JP2017140967A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根上機器を見えにくくするための構成を有する鉄道車両において、構体の大きさを抑えつつ、良好な見栄えを実現した構成を提供する。【解決手段】鉄道車両1は、構体10と、屋根上機器30と、視線遮断部材40と、を備える。屋根上機器30は、屋根構体13の上側に配置される。視線遮断部材40は、構体10と別部材であり、屋根構体13の上側であって軒桁14及び屋根構体13の車幅方向端部の近傍に配置され、屋根上機器30の少なくとも一部が車体側方下部から視認できないように視線を遮る。視線遮断部材40は、内側遮断部と、外側遮断部と、を備える。内側遮断部は、車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状である。外側遮断部は、内側遮断部の車幅方向外側に接続されており、車幅方向外側に近づく際の下方に近づく度合いが内側遮断部よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、主として、駅のホーム等から屋根上機器を見えにくくするための視線遮断部材を備える鉄道車両に関する。
鉄道車両の屋根上には、空調機器等の各種機器が配置されるが、デザイン上の観点から、これらの機器が外部から視認しにくい構成が求められる場合がある。
特許文献1は、屋根上に空調機器が配置された構成の鉄道車両を開示する。この鉄道車両の屋根上であって車幅方向端部には、電気ケーブル等が通るケーブル通路が形成されている。このケーブル通路の車幅方向外側の側壁には、当該側壁から上方に延びるように形成された突起が設けられている。特許文献1の鉄道車両は、この突起により、屋根上に配置された空調機器を鉄道車両の外側から視認できないようにすることができる。
特許文献2は、側構体の上端が、屋根構体側へ湾曲する構成の鉄道車両を開示する。特許文献2の鉄道車両は、側構体と屋根構体とを溶接することで、当該溶接箇所の近傍において側構体の方が高い位置になるように(即ち段差ができるように)構成されている。
特許第3009476号公報 特許第5238238号公報
特許文献1の鉄道車両は、車幅方向端部に配置された上方に延びる突起により屋根上機器を見えにくくする構成である。しかし、特許文献1は路面電車であり、一般の鉄道車両とは車両限界の形状が異なる。具体的には、一般の鉄道車両においては車両限界により、車幅方向端部の屋根上の空間の制約が大きい。即ち、屋根上の車両限界は、車幅方向の中央部が最も高く、車幅方向端部に近づくにつれて徐々に低くなる円弧状である。従って、車幅方向端部に位置する軒桁からは、屋根上の車両限界までの余裕が少ない。そのため、軒桁から鉛直方向上側に十分な長さの突起を設けることができない。
特許文献2のように側構体の上端を湾曲させながら高く形成することで、側構体の最も高い位置が車幅方向中央側に寄るため、当該側構体の上端によって屋根上機器を見えにくくすることができる。しかし、この構成では側構体の大きさが大きくなるため、コストが高くなったり、製造が困難になったりする。一方、側構体の大きさを小さくした場合は、屋根上機器が見えてしまい、鉄道車両の見栄えが低下する。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、屋根上機器を見えにくくするための構成を有する鉄道車両において、構体の大きさを抑えつつ、良好な見栄えを実現した構成を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の鉄道車両が提供される。即ち、この鉄道車両は、構体と、屋根上機器と、視線遮断部材と、を備える。前記構体は、側構体と、屋根構体と、前記側構体と前記屋根構体を接続する軒桁と、を含む。前記屋根上機器は、前記屋根構体の上側に配置される。前記視線遮断部材は、前記構体と別部材であり、前記屋根構体の上側であって前記軒桁及び前記屋根構体の車幅方向端部の近傍に配置され、前記屋根上機器の少なくとも一部が車体側方下部から視認できないように視線を遮る。前記視線遮断部材は、内側遮断部と、外側遮断部と、を備える。前記内側遮断部は、車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状である。前記外側遮断部は、前記内側遮断部の車幅方向外側に接続されており、車幅方向外側に近づく際の下方に近づく度合いが前記内側遮断部よりも大きい。
