JP2017147977A - コンバイン - Google Patents

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岩本 浩
Hiroshi Iwamoto
岩本  浩
五島 一実
Kazumi Goto
一実 五島
和哉 奥村
Kazuya Okumura
和哉 奥村
平山 秀孝
Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】脱穀装置の前側に形成される大きな空間を確保し、製造コストを低減し、制御プログラムのプログラミング作業の負担を軽減するコンバインを提供する。
【解決手段】脱穀装置(4)の左壁の開口部に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、刈取装置にエンジンの回転を伝動する第1クラッチとフィードチェン(26)にエンジンの回転を伝動する第2クラッチ(40)を設け、脱穀装置(4)の前側に形成された空間に設けたモータ(15)によって第1クラッチと第2クラッチ(40)の接続と接続解除を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、手扱ぎ作業時に刈取装置を停止して穀稈を脱穀装置に搬送するフィードチェンを駆動するコンバインに関するものである。
従来、刈取装置の駆動・停止状態を切換える刈取クラッチとフィードチェンの駆動・停止状態を切換えるフィードチェンクラッチを設け、刈取クラッチを駆動するモータとフィードチェンクラッチを駆動するモータを別個に設けていた(特許文献1参照)。
特開2015―142533号公報
しかし、従来の構成においては、刈取クラッチを駆動するモータとフィードチェンクラッチを駆動するモータを別個に設けていたので、2つのモータを制御する制御プログラムが複雑になり、2つのモータを配置することによって脱穀装置前の空間が狭まり、製造コストが高くなる恐れがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、1個のモータによって刈取クラッチとフィードチェンクラッチを駆動する構成として、脱穀装置の前側に形成される大きな空間を確保し、製造コストを低減し、制御プログラムのプログラミング作業の負担を軽減することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の左後側に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の右後側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の左壁の開口部に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、前記刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第1クラッチ(55)と前記フィードチェン(26)にエンジン(E)の回転を伝動する第2クラッチ(40)を設け、前記脱穀装置(4)の前側に形成された空間(S)に設けたモータ(15)によって第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)の接続と接続解除を行うことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記モータ(15)を第2クラッチ(40)に近接して設け、前記モータ(15)の出力軸(15A)に径方向に延在するプレート(16)を設け、該プレート(16)の一端部に前記第1クラッチ(55)を駆動するワイヤ(17)を連結し、前記プレート(16)の他端部に前記第2クラッチ(40)を駆動するロッド(18)を連結した請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記操縦部(5)に走行装置(2)の走行状態を切換える変速レバー(13A)と第1クラッチ(55)の接続と接続解除を行う刈脱レバー(13D)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取りモードと手扱モードを切換える手扱ぎレバー(21)を設け、前記手扱ぎレバー(21)を手扱モードに切換えて、且つ、前記走行装置(2)の走行が停止する位置に変速レバー(13A)を移動した場合と、前記手扱ぎレバー(21)を通常刈取りモードに切換えて、且つ、前記第1クラッチ(55)を接続する位置に刈脱レバー(13D)を移動した場合に、前記モータ(15)が回動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続される請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記モータ(15)が所定の時間経過後に作動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続される請求項3記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(4)の左壁の開口部に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第1クラッチ(55)とフィードチェン(26)にエンジン(E)の回転を伝動する第2クラッチ(40)を設け、脱穀装置(4)の前側に形成された空間(S)に設けたモータ(15)によって第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