JP2017141617A - 引戸装置 - Google Patents

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小野寺 慶太
Keita Onodera
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Abstract

【課題】戸体の高さ寸法の調整が可能でありながらも、施工性を向上し得る引戸装置を提供する。【解決手段】上レール10に上端側がガイドされ、荷重を受ける下ガイド部材8に下端側がガイドされる戸体20を備えた引戸装置1であって、前記戸体は、該戸体の上端面29に沿うように取り付けられ、前記上レールに設けられたガイド溝11に挿入される被ガイド部材30,37を備え、かつ、高さ寸法の調整が可能なように上端側部位が切断可能とされ、切断された際には、切断面が前記上端面となる構成とされており、前記戸体の上端部を受け入れる前記上レールの戸厚方向両側壁部14,14の内壁面には、前記戸体の上端面の高さ位置の確認が可能なように、複数の目印部15,15が上下方向に間隔を空けて、かつ互いに対向する位置となるように設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、引戸装置に関する。
従来より、戸体は、その高さ寸法に応じた開口高となるように形成された開口に建て付けられることが一般的であるが、改装等によって異なる高さの戸体を施工したい場合には、開口を区画する壁体の改築を要するなど大掛かりな工事が必要になるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、蝶番で回動自在に支持されるドア本体の上部を切断可能とし、ドア本体の縦方向の寸法調整を可能としたドアーが開示されている。
特許4016757号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたドア本体のように、引戸装置の戸体の上端側部位を切断可能とした場合には、上レールにガイドされる戸体の上端側の被ガイド部材を切断後に取り付ける必要がある。このような場合には、切断後の戸体の上端面の高さ位置が所定位置からずれていたり、切断面が傾斜したりしていれば、その切断面に取り付けられた被ガイド部材が上レールに円滑にガイドされ難くなり、戸体の上端側の再調整や被ガイド部材の再取付が必要となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、戸体の高さ寸法の調整が可能でありながらも、施工性を向上し得る引戸装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る引戸装置は、上レールに上端側がガイドされ、荷重を受ける下ガイド部材に下端側がガイドされる戸体を備えた引戸装置であって、前記戸体は、該戸体の上端面に沿うように取り付けられ、前記上レールに設けられたガイド溝に挿入される被ガイド部材を備え、かつ、高さ寸法の調整が可能なように上端側部位が切断可能とされ、切断された際には、切断面が前記上端面となる構成とされており、前記戸体の上端部を受け入れる前記上レールの戸厚方向両側壁部の内壁面には、前記戸体の上端面の高さ位置の確認が可能なように、複数の目印部が上下方向に間隔を空けて、かつ互いに対向する位置となるように設けられていることを特徴とする。
本発明に係る引戸装置は、上述のような構成としたことで、戸体の高さ寸法の調整が可能でありながらも、施工性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る引戸装置の一例を施工した状態の一例を模式的に示し、図2(c)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同引戸装置が備える戸体の一例を模式的に示す概略正面図、(b)は、同戸体の芯材の一例を模式的に示す概略正面図、(c)は、図1におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)は、図1におけるX2−X2線矢視に対応させた一部を省略した一部破断概略横断面図、(b)は、同引戸装置の一部を省略した一部破断概略正面図である。 (a)、(b)は、図3(b)に対応させた一部破断概略正面図である。 図1に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同引戸装置の一例を異なる開口高とされた開口に施工した状態の一例を模式的に示す図5に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、引戸装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図6は、本実施形態に係る引戸装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る引戸装置1は、図1に示すように、上レール10に上端側がガイドされ、荷重を受ける下ガイド部材8に下端側がガイドされる戸体20を備えた構成とされている。つまり、引戸装置1は、戸体20の荷重を下ガイド部材8によって受ける下荷重型とされている。
また、戸体20は、図1及び図2(a)に示すように、この戸体20の上端面29に沿うように取り付けられ、上レール10に設けられたガイド溝11に挿入される被ガイド部材30,37を備えている。また、戸体20は、高さ寸法の調整が可能なように上端側部位が切断可能とされ、切断された際には、切断面が上端面29となる構成とされている。また、戸体20の上端部を受け入れる上レール10の戸厚方向両側壁部14,14の内壁面に、戸体20の上端面29の高さ位置の確認が可能なように、複数の目印部15,15を上下方向に間隔を空けて、かつ互いに対向する位置となるように設けた構成としている。
