JP2019215129A - 地中熱交換器及びその設置方法 - Google Patents

地中熱交換器及びその設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019215129A
JP2019215129A JP2018112943A JP2018112943A JP2019215129A JP 2019215129 A JP2019215129 A JP 2019215129A JP 2018112943 A JP2018112943 A JP 2018112943A JP 2018112943 A JP2018112943 A JP 2018112943A JP 2019215129 A JP2019215129 A JP 2019215129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pipe
ground surface
spiral pipe
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018112943A
Other languages
English (en)
Inventor
広田 正宣
Masanori Hirota
正宣 広田
川邉 義和
Yoshikazu Kawabe
義和 川邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018112943A priority Critical patent/JP2019215129A/ja
Publication of JP2019215129A publication Critical patent/JP2019215129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】地表面からの深さが2m以下の浅層地盤の地中熱を利用してより効率良く熱交換を行うことができる地中熱交換器を提供する。【解決手段】地表面からの深さが2m以下の浅層地盤に埋設される熱交換用配管を備え、地中熱を利用して熱交換用配管内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行う地中熱用熱交換器であって、熱交換用配管は、地表面から離れた位置で地表面に対して平行又は略平行に配置される渦巻状配管と、渦巻状配管の一端部に接続され、地表面に向けて螺旋状に延びる螺旋状配管と、渦巻状配管の他端部に接続され、地表面に向けて直線状に延びる直線状配管とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、地中熱を利用して熱交換用配管内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行う地中熱用熱交換器及びその設置方法に関する。
地中の温度は、地表面から離れるほど一年間の温度の変化が少なくなる。例えば、地下10m以上の地中の温度は、一年を通じて約15℃で安定している。そこで、地下10m以上の地中熱を利用して熱交換を行う地中熱交換器が開発されている。例えば、非特許文献1には、螺旋状で長尺の熱交換用配管を有し、当該熱交換用配管を地表面から10m以上の深さまで埋設して熱交換を行うクローズドタイプの地中熱交換器が記載されている。
鈴木道哉、雨宮沙耶、大江基明著「地中熱ヒートポンプ用スパイラル型熱交換器の開発」、日本建築学会技術報告集、第21巻、第48号、709−713頁、2015年6月
従来の地中熱交換器においては、螺旋状の熱交換用配管を埋設するために、10m以上の垂直穴を掘削する必要がある。ビルやマンションなどの比較的大規模な建築物においては、当該建築物の基礎となる杭の長さが通常10m以上になるため、杭を設置するための掘削機を利用することで、垂直穴の掘削に要する費用を抑えることができる。
しかしながら、個人の住宅など比較的小規模な建築物である場合には、基礎工事等のために掘削する深さは、2m以下であることが多い。このため、10m以上の垂直穴の掘削のためには、掘削機を別途用意することが必要になる。従って、垂直穴の掘削に要する費用が高くなり、地中熱交換器の設置費用が高くなる。
