JP6353474B2 - 光変調器 - Google Patents

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Description

本発明は光変調器に関し、より詳細には、高速の光変調動作において、周波数特性に優れた光変調器を提供するための構造に関する。
マッハツェンダ(MZ)型光変調器は、光導波路に入射した光を2つの導波路に1:1の強度で分岐し、分岐した光を一定の長さ伝搬させた後に、再度合波させる構造を持つ。2つに分岐された光導波路に設けられた位相変調部により、光導波路に入射した2つの光の位相を変化させ、2つの光が合波されるときの光の干渉条件を変え、光の強度及び位相を変調することができる。
MZ型光変調器において、光導波路を構成する材料として、LiNbO3等の誘電体、又はInP、GaAs及びSi(シリコン)等の半導体が用いられる。これらの材料により構成された光導波路近傍に電極を配置して、電極に変調電気信号を入力して光導波路に電圧を印加することで、光導波路を伝搬する光の位相を変化させる。
光の位相を変化させる原理としては、LiNbO3においてはポッケルス効果、InP,GaAsにおいてはポッケルス効果や量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect: QCSE)が主に用いられ、Siにおいてキャリアプラズマ効果が主に用いられる。
高速で低消費電力な光通信を行うためには、変調速度が速く、駆動電圧の低い光変調器が必要となる。10Gbps以上の高速で、数ボルトの振幅電圧での光変調を行うためには、高速の電気信号と位相変調器の中を伝搬する光の速度とを整合させ、伝搬させながら相互作用を行うようにする進行波電極が必要となる。進行波電極で電極の長さを数ミリメートルから数十ミリメートルにした光変調器が実用化されている(例えば非特許文献1)。進行波電極を使用した光変調器においては、電気信号や導波路を伝搬する光の強度を落とさずに伝搬することができるよう、低損失で反射の少ない電極構造および光導波路構造が求められる。
また、MZ型光変調器には、光導波路をSiにより構成したSi光変調器がある。Si光変調器は、Si基板の表面を熱酸化した酸化膜(BOX)層上にSiの薄膜を張り付けたSOI(Silicon on Insulator)基板から構成される。SOI層を光が導波できるように、酸化膜(BOX)層上にSi薄膜を細線に加工した後、p型及びn型の半導体となるように細線のSi薄膜にドーパントを注入し、光のクラッド層となるSiO2の堆積、電極の形成等を行い作製する。このとき、光導波路は光損失が小さくなるように設計・加工する必要がある。光の損失発生を小さく抑えるとともに、高速電気信号の反射や損失を小さく抑えるように、p型及びn型のドーピング、並びに電極の作成を行う必要がある。
図1は、従来のSi光変調器の基本となる光導波路100の光の導波方向に垂直の方向の断面を示す図である。図1の光導波路100は、SiO2クラッド層110と、SiO2クラッド層110上に形成されたSi層120と、Si層120上に形成されたSiO2クラッド層130を備える。
Si層120は、光を閉じ込めるために厚さに差があるリブ導波路と呼ばれる構造を取っており、中央の厚い部分のコア層となるリブ部101と、リブ部101の両側のスラブ部102及びスラブ部103とから構成される。リブ部101は、周囲のSiO2クラッド層110及び130との屈折率差を利用して紙面垂直方向に伝搬する光を閉じ込めている。
Si層120のスラブ部102の、リブ部101と反対側の端部は、高濃度p型半導体領域123となり、Si層120のスラブ部103の、リブ部101と反対側の端部は、高濃度n型半導体領域124となる。また、Si層120のスラブ部102のリブ部101側と、リブ部101のスラブ部102側とは、中濃度p型半導体領域121となる。また、Si層120のスラブ部103のリブ部101側と、リブ部101のスラブ部103側とは、中濃度n型半導体領域122となる。
高濃度p型半導体領域123と中濃度p型半導体領域121との境界は接しており、高濃度n型半導体領域124と中濃度n型半導体領域122との境界も接している。これらの境界は重なり合ってドーピングがなされていても良い。また、リブ部101は、中濃度p型半導体領域121と中濃度n型半導体領域122とが接するpn接合構造となる。また、他の例として中濃度p型半導体領域121と中濃度n型半導体領域122との間にi型(真性)半導体領域が挟まれたpin接合構造としてもよい。
図1に図示はないが高濃度p型半導体領域123に接する金属電極及び高濃度n型半導体領域124に接する金属電極を設け、pn接合部に金属電極よりRF(高周波)の変調電気信号とともに逆バイアス電界(図1では右から左)を印加する。これにより、光導波路100のコア層内部のキャリア密度を変化させ(キャリアプラズマ効果)、光導波路の屈折率を変えて、光の位相を変調することができる。
導波路寸法はコア/クラッドとなる材料の屈折率に依存するため、一意には決定できないが、図1に記載のような光導波路100のリブ部(コア層)とスラブ部102及び103を備えるリブ導波路の構造とした場合の一例を挙げると、リブ部101の幅(導波路コア幅)400〜600(nm)×高さ150〜300(nm)×スラブ部の厚さ50〜200(nm)×長さ数(mm)程度になる。
