4の工程)。
次に、第4の工程で形成された第1の窒化物半導体層20の上に、MOCVD法を用いて、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含む第2の窒化物半導体層30を形成する。第2の窒化物半導体層30の膜厚は1500nm以上5000nm以下とすることが好ましい。第2の窒化物半導体層30を形成する際の第1の窒化物半導体層20の表面温度は、一例として、1000℃以上1150℃以下の範囲である(第5の工程)。これによって、図2に示す凹構造2を備えたサファイア基板10を含む窒化物半導体基板100を得ることができる。
第1〜第5の工程において、Al原料としては例えば、トリメチルアルミニウム(TMAl)を用いることができる。またGa原料としては例えば、トリメチルガリウム(TMGa)を用いることができる。またN原料としては例えば、アンモニア(NH)を用いることができる。In原料としては例えば、トリメチルインジウム(TMIn)を用いることができる。
なお、ここでは、第4の工程で第1の窒化物半導体層20を形成する前に、第3の工程で、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含む窒化物半導体層を初期層として形成しているが、この工程は必ずしも必須の工程ではない。
上記の第1から第5の工程を実行することによって、サファイア基板10上に、第1の窒化物半導体層20よりも小さい転位密度を有する第2の窒化物半導体層30が形成された窒化物半導体基板を形成することができる。
<紫外線発光素子>
本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子は、本発明の一実施形態に係る窒化物半導体基板を備える。本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子において、第2の窒化物半導体層30はAlN層であり、第2の窒化物半導体層30上に形成された窒化物半導体積層部を備える。この窒化物半導体積層部は、n型窒化物半導体層と、発光層と、p型窒化物半導体層と、がこの順に形成されてなる。なお、第2の窒化物半導体層30上に、n型窒化物半導体層、発光層及びp型窒化物半導体層をこの順に形成してもよく、または、第2の窒化物半導体層30上に、p型窒化物半導体層、発光層及びn型窒化物半導体層をこの順に形成してもよい。
第2の窒化物半導体層30が、本発明の一実施形態に係るサファイア基板10上に形成されたAlN層であることで、この第2の窒化物半導体層30の上に結晶性の良好なAlGaN層を形成することができる。このAlGaN層は紫外線発光素子のn型窒化物半導体層、発光層、p型窒化物半導体層として用いることができる。従って、本発明の窒化物半導体基板を利用することで、発光効率の優れた紫外線発光素子を得ることができる。AlGaN層の形成方法の一例としては、有機金属堆積法(MOCVD法)を用いることが可能である。
<装置>
本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子は、各種の装置に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子は、紫外線ランプが用いられている既存の全ての装置に適用することができ、用いられている紫外線ランプと置き換えることができる。特に、波長300nm以下の深紫外線を用いている装置に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子は、例えば、医療及びライフサイエンス分野、環境分野、産業及び工業分野、生活及び家電分野、農業分野、その他分野の装置に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る紫外線発光素子は、薬品や化学物質の合成・分解装置、液体・気体・固体(容器、食品、医療機器等)殺菌装置、半導体等の洗浄装置、フィルム・ガラス・金属等の表面改質装置、半導体・フラットパネルディスプレイ(FPD)・プリント基板(PCB)・その他電子品製造用の露光装置、印刷・コーティング装置、接着・シール装置、フィルム・パターン・モックアップ等の転写・成形装置、紙幣・傷・血液・化学物質等の測定・検査装置に適用可能である。
液体殺菌装置の例としては、冷蔵庫内の自動製氷装置・製氷皿及び貯氷容器・製氷機用の給水タンク、冷凍庫、製氷機、加湿器、除湿器、ウォーターサーバの冷水タンク・温水タンク・流路配管、据置型浄水器、携帯型浄水器、給水器、給湯器、排水処理装置、ディスポーザ、便器の排水トラップ、洗濯機、透析用水殺菌モジュール、腹膜透析のコネクタ殺菌器、災害用貯水システム等が挙げられるがこの限りではない。
気体殺菌装置の例としては、空気清浄器、エアコン、天井扇、床面用や寝具用の掃除機、布団乾燥機、靴乾燥機、洗濯機、衣類乾燥機、室内殺菌灯、保管庫の換気システム、靴箱、タンス等が挙げられるがこの限りではない。
固体殺菌装置(表面殺菌装置を含む)の例としては、真空パック器、ベルトコンベヤ、医科用・歯科用・床屋用・美容院用のハンドツール殺菌装置、歯ブラシ、歯ブラシ入れ、箸箱、化粧ポーチ、排水溝のふた、便器の局部洗浄器、便器フタ等が挙げられるがこの限りではない。
以下、本発明の一実施形態におけるサファイア基板10について、実施例及び比較例をそれぞれ説明する。
[実施例1]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造2形成用の層)を0.3nm成膜した。このときのサファイア基板の表面温度は800℃とした。
次に、主面上にAlN層が0.3nm成膜されたサファイア基板を1100℃で10分間アニールを行い、主面に開口端の直径が2nm以上60nm以下の凹構造を形成した。これにより、凹構造2が形成されたサファイア基板10が形成された。
このようにして得られたサファイア基板10上に、サファイア基板10の表面温度を850℃に保った状態で、AlN層(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、サファイア基板10の表面温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
第1の窒化物半導体層20の上に、サファイア基板10の表面温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
上記のMOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
上記の実施例1と同様の手順を用い、実施例2〜15として、サファイア基板10の主面1上に、第1及び第2の窒化物半導体層20及び30を積層した。各実施例2〜15において、実施例1との変更部分は、以下の通りである。これ以外の条件については、実施例1と同一である。
[実施例2]
凹構造2形成用の層の膜厚を4nmに変更した。
[実施例3]
