JP2017149236A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】面状支持部材の支持圧を着座者の体圧分布に応じて部分的に変更できるようにすること。【解決手段】クッションフレームと、クッションフレームに対して前後方向に張設されて着座者の身体を下側から支える面状支持部材10と、を有するシートである。面状支持部材10は、可撓性の面状体11と、面状体11の前後側の各縁部に形成された筒状の通し部11A,11Bに沿ってシート幅方向に通されてクッションフレームに取り付けられるワイヤ12,13と、を有する。面状体11に着座者の座圧が掛けられた際に着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域PAから引張り応力の作用を受ける上記通し部11A,11Bの高引張り応力領域には、引張り応力の作用方向とは反対方向に開口する開口部11Ab,11Bbが形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートフレームと、シートフレームに張設されて着座者の身体を支える面状支持部材と、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの枠状に組まれたフレーム内にシートパッドを裏面側から支持する面状支持部材が架橋されたものが知られている(特許文献1)。上記面状支持部材は、可撓性の面状体と、面状体の左右両側の縁部に沿って前後方向に通された左右一対の支持ワイヤと、を有する構成とされている。上記各支持ワイヤは、それらの前後側の各縁部がそれぞれシートクッションの前後側の各フレーム枠に取り付けられて固定されている。上記構成により、面状体が左右一対の各支持ワイヤによって左右両側から引張られた状態としてシートクッションのフレームに架橋された状態とされている。
特許第5476941号
上記従来技術では、面状体を支える各支持ワイヤに、面状体に適切な張設力を掛けられる剛性と、乗り心地に底付き感を生じさせない柔軟性と、を両立させた形で持たせる必要がある。しかし、そのような両立させる調整は難しく、面状支持部材に着座者の体圧分布に応じた最適な支持圧を部分ごとに設定することができない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、面状支持部材の支持圧を着座者の体圧分布に応じて部分的に変更できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームと、シートフレームに張設されて着座者の身体を支える面状支持部材と、を有する乗物用シートである。面状支持部材は、シートフレームに対してシート幅方向とは垂直な直交方向に張設され、可撓説の面状体と、面状体の上記直交方向における少なくとも一方側の縁部に組み付けられてシートフレームに取り付けられる支持部材と、を有する。面状体の支持部材により支持されたシート幅方向の支持領域のうち、面状体に着座者の体圧が掛けられた際に同体圧が局所的に高く掛けられる高体圧領域から上記直交方向に引張り応力の作用を受ける高引張り応力領域には、支持部材から受ける支持力を逃がす開口部が形成されている。
この第1の発明によれば、面状体に着座者の体圧が掛けられた際に、面状体を通じて支持部材に掛けられる引張り応力の作用が、面状体の高体圧領域から上記直交方向に引張り応力の作用を受ける高引張り応力領域において、同領域に形成された開口部により支持部材への伝達が逃がされて緩和される。よって、面状支持部材のシート幅方向の両側の縁部の支持圧を弱めることなく、上記直交方向において、着座者の高体圧領域近傍の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明の構成において、次の構成とされているものである。支持部材は、面状体の上記直交方向における少なくとも一方側の縁部に形成された筒状の通し部に沿ってシート幅方向に通されてシートフレームに取り付けられる構成とされている。開口部が、通し部の高引張り応力領域に相当する箇所において、引張り応力の作用方向とは反対方向に開口する形に形成されて支持部材から受ける支持力を逃がす構成とされている。
この第2の発明によれば、面状体の支持部材が通される縁側の通し部の一部に、縁側に開口させる形で開口部を形成する簡単な構成により、面状体の本体部分の構造強度を損なうことなく、面状体の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。開口部が通し部を開口する側から丸みのある形に切り抜いた形状とされている。
この第3の発明によれば、開口部を面状体に過大な引張り応力が掛けられても破れたり解れたりしにくい構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。面状支持部材が、シートフレームを構成するシートクッションフレームに対して前後方向に張設されて着座者の身体を下側から支える構成とされている。高体圧領域が、面状体における着座者の坐骨結節が位置する領域として設定されている。
この第4の発明によれば、シートクッションにおける着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域近傍の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。開口部が、面状体の高体圧領域と前後方向に並ぶ領域に形成されている。
