JP2017146005A - 地中熱用熱交換器ユニットおよびそれを用いた熱搬送装置 - Google Patents

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川邉 義和
Yoshikazu Kawabe
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Masanori Hirota
正宣 広田
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Abstract

【課題】設置場所の制限が緩和され、住宅密集地や狭小地でも必要負荷に応じた能力可変性を持つ地中熱用熱交換器ユニットを提供すること。【解決手段】直方体状の筐体101と、筐体101の天面101aに設けられた入口配管102および出口配管103と、筐体101の内部に設けられ入口配管102および出口配管103に接続された熱交換器104と、筐体101の内部に設けられ、熱交換器104の周囲に充填された熱媒体105と、を備え、熱交換器104は複数の水平配管201、202を有し、複数の水平配管201、202は、天面101aと平行な平面上に配置された、地中熱用熱交換器ユニットを地中へ設置する。【選択図】図1

Description

本発明は、地中に埋設される地中熱用熱交換器ユニットおよびそれを用いた熱搬送装置に関するものである。
地中の温度は、外気温度に比べると、夏は低く、冬は高い。例えば、日本国内の地下10mの地中の温度は、一年を通じて約15℃程度とほぼ一定である。このため、地中へ地中熱用熱交換器を埋設し、地中熱を熱源として利用することが行われている。
特許文献1に記載の地中熱用熱交換器は、熱交換配管を建築用杭に巻きつけるものである。建築用杭を地中に垂直に埋設し、熱交換配管を介して、地中の熱源と熱交換する。この地中熱用熱交換器を設置するためには、地下10m以上の垂直穴を掘削する必要がある。
特許文献2に記載の地中熱用熱交換器は、熱交換用配管をループ状に巻いて、ループ部分を水平にずらし、ループ部分を傾斜させて保持するものである。この地中熱用熱交換器を設置するためには、地表から比較的浅い、地下1.0〜2.0mの垂直穴を掘削する必要がある。
特開2003−206528号公報 特開2006−220402号公報
しかしながら、特許文献1に開示された地中熱用熱交換器では、次のような課題がある。建築用杭は建築物を建てる前に施工するため、既築の建物には適応できない。さらに、熱交換用配管は、建築物の基礎として設置される建築用杭の本数分しか設置できないため、必要な熱量が得られない。また、熱交換用配管を設置する場所が制限される場合がある。
また、特許文献2に開示された地中熱用熱交換器では、次のような課題がある。地表から比較的浅い1.0〜2.0mの位置に、ループ部状の熱交換用配管を並べて設置しても、地中温度が安定せず効率的な熱交換が難しい。このため、広い範囲に地中熱用熱交換器を設置する必要があり、住宅密集地や狭小地に設置することが困難である。
本発明は、設置場所の制限が緩和され、住宅密集地や狭小地でも必要負荷に応じた能力可変性を持つ地中熱用熱交換器ユニットを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の地中熱用熱交換器ユニットは、直方体状の筐体と、前記筐体の天面に設けられた入口配管および出口配管と、前記筐体の内部に設けられ前記入口配管および前記出口配管に接続された熱交換器と、前記筐体の内部に設けられ、前記熱交換器の周囲に充填された熱媒体とを備え、前記熱交換器は複数の水平配管を有し、前記水平配管は、前記天面と平行な平面上に配置された、地中熱用熱交換器ユニットである。
これによれば、地中熱用熱交換器はユニット化されているため、設置場所の制限が緩和され、コンパクトなシステムを提供することができる。
本発明の地中熱用熱交換器ユニットは、設置場所の制限が緩和され、浅層設置、狭小地でも効率的な熱交換ができる。
本発明の実施の形態1に係る地中熱用熱交換器ユニットを用いた熱搬送装置の概略構成図 本発明の実施の形態2に係る地中熱用熱交換器ユニットの概略構成図であり、(a)正面図、(b)上面図 本発明の実施の形態3に係る地中熱用熱交換器ユニットの変形例の概略構成図であり、(a)正面図、(b)上面図 本発明の実施の形態2に係る複数の地中熱用熱交換器ユニットを用いた熱搬送装置の概略構成図 本発明の実施の形態2に係る熱搬送装置の複数の地中熱用熱交換器ユニットの配置の概略を示す上面図 比較例に係る熱搬送装置の複数の地中熱用熱交換器ユニットの配置の概略を示す上面図
第1の発明は、直方体状の筐体と、前記筐体の天面に設けられた入口配管および出口配管と、前記筐体の内部に設けられ前記入口配管および前記出口配管に接続された熱交換器と、前記筐体の内部に設けられ、前記熱交換器の周囲に充填された熱媒体と、を備え、前記熱交換器は複数の水平配管を有し、前記複数の水平配管は、前記天面と平行な平面上に配置されている。
この構成によれば、地中熱用熱交換器ユニットとして、工場等であらかじめ、筐体に熱媒体および熱交換器を組み立て、工場から設備の施工現場へ容易に運搬することが可能である。また、コンパクトに収納された地中熱用熱交換器ユニットは、設置場所に制限されることなく、容易に施工できる。これにより、設備構築現場での必要施工時間を効果的に短縮することができるとともに、施工費用も効果的に低減することが可能となる。
