JP2017148823A - 搬送物滞留検知装置および搬送物滞留検知方法 - Google Patents

搬送物滞留検知装置および搬送物滞留検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送物を搬送するコンベアにおける搬送物の滞留・堆積を早期に検知する。【解決手段】搬送物25をコンベア24で搬送する際に、コンベア24上での搬送物25の滞留を検知する搬送物滞留検知装置であって、コンベア24上の所定エリアを搬送物25が通過したことを検知するセンサー31と、搬送物の搬送が開始されたタイミングで計時を開始するタイマー32と、タイマーの計時開始から所定時間経過時までに、センサー31が搬送物25の通過を検知したか否かを判定する判定部33と、判定部33が、所定時間経過時までの間にセンサー31が搬送物24の通過を検知しなかったと判定した場合に、コンベア24上で搬送物25が滞留していると判断してそれに対処する制御信号を発する制御部34とを有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、厚鋼板剪断工程に用いられる剪断屑のような搬送物を搬送するコンベア上で搬送物の滞留を検知する搬送物滞留検知装置および搬送物滞留検知方法に関する。
厚鋼板の製造工程は、厚鋼板を圧延により所定の厚さまで圧延した後、鋼板の先端および後端に存在する、板厚が所定の板厚を満たさないクロップ部をクロップシャーで剪断し、その後、板幅を製品幅に剪断するとともに、製品長に剪断し、製品として出荷している。
クロップシャーで剪断されたクロップ部は、クロップ屑と呼ばれる剪断屑となり、回収コンベアによりスクラップ回収場まで搬送され、鉄源のスクラップとして再利用される(例えば、特許文献1〜3)。
特開2013−63824号公報 特開昭53−9363号公報 特開2005−973号公報
剪断された剪断屑の剪断長は、回収コンベアのコンベア幅未満となるよう設計されており、設計上回収コンベア上で剪断屑が詰まることはない。しかしながら、剪断屑の形状には、先端が尖ったものもあり、また、経年劣化により回収コンベアに隙間が発生してしまうこともあるため、剪断屑の一部が回収コンベアの隙間に入り込んで剪断屑が回収コンベアに引っ掛かり滞留してしまうことがある。
剪断屑の滞留が発生すると、滞留した剪断屑が後続の剪断屑の搬送を妨げるため、回収コンベアの剪断屑が滞留した箇所で剪断屑の堆積が発生してしまう。剪断屑の堆積が発生した場合には、ライン作業者が操業を停止して剪断屑を除去する必要があるが、剪断屑の堆積に気づくのが遅れてクロップ屑が大量に堆積してしまうと、搬送不能となり、ライン作業者はガス切断等の手段により剪断屑を除去しなければならず、生産効率が著しく低下するとともに、安全上の点からも問題があった。このため、剪断屑の滞留・堆積を早期に検知することが求められる。
剪断屑の堆積が発生すると、回収コンベアが過負荷によりトリップして警報が発せられる場合もあるが、警報が発せられた時点ではすでに剪断屑が大量に堆積されており、剪断屑の滞留・堆積を早期に検知する技術とはなり得ない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、剪断屑のような搬送物を搬送するコンベアにおける搬送物の滞留・堆積を早期に検知することができる搬送物滞留検知装置および搬送物滞留検知方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の(1)〜(14)を提供する。
(1)搬送物をコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物の滞留を検知する搬送物滞留検知装置であって、
前記コンベア上の所定エリアを搬送物が通過したことを検知するセンサーと、
搬送物の搬送開始のタイミングで計時を開始する計時手段と、
該計時手段の計時開始から所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物の通過を検知したか否かを判定する判定手段と
前記判定手段が、前記所定時間経過時までの間に前記センサーが搬送物の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断してそれに対処する制御信号を発する制御手段と
を有することを特徴とする搬送物滞留検知装置。
(2)厚鋼板剪断ラインにおいて、剪断機で厚鋼板を剪断することにより発生する剪断屑を搬送物としてコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物である剪断屑の滞留を検知する搬送物滞留検知装置であって、
前記コンベア上の所定エリアを搬送物である剪断屑が通過したことを検知するセンサーと、
前記剪断機の所定の動きが感知された際に計時を開始する計時手段と、
