JP2017134971A - アンビエント照明ユニットおよび照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室の天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室の高域空間と中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができるアンビエント照明ユニットを提供する。【解決手段】アンビエント照明ユニット10Aは、短手方向へ延びる取付ベース13と、取付ベース13に取り付けられて短手方向へ延びる第1および第2照明器具14,15とから形成されている。第1照明器具14は、取付ベース13の前壁16に設置されて短手方向へ延びる第1光源28と、前壁16に設置されて長手方向前方へ凸となるように円弧を画き、第1光源28を覆って短手方向へ延びる第1照明カバー29とから形成され、第2照明器具15は、取付ベース13の後壁17に設置されて短手方向へ延びる第2光源32と、後壁17に設置されて長手方向後方へ凸となるように円弧を画き、第2光源32を覆って短手方向へ延びる第2照明カバー33とから形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の室の上部スラブに設置されて建造物の室内を照らすアンビエント照明ユニットおよび建造物の室の上部スラブに設置されて建造物の室内を照らす照明システムに関する。
高色温度光源と、高色温度光源より色温度が低い低色温度光源と、高色温度光源および低色温度光源を透過させる透明パネルと、高色温度光源および低色温度光源を調光する調光制御部と、高色温度光源と低色温度光源と透明パネルとを支持する基台とを備え、可視光波長域における一部の波長の光を曲げる回折格子が透明パネルに取り付けられた照明器具が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示の照明器具は、タスク・アンビエント照明を実現することができるとともに、照明器具の構成を簡略化することができるという効果を有する。
空調吹出口と照明器具とを備え、空調吹出口に風量可変制御装置が組み込まれ、照明器具に調光制御装置が組み込まれているとともに、所定の検知エリア有する人感センサが設置され、風量可変制御装置と調光制御装置とを人感センサによる検知信号に基づいて制御する個別制御器が設置されたシステム天井モジュールが開示されている(特許文献2参照)。特許文献2に開示のシステム天井モジュールは、室内における人の分布状態を正確に検出し、それに応じて空調と照明とを制御することにより、大幅な省エネルギー化を図ることができるという効果を有する。
特開2012−150956号公報 特開2006−125727号公報
前記特許文献1に開示の照明器具は、光源から発せられた光が室内の天井から床面に向かって鉛直方向へ照射され、タスク・アンビエント照明を実現することで天井照明の出力を減少させて室内照明の省エネ化を図ることができる。しかし、室の天井近傍における長手方向(水平方向)への光の照射が基台の各側壁によって遮断され、天井面および天井近傍における高域空間が薄暗くなり、室内全域が暗い雰囲気になるとともに、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差が大きくなり、室を利用する利用者にストレスを与える場合がある。
前記特許文献2に開示のシステム天井モジュールは、照明器具による照明とともに空調吹出口から吹き出される空調された空気によって室内を空調することができる。しかし、空調された空気が空調吹出口から床面に向かって鉛直方向に吹き出されるから、その空気を空調吹出口から離れた位置まで拡散させることができず、空調された空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができない。また、室の利用者が空調吹出口の直下に位置すると、空調吹出口から吹き出された空気が利用者に直接当たり、利用者に不快感を与える場合がある。
本発明の目的は、天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室内全域を明るい雰囲気にすることができるとともに、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができるアンビエント照明ユニットおよび照明システムを提供することにある。本発明の他の目的は、室の上部スラブから室内に給気される空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができ、室の利用者に不快感を与えることがないアンビエント照明ユニットおよび照明システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、建造物の室の上部スラブに設置されて建造物の室内を照らすアンビエント照明ユニットである。
前記第1の前提における本発明のアンビエント照明ユニットの特徴は、アンビエント照明ユニットが、上部スラブの長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して長手方向と交差する短手方向へ延びる取付ベースと、取付ベースに取り付けられて短手方向へ延びる第1および第2照明器具とから形成され、取付ベースが、短手方向へ延びる第1設置部と、第1設置部から長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる第2設置部とを備え、第1照明器具が、取付ベースの第1設置部に設置されて短手方向へ延びる第1光源と、第1設置部に設置されて第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画き、第1光源を覆って短手方向へ延びる第1照明カバーとから形成され、第2照明器具が、取付ベースの第2設置部に設置されて短手方向へ延びる第2光源と、第2設置部に設置されて第2設置部の下方から上方に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画き、第2光源を覆って短手方向へ延びる第2照明カバーとから形成されていることにある。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの一例としては、第1照明カバーがその下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画き、第2照明カバーがその下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画いている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、アンビエント照明ユニットが、取付ベースの第1設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて第1照明カバーの下端から第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と、取付ベースの第2設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて第2照明カバーの下端から第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口とを備えている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、アンビエント照明ユニットが取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールを備え、アンビエント照明ユニットでは、空調モジュールによって作られた空調空気が第1吹出口から第1照明カバーの外周面に向かって吹き出されるとともに、空調モジュールによって作られた空調空気が第2吹出口から第2照明カバーの外周面に向かって吹き出される。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、アンビエント照明ユニットが、第1吹出口に設置されて空気の吹出方向を第1設置部の下方と長手方向前方との間で変更可能な第1フラップと、第2吹出口に設置されて空気の吹出方向を第2設置部の下方と長手方向後方との間で変更可能な第2フラップとを備えている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、アンビエント照明ユニットが、取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と、取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、センサモジュールが、室内の火災を検知する火災報知器、室内に消火用の水を散布するスプリンクラーヘッド、第1および第2光源の調光に利用される光感知センサ、人の存在を検知する人感センサ、室内に音を発するスピーカー、室内を撮影するカメラのうちの少なくとも1つである。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、アンビエント照明ユニットが所定の吊り下げ手段を利用して取付ベースを上部スラブから吊り下げることで上部スラブに設置されている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットの他の一例としては、第1および第2吹出口、空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールが取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されている。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、建造物の室の上部スラブに設置されて建造物の室内を照らす照明システムである。
前記第2の前提における本発明の照明システムの特徴は、照明システムが室の上部スラブの長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニットから形成され、それらアンビエント照明ユニットが、上部スラブの長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して長手方向と交差する短手方向へ延びる取付ベースと、取付ベースに設置されて短手方向へ延びる第1および第2照明器具とから形成され、それらアンビエント照明ユニットの取付ベースが、短手方向へ延びる第1設置部と、第1設置部から長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる第2設置部とを備え、第1照明器具が、取付ベースの第1設置部に設置されて短手方向へ延びる第1光源と、第1設置部に設置されて第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画き、第1光源を覆って短手方向へ延びる第1照明カバーとから形成され、第2照明器具が、取付ベースの第2設置部に設置されて短手方向へ延びる第2光源と、第2設置部に設置されて該第2設置部の下方から上方に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画き、第2光源を覆って短手方向へ延びる第2照明カバーとから形成されていることにある。