これにより、構体と視線遮断部材が別部材なので、屋根上機器への視線を構体によって遮断する構成と比較して、構体の大きさを抑えることができる。また、視線遮断部材の外側遮断部の形状により、駅のホーム等から側構体の上部を見上げた場合に構体と視線遮断部材が段差なく連続して見え易くなるので、鉄道車両の見栄えが良くなる。
本発明によれば、屋根上機器を見えにくくするための視線遮断部材を備えた鉄道車両において、構体の大きさを抑えつつ、良好な見栄えを実現した構成が実現できる。
本発明の一実施形態に係る鉄道車両の斜視図。 鉄道車両の側面図。 鉄道車両の平面図。 鉄道車両の車体の正面断面図。 視線遮断部材の近傍の拡大正面断面図。 変形例に係る鉄道車両の視線遮断部材の近傍の拡大正面断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1から図4を参照して、本実施形態の鉄道車両1の概要について説明する。図1から図3は、鉄道車両1の斜視図、側面図、平面図であり、図4は、鉄道車両の正面断面図(図3の車体2のA−A断面矢視図)である。
図1に示すように、鉄道車両1は、車体2と、台車3と、を備える。車体2は、略箱状に構成された構体10と、当該構体10に設けられた各種装備品と、を備える。台車3は、車体2を支持するとともに、レール上を走行するための車輪を備えている。
構体10は、台枠11と、側構体12と、屋根構体13と、妻構体15と、を備え、側構体12と屋根構体13との間には車両長手方向に延びる軒桁14を有している。本実施形態の構体10は、アルミニウム合金製であるが、別の材料(例えば、炭素鋼又はステンレス鋼)であっても良い。また、構体10は、図4に示すように、2枚の板材の間に図略の補強部材が設けられたダブルスキン構造である。
台枠11は、構体10の底面部を構成している。台枠11の下面には、台車3が取り付けられている。また、台枠11の上面には床板が貼られており、当該床板には、図4に示すように、乗客が座るための座席21が設けられている。
側構体12は、構体10の左右両方の側面部(車幅方向両端部に相当する部分)を構成している。側構体12は、台枠11の車幅方向両端部に溶接等により接続されている。また、側構体12には、図1及び図2に示すように、窓22及びドア23が設けられている。
屋根構体13は、構体10の上面部を構成している。屋根構体13は、車幅方向内側に近づくに従って高さが高くなるように、即ち車両限界線80に沿うように湾曲した形状である(図4参照)。なお、屋根上の車両限界線80は、車幅方向の中央部が最も高く、かつ、車幅方向端部に近づくにつれて徐々に低くなる円弧状である。屋根構体13の上側(外側)には、図1から図4に示すように、屋根上機器30と、視線遮断部材40と、歩み板51と、取付台52と、が設けられている。視線遮断部材40、歩み板51、及び取付台52は、図3に示すように、屋根上機器30を挟んで左右一対で設けられている。
屋根上機器30は、屋根構体13の上側に配置される機器である。より詳細には、屋根上機器30は、図3に示すように、車幅方向の中央を含みつつ、車幅方向外側に均等に広がるように配置されている。屋根上機器30は、例えば、パンタグラフ及び空調機器であるが、それ以外の機器であっても良い。本実施形態では、1両の鉄道車両1に3つの屋根上機器30が配置されているが、2つ以下であっても良いし、4つ以上であっても良い。また、空調機器等がハウジング等に覆われている場合であっても、当該ハウジング等を含めた構成が屋根上機器30に相当する。
視線遮断部材40は、駅のホーム等から(即ち車体側方下部から)屋根上機器30が視認できないように視線を遮る部材である。なお、視線遮断部材40の形状、構造、及び取付方法等については、後述する。