また、熱交換器を構成する複数の水平配管は、筐体の底面に対しても水平となるので、地中熱用熱交換器ユニットのうち最も深い底面側に近接する配管の伝熱面積を大きくすることができ、効率のよい熱交換ができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記熱交換器は、複数の水平配管で渦巻き状の流路が形成された熱交換器を設けたものである。
これにより、浅層領域かつ狭小地でも地中との熱交換が効率的に行うことができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記熱交換器は、複数の水平配管で蛇行する流路が形成された熱交換器である。
これにより、浅層領域かつ狭小地でも地中との熱交換が効率的に行うことができる。
第4の発明は、隣接して配置された複数の第1〜3の発明の地中熱用熱交換器ユニット
を、備え、前記複数の地中熱用熱交換器ユニットのうち少なくとも1つの地中熱用熱交換器ユニットは、当該地中熱用熱交換器ユニットの前記出口配管を有する側の側面を、当該熱交換器ユニットと隣接する熱交換器ユニットの前記出口配管を有する側の側面に対向させたものである。
これにより、熱搬送装置の必要負荷に応じ、複数の地中熱用熱交換ユニットを接続することで、熱交換能力の可変性を持つことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る地中熱用熱交換器ユニットを用いた熱搬送装置の概略構成図である。
図1に示すように、熱搬送装置10は、地中熱用熱交換器ユニット100と、熱源機200と、地中熱用熱交換器ユニット100と熱源機200と接続する第1接続配管300aおよび第2接続配管300bとを備えている。
地中熱用熱交換器ユニット100は、地表から地下へ所定の深さおよび所定の広さを有する掘削領域20に設置され、地中に埋設されている。地中熱用熱交換器ユニット100は、例えば、地表から1.0m〜5.0mで所定の広さを有する掘削領域20に設置される。
地中熱用熱交換器ユニット100は、直方体状の筐体101と、筐体101の天面に設けられた入口配管102および出口配管103とを備えている。筐体101の高さは、天面の短辺より短いことが望ましい。筐体101の高さは、天面の短辺の1/4〜1/2倍であることが望ましい。
また、筐体101の高さは、0.3m以下であることが望ましい。これによれば、小型のパワーショベルの1回の掘削深さは1.0m程度であるため、2〜3回の掘削で、地中熱用熱交換器ユニット100を設置するための、深さ1.0m〜2.0mの掘削領域20を掘削できる。
入口配管102は、第1接続配管300aを介して、地表に設置された熱源機200に接続されている。また、出口配管103は、第2接続配管300bを介して、熱源機200に接続されている。つまり、地中熱用熱交換器ユニット100と、第1接続配管300aと、熱源機200と、第2接続配管300bとは、環状に接続され、作動流体循環回路を構成する。
第1接続配管300aおよび第2接続配管300bは、それぞれ、断熱材で覆われていることが望ましい。これによれば、第1接続配管300aおよび第2接続配管300bを流れる作動流体が、地中の垂直方向の温度分布や外気の影響を受けることがなく、地中熱用熱交換器ユニット100と熱源機200との間で、熱を効率よく搬送できる。
作動流体循環回路には、作動流体が封入されている。作動流体としては、不凍液(ブライン)や、水が用いられる。作動流体循環回路には、ポンプ(図示せず)が設けられている。ポンプは、熱源機200内に設けても、熱源機200とは別体に設けても良い。
次に、熱搬送装置10を用い冷凍サイクル装置(図示せず)について、説明する。冷凍
サイクル装置は、熱搬送装置10と、圧縮機(図示せず)と、利用側熱交換器(図示せず)と、減圧手段(図示せず)などを備えている。
熱搬送装置10の熱源機200は、熱源側熱交換器として、圧縮機、利用側熱交換器、減圧手段などと、冷凍サイクル回路を構成する。つまり、熱源機200は、冷凍サイクル回路の熱源側熱交換器の一部を構成する。または、熱源機200は、熱源側熱交換器として、圧縮機、利用側熱交換器、減圧手段、熱源側熱交換器とを備えた冷凍サイクル回路と熱的に接続される。つまり、熱源機200は、冷凍サイクル回路の熱源側熱交換器と熱交換可能に接続される。または、熱源機200をファンコイルユニットや、融雪用パネルなどと接続してもよい。
冷凍サイクル回路には、冷媒が封入されている。冷媒としては、R410AやR32などのフッ化炭化水素や、R290などの炭化水素が用いられる。
[地中熱用熱交換器ユニットの構成]
地中熱用熱交換器ユニット100の構成について、図2を用いて、さらに説明する。図2は、地中熱用熱交換器ユニット100の概略構成図であり、(a)正面図、(b)上面図である。
筐体101の内部には、入口配管102および出口配管103に接続された熱交換器104と、熱交換器104の周囲に充填された熱媒体105とが設けられている。
筐体101の外殻は、薄板の金属板または樹脂板で構成されている。これに限定されることなく、筐体101の外殻は、可塑性を有する固体または弾性を有するシート状のもので構成されていてもよい。筐体101は、可能な限り肉厚が薄いもので構成することが好ましい。また、筐体101を構成する材料は、不透水性を有している必要はなく、むしろ、透水性を有しているほうが望ましい。筐体101を構成する材料は、耐候性、耐久性を有し、熱伝導性が良く、取扱いが容易な材質であることが望ましい。
