JP2017143139A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性を改善可能とする半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、第1窒化物半導体層と、第2窒化物半導体層と、を有する。前記第1窒化物半導体層は、六方晶構造を有する。前記第2窒化物半導体層は、前記第1窒化物半導体層の上に設けられる。前記第2窒化物半導体層は、六方晶構造を有する。前記第2窒化物半導体層のc軸方向は、前記第1窒化物半導体層のc軸方向と異なる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置およびその製造方法に関する。
窒化物半導体は、発光装置やパワーデバイスなどの半導体装置に広く用いられつつある。これらの半導体装置については、特性のさらなる向上が望まれている。
特開2007−157766号公報
本発明が解決しようとする課題は、特性を向上可能とする半導体装置およびその製造方法を提供することである。
実施形態に係る半導体装置は、第1窒化物半導体層と、第2窒化物半導体層と、を有する。前記第1窒化物半導体層は、六方晶構造を有する。前記第2窒化物半導体層は、前記第1窒化物半導体層の上に設けられる。前記第2窒化物半導体層は、六方晶構造を有する。前記第2窒化物半導体層のc軸方向は、前記第1窒化物半導体層のc軸方向と異なる。
第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。 六方晶構造を表す模式図である。 第1実施形態に係る半導体装置100の製造工程を表す工程断面図である。 窒化物半導体層におけるc軸方向の傾きと分極との関係を表すグラフである。 図4の各点におけるc軸方向の傾きおよび成長面を表す模式図である。 窒化物半導体層の分析結果である。 第2実施形態に係る半導体装置の断面図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る半導体装置の一例について、図1を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の断面図である。
半導体装置100は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode)である。
図1に表すように、半導体装置100は、基板101、n形(第1導電形)窒化物半導体層103(第1窒化物半導体層)、発光層105、中間層107、p形(第2導電形)窒化物半導体層109(第2窒化物半導体層)、n側電極111、およびp側電極113を有する。
本実施形態の説明には、XYZ直交座標系を用いる。n形窒化物半導体層103からp形窒化物半導体層109に向かう方向をZ方向(第1方向)とし、Z方向に対して垂直であり相互に直交する2方向をX方向およびY方向とする。
基板101は、例えば、シリコン基板、サファイア基板、または窒化ガリウム基板などである。
n形窒化物半導体層103は、基板101の上に設けられる。n形窒化物半導体層103は、例えば、n形不純物を含む窒化ガリウム層や窒化インジウムガリウム層、窒化アルミニウムガリウム層などである。n形不純物として、シリコンを用いることができる。基板101とn形窒化物半導体層103との間にバッファ層などの他の層が設けられていてもよい。
発光層105は、n形窒化物半導体層103の上に設けられる。発光層105は、例えば、アンドープの窒化ガリウム層や窒化インジウムガリウム層などである。なお、アンドープとは、不純物が意図的に導入されていないことを意味する。
p形窒化物半導体層109は、発光層105の上に設けられる。p形窒化物半導体層109は、例えば、p形不純物を含む窒化ガリウム層や窒化インジウムガリウム層、窒化アルミニウムガリウム層などである。p形不純物として、マグネシウムを用いることができる。
中間層107は、発光層105とp形窒化物半導体層109との間に設けられる。
中間層107は、例えば、高いp形不純物濃度を有する窒化ガリウム層や窒化インジウムガリウム層、窒化アルミニウムガリウム層などである。中間層107におけるp形不純物濃度は、例えば、1.0×1021〜1.0×1022(atoms/cm)である。中間層107におけるp形不純物濃度は、p形窒化物半導体層109におけるp形不純物濃度よりも高い。
あるいは、中間層107は、アモルファス構造を有する窒化シリコン層や酸化シリコン層、窒化アルミニウム層などであってもよい。
n側電極111は、n形窒化物半導体層103の上に、発光層105と離間して設けられる。p側電極113は、p形窒化物半導体層109の上に設けられる。半導体装置100の動作時に、p形窒化物半導体層109から発光層105へ正孔が注入され、n形窒化物半導体層103から発光層105へ電子が注入される。発光層105において正孔と電子が再結合することで、発光層105から光が放射される。n側電極111およびp側電極113は、例えば、銀や金、アルミニウムなどを含む金属層である。