そこで、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤の地中熱を利用して熱交換を行う地中熱交換器が、本出願人により検討されている。しかしながら、浅層地盤の温度は、地表面に近いため、外気温の影響を受けて変動しやすいという課題がある。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤の地中熱を利用してより効率良く熱交換を行うことができる地中熱交換器及びその設置方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様に係る地中熱交換器は、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤に埋設される熱交換用配管を備え、地中熱を利用して前記熱交換用配管内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行う地中熱用熱交換器であって、
前記熱交換用配管は、
前記地表面から離れた位置で前記地表面に対して平行又は略平行に配置される渦巻状配管と、
前記渦巻状配管の一端部に接続され、前記地表面に向けて螺旋状に延びる螺旋状配管と、
前記渦巻状配管の他端部に接続され、前記地表面に向けて直線状に延びる直線状配管と、
を備える。
本発明に係る地中熱交換器によれば、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤の地中熱を利用してより効率良く熱交換を行うことができる。
本発明の実施形態に係る地中熱交換器の概略構成を示す断面図である。 図1の地中熱交換器が備える渦巻状配管の平面図である。 図1の地中熱交換器の設置方法を模式的に示す断面図である。 図3Aに続く工程を示す断面図である。 図3Bに続く工程を示す断面図である。 図3Cに続く工程を示す断面図である。 図3Dに続く工程を示す断面図である。 地表面の温度が浅層地盤よりも高いときの熱搬送媒体の熱交換の一例を示す図である。 地表面の温度が浅層地盤よりも高いときの熱搬送媒体の熱交換の一例を示す図である。 図1の地中熱交換器の変形例を示す断面図である。
本発明の第1態様によれば、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤に埋設される熱交換用配管を備え、地中熱を利用して前記熱交換用配管内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行う地中熱用熱交換器であって、
前記熱交換用配管は、
前記地表面から離れた位置に前記地表面に対して平行又は略平行に配置される渦巻状配管と、
前記渦巻状配管の一端部に接続され、前記地表面に向けて螺旋状に延びる螺旋状配管と、
前記渦巻状配管の他端部に接続され、前記地表面に向けて直線状に延びる直線状配管と、
を備える、地中熱交換器を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記直線状配管の外周面を被覆する配管用断熱材を更に備える、第1態様に記載の地中熱交換器を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記螺旋状配管は、前記地表面側に配置される端部に前記熱搬送媒体が供給される供給口を有し、
前記直線状配管は、前記地表面側に配置される端部に前記熱搬送媒体を排出する排出口を有する、
第1又は2態様に記載の地中熱交換器を提供する。
本発明の第4態様によれば、第1〜3態様のいずれか1つに記載の地中熱交換器の設置方法であって、
前記浅層地盤に設けられた穴の底部に、前記浅層地盤よりも熱伝導率が高い第1高熱伝導材料を敷設して第1高熱伝導層を形成し、
前記第1高熱伝導層の上に、前記第1高熱伝導材料よりも熱伝導率が高い第2高熱伝導材料を敷設して第2高熱伝導層を形成するとともに、当該第2高熱伝導層の中に前記渦巻状配管を設置し、
前記第2高熱伝導層の上に、前記浅層地盤よりも熱伝導率が高く且つ前記第2高熱伝導材料よりも熱伝導率が低い第3高熱伝導材料を敷設して第3高熱伝導層を形成する、
ことを含む、地中熱交換器の設置方法を提供する。
本発明の第5態様によれば、第1〜3態様のいずれか1つに記載の地中熱交換器の設置方法であって、
前記螺旋状配管の端部及び前記直線状配管の端部が外部に露出するように、前記熱交換用配管を前記浅層地盤に埋設し、
平面視において前記熱交換用配管を内包するように断熱材を前記渦巻状配管よりも前記地表面側に設置する、
