JP2017134171A - 光変調器および光変調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光変調動作がより効率化されるとともに、より小型化が可能な光変調器および光変調装置を提供すること。【解決手段】所定の方向に延伸されるとともに伝播する光の定在波を発生させる周期構造を有する光導波路PCと、所定の方向に沿って配列されたくし部18a、18bを各々有するとともに光導波路PCの両側に配置されたくし型電極対14a、14bと、を備え、くし型電極対14a、14bの一方のくし型電極のくし部と他方のくし型電極のくし部との間に発生させた電界を定在波の光強度の強い領域に印加し、光導波路PCを伝播する光の位相を変調する。【選択図】図1

Description

本発明は、光変調器および光変調装置に関する。
近年、フォトニック結晶を用いた光変調器の開発が進められている。フォトニック結晶とは、屈折率が、光の波長程度の周期で周期的に変化する誘電体周期構造である。この誘電体周期構造は、1次元状、2次元状、あるいは3次元状に構成することができる。誘電体周期構造により光子に対するバンド構造が構成されるが、このバンド構造は電子のバンド構造と類似する点が多く、周期構造によってはフォトニックバンドギャップと呼ばれる光の禁制体を生じる。フォトニック結晶がもつ強力な光閉じ込め効果や異常分散効果などを用いることで、通常の光機能素子では不可能であった様々な機能を実現することができるため、光変調器の分野への応用も期待されている。
光変調器の分野では、特に、フォトニック結晶による光閉じ込め作用の結果もたらされるスローライト効果が着目されている。スローライト効果とは、光パルスが、その形状を保ったまま真空中の光速より大幅に遅い速度でフォトニック結晶中を伝播する現象である。このような、フォトニック結晶のスローライト効果を用いた光変調器として、非特許文献1に開示されたものが知られている。
図4に、非特許文献1に開示された光変調器90の平面図を示す。光変調器90は、電気光学効果(EO効果)を発揮するEOポリマー(Electro−optic polymers)と、フォトニック結晶導波路を構成するシリコンプロセスとのハイブリッドプロセスにより作製された、電気光学効果を用いて光の位相を変調する光変調器である。
光変調器90は、基板92、フォトニック結晶導波路PC、P電極96a、N電極96b、およびEOポリマー98を含んで構成されている。
光変調器90の基板92にはシリコンが用いられており、当該基板には、フォトニック結晶導波路PCの一部を構成するシリコンのピラー92aが形成されている。光変調器90の上部には、光変調器90の全体を覆うようにEOポリマー98が塗布されている。P電極96aおよびN電極96bは、フォトニック結晶導波路PCに印加する電界を発生させる電極であり、P電極96aとN電極96bとの間に電圧を印加することにより、フォトニック結晶導波路PCに直交する方向に電界を発生する。
フォトニック結晶導波路PCは、シリコンのピラー92aと、該ピラー92a間の間隙に充填されたEOポリマー98aとから構成されており、フォトニック結晶導波路PCの一端から入力された入力光Piは、当該フォトニック結晶導波路PCを導波しつつ、P電極96a、N電極96b間に発生した電界により光変調され、フォトニック結晶導波路PCの他端から、出力光Poとして出力する。以上の構成を備えることにより、非特許文献1に開示された光変調器では、光変調動作のさらなる効率化が可能であるとしている。
第74回応用物理学会秋季学術講演会講演予稿集19a−P2−5、p05−005、2013
ところで、非特許文献1に開示されたような周期構造を有するフォトニック結晶導波路PCでは、その周期性に起因して、フォトニック結晶導波路PCに沿った方向に光強度の分布を生ずるが、光変調器90のP電極96aおよびN電極96bは、その光の分布に応じた工夫が施されていないので、フォトニック結晶導波路PCの全体に均一な電界が印加されてしまい、変調効率の観点から必ずしも最適な構成とはいえない。
一方、EOポリマーによる光変調動作の効率を向上させるひとつの手段として、光変調動作を行うEOポリマーの部分に印加する電界を大きくすることが挙げられる。光変調器90でいえば、該ピラー92a間の間隙に充填されたEOポリマー98に印加する電界を大きくすればよい。一般に、電極間に発生する電界を大きくするためには該電極間の距離を小さくすることが考えられるので、光変調器90でも、P電極96aとN電極96bとの間の距離d5を小さくすることにより、フォトニック結晶導波路PCに印加する電界を大きくすることができる。
