JP2017135932A - アウターロータ型回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アウターロータ型回転電機の冷却性能の向上を図る。【解決手段】アウターロータ型回転電機1Aは、支持軸2と、支持軸2に同軸で支持された固定子枠9Aと、固定子枠9Aの外周面に固定された固定子15と、固定子15の外周面と空隙部3を介して対向し、かつ固定子15を囲むようにして支持軸2に同軸で回転自在に支持された回転子20と、固定子枠9Aに固定子15よりも内側に位置して設けられ、かつ冷却媒体が流れる冷媒流路部4と、固定子枠9Aに冷媒流路部4よりも内側に位置して設けられ、かつ回転子20内の気体が支持軸2の軸方向に流れる気体流路部5と、空隙部3及び気体流路部5を通して気体を循環させる循環ファン31,32と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、アウターロータ型回転電機に関し、特に、全閉アウターロータ型回転電機に適用して有効な技術に関するものである。
回転電機として、固定子の外側に回転子が配置されたアウターロータ型回転電機が知られている。このアウターロータ型回転機においても、様々な冷却方式が提案され実用化されている。例えば特許文献1には、固定子の内径側(内周面側)に冷却水路を設けて冷却する水冷方式が開示されている。また、特許文献2及び特許文献3には、機内の空気を循環させて冷却する空冷方式が開示されている。そして、同じ空冷方式でも、特許文献2は、冷媒としての循環空気を別途機内に設けた熱交換器で水と熱交換して冷却する方式である。一方、特許文献3は、冷媒としての循環空気を別途機内に設けた熱交換器で空気と熱交換して冷却する方式である。
特開平11−266566号公報 特開2010−110201号公報 特開2010−110202号公報
ところで、水冷とした場合、固定子の背面を水で冷却するので、回転子に渦電流が流れ、その損失による発熱があると冷却が困難となる。また、発熱体であるコイルと冷却水との間の距離が遠いなどで熱抵抗が高い場合は冷却性能が低下し、小型化の妨げになる。
一方、空冷の場合は、固定子鉄心の軸方向に通風ダクトを設けるために、構造が複雑になるとともに、風量を多くする必要がある。特に、永久磁石式回転電機の場合は構造を簡易にするために回転子に通風ダクトを設けない場合が多く、固定子を通った冷却風は狭いギャップを通るため風量に制限が生じ、冷却性能を高めて小型化を図るには限度がある。更に機内循環空冷の場合は冷媒の空気を冷却する熱交換器を別途設ける必要があり、スペースの増加や構造を複雑にする。
本発明の目的は、アウターロータ型回転電機の冷却性能の向上を図ることが可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るアウターロータ型回転電機は、支持軸と、支持軸に同軸で支持された固定子枠と、固定子枠の外周面に固定された固定子と、固定子の外周面と空隙部を介して対向し、かつ固定子を囲むようにして支持軸に同軸で回転自在に支持された回転子と、固定子枠に固定子よりも内側に位置して設けられ、かつ冷却媒体が流れる冷媒流路部と、固定子枠に冷媒流路部よりも内側に位置して設けられ、かつ回転子内の気体が支持軸の軸方向に流れる気体流路部と、空隙部及び気体流路部を通して気体を循環させる循環送風機と、を備えている。
本発明の一態様によれば、アウターロータ型回転電機の冷却効率の向上を図ることができる。
本発明の実施形態1に係るアウターロータ型回転電機において、支持軸の軸方向に沿って切った断面構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態1に係るアウターロータ型回転電機において、図1のa−a線の位置で切った断面構造を示す模式的断面図である。 図1の矢印Aの方向から見た模式的側面図である。 本発明の実施形態2に係るアウターロータ型回転電機において、支持軸の軸方向に沿って切った断面構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態2に係るアウターロータ型回転電機において、図4のb−b線の位置で切った断面構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態3に係るアウターロータ型回転電機において、支持軸の軸方向に沿って切った断面構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態3に係るアウターロータ型回転電機において、図6のc−c線の位置で切った断面構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態3に係るアウターロータ型回転電機の変形例1を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態3に係るアウターロータ型回転電機の変形例2を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態4に係るアウターロータ型回転電機において、支持軸の軸方向に沿って切断した断面構造を示す模式的断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、以下の実施形態の説明及び添付図面において、同様の構成には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
また、以下の実施形態で説明される添付図面は、見易く又は理解し易くするために正確なスケール、寸法比で描かれていない。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施形態の記載に限定されるものではない。
以下の実施形態では、本発明の「アウターロータ型回転電機」の代表例として、永久磁石式のアウターロータ型回転電機に着目して例示的に説明する。