本発明にかかる照明システムの一例として、照明システムでは、長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニットが室の天井面を形成している。
本発明にかかる照明システムの他の一例として、照明システムでは、第1設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて第1照明カバーの下端から第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と第2設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて第2照明カバーの下端から第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口と第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールとのうちの少なくとも第1および第2吹出口を備えた第1アンビエント照明ユニットと、第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えた第2アンビエント照明ユニットとが混在した状態で、第1および第2アンビエント照明ユニットが長手方向へ所定寸法離間して並んでいる。
本発明にかかる照明システムの他の一例として、照明システムでは、第1および第2吹出口、空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールが取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されている。
本発明にかかるアンビエント照明ユニットによれば、第1照明器具の第1照明カバーが取付ベースの第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第1光源を覆って短手方向へ延びており、第2照明器具の第2照明カバーが取付ベースの第2設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第2光源を覆って短手方向へ延びているから、第1光源から発せられた光が第1照明カバーの略上半分から長手方向前方へ照射され、第2光源から発せられた光が第2照明カバーの略上半分から長手方向後方へ照射され、第1および第2光源から発せられた光が天井近傍の高域空間を照らすことで、天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室内全域を明るい雰囲気にすることができる。アンビエント照明ユニットは、室の居住者が長手方向前方や長手方向後方から室内を見たときに室内の天井近傍の高域空間が明るく見えるから、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができ、居住者にストレスを与えることがない。また、円弧を画く第1および第2照明カバーを介して第1および第2光源から発せられた光が第1および第2照明カバーの外周面全域から満遍なく照射されるから、柔らかい明るさ感を演出することができ、明るさ感指標を向上させることができる。アンビエント照明ユニットは、円弧を画く第1および第2照明カバーの略下半分から下方に照射された光がアンビエント照明になるから、アンビエント照明ユニットの下方にタスク用照明を設置することにより、容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室の居住者の快適性を損なうことを抑えながら、室内照明の省エネ化を図ることができる。
第1照明カバーがその下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画き、第2照明カバーがその下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画いているアンビエント照明ユニットは、下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画く第1照明カバーの略上半分から長手方向前方へ光が照射され、下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画く第2照明カバーの略上半分から長手方向後方へ光が照射されるから、第1および第2光源から発せられた光によって天井近傍の高域空間が照らされ、天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室内全域を明るい雰囲気にすることができるとともに、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができる。アンビエント照明ユニットは、少なくとも90°で円弧を画く第1および第2照明カバーの略下半分から下方に照射された光がアンビエント照明になるから、アンビエント照明ユニットの下方にタスク用照明を設置することにより、容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室内の中域空間や低域空間における明るさを確保することができるとともに、室の居住者の快適性を損なうことを抑えながら、室内照明の省エネ化を図ることができる。
第1照明カバーの下端から第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と第2照明カバーの下端から第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口とを備えているアンビエント照明ユニットは、第1および第2吹出口から吹き出された空気が第1および第2照明カバーの円弧を画く外周面に沿って流動するコアンダ効果が生じ、第1および第2照明カバーの外周面に沿って流動した空気が天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向前方と長手方向後方とへ拡散するから、室内に給気される空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。アンビエント照明ユニットは、第1および第2吹出口から吹き出された空気が室の居住者に直接当たることはなく、空気が居住者に直接当たることによる不快感を防ぐことができる。
取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールを備え、空調モジュールによって作られた空調空気が第1吹出口から第1照明カバーの外周面に向かって吹き出されるとともに、空調モジュールによって作られた空調空気が第2吹出口から第2照明カバーの外周面に向かって吹き出されるアンビエント照明ユニットは、空調モジュールによって作られた空調空気が第1および第2照明カバーの円弧を画く外周面に沿って流動するコアンダ効果が生じ、空調空気が天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向前方と長手方向後方とへ拡散するから、空調空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。アンビエント照明ユニットは、空調モジュールによって作られた空調空気が第1および第2吹出口から室の居住者に直接当たることはなく、空調空気が居住者に直接当たることによる不快感を防ぐことができる。アンビエント照明ユニットは、取付ベースの第1および第2設置部の間に設置された空調モジュールによって空調空気を作ることができるから、空調設備をコンパクトかつ廉価に構築することができる。
第1吹出口に設置されて空気の吹出方向を第1設置部の下方と長手方向前方との間で変更可能な第1フラップと第2吹出口に設置されて空気の吹出方向を第2設置部の下方と長手方向後方との間で変更可能な第2フラップとを備えているアンビエント照明ユニットは、室内の冷房時に第1および第2フラップを利用して冷房空気の吹出方向を第1および第2設置部の長手方向前方と長手方向後方とへ向けることで、第1および第2吹出口から吹き出された空気が第1および第2照明カバーの円弧を画く外周面に沿って流動するコアンダ効果が生じるから、冷房空気が天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向前方と長手方向後方とへ次第に拡散し、空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。アンビエント照明ユニットは、室内の暖房時に第1および第2フラップを利用して暖房空気の吹出方向を第1および第2設置部の下方に向けることで、天井近傍の高域空間における暖房空気の停滞を防ぐことができ、室内の中域空間や低域空間を確実に暖房することができる。
取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えているアンビエント照明ユニットは、予備照明器具が設置されている場合、その予備照明器具をたとえばタスク用照明として利用することで容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室内の中域空間や低域空間における明るさを設計照度に保持することができるとともに、室内照明の省エネ化を図ることができる。アンビエント照明ユニットは、各種のセンサモジュールが設置されている場合、それらセンサモジュールのセンサ機能を利用して室内の要求仕様を満たすことができ、居住空間の有益性や利便性を向上させることができる。
センサモジュールが室内の火災を検知する火災報知器、室内に消火用の水を散布するスプリンクラーヘッド、第1および第2光源の調光に利用される光感知センサ、人の存在を検知する人感センサ、室内に音を発するスピーカー、室内を撮影するカメラのうちの少なくとも1つであるアンビエント照明ユニットは、センサモジュールがたとえば火災報知器である場合、火災報知器が室内に発生した火災を検知することで、火災の発生を外部に知らせることができ、センサモジュールがたとえばスプリンクラーヘッドである場合、スプリンクラーヘッドから放出される水によって室内に発生した火災を消火することができる。センサモジュールがたとえば光感知センサである場合、光感知センサによって測定された照度や輝度等によって第1および第2光源を自動的に調光することができ、センサモジュールがたとえば人感センサである場合、人感センサによって人の存在を検出することで第1および第2光源を自動的にON/OFFすることができる。センサモジュールがたとえばスピーカーである場合、スピーカーによって必要事項を室内の居住者に知らせることができ、センサモジュールがたとえばカメラである場合、室内の様子をカメラが捉えることで、室内の防犯を図ることができる。