しかしながら、P電極96aとN電極96bとの距離d5を小さくすると、P電極96aとフォトニック結晶導波路PCとの距離d6、あるいは、N電極96bとフォトニック結晶導波路PCとの距離d6も小さくなる。この際、フォトニック結晶導波路PCを伝播する光の一部が、P電極96a、N電極96bによって吸収されることにより、あるいは、P電極96a、N電極96bに光結合して伝播することにより発生する光の損失を回避するために、P電極96a、N電極96bとフォトニック結晶導波路PCとの距離d6を一定値以上確保する必要がある。その結果、小型化すること、あるいは、フォトニック結晶導波路PCに印加する電界を大きくすることにも自ずと限界がある。そのため、非特許文献1に係る光変調器90では、小型化や光変調動作の効率化に限界があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、光変調動作がより効率化されるとともに、より小型化が可能な光変調器および光変調装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の光変調器は、所定の方向に延伸されるとともに伝播する光の定在波を発生させる周期構造を有する光導波路と、前記所定の方向に沿って配列されたくし部を各々有するとともに前記光導波路の両側に配置されたくし型電極対と、を備え、前記くし型電極対の一方のくし型電極のくし部と他方のくし型電極のくし部との間に発生させた電界を前記定在波の光強度の強い領域に印加し、前記光導波路を伝播する光の位相を変調するものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光導波路および前記くし型電極対が配置された基板をさらに備え、前記周期構造は、前記基板の一部でありかつ前記所定の方向に所定の長さの間隙を設けて配列された複数の柱状体を含んで構成されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記基板が半導体で形成され、前記くし型電極対の各々は、互いに異なる導電型の不純物が拡散された半導体で形成され、前記くし型電極対の各々の上面に配置された金属の電極対と、少なくとも前記間隙を充填する電気光学効果を示す媒質と、をさらに備え、前記光導波路は、前記柱状体および前記間隙が交互に配列されて構成されたフォトニック結晶を用いた光導波路であるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記くし型電極対の各々の前記くし部の先端が前記間隙の各々に対向して配置されたものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、前記電気光学効果を示す媒質がEOポリマーであるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記基板が電気光学効果を示す材料で形成され、前記くし型電極対の各々は、金属で形成され、前記光導波路は、前記柱状体および空気が充填された前記間隙が交互に配列されて構成されたフォトニック結晶を用いた光導波路であるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記くし型電極対の各々の前記くし部の先端が前記柱状体の各々に対向して配置されたものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載の発明において、前記電気光学効果を示す材料がニオブ酸リチウムであるものである。
上記の目的を達成するために、請求項9に記載の光変調装置は、2つの請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光変調器と、入力した光を2分岐するとともに2分岐された光の各々を前記2つの光変調器の各々に入力させる分波器と、前記2つの光変調器の各々から出力された2つの光を合波して出力する合波器と、を備え、前記2つの光変調器の各々を位相変調器として機能させることにより入力した光の振幅を変調するマッハツェンダ型光変調器として動作するものである。
本発明によれば、光変調動作がより効率化されるとともに、より小型化が可能な光変調器および光変調装置を提供することができるという効果を奏する。
第1の実施の形態に係る光変調器の構成の一例を示す斜視図および平面図である。 第2の実施の形態に係る光変調器の構成の一例を示す斜視図および平面図である。 第3の実施の形態に係る光変調装置の構成の一例を示す平面図である。 従来技術に係る光変調器の構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1を参照して、本実施の形態に係る光変調器10について説明する。本実施の形態では、本発明に係る光変調器を、一端から入力した入力光の位相を変調して他端から出力光として出力する位相変調器に適用した形態を例示して説明する。また、本実施の形態に係る光変調器10は、一例として、SOI(Silicon on Insulator)基板を用いた形態を例示して説明する。
図1(a)に示すように、光変調器10は、シリコン基板12、SiO2層22、P型半導体電極14a、N型半導体電極14b、P電極16a、N電極16b、フォトニック結晶導波路PC、および有機化合物であるEOポリマー20を含んで構成されている。
シリコン基板12、およびSiO2層22は、光変調器10の製造において用いられたSOI基板の各々シリコン基板、BOX(Buried Oxide:埋め込み酸化)膜である。