この第5の発明によれば、面状体の高体圧領域から支持部材に向かって前後方向に真っ直ぐに掛けられる引張り応力の作用を、上記高体圧領域と前後方向に並ぶ領域に形成された開口部によって適切に緩和することができる。
第6の発明は、上述した第3から第5の発明において、次の構成とされているものである。面状体の少なくとも後側の縁部に支持部材が組み付けられて開口部が形成されている。
この第6の発明によれば、着座者の坐骨結節に近い面状体の後側の縁部に開口部が形成されることで、高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
第7の発明は、上述した第6の発明において、次の構成とされているものである。面状体の前後側の各縁部に支持部材がそれぞれ組み付けられて開口部が形成されており、前側の縁部に形成された開口部よりも後側の縁部に形成された開口部の方がシート幅方向の開口幅が広い形状とされている。
この第7の発明によれば、面状体の前後側の各縁部に開口部が形成されることで、着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。特に、着座者の坐骨結節に近い後側の開口部が前側の開口部よりも開口幅の広い形状とされることで、高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
第8の発明は、上述した第7の発明において、次の構成とされているものである。面状体の前後側の各縁部に形成された各開口部と高体圧領域とが、互いに前後方向に真っ直ぐに整列した配置とされている。
この第8の発明によれば、高体圧領域を前後側から真っ直ぐ挟み込むように面状体の前後側の各縁部に形成された各開口部によって、高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
第9の発明は、上述した第1から第8のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。面状体が、均一組織を持つ布状に加工されたファブリック材により構成されている。
この第9の発明によれば、面状体として均一組織で構成される一般のファブリック材を適用しても、面状支持部材の支持圧を着座者の体圧分布に応じて部分的に簡便に変更することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートクッションの分解斜視図である。 面状支持部材のシートクッションフレームへの組み付け状態を表した拡大斜視図である。 図1のIV-IV線断面図である。 他の実施形態の概略構成を図3に対応した形で表した斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右側座席として構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2は、その下端側の左右両側部が、シートクッション3の後端側の左右両側部に連結されて支持されている。シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対のスライドレール4を間に介して連結された状態とされている。これらスライドレール4を介した連結により、シート1は、フロア上における前後方向の位置を調節することができるようになっている。
また、上記シートクッション3は、上述した各スライドレール4との間に、左右一対のフロントリンク5Aとリヤリンク5Bとによって4節リンク機構を構成するシートリフタ5を間に介して連結された状態とされている。上記シートリフタ5を介した連結により、シート1は、フロア上における高さ方向の位置も調整することができるようになっている。
上述したシートクッション3は、図2に示すように、その内部骨格を構成する平面視略四角枠状の形に組まれた金属製のクッションフレーム3Fと、クッションフレーム3Fの上部に組み付けられた発泡ウレタン製のクッションパッド3Pと、クッションパッド3Pに上方側から被せ付けられてシートクッション3の外観意匠面を形成する布製のクッションカバー3Cと、によって概略構成されている。また、上記クッションフレーム3Fの四角枠内には、その上部に組み付けられたクッションパッド3Pの中央領域を下方側から広く面で支持するように機能する面状支持部材10が架橋されている。ここで、上述したクッションフレーム3Fが本発明の「シートフレーム」及び「シートクッションフレーム」に相当する。
上述したクッションフレーム3Fは、左右一対の前後方向に長尺な鋼板材から成るサイドフレーム3Faと、これらサイドフレーム3Faの前端部間に一体的に架橋された鋼板製のフロントパネル3Fbと、各サイドフレーム3Faの前部間に架け渡し状に設けられたフロントパイプ3Fcと、各サイドフレーム3Faの後部間に架け渡し状に設けられたリヤパイプ3Fdと、によって平面視略四角枠状の形に組まれた構成とされている。
上述したフロントパイプ3Fcは、上述したシートリフタ5を構成する左右一対のフロントリンク5Aを各サイドフレーム3Faに対してそれぞれ軸回転可能な状態に連結する各連結軸同士を一体的に繋ぐコネクティングロッドとして構成されている。また、リヤパイプ3Fdは、上述したシートリフタ5を構成する左右一対のリヤリンク5Bを各サイドフレーム3Faに対してそれぞれ軸回転可能な状態に連結する各連結軸同士を一体的に繋ぐコネクティングロッドとして構成されている。これらフロントパイプ3Fcとリヤパイプ3Fdは、それぞれ、シートリフタ5の稼動に伴う各フロントリンク5Aとリヤリンク5Bのリンク運動に伴って、各サイドフレーム3Faに対して軸回転する構成とされている。