所定の吊り下げ手段を利用して取付ベースを室の上部スラブから吊り下げることで上部スラブに設置されているアンビエント照明ユニットは、たとえば吊りボルト等の吊り下げ手段を利用することで、取付ベースを上部スラブの所定の吊り下げ位置に容易に吊り下げることができ、アンビエント照明ユニットを手間やコストを要せずに短時間で上部スラブに設置することができるとともに、不要になったアンビエント照明ユニットを手間やコストを要せずに短時間で上部スラブから取り外すことができる。
第1および第2吹出口、空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールが取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されているアンビエント照明ユニットは、第1および第2吹出口や空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールを取付ベースに交換可能に設置することで、室の目的や室の用途、室の有益性の向上、室の利便性の向上等に応じてそれらを随時入れ替えることができ、アンビエント照明を構築しつつ室の目的や室の用途、室の有益性の向上、室の利便性の向上等にすみやかに対処することができる。
本発明にかかる照明システムによれば、長手方向へ並ぶアンビエント照明ユニットの第1照明器具の第1照明カバーが取付ベースの第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第1光源を覆って短手方向へ延びており、長手方向へ並ぶアンビエント照明ユニットの第2照明器具の第2照明カバーが取付ベースの第2設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第2光源を覆って短手方向へ延びているから、それら第1光源から発せられた光が第1照明カバーの略上半分から長手方向前方へ照射され、それら第2光源から発せられた光が第2照明カバーの略上半分から長手方向後方へ照射され、各第1および第2光源から発せられた光が天井近傍の高域空間を照らすことで、天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室内全域を明るい雰囲気にすることができる。照明システムは、室の居住者が長手方向前方や長手方向後方から室内を見たときにそれらアンビエント照明ユニットによって室内の天井近傍の高域空間が明るく見えるから、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができ、居住者にストレスを与えることがない。また、それらアンビエント照明ユニットの第1および第2照明カバーを介して第1および第2光源から発せられた光が第1および第2照明カバーの外周面全域から満遍なく照射されるから、柔らかい明るさ感を演出することができ、明るさ感指標を向上させることができる。照明システムは、それらアンビエント照明ユニットの円弧を画く第1および第2照明カバーの略下半分から下方に照射された光がアンビエント照明になるから、アンビエント照明ユニットの下方にタスク用照明を設置することにより、容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室の居住者の快適性を損なうことを抑えながら、室内照明の省エネ化を図ることができる。
長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニットが室の天井面を形成している照明システムは、それらアンビエント照明ユニットを天井面として利用することができるから、室の上部スラブに野縁や野縁受けを設置する必要や野縁に天井ボードを設置する必要はなく、天井面を容易に構築することができる。
第1照明カバーの下端から第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と第2照明カバーの下端から第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口と第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールとのうちの少なくとも第1および第2吹出口を備えた第1アンビエント照明ユニットと、第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えた第2アンビエント照明ユニットとが混在した状態で、第1および第2アンビエント照明ユニットが長手方向へ所定寸法離間して並んでいる照明システムは、空気の給気が必要であって予備照明器具やセンサモジュールが不要な居住空間の上部スラブに第1および第2吹出口と空調モジュールとのうちの少なくとも第1および第2吹出口を備えた第1アンビエント照明ユニットを設置することで、その居住空間に空気を給気することができ、予備照明器具やセンサモジュールが必要であって空気の給気な不要な居住空間の上部スラブに予備照明器具やセンサモジュールを備えた第2アンビエント照明ユニットを設置することで、室内の各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等に対応することができる。
第1および第2吹出口、空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールがそれらアンビエント照明ユニットの取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されている照明システムは、第1および第2吹出口や空調モジュール、予備照明器具、センサモジュールを取付ベースに交換可能に設置することで、室内の各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等に応じてそれらを随時入れ替えることができ、アンビエント照明を構築しつつ各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等にすみやかに対処することができる。
一例として示すアンビエント照明ユニットの斜視図。 一例として示す取付ベースの斜視図。 アンビエント照明ユニットの側面図 アンビエント照明ユニットの正面図。 アンビエント照明ユニットが室の天井スラブに設置された照明システムS1の一例を示す側面図。 長手方向から見た照明システムS1の一例を示す室内のパース図。 他の一例として示す空調空気の吹出口モジュールを備えたアンビエント照明ユニットの側面図。 空調空気の吹出口モジュールを備えたアンビエント照明ユニットが建物の天井スラブに設置された照明システムS2の一例を示す側面図。 他の一例として示す空調モジュールを備えたアンビエント照明ユニットの側面図。 冷房時における第1および第2フラップの状態を示すアンビエント照明ユニットの側面図。 暖房時における第1および第2フラップの状態を示すアンビエント照明ユニットの側面図。 空調モジュール47を備えたアンビエント照明ユニットが室の天井スラブに設置された照明システムS3の一例を示す側面図。 他の一例として示すセンサ設置用モジュールを備えたアンビエント照明ユニットの側面図。 センサ設置用モジュールを備えたアンビエント照明ユニットが室の天井スラブに設置された照明システムS4の一例を示す側面図。 空調モジュールを備えたアンビエント照明ユニットおよびセンサ設置用モジュールを備えたアンビエント照明ユニットが室の天井スラブに設置された照明システムS5の一例を示す側面図。
一例として示すアンビエント照明ユニット10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかるアンビエント照明ユニットおよび照明システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、一例として示す取付ベース13の斜視図であり、図3は、アンビエント照明ユニット10Aの側面図である。図4は、アンビエント照明ユニット10Aの正面図である。図3,4は、アンビエント照明ユニット10Aが天井スラブ12に設置された状態で示す。図3では、長手方向を矢印X、下方を矢印Zで示すとともに、長手方向前方を矢印X1、長手方向後方を矢印X2で示す。図4では、短手方向を矢印Yで示し、下方を矢印Zで示す。
アンビエント照明ユニット10Aは、建物(建造物)の室11の天井スラブ12(上部スラブ)に設置されて建物の室内を照らすアンビエント照明に使用される。天井スラブ12には、打ち放しコンクリートまたはコンクリートスラブに天井仕上げ材が施工されたそれが含まれる。アンビエント照明ユニット10Aは、短手方向へ延びる取付ベース13(ケーシング)と、取付ベース13に取り付けられて短手方向へ延びる第1照明器具14および第2照明器具15とから形成されている。
取付ベース13は、金属板または合成樹脂板から作られている。取付ベース13は、図2に示すように、短手方向へ延びる略長方形の前壁16(第1設置部)と、前壁16の長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる略長方形の後壁17(第2設置部)と、前後壁16,17の上端縁の間に位置して短手方向へ延びる略長方形の頂壁18と、前後壁16,17と頂壁18との間に位置する略長方形の両側壁19,20と、前後壁16,17の下端縁の間に位置して短手方向へ延びる略長方形の開口閉鎖パネル21(底蓋)とを有する。取付ベース13には、前後壁16,17と頂壁18と両側壁19,20とに囲繞された所定容積の収容スペース22が画成されている。
前壁16は、短手方向へ延びる第1設置部になり、後壁17は、第1設置部から長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる第2設置部になる。開口閉鎖パネル21は、前後壁16,17および両側壁19,20に連結手段(図示せず)によって着脱可能に連結されている。開口閉鎖パネル21を前後壁16,17や両側壁19,20に連結することで取付ベース13の下部開口23が閉鎖され、開口閉鎖パネル21を前後壁16,17や両側壁19,20から取り外すことで取付ベース13の下部開口23が開放される。アンビエント照明ユニット10Aの使用時では、開口閉鎖パネル21によって取付ベース13の下部開口23が塞がれている。
頂壁18には、前壁16から長手方向前方へ延びる略長方形の前方延出頂壁24と後壁17から長手方向後方へ延びる略長方形の後方延出頂壁25とが連接されている。両側壁19,20には、前壁16から長手方向前方へ延びる平面扇形(四分の1の円)の前方延出側壁26が連接されているとともに、後壁17から長手方向後方へ延びる平面扇形(四分の1の円)の後方延出側壁27とが連接されている。前壁16の下端と前方延出頂壁24の前端との間に延びる前方延出側壁26の周縁は、前壁16の下端から前方延出頂壁24の前端に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画いている。後壁17の下端と後方延出頂壁25の後端との間に延びる後方延出側壁27の周縁は、後壁17の下端から後方延出頂壁25の後端に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画いている。
