JP2017136765A - 射出ミキシングノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】従来品に比べ簡易な構成で十分な混錬を行うことができ、樹脂材料を変更するときの作業を容易にすることができ、糸引き等の不具合の発生を抑制可能な射出ミキシングノズルの提供を目的とする。
【解決手段】樹脂通路31内に着脱可能な状態で挿入される圧力低減部材40は、樹脂通路31を仕切る壁部43と、壁部43に穿設された通路であって、壁部43によって仕切られた樹脂通路31を連通させる通路41とによって構成されている。このような射出ミキシングノズルでは、通路41を通過した溶融樹脂は、対流して混錬された後に、放出口32から射出されることとなる。また、目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときには、圧力低減部材40を取り外して清掃作業を行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、射出ミキシングノズルに関するものであり、特に、樹脂の射出成形機に用いられる射出ミキシングノズルに関する。
従来、射出ミキシングノズルとしては、筒状に形成され一端側に流体が導入される導入口が設けられ、他端側に導入された流体を導出する導出口が設けられたノズル本体と、ノズル本体の導入口と導出口との間に配置され導入口からノズル本体内に導入された流体を複数のエレメント穴から導入して混錬する複数のエレメントを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような射出ミキシングノズルであれば、複数種類の樹脂材料(溶融樹脂)の混錬を十分に行うことができるものとして好適なものとされている。
特開2014−83753号公報
ところが、このような射出ミキシングノズルは、十分な混錬を行うための複数のエレメントを備えるため、精密な部品点数が多く、複雑な構成となっている。そのため、例えば、エレメント穴に樹脂材料が目詰まりしてしまい、期待するような性能を発揮できなくなってしまう問題がある。
また、このような射出ミキシングノズルは、上述のような目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときに、射出ミキシングノズルを分解して清掃する必要がある。このとき、部品点数が多く複雑な構成となっているため、清掃作業に手間が生じたり、分解清掃が出来ないノズルであったり、といった問題もある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、射出ミキシングノズルであって、従来品に比べ簡易な構成で十分な混錬を行うことができるとともに、樹脂材料を変更するときの作業を容易にすることができる射出ミキシングノズルの提供を目的とする。また、糸引き等の不具合の発生を抑制可能な射出ミキシングノズルの提供も目的とする。
上記「発明が解決しようとする課題」において述べた問題を解決するためになされた射出ミキシングノズルは、射出成形機における加熱シリンダの先端部分に取付けられ、加熱シリンダから送られる溶融樹脂を通過させる樹脂通路、及び樹脂通路の先端に形成され溶融樹脂を射出させる放出口を有するノズルボディと、ノズルボディの樹脂通路内に配設され、加熱シリンダ側から送出される溶融樹脂の圧力を低減と混錬を良くするのを目的とした圧力低減部材とを備え、この圧力低減部材は、外周面が樹脂通路の内周面に当接することによって、樹脂通路を仕切る第一壁部と、第一壁部によって仕切られた樹脂通路の上流側の部分から下流側の部分に溶融樹脂が送出されるための通路であって、第一壁部に形成された第一通路とによって構成されている。
このような射出ミキシングノズルであれば、従来品に比べ簡易な構成であるため、目詰まりが発生したときの清掃作業や、樹脂材料を変更するときの作業を従来品に比べて容易に行うことができる。
また、このような射出ミキシングノズルでは、第一通路を通過した溶融樹脂は、対流して混錬された後に、放出口から射出されることとなる。つまり、例えば、複数種類の溶融樹脂を混入した場合には、十分に混錬されることとなる。