凹構造2形成用の層の膜厚を10nmに変更した。
[実施例4]
凹構造2形成のためのアニール時間を20分に変更した。また第1の窒化物半導体層20の膜厚を150nmに変更した。
[実施例5]
凹構造2形成のためのアニール時間を5分に変更した。また第1の窒化物半導体層20の膜厚を200nmに変更した。
[実施例6]
第1の窒化物半導体層20の膜厚を50nmに変更した。
[実施例7]
第2の窒化物半導体層30の膜厚を1500nmに変更した。
[実施例8]
第2の窒化物半導体層30の膜厚を5000nmに変更した。
[実施例9]
第2の窒化物半導体層30の成膜温度を1000℃に変更した。
[実施例10]
第2の窒化物半導体層30の成膜温度を1120℃に変更した。
[実施例11]
第1の窒化物半導体層20の成膜温度を1350℃に変更した。
[実施例12]
凹構造2形成用の層の材料をGaNに変更した。また、凹構造2形成用の層の成膜時のサファイア基板の表面温度を700℃に変更した。
[実施例13]
凹構造2形成用の層の材料をInNに変更した。また、凹構造2形成用の層の成膜時のサファイア基板の表面温度を600℃に変更した。
[実施例14]
凹構造2形成用の層の材料をAlGaNに変更した。また、凹構造2形成用の層の成膜時のサファイア基板の表面温度を900℃に変更した。
[実施例15]
凹構造2形成用の層の材料をInGaNに変更した。
以上の実施例1〜実施例15により得られた、サファイア基板10の主面1に形成された凹構造2の深さ、凹構造2の底面の直径に対する凹構造2の開口端の直径の比率、凹構造2の分布密度を測定した。凹構造2の深さ、凹構造2の底面の直径に対する凹構造2の開口端の直径の比率については、10個の凹構造2の平均値を用いた。凹構造2の深さ、凹構造2の底面の直径に対する凹構造2の開口端の直径の比率の測定方法としては、断面TEMを用いた。また凹構造2の分布密度の測定については、サファイア基板10の主面1の100μm×100μmの領域に対して、SEMを用いて取得された画像を画像解析することで測定した。
さらに、第2の窒化物半導体層30の結晶性を、AlNの(0002)面及び(10−12)面に対してXRD法により測定した。
得られた結果を表1に示す。
[比較例1]
主面が略平坦なサファイア基板を用意した。
主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、ほぼ平坦な状態であり、開口端の直径が2nm以上60nm以下の凹構造は形成されていなかった。
このサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN層を膜厚が0.5nm以上10nm以下となるように、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を1250nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例1において、MOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
[比較例2]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造形成用の層)を30nm成膜した。このときのサファイア基板10の表面温度は800℃とした。
次に、主面上にAlN層が0.1nm成膜されたサファイア基板を1100℃で10分間アニールを行った。主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、表面の直径が80nm以上200nm以下の凹構造2が、2×1010cm−2の分布密度で形成されていた。また、2nm以上60nm以下の凹構造2は、4×10cm−2以下の分布密度であった。
このようにして得られたサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN層(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例2におけるMOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMA)、N原料としてアンモニアNHを用いた。
[比較例3]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造形成用の層)を0.3nm成膜した。このときのサファイア基板の表面温度は800℃とした。
次に、主面上にAlN層が0.3nm成膜されたサファイア基板を1000℃で10分間アニールを行った。主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、ほぼ平坦な状態のままであった。
このようにして得られたサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例3において、MOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
[比較例4]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造形成用の層)を0.3nm成膜した。このときのサファイア基板の表面温度は700℃とした。
次に、主面上にAlN層が0.3nm成膜されたサファイア基板を1100℃で40分間アニールを行った。主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、開口端の直径が70nm以上130nm以下の凹構造2が、4×1010cm−2の分布密度で形成されていた。また、2nm以上60nm以下の凹構造は、2×10cm−2以下の分布密度であった。
このようにして得られたサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN層(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例4においてMOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
[比較例5]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造形成用の層)を1nm成膜した。このときのサファイア基板10の表面温度は750℃とした。
次に、主面上にAlN層が1nm成膜されたサファイア基板を1300℃で10分間アニールを行った。主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、表面の直径が2nm以上60nm以下の凹構造2が、3×1012cm−2の分布密度で形成されていた。
このようにして得られたサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN層(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例5においてMOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