歩み板51は細長状の部材であり、歩み板51の長手方向と、鉄道車両1の長手方向と、が一致するように配置されている。歩み板51は、屋根上機器30をメンテナンスする際に作業者が足を載せるための部材である。歩み板51は、基本的には屋根上機器30が存在する箇所の車幅方向外側に配置されている。なお、歩み板51は、視線遮断部材40を取り付ける台座としての機能も有する(詳細は後述)。
歩み板51は、後述の図5に示すように、2つの水平面支持部51aと、水平面部51bと、を備える。2つの水平面支持部51a及び水平面部51bは、1枚の板材を折り曲げることで構成されているが、別部材として構成されていても良い。水平面支持部51aは、下端が屋根構体13に溶接されており、屋根構体13から上方に立ち上がるように構成されている。水平面支持部51aは、車幅方向に2つ並べて配置されており、当該2つの水平面支持部51aを接続するように水平面部51bが設けられている。水平面部51bは、平板状の部材であり、上述の作業者が足を載せるための部分である。
取付台52は、図3に示すように、車両長手方向で隣り合う歩み板51の間、及び、屋根構体13の車両長手方向の端部に配置されている。取付台52は、正面断面視において歩み板51と同形状であるが、少なくとも視線遮断部材40を取り付けるための部分があれば良い。即ち、歩み板51の作業者が歩くための箇所に相当する部分は取付台52には不要である。取付台52は、作業者が歩くためではなく、視線遮断部材40を取り付ける台座として機能し、歩み板51が存在しない部分を補う。なお、本実施形態において、歩み板51と取付台52とは別部材としたが、一体形状として車両長手方向全長に亘って延びる構成としてもよい。
軒桁14は、側構体12と屋根構体13の間に配置されており、側構体12と屋根構体13とを接続する。軒桁14は、側構体12と一体的に構成され、その後、屋根構体13と溶接等により接続される。あるいは、軒桁14は、屋根構体13と一体的に構成され、その後、側構体12と溶接等により接続される構成であっても良い。あるいは、軒桁14は、側構体12及び屋根構体13と別部材であり、側構体12及び屋根構体13と溶接等により接続される構成であっても良い。
また、図4に示すように、軒桁14(詳細には14の上面)は、湾曲状に構成されている。軒桁14には、車幅方向内側の端部近傍において、段差が形成されている。軒桁14の段差及び屋根構体13の一部は、屋根構体13の上面を流れる雨水を集めるための雨樋24として機能する。雨樋24が集めた雨水は、例えば鉄道車両1の車両長手方向端部に設けられた図略の排水管から外部に排出される。
妻構体15は、構体10の前後面部(車両長手方向の両端部に相当する部分)を構成している。妻構体15には、連結された鉄道車両1へ移動するための開口部25が形成されている。
次に、図4及び図5を参照して、視線遮断部材40について詳細に説明する。図5は、視線遮断部材40の近傍の拡大正面断面図である。視線遮断部材40は、アルミニウム合金製であり、構体10とは別部材として、押出成形で成形されている。視線遮断部材40は、屋根構体13の上側であって、当該屋根構体13の車幅方向外側の端部近傍(即ち軒桁14の近傍)に配置されている。また、視線遮断部材40は、図3に示すように、鉄道車両1の車両長手方向の全体にわたって設けられている。
視線遮断部材40は、図5に示すように、内側支持部41と、外側支持部42と、接触部43と、離間部44と、内側遮断部45と、外側遮断部46と、を備える。視線遮断部材40(詳細には内側遮断部45と外側遮断部46)は、図4に示す車両限界線80に沿うように形成されている。
内側支持部41は、高さ方向に延びる部分である。内側支持部41の上部には、内側遮断部45が位置している。内側支持部41の下部には、離間部44が位置している。
外側支持部42は、高さ方向に延びる部分であり、内側支持部41よりも車幅方向外側に位置している。外側支持部42の上端は、内側支持部41の上端よりも下方に位置している。外側支持部42の上部には内側遮断部45と外側遮断部46の境界部分が位置している。外側支持部42の下部は、リベット又はボルト等の固定具60によって、歩み板51の水平面支持部51aに取り付けられている。このように、視線遮断部材40を固定具60で接続することで溶接が不要となり溶接歪みが発生しないので、鉄道車両1の見栄えを良くすることができる。
