JP2017144868A - ハイブリッド自動車の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく車両の駆動力を高めることのできるハイブリッド車の制御装置を提供する。【解決手段】排気通路50に、コンプレッサ62を駆動する過給用タービン64と、発電機72を回転駆動する発電用タービン74とを設け、発電用タービン74を、排気通路50のうち過給用タービン64よりも上流側に設けるとともに、車輪4,4に伝達されるトルクの要求値である要求トルクが基準トルク以上となる高トルク領域において、エンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合は、発電機72に発電を行わせつつ駆動用モータ5を駆動するとともに、過給用タービン64に流入する排気の流路面積を最小面積よりも大きくする。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪の駆動源としてのエンジン本体および駆動用モータを備えたハイブリッド自動車の駆動装置に関する。
特許文献1に示されるように、従来より、エンジン本体を備えた車両において、エンジントルクを高めるために、ターボ過給機を設けてエンジン本体に流入する吸気の量を増大させることが行われている。
この特許文献1には、排気通路にタービン過給機のタービンを設けるとともに、排気通路のうちこの過給用のタービンの下流側にさらに発電用のタービンを設けたものが開示されている。
特開2015−108330号公報
ここで、特許文献1のようなエンジンをハイブリッド自動車に搭載することが考えられる。この場合には、エンジン以外にも駆動モータが駆動源として機能するので、駆動モータのアシスト(いわゆるモータアシスト)によって加速性能の向上が期待される。
ここで、バッテリに蓄電されている電力を用いて駆動モータを駆動してもよいが、バッテリからの出力が大きくなると送電効率が悪くなるため、発電機で発電を行いバッテリに電力を供給しながらバッテリから駆動モータに電力を供給する、あるいは、発電機で発電した電力を直接駆動モータに入力するのが好ましい。しかしながら、特許文献1のエンジンでは、発電用タービンが過給用タービンよりも下流側に設けられており、過給用モータで過給に利用した後の排気が発電用タービンに付与されることになる。そのため、発電用タービンによって発電機を適切に駆動させることができず、効率が悪化するおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、効率よく車両の駆動力を高めることのできるハイブリッド自動車の駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、車輪の駆動源としてのエンジン本体および駆動用モータを備えたハイブリッド自動車の駆動装置であって、前記エンジン本体にそれぞれ接続される吸気通路および排気通路と、前記排気通路に設けられて、前記吸気通路に設けられるコンプレッサを駆動する過給用タービンと、前記排気通路に設けられて排気のエネルギを受けて回転する発電用タービンと、前記発電用タービンにより回転駆動されて発電して、当該電気を前記駆動用モータに供給可能な発電機と、前記過給用タービンに流入する排気の流路面積を変更することで当該排気の流速を変更する排気エネルギ変更手段と、前記発電機と前記排気エネルギ変更手段とを含む各部を制御する制御手段とを備え、前記発電用タービンは、前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも上流側に配置されており、前記制御手段は、車輪に伝達されるトルクの要求値である要求トルクが基準トルク以上となる高トルク領域において、エンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合は、前記発電機に発電を行わせつつ前記駆動用モータを駆動するとともに、前記排気エネルギ変更手段によって前記流路面積を最小面積よりも大きくすることを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置を提供する(請求項1)。
この装置では、高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が基準流量未満と比較的小さい場合には、駆動用モータを駆動してこの駆動用モータの駆動力を車輪に付与している。そのため、前記排気の流量が小さくエンジンのみによっては車両の駆動力を高めにくい場合においても、車両の駆動力を高めることができる。しかも、このとき、発電機に発電を行わせつつ駆動用モータを駆動している。そのため、駆動用モータを駆動するための電力をより確実に確保することができる。また、バッテリ等に蓄えた電力のみで駆動用モータを駆動させる場合に比べて、バッテリから流出する電力を小さく抑えることができ、効率よく駆動用モータを駆動することができる。さらに、この装置では、発電用タービンが過給用タービンよりも上流側に設けられており、発電用タービンには過給用タービンで利用される前の排気が付与される。従って、発電用タービンをより適切に駆動して発電量を確保することができる。