さらに、このような射出ミキシングノズルでは、樹脂通路内に圧力低減部材が配設されて、加熱シリンダ側から加えられる溶融樹脂の圧力を低減することとなる。つまり、金型から成形品を取出すときに、背圧によって圧力低減部材の下流側に位置する放出口から溶融樹脂が漏れ出ること、所謂糸引きを抑制することができる。
また、請求項2に記載のように、圧力低減部材は、樹脂通路内に着脱可能に配設されている。このような圧力低減部材であれば、射出ミキシングノズルにおいて、目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときには、圧力低減部材を取り外して容易に作業を行うことができる。
また、請求項3に記載のように、第一壁部に対し樹脂通路の下流側に配設され、樹脂通路を仕切る第二壁部と、第二壁部によって仕切られた樹脂通路の上流側の部分から下流側の部分に溶融樹脂が送出されるための通路であって、第二壁部に形成された第二通路と、第一壁部と第二壁部とによって挟まれた空間であって、第一通路を通過した溶融樹脂が混錬される混錬空間とによって構成されている。
このような射出ミキシングノズルでは、圧力低減部材の第一壁部と第二壁部によって挟まれた部分において、溶融樹脂が混錬される。つまり、第一通路を通過した溶融樹脂は、第二壁部に当たり、第一壁部と第二壁部とに挟まれた部分で対流することとなる。そうすると、このような空間が形成されていない場合に比べて、複数の種類の溶融樹脂を混入した場合に、十分に混錬されることとなる。
さらに、請求項4に記載のように、第一通路において、樹脂通路の下流側の内径が樹脂通路の上流側の内径に比べて、小さく形成されていれば、第一壁部と第二壁部によって挟まれた部分(混錬空間)において、第一通路から流入する溶融樹脂の流速が増すこととなる。つまり、第一通路の内径が一定であるものに比べて、第一壁部と第二壁部によって挟まれた部分(混錬空間)における混錬が十分になされることとなる。
第1実施形態の射出成型機の概略構成を示す図である。 第1実施形態の射出成型機の計量・貯留工程、及び射出工程の説明を示す図である。 第1実施形態の圧力低減部材の外観図であり、(a)は第1実施形態の圧力低減部材の斜視図であり、(b)は第1実施形態の射出ミキシングノズルの構成を示す断面図である。 第2実施形態の圧力低減部材の外観図であり、(a)は圧力低減部材の斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 第2実施形態の射出ミキシングノズルの構成を示す断面図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
<射出成型機1の全体構成について>
図1に示すように、本実施形態の射出成型機1は、シリンダ2と射出ミキシングノズル3とヒータ4とホッパ5とスクリュ6とを備えている。シリンダ2は、樹脂通路2aを内部に有する略円筒状に形成されている。射出ミキシングノズル3は、シリンダ2の先端部分に取付金具2cを介して取付けられている。ヒータ4は、シリンダ2の外周面に巻かれている。ホッパ5は、シリンダ2の根元側の上部に貫通された状態で接続されている。スクリュ6は、シリンダ2の樹脂通路2aに配設されている。
ここで、ヒータ4は、樹脂通路2aを通過する樹脂材料Kを外部から加熱するものであり、シリンダ2と組合せることにより本発明の加熱シリンダとして機能している。なお、樹脂材料Kには、ヒータ4の熱だけではなく、スクリュ6の回転に伴う摩擦熱、及びシリンダ2の内周面との間で発生するせん断熱も加えられ、これらの熱により樹脂材料Kは溶融されながら送られる。
ホッパ5は、固形状の樹脂材料K(例えば、樹脂ペレット)を貯えるとともに、底面に設けられた供給口(図示しない)からシリンダ2の根元側に、重力を利用して樹脂材料Kを供給するものである。つまり、ホッパ5の下方の樹脂通路2aに空隙が生じると、その部分に対して樹脂材料Kを落とし込むことにより、樹脂通路2a内に樹脂材料Kを充填させる。
