JP2017143216A - 基板搬送装置、電子部品実装機、生産ライン - Google Patents

基板搬送装置、電子部品実装機、生産ライン Download PDF

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Abstract

【課題】基板を除電可能であって生産性が低下しにくい基板搬送装置、電子部品実装機、生産ラインを提供することを課題とする。【解決手段】基板搬送装置5は、上流側から下流側に向かって基板Bを搬送すると共に、除電区間Lを有する搬送路50と、除電区間Lにおいて、基板Bを除電するイオナイザ51と、除電区間Lにおいて、搬送中の基板Bに対向して配置される導体板52と、除電区間Lにおいて、基板Bから離れる方向に導体板52を駆動する導体板駆動部53と、を備える。基板Bと導体板52との間の距離を電極間距離dとして、除電区間Lにおける電極間距離dは、導体板52の移動に伴って、上流側から下流側に向かって拡大するように、設定される。【選択図】図4

Description

本発明は、基板を搬送する基板搬送装置、当該基板搬送装置を備える電子部品実装機、当該基板搬送装置を備える生産ラインに関する。
特許文献1に開示されている電子部品実装装置の基板搬送ユニットの上側には、イオナイザが配置されている。搬送される基板に帯電した電荷量が多い場合、基板搬送ユニットは、イオナイザ通過時の基板の搬送速度を遅くする。このため、基板の電荷量が多い場合であっても、充分に基板を除電することができる。
特開2006−86338号公報
しかしながら、同文献の電子部品実装機によると、充分に基板を除電するために、基板の搬送速度を遅くする必要がある。このため、基板の生産性が低下する。そこで、本発明は、基板を除電可能であって生産性が低下しにくい基板搬送装置、電子部品実装機、生産ラインを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の基板搬送装置は、上流側から下流側に向かって基板を搬送すると共に、除電区間を有する搬送路と、前記除電区間において、前記基板を除電するイオナイザと、前記除電区間において、搬送中の前記基板に対向して配置される導体板と、前記除電区間において、前記基板から離れる方向に前記導体板を駆動することにより、前記基板と前記導体板との間の距離である電極間距離を拡大可能な導体板駆動部と、を備えることを特徴とする。なお、配線パターン、はんだ部、電子部品などの部材が基板に配置されている場合、「基板」は、当該部材を含む概念である。
また、上記課題を解決するため、本発明の電子部品実装機は、上記基板搬送装置を備えることを特徴とする。また、上記課題を解決するため、本発明の生産ラインは、上記基板搬送装置を備えることを特徴とする。
基板と導体板とを各々電極とみなす場合、基板と導体板との間には、コンデンサが形成される。なお、誘電体は、基板と導体板との間の介在物(例えば空気など)である。真空の誘電率をε0、誘電体の比誘電率をεγ、電極面積をS、電極間距離をdとして、当該コンデンサの静電容量Cは、以下の式(1)から導出される。
C=ε0・εγ・S/d ・・・式(1)
また、コンデンサの電荷(基板に帯電した電荷)をQとして、電極間の電位差Vは、以下の式(2)から導出される。
V=Q/C={(Q/(ε0・εγ・S)}・d ・・・式(2)
ここで、ε0、εγ、Sは、各々定数である。また、電荷Qは一定である。このため、{(Q/(ε0・εγ・S)}をまとめて定数Kとすると、式(2)から式(3)が成立する。
V=K・d ・・・式(3)
式(3)から、電極間距離dを拡大することにより、電位差V(導体板を基準とした場合の基板の見かけの電位V)を上げることができる。
一方、基板の電位が高い(詳しくは、電位の絶対値が大きい)ほど、イオナイザから供給される、逆極性のイオンが引きつけられやすい。このため、基板の電位が高いほど、除電速度が速い。一方、基板の電位が低い(詳しくは、電位の絶対値が小さい)ほど、除電が飽和しやすい。このため、基板の電位が低いほど、除電速度が遅い。
