JP2017140797A - 金型用入れ子の固定構造およびこれを備えたレンズ成形用金型 - Google Patents

金型用入れ子の固定構造およびこれを備えたレンズ成形用金型 Download PDF

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Abstract

【課題】金型の大型化や部品点数の増加を抑えつつ、入れ子の位置決め精度を高めることが可能な金型用入れ子の固定構造、およびこれを備えたレンズ成形用金型を提供する。【解決手段】入れ子収容部に入れ子とともに収容されたスペーサー部材を備え、前記スペーサー部材は、前記入れ子の外周面の一部と接する位置に配置されており、前記入れ子の前記スペーサー部材との当接部は、前記入れ子収容部の開口側から底面側に向かうにつれて前記スペーサー部材側に張り出した傾斜面であり、前記スペーサー部材の前記入れ子との当接部は、前記入れ子側の当接部に沿って傾斜した傾斜面であることを特徴とする金型用入れ子の固定構造、および、これを備えるレンズ成形用金型により解決する。【選択図】図5

Description

本発明は、金型用入れ子の固定構造およびこれを備えたレンズ成形用金型に関する。
下記特許文献1には、入れ子の外周面の位置を決める板状の壁面部材を有し、その壁面部材が入れ子に対して進出および後退可能とされたプラスチックレンズ成形用金型が開示されている。同特許文献1の実施例2(段落0011〜0015、図3〜5)には、壁面部材の背面側に、楔形状の部材(以下、「楔状部材」という。)が幅方向(壁面部材の背面における高さ方向に直交する方向)に差し込まれており、この楔状部材を同幅方向にスライドさせることで壁面部材を進出および後退させる構造が開示されている。下記特許文献2には、入れ子の外周面と、その外周面に対向する入れ子収容部の内周面との間に、これらの距離を調節するスペーサー部材を介在させた光学素子の成形金型が開示されている。
特開平5−096580号公報 国際公開WO2009/084414号公報
プラスチック射出成形金型の成形精度を高めるためには、金型を構成する各部品の公差を可能な限り小さく抑える必要がある。特に入れ子方式の金型では、入れ子収容部に設けられたクリアランスにより入れ子の位置に誤差が生じないよう入れ子を固定する必要がある。さらに、近年の撮像系レンズユニット(車載カメラや監視カメラなど)の高解像度化に伴い、これらに用いられるプラスチックレンズを成形する金型には、μm単位の金型精度が要求されている。この金型精度を単に各部品の公差を抑えることのみで実現することは困難である。そのため、プラスチックレンズ成形用の金型は、レンズ成形部を区画する可動側および固定側の対向面の相対的な位置を微調節可能な機構を備えていることが望ましい。
上記特許文献1および2の金型は、入れ子収容部における入れ子の位置を微調節可能な機構を備えているものの、いずれも入れ子収容部の側面から入れ子の位置調節用のねじ軸などが突出しており、その小型化や部品点数の削減が困難な構造とされている。さらに、特許文献1の実施例2は、楔状部材を入れ子収容部の幅方向にスライドさせて入れ子の位置を微調整する構造であるため、楔状部材の可動領域を幅方向に確保しておく必要がある。また、同実施例2は、入れ子収容部の側面に幅方向に延びる長穴が形成されており、その長穴に楔状部材から延出した固定用ボルトが挿通されている。楔状部材の位置を調節するときは、その長穴における固定用ボルトの位置をスライドさせる仕組みとなっている。この方法により精密な位置調整を行うためには熟練した技能が要求されるものと考えられる。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、金型の大型化や部品点数の増加を抑えつつ、入れ子の位置決め精度を高めることが可能な金型用入れ子の固定構造、およびこれを備えたレンズ成形用金型を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の金型用入れ子の固定構造は、型板のパーティング面に形成された入れ子収容部と、前記入れ子収容部に収容された略角柱形状の入れ子と、前記入れ子収容部に前記入れ子とともに収容されたスペーサー部材と、を備え、前記入れ子は、その外周面が前記入れ子収容部の内周面と対向する向きに配置されており、前記スペーサー部材は、前記入れ子の外周面の一部と接する位置に配置されており、前記入れ子の前記スペーサー部材との当接部は、前記入れ子収容部の開口側から底面側に向かって前記スペーサー部材側に張り出した傾斜面であり、前記スペーサー部材の前記入れ子との当接部は、前記入れ子側の当接部に沿って傾斜した傾斜面であることを特徴とする。