(実施形態1)
図1乃至図3に示すように、本発明の実施形態1に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aは、固定部(図示せず)に固定支持された支持軸2と、この支持軸2に同軸で支持された円筒状の固定子枠9Aと、この固定子枠9Aの外周面に固定された円筒状の固定子15と、固定子15の外周面と空隙部3を介して対向し、かつ固定子15を囲むようにして支持軸2に同軸で回転自在に支持された回転子20とを備えている。このアウターロータ型回転電機1Aは、例えば風力発電機の発電部に用いられている。そして、この場合、アウターロータ型回転電機1Aは、風力によるプロペラの回転運動により回転子20が回転し、電磁誘導作用により電気を発電する。
また、アウターロータ型回転電機1Aは、固定子枠9Aに固定子15よりも内側に位置して設けられ、かつ冷却媒体が流れる冷媒流路部(冷媒通路部)4と、固定子枠9Aに冷媒流路部4よりも内側に位置して設けられ、かつ回転子20内の気体が支持軸2の軸方向に流れる気体流路部(気体通路部)5とを備えている。支持軸2は例えば円筒形状で形成されている。冷媒流路部4を流れる冷却媒体としては例えば水が用いられている。回転子20内の気体としては例えば空気が用いられている。以下、この実施形態1では冷媒流路部4を流れる冷却媒体として水、回転子20内の気体として空気をそれぞれ用いた場合で説明するが、水や空気に限定されるものではない。
また、アウターロータ型回転電機1Aは、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の空気(気体)を循環させる循環送風機として2つの循環ファン31,32を備えている。
図1及び図2に示すように、固定子枠9Aは、固定子15及び冷媒流路部4が設けられた円筒状の枠部14と、この枠部14の内側に設けられ、かつ回転子20内の空気が枠部14の内周面に沿って流れるように誘導する気体誘導部10Aとを有する。固定子15は、枠部14の外周面に固定されている。冷媒流路部4は、枠部14の外周面と内周面との間に形成されている。そして、気体流路部5は、枠部14と気体誘導部10Aとの間に形成されている。
気体誘導部10Aは、支持軸2の軸方向に沿って延長する円筒状の筒部材12と、この筒部材12の内側を封鎖する円板状の封鎖部材11と、この筒部材12の外周面から半径方向に向かって突出し、かつ筒部材12の円周方向に所定の間隔をおいて配列された複数のリブ13とを有する。封鎖部材11は、中央部に貫通孔11aを有し、この貫通孔11aを貫通する支持軸2に固定されている。筒部材12は封鎖部材11を介して支持軸2に支持されている。枠部14は、複数のリブ13を介して筒部材12に支持され、更に封鎖部材11を介して支持軸2に支持されている。
固定子枠9Aは、例えば耐水性が高いステンレス系の材料で形成されている。気体流路部5は、気体誘導部10Aと枠部14との間に形成されているので、枠部14の内周面全体を覆うように気体流路部5を形成することができる。
固定子15は、固定子コア16とコイル17とを有する。固定子コア16は、図2に示すように、円筒状の磁気ヨーク16aと、その外周面に円周方向に所定間隔で半径方向に突出し、軸方向に延長する複数のティース16bと、ティース16b間に形成された複数のスロット16cとを有する。コイル17は複数のティース16bに巻き回されて複数のスロット16cの各々に収められている。固定子コア16は電磁鋼板を軸方向に積層した積層鉄心で形成されている。そして、複数のティース16b及びスロット16cの各々は、支持軸2の軸方向に沿って延長している。
回転子20は、図1及び図2に示すように、回転子コア21と複数の永久磁石22とを有する。回転子コア21は、固定子15の外周面と対向する円筒部21aと、この円筒部21aの軸方向の両端に設けられた2つの端板部21b,21cと、円筒部21aの内周面に配置された複数の永久磁石22とを有する。端板部21b,21cの各々の中心部には支持軸2が貫通している。そして、端板部21b,21cの各々は、それぞれ軸受23を介して支持軸2に回転自在に支持されている。軸受23の外側には、図示していないが、支持軸2と端板部21b,21cとを連結するシール部が設けられており、このシール部によって回転子20内は密閉状態となる。すなわち、この実施形態1の回転電機1Aは全閉アウターロータ型になっている。
回転子20は、少なくとも円筒部21aが電磁鋼板を軸方向に積層した積層鉄心で形成されている。複数の永久磁石22の各々は、円筒部21aの内周面側に円周方向に等間隔で配置されている。そして、複数の永久磁石22の各々は、固定子15の外周面と空隙部3を介して対向し、支持軸2の軸方向において固定子15の一端側及び他端側に亘って延長している。ここで、空隙部3は、固定子15の外周面(枠部14の外周面)と永久磁石22との間の領域及び互いに隣り合う永久磁石22の間の領域を含む。
2つの循環ファン31,32において、一方の循環ファン31は、空隙部3から気体流路部5に回転子20内の空気を循環させるように固定子枠9Aの軸方向の一端側に設けられている。換言すれば、一方の循環ファン31は、固定子枠9Aの軸方向の一端側に空隙部3及び気体流路部5と対向して配置され、空隙部3から吸い込んだ空気を気体流路部5に吐出する。他方の循環ファン32は、気体流路部5から空隙部3に回転子20内の空気を循環させるように固定子枠9Aの軸方向の他端側に設けられている。換言すれば、他方の循環ファン32は、固定子枠9Aの軸方向の他端側に空隙部3及び気体流路部5と対向して配置され、気体流路部5から吐出される空気を空隙部3に送る。