第1照明器具14は、取付ベース13の前壁16(第1設置部)に設置されて短手方向へ延びる第1光源28と、第1光源28を覆って短手方向へ延びる第1照明カバー29とから形成されている。第1光源28には、短手方向へ延びる直管蛍光灯または短手方向へ延びる直管蛍光灯形のLED照明が使用されている。第1光源28は、スイッチ(図示せず)のON/OFFによって点灯または消灯する。なお、前壁16(第1光源28の後方)に反射板が取り付けられていてもよい。
第1照明カバー29は、取付ベース13の前壁16(第1設置部)に設置され、前壁16の下端(第1設置部の下方)から前方延出頂壁24の前端(第1設置部の上方)に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画いている。第1照明カバー29は、前壁16の下端と前方延出頂壁24の前端と前方延出側壁26の周縁とに固定手段(図示せず)によって固定されている。第1照明カバー29は、白色の合成樹脂から作られているが、透明な合成樹脂から作られていてもよい。なお、第1照明カバー29の内周面に拡散板が取り付けられていてもよい。
第1照明カバー29は、その下端30から上端31に向かって90°で円弧を画いている。第1照明カバー29と前壁16と前方延出頂壁24とから作られる側面形状は、前方延出側壁26の平面形状と同一の扇形(四分の1の円)である。なお、第1照明カバー29がその下端30から上端31に向かって180°で円弧を画いていてもよく、第1照明カバー29がその下端30から上端31に向かって90°を超過し、かつ、180°未満の範囲で円弧を画いていてもよい。
第1照明器具14では、第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方へ照射され、その光が室11の一方の端部の天井近傍に達する。第1照明カバー29のその下端30から上端31に向かって円弧を画く角度が90°未満では、第1光源28から発せられた光が室11の一方の端部の天井近傍に達することはなく、室11の天井近傍の高域空間を照らすことができない。第1照明カバー29がその下端30から上端31に向かって90°〜180°の範囲で円弧を画いているから、第1光源28から発せられた光が室11の一方の端部の天井近傍に達し、第1光源28によって室11の天井近傍の高域空間を照らすことができる。
第2照明器具15は、取付ベース13の後壁17(第2設置部)に設置されて短手方向へ延びる第2光源32と、第2光源32を覆って短手方向へ延びる第2照明カバー33とから形成されている。第2光源32には、短手方向へ延びる直管蛍光灯または短手方向へ延びる直管蛍光灯形のLED照明が使用されている。第2光源32は、第1光源28と連動しつつスイッチ(図示せず)のON/OFFによって点灯または消灯する。なお、後壁17(第2光源32の前方)に反射板が取り付けられていてもよい。
第2照明カバー33は、取付ベース13の後壁17(第2設置部)に設置され、後壁17の下端(第2設置部の下方)から後方延出頂壁25の後端(第2設置部の上方)に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画いている。第2照明カバー33は、後壁17の下端と後方延出頂壁25の後端と後方延出側壁27の周縁とに固定手段(図示せず)によって固定されている。第2照明カバー33は、白色の合成樹脂から作られているが、透明な合成樹脂から作られていてもよい。なお、第2照明カバー33の内周面に拡散板が取り付けられていてもよい。第1および第2光源28,32の照度や輝度を調節する調光器がアンビエント照明ユニット10Aに設置されていてもよい。
第2照明カバー33は、その下端34から上端35に向かって90°で円弧を画いている。第2照明カバー33と後壁17と後方延出頂壁25とから作られる側面形状は、後方延出側壁27の平面形状と同一の扇形(四分の1の円)である。なお、第2照明カバー33がその下端34から上端35に向かって180°で円弧を画いていてもよく、第2照明カバー33がその下端34から上端35に向かって90°を超過し、かつ、180°未満の範囲で円弧を画いていてもよい。
第2照明器具15では、第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方へ照射され、その光が室11の他方の端部の天井近傍に達する。第2照明カバー33のその下端34から上端35に向かって円弧を画く角度が90°未満では、第2光源32から発せられた光が室11の他方の端部の天井近傍に達することはなく、室11の天井近傍の高域空間を照らすことができない。第2照明カバー33がその下端34から上端35に向かって90°〜180°の範囲で円弧を画いているから、第2光源32から発せられた光が室11の他方の端部の天井近傍に達し、第2光源32によって室11の天井近傍の高域空間を照らすことができる。
アンビエント照明ユニット10Aは、短手方向へ並ぶ複数のハンガー36および短手方向へ並ぶ複数本の吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げることで天井スラブ12に設置されている。それらハンガー36は、取付ベース13に取り付けられている。それら吊りボルト37は、その下端部がハンガー36に螺着され、その上端部が天井スラブ12に螺着されている。
アンビエント照明ユニット10A(アンビエント照明ユニット10B〜10Dを含む)は、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用することで、取付ベース13を天井スラブ12(室11の上部スラブ)の所定の吊り下げ位置に容易に吊り下げることができ、アンビエント照明ユニット10Aを手間やコストを要せずに短時間で天井スラブ12に設置することができるとともに、不要になったアンビエント照明ユニット10Aを手間やコストを要せずに短時間で天井スラブ12から取り外すことができる。
図5は、アンビエント照明ユニット10Aが室11の天井スラブ12に設置された照明システムS1の一例を示す側面図であり、図6は、長手方向から見た照明システムS1の一例を示す室内のパース図である。図6では、机やデスクライト39の図示を省略している。図5では、長手方向前方を矢印X1、長手方向後方を矢印X2で示し、下方を矢印Zで示す。図6では、長手方向を矢印X、短手方向を矢印Y、下方を矢印Zで示す。
照明システムS1は、短手方向へ一列に並ぶとともに、天井スラブ12(上部スラブ)の長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニット10Aから形成されている。それらアンビエント照明ユニット10Aは、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げられている。
それらアンビエント照明ユニット10Aは、天井スラブ12の長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して短手方向へ延びている。それらアンビエント照明ユニット10Aは、床面54からの高さ(吊り下げ高さ)が同一であり、天井スラブ12に平行して設置されているとともに、長手方向前方から後方に向かって隣り合うユニット10Aどうしが互いに平行して並んでいる。
なお、各アンビエント照明ユニット10Aの長手方向への離間寸法やアンビエント照明ユニット10Aの数に特に制限はなく、室11の長手方向の寸法(奥行き)や室11の高さ、室11に求められる明るさ等の各種の条件によってアンビエント照明ユニット10Aの長手方向への離間寸法や数を適宜決定することができる。
照明システムS1では、長手方向へ所定寸法離間して並ぶそれらアンビエント照明ユニット10Aが室11(天井スラブ12)の天井面を形成している。照明システムS1は、それらアンビエント照明ユニット10Aを天井面として利用することができるから、室11の天井スラブ12に野縁や野縁受けを設置する必要や野縁に天井ボードを設置する必要はなく、室11に天井面を容易に構築することができる。
スイッチをONにすると、第1および第2光源28,32(第1および第2照明器具14,15)が点灯する。第1光源28が点灯すると、第1照明カバー29が前壁16の下端(第1設置部の下方)から前方延出頂壁24の前端(第1設置部の上方)に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画いているから、図5に矢印Zで示すように、第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに、図5に矢印X1で示すように、第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方(水平方向)へ照射される。第1光源28から発せられた光は、矢印Zで示す下方(鉛直方向)と矢印X1で示す長手方向前方(水平方向)との間の斜め方向へも照射される。
第2光源32が点灯すると、第2照明カバー33が後壁17の下端(第2設置部の下方)から後方延出頂壁25の後端(第2設置部の上方)に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画いているから、図5に矢印Zで示すように、第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに、図5に矢印X1で示すように、第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方(水平方向)へ照射される。第2光源32から発せられた光は、矢印Zで示す下方(鉛直方向)と矢印X2で示す長手方向後方(水平方向)との間の斜め方向へも照射される。
照明システムS1では、第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の中域空間や底域空間を照らすとともに、第1および第2光源28,32から発せられた光が天井近傍の高域空間を照らす。図5の照明システムS1では、アンビエント照明ユニット10Aの直下に事務机38が設置され、その事務机38にタスク用照明となるデスクライト39が載置されており、アンビエント照明ユニット10Aとデスクライト39とからタスク・アンビエント照明が形成されている。
照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)は、ユニット10Aの第1照明器具14の第1照明カバー29が取付ベース13の前壁13(第1設置部)の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第1光源28を覆って短手方向へ延びており、ユニット10Aの第2照明器具15の第2照明カバー33が取付ベース13の後壁17(第2設置部)の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画くとともに第2光源32を覆って短手方向へ延びているから、第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方へ照射され、第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方へ照射され、第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の天井近傍の高域空間を照らすことで、天井近傍における高域空間を明るくすることができ、室内全域を明るい雰囲気にすることができる。