また、この装置では、高トルク領域で前記排気の流量が基準流量未満の場合には、過給用タービンに流入する排気の流路面積が最小面積よりも大きくされている。そのため、過給用タービンの上流側の圧力ひいては発電用タービンの背圧を低く抑えることができ、発電用タービンの駆動力を高めてより多くの発電を発電機に行わせることができる。
従って、この装置では、少なくとも高トルク領域で前記排気の流量が基準流量未満の場合において、効率よく車両の駆動力を高めることができる。
本発明において、前記制御手段は、前記高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が前記基準流量以上の場合は、前記駆動用モータの駆動を停止するのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、排気の流量が基準流量以上と大きい場合であって過給用タービンによる適切な過給が可能となる場合には、駆動用モータの駆動が停止される。そのため、発電機での発電量ひいては発電用タービンで消費する排気のエネルギを小さく抑えて過給用タービンにより多くの排気エネルギを供給することができる。従って、排気の流量が大きい場合においても、過給タービンによる吸気の過給によって車両の駆動力を高めることができる。
本発明において、前記排気エネルギ変更手段は、前記過給用タービンの周囲に角度変更可能に設けられた複数のノズルベーンを備え、前記制御手段は、前記高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が前記基準流量未満の場合は、前記ノズルベーンの角度変更によって前記流路面積を最小面積よりも大きくするのが好ましい(請求項3)。
すなわち、過給用タービンとして、VGT(Variable Geometry Turbine)が用いられて、高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が前記基準流量未満の場合は前記流路面積を最小面積よりも大きくするのが好ましい。このようにすれば、各ノズルベーンの角度変更によって過給用タービンのタービン本体に流入する排気の流路面積を容易に変更することができる。
また、本発明において、前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも下流側の部分に設けられる触媒装置と、前記排気通路のうち前記過給用タービンと前記触媒装置との中間部分と前記発電用タービンよりも上流側の部分とを接続する触媒用通路と、前記触媒用通路を開閉する排気開閉弁とを備え、前記制御手段は、前記触媒装置が活性状態にある場合は前記排気開閉弁により前記触媒用通路を閉鎖し、前記触媒装置が未活性状態にある場合に前記排気開閉弁により前記触媒用通路を開放するのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、触媒の未活性時において、エンジンから排出された排気のエネルギを過給用タービンおよび発電用タービンで消費することなく触媒装置に流入させることができる。すなわち、触媒装置に排気を高温の状態で流入させることができる。そのため、触媒の活性化を促進することができる。
また、本発明は、車輪の駆動源としてのエンジン本体および駆動用モータを備えたハイブリッド自動車の駆動装置であって、前記エンジン本体にそれぞれ接続される吸気通路および排気通路と、前記排気通路に設けられて、前記吸気通路に設けられるコンプレッサを駆動する過給用タービンと、前記排気通路に設けられて排気のエネルギを受けて回転する発電用タービンと、前記発電用タービンにより回転駆動されて発電して、当該電気を前記駆動用モータに供給可能な発電機と、前記過給用タービンに流入する排気の流量を変更可能な排気エネルギ変更手段と、前記発電機と前記排気エネルギ変更手段とを含む各部を制御する制御手段とを備え、前記発電用タービンは、前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも上流側に配置されており、前記制御手段は、車輪に伝達されるトルクの要求値である要求トルクが基準トルク以上となる高トルク領域において、エンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合は、前記発電機に発電を行わせつつ前記駆動用モータを駆動するとともに、前記過給用タービンに流入する排気の流量をその最大量よりも小さくすることを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置を提供する(請求項5)。
すなわち、前記排気エネルギ変更手段として、前記のように過給用タービンに流入する排気の流速を変更する手段に代えて、過給用タービンに流入する排気の流量を変更する手段を用いてもよい。そして、この装置においても、高トルク領域でエンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合に、過給用タービンに流入する排気の流量がその最大量よりも小さくされることで、発電用タービンの背圧を低く抑えることができ、効率よく車両の駆動力を高めることができる。
以上説明したように、本発明のハイブリッド自動車の駆動装置によれば、より効率よく、かつ、より確実に車両の駆動力を高めることができる。