この引戸装置1の戸体20は、図1及び図2(c)に示すように、住居等の建物の壁体2を貫通するように設けられた出入口となる開口9を開閉する構成とされている。本実施形態では、引戸装置1を、単一の戸体20を備えた構成とし、片引き状にスライドされて開口9を開閉する構成としている。また、引戸装置1を、壁体2の一部に設けられた袖壁に戸体20が納められる袖壁納めで建て付けられる構成としている。また、図例では、開口9の上側及び左右(開口幅方向)両側を、開口枠を構成する上枠4、戸先側縦枠5及び中間縦枠(中方立)7によって区画した例を示している。また、袖壁の基端部に、開口枠を構成する戸尻側縦枠6を設けた例を示している。また、開口9の下側を、下ガイド部材としての下レール8によって区画した例を示している。
上枠4には、上レール10を受け入れる凹溝4aが設けられている。この凹溝4aは、上枠4の全長に亘って下向きに開口するように設けられている。また、この上枠4の長手方向両端部に戸先側縦枠5及び戸尻側縦枠6の上端部が接合され、長手方向略中央部に中間縦枠7の上端部が接合される。なお、この上枠4の長手方向略中央部に、中間縦枠7の上端部が係合する切欠状の係合凹部を設けるようにしてもよい。また、戸先側縦枠5及び戸尻側縦枠6の見込面(対向面)に、戸体20の戸幅方向の各端部が納められる戸じゃくり溝を全長に亘ってそれぞれに設けた例を示している。また、中間縦枠7の戸体20に対面する側の端部に、戸体20の袖壁に対面する側の面に摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)7aを設けた例を示している。
また、図例では、これら上枠4、一対の縦枠5,6及び中間縦枠7を、固定枠とした例を示しているが、いわゆるケーシング枠としてもよい。また、これら開口枠を構成する上枠4、一対の縦枠5,6及び中間縦枠7は、引戸装置1が備えるものとしてもよく、または、これらのうちの全て若しくは一部が既設の開口枠を構成するものとしてもよい。既設の上枠4を利用する場合には、後記する上レール10に応じた凹溝4aを、適宜、形成するようにしてもよい。また、上枠4、一対の縦枠5,6及び中間縦枠7のうちの全てまたは一部を引戸装置1が備えるものとした場合には、対応する既設の枠材がある場合には、その枠材を撤去するようにすればよい。
下レール8は、一対の縦枠5,6間の全体に亘って延びるように長尺状とされ、床側に配される構成とされている。この下レール8には、後記する戸体20の下端部に設けられた戸車28が係合する上方側に向けて開口するガイド溝8aが全長に亘って設けられている。また、図例では、この下レール8を、床上に設置される、いわゆる直付レールとしているが、下枠に埋込状に設けられるものや、床に埋込状に設けられるものとしてもよい。また、この下レール8は、引戸装置1が備えるものとしてもよく、または、既設のものでもよい。この下レール8を、引戸装置1が備えるものとした場合において、上記同様、既設の下レールがある場合には、それを撤去するようにすればよい。なお、当該引戸装置1の施工対象としては、開口枠等が設けられる枠下地によって区画された既設の開口部に限られず、新設の開口部でもよい。
上レール10は、一対の縦枠5,6間の全体に亘って延びるように長尺状とされ、上枠4に取り付けられる構成とされている。この上レール10は、下レール8の直上に位置するように配される。また、この上レール10は、全長に亘って一様な断面形状とされている。また、上レール10には、下方側に向けて開口するガイド溝11が全長に亘って設けられている。本実施形態では、上レール10を、1本のガイド溝11が設けられた単レールとしている。
また、この上レール10を、上側部位が上枠4の凹溝4aに差し入れられるように取り付けられる構成としている。また、上レール10の戸厚方向(幅方向)両側の下側部位に、幅方向外方側に向けて突出し上枠4の凹溝4aの両開口縁に当接される突段部が形成されるように、下側部位の外郭の幅寸法を、上側部位の外郭の幅寸法よりも大きくした例を示している。上レール10の上側部位の外郭の幅寸法は、上枠4の凹溝4aの溝幅寸法と略同寸法とされ、上レール10の上側部位の上下寸法は、上枠4の凹溝4aの溝深さ寸法と略同寸法とされている。
この上レール10は、ガイド溝11の溝底を構成し、上枠4の凹溝4aの溝底に当接される天壁部12と、この天壁部12の幅方向両端から垂れ下がるように連成され、戸体20の上端部を受け入れる幅方向両側壁部としての両側壁部14,14と、を備えている。これら天壁部12及び両側壁部14,14によって上レール10の外郭が構成される。
本実施形態では、ガイド溝11の溝幅寸法を、戸体20の上端部を受け入れる両側壁部14,14間の寸法よりも小としている。つまり、両側壁部14,14によって溝幅方向両側が区画される凹溝の溝幅寸法を、ガイド溝11の溝幅寸法よりも大としている。
また、上レール10に、このガイド溝11の溝幅方向両側を区画するガイド壁部13,13を設けた構成としている。また、これらガイド壁部13,13を、両側壁部14,14から幅方向内方側にそれぞれに間隔を空けた位置となるように、かつ天壁部12の下面側から下方側に向けて突出させるように設けた構成としている。また、これらガイド壁部13,13の上下方向に沿う寸法を、両側壁部14,14の上下方向に沿う寸法よりも小としている。つまり、ガイド溝11の溝深さ寸法を、両側壁部14,14によって溝幅方向両側が区画される凹溝の溝深さ寸法よりも小としている。
天壁部12は、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される略薄板状とされている。この天壁部12を介して釘やねじ等の止具が上枠4に止着され、当該上レール10が上枠4に取り付けられる。図例では、この天壁部12の幅方向中央の下面側に、止具の誘い(目印)となる細溝を全長に亘って設けた例を示している。なお、このような細溝に代えて、または加えて、天壁部12に、長手方向に間隔を空けて複数の止具挿通孔を設けた構成としてもよい。
両側のガイド壁部13,13は、上レール10の幅方向に厚さ方向を沿わせた略薄板状とされ、互いに平行状に設けられている。これらガイド壁部13,13は、ガイド溝11の溝幅方向中心と天壁部12の幅方向中心とが一致するように、それぞれの隣接する側壁部14,14から等間隔を空けて設けられている。また、これらガイド壁部13,13に区画されるガイド溝11の溝幅方向両側内壁面は、互いに平行状で平坦面状とされている。また、ガイド溝11の溝底は、両側内壁面に対して直交状とされ、かつ下方側に向く平坦面状とされている。