照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)は、居住者が室11の一方の端部から長手方向後方に向かって室内を見たときに、図6に示すように、第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方へ照射された光によって室11の天井近傍の高域空間が明るく見えるから、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができ、居住者にストレスを与えることがない。また、居住者が室11の他方の端部から長手方向前方に向かって室内を見たときに、第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方へ照射された光によって室11の天井近傍の高域空間が明るく見えるから、天井近傍の高域空間と室内の中域空間や低域空間との明暗の差を小さくすることができ、居住者にストレスを与えることがない。
照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)は、円弧を画く第1および第2照明カバー29,33を介して第1および第2光源28,32から発せられた光が第1および第2照明カバー29,33の外周面全域から満遍なく照射されるから、柔らかい明るさ感を演出することができ、明るさ感指標を向上させることができる。照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)は、円弧を画く第1および第2照明カバー29,33の略下半分から下方に照射された光が室11の中域空間や低域空間を照らし、その光がアンビエント照明になるから、アンビエント照明ユニットの下方にデスクライト39(タスク用照明)を設置することにより、容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室11の居住者の快適性を損なうことを抑えながら、室内照明の省エネ化を図ることができる。
図7は、他の一例として示す空調空気の吹出口モジュール55を備えたアンビエント照明ユニット10Bの側面図であり、図8は、空調空気の吹出口モジュール55を備えたアンビエント照明ユニット10Bが建物の天井スラブ12に設置された照明システムS2の一例を示す側面図である。図7,8では、側壁19の図示を省略している。図8では、長手方向前方を矢印X1、長手方向後方を矢印X2で示し、下方向を矢印Zで示す。
このアンビエント照明ユニット10Bが図1のアンビエント照明ユニット10Aと異なるところは、取付ベース13に空調空気を吹き出すための第1吹出口40と第2吹出口41とを備えた吹出口モジュール55が設置されている点にある。アンビエント照明ユニット10Bのその他の構成は図1の照明ユニット10Aのそれらと同一であるから、その他の構成についての図1の説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、この照明ユニット10Bにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
アンビエント照明ユニット10Bは、建物の室11の天井スラブ12に設置されて建物の室内を照らすアンビエント照明に使用されるとともに、図示しない空調装置によって作られた空調空気を室内に給気する給気ユニットとして使用される。アンビエント照明ユニット10Bは、短手方向へ延びる取付ベース13と、取付ベース13に取り付けられて短手方向へ延びる第1照明器具14および第2照明器具15と、取付ベース13に設置された吹出口モジュール55とから形成されている。吹出口モジュール55は、第1吹出口40と第2吹出口41とを有する。
取付ベース13や第1および第2照明器具14,15は、図1のアンビエント照明ユニット10Aのそれらと同一である。なお、取付ベース13の頂壁18には、給気ダクト(図示せず)を接続する接続ダクト44が取り付けられている。第1および第2吹出口40,41の間には開口閉鎖パネル21が取り付けられ、開口閉鎖パネル21によって取付ベース13の第1および第2吹出口40,41を除く下部開口23が塞がれている。
吹出口モジュール55の第1吹出口40は、取付ベース13の前壁16の下端(第1設置部の下方)に着脱可能に作られて短手方向へ延びている。第1吹出口40は、第1照明カバー29の下端から第1照明カバー29の外周面45に向かって空気を室内へ吹き出す。給気ダクトから吹出口モジュール55に給気された空調空気は、第1吹出口40から室内に給気される。
第2吹出口41は、取付ベース13の後壁17の下端(第2設置部の下方)に着脱可能に作られて短手方向へ延びている。第2吹出口41は、第2照明カバー33の下端から第2照明カバー33の外周面46に向かって空気を室内に吹き出す。給気ダクトから吹出口モジュール55に給気された空調空気は、第2吹出口41から室内に給気される。取付ベース13から吹出口モジュール55(第1および第2吹出口40,41)を取り外すことで、図1のアンビエント照明ユニット10Aにすることができる。
図8に示す照明システムS2は、短手方向へ一列に並ぶとともに、天井スラブ12の長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニット10Bから形成されている。それらアンビエント照明ユニット10Bは、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げられ、室11(天井スラブ12)の天井面を形成している。それらアンビエント照明ユニット10Bは、天井スラブ12の長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して短手方向へ延びている。アンビエント照明ユニット10Bは、床面54からの高さ(吊り下げ高さ)が同一であり、天井スラブ12に平行して設置されているとともに、長手方向前方から後方に向かって隣り合うユニット10Bどうしが互いに平行して並んでいる。
スイッチをONにして第1光源および第2光源28,32が点灯すると、図1の照明ユニット10Aと同様に、それらアンビエント照明ユニット10Bの第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方(水平方向)へ照射され、それらアンビエント照明ユニット10Bの第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方(水平方向)へ照射される。第1および第2光源28,32から発せられた光は斜め方向へも照射される。
照明システムS2では、それらアンビエント照明ユニット10Bの第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の中域空間や底域空間を照らすとともに、第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の天井近傍の高域空間を照らす。図8に示す照明システムS2では、アンビエント照明ユニット10Bの直下に事務机38が設置され、その事務机38にタスク用照明となるデスクライト39が載置されており、アンビエント照明ユニット10Bとデスクライト39とからタスク・アンビエント照明が形成されている。
照明システムS2では、空調装置によって作られた空調空気が給気ダクトからそれらアンビエント照明ユニット10Bに給気されている。給気ダクトから各照明ユニット10Bに給気された空調空気は、吹出口モジュール55の第1吹出口40から室内に吹き出されるとともに、第2吹出口41から室内に吹き出される。第1吹出口40から吹き出された空調空気は、図8に矢印X3で示すように、第1照明カバー29の下端から第1照明カバー29の外周面45に向かって吹き出され、第1照明カバー29の円弧を画く外周面45に沿って流動するコアンダ効果により、第1照明カバー29の外周面45に沿って流動しつつ、天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向前方へ次第に拡散する。
第2吹出口41から吹き出された空調空気は、図8に矢印X4で示すように、第2照明カバー33の下端から第2照明カバー33の外周面46に向かって吹き出され、第2照明カバー33の円弧を画く外周面46に沿って流動するコアンダ効果により、第2照明カバー33の外周面46に沿って流動しつつ、天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向後方へ次第に拡散する。
照明システムS2(アンビエント照明ユニット10B)は、照明システム(アンビエント照明ユニット10A)が有する効果に加え、以下の効果を有する。照明システムS2(アンビエント照明ユニット10B)は、第1および第2吹出口40,41から吹き出された空気が第1および第2照明カバー29,33の円弧を画く外周面45,46に沿って流動するコアンダ効果が生じ、第1および第2照明カバー29,33の外周面45,46に沿って流動した空気が室11の天井近傍の高域空間を伝って室内の長手方向前方と長手方向後方とへ次第に拡散するから、室内に給気された空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。照明システムS2(アンビエント照明ユニット10B)は、第1および第2吹出口40,41から吹き出された空気が室11の居住者に直接当たることはなく、空気が居住者に直接当たることによる不快感を防ぐことができる。
図9は、他の一例として示す空調モジュール47を備えたアンビエント照明ユニット10Cの側面図であり、図10は、冷房時における第1および第2フラップ48,49の状態を示すアンビエント照明ユニット10Cの側面図である。図11は、暖房時における第1および第2フラップ48,49の状態を示すアンビエント照明ユニット10Cの側面図であり、図12は、空調モジュール47を備えたアンビエント照明ユニット10Cが室11の天井スラブ12に設置された照明システムS3の一例を示す側面図である。図9,12では側壁19の図示を省略している。図10,11では、側壁20および空調モジュール55の冷媒コイルの図示を省略している。図12では、長手方向前方を矢印X1、長手方向後方を矢印X2で示し、下方を矢印Zで示す。