図2は、従来のSi光変調器200を示す上面透視図である。また、図3は、図2のA−A´における断面図である。図2のSi光変調器200は、シングル電極と呼ばれる構造のマッハツェンダ変調器であり(例えば非特許文献2参照)、入力光導波路211と、入力光導波路211からの光が分岐されて道破される光導波路212及び213と、光導波路212からの光と光導波路213からの光とを合波する出力光導波路214とを備える。光導波路212の基板縁側の脇には差動の変調電気信号(RF信号)を入力するための高周波線路(RF電極)221が形成され、光導波路213の基板縁側の脇にも差動のRF信号)を入力するためのRF電極222が形成され、光導波路212と213との間には共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極223が形成される。光導波路212及び213は、図1の光導波路100と同様の断面構造を持つ光導波路を左右対称に2つ並べた構造をしている。
入力光導波路211からの光が、光導波路212と213とに分岐される。光導波路212を導波する光は、RF電極221とDC電極223との間に印加される変調電気信号(RF信号)により位相変調され、光導波路213を導波する光は、RF電極222とDC電極223の間に印加される変調電気信号(RF信号)により位相変調される。光導波路212及び光導波路213を道破する位相変調された光は、結合されて出力光導波路214から出力される。
図3を参照すると、Si光変調器200は、SiO2クラッド層110と、SiO2クラッド層110上に形成されたSi層120と、Si層120上に形成されたSiO2クラッド層130を備える。
Si層120は、第1のコア層となる第1のリブ部101−1と、第2のコア層となる第2のリブ部101−2と、第1のリブ部101−1の第2のリブ部101−2とは反対側に配置された第1のスラブ部102−1と、第2のリブ部101−2の第1のリブ部101−1とは反対側に配置された第2のスラブ部102−2と、第1のリブ部101−1と第2のリブ部101−2との間に配置された第3のスラブ部103とから構成される。
Si層120の第1のスラブ部102−1の、第1のリブ部101−1と反対側は、高濃度p型半導体領域123−1となり、第3のスラブ部103の、第1のリブ部101−1と反対側は、高濃度n型半導体領域124となる。また、第1のスラブ部102−1の第1のリブ部101−1側と、第1のリブ部101−1の第1のスラブ部102−1側とは、中濃度p型半導体領域121−1となる。また、第3のスラブ部103の第1のリブ部101−1側と、第1のリブ部101−1の第3のスラブ部103側とは、中濃度n型半導体領域122−1となる。
一方で、Si層120の第2のスラブ部102−2の、第2のリブ部101−2と反対側の端部は、高濃度p型半導体領域123−2となり、第3のスラブ部103の、第2のリブ部101−2と反対側の端部は、高濃度n型半導体領域124となる。また、第2のスラブ部102−2の第2のリブ部101−2側と、第2のリブ部101−2の第2のスラブ部102−2側とは、中濃度p型半導体領域121−2となる。また、第3のスラブ部103の第2のリブ部101−2側と、第2のリブ部101−2の第3のスラブ部103側とは、中濃度n型半導体領域122−2となる。
RF電極221は、高濃度p型半導体領域123−1に接しており、RF電極222は高濃度p型半導体領域123−2に接しており、DC電極223は高濃度n型半導体領域124に接している。DC電極223にRF電極221及び222に対してプラスの電圧を印加することで、DC電極223の両脇の2つのpn接合部に逆バイアスを印加することができる。
図4は、図3のSi層120の半導体のドーピング状態と光変調時のバンドダイヤグラムとの関係を示す図であり、図4(a)はA−A´断面におけるSi層120の半導体のドーピング状態を示し、図4(b)は、光変調時のバンドダイヤグラムを示す図である。
シングル電極のSi光変調器200では、RF電極とDC電極が電気的に独立しており、pn接合に逆バイアスを印加する際、RF電極への積極的なバイアス電圧印加が必要ではなくなる。このため、RF電極にバイアスを印加させるためのバイアスティや、ドライバICとRF電極との間に設置するDCブロックのためのコンデンサなどが不要になるなど、構成が簡単にできるというメリットを持つ。
なお、Si光変調器200においてはRF電極(221及び222)が高濃度p型半導体領域(121−1及び121−2)に、DC電極(223)は高濃度n型半導体領域(124)に接する例で説明をしたが、RF電極がn型半導体領域に、DC電極がp型半導体領域に接していても良い。このときDC電極に印加するバイアス電圧は、RF電極に対してマイナスの電圧を印加することで、pn接合部に逆バイアスを印加することができる。
