JP2017143499A - 弾性波デバイス - Google Patents

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Kazue Hatayama
和重 畑山
泰文 兼田
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泰文 兼田
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Abstract

【課題】、小型化が可能な弾性波デバイスを提供すること。【解決手段】本発明は、基板10と、前記基板10上に設けられた弾性波共振器20、22と、前記弾性波共振器20、22に電気的に接続し、少なくとも一部が前記弾性波共振器20、22の直上に空隙を介し設けられ、バンプ28が形成されるパッド24と、前記パッド24を前記弾性波共振器20、22の外において前記基板10に支持する支持体25と、を具備する弾性波デバイスである。【選択図】図2

Description

本発明は、弾性波デバイスに関し、例えば弾性波共振器とパッドを備える弾性波デバイスに関する。
弾性波デバイスは、移動体通信用のフィルタ等に用いられている。基板上に形成された弾性波共振器を外部に電気的に接続するため、基板上にパッドを形成する。パッド上にバンブを形成する。バンプを実装基板と接合することにより、基板を実装基板にフリップチップ実装することが知られている(特許文献1、2)。半導体素子上に空隙を介しパッドを設けることが知られている(特許文献3−5)。
特開2010−74418号公報 特開2013−153289号公報 特開2012−80016号公報 特開2001−285025号公報 特開2004−112277号公報
弾性波共振器およびパッドを基板上に設けると、チップサイズが大きくなる。本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、小型化が可能な弾性波デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた弾性波共振器と、前記弾性波共振器に電気的に接続し、少なくとも一部が前記弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられ、バンプが形成されるパッドと、前記パッドを前記弾性波共振器の外において前記基板に支持する支持体と、を具備する弾性波デバイスである。
上記構成において、前記弾性波共振器は複数設けられ、前記支持体は前記複数の弾性共振器の間において前記パッドを前記基板に支持する構成とすることができる。
上記構成において、前記パッドおよび前記支持体は各々複数設けられ、前記複数のパッドは、それぞれ前記複数の弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられ、前記複数の支持体は、前記複数の弾性波共振器の間において対応する前記複数のパッドを前記基板に支持し、前記複数のパッドは前記基板上で分離している構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、各々第1IDTと第1IDTを挟む第2IDTおよび第3IDTとを有する第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタを含み、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第2IDTは、互いに前記基板上に設けられた第1配線を介し電気的に接続され、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第3IDTは、互いに前記基板上に設けられた第2配線を介し電気的に接続され、前記パッドは、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第1IDTの少なくとも一方の直上に空隙を介し設けられ、前記支持体は、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタの間、かつ前記第1配線および前記第2配線の間において、前記パッドを前記基板に支持する構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、各々第1IDTと第1IDTを挟む第2IDTおよび第3IDTとを有する第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタを含み、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第2IDTは、互いに前記基板上に設けられた第1配線を介し電気的に接続され、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第3IDTは、互いに前記基板上に設けられた第2配線を介し電気的に接続され、一対の前記パッドは、前記第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタにおける前記第1IDTの直上に空隙を介しそれぞれ設けられ、一対の前記支持体は、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタの間、かつ前記第1配線および前記第2配線の間において、前記一対のパッドをそれぞれ前記基板に支持し、前記一対のパッドは、前記基板上において電気的に分離している構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、入力端子と出力端子との間に直列に接続された1または複数の直列共振器と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続された1または複数の並列共振器と、の少なくとも1つを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記パッドのうちバンプが設けられる領域の少なくとも一部は前記弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記基板を搭載し、前記パッドがバンプを介し接合される実装基板を具備する構成とすることができる。
本発明によれば、小型化が可能な弾性波デバイスを提供することができる。
図1(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスの平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。 図2(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスの平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。 図3は、DMSの平面図である。 図4は、比較例2に係る弾性波デバイスの平面図である。 図5(a)は、実施例2に係る弾性波デバイスの平面図、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。 図6は、実施例2の変形例1に係る弾性波デバイスの平面図である。 図7は、比較例3に係る弾性波デバイスの平面図である。 図8は、実施例3に係る弾性波デバイスの平面図である。 図9(a)から図9(c)は、実施例4に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その1)である。 図10(a)および図10(b)は、実施例4に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その2)である。 図11(a)および図11(b)は、実施例4に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その3)である。 図12は、実施例5に係る弾性波デバイスの断面図である。 図13は、実施例6に係るデプレクサを示す回路図である。 図14(a)および図14(b)は、実施例6におけるチップの平面図、図14(c)は実装基板の平面図である。
以下図面を参照に、比較例および実施例について説明する。
比較例1および実施例1は、弾性表面波共振器を用いた多重モード型フィルタの例である。図1(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスの平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(a)および図1(b)に示すように、圧電基板である基板10上に弾性波共振器R1およびDMS(Double Mode SAW(Surface Acoustic Wave))1およびDMS2が設けられている。主な弾性波の伝搬方向をX方向、基板の上面でX方向に直交する方向をY方向、基板の上面の法線方向をZ方向とする。X方向、Y方向およびZ方向は、基板の結晶方位とは関係ない。
弾性波共振器R1はIDT(Interdigital Transducer)20および反射器22を備える。DMS1およびDMS2は各々3つのIDT20と反射器22を備える。弾性波共振器R1、DMS1およびDMS2は、Y方向に配列し、弾性波共振器R1、DMS1およびDMS2内のIDT20および反射器22はX方向に配列している。弾性波共振器R1、DMS1およびDMS2にはパッド24aが電気的に接続されている。弾性波共振器R1、DMS1およびDMS2間は配線26により電気的に接続されている。パッド24aは、高周波信号が入力する入力パッドI、高周波信号が出力する出力パッドOおよびグランド電位が供給されるグランドパッドGを含む。パッド24a上にバンプ28が設けられている。
比較例1においては、基板10上にパッド24aが設けられているため、チップサイズが大きくなる。また、パッド24aが基板10に接する面積が大きいため寄生容量C0が大きくなる。さらに、DMS1とDMS2との間にパッド24が設けられているため、DMS1とDMS2との距離が大きい。これにより、DMS1とDMS2とを接続する配線26aおよび26cが長くなり、損失が大きくなる。以下、このような問題を解決する実施例について説明する。