車両システムの概略構成図である。 エンジン本体1の概略断面図である。 VGTの概略断面図である。 制御ブロックを示した図である。 駆動用モータおよびVGT開度等の制御手順を示したフローチャートである。 エンジン回転数とVGT開度との関係を示した図である。 運転領域を示した図である。 他の実施形態に係る車両システムの概略構成図である。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド自動車の駆動装置が適用されるハイブリッド車3の概略システム図である。このハイブリッド車3は、車両(車輪4,4)の駆動源として、エンジン本体1と駆動用モータ5とを有し、駆動用モータ5がエンジン本体1による車輪4,4の駆動をアシストするように構成されている。具体的には、車輪4,4には、駆動軸等を介してエンジン本体1の出力と駆動用モータ5の出力とがそれぞれ入力されるようになっており、運転条件に応じて、エンジン本体1のみで車輪4,4が駆動される場合と、エンジン本体1と駆動用モータ5とによって車輪4,4が駆動される場合とに切り替えられる。以下では、適宜、駆動用モータ5から車輪4,4に加えられるトルクであって、エンジン本体1の出力トルクすなわちエンジントルクに対応するトルクを、モータアシストトルクという。
図1に示すように、ここでは、エンジン本体1が、4ストロークの直列4気筒エンジンの場合について説明する。すなわち、エンジン本体1は、所定の方向に並ぶ4つの気筒10(図1における左側から順に、第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒)を有する。
エンジン本体1には、エンジン本体1に吸気を導入するための吸気通路120と、エンジン本体1から排気を排出するための排気通路130とが接続されている。
図2は、エンジン本体1の概略断面図である。
エンジン本体1は、気筒10が内部に形成されたシリンダブロック101と、シリンダブロック101の上面に設けられたシリンダヘッド102と、気筒10に往復摺動可能に挿入されたピストン103とを有している。
ピストン103の上方には燃焼室15が形成されている。シリンダブロック101の側壁には、燃焼室15内を臨むようにインジェクタ105が取り付けられている。燃焼室15内には、インジェクタ105から燃料が噴射される。噴射された燃料と空気との混合気は燃焼室15で燃焼し、ピストン103はその燃焼による膨張力で押し下げられて上下に往復運動する。なお、インジェクタ105は、シリンダヘッド102に取り付けられていてもよい。
ピストン103はコネクティングロッドを介してクランクシャフト106と連結されており、ピストン103の往復運動に応じて、クランクシャフト106はその中心軸回りに回転する。
シリンダヘッド102には、インジェクタ105から噴射された燃料と空気との混合気に対し火花放電による点火を行う点火プラグ18が、各気筒10につき1組ずつ設けられている。
シリンダヘッド102には、各気筒10にそれぞれ対応して、吸気通路120から供給される空気を各気筒10の燃焼室15に導入するための吸気ポート13と、吸気ポート13を開閉する吸気弁14と、各気筒10の燃焼室15で生成された排気をエンジン本体1の外部に導出するための排気ポート11と、排気ポート11を開閉する排気弁12とが設けられている。
本実施形態では、第1気筒→第3気筒→第4気筒→第2気筒の順で点火が行われる。
吸気通路120には、上流側から順にコンプレッサ62、インタークーラー121、スロットルバルブ122、サージタンク125が設けられている。サージタンク125からは、各吸気ポート13とそれぞれ個別に連通する独立吸気通路が延びている。
このエンジンシステムは、ターボ過給機60を備えたシステムであって、排気通路130に設けられた過給用タービン64を有しており、過給用タービン64が排気により回転駆動されることでコンプレッサ62が回転し、これにより吸気通路120内の吸気が過給される。
排気通路130は、エンジン本体1の各排気ポート11に繋がるように設けられている。
排気通路130は、各気筒の排気ポート11とそれぞれ連通する4本の独立通路40と、各独立通路40の下流端部(排気の流れ方向下流側の端部)が1箇所に集合した部分から下流側に延びる1本の排気管50とを有している。
過給用タービン64は、排気管50に設けられている。
過給用タービン64は、複数の翼を有しこれら翼に排気が衝突することで回転する。本実施形態では、図3に示すように、過給用タービン64は、VGT(Variable Geometry Turbine)であり、過給用タービン64の周囲には、角度変更可能な複数のノズルベーン64bが設けられているとともに、各ノズルベーン64bと連携されたロッド64cと、ロッド64cを進退駆動することにより各ノズルベーン64bの角度を変更するベーンアクチュエータ64dとが設けられている。ベーンアクチュエータ64dおよびロッド64cによってノズルベーン64bが閉方向(隣接するノズルベーン64bどうしの距離を狭める方向)に駆動されると、過給用タービン64に流入する排気の流路の面積は小さくなり、過給用タービン64に流入する排気の流速が増大する。