一方の循環ファン31は、回転子20の一方の端板部21bの内壁面に円周方向に等間隔で複数の羽根31aが配置された羽根車を主体に構成されている。この一方の循環ファン31は、回転子20の回転に伴って羽根31aが回転する自己ファン型で構成され、空隙部3から気体流路部5に回転子20内の空気を循環させるようになっている。具体的には、この一方の循環ファン31は、一方の端板部21bの半径方向において羽根31aの外側から空気を取り入れ、一方の端板部21bの半径方向から支持軸2の軸方向に角度を変えて空気を噴出するようになっている。したがって、循環ファン31は、空隙部3から空気を効率良く取り入れ、かつ気体流路部5に気体を効率良く噴出するように最適な位置に配置されている。
他方の循環ファン32は、回転子20の円筒部21aの内周面に円周方向に等間隔で複数の羽根32aが配置された羽根車を主体に構成されている。この他方の循環ファン32は、回転子20の回転に伴って羽根32aが回転する自己ファン型で構成され、気体流路部5から空隙部3に回転子20内の空気を循環させるようになっている。具体的には、この他方の循環ファン32は、他方の端板部21cの半径方向において羽根32aの内側から空気を取り入れ、他方の端板部21cの半径方向から支持軸2の軸方向に角度を変えて気体を噴出するようになっている。したがって、この循環ファン32においても、気体流路部5から空気を効率良く取り入れ、かつ空隙部3に空気を効率良く噴出するように最適な位置に配置されている。
封鎖部材11は、外周面が筒部材12の内周面に円周方向に沿って環状に連続して連結されている。そして、気体誘導部10Aでは、筒部材12の内側が封鎖部材11によって封鎖されているため、一端側から他端側に亘っての空気の流通が遮断されている。すなわち、アウターロータ型回転電機1Aでは、回転子20内の空気が空隙部3及び気体流路部5を通して循環するようになっている。そして、気体流路部5では、空気が複数のリブ13の間を通して一端側から他端側に流れるようになっている。
ここで、封鎖部材11は筒部材12を支持軸2に支持する支持機能も兼ねている。この実施形態1では封鎖部材11を1つ設けているが、この数に限定されるものではなく、封鎖部材11は2つ以上設けてもよい。この場合、気体誘導部10Aの一端側及び他端側にそれぞれ封鎖部材11を設けることで気体誘導部10Aと支持軸2との支持が安定する。また、少なくとも封鎖部材11を1つ設け、単に筒部材12を支持軸2に支持する支持部材を設けるようにしてもよい。
リブ13は、気体誘導部10Aの円周方向に等間隔で例えば4つ設けられている。枠部14はリブ13の数の増加に伴って気体誘導部10Aとの支持が安定するが、一方でリブ13の数の増加に伴って気体流路部5での空気の流通抵抗が増加する。したがって、リブ13の数は、枠部14を支持する安定性及び気体流路部5内での空気の流通抵抗を考慮して決定することが好ましい。
固定子枠9Aは、冷媒流路部4を流れる水に熱を伝達するようになっている。冷媒流路部4の引き回しや配置としては様々な形態がある。この実施形態1では、図1に示すように、冷媒流路部4は例えば枠部14の内部を周回しながら枠部14の一端側から他端側に向かって螺旋状に引き回されている。
冷媒流路部4の一端側は、冷媒供給配管35を介して圧送ポンプ37の吐出側(二次側)に連結されている。そして、冷媒流路部4の他端側は、冷媒帰還配管36を介して圧送ポンプ37の吸入側(一次側)に連結されている。圧送ポンプ37は、電動機の駆動力により、冷媒供給配管35、冷媒流路部4及び冷媒帰還配管36を通して水を循環する。冷媒供給配管35及び冷媒帰還配管36の各々は、支持軸2の中空部を通って配管されている。
このように構成されたアウターロータ型回転電機1Aでは、電磁誘導作用により電気を発電する際、固定子15の固定子コア16やコイル17で熱が発生する。また、回転子20の永久磁石22などでも熱が発生する。
次に、図1を用いて回転子20内の循環流を説明しながら、本発明の実施形態1に係るアウターロータ型回転電機1Aの効果について説明する。
本発明の実施形態1に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aを例えば風力発電機の発電部に用いた場合、回転子20は、風力によるプロペラの回転運動により回転する。そして、回転子20の回転運動により2つの循環ファン31,32の各々の羽根31a,32aが回転し、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の空気が循環する。
具体的には、まず、一方の循環ファン31から羽根31aの回転運動により噴出された空気は、気体流路部5の一端側から気体流路部5の内部に入る。そして、気体流路部5の内部に入った空気は、気体流路部5の一端側からリブ13の間を通過して気体流路部5の他端側に流れた後、気体流路部5の他端側から気体流路部5の外部に出る。そして、気体流路部5の他端側から出た空気は、他方の循環ファン32の羽根32aの回転運動により流れ方向が反転し、空隙部3の一端側から空隙部3の内部に入る。そして、空隙部3の内部に入った空気は、空隙部3の内部を空隙部3の一端側から他端側に向かって流れた後、空隙部3の他端側から空隙部3の外に出て一方の循環ファン31に至る。すなわち、一方の循環ファン31から出た空気は、気体流路部5、他方の循環ファン32及び空隙部3を経由して一方の循環ファン31に戻る循環流38Aとなる。
ここで、固定子15の固定子コア16やコイル17で発生した熱は、固定子枠9Aの枠部14の外周面側から枠部14の肉厚部を介して、冷媒流路部4内を流れる水に伝達されるため、固定子15は冷却される。
一方、固定子15の固定子コア16やコイル17で発生した熱は、空隙部3を流れる空気に伝達されるため、固定子15は更に冷却される。また、回転子20の永久磁石22などで発生した熱も空隙部3を流れる空気に伝達されるため、回転子20も冷却される。そして、これらの熱が伝達された空気は温度上昇を伴って空隙部3の内部を空隙部3の一端側から他端側に向かって流れた後、循環流38Aにより気体流路部5の内部を気体流路部5の一端側から他端側に向かって流れる。このとき、空隙部3の内部で温度上昇した空気は気体流路部5の内部を流れながら冷媒流路部4を流れる水とで熱交換が行われるため、空隙部3の内部で温度上昇した空気は気体流路部5の内部で冷却される。そして、気体流路部5の内部で冷却された空気は循環流38Aにより空隙部3の内部に供給され、固定子15や回転子20で発生した熱が再び伝達される。