クッションパッド3Pは、上述したクッションフレーム3Fの四角枠上に跨る形に組み付けられている。上記組み付けにより、クッションパッド3Pは、その周縁部がクッションフレーム3Fの各枠部によって下方側から強く支持されると共に、中央部がクッションフレーム3Fの枠内に架橋された面状支持部材10によって下方側から広く面で支持された状態として、着座者の尻部や大腿部から受ける荷重を弾性的に安定支持することができるようになっている(図4参照)。
クッションカバー3Cは、上述したクッションフレーム3F上にセットされたクッションパッド3Pに上方側から被せ付けられると共に、その前後左右の各周縁部がクッションフレーム3Fの下部に引き込まれて止着された状態として設けられている。上記組み付けにより、クッションカバー3Cは、その張設に伴うテンションによりクッションパッド3Pをクッションフレーム3F上に位置固定した状態として保持するようになっている。
また、図2及び図3に示すように、面状支持部材10は、ファブリック材から成る平面視略矩形状の面状体11と、面状体11の前後側の各縁部に組み付けられた鋼線材から成る前後側の各ワイヤ12,13と、によって構成されている。ここで、上述した各ワイヤ12,13が本発明の「支持部材」に相当する。上述した面状支持部材10は、上述した面状体11の前後側の各縁部に組み付けられた前後側の各ワイヤ12,13が、上述したクッションフレーム3Fの各サイドフレーム3Faの前部間に架け渡し状に設けられたフロントパイプ3Fcと後部間に架け渡し状に設けられたリヤパイプ3Fdとにそれぞれ引掛けられて固定されることにより、これらの間に張設された状態として架橋されている。
上記組み付けにより、面状支持部材10は、上述したフロントパイプ3Fcとリヤパイプ3Fdとがシートリフタ5の稼動に伴って軸回転しても、各ワイヤ12,13がこれらの軸回転を逃がせる形に引掛けられていることにより、これらの間に一定姿勢で架橋された状態として保持されるようになっている。
面状体11は、着座者の荷重を受け止めることのできる高い引張り性能を備えた1枚のファブリック材により形成されている。具体的には、上記面状体11は、緯糸が伸張性の低いPET製樹脂から成り、経糸が緯糸よりは伸張性のあるPTT樹脂製から成る均一組織を持つ織物(編み物であってもよい)によって形成されている。上述した面状体11には、図3に示すように、その前後側の各縁部に、各縁部を表側(図示上側)に折り返して筒状に袋織した通し部11A,11Bが形成されている。各通し部11A,11Bは、面状体11の前後側の各縁部において、それぞれ、シート幅方向の中央部を残す左右2箇所に分かれて形成されている。すなわち、各通し部11A,11Bは、面状体11の前後側の各縁部において、それぞれ、シート幅方向の全域に亘って一様に連続した筒形状となって形成されているのではなく、シート幅方向の中央部において筒形状を途中で分断するように上方向と前後方向とに開口する形に切り抜かれた開口部11Aa,11Baを有する形に2分割された構成とされている。
また、上述した各通し部11A,11Bには、それらの左右に2分割された各筒状領域の中央付近にも、それぞれ、前後方向の各外縁側(前側或いは後側)から半月状に丸みを帯びた形で切り抜かれた開口部11Ab,11Bbが形成されている。これら開口部11Ab,11Bbは、各通し部11A,11Bにおいてそれぞれ上下方向と前後方向の外縁側(前側或いは後側)とに開口した形となって形成されている。上記後側の左右の通し部11Bに形成された各開口部11Bbは、前側の左右の通し部11Aに形成された各開口部11Abよりもシート幅方向の開口幅Wが広げられた形に形成されている。
また、上記前後側の各開口部11Ab,11Bbは、面状体11に着座者の座圧が掛けられた際に着座者の坐骨結節が位置する左右の高体圧領域PAから前後方向の引張り応力の作用を受ける各通し部11A,11Bの高引張り応力領域に相当する箇所にそれぞれ形成されている。具体的には、各開口部11Ab,11Bbは、右側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L1と、左側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L2とが、それぞれ、左右の高体圧領域PA上を通る配置となる箇所に形成されている。より詳しくは、各開口部11Ab,11Bbは、右側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士と左側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士とが、互いに前後方向に真っ直ぐに整列した状態に配置されており、これらの各間に左右の高体圧領域PAが前後方向に真っ直ぐ並んだ状態に位置するように配置された状態とされている。