このように、本実施形態では、各ノズルベーン64b、ロッド64cおよびベーンアクチュエータ64dが、過給用タービン64に流入する排気の流速ひいては排気のエネルギを変更可能な排気エネルギ変更手段として機能する。
排気管50のうち過給用タービン64よりも上流側の部分には、排気のエネルギを受けて回転する発電用タービン74が設けられている。この発電用タービン74は、回転することで発電するジェネレータ(発電機)72と連結されている。発電用タービン74が排気のエネルギを受けて回転することで、ジェネレータ72は回転して発電する。
ここで、本システムでは、図1に示すように、排気管50のうち過給用タービン64と発電用タービン74との間の通路には、分岐通路等は設けられておらず、発電用タービン74を流下した排気は全量、過給用タービン64に流入する。
ジェネレータ72は、コンバータ81とジェネレータ制御装置75とを介してバッテリ82に接続されている。バッテリ82は、インバータ83を介して駆動用モータ5に接続されている。従って、ジェネレータ72により生成された電力は、バッテリ82を介して駆動用モータ5の駆動に利用される。また、駆動用モータ5の駆動が停止している場合には、この電力はバッテリ82に蓄電される。なお、本実施形態では、バッテリ82に駆動用モータ5以外の各種電気機器も接続されており、前記電力は、バッテリ82を介してこれら電気機器の駆動にも利用される。
ここで、駆動用モータ5が駆動している状態でジェネレータ72が発電を行っている場合、バッテリ82は、ジェネレータ72からの電力を受けつつ駆動用モータ5に電力を供給することになる。そのため、これらの一部が相殺されてバッテリ82の最終的な入力電力あるいは出力電力は小さくなり、高い効率(送電効率)で駆動用モータ5を駆動することが可能になる。
ジェネレータ72の発電量は、ジェネレータ制御装置75により変更される。また、駆動用モータ5はインバータ83により制御される。
排気管50のうち過給用タービン64よりも下流側の部分には、排気を浄化するための触媒装置90が配置されている。
排気管50には、発電用タービン74と過給用タービン64とをバイパスする触媒用バイパス通路(触媒用通路)58が設けられている。すなわち、触媒用バイパス通路58は、排気管50のうち発電用タービン74よりも上流側の部分と過給用タービン64よりも下流側の部分とを接続しており、排気の少なくとも一部は、これらタービン64,74を通過せずに触媒装置90に流入できるようになっている。
触媒用バイパス通路58には、これを開閉する排気開閉弁59が設けられており、触媒用バイパス通路58には、排気開閉弁59が開弁した場合にのみ排気が流入する。
(2)制御系
図4を用いて、エンジンシステムの制御系について説明する。当実施形態のエンジンシステムは、車両に搭載されたECU(エンジン制御ユニット、制御手段)500によって制御される。ECU500は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM、I/F等から構成されるマイクロプロセッサである。
ECU500には、各種センサからの情報が入力される。例えば、ECU500は、クランクシャフト106の回転数すなわちエンジンの回転数を検出するためのエンジン回転数センサSW1、各気筒10に導入される吸気量を検出するためのエアフローセンサSW2、車両に設けられて運転者により操作されるアクセルペダル(不図示)の開度を検出するアクセル開度センサSW3等と電気的に接続されており、これらのセンサからの入力信号を受け付ける。また、ECU500には、バッテリの電圧や、各種電気機器の操作信号が入力される。
ECU500は、各センサSW1〜SW3からの入力信号等に基づいて種々の演算等を実行し、過給用タービン64、ジェネレータ制御装置75、排気開閉弁59およびその他のエンジンの各部(点火プラグ18、インジェクタ105、スロットルバルブ122等)にそれぞれ制御信号を出力する。
具体的には、ECU500は、過給用タービン64のベーンアクチュエータ64dを制御して過給用タービン64のノズルベーン64bの角度(以下、適宜、VGT開度という)を制御する。ここで、VGT開度は、その値が大きいほどタービン本体の各翼に向かう排気の流通通路の流路面積が大きくなり、その値が小さいほどこの流路面積が絞られるようになるパラメータである。なお、本実施形態では、後述するように触媒装置90が未活性状態のときを除き、エンジンの稼働中において、VGT開度は全閉(流通通路を完全に閉鎖する状態)よりも開き側の所定の開度以上となるように制御されている。そして、ここでは、この所定の開度をVGT開度の最小開度という。すなわち、VGT開度が最小開度とされた場合であっても過給用タービン64には所定量の排気が流入することになる。
また、ECU500は、排気開閉弁59を開閉するアクチュエータを駆動して、排気開閉弁59を全開と全閉とに切り替える。
ECU500による、過給用タービン64、ジェネレータ制御装置75、排気開閉弁59に対する制御手順について図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1にて、触媒装置90の温度である触媒温度、エンジン回転数、要求トルク、基本要求発電量等の読み込みを行う。