すなわち、アウターロータ型回転電機1Aは、固定子15で発生した熱が固定子15から固定子枠9Aの枠部14を経由して冷媒流路部4の水に伝達されるので、固定子枠9Aの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができる。また、アウターロータ型回転電機1Aは、空隙部3の内部で固定子15や回転子20の熱が伝達されて温度上昇した空気が枠部14の冷媒流路部4を流れる水との熱交換により冷却され、そして、熱交換により冷却された空気が再び空隙部3に戻るので、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、本発明の実施形態1に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aは、冷却性能の向上を図ることができる。
また、本発明の実施形態1に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aは、冷却性能の向上を図ることができるので、永久磁石22の間隔を狭くすることができる。したがって、アウターロータ型回転電機1Aは小型化を図ることができる。
また、本発明の実施形態1に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aにおいて、気体流路部5は気体誘導部10Aと枠部14との間に形成されているので、枠部14の内周面全体を覆うように気体流路部5を形成することができる。したがって、気体流路部5を流れる空気と冷媒流路部4を流れる水との熱交換を枠部14の内周面全体に亘って行うことができる。
なお、気体流路部5の内部に枠部14と連結されたフィンを設け、冷媒流路部4を流れる水と気体流路部5を流れる空気との熱交換効率を高めるようにしてもよい。この場合、フィンは、気体流路部5での流路抵抗を考慮して気体流路部5の軸方向に延長するように配置することが好ましい。
また、筒部材12の内側の一端側及び他端側に亘って空気が流通するように封鎖部材11に開口部を設けてもよい。この場合、封鎖部材11の開口部での空気の流動抵抗を気体流路部5での空気の流動抵抗よりも大きくすることが好ましい。
(実施形態2)
図4及び図5に示すように、本発明の実施形態2に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Bは、実施形態1の永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aと基本的に同様の構成になっており、実施形態1の固定子枠9Aに換えて固定子枠9Bを備えている。すなわち、アウターロータ型回転電機1Bは、支持軸2と、この支持軸2に同軸で支持された円筒状の固定子枠9Bと、この固定子枠9Bの外周面に固定された円筒状の固定子15と、この固定子15の外周面と空隙部3を介して対向し、かつ固定子15を囲むようにして支持軸2に同軸で回転自在に支持された回転子20とを備えている。そして、アウターロータ型回転電機1Bは、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の気体を循環させる循環送風機として2つの循環ファン31,32を備えている。以下、この実施形態2においても、冷媒流路部4を流れる冷却媒体として水、回転子20内の気体として空気をそれぞれ用いた場合で説明するが、水や空気に限定されるものではない。
図4及び図5に示すように、固定子枠9Bは、固定子15及び冷媒流路部4が設けられた円筒状の枠部14と、この枠部14の内側に設けられ、かつ回転子20内の空気が枠部14の内周面に沿って流れるように誘導する気体誘導部10Bとを有する。固定子15は、枠部14の外周面に固定されている。冷媒流路部4は、枠部14の外周面と内周面との間に形成されている。そして、気体流路部5は、枠部14と気体誘導部10Bとの間に形成されている。
気体誘導部10Bは、支持軸2の軸方向に沿って延長する円筒状の筒部材12と、この筒部材12の内側を封鎖する円板状の封鎖部材11と、この筒部材12の外周面に円周方向に沿って設けられ、かつ複数の開口部19aが円周方向に所定の間隔で配列された支持リング部材19とを有する。封鎖部材11は、中央部に貫通孔11aを有し、この貫通孔11aを貫通する支持軸2に固定されている。筒部材12は封鎖部材11を介して支持軸2に支持されている。枠部14は、支持リング部材19を介して筒部材12に支持され、更に封鎖部材11を介して支持軸2に支持されている。
固定子枠9Bは、例えば耐水性が高いステンレス系の材料で形成されている。気体流路部5は、気体誘導部10Bと枠部14の間に形成されているので、枠部14の内周面全体を覆うように気体流路部5を形成することができる。
支持リング部材19は、気体誘導部10B及び枠部14の円周方向に沿ってリング状に形成され、気体誘導部10Bの外周面及び枠部14の内周面に環状に連続して連結されている。複数の開口部19aは、支持リング部材19の厚さ方向に支持リング部材19を貫通し、支持リング部材19の円周方向に沿って等間隔で配置されている。複数の開口部19aの各々は、例えば長孔形状で形成されているが、円形状で形成してもよい。
封鎖部材11は、外周面が筒部材12の内周面に円周方向に沿って環状に連続して連結されている。そして、気体誘導部10Bでは、筒部材12の内側が封鎖部材11によって封鎖されているため、一端側及び他端側に亘っての気体の流通が封鎖部材11によって遮断されている。すなわち、アウターロータ型回転電機1Bにおいても、回転子20内の気体が空隙部3及び気体流路部5を通して循環するようになっている。そして、気体流路部5では、空気が複数の開口部19aを通して一端側から他端側に流れるようになっている。