このアンビエント照明ユニット10Cが図1のアンビエント照明ユニット10Aと異なるところは、取付ベース13の収容スペース22に空調モジュール47が設置されている点、取付ベース13に第1吹出口40と第2吹出口41とが作られている点、取付ベース13に第1空気流路42と第2空気流路43とが作られている点、取付ベース13に第1フラップ48と第2フラップ49とが設置されている点にある。アンビエント照明ユニット10Cのその他の構成は図1の照明ユニット10Aのそれらと同一であるから、その他の構成についての図1の説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、この照明ユニット10Cにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
アンビエント照明ユニット10Cは、建物の室11の天井スラブ12に設置されて建物の室内を照らすアンビエント照明に使用されるとともに、空調モジュール47によって作られた空調空気を室内に給気する給気ユニットとして使用される。アンビエント照明ユニット10Cは、短手方向へ延びる取付ベース13と、取付ベース13に取り付けられて短手方向へ延びる第1照明器具14および第2照明器具15と、空調モジュール47と、第1吹出口40および第2吹出口41と、第1空気流路42および第2空気流路43と、第1フラップ48および第2フラップ49とから形成されている。取付ベース13や第1および第2照明器具14,15は、図1のアンビエント照明ユニット10Aのそれらと同一である。なお、アンビエント照明ユニット10Cでは、取付ベース13の下部開口23に開口閉鎖パネル21が設置されていない。
空調モジュール47は、前壁16(第1設置部)と後壁17(第2設置部)との間の収容スペース22に着脱可能に設置(内蔵)されている。なお、取付ベース13の頂壁18に給気ダクト(図示せず)を接続する接続ダクト44が取り付けられ、給気ダクトから給気された外気が空調モジュール47に流入する。空調モジュール47は、空気取入口から室内空気を取り入れ、冷媒コイルによって室内空気の温度や湿度を調節(空調)して空調空気を作り、その空調空気と外気との混合空気を空気給気口から第1および第2空気流路42,43に給気する。
第1吹出口40は、取付ベース13の前壁16の下端(第1設置部の下方)に着脱可能に作られて短手方向へ延びている。第1吹出口40は、第1照明カバー29の下端から第1照明カバー29の外周面45に向かって空気を吹き出す。第1空気流路42は、取付ベース13の前壁16の直後に着脱可能に作られている。第1空気流路42は、その下端部が第1吹出口40につながり、その上部が空調モジュール47の空気給気口につながっている。空調モジュール47によって作られた空調空気と外気との混合空気は、第1空気流路42を通って第1吹出口40から室内に給気される。
第2吹出口41は、取付ベース13の後壁17の下端(第2設置部の下方)に着脱可能に作られて短手方向へ延びている。第2吹出口41は、第2照明カバー33の下端から第2照明カバー33の外周面46に向かって空気を吹き出す。第2空気流路43は、取付ベース13の後壁17の直後に着脱可能に作られている。第2空気流路43は、その下端部が第2吹出口41につながり、その上部が空調モジュール47の空気給気口につながっている。空調モジュール47によって作られた空調空気と外気との混合空気は、第2空気流路43を通って第2吹出口41から室内に給気される。
第1フラップ48は、第1吹出口40近傍の第1空気流路42に着脱可能に設置されている。第1フラップ48は、長手方向前方(水平方向)と下方(鉛直方向)とへ旋回可能であり、第1吹出口40から吹き出される空調空気(混合空気)の吹出方向を前壁16(第1設置部)の下方(鉛直方向)と長手方向前方(水平方向)との間で変更する。第2フラップ49は、長手方向後方(水平方向)と下方(鉛直方向)とへ旋回可能であり、第2吹出口41近傍の第2空気流路43に着脱可能に設置されている。第2フラップ49は、第2吹出口41から吹き出される空調空気(混合空気)の吹出方向を後壁17(第2設置部)の下方(鉛直方向)と長手方向前方(水平方向)との間で変更する。
取付ベース13から空調モジュール47(第1および第2空気流路42,43、第1および第2吹出口40,41、冷媒コイル)および第1および第2フラップ48,49を取り外すことで、図1のアンビエント照明ユニット10Aにすることができる。
第1および第2フラップ48,49を長手方向へ旋回させると、図10に矢印X3,X4で示すように、冷房時における空調空気(混合空気)が第1吹出口40から第1照明カバー29の外周面45に向かって吹き出されて長手方向前方へ向かって流動し、空調空気(混合空気)が第2吹出口41から第2照明カバー33の外周面46に向かって吹き出されて長手方向後方へ向かって流動する。アンビエント照明ユニット10Cは、室11の冷房時に第1および第2フラップ48,49を利用して冷房空気の吹出方向を長手方向前方と長手方向後方とへ向けることで、第1および第2吹出口40,41から吹き出された空気が第1および第2照明カバー29,33の円弧を画く外周面45,46に沿って流動するコアンダ効果が生じるから、第1および第2照明カバー29,33の外周面45,46に沿って流動した冷房空気が天井近傍の高域空間を伝って室11の長手方向前方と長手方向後方とへ次第に拡散し、冷房空気を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。
第1および第2フラップ48,49を下方へ旋回させると、図11に矢印X5,X6で示すように、暖房時における空調空気(混合空気)が第1吹出口40から床面54に向かって吹き出されるとともに、第2吹出口41から床面54に向かって吹き出される。アンビエント照明ユニット10Cは、室11の暖房時に第1および第2フラップ48,49を利用して暖房空気の吹出方向を下方に向けることで、天井近傍の高域空間における暖房空気の停滞を防ぐことができ、室11の中域空間や低域空間を確実に暖房することができる。
図12に示す照明システムS3は、短手方向へ一列に並ぶとともに、天井スラブ12の長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニット10Cから形成されている。なお、図12では、第1および第2フラップ48,49が長手方向へ旋回しているものとする。それらアンビエント照明ユニット10Cは、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げられ、室11(天井スラブ12)の天井面を形成している。それらアンビエント照明ユニット10Cは、天井スラブ12の長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して短手方向へ延びている。アンビエント照明ユニット10Cは、床面54からの高さ(吊り下げ高さ)が同一であり、天井スラブ12に平行して設置されているとともに、長手方向前方から後方に向かって隣り合うユニット10Cどうしが互いに平行して並んでいる。
スイッチをONにして第1光源28および第2光源32が点灯すると、それらアンビエント照明ユニット10Cの第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方(水平方向)へ照射され、それらアンビエント照明ユニット10Cの第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方(水平方向)へ照射される。第1および第2光源28,32から発せられた光は斜め方向へも照射される。
照明システムS3では、それらアンビエント照明ユニット10Cの第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の中域空間や底域空間を照らすとともに、第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の天井近傍の高域空間を照らす。図12に示す照明システムS3では、アンビエント照明ユニット10Cの直下に事務机38が設置され、その事務机38にタスク用照明となるデスクライト39が載置されており、アンビエント照明ユニット10Cとデスクライト39とからタスク・アンビエント照明が形成されている。
照明システムS3では、室内の空気が空調モジュール47の空気取入口からモジュール47に流入し、室内の空気の温度や湿度が空調モジュール47によって調節され、温度や湿度が調節された空調空気(冷房空気)と外気との混合空気が空気給気口から第1および第2空気流路42,43に給気される。空調空気(混合空気)は、第1空気流路42を通って第1吹出口40から室内に吹き出されるとともに、第2空気流路43を通って第2吹出口41から室内に吹き出される。
第1吹出口40から吹き出された空調空気(混合空気)は、図12に矢印X3で示すように、第1照明カバー29の下端から第1照明カバー29の外周面45に向かって吹き出され、第1照明カバー29の円弧を画く外周面45に沿って流動するコアンダ効果により、第1照明カバー29の外周面45に沿って流動しつつ、室11の天井近傍の高域空間を伝って室11の長手方向前方へ次第に拡散する。
第2吹出口41から吹き出された空調空気(混合空気)は、図12に矢印X4で示すように、第2照明カバー33の下端から第2照明カバー33の外周面46に向かって吹き出され、第2照明カバー33の円弧を画く外周面46に沿って流動するコアンダ効果により、第2照明カバー33の外周面46に沿って流動しつつ、室11の天井近傍の高域空間を伝って室11の長手方向後方へ次第に拡散する。
照明システムS3(アンビエント照明ユニット10C)は、照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)が有する効果に加え、以下の効果を有する。照明システムS3(アンビエント照明ユニット10C)は、空調モジュール47によって作られた空調空気(混合空気)が第1および第2照明カバー29,33の円弧を画く外周面45,46に沿って流動するコアンダ効果が生じ、第1および第2照明カバー29,33の外周面45,46に沿って流動した空調空気(混合空気)が室11の天井近傍の高域空間を伝って室11の長手方向前方と長手方向後方とへ次第に拡散するから、室11に給気された空調空気(混合空気)を室内全域に満遍なく行き渡らせることができる。
照明システムS3(アンビエント照明ユニット10C)は、空調モジュール47によって作られた空調空気(冷房空気)と外気との混合空気が第1および第2吹出口40,41から室11の居住者に直接当たることはなく、空調空気(混合空気)が居住者に直接当たることによる不快感を防ぐことができる。照明システムS3(アンビエント照明ユニット10C)は、取付ベース13の前後壁16,17(第1および第2設置部)の間に設置された空調モジュール47によって空調空気(混合空気)を作ることができるから、照明ユニット10C単独で空調空気(混合空気)を給気することができ、空調装置や給気ダクトを別途施設する必要はなく、空調設備をコンパクトかつ廉価に構築することができる。