熱媒体105は、熱伝導性の高い物質が好ましい。熱媒体105は、固体の粒子の集合体またはゲル状の液体が望ましい。例えば、粒径1.0mm〜5.0mm程度の珪砂または砂利が望ましい。
筐体101の天面101aは、矩形状の平面で構成されている。天面101aは、長辺が短辺の2〜4倍の矩形状の平面であることが望ましい。天面101aの短辺は、0.3m以下であることが望ましい。これによれば、小型のパワーショベルのバケット幅は約0.3m程度であるため、1回の掘削で、地中熱用熱交換器ユニット100を設置するための広さの掘削領域20を掘削できる。
天面101aは、長手方向の中央部に入口配管102を備えている。また、天面101aは、長手方向のいずれか一方の端部に出口配管103を備えている。入口配管102と出口配管103は、それぞれ、天面101aに対して垂直に設けられている。
入口配管102は、天面101aの2つの長辺のそれぞれの中点を結ぶ線上に設けることが望ましい。さらに、入口配管102は、天面101aの2つの長辺のそれぞれの中点を結ぶ線上であって、天面101aの短手方向の中心に設けることがより望ましい。換言すると、入口配管102は、天面101aの重心を通ることが望ましい。
また、出口配管103は、天面101aの短手方向のいずれか一方の端部に設けることが望ましい。換言すると、出口配管103は、天面101aの四隅のいずれか1つの隅に
設けることが望ましい。
以上のように構成された地中熱用熱交換器ユニット100、それを用いた熱搬送装置10および冷凍サイクル装置の動作について説明する。
ポンプの動作により、作動流体は、第1接続配管300aを介して、入口配管102から熱交換器104へと流れ込む。作動流体は、熱交換器104を通過する過程で、熱交換器104の周囲に充填された熱媒体105と熱交換(放熱または吸熱)する。この熱交換は、作動流体、熱媒体105ともに顕熱変化するので、顕熱−顕熱熱交換である。その後、作動流体は、出口配管103より排出される。作動流体は、第2接続配管300bを介して、地中から地上へ汲み上げられ、熱源機200へと流れ込む。
このように、熱搬送装置10は、地中熱を熱源機200へと搬送したり、熱源機200の熱を地中に放熱したりすることができる。
さらに、熱搬送装置10を利用する冷凍サイクル装置の動作について説明する。熱源機200の作動流体は、冷媒と熱交換する。この熱交換は、作動流体は顕熱変化し、冷媒は顕熱変化または潜熱変化するので、顕熱−顕熱熱交換または顕熱−潜熱熱交換である。
例えば、冷凍サイクル装置では、作動流体から冷媒に伝えられた地中熱を用いる空気調和機として、冷房運転や暖房運転を行う。冷房運転の場合には、冷媒は圧縮機で圧縮され、高温高圧状態となり、熱源側熱交換器へ流入する。熱源側熱交換器では、冷媒は作動流体に放熱する。その後、冷媒は、減圧手段で減圧されて、低圧の気液二相状態となり、利用側熱交換器へ流入する。利用側熱交換器では、室内の空気などを冷却する。その後、冷媒は再び圧縮機に吸入される。このようなサイクルを繰り返すことにより、利用側熱交換器で吸熱による冷却作用を行う。
暖房運転の場合には、冷媒は圧縮機で圧縮され、高温高圧状態となり、利用側熱交換器へ流入する。利用側熱交換器では、冷媒は室内の空気などに放熱する。その後、冷媒は、減圧手段で減圧されて、低圧の気液二相状態となり、熱源側熱交換器へ流入する。熱源側熱交換器では、冷媒は作動流体から吸熱する。その後、冷媒は再び圧縮機に吸入される。このようなサイクルを繰り返すことにより、利用側熱交換器で放熱による加熱作用を行う。なお、利用側熱交換器を床に設けられた放熱パネルとすれば、床暖房を行うこともできる。
[熱交換器の構成]
熱交換器104の構成について、図2を用いて、さらに説明する。熱交換器104は、配管を渦巻状に形成した渦巻状部104aと、渦巻状部104aから突出する入口管接続部104bと、出口管接続部104cとを備えている。渦巻状部104aは、天面101aに対して平行に、筐体101に入口配管102および出口配管103を介して保持されている。つまり、渦巻状部104aを構成する配管を通る平面が、天面101aと平行となるように保持されている。
渦巻状部104aは、1本の配管を複数回、曲げて、渦巻状に形成しても、複数の配管を、所定の角度に曲げられた接続管によって接続して、渦巻状に形成してもよい。配管には、鋼管などの金属管、樹脂製管などが適用可能であるが、設置性、耐久性などの観点から樹脂製管が望ましい。樹脂製管の材料はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどが挙げられる。中でもポリエチレンが好ましい。
入口管接続部104bの一端は、渦巻状部104aの中央部の配管に接続され、他端は
入口配管102に接続されている。出口管接続部104cの一端は、渦巻状部104aの端部の配管に接続され、他端は出口配管103に接続されている。入口管接続部104bおよび出口管接続部104cは、渦巻状部104aを構成する配管を通る平面から略垂直に突出するように設けられている。 渦巻状部104aは、天面101aに平行な平面上を、筐体101の中央部から、筐体101の外殻側に向かって、径を拡大しながら広がる渦巻き状の配管である。渦巻状部104aは、天面101aに対して水平方向に設けられた複数の略直線状の配管を備えている。