一方、各ワイヤ12,13は、それぞれ、上述した面状体11の前後側の各縁部に形成された対応する各通し部11A,11Bの左右2箇所に分かれて形成された各領域内に個別に通されて組み付けられる左右一対の構成を備えた構成とされている。具体的には、左右一対の前後側の各ワイヤ12,13は、それぞれ、面状体11の対応する各通し部11A,11Bの左右2箇所に分かれて形成された各領域内にシート幅方向に通される挿通部12A,13Aと、各挿通部12A,13Aの両端側部位から前側或いは後側にアーチ状に湾曲した形で延び出すフック部12B,13Bと、を有した形状とされている。上述した左右一対の後側の各ワイヤ13は、それぞれ、上述した各フック部13Bの後側に延び出した先の各端部同士が互いに繋げられた形状とされている。上記構成により、後側の各ワイヤ13は、それぞれ無端状のループ形状に形成された状態とされている。
上述した左右一対の前後側の各ワイヤ12,13は、上述したフロントパイプ3Fc又はリヤパイプ3Fdに対して対応する各フック部12B,13Bが上側から引掛けられることにより、これらに対して脱落しない形に組み付けられた状態とされている。上述した各フック部12B,13Bには、それらの外周面に樹脂製の被膜材12C,13Cがコーティングされている。上記構成により、各フック部12B,13Bは、これらの引掛けられる対応するフロントパイプ3Fc又はリヤパイプ3Fdとの接触部分に異音が発生しないように保護されている。
上記前後側の各ワイヤ12,13が通された面状体11は、これらワイヤ12,13の挿通部12A,13Aが通されたシート幅方向の各領域において、各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aによって前後側からの強い支持力を受けて、着座者の荷重を強く受け止めることができる構成、すなわち高い支持圧を発揮することができる構成とされている。しかし、上記各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aが通された面状体11の前後側の各通し部11A,11Bには、それらの左右2箇所に分割された各領域の中央部に、上述した開口部11Ab,11Bbが形成されている。上記構成により、面状体11の左右の高体圧領域PA近傍の支持圧が適切に緩和された状態とされている。
具体的には、面状体11に着座者の座圧が掛けられた際に、面状体11を通じて各通し部11A,11B内に通された各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aに掛けられる前後方向の引張り応力の作用が、面状体11の高体圧領域PAから引張り応力の作用を受ける各通し部11A,11Bの高引張り応力領域において、同領域に形成された開口部11Ab,11Bbにより各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aへの伝達が逃がされて緩和されるようになっている。したがって、上記高体圧領域PA以外の支持圧を適切に強められるように各ワイヤ12,13を支持剛性の高い太径のものにしたとしても、高体圧領域PAの支持圧を簡便に緩和できるよう調整することができる。
また、上記のように面状体11の前後側の各縁部に形成された各通し部11A,11Bに、各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aを外部に露出させる開口部11Ab,11Bbが形成されることで、これら開口部11Ab,11Bbから外部に露出する各ワイヤ12,13の挿通部12A,13Aを、図示しないワイヤハーネス等の装備品を引掛けたりして取り付けるための取付部として機能させられるようになる。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シートフレーム(クッションフレーム3F)と、シートフレームに張設されて着座者の身体を支える面状支持部材(面状支持部材10)と、を有する乗物用シート(シート1)である。面状支持部材は、シートフレームに対してシート幅方向とは垂直な直交方向(前後方向)に張設され、可撓説の面状体(面状体11)と、面状体の上記直交方向における少なくとも一方側の縁部(両側の縁部)に組み付けられてシートフレームに取り付けられる支持部材(ワイヤ12,13)と、を有する。面状体の支持部材により支持されたシート幅方向の支持領域のうち、面状体に着座者の体圧が掛けられた際に同体圧が局所的に高く掛けられる高体圧領域(高体圧領域PA)から上記直交方向に引張り応力の作用を受ける高引張り応力領域には、支持部材から受ける支持力を逃がす開口部(開口部11Ab,11Bb)が形成されている。このような構成とされていることにより、面状体に着座者の体圧が掛けられた際に、面状体を通じて支持部材に掛けられる引張り応力の作用が、面状体の高体圧領域から上記直交方向に引張り応力の作用を受ける高引張り応力領域において、同領域に形成された開口部により支持部材への伝達が逃がされて緩和される。よって、面状支持部材のシート幅方向の両側の縁部の支持圧を弱めることなく、上記直交方向において、着座者の高体圧領域近傍の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