該計時手段の計時開始から所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知したか否かを判定する判定手段と
前記判定手段が、前記所定時間経過時までの間に前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物である剪断屑が滞留していると判断してそれに対処する制御信号を発する制御手段と
を有することを特徴とする搬送物滞留検知装置。
(3)前記剪断機が、厚鋼板の先端および終端に存在するクロップ部を剪断するクロップシャーであることを特徴とする(2)に記載の搬送物滞留検知装置。
(4)前記計時手段が計時を開始する際に感知される前記剪断機の所定の動きは、前記厚鋼板の先端部を剪断するときは、クロップ剪断動作であり、前記厚鋼板の終端部を剪断するときは、スクラップキッカーの上昇であることを特徴とする(3)に記載の搬送物滞留検知装置。
(5)前記センサーは、前記コンベア幅方向でスキャンフィールドを形成するエリアセンサーであることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の搬送物滞留検知装置。
(6)前記制御手段は、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した場合に、警報を発報させる信号を発することを特徴とする(1)から(5)のいずれかに記載の搬送物滞留検知装置。
(7)前記制御手段は、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した場合に、前記コンベアに停止信号を送ることを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載の搬送物滞留検知装置。
(8)搬送物をコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物の滞留を検知する搬送物滞留検知方法であって、
前記コンベア上の所定エリアを搬送物が通過したことを検知するセンサーを設け、
搬送物の搬送開始から所定時間経過時までの間に、前記センサーが搬送物の通過を検知したか否かを判定し、
前記所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物の通過を検知したことを把握できなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断してそれに対処する制御を行うことを特徴とする搬送物滞留検知方法。
(9)厚鋼板剪断ラインにおいて、剪断機で厚鋼板を剪断することにより発生する剪断屑を搬送物としてコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物である剪断屑の滞留を検知する搬送物滞留検知方法であって、
前記コンベア上の所定エリアを搬送物である剪断屑が通過したことを検知するセンサーを設け、
前記剪断機の所定の動きが感知されてから所定時間経過時までの間に、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知したか否かを判定し、
前記所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物である剪断屑が滞留していると判断してそれに対処する制御を行うことを特徴とする搬送物滞留検知方法。
(10)前記剪断機が、厚鋼板の先端および終端に存在するクロップ部を剪断するクロップシャーであることを特徴とする(9)に記載の搬送物滞留検知方法。
(11)感知される前記剪断機の所定の動きが、前記厚鋼板の先端部を剪断するときはクロップ剪断動作であり、前記厚鋼板の終端部を剪断するときはスクラップキッカーの上昇であることを特徴とする(10)に記載の搬送物滞留検知方法。
(12)前記センサーは、前記コンベア幅方向でスキャンフィールドを形成するエリアセンサーであることを特徴とする(8)から(11)のいずれかに記載の搬送物滞留検知方法。
(13)前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した際の制御は、警報を発報させることであることを特徴とする(8)から(12)のいずれかに記載の搬送物滞留検知方法。
(14)前記コンベア上で剪断屑が滞留していると判断した際の制御は、前記コンベアに停止信号を送ることであることを特徴とする(8)から(13)のいずれかに記載の搬送物滞留検知方法。
本発明によれば、計時手段が搬送物の搬送開始のタイミングで計時を開始し、計時手段の計時開始から所定時間経過時までに、判定手段がセンサーが搬送物の通過を検知したか否かを判定し、所定時間経過時までの間にセンサーが搬送物の通過を検知しなかったと判定された場合に、制御手段がコンベア上で搬送物が滞留していると判断してそれに対処する制御信号、例えば警報発報信号を発するので、コンベアにおける搬送物の滞留・堆積を早期に検知することができる。このため、搬送物が大量に堆積する前に搬送物の滞留・堆積を解消することができ、コンベアから搬送物を除去する時間を短縮することができるので、設備を停止する時間を削減して設備稼働率を向上することができる。