)の接続と接続解除を行うので、脱穀装置(4)の前側に大きな空間(S)を確保でき、また、製造コストを低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、モータ(15)を第2クラッチ(40)に近接して設け、モータ(15)の出力軸(15A)に径方向に延在するプレート(16)を設け、プレート(16)の一端部に第1クラッチ(55)を駆動するワイヤ(17)を連結し、プレート(16)の他端部に第2クラッチ(40)を駆動するロッド(18)を連結したので、脱穀装置(4)の前側により大きな空間(S)を確保でき、また、ロッド(18)等を容易にモータ(15)に連結することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、操縦部(5)に走行装置(2)の走行状態を切換える変速レバー(13A)と第1クラッチ(55)の接続と接続解除を行う刈脱レバー(13D)を設け、脱穀装置(4)の前部に通常刈取りモードと手扱モードを切換える手扱ぎレバー(21)を設け、手扱ぎレバー(21)を手扱モードに切換えて、且つ、走行装置(2)の走行が停止する位置に変速レバー(13A)を移動した場合と、手扱ぎレバー(21)を通常刈取りモードに切換えて、且つ、第1クラッチ(55)を接続する位置に刈脱レバー(13D)を移動した場合に、モータ(15)が回動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続されるので、操作プログラムのプログラミング作業の負担を軽減し、また、手扱ぎ作業を行う作業者の安全を確保することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、モータ(15)が所定の時間経過後に作動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続されるので、手扱ぎ作業を行う作業者の安全をより高めることができる。
コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの正面図である。 コンバインの背面図である。 図2の要部の拡大図である。 コンバインを前後方向に沿って縦断した左側面図である。 コンバインの伝動機構図である。 図7の要部の拡大図である。 エンジン用コントローラとアクセルセンサの電気回路図である。 モータを駆動する方法の説明図である。
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明するが、これらにより構成が限定されるものではない。
図1〜4に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後側の機体フレーム1の左側に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられている。また、刈取装置3の後側の機体フレーム1の右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられ、操縦部5の後側の機体フレーム1の右側に脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク6が設けられている。なお、グレンタンク6に貯留された穀粒は、排出筒7によって外部に排出される。
操縦部5の後部には、操縦者が着席する操縦席11が設けられ、操縦席11の前側には、コンバインの旋回操作を行う旋回レバー12A、コンバインの駆動状態を表示するモニタ12B等が配置された前操作パネル12が設けられ、操縦席11の左側には、コンバインの走行速度の増減を行う変速レバー13A、通常刈取りモードと手扱モードの切換えを行うモードスイッチ13B、図9等に示すアクセルセンサ72の主回路側に設けられた可変抵抗81の抵抗値を変更する抵抗ダイヤル13C、刈取装置3と脱穀装置4を駆動する刈脱レバー13Dが配置された側操作パネル13が設けられている。
図5に示すように、脱穀装置4の前部には、手扱レバー21が設けられている。手扱レバー21の後部は、脱穀装置4の前壁に設けられたブラケット22に横設された支軸23に回転自在に固定されている。また、ブラケット22には、手扱レバー21の回転状態を検出するセンサ24が設けられ、支軸23には、手扱レバー21の回動によって抵抗が変化する図9等に示すエンジンEに装着されたエンジン用コントローラ71とアクセルセンサ72の間に設けられた可変抵抗82が装着されている。なお、手扱レバー21の回転状態を検出するセンサ24をモードスイッチ13Bとして使用することもできる。
通常刈取りモード、すなわち、刈取装置3によって収穫された穀稈を刈取装置3の後部に設けられた搬送装置25によって、脱穀装置4の左壁の開口部に設けられたフィードチェン26に引継ぐモードの場合は、手扱レバー21は、左側面視において支軸23を中心として反時計方向に回動して、フィードチェン26の上方の搬送装置25の後部と挟扼杆27の間に形成された空間Sを覆う。これにより、刈取装置3によって収穫された穀稈の脱落、滞留を防止して収穫された穀稈を搬送装置25からフィードチェン26に効率よく引継ぐことができる。なお、通常刈取りモードにおいては、手扱レバー21の後部とセンサ24は離間してセンサ24の出力はOFF状態となる。
一方、手扱モード、すなわち、補助作業者によって収穫された穀稈をフィードチェン26に上載するモードの場合には、手扱レバー21は、左側面視において支軸23を中心として時計方向に回動して、フィードチェン26の上方の搬送装置25の後部と挟扼杆27の間に形成された空間Sを開放する。これにより、補助作業者によって収穫された穀稈を効率よくフィードチェン26に上載することができる。なお、通常刈取りモードにおいては、手扱レバー21の後部とセンサ24は当接してセンサ24の出力はON状態となる。