シングル電極のSi光変調器200においては、RF電極(221及び222)はコプレーナ・ストリップ・ライン(Coplanar Strip Line:CPS線路)で形成されている。図5は、CPS線路の構造を示す平面図である。図5のCPS線路500においては、2本の高周波電極(501及び502)に、差動の電気信号が入力され伝搬する。電磁気学的には高周波信号は、高周波伝搬線路を電荷の密な部分が波のように移動する際、クーロン相互作用により、グラウンド電極または差動線路の対となる電極に、正負が逆の電荷が密な部分が誘起され、高周波信号と同様に移動するというモデルで理解することができる。CPS線路は、差動線路の対になる2本の電極で正と負の電荷が釣り合う、平衡線路の一つである。
図6は、図2に記載のSi光変調器200のCPS線路の構造を示す平面図である。Si光変調器200においては、CPS線路である2本のRF電極(221及び222)の間にDC電極(223)が挿入されており、高周波信号からクーロン相互作用によって誘起される正・負の電荷は、DC電極(223)にも発生している。
五井一宏,小田研二,日下裕幸,小川 憲介, Tsung-Yang Liow, Xiaoguang Tu, Guo-Qiang Lo, Dim-Lee Kwong,「Si Mach−Zehnderプッシュプル変調器の20Gbps二値位相変調特性」2012年電子情報通信学会ソサイエティ大会,C−3−50,2012. Po Dong,Long Chen,and Young-kai Chen,「High-speed low-voltage single-drive push-pull silicon Mach-Zehnder modulators」 Opt. Express vol.20, no.6, pp.6163-6169, 2012.
大容量の光通信を行うためには、高速で光を変調することが可能な光変調器が必要となる。高速な光変調を行うためには、数百kHzから数十GHzの広い周波数帯域に渡って動作可能な周波数特性が必要とされる。
S1光変調器のRF電極付近に、別のRF電極あるいはDC電極などの導電性の構造物があると、RF電極を伝搬する高周波信号に誘起されて、RF電極に近接した構造体内に正または負の電荷が密な箇所が発生する。図7は、Si光変調器のRF電極付近に他の電極が存在した場合の説明図である。
別のRF電極あるいはDC電極を有する構造体701内に誘起される電荷は、RF電極を伝搬する高周波信号の伝搬と共に波のように位置を移動していくが、構造体701のサイズが高周波信号の波長の1/2の倍数に近いと、誘起された電荷分布の波が構造体701内部で共振する場合がある。構造体701内部で共振が起きた場合、RF電極(221及び222)を伝搬する高周波信号には、構造体701へのエネルギーの漏洩、反射の増大や透過損失の増大などの伝搬特性の劣化が生じる。この高周波信号の伝搬特性の劣化が、光変調器の周波数応答特性の劣化による、高速変調時の波形品質の劣化、送信光信号内あるいは送信・受信間の信号のクロストークの増大などの悪影響をもたらす。
このような悪影響を防止するために、RF電極の周辺には、別のRF電極あるいはDC電極などの導電性の構造物を配置しないなどの対策が必要となる。一方、シングル電極のSi光変調器では、2本のRF電極の間にDC電極が挿入されているため、DC電極の高周波信号の伝搬方向の長さが高周波信号の波長の1/2の倍数に近いと、同様に、誘起された電荷分布の波がDC電極内部で共振する場合がある。シングル電極のSi変調器ではDC電極が無ければpn接合部に逆バイアスを印加することができないため、DC電極の設置は必須であるが、DC電極内で共振が起きた場合、RF電極を伝搬する高周波信号には、エネルギーの漏洩、反射の増大や透過損失の増大などの伝搬特性の劣化が生じる。この高周波信号の伝搬特性の劣化が、光変調器の周波数応答特性の劣化による、高速変調時の波形品質の劣化、送信光信号内あるいは送信・受信間の信号のクロストークの増大などの悪影響をもたらす。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光変調器の高周波電極を伝搬する高周波信号の、高周波電極近傍の電極との間の共振現象を抑制することで、周波数応答特性の劣化を抑えた光変調器の構造を提供することにある。この構造によって、高速変調時の波形品質が良く、送信光信号内あるいは送信・受信間の信号のクロストークを低減した光変調器を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、RF信号を印加するための2本のRF電極と、少なくとも1つの給電ラインを有し、前記2本のRF電極の間に、RF信号の伝搬方向に対して配置された少なくとも1つのDC電極と、前記2本のRF電極と接する2つの第1導電型半導体領域と、前記DC電極と接する第2導電型半導体領域と、前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域の間に形成された光導波路とを備える光変調器であって、前記少なくとも1つ以上配置されたDC電極において共振が発生する長さが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の光変調器であって、前記DC電極は、少なくとも2つ以上直列に配置され、前記2つ以上のDC電極の最