本発明の一実施形態の搬送物滞留検知装置が適用される厚鋼板剪断ラインを示す概略図である。 図1の厚鋼板剪断ラインに用いられるクロップシャーを示す側面図である。 クロップシャーの剪断屑コンベアおよび搬送物滞留検知装置の構成を示す概略図である。 クロップシャーの剪断屑コンベアにおけるエリアセンサーのスキャンエリアを説明するための図である。 クロップシャーの剪断屑コンベアにおけるエリアセンサーの検知範囲を説明するための図である。 搬送物滞留検知装置の動作フローを示す図である。 厚鋼板剪断ラインのクロップシャーに用いられる、剪断屑(クロップ屑)をスクラップ置場に回収する剪断屑コンベアに、本発明の搬送物滞留検知装置を設けた場合と設けない場合について、設備の停止頻度と停止時間を調査した結果を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<厚鋼板剪断ライン>
図1は、本発明の一実施形態の搬送物滞留検知装置が適用される厚鋼板剪断ラインを示す概略図である。
厚鋼板の製造工程においては、所定厚さまで圧延して得られた厚鋼板1が厚鋼板剪断ライン100に送られる。厚鋼板剪断ライン100は、クロップシャー(CS)11と、鋼板の側面(サイド)および幅方向中央(センター)を切断するダブルサイドシャー(DSS)およびローリングスリットシャー(RSS)からなるスリッター(DSS/RSS)12と、レーザー板厚計13と、エンドシャー(ES)14と、走間検査部15とを有する。
このような厚鋼板剪断ライン100においては、クロップシャー(CS)11により厚鋼板1の先端および後端の所定の板厚を満たさないクロップ部を剪断し、次いで、スリッター(DSS/RSS)12により厚鋼板1の両側の耳を剪断するとともに、製品幅に剪断する。その後、レーザー板厚計13により厚鋼板1の板厚を計測した後、エンドシャー(ES)14により製品長に剪断し、走間検査部15で検査した後、製品として出荷する。
<クロップシャー>
図2は、クロップシャー(CS)11を示す側面図である。ここでは、本発明の一実施形態の搬送物滞留検知装置がクロップシャー(CS)11に適用される場合を示す。
クロップシャー(CS)11は、クロップシャー本体20と、クロップシャー20に固定された上刃21と、厚鋼板1の搬送路の下方に固定された下刃22と、スクラップキッカー23と、回収コンベアである剪断屑コンベア24とを有する。25は剪断により生じた剪断屑(クロップ屑)であり、26は厚鋼板1を搬送するための搬送ロールである。
このようなクロップシャー(CS)11においては、クロップシャー本体20を下降させることにより、厚鋼板11の先端または後端のクロップ部を上刃21と下刃22とで挟んで剪断する。
図3、図4に示すように、剪断屑コンベア24は、クロップシャー11で剪断された剪断屑をスクラップ置場29に回収するためのものであり、剪断屑25を搬送物として搬送する。剪断屑コンベア24は、剪断屑(クロップ屑)を受けるネット状のベルト27aをプーリー27bに巻き掛けた構造のベルトコンベア27と、ベルトコンベア27の先端側に傾斜して設けられ、多数の搬送ロール28aを有するローラテーブル28とを備えている。
先端のクロップ部(トップクロップ)を切断した際の剪断屑はそのまま剪断屑コンベア24に落下する。一方、後端のクロップ(ボトムクロップ)を切断した際の剪断屑は、スクラップキッカー23により剪断屑コンベア24に落下される。
<搬送物滞留検知装置>
剪断屑コンベア24に搬送物である剪断屑25が滞留した際には、搬送物滞留検知装置30により検知される。搬送物滞留検知装置30は、図3に示すように、エリアセンサー31と、タイマー32と、判定部33と、制御部34とを有する。
エリアセンサー31は、図4に示すように、架台36上を剪断屑コンベア24の幅方向にスキャンして、剪断屑コンベア24の幅方向でスキャンフィールド37を形成するようになっており、図5に示すように、剪断屑コンベア24の所定位置の断面を全て検知できるように、コンベア形状に合わせて検知範囲38を適宜設定する。これにより、剪断屑コンベア24を搬送されてくる剪断屑25を確実に検知することができる。剪断屑コンベア24を駆動する際には振動が生じるが、その際の振動でコンベアのベルト(コンベア板)を剪断屑として検知してしまうことを防止するため、剪断屑の最小検知寸法を調整することが好ましい。実際に、最小検知寸法を100mmとすることで安定して剪断屑を検出することができた。また、エリアセンサー31は、剪断屑コンベア24の下流側に設けることが好ましい。これにより、より高精度で剪断屑の滞留を検知することができる。