この点、本発明の基板搬送装置によると、除電区間において、導体板駆動部が、導体板を、基板から離れる方向に、動かすことができる。すなわち、除電区間において、電極間距離を拡大することができる。このため、基板の見かけの電位を上げることができる。したがって、イオナイザによる基板の除電速度を速くすることができる。このように、本発明の基板搬送装置によると、基板の除電速度を速くすることができる。
例えば、除電区間の所定の位置において、基板を停止させた状態で電極間距離を拡大することにより、基板の除電速度を速くすることができる。また、除電区間の所定の区間において、基板を搬送しながら電極間距離を拡大することにより、基板の除電速度を速くすることができる。このため、基板が除電区間の通過に要する時間、つまり基板の除電時間を、短縮することができる。したがって、基板の生産性が低下しにくい。
また、本発明の電子部品実装機によると、電子部品実装前および電子部品実装後のうち、少なくとも一方の基板を、除電することができる。また、本発明の生産ラインによると、生産ラインの所望の位置で、基板を除電することができる。
本発明の生産ラインの一実施形態である生産ラインの模式図である。 本発明の電子部品実装機の一実施形態である電子部品実装機の模式図である。 基板の除電方法における導体板の高さおよび基板の電位の時間変化の模式図である。 (a)は、図3の時刻T0における除電区間の模式図である。(b)は、図3の時刻T1における除電区間の模式図である。(c)は、図3の時刻T2〜時刻T3における除電区間の模式図である。(d)は、図3の時刻T4における除電区間の模式図である。 (a)は、その他の実施形態(その1)の基板搬送装置の除電区間の模式図である。(b)は、その他の実施形態(その2)の基板搬送装置の除電区間の模式図である。
以下、本発明の基板搬送装置、電子部品実装機、生産ラインの実施の形態について説明する。
<生産ラインの構成>
まず、本実施形態の生産ラインの構成について説明する。図1に、本実施形態の生産ラインの模式図を示す。図1に示すように、生産ライン9は、左側(搬送方向上流側)から右側(搬送方向下流側)に向かって、はんだ印刷機90と、はんだ印刷検査機91と、複数の電子部品実装機1と、リフロー炉92と、基板外観検査機93と、を備えている。
図2に、本実施形態の電子部品実装機の模式図を示す。なお、複数の電子部品実装機1の構成は同様である。図2に示すように、電子部品実装機1は、制御装置3と、装着ヘッド4と、基板搬送装置5と、を備えている。
装着ヘッド4は、ヘッド本体40と、吸着ノズル41と、を備えている。ヘッド本体40は、ロボット(図略)により、前後左右方向(水平方向)に移動可能である。吸着ノズル41は、ヘッド本体40に対して、下側に突出可能である。吸着ノズル41は、電子部品Pを、基板Bに装着可能である。なお、基板Bには、図示しない配線パターン、はんだ部、電子部品Pが配置されている。
基板搬送装置5は、搬送路50と、イオナイザ51と、導体板52と、導体板駆動部53と、複数の電位センサ54a、54bと、を備えている。搬送路50は、ベルトコンベアである。搬送路50は、モータ500により、回転駆動される。搬送路50は、左側から右側に向かって基板Bを搬送可能である。搬送路50は、除電区間Lを備えている。除電区間Lの始点L0は、基板Bに電子部品Pを装着する、装着位置E1の下流側に配置されている。除電区間Lの終点L1は、電子部品実装機1から基板Bを払い出す、搬出位置E2に配置されている。
イオナイザ51は、除電区間Lを搬送中の基板Bに帯電した電荷を、イオンにより中和可能である。つまり、基板Bを除電可能である。イオナイザ51は、複数のノズル510と、イオン発生装置511と、を備えている。イオン発生装置511は、図示しない交流電源と、放電針と、を備えている。イオン発生装置511は、放電針に交流電圧を印加してコロナ放電させることにより、イオン(プラスイオン、マイナスイオン)を発生させることができる。複数のノズル510は、除電区間Lの上側および下側に、上下二段に配置されている。複数のノズル510は、イオン発生装置511に連通している。複数のノズル510は、除電区間Lを搬送中の基板Bの上下両面(表裏両面)に、イオン(中和ガス)を吹き付ける。
導体板52は、金属製(導体製)であって、除電区間Lの下側に配置されている。導体板52は、除電区間Lを搬送中の基板Bに、下側から対向可能である。なお、上下二段の複数のノズル510のうち、下段の複数のノズル510は、導体板52に配置されている。