長の長さが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様の光変調器であって、前記少なくとも1つのDC電極端と、前記電極端に最近接する給電ライン接続部の間の長さのうち、最も長いものが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様の光変調器であって、前記少なくとも1つのDC電極内において、隣り合う前記給電ライン間の長さのうちで最も長いものが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1乃至第4のいずれか1つの態様の光変調器であって、前記DC電極と前記第2導電型半導体領域のドーピング範囲が、前記RF信号の伝搬方向に対して2つ以上の領域にそれぞれ分割されている構造を持つことを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第1乃至第5のいずれか1つの態様の光変調器であって、前記少なくとも1つのDC電極は、複数本の前記給電ラインを備えることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第1乃至第6のいずれか1つの態様の光変調器であって、前記光導波路は、シリコンで形成されていることを特徴とする。
以上述べたように、本発明に係る光変調器においてはRF電極の間に位置するDC電極で共振する高周波信号の周波数を変調器の動作周波数よりも高い周波数とすることが可能となる。このため、光変調器の周波数応答特性の劣化による、高速変調時の波形品質の劣化、送信光信号内あるいは送信・受信間の信号のクロストークの増大などの悪影響を改善することができ、高周波特性に優れた、波形品質の良い、光変調器を提供することが可能となる。
従来のSi光変調器の基本となる光導波路の光の導波方向に垂直の方向の断面を示す図である。 従来のSi光変調器を示す平面透視図である。 図2のA−A´における断面図である。 図3のSi層の半導体のドーピング状態と光変調時のバンドダイヤグラムとの関係を示す図であり、(a)はA−A´断面におけるSi層の半導体のドーピング状態を示し、(b)は、光変調時のバンドダイヤグラムを示す図である。 CPS線路の構造を示す平面図である。 図2に記載のSi光変調器のCPS線路の構造を示す平面図である。 Si光変調器のRF電極付近に他の電極が存在した場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。 図8のSi光変調器の光の導波方向と垂直方向の断面図であり、(a)は、図8のB−B´における断面図であり、(b)は、図8のC−C´における断面図である。 第1の実施形態の変形例に係るSi光変調器を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。 本発明の第3の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。 本発明の第4の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。
以下、本発明の光変調器の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図8は、本発明の第1の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。図8のSi光変調器800は、マッハツェンダ変調器であり、入力光導波路801と、入力光導波路801からの光が分岐されて道破される光導波路802及び803と、光導波路802からの光と光導波路803からの光とを合波する出力光導波路804とを備える。
光導波路802の基板縁側の脇には差動の変調電気信号(RF信号)を入力するための高周波線路(RF電極)811が形成され、光導波路803の基板縁側の脇にも差動のRF信号を入力するためのRF電極812が形成される。また、光導波路802と803との間には共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極813及び814が、各光導波路の光の導波方向と同一の方向に直列に形成される。本発明の第1の実施形態に係るSi光変調器800は、2本のRF電極(811及び812)の間に配置されたDC電極が、2つのDC電極813及び814に分割されている。なお、DC電極813の入力光導波路801側及びDC電極814の出力光導波路804側には、電圧を印加するための配線である給電線が接続されている。
図9は、Si光変調器800の光の導波方向と垂直方向の断面図であり、図9(a)は、図8のB−B´における断面図であり、図9(b)は、図8のC−C´における断面図である。図8のB−B´の部分は、光導波路802及び803のDC電極813が形成されている部分である。図9(a)を参照すると、Si光変調器800は、SiO2クラッド層910と、SiO2クラッド層910上に形成されたSi層920と、Si層920上に形成されたSiO2クラッド層940とを備える。