エリアセンサー31としては、レーザーセンサーが好適であるが、カメラによるクロップ形状の認識等、他のセンサーを用いることもできる。
タイマー32は、剪断屑25の搬送開始タイミングとして、クロップシャー11の所定の動きが感知された際に、計時を開始する。先端のクロップ部(トップクロップ)を切断するときは、剪断屑はそのまま剪断屑コンベア24に落下するので、タイマー32が計時を開始する際に感知されるクロップシャー11の動きは、クロップ剪断動作である。一方、後端のクロップ(ボトムクロップ)を切断するときは、剪断屑は、スクラップキッカー23により剪断屑コンベア24に落下されるので、タイマー32が計時を開始する際に感知されるクロップシャー11の動きは、スクラップキッカー23の上昇である。
判定部33は、タイマー32の計時開始から所定時間経過時までの間に、エリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知したか否かを判定する。判定部33には、クロップシャー11の所定の動きが開始された時刻から剪断屑25がエリアセンサー31の検知範囲を通過するのにかかる通常搬送時間が、計時開始から所定時間経過時までの時間として予め設定されており、クロップシャー11でクロップ部が剪断されるたびに、実際の搬送時間と通常搬送時間とを比較することにより、エリアセンサー31が所定時間経過時までに剪断屑25の通過を検知したか否かを判定する。
制御部34は、判定部33が、所定時間経過時までにエリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知しなかったと判定した場合に、剪断屑コンベア24上で剪断屑が滞留していると判断して、それに対処する制御信号を発する。例えば、剪断屑コンベア24上で剪断屑が滞留していると判断した場合の制御信号として、警報発報信号を発し、この信号を受けた警報装置がアラーム吹鳴等の警報を発するようにすることができる。また、剪断屑コンベア24上で剪断屑が滞留していると判断した場合の制御信号として、剪断屑コンベア24に停止信号を送って剪断屑コンベア24を停止させてもよく、また、これら両方の制御信号を発して剪断屑コンベア24を停止させ、かつ警報を発報するようにしてもよい。剪断屑コンベア24を停止するときは、クロップシャー11または厚板剪断ライン100も併せて停止することが好ましい。判定部33が、所定時間経過時までにエリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知した場合には、制御部34は、通常の動作を継続させる。
<搬送物滞留検知装置の動作>
次に、搬送物滞留検知装置の動作について説明する。
図6は搬送物滞留検知装置の動作フローを示す図である。動作開始時にはエリアセンサー31がオンにされ、剪断屑コンベア24に設定された所定の検知範囲に到達した剪断屑を検知可能な状態にされる。この状態で、最初に、クロップシャー11の剪断がトップクロック剪断かどうか判断し(ST1)、トップクロップ剪断でなければボトムクロップ剪断かどうか判断する(ST2)。トップクロップ剪断のときは、トップクロップ剪断時にタイマー32の計時を開始する(ST3)。一方、ボトムクロップ剪断のときは、剪断後、スクラップキッカー23の上昇時にタイマー32の計時を開始する(ST4)。
そして、判定部33により、タイマー32の計時開始から所定時間経過時までの間に、エリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知したか否かを判定する(ST5)。具体的には、クロップシャー11でクロップ部が剪断されるたびに、実際の搬送時間と、判定部33に予め計時開始から所定時間経過時までの時間として設定された通常搬送時間とを比較することにより、エリアセンサー31が所定時間経過時までに剪断屑25の通過を検知したか否かを判定する。
判定部33が、所定時間経過時までにエリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知したと判定した場合には、通常運転を継続する(ST6)。一方、判定部33が、所定時間経過時までにエリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知しなかったと判定した場合には、制御部34が、剪断屑コンベア24上で剪断屑が滞留していると判断し、それに対処する制御信号を発する(ST7)。この際の制御信号としては、警報発報信号およびコンベア停止信号のいずれか、またはこれらの両方とすることができ、これにより、警報装置がアラーム吹鳴等の警報を発する、または剪断屑コンベア24を停止(またはクロップシャー11もしくは厚鋼板剪断ライン100を停止)させる、またはこれらの両方を行うことができる。