図2(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスの平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。図2(a)おいて、支持体25は、パッド24を透過して図示している。以下の図も同様である。図2(a)および図2(b)に示すように、パッド24は、IDT20または反射器22上に空隙29を介し設けられている。パッド24の一辺の少なくとも一部は支持体25により基板10に支持されている。パッド24が支持体25により片方が支持された片持ち構造である。
図3は、DMSの平面図である。図3に示すように、DMS1およびDMS2は、3つのIDT20aから20cおよび反射器22を有する。IDT20aから20cおよび反射器22は、X方向(弾性波の伝搬方向)に配列されている。IDT20aおよび20cは、中心のIDT20bを挟むように設けられている。反射器22は、IDT20aおよび20cの外側に設けられている。IDT20aから20cは、対向する一対の櫛型電極21cを有する。櫛型電極21cは複数の電極指21aと電極指21aを接続するバスバー21bを有する。一方の櫛型電極21cの電極指21aおよび他方の櫛型電極21cの電極指21aとはほぼ互い違いに並列している。
IDT20および反射器22は、基板10上に設けられた金属膜12により形成される。基板10は、例えばタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板(例えば回転YカットX伝播基板)等の圧電基板である。金属膜12は、例えばアルミニウム膜または銅膜である。パッド24、支持体25および配線26は、銅膜または金膜等の金属膜である。バンプ28は、例えばハンダバンプ、金バンプまたは銅バンプである。
入力パッドIは、弾性波共振器R1のIDT20の一端に接続されている。弾性波共振器R1のIDT20の他端は、配線26を介しDMS1のIDT20bの一端に接続されている。DMS1のIDT20bの他端は、グランドパッドGに接続されている。DMS1のIDT20aおよび20cの一端は、グランドパッドGに接続されている。DMS1のIDT20aおよび20cの他端は、Y方向に延伸する配線26aおよび26cを介しそれぞれDMS2のIDT20aおよび20cの一端に接続されている。DMS2の両側のIDT20aおよび20cの他端は、グランドパッドGに接続されている。DMS2のIDT20bの一端は、グランドパッドGに接続されている。DMS2のIDT20bの他端は、出力パッドOに接続されている。DMS1およびDMS2の反射器22は、上側および下側の2箇所で、グランドパッドGに接続されている。
実施例1によれば、IDT22等の弾性波共振器に電気的に接続されているパッド24は、その少なくとも一部がIDT22等の弾性波共振器の直上に空隙35を介し設けられている。支持体25は、パッド24をIDT22等の弾性波共振器の外において基板10に支持する。これにより、図1(a)と図2(a)を比較すると、実施例1は比較例1に比べチップサイズを小さくできる。また、パッド24が基板10に接する面積が小さくなるため、寄生容量C0を削減できる。さらに、DMS1とDMS2とを接続する配線26を短くできるため、配線抵抗に起因した損失を抑制できる。さらに、パッド24が片持ち構造のためバンプ28等の応力を緩和できる。また、バンプ28を大きくしてもチップサイズが大きくならない。バンプ28を大きくすることで、実装基板との接合強度を大きくできる。支持体25は、基板10に接して設けられてもよいが、絶縁膜等を介しバンプ28を基板10に支持してもよい。
IDT20等の弾性波共振器は複数設けられ、支持体25bおよび25cは複数のIDT20間(例えばDMS1およびDMS2の間)において、パッド24bおよび24cを基板10に支持する。これにより、複数のIDT20等の距離を小さくできる。よって、チップサイズの抑制およびIDT20間を接続する高周波信号が伝搬する配線26aおよび26cに起因した損失を抑制できる。
弾性波デバイスによっては、グランド性能の強化の観点から、弾性波共振器の間において弾性波共振器をグランドに接続することが好ましい場合がある。このような場合に、比較例1のように、DMS1およびDMS2の間にパッド24aを設けると、チップサイズが大きくなり、DMS1およびDMS2を接続する配線26aおよび26cが長くなる。実施例1では、DMS1およびDMS2の間のパッド24bおよび24cは、それぞれDMS1およびDMS2の直上に空隙35を介し設けられている。複数の支持体25bおよび25cは、DMS1およびDMS2間において対応するパッド24bおよび24cを基板10に支持する。これにより、DMS1とDMS2との間を短くできる。よって、チップサイズおよび配線抵抗に起因した損失を抑制できる。