本発明の入れ子とスペーサー部材との当接部は、入れ子収容部の深さ方向に向かって傾斜する傾斜面により構成されており、さらにその傾斜面の傾斜角度は、スペーサー部材を入れ子収容部の深さ方向に押し下げたときに、スペーサー部材が入れ子を入れ子収容部の内周面および底面に押圧する角度とされている。これにより、上記各特許文献に開示された金型のように、入れ子収容部の側面から入れ子の位置調節用のねじ軸などを突出させたり、楔状部材の可動領域を入れ子収容部の幅方向に設けたりすることなく、入れ子収容部の深さを利用してスペーサー部材の大きさとほぼ同等の領域にスペーサー部材を配置することが可能となる。また、入れ子の外形を円柱形状ではなく略角柱形状とすることにより、スペーサー部材が入れ子の側面を捉えやすくなり、入れ子を常に一定の方向へ押圧することが可能となる。また、入れ子の側面や角部により入れ子収容部における入れ子の周方向の位置が固定されることから、入れ子の位置決めの再現性が高められる。
また、二つの前記スペーサー部材を備え、前記各スペーサー部材は、前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、平面方向が平行関係にない二つの側面に対してそれぞれ配置されていることが好ましい。
入れ子の外周面を、対向関係にない異なる二方向から押圧することにより、入れ子を入れ子収容部の一箇所に位置決めすることが可能となる。
また、前記入れ子は略四角柱形状であり、前記各スペーサー部材は、前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、平面方向が直交する二つの側面に対してそれぞれ配置されていることが好ましい。
略四角柱形状の入れ子の外周面を、直交する二方向から押圧することにより、入れ子を入れ子収容部の一箇所に位置決めすることが可能となる。また、入れ子の形状を成形が容易な一般的な形状とすることにより、製造コストを抑えつつ、その形状精度を高めることができる。
また、前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、前記スペーサー部材に押圧されている側面と平面方向が平行関係にある側面である裏面と、該裏面に対向する前記入れ子収容部の内周面との間には、弾性部材が挟み込まれていることが好ましい。
スペーサー部材に押圧されている側面の裏側の面と入れ子収容部の内周面との間に弾性部材が挟み込まれていることにより、入れ子収容部に入れ子を着脱する際のかじりを低減することができる。さらに、弾性部材はその反発力により入れ子を常にスペーサー部材側へ付勢していることから、入れ子収容部の深さ方向におけるスペーサー部材の長さを適宜変更することにより、入れ子収容部における入れ子の位置を微調整することが可能となる。
また、前記弾性部材はOリングであり、前記裏面には環状の溝部が形成されており、前記Oリングは前記溝部に装着されていることが好ましい。
Oリングは様々な規格のものが市場を一般に流通しており、最適な性質を有するものを簡便に入手することができる。
また、前記Oリングは、その中心が前記裏面の略中央となるように配置されており、前記入れ子の外周面を構成する各側面における高さ方向に直交する方向をその側面の幅方向としたときに、前記スペーサー部材は、該スペーサー部材に押圧される側面の前記幅方向における略中央に配置されていることが好ましい。
入れ子の各側面の幅方向におけるOリングの中心と、スペーサー部材の中心とを一致させることにより、スペーサー部材が入れ子を押圧したときの入れ子の傾きを防止することができる。
また、前記スペーサー部材は、前記入れ子よりも硬度の高い鋼材からなることが好ましい。
入れ子収容部の小型化を図るべくスペーサー部材を必要最小限の大きさとする場合、スペーサー部材に変形や歪みが生じやすくなることが懸念される。スペーサー部材を入れ子よりも硬度の高い鋼材で作成することにより、着脱を繰り返すことによるスペーサー部材の変形や歪みを抑えることができる。
また、前記スペーサー部材には前記入れ子収容部の深さ方向に延びる貫通孔が設けられており、前記スペーサー部材は、前記貫通孔に挿通されたボルトにより前記入れ子収容部に締結されており、前記貫通孔の内周面には、前記ボルトの外径よりも大きな内径を有する雌ねじが形成されていることが好ましい。
スペーサー部材の固定用のボルト穴と、スペーサー部材の抜き取り用の雌ねじとを、一つの貫通孔に集約することにより、スペーサー部材の分解手段の実装と、金型の小型化および部品点数の削減を図ることができる。
上記課題を解決するため、本発明のレンズ成形用金型は、上記金型用入れ子の固定構造を有する可動側型板または固定側型板を備えることを特徴とする。
可動側型板または固定側型板が上記金型用入れ子の固定構造を備えることにより、その型板の入れ子を高い位置精度で固定することができる。また、入れ子と入れ子収容部との対向面に上記弾性部材が挟み込まれている場合、他方の型板の入れ子との相対位置を微調整することが可能となる。