この実施形態2では、封鎖部材11及び支持リング部材19をそれぞれ1つ設けているが、この数に限定されるものではなく、封鎖部材11及び支持リング部材19はそれぞれ2つ以上設けてもよい。この場合、筒部材12及び枠部14の一端側及び他端側にそれぞれ封鎖部材11及び支持リング部材19を設けることで、気体誘導部10Bと支持軸2との支持及び枠部14と筒部材12との支持が安定する。また、封鎖部材11は少なくとも1つ設け、単に筒部材12を支持軸2に支持する支持部材を設けるようにしてもよい。
枠部14は、開口部19aの数や開口面積の減少に伴って気体誘導部10Bとの支持が安定するが、一方で開口部19aの数や開口面積の減少に伴って気体流路部5での空気の流通抵抗が増加する。したがって、開口部19aの数や開口面積は、枠部14の安定性及び気体流路部5内での空気の流通抵抗を考慮して決定することが好ましい。固定子枠9Bは、実施形態1の固定子枠9Aと同様に、冷媒流路部4を流れる冷却媒体としての水に熱を伝達するようになっている。
本発明の実施形態2に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Bにおいても、実施形態1のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、例えば風力発電機の風力によるプロペラの回転運動により回転子20が回転する。そして、回転子20の回転運動により2つの循環ファン31,32の各々の羽根31a,32aが回転し、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の空気が循環する。
具体的には、まず、一方の循環ファン31から羽根31aの回転運動により噴出された空気は、気体流路部5の一端側から気体流路部5の内部に入る。そして、気体流路部5の内部に入った空気は、気体流路部5の一端側から開口部19aを通過して気体流路部5の他端側に流れた後、気体流路部5の他端側から気体流路部5の外部に出る。そして、気体流路部5の他端側から出た空気は、他方の循環ファン32の羽根32aの回転運動により流れ方向が反転し、空隙部3の一端側から空隙部3の内部に入る。そして、空隙部3の内部に入った空気は、空隙部3の内部を空隙部3の一端側から他端側に向かって流れた後、空隙部3の他端側から空隙部3の外に出て一方の循環ファン31に至る。すなわち、アウターロータ型回転電機1Bにおいても、実施形態1のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、一方の循環ファン31から出た空気は、気体流路部5、他方の循環ファン32及び空隙部3を経由して一方の循環ファン31に戻る循環流38Aとなる。このため、回転電機1Bにおいても、実施形態1の回転電機1Aと同様に、固定子枠9Bの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができるとともに、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、本発明の実施形態2に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Bにおいても、実施形態1のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、冷却性能の向上を図ることができる。また、アウターロータ型回転電機1Bの小型化を図ることができる。また、気体流路部5を流れる空気と冷媒流路部4を流れる水との熱交換を枠部14の内周面全体に亘って行うことができる。
なお、実施形態2では、封鎖部材11と支持リング部材19とを個別の部材として説明したが、封鎖部材11と支持リング部材19とを一体にして1つの封鎖部材としてもよい。この場合、筒部材12を分割し、封鎖部材の厚さ方向の両面にそれぞれ筒部材を挟むようにして固定する。
また、実施形態2においても、気体流路部5の内部に枠部14と連結されたフィンを設け、冷媒流路部4を流れる水と気体流路部5を流れる空気との熱交換効率を高めるようにしてもよい。
また、実施形態2においても、筒部材12の内側の一端側及び他端側に亘って空気が流通するように封鎖部材11に開口部を設けてもよい。この場合、封鎖部材11の開口部での空気の流動抵抗を気体流路部5での空気の流動抵抗よりも大きくすることが好ましい。
(実施形態3)
図6及び図7に示すように、本発明の実施形態3に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Cは、実施形態1の永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aと基本的に同様の構成になっており、実施形態1の固定子枠9Aに換えて固定子枠9Cを備えている。すなわち、アウターロータ型回転電機1Cは、支持軸2と、この支持軸2に同軸で支持された円筒状の固定子枠9Cと、この固定子枠9Cの外周面に固定された円筒状の固定子15と、この固定子15の外周面と空隙部3を介して対向し、かつ固定子15を囲むようにして支持軸2に同軸で回転自在に支持された回転子20とを備えている。そして、回転電機1Cは、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の気体を循環させる循環送風機として2つの循環ファン31,32を備えている。以下、この実施形態3においても、冷媒流路部4を流れる冷却媒体として水、回転子20内の気体として空気をそれぞれ用いた場合で説明するが、水や空気に限定されるものではない。
固定子枠9Cは、実施形態1の固定子枠9Aとほぼ同様の構成になっているが、実施形態1の気体誘導部10Aに換えて気体誘導部10Cを有する。すなわち、固定子枠9Cは、固定子15及び冷媒流路部4が設けられた枠部14と、この枠部14の内側に設けられ、かつ回転子20内の空気が枠部14の内周面に沿って流れるように誘導する気体誘導部10Cとを有する。