導体板駆動部53は、ボールねじ530と、モータ531と、を備えている。ボールねじ530のナットには、導体板52が取り付けられている。モータ531は、ボールねじ530のシャフトを軸周りに回転させる。モータ531は、シャフトを回転させることにより、ナットつまり導体板52を、下側(基板Bから離れる方向)または上側(基板Bに近づく方向)に、動かすことができる。このため、基板Bと導体板52との間の上下方向距離を変えることができる。ここで、基板Bと導体板52とを各々電極とみなす場合、基板Bと導体板52との間には、コンデンサが形成される。基板Bと導体板52との間の上下方向距離は、電極間距離dに相当する。
電位センサ54aは、除電区間Lの始点L0に配置されている。電位センサ54aは、始点L0において、基板Bの電位(導体板52を基準とした場合の基板Bの見かけの電位)を検出可能である。同様に、電位センサ54bは、除電区間Lの終点L1に配置されている。電位センサ54bは、終点L1において、基板Bの電位を検出可能である。
制御装置3は、入出力インターフェイス30と、演算部31と、記憶部32と、を備えている。入出力インターフェイス30は、複数の電位センサ54a、54b、モータ500、531、イオン発生装置511、装着ヘッド4に、電気的に接続されている。
<基板の除電方法の原理>
次に、本実施形態の生産ラインが実行する基板の除電方法の原理について説明する。後述する基板の除電方法においては、導体板52を下降させながら基板Bを除電している。図3に、基板の除電方法における導体板の高さおよび基板の電位の時間変化を模式的に示す。なお、導体板52の高さHは左側の縦軸に、基板Bの電位Vは右側の縦軸に、各々対応している。図4(a)に、図3の時刻T0における除電区間の模式図を示す。図4(b)に、図3の時刻T1における除電区間の模式図を示す。図4(c)に、図3の時刻T2〜時刻T3における除電区間の模式図を示す。図4(d)に、図3の時刻T4における除電区間の模式図を示す。
図4(a)〜図4(d)に示すように、導体板52の高さHが低下すると、電極間距離dが拡大する。このため、前出の式(3)に示すように、基板Bの電位Vが高くなる。一方、基板Bの電位Vが高くなると、イオナイザ51の除電速度が速くなる。このため、基板Bの電位Vは下降しやすくなる。
このように、導体板52を下降させながら基板Bを除電すると、下降開始直後は、基板Bに、主に、電極間距離dの拡大による電位上昇作用が働く(図3の時刻T0〜時刻T1、時刻T3〜時刻T4)。このため、基板Bの電位Vは上昇する。その後は、基板Bに、当該電位上昇作用と、除電速度の増速による電位下降作用と、が互いに相殺するように働く(図3の時刻T1〜時刻T2)。このため、基板Bの電位Vは、双方の作用の大小関係により、上昇、または下降する。あるいは、電位Vは、一定になる。下降停止後は、電位上昇作用が消えるため、基板Bに、主に、電位下降作用が働く(図3の時刻T2〜時刻T3、時刻T4〜時刻T5)。このため、基板Bの電位Vは下降する。
<基板の除電方法>
次に、本実施形態の生産ラインが実行する基板の除電方法について説明する。図1、図2に示すように、生産ライン9を搬送される基板Bの配線パターンには、はんだ印刷機90において、はんだ部が印刷される。また、はんだ部には、複数の電子部品実装機1において、段階的に電子部品Pが装着される。はんだ印刷機90においては、基板Bからマスクを剥がす際に、基板Bが帯電する場合がある。また、電子部品実装機1においては、基板Bに電子部品Pを装着する際に、基板Bが帯電する場合がある。このため、基板外観検査機93において、検査用のニードルピンが電子部品Pに接触する際、電子部品Pに意図しない電流が流れてしまう。そこで、本実施形態の生産ライン9の除電区間Lにおいては、基板Bの除電が行われる。なお、除電区間Lは、右端(搬送方向下流端)の電子部品実装機1の基板搬送装置5に設定されている。