また、支持部材(ワイヤ12,13)は、面状体(面状体11)の上記直交方向における少なくとも一方側の縁部(両側の縁部)に形成された筒状の通し部(通し部11A,11B)に沿ってシート幅方向に通されてシートフレーム(クッションフレーム3F)に取り付けられる構成とされている。開口部(開口部11Ab,11Bb)が、通し部の高引張り応力領域に相当する箇所において、引張り応力の作用方向とは反対方向に開口する形に形成されて支持部材から受ける支持力を逃がす構成とされている。このような構成とされていることにより、面状体の支持部材が通される縁側の通し部の一部に、縁側に開口させる形で開口部を形成する簡単な構成により、面状体の本体部分の構造強度を損なうことなく、面状体の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
また、開口部(開口部11Ab,11Bb)が通し部(通し部11A,11B)を開口する側から丸みのある形に切り抜いた形状とされている。このような構成とされていることにより、開口部を面状体(面状体11)に過大な引張り応力が掛けられても破れたり解れたりしにくい構成とすることができる。
また、面状支持部材(面状支持部材10)が、シートフレームを構成するシートクッションフレーム(クッションフレーム3F)に対して前後方向に張設されて着座者の身体を下側から支える構成とされている。高体圧領域(高体圧領域PA)が、面状体(面状体11)における着座者の坐骨結節が位置する領域として設定されている。このような構成とされていることにより、シートクッション(シートクッション3)における着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域近傍の支持圧を部分的に適切に緩和することができる。
また、開口部(開口部11Ab,11Bb)が、面状体(面状体11)の高体圧領域(高体圧領域PA)と前後方向に並ぶ領域に形成されている。このような構成とされていることにより、面状体の高体圧領域から支持部材(ワイヤ12,13)に向かって前後方向に真っ直ぐに掛けられる引張り応力の作用を、上記高体圧領域と前後方向に並ぶ領域に形成された開口部によって適切に緩和することができる。
また、面状体(面状体11)の少なくとも後側の縁部に支持部材(ワイヤ12,13)が組み付けられて開口部(開口部11Ab,11Bb)が形成されている。このような構成とされていることにより、着座者の坐骨結節に近い面状体の後側の縁部に開口部が形成されることで、高体圧領域(高体圧領域PA)近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
また、面状体(面状体11)の前後側の各縁部に支持部材(ワイヤ12,13)がそれぞれ組み付けられて開口部(開口部11Ab,11Bb)が形成されており、前側の縁部に形成された開口部よりも後側の縁部に形成された開口部の方がシート幅方向の開口幅が広い形状とされている。このような構成とされていることにより、面状体の前後側の各縁部に開口部が形成されることで、着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域(高体圧領域PA)近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。特に、着座者の坐骨結節に近い後側の開口部が前側の開口部よりも開口幅の広い形状とされることで、高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
また、面状体(面状体11)の前後側の各縁部に形成された各開口部(開口部11Ab,11Bb)と高体圧領域(高体圧領域PA)とが、互いに前後方向に真っ直ぐに整列した配置とされている。このような構成とされていることにより、高体圧領域を前後側から真っ直ぐ挟み込むように面状体の前後側の各縁部に形成された各開口部によって、高体圧領域近傍の支持圧をより適切に緩和することができる。
また、面状体(面状体11)が、均一組織を持つ布状に加工されたファブリック材により構成されている。このように、面状体として均一組織で構成される一般のファブリック材を適用しても、面状支持部材(面状支持部材10)の支持圧を着座者の体圧分布に応じて部分的に簡便に変更することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の右側座席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、シートクッションの他、シートバックやヘッドレストやオットマン等の他のシート構成部材に対しても適用することができるものである。なお、面状支持部材がシートバックに適用される場合には、「面状体に着座者の体圧が掛けられた際に該体圧が局所的に高く掛けられる高体圧領域」は、着座者の腰部や左右の肩甲骨が位置する領域となる。また、支持部材は、面状体の縁部に形成された筒状の通し部に沿って通されるタイプのワイヤから成るものの他、面状体の縁部に一体成形されたりして固定された状態に取り付けられる樹脂フック等の各種の係合部材から成るものであってもよい。
また、面状支持部材は、着座者の身体を弾性的に支持するシートパッドを介することなく着座者の身体を受け止めるように設けられるものであってもよい。また、面状体の対向する一対の各縁部に開口部が形成される場合において、これら開口部の開口幅は互いに同じであってもよいし、異なるようになっていてもよい。また、開口部の形状は、半月状等の丸みのある形に開口するものに限らず、三角形状や矩形状等の他の様々な形に開口するものであって構わない。