両側壁部14,14は、上レール10の幅方向に厚さ方向を沿わせた略薄板状とされ、互いに平行状に設けられている。これら両側壁部14,14は、上レール10の幅方向外方側に向く外壁面側の下側部位に突段部が形成されるように、内壁面側の下側部位に互いに向き合う方向に開口する凹段部を設けた構成とされている。つまり、これら両側壁部14,14は、上下方向途中部位において上レール10の幅方向外方側に屈曲されたような形状とされている。図例では、これら両側壁部14,14の屈曲部をガイド壁部13,13の下端よりも上方側に位置するように設けた例を示している。また、図例では、両側壁部14,14の下側部位の厚さ寸法を、上側部位の厚さ寸法よりも大とした例を示している。
本実施形態では、これら両側壁部14,14の下側部位の互いに向き合う内壁面に、複数の目印部15,15を設けた構成としている。これら複数の目印部15,15は、一方の側壁部14の各目印部15と他方の側壁部14の各目印部15とが上下方向で互いに同高さ位置となるように設けられている。つまり、一方の側壁部14の各目印部15と他方の側壁部14の各目印部15とが上レール10の幅方向に見て互いに重なり合う位置となるように設けられている。また、これら目印部15,15は、戸体20の上端面29の高さ位置が所定の高さ位置であるか否かの確認が可能で、かつ位置ずれがあった場合における位置ずれ寸法の確認が可能なように、両側壁部14,14の内壁面に設けられたものとしてもよい。
本実施形態では、これら両側壁部14,14のそれぞれに、上下方向に等間隔を空けて複数の目印部15,15を設けた構成としている。上下方向に隣り合う目印部15,15の間隔(ピッチ)は、戸体20の上端面29の高さ位置の確認のし易さや、上端面29の高さ位置の許容誤差等に応じて適宜の間隔としてもよい。これら目印部15,15の間隔(ピッチ)を、例えば、0.5mm〜3.0mm程度としてもよく、1.0mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、これら両側壁部14,14の複数の目印部15,15を、上レール10の長手方向に延びるように全長に亘って設けられたライン状目印部15,15としている。目印部15,15を、このようにライン状目印部15,15とし、上下に比較的に隣接させて設けた場合には、これらライン状目印部15,15間をも目印部として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、これら両側壁部14,14の複数のライン状目印部15,15を、互いに向き合う方向に向けて開口する目印溝15,15としている。
これら目印溝15,15は、溝長手方向を上レール10の長手方向に沿わせた構成とされ、図例では、溝長手方向に見て、略V字溝状とされている。なお、このような態様に代えて、目印溝15,15を溝長手方向に見た形状を、略U字溝状や略コ字溝状、略逆台形状等としてもよい。
また、これら目印溝15,15の溝深さ寸法や溝幅寸法は、これら目印溝15,15の成形性や視認性、両側壁部14,14の強度上の観点等から適宜の寸法としてもよい。
これら目印溝15,15の溝深さ寸法や溝幅寸法を、上下方向に隣り合う目印溝15,15のピッチ(溝幅方向中心間寸法)と同程度としてもよいが、図例では、溝幅寸法をピッチよりも小さい寸法とした例を示している。つまり、上下方向に隣り合う目印溝15,15間に、上レール10の幅方向に向く平坦面部を設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、これら目印溝15,15の溝幅寸法とピッチとを略同寸法としてもよい。つまり、複数の目印溝15,15を、上下方向に隣接させて連続状に設けた構成としてもよい。
また、図例では、両側壁部14,14の下側部位の上下方向の全体に亘って複数の目印溝15,15を設けた例を示しているが、両側壁部14,14の下側部位の下端側部位のみや途中部位のみに複数の目印溝15,15を設けた構成としてもよい。これら複数の目印溝15,15は、所定の高さ位置とされた戸体20の上端面29と同高さとなる位置と、その上下両側となる位置と、に少なくとも設けられたものとしてもよい。つまりは、戸体20の上端面29の望ましい高さ位置を示す目印溝15,15と、これらの上下両側の目印溝15,15,15,15と、を少なくとも設けた構成としてもよい。また、戸体20の上端面29の望ましい高さ位置を示す目印溝15,15を、その他の目印溝15,15とは区別可能とされたものとしてもよい。
なお、図例では、両側壁部14,14と、これらの内方側に隣接する各ガイド壁部13,13と、の間に隙間を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、両側壁部14,14の上下方向途中部位と、これらの内方側に隣接する各ガイド壁部13,13の下端部や上下方向途中部位と、を接続片部によって接続したり、これらの間を中実状等としたりしてもよい。
また、上レール10は、適宜の金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から押出成形によって一体的に成形された押出成形品としてもよく、鋳造成形や切削加工等によって形成されたものとしてもよい。
戸体20は、図1及び図2(a)に示すように、上下方向に長尺な略矩形平板状とされている。この戸体20の戸幅寸法は、開口9の閉鎖が可能で、全開位置において袖壁に納められるように適宜の寸法とされている。図例では、戸体20の戸幅寸法を、閉鎖位置において戸体20の戸尻側端面と中間縦枠7の反開口側となる袖壁側面とが戸幅方向で一致し、全開位置において戸体20の戸先側端面と中間縦枠7の開口9側面とが戸幅方向で一致するような寸法としている。なお、この戸体20を、戸幅寸法の調整が可能なように、戸幅方向一方側部位(例えば、戸尻側部位)が切断可能とされたものとしてもよい。
また、戸体20の高さ寸法(切断前の高さ寸法)は、種々の開口高とされた開口9に適用可能なように、一般的な戸体の高さよりも大としてもよい。