より具体的には、渦巻状部104aは、入口管接続部104bに接続された第1長水平配管201aと、第1長水平配管201aの他端に接続された第1短水平配管202aと、第1短水平配管202aの他端に接続された第2長水平配管201bと、第2長水平配管201bの他端に接続された第2短水平配管202bと、第2短水平配管202bの他端に接続された第3長水平配管201cと、第3長水平配管201cの他端に接続された第3短水平配管202cと、第3短水平配管202cの他端に接続された第4長水平配管201dと、第4長水平配管201dの他端に接続された第4短水平配管202dと、第4短水平配管202dの他端に接続された第5長水平配管201eと、第5長水平配管201eの他端に接続された第5短水平配管202eと、第5短水平配管202eに接続された出口管接続部104cとを備えている。
第1長水平配管201aから第5長水平配管201eは、それぞれ、天面101aの長手方向に平行な方向に設けられた略直線状の配管である。第1短水平配管202aから第5短水平配管202eは、それぞれ、天面101aの短手方向に平行な方向に設けられた略直線状の配管である。長水平配管201と短水平配管202とは、略直角に曲げられた接続管によって接続されている。
第1短水平配管202aから第5短水平配管202eのそれぞれの長さは、第2長水平配管201bから第5長水平配管201eのいずれの長さよりも短い。第1長水平配管201aは、第2長水平配管201bの略1/2の長さである。
第4長水平配管201dは、出口管接続部104cが設けられた側であって、天面101aの長辺側に位置する側面に沿う配管である。
第5長水平配管201eは、出口管接続部104cが設けられていない側であって、天面101aの長辺側に位置する側面に沿う配管である。第5長水平配管201eは、筐体101の内部に収納できる限度で、天面101aの長手方向の長さとほぼ同じ長さを有している。少なくとも、第5長水平配管201eは、他の長水平配管201や短水平配管202より長い。
第4短水平配管202dは、出口管接続部104cが設けられていない側であって、天面101aの短辺側に位置する側面に沿う配管である。第4短水平配管202dは、筐体101の内部に収納できる限度で、天面101aの短手方向の長さとほぼ同じ長さを有している。少なくとも、第4長水平配管201dは、他の短水平配管202より長い。
第5短水平配管202eは、出口管接続部104cが設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面に沿う配管である。第5短水平配管202eは、筐体101の内部に収納できる限度で、天面101aの短手方向の長さとほぼ同じ長さを有している。少なくとも、第5短水平配管202eは、第4長水平配管201dと同等以上の長さを備えている。
隣接する長水平配管201どうしは、所定の間隔をあけて設けてある。同様に隣接する
短水平配管202どうしも、所定の間隔をあけて設けてある。隣接する長水平配管201どうしの間隔は、10mm以上が好ましい。また、隣接する短水平配管202どうしの間隔は、10mm以上が望ましい。これによれば、筐体101の内部に熱がこもることを防止できる。
このように、渦巻状部104aを、複数の長水平配管201と複数の短水平配管202とを組み合わせた矩形状の渦巻き形状とすることが、より長い配管を筐体101の内部に収納できるので、望ましい。これにより、熱交換器104の熱交換性能が向上する。より具体的には、矩形状の渦巻き形状とすることで、円状の渦巻き形状に対して、単位設置面積あたりの熱交換量が約1.3倍となる。
なお、渦巻状部104aは、第5長水平配管201eまでの5本の長水平配管201と、第5短水平配管202eまでの5本の短水平配管202とを備えているが、長水平配管201および短水平配管202をそれぞれ複数の本数、備えていればよく、この本数に限定されるものではない。また、渦巻状部104aを構成する配管のうち、側面に沿う配管以外は、必ずしも、長水平配管201と短水平配管202とで構成されていなくてもよく、例えば、一部または全部の配管が、曲線状の配管や、筐体101の側面に対して傾斜した方向の直線状の配管で構成されていてもよい。
以上のように構成された地中熱用熱交換器ユニット100の動作について説明する。
入口配管102から筐体101の内部に流入した作動流体は、入口管接続部104bから渦巻状部104aに流入する。渦巻状部104aでは、作動流体は、第1長水平配管201aから第1短水平配管202a、第2長水平配管201bと順に、渦巻状部104aの外周方向へ向かって流れる。複数の長水平配管201および複数の短水平配管202を通過後、第5短水平配管202eへ到達し、出口管接続部104cを介して、出口配管103から排出される。
作動流体は、熱交換器104を通過する過程で、熱交換器104の周囲に充填された熱媒体105および筐体101の外殻を介して、地中熱と熱交換(放熱または吸熱)する。
筐体101の外殻が透水性を有している場合には、地中に含まれる水が、外殻を通過して、熱媒体105に達することができるため、作動流体と地中熱との熱交換を促進できる。