特に、視線遮断部材40は、歩み板51(詳細には水平面部51bの車幅方向外側の端部)に取り付けられている。屋根構体13は高い水密性と強度が要求されるため、屋根構体13に直接、固定具60で視線遮断部材40を取り付けることは好ましくない。この点、本実施形態では、あらかじめ溶接により屋根構体13に取り付けられた歩み板51及び取付台52に視線遮断部材40が取り付けられているため、固定具60を用いても水密性と強度が低下することはない。
また、視線遮断部材40を歩み板51に取り付けることで、視線遮断部材40を屋根構体13に直接取り付ける構成と比較して、視線遮断部材40の大きさを抑えることもできる。また、視線遮断部材40を屋根構体13に直接、溶接や固定具により取り付けた場合には、雨水等による漏水の可能性があるが、本実施形態の構成により漏水のリスクを低減できる。
更に、本実施形態のように、歩み板51が、鉄道車両1の車両長手方向の一部にしか設けられない場合であっても、取付台52を追加で設けることで、視線遮断部材40の大きさを低減できる。
接触部43は、水平面を有しており、歩み板51の水平面部51bと面接触する。接触部43は、車幅方向の内側と外側にそれぞれ設けられており、内側の接触部43は、固定具60によって歩み板51の水平面部51bに取り付けられている。
離間部44は、2つの接触部43の間に位置している。離間部44は、接触部43と連続するように構成されるとともに、歩み板51(水平面部51b)から離れるように形成されており、当該歩み板51(水平面部51b)と接触しない。このように、離間部44を設けることで、視線遮断部材40と歩み板51の接触面積を減らすことができるので、歩み板51及び視線遮断部材40の平面度が低い場合であっても視線遮断部材40のガタツキを抑えることができる。
内側遮断部45(特に上側(外側)の面)は、湾曲状に構成されており、車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状である。内側遮断部45の車幅方向内側の端部は、歩み板51を歩く作業者の衣服等に引っ掛からないように断面円状に構成されている。
外側遮断部46は、内側遮断部45の車幅方向外側の端部に位置している。外側遮断部46(特に上側(外側)の面)は、内側遮断部45と同様に、湾曲状に構成されており、車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状である。
内側遮断部45及び外側遮断部46は、駅のホーム等から屋根上機器30を見えにくくするための部材である。従って、軒桁14(詳細には軒桁14の上面(表面))と、屋根上機器30の上面(表面)と、を結ぶ仮想直線81を考えた場合に、内側遮断部45(詳細には内側遮断部45の上面)は、当該仮想直線81(図5)の上側に位置する。
また、本実施形態では、駅のホーム等から側構体12の上部を見上げた場合に軒桁14と視線遮断部材40が段差なく連続して見えるように、内側遮断部45と外側遮断部46の形状を異ならせている。具体的には、内側遮断部45と外側遮断部46は曲率半径が異なり、外側遮断部46は、内側遮断部45より曲率半径が小さい。即ち、車幅方向外側に同じ長さだけ進んだときにおいて、外側遮断部46の方が内側遮断部45よりも下方に進む長さが長い。換言すると、外側遮断部46は、内側遮断部45から更に内側(下側)に湾曲する(曲がる)ように構成されている。更に換言すると、軒桁14と内側遮断部45の仮想共通接線82(図5)よりも内側(下側)に外側遮断部46の下端が位置するように構成されている。
また、視線遮断部材40は、軒桁14の段差部と外側遮断部46との間に隙間が存在するように構成されている。更に、本実施形態では、図5に示すように、軒桁14と視線遮断部材40の隙間に、軒桁14と屋根構体13の継手(溶接を行う際の繋ぎ目)が位置している。この構成により、当該隙間に溶接機を挿入することができるので、屋根構体13に視線遮断部材40を先に取り付けた後に、側構体12(軒桁14)と屋根構体13とを溶接して接続することができる。