図6に示すように、脱穀装置4の前部の下側には、エンジンEの回転を刈取装置3に伝動するクラッチ(請求項における「第1クラッチ」)55とフィードチェン26に伝動するクラッチ(請求項における「第2クラッチ」)40を駆動するモータ15が設けられている。モータ15の出力軸15Aには、上下方向に向かって延在するプレート16が装着されている。プレート16の下部には、クラッチ55を駆動するワイヤ17の前部を連結するピン16Aが形成され、上部にはクラッチ40のクラッチアーム40Aを駆動するロッド18の下部を連結する上ピンが形成されている。これにより、刈取装置3に伝動するクラッチ55とフィードチェン26に伝動するクラッチ40の接続及び接続の解除を行う共通のモータ15を駆動して行うことができ、脱穀装置4の前部の配置スペースの確保、製造コストの削減等をすることができる。
通常刈取りモード時に刈取装置3と脱穀装置4を駆動する側に刈脱レバー13Dが操作されると、モータ15が駆動して左側面視においてプレート16が出力軸16Aを中心として略180度反時計方向に回動する。これにより、ワイヤ17が前側に移動して接続が解除されていたクラッチ55が接続されて刈取装置3が駆動し、ロッド18を介してクラッチアーム40Aが下側に移動して接続が解除されていたクラッチ40が接続されて脱穀装置4が駆動する。
一方、通常刈取りモード時に刈取装置3と脱穀装置4を停止する側に刈脱レバー13Dが操作されると、モータ15が駆動して左側面視においてプレート16が出力軸16Aを中心として略180度時計方向に回動する。これにより、ワイヤ17が後側に移動して接続されていたクラッチ55の接続が解除されて刈取装置3が停止し、ロッド18を介してクラッチアーム40Aが上側に移動して接続されていたクラッチ40の接続が解除されて脱穀装置4が停止する。
手扱モード時にモードスイッチ13B又は手扱レバー21が左側面視において支軸23を中心として時計方向に回動してセンサ24が入力、すなわちモードスイッチ13Bやセンサ24の出力がONされると、モータ15が駆動して左側面視においてプレート16が出力軸16Aを中心として略180度反時計方向に回動する。これにより、ワイヤ17が前側に移動して接続が解除されていたクラッチ55が接続されて刈取装置3が駆動し、ロッド18を介してクラッチアーム40Aが下側に移動して接続が解除されていたクラッチ40が接続されて脱穀装置4が駆動される。しかし、手扱モード時には、変速レバー13Aが中立位置に移動する、言い換えれば、変速レバー13Aが中立位置に移動した状態でないとモードスイッチ13Bやセンサ24が入力されても手扱モードにならないので、刈取装置3は駆動しない。なお、変速レバー13Aを前側に移動させると走行装置2は前側に向かって走行し、変速レバー13Aを後側に移動させると走行装置2は後側に向かって走行し、変速レバー13Aを前側と後側の間の中立位置に移動させると図7に示した走行用油圧式無段変速装置52の出力軸52Aと出力軸52Bの回転が停止して走行装置2と刈取装置3は停止する。
手扱モード時にモードスイッチ13B又は手扱レバー21が左側面視において支軸23を中心として反時計方向に回動してセンサ24が切断、すなわちモードスイッチ13Bやセンサ24の出力がOFFされると、モータ15が駆動して左側面視においてプレート16が出力軸16Aを中心として略180度時計方向に回動する。これにより、ワイヤ17が後側に移動して接続されていたクラッチ55の接続が解除されて刈取装置3が停止し、ロッド18を介してクラッチアーム40Aが上側に移動して接続されていたクラッチ40の接続が解除されて脱穀装置4が停止する。
<伝動機構>
次に、図7に示すように、伝動機構について説明する。エンジンEの回転は、脱穀装置4に伝動される第1伝動経路Aと、走行装置2と刈取装置3に伝動される第2伝動経路Bと、グレンタンク6と排出筒7に伝動される第3伝動経路Cに分岐して伝動される。
(第1伝動経路A)
エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト32等を介して唐箕33が支持された唐箕軸34に伝動される。唐箕軸34の回転は、ベルト35等を介して脱穀装置4の2番処理胴35A、扱胴35B及び排藁搬送装置35Cに伝動される。また、唐箕軸34の回転は、ベルト36等を介して脱穀装置4の1番移送螺旋36A、2番移送螺旋36B、排塵ファン36C、排藁カッタ36Dに伝動される。さらに、唐箕軸34の回転は、ベルト37等を介して揺動選別装置38が支持された揺動軸39に伝動される。揺動軸39の回転は、クラッチ40を介してフィードチェン26に伝動される。これにより、操縦部5のモードスイッチ13Bを通常刈取りモードから手扱モードの切換えることによってフィードチェン26の搬送速度を高速から低速に変更することができる。
なお、扱胴35Bは、フィードチェン26によって搬送されてくる穀稈を脱穀する装置であり、排藁搬送装置35Cは、扱胴35Bで脱穀された排藁穀稈を排藁カッタ36Dの上側に搬送する装置であり、2番処理胴35Aは、2番移送螺旋36Aで揚穀された二番物を扱胴35Bに再供給する装置である。また、唐箕33は、扱胴35Bによって脱穀された穀粒を選別する揺動選別装置38に選別風を送風する装置であり、1番移送螺旋36Aは、揺動選別装置38によって選別された穀粒をグレンタンク6に揚穀する装置であり、2番移送螺旋36Aは、揺動選別装置38によって選別された二番物を2番処理胴35Aに揚穀する装置であり、排塵ファン36Cは、脱穀装置4の藁屑等を外部に送風する装置であり、排藁カッタ36Dは、排藁穀稈を裁断して外部に排出する装置である。