スクリュ6は、表面に螺旋溝が形成されており、樹脂通路2aの略全域に亘って配置される長さに設定されている。また、スクリュ6は、回転可能で且つ軸方向に移動可能(進退可能)に支持されており、スクリュ6を回転させることで、ホッパ5から供給された樹脂材料Kをシリンダ2の先端部2bに送ることが可能な構成となっている。
さらに、スクリュ6を前進させることで、先端部2bに貯留された樹脂材料(溶融樹脂Y)を射出ミキシングノズル3から所定の圧力で射出させることが可能な構成となっている。なお、スクリュ6には、射出ミキシングノズル3側に向かって所定の圧力(すなわち背圧)が加えられており、スクリュ6を回転させたときに、スクリュ6の推進力によってスクリュ6が後退しないように構成されている。
スクリュ6を回転させる手段として、回転用モータ9及び回転伝達機構10を備えている。回転用モータ9は、その出力軸9aを一定方向に回転させるサーボモータからなり、第一モータ駆動回路(図示しない)によって回転制御される。回転伝達機構10は、回転用モータ9の回転をスクリュ6に伝達するものであり、スクリュ6の軸6cに接続された従動プーリ11と、回転用モータ9の出力軸9aに連結された駆動プーリ12と、駆動プーリ12及び従動プーリ11を繋ぐ無端ベルト13とから構成されている。
また、スクリュ6を軸方向に移動させる手段として、進退用モータ15及び軸方向移動機構16を備えている。進退用モータ15は、サーボモータからなり、第二モータ駆動回路(図示しない)によって、回転数及び回転方向が制御される。
軸方向移動機構16は、進退用モータ15の回転運動をスクリュ6の軸方向への直線運動に変換するものであり、シリンダ2の根元部分に固定された第一ベース板17aと、これに対向して配設された第二ベース板17bと、二枚のベース板17a,17bを繋ぐ一対のガイド部材18と、ガイド部材18によってスクリュ6の軸方向に摺動可能に案内されるとともに内部に雌ネジ(図示しない)が形成されたスライド部材19と、この雌ネジに螺合されるとともに第二ベース板17bに対して回動可能に支持された送りネジ20と、送りネジ20の一端側に接続された従動プーリ21と、進退用モータ15の出力軸15aに接続された駆動プーリ22と、従動プーリ21及び駆動プーリ22を繋ぐ無端ベルト23とから構成されている。
なお、回転伝達機構10の従動プーリ11は、スライド部材19に対して回動可能に連結されており、スライド部材19がガイド部材18に沿って直線運動すると、それに従って回転伝達機構10及び回転用モータ9も移動するように構成されている。このため、進退用モータ15を一定方向に回転させると、送りネジ20によってスライド部材19及び従動プーリ11が前進し、スクリュ6が射出ミキシングノズル3側に向かって移動する。
また、スクリュ6の先端側には、小径の頸部7が形成されており、この頸部7にチェックリング8が遊嵌されている。チェックリング8は、スクリュ6の頸部7に対して回動可能で、且つスクリュ6の軸方向に頸部7の長さ分だけ移動可能な状態で支持されている。
また、チェックリング8の内周面と頸部7の間には、溶融樹脂Yを通過させ得る溝Sが形成されており、樹脂通路2aにおいて、螺旋溝が形成されたスクリュ本体6a側の圧力が先端部2bの圧力よりも高い状態(すなわちスクリュ6が回転している状態)では、この圧力差によって、チェックリング8が先端部2b側に移動することで溝Sが開放され(図2(a)参照)、溶融樹脂Yを先端部2bに送ることが可能となる。
一方、先端部2bに溶融樹脂Yが貯留された状態でスクリュ6の回転が停止すると、スクリュ本体6a側の圧力が先端部2bの圧力よりも低くなるため、その圧力差によってチェックリング8がスクリュ本体6a側に移動し、スクリュ本体6aに当接する(図2(c)参照)。これにより、溝Sが閉鎖され、先端部2bに貯留された溶融樹脂Yの逆流が防止される。
<計量・貯留工程、および射出工程について>
次に、計量・貯留工程、および射出工程について、図2に基づき説明する。まず、計量・貯留工程では、図2(a)に示すように、ホッパ5から樹脂材料Kを供給しつつ、回転用モータ9(図1参照)及び回転伝達機構10によってスクリュ6を一定方向(矢印の方向)に回転させる。