図6及び図7に示すように、固定子15は、枠部14の外周面に固定されている。冷媒流路部4は、枠部14の外周面と内周面との間に形成されている。そして、気体流路部5は、枠部14と気体誘導部10Cとの間に形成されている。
気体誘導部10Cは、支持軸2の軸方向に沿って延長し、かつ直列に配置された円筒状の2つの筒部材12a及び筒部材12bと、この2つの筒部材12a,12bの各々の内側を封鎖するようにして2つの筒部材12a,12bの間に配置された封鎖部材40とを有する。2つの筒部材12a,12bの各々は、封鎖部材40の厚さ方向の両面に封鎖部材40を挟むようにして固定されている。
封鎖部材40は、貫通孔41が設けられた中央部42と、この中央部42から半径方向の外方に向かって突出し、かつ円周方向に所定の配列ピッチで配列された複数の突起部43とを有する。複数の突起部43の各々は、2つの筒部材12a,12bの各々の内側から外側に亘って延長している。また、封鎖部材40は、2つの筒部材12a,12bの各々の内側において、互いに隣り合う2つの突起部43の間を封鎖する封鎖板44を有する。この封鎖板44は、2つの突起部43の間に嵌め込まれ、2つの突起部43部の間毎に設けられている。
封鎖部材40は、貫通孔41を貫通する支持軸2に固定されている。2つの筒部材12a,12bの各々は封鎖部材40に固定され、この封鎖部材40を介して支持軸に支持されている。枠部14は、内周面が複数の突起部43の先端に固定され、封鎖部材40を介して支持軸2に支持されている。
固定子枠9Cは、例えば耐水性が高いステンレス系の材料で形成されている。気体流路部5は、気体誘導部10Cと枠部14の間に形成されているので、枠部14の内周面全体を覆うように気体流路部5を形成することができる。
2つの筒部材12a,12bの各々は、封鎖部材40の厚さ方向の両面に封鎖部材40を挟むようにして固定されている。そして、気体誘導部10Cでは、2つの筒部材12a,12bの各々の内側が封鎖部材40によって封鎖されているため、筒部材12a及び筒部材12bに亘っての空気の流通が封鎖部材40によって遮断されている。すなわち、アウターロータ型回転電機1Cにおいても、回転子20内の気体が空隙部3及び気体流路部5を通して循環するようになっている。そして、気体流路部5では、空気が複数の突起部43の間を通して一端側から他端側に流れるようになっている。
このように構成されたアウターロータ型回転電機1Cにおいても、実施形態1と同様の循環流38Aを得ることができる。このため、アウターロータ型回転電機1Cにおいても、実施形態1のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、固定子枠9Cの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができるとともに、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、本発明の実施形態3に係るアウターロータ型回転電機1Cにおいても、冷却性能の向上を図ることができる。また、気体流路部5を流れる空気と冷媒流路部4を流れる水との熱交換を枠部14の内周面全体に亘って行うことができる。
なお、実施形態3においても、気体流路部5の内部に枠部14と連結されたフィンを設け、冷媒流路部4を流れる水と気体流路部5を流れる空気との熱交換効率を高めるようにしてもよい。
また、実施形態3においても、筒部材12bの内側及び筒部材12aの内側に亘って空気が流通するように封鎖部材40に開口部を設けてもよい。この場合、封鎖部材40の開口部での空気の流動抵抗を気体流路部5での空気の流動抵抗よりも大きくすることが好ましい。
(変形例1)
上述の実施形態3では、気体誘導部10Cを構成する封鎖部材として、図6及び図7に示す封鎖部材40を用いた場合について説明した。これに対し、アウターロータ型回転電機1Cの変形例1では、図8に示すように、封鎖部材40Aを用いている。
図8に示すように、封鎖部材40Aは、実施形態3の封鎖部材40と同様に、貫通孔41が設けられた中央部42と、この中央部42から半径方向の外方に向かって突出し、かつ円周方向に所定の配列ピッチで配列された複数の突起部43とを有する。また、封鎖部材40Aは、2つの筒部材12a,12bの各々の内側において、互いに隣り合う2つの突起部43の間を封鎖する封鎖板44を有する。そして、封鎖部材40Aは、実施形態3の封鎖部材40と異なり、複数の突起部43の先端に連結され、かつ円周方向に環状に延長する外周リング部材45を有する。
封鎖部材40Aは、中央部42の貫通孔41を貫通する支持軸2に固定されている。2つの筒部材12a,12bの各々は封鎖部材40Aに固定され、この封鎖部材40Aを介して支持軸2に支持されている。枠部14は、内周面が外周リング部材45に固定され、この外周リング部材45を含む封鎖部材40Aを介して支持軸2に支持されている。
2つの筒部材12a,12bの各々は、封鎖部材40の厚さ方向の両面に封鎖部材40を挟むようにして固定されている。そして、気体誘導部10Cでは、2つの筒部材12a,12bの各々の内側が封鎖部材40Aによって封鎖されているため、筒部材12a及び筒部材12bに亘っての空気の流通が封鎖部材40Aによって遮断されている。すなわち、この変形例1においても、回転子20内の気体が空隙部3及び気体流路部5を通して循環するようになっている。そして、気体流路部5では、空気が複数の突起部43の間を通して一端側から他端側に流れるようになっている。
この変形例1においても、実施形態3と同様の循環流38Aを得ることができる。このため、この変形例1においても、実施形態3のアウターロータ型回転電機1Cと同様に、固定子枠9Cの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができるとともに、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、この変形例1においても、アウターロータ型回転電機1Cの冷却性能の向上を図ることができる。