仮に、軒桁に視線遮断部材の機能を持たせた場合、軒桁が高さ方向だけでなく車幅方向の寸法が大きくなるため、雨水を受ける面積も大きくなる。この場合、軒桁に降った雨水は側構体を通るため、軒桁を大きくすることで側構体に流れる雨水が多くなる。そのため、雨水中の汚れ成分により側構体が汚れ易くなるとともに、開扉した窓及びドアから車内に入り込む雨水の量が多くなる。更に、押出成形を行う場合は製造可能な大きさに上限があるため、屋根上機器への視線を完全に遮断する大きさの軒桁がワンパーツとして製造できない可能性があり、この場合、当該軒桁を構成する部材同士を溶接等により接続する必要があり、作業工数が増大する。この点、本実施形態では、軒桁14とは別に視線遮断部材40を設ける構成であるため、軒桁14の車幅方向の大きさを抑えることができるので、窓22及びドア23の汚れを低減できる。特に、視線遮断部材40と軒桁14との間には隙間が設けられているので、視線遮断部材40に降った雨水は、当該隙間に設けられた雨樋24を介して排出されるので、側構体12に流れる雨水の量を少なくすることができる。更に、視線遮断部材40は、構体10と別部材であり、構体10のように大きな荷重が負荷されず、高い強度が要求されないので、視線遮断部材40を容易に製造でき、ローコスト及び軽量化を図ることができる。
次に、図6を参照して、鉄道車両1の変形例について説明する。図6は、変形例に係る鉄道車両1の視線遮断部材40の近傍の拡大正面断面図である。なお、本変形例の説明において、同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略することがある。
上記の実施形態では、軒桁14の上面は湾曲状であるが、本変形例では軒桁14の上面は傾斜面状に構成されている。本変形例では、上記の実施形態のように仮想共通接線82を引くことはできないため、同じ観点で視線遮断部材40の形状を説明できない。しかし、本変形例の場合であっても、軒桁14の少なくとも1点(例えば図6の黒丸で示した箇所)から視線遮断部材40の内側遮断部45に引いた仮想接線83を考え、当該仮想接線83よりも内側に外側遮断部46の下端が位置していれば、視線遮断部材40と軒桁14が段差なく連続して見えるようにすることができる。
なお、内側遮断部45及び外側遮断部46も湾曲状に限られず、少なくとも一方が傾斜面状に構成されていても良い。例えば、内側遮断部45及び外側遮断部46の両方が傾斜面状である場合、内側遮断部45の傾きよりも外側遮断部46の傾きを垂直に近くする必要がある。また、内側遮断部45と外側遮断部46の一方が湾曲状で他方が傾斜面状である場合であっても、上記の実施形態及び変形例と同様に、内側遮断部45よりも外側遮断部46の方が、車幅方向外側に近づく際の下方に近づく度合いが大きければ良い。
以上に説明したように、鉄道車両1は、構体10と、屋根上機器30と、視線遮断部材40と、を備える。構体10は、側構体12と、屋根構体13と、側構体12と屋根構体13を接続する軒桁14と、を含む。屋根上機器30は、屋根構体13の上側に配置される。視線遮断部材40は、構体10と別部材であり、屋根構体13の上側であって軒桁14及び屋根構体13の車幅方向端部の近傍に配置され、屋根上機器30の少なくとも一部が車体側方下部から視認できないように視線を遮る。視線遮断部材40は、内側遮断部45と、外側遮断部46と、を備える。内側遮断部45は、車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状である。外側遮断部46は、内側遮断部45の車幅方向外側に接続されており、車幅方向外側に近づく際の下方に近づく度合いが内側遮断部45よりも大きい。
これにより、構体10と視線遮断部材40が別部材なので、屋根上機器30への視線を構体10(軒桁14等)によって遮断する構成と比較して、構体10の大きさを抑えることができる。また、視線遮断部材40の外側遮断部46の形状により、駅のホーム等から側構体12の上部を見上げた場合に構体10と視線遮断部材40が段差なく連続して見え易くなるので、鉄道車両1の見栄えが良くなる。