作動流体が地中熱へ放熱する場合には、作動流体は、高温で入口管接続部104bへ流入し、渦巻状部104aで中央部から外周方向へと温度を低下させながら流れ、地中温度より若干高く、入口管接続部104bでの温度より低い温度となり出口管接続部104cへと流れる。作動流体が地中熱へ放熱する場合、つまり、冷凍サイクル装置が冷房運転する場合には、外気温度が地中温度より高い季節であるため、地中温度は、筐体101の天面101a側より底面側の方が低い。
また、作動流体が地中熱から吸熱する場合には、作動流体は、低温で入口管接続部104bへ流入し、渦巻状部104aで中央部から外周方向へと温度を上昇させながら流れ、地中温度より若干低く、入口管接続部104bでの温度より高い温度となり出口管接続部104cへと流れる。作動流体が地中熱から吸熱する場合、つまり、冷凍サイクル装置が暖房運転する場合には、外気温度が地中温度より低い季節であるため、地中温度は、筐体101の天面101a側より底面側の方が高い。
このように、放熱、吸熱のいずれの場合にも、筐体101の底面と等距離となる渦巻状
部104aの中央部から外周方向へ作動流体を流すことで、作動流体と地中温度との温度差を確保でき、効率のよい熱交換ができる。 以上のように、本実施の形態では、直方体状の筐体101と、筐体101の天面101aに設けられた入口配管102および出口配管103と、筐体101の内部に設けられ入口配管102および出口配管103に接続された熱交換器104と、筐体101の内部に設けられ、熱交換器104の周囲に充填された熱媒体105と、を備え、熱交換器104は複数の水平配管201、202を有し、複数の水平配管201、202は天面101aに対して平行な平面上に設けられている。
これによれば、地中熱用熱交換器ユニット100を、工場等であらかじめ、筐体101に熱媒体105および熱交換器104を組み立て、工場から設備の施工現場へ容易に運搬することが可能である。
また、地中熱用熱交換器ユニット100は、作動流体と地中温度との温度差を確保でき、効率のよい熱交換ができる熱交換器104を、コンパクトに収納しているので、設置場所に制限されることなく、容易に施工できる。
これにより、設備施工現場での必要施工時間を効果的に短縮することができる。また、施工費用も効果的に低減することが可能となる。また、地表から比較的浅い位置で、狭い設置面積に熱交換器を埋設しても、効率のよく地中熱を利用できる。
また、熱交換器104を天面101aに対して平行な平面上に設けることで、地中温度との温度差が大きくなる筐体101の底面に、近接する伝熱面積を大きくすることができ、効率のよい熱交換ができる。
<変形例>
熱交換器104の別の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、別の地中熱用熱交換器ユニットの概略構成図であり、(a)正面図、(b)上面図である。地中熱用熱交換器ユニット300が、上述の地中熱用熱交換器ユニット100と異なる点は、熱交換器304の流路が蛇行状に形成されている点である。以下、異なる点を中心に説明する。
地中熱用熱交換器ユニット300は、直方体状の筐体301と、筐体301の天面に設けられた入口配管302および出口配管303とを備えている。筐体301の内部には、入口配管302および出口配管303に接続された熱交換器304と、熱交換器304の周囲に充填された熱媒体105とが設けられている。
筐体301の天面301aは、矩形状の平面で構成されている。天面301aは、長手方向の中央部に入口配管302を備えている。また、天面301aは、長手方向のいずれか一方の端部に出口配管303を備えている。入口配管302と出口配管303は、それぞれ、天面301aに対して垂直に設けられている。
入口配管302は、天面301aの2つの長辺のそれぞれの中点を結ぶ線上に設けることが望ましい。さらに、入口配管302は、天面301aの2つの長辺のそれぞれの中点を結ぶ線上であって、天面301aのいずれか一方の短辺側に設けることがより望ましい。
また、出口配管103は、天面101aの短手方向のいずれか一方の端部に設けることが望ましい。換言すると、出口配管103は、天面101aの四隅のいずれか1つの隅に設けることが望ましい。
熱交換器304は、配管を天面101aと平行な平面上に、配管を蛇行状に形成した蛇行状部304aと、蛇行状部304aの一端から上方に突出する入口管接続部304bと、蛇行状部304aの他端から上方に突出する出口管接続部304cとを備えている。蛇行状部304aは、天面301aに対して平行に、筐体301に入口配管302および出口配管303を介して保持されている。つまり、蛇行状部304aを構成する配管を通る平面が、天面101aと平行となるように保持されている。
蛇行状部304aは、1本の配管を複数回、曲げて、蛇行状に形成しても、複数の配管を、所定の角度に曲げられた接続管によって接続して、蛇行状に形成してもよい。
より具体的には、蛇行状部304aは、入口管接続部104bに接続された第1長水平配管401aと、第1長水平配管401aの他端に接続された第1短水平配管402aと、第1短水平配管402aの他端に接続された第2長水平配管401bと、第2長水平配管401bの他端に接続された第2短水平配管402bと、第2短水平配管402bの他端に接続された第3長水平配管401cと、第3長水平配管401cの他端に接続された第3短水平配管402cと、第3短水平配管402cの他端に接続された第4長水平配管401dと、第4長水平配管401dの他端に接続された第4短水平配管402dと、第4短水平配管402dの他端に接続された第5長水平配管401eと、第5長水平配管401eの他端に接続された第5短水平配管402eと、第5短水平配管402eの他端に接続された第6長水平配管401fと、第6長水平配管401fの他端に接続された第6短水平配管402fと、第6短水平配管402fに接続された出口管接続部104cとを備えている。