ことを含む、地中熱交換器の設置方法を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る地中熱交換器の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る地中熱交換器1は、地表面GSからの深さが2m以下の浅層地盤SGに埋設される熱交換用配管2を備え、浅層地盤SGの地中熱を利用して熱交換用配管2内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行うものである。
熱交換用配管2は、渦巻状配管21と、螺旋状配管22と、直線状配管23とを備えている。
渦巻状配管21は、地表面GSに対して平行又は略平行に配置される渦巻状の配管である。渦巻状配管21は、一端部である内側端部21Aから複数回旋回しながら他端部である外側端部21Bに向かうように構成されている。本実施形態において、渦巻状配管21は、複数本の直線状の配管を、渦巻を形成するように互いに連結して構成されている。本実施形態において、互いに隣接する配管は直角又は略直角を成すように連結され、渦巻状配管21の外形は略矩形である。ここで、「渦巻」とは、内側端部21Aと外側端部21Bとを結ぶ仮想直線VLに対して少なくとも2回以上配管が交差するものをいう。
螺旋状配管22は、地表面GSに向けて螺旋状に延びる配管である。螺旋状配管22の一端部22Aは、渦巻状配管21の外側端部22Bに接続されている。螺旋状配管22の他端部22Bは、熱交換用配管2が浅層地盤SGに埋設された際、地表面GS側に配置される端部である。本実施形態において、螺旋状配管22は、他端部22Bが外部に露出するように浅層地盤SGに埋設される。螺旋状配管22の他端部22Bは、水や不凍液などの熱搬送媒体が供給される供給口22Baを有している。
直線状配管23は、地表面GSに向けて直線状に延びる配管である。直線状配管23の一端部23Aは、渦巻状配管21の内側端部21Aに接続されている。直線状配管23の他端部23Bは、熱交換用配管2が浅層地盤SGに埋設された際、地表面GS側に配置される端部である。本実施形態において、直線状配管23は、他端部23Bが外部に露出するように浅層地盤SGに埋設される。直線状配管23の他端部23Bは、水や不凍液などの熱搬送媒体を排出する排出口23Baを有している。
直線状配管23は、螺旋状配管22の内側に配置されている。本実施形態において、直線状配管23の外周面は、配管用断熱材24により被覆されている。この配管用断熱材24により、直線状配管23内を流れる熱搬送媒体と地中熱との熱交換が抑えられている。
渦巻状配管21、螺旋状配管22、及び直線状配管23は、例えば、鋼管などの金属管や、樹脂製管で構成されている。本実施形態において、渦巻状配管21、螺旋状配管22、及び直線状配管23は、設置性が良く、高い耐久性を有する樹脂製管で構成されている。樹脂製管の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどが挙げられる。
螺旋状配管22の他端部22B及び直線状配管23の他端部23Bは、外部に配置された熱源機3に接続されている。熱源機3と熱交換用配管2とで、熱搬送媒体が流れる循環流路が構成されている。この循環流路には、図示しないポンプが設けられている。このポンプが駆動されることにより、熱搬送媒体は、熱源機3、螺旋状配管22、渦巻状配管21、直線状配管23の順に流れて、再び熱源機3に戻るように循環される。この循環の過程で、熱搬送媒体が地中熱と熱交換(放熱又は吸熱)する。
本実施形態において、熱源機3は、図示しない冷凍サイクル装置の熱源側熱交換器の一部を構成するものである。冷凍サイクル装置は、熱源機3の他、圧縮機(図示せず)と、利用側熱交換器(図示せず)と、減圧装置(図示せず)とを備えている。熱源機3を流れる熱搬送媒体は、冷凍サイクル装置を流れる冷媒と熱交換する。このとき、熱搬送媒体は顕熱変化し、冷媒は顕熱変化又は潜熱変化する。冷媒としては、例えば、R410AやR32などのフッ化炭化水素や、R290などの炭化水素が用いられる。
冷凍サイクル装置は、例えば、熱搬送媒体から冷媒に伝えられた地中熱を利用する空気調和機として、冷房運転や暖房運転を行う。
