JP2017146060A - 給湯システム - Google Patents

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Yasuhito Muramatsu
靖仁 村松
今井 誠士
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Abstract

【課題】貯湯タンクの湯切れを伴う多量の給湯に要するトータルのランニングコストを低減することができる作動条件を、容易に設定できるハイブリッド方式の給湯システムを提供する。【解決手段】目標沸き上げ温度設定部125は、事前沸き上げ運転が開始される前に、湯張り運転の実行途中に貯湯タンク11の湯切れが生じると仮定して、事前沸き上げ運転に要するコストである第1ランニングコストと、貯湯タンク11の湯切れが生じ、残りの湯張り運転が加熱温調制御により実行される場合に要するコストである第2ランニングコストとのトータルのランニングコストを想定し、トータルのランニングコストが低くなるように目標沸き上げ温度を設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱源として、貯湯タンク内の水を沸き上げるヒートポンプと瞬間加熱式の補助熱源機とを備えたハイブリッド方式の給湯システムに関する。
従来、貯湯タンク内の湯水をヒートポンプにより所定温度まで加熱して、貯湯タンクから出湯管に供給される湯と給水管から供給される水とを混合して、目標給湯温度の湯を給湯栓に供給するようにした貯湯式の給湯システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された給湯システムでは、使用者による過去の給湯使用熱量を測定して、当日の給湯タンク内の湯水の沸き上げ熱量を算出してしている。そして、これにより、湯の利用パターンに即した効率の良い沸き上げを貯湯タンクの湯切れを防止して行うようにしている。
しかしながら、湯張り等の多量の給湯が行われた場合であっても貯湯タンクの湯切れが生じないようにするためには、ある程度容量の大きい貯湯タンクを設置して、余裕を持たせた沸き上げ熱量を設定する必要がある。そこで、比較的容量が小さい貯湯タンクと出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機とを備えることによって、貯湯タンクの湯切れが生じたときに補助熱源機を作動させて、目標給湯温度での給湯を維持できるようにしたいわゆるハイブリッド方式の給湯システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ハイブリッド方式の給湯システムによれば、貯湯タンクの湯切れが生じても補助熱源機の作動によって給湯を継続することができるため、貯湯タンクの小型化を図ることができると共に、貯湯タンクに多量の湯を貯めることによる放熱ロスを低減することができる。
特開2010−249372号公報 特開2013−224762号公報
ハイブリッド方式の給湯システムにおいて、浴槽への湯張りのように貯湯タンクの湯切れを伴う多量の給湯を行うときには、湯張り前の貯湯タンク内の水の沸き上げに要するヒートポンプのランニングコストと、湯切れが生じた後の補助熱源機のランニングコストとを合わせたトータルのランニングコストを低減することが望まれる。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、貯湯タンクの湯切れを伴う多量の給湯に要するトータルのランニングコストを低減することができる作動条件を、容易に設定することができるハイブリッド方式の給湯システムを提供することを目的とする。
本発明の給湯システムは、下部に給水管が接続されると共に上部に出湯管が接続され、前記給水管から供給される水が貯められる貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の水を加熱するヒートポンプと、
前記給水管から分岐して前記出湯管に連通した給水分岐管と、
前記貯湯タンクから前記出湯管に供給される湯と前記給水分岐管から前記出湯管に供給される水との混合比を変更する湯水混合弁と、
前記給水分岐管との接続箇所よりも下流側の前記出湯管の途中に設けられて、前記出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機と、
前記給水管から前記貯湯タンクに水が供給されているときに、前記貯湯タンクの湯切れが生じていないときは、前記出湯管から目標給湯温度の湯が供給されるように、前記湯水混合弁により前記混合比を変更する混合温調制御を行い、前記貯湯タンクの湯切れが生じているときには、前記出湯管から目標給湯温度の湯が供給されるように、前記補助熱源機の加熱量を変更する加熱温調制御を実行する給湯制御部と、
