JP2017131866A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリガー部を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行う。【解決手段】トリガー式液体噴出器1は、縦供給筒部10内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダ90と、貯留シリンダ90内にその中心軸線O2に沿う軸方向に移動自在に配設され、貯留シリンダ90内への液体の供給に伴い軸方向のうちの一方側に向けて移動する貯留プランジャ91と、貯留プランジャ91の軸方向の移動に連係する複数の負圧プランジャ94と、軸方向に沿って延びると共に軸方向の他端開口が閉塞され、内部に複数の負圧プランジャ94が各別に軸方向の一方側に向けて移動自在に収容された複数の負圧シリンダ93と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関するものである。
ノズルの下方に延びるトリガー部の操作により、容器体から液体を吸い上げてノズルから吐出するトリガー式液体噴出器が知られている(例えば下記特許文献1)。
従来のトリガー式液体噴出器では、容器体と連通する縦供給筒部の上部に、前方に向けて延びる射出筒部が設けられている。射出筒部の先端側にはノズルが付設されている。射出筒部の下方には、トリガー部の操作により作動するシリンダが配置されている。そして、トリガー部の操作を行うことで、縦供給筒部からシリンダ内に液体を吸い上げることができるとともに、その液体を射出筒部からノズルを経て前方に噴射(噴出)させることができる。
特許第3781904号公報
しかしながら、上記従来のトリガー式液体噴出器では、トリガー部を引くときにのみ液体が噴射される。したがって、例えば広い面積に対して液体を吹き付けるようなときには、何度もトリガー部を引く操作を繰り返す必要があり面倒である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体の連続噴射を可能にしたトリガー式液体噴出器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方側に配置され、液体を前方に向けて噴射する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に配設され、内側が前記縦供給筒部の内部に連通した射出筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通して前記噴出孔側に流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動自在に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴い前記軸方向のうちの一方側に向けて移動する貯留プランジャと、前記貯留プランジャに連結され、前記貯留プランジャの前記軸方向の移動に連係する複数の負圧プランジャと、前記軸方向に沿って延びると共に前記軸方向の他端開口が閉塞され、内部に前記複数の負圧プランジャが各別に前記軸方向の一方側に向けて移動自在に収容された複数の負圧シリンダと、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、液体が収容された容器体に装着した状態で、トリガー部を後方に引くと、縦供給筒部内を通過した液体が射出筒部内を通じて噴出孔から噴射される。また、これと同時に縦供給筒部内を通過した液体は貯留シリンダ内にも導入される。液体が貯留シリンダ内に導入されると、これに伴って貯留シリンダ内の貯留プランジャが負圧プランジャと共に軸方向の一方側に向けて移動する。この際、負圧シリンダ内のうち、負圧プランジャよりも軸方向の他方側に位置する部分は第1密閉空間とされている。従って、負圧プランジャが軸方向の一方側に移動することで、第1密閉空間が負圧になる。これにより、負圧プランジャ及び貯留プランジャに対して軸方向の他方側に向けた付勢力を発生させることができる。
このように、トリガー部を引く操作を行う毎に、液体を噴出孔から噴射させつつ、貯留プランジャを軸方向の一方側に移動させて貯留シリンダ内に液体を溜める(充填する)ことができる。
そして、トリガー部を引く操作を止めると、縦供給筒部内から噴出孔への液体の供給が停止するが、負圧シリンダ内の負圧によって、負圧プランジャ及び貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて一体に復元移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から噴出孔側に向けて押し出すことができ、噴出孔から引き続き噴射させることができる。
従って、トリガー部を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
なお、貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて復元移動する際、再びトリガー部を引かなければ、貯留プランジャは貯留シリンダにおける軸方向の他端まで移動するが、その前にトリガー部を引く操作を繰り返すこともできる。この場合、貯留プランジャが略一定の幅で軸方向の一方側への移動と他方側への移動とを繰り返し、全体としては徐々に軸方向の一方側へ移動する。従って、この場合であっても貯留シリンダ内に徐々に液体を溜めることができる。
ところで、負圧プランジャ及び貯留プランジャを復元移動させるときに、負圧シリンダ内の負圧を利用するので、例えば、付勢部材など他の部材から作用する付勢力を利用しなくても、負圧プランジャ及び貯留プランジャを復元移動させることができる。これにより、構造の簡素化を図りつつ、負圧プランジャ及び貯留プランジャに推力を付与することができる。
なお、一般的な付勢部材として、例えば金属スプリング等の利用が考えられるが、この種の付勢部材を使用しないことで、トリガー式液体噴出器を合成樹脂材料のみによって形成することも可能になる。
また、負圧シリンダおよび負圧プランジャが、それぞれ複数設けられているので、推力を確保しつつ負圧シリンダ個々の小径化を図り、トリガー式液体噴出器の小型化を図ることができる。
前記複数の負圧シリンダは、互いに前記軸方向に直列に並べられていてもよい。
この場合、複数の負圧シリンダが、互いに軸方向に直列に並べられている。したがって、前述のように負圧シリンダ個々の小径化を図ることで、複数の負圧シリンダ全体の軸方向への投影面積を小さくすることができる。これにより、トリガー式液体噴出器の効果的な小型化を図ることができる。
前記複数の負圧シリンダは、前記貯留シリンダに対して前記軸方向に直列に並べられていてもよい。
この場合、複数の負圧シリンダが、貯留シリンダに対して軸方向に直列に並べられている。したがって、貯留シリンダおよび複数の負圧シリンダによって形成される直列シリンダ体の小径化を図ることで、直列シリンダ体の軸方向への投影面積を小さくすることができる。これにより、トリガー式液体噴出器のより効果的な小型化を図ることができる。
前記貯留シリンダおよび複数の前記負圧シリンダは、互いに同軸に配置されていてもよい。
この場合、貯留シリンダおよび複数の負圧シリンダが、互いに同軸に配置されている。したがって、直列シリンダ体の小径化を図ることにより、トリガー式液体噴出器の小型化をさらに効果的に図ることができる。