触媒温度は、例えば、触媒装置90に温度センサを取付けてこの温度センサで検出することや、エンジン回転数やエンジン負荷等から推定することができる。また、要求トルクは、エンジンに対して要求されるトルクであり、エンジン回転数やアクセル開度等に基づいて算出される。また、基本要求発電量は、ジェネレータ72に要求される発電量であって駆動用モータ5を駆動するために必要な発電量を除いた発電量である。例えば、この基本要求発電量は、バッテリの蓄電量や駆動用モータ5以外の各種電気機器の電気負荷等に基づいて算出される。
ステップS2では、触媒温度が予め設定された活性温度以上か否かを判定する。この判定がNOであって触媒温度が活性温度未満の場合は、触媒装置90が未活性状態であるとして、ステップS3に進む。なお、活性温度は、触媒装置90の浄化率が所定値(例えば90%)以上であって触媒装置90が活性する温度の最低温度であり、予め設定されている。
ステップS3では、排気開閉弁59を開弁(全開に)する(既に開弁しているときは、開弁が維持される)。
ステップS3では、排気開閉弁59を開弁(全開に)する(既に開弁しているときは、開弁を維持する)。
このように、本実施形態では、触媒装置90の温度が活性温度未満であって触媒装置90が未活性状態のときは、排気開閉弁59が開弁されて触媒用バイパス通路58が開放される。なお、本実施形態では、このとき、触媒装置90に、より高温の排気を導入するべく、VGT開度は全閉とされて、触媒用バイパス通路58への排気の流入が促進されるとともに、各タービン64,74を通過する排気のこれらタービン64,74でのエネルギ消費が抑制される。
一方、ステップS2の判定がYESであって、触媒温度が活性温度以上の場合は、ステップS10に進む。
ステップS10では、排気開閉弁59を閉弁(全閉に)する(既に閉弁しているときは、閉弁が維持される)。
このように、本実施形態では、触媒装置90の温度が活性温度以上の場合は、排気開閉弁59が閉弁されて、エンジン本体1からの排気は全量、発電用タービン74および過給用タービン64に供給される。
ステップS10の次は、ステップS11に進む。ステップS11では、要求トルク(車輪4,4に伝達されるトルクの要求値)が予め設定された基準トルクT1以上か否かが判定される。すなわち、運転領域が図7に示した高トルク領域A1(要求トルクが基準トルクT1以上の領域)であるか低トルク領域A2(要求トルクが基準トルクT1未満の領域)であるかが判定される。本実施形態では、基準トルクT1は、VGT開度を最大開度(最も開き側)とした状態で得られるエンジントルクの最大値に設定されている。
ステップS11の判定がNOであって低トルク領域A2の場合は、ステップS12に進む。ステップS12では、駆動用モータ5の駆動を停止する(既に駆動停止しているときは、駆動停止が維持される)。また、ステップS12の後に進むステップS13において、ジェネレータ72での発電量を基本要求発電量にする。
ステップS13の後は、ステップS14に進み、VGT開度を最大開度(最も開き側の開度)に制御して、処理を終了する(ステップS1に戻る)。
このように、低トルク領域A2では、駆動用モータ5の駆動は停止されて、エンジン本体1のみで車両が駆動される。そして、ジェネレータ72の発電量は、駆動用モータ以外の機器から要求される発電量である基本要求発電量とされる。
一方、ステップS11の判定がYESであって、要求トルクが基準トルク以上であり高トルク領域A1である場合は、ステップS21に進む。
ステップS21では、エンジン回転数が予め設定された第1基準回転数N1未満か否か、すなわち、現在の運転領域が図7に示す低速高負荷領域A1_aであって要求トルクが基準トルクT1以上かつエンジン回転数が第1基準回転数N1未満の領域A1_aにあるか否かが判定される。
ステップS21の判定がYESであって低速高負荷領域A1_aである場合は、ステップS22に進む。ステップS22では、駆動用モータ5を駆動する(既に駆動されているときは駆動を維持する)。また、ステップS22の後に進むステップS23において、ジェネレータ72による発電量を、基本要求発電量よりも高い値に設定されたアシスト用発電量に制御する。
本実施形態では、第1基準回転数N1以下ではエンジン回転数が高くなるほど駆動用モータ5の駆動力の最大値は大きくされる。
ステップS23の後は、ステップS24に進み、VGT開度を最小開度よりも大きい開度(開き側の開度)に設定して、処理を終了する(ステップS1に戻る)。ここで、本実施形態では、ステップS24においてVGT開度を最大開度とする。
図6は、高トルク領域A1におけるVGT開度の設定値を示した図である。この図6に示すように、また、前記のように、本実施形態では、エンジン回転数が第1基準回転数N1未満では、VGT開度は、最大開度とされる。
一方、ステップS21の判定がNOであってエンジン回転数が基準回転数N1以上の場合はステップS31に進む。ステップS31では、エンジン回転数が第2基準回転数N2未満であってエンジン本体1から排出される排気の流量が基準流量未満か否か、すなわち、現在の運転領域が図7に示す中速高負荷領域A1_bであって要求トルクが基準トルクT1以上かつエンジン回転数が第1基準回転数N1以上第2基準回転数N2未満の領域A1_bにあるか否かが判定される。