さらに、DMS1(第1多重モードフィルタ)およびDMS2(第2多重モードフィルタ)のIDT20a(第2IDT)は、互いに基板10上に設けられた配線26a(第1配線)を介し電気的に接続されている。DMS1およびDMS2のIDT20c(第3IDT)は、互いに基板10上に設けられた配線26c(第2配線)を介し電気的に接続されている。一対のパッド24bおよび24cは、DMS1およびDMS2のIDT20b(第1IDT)の直上に空隙35を介し設けられている。パッド24bおよび24cは基板10上で分離している。パッド24bおよび24cが分離しているのは、多重モードフィルタの特性改善のためである。このような多重モード型フィルタにおいて、一対の支持体25bおよび25cは、DMS1およびDMS2の間、かつ配線26aおよび26cの間において、パッド24bおよび24cを基板10に支持する。これにより、DMS1とDMS2とを接続する配線26aおよび26cを短くでき、配線26aおよび26cの配線抵抗に起因した損失を抑制できる。
さらに、パッド24のうちバンプ28が設けられる領域の少なくとも一部は弾性波共振器の直上に空隙35を介し設けられていることが好ましい。これにより、チップサイズを抑制できる。
図4は、比較例2に係る弾性波デバイスの平面図である。図5(a)は、実施例2に係る弾性波デバイスの平面図、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。図4および図5(a)に示すように、比較例2および実施例2では、DMS1の中央のIDT20bのグランドパッドGはDMS1とDMS2との間に設けられている。図5(a)および図5(b)に示すように、DMS2の中央のIDT20bのグランドは、基板10上に形成された配線26、27および26を順に介しグランドパッドGに接続されている。配線27は、DMS1およびDMS2を接続する配線26cと空隙を介し交差している。DMS1およびDMS2の反射器22は一箇所でグランドパッドGに接続されている。その他の構成は、比較例1および実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例2においても比較例2に比べ、チップサイズを小さくできる。また、寄生容量および損失を抑制できる。実施例1および実施例2のように、パッド24を弾性波共振器の直上に空隙を介し設ける箇所は任意に設定できる。また、DMS1およびDMS2のIDT20bのうち、パッド24を設けるのは、DMS1およびDMS2の少なくとも一方であればよい。
DMS1およびDMS2の直上に空隙を介し設けられるパッド24dは、支持体25dにより基板10に支持されている。支持体25dは平面視において弾性波の伝搬方向と交差する方向(例えば直交する方向)に長辺を有する長方形状である。回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板および回転YカットX伝搬ニオブ酸リチウム基板では、結晶方位がX方向の線熱膨張係数が最も大きい。例えば42°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板では、図5(a)におけるX方向の線熱膨張係数は16ppmであり、Y方向の線熱膨張係数は11ppmである。このため、支持体25の長辺をY方向とすると、支持体25に大きい熱応力が加わる。よって、支持体25の平面視における長辺はX方向に交差することが好ましい。
図6は、実施例2の変形例1に係る弾性波デバイスの平面図である。図6に示すように、DMS1およびDMS2の反射器22に接続するパッド24dは、2辺において支持体25dにより基板10に支持されている。実施例2のように、パッド24は1辺において支持体25により基板に支持されていてもよいし、実施例2の変形例1のパッド24dように2辺において支持体25dにより基板10に支持されていてもよい。パッド24の少なくとも1辺には支持体25が形成されていないことが好ましい。
実施例1、2およびその変形例では、多重モードフィルタとして、3つのIDTを有するDMSを例に説明したが、多重モードフィルタはIDTを少なくとも3個有すればよい。IDT20aとIDT20bとの間、および/またはIDT20bとIDT20cとの間に別のIDTが設けられていてもよい。また、IDT20aと反射器22との間、および/またはIDT20cと反射器22との間に別のIDTが設けられていてもよい。
比較例3および実施例3は、ラダー型フィルタの例である。図7は、比較例3に係る弾性波デバイスの平面図である。図8は、実施例3に係る弾性波デバイスの平面図である。図7および図8に示すように、基板10上に直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3が形成されている。直列共振器S1からS4は、入力パッドI(入力端子)と出力パッド(出力端子)Oの間に直列に接続されている。並列共振器P1からP3は、入力パッドIと出力パッドOとの間に並列に接続されている。並列共振器P1からP3のグランド側はグランドパッドGに接続されている。共振器間は配線26を介し電気的接続されている。その他の構成は実施例1および2と同じであり説明を省略する。