入口管接続部304bは、入口配管302の鉛直下方に配置され、天面301aに対して垂直方向に設けられた略直線状の接続部である。出口管接続部304cは、出口配管303の鉛直下方に配置され、天面301aに対して垂直方向に設けられた略直線状の接続部である。
第1短水平配管402aから第5短水平配管402eのそれぞれの長さは、第1長水平配管401aから第6長水平配管401fのいずれの長さよりも短い。第6短水平配管402fは、第1短水平配管402aから第5短水平配管402eのいずれの長さよりも長い。第1長水平配管401aは、第6長水平配管401fの略1/2の長さである。
第1長水平配管401aは、出口管接続部104cが設けられた側であって、天面101aの長辺側に位置する側面に沿う配管である。
第6長水平配管401fは、出口管接続部104cが設けられていない側であって、天面101aの長辺側に位置する側面に沿う配管である。第6長水平配管401fは、筐体101の内部に収納できる限度で、天面101aの長手方向の長さとほぼ同じ長さを有している。少なくとも、第5長水平配管401eは、他の長水平配管401や短水平配管402より長い。
第1短水平配管402a、第3短水平配管402c、第4短水平配管402dは、出口管接続部104cが設けられていない側であって、天面101aの短辺側に位置する側面に沿う配管である。
第6短水平配管402fは、出口管接続部104cが設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面に沿う配管である。第6短水平配管402fは、筐体101の内部に収納できる限度で、天面101aの短手方向の長さとほぼ同じ長さを有している
第1長水平配管401aから第6長水平配管401fは、それぞれ、天面101aの長手方向に平行な方向に設けられた略直線状の配管である。第1短水平配管402aから第6短水平配管402fは、それぞれ、天面101aの短手方向に平行な方向に設けられた略直線状の配管である。長水平配管401と短水平配管402とは、略直角に曲げられた接続管によって接続されている。
第1長水平配管401aから第6長水平配管401fは、それぞれ、天面301aに対して水平方向で、天面301aの長手方向に平行な方向に設けられた略直線状の配管である。第1短水平配管402aから第5短水平配管402eは、それぞれ、天面301aに対して垂直方向に設けられた略直線状の配管である。長水平配管401と短水平配管402とは、略直角に曲げられた接続管によって接続されている。
隣接する長水平配管401どうしは、所定の間隔をあけて設けてある。隣接する長水平配管401どうしの間隔は、10mm以上が好ましい。また、第2短水平配管402bまたは第4短水平配管402dと、第6短水平配管402fとは、所定の間隔をあけて設けてある。この間隔は、10mm以上が望ましい。これによれば、第2短水平配管402bまたは第4短水平配管402dを流れる作動流体と、第6短水平配管402fを流れる作動流体とが熱交換することを防止できる。
このように、蛇行状部304aを、複数の長水平配管401と複数の短水平配管402とを組み合わせた矩形状の蛇行形状とすることが、より長い配管を筐体301の内部に収納できるので、望ましい。これにより、熱交換器304の熱交換性能が向上する。
なお、蛇行状部304aは、第6長水平配管401fまでの6本の長水平配管401と、第6短水平配管402fまでの6本の短水平配管402とを備えているが、長水平配管401および短水平配管402をそれぞれ複数の本数、備えていればよく、この本数に限定されるものではない。また、蛇行状部304aを構成する配管のうち、側面に沿う配管以外は、必ずしも、長水平配管401と短水平配管402とで構成されていなくてもよく、例えば、一部または全部の配管が、曲線状の配管や、筐体301の側面に対して傾斜した方向の直線状の配管で構成されていてもよい。
以上のように、本変形例の構成では、筐体101の底面と等距離となる蛇行状部304aの一方から他方へ作動流体を流すことで、作動流体と地中温度との温度差を確保でき、効率のよい熱交換ができる。
また、筐体101の底面と平行な配管が多く配置できるので、熱交換器304の配管長が長くなり、伝熱面積を広く確保することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る複数の地中熱用熱交換器ユニットを用いた熱搬送装置の概略構成図である。図5は、複数の地中熱用熱交換器ユニットの配置の概略を示す上面図である。本実施の形態の熱搬送装置30と実施の形態1の熱搬送装置10とが異なる点は、複数の地中熱用熱交換器ユニットを接続した点である。地中熱用熱交換器ユニットとしては、実施の形態1で説明した地中熱用熱交換器ユニット100を用いて説明するが、これに限定されるものはない。例えば、実施の形態1の変形例で説明した地中熱用熱交換器ユニット300を用いてもよい。