この判定がYESであって、中速高負荷領域A1_bでの運転中である場合は、ステップS32に進む。ステップS32では、駆動用モータ5を駆動する(既に駆動されているときは駆動を維持する)。また、ステップS32の後に進むステップS33において、ジェネレータ72による発電量を、基本要求発電量よりも高いアシスト用発電量に制御する。本実施形態では、中速高負荷領域A1_bでは、低速高負荷領域A1_aと異なり、エンジン回転数が高くなるほど駆動用モータ5の駆動力の最大値は小さくされる。
ステップS33の後は、ステップS34に進み、VGT開度を最小開度よりも大きい第1開度(開き側の開度)に設定して、処理を終了する(ステップS1に戻る)。中速高負荷領域A1_bのVGT開度である第1開度は、図6に示すように、エンジン回転数が高いほど小さい値(閉じ側の値)とされる。図6に示した例では、エンジン回転数が第1基準回転数N1から第2基準回転数N2に向かって高くなるに従って、VGT開度は全開から徐々に小さくされ、第2基準回転数N2付近でほぼ最小開度となる。
一方、ステップS31での判定がNOであって、エンジン回転数が第2基準回転数N2以上である場合、すなわち、現在の運転領域が図7に示す高速高負荷領域A1_cであって要求トルクが基準トルクT1以上かつエンジン回転数が第2基準回転数N1以上の領域A1_cである場合は、ステップS42に進む。
ステップS42では、駆動用モータ5の駆動を停止する(既に停止されているときは駆動停止を維持する)。また、ステップS42の後に進むステップS43において、ジェネレータ72による発電量を基本要求発電量に制御する。
ステップS43の後はステップS44に進み、VGT開度を第2開度として、処理を終了する(ステップS1に戻る)。高速高負荷領域A1_cのVGT開度である第2開度は、図6に示すように、エンジン回転数が高いほど大きい値とされる。なお、エンジン回転数が第2基準回転数である場合には、第2開度は、最小開度付近とされる。
このように、本実施形態では、要求トルクが基準トルク未満の低トルク領域A2では、駆動用モータ5を停止してエンジン本体1でのみ車両を駆動する。また、この領域では、VGT開度を最大開度とする。
そして、要求トルクが基準トルク以上であってエンジン回転数が第2基準回転数N2未満の場合、すなわち、低速高負荷領域A1_aまたは中速高負荷領域A1_bである場合には、ジェネレータ72による発電量を基本要求発電量よりも大きくしつつ駆動用モータ5を駆動するとともに駆動用モータ5によりエンジンをアシストさせる。
ただし、低速高負荷領域A1_aでは、VGT開度を最大開度にする一方、中速高負荷領域A1_bでは、VGT開度を最大開度よりも小さい(閉じ側の)開度とする。これに伴い、図7に示すように、低速高負荷領域A1_aでは、基準トルクT1以上のトルクは、駆動用モータ5の駆動力で賄われる一方、中速高負荷領域A1_bでは、基準トルクT1以上のトルクが、駆動用モータ5の駆動力と、エンジントルクとによって賄われる。
本実施形態では、前記のように、第1基準回転数N1以下となる低速高負荷領域A1_aにおいてエンジン回転数が高くなるほど駆動用モータ5の駆動力の最大値が大きくされ、中速高負荷領域A1_bにおいてエンジン回転数が高くなるほど駆動用モータ5の駆動力の最大値が小さくされる。従って、全負荷でのモータアシストトルクT_Mは、図7の鎖線で示すように、第1基準回転数N1まではエンジン回転数が高いほど大きくなり、第1基準回転数N1を超えるとエンジン回転数が高いほど小さくなる。そして、駆動用モータ5とエンジンとによって車輪4,4に供給される最大駆動力は、図7の実線Tmaxのようになる。
(3)作用等
以上のように、本実施形態では、低速高負荷領域A1_aと中速高負荷領域A1_bとを含む領域において、すなわち、要求トルクすなわち車輪に付与するトルクの要求値(要求トルク)が高く、かつ、エンジン回転数が第2基準回転数N2未満であって排気の流量が第2基準回転数N2に対応する基準流量未満の領域において、駆動用モータ5を駆動してこの駆動用モータ5の駆動力を車輪に付与している。そのため、このように排気の流量が小さくエンジンのみによっては車両の駆動力を高め難い領域においても、車両の駆動力を高めることができる。
具体的には、ターボ過給機によって過給圧を高めて、これによってエンジントルクひいては車両の駆動力を高めようとしても排気の流量が小さい場合にはタービンに十分なエネルギを供給することができず過給圧を十分に高めることができない。また、これに対して、ターボ過給機のタービンをVGTとして、排気の流量が小さい運転領域においてVGT開度を小さく(閉じ側に)することが考えられるが、VGTによって得られるエンジントルクには限界がある。すなわち、VGT開度を小さくすればタービンに流入する排気のエネルギを高めることができる。しかしながら、排気の流量が小さい運転領域では、タービンに流入する排気のエネルギを確保するためには、VGTによってタービン本体に流入する排気の流路面積を非常に小さく絞る必要がある。そして、このように前記流路面積を過剰に小さくすると、今度は、タービンの上流側の圧力、すなわち、エンジン本体の背圧が高くなってエンジン本体の掃気性能が悪化する。従って、VGTを用いても、排気の流量が小さい運転領域では、その向上効果に限界がある。なお、VGTに限らず、排気の流路面積を変更することでタービンに流入する排気のエネルギを変更するものでも同様の問題が生じる。