以下に説明する基板Bの除電方法においては、前述の原理を利用して、制御装置3が、搬送中の基板Bの電位Vを制御しながら、当該基板Bの除電を自動的に行っている。図3に示すように、基板Bの除電方法は、第一下降ステップST1(時刻T0〜時刻T1)と、移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)と、第一放置ステップST3(時刻T2〜時刻T3)と、第二下降ステップST4(時刻T3〜時刻T4)と、第二放置ステップST5(時刻T4〜時刻T5)と、を有している。
[第一下降ステップST1(時刻T0〜時刻T1)]
基板Bに対する電子部品Pの装着が終わると、図2に示す制御装置3は、まず、モータ500を介して、搬送路50を動かす。図4(a)に示すように、時刻T0に、基板Bは、装着位置E1から、除電区間Lの始点L0に到着する。制御装置3は、電位センサ54aにより、基板Bの電位を検出する。なお、イオナイザ51の複数のノズル510からは、常時、イオン(中和ガス)が噴射されている。このため、基板Bが始点L0に到着すると、除電が開始される。なお、導体板52の高さHは、除電方法において最も高度が高い、高さH0である。
次に、図2に示す制御装置3は、電位センサ54aにより基板Bの電位をチェックしながら、導体板駆動部53を介して、導体板52を下降させる。なお、図4(a)、図4(b)に示すように、基板Bは、始点L0に停止したままである。
図3、図4(b)に示すように、制御装置3は、基板Bの電位Vが管理上限値V0(管理上限値V0は、予め制御装置3の記憶部32に格納されている。)に到達するまで、導体板52を下降させる。すなわち、時刻T0〜時刻T1は、短時間である。このため、基板Bには、主に前記電位上昇作用が働く。したがって、基板Bの電位Vは、管理上限値V0まで上昇する。電位Vが管理上限値V0に到達した時刻が、時刻T1である。並びに、時刻T1における導体板52の高さHが、高さH1である。
[移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)]
続いて、図2に示す制御装置3は、導体板駆動部53により導体板52を下降させながら、モータ500を介して搬送路50を動かすことにより、基板Bを、除電区間Lの始点L0から終点L1まで搬送する。基板Bが終点L1に到達した時刻が、時刻T2である。並びに、時刻T2における導体板52の高さHが、高さH2である。
除電区間Lにおいて、基板Bは、複数のノズル510間を通過する。通過の際、基板Bの上下両面には、複数のノズル510からイオン(中和ガス)が吹き付けられる。除電区間Lを通過する際の、基板Bの搬送速度は一定である。また、除電区間Lを通過する際の基板Bの搬送速度は、図2に示す搬入位置E0から装着位置E1までの基板Bの搬送速度と等速である。
図3、図4(c)に示すように、制御装置3は、基板Bの電位Vが管理上限値V0を上回らない下降速度(当該下降速度は、予め制御装置3の記憶部32に格納されている。)で、導体板52を下降させる。すなわち、時刻T0〜時刻T1と比較して、時刻T1〜時刻T2は、長時間である。このため、基板Bには、前記電位上昇作用と前記電位下降作用とが働く。基板Bの電位Vは、管理上限値V0を上回らない電位であって、管理上限値V0に近い電位に保持される。
[第一放置ステップST3(時刻T2〜時刻T3)]
それから、図2に示す制御装置3は、電位センサ54bにより基板Bの電位をチェックする。なお、導体板駆動部53、基板Bは、停止したままである。図3、図4(c)に示すように、制御装置3は、基板Bの電位Vが管理下限値V1(管理下限値V1は、予め制御装置3の記憶部32に格納されている。)に到達するまで、導体板駆動部53、基板Bを放置する。すなわち、時刻T2〜時刻T3においては、導体板52が下降しない。このため、基板Bには、主に前記電位下降作用が働く。したがって、基板Bの電位Vは、管理下限値V1まで下降する。電位Vが管理下限値V1に到達した時刻が、時刻T3である。
[第二下降ステップST4(時刻T3〜時刻T4)]
その後、図2に示す制御装置3は、電位センサ54bにより基板Bの電位をチェックしながら、導体板駆動部53を介して、導体板52を下降させる。なお、図4(c)、図4(d)に示すように、基板Bは、終点L1に停止したままである。時刻T0〜時刻T1間と同様に、基板Bには、主に前記電位上昇作用が働く。このため、基板Bの電位Vは、電位V2(電位V2は、予め制御装置3の記憶部32に格納されている。)まで上昇する。電位Vが電位V2に到達した時刻が、時刻T4である。並びに、時刻T4における導体板52の高さHが、除電方法において最も高度が低い、高さH3である。