[比較例6]
主面が略平坦なサファイア基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて、AlN層(凹構造形成用の層)を0.3nm成膜した。このときのサファイア基板10の表面温度は800℃とした。
次に、主面上にAlN層が0.3nm成膜されたサファイア基板を1050℃で15分間アニールを行った。主面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察したところ、表面の直径が2nm以上60nm以下の凹構造2が、2×10cm−2の分布密度で形成されていた。
このようにして得られたサファイア基板上に、基板表面の温度を850℃に保った状態で、AlN層(初期層)を3nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1250℃に保った状態で、AlN層(第1の窒化物半導体層20)を100nm、MOCVD法を用いて成膜した。
この上に、基板表面の温度を1100℃に保った状態で、AlN層(第2の窒化物半導体層30)を3500nm、MOCVD法を用いて成膜した。
比較例6においてMOCVD法による成膜の際には、Al原料としてトリメチルアルミニウムTMAl、N原料としてアンモニアNHを用いた。
比較例1〜比較例6で得られた第2の窒化物半導体層30の結晶性を、AlN層の(0002)面及び(10−12)面に対してXRD法により測定した。
得られた結果を表1に示す。
Figure 2017149629
表1に示すように、実施例1〜実施例15の方が、比較例1〜比較例6に比較して、結晶性が向上していることがわかる。
また、表1に示すように、開口端の直径が2nm以上60nm以下の凹構造2を、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下の分布密度の範囲内で主面1に有するサファイア基板10を用いることで、その上に形成する第2の窒化物半導体層30の結晶性を向上させることが可能となることが理解される。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 主面
2 凹構造
10 サファイア基板
20 第1の窒化物半導体層
30 第2の窒化物半導体層
100 窒化物半導体基板

Claims (17)

  1. 主面に複数の凹構造を備え、
    前記凹構造の開口端の直径が2nm以上60nm以下であり、前記凹構造の分布密度が、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下であるサファイア基板。
  2. 前記凹構造の深さが5nm以上50nm以下である請求項1に記載のサファイア基板。
  3. 前記凹構造の体積が15.5nm以上141500nm以下である請求項1又は請求項2に記載のサファイア基板。
  4. 前記凹構造は底面を有し、
    前記凹構造の開口端の直径に対する前記底面の直径の比率が10%以下である請求項1から請求項3の何れか一項に記載のサファイア基板。
  5. 前記凹構造は側面を有し、
    前記凹構造の縦断面において、
    前記主面に対する前記側面の傾斜角が30°以上55°以下である請求項1から請求項4の何れか一項に記載のサファイア基板。
  6. 前記主面はステップ面及びテラス面を有する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のサファイア基板。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載のサファイア基板と、
    当該サファイア基板の主面上に形成され、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含む第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層上に形成され、Al、Ga及びInのうちの少なくとも1つを含み、前記第1の窒化物半導体層よりも転位密度が小さい第2の窒化物半導体層と、を備える窒化物半導体基板。
  8. 前記第1の窒化物半導体層の膜厚は50nm以上200nm以下である請求項7に記載の窒化物半導体基板。
  9. 前記第2の窒化物半導体層の膜厚は1500nm以上5000nm以下である請求項7又は請求項8に記載の窒化物半導体基板。
  10. 前記第2の窒化物半導体層に含まれる転位の数は前記第1の窒化物半導体層に含まれる転位の数の1/10以下である請求項7から請求項9の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  11. 前記第1の窒化物半導体層は、前記主面に対して75°以上115°以下の角度を有する転位を、1×10cm−2以上1×1011cm−2以下含む請求項7から請求項10の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  12. 前記第2の窒化物半導体層は、前記主面に対して75°以上115°以下の角度を有する転位を、1×10cm−2以上1×10cm−2以下含む請求項7から請求項11の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  13. 前記第1の窒化物半導体層及び前記第2の窒化物半導体層はAlNを含む請求項7から請求項12の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  14. 前記第2の窒化物半導体層の、前記第1の窒化物半導体層とは逆側の面はステップ面を有し、
    当該ステップ面のステップ高さが前記第2の窒化物半導体層の格子定数の40%以上60%以下の値である請求項7から請求項13の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  15. 前記第2の窒化物半導体層の、前記第1の窒化物半導体層とは逆側の面はクラックを有さない請求項7から請求項14の何れか一項に記載の窒化物半導体基板。
  16. 請求項7から請求項15の何れか一項に記載の窒化物半導体基板を備える紫外線発光素子であって、
    前記窒化物半導体基板の前記第2の窒化物半導体層はAlNを含み、
    前記第2の窒化物半導体層上に形成された窒化物半導体積層部、を備え、
    前記窒化物半導体積層部は、
    n型窒化物半導体層と、
    発光層と、
    p型窒化物半導体層と、がこの順に積層されてなる紫外線発光素子。
  17. 請求項16に記載の紫外線発光素子を備える装置。
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