次に、半導体装置100に含まれる窒化物半導体層の構造について、図2を参照して説明する。
図2は、六方晶構造を表す模式図である。
図2では、六方晶における4つの基本ベクトルa1、a2、a3、cを示している。基本ベクトルcは、[0001]方向に延びており、以下の実施形態では、この方向をc軸方向と呼ぶ。また、c軸方向に対して垂直な面を、c面と呼ぶ。
半導体装置100において、n形窒化物半導体層103、発光層105、およびp形窒化物半導体層109は、図2に表すような、六方晶系のウルツ鉱型の結晶構造を有する。また、n形窒化物半導体層103および発光層105のc軸方向と、p形窒化物半導体層109のc軸方向と、は、異なった方向を向いている。
具体的な一例として、n形窒化物半導体層103および発光層105において、c軸方向はZ方向に対して傾斜しており、c軸方向以外のいずれかの方向がZ方向と平行である。すなわち、n形窒化物半導体層103および発光層105において、例えば、<11−20>方向、<1−100>方向、<1−101>方向、または<11−20>方向が、Z方向と平行である。これに対して、p形窒化物半導体層109においては、c軸方向がZ方向と平行である。
次に、上述した第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法の一例について、図3を参照して説明する。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置100の製造工程を表す工程断面図である。
まず、上面に六方晶系の結晶構造を有する窒化物半導体層を成長可能な基板101を用意する。基板101は、例えば、シリコン基板、サファイア基板、または窒化ガリウム基板である。次に、基板101の上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、n形窒化物半導体層103および発光層105をエピタキシャル成長させる。n形窒化物半導体層103および発光層105は、c軸方向がZ方向に対して傾斜して成長させる。
次に、図3(a)に表すように、発光層105の上に、MOCVD法により、中間層107を成長させる。このとき、発光層105の上面S2は、基板101の上面S1と同様に、c面以外の面である。しかし、中間層107を成長させる際に、多量のp形不純物を添加することで、発光層105からの結晶配向の継続性を低減させることができる。
この結果、中間層107は、例えば、発光層105よりも多くの結晶欠陥を含む単結晶構造となる。すなわち、中間層107の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、発光層105の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい。
あるいは、中間層107は、発光層105に含まれる結晶と同じ方位を向いた結晶粒を含む多結晶構造、またはアモルファス構造であってもよい。中間層107がこれらの構造を有する場合においても、同様に、中間層107の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、発光層105の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい。
次に、中間層107の上に、MOCVD法により、p形窒化物半導体層109をエピタキシャル成長させる。上述した通り、中間層107の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、発光層105の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい。このような中間層の上に窒化物半導体層を成長させると、窒化物半導体層はc軸方向に沿って成長する。このため、中間層107の上に成長されたp形窒化物半導体層109は、そのc軸方向がZ方向と平行になる。
以上により、n形窒化物半導体層103および発光層105のc軸方向と、p形窒化物半導体層109のc軸方向と、が互いに異なる窒化物半導体層の積層構造が形成される。
次に、図3(b)に表すように、n形窒化物半導体層103、発光層105、中間層107、およびp形窒化物半導体層109のそれぞれの一部を、RIE(Reactive Ion Etching)法により、除去する。続いて、p形窒化物半導体層109の上にp側電極113を形成する。続いて、n形窒化物半導体層103の上に、発光層105と離間させてn側電極111を形成する。
以上の工程により、図1に表す半導体装置100が得られる。
次に、本実施形態による作用および効果について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、窒化物半導体層におけるc軸方向の傾きと分極との関係を表すグラフである。
図5は、図4の各点におけるc軸方向の傾きおよび成長面を表す模式図である。
図6は、窒化物半導体層の分析結果である。