上記課題を解決するため、本発明のレンズ成形用金型は、上記金型用入れ子の固定構造を有する可動側型板および固定側型板を備えることを特徴とする。
可動側型板および固定側型板が上記金型用入れ子の固定構造を備えることにより、各型板の入れ子を高い位置精度で固定することができる。また、少なくともいずれか一方の入れ子と入れ子収容部との対向面に上記弾性部材を挟み込まれていることにより、入れ子同士の相対位置を微調整することが可能となる。
本発明にかかる金型用入れ子の固定構造およびこれを備えたレンズ成形用金型によれば、金型の大型化や部品点数の増加を抑えつつ、入れ子の位置決め精度を高めることが可能となる。
実施形態にかかるレンズ成形用金型を備える射出成形機の全体構成を示す模式図である。 固定側型板のパーティング面を示す平面図である。 可動側型板のパーティング面を示す平面図である。 図2の破線Aで囲んだ固定側入れ子の拡大図である。 図4のA−A断面図である。 レンズ成形用金型が閉じられたときの固定側入れ子および可動側入れ子の接合状態を示す側面視断面図である。
<金型構成概要>
以下、本発明の金型用入れ子の固定構造およびこれを備えたレンズ成形用金型の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態におけるレンズ成形用金型910は、撮像系レンズユニットに用いられるプラスチックレンズを成形する多数個取り金型の例である。
図1は、本実施形態のレンズ成形用金型910を備える射出成形機900の全体構成を示す模式図である。レンズ成形用金型910は、その固定側取付板912が射出成形機900の固定盤921に、可動側取付板914が可動盤922に取り付けられて、射出成形機900に装着される。射出成形機900は、型板である可動側型板915と型板である固定側型板913とをパーティングラインPLで開閉させ、成形品の成形および取出しを行う。射出成形機900は一般的なプラスチック射出成形動作を実行可能な成形機であれば、その種類は問わない。
図2は、固定側型板913のパーティング面913aを示す平面図である。パーティング面913aには、パーティング面913aの中央を中心として周方向等間隔に12個の入れ子収容部である固定側コア収容部410が形成されており、各固定側コア収容部410には入れ子である略四角柱形状の固定側コア100が嵌合されている。尚、説明の便宜上、図2ではレンズ成形用金型910を構成する各部材同士の位置決め、連結、またはガイドなどに用いられる各種ピンやピン穴の記載は省略している。
各固定側コア収容部410には、固定側コア100とともに、後述するスペーサー部材である楔状スペーサー310,320が収容されており、各固定側コア100は楔状スペーサー310,320によりその固定側コア収容部410における配置位置が固定されている。各固定側コア100のパーティング面100eの中央からは凸状のレンズ成形面121aを有するレンズ成形部121が延出している。
固定側型板913のパーティング面913aには、その中央に設けられたスプルーランナー550から平面方向に向かって放射状に延びる6本の溝部である固定側ランナー半体510が形成されている。これら各固定側ランナー半体510はその後さらに二股に分岐しており、各固定側コア100のパーティング面100eまで延びている。
図3は、可動側型板915のパーティング面915aを示す平面図である。パーティング面915aには、固定側型板913のパーティング面913aと同様に、パーティング面915aの中央を中心として周方向等間隔に12個の入れ子収容部である可動側コア収容部420が形成されており、各可動側コア収容部420には入れ子である略角柱形状の可動側コア200が嵌合されている。尚、図3においても図2と同様に、レンズ成形用金型910を構成する各部材同士の位置決め、連結、またはガイドなどに用いられる各種ピンやピン穴の記載は省略している。
各可動側コア収容部420には、可動側コア200とともに楔状スペーサー310,320が収容されており、各可動側コア200は楔状スペーサー310,320によりその可動側コア収容部420における配置位置が固定されている。各可動側コア200のパーティング面200eの中央には、凹状のレンズ成形面221aを有するレンズ成形部221が露出している。
可動側型板915のパーティング面915aには、その中央から平面方向に向かって放射状に延びる6本の溝部である可動側ランナー半体520が形成されている。これら各可動側ランナー半体520はその後さらに二股に分岐しており、各可動側コア200のレンズ成形面221aまで延びている。
各固定側コア100および各可動側コア200は、互いに他方のいずれかに対向する位置に配置されており、レンズ成形用金型910が閉じられたときに、後述するレンズ成形室916を形成する。また、同様に、固定側ランナー半体510および可動側ランナー半体520も互いに対応する位置に配置されており、レンズ成形用金型910が閉じられることで、スプルーランナー550からレンズ成形室916に溶融樹脂を導くランナーを形成する。