図8に示すように、ベルト32が巻回されるプーリ45は、唐箕軸34の右部に装着され、ベルト35が巻回されるプーリ46は、唐箕軸34の右端部に装着され、ベルト36が巻回されるプーリ47は、唐箕軸34の左端部に装着され、ベルト37が巻回されるプーリ48は、唐箕軸34におけるプーリ45の左側に隣接した部位に装着されている。これにより、伝動負荷が大きい扱胴35Bに回転を伝動するベルト35によって唐箕軸34に掛かる曲げ荷重による唐箕軸34の変形を防止して耐久性を向上させるとともに、伝動効率を向上させることができる。
(第2伝動経路B)
図7に示すように、エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト51等を介して走行用油圧式無段変速装置52に伝動される。走行用油圧式無段変速装置52の回転は、トランスミッション53に伝動されて増減速される。
トランスミッション53における伝動上流側に位置する出力軸53Aの回転は、クラッチ55、ベルト54等を介して刈取装置4の刈刃装置54A、引起装置54B及び搬送装置25に伝動され、トランスミッション53における伝動下流側に位置する出力軸53Bの回転は、走行装置2に伝動される。これにより、走行装置2の走行速度と刈取装置4の搬送装置25の搬送速度等をシンクロさせることができ、圃場の穀稈の収穫、及び収穫された穀稈の搬送を効率よく行うことができる。
なお、刈刃装置54Aは、圃場の穀稈の株元を切断する装置であり、引起装置54Bは、刈刃装置54Aによって株元が切断された穀稈を搬送する装置であり、搬送装置25は、引起装置54Bによって搬送された穀稈の姿勢を変更してフィードチェン26に引継ぐ装置である。
(第3伝動経路C)
エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト61等を介してグレンタンク6の排出螺旋61A、及び排出筒7の排出螺旋61Bに伝動される。なお、排出螺旋61Aは、グレンタンク6から落下してくる穀粒を排出筒7に搬送する装置であり、排出螺旋61Bは、排出螺旋61Aによって搬送された穀粒を外部に排出する装置である。
<電気回路図>
次に、モードスイッチ13Bによって通常刈取りモードから手扱モードに切換えた場合におけるフィードチェン26の搬送速度を高速から低速に変速する実施形態の電気回路図について説明する。
図9に示すように、エンジンEに設けられたエンジン用コントローラ71の主入力側には、アクセルセンサ72の主回路側に設けられた可変抵抗81と支軸23に装着された可変抵抗82によって電圧降下された電圧と、エンジンEに設けられたエンジンEのシリンダ内の圧力を検出する圧力センサ84の圧力値と、エンジンEの出力軸31の回転数を検出する回転センサ85の回転数値が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。また、エンジン用コントローラ71の出力側には、エンジンEのシリンダ内に軽油を噴射する第1〜3ノズルの開口部の開閉を行う第1〜3ソレノイド86〜88が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
図9は、通常刈取りモードの状態を示している。通常刈取りモードでは、アクセルセンサ72の主回路側の可変抵抗81によって所定の電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われて、エンジン用コントローラの入力側のGND端子とOUT端子の間に3Vの電圧が入力されて、通常刈取りモードでは、3Vに対応して、第1〜3ソレノイド86〜88を駆動して第1〜3ノズルの全ての開口部を開口してエンジンEの出力軸31の回転数を高速に維持する。
一方、モードスイッチ13が操作されて通常刈取りモードの状態から手扱モードに切換えた場合には、スイッチ83の接続が解除されるために、手扱モードでは、手扱レバー21の後部を回動自在に固定する支軸23に装着された可変抵抗82によって所定の電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われた後に、アクセルセンサ72の主回路側の可変抵抗81によって所定の電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われて、エンジン用コントローラの入力側であるGND端子とOUT端子の間に1Vの電圧が入力されて、手扱モードでは、1Vに対応して、第1〜3ソレノイド86〜88の内、例えば第1ソレノイド86を駆動して第1ノズルの開口部を開口し、第2,3ソレノイド87,88を駆動せず第2,3ノズルの開口部を閉塞してエンジンEの出力軸31の回転数を減速して低速にする。なお、アクセルセンサ72の可変抵抗81は、操縦部5の抵抗ダイヤル13Cによって接点位置を変更でき可変抵抗81の抵抗値を変更することができる。
これにより、通常刈取りモードの状態から手扱モードに切換えた場合には、エンジンEの出力軸31の回転数を低速にして、フィードチェン26の搬送速度を低速し、脱穀装置4に設けられたランプを点灯させたりホーンの鳴らしたりすることによって、補助作業者の手扱作業の安全性を高めることができる。また、スイッチ83をノーマルクローズに設定しているために、スイッチ83が故障した場合には、モードスイッチ13Bの操作に係わらずスチッチ83の接続が解除されるために補助作業者の手扱作業の安全性を維持することができる。