図4では、横軸は、Z方向に対するc軸方向の傾きθを表し、縦軸は、Z方向における分極による内部電界Eを表す。
図5(a)〜図5(e)のそれぞれは、図4のa〜eの各点に対応している。
また、図6は、p形窒化物半導体層に含まれる一部の元素の、深さ方向における濃度分布の分析結果を表す。図6(a)は、c軸方向がZ方向と平行であるp形窒化物半導体層の分析結果であり、図6(b)は、<11−22>方向がZ方向と平行であるp形窒化物半導体層の分析結果である。図6において、横軸は窒化物半導体層の上面からの深さDを表し、縦軸は、各元素の濃度Nを表している。また、図6において、実線は、マグネシウムの濃度を表し、破線は、水素の濃度を表す。
なお、図6(a)の分析結果に係るp形窒化物半導体層と、図6(b)の分析結果に係るp形窒化物半導体層と、は、ともに同じ原料ガスを用いてエピタキシャル成長させ、同じマグネシウム含有ガスを用いてマグネシウムをドープしたものである。また、それぞれのp形窒化物半導体層を成長させる際の各ガスの流量は、同じ値に設定されている。
窒化ガリウム系の窒化物半導体層では、窒化インジウムガリウムと窒化ガリウムとの格子不整合により圧縮歪が生じる。また、ウルツ鉱型窒化物半導体では、c軸方向に対称性がないため、結晶に機械的応力が加わり結晶格子内のイオンや電荷が変化すると、分極が生じる。(0001)方向に成長したウルツ鉱型窒化物半導体のヘテロ構造では、格子不整合による歪がある場合、四面体配位構造における陽イオンおよび陰イオンの重心ズレが生じ、ヘテロ界面にピエゾ分極による電界が生じる。特に、III族窒化物半導体におけるピエゾ電界は、数MV/cmと非常に大きい。ピエゾ電界は、量子井戸の空間的なバンド構造を変化させるため、活性層内部における遷移確率にも大きな影響を与える。このため、発光層105に、ピエゾ電界による分極が生じると、注入キャリアの再結合確率が低下するため、半導体装置100における発光効率が低下する。
発光層105における分極を抑制するためには、図4および図5に表すように、発光層105のc軸方向がZ方向に対して傾斜していることが望ましい。
発光層105のc軸方向をZ方向に対して傾斜させて形成した場合、その上に形成されるp形窒化物半導体層109のc軸方向も同様にZ方向に対して傾斜しうる。しかし、本願発明の発明者は、p形窒化物半導体層109のc軸方向がZ方向に対して傾斜している場合、以下の課題が生じることを、図6に表す分析結果から発見した。
図6(a)の結果から、c軸方向がZ方向と平行であるp形窒化物半導体層おいて、マグネシウムの濃度が、大凡2.0×1019〜3.0×1019であることがわかる。また、図6(b)の結果から、c軸方向がZ方向に対して傾斜したp形窒化物半導体層おいて、マグネシウムの濃度が、大凡1.0×1019〜2.0×1019であることがわかる。一方で、図6(a)と図6(b)からは、2つのp形窒化物半導体層における水素の濃度は、ともに、大凡1.0×1019〜4.0×1019であり、ほぼ等しいことがわかる。
すなわち、c軸方向がZ方向に対して傾斜したp形窒化物半導体層では、c軸方向がZ方向と平行であるp形窒化物半導体層に比べて、マグネシウム濃度に対する水素濃度の比率が高く、水素がp形窒化物半導体層中に比較的多く取り込まれていることがわかる。
水素は、活性化したマグネシウムを補償するため、p形窒化物半導体層中に水素が多く取り込まれると、p形窒化物半導体層におけるキャリア密度が低下し、半導体装置の電気抵抗が増加してしまう。
この課題に対して、本実施形態に係る半導体装置100では、n形窒化物半導体層103および発光層105におけるc軸方向と、p形窒化物半導体層109におけるc軸方向と、が互いに異なる。より具体的には、n形窒化物半導体層103および発光層105では、c軸方向がZ方向に対して傾斜しているのに対して、p形窒化物半導体層109では、c軸方向がZ方向に平行である。
このような構造を採用することで、発光層105におけるピエゾ分極を抑制して発光効率を向上させるとともに、p形窒化物半導体層109における水素とマグネシウムとの補償を抑制してキャリア密度を高め、電気抵抗を低下させることが可能となる。
また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、中間層107を発光層105の上に形成し、p形窒化物半導体層109を中間層107の上に形成する。中間層107の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、発光層105の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さいため、中間層107の上に、c軸方向がZ方向に沿ったp形窒化物半導体層109を成長させることが可能となる。
すなわち、本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、n形窒化物半導体層103および発光層105のc軸方向と、p形窒化物半導体層109のc軸方向と、が互いに異なる半導体装置を製造することが可能となる。