実施例3においては、パッド24は直列共振器S1、S4、およびP1からP3の少なくとも1つの直上に空隙を介し設けられている。実施例2においても比較例2に比べ、チップサイズを小さくできる。また、寄生容量および損失を抑制できる。1または複数の直列共振器の個数および1または複数の並列共振器の個数は任意に設定できる。
実施例4は、実施例1から3に係る弾性波デバイスの製造方法の例である。図9(a)から図11(b)は、実施例4に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図9(a)から図10(b)は、チップの製造方法を示す図であり、図11(a)および図11(b)は、チップを実装した弾性波デバイスの製造方法示す図である。図9(a)から図11(a)おいては、実施例1の図2(a)のA−A断面を例に説明する。
図9(a)に示すように、基板10上に金属膜12を形成する。基板10は、例えばタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板等の圧電基板である。金属膜12は、例えばアルミニウム膜または銅膜である。金属膜12は、例えばスパッタリング法およびエッチング法を用い形成する。金属膜12により、IDT20および反射器22が形成される。金属膜12の膜厚は例えば150nmから400nmである。
図9(b)に示すように、支柱体25および配線26を形成する領域に開口51が形成されるように、基板10上にマスク層50を形成する。マスク層50は、後のベークに耐えることができる程度の耐熱性を有し、例えば膜厚が1μm以上のフォトレジスト膜である。マスク層50は、例えばフォトリソグラフィ法を用い形成する。マスク層50を覆うように、基板10上にシード層13を全面に形成する。シード層13は、例えば基板10側から膜厚が0.1μmのチタン膜および膜厚が0.3μmの銅膜である。シード層13は、例えばスパッタリング法または蒸着法を用い形成する。シード層13の基板10側の膜は、金属膜12との密着性を向上させる密着膜およびバリア層である。金属膜12がアルミニウム膜のとき、密着膜は例えばチタン膜である。シード層13の上側の膜はめっきのシードとして機能し、めっき層と同じ材料であることが好ましい。
図9(c)に示すように、パッド24、支柱体25および配線26を形成する領域に開口53が形成されるように、シード層13上にマスク層52を形成する。マスク層52は、シード層13の段差を被覆し、かつ配線26の膜厚以上の膜厚とする。マスク層52は、例えば膜厚が5μmから20μmのフォトレジスト膜である。マスク層52は、例えばフォトリソグラフィ法を用い形成する。シード層13を介し電流を供給することで電解めっき法を用い開口53にめっき層14を形成する。めっき層14は、例えば銅膜等の金属膜である。めっき層14の材料は、めっき可能であり、電気抵抗が低くかつ磁性を有さないことが好ましい。配線抵抗の低減およびパッド24の強度を確保するため、めっき層14の膜厚は3μm以上が好ましい。例えば、バンプ28としてスタッドバンプを用いる場合、めっき層14の最上層を膜厚が0.2μm以上の金膜とし、金膜と銅膜との間に、膜厚が0.2μmのパラジウム膜またはチタン膜をバリア層として設けることができる。
図10(a)に示すように、バンプ28をめっき法を用い形成する場合、バンプ28を形成する領域に開口55が形成されるように、マスク層52およびめっき層14上にマスク層54を形成する。マスク層54の膜厚は、バンプ28の高さ以上とする。例えば、マスク層54の膜厚は20μm以上のフォトレジストである。マスク層54は、例えばフォトリソグラフィ法を用い形成する。シード層13を介し電流を供給することで電解めっき法を用い開口55に下部バンプ層16を形成する。バンプ28として金バンプ(金ピラー)、銅バンプ(銅ピラー)またははんだバンプを形成する場合、下部バンプ層16は、例えば金層、銅層またははんだ層である。バンプ28を銅ピラーとする場合、下部バンプ層16上に上部バンプ層18を電解めっき法を用い形成する。上部バンプ層18としては例えば錫層または金層を用いる。
図10(b)に示すように、シード層13が蒸着により形成されている場合、マスク層50から54を例えば有機溶剤を用い除去する。このとき、マスク層50から54の間に形成されたシード層13がリフトオフされる。シード層13のリフトオフため、有機溶剤を高圧で噴射(高圧スピプレー方式リフトオフ)してもよい。また、有機溶剤中で超音波洗浄(超音波併用浸漬方式リフトオフ)してもよい。パッド24下は支持体25以外の辺は開放されている。これにより、有機溶剤はパッド24下の少なくとも2辺からパッド24下に侵入できる。このため、パッド24下のマスク層50を除去できる。金属膜12およびめっき層14から支持体25および配線26が形成される。めっき層14からパッド24が形成される。下部バンプ層16および上部バンプ層18からバンプ28が形成される。
シード層13がスパッタリング法により形成されている場合、マスク層52および54を有機溶剤で除去する。シード層13をウェットエッチング法を用い除去する。バンプ28がスタッドバンプの場合、マスク層50は残しておく。