前記混合温調制御又は前記加熱温調制御により、所定量以上の前記目標給湯温度の湯を前記出湯管から供給する多量給湯運転が開始される前に、前記ヒートポンプにより、前記貯湯タンク内の水を目標沸き上げ温度まで加熱する事前沸き上げ運転を実行する沸き上げ制御部と、
前記事前沸き上げ運転が開始される前に、前記多量給湯運転の実行途中に前記貯湯タンクの湯切れが生じると仮定して、前記事前沸き上げ運転に要するコストである第1ランニングコストと、前記多量給湯運転の実行途中で前記貯湯タンクの湯切れが生じ、残りの前記多量給湯運転が前記加熱温調制御により実行される場合に要するコストである第2ランニングコストとのトータルのランニングコストを想定し、該トータルのランニングコストが低くなるように、前記目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定部と
を備えることを特徴とする。
本発明の給湯システムは、貯湯タンク内の水を加熱するヒートポンプと、出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機とを備えたハイブリッド方式の給湯システムであり、給湯制御部による混合温調制御又は加熱温調制御によって、目標給湯温度の湯が出湯管から供給される。
また、沸き上げ制御部により、多量給湯運転が開始される前に、ヒートポンプによって貯湯タンク内の水を目標沸き上げ温度まで加熱する事前沸き上げ運転が実行される。そして、事前沸き上げ運転における目標沸き上げ温度が、目標沸き上げ温度設定部により、事前沸き上げ運転に要するコストである第1ランニングコストと、多量給湯運転の実行途中で給湯タンクの湯切れが生じて、残りの多量給湯運転を加熱温調制御により実行する場合に要するコストである第2ランニングコストとが想定されて、第1ランニングコストと第2ランニングコストとのトータルのランニングコストが、低くなるように設定される。
そのため、ハイブリッド方式の給湯システムにおいて、貯湯タンクの湯切れが想定される多量給湯運転を実行する際のトータルのランニングコストを低減させるヒートポンプ及び補助熱源機の作動条件を容易に設定することができる。
また、前記目標沸き上げ温度設定部は、予め設定された複数の目標沸き上げ温度について、前記第1ランニングコストと前記第2ランニングコストとを算出して前記トータルのランニングコストを想定し、想定したランニングコストが最少となる目標沸き上げ温度を、前記事前沸き上げ運転における目標沸き上げ温度として設定することを特徴とする。
この構成によれば、複数の目標沸き上げ温度について想定したトータルのランニングコストを比較するという簡易な処理により、多量給湯運転を実行する際のトータルのランニングコストを低くすることができる目標沸き上げ温度を設定することができる。
また、前記ヒートポンプは屋外に設置されて大気から吸熱し、
外気温度を検出する外気温度センサを備えて、
前記目標沸き上げ温度設定部は、前記外気温度センサの検出温度に基づいて、前記第1ランニングコストを算出することを特徴とする。
この構成によれば、外気温度が低いほど、貯湯タンク内の水を目標沸き上げ温度まで加熱する際のヒートポンプの消費電力が増加する。そのため、外気温度センサの検出温度に基づいて第1ランニングコスト算出することによって、第1ランニングコストをより精度良く算出することができる。
また、前記給水管から前記貯湯タンクに供給される水の温度を検出する給水温度センサを備え、
前記目標沸き上げ温度設定部は、前記給水温度センサの検出温度に基づいて、前記第1ランニングコストを算出することを特徴とする。
この構成によれば、給水管から給湯タンクに供給される水の温度が低いほど、貯湯タンク内の水を目標沸き上げ温度まで加熱する際のヒートポンプの消費電力が増加する。そのため、給水温度センサの検出温度に基づいて第1ランニングコストを算出することによって、第1ランニングコストをより精度良く算出することができる。
給湯システムの構成図。 コントローラの作動フローチャート。 沸き上げ温度毎のヒートポンプのCOPが割り当てられたCOPマップの説明図。 図4Aは、湯張り運転を実行したときの貯湯タンクの沸き上げ温度と補助熱源機のガス消費量とを対応付けたガス消費量マップの説明図。図4Bは、貯湯タンクの沸き上げ温度と貯湯タンク内の水の沸き上げに要する時間との対応付けた沸き上げ所要時間マップの説明図である。
本発明の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
[1.給湯システムの構成]
図1を参照して、本実施形態の給湯システム1は、貯湯ユニット10、ヒートポンプユニット50、補助熱源機80、及び、給湯システム1の全体的な作動を制御するコントローラ120を備えて構成されたハイブリッド方式の給湯システムである。
なお、図1では、給湯システム1のコントローラとして一つのコントローラ120を示したが、貯湯ユニット10のコントローラと、ヒートポンプユニット50のコントローラと、補助熱源機80のコントローラを個別に備え、各コントローラ間の通信によって、給湯システム1の全体的な作動を制御する構成としてもよい。