これに対して、本実施形態では、前記のように、高トルク領域A1において排気の流量が小さい領域である低速高負荷領域A1_aおよび中速高負荷領域A1_bでは、駆動用モータ5によって車両の駆動力を高めているため、この駆動力をより確実に高めることができる。
しかも、本実施形態では、この駆動用モータ5の駆動時に、ジェネレータ72に発電を行わせている。そのため、前記のように、バッテリ82に対する入力電力と出力電力との一部が相殺されてバッテリ82の最終的な入力電力あるいは出力電力を小さく抑えることができ、高い効率(送電効率)で駆動用モータ5を駆動することが可能になる。
特に、本実施形態では、発電用タービン74が過給用タービン62よりも上流側に設けられているため、少ない排気流量でもより確実に発電用タービン64に発電を行わせることができる。また、駆動用モータ5の駆動時において、VGT開度を最小開度よりも大きく(開き側)にして過給用タービン64を駆動するための排気エネルギを小さく(発電用タービン74から流下した排気によって得ることが可能な最大エネルギよりも小さく)して、過給用タービン64の駆動力が小さくなるように構成されている。そのため、過給用タービン64の上流側の圧力ひいては発電用タービン74の下流側の圧力を低く抑えることができ、発電用タービン74の前後の圧力差(上流側と下流側の圧力差)を高めて発電用タービン74による発電量を多くすることができる。従って、駆動用モータ5の駆動時において、発電用タービン74での発電量を確保することができ、送電効率をより一層高めることができるとともに、駆動用モータ5を駆動するための電力をより確実に確保することができる。
ここで、前記のように、排気の流量が小さい場合は過給用タービン64による過給力の向上効果には限界があるが、排気の流量が大きい場合は過給用タービン64によって適切に過給圧およびエンジントルクを高めることができる。
これに対して、本実施形態では、高速高負荷領域A1_c、すなわち、要求トルクすなわち車輪に付与するトルクの要求値(要求トルク)が高く、かつ、エンジン回転数が第2基準回転数N2以上であって排気の流量が基準流量以上の領域では、駆動用モータ5の駆動を停止している。そのため、過給用タービン64によって過給圧を高めて車両の駆動力を高く確保しつつ、駆動用モータ5の駆動に伴うバッテリ82の蓄電量の低下や駆動用モータ5等の使用頻度を小さく抑えることができる。
また、本実施形態では、排気管50に、過給用タービン64および発電用タービン74をバイパスする触媒用バイパス通路58が設けられて、これらをバイパスした排気が触媒装置90に流入できるようになっている。そして、触媒装置90が未活性状態のときには、この触媒用バイパス通路58が開放されて、エンジン本体1から排出された排気が各タービン64,74を通過することなく触媒装置90に流入するようになっている。そのため、触媒装置90の未活性時において、エンジン本体1から排出された排気のエネルギを過給用タービン64および発電用タービン74で消費することなく触媒装置90に流入させることができる。すなわち、排気をより高温の状態で触媒装置90に流入させることができる。そのため、触媒の活性化を促進することができる。
(4)変形例
前記実施形態では、過給用タービン64としてVGTを用い、ノズルベーンの開度を変更することでタービン本体に流入する排気が通過する通路の流路面積を変更した場合について説明したが、この流路面積を変更するための具体的構成はこれに限らない。例えば、過給用タービンとして、VGTに代えて、タービン本体に排気を導入する通路が2つに分岐されたツインスクロールタービンを用い、一方の通路を開閉することで、前記流路面積を変更してもよい。この場合には、例えば、低速高負荷領域A1_aおよび中速高負荷領域A1_bにおいて、一方の通路を閉鎖し、領域A2において両方の通路を開放する。ただし、VGTを用いれば、各ノズルベーンの角度を変更することで過給用タービンのタービン本体に流入する排気の流速を容易に変更することができる。
また、VGT等に代えて、過給用タービン74に流入する排気の流量を変更するよう構成し、低速高負荷領域A1_aおよび中速高負荷領域A1_bにおいてこの流量を最大流量よりも小さくするように制御してもよい。例えば、図8に示すように、過給用タービン64と発電用タービン74との連結通路に分岐通路150を接続するとともにこの分岐通路150を開閉する排気開閉弁151を設ける。そして、低速高負荷領域A1_aでは、この排気開閉弁151によって分岐通路150を開放して発電用タービン74を流下した排気の一部のみを過給用タービン64に流入させて、過給用タービン64に流入する排気のエネルギを得られる最大量よりも小さくする。一方、中速高負荷領域A1_bでは、排気開閉弁151によって分岐通路150を全開よりも小さい開度とする。また、高速高負荷領域A1_cや低トルク領域A2では、排気開閉弁151によって分岐通路150を閉弁あるいは全開よりも小さい開度として、発電用タービン74を流下した排気を全量、過給用タービン64に流入させて、過給用タービン64に流入する排気のエネルギを得られる最大量とする。ただし、VGTを用いれば、簡単な構成で、過給用タービンに流入する排気のエネルギを容易に変更することができる。