なお、エンジン用コントローラ71の主入力側と同様に、エンジン用コントローラ71の副入力側には、アクセルセンサ72の副回路側に設けられた可変抵抗と、支軸23に装着された可変抵抗82と並設する可変抵抗によって電圧降下された電圧を入力インターフェース回路を介して接続することもできる。これにより、手扱モードにおいては、アクセルセンサ72の可変抵抗81が断線等によって作動不良になった場合でも、副回路側に設けられた可変抵抗によって、エンジンEの出力軸31の回転数を減速して低速にすることができ、補助作業者の手扱作業の安全性を維持することができる。
<モータの駆動方法>
次に、モータ15の駆動方法について説明する。図10に示すように、ステップS1において、操縦部5に配置された制御装置(図示省略)は、モードスイッチ13又はセンサ24が入力されたか否か判断する。モードスイッチ13又はセンサ24が入力されたと判断した場合はステップ2に進み。モードスイッチ13又はセンサ24が入力されていないと判断した場合にはステップ3に進む。
ステップ2において、制御装置は、変速レバー13Aが中立位置に有るか否か判断する。変速レバー13Aが中立位置に有ると判断した場合は、ステップ4に進んでモータ15を駆動する。これにより、走行装置2と刈取装置3を停止した状態でフィードチェン26を駆動して手扱モードを安全に行うことができる。なお、ステップ4に進んでモータ15の駆動を開始する前に所定の時間を設けたり、脱穀装置4に設けられたランプを点灯させたりホーンを鳴らしたりすることもできる。これにより、所定の時間遅らせてフィードチェン26を駆動して手扱モードをより安全に行うことができる。一方、変速レバー13Aが中立位置に無いと判断した場合には、ステップ1に進んでモータ15の停止を維持する。
ステップ3において、制御装置は、刈脱レバー13Dが刈取装置3と脱穀装置4を駆動する側に位置しているか否か判断する。刈脱レバー13Dが刈取装置3と脱穀装置4を駆動する側に位置していると判断した場合にはステップ4に進んでモータ15を駆動する。一方、刈脱レバー13Dが刈取装置3と脱穀装置4を駆動する側に位置していないと判断した場合には、ステップ1に進んでモータ15の停止を維持する。
本発明は、穀稈を脱穀装置に搬送するフィードチェンを備える農業用作業車輌に適用できるものである。
1 機体フレーム
2 走行装置
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
13D 刈脱レバー
15 モータ
15A 出力軸
16 プレート
17 ワイヤ
18 ロッド
26 フィードチェン
40 クラッチ(第2クラッチ)
55 クラッチ(第1クラッチ)
E エンジン
S 空間

Claims (4)

  1. エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の左後側に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の右後側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
    前記脱穀装置(4)の左壁の開口部に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、前記刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第1クラッチ(55)と前記フィードチェン(26)にエンジン(E)の回転を伝動する第2クラッチ(40)を設け、前記脱穀装置(4)の前側に形成された空間(S)に設けたモータ(15)によって第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)の接続と接続解除を行うことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記モータ(15)を第2クラッチ(40)に近接して設け、前記モータ(15)の出力軸(15A)に径方向に延在するプレート(16)を設け、該プレート(16)の一端部に前記第1クラッチ(55)を駆動するワイヤ(17)を連結し、前記プレート(16)の他端部に前記第2クラッチ(40)を駆動するロッド(18)を連結した請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記操縦部(5)に走行装置(2)の走行状態を切換える変速レバー(13A)と第1クラッチ(55)の接続と接続解除を行う刈脱レバー(13D)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取りモードと手扱モードを切換える手扱ぎレバー(21)を設け、前記手扱ぎレバー(21)を手扱モードに切換えて、且つ、前記走行装置(2)の走行が停止する位置に変速レバー(13A)を移動した場合と、前記手扱ぎレバー(21)を通常刈取りモードに切換えて、且つ、前記第1クラッチ(55)を接続する位置に刈脱レバー(13D)を移動した場合に、前記モータ(15)が回動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続される請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記モータ(15)が所定の時間経過後に作動して第1クラッチ(55)と第2クラッチ(40)が接続される請求項3記載のコンバイン。
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