貯湯ユニット10は、貯湯タンク11、給水管12、出湯管13等を備えている。貯湯タンク11は内部に湯を保温して貯め、高さ方向に略等間隔で配置されて、各高さでの貯湯タンク11内の湯水の温度th2〜th5を検出するタンク表面温度センサ14〜17と、貯湯タンク11の上部に配置されて貯湯タンク11から出湯管13に供給される湯の温度th1を検出するタンク中温度センサ26が設けられている。
また、貯湯タンク11の上部と下部を接続するタンク循環路41の貯湯タンク11の下部との接続箇所の付近には、貯湯タンク11の下部に貯められた湯水の温度th6を検出するタンク下部温度センサ42が設けられている。さらに、貯湯タンク11の底部には、作業者の手動操作により開弁される排水弁18が設けられている。
給水管12は、一端が給水口30を介して図示しない上水道に接続され、他端が貯湯タンク11の下部に接続されて、貯湯タンク11内の下部に水を供給する。給水管12には、貯湯タンク11の内圧が過大になることを防止するための減圧弁19と、給水管12から貯湯タンク11への方向のみの通水を可能にして、貯湯タンク11から給水管12側への湯水の流出を阻止する第1湯側逆止弁20が設けられている。
給水管12から分岐した給水分岐管34は、湯水混合弁21を介して接続箇所Xで出湯管13に連通しており、湯水混合弁21によって貯湯タンク11から出湯管13に供給される湯水と給水分岐管34から出湯管13に供給される水との混合比が変更される。
給水分岐管34には、給水分岐管34に供給される水の温度Tw(以下、給水温度Twという)を検出する給水温度センサ22と、給水分岐管34を流通する水の流量Fwを検出する水側流量センサ23と、給水分岐管34から出湯管13への方向のみの通水を可能にして、出湯管13から給水分岐管34側への湯水の流出を阻止する水側逆止弁24とが設けられている。
出湯管13は、一端が給湯口31に接続され、他端が貯湯タンク11の上部に接続されている。貯湯タンク11の上部に貯められた湯水は、出湯管13から給湯口31を介して図示しない給湯栓(台所、洗面所、浴室のカランやシャワー等)に供給される。出湯管13には、貯湯タンク11から出湯管13への方向のみの通水を可能にして、出湯管13から貯湯タンク11側への湯水の流入を阻止する第2湯側逆止弁25と、貯湯タンク11から出湯管13に供給される湯水の流量Fhを検出する湯側流量センサ27とが設けられている。
補助熱源機80は、出湯管13の給水分岐管34との接続箇所Xよりも下流側の途中に設けられ、貯湯ユニット10には、補助熱源機80をバイパスして、補助熱源機80の下流側と上流側の出湯管13を連通する出湯バイパス管33と、出湯バイパス管33を開閉する出湯バイパス弁29とが設けられている。
出湯管13の出湯バイパス管33との分岐箇所Yと湯水混合弁21との間に、湯水混合弁21を介して出湯管13に供給される湯水の温度Tmを検出する混合温度センサ28が設けられ、出湯管13の出湯バイパス管33との合流箇所Zと給湯口31との間に、給湯口31から出湯される湯水の温度を検出する給湯温度センサ32が設けられている。
貯湯ユニット10に備えられた各センサの検出信号は、コントローラ120に入力される。また、コントローラ120から出力される制御信号によって、湯水混合弁21と出湯バイパス弁29の作動が制御される。
次に、ヒートポンプユニット50は、貯湯タンク11内の湯水をタンク循環路41を介して循環させて加熱するものであり、屋外に設置されている。ヒートポンプユニット50は、熱媒体(ハイドロフルオロカーボン(HFC)等の代替フロン、二酸化炭素等)が封入されたヒートポンプ循環路52により接続された蒸発器53、圧縮機54、ヒートポンプ熱交換器55(凝縮器)、及び膨張弁56により構成されたヒートポンプ51を有している。
蒸発器53は、ファン60の回転により供給される空気(外気、大気)から吸熱してヒートポンプ循環路52内を流通する熱媒体との間で熱交換を行う。圧縮機54は、蒸発器53から吐出された熱媒体を圧縮して高圧・高温とし、ヒートポンプ熱交換器55に送出する。膨張弁56は、圧縮機54で加圧された熱媒体の圧力を開放する。
除霜弁61は膨張弁56をバイパスして設けられており、圧縮機54から送出される熱媒体により蒸発器53を除霜する。ヒートポンプ循環路52の膨張弁56の上流側及び下流側、圧縮機54の上流側及び下流側には、ヒートポンプ循環路52内を流通する熱媒体の温度を検出する熱媒体温度センサ62,63,64,65が、それぞれ設けられている。また、蒸発器53には、蒸発器53に吸入される空気(外気)の温度Toutを検出する外気温度センサ67が設けられている。
ヒートポンプ熱交換器55はタンク循環路41と接続され、圧縮機54により高圧・高温とされた熱媒体と、タンク循環路41内を流通する湯水との熱交換により、タンク循環路41内を流通する湯水を加熱する。タンク循環路41には、貯湯タンク11内の湯水をタンク循環路41を介して循環させるためのタンク循環ポンプ66が設けられている。