前記貯留シリンダの最大外径および複数の前記負圧シリンダそれぞれの最大外径は、互いに同等であってもよい。
この場合、貯留シリンダの最大外径および複数の負圧シリンダそれぞれの最大外径が、互いに同等である。したがって、直列シリンダ体の小径化を確実に図りつつ、貯留シリンダおよび複数の負圧シリンダそれぞれの内容積も効率的に確保することができる。
本発明によれば、トリガー部を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
本発明に係るトリガー式液体噴出器の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器を構成する貯留シリンダを含む要部の拡大縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器を構成する縦供給筒部の横断面図であって、頂壁部を下方から見た状態を示す図である。 図2に示す要部の拡大縦断面図であって、貯留プランジャを後退させた状態を示す図である。 図4に示す要部の拡大縦断面図である。 本発明に係るトリガー式液体噴出器の第2実施形態を示す縦断面図である。 図6に示すトリガー式液体噴出器を構成する貯留シリンダを含む要部の拡大縦断面図である。 図6に示すトリガー式液体噴出器を構成する縦供給筒部の横断面図であって、頂壁部を下方から見た状態を示す図である。 図7に示す要部の拡大縦断面図であって、貯留プランジャを後退させた状態を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1から図5に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aに装着され、液体を吸上げる縦供給筒部10を有する噴出器本体2と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部材3と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
ここで、本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側という。また、軸線O1に直交する一方向を前後方向といい、軸線O1方向および前後方向の双方向に直交する方向を左右方向という。
噴出器本体2は、上下方向に延在する上記縦供給筒部10と、縦供給筒部10の前方に配設され、内側が縦供給筒部10の内部に連通した射出筒部11と、を備えている。噴出器本体2は、接続筒部30と、閉塞栓31と、シリンダ用筒部40と、貯留シリンダ90と、負圧シリンダ93と、貯留弁32と、貯留プランジャ91と、負圧プランジャ94と、を更に備えている。
なお、前後方向のうち、縦供給筒部10に対して射出筒部11が位置する方向を前側或いは前方とし、その反対方向を後側或いは後方という。
縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合される内筒13と、を備えている。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。なお、小径部12bの上端開口部は頂壁部12dによって塞がれている。頂壁部12dには、シール筒部12eと、規制突起12fと、が設けられている。シール筒部12eおよび規制突起12fは、いずれも頂壁部12dから下方に向けて延び、かつ軸線O1と同軸に配置されている。シール筒部12eは、規制突起12fを外側から囲繞している。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、かつ大径部13aよりも縮径した小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下端部とを連結するフランジ部13cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。小径部13bの上端部内には、前記シール筒部12eが嵌合されている。
内筒13の小径部13b内には、容器体A内に配置され、かつ容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ15の上部が嵌合されている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。内筒13の大径部13aにおいて、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分には、その径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される装着キャップ14の上端部内に配設され、装着キャップ14の上端部をその軸線回りに回転自在に係止する。鍔部13dは、装着キャップ14と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
なお、外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後方側に偏心している。
内筒13の内周面のうちシール筒部12eよりも下方に位置し、かつパイプ15の上端よりも上方に位置する部分には、内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。
このテーパ筒部35は、下方に向かうにしたがって漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の吸込弁36が配置されている。吸込弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通および遮断する。
接続筒部30は、縦供給筒部10から前方に向けて延設されている。接続筒部30は、縦供給筒部10内に連通している。接続筒部30の後端部は、縦供給筒部10における上端部の前側に接続されている。接続筒部30の後端開口は、シール筒部12e内に開口している。
閉塞栓31は、接続筒部30の前端開口を閉塞する。閉塞栓31は、接続筒部30内に密に嵌合している。閉塞栓31には、後方に向けて突出する突出部34が設けられている。突出部34は、接続筒部30の流路断面積を減少させる。
シリンダ用筒部40は、外筒12において、接続筒部30よりも下方に位置する部分に一体形成されている。シリンダ用筒部40は、外筒12から前方に向けて突出し、前方に向けて開口している。シリンダ用筒部40は、接続筒部30とフランジ部12cとの間に配置されている。シリンダ用筒部40は、接続筒部30およびフランジ部12cと上下方向に並列して配置されている。シリンダ用筒部40は、接続筒部30およびフランジ部12cそれぞれと共通の隔壁W1、W2を備えている。
貯留シリンダ90には、接続筒部30内に連通する供給孔95aが形成されている。貯留シリンダ90内には、後述するトリガー部51の後方への揺動(移動)によって、縦供給筒部10内および接続筒部30内を通過した液体が、供給孔95aを通して供給される。貯留シリンダ90は、前後方向に延びるとともに接続筒部30の上方に配置されている。接続筒部30および貯留シリンダ90は、上下方向に並列して配置されて共通の隔壁W3を備えている。貯留シリンダ90は、接続筒部30、シリンダ用筒部40と平行に配置されている。なお図示の例では、貯留シリンダ90は、縦供給筒部10上にも配置されている。縦供給筒部10および貯留シリンダ90は、共通の隔壁W4を備えている。隔壁W4は、頂壁部12dによって形成されている。