また、鉄道車両1において、内側遮断部45は湾曲状である。車両正面視において、軒桁14の外側の少なくとも1つの点から内側遮断部45に引いた仮想接線83よりも内側に、外側遮断部46の下端が位置する。
これにより、構体10と視線遮断部材40が段差なく連続して見え易くなるので、鉄道車両1の見栄えを一層向上させることができる。
また、鉄道車両1において、軒桁14と内側遮断部45は湾曲状である。車両正面視において、軒桁14と内側遮断部45の仮想共通接線82よりも内側に外側遮断部46の下端が位置する。
これにより、軒桁14と視線遮断部材40の両方を湾曲状にすることで視覚的に一体感がでるため、鉄道車両1の見栄えを一層向上させることができる。
また、鉄道車両1において、外側遮断部46は、湾曲状であり、内側遮断部45よりも曲率半径が小さい。
このように外側遮断部46も湾曲状にすることで、外側遮断部46を折り目が付くように折り曲げた構成と比較して、内側遮断部45と外側遮断部46の境界が目立たなくなるので、鉄道車両1の見栄えを一層向上させることができる。
また、鉄道車両1において、視線遮断部材40の内側遮断部45の外側の面が、屋根上機器30と軒桁14との表面を結ぶ仮想直線81より外側に位置する。
これにより、視線遮断部材40により屋根上機器30の略全部が車体側方下部から視認できないため、鉄道車両1の見栄えを一層向上させることができる。
また、鉄道車両1において、車幅方向における軒桁14と視線遮断部材40との間に隙間が存在する。
これにより、雨水が側構体12の外側に落ちにくくなるため、鉄道車両1の汚れを低減できる。
また、鉄道車両1において、構体10は、ダブルスキン構造である。軒桁14と屋根構体13との継手が、軒桁14と視線遮断部材40との間に相当する位置に存在する。
これにより、軒桁14と視線遮断部材40の隙間が十分な大きさであれば、この隙間から側構体12と屋根構体13の接続作業を行うことができる。従って、六面体からなる構体10の接続作業前に先立って屋根構体13に視線遮断部材40を取り付けることができる。
また、鉄道車両1において、屋根構体13の上側には、車両長手方向に延びる歩み板51が配置されている。視線遮断部材40は、歩み板51の上側に配置されている。
これにより、歩み板51の高さに相当する分だけ視線遮断部材40の大きさを抑えることができる。
また、鉄道車両1は、視線遮断部材40と、歩み板51と、が固定具60によって固定されている。
このように固定具60で接続することで溶接が不要となり溶接歪みが発生しないので、鉄道車両1の見栄えが一層良くなる。
また、鉄道車両1において、視線遮断部材40は、接触部43と、離間部44と、を備える。接触部43は、歩み板51と固定具60によって固定される部分であり、当該歩み板51の上面と面接触する。離間部44は、接触部43と連続するように構成されるとともに、歩み板51から離れるように形成されており、当該歩み板51と接触しない。
これにより、歩み板51及び視線遮断部材40の平面度が低い場合であっても視線遮断部材40のガタツキを抑えることができる。
また、鉄道車両1は、歩み板51の車幅方向外側の端部に視線遮断部材40が配置されている。
これにより、視線遮断部材40を車幅方向外側に近づけて配置することで、視線遮断部材40自体の大きさを抑えることができる。また、メンテナンス時においても屋根上機器30へのアクセスを妨げない。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
構体10を構成する台枠11〜妻構体15の構造及び形状は任意である。例えば、台枠11〜妻構体15は、ダブルスキン構造に限られず、シングルスキン構造であっても良い。また、屋根構体13の上面は、曲面ではなく、平面(傾斜面又は水平面)であっても良い。
視線遮断部材40の構造及び形状は任意である。例えば、内側遮断部45及び外側遮断部46を支持する部材は1つであっても良いし、離間部44を形成しなくても良い。また、視線遮断部材40は、アルミニウム合金製に限られず、例えば、ステンレス鋼製又は炭素鋼製であっても良い。また、視線遮断部材40は、歩み板51を介さずに、屋根構体13に直接取り付けられていても良い。また、視線遮断部材40は、鉄道車両1の車両長手方向の一部にのみ設けられていても良い。また、視線遮断部材40は、押出成形により一体的に成形されているが、複数の部材を接続した構成であっても良い(例えば内側遮断部45と外側遮断部46が別部材であっても良い)。