また、Si層920は、第1のコア層となる第1のリブ部921−1と、第2のコア層となる第2のリブ部921−2と、第1のリブ部921−1の第2のリブ部921−2とは反対側に配置された第1のスラブ部922−1と、第2のリブ部921−2の第1のリブ部921−1とは反対側に配置された第2のスラブ部922−2と、第1のリブ部921−1と第2のリブ部921−2との間に配置された第3のスラブ部923とから構成される。
また、Si光変調器800のSi層920の第1のスラブ部922−1の、第1のリブ部921−1と反対側は、高濃度p型半導体領域823−1となり、第3のスラブ部923の、第1のリブ部921−1と反対側は、高濃度n型半導体領域824となる。また、第1のスラブ部922−1の第1のリブ部921−1側と、第1のリブ部921−1の第1のスラブ部922−1側とは、中濃度p型半導体領域821−1となる。また、第3のスラブ部923の第1のリブ部921−1側と、第1のリブ部921−1の第3のスラブ部923側とは、中濃度n型半導体領域822−1となる。
一方で、Si層920の第2のスラブ部922−2の、第2のリブ部921−2と反対側の端部は、高濃度p型半導体領域823−2となり、第3のスラブ部923の、第2のリブ部921−2と反対側の端部は、高濃度n型半導体領域824となる。また、第2のスラブ部922−2の第2のリブ部921−2側と、第2のリブ部921−2の第2のスラブ部922−2側とは、中濃度p型半導体領域821−2となる。また、第3のスラブ部923の第2のリブ部921−2側と、第2のリブ部921−2の第3のスラブ部923側とは、中濃度n型半導体領域822−2となる。
また、RF電極811は、高濃度p型半導体領域823−1に接しており、RF電極812は高濃度p型半導体領域823−2に接しており、DC電極813は高濃度n型半導体領域824に接している。DC電極813にRF電極811及び812に対してプラスの電圧を印加することで、DC電極813の両脇の2つのpn接合部に逆バイアスを印加することができる。
図8のC−C´の部分は、光導波路802及び803のDC電極814が形成されている部分である。図9(b)を参照すると、Si光変調器800は、SiO2クラッド層910と、SiO2クラッド層910上に形成されたSi層930と、Si層930上に形成されたSiO2クラッド層940とを備える。
また、Si層930は、第1のコア層となる第1のリブ部931−1と、第2のコア層となる第2のリブ部931−2と、第1のリブ部931−1の第2のリブ部931−2とは反対側に配置された第1のスラブ部932−1と、第2のリブ部931−2の第1のリブ部931−1とは反対側に配置された第2のスラブ部932−2と、第1のリブ部931−1と第2のリブ部931−2との配置された第3のスラブ部933とから構成される。
また、Si光変調器800のSi層930の第1のスラブ部932−1の、第1のリブ部931−1と反対側は、高濃度p型半導体領域833−1となり、第3のスラブ部933の、第1のリブ部931−1と反対側は、高濃度n型半導体領域834となる。また、第1のスラブ部932−1の第1のリブ部931−1側と、第1のリブ部931−1の第1のスラブ部932−1側とは、中濃度p型半導体領域831−1となる。また、第3のスラブ部933の第1のリブ部931−1側と、第1のリブ部931−1の第3のスラブ部933側とは、中濃度n型半導体領域832−1となる。
一方で、Si層930の第2のスラブ部932−2の、第2のリブ部931−2と反対側の端部は、高濃度p型半導体領域833−2となり、第3のスラブ部933の、第2のリブ部931−2と反対側の端部は、高濃度n型半導体領域834となる。また、第2のスラブ部932−2の第2のリブ部931−2側と、第2のリブ部931−2の第2のスラブ部932−2側とは、中濃度p型半導体領域831−2となる。また、第3のスラブ部933の第2のリブ部931−2側と、第2のリブ部931−2の第3のスラブ部933側とは、中濃度n型半導体領域832−2となる。
また、RF電極811は、高濃度p型半導体領域833−1に接しており、RF電極812は高濃度p型半導体領域833−2に接しており、DC電極814は高濃度n型半導体領域834に接している。DC電極813にRF電極811及び812に対してプラスの電圧を印加することで、DC電極813の両脇の2つのpn接合部に逆バイアスを印加することができる。
ここで、各DC電極(813及び814)が接している高濃度n型半導体領域もDC電極の分断箇所で2つに分割され、高濃度n型半導体領域824上にはDC電極813が、高濃度n型半導体領域834上にはDC電極814が形成されている。本実施形態のSi光変調器800においては、RF電極811及び812に接している高濃度p型半導体領域も2つに分割されている(高濃度p型半導体領域823−1及び823−2、並びに833−1及び833−2)が、RF電極に接している高濃度p型半導体領域は分割されずに繋がっていても良い。