図11(a)に示すように、実装基板30の上面にパッド32が形成されている。実装基板30の下面にフットパッド36が形成されている。実装基板30を貫通する貫通電極34が形成されている。パッド32とフットパッド36とは貫通電極34を介し電気的に接続されている。パッド32、フットパッド36および貫通電極34は例えば銅層等の金属層により形成されている。バンプ28をパッド32に接合させる。これにより、基板10が実装基板30にフリップチップ実装される。
バンプ28としてが銅ピラー上にはんだ層が形成されている場合、フラックス転写によりフリップチップ接合を行なう。フラックス転写では、フリップチップ接合のときに基板10に印加する加重をほとんどなくすことができる。フラックス転写では、フリップチップ実装後、フラックスを除去する。パッド24の下にフラックス洗浄液が容易に侵入できるため、弾性波共振器上にフラックスが残存することを抑制できる。
バンプ28が金スタッドバンプの場合、バッド24下にマスク層50を残存させることで、弾性波共振器の表面を傷つけることなく、バンプ形成、ダイシングおよびフリップチップ実装が可能となる。フリップチップ実装後は、マスク層50を有機溶剤および酸素アッシングを用い除去する。
図11(b)に示すように、実装基板30は、複数の絶縁層30aおよび30bが積層されていてもよい。絶縁層30aおよび30bは、例えば樹脂またはセラミックス等である。絶縁層30aおよび30b間には内部配線層33が形成されていてもよい。基板10を封止部37を用い封止する。これにより、弾性波共振器は空隙35に露出する。封止部37としては、例えば半田等の金属層または樹脂等の絶縁層を用いることができる。基板10および封止部37上にリッド39を設ける。リッド39は、金属板または樹脂板である。封止部37およびリッド39の表面に保護膜38を形成する。保護膜38は、例えばニッケル等の金属層または絶縁層である。
パッド24の大きさは、バンプ28との接合を確保するため、50μm×50μm以上が好ましい。パッド24を大きくすると、パッド24と基板10との間のマスク層50の除去が難しくなるため、パッド24の大きさは200μm×200μm以下が好ましい。パッド24の大きさは例えば90μm×90μmとすることができる。パッド24の平面形状は、正方形または長方形以外にも円形または楕円形とすることができる。マスク層50を除去するため、パッド24の平面形状は、角が少ないほうが好ましく、円形または楕円径が好ましい。また、応力緩和のため、パッド24の断面形状は台形が好ましい。すなわち、パッド24の側面は傾斜していることが好ましい。基板10からパッド24の下面までの距離が小さいと寄生容量が増加する。距離が大きいと弾性波デバイスが高くなる。よって、基板10からパッド24の下面までの距離は1μmから5μm程度が好ましい。バンプ28の大きさは、パッド24の大きさ程度である。バンプ28が低いと、基板10と実装基板30との応力が緩和しない。バンプ28が高いと弾性波デバイスが高くなる。よって、バンプ28の高さは10μmから20μmが好ましい。チップ化した基板10(チップ)の大きさは、例えば1.5mm×1.0mmであり、厚さは例えば0.4mmである。
実施例4のように、弾性波デバイスは、基板10を搭載し、パッド24がバンプ28を介し接合される実装基板30を備えてもよい。
図12は、実施例5に係る弾性波デバイスの断面図である。図12に示すように、実装基板30は例えば圧電基板であり、基板30の上面に弾性波共振器31が形成されている。その他の構成は、図11(a)と同じであり説明を省略する。実施例4のように実装基板30は弾性波共振器31が形成された圧電基板でもよい。
実施例6は、デュプレクサの例である。図13は、実施例6に係るデプレクサを示す回路図である。図13に示すように、共通端子Antと送信端子Txとの間に送信フィルタ40が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxとの間に受信フィルタ42が接続されている。送信フィルタ40は、例えば実施例3のラダー型フィルタである。共通端子Antと送信端子Txとの間に直列共振器S1からS4が直列に接続されている。共通端子Antと送信端子Txとの間に並列共振器P1からP3が並列に接続されている。受信フィルタ42は、例えば実施例2の多重モード型フィルタである。共通端子Antと受信端子Rxとの間に1端子対共振器R1、DMS1およびDMS2が直列に接続されている。
図14(a)および図14(b)は、実施例6におけるチップの平面図、図14(c)は実装基板の平面図である。図14(c)において、チップ10aおよび10bを点線で示す。図14(a)および図14(b)はそれぞれ受信フィルタ42および送信フィルタ40のチップ10aおよび10bを示す図である。
図14(c)に示すように、実装基板30の上面にパッド32を囲む環状電極46が形成されている。パッド32にバンプ28が接合する。これにより、チップ10aおよび10は実装基板30もフリップチップ実装される。送信フィルタ40および受信フィルタ42と各端子との間は実装基板30内の内部配線により接続されている。環状電極46には例えば図11(b)の封止部37が接合する。実施例6のように、弾性波デバイスはデュプレクサを含んでもよい。