<入れ子の固定構造>
図4は図2の破線Aで囲んだ固定側コア100の拡大図である。図5は、図4のA−A断面図である。以下、主に固定側コア収容部410に嵌合された固定側コア100の固定構造について説明するが、以下に示す各部材の特徴や固定構造は、可動側コア収容部420に嵌合された可動側コア200についても同様である。
(コアの構成)
固定側コア100は、その外周面(側面100a,100b,100c,100d)の周方向における角部が面取りされた略四角柱形状の部材である。固定側コア収容部410に収容された固定側コア100は、その外周面(側面100a,100b,100c,100d)が固定側コア収容部410の内周面と対向する向きに配置されている。固定側コア100のパーティング面100eの面位置は、固定側型板913のパーティング面913aと面一に揃えられている。
固定側コア収容部410に収容された固定側コア100の側面100a側には、側面100aと接する位置に楔状スペーサー310が配置されており、側面100b側には、側面100bと接する位置に楔状スペーサー320が配置されている。
固定側コア100の側面100aにおける楔状スペーサー310との当接部には、固定側コア収容部410の開口410f側から底面410e側に向かって楔状スペーサー310側に張り出した傾斜面であるコア側当接面101が形成されている。本実施形態におけるコア側当接面101は、側面100aの高さ方向(Z方向)に直交する方向を側面100aの幅方向としたときに、側面100aの幅方向の全長の1/3程度の幅とされている。また、コア側当接面101は、側面100aの面が切り欠かれるように落ち窪んで形成されている。
同様に、固定側コア100の側面100bにおける楔状スペーサー320との当接部にも、固定側コア収容部410の開口410f側から底面410e側に向かって楔状スペーサー320側に張り出した傾斜面であるコア側当接面102が設けられている。コア側当接面102についても、側面100bの高さ方向に直交する方向を側面100bの幅方向としたときに、側面100bの幅方向の全長の1/3程度の幅とされており、側面100bの面が切り欠かれるように落ち窪んで形成されている。
また、固定側コア100の外周面(側面100a,100b,100c,100d)のうち、楔状スペーサー310に押圧されている側面100aと平面方向が平行関係にある側面、つまり、側面100aの裏面である側面100cには、環状の溝部103が形成されている。溝部103には弾性部材であるOリング181が装着されている。Oリング181は、側面100cと、固定側コア収容部410の内周面のうち、側面100cに対向する面である側面410cとの間に挟み込まれている。
Oリング181は、その内径の中心が側面100cの略中央と重なるように配置されている。また、楔状スペーサー310も、側面100aの幅方向における中央と当接する位置に配置されている。これにより、固定側コア100が楔状スペーサー310に押圧されることによる固定側コア100の傾きが防止されている。
同様に、楔状スペーサー320も側面100bの幅方向における中央と当接する位置に配置されている。楔状スペーサー320に押圧されている側面100bと平面方向が平行関係にある側面、つまり、側面100bの裏面である側面100dには環状の溝部104が形成されている。溝部104には弾性部材であるOリング182が、その径方向の中心と側面100bの略中央とが重なるように装着されている。Oリング182は、側面100dと、側面100dに対向する側面410dとの間に挟み込まれている。
Oリング182も同様に、その内径の中心が側面100dの略中央と重なるように配置されている。また、楔状スペーサー320も、側面100bの幅方向における中央と当接する位置に配置されている。これにより、固定側コア100が楔状スペーサー320に押圧されることによる固定側コア100の傾きが防止されている。
また、固定側コア100と固定側コア収容部410は、レンズ成形時に腐食性ガスに晒されることから、その接触面にかじりが生じやすい。本実施形態のレンズ成形用金型910では、固定側コア100と、固定側コア100が押し付けられる固定側コア収容部410の内周面との間にOリング181,182が介在していることにより、固定側コア100の着脱時におけるかじりが抑えられている。
尚、本実施形態では、その入手の容易性からOリング181,182が採用されているが、本発明の金型の固定構造に用いられる弾性部材はOリングの態様には限定されず、同等の効果が得られるものであれば他の弾性部材を用いることもできる。
(入れ子収容部の構成)