従来のSi光変調器においては、RF電極を伝搬する高周波信号に誘起されて、DC電極内には正・負の電荷が密な箇所が発生する。DC電極内に誘起される電荷は、RF電極における高周波信号の伝搬と共に位置を移動していく。このとき、DC電極のサイズが高周波信号の波長の1/2の倍数に近いと、誘起された電荷分布の波がDC電極内部で共振する場合がある。DC電極内部で共振が起きた場合、RF電極を伝搬する高周波信号には、エネルギーの漏洩、反射の増大や透過損失の増大などの伝搬特性の劣化が生じる。この高周波信号の伝搬特性の劣化が、光変調器の周波数応答特性の劣化による、高速変調時の波形品質の劣化、送信光信号内あるいは送信・受信間の信号のクロストークの増大などの悪影響をもたらす。
一方で、DC電極は、高周波信号の伝搬方向の長さが、高周波信号の波長の1/2以下の長さであれば、その波長以上の領域(対応する周波数以下の領域)では共振を起こさない。ここで、真空中の電磁波の速度をC0、高周波信号の周波数をf、RF電極を伝搬する高周波信号の実効屈折率をneff、RF電極を伝搬する高周波信号の波長をλ、とすると、伝搬する高周波信号の1/2の長さは、λ/2=C0/(2×f×neff)、で表すことができる。真空中の電磁波の伝搬速度は3×108m/sであり、Si光変調器のRF電極を伝搬する高周波信号の実効屈折率を約neff=3とすると、10GHzの高周波信号の波長は10mm、40GHzの高周波信号の波長は2.5mm程度となる。このため、DC電極の長さが波長の1/2の長さである、5mm以下であれば10GHzまで、1.25mm以下であれば40GHzの信号まで共振を起こさない光変調器を実現することができる。
本実施形態においては、DC電極が2つに分割されているため(DC電極813及び814)、共振する高周波信号の波長が短くなる。すなわち共振する周波数は、波長が短くなることにより高くなっているため、高い周波数の領域まで共振による特性の劣化無しに、変調器を使用することが可能となっている。このため、高速な光変調を行うのに必要な、数百kHzから数十GHzのより広い周波数帯域に渡って動作可能な、光変調器を実現することが可能となる。
図10は、第1の実施形態の変形例に係るSi光変調器1000を示す図である。本実施形態においては、DC電極1014に電圧を印加するための配線である給電線が、DC電極1014の両端に配置された構造である。本実施形態によるSi光変調器は、図8のSi光変調器800及び図10のSi光変調器1000のように2本のRF電極の間に配置されたDC電極の給電ラインが、分割されたそれぞれのDC電極の片端に配置されている構造でも、両端に配置されている構造でも採ることが可能である。共振を起こす条件は、共振を起こす線路の端が固定端であるか、自由端であるかにより異なるが、実施形態に係るSi光変調器では2本のRF電極に差動信号が印加されているため、DC電極に誘起された正・負の電荷は、自由端まで伝搬すると互いに結合して消滅する。このため、自由端であっても固定端と同じように端が節になる周波数で共振を起こすことになる。
さらには、DC電極の給電ラインは分割されたそれぞれのDC電極の中央付近に配置することも可能である。給電ライン近傍では印加されているバイアス電圧に電位が設定され、誘起された正・負の電荷により発生する電位差がキャンセルされるため、DC電極の共振は給電ラインとDC電極端の間隔の長さで発生することになり、給電ラインをDC電極の中央付近に配置することによって、共振する高周波信号の波長をより短くすることができる。
すなわち先の例では、給電ラインがDC電極の中央付近に配置されていれば、10GHzまでの信号で共振を起こさないためには、給電ラインとDC電極端(又は他方の給電ライン)の間隔が波長の1/2の長さである5mm以下、2つのDC電極の全長が10mm以下、40GHzまでの信号で共振を起こさないためには、給電ラインとDC電極端(又は他方の給電ライン)の間隔が波長の1/2の長さである1.25mm以下、2つのDC電極の全長が2.5mm以下であれば、共振による特性劣化を起こさない光変調器を実現することができる。
本実施形態においては、Si光変調器800及び1000ともに、RF電極811及び812(1011及び1012)が高濃度p型半導体領域823−1及び823−2、並びに833−1及び833−2(1023−1及び1023−2、並びに1033−1及び1033−2)と接しており、DC電極813及び814(1013及び1014)は高濃度n型半導体領域824及び834(1024及び1034)と接している例で示したが、RF電極が高濃度n型半導体領域と接しており、DC電極は高濃度p型半導体領域と接していても、同じ効果を得ることができる。
また、RF電極は高周波信号の減衰を防止するため、抵抗率の低い金属を使用した配線が好ましいが、DC電極は金属ではなく、半導体領域の導電性を利用した配線で置き換えることも可能である。その際DC電極は、RF電極が存在する変調器部分、全域に渡ってある必要はなく、一部に接触しているだけでも良い。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。図11のSi光変調器1100は、マッハツェンダ変調器であり、入力光導波路1101と、入力光導波路1101からの光が分岐されて導波される光導波路1102及び1103と、光導波路1102からの光と光導波路1103からの光とを合波する出力光導波路1104とを備える。