実施例1から6の弾性波共振器として弾性表面波共振器を例に説明したが、弾性波共振器は、弾性境界波共振器、ラブ波共振器または圧電薄膜共振器でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
20 IDT
22 反射器
24 パッド
25 支持体
26 配線
28 バンプ
29 空隙
30 実装基板

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた弾性波共振器と、
    前記弾性波共振器に電気的に接続し、少なくとも一部が前記弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられ、バンプが形成されるパッドと、
    前記パッドを前記弾性波共振器の外において前記基板に支持する支持体と、
    を具備する弾性波デバイス。
  2. 前記弾性波共振器は複数設けられ、前記支持体は前記複数の弾性共振器の間において前記パッドを前記基板に支持する請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記パッドおよび前記支持体は各々複数設けられ、
    前記複数のパッドは、それぞれ前記複数の弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられ、
    前記複数の支持体は、前記複数の弾性波共振器の間において対応する前記複数のパッドを前記基板に支持し、
    前記複数のパッドは前記基板上で分離している請求項2記載の弾性波デバイス。
  4. 前記弾性波共振器は、各々第1IDTと第1IDTを挟む第2IDTおよび第3IDTとを有する第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタを含み、
    前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第2IDTは、互いに前記基板上に設けられた第1配線を介し電気的に接続され、
    前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第3IDTは、互いに前記基板上に設けられた第2配線を介し電気的に接続され、
    前記パッドは、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第1IDTの少なくとも一方の直上に空隙を介し設けられ、
    前記支持体は、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタの間、かつ前記第1配線および前記第2配線の間において、前記パッドを前記基板に支持する請求項1記載の弾性波デバイス。
  5. 前記弾性波共振器は、各々第1IDTと第1IDTを挟む第2IDTおよび第3IDTとを有する第1多重モードフィルタおよび第2多重モードフィルタを含み、
    前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第2IDTは、互いに前記基板上に設けられた第1配線を介し電気的に接続され、
    前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第3IDTは、互いに前記基板上に設けられた第2配線を介し電気的に接続され、
    一対の前記パッドは、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタにおける前記第1IDTの直上に空隙を介しそれぞれ設けられ、
    一対の前記支持体は、前記第1多重モードフィルタおよび前記第2多重モードフィルタの間、かつ前記第1配線および前記第2配線の間において、前記一対のパッドをそれぞれ前記基板に支持し、
    前記一対のパッドは、前記基板上において電気的に分離している請求項1記載の弾性波デバイス。
  6. 前記弾性波共振器は、入力端子と出力端子との間に直列に接続された1または複数の直列共振器と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続された1または複数の並列共振器と、の少なくとも1つを含む請求項1から3のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  7. 前記パッドのうちバンプが設けられる領域の少なくとも一部は前記弾性波共振器の直上に空隙を介し設けられている請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  8. 前記基板を搭載し、前記パッドがバンプを介し接合される実装基板を具備する請求項1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
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