図13は、他の一例として示すセンサ設置用モジュール56を備えたアンビエント照明ユニット10Dの側面図であり、図14は、センサ設置用モジュール56を備えたアンビエント照明ユニット10Dが室11の天井スラブ12に設置された照明システムS4の一例を示す側面図である。図13では、火災報知器51が接続された火災報知設備やスプリンクラーヘッド52が接続されたスプリンクラー設備の図示を省略している。図14では、長手方向前方を矢印X1で示し、長手方向後方を矢印X2で示す。
このアンビエント照明ユニット10Dが図1のアンビエント照明ユニット10Aと異なるところは、取付ベース13に予備照明器具50が設置されている点、火災報知器51(センサモジュール)およびスプリンクラーヘッド52(センサモジュール)を取り付けたセンサ設置用モジュール56が取付ベース13に設置されている点にある。アンビエント照明ユニット10Dのその他の構成は図1の照明ユニット10Aのそれらと同一であるから、その他の構成についての図1の説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、この照明ユニット10Dにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
アンビエント照明ユニット10Dは、建物の室11の天井スラブ12に設置されて建物の室内を照らすアンビエント照明に使用されるとともに、火災報知器51によって室内の火災を検知し、スプリンクラーヘッド52によって室内に消火用の水を散布する。アンビエント照明ユニット10Dは、短手方向へ延びる取付ベース13と、取付ベース13に取り付けられて短手方向へ延びる第1照明器具14および第2照明器具15と、取付ベース13に設置された一対の予備照明器具50と、火災報知器51およびスプリンクラーヘッド52が取り付けられて取付ベース13に設置されたセンサ設置用モジュール56とから形成されている。取付ベース13や第1および第2照明器具14,15は、図1のアンビエント照明ユニット10Aのそれらと同一である。それら予備照明器具50の間には開口閉鎖パネル21が取り付けられ、開口閉鎖パネル21によって取付ベース13の下部開口23が塞がれている。
一方の予備照明器具50は、取付ベース13の収容スペース22における前壁16の下端(第1設置部の下方)に着脱可能に設置されて短手方向へ延びている。他方の予備照明器具50は、取付ベース13の収容スペース22における後壁17の下端(第2設置部の下方)に着脱可能に設置されて短手方向へ延びている。それら予備照明器具50は、短手方向へ延びる光源(図示せず)と光源を覆う白色または透明の照明カバー53とから形成されている。それら予備照明器具50の光源には、短手方向へ延びる直管蛍光灯または短手方向へ延びる直管蛍光灯形のLED照明が使用されている。それら予備照明器具50の光源は、スイッチ(図示せず)のON/OFFによって点灯または消灯する。
火災報知器51は、センサ設置用モジュール56の開口閉鎖パネル21に着脱可能に設置され、室内側に露出している。スプリンクラーヘッド52は、センサ設置用モジュール56の開口閉鎖パネル21に着脱可能に設置され、室内側に露出している。アンビエント照明ユニット10Dでは、予備照明器具50と火災報知器51およびスプリンクラーヘッド52とのうちのいずれか一方がセンサ設置用モジュール56の開口閉鎖パネル21に設置されていてもよい。
アンビエント照明ユニット10Dでは、火災報知器51やスプリンクラーヘッド52の他に、または、火災報知器51やスプリンクラーヘッド52とともに、光感知センサ(センサモジュール)や人感センサ(センサモジュール)、スピーカー(センサモジュール)、カメラ(センサモジュール)のうちの少なくとも1つがセンサ設置用モジュール56に設置されていてもよい。光感知センサは、室内の照度や輝度等を検出し、第1および第2照明器具14,15の第1および第2光源28,32の調光に利用される。人感センサは、室内における居住者の有無を検出し、第1および第2照明器具14,15の第1および第2光源28,32のON/OFFに利用される。スピーカーは、室内に音を発する。カメラは、室内の様子を撮影する。
図14に示す照明システムS4は、短手方向へ一列に並ぶとともに、天井スラブ12の長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニット10Dから形成されている。なお、それらアンビエント照明ユニット10Dは、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げられ、室11(天井スラブ12)の天井面を形成している。それらアンビエント照明ユニット10Dは、天井スラブ12の長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して短手方向へ延びている。アンビエント照明ユニット10Dは、床面54からの高さ(吊り下げ高さ)が同一であり、天井スラブ12に平行して設置されているとともに、長手方向前方から後方に向かって隣り合うユニット10Dどうしが互いに平行して並んでいる。
スイッチをONにして第1および第2照明器具14,15の第1光源28および第2光源32が点灯すると、それらアンビエント照明ユニット10Dの第1光源28から発せられた光が第1照明カバー29の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第1照明カバー29の略上半分から長手方向前方(水平方向)へ照射され、それらアンビエント照明ユニット10Dの第2光源32から発せられた光が第2照明カバー33の略下半分から下方(鉛直方向)へ照射されるとともに第2照明カバー33の略上半分から長手方向後方(水平方向)へ照射される。第1および第2光源28,32から発せられた光は斜め方向へも照射される。スイッチをONにしてそれら予備照明器具50の光源が点灯すると、それら予備照明器具50から発せられた光が取付ベース13の下方へ照射される。
照明システムS4では、それらアンビエント照明ユニット10Dの第1および第2照明器具14,15の第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の中域空間や底域空間を照らし、第1および第2光源28,32から発せられた光が室11の天井近傍の高域空間を照らすとともに、それら予備照明器具50から発せられた光が取付ベース13の直下を照らす。図14に示す照明システムS4では、アンビエント照明ユニット10Dの第1および第2照明器具14,15がアンビエント照明になり、それら予備照明器具50がタスク照明になるから、第1および第2照明器具14,15と予備照明器具50とからタスク・アンビエント照明が形成されている。
照明システムS4(アンビエント照明ユニット10D)は、照明システムS1(アンビエント照明ユニット10A)が有する効果に加え、以下の効果を有する。照明システムS4(アンビエント照明ユニット10D)は、予備照明器具50がタスク用照明として利用されることで容易にタスク・アンビエント照明を実現することができ、室11の中域空間や低域空間における明るさを設計照度に保持することができるとともに、室内照明の省エネ化を図ることができる。照明システムS4(アンビエント照明ユニット10D)は、火災報知器51が室内に発生した火災を検知することで、火災の発生を外部に知らせることができ、スプリンクラーヘッド52から放出される水によって室内に発生した火災を消火することができる。
照明システムS4(アンビエント照明ユニット10D)は、各種のセンサモジュールをセンサ設置用モジュール56に設置することで、それらセンサモジュールのセンサ機能を利用して室内の要求仕様を満たすことができ、居住空間の有益性や利便性を向上させることができる。なお、センサ設置用モジュール56に光感知センサが設置されている場合、光感知センサによって測定された照度や輝度等によって第1および第2照明器具14,15の第1および第2光源28,32や予備照明器具50の光源を自動的に調光することができ、センサ設置用モジュール56に人感センサが設置されている場合、人感センサによって人の存在を検出することで、第1および第2照明器具14,15の第1および第2光源28,32や予備照明器具50の光源を自動的にON/OFFすることができる。また、センサ設置用モジュール56にスピーカーが設置されている場合、スピーカーによって必要事項を室内の居住者に知らせることができ、センサ設置用モジュール56にカメラが設置されている場合、室内の様子をカメラが捉えることで、室内の防犯を図ることができる。
図15は、空調モジュール47を備えたアンビエント照明ユニット10Cおよびセンサ設置用モジュール56を備えたアンビエント照明ユニット10Dが室11の天井スラブ12に設置された照明システムS5の一例を示す側面図である。図15では、長手方向前方を矢印X1で示し、長手方向後方を矢印X2で示す。図15に示す照明システムS5は、複数のアンビエント照明ユニット10C(第1アンビエント照明ユニット)と複数のアンビエント照明ユニット10D(第2アンビエント照明ユニット)とから形成されている。照明システムS5では、照明ユニット10Cと照明ユニット10Dとが混在した状態で、照明ユニット10Cおよび照明ニット10Dが天井スラブ12の長手方向へ所定寸法離間して並んでいる。照明システムS5では、照明ユニット10Cと照明ユニット10Dとが長手方向へ交互に並ぶ場合、または、照明ユニット10Cと照明ユニット10Dとが長手方向へランダムに並ぶ場合がある。
それらアンビエント照明ユニット10Cやアンビエント照明ユニット10Dは、ハンガー36および吊りボルト37(吊り下げ手段)を利用して天井スラブ12から吊り下げられ、室11(天井スラブ12)の天井面を形成している。照明ユニット10Cや照明ユニット10Dは、天井スラブ12の長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して短手方向へ延びている。照明ユニット10Cや照明ユニット10Dは、床面54からの高さ(吊り下げ高さ)が同一であり、天井スラブ12に平行して設置されているとともに、長手方向前方から後方に向かって隣り合うユニット10C,10Dどうしが互いに平行して並んでいる。
照明システムS5では、図1のアンビエント照明ユニット10A、図7のアンビエント照明ユニット10B、図9のアンビエント照明ユニット10C、図13のアンビエント照明ユニット10Cから選択された少なくとも2つの照明ユニット(第1および第2アンビエント照明ユニット)が混在した状態で、照明ユニットが長手方向へ所定寸法離間して並んでいればよい。
照明システムS5は、照明システムS3(アンビエント照明ユニット10C)の効果と照明システムS4(アンビエント照明ユニット10D)の効果とを有するとともに、以下の効果を有する。照明システムS5は、空調空気の給気が必要であって予備照明器具50やセンサモジュールが不要な居住空間の天井スラブ12に第1および第2吹出口40,41(第1および第2空気流路42,43)と空調モジュール47とを備えたアンビエント照明ユニット10C(第1アンビエント照明ユニット)を設置することで、その居住空間に空調空気を給気することができ、予備照明器具50やセンサモジュールが必要であって空調空気の給気が不要な居住空間の天井スラブ12に予備照明器具50や各種のセンサモジュールを備えたアンビエント照明ユニット10D(第2アンビエント照明ユニット)を設置することで、室11の各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等に対応することができる。