本実施形態では、戸体20を、四周枠22,23,23,24を備えた枠状芯材21の四周表面に面材26を設けたフラッシュパネル状としている。このような構成とすれば、軽量化を図ることができる。
枠状芯材21は、図2(b)に示すように、上横枠22と一対の縦枠23,23と下横枠24とからなる四周枠内に、複数の中桟25を設けた構成とされている。
本実施形態では、戸体20の上端側部位の切断が可能なように、上横枠22の上下寸法を大としている。図例では、上横枠22の上下寸法を、下横枠24の上下寸法よりも大とした例を示している。
また、本実施形態では、複数本(図例では5本)の横枠材22aを上下に積層して上横枠22を構成している。これら横枠材22aは、ステイプルや釘等の止具や、接着剤等によって互いに接合されたものとしてもよい。止具を用いて横枠材22a同士を接合する場合には、アルミニウム製等の容易に切断可能な止具を採用することが好ましい。また、このように複数本の横枠材22aによって上横枠22を構成した場合には、戸体20の上端側部位を切断した後に、ねじや釘等の止具を止着して切断後の横枠材22a同士の接合を補強するようにしてもよい。
なお、戸体20を、戸幅方向一方側部位(例えば、戸尻側部位)が切断可能とされたものとした場合には、一方の縦枠23の戸幅方向に沿う寸法を大としてもよく、また、一方の縦枠23を、複数本の縦枠材からなるものとしてもよい。
また、枠状芯材21は、少なくとも上端側部位が容易に切断可能な材料から形成されたものとしてもよい。例えば、枠状芯材21を、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)としてもよい。また、枠状芯材21の中空部に、適宜、ペーパーコア(ハニカムコア)や発泡樹脂等のコア材が充填されたものとしてもよい。また、枠状芯材21に、後記する戸体20の戸先側端部に設けられる手掛部材27や、錠装置、戸体20の下端部に設けられる戸車28,28等を取り付けるための取付下地や加工孔等を適宜、設けておくようにしてもよい。
面材26は、薄板状とされ、上記同様、少なくとも上端側部位が容易に切断可能な材料から形成されている。このような面材26としては、例えば、面材26を、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料からなる板材の表面に、合成樹脂製シートや突板等の表面仕上材となる化粧シートが貼着された構成とされたものとしてもよい。また、面材26は、枠状芯材21の四周の角部に応じて裏面側に設けられた折曲溝の部位で折り曲げられて枠状芯材21の四周表面に貼着されたものとしてもよい。例えば、枠状芯材21の四周表面(戸厚方向両面及び戸幅方向両端面)に一枚からなる面材26を一連状に巻き付けるように貼着した構成としてもよく、戸厚方向両側の二枚の面材26,26を枠状芯材21の四周表面に貼着した構成としてもよい。また、枠状芯材21の四周表面(戸厚方向両面及び戸幅方向両端面)のそれぞれに、四枚の面材26,26,26,26を貼着した構成としてもよい。なお、上端側部位が切断可能とされた戸体20としては、枠状芯材21の上横枠22の上下寸法を大としたフラッシュパネル状とされたものに限られず、四方框部内に鏡板状部を設けた四方框状パネルや、全体に亘って中実状とされた板状部材等としてもよい。
また、戸体20の戸先側端部の戸厚方向両側には、開閉する際の手掛けとなるハンドルや引手等の手掛部材27が設けられている(図2(a)参照)。
また、戸体20の下端部の戸幅方向両端部には、戸車28,28が設けられている。これら戸車28,28は、戸厚方向に沿う軸廻りに回転自在とされ、下レール8のガイド溝8aに係合して転動する構成とされている。戸体20は、戸車28,28を下レール8のガイド溝8aに係合させた状態で、上端部が上レール10の両側壁部14,14間に位置するように適宜の高さ寸法とされる。つまり、戸体20は、戸車28,28を下レール8のガイド溝8aに係合させた状態で、戸体20の上端面29が上レール10の両側壁部14,14の下端部よりも上下方向で上方側に位置するように適宜の高さ寸法とされる。
なお、下レール8のガイド溝8aに戸車28,28が係合する態様に限られず、下レール8のガイド溝8aに戸体20の下端部が係合する構成としてもよい。この場合は、戸体20の下端部に戸車28,28を設けないようにしてもよい。また、この場合は、下レール8に代えて、下枠(敷居)を下ガイド部材8としてもよい。
戸体20の上端面29に取り付けられる被ガイド部材30,37は、上レール10のガイド溝11に挿入され、当該戸体20の上端側を上レール10に沿ってガイドする構成とされている。つまり、本実施形態では、ガイド溝11に挿入される被ガイド部材30,37の戸厚方向に沿う寸法は、両側壁部14,14間に挿入される戸体20(の上端部)の戸厚寸法よりも小とされている。
また、本実施形態では、被ガイド部材30,37を、戸体20の上端面29の戸先側に取り付けられる戸先側被ガイド部材30と戸体20の上端面29の戸尻側に取り付けられる戸尻側被ガイド部材37とからなるものとしている。これら被ガイド部材30,37は、ねじや釘等の止具によって戸体20に取り付けられるものとしてもよい。
また、本実施形態では、戸体20の上端面29に沿うように取り付けられ、閉鎖位置及び全開位置のうちの少なくとも一方側に移動する戸体20を減速させる緩衝機構33と、上レール10に設けられ、緩衝機構33を作動させる作用部18と、を備えた構成としている。本実施形態では、緩衝機構33を、閉鎖位置に移動する戸体20を減速させる構成としている。また、緩衝機構33を、戸先側被ガイド部材30に設けた構成としている。
また、本実施形態では、全開位置とされた戸体20を全開位置に維持するキャッチ機構19,39を備えた構成としている。本実施形態では、キャッチ機構19,39を、上レール10に設けられた保持部材19と、戸体20に設けられ、この保持部材19に保持される被保持部39と、からなる構成としている。また、被保持部39を、戸尻側被ガイド部材37に設けた構成としている。