(変形例2)
上述の変形例1では、気体誘導部10Cを構成する封鎖部材として、図8に示す封鎖部材40Aを用いた場合について説明した。これに対し、アウターロータ型回転電機1Cの変形例2では、図9に示すように、封鎖部材40Bを用いている。
封鎖部材40Bは、変形例1の封鎖部材40Aとは異なり、貫通孔41が設けられたリング状の補強部46と、一端側が補強部46に連結され、かつ補強部46から放射状に延長する複数の支柱部47とを有する。複数の支柱部47の各々は、2つの筒部材12a,12bの各々の内側から外側に亘って延長している。そして、封鎖部材40Bは、変形例1と同様に、2つの筒部材12a,12bの各々の内側において、互いに隣り合う2つの支柱部47の間を封鎖する封鎖板48を有する。
封鎖部材40Bは、貫通孔41を貫通する支持軸2に固定されている。2つの筒部材12a,12bの各々は封鎖部材40Bに固定され、この封鎖部材40Bを介して支持軸2に支持されている。枠部14は、内周面が複数の支柱部47の各々の先端に固定され、封鎖部材40B介して支持軸2に支持されている。
2つの筒部材12a,12bの各々は、実施形態3と同様に、封鎖部材40Bの厚さ方向の両面に封鎖部材40Bを挟むようにして固定されている。そして、気体誘導部10Cでは、2つの筒部材12a,12bの各々の内側が封鎖部材40Bによって封鎖されているため、筒部材12a及び筒部材12bに亘っての空気の流通が封鎖部材40Bによって遮断されている。すなわち、この変形例2においても、回転子20内の空気が空隙部3及び気体流路部5を通して循環するようになっている。そして、気体流路部5では、空気が複数の支柱部47の間を通して一端側から他端側に流れるようになっている。
この変形例2においても、実施形態3と同様の循環流38Aを得ることができる。このため、この変形例2においても、実施形態3のアウターロータ型回転電機1Cと同様に、固定子枠9Cの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができるとともに、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、この変形例2においても、アウターロータ型回転電機1Cの冷却性能の向上を図ることができる。
(実施形態4)
図10に示すように、本発明の実施形態4に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Dは、実施形態1の永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、支持軸2と、円筒状の固定子枠9Aと、円筒状の固定子15と、回転子20とを備えている。
そして、回転電機1Dは、固定子枠9Aの軸方向の一端側及び他端側の何れか一方において固定子枠9Aに固定された仕切り板24で仕切られ、かつ気体流路部5及び空隙部3の各々に連結された連結流路部6を更に備えている。そして、アウターロータ型回転電機1Dは、循環送風機として、実施形態1の循環ファン31,32に換えて、連結流路部6内に配置された2つの循環ファン33を備えている。この実施形態2では、循環ファン33は2つ設けられているが、循環ファン33の数は2つに限定されるものではなく、1つ若しくは3つ以上であってもよい。循環ファン33は、実施形態1の自己ファン型の循環ファン31,32とは異なり、電動機の動力により羽根車が回転して回転子20内の気体を循環させる他力ファン型で構成されている。この循環ファン33は、複数の羽根が設けられた羽根車を回転させることにより気体を軸方向に送風する軸流型である。以下、この実施形態4においても、冷媒流路部4を流れる冷却媒体として水、回転子20内の気体として空気をそれぞれ用いた場合で説明するが、水や空気に限定されるものではない。
本発明の実施形態4に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Dにおいても、実施形態1のアウターロータ型回転電機1Aと同様に、例えば風力発電機の風力によるプロペラの回転運動により回転子20が回転する。そして、電動機の動力により2つの循環ファン33の各々の羽根車が回転運動し、空隙部3及び気体流路部5を通して回転子20内の空気が循環する。
具体的には、まず、循環ファン33から噴出された空気は、連結流路部6を循環ファン33側から空隙部3の一端側に向かって流れた後、空隙部3の内部に入る。そして、空隙部3の内部に入った空気は、空隙部3の内部を空隙部3の一端側から他端側に向かって流れた後、空隙部3の他端側から空隙部3の外に出る。そして、空隙部3の他端側から出た空気は、流れ方向が反転し、気体流路部5の一端側から気体流路部5の内部に入る。そして、気体流路部5の内部に入った空気は、気体流路部5の内部を気体流路部5の一端側から他端側に向かって流れた後、気体流路部5の他端側から気体流路部5の外に出る。そして、気体流路部5の他端側から出た空気は、連結流路部6を気体流路部5の他端側から循環ファン33に向かって流れた後、循環ファン33に至る。すなわち、循環ファン33から出た空気は、連結流路部6、空隙部3、気体流路部5及び連結流路部6を経由して循環ファン33に戻る循環流38Bとなる。
ここで、固定子15の固定子コア16やコイル17で発生した熱は、固定子枠9Aの枠部14の外周面側から枠部14の肉厚部を介して冷媒流路部4内の水に伝達されるため、固定子15は冷却される。