[第二放置ステップST5(時刻T4〜時刻T5)]
最後に、図2に示す制御装置3は、電位センサ54bにより基板Bの電位をチェックする。なお、導体板駆動部53、基板Bは、停止したままである。図3、図4(d)に示すように、制御装置3は、基板Bの電位Vが管理下限値V1に到達するまで、導体板駆動部53、基板Bを放置する。時刻T2〜時刻T3間と同様に、基板Bには、主に前記電位下降作用が働く。したがって、基板Bの電位Vは、管理下限値V1まで下降する。電位Vが管理下限値V1に到達した時刻が、時刻T5である。
このようにして、基板Bの除電が完了する。その後、制御装置3は、モータ500を介して搬送路50を動かすことにより、除電後の基板Bを、図1に示すリフロー炉92に払い出す。また、制御装置3は、次に除電区間Lの始点L0に搬送される基板Bの除電に備えて、導体板52の高さHを、高さH3から高さH0に復帰させる。
<作用効果>
次に、本実施形態の基板搬送装置、電子部品実装機、生産ラインの作用効果について説明する。図4(a)〜図4(d)に示すように、本実施形態の基板搬送装置5、電子部品実装機1、生産ライン9(以下、「基板搬送装置5等」と称す)によると、除電区間Lにおいて、導体板駆動部53が、導体板52を、下側(基板Bから離れる方向)に、動かすことができる。すなわち、除電区間Lにおいて、電極間距離dを拡大することができる。したがって、図3に示すように、基板Bの見かけの電位Vを上げることができる。よって、イオナイザ51の除電速度を速くすることができる。このように、本実施形態の基板搬送装置5等によると、基板Bの除電速度を速くすることができる。このため、基板Bが除電区間Lの通過に要する時間(図3の時刻T0〜時刻T5)、つまり基板Bの除電時間を、短縮することができる。
また、除電区間Lを通過する時だけ、敢えて、基板Bの搬送速度を遅くする必要がない。したがって、除電区間Lを通過する際の基板Bの搬送速度を、図2に示す搬入位置E0から装着位置E1までの基板Bの搬送速度と、等速にすることができる。よって、生産ライン9において複数の基板Bを連続的に大量生産する場合、除電区間Lで基板Bの滞留が発生しにくい。すなわち、基板Bの生産性が低下しにくい。
また、本実施形態の基板搬送装置5等によると、導体板52の下降(下降速度、下降量)により基板Bの電位V、除電速度を調整可能である。このため、除電区間Lを通過する際に、基板Bの搬送速度を、途中で変化させる必要がない。したがって、除電区間Lを通過する際の基板Bの搬送速度を、除電区間Lの全長に亘って、等速にすることができる。よって、基板Bの生産性が低下しにくい。
また、本実施形態の基板搬送装置5等によると、導体板52の下降により基板Bの電位V、除電速度を調整可能である。このため、電荷量が異なる複数の基板Bを除電区間Lに連続して通過させる場合であっても、複数の基板Bの搬送速度を等速にすることができる。よって、基板Bの生産性が低下しにくい。
また、本実施形態の電子部品実装機1によると、電子部品実装後の基板Bを除電することができる。また、本実施形態の生産ライン9によると、生産ライン9の所望の位置で、基板Bを除電することができる。
また、本実施形態の生産ライン9によると、図1に示す右端の電子部品実装機1において、基板Bは除電済みである。このため、基板外観検査機93において、検査用のニードルピンが電子部品Pに接触しても、電子部品Pに不具合が発生しにくい。
また、図3の時刻T1、時刻T4に示すように、本実施形態の基板搬送装置5等によると、導体板駆動部53は、電位センサ54a、54bが検出した電位Vが管理上限値V0を上回らないように、導体板52を下降させ、電極間距離dを拡大する。このため、電位Vの過度の上昇による不具合が、電子部品Pに発生しにくい。
また、図3の時刻T3に示すように、本実施形態の基板搬送装置5等によると、導体板駆動部53は、電位センサ54bが検出した電位Vが管理下限値V1に到達したら、導体板52を下降させ、電極間距離dを拡大する。すなわち、基板Bの電位Vが下がりきったところで、電極間距離dを拡大し、基板Bの電位Vを上げる。このため、最後まで基板Bに残留していた電荷を、中和することができる。すなわち、基板Bを、充分に除電することができる。