貯湯タンク11内の下部に貯まった湯水は、タンク循環ポンプ66によりタンク循環路41に導かれ、ヒートポンプ熱交換器55で所定温度(沸き上げ温度)まで加熱されて貯湯タンク11の上部に戻される。これにより、所定温度の湯が、貯湯タンク11の上部から順次積層して貯められる。
なお、タンク循環路41のヒートポンプ熱交換器55の上流側及び下流側には、タンク循環路41内を流通する湯水の温度を検出する湯温度センサ68,69が設けられている。また、ヒートポンプ熱交換器55には、その内部の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサ57が設けられている。
ヒートポンプユニット50に備えられた各センサの検出信号は、コントローラ120に入力される。また、コントローラ120から出力される制御信号によって、圧縮機54、タンク循環ポンプ66、及びファン60の作動が制御される。
次に、補助熱源機80は、出湯管13を流通する湯水を加熱するものであり、缶体87内に収容された給湯バーナ81及び給湯バーナ81により加熱される給湯熱交換器82等を備えている。
出湯管13の給湯熱交換器82の配置箇所よりも下流側の箇所に、浴槽105に連通した湯張り管100が接続されている。湯張り管100には、湯張り管100を開閉する湯張り弁103が設けられており、コントローラ120は、湯張り弁103を開弁することによって、出湯管13から湯張り管100を介して浴槽105に湯を供給する。
給湯バーナ81には、図示しないガス供給管から燃料ガスが供給されると共に、図示しない燃焼ファンにより燃焼用空気が供給される。コントローラ120は、給湯バーナ81に供給する燃料ガスと燃焼用空気の流量を調節して、給湯バーナ81の燃焼量を制御する。
給湯熱交換器82は、出湯管13の途中に接続されており、給湯バーナ81の燃焼熱によって、内部を流通する湯水を加熱する。出湯管13には、上流側から順に、止水弁93と水量センサ88が設けられている。給湯熱交換器82の上流側と下流側は、熱源バイパス管89により連通されており、熱源バイパス管89には、熱源バイパス管89の開度を調節するための熱源バイパス弁90が設けられている。出湯管13の給湯熱交換器82の出口付近には熱交出湯温度センサ91が設けられ、出湯管13の熱源バイパス管89との接続箇所の下流側には熱源出湯温度センサ92が設けられている。
この構成により、貯湯タンク11内に湯が無いとき(湯切れ状態であるとき)に、給水管12から貯湯タンク11及び給水分岐管34を介して出湯管13に供給される水が、給湯熱交換器82により加熱されて湯となり、熱源バイパス管89からの水と混合されて、目標給湯温度の湯が給湯口31から供給されるようになっている。
補助熱源機80に備えられた各センサの検出信号は、コントローラ120に入力される。また、コントローラ120から出力される制御信号によって、給湯バーナ81、熱源バイパス弁90、及び湯張り弁103の作動が制御される。
コントローラ120は、図示しないCPU,メモリ等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持された給湯システム1の制御用プログラムを、CPUで実行することによって、給湯制御部121、湯張り制御部122、沸き上げ制御部123、湯張り開始想定時刻設定部124、及び目標沸き上げ温度設定部125として機能する。
また、メモリには、後述するCOP(Coefficient Of Performance、消費電力1kWあたりの加熱能力を表す成績係数)マップMa、ガス消費量マップMb、及び沸き上げ所要時間マップMcのデータを含む条件マップデータ126が保持されている。
コントローラ120は、通信ケーブル130によりリモコン140と接続されている。リモコン140は、給湯システム1の運転状況や運転条件の設定等を表示するための表示器141と、各種スイッチが設けられたスイッチ部142とを備えている。給湯システム1の使用者は、リモコン140のスイッチ部142を操作することによって、給湯口31から供給される湯の温度(目標給湯温度)の設定や、湯張り運転における浴槽105への給湯温度(目標湯張り温度)及び湯張り量(目標湯張り量)の設定等を行うことができる。
給湯制御部121は、貯湯タンク11の湯切れが生じていない状態で、水側流量センサ23により下限流量以上の通水が検出されている場合には、混合温度センサ28又は給湯温度センサ32の検出温度が目標給湯温度となるように、湯水混合弁21の分配比を調節する混合温調制御を行う。このとき、給湯制御部121は、湯張り弁103が開弁して浴槽105への給湯が行われているときは出湯バイパス弁29を閉弁し、湯張り弁103が閉弁しているときには出湯バイパス弁29を開弁する。