図2から図5に示すように、貯留シリンダ90は、前壁部95と、前壁部95から後方に向けて延びたシリンダ筒96と、を備え、後方に開口した筒状に形成されている。
前壁部95には、装着凹部97と、連通孔104と、が設けられている。装着凹部97は、貯留シリンダ90の中心軸線O2と同軸の環状に形成されている。装着凹部97は、前壁部95の後端面に形成されている。連通孔104は、前壁部95を前後方向から見た正面視において、装着凹部97の内側に配置されている。連通孔104は、前壁部95を前後方向に貫通している。
シリンダ筒96は、前側から後側に向けて漸次拡径する多段筒状に形成されている。シリンダ筒96は、小径の前筒部112と、大径の後筒部113と、を備えている。後筒部113は、貯留シリンダ90の最大外径部を形成している。後筒部113は、縦供給筒部10から後方に向けて突出している。前筒部112は、前記隔壁W3を構成している。前筒部112の後端部および後筒部113の前端部は、前記隔壁W4を構成している。
シリンダ筒96には、前記供給孔95aと、連絡溝115と、回収孔116と、が形成されている。供給孔95aは、前筒部112の前端部に設けられている。供給孔95aは、前記隔壁W3を上下方向に貫通している。供給孔95aは、突出部34を上方に向けて露出させる。連絡溝115は、前筒部112の後端部に設けられている。連絡溝115は、前筒部112の内周面に設けられている。連絡溝115は、前後方向に延び後方に向けて開口している。連絡溝115は、中心軸線O2回りに間隔をあけて複数配置されている。回収孔116は、後筒部113の前端部に配置されている。回収孔116は、前記隔壁W4を上下方向に貫通している。回収孔116は、噴出器本体2に設けられた回収通路117に連通する。図1に示すように、回収通路117は、縦供給筒部10を上下方向に縦断している。回収通路117は、小径部13bを上下方向に貫通し、大径部13a内に連通している。回収通路117は、回収孔116と容器体A内とを連通する。
図2から図5に示すように、負圧シリンダ93は、前後方向に沿って延びると共に前端開口(軸方向の他端開口)が閉塞されている。負圧シリンダ93は、前後方向に複数(図示の例では3つ)、直列に並べられている。複数の負圧シリンダ93は、貯留シリンダ90に対して前後方向に直列に並べられている。複数の負圧シリンダ93は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさとされている。複数の負圧シリンダ93は、中心軸線O2と同軸に配置されている。前後方向に隣り合う負圧シリンダ93同士は、互いに直結されている。
各負圧シリンダ93は、前後方向に延びる多段筒状の周壁部130と、周壁部130の前端開口を閉塞する端壁部131と、を備えている。周壁部130は、前側に位置する小径筒部132と、後側に位置する大径筒部133と、を備えている。大径筒部133は、小径筒部132よりも大径であり、負圧シリンダ93の最大外径部を形成している。大径筒部133の外径および内径はそれぞれ、後筒部113の外径および内径と同等となっている。大径筒部133は、小径筒部132よりも前後方向に長い。
小径筒部132は、この小径筒部132を有する一の負圧シリンダ93に対して、前側から隣り合う他の負圧シリンダ93の大径筒部133内に嵌合されている。複数の負圧シリンダ93のうち、最も前側に位置する負圧シリンダ93の小径筒部132は、後筒部113内に嵌合されている。
端壁部131には、ガイド孔134が設けられている。ガイド孔134は、端壁部131を前後方向に貫通する。本実施形態では、端壁部131には、前方に向けて突出するガイド筒135が更に設けられており、ガイド孔134は、ガイド筒135の内部によって形成されている。
貯留シリンダ90および複数の負圧シリンダ93は、互いに同軸に配置されている。貯留シリンダ90の最大外径および複数の負圧シリンダ93それぞれの最大外径は、互いに同等である。貯留シリンダ90および複数の負圧シリンダ93は、前後方向に延びる直列シリンダ体98を形成している。直列シリンダ体98の最大外径部は、貯留シリンダ90の最大外径部および複数の負圧シリンダ93それぞれの最大外径部によって形成されている。直列シリンダ体98の最大外径部は、後筒部113および大径筒部133によって形成され、前後方向に連続して延びている。
前後方向に隣り合う貯留シリンダ90と負圧シリンダ93との間、および、前後方向に隣り合う負圧シリンダ93同士の間には、直列シリンダ体98の内部と外部とを連通する開放路99が形成されている。開放路99は、貯留シリンダ90の内部と外部、または、負圧シリンダ93の内部と外部とを連通する。
貯留弁32は、供給孔95aを通した接続筒部30内から貯留シリンダ90内への液体の供給を許容する。貯留弁32は、供給孔95aを通した貯留シリンダ90内から接続筒部30内への液体の流出を規制する。貯留弁32は、逆止弁である。貯留弁32は、弁基部118と、弁体部119と、を備えている。弁基部118は、中心軸線O2と同軸の環状に形成されている。弁基部118は、前壁部95の後端面に配置されている。弁基部118は、装着凹部97内に装着される装着凸部120を備えている。弁体部119は、弁基部118から後方に向けて突出する筒状に形成されている。弁体部119は、弁体部119の径方向の内側に弾性変形可能とされている。弁体部119の後端部は、シリンダ筒96の内周面上に離反可能に着座する。弁体部119の後端部は、供給孔95aよりも後側に位置している。弁体部119は、供給孔95aを、貯留シリンダ90の内側から開閉自在に閉塞している。
貯留プランジャ91は、貯留シリンダ90内にその中心軸線O2に沿う前後方向(軸方向)に移動自在に配設されている。貯留プランジャ91は、貯留シリンダ90内への液体の供給に伴い前後方向のうちの後側(一方側)に向けて移動するとともに前側(他方側)に向けて付勢される。貯留プランジャ91は、摺動部材121と、連結軸部122と、を備えている。
摺動部材121は、前後方向に延びる筒状に形成されている。摺動部材121は、中心軸線O2と同軸に配置されている。摺動部材121は、貯留シリンダ90内を前後方向に摺動する。摺動部材121は、前後方向に延びるプランジャ筒110と、プランジャ筒110の前端開口を閉塞する閉塞壁111と、を備えている。
プランジャ筒110は、前側から後側に向かうに従い漸次拡径する多段の筒状に形成されている。プランジャ筒110の外周面には、リップ部124、125が設けられている。リップ部124、125は、プランジャ筒110の周方向の全周にわたって形成されている。リップ部124、125は、シリンダ筒96の内周面上を前後方向に密に摺動する。リップ部124、125は、前後方向に間隔をあけて一対配置されている。リップ部124、125は、前側の第1リップ部124と、後側の第2リップ部125と、を備えている。第1リップ部124は、前筒部112の内周面上を摺動する。第2リップ部125は、後筒部113の内周面上を摺動する。
閉塞壁111の前端面は、弁基部118の後端面に当接している。これにより、閉塞壁111は、連通孔104を閉塞している。閉塞壁111は、弁基部118に後側に向けて離反可能に着座している。閉塞壁111の前端面には、凸部126と、凹溝127と、が形成されている。凸部126は、閉塞壁111から前方に突出している。凸部126は、弁基部118内に配置されている。凹溝127は、貯留プランジャ91の径方向に延びている。凹溝127は、前記径方向の外側に向けて開口している。閉塞壁111の前端面が弁基部118の後端面に当接した状態で、凹溝127と連通孔104との連通は遮断されている。