光導波路1102の基板縁側の脇には差動の変調電気信号(RF信号)を入力するためのRF電極1111が形成され、光導波路1103の基板縁側の脇にも差動のRF信号を入力するためのRF電極1112が形成される。また、光導波路1102と1103との間には共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極1113、1114及び1115が、各光導波路の光の導波方向と同一の方向に直列に形成される。本発明の第2の実施形態に係るSi光変調器1100は、2本のRF電極(1111及び1112)の間に配置されたDC電極が、2つ以上の複数のDC電極(DC電極1113、1114及び1115の3つ)に分割されている。
ここで、各DC電極(1113、1114及び1115)が接している高濃度n型半導体領域もDC電極の分断箇所で複数(3つ)に分割され、高濃度n型半導体領域1124上にはDC電極1113が、高濃度n型半導体領域1134上にはDC電極1114が、高濃度n型半導体領域1144上にはDC電極1115が形成されている。本実施形態のSi光変調器1100においては、RF電極1111及び1112に接している高濃度p型半導体領域も3つに分割されている(高濃度p型半導体領域1123−1及び1123−2、1133−1及び1133−2、並びに1143−1及び1143−2)が、RF電極に接している高濃度p型半導体領域は分割されずに繋がっていても良い。
複数箇所に分割されたDC電極に電圧を印加するための配線である給電ラインは、図11に示すようにRF電極と高さの異なる多層配線で形成されていても良いし、ワイヤボンディングにより形成されていても良い。また、RF電極は高周波信号の減衰を防止するため、抵抗率の低い金属を使用した配線が好ましいが、DC電極は金属ではなく、半導体領域の導電性を利用した配線で置き換えることも可能である。その際DC電極は、RF電極が存在する変調器部分、全域に渡ってある必要はなく、一部に接触しているだけでも良い。
本実施形態ではDC電極が複数に分割されているため、共振する高周波信号の波長が短くなる。すなわち共振する周波数は、波長が短くなることにより高くなるため、高い周波数の領域まで共振による特性の劣化無しに、変調器を使用することが可能となっている。このため、高速な光変調を行うために必要な、数百kHzから数十GHzのより広い周波数帯域に渡って動作可能な、光変調器を実現することが可能となる。
高速な光変調を行うために必要な光変調器は、10GHz以上の高速動作が求められるため、DC電極の長さ、およびDC電極端と給電ラインの間隔は5mm以下である必要がある。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。図12のSi光変調器1200は、マッハツェンダ変調器であり、入力光導波路1201と、入力光導波路1201からの光が分岐されて道破される光導波路1202及び1203と、光導波路1202からの光と光導波路1203からの光とを合波する出力光導波路1204とを備える。
光導波路1202の基板縁側の脇には差動の変調電気信号(RF信号)を入力するためのRF電極1211が形成され、光導波路1203の基板縁側の脇にも差動のRF信号を入力するためのRF電極1212が形成され、光導波路1202と1203との間には共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極1213が形成される。ここで、本実施形態においては、DC電極1213には電圧を印加するための配線である給電ラインが3本以上(図12では4本)設置されている。
本実施形態においては、DC電極の途中に電圧を印加するための配線である給電ラインが複数本設置されている。このため、給電ライン近傍では印加されているバイアス電圧に電位が設定され、誘起された正・負の電荷により発生する電位差がキャンセルされるため、DC電極の共振は給電ラインの間隔の長さで発生することになり、共振する高周波信号の波長は短くなる。すなわち共振する周波数は、波長が短くなることにより高くなっているため、高い周波数の領域まで共振による特性の劣化無しに、変調器を使用することが可能となっている。
このため、高速な光変調を行うために必要な、数百kHzから数十GHzのより広い周波数帯域に渡って動作可能な、光変調器を実現することが可能となる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係るSi光変調器を示す上面透視図である。図13のSi光変調器1300は、マッハツェンダ変調器であり、入力光導波路1301と、入力光導波路1301からの光が分岐されて道破される光導波路1302及び1303と、光導波路1302からの光と光導波路1303からの光とを合波する出力光導波路1304とを備える。
光導波路1302の基板縁側の脇には差動の変調電気信号(RF信号)を入力するためのRF電極1311が形成され、光導波路1303の基板縁側の脇にも差動のRF信号を入力するためのRF電極1312が形成され、光導波路1302と1303との間には共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極1313が形成される。ここで、本実施形態においては、DC電極1313には電圧を印加するための配線である給電ラインが1本以上設置され、DC電極1313の電極端と給電ラインとの間、および給電ライン間の2つ以上の領域に分割された構造を持ち、電極端と給電ラインの間の領域、及び給電ライン間の領域の長さが5mm以下となっている。