すると、ホッパ5から供給された樹脂材料Kは、シリンダ2の周囲に巻かれたヒータ4からの熱、スクリュ6の回転に伴う摩擦熱、及びせん断熱によって加熱されながら、シリンダ2の先端部2bに向かって送られる。
そして、先端部2bにおいて蓄積される溶融樹脂Yの樹脂圧がスクリュ6の背圧よりも高くなると、図2(b)に示すように、その樹脂圧によってスクリュ6が後退する。このため、スクリュ6の位置を検出することにより、先端部2bにおいて溶融樹脂Yを計量しながら貯留させることが可能になる。
一方、図2(c)に示すように、射出工程では、進退用モータ15(図1参照)及び軸方向移動機構16によってスクリュ6を軸方向に前進させる。すると、シリンダ2の先端部2bに貯留されている溶融樹脂Yが射出ミキシングノズル3から所定の圧力で射出され、型締めされた金型(図示しない)に対して所定の圧力で溶融樹脂Yを注入することが可能となる。そして、これらの計量・貯留工程、および射出工程を順次繰返し行うことにより、金型に対して溶融樹脂Yを所定量ずつ供給し、複数の成形品を連続的に成形することが可能となる。
<射出ミキシングノズルの構成及び作用について>
次に、本実施形態の射出ミキシングノズル3について説明する。図1に示すように、本実施形態の射出ミキシングノズル3は、シリンダ2の先端部分に取付金具2cを介して着脱可能に取付けられたノズルボディ30とノズルボディ30の内部に配設された圧力低減部材40とを具備して構成されている。
図3(b)に示すように、ノズルボディ30には、溶融樹脂Yを通過させる樹脂通路31が中心部分を貫通して設けられ、その樹脂通路31の先端には、溶融樹脂Yを射出する放出口32が形成されている。
また、ノズルボディ30は、細長く先端側に向かって僅かに縮径された略円筒形の形状を呈しているが、根元側には外方向に突出するフランジ30bが形成されており、このフランジ30bを取付金具2c(図1参照)に突合せた状態で取付けられる。また、樹脂通路31は下流側に向かって漸次内径が小さくなるようにテーパ状に形成されており、この樹脂通路31の内周面31aと圧力低減部材40の外周面とが当接することで、圧力低減部材40が放出口32側に移動することを規制している。
圧力低減部材40は、樹脂通路31内に着脱可能な状態で挿入されており、シリンダ2側から加えられる溶融樹脂Yの圧力を低減する。つまり、圧力低減部材40の上流側の溶融樹脂Yには、スクリュ6(図1参照)の背圧に応じた圧力が加わるが、圧力低減部材40が抵抗となって圧力を降下させることで、その下流側の圧力を低くする。
圧力低減部材40は、図3(a)および(b)に示すように、壁部43と通路41とから構成されている。壁部43は、外周面がテーパ状であり、樹脂通路31の内周面31aに当接することによって、樹脂通路31を上流側の部分と下流側の部分とに仕切っている。
通路41は、壁部43に穿設された1つの通路であって、壁部143によって仕切られた樹脂通路31を連通させる。また、通路41は、図3(b)に示すように、樹脂通路31の下流側の内径が、樹脂通路31の上流側の内径に比べて、小さくなるように、テーパ状に形成されている。
また、図3(b)に示すように、壁部43と樹脂通路31の内周面31aとによって囲まれることによって形成された空間において、通路41を通過した溶融樹脂Yが対流して混錬され、混錬された溶融樹脂Yが、放出口32から射出されることとなる。
このような射出ミキシングノズルでは、圧力低減部材40が樹脂通路31内に着脱可能に配設されているため、射出ミキシングノズル3において、目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときには、圧力低減部材40を取り外して容易に交換作業や清掃作業を行うことができる。
また、このような射出ミキシングノズル3では、圧力低減部材40の壁部43と樹脂通路31の内周面31aとによって囲まれることによって形成された空間において、通路41を通過した溶融樹脂Yが対流して混錬される。つまり、このような空間が形成されていない場合に比べて、複数の種類の溶融樹脂を混入した場合に、十分に混錬されることとなる。