保持部材19は、図3に示すように、上レール10の長手方向一端部となる戸尻側端部に設けられている。また、この保持部材19は、上レール10のガイド溝11に嵌め込まれるように設けられている。この保持部材19には、下方側及び戸先側に向けて開口し、戸尻側被ガイド部材37を受け入れる受入空間19aが設けられている。また、この保持部材19の受入空間19aの戸厚方向両側を区画する両側壁部の内壁面には、保持部を構成する保持凹部19b,19bが互いに向き合う方向に向けて開口するように設けられている。この保持部材19は、上レール10に適宜の止具や接着剤等によって取り付けられるものとしてもよい。
戸尻側被ガイド部材37は、上レール10のガイド溝11にガイドされる被ガイド部38と、被保持部39と、を備えている。この戸尻側被ガイド部材37は、下端面が平坦面状とされ、戸幅方向に長尺ブロック状とされている。また、この戸尻側被ガイド部材37は、図1に示すように、上側略半部がガイド溝11に挿入される構成とされている。
被ガイド部38は、図3(a)に示すように、戸尻側被ガイド部材37の戸厚方向両側のそれぞれに設けられている。また、これら戸厚方向両側の被ガイド部38,38を、戸厚方向外側に向けて突出するように設けられた突起状としている。これら被ガイド部38,38が設けられた部位の戸尻側被ガイド部材37の戸厚方向に沿う寸法がガイド溝11の溝幅寸法と略同寸法とされ、これら被ガイド部38,38の突出方向先端部がガイド溝11の溝幅方向両内壁面に摺るように接触する構成とされている。また、これら被ガイド部38,38は、戸尻側被ガイド部材37の戸先側端部に設けられている。また、戸尻側被ガイド部材37は、長手方向を戸幅方向に沿わせ、被ガイド部38,38が設けられた部位の戸厚方向中心と戸体20の戸厚方向中心とが一致するように戸体20の上端面29に取り付けられる。
被保持部39は、戸尻側被ガイド部材37の戸厚方向両側のそれぞれに設けられ、かつ被ガイド部38,38よりも戸尻側に位置するように設けられている。また、これら戸厚方向両側の被保持部39,39を、戸厚方向外側に向けて突出するように設けられた突起状としている。また、これら被保持部39,39の戸幅方向両側面を、戸厚方向外側に向かうに従い先細り状となるテーパ面状としている。つまり、これら被保持部39,39を、上下方向に見て略等脚台形状としている。これら被保持部39,39が設けられた部位の戸尻側被ガイド部材37の戸厚方向に沿う寸法は、被ガイド部38,38が設けられた部位の戸厚方向に沿う寸法よりも小とされている。また、これら被保持部39,39は、戸厚方向に弾性変形可能な構成とされている。また、これら被保持部39,39が保持部材19の保持凹部19b,19bに嵌り込むように係合することで、戸尻側被ガイド部材37(戸体20)が保持部材19に捕捉されるようにして戸体20が全開位置に維持される。
また、図例では、戸尻側被ガイド部材37の戸尻側端部の戸厚方向両側面を、戸尻側に向かうに従い先細り状となるテーパ面状とした例を示している。
なお、保持部材19の保持凹部19b,19bが被保持部39,39を保持する保持力は、閉鎖側に向けて戸体20のスライド操作が可能なように適宜の保持力としてもよい。
また、全開位置とされた戸体20を全開位置に維持するキャッチ機構19,39としては、上記のような態様とされたものに限られず、その他、種々の態様とされたものの採用が可能である。また、このようなキャッチ機構19,39を設けないようにしてもよい。
また、上記のような突起状の被ガイド部38,38に代えて、ガイド溝11の溝幅方向両内壁面に沿って上下方向に沿う軸回りに転動するローラーを被ガイド部38,38とした態様としてもよい。
戸先側被ガイド部材30の緩衝機構33を作動させる作用部18は、図3に示すように、上レール10の長手方向他端部となる戸先側端部に設けられている。また、作用部18は、上レール10のガイド溝11に嵌め込まれるように取り付けられた受部材16に設けられている。受部材16は、上下方向に厚さ方向を沿わせて上レール10のガイド溝11の溝底となる天壁部12に沿うように取り付けられる薄板状の取付部17を備えている。この取付部17は、上レール10に適宜の止具や接着剤等によって取り付けられるものとしてもよい。
作用部18は、ガイド溝11の溝幅方向一方側内壁面に沿うように取付部17の端部から垂れ下がるように設けられ、ガイド溝11の他方側内壁面に向けて突出するような突片部状とされている。この作用部18は、閉鎖側に移動する戸体20の減速が可能なように、上レール10の戸先側端部から所定間隔を隔てた位置となるように設けられる。
戸先側被ガイド部材30は、上レール10のガイド溝11にガイドされる被ガイド部32と、緩衝機構33と、を備えている。この戸先側被ガイド部材30は、上記同様、下端面が平坦面状とされ、戸幅方向に長尺ブロック状とされている。また、この戸先側被ガイド部材30は、図1に示すように、上側略半部がガイド溝11に挿入される構成とされている。
また、戸先側被ガイド部材30は、図3に示すように、緩衝機構33を収容し、当該戸先側被ガイド部材30の外郭を構成するケーシング31の戸尻側端部に、被ガイド部32を設けた構成とされている。なお、図例では、戸先側被ガイド部材30と戸尻側被ガイド部材37とを連結するように戸厚方向に厚さ方向を沿わせたプレート状部材を設けた例を示しているが、このようなものを設けないようにしてもよい。
被ガイド部32は、ケーシング31の戸厚方向一方側から戸厚方向外側に向けて突出するように設けられた突起状とされている。図例では、突出方向先端部を、上下方向に見て突湾曲面形状とした例を示している。また、ケーシング31の戸厚方向他方側面を、略全面に亘って略平坦面状としている。
被ガイド部32が設けられた部位の戸先側被ガイド部材30の戸厚方向に沿う寸法は、ガイド溝11の溝幅寸法と略同寸法とされている。また、この被ガイド部32の突出方向先端部及びケーシング31の戸厚方向他方側面がガイド溝11の溝幅方向両内壁面に摺るように接触する構成とされている。また、戸先側被ガイド部材30は、上記同様、長手方向を戸幅方向に沿わせ、被ガイド部32が設けられた部位の戸厚方向中心と戸体20の戸厚方向中心とが一致するように戸体20の上端面29に取り付けられる。なお、ケーシング31の戸厚方向他方側にも被ガイド部32を設けた態様としてもよい。また、このような突起状の被ガイド部32に代えて、ガイド溝11の溝幅方向両内壁面に沿って上下方向に沿う軸回りに転動するローラーを被ガイド部32とした態様としてもよい。また、ケーシング31の戸尻側端部に被ガイド部32を設けた態様に代えて、戸先側端部に設けた態様としてもよく、また、戸幅方向に間隔を空けて複数箇所に被ガイド部32を設けた態様としてもよい。