P型半導体電極14aおよびN型半導体電極14bは、SOI基板のシリコン層を所定の形状に加工して形成された電極であり、P型半導体電極14aにはP型不純物が高濃度にドーピングされており、N型半導体電極14bにはN型不純物が高濃度にドーピングされている。本実施の形態に係るP型半導体電極14aおよびN型半導体電極14bは、後に詳細に説明するように、くし状に加工されたくし部18a、18b(総称する場合は、「くし部18」)を含むくし型電極として形成されている。
P電極16aおよびN電極16bは、金属、たとえばアルミニウムを用いて各々P型半導体電極14a上およびN型半導体電極14b上に形成されており、P電極14aには図示しない電源の正極が、N電極14bには、負電極が接続される。P電極14aとN電極14bとの間に接続されたこの電源により、P型半導体電極14aおよびN型半導体電極14bに形成されたくし部18を解して、フォトニック結晶導波路PCに電界が印加される。つまり、本実施の形態に係る電極は、半導体による電極と、金属による電極との二重構造になっている。
本実施の形態に係るフォトニック結晶導波路PCは、シリコンで形成された複数のピラー(柱状体)12a、およびピラー12a間の間隙に充填されたEOポリマー20である間隙EOポリマー20aを含んで構成されている。ピラー12aは、SOI基板のシリコン層を柱状に加工して形成されている。つまり、フォトニック結晶導波路PCは、ピラー12aと間隙EOポリマー20aとが周期的に交互に形成された周期構造体となっている。光変調器10の一端から入力された入力光Piは、該周期構造体を導波しつつ位相変調され、光変調器10の他端から出力光Poとして出力される。
EOポリマー20は、光変調器10の全体を覆うように、光変調器10の上面に塗布されている。この塗布されたEOポリマー20の一部がピラー12a間の間隙に充填され、間隙EOポリマー20aを形成している。
図1(b)は、図1(a)に示す光変調器10を、光変調器10の上面側から見た平面図である。図1(b)に示すように、本実施の形態に係るP型半導体電極14aのくし部18a、およびN型半導体電極14bのくし部18bは、各々間隙EOポリマー20aに対向して配置されている。すなわち、本実施の形態に係る光変調器10において、EO効果を発揮する部位は、主として、入力光Piの伝播経路の一部を構成する間隙EOポリマー20aの部分である。そこで、この間隙EOポリマー20aの部分に、P型半導体電極14aのくし部18aとN型半導体電極14bのくし部18bとを近接させて配置し、間隙EOポリマー20aの部分に、くし部18aと、くし部18bとの間に発生する電界が印加されるように配置する。
上記配置について、より詳細に説明する。本実施の形態に係るフォトニック結晶導波路PCでは、周期構造体の周期等に応じた所定の波長においてスローライト効果が発現するが、この所定の波長においては、フォトニック結晶導波路PC内に定在波、つまり光強度の分布が発生している。この定在波は、間隙ポリマー20aの位置において光強度が大きくなる、換言すれば、フォトニック結晶導波路PCを伝播する光の電界は、各間隙ポリマー20aの部分に集中する。そのため、本実施の形態では、この間隙EOポリマー20aの部分に、P型半導体電極14aのくし部18aとN型半導体電極14bのくし部18bとの間に発生する電界が印加されるように配置することにより、光変調動作の効率化を図っている。
一方、本実施の形態に係る光変調器10においても、フォトニック結晶導波路PCを伝播する光の一部が、くし部18a、18bに吸収され、あるいはくし部18a、18bと光結合する可能性はある。しかしながら、くし部18a、18bの幅W1は、図4に示す従来技術に係る光変調器90の電極の幅W3に比べて狭いので、電極とフォトニック結晶導波路とが干渉する長さが短くてすむ。したがって、フォトニック結晶導波路PC、つまり間隙ポリマー20aと、くし部18a、18bとの距離d2をより小さくすることができる。その結果、間隙EOポリマー20aに印加する電界をより大きくすることができるので、光変調器10の光変調動作をより高効率化することができる。距離d2を小さくすると、くし部18aと、くし部18bとの間の距離d1も小さくすることができるので、距離d2を短くすることは、光変調動作の効率化と同時に、光変調器10の小型化にも寄与する。
なお、本実施の形態に係る光変調器10は、SOI基板を用いた一般的な半導体プロセス、あるいは、シリコンを用いた一般的な光導波路プロセスで製造することができる。
以上詳述したように、本実施の形態に係る光変調器によれば、光変調動作がより効率化されるとともに、より小型化が可能な光変調器を提供することができる。
なお、上記実施の形態では、SOI基板のシリコン層をくし型に加工し、高濃度の不純物をドーピングしてくし型電極を形成する形態を例示して説明したが、これに限られず、SOI基板のシリコン層を取り除いたSiO2層22上に直接くし状の金属電極を形成してもよい。