熱搬送装置30は、複数の地中熱用熱交換器ユニット100と、熱源機200と、複数
の地中熱用熱交換器ユニット100のそれぞれの入口配管102と接続される入口分流器501と、複数の地中熱用熱交換器ユニット100のそれぞれの出口配管103と接続される出口分流器502と、入口分流器501と熱源機200と接続する第1接続配管300aと、出口分流器502と熱源機200と接続する第2接続配管300bとを備えている。
複数の入口配管102と入口分流器501とは、それぞれ、第1分流配管503aで接続され、複数の出口配管103と出口分流器502とは、それぞれ、第2分流配管503bで接続されている。地中熱用熱交換器ユニット100はそれぞれ、第1分流配管503aと、入口分流器501と、第1接続配管300aと、熱源機200と、第2接続配管300bと、出口分流器502と、第2分流配管503bとは、環状に接続され、作動流体循環回路を構成する。
第1接続配管300a、第2接続配管300b、第1分流配管503a、第2分流配管503bは、それぞれ、断熱材で覆われていることが望ましい。これによれば、第1接続配管300a、第2接続配管300b、第1分流配管503a、第2分流配管503bを流れる作動流体が、地中の垂直方向の温度分布や外気の影響を受けることがなく、効率よく地中熱を、複数の地中熱用熱交換器ユニット100と熱源機200との間で搬送できる。
図5に示すように、複数の地中熱用熱交換器ユニット100のうち、少なくとも1つの地中熱用熱交換器ユニット100Bは、地中熱用熱交換器ユニット100Bの出口配管103が設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面101bを、当該地中熱用熱交換器ユニット100Bと隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Aの出口配管103が設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面101bに対向して配置する。
以上のように構成された熱搬送装置30の動作について説明する。作動流体循環回路に設けられたポンプの動作により、作動流体は、第1接続配管300aを介して、入口分流器501へと流れ込む。作動流体は、入口分流器501で分流され、複数の第1分流配管503aを介して、複数の地中熱用熱交換器ユニット100のそれぞれへと流れ込む。作動流体は、複数の地中熱用熱交換器ユニット100のぞれぞれで、地中熱と熱交換(放熱または吸熱)する。その後、作動流体は、複数の地中熱用熱交換器ユニット100のそれぞれから、複数の第2分流配管503bを介して、出口分流器502へと排出される。作動流体は、入口分流器501で合流され、第2接続配管300bを介して、地中から地上へ汲み上げられ、熱源機200へと流れ込む。
本実施の形態では、熱源機200の必要負荷や、地熱の量に応じて、熱搬送装置30が備える地中熱用熱交換器ユニット100の個数を容易に変更できるため、熱搬送装置30の能力の可変とすることができる。
また、少なくとも1つの地中熱用熱交換器ユニット100Bは、出口配管103が設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面101bを、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Aの出口配管103が設けられた側であって、天面101aの短辺側に位置する側面101bに対向して配置している。
このため、地中熱用熱交換器ユニット100Bと隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Aとのそれぞれの隣接する面での熱の移動を抑制できる。これについて、図5および図6を用いて説明する。図6は、比較例に係る複数の地中熱用熱交換器ユニットの配置の概略を示す上面図である。
複数の地中熱用熱交換器ユニット100をすべて同一方向に並べて配置すると、図6に示すように、出口配管103を有する側の側面101bと、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100の出口配管103が有しない側であって、天面101aの短辺側に位置する側面101cとが対向して、隣接することとなる。
この場合には、第5短水平配管202eは、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100の第4短水平配管202dと近接する。さらに、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒は、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100の第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒とは逆方向に流れるため、対向流となる。このため、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒と、隣接する第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒との温度差が大きくなる。