また、各窒化物半導体層の結晶構造については、例えば、XRD(X線回折)装置を用いて確認できる。
または、窒化物半導体層の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察することで、各窒化物半導体層の結晶構造を確認しても良い。
各窒化物半導体に含まれる不純物濃度については、例えば、SIMS(二次イオン質量分析)装置を用いて確認することができる。
なお、既に述べた通り、中間層107には種々の材料を用いることができるが、中間層107は、高いp形不純物濃度を有するp形窒化物半導体層であることが望ましい。p形窒化物半導体層を中間層107として用いることで、基板101をエピタキシャル炉から取り出すことなく、n形窒化物半導体層103、発光層105、中間層107、およびp形窒化物半導体層109を、連続してエピタキシャル成長させることができる。すなわち、p形窒化物半導体層を中間層107として用いることで、半導体装置100の生産性を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る半導体装置の一例について、図7を参照しつつ説明する。
図7は、第2実施形態に係る半導体装置200の断面図である。
半導体装置200は、例えば、ノーマリーオフ型の高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor)である。
図7に表すように、半導体装置200は、基板201、チャネル層203、バリア層205(第1窒化物半導体層)、中間層207、キャップ層209(第2窒化物半導体層)、ソース電極211、ドレイン電極213、およびゲート電極215を有する。
基板201は、例えば、シリコン基板、窒化ガリウム基板、またはサファイア基板などである。
チャネル層203は、基板201の上に設けられる。チャネル層203は、例えば、アンドープの窒化アルミニウムガリウム層である。チャネル層203と基板201との間にバッファ層などの他の層が設けられていてもよい。
バリア層205は、チャネル層203の上に設けられる。バリア層205のバンドギャップは、チャネル層203のバンドギャップよりも大きい。チャネル層203とバリア層205とはヘテロ接合界面を形成する。チャネル層203におけるc軸方向の自発分極と、バリア層205におけるヘテロ接合によるピエゾ分極と、により、ヘテロ接合界面に二次元電子ガスが形成される。バリア層205は、例えば、n形またはアンドープの窒化アルミニウムガリウム層である。
ソース電極211とドレイン電極213は、バリア層205の上に互いに離間して設けられる。ソース電極211およびドレイン電極213は、バリア層205にオーミック接触している。ソース電極211およびドレイン電極213は、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、チタンなどを含む金属層である。
キャップ層209は、バリア層205の上であって、ソース電極211とドレイン電極213との間に設けられる。キャップ層209は、ソース電極211およびドレイン電極213と離間している。キャップ層209は、例えば、p形の窒化ガリウム層である。
中間層207は、バリア層205とキャップ層209との間に設けられる。中間層207は、さらに、バリア層205とソース電極211との間、およびバリア層205とドレイン電極213との間に設けられていてもよい。中間層207の材料には、第1実施形態における中間層107と同様の材料を用いることができる。
ゲート電極215は、キャップ層209の上に設けられる。およびゲート電極215は、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、チタンなどを含む金属層である。
半導体装置200において、チャネル層203、バリア層205、およびキャップ層209は、六方晶系のウルツ鉱型の結晶構造を有する。また、チャネル層203およびバリア層205におけるc軸方向と、キャップ層209におけるc軸方向と、が互いに異なる。より具体的には、チャネル層203およびバリア層205のc軸方向がZ方向と平行であり、キャップ層209のc軸方向がZ方向に対して傾斜している。
チャネル層203およびバリア層205は、これらの界面に形成される2次元電子ガスの濃度を高めるために、分極が大きいc軸方向に成長させることが望ましい。2次元電子ガスの濃度を高めることで、半導体装置200のオン抵抗を低減することができるためである。一方で、キャップ層209については、分極によって半導体装置200をスイッチングさせる際のゲート電極215の閾値電圧が変動しうる。このため、キャップ層209における分極は小さいことが望ましい。
この点について、本実施形態に係る半導体装置200では、チャネル層203およびバリア層205のc軸方向がZ方向と平行であり、キャップ層209のc軸方向がZ方向に対して傾斜している。このため、本実施形態によれば、半導体装置200におけるオン抵抗の増加を抑制しつつ、閾値電圧の変動を抑制することが可能となる。