冷房運転において、冷媒は、圧縮機で圧縮されて高温高圧状態となり、熱源機3へ流入して熱搬送媒体に放熱する。その後、冷媒は、減圧装置で減圧されて低圧の気液二相状態となり、利用側熱交換器へ流入して室内の空気などを冷却する。その後、冷媒は、再び圧縮機に吸入される。このようなサイクルを繰り返すことにより、利用側熱交換器によって吸熱による冷却が行われる。
暖房運転において、冷媒は、圧縮機で圧縮されて高温高圧状態となり、利用側熱交換器へ流入して室内の空気などに放熱する。その後、冷媒は、減圧装置で減圧されて低圧の気液二相状態となり、熱源機3へ流入して熱搬送媒体から吸熱する。その後、冷媒は、再び圧縮機に吸入される。このようなサイクルを繰り返すことにより、利用側熱交換器によって放熱による加熱を行う。なお、利用側熱交換器を床に設けられた放熱パネルとすれば、床暖房を行うこともできる。
次に、本実施形態に係る地中熱交換器1の設置方法の一例について説明する。図3A〜図3Eは、本実施形態に係る地中熱交換器1の設置方法の一例を模式的に示す断面図である。
まず、図3Aに示すように、浅層地盤SGに深さ2m以下の穴P1を設ける。
次いで、図3Bに示すように、穴P1の底部に、浅層地盤SGよりも熱伝導率が高い第1高熱伝導材料を敷設して第1高熱伝導層41を形成する。第1高熱伝導材料は、浅層地盤SGの平均的な熱伝導率よりも高い材料であればよい。第1高熱伝導材料は、例えば、珪砂や砂利である。
次いで、図3Cに示すように、第1高熱伝導層41の上に、第1高熱伝導材料よりも熱伝導率が高い第2高熱伝導材料を敷設して第2高熱伝導層42を形成するとともに、当該第2高熱伝導層42の中に渦巻状配管21を設置する。より具体的には、第1高熱伝導層41の上に第2高熱伝導材料を敷設した後、渦巻状配管21を設置する。その後、渦巻状配管21を覆うように第2高熱伝導材料を敷設する。このとき、第2高熱伝導層42の一部が渦巻状配管21と地中との間を最短で連通する部分を有するように、第2高熱伝導層42を形成する。なお、渦巻状配管21には、螺旋状配管22及び直線状配管23が予め接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。第2高熱伝導材料は、例えば、人造黒鉛やアルミナである。
次いで、図3Dに示すように、第2高熱伝導層42の上に、浅層地盤SGよりも熱伝導率が高く且つ第2高熱伝導材料よりも熱伝導率が低い第3高熱伝導材料を敷設して第3高熱伝導層43を形成する。第3高熱伝導材料は、例えば、珪砂や砂利である。すなわち、第3高熱伝導層43は、第1高熱伝導材料と同じであってもよい。渦巻状配管21に螺旋状配管22及び直線状配管23を予め接続していない場合は、この工程で渦巻状配管21に螺旋状配管22及び直線状配管23を接続する。
次いで、図3Eに示すように、第3高熱伝導層43上に浅層地盤SGの土を埋め戻し、螺旋状配管22の他端部22B及び直線状配管23の他端部23Bが外部に露出するように、熱交換用配管2を浅層地盤SGに埋設する。
次に、図4を用いて、地表面GSの温度が浅層地盤SGよりも高いときの熱搬送媒体の熱交換の一例について説明する。
前述したように、浅層地盤SGの温度は、外気温の影響を受けて変動しやすいが、地表面GSからの深さが深くなるほど、その変動は少なくなる。ここでは、地表面GSの温度が33℃であるものとする。また、深さ0.5mの地点の温度が28℃であり、深さ1.0mの地点の温度が25℃であり、深さ1.5m及び2.0mの地点の温度が25℃であるものとする。また、螺旋状配管22内に供給口22Baを通じて40℃の熱搬送媒体が供給されるものとする。
このとき、供給口22Baを通じて螺旋状配管22内に供給された熱搬送媒体の温度は、浅層地盤SGの温度よりも高い。このため、地表面GSから離れて渦巻状配管21に近づくほど、熱搬送媒体は熱を放出して温度が低くなる。具体的には、熱搬送媒体の温度は、深さ0.5mの地点では35℃になり、深さ1.0mの地点は32℃になり、深さ1.5mの地点では29℃になる。
螺旋状配管22を通じて渦巻状配管21内に流入した熱搬送媒体は、渦巻状配管21内を流れる過程で更に熱を放出して温度が低くなる。具体的には、熱搬送媒体の温度は、渦巻状配管21の内側端部21Aにおいて25℃になる。このとき、螺旋状配管22が第2高熱伝導層42中に位置するとともに、第2高熱伝導層42が第1高熱伝導層41と第3高熱伝導層43との間に挟まれていることにより、熱搬送媒体の放熱が一層促進される。