さらに、このような射出ミキシングノズル3では、樹脂通路31内に圧力低減部材40が配設されて、加熱シリンダ2側から加えられる溶融樹脂Yの圧力を低減することとなる。つまり、金型から成形品を取出すときに、背圧によって圧力低減部材40の下流側に位置する放出口32から溶融樹脂Yが漏れ出ること、所謂糸引きを抑制することができる。
そして、通路41において、樹脂通路31の下流側の内径が樹脂通路31の上流側の内径に比べて、小さく形成されていれば、通路41から送出されて圧力低減部材40と放出口32までに形成された空間に流入する溶融樹脂Yの流速が増すこととなる。したがって、通路の内径が一定であるものに比べて、放出口32にて射出されるまでの溶融樹脂Yの混錬が十分になされることとなる。
[第2実施形態]
第2実施形態において、射出成型機は、第1実施形態と同様のものであるため、<射出成型機1の全体構成について>の説明、<計量・貯留工程、および射出工程について>の説明は省略する。
本実施形態における圧力低減部材140は、図4(a)および図5に示すように、第一壁部143と第二壁部147と連結部145と第一通路141,141と第二通路148,148とから構成されている。第一壁部143は、外周面がテーパ状であり、樹脂通路31の内周面31aに当接することによって、樹脂通路31を上流側の部分と下流側の部分とに仕切っている。第二壁部147は、第一壁部143に対し樹脂通路31の下流側に配置され、外周面の一部がテーパ状であり、樹脂通路31の内周面31aに当接することによって、樹脂通路31を上流側の部分と下流側の部分とに仕切っている。
連結部145は、第一壁部143と第二壁部147とを連結する部材である。第一通路141,141は、第一壁部143に穿設された2つの通路141,141であって、第一壁部143によって仕切られた樹脂通路31を連通させる。
第二通路148,148は、第二壁部147に形成された2つの通路であって、第二壁部147によって仕切られた樹脂通路31を連通させる。また、第一通路141,141は、図4(b)および図5に示すように、樹脂通路31の下流側の内径が、樹脂通路31の上流側の内径に比べて、小さくなるように、テーパ状に形成されている。
また、図5に示すように、第一壁部143と第二壁部147と樹脂通路31とによって囲まれることによって形成された空間は、第一通路を通過した溶融樹脂が混錬される混錬空間150として機能する。第一通路141,141を通過して混錬空間150に入った溶融樹脂Yは、抵抗として作用する第二壁部147に当たることで混錬空間150にて対流する。
つまり、溶融樹脂Yは、混錬空間150において混錬されることとなる。そして、この混錬空間150において混錬された溶融樹脂Yは、第二通路148,148を通って、樹脂通路31の下流側へ導出される。
このような射出ミキシングノズルでは、圧力低減部材140がノズルボディ30の樹脂通路31内に着脱可能に配設されているため、射出ミキシングノズル3において、目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときには、圧力低減部材140を取り外して容易に作業を行うことができる。
また、このような射出ミキシングノズル3では、圧力低減部材140の第一壁部143と第二壁部147とによって挟まれた混錬空間150において、溶融樹脂Yが混錬される。
つまり、このような空間が形成されていない場合に比べて、複数の種類の溶融樹脂を混入した場合に、混錬空間150において十分に混錬されることとなる。
さらに、このような射出ミキシングノズル3では、樹脂通路31内に圧力低減部材140が配設されて、加熱シリンダ2側から加えられる溶融樹脂Yの圧力を低減することとなる。つまり、金型から成形品を取出すときに、背圧によって圧力低減部材140の下流側に位置する放出口32から溶融樹脂Yが漏れ出ること、所謂糸引きを抑制することができる。