固定側コア収容部410は、固定側型板913のパーティング面913aに形成された凹部である。固定側コア収容部410の内周面は平面からなる側面410a,410b,410c,410dを有している。これら各側面410a,410b,410c,410dは固定側コア100の外周面(側面100a,100b,100c,100d)に沿って、固定側コア100が嵌合される略四角柱形状の空間を形成している。
固定側コア収容部410の各側面410a,410b,410c,410dのうち、側面410aおよび側面410bの深さ方向(Z方向)に直交する方向をこれら各側面410a,410bの幅方向としたときに、各側面410a,410bの幅方向における中央には、各側面410a,410bの面位置が段状に凹んだ空間であるスペーサー配置部411,412が形成されている。スペーサー配置部411,412は、各側面410a,410bの幅方向における全長の1/3程度の幅とされており、固定側コア収容部410の開口410fから深さ方向に延びている。スペーサー配置部411,412は、楔状スペーサー310,320が配置可能な最小限の空間とされている。
また、固定側コア収容部410をその開口410f側から見たときに(つまり図4の視線方向で見たときに)、固定側コア収容部410の内周面のうち、各側面410a,410b,410c,410dをむすぶ角部には、空間が外側に膨出するように拡張された拡張部410gが形成されている。同様に、スペーサー配置部411,412の延出方向側の端部にも、空間が外側に膨出するように拡張された拡張部410hが形成されている。かかる拡張部410g,410hの壁面と、固定側コア100および楔状スペーサー310,320との間には隙間が設けられている。
(スペーサー部材の構成)
楔状スペーサー310,320は、固定側コア収容部410の深さ方向に延びる棒状部材である。楔状スペーサー310は略四角柱形状の部材であり、その外周面のうち、固定側コア100の側面100aとの当接部であるスペーサー側当接面311は、コア側当接面101の傾斜角度に沿って傾斜した平面により構成されている。スペーサー側当接面311の反対側の面は、楔状スペーサー310の周方向における角部が深く面取りされた形状とされている。
楔状スペーサー310には、スペーサー配置部411の深さ方向に延びる貫通孔313が設けられており、楔状スペーサー310は、貫通孔313に挿通されたボルト315によりスペーサー配置部411に締結されている。
貫通孔313の内周面には、ボルト315の軸部の外径よりも大きな内径を有する雌ねじ313aが形成されている。楔状スペーサー310の固定用のボルト穴と、楔状スペーサー310の抜き取り用の雌ねじ313aとが一つの貫通孔313に集約されていることで、部品点数の増加が抑えられている。
本実施形態の固定側コア100の材料には硬度が50〜54HRCの鋼材が用いられており、楔状スペーサー310の材料には、固定側コア100の硬度よりも高い硬度を有する鋼材が用いられている。スペーサー配置部411の小型化を図るべく楔状スペーサー310を必要最小限の大きさとする場合、楔状スペーサー310に変形や歪みが生じやすくなることが懸念される。本実施形態では、楔状スペーサー310が固定側コア100の硬度よりも高い硬度の鋼材で作成されていることにより、着脱を繰り返すことによる楔状スペーサー310の変形や歪みが抑えられている。
スペーサー配置部412にボルト325で締結された楔状スペーサー320も、楔状スペーサー310と同様の形状および構造を備えており、側面100bとの当接部であるスペーサー側当接面321も同様に、コア側当接面102の傾斜角度に沿って傾斜した平面により構成されている。
(入れ子の位置決め構造)
本実施形態の固定側コア100と楔状スペーサー310,320との当接部(スペーサー側当接面311およびコア側当接面101、ならびに、スペーサー側当接面321およびコア側当接面102)は、固定側コア収容部410の深さ方向に向かって傾斜する傾斜面により構成されている。さらにその傾斜面の傾斜角度は、楔状スペーサー310,320を固定側コア収容部410の深さ方向に押し下げたときに、楔状スペーサー310,320が固定側コア100を固定側コア収容部410の側面410c、側面410d、および底面410eに押圧する角度とされている。これにより、スペーサー配置部411,412が楔状スペーサー310,320の大きさとほぼ同じ大きさの狭い空間であっても、固定側コア収容部410の深さを利用して、固定側コア100を、固定側コア収容部410における一箇所に位置決めすることが可能とされている。
また、固定側コア100の外形が円柱形状ではなく略角柱形状であることから、楔状スペーサー310,320は固定側コア100の側面を容易に捉えることができ、固定側コア100を常に一定の方向へ押圧することが可能とされている。また、固定側コア100の側面410a,410b,410c,410dにより固定側コア収容部410における固定側コア100の周方向の位置が固定されることから、固定側コア100の位置決めの再現性が高められる。