渦巻状配管21を通じて直線状配管23内に流入した熱搬送媒体は、直線状配管23の外周面が配管用断熱材24で被覆されているので熱交換が抑えられ、温度が25℃のまま、排出口23Baを通じて直線状配管23内から排出される。
次に、図5を用いて、地表面GSの温度が浅層地盤SGよりも低いときの熱搬送媒体の熱交換の一例について説明する。
ここでは、地表面GSの温度が2℃であるものとする。また、深さ0.5mの地点の温度が5℃であり、深さ1.0mの地点の温度が6℃であり、深さ1.5m及び2.0mの地点の温度が8℃であるものとする。また、螺旋状配管22内に供給口22Baを通じて−2℃の熱搬送媒体が供給されるものとする。
このとき、供給口22Baを通じて螺旋状配管22内に供給された熱搬送媒体の温度は、浅層地盤SGの温度よりも低い。このため、地表面GSから離れて渦巻状配管21に近づくほど、熱搬送媒体は地中熱を吸熱して温度が高くなる。具体的には、熱搬送媒体の温度は、深さ0.5mの地点では0℃になり、深さ1.0mの地点は2℃になり、深さ1.5mの地点では3℃になる。
螺旋状配管22を通じて渦巻状配管21内に流入した熱搬送媒体は、渦巻状配管21内を流れる過程で更に地中熱を吸熱して温度が高くなる。具体的には、熱搬送媒体の温度は、渦巻状配管21の内側端部21Aにおいて5℃になる。このとき、螺旋状配管22が第2高熱伝導層42中に位置するとともに、第2高熱伝導層42が第1高熱伝導層41と第3高熱伝導層43との間に挟まれていることにより、熱搬送媒体の吸熱が一層促進される。
渦巻状配管21を通じて直線状配管23内に流入した熱搬送媒体は、直線状配管23の外周面が配管用断熱材24で被覆されているので熱交換が抑えられ、温度が5℃のまま、直線状配管23の排出口23Baから排出される。
本実施形態によれば、地表面GSから離れた位置である穴P1の底部に、地表面GSに対して平行又は略平行に配置される渦巻状配管21を備えている。すなわち、温度の変動が小さい部分に、二次元的に熱交換性能の高い(単位設置面積当たりの熱交換量が高い)渦巻状配管21を設けるようにしている。これにより、熱搬送媒体と地中熱との間でより効率良く熱交換することができる。
また、本実施形態によれば、渦巻状配管21によって地表面GSから渦巻状配管21までの熱搬送媒体の流路を長くすることができる。これにより、地表面GSと渦巻状配管21との間の地中熱も有効に利用して、熱搬送媒体と地中熱との間でより一層効率良く熱交換することができる。
また、本実施形態によれば、直線状配管23の外周面を被覆する配管用断熱材24を備えている。これにより、渦巻状配管21を通じて直線状配管23内に流入した熱搬送媒体が、地表面GSに近づくに連れて温度の変動が大きくなる地中熱の影響を受けることを抑えることができる。
なお、本実施形態に係る地中熱交換器1が、従来の浅層地盤SGに埋設される地中熱交換器と比較して、約2倍の熱交換性能を有することを実験により確認している。すなわち、本実施形態に係る地中熱交換器1によれば、前記従来の地中熱交換器の約半分の設置面積で同程度の熱交換性能を得ることができる。従って、本実施形態に係る地中熱交換器1は、より狭い敷地に設置するときに有利である。また、複数の地中熱交換器1を浅層地盤SGに埋設することで、所望の熱交換性能を得ることができる。
また、本実施形態によれば、熱交換用配管2を浅層地盤SGに埋設するので、掘削機を別途用意する必要性を無くすことができる。例えば、個人の住宅などの比較的小規模な建築物の基礎工事に用いられる小型のパワーショベルの1回の掘削深さは、1.0m程度である。このため、当該パワーショベルで2,3回掘削するだけで、熱交換用配管2を設置するための深さ1.0m〜2.0mの穴P1を設けることができる。
また、本実施形態によれば、渦巻状配管21を第2高熱伝導層42内に配置し、第2高熱伝導層42を第1高熱伝導層41と第3高熱伝導層43との間に挟むようにしている。この構成によれば、渦巻状配管21内を流れる熱搬送媒体と地中熱との熱交換を一層促進することができ、熱交換性能をより向上させることができる。