連結軸部122は、前後方向に延びる軸状に形成されている。連結軸部122は、摺動部材121と同軸に配置されている。連結軸部122は、閉塞壁111から後方に向けて延びている。連結軸部122は、摺動部材121と一体に形成されている。連結軸部122の後端面には、前方に向けて窪む第1凹部139が設けられている。
負圧プランジャ94は、貯留プランジャ91に連結され、貯留プランジャ91の前後方向の移動に連係する。負圧プランジャ94は、負圧シリンダ93に対応して複数、図示の例では3つ設けられている。負圧プランジャ94は、複数の負圧シリンダ93内に各別に1つずつ収容されている。負圧プランジャ94は、負圧シリンダ93内に、前後方向の後側(軸方向の一方側)に向けて移動自在に収容されている。
各負圧プランジャ94は、軸体138と、摺動体137と、を備えている。軸体138は、複数の負圧シリンダ93それぞれのガイド孔134内に、前後方向に摺動自在に嵌合されている。軸体138は、連結軸部122よりも前後方向に短い。摺動体137は、中心軸線O2と同軸の環状に形成され、軸体138から、軸体138の径方向の外側に突出している。摺動体137の外周縁部は、大径筒部133の内周面に、前後方向に摺動自在に当接している。
軸体138は、軸本体140と、嵌合凸部141と、を備えている。軸本体140の外径は、連結軸部122の外径と同等である。軸本体140の後端面には、前方に向けて窪む第2凹部142が設けられている。第2凹部142は、第1凹部139と同径とされている。
嵌合凸部141は、軸本体140から前方に向けて突出している。嵌合凸部141は、軸本体140よりも小径である。嵌合凸部141は、第1凹部139および第2凹部142と同径とされている。嵌合凸部141は、第1凹部139内または第2凹部142内に嵌合されている。複数の負圧プランジャ94のうち、最も前側に位置する負圧プランジャ94の嵌合凸部141は、第1凹部139内に嵌合され、その他の負圧プランジャ94の嵌合凸部141は、第2凹部142内に嵌合されている。前後方向に隣り合う負圧プランジャ94同士では、前側に位置する負圧プランジャ94の軸本体140の後端面に、後側に位置する負圧プランジャ94の軸本体140の前端面が当接している。
軸体138には、前後方向に延びる貫通路143が形成されている。貫通路143は、中心軸線O2と同軸に配置されている。複数の負圧プランジャ94の各貫通路143は、互いに連通している。複数の貫通路143は、前後方向に連続して延びる連通路144を形成している。
連通路144の後端開口は、栓部材150により閉塞されている。栓部材150は、嵌合部151と、支持部152と、を備えている。嵌合部151は、複数の負圧プランジャ94のうち、最も後側に位置する負圧プランジャ94の第2凹部142内に嵌合されている。支持部152は、嵌合部151から、嵌合部151の径方向に突出している。支持部152は、複数の負圧プランジャ94のうち、最も後側に位置する負圧プランジャ94の摺動体137を後側から支持する。嵌合部151および支持部152は、一体に形成されている。
図1および図2に示すように、閉塞壁111の前端面が弁基部118の後端面に当接した状態で、各負圧プランジャ94の摺動体137の前端面は、端壁部131の後端面に当接している。図4および図5に示すように、閉塞壁111の前端面が弁基部118の後端面に対して後方に離間すると、摺動体137の前端面と端壁部131の後端面との間に、負圧化される第1密閉空間K1が形成される。
なお、各負圧プランジャ94には、第1密閉空間K1に連通する連通開口145が形成されている。連通開口145は、軸本体140の後端部に、軸本体140の周方向に間隔をあけて複数設けられている。連通開口145は、軸本体140の外周面から、軸本体140の径方向の内側に向けて延びている。連通開口145の前記径方向の内側の開口部は、第2凹部142の内周面に開口している。前記開口部は、嵌合凸部141、または、嵌合部151によって密に閉塞されている。連通開口145は、嵌合凸部141、または、嵌合部151を第2凹部142内に嵌合するとき、第2凹部142内の空気を外部に排出する。
図1および図2に示すように、射出筒部11は、縦供給筒部10内の液体を噴出孔4に導く。射出筒部11は、貯留シリンダ90から前方に向けて延設されている。射出筒部11は、前壁部95から前方に向けて突出している。射出筒部11内は、連通孔104、弁基部118内、貯留シリンダ90内、供給孔95aおよび接続筒部30内を通して、射出筒部11内に連通される。
図1に示すように、噴出器本体2は、射出筒部11から下方に向けて延び、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在(移動自在)に配置されたトリガー部51と、トリガー部51の揺動(移動)に連動して前後方向に移動する主ピストン52と、主ピストン52の移動に伴って内部が加圧および減圧する主シリンダ53と、トリガー部51を前方に付勢する弾性板部54と、縦供給筒部10、射出筒部11および貯留シリンダ90の全体を、少なくとも上方および左右方向から覆うカバー体55と、をさらに備えている。
また、上述した貯留弁32、吸込弁36、トリガー部51、主ピストン52、主シリンダ53および弾性板部54は、トリガー部51の後方への揺動(移動)によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通して噴出孔4側に流通させるトリガー機構50を構成する。
主シリンダ53内は、縦供給筒部10内に連通している。主シリンダ53は、前方に向けて開口する外筒部60と、外筒部60の後方開口部を塞ぐ後壁部61と、後壁部61の中央部分から前方に向けて突設されるとともに前端が閉塞されたピストンガイド62と、を備えている。主シリンダ53には、前記閉塞栓31が一体に形成されている。
ピストンガイド62は、内側が後方に開口しており、この開口内にシリンダ用筒部40における後壁(外筒12の小径部12b)から前方に向けて突設された嵌合突部41が嵌合されている。
外筒部60は、シリンダ用筒部40の内側に嵌合されている。シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
外筒部60には、外筒部60の内側と上記隙間S2とを連通させる第1通気孔63が形成されている。外筒12のフランジ部12cには、上記隙間S2と、外筒12のフランジ部12cと内筒13のフランジ部13cとの間に画成された隙間S1と、を連通させる第2通気孔64が形成されている。さらに、内筒13のフランジ部13cには、上記隙間S1と、内筒13の大径部13aおよび装着キャップ14の内側と、を連通させる第3通気孔65が形成されている。
主シリンダ53の後壁部61には、ピストンガイド62の上方に位置する部分に、前後方向に貫く第1貫通孔66が形成されている。図示の例では、後壁部61における第1貫通孔66の開口周縁部には、後方に向けて突出する筒部が形成されており、この筒部が、外筒12の小径部12bに形成された貫通孔内に嵌合されている。第1貫通孔66は、縦供給筒部10の内筒13に形成された第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、シール筒部12eと吸込弁36との間に位置する空間に連通している。