尚、本実施形態においては、固定側コア100の外周面(側面100a,100b,100c,100d)のうち、直交する二面(側面100aおよび側面100b)を楔状スペーサー310,320で押圧することにより、固定側コア100を固定側コア収容部410の一箇所に位置決めすることが可能とされているが、成形品に要求される成形精度や許容されるコストに応じて、いずれか一方の方向からのみ押圧する構成としてもよい。また、本実施形態の固定側コア100は略四角柱形状とされているが、他の角柱形状であったとしても、平面方向が平行関係にない二つの側面に対してそれぞれスペーサー部材を配置することにより、本実施形態と同等の効果を得ることが可能である。
本実施形態においては、楔状スペーサー310,320を固定するボルト315,325は、常に同じ位置まで締められる。よって、楔状スペーサー310,320により固定側コア100を押圧する強さを調節するときは、ボルト315,325の締め加減を調節するのではなく、楔状スペーサー310,320自体の長さ(Z方向の長さ)を加工するか、または長さの異なる別の楔状スペーサー310に交換する。
また、楔状スペーサー310,320に押圧されている側面100a,100bの裏側の面である側面100c,100dと、これらに対向する固定側コア収容部410の側面410c,410dとの間に挟み込まれたOリング181,182は、その反発力により、固定側コア100を常に楔状スペーサー310,320側に押し返す。そのため、楔状スペーサー310,320の長さを適宜変更するだけで、固定側コア収容部410における固定側コア100の位置を調整することが可能とされている。これにより固定側コア100と可動側コア200の相対位置を高い精度で一致させることが可能となり、レンズの偏心を除去することができる。尚、本実施形態のレンズ成形用金型910では、固定側コア100と可動側コア200の両方に上記位置決め構造が実装されているが、上記位置決め構造は、これらのうちどちらか一方にのみ実装されていてもよい。
<レンズの厚み調節構造>
以下、本実施形態のレンズ成形用金型910におけるレンズの厚み調節構造について説明する。図6は、レンズ成形用金型910が閉じられたときの固定側コア100および可動側コア200の接合状態を示す側面視断面図である。本実施形態の固定側コア100および可動側コア200は、それぞれ第1入れ子110,210の中に第2入れ子120,220が嵌合された多重入れ子構造を備えている。
固定側コア100および可動側コア200は、そのレンズ成形面121a,221a、およびパーティング面913a,915aにより、レンズ成形室916を形成している。固定側コア100のレンズ成形面121aは、レンズの一方側のレンズ面である凹面を形成し、可動側コア200のレンズ成形面221aは、レンズの他方側のレンズ面である凸面を形成する。また、成形されるレンズの外縁には、固定側コア100および可動側コア200のパーティング面913a,915aによりフランジ部が形成される。レンズ成形用金型910により成形されるレンズの厚みは、これらレンズ成形面121a,221aの面位置を移動させることにより調節可能である。尚、レンズ成形面121a,221aの形状は本実施形態のものには限られず、成形するレンズ面の形状に合わせて適宜変更可能である(凸凸レンズの組み合わせとしても良く、凹凹レンズの組み合わせとしてもよい)。また、レンズ面の形状を球面ではなく非球面としてもよい。
以下、図5を参照して、固定側コア100におけるレンズの厚み調節構造について説明する。本実施形態の固定側コア100は、第1入れ子110と、第1入れ子110に嵌合された第2入れ子120との組み合わせにより構成されている。第1入れ子110は第2入れ子112が嵌合される凹部111を有している。凹部111は、開口111a、内周面111b、および底面111cにより形成される略円柱形状の空間である。凹部111の開口111aは、固定側コア100の底面100fに設けられている。また、凹部111の底面111cの中央には、円形の貫通孔112が形成されている。