なお、本実施形態のように、第1高熱伝導層41と第2高熱伝導層42と第3高熱伝導層43とを積層構造とせず、第1〜第3高熱伝導材料を均一に混合して単層構造とした場合、熱交換性能(熱拡散性能)が約半減することを実験により確認している。すなわち、同じ高熱伝導材料を同量用いた場合であっても、単層構造ではなく、積層構造とすることで熱交換性能を大幅に向上させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、図6に示すように、平面視において(すなわち、地表面GSから直交する方向から見て)、熱交換用配管2を内包するように断熱材5を地表面GSに設置してもよい。この構成によれば、浅層地盤SGが外気温から受ける影響を抑えることができ、浅層地盤SGの温度変動を抑えて、地中熱交換器1による熱交換性能を一層向上させることができる。なお、断熱材5は、地表面GS上に設置することに限定されるものではなく、渦巻状配管21よりも地表面GS側に設置すればよい。
また、前記では、渦巻状配管21が、複数本の直線状の配管を、渦巻を形成するように互いに連結して構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、渦巻状配管21は、渦巻を形成するように一本の配管を複数回折り曲げて構成してもよい。
また、前記では、渦巻状配管21の外形は略矩形であるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、渦巻状配管21の外形は略円形であってもよい。この場合、継ぎ手部分や折り曲げ部分を不要として熱損失を抑えることができる。なお、渦巻状配管21の外形を略矩形とした場合には、渦巻状配管21の外形を略円形とするよりも単位設置面積当たりの熱交換量を約1.3倍にすることができる。
また、前記では、渦巻状配管21の外側端部22Bに螺旋状配管22の一端部22Aが接続され、渦巻状配管21の内側端部22Aに直線状配管23の一端部23Aが接続されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、渦巻状配管21の内側端部22Aに螺旋状配管22の一端部22Aが接続され、渦巻状配管21の外側端部22Bに直線状配管23の一端部23Aが接続されてもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明に係る地中熱交換器は、地表面からの深さが2m以下の浅層地盤の地中熱を利用してより効率良く熱交換を行うことができるので、特に、個人の住宅などの比較的小規模な建築物の地下に埋設する地中熱交換器として有用である。
1 地中熱交換器
2 熱交換用配管
3 熱源機
5 断熱材
21 渦巻状配管
21A 内側端部
21B 外側端部
22 螺旋状配管
22A 一端部
22B 他端部
22Ba 供給口
23 直線状配管
23A 一端部
23B 他端部
24 配管用断熱材
41 第1高熱伝導層
42 第2高熱伝導層
43 第3高熱伝導層
GS 地表面
P1 穴
SG 浅層地盤
VL 仮想直線

Claims (5)

  1. 地表面からの深さが2m以下の浅層地盤に埋設される熱交換用配管を備え、地中熱を利用して前記熱交換用配管内を流れる熱搬送媒体の熱交換を行う地中熱用熱交換器であって、
    前記熱交換用配管は、
    前記地表面から離れた位置で前記地表面に対して平行又は略平行に配置される渦巻状配管と、
    前記渦巻状配管の一端部に接続され、前記地表面に向けて螺旋状に延びる螺旋状配管と、
    前記渦巻状配管の他端部に接続され、前記地表面に向けて直線状に延びる直線状配管と、
    を備える、地中熱交換器。
  2. 前記直線状配管の外周面を被覆する配管用断熱材を更に備える、請求項1に記載の地中熱交換器。
  3. 前記螺旋状配管は、前記地表面側に配置される端部に前記熱搬送媒体が供給される供給口を有し、
    前記直線状配管は、前記地表面側に配置される端部に前記熱搬送媒体を排出する排出口を有する、
    請求項1又は2に記載の地中熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の地中熱交換器の設置方法であって、
    前記浅層地盤に設けられた穴の底部に、前記浅層地盤よりも熱伝導率が高い第1高熱伝導材料を敷設して第1高熱伝導層を形成し、
    前記第1高熱伝導層の上に、前記第1高熱伝導材料よりも熱伝導率が高い第2高熱伝導材料を敷設して第2高熱伝導層を形成するとともに、当該第2高熱伝導層の中に前記渦巻状配管を設置し、
    前記第2高熱伝導層の上に、前記浅層地盤よりも熱伝導率が高く且つ前記第2高熱伝導材料よりも熱伝導率が低い第3高熱伝導材料を敷設して第3高熱伝導層を形成する、