これにより、主シリンダ53の内側は、第1貫通孔66および第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、シール筒部12eと吸込弁36との間に位置する空間に連通している。したがって、吸込弁36は、容器体A内と主シリンダ53内との連通およびその遮断を切替える。
主ピストン52は、トリガー部51に連結される円柱状の連結部70と、連結部70よりも後方に位置し、連結部70よりも大径とされたピストン筒71と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、主シリンダ53および主ピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
ピストン筒71は、後方に向けて開口し、かつ内部にピストンガイド62が挿入されるピストン本体部72と、ピストン本体部72の後端部からその径方向の外側に向けて突出し、かつ外筒部60の内周面に密に摺接する摺動筒部73と、を備えている。
ピストン本体部72は、内径がピストンガイド62の外径よりも大きく形成されている。図示の例では、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間には若干の隙間があいている。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方および後方に向かうにしたがって漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置する摺接部73aが外筒部60の内周面に対して摺接する。
主ピストン52の連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、主ピストン52は、トリガー部51とともに弾性板部54の付勢力によって前方に付勢されているとともに、トリガー部51の後方への移動に伴って後方に移動して主シリンダ53内に押し込まれる。
また、トリガー部51が最前方揺動位置(最前方移動位置)にあるときに、主ピストン52の摺動筒部73は第1通気孔63を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への揺動によって主ピストン52が所定量だけ後方移動したときに、摺動筒部73が第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、第2通気孔64および第1通気孔63を通じて外部に連通する。
トリガー部51は、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する前面を有する主板部材80と、主板部材80の左右の側縁部から後方に向けて起立する一対の側板部材81と、を備えている。
一対の側板部材81の上端部には、射出筒部11の側方に至るまで上方に延出し、射出筒部11を左右方向から挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて回転軸部83が突設されている。これら回転軸部83は、射出筒部11の上方を覆う上板部材84に設けられた軸受け部に回動可能に支持されている。上板部材84は、後述する装着筒92を介して射出筒部11上に配置されている。
これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に前後方向に揺動可能とされている。
トリガー部51には、主板部材80を前後方向に貫通する開口部51aが形成されているとともに、開口部51aの周縁部から後方に向けて延びるように連結筒85が形成されている。
連結筒85の内周面のうち後方側に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。これら連結軸86は、主ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51と主ピストン52とは、互いに連結されている。
なお、主ピストン52の連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、かつ上下方向で所定量だけ移動可能に連結されている。これにより、トリガー部51の前後方向への揺動に伴って、主ピストン52は前後移動可能とされている。
射出筒部11の上面には、縦供給筒部10における外筒12の頂壁部12dに連結される水平板状の上記上板部材84が取り付けられている。
上板部材84の左右両側には、左右方向から見た側面視で前方に凸の円弧状に形成され、かつ射出筒部11の下方まで延びる上記弾性板部54がそれぞれ一体的に形成されている。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で互いに同心の円弧状に形成され、前後に並ぶ一対の板ばねを備えている。
一対の板ばねのうち、前側に位置する板ばねが主板ばね54aとされ、後側に位置する板ばねが副板ばね54bとされている。
これら主板ばね54aおよび副板ばね54bの下端部は、円弧状の折返し部54cを介して一体的に接続されている。折返し部54cには、下方に向けて係止片54dが突設されており、この係止片54dがトリガー部51における側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて係合している。
これにより、弾性板部54は、係止片54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方に向けて付勢している。
トリガー部51の主板部材80の上端部は、弾性板部54による付勢によって後述する規制壁123の下端部に対して後方から当接している。これにより、トリガー部51は最前方揺動位置に位置決めされている。
なお、最前方揺動位置からトリガー部51が後方に引かれると、弾性板部54が係止片54dを介して折返し部54cを後方に移動させるように弾性変形する。このとき、弾性板部54は、主板ばね54aよりも副板ばね54bが大きく弾性変形する。
なお、係止片54dは、トリガー部51が後方に引かれた場合であっても、ポケット部81aから上方に抜け出しつつもトリガー部51が最後方揺動位置(最後方移動位置)に至るまでポケット部81aへの係合状態を維持する。
ノズル部材3は、噴出器本体2の前方側に配置されている。ノズル部材3は、ノズル板105と、装着筒92と、規制壁123と、挿入部201と、ノズル軸部100と、囲繞筒101と、を備えている。
ノズル板105の表裏面は、前後方向を向く。ノズル板105は、射出筒部11の前端開口を前方から覆う。ノズル板105は、射出筒部11の前端開口縁に配置されている。装着筒92は、ノズル板105から後方に向けて突出している。装着筒92は、射出筒部11に密に外嵌されている。ノズル板105には、接続孔106が形成されている。接続孔106は、ノズル板105を前後方向から見た平面視において装着筒92の内側に配置されている。規制壁123は、装着筒92から下方に向けて突設されている。規制壁123の下端部が、トリガー部51の主板部材80の上端部に対して前方から当接することで、規制壁123が、トリガー部51を最前方揺動位置に位置決めしている。