また、給湯制御部121は、貯湯タンク11の湯切れが生じている状態で、水側流量センサ23により下限流量以上の通水が検出されている場合には、出湯バイパス弁29を閉弁する。そして、水量センサ88により下限流量以上の通水が検出されているときに、熱源出湯温度センサ92の検出温度が目標給湯温度となるように、給湯バーナ81の燃焼量(加熱量)を調節する加熱温調制御を実行する。
湯張り制御部122は、リモコン140のスイッチ部142により、湯張りを指示する操作(湯張り開始操作)がなされたとき、或は予め設定された予約時刻に浴槽105への湯張りが終了するように、湯張り弁103を開弁して出湯管13から湯張り管100を介して浴槽105に目標湯張り量分の湯を供給する湯張り運転を実行する。湯張り制御部122は、目標湯張り温度を目標給湯温度に設定して、湯張り運転を実行する。
沸き上げ制御部123は、タンク中温度センサ26及びタンク表面温度センサ14〜17の検出温度を監視することによって、貯湯タンク11に貯められた湯の量(貯湯量)を認識する。そして、貯湯タンク11内の湯の残量が下限量以下になったときに、タンク循環ポンプ66とヒートポンプ51を作動させて、貯湯タンク11内の水を複数の目標沸き上げ温度(86℃、76℃、66℃、56℃、46℃)のうちのいずれかまで加熱する沸き上げ運転を実行する。
また、沸き上げ制御部123は、多量の湯が使用される湯張り運転(本発明の多量給湯運転に相当する)の実行前に、貯湯タンク11内の貯湯量を確保するために、計画的な貯湯タンク11内の湯水の沸き上げ(事前沸き上げ運転)を実行する。
[2.目標沸き上げ温度設定部及び沸き上げ制御部による処理]
次に、図2に示したフローチャートに従って、湯張り運転に伴って実行される目標沸き上げ温度設定部と沸き上げ制御部とによる処理について説明する。
図2を参照して、沸き上げ制御部123は、STEP1で、湯張り開始想定時刻設定部124により設定された湯張り開始想定時刻Btを取得する。湯張り開始想定時刻設定部124は、過去数日(例えば、1週間)における湯張り運転の開始時刻のデータを保持しており、このデータから当日の湯張り開始想定時刻Btを設定する。また、湯張りの予約が設定されているときには、湯張り開始想定時刻設定部124は、湯張りの予約時刻を湯張り開始想定時刻Btに設定する。
STEP1の処理の前提となる湯張り開始想定時刻設定部124による処理は、湯張りが開始される時刻までに、貯湯タンク11内の水の沸き上げが完了するように余裕をもって設定された時刻に実行される。
続くSTEP2は、目標沸き上げ温度設定部125による処理である。目標沸き上げ温度設定部125は、外気温度センサ67の検出温度Tout(以下、外気温度Toutという)と、給水温度センサ22の検出温度Tw(以下、給水温度という)とを、図3に示したCOPマップMaに適用して、各目標沸き上げ温度で貯湯タンク11内の水の沸き上げを行う場合のヒートポンプ51のCOPを求める。
COPマップMaは、目標沸き上げ温度46℃(標準沸き上げ温度)用のCOPマップMa-1、目標沸き上げ温度56℃用のCOPマップMa-2、目標沸き上げ温度66℃用のCOPマップMaー3、目標沸き上げ温度76℃用のCOPマップMa-4、及び目標沸き上げ温度86℃用のCOPマップMa-5とからなる。
例えば、外気温度が16℃で給水温度が17℃であるときに、目標沸き上げ温度46℃による貯湯タンク11内の水の沸き上げを行うときには、COPマップMa-1から、矢印で示したようにヒートポンプ51のCOPとして5.31を得ることができる。
目標沸き上げ温度設定部125は、このようにして、各COPマップMa-1〜Ma-5に外気温度Toutと給水温度Twとを適用して、目標沸き上げ温度を46℃(標準沸き上げ温度)に設定した時のCOPであるCOP(46)、目標沸き上げ温度を56℃にした時のCOPであるCOP(56)、目標沸き上げ温度を66℃にした時のCOPであるCOP(66)、目標沸き上げ温度を76℃にした時のCOPであるCOP(76)、及び目標沸き上げ温度を86℃にした時のCOPであるCOP(86)を取得する。
また、外気温度ToutがCOPマップMa-1〜Ma-5の4点の温度(2℃,7℃,16℃,25℃)以外であるときには、4点を補間する外気温度の2次式等によって、COPを算出する。給水温度Twについても同様である。
そして、目標沸き上げ温度設定部125は、以下の式(1)〜式(4)により、目標沸き上げ温度を、標準沸き上げ温度(46℃)から、他の温度(56℃,66℃,76℃,86℃)に変更したときの貯湯タンク11内の水の沸き上げに要する消費電力の増減量ΔW(56)〜ΔW(86)を算出する。
ΔW(56)=W(46)×{COP(46)/COP(56)−1}・・・・・(1)
ΔW(66)=W(46)×{COP(46)/COP(66)−1}・・・・・(2)
ΔW(76)=W(46)×{COP(46)/COP(76)−1}・・・・・(3)
ΔW(86)=W(46)×{COP(46)/COP(86)−1}・・・・・(4)