第1入れ子110の凹部111に嵌合された第2入れ子112の端面のうち、凹部111の底面111c側の端面を先端面120a、その反対側の端面を後端面120bとしたときに、第2入れ子120の先端面120aは、凹部111の貫通孔112に嵌合された略円柱形状の突出部であるレンズ成形部121と、凹部111の底面111cに対向する平面である平面部122とにより構成されている。レンズ成形部121の先端部には半球状の凸面からなるレンズ成形面121aが形成されている。レンズ成形部121は平面部122の中央から垂直に延出しており、レンズ成形部121の基端部には、その外周面がテーパ状に拡径されたテーパ部121bが形成されている。また、第2入れ子112は略円柱形状の胴部120cを有しており、胴部120cの外面には、その周方向に沿って、その高さ方向(Z方向)に所定の間隔を空けて2本の溝部123が形成されている。また、胴部120cには、第2入れ子120の後端面120bに開口が設けられたねじ穴124が形成されている。ねじ穴124は、第2入れ子120を凹部111から引き抜く際に、雄ねじが設けられた工具を螺合させる穴である。
本実施形態の固定側コア100は、第1入れ子110の凹部111の底面111cと、第2入れ子120の平面部122との間にOリング130が配置されている。また、第2入れ子120の各溝部123には、Oリング140がそれぞれ装着されている。
また、各溝部123の開口縁部123aにはアールが設けられている。例えば溝部123の開口縁部123aが鋭利な角からなる場合、第2入れ子120を第1入れ子110の凹部111に着脱する際に、Oリング140の捻れや噛み込みが生じるおそれがある。本実施形態の固定側コア100は、溝部123の開口縁部123aに設けられたアールによりこのような不具合が抑えられている。
第1入れ子110の凹部111内における、第2入れ子120よりも凹部111の開口111a側には、第2入れ子120の後端面120bに当接する金属製の円環形状の環状スペーサー151が嵌合されている。
本実施形態の固定側コア100は、第1入れ子110の凹部111の底面111cと、第2入れ子120の平面部122との間にOリング130が配置されていることにより、第2入れ子120はOリング130の反発力をうけて常に凹部111の開口111a側に押圧されることとなる。例えば、Oリング130の代わりに金属製のスペーサー部材が配置されている場合、レンズの厚みを微調節すべく第2入れ子120のレンズ成形部121の位置(凹部111の深さ方向(Z方向)における第2入れ子120の位置)を変更する際には、そのスペーサー部材を都度加工または交換する必要がある。さらに、本実施形態の固定側コア100では、第2入れ子120の後端面120b側に別途環状スペーサー151が配置されていることから、両方のスペーサー部材を都度加工または交換する必要があり、レンズ成形部121の位置調節に多大な工数を要することとなる。本実施形態の固定側コア100は、Oリング130および環状スペーサー151を備えていることにより、レンズの厚みを微調節する際には、環状スペーサー151を厚みの異なるものに適宜加工または交換するだけでよい。また、Oリング130は、凹部111の底面111cと第2入れ子120の平面部122のかじりを防止し、入れ子の寿命を長くすることにも貢献している。
また、本実施形態の第2入れ子112は、その胴部120cに2つのOリング140が装着されていることにより、第2入れ子112の着脱時に、第1入れ子110の凹部111と第2入れ子112の胴部120cとの接触面のかじりが抑えられている。また、凹部111には第2入れ子112を嵌合するためのクリアランスを設ける必要があることから、凹部111内に嵌合された第2入れ子112の位置には、そのクリアランス分の誤差が生じるおそれがある。本実施形態の第2入れ子112は、その胴部120cに装着された2つのOリング140によりかかるクリアランスが埋められ、誤差による位置ずれが防止されている。
第1入れ子110の凹部111における底面111c近傍の内周面には、同内周面から第1入れ子110の外部に貫通した空気孔113が設けられている。本実施形態のOリング130は、その周方向の一部に切欠部130aが設けられており、Oリング130は、その切欠部130aと空気孔113とが連通される向きに配置されている。これにより、凹部111に第2入れ子120を嵌合する際に、凹部111内の空気が空気孔113から逃れることができ、第2入れ子120をより容易に嵌合することが可能とされている。
固定側コア100の多重入れ子構造は、可動側コア200にも採用されている。図6に示すように、これら固定側コア100と可動側コア200との構成上の違いは、可動側コア200の第2入れ子220のレンズ成形部221、第2入れ子220の胴部220c、環状スペーサー152、および、第1入れ子210の凹部211に設けられた貫通孔212の径が固定側コア100よりも広いこと、および、可動側コア200のレンズ成形面221aが曲面状の凹部とされていることのみである。
本実施形態のレンズ成形用金型910は、上記入れ子の固定構造を備えていることにより、金型の大型化や部品点数の増加を抑えつつ、入れ子の位置決め精度を高めることが可能とされており、また、上記レンズの厚み調節構造を備えていることにより、レンズの厚みを簡便に微調整することが可能とされている。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