それら照明システムS1〜S5(アンビエント照明ユニット10A〜10D)では、空調モジュール47や吹出口モジュール55、センサ設置用モジュール56(第1および第2吹出口40,41、第1および第2空気流路42,43、空調モジュール47、予備照明器具50、各種のセンサモジュール(火災報知器51、スプリンクラーヘッド52、光感知センサ、人感センサ、スピーカー、カメラ))が取付ベース13に着脱可能に設置されており、取付ベース13においてそれらを他のそれらと交換可能である。
それら照明システムS1〜S5(アンビエント照明ユニット10A〜10D)は、空調モジュール47や吹出口モジュール55、センサ設置用モジュール56(第1および第2吹出口40,41、第1および第2空気流路42,43、空調モジュール47、予備照明器具50、各種のセンサモジュール)を取付ベース13に交換可能に設置することで、室11の各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等に応じてそれらを随時入れ替えることができ、アンビエント照明を構築しつつ各居住空間の目的や各居住空間の用途、各居住空間の有益性の向上、各居住空間の利便性の向上等にすみやかに対処することができる。
10A アンビエント照明ユニット
10B アンビエント照明ユニット
10C アンビエント照明ユニット
10D アンビエント照明ユニット
11 室
12 天井スラブ(上部スラブ)
13 取付ベース
14 第1照明器具
15 第2照明器具
16 前壁
17 後壁
18 頂壁
19 側壁
20 側壁
21 開口閉鎖パネル
22 収容スペース
23 下部開口
24 前方延出頂壁
25 後方延出頂壁
26 前方延出側壁
27 後方延出側壁
28 第1光源
29 第1照明カバー
30 下端(第1照明器具)
31 上端(第1照明器具)
32 第2光源
33 第2照明カバー
34 下端(第2照明器具)
35 上端(第2照明器具)
36 ハンガー(吊り下げ手段)
37 吊りボルト(吊り下げ手段)
38 事務机
39 デスクライト
40 第1吹出口
41 第2吹出口
42 第1空気流路
43 第2空気流路
44 接続ダクト
45 外周面(第1照明カバー)
46 外周面(第2照明カバー)
47 空調モジュール
48 第1フラップ
49 第2フラップ
50 予備照明器具
51 火災報知器
52 スプリンクラーヘッド
53 照明カバー
54 床面
55 吹出口モジュール
56 センサ設置用モジュール

Claims (13)

  1. 建造物の室の上部スラブに設置されて該建造物の室内を照らすアンビエント照明ユニットにおいて、
    前記アンビエント照明ユニットが、前記上部スラブの長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して長手方向と交差する短手方向へ延びる取付ベースと、前記取付ベースに取り付けられて短手方向へ延びる第1および第2照明器具とから形成され、
    前記取付ベースが、短手方向へ延びる第1設置部と、前記第1設置部から長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる第2設置部とを備え、
    前記第1照明器具が、前記取付ベースの第1設置部に設置されて短手方向へ延びる第1光源と、前記第1設置部に設置されて該第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画き、前記第1光源を覆って短手方向へ延びる第1照明カバーとから形成され、
    前記第2照明器具が、前記取付ベースの第2設置部に設置されて短手方向へ延びる第2光源と、前記第2設置部に設置されて該第2設置部の下方から上方に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画き、前記第2光源を覆って短手方向へ延びる第2照明カバーとから形成されていることを特徴とするアンビエント照明ユニット。
  2. 前記第1照明カバーが、その下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの該下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画き、前記第2照明カバーが、その下端から上端に向かって90°〜180°の範囲のうちの該下端から上端に向かって少なくとも90°で円弧を画いている請求項1に記載のアンビエント照明ユニット。
  3. 前記アンビエント照明ユニットが、前記取付ベースの第1設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて前記第1照明カバーの下端から該第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と、前記取付ベースの第2設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて前記第2照明カバーの下端から該第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口とを備えている請求項1または請求項2に記載のアンビエント照明ユニット。
  4. 前記アンビエント照明ユニットが、前記取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールを備え、前記アンビエント照明ユニットでは、前記空調モジュールによって作られた空調空気が前記第1吹出口から前記第1照明カバーの外周面に向かって吹き出されるとともに、前記空調モジュールによって作られた空調空気が前記第2吹出口から前記第2照明カバーの外周面に向かって吹き出される請求項3に記載のアンビエント照明ユニット。
  5. 前記アンビエント照明ユニットが、前記第1吹出口に設置されて前記空気の吹出方向を前記第1設置部の下方と長手方向前方との間で変更可能な第1フラップと、前記第2吹出口に設置されて前記空気の吹出方向を前記第2設置部の下方と長手方向後方との間で変更可能な第2フラップとを備えている請求項3または請求項4に記載のアンビエント照明ユニット。
  6. 前記アンビエント照明ユニットが、前記取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と、前記取付ベースの第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えている請求項1ないし請求項5いずれかに記載のアンビエント照明ユニット。
  7. 前記センサモジュールが、前記室内の火災を検知する火災報知器、前記室内に消火用の水を散布するスプリンクラーヘッド、前記第1および第2光源の調光に利用される光感知センサ、人の存在を検知する人感センサ、前記室内に音を発するスピーカー、前記室内を撮影するカメラのうちの少なくとも1つである請求項6に記載のアンビエント照明ユニット。
  8. 前記アンビエント照明ユニットが、所定の吊り下げ手段を利用して前記取付ベースを前記上部スラブから吊り下げることで該上部スラブに設置されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載のアンビエント照明ユニット。
  9. 前記第1および第2吹出口、前記空調モジュール、前記予備照明器具、前記センサモジュールが、前記取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されている請求項6ないし請求項8いずれかに記載のアンビエント照明ユニット。
  10. 建造物の室の上部スラブに設置されて該建造物の室内を照らす照明システムにおいて、
    前記照明システムが、前記室の上部スラブの長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のアンビエント照明ユニットから形成され、それらアンビエント照明ユニットが、前記上部スラブの長手方向へ延びる両側縁部の間に位置して長手方向と交差する短手方向へ延びる取付ベースと、前記取付ベースに設置されて短手方向へ延びる第1および第2照明器具とから形成され、
    それらアンビエント照明ユニットの取付ベースが、短手方向へ延びる第1設置部と、前記第1設置部から長手方向後方へ所定寸法離間して短手方向へ延びる第2設置部とを備え、
    前記第1照明器具が、前記取付ベースの第1設置部に設置されて短手方向へ延びる第1光源と、前記第1設置部に設置されて該第1設置部の下方から上方に向かって長手方向前方へ凸となるように円弧を画き、前記第1光源を覆って短手方向へ延びる第1照明カバーとから形成され、
    前記第2照明器具が、前記取付ベースの第2設置部に設置されて短手方向へ延びる第2光源と、前記第2設置部に設置されて該第2設置部の下方から上方に向かって長手方向後方へ凸となるように円弧を画き、前記第2光源を覆って短手方向へ延びる第2照明カバーとから形成されていることを特徴とする照明システム。
  11. 前記照明システムでは、長手方向へ所定寸法離間して並ぶ複数の前記アンビエント照明ユニットが前記室の天井面を形成している請求項10に記載の照明システム。
  12. 前記照明システムでは、前記第1設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて前記第1照明カバーの下端から該第1照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第1吹出口と前記第2設置部に着脱可能に設置されて短手方向へ延びていて前記第2照明カバーの下端から該第2照明カバーの外周面に向かって空気を吹き出す第2吹出口と前記第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された空調モジュールとのうちの少なくとも前記第1および第2吹出口を備えた第1アンビエント照明ユニットと、前記第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された予備照明器具と該第1および第2設置部の間に着脱可能に設置された各種のセンサモジュールとのうちの少なくとも一方を備えた第2アンビエント照明ユニットとが混在した状態で、前記第1および第2アンビエント照明ユニットが長手方向へ所定寸法離間して並んでいる請求項10または請求項11に記載の照明システム。
  13. 前記照明システムでは、前記第1および第2吹出口、前記空調モジュール、前記予備照明器具、前記センサモジュールが前記取付ベースにおいて他のそれらと交換可能に設置されている請求項12に記載の照明システム。
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