但し、W(46):目標沸き上げ温度を46℃(標準沸き上げ温度)とした沸き上げ運転に要する消費電力(ワット)、ΔW(56):目標沸き上げ温度を56℃とした沸き上げ運転に要する消費電力のW(46)に対する増減値、ΔW(66):目標沸き上げ温度を66℃とした沸き上げ運転に要する消費電力のW(46)に対する増減値、ΔW(76):目標沸き上げ温度を76℃とした沸き上げ運転に要する消費電力のW(46)に対する増減値、ΔW(86):目標沸き上げ温度を86℃とした沸き上げ運転に要する消費電力のW(46)に対する増減値。
さらに、目標沸き上げ温度設定部125は、以下の式(5)〜(8)により、目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から変更した場合の、沸き上げ運転に要するヒートポンプ51のランニングコスト(第1ランニングコスト)の増減費を算出する。
ΔRc1(56)=ΔW(56)×Ne ・・・・・(5)
ΔRc1(66)=ΔW(66)×Ne ・・・・・(6)
ΔRc1(76)=ΔW(76)×Ne ・・・・・(7)
ΔRc1(86)=ΔW(86)×Ne ・・・・・(8)
但し、Ne:電気単価(円/ワット)、ΔRc1(56):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から56℃に変更したときの第1ランニングコストの増減費、ΔRc1(66):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から66℃に変更したときの第1ランニングコストの増減費、ΔRc1(76):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から76℃に変更したときの第1ランニングコストの増減費、ΔRc1(86):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から86℃に変更したときの第1ランニングコストの増減費。
次に、図4Aは、沸き上げ運転の実行により貯湯タンク11内に目標沸き上げ温度の湯が貯められた状態(満蓄状態)で、湯張り運転を開始したときに、湯張り運転が終了するまでの間に補助熱源機80で消費される燃料ガスの消費量を、給水温度と目標沸き上げ温度毎に示したガス消費量マップMbである。
ここで、ガス消費量マップMbにおける燃料ガスの消費量は、湯張り運転(多量運転)における湯張り量に応じて変更される。
湯張り運転の実行中に貯湯タンク11の湯切れが生じると、補助熱源機80が作動して燃料ガスが消費されるため、貯湯タンク11の湯切れが早く生じるほど燃料ガスの消費量が多くなる。また、湯張り運転が完了するまでに貯湯タンク11の湯切れが生じなかったときには、燃料ガスの消費量がゼロになる。
ガス消費量マップMbでは、夏季の給水温度の代表値として24℃、春・秋季の給水温度の代表値として17℃、冬季の給水温度の代表値として9℃を設定している。目標沸き上げ温度設定部125は、給水温度Twと目標沸き上げ温度(46℃,56℃,66℃,76℃,86℃)をガス消費量マップMbに適用して、対応する燃料ガスの消費量を取得する。
例えば、給水温度Twが24℃で目標沸き上げ温度が66であるときには、矢印で示したように、対応する燃料ガスの消費量として0.27(m3)が選択される。また、給水温度Twがガス消費量マップMbの3点(24℃,17℃,9℃)の給水温度以外であるときには、目標沸き上げ温度設定部125は、3点を補間する給水温度の2次式等によって対応する燃料ガスの消費量を算出する。
目標沸き上げ温度設定部125は、以下の式(9)〜式(12)により、目標沸き上げ温度を標準温度から変更した場合に、湯張り運転が完了するまでの間に補助熱源機80で消費される燃料ガスの消費量の増減値を算出する。
ΔG(56)=G(46)−G(56) ・・・・・(9)
ΔG(66)=G(46)−G(66) ・・・・・(10)
ΔG(76)=G(46)−G(76) ・・・・・(11)
ΔG(86)=G(46)−G(86) ・・・・・(12)
但し、G(46):目標沸き上げ温度を46℃とした沸き上げ運転を行った後に湯張り運転を行ったときに、湯張り運転が完了するまでの間に補助熱源機で消費された燃料ガスの消費量、ΔG(56):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から56℃に変更したときの燃料ガスの消費量の増減値、ΔG(66):目標沸き上げ温度を標準沸き上げから66℃に変更したときにの燃料ガスの消費量の増減値、ΔG(76):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から76℃に変更したときの燃料ガスの増減値、ΔG(86):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から86℃に変更したときの燃料ガスの増減値。