また、図例では、ケーシング31の戸先側端部の戸厚方向両側面を、戸先側に向かうに従い先細り状となるテーパ面状とした例を示している。
緩衝機構33は、上記した作用部18に係合し、戸体20に対して戸幅方向にスライドされるスライド体34を備えている。
本実施形態では、緩衝機構33を、閉鎖側に移動する戸体20を減速させる機能に加え、戸体20の閉鎖側への移動をアシスト(助勢)する機能(引込機能)を有した構成としている。つまり、この緩衝機構33は、閉鎖側に移動する戸体20を減速させながら閉鎖側に助勢する構成とされている。このような緩衝機構33としては、閉鎖側に移動する戸体20に対して相対的に戸尻側に移動するスライド体34の抵抗となるダンパー(ショックアブソーバー)や、このダンパーに抗してスライド体34を付勢する付勢部材を備えたものとしてもよい。
図例では、スライド体34を先端部に設けたロッドを戸先側に伸縮自在に設けたシリンダーを緩衝機構33とした例を示している。この緩衝機構33には、ロッドを縮退方向、つまり、戸尻側に付勢し、戸体20を閉鎖側に助勢する引張コイルばね等からなる付勢部材が設けられている。また、緩衝機構33には、この付勢部材の付勢に抗するように、縮退されるロッドの作動抵抗となるダンパーが設けられている。このダンパーの作動抵抗(作動流体の粘性抵抗等)によって付勢部材の復元が抑えられてスライド体34の移動が減速され、閉鎖側に移動する戸体20の減速がなされる構成とされている。
スライド体34は、上記した作用部18に戸幅方向両側から挟むように係合する第1突起部35と第2突起部36とを有している。これら第1突起部35及び第2突起部36は、ケーシング31の戸厚方向一方側面から戸厚方向外側に向けて突出するように設けられている。これら第1突起部35及び第2突起部36の戸厚方向外側への突出寸法は、上記した被ガイド部32の戸厚方向外側への突出寸法よりも小とされている。ケーシング31の戸厚方向一方側には、これら第1突起部35及び第2突起部36のスライドを可能とする戸幅方向に長尺なスライド溝が設けられている。
戸先側に設けられた第1突起部35は、戸体20のスライドを伴い作用部18に対する係合解除が可能なように、ケーシング31に対して戸厚方向に概ね沿う方向に出没自在とされている。この第1突起部35は、作用部18よりも戸尻側に位置する際には没入状態とされ、作用部18の戸先側において突出状態とされ、作用部18の戸先側に係合する構成とされている。
この第1突起部35は、ロッドの先端部に対して上下方向に沿う軸廻りに回転自在とされて出没される構成とされたものでもよい。ケーシング31のスライド溝は、戸先側端部に、第1突起部35の没入を許容する大径部を設けた構成とされ、この大径部よりも戸尻側部位において第1突起部35を突出させた状態でスライドさせる構成とされている。また、緩衝機構33には、このように没入状態とされた第1突起部35を保持する保持部が設けられている。また、スライド体34の適所に、作用部18への当接に伴い没入状態とされた第1突起部35を突出させる当接部を設けた構成としてもよい。
第2突起部36は、常に突出した状態とされ、作用部18の戸尻側に係合する構成とされている。なお、この第2突起部36が没入状態とされた第1突起部35を突出させる当接部として機能するものとしてもよい。
図4(a)、(b)に示すように、戸体20を閉鎖側に移動させ、没入状態とされた第1突起部35が作用部18を越え、作用部18に第2突起部36が当接すれば、第1突起部35が突出する。これにより、スライド体34に作用部18が係合して緩衝機構33が作動、つまりは、ロッドの縮退による減速と付勢部材の付勢による助勢とがなされ、図3に示すように、戸体20が閉鎖位置となる。
また、戸体20を閉鎖位置から開放側に移動させれば、作用部18によって緩衝機構33が助勢力を蓄勢するように作動される。つまり、作用部18に第1突起部35が係合したスライド体34に対して戸体20が開放側に移動することで、ロッドが伸長され、第1突起部35がスライド溝の戸先側端部に至れば、没入して保持される。これにより、作用部18とスライド体34(第1突起部35)との係合が解除され、戸体20の開放側への移動が可能となる。
上記構成とされた戸体20を施工する際には、図5に示すように、上端面29に被ガイド部材30,37を取り付ける前の戸体20を、上レール10及び下レール8に仮保持させ、戸体20の上端面29の高さ位置の適否を確認するようにしてもよい。つまり、戸体20の上端部を上レール10の両側壁部14,14間に差し入れ、戸体20の戸車28,28を下レール8のガイド溝8aに係合させた状態で、戸体20の上端面29の高さ位置の適否を確認するようにしてもよい。この際、戸体20が開口9の開口高H1に応じた寸法となるように、戸体20の上端側部位を予め切断しておくようにしてもよい。そして、上レール10及び下レール8に仮保持された戸体20の上端面29が望ましい高さ位置であるか否かや、上端面29に傾斜がないか否かを、上レール10の両側壁部14,14の目印溝15,15によって確認するようにしてもよい。
つまり、二点鎖線で示すように、戸体20の上端面29が戸厚方向一方に下るように傾斜していれば、上端面29の戸厚方向両側縁にそれぞれ対応する各側壁部14,14の目印溝15,15の高さ位置が異なることとなり、傾斜有無を容易に判別することができる。また、戸体20の上端面29の戸幅方向両側縁にそれぞれ対応する各側壁部14,14の目印溝15,15の高さ位置を確認することで、戸体20の上端面29の戸幅方向への傾斜有無を判別することもできる。