また、前記実施形態では、エンジン本体1が4気筒のガソリンエンジンの場合について説明したが、エンジン本体1の種類はこれに限らない。例えば、ディーゼルエンジンや、その他の気筒数を有するエンジンであってもよい。
1 エンジン本体
58 触媒用バイパス通路(触媒用通路)
59 排気開閉弁
62 コンプレッサ
64 過給用タービン
72 ジェネレータ(発電機)
74 発電用タービン
75 ジェネレータ制御装置
90 触媒装置
130 排気通路
500 ECU(制御手段)

Claims (5)

  1. 車輪の駆動源としてのエンジン本体および駆動用モータを備えたハイブリッド自動車の駆動装置であって、
    前記エンジン本体にそれぞれ接続される吸気通路および排気通路と、
    前記排気通路に設けられて、前記吸気通路に設けられるコンプレッサを駆動する過給用タービンと、
    前記排気通路に設けられて排気のエネルギを受けて回転する発電用タービンと、
    前記発電用タービンにより回転駆動されて発電して、当該電気を前記駆動用モータに供給可能な発電機と、
    前記過給用タービンに流入する排気の流路面積を変更することで当該排気の流速を変更する排気エネルギ変更手段と、
    前記発電機と前記排気エネルギ変更手段とを含む各部を制御する制御手段とを備え、
    前記発電用タービンは、前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも上流側に配置されており、
    前記制御手段は、車輪に伝達されるトルクの要求値である要求トルクが基準トルク以上となる高トルク領域において、エンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合は、前記発電機に発電を行わせつつ前記駆動用モータを駆動するとともに、前記排気エネルギ変更手段によって前記流路面積を最小面積よりも大きくすることを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド自動車の駆動装置において、
    前記制御手段は、前記高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が前記基準流量以上の場合は、前記駆動用モータの駆動を停止することを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載のハイブリッド自動車の駆動装置において、
    前記排気エネルギ変更手段は、前記過給用タービンの周囲に角度変更可能に設けられた複数のノズルベーンを備え、
    前記制御手段は、前記高トルク領域においてエンジン本体からの排気の流量が前記基準流量未満の場合は、前記ノズルベーンの角度変更によって前記流路面積を最小面積よりも大きくすることを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド自動車の駆動装置において、
    前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも下流側の部分に設けられる触媒装置と、
    前記排気通路のうち前記過給用タービンと前記触媒装置との中間部分と前記発電用タービンよりも上流側の部分とを接続する触媒用通路と、
    前記触媒用通路を開閉する排気開閉弁とを備え、
    前記制御手段は、前記触媒装置が活性状態にある場合は前記排気開閉弁により前記触媒用通路を閉鎖し、前記触媒装置が未活性状態にある場合に前記排気開閉弁により前記触媒用通路を開放することを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置。
  5. 車輪の駆動源としてのエンジン本体および駆動用モータを備えたハイブリッド自動車の駆動装置であって、
    前記エンジン本体にそれぞれ接続される吸気通路および排気通路と、
    前記排気通路に設けられて、前記吸気通路に設けられるコンプレッサを駆動する過給用タービンと、
    前記排気通路に設けられて排気のエネルギを受けて回転する発電用タービンと、
    前記発電用タービンにより回転駆動されて発電して、当該電気を前記駆動用モータに供給可能な発電機と、
    前記過給用タービンに流入する排気の流量を変更可能な排気エネルギ変更手段と、
    前記発電機と前記排気エネルギ変更手段とを含む各部を制御する制御手段とを備え、
    前記発電用タービンは、前記排気通路のうち前記過給用タービンよりも上流側に配置されており、
    前記制御手段は、車輪に伝達されるトルクの要求値である要求トルクが基準トルク以上となる高トルク領域において、エンジン本体からの排気の流量が基準流量未満の場合は、前記発電機に発電を行わせつつ前記駆動用モータを駆動するとともに、前記過給用タービンに流入する排気の流量をその最大量よりも小さくすることを特徴とするハイブリッド自動車の駆動装置。
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