さらに、目標沸き上げ温度設定部125は、以下の式(13)〜式(16)により、目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から変更変更した場合の、湯張り運転完了までに要する補助熱源機80のランニングコスト(第2ランニングコスト)の増減費を算出する。
ΔRc2(56)=ΔG(56)×Ng ・・・・・(13)
ΔRc2(66)=ΔG(66)×Ng ・・・・・(14)
ΔRc2(76)=ΔG(76)×Ng ・・・・・(15)
ΔRc2(86)=ΔG(86)×Ng ・・・・・(16)
但し、Ng:燃料ガスの単価(円/m3)、ΔRc2(56):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から56℃に変更したときの第2ランニングコストの増減費、ΔRc2(66):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から66℃に変更したときの第2ランニングコストの増減費、ΔRc2(76):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から76℃に変更したときの第2ランニングコストの増減費、ΔRc2(86):目標沸き上げ温度を標準沸き上げ温度から86℃に変更したときの第2ランニングコストの増減費。
そして、目標沸き上げ温度設定部125は、上記式(5)〜式(8)により算出した目標沸き上げ温度を変更したときの第1ランニングコストの増減費と、上記式(13)〜式(16)により算出した目標沸き上げ温度を変更したときの第2ランニングコストの増減費とにより、以下の式(17)〜式(20)によってトータルのランニングコストの増減費を算出(想定)する。
ΔRc12(56)=ΔRc1(56)−ΔRc2(56) ・・・・・(17)
ΔRc12(66)=ΔRc1(66)−ΔRc2(66) ・・・・・(18)
ΔRc12(76)=ΔRc1(76)−ΔRc2(76) ・・・・・(19)
ΔRc12(86)=ΔRc1(86)−ΔRc2(86) ・・・・・(20)
目標沸き上げ温度設定部125は、ΔRc12(56)、ΔRc12(66)、ΔRc12(76)、及びΔRc12(86)の値が全て0よりも大きいときは、標準沸き上げ温度(46℃)を目標沸き上げ温度Taとして設定する。また、ΔRc12(56)、ΔRc12(66)、ΔRc12(76)、及びΔRc12(86)の中に、0以下の値になったものがあるときには、目標沸き上げ温度設定部125は、値が最少となったものを選択することによって、ランニングコストが最少となる目標沸き上げ温度Taを設定する。
例えば、ΔRc12(66)が最少となったときには、目標沸き上げ温度Taとして66℃が設定される。これにより、湯張り運転に要するトータルのランニングコストを低減するように、目標沸き上げ温度Taが設定される。
このようにして、図2のSTEP2で目標沸き上げ温度Taが設定された後にSTEP3に進む。STEP3〜STEP10は、沸き上げ制御部123による処理である。沸き上げ制御部123は、STEP3で、図4Bに示した沸き上げ所要時間マップMcに、目標沸き上げ温度Taと給水温度Twが属する季節(夏、春・秋、冬)とを適用して、貯湯タンク11内の水の沸き上げに要する時間(沸き上げ所要時間)αを取得する。
ここで、給水温度Twが17℃よりも高いときは夏季、給水温度Twが9℃よりも高く17℃以下であるときは春・秋季、給水温度Twが9℃以下であるときは冬季とされる。例えば、給水温度Twが15℃であって、目標沸き上げ温度Taが66℃であるときには、図4Bの矢印で示したように、110分が沸き上げ所要時間αとして設定される。
次のSTEP4で、現在時刻が湯張り開始想定時刻Bt−α−β(βは余裕時間)になった時にSTEP5に進み、沸き上げ制御部123は、目標沸き上げ温度Taによる沸き上げ運転を開始する。これにより、湯張り開始想定時刻Btの直前に沸き上げ運転が完了して、貯湯タンク11内に目標沸き上げ温度Taの湯が満たされた状態(満蓄状態)となる。
続くSTEP6で湯張り運転が開始されたときにSTEP7に進み、沸き上げ制御部123は、標準沸き上げ温度での沸き上げ運転を開始する。そして、次のSTEP8で、湯張り運転が終了したときにSTEP9に進む。
STEP9で、沸き上げ制御部123は、タンク中温度センサ26及びタンク表面温度センサ14〜17の検出温度から、貯湯タンク11の貯湯量を認識する。そして、貯湯量が所定量を超えたときにSTEP10に進み、沸き上げ制御部123は、沸き上げ運転を終了する。
ここで、STEP9における所定量は、過去(例えば、前日から1週間前まで)の湯の使用実績に基づいて設定される。
[3.他の実施形態]