1 鉄道車両
2 車体
3 台車
10 構体
11 台枠
12 側構体
13 屋根構体
14 軒桁
15 妻構体
30 屋根上機器
40 視線遮断部材
45 内側遮断部
46 外側遮断部
51 歩み板
52 取付台

Claims (11)

  1. 側構体と、屋根構体と、前記側構体と前記屋根構体を接続する軒桁と、を含む構体と、
    前記屋根構体の上側に配置される屋根上機器と、
    前記構体と別部材であり、前記屋根構体の上側であって前記軒桁及び前記屋根構体の車幅方向端部の近傍に配置され、前記屋根上機器の少なくとも一部が車体側方下部から視認できないように視線を遮る視線遮断部材と、
    を備え、
    前記視線遮断部材は、
    車幅方向外側に近づくにつれて下方に近づく形状の内側遮断部と、
    前記内側遮断部の車幅方向外側に接続されており、車幅方向外側に近づく際の下方に近づく度合いが前記内側遮断部よりも大きい形状の外側遮断部と、
    を備えることを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両であって、
    前記内側遮断部は湾曲状であり、
    車両正面視において、前記軒桁の外側の少なくとも1つの点から前記内側遮断部に引いた仮想接線よりも内側に、前記外側遮断部の下端が位置することを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1に記載の鉄道車両であって、
    前記軒桁と前記内側遮断部は湾曲状であり、
    車両正面視において、前記軒桁と前記内側遮断部の仮想共通接線よりも内側に前記外側遮断部の下端が位置することを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項2又は3に記載の鉄道車両であって、
    前記外側遮断部は、湾曲状であり、前記内側遮断部よりも曲率半径が小さいことを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の鉄道車両であって、
    前記視線遮断部材の前記内側遮断部の外側の面が、前記屋根上機器と前記軒桁との表面を結ぶ仮想直線より外側に位置することを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の鉄道車両であって、
    車幅方向における前記軒桁と前記視線遮断部材との間に隙間が存在することを特徴とする鉄道車両。
  7. 請求項6に記載の鉄道車両であって、
    前記構体は、ダブルスキン構造であり、
    前記軒桁と前記屋根構体との継手が、前記軒桁と前記視線遮断部材との間に相当する位置に存在することを特徴とする鉄道車両。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の鉄道車両であって、
    前記屋根構体の上側には、車両長手方向に延びる歩み板が配置されており、
    前記視線遮断部材は、前記歩み板の上側に配置されていることを特徴とする鉄道車両。
  9. 請求項8に記載の鉄道車両であって、
    前記視線遮断部材と、前記歩み板と、が固定具によって固定されていることを特徴とする鉄道車両。
  10. 請求項9に記載の鉄道車両であって、
    前記視線遮断部材は、
    前記歩み板と前記固定具によって固定される部分であり、当該歩み板の上面と面接触する接触部と、
    前記接触部と連続するように構成されるとともに、前記歩み板から離れるように形成されており、当該歩み板と接触しない離間部と、
    を備えることを特徴とする鉄道車両。
  11. 請求項8から10までの何れか一項に記載の鉄道車両であって、
    前記歩み板の車幅方向外側の端部に前記視線遮断部材が配置されていることを特徴とする鉄道車両。
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