一方、固定子15の固定子コア16やコイル17で発生した熱は、空隙部3を流れる空気に伝達されるため、固定子15は更に冷却される。また、回転子20の永久磁石22などで発生した熱も空隙部3を流れる空気に伝達されるため、回転子20も冷却される。そして、これらの熱が伝達された空気は温度上昇を伴って空隙部3の内部を空隙部3の一端側から他端側に向かって流れた後、循環流38Bにより気体流路部5の内部を気体流路部5の一端側から他端側に向かって流れる。このとき、空隙部3の内部で温度上昇した空気は気体流路部5の内部を流れながら冷媒流路部4を流れる水とで熱交換が行われるため、空隙部3の内部で温度上昇した空気は気体流路部5の内部で冷却される。そして、気体流路部5の内部で冷却された空気は循環流38Bにより空隙部3の内部に供給され、固定子15や回転子20で発生した熱が再び伝達される。すなわち、本発明の実施形態3に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Dにおいても、固定子枠9Aの枠部14を経由した熱伝達により固定子15を冷却することができるとともに、冷媒流路部4の水とで熱交換されて冷却された空気により固定子15及び回転子20を冷却することができる。したがって、本発明の実施形態4に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Dにおいても、冷却性能の向上を図ることができる。また、アウターロータ型回転電機1Dの小型化を図ることができる。また、気体流路部5を流れる空気と冷媒流路部4を流れる水との熱交換を枠部14の内周面全体に亘って行うことができる。
また、本発明の実施形態4に係る永久磁石式のアウターロータ型回転電機1Dは、電動機の動力により羽根車が回転する他力ファン型の循環ファン33を用いて循環流38Bを発生させているので、回転子20の回転数が低い場合など、自己ファン型の循環ファンでは十分な風速がでない場合に有効である。
なお、実施形態4では、循環ファン33を連結流路部6内に設けた場合について説明したが、連結通路部6内、すなわち回転子20の内側に設けることができない場合は回転子20の外に循環ファンを設け、ダクトなどを用いて回転子20内と連結するようにしてもよい。
また、この実施形態4においても、気体流路部5の内部に枠部14と連結されたフィンを設け、冷媒流路部を流れる水と気体流路部5を流れる空気との熱交換効率を高めるようにしてもよい。
また、この実施形態4においても、筒部材12の内側の一端側及び他端側に亘って空気が流通するように封鎖部材11に開口部を設けてもよい。この場合、封鎖部材11の開口部での空気の流動抵抗を気体流路部5での空気の流動抵抗よりも大きくすることが好ましい。
また、上述の実施形態1〜4では、永久磁石式の回転電機について説明したが、本発明は、この永久磁石式の回転電機に限定されるものではなく、例えば回転子20の永久磁石22に換えて回線タイプのコイルを用いた回転電機に適用することができる。
以上、本発明を上記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
1A,1B,1C,1D…回転電機
2…支持軸
3…空隙部
4…冷媒流路部
5…気体流路部
6…連結流路部
9A,9B,9C,9D…固定子枠
10A,10B,10C…気体誘導部
11…封鎖部材
12…筒部材
13…リブ
14…枠部
15…固定子
16…固定子コア
16a…磁気ヨーク16a
16b…ティース
16c…スロット
17…コイル
19…支持リング部材
19a…開口部
20…回転子
21…回転子コア
21a…円筒部
22b,22c…端板部
22…永久磁石
31,32,33…循環ファン
31a,32a…羽根
35…冷媒供給配管
36…冷媒帰還配管
37…圧送ポンプ
38a,38b…循環流
40,40A,40B…封鎖部材
41…貫通孔、
42…中央部、
43…突起部
44…封鎖板
45…外周リング部材
46…補強部
47…支柱部
48…封鎖板

Claims (5)

  1. 支持軸と、
    前記支持軸に同軸で支持された固定子枠と、
    前記固定子枠の外周面に固定された固定子と、
    前記固定子の外周面と空隙部を介して対向し、かつ前記固定子を囲むようにして前記支持軸に同軸で回転自在に支持された回転子と、
    前記固定子枠に前記固定子よりも内側に位置して設けられ、かつ冷却媒体が流れる冷媒流路部と、
    前記固定子枠に前記冷媒流路部よりも内側に位置して設けられ、かつ前記回転子内の気体が前記支持軸の軸方向に流れる気体流路部と、
    前記空隙部及び前記気体流路部を通して前記気体を循環させる循環送風機と、
    を備えていることを特徴とするアウターロータ型回転電機。
  2. 前記固定子枠は、前記固定子及び前記冷媒流路部が設けられた枠部と、前記枠部の内側に設けられ、前記気体が前記枠部の内周面に沿って流れるように誘導する気体誘導部とを有し、
    前記気体流路部は、前記枠部と前記気体誘導部との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型回転電機。
  3. 前記循環送風機を2つ備え、一方の循環送風機は、前記空隙部から前記気体流路部に前記気体を循環させるように前記固定子枠の軸方向の一端側に配置され、他方の循環送風機は、前記気体流路部から前記空隙部に前記気体を循環させるように前記固定子枠の軸方向の他端側に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアウターロータ型回転電機。
  4. 前記固定子枠の軸方向の一端側及び他端側の何れか一方において前記固定子枠に固定された仕切り板で仕切られ、かつ前記気体流路部及び前記空隙部の各々に連結された連結流路部を更に備え、
    前記循環送風機は、前記連結流路部内に配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のアウターロータ型回転電機。
  5. 前記回転子は、回転子コアと、前記回転子コアの内周面に円周方向に配置された複数の永久磁石とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のアウターロータ型回転電機。
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