上記実施形態では、図3に示したCOPマップMa-1〜Ma-5により、外気温度と給水温度とに基づいて、沸き上げ運転を実行する際のヒートポンプ51のCOPを求めたが、外気温度と給水温度のうちのいずれか一方に基づいてCOPを求めるようにしてもよい。また、カレンダー機能を有している場合には、外気温度又は給水温度によらずに、季節或は月毎等に、予め設定したCOPを選択するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、図4Aに示したガス消費量マップMbにより、給水温度に基づいて湯張り運転の実行途中で貯湯タンク11の湯切れが生じた場合のガス消費量を求めたが、外気温度に基づいてガス消費量を求めるようにしてもよい。また、カレンダー機能を有している場合には、外気温度又は給水温度によらずに、季節或は月毎等に、予め設定したCOPを選択するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の補助熱源機として燃料ガスを燃焼させる給湯バーナ81を加熱源とする補助熱源機80を示したが、石油バーナ等を加熱源とする瞬間加熱式の補助熱源機を用いてもよい。
1…給湯システム、10…貯湯ユニット、11…貯湯タンク、12…給水管、13…出湯管、22…給水温度センサ、34…給水分岐管、41…タンク循環路、50…ヒートポンプユニット、51…ヒートポンプ、66…タンク循環ポンプ、67…外気温度センサ、80…補助熱源機、100…湯張り管、103…湯張り弁、105…浴槽、120…コントローラ、121…給湯制御部、122…湯張り制御部、123…沸き上げ制御部、124…湯張り開始想定時刻設定部、125…目標沸き上げ温度設定部、126…条件マップデータ。

Claims (4)

  1. 下部に給水管が接続されると共に上部に出湯管が接続され、前記給水管から供給される水が貯められる貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の水を加熱するヒートポンプと、
    前記給水管から分岐して前記出湯管に連通した給水分岐管と、
    前記貯湯タンクから前記出湯管に供給される湯と前記給水分岐管から前記出湯管に供給される水との混合比を変更する湯水混合弁と、
    前記給水分岐管との接続箇所よりも下流側の前記出湯管の途中に設けられて、前記出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機と、
    前記給水管から前記貯湯タンクに水が供給されているときに、前記貯湯タンクの湯切れが生じていないときは、前記出湯管から目標給湯温度の湯が供給されるように、前記湯水混合弁により前記混合比を変更する混合温調制御を行い、前記貯湯タンクの湯切れが生じているときには、前記出湯管から目標給湯温度の湯が供給されるように、前記補助熱源機の加熱量を変更する加熱温調制御を実行する給湯制御部と、
    前記混合温調制御又は前記加熱温調制御により、所定量以上の前記目標給湯温度の湯を前記出湯管から供給する多量給湯運転が開始される前に、前記ヒートポンプにより、前記貯湯タンク内の水を目標沸き上げ温度まで加熱する事前沸き上げ運転を実行する沸き上げ制御部と、
    前記事前沸き上げ運転が開始される前に、前記多量給湯運転の実行途中に前記貯湯タンクの湯切れが生じると仮定して、前記事前沸き上げ運転に要するコストである第1ランニングコストと、前記多量給湯運転の実行途中で前記貯湯タンクの湯切れが生じ、残りの前記多量給湯運転が前記加熱温調制御により実行される場合に要するコストである第2ランニングコストとのトータルのランニングコストを想定し、該トータルのランニングコストが低くなるように、前記目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定部と
    を備えることを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
    前記目標沸き上げ温度設定部は、予め設定された複数の目標沸き上げ温度について、前記第1ランニングコストと前記第2ランニングコストとを算出して前記トータルのランニングコストを想定し、想定したランニングコストが最少となる目標沸き上げ温度を、前記事前沸き上げ運転における目標沸き上げ温度として設定することを特徴とする給湯システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の給湯システムにおいて、
    前記ヒートポンプは屋外に設置されて大気から吸熱し、
    外気温度を検出する外気温度センサを備えて、
    前記目標沸き上げ温度設定部は、前記外気温度センサの検出温度に基づいて、前記第1ランニングコストを算出することを特徴とする給湯システム。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
    前記給水管から前記貯湯タンクに供給される水の温度を検出する給水温度センサを備え、
    前記目標沸き上げ温度設定部は、前記給水温度センサの検出温度に基づいて、前記第1ランニングコストを算出することを特徴とする給湯システム。
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