また、このような各側壁部14,14の目印溝15,15の高さ位置の違いを目安にして、戸体20の上端部を切削や研磨等して容易に再調整することができる。また、戸車28,28に戸体20の上下位置を調整し得る調整機能が設けられている場合には、当該調整機能によって調整するようにしてもよい。図例では、下段側から4本目の目印溝15,15の溝底を、戸体20の上端面29の望ましい高さ位置とした例を示している。このように戸体20の上端面29が適切な高さ位置となれば、上端面29に被ガイド部材30,37を取り付けて戸体20を建て付けるようにしてもよい。
また、図6に示すように、開口高H2が上記よりも小とされた開口9Aに施工する際にも、この開口高H2に応じた寸法となるように上端側部位が切断された戸体20Aを上記同様、仮保持させ、上端面29の高さ位置の適否を容易に確認することができる。
なお、図5及び図6では、受部材16を上レール10に取り付けた状態で、戸体20,20Aを仮保持させた例を示しているが、受部材16を取り付ける前に、戸体20,20Aを仮保持させて上端面29の高さ位置の適否を確認するようにしてもよい。
また、上記した例では、上レール10の目印溝15,15によって、上端側部位が切断された戸体20,20Aの上端面29の高さ位置を確認する例について説明したが、非切断の戸体20の上端面29の高さ位置も当然に確認可能である。
本実施形態に係る引戸装置1は、上述のような構成としたことで、戸体20の高さ寸法の調整が可能でありながらも、施工性を向上させることができる。
つまり、戸体20の高さ寸法の調整が可能なように戸体20の上端側部位を切断可能としている。従って、戸体20の上端側部位を切断することで、開口9(9A)の開口高H1(H2)に応じた寸法となるように戸体20(20A)の高さ寸法を調整することができる。これにより、既設の開口9(9A)を区画する壁体2の改築などの大掛かりな工事を少なくすることができ、改装用の戸体20として好適なものとなる。
また、上レール10に設けられたガイド溝11に挿入される被ガイド部材30,37を、戸体20の上端面29に沿うように取り付けられるものとしている。従って、切断後の戸体20の上端部に取付凹所を加工する必要があるようなものと比べて、被ガイド部材30,37を切断後の戸体20に容易に取り付けることができ、施工性を向上させることができる。
また、戸体20の上端部を受け入れる上レール10の戸厚方向両側壁部14,14の内壁面に、戸体20の上端面29の高さ位置の確認が可能なように、複数の目印部(目印溝)15,15を上下方向に間隔を空けて、かつ互いに対向する位置となるように設けている。従って、上述のように、戸体20の上端面29に被ガイド部材30,37を取り付ける前に、戸体20を仮保持させた状態で、上レール10の両内壁面に設けられた目印部15,15によって戸体20の上端面29の高さ位置を容易に確認することができる。つまり、戸体20の上端面(切断面)29の高さ位置が所定位置であるか否かや、上端面29の傾斜有無を容易に確認することができ、再調整の必要性を容易に確認することができる。これにより、戸体20の上端面29に被ガイド部材30,37を適切に取り付けることができ、戸体20の上端側のガイドが阻害されるようなことを抑制することができる。また、戸体20の上端部が上レール10に受け入れられるので、上端面29を目立ち難くすることができる。
また、本実施形態では、上レール10の戸厚方向両側壁部14,14の内壁面の複数の目印部15,15を、上下方向に等間隔を空けて設けた構成としている。従って、再調整を要する場合に、戸体20の上端面29の高さ位置に対応する目印部15,15と適切な目印部15,15の位置とを確認することで、再調整する際の目安にすることができ、施工性をより向上させることができる。なお、このような態様に代えて、複数の目印部15,15を、隣り合う目印部15,15同士の間隔が異なるように設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、上レール10の戸厚方向両側壁部14,14の内壁面の複数の目印部15,15を、上レール10の長手方向に延びるように全長に亘って設けられたライン状目印部15,15としている。従って、両側の目印部15,15をレール長手方向に短尺なドット状の印等としたものと比べて、戸体20の上端面29の高さ位置をより容易に確認することができる。これにより、戸体20の上端面29の戸幅方向両端側の高さ位置のずれや戸幅方向の傾斜有無の確認も容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上レール10の戸厚方向両側壁部14,14の内壁面の複数のライン状目印部15,15を、互いに向き合う方向に向けて開口する目印溝15,15としている。従って、ペイント等によってライン状目印部15,15を構成したものと比べて、視認性を向上させることができ、戸体20の上端面29の高さ位置をより容易に確認することができる。また、上レール10を押出成形品とすれば、複数の目印溝15,15を押出成形する際に設けることができ、効率的に製造可能で、かつ複数の目印溝15,15のピッチ等の寸法精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、略V字溝状の目印溝15,15としているので、溝底と開口縁とに境界線が形成され、これらをライン状目印部として把握することもでき、ライン状目印部のピッチを効果的に細かくすることができる。
なお、ライン状目印部15,15を目印溝15,15とした態様に代えて、対向方向に向けて突出する目印突条としてもよい。この場合は、目印突条間の溝を目印溝として把握することも可能である。また、複数のライン状目印部15,15を、ライン状に塗布された塗膜部(ペイント部)としたり、両内壁面に貼着されるシートに印刷された複数のライン等としたりしてもよい。