100 固定側コア
100e パーティング面
100a,100b,100c,100d 側面(外周面)
100f 底面
101,102 コア側当接面(当接部)
103,104 溝部
200 可動側コア
200e パーティング面
221a レンズ成形面
310,320 楔状スペーサー
311,321 スペーサー側当接面(当接部)
313 貫通孔
313a 雌ねじ
315,325 ボルト
410 固定側コア収容部
410a,410b,410c,410d 側面(内周面)
410e 底面
410f 開口
420 可動側コア収容部
420a,420b,420c,420d 側面(内周面)
420e 底面
420f 開口
900 射出成形機
910 レンズ成形用金型
913 固定側型板
913a パーティング面
915 可動側型板
915a パーティング面
916 レンズ成形室
PL パーティングライン

Claims (10)

  1. 型板のパーティング面に形成された入れ子収容部と、
    前記入れ子収容部に収容された略角柱形状の入れ子と、
    前記入れ子収容部に前記入れ子とともに収容されたスペーサー部材と、を備え、
    前記入れ子は、その外周面が前記入れ子収容部の内周面と対向する向きに配置されており、
    前記スペーサー部材は、前記入れ子の外周面の一部と接する位置に配置されており、
    前記入れ子の前記スペーサー部材との当接部は、前記入れ子収容部の開口側から底面側に向かうにつれて前記スペーサー部材側に張り出した傾斜面であり、
    前記スペーサー部材の前記入れ子との当接部は、前記入れ子側の当接部に沿って傾斜した傾斜面であることを特徴とする金型用入れ子の固定構造。
  2. 二つの前記スペーサー部材を備え、
    前記各スペーサー部材は、前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、平面方向が平行関係にない二つの側面に対してそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の金型用入れ子の固定構造。
  3. 前記入れ子は略四角柱形状であり、
    前記各スペーサー部材は、前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、平面方向が直交する二つの側面に対してそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項2に記載の金型用入れ子の固定構造。
  4. 前記入れ子の外周面を構成する各側面のうち、前記スペーサー部材に押圧されている側面と平面方向が平行関係にある側面である裏面と、該裏面に対向する前記入れ子収容部の内周面との間には、弾性部材が挟み込まれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の金型用入れ子の固定構造。
  5. 前記弾性部材はOリングであり、
    前記裏面には環状の溝部が形成されており、
    前記Oリングは前記溝部に装着されていることを特徴とする請求項4に記載の金型用入れ子の固定構造。
  6. 前記Oリングは、その中心が前記裏面の略中央となるように配置されており、前記入れ子の外周面を構成する各側面における高さ方向に直交する方向をその側面の幅方向としたときに、前記スペーサー部材は、該スペーサー部材に押圧される側面の前記幅方向における略中央に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の金型用入れ子の固定構造。
  7. 前記スペーサー部材は、前記入れ子よりも硬度の高い鋼材からなることを特徴とする請求項1から請求項6に記載の金型用入れ子の固定構造。
  8. 前記スペーサー部材には前記入れ子収容部の深さ方向に延びる貫通孔が設けられており、
    前記スペーサー部材は、前記貫通孔に挿通されたボルトにより前記入れ子収容部に締結されており、
    前記貫通孔の内周面には、前記ボルトの外径よりも大きな内径を有する雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の金型用入れ子の固定構造。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の金型用入れ子の固定構造を有する可動側型板または固定側型板を備えたレンズ成形用金型。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の金型用入れ子の固定構造を有する可動側型板および固定側型板を備えたレンズ成形用金型。
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