    ことを含む、地中熱交換器の設置方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の地中熱交換器の設置方法であって、
    前記螺旋状配管の端部及び前記直線状配管の端部が外部に露出するように、前記熱交換用配管を前記浅層地盤に埋設し、
    平面視において前記熱交換用配管を内包するように断熱材を前記渦巻状配管よりも前記地表面側に設置する、
    ことを含む、地中熱交換器の設置方法。
JP2018112943A 2018-06-13 2018-06-13 地中熱交換器及びその設置方法 Pending JP2019215129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018112943A JP2019215129A (ja) 2018-06-13 2018-06-13 地中熱交換器及びその設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018112943A JP2019215129A (ja) 2018-06-13 2018-06-13 地中熱交換器及びその設置方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019215129A true JP2019215129A (ja) 2019-12-19

Family

ID=68918407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018112943A Pending JP2019215129A (ja) 2018-06-13 2018-06-13 地中熱交換器及びその設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019215129A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4535981B2 (ja) トンネル熱交換用パネル及びトンネル熱利用熱交換システム
JP4642579B2 (ja) 地熱採熱システム
US7146823B1 (en) Horizontal and vertical direct exchange heating/cooling system sub-surface tubing installation means
JP2011191014A (ja) 地中熱利用システム
CN104197587A (zh) 一种环基坑内扰埋管式地下换热结构及其施工方法
JP2009008320A (ja) 地中熱利用の住宅・建築用熱交換兼用支持杭システム
JP2019215129A (ja) 地中熱交換器及びその設置方法
JP5921891B2 (ja) 地中熱源ヒートポンプ用のパネル型熱交換器
JP5389565B2 (ja) 地中熱利用空調システム
JP2009257081A (ja) 熱交換用鋼管杭
KR20130042361A (ko) 코일형 지중열교환기 시공구조와 그 시공장치 및 그 시공방법
JP6549873B2 (ja) 地中熱用採熱管
JP2014185822A (ja) 地中熱利用熱交換器及びそれを用いたヒートポンプシステム
JP2013139957A (ja) 筒状構造体からなる熱交換器
TWI310076B (ja)
JP2004177012A (ja) 熱交換用鋼管杭
JP2013007550A (ja) ヒートポンプ
JP2013148255A (ja) 熱交換器、及び、熱交換器モジュール
JP2012141119A (ja) 地中熱利用ヒートポンプシステムの水平埋設式地中熱交換器装置
KR101189079B1 (ko) 지중열교환용 말뚝
JP2008096015A (ja) 地中熱交換器の埋設構造
US11022345B1 (en) Ground source heat pump heat exchanger
JP6524420B2 (ja) 地中熱用熱交換器ユニットおよびそれを用いた熱搬送装置
JP7359361B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP2005337569A (ja) 地中熱利用システムにおける地中断熱壁構造とその構築方法および地中熱利用システム運転方法