[第2の実施の形態]
図2を参照して、本実施の形態に係る光変調器30について説明する。図2(a)は、光変調器30の斜視図を、図2(b)は、光変調器30の上面側から見た平面図を各々示している。本実施の形態は、上記実施の形態におけるEOポリマーの代わりに、EO効果の一種であるポッケルス効果を発揮する材料である、ニオブ酸リチウム(LiNbO3、以下、「LN」と略記する場合がある)を用いた形態である。
図2(a)に示すように、光変調器30は、基板32、P電極36a、N電極36b、およびフォトニック結晶導波路PCを含んで構成され、基板32としてLNを用いている。
図2(a)に示すように、光変調器30のフォトニック結晶導路PCは、ピラー32aと、ピラー32a間の間隙40とが交互に周期的に配置されて構成されている。ピラー32aは、LNの基板32を、例えばエッチングを用いて柱状に加工し形成された柱状体であり、また、本実施の形態に係る間隙40は空気層となっている。光変調器30の一端から入力された入力光Piは、このフォトニック結晶導波路PCによって位相変調された後、出力光Poとして出力される。この際、フォトニック結晶導波路PCを伝播する光の電界は、ピラー32aに集中する。
P電極36aおよびN電極36bは、アルミニウム等の金属を、スパッタリング等によって基板32上に成膜することにより形成されている。P電極36aは、くし部38aを有するくし型電極として形成され、N電極36bは、くし部38bを有するくし型電極として形成されている。
図2(b)に示すように、光変調器30では、P電極36aのくし部38a、およびN電極36bのくし部38bが、各々LNで形成されたピラー32aと対向して配置されている。この点、くし部18aおよび18bが、ピラー12aではなく、間隙EOポリマー20aと対向して配置されている上記の光変調器10とは異なる。これは、本実施の形態に係る光変調器30おいて、EO光学効果を発揮するのは、LNで形成されたピラー32aの部分だからである。これは、空気層で構成された間隙40の屈折率よりも、ピラー32aの屈折率の方が高いため、伝播する光の強度がこのピラー32aの部分で強くなっていることによる。そこで、光変調器30では、このピラー32aの部分に、P電極36aのくし部38aと、N電極36bのくし部38bとを近接させて配置し、ピラー32aの部分に、くし部38aと、くし部38bとの間に発生する電界が印加されるようにしている。
本実施の形態に係る光変調器30においても、くし部38aおよびくし部38bの光の伝播方向に沿った幅W2を、従来技術に係る光変調器90のP電極96aおよびN電極96bの幅W3よりも小さくすることができるので、フォトニック結晶導波路PC、すなわちピラー32aと、くし部38aおよびくし部38bとの距離d4をより小さくすることができる。その結果、フォトニック結晶導波路PCに印加される電界を大きくすることができ、光変調器30の光変調動作をより高効率化することができる。距離d4を小さくできると、くし部38aと、くし部38bとの間の距離d3も小さくすることができるので、距離d4を小さくすることは、光変調動作の効率化と同時に、光変調器30の小型化にも寄与する。
以上詳述したように、本実施の形態に係る光変調器によれば、光変調動作がより効率化されるとともに、より小型化が可能な光変調器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、EO効果を発揮する材料としてニオブ酸リチウムを用いる形態を例示して説明したが、これに限られず他の材料、たとえばチタン酸バリウム(BaTiO3)等を用いる形態としてもよい。
[第3の実施の形態]
図3を参照して、本実施の形態に係る光変調装置50について説明する。光変調装置50は2個の位相変調器を含んで構成され、該2個の位相光変調器を光導波路で並列に接続し、光変調装置としてのマッハツェンダ型光変調器を構成した形態である。図3は、光変調装置50の平面図を示している。なお、本実施の形態では、位相変調器として上記光変調器10を用いた形態を例示して説明するが、むろん上記光変調器30を用いた形態としてもよい。
図3に示すように、光変調装置50は、フォトニック結晶導波路PC−1、P型半導体電極14a−1、N型半導体電極14b−1、P電極16a−1、N電極16b−1、EOポリマー20−1を備えた光変調器10−1と、フォトニック結晶導波路PC−2、P型半導体電極14a−2、N型半導体電極14b−2、P電極16a−2、N電極16b−2、EOポリマー20−2を備えた光変調器10−2と、光カプラ52a、52bと、を含んで構成されている。フォトニック結晶導波路PC−1、PC−2、および光カプラ52a、52bの各々は、光導波路54を介して接続されている。
本実施の形態に係る光カプラ52aは、光変調装置50の一端から入力された入力光Piを2分岐して各々光変調器10−1および10−2に入力させる分波器であり、光カプラ52bは、光変調器10−1および10−2を伝播した2系統の光を合波して光変調装置50の他端から出力光Poとして出力させる合波器である。