また、目印部15,15をライン状目印部15,15とした態様に代えて、レール長手方向に短尺なドット状の印や凹部、突部等としてもよい。この場合は、戸体20を戸幅方向にスライドさせて上端面29の戸幅方向両端側の高さ位置を確認するような態様としてもよい。また、この場合は、目印部15,15を、レール長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、閉鎖位置及び全開位置のうちの少なくとも一方側に移動する戸体20を減速させる緩衝機構33と、この緩衝機構33を作動させる作用部18と、を備えた構成としている。従って、閉鎖位置及び全開位置のうちの少なくとも一方側に移動する戸体20の衝撃を緩和することができる。また、緩衝機構33を戸体20の上端面29に沿うように取り付けられる構成としているので、上記同様、切断後の戸体20の上端部に取付凹所を加工する必要があるようなものと比べて、緩衝機構33を切断後の戸体20に容易に取り付けることができ、施工性を向上させることができる。また、上記同様、戸体20の上端面29に緩衝機構33を適切に取り付けることができるので、上レール10の作用部18に対する位置ずれを抑制することができ、緩衝機構33の作動が阻害されるようなことを抑制することができる。
なお、本実施形態では、閉鎖位置に移動する戸体20を減速させる緩衝機構33を設けた例を示しているが、これに代えて、または加えて、全開位置に移動する戸体20を減速させる緩衝機構33を設けた態様としてもよい。この場合は、戸尻側被ガイド部材37に緩衝機構33を設けた構成としてもよい。また、単一の緩衝機構33によって閉鎖位置及び全開位置の両側に移動する戸体20を減速し得る構成としてもよい。この場合は、上レール10に設けられる作用部18を二箇所に設けるなど、適宜、必要に応じて変形するようにしてもよい。また、本実施形態では、戸先側被ガイド部材30(または戸尻側被ガイド部材37)に緩衝機構33を設けた例を示しているが、被ガイド部材30,37とは別途に緩衝機構33を設けた構成としてもよい。また、緩衝機構33としては、上記のような構成とされたものに限られず、作用部18に係合し、戸厚方向に沿う軸廻りに回転する作動アームを有したものとしてもよく、その他、種々の変形が可能である。また、このような緩衝機構33の構造に対応させて、作用部18を適宜、変形するようにしてもよい。さらには、このような緩衝機構33や作用部18を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、上レール10に、戸体20の上端部を受け入れる両側壁部14,14間の寸法よりも溝幅寸法が小とされ、被ガイド部材30,37を受け入れるガイド溝11を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、戸体20の上端面29に戸厚方向に沿う寸法が戸厚寸法と略同寸法とされた被ガイド部材30,37が取り付けられるものとし、両側壁部14,14間をガイド溝11とするような態様としてもよい。
また、上記した例では、片引き状に袖壁に納められる一枚の戸体20を備えた引戸装置1を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、引分け状に両側の袖壁に納められる二枚の戸体20を備えた引戸装置1としてもよい。この場合は、上レール10の長さ等を適宜、変形するようにすればよい。また、袖壁納めで建て付けられるものに限られず、戸袋納めで建て付けられる戸体20を備えた引戸装置1としてもよい。
また、上記のような袖壁や戸袋納めで建て付けられる構成とされたものに限られず、壁体2に設けられた開口9をこの開口9の壁厚方向一方側において開閉するように壁体2の一方面に沿って、いわゆるアウトセット納め状に建て付けられる構成とされたものでもよい。この場合は、上レール10の取付対象を、上枠4とせずに、適宜の取付ブラケットや天井下地等としてもよい。
また、引き違い状に建て付けられる複数枚の戸体20を備えた引戸装置1としてもよい。この場合は、上レール10に、それぞれの戸体20の上端部を受け入れる両側壁部14,14によって区画される凹溝や、ガイド溝11を複数本設けた構成としてもよい。また、この場合は、隣り合う凹溝を区画する側壁部14を兼用のものとし、厚さ方向両壁面を内壁面として把握し、両壁面に目印部15,15を設けた態様としてもよい。または、並列状に配される上記同様の複数本の上レール10を備えた構成としてもよい。本実施形態に係る引戸装置1の戸体20の枚数や納め態様としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の態様としてもよい。
1 引戸装置
8 下レール(下ガイド部材)
10 上レール
11 ガイド溝
14 側壁部
15 目印溝(目印部、ライン状目印部)
18 作用部
20,20A 戸体
29 上端面(切断面)
30 戸先側被ガイド部材(被ガイド部材)
33 緩衝機構
37 戸尻側被ガイド部材(被ガイド部材)

Claims (4)

  1. 上レールに上端側がガイドされ、荷重を受ける下ガイド部材に下端側がガイドされる戸体を備えた引戸装置であって、
    前記戸体は、該戸体の上端面に沿うように取り付けられ、前記上レールに設けられたガイド溝に挿入される被ガイド部材を備え、かつ、高さ寸法の調整が可能なように上端側部位が切断可能とされ、切断された際には、切断面が前記上端面となる構成とされており、
    前記戸体の上端部を受け入れる前記上レールの戸厚方向両側壁部の内壁面には、前記戸体の上端面の高さ位置の確認が可能なように、複数の目印部が上下方向に間隔を空けて、かつ互いに対向する位置となるように設けられていることを特徴とする引戸装置。
  2. 請求項1において、
    前記上レールの戸厚方向両側壁部の内壁面の複数の目印部は、該上レールの長手方向に延びるように全長に亘って設けられたライン状目印部であることを特徴とする引戸装置。
  3. 請求項2において、
    前記上レールの戸厚方向両側壁部の内壁面の複数のライン状目印部は、互いに向き合う方向に向けて開口する目印溝であることを特徴とする引戸装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記戸体の上端面に沿うように取り付けられ、閉鎖位置及び全開位置のうちの少なくとも一方側に移動する前記戸体を減速させる緩衝機構と、前記上レールに設けられ、該緩衝機構を作動させる作用部と、を備えていることを特徴とする引戸装置。
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