また、図5に示すように、面状体11の前後側の各縁部において各ワイヤ12,13(支持部材)の通される通し部11A,11Bが形成される構成において、これら前後側の各通し部11A,11Bに形成される左右各側の各開口部11Ab,11Bbは、次のような位置に形成されていてもよい。すなわち、右側の領域に形成される前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L1と、左側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L2とが、それぞれ、対応する左右各側の坐骨結節が位置する高体圧領域PA上をシート幅方向に斜めに通るような配置とされているものであってもよい。このような構成であっても、右側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L1上と、左側の領域に形成された前後側の各開口部11Ab,11Bb同士を結ぶ線分L2上とに、それぞれ、坐骨結節が位置する左右の高体圧領域PAが位置する構成となる。したがって、面状体11に着座者の座圧が掛けられた際に、面状体11を通じて前後側の各ワイヤ12,13に掛けられる引張り応力の作用が、各開口部11Ab,11Bbによってワイヤ12,13への伝達が逃がされて緩和される。よって、着座者の坐骨結節が位置する高体圧領域近傍の支持圧を適切に緩和することができる。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
3F クッションフレーム(シートクッションフレーム)
3Fa サイドフレーム
3Fb フロントパネル
3Fc フロントパイプ
3Fd リヤパイプ
3P クッションパッド
3C クッションカバー
4 スライドレール
5 シートリフタ
5A フロントリンク
5B リヤリンク
10 面状支持部材
11 面状体
11A 通し部
11Aa 開口部
11Ab 開口部(開口部)
11B 通し部
11Ba 開口部
11Bb 開口部(開口部)
12 ワイヤ(支持部材)
12A 挿通部
12B フック部
12C 被膜材
13 ワイヤ(支持部材)
13A 挿通部
13B フック部
13C 被膜材
PA 高体圧領域
L1,L2 線分
W 開口幅

Claims (9)

  1. シートフレームと、該シートフレームに張設されて着座者の身体を支える面状支持部材と、を有する乗物用シートであって、
    前記面状支持部材は、前記シートフレームに対してシート幅方向とは垂直な直交方向に張設され、可撓説の面状体と、該面状体の前記直交方向における少なくとも一方側の縁部に組み付けられて前記シートフレームに取り付けられる支持部材と、を有し、
    前記面状体の前記支持部材により支持されたシート幅方向の支持領域のうち、前記面状体に着座者の体圧が掛けられた際に該体圧が局所的に高く掛けられる高体圧領域から前記直交方向に引張り応力の作用を受ける高引張り応力領域には、前記支持部材から受ける支持力を逃がす開口部が形成されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記支持部材は、前記面状体の前記直交方向における少なくとも一方側の縁部に形成された筒状の通し部に沿ってシート幅方向に通されて前記シートフレームに取り付けられる構成とされ、
    前記開口部が、前記通し部の前記高引張り応力領域に相当する箇所において、前記引張り応力の作用方向とは反対方向に開口する形に形成されて前記支持部材から受ける支持力を逃がす構成とされている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記開口部が前記通し部を前記開口する側から丸みのある形に切り抜いた形状とされている乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記面状支持部材が、前記シートフレームを構成するシートクッションフレームに対して前後方向に張設されて着座者の身体を下側から支える構成とされ、
    前記高体圧領域が、前記面状体における着座者の坐骨結節が位置する領域として設定されている乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記開口部が、前記面状体の前記高体圧領域と前後方向に並ぶ領域に形成されている乗物用シート。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記面状体の少なくとも後側の縁部に前記支持部材が組み付けられて前記開口部が形成されている乗物用シート。
  7. 請求項6に記載の乗物用シートであって、
    前記面状体の前後側の各縁部に前記支持部材がそれぞれ組み付けられて前記開口部が形成されており、前側の縁部に形成された前記開口部よりも後側の縁部に形成された前記開口部の方がシート幅方向の開口幅が広い形状とされている乗物用シート。
  8. 請求項7に記載の乗物用シートであって、
    前記面状体の前後側の各縁部に形成された前記各開口部と前記高体圧領域とが、互いに前後方向に真っ直ぐに整列した配置とされている乗物用シート。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記面状体が、均一組織を持つ布状に加工されたファブリック材により構成されている乗物用シート。
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