これにより、作動流体が地中熱へ放熱する場合には、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒は、隣接する第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒によって加熱される虞がある。また、作動流体が地中熱から吸熱する場合には、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒は、隣接する第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒によって冷却される虞がある。このため、熱搬送装置30の熱搬送の効率が低下する虞がある。
一方、本実施の形態のように、複数の地中熱用熱交換器ユニット100を少なくとも1つを、出口配管103を有する側の側面101bを、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Aの出口配管103を有する側の側面101bと対向させて、隣接させる場合には、第5短水平配管202eは、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Aの、第5短水平配管202eと近接する(図5参照)。さらに、近接する、第5短水平配管202eのそれぞれを流れる作動冷媒はともに同じ方向に流れるので、並行流となる。このため、近接する第5短水平配管202eのそれぞれを流れる作動冷媒は、互いの熱移動の影響を受け難い。
つまり、作動流体が地中熱へ放熱する場合には、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒は、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Bの第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒によって加熱されることを抑制できる。また、作動流体が地中熱から吸熱する場合には、第5短水平配管202eを流れる作動冷媒は、隣接する地中熱用熱交換器ユニット100Bの第4短水平配管202d内を流れる作動冷媒によって冷却されることを抑制できる。これによって、複数の地中熱用熱交換器ユニット100と熱源機200との間で、熱を効率よく搬送できる。
なお、本実施の形態では、入口分流器501および出口分流器502を用いて、複数の地中熱用熱交換器ユニット100を熱源機200に対して、並列に接続する構成として説明したが、複数の地中熱用熱交換器ユニット100と、熱源機200とを直列に接続する構成でもよい。
以上のように、本発明に係る地中用熱熱交換器ユニットおよびこれを用いた熱搬送装置は、地中熱を利用した空気調和機、冷凍機などの冷却システム及び加熱システムに対し、広くに適用できる。
10、30 熱搬送装置
20 掘削領域
100、300 地中熱用熱交換器ユニット
101、301 筐体
101a、301a 天面
101b、101c 側面
102、302 入口配管
103、303 出口配管
104、304 熱交換器
104a 渦巻状部
104b 入口管接続部
104c 出口管接続部
105 熱媒体
200 熱源機
201、401 長水平配管
201a 第1長水平配管
201b 第2長水平配管
201c 第3長水平配管
201d 第4長水平配管
201e 第5長水平配管
202、402 短水平配管
202a 第1短水平配管
202b 第2短水平配管
202c 第3短水平配管
202d 第4短水平配管
202e 第5短水平配管
300a 第1接続配管
300b 第2接続配管
304a 蛇行状部
304b 入口管接続部
304c 出口管接続部
401a 第1長水平配管
401b 第2長水平配管
401c 第3長水平配管
401d 第4長水平配管
401e 第5長水平配管
401f 第6長水平配管
402a 第1短水平配管
402b 第2短水平配管
402c 第3短水平配管
402d 第4短水平配管
402e 第5短水平配管
402f 第6短水平配管
501 入口分流器
502 出口分流器
503a 第1分流配管
503b 第2分流配管

Claims (4)

  1. 直方体状の筐体と、
    前記筐体の天面に設けられた入口配管および出口配管と、
    前記筐体の内部に設けられ前記入口配管および前記出口配管に接続された熱交換器と、
    前記筐体の内部に設けられ前記熱交換器の周囲に充填された熱媒体と、を備え、
    前記熱交換器は複数の水平配管を有し、
    前記複数の水平配管は、前記天面と平行な平面上に配置された、地中熱用熱交換器ユニット。
  2. 前記熱交換器は、複数の水平配管で渦巻き状の流路が形成された熱交換器である、
    請求項1に記載の地中熱用熱交換器ユニット。
  3. 前記熱交換器は、複数の水平配管で蛇行する流路が形成された熱交換器である、
    請求項1に記載の地中熱用熱交換器ユニット。
  4. 隣接して配置された複数の請求項1〜3に記載の地中熱用熱交換器ユニットを、備え、
    前記複数の地中熱用熱交換器ユニットのうち少なくとも1つの地中熱用熱交換器ユニットは、当該地中熱用熱交換器ユニットの前記出口配管を有する側の側面を、当該熱交換器ユニットと隣接する熱交換器ユニットの前記出口配管を有する側の側面に対向させた、熱搬送装置。
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