また、図3の時刻T5に示すように、本実施形態の基板搬送装置5等によると、導体板駆動部53は、電位センサ54bが検出した電位Vが管理下限値V1に到達したら、基板Bを払い出す。このため、充分に除電された基板Bを、後工程(リフロー炉92)に払い出すことができる。
また、図2に示すように、複数のノズル510は、基板Bの上下方向両側に配置されている。このため、基板Bの上下両面に、中和用のイオン(中和ガス)を吹き付けることができる。したがって、迅速かつ確実に、基板Bに帯電した電荷を中和することができる。
<その他>
以上、本発明の基板搬送装置、電子部品実装機、生産ラインの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図5(a)に、その他の実施形態(その1)の基板搬送装置の除電区間の模式図を示す。図5(b)に、その他の実施形態(その2)の基板搬送装置の除電区間の模式図を示す。なお、図4(a)と対応する部位については、同じ符号で示す。
図5(a)に示すように、除電区間Lの搬送方向全長に亘って、複数の電位センサ54cを配置してもよい。こうすると、制御装置3は、除電区間Lの搬送方向全長に亘って、基板Bの電位Vを検出することができる。このため、図3に示す移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)において、電位Vに対してフィードバック制御を行うことができる。例えば、電位Vが管理上限値V0を上回りそうになったら、導体板52の下降速度を遅くし、前述の電位下降作用を促進することにより、電位Vを下げることができる。反対に、電位Vが管理上限値V0を大きく下回っている場合は、導体板52の下降速度を速くし、前述の電位上昇作用を促進することにより、電位Vを上げることができる。フィードバック制御を行うと、図3に示す移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)において、基板Bの電位Vを、管理上限値V0を上回らない電位であって、管理上限値V0に極めて近い電位に保持することができる。このため、除電速度を速くすることができる。したがって、除電区間Lを通過する際の基板Bの搬送速度を速くすることができる。
図5(b)に示すように、例えばロボット等により駆動される電位センサ54dを、基板Bに並走させてもよい。この場合も、制御装置3は、除電区間Lの搬送方向全長に亘って、基板Bの電位Vを検出することができる。このため、図3に示す移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)において、電位Vに対してフィードバック制御を行うことができる。
図2に示すイオナイザ51は、基板Bの極性が判っている場合は、直流方式でもよい。複数のノズル510は、上段だけ、または下段だけに配置してもよい。また、下段のノズル510は、導体板52と共に移動しないように、導体板52から独立して配置してもよい。
図1に示す生産ライン9における、除電区間Lの設定場所、設定数、設定長は、特に限定しない。例えば、除電区間Lを、基板外観検査機93の処理部(実際に基板の外観の検査を行う部分)の上流側に設定してもよい。また、リフロー炉92と基板外観検査機93との間に基板搬送体(例えばコンベア装置)を配置し、当該基板搬送体に除電区間Lを設定してもよい。
図3に示す第一下降ステップST1(時刻T0〜時刻T1)、移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)、第一放置ステップST3(時刻T2〜時刻T3)、第二下降ステップST4(時刻T3〜時刻T4)、第二放置ステップST5(時刻T4〜時刻T5)の所要時間、導体板52の下降速度、下降量、管理上限値V0、管理下限値V1、電位V2などは、特に限定しない。図2に示す除電区間Lにおいて、移動下降ステップST2(時刻T1〜時刻T2)だけを実行してもよい。図2に示す除電区間Lを通過する際の基板Bの搬送速度は、搬入位置E0から装着位置E1までの基板Bの搬送速度よりも、速くてもよい。