挿入部201は、後方に向けて延在している。挿入部201は、射出筒部11内における前後方向のほぼ全長にわたって挿入されている。挿入部201は、射出筒部11の内部空間のうち上側部分に僅かな隙間S3を確保するように、射出筒部11内に挿入されている。これにより、射出筒部11内の空間容積を小さくすることができる。隙間S3は、接続孔106に連通している。
ノズル軸部100および囲繞筒101は、ノズル板105から前方に向けて突出している。囲繞筒101は、ノズル軸部100を外側から囲んでいる。囲繞筒101は、ノズル軸部100よりも前方に向けて僅かに突出している。ノズル軸部100と囲繞筒101との間には、環状の流通路102が形成されている。ノズル軸部100には、前方に向けて開口する噴出孔4が形成されたノズルキャップ103が装着され、流通路102と噴出孔4とが連通している。流通路102は、接続孔106に連通している。
これにより、貯留シリンダ90の内部は、連通孔104、射出筒部11内、接続孔106および流通路102を通じて噴出孔4に連通している。つまり、連通孔104は、貯留シリンダ90の内部と噴出孔4とを連通している。
なお、図2に示すような、閉塞壁111の前端面が、弁基部118の後端面に当接しているときの貯留プランジャ91の位置を最前進位置とする。貯留プランジャ91が最前進位置に配置されている場合には、貯留シリンダ90内に液体がほとんど収容されていないうえ、貯留シリンダ90内と連通孔104との連通が遮断されている。
貯留プランジャ91が後側(軸方向の一方側)に向けて移動し、例えば、貯留プランジャ91が負圧シリンダ93に前側(軸方向の他方側)から当接すると、貯留プランジャ91のこれ以上の後側に向けた移動が規制される。このときの貯留プランジャ91の位置を最後退位置とする。貯留プランジャ91が最後退位置に達している場合には、貯留シリンダ90内に液体が最大量収容されている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。
なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10から液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴って主ピストン52が後退するので、主シリンダ53内の液体を、第1貫通孔66および第2貫通孔67を通じて縦供給筒部10の内筒13に導入することができる。すると、内筒13に導入された液体は、吸込弁36を押し下げて閉弁させるとともに、接続筒部30を通して供給孔95aに供給され、貯留弁32を押し上げて開弁させる。これにより、液体を貯留シリンダ90内に導入することができる。そして、貯留プランジャ91を最前進位置から後方に移動させることができ、閉塞壁111の前端面を、弁基部118の後端面から離間させて、連通孔104を開放することができる。
したがって、連通孔104、射出筒部11内、および流通路102を通じて液体を噴出孔4に導き、噴出孔4から前方に向けて液体を噴射させることができ、これと同時に貯留プランジャ91を後方に向けて移動させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴射させることができるとともに、貯留プランジャ91を後方に移動させて、貯留シリンダ90内に液体を溜める(充填する)ことができる。このとき図4に示すように、液体は、貯留シリンダ90内の貯留空間K2に貯留される。
液体の貯留シリンダ90への導入に伴い、貯留シリンダ90内の貯留プランジャ91が、負圧プランジャ94とともに後側(軸方向の一方側)に移動する。これにより、各負圧シリンダ93内で第1密閉空間K1が負圧になり、負圧プランジャ94および貯留プランジャ91に対して前側に向けた付勢力が作用する。
なお、貯留シリンダ90内において、貯留プランジャ91を間に挟んで貯留空間K2の反対側に位置する第1開放空間K3は、開放路99を通して外部に連通している。負圧シリンダ93内において、負圧プランジャ94を間に挟んで第1密閉空間K1の反対側に位置する第2開放空間K4も、開放路99を通して外部に連通している。これらの第1開放空間K3内の空気、および第2開放空間K4内の空気は、貯留プランジャ91および負圧プランジャ94それぞれの後方への移動に伴って、開放路99を通して外部に排出される。
そして、トリガー部51を引く操作を止めて該トリガー部51を解放すると、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴って主ピストン52が前方移動する。そのため、主シリンダ53内に負圧が生じ、この負圧によってパイプ15を通じて容器体A内の液体を縦供給筒部10に吸い上げることができる。
すると、新たに吸い上げられた液体は、吸込弁36を押し上げて開弁させ、主シリンダ53内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。なお、貯留弁32は閉弁している。
このとき、接続筒部30から貯留シリンダ90内への液体の供給は停止するものの、第1密閉空間K1の負圧によって、負圧プランジャ94および貯留プランジャ91が最前進位置に向けて前方移動(軸方向の他方側に向けて復元移動)しはじめる。このとき、貯留シリンダ90内から接続筒部30内への液体の流出は、貯留弁32によって規制される。これにより、貯留シリンダ90内に溜まった液体を、連通孔104、射出筒部11内、および流通路102を通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に液体を噴射させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、貯留シリンダ90に、噴出孔4に連通する連通孔104と、射出筒部11内に連通する供給孔95aと、がそれぞれ形成され、さらに貯留プランジャ91が連通孔104を直接的に塞いでいるので、接続筒部30から貯留シリンダ90に至る経路の空間容積(経路が占める内部容積)を制約少なく容易に小さくすることができる。したがって、トリガー部51を操作した際、液体を接続筒部30内から貯留シリンダ90内に直ちに導入することができ、貯留シリンダ90内の圧力を速やかに上昇させて、貯留プランジャ91を直ちに後方移動させ易い。そのため、プライミング回数を抑えながら速やかに液体を噴射させることができる。したがって、使い勝手が良く、操作性に優れている。
また、挿入部201によって、射出筒部11内における空間容積が小さくなっているので、射出筒部11内の圧力を速やかに上昇させ、液体を高い噴射圧で噴射させることができる。
さらに、貯留プランジャ91が連通孔104を直接的に塞いでいるので、貯留シリンダ90の内圧が所定値を超えない限り、液体が噴射されることがない。したがって、高圧弁等を別途設けなくても適正な圧力(噴射圧)で液体を噴射させることができるとともに、構成の簡略化を図り易い。しかも、第1密閉空間K1の負圧によって前方付勢される貯留プランジャ91を後方移動させることで蓄圧できるので、液体を噴射する際に、液体に圧力をさらに加えた状態で噴射することができる。
また、未使用時に、噴出孔4から液漏れすることを効果的に抑制することができる。
なお、貯留プランジャ91の前進時、再びトリガー部51を引く操作を行わない限り、貯留プランジャ91は最前進位置(貯留シリンダ90における軸方向の他端)まで移動するが、その前にトリガー部51を引く操作を繰り返し行っても良い。