本実施形態においては、DC電極に電圧を印加するための配線である給電ラインが1本以上設置され、DC電極端と給電ライン、および給電ライン間の間隔が5mm以下となっている。このため、給電ライン近傍では印加されているバイアス電圧に電位が設定され、誘起された正・負の電荷により発生する電位差がキャンセルされるため、DC電極の共振はDC電極端と給電ラインの間隔、および給電ライン通しの間隔の長さで発生することになり、共振する高周波信号の波長は短くなる。すなわち共振する周波数は、波長が短くなることにより高くなっているため、高い周波数の領域まで共振による特性の劣化無しに、変調器を使用することが可能となっている。
このため、高速な光変調を行うために必要な、数百kHzから数十GHzのより広い周波数帯域に渡って動作可能な、光変調器を実現することが可能となる。
100 光導波路
110、130、910、940 SiO2クラッド層
120、920、930 Si層
101、101−1、101−2、921−1、921−2、931−1、931−2 リブ部
102、102−1、102−2、103、923−1、923−2、924、933−1、933−2、934 スラブ部
121、121−1、121−2、821−1、821−2、1021−1、1021−2、1121−1、1121−2、1221−1、1221−2、1321−1、1321−2 中濃度p型半導体領域
122、122−1、122−2、822−1、822−2、1022−1、1022−2、1122−1、1122−2、1222−1、1222−2、1322−1、1322−2 中濃度n型半導体領域
123、123―1、123−2、823−1、823−2、1023−1、1023−2、1123−1、1123−2、1223−1、1223−2、1323−1、1323−2 高濃度p型半導体領域
124、824、1024、1124、1224、1324 高濃度n型半導体領域
200、800、1000、1100、1200、1300 Si光変調器
221、222、501、502、811、812、1011、1012、1111、1112、1211、1212 RF電極
223、813、814、1013、1014、1113、1114、1115、1213、1313 DC電極
211、212、213、214、801、802、803、804、1001、1002、1003、1004、1101、1102、1103、1104、1201、1202、1203、1204、1301、1302、1303、1304 光導波路
701 構造体

Claims (7)

  1. RF信号を印加するための2本のRF電極と、
    少なくとも1つの給電ラインを有し、前記2本のRF電極の間に、RF信号の伝搬方向に対して配置された少なくとも1つのDC電極と、
    前記2本のRF電極と接する2つの第1導電型半導体領域と、
    前記DC電極と接する第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域の間に形成された光導波路と
    を備える光変調器であって、
    前記少なくとも1つ以上配置されたDC電極において共振が発生する長さが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする光変調器。
  2. 前記DC電極は、少なくとも2つ以上直列に配置され、前記2つ以上のDC電極の最長の長さが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記少なくとも1つのDC電極端と、前記電極端に最近接する給電ライン接続部の間の長さのうち、最も長いものが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  4. 前記少なくとも1つのDC電極内において、隣り合う前記給電ライン間の長さのうちで最も長いものが、前記RF電極に印加されるRF信号の最短波長の1/2より短くなることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  5. 前記DC電極と前記第2導電型半導体領域のドーピング範囲が、前記RF信号の伝搬方向に対して2つ以上の領域にそれぞれ分割されている構造を持つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光変調器。
  6. 前記少なくとも1つのDC電極は、複数本の前記給電ラインを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光変調器。
  7. 前記光導波路は、シリコンで形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光変調器。
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