除電区間Lにおける、導体板52を下降させる位置、区間(言い換えると、電極間距離dを拡大する位置、区間)は特に限定しない。基板Bを搬送しながら、所定の区間(例えば、図3の移動下降ステップST2のように、始点L0と終点L1との間の区間)において、導体板52を下降させてもよい。また、基板Bを停止させた状態で、所定の位置(例えば、図3の第一下降ステップST1のように始点L0、図3の第二下降ステップST4のように終点L1)において、導体板52を下降させてもよい。また、始点L0および終点L1のうち、少なくとも始点L0で基板Bを停止させた状態で、導体板52を下降させてもよい。
図2に示す導体板52を、基板Bの上側に配置してもよい。この場合、導体板駆動部53は、導体板52を上昇させることにより電極間距離dを拡大することができる。また、図2に示す導体板52(基板Bと同程度の面積の導体板52)を、図5(b)に示す電位センサ54dのように、基板Bに並走させながら下降させてもよい。すなわち、導体板52は、除電区間Lにおいて、搬送中の基板Bと、上下方向に対向可能であればよい。
1:電子部品実装機、3:制御装置、30:入出力インターフェイス、31:演算部、32:記憶部、4:装着ヘッド、40:ヘッド本体、41:吸着ノズル、5:基板搬送装置、50:搬送路、500:モータ、51:イオナイザ、510:ノズル、511:イオン発生装置、52:導体板、53:導体板駆動部、530:ボールねじ、531:モータ、54a〜54d:電位センサ、9:生産ライン、90:はんだ印刷機、91:はんだ印刷検査機、92:リフロー炉、93:基板外観検査機、B:基板、E0:搬入位置、E1:装着位置、E2:搬出位置、H〜H3:高さ、L:除電区間、L0:始点、L1:終点、P:電子部品、ST1:第一下降ステップ、ST2:移動下降ステップ、ST3:第一放置ステップ、ST4:第二下降ステップ、ST5:第二放置ステップ、T0〜T5:時刻、V:電位、V0:管理上限値、V1:管理下限値、V2:電位、d:電極間距離

Claims (8)

  1. 上流側から下流側に向かって基板を搬送すると共に、除電区間を有する搬送路と、
    前記除電区間において、前記基板を除電するイオナイザと、
    前記除電区間において、搬送中の前記基板に対向して配置される導体板と、
    前記除電区間において、前記基板から離れる方向に前記導体板を駆動することにより、前記基板と前記導体板との間の距離である電極間距離を拡大可能な導体板駆動部と、
    を備える基板搬送装置。
  2. 前記除電区間の所定の区間における前記電極間距離は、前記上流側から前記下流側に向かって拡大するように、設定される請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記除電区間の所定の位置における前記電極間距離は、拡大するように設定される請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 前記除電区間において、前記基板の電位を検出する電位センサを備え、
    前記導体板駆動部は、検出された前記電位が所定の管理上限値を上回らないように、前記電極間距離を拡大する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板搬送装置。
  5. 前記導体板駆動部は、検出された前記電位が所定の管理下限値に到達したら、前記電極間距離を拡大する請求項4に記載の基板搬送装置。
  6. 前記イオナイザは、前記基板の表裏方向両側に配置され、前記基板の表裏両面に中和ガスを吹き付ける複数のノズルを有する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板搬送装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板搬送装置を備える電子部品実装機。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板搬送装置を備える生産ライン。
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