この場合、貯留プランジャ91は、後退と前進とを繰り返しながらも、全体としては徐々に後方に移動する。これにより、貯留シリンダ90内に徐々に液体を溜めることができる。そして、貯留プランジャ91を例えば最後退位置まで移動させることで、貯留プランジャ91が最後退位置から最前進位置に移動するまでの長時間に亘って、液体を連続噴射することができる。
また、貯留プランジャ91が最後退位置に位置する状態では、第1リップ部124が連絡溝115上に位置する。このとき、前筒部112内が連絡溝115を通して回収孔116に連通し、貯留シリンダ90内と容器体A内とが、回収孔116および回収通路117を通して連通する。
以上説明したように、本実施形態に係るトリガー式液体噴出器1によれば、負圧プランジャ94及び貯留プランジャ91を復元移動させるときに、負圧シリンダ93内の負圧を利用するので、例えば、付勢部材など他の部材から作用する付勢力を利用しなくても、負圧プランジャ94及び貯留プランジャ91を復元移動させることができる。これにより、構造の簡素化を図りつつ、負圧プランジャ94及び貯留プランジャ91に推力を付与することができる。
なお、一般的な付勢部材として、例えば金属スプリング等の利用が考えられるが、この種の付勢部材を使用しないことで、トリガー式液体噴出器1を合成樹脂材料のみによって形成することも可能になる。
また負圧シリンダ93および負圧プランジャ94が、それぞれ複数設けられているので、推力を確保しつつ負圧シリンダ93個々の小径化を図り、トリガー式液体噴出器1の小型化を図ることができる。
さらに複数の負圧シリンダ93が、互いに前後方向に直列に並べられている。したがって、前述のように負圧シリンダ93個々の小径化を図ることで、複数の負圧シリンダ93全体の前後方向への投影面積を小さくすることができる。これにより、トリガー式液体噴出器1の効果的な小型化を図ることができる。
また複数の負圧シリンダ93が、貯留シリンダ90に対して前後方向に直列に並べられている。したがって、貯留シリンダ90および複数の負圧シリンダ93によって形成される直列シリンダ体98の小径化を図ることで、直列シリンダ体98の前後方向への投影面積を小さくすることができる。これにより、トリガー式液体噴出器1のより効果的な小型化を図ることができる。
また、貯留シリンダ90および複数の負圧シリンダ93が、互いに同軸に配置されている。したがって、直列シリンダ体98の小径化を図ることにより、トリガー式液体噴出器1の小型化をさらに効果的に図ることができる。
しかも、貯留シリンダ90の最大外径および複数の負圧シリンダ93それぞれの最大外径が、互いに同等である。したがって、直列シリンダ体98の小径化を確実に図りつつ、貯留シリンダ90および複数の負圧シリンダ93それぞれの内容積も効率的に確保することができる。
また、貯留シリンダ90内の液体が噴出孔4から噴出されるときに、貯留シリンダ90から接続筒部30内への液体の流出を、貯留弁32によって規制することができる。したがって、例えば、射出筒部11を通して噴出孔4から噴出される液体の圧力を高め易くすることが可能になり、液体を好適な形態で噴出すること等ができる。
また閉塞栓31が、主シリンダ53と一体に形成されているので、部品点数の増加を抑えることができる。
また、接続筒部30および貯留シリンダ90が、上下方向に並列して配置されて共通の隔壁W3を備えているので、噴出器本体2の小型化を図ることができる。
また噴出器本体2に、回収通路117が設けられている。したがって、貯留プランジャ91が後側に十分に移動した状態で、更に液体が貯留シリンダ90内に導入されるときに、この液体を回収通路117から容器体A内に戻すことができる。これにより、貯留シリンダ90内の圧力が過度に高くなるのを抑え、例えば、貯留シリンダ90の損傷などを防ぎ易くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態のトリガー式液体噴出器200を、図6から図9を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態のトリガー式液体噴出器200は、図6から図9に示すように、栓部材150が、前述した嵌合部151および支持部152に加え、案内筒部153と、規制蓋部154と、可動筒部155と、操作部156と、を更に備えている。
図7に示すように、案内筒部153は、中心軸線O2と同軸に配置されている。案内筒部153は、支持部152から後方に向けて突出している。案内筒部153は、支持部152と一体に形成されている。規制蓋部154は、案内筒部153の後端部に装着され、この後端部を閉塞している。規制蓋部154には、規制蓋部154を貫通する長穴部157が形成されている。規制蓋部154を前後方向から見た正面視において、長穴部157は上下方向に長い。可動筒部155は、案内筒部153内に、前後方向に摺動自在に収容されている。
操作部156は、本体板158と、指掛け部159と、係止軸160と、を備えている。本体板158は、表裏面が左右方向を向く板状に形成されている。本体板158は、長穴部157に前後動自在に挿通されている。指掛け部159は、本体板158から後方に向けて突出している。指掛け部159は、左右方向に開口する環状に形成されている。係止軸160は、本体板158から前方に向けて突出している。係止軸160は、後側の突き当て部161と、前側の挿通部162と、を備えている。突き当て部161は、可動筒部155の後端面に後側から突き当たる。挿通部162は、可動筒部155内に、中心軸線O2回りに回転自在に、かつ前後動自在に挿通されている。
突き当て部161が可動筒部155に突き当たった状態で、挿通部162は、可動筒部155内を後方に向けて移動自在とされている。しかもこの状態で、挿通部162の外周面と可動筒部155の内周面との間には、可動筒部155内を前後方向に縦断する連通隙間165が設けられている。
挿通部162の外周面および可動筒部155の内周面には、係止部163が各別に形成されている。図9に示すように、挿通部162が可動筒部155内を後方に向けて移動したときに、挿通部162および可動筒部155の各係止部163が互いに係止する。このとき、可動筒部155に対する挿通部162の更なる後方移動が規制され、挿通部162が可動筒部155とともに後方に向けて移動する。また、前記連通隙間165が閉塞され、案内筒部153内における可動筒部155の前側には、第2密閉空間K5が形成される。
嵌合部151には、連通路144に連通する接続路164が設けられている。接続路164は、嵌合部151を前後方向に貫通する。接続路164は、前記第2密閉空間K5に連通可能とされている。さらに接続路164は、連通路144および連通部146を通して第1密閉空間K1と連通可能とされている。連通部146は、負圧シリンダ93に対応して負圧シリンダ93と同数設けられている。連通部146の一部は、前記連通開口145によって形成されている。連通部146の他の一部は、前後方向に隣り合う負圧プランジャ94同士の間、または、前後方向に隣り合う負圧プランジャ94と栓部材150との間に設けられている。前記他の一部としては、例えば第2凹部142の内面に形成された凹溝などを採用することができる。
前記栓部材150では、前記嵌合部151、支持部152および案内筒部153は、補助シリンダ171を形成する。可動筒部155および操作部156は、操作部材172を形成する。操作部材172は、補助シリンダ171内に、前後方向(軸方向)に摺動自在で、かつ補助シリンダ171に対して密に嵌合されている。連通路144は、負圧シリンダ93内のうち、負圧プランジャ94より前側(軸方向の他方側)に位置する部分となる第1密閉空間K1と、補助シリンダ171と操作部材172との間に位置する部分となる第2密閉空間K5と、を連通する。