以上、第1実施形態および第2実施形態の2つの実施形態を例に挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、他の形態の半導体装置にも適用可能である。すなわち、他の形態の半導体装置に対しても、上述したように、c軸方向が互いに異なる、六方晶構造を有する複数の窒化物半導体層を設けることで、一方の窒化物半導体層における分極を抑制しつつ、他方の窒化物半導体層におけるキャリア密度の低下を抑制することができる。あるいは、一方の窒化物半導体層における分極を維持したまま、一方の窒化物半導体層における分極を抑制することが可能となる。
なお、上述の各構成要素の説明において、「上」という表現を用いたが、これは、鉛直方向の絶対的な上下方向を示すものではなく、それぞれの位置関係を相対的に表すものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
100、200…半導体装置 101…基板 103…n形窒化物半導体層 105…発光層 107…中間層 109…p形窒化物半導体層 201…基板 203…チャネル層 205…バリア層 207…中間層 209…キャップ層

Claims (10)

  1. 六方晶構造を有する第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層の上に設けられ、c軸方向が前記第1窒化物半導体層のc軸方向と異なる、六方晶構造を有する第2窒化物半導体層と、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記第1窒化物半導体層は、アンドープまたはn形であり、
    前記第2窒化物半導体層は、p形であり、
    前記第1窒化物半導体層の前記c軸方向は、前記第1窒化物半導体層から前記第2窒化物半導体層に向かう第1方向に対して傾斜し、
    前記第2窒化物半導体層の前記c軸方向は、前記第1方向と平行である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に設けられた発光層をさらに備えた請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記発光層と前記第2窒化物半導体層との間に設けられた中間層をさらに備え、
    前記中間層の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、前記発光層の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記第1窒化物半導体層は、アンドープまたはn形であり、
    前記第2窒化物半導体層は、p形であり、
    前記第1窒化物半導体層の前記c軸方向は、前記第1窒化物半導体層から前記第2窒化物半導体層に向かう第1方向に平行であり、
    前記第2窒化物半導体層の前記c軸方向は、前記第1方向に対して傾斜している請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記第1窒化物半導体層の上に設けられたソース電極と、
    前記第1窒化物半導体層の上に設けられたドレイン電極と、
    前記第2窒化物半導体層の上に設けられたゲート電極と、
    をさらに備え、
    前記第2窒化物半導体層と、前記ソース電極と、前記ドレイン電極と、は、互いに離間し、
    前記第2窒化物半導体層は、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置する請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に設けられた中間層をさらに備え、
    前記中間層の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合は、前記第1窒化物半導体層の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記第2窒化物半導体層は、マグネシウムを含む請求項4または7に記載の半導体装置。
  9. 前記配向制御層は、マグネシウムを含む窒化物半導体層であり、
    前記配向制御層におけるマグネシウムの濃度は、前記第2窒化物半導体層におけるマグネシウムの濃度よりも高い請求項8記載の半導体装置。
  10. 六方晶構造を有する第1導電形の第1窒化物半導体層を形成し、
    前記第1窒化物半導体層の上に、単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合が、前記第1窒化物半導体層の単位体積あたりに含まれる結晶の体積の割合よりも小さい中間層を形成し、
    前記中間層の上に、六方晶構造を有する第2導電形の第2窒化物半導体層を、前記第2窒化物半導体層のc軸方向が前記第1窒化物半導体層のc軸方向と異なるように、形成する半導体装置の製造方法。
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