光変調器10−1および10−2は各々位相変調器として機能し、P電極16a−1とN電極16b−1との間、および、P電極16a−2とN電極16b−2との間に変調信号(伝送すべき光信号を形成するための電気信号)を印加することにより、光変調装置50は、入力光Piを振幅変調し出力光Poとして出力するマッハツェンダ型光変調器として動作する。
本実施の形態に係る光変調装置50では、P電極16a−1とN電極16b−1との間に印加される変調信号と、P電極16a−2とN電極16b−2との間に印加される変調信号とは、互いに差動信号の関係にある変調信号とされる。むろん、光変調器10−1および10−2の駆動は差動駆動に限られず、たとえば、電極の片側を接地したシングル駆動の形態としてもよい。
本実施の形態に係る光変調装置50によれば、マッハツェンダ型光変調器の位相変調部が、光変調器10または光変調器30を用いて構成されているので、光変調動作がより効率化されるとともに、小型化が可能なマッハツェンダ型光変調器を実現することが可能となる。
なお、上記各実施の形態に係る光変調器および光変調装置では、1次元構造のフォトニック結晶導波路PCを用いた形態を例示して説明したが、これは、1次元構造のフォトニック結晶導波路が、2次元構造あるいは3次元構造のフォトニック結晶導波路に比べて作製し易く、EOポリマーの配向処理もし易いことによる。しかしながら、光変調器および光変調装置の変調効率や大きさ等を勘案し、2次元構造、あるいは3次元構造のフォトニック結晶導波路を用いた形態としてもよい。
10 光変調器
12 シリコン基板
12a ピラー
14a P型半導体電極
14b N型半導体電極
16a P電極
16b N電極
18、18a、18b くし部
20 EOポリマー
20a 間隙EOポリマー
22 SiO2層
30 光変調器
32 基板
32a ピラー
36a P電極
36b N電極
38a、38b くし部
40 間隙
50 光変調装置
52a、52b 光カプラ
54 光導波路
90 光変調器
92 基板
92a ピラー
96a P電極
96b N電極
98、98a EOポリマー
PC フォトニック結晶導波路
Pi 入力光
Po 出力光

Claims (9)

  1. 所定の方向に延伸されるとともに伝播する光の定在波を発生させる周期構造を有する光導波路と、
    前記所定の方向に沿って配列されたくし部を各々有するとともに前記光導波路の両側に配置されたくし型電極対と、を備え、
    前記くし型電極対の一方のくし型電極のくし部と他方のくし型電極のくし部との間に発生させた電界を前記定在波の光強度の強い領域に印加し、前記光導波路を伝播する光の位相を変調する
    光変調器。
  2. 前記光導波路および前記くし型電極対が配置された基板をさらに備え、
    前記周期構造は、前記基板の一部でありかつ前記所定の方向に所定の長さの間隙を設けて配列された複数の柱状体を含んで構成された
    請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記基板が半導体で形成され、
    前記くし型電極対の各々は、互いに異なる導電型の不純物が拡散された半導体で形成され、
    前記くし型電極対の各々の上面に配置された金属の電極対と、
    少なくとも前記間隙を充填する電気光学効果を示す媒質と、をさらに備え、
    前記光導波路は、前記柱状体および前記間隙が交互に配列されて構成されたフォトニック結晶を用いた光導波路である
    請求項2に記載の光変調器。
  4. 前記くし型電極対の各々の前記くし部の先端が前記間隙の各々に対向して配置された
    請求項3に記載の光変調器。
  5. 前記電気光学効果を示す媒質がEOポリマーである
    請求項3または請求項4に記載の光変調器。
  6. 前記基板が電気光学効果を示す材料で形成され、
    前記くし型電極対の各々は、金属で形成され、
    前記光導波路は、前記柱状体および空気が充填された前記間隙が交互に配列されて構成されたフォトニック結晶を用いた光導波路である
    請求項2に記載の光変調器。
  7. 前記くし型電極対の各々の前記くし部の先端が前記柱状体の各々に対向して配置された 請求項6に記載の光変調器。
  8. 前記電気光学効果を示す材料がニオブ酸リチウムである
    請求項6または請求項7に記載の光変調器。
  9. 2つの請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光変調器と、
    入力した光を2分岐するとともに2分岐された光の各々を前記2つの光変調器の各々に入力させる分波器と、
    前記2つの光変調器の各々から出力された2つの光を合波して出力する合波器と、を備え、
    前記2つの光変調器の各々を位相変調器として機能させることにより入力した光の振幅を変調するマッハツェンダ型光変調器として動作する
    光変調装置。
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