このように、タイマー32が搬送物である剪断屑25の搬送開始のタイミングで計時を開始し、タイマーの計時開始から所定時間経過時までに、エリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知したか否かを判定部33により判定し、所定時間経過時までの間にエリアセンサー31が剪断屑25の通過を検知しなかったと判定された場合に、制御部34がコンベア24上で剪断屑25が滞留していると判断してそれに対処する制御信号、例えば警報発報信号を発するので、剪断屑コンベア24における剪断屑25の滞留・堆積を早期に検知することができる。このため、剪断屑25が大量に堆積する前に滞留・堆積を解消することができ、剪断屑コンベア24から剪断屑25を除去する時間を短縮することができるので、設備(厚鋼板剪断ライン100)を停止する時間を削減して設備稼働率を向上することができる。
また、エリアセンサー31は、剪断屑コンベア24の幅方向でスキャンフィールド37を形成するようになっており、かつ剪断屑コンベア24の所定位置の断面を全て検知できるように、コンベア形状に合わせて検知範囲38を適宜設定するので、剪断屑コンベア24を搬送されてくる剪断屑25が所定エリアを通過することを確実に検知することができる。
さらに、タイマー32は搬送物である剪断屑25の搬送開始タイミングで計時を開始するが、剪断屑25の搬送開始タイミングとしてクロップシャーの所定の動きを用い、その所定の動きとして、トップクロップを剪断するときは、クロップ剪断動作を用い、ボトムクロップを剪断するときは、スクラップキッカーの上昇を用いるので、クロップの種類に応じて精度良く剪断屑25の搬送時間を測定することができ、高精度で剪断屑の滞留を検知することができる。
<他の適用>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形が可能である。例えば、上記実施形態では厚鋼板剪断ラインのクロップシャー11で発生した剪断屑(クロップ屑)を搬送するコンベアに本発明を適用したが、スリッター12やエンドシャー14で発生した剪断屑を搬送するコンベアにも適用可能である。また、剪断屑を搬送するコンベアに限らず、他の搬送物を搬送するコンベアにも適用することができる。
ここでは、厚鋼板剪断ラインのクロップシャーに用いられる、剪断屑(クロップ屑)をスクラップ置場に回収する剪断屑コンベアに、本発明の搬送物滞留検知装置を設けた場合と設けない場合について、剪断屑滞留による設備停止率を調査した。その結果を図7に示す。図7は、検知装置設置後の設備停止率を0にして示している。
図7に示すように、設備停止率は搬送物滞留検知装置設置前のほうが0.3%多く、搬送物滞留検知装置を設置することにより設備停止率が低下したことが確認された。これは、本発明の搬送物滞留検知装置を設けない場合は、設備の停止頻度は少ないが、1回の設備停止の時間が長いのに対し、本発明の搬送物滞留検知装置を設けた場合は、設備の停止頻度は多いが、1回の設備停止時間が短く、トータルの設備停止時間は本発明の搬送物滞留検知装置を設けた場合のほうが短いことによる。
1 連続溶融亜鉛めっきライン
11 クロップシャー
12 スリッター
13 レーザー板厚計
14 エンドシャー
15 走間検査部
20 クロップシャー本体
21 上刃
22 下刃
23 スクラップキッカー
24 剪断屑コンベア
25 剪断屑
30 搬送物滞留検知装置
31 エリアセンサー
32 タイマー
33 判定部
34 制御部
37 スキャンフィールド
38 検知範囲
100 厚鋼板剪断ライン

Claims (14)

  1. 搬送物をコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物の滞留を検知する搬送物滞留検知装置であって、
    前記コンベア上の所定エリアを搬送物が通過したことを検知するセンサーと、
    搬送物の搬送開始のタイミングで計時を開始する計時手段と、
    該計時手段の計時開始から所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物の通過を検知したか否かを判定する判定手段と
    前記判定手段が、前記所定時間経過時までの間に前記センサーが搬送物の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断してそれに対処する制御信号を発する制御手段と
    を有することを特徴とする搬送物滞留検知装置。
  2. 厚鋼板剪断ラインにおいて、剪断機で厚鋼板を剪断することにより発生する剪断屑を搬送物としてコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物である剪断屑の滞留を検知する搬送物滞留検知装置であって、
    前記コンベア上の所定エリアを搬送物である剪断屑が通過したことを検知するセンサーと、