そして、第一通路141,141において、樹脂通路31の下流側の内径が樹脂通路31の上流側の内径に比べて、小さく形成されていれば、第一通路141,141から送出されて混錬空間150に流入する溶融樹脂Yの流速が増すこととなる。したがって、第一通路の内径が一定であるものに比べて、混錬空間150における混錬が十分になされることとなる。
なお、本実施形態の圧力低減部材140は、一体成型されたものとして説明したが、第一壁部143と連結部145と第二壁部147とが、各々成型されたものが組み合されて構成されたものであっても良い。
[その他の実施形態]
上述した第1実施形態において、圧力低減部材40は、着脱可能に配設されているものしたが、樹脂通路31に固定されているものであっても良い。例えば、射出ミキシングノズルと一体成型されているものが考えられる。
このような射出ミキシングノズルであれば、溶融樹脂の十分な混錬を行うことができ、糸引き等の不具合の発生を抑制することができるだけでなく、目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときは、容易な作業で対応することができる。
また、上述した第1実施形態において、圧力低減部材40における通路を1つとしたが、2つ以上の複数の通路が形成されていてもよい。このような圧力低減部材であれば、通路から送出されて圧力低減部材と放出口までに形成された空間に流入する溶融樹脂の経路が複数となり、より対流が促進されることとなる。つまり、通路が一つの圧力低減部材を使用する場合に比べて、溶融樹脂の混錬が十分になされることとなる。
1… 射出成型機 2…シリンダ(加熱シリンダ) 3…射出ミキシングノズル 30…ノズルボディ 31…樹脂通路 31a…内周面 32…放出口 40,140…圧力低減部材 41…通路 43…壁部 141…第1通路 143…第一壁部 145…連結部 147…第二壁部 148…第二通路 150…混錬空間。

Claims (4)

  1. 射出成形機における加熱シリンダの先端部分に取付けられ、前記加熱シリンダから送られる溶融樹脂を通過させる樹脂通路、及び前記樹脂通路の先端に形成され溶融樹脂を射出させる放出口を有するノズルボディと、
    前記ノズルボディの前記樹脂通路内に配設され、前記加熱シリンダ側から加えられる溶融樹脂の圧力を低減する圧力低減部材とを備え、
    前記圧力低減部材は、外周面が前記樹脂通路の内周面に当接することによって、前記樹脂通路を仕切る第一壁部と、
    前記第一壁部によって仕切られた前記樹脂通路の上流側の部分から下流側の部分に前記溶融樹脂が送出されるための通路であって、前記第一壁部に形成された第一通路と
    によって構成されていることを特徴とする射出ミキシングノズル。
  2. 請求項1に記載の射出ミキシングノズルにおいて、
    前記圧力低減部材は、前記樹脂通路内に着脱可能に配設されている
    ことを特徴とする射出ミキシングノズル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の射出ミキシングノズルにおいて、
    前記第一壁部に対し前記樹脂通路の下流側に配設され、前記樹脂通路を仕切る第二壁部と、
    前記第二壁部によって仕切られた前記樹脂通路の上流側の部分から下流側の部分に前記溶融樹脂が送出されるための通路であって、前記第二壁部に形成された第二通路と、
    前記第一壁部と前記第二壁部とによって挟まれた空間であって、前記第一通路を通過した溶融樹脂が混錬される混錬空間と
    によって構成されていることを特徴とする射出ミキシングノズル。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の射出ミキシングノズルにおいて、
    前記第一通路は、前記樹脂通路の下流側の内径が、前記樹脂通路の上流側の内径に比べて、小さく形成されている
    ことを特徴とする射出ミキシングノズル。
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