    前記剪断機の所定の動きが感知された際に計時を開始する計時手段と、
    該計時手段の計時開始から所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知したか否かを判定する判定手段と
    前記判定手段が、前記所定時間経過時までの間に前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物である剪断屑が滞留していると判断してそれに対処する制御信号を発する制御手段と
    を有することを特徴とする搬送物滞留検知装置。
  3. 前記剪断機が、厚鋼板の先端および終端に存在するクロップ部を剪断するクロップシャーであることを特徴とする請求項2に記載の搬送物滞留検知装置。
  4. 前記計時手段が計時を開始する際に感知される前記剪断機の所定の動きは、前記厚鋼板の先端部を剪断するときは、クロップ剪断動作であり、前記厚鋼板の終端部を剪断するときは、スクラップキッカーの上昇であることを特徴とする請求項3に記載の搬送物滞留検知装置。
  5. 前記センサーは、前記コンベア幅方向でスキャンフィールドを形成するエリアセンサーであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知装置。
  6. 前記制御手段は、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した場合に、警報を発報させる信号を発することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知装置。
  7. 前記制御手段は、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した場合に、前記コンベアに停止信号を送ることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知装置。
  8. 搬送物をコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物の滞留を検知する搬送物滞留検知方法であって、
    前記コンベア上の所定エリアを搬送物が通過したことを検知するセンサーを設け、
    搬送物の搬送開始から所定時間経過時までの間に、前記センサーが搬送物の通過を検知したか否かを判定し、
    前記所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物の通過を検知したことを把握できなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断してそれに対処する制御を行うことを特徴とする搬送物滞留検知方法。
  9. 厚鋼板剪断ラインにおいて、剪断機で厚鋼板を剪断することにより発生する剪断屑を搬送物としてコンベアにより搬送する際に、前記コンベア上での搬送物である剪断屑の滞留を検知する搬送物滞留検知方法であって、
    前記コンベア上の所定エリアを搬送物である剪断屑が通過したことを検知するセンサーを設け、
    前記剪断機の所定の動きが感知されてから所定時間経過時までの間に、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知したか否かを判定し、
    前記所定時間経過時までに、前記センサーが搬送物である剪断屑の通過を検知しなかったと判定した場合に、前記コンベア上で搬送物である剪断屑が滞留していると判断してそれに対処する制御を行うことを特徴とする搬送物滞留検知方法。
  10. 前記剪断機が、厚鋼板の先端および終端に存在するクロップ部を剪断するクロップシャーであることを特徴とする請求項9に記載の搬送物滞留検知方法。
  11. 感知される前記剪断機の所定の動きが、前記厚鋼板の先端部を剪断するときはクロップ剪断動作であり、前記厚鋼板の終端部を剪断するときはスクラップキッカーの上昇であることを特徴とする請求項10に記載の搬送物滞留検知方法。
  12. 前記センサーは、前記コンベア幅方向でスキャンフィールドを形成するエリアセンサーであることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知方法。
  13. 前記コンベア上で搬送物が滞留していると判断した際の制御は、警報を発報させることであることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知方法。
  14. 前記コンベア上で剪断屑が滞留していると判断した際の制御は、前記コンベアに停止信号を送ることであることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の搬送物滞留検知方法。
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