負圧プランジャ94の受圧面積は、操作部材172の受圧面積よりも大きくなるように設定されてもよい。具体的には、負圧プランジャ94及び操作部材172それぞれの外面を、中心軸線O2に直交する投影面に投影したときに、投影面において中心軸線O2と同軸の円環状に現れる負圧プランジャ94の影の面積(負圧プランジャ94の投影面積)が、投影面において中心軸線O2と同軸の円形状に現れる操作部材172の影の面積(操作部材172の投影面積)より大きく設定されている。なお、負圧プランジャ94の受圧面積は、負圧シリンダ93内における負圧プランジャ94の投影面積である。操作部材172の受圧面積は、補助シリンダ171内における操作部材172の投影面積である。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器200を使用する場合について説明する。なお、操作前の初期状態においては、図7に示すように、突き当て部161は可動筒部155の後端面に突き当たり、可動筒部155の前端面は支持部152の後端面に突き当たっている。
このトリガー式液体噴出器200では、トリガー部51の操作の前に栓部材150の操作部156を操作し、連続噴射の前に予め、操作部材172を補助シリンダ171に対して後側に移動させる。
まず、指掛け部159に指を掛けて操作部156を後方に牽引する。すると、本体板158が長穴部157内で後方に向けて移動しながら、係止軸160が可動筒部155内を後方に向けて移動する。可動筒部155および係止軸160が係止部163を介して係止すると、可動筒部155が案内筒部153内を後方に向けて摺動する。このとき、可動筒部155と支持部152との間に第2密閉空間K5が形成されて拡大し、第2密閉空間K5に負圧が生じる。この負圧は、接続路164、連通路144および連通部146を通して、各負圧シリンダ93内における第1密閉空間K1(第1密閉空間K1の形成予定部)に作用する。
なお、操作部156を後方に牽引して、本体板158の全体が長穴部157よりも後方に移動したときには、操作部156を中心軸線O2回りに例えば90度程度、回転させる。これにより、本体板158が、規制蓋部154の後端面に後側から係止し、操作部156の前進移動が規制される。
後方に牽引した操作部156を前方に移動させるときには、操作部156を再び回転させ、前記正面視において本体板158が延びる方向を、長穴部157が延びる方向と一致させる。この状態で操作部156を前方に移動させると、本体板158が長穴部157内に挿通されて操作部156が前方に移動する。すると、突き当て部161が可動筒部155に突き当たり、可動筒部155も前方に移動する。
このとき、係止部163同士の係止が解除されることで、前記連通隙間165が開放される。すると、第2密閉空間K5が連通隙間165を通して外部に開放される。その結果、例えば、第1密閉空間K1から第2密閉空間K5に空気が吸引される等し、第2密閉空間K5内に空気が貯留されていたとしても、この空気を、連通隙間165を通して外部に排出することができる。これにより、再び操作部156を後方に牽引するときに、第2密閉空間K5に確実に負圧を生じさせることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るトリガー式液体噴出器200によれば、連続噴射の前に予め、操作部材172を貯留プランジャ91に対して後側に移動させることで、第1密閉空間K1を、連通路144を通じて減圧させることができる。これにより、負圧プランジャ94が後側に移動した際に、上記第1密閉空間K1を確実に負圧状態にすることができる。
従って、貯留シリンダ90内に液体を溜めた後に、液体を連続噴射させる過程において、最初から最後まで、貯留プランジャ91に付与する推力が低下するのを抑制することができる。そのため、液体の噴射状態を安定させることができると共に、液切れを良くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
複数の負圧シリンダ93が、貯留シリンダ90に対して前後方向に直列に並べられていなくてもよい。例えば、複数の負圧シリンダ93が、貯留シリンダ90に対して上下方向の位置をずらして配置され、貯留シリンダ90に対して上下方向に並列に並べられていてもよい。
複数の負圧シリンダ93が、互いに前後方向に直列に並べられていなくてもよい。例えば、複数の負圧シリンダ93同士が互いに上下方向の位置をずらして配置され、複数の負圧シリンダ93同士が上下方向に並列に並べられていてもよい。
回収通路117がなくてもよい。接続筒部30および貯留シリンダ90が、共通の隔壁W3を備えていなくてもよい。縦供給筒部10および貯留シリンダ90が、共通の隔壁W4を備えていなくてもよい。
前記実施形態では、貯留プランジャ91は、貯留シリンダ90内への液体の供給に伴い後方に移動するが、本発明はこれに限られない。例えば、貯留プランジャ91が、貯留シリンダ90内への液体の供給に伴い前方に移動する構成を採用することも可能である。さらに、貯留シリンダ90の中心軸線O2が、前後方向とは異なる方向に延びていて、貯留プランジャ91が、その中心軸線O2に沿う軸方向(前後方向とは異なる方向)に移動する構成を採用することもできる。
前記実施形態では、トリガー部51が後方に揺動自在とされていたが、トリガー部51が後方に移動する形態を適宜採用することが可能である。例えば、トリガー部51が後方に向けてスライド移動自在とされている等してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、200 トリガー式液体噴出器
2 噴出器本体
3 ノズル部材
4 噴出孔
10 縦供給筒部
11 射出筒部
50 トリガー機構
51 トリガー部
90 貯留シリンダ
91 貯留プランジャ
93 負圧シリンダ
94 負圧プランジャ
A 容器体
A1 口部

Claims (5)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方側に配置され、液体を前方に向けて噴射する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に配設され、内側が前記縦供給筒部の内部に連通した射出筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通して前記噴出孔側に流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、
    前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動自在に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴い前記軸方向のうちの一方側に向けて移動する貯留プランジャと、
    前記貯留プランジャに連結され、前記貯留プランジャの前記軸方向の移動に連係する複数の負圧プランジャと、
    前記軸方向に沿って延びると共に前記軸方向の他端開口が閉塞され、内部に前記複数の負圧プランジャが各別に前記軸方向の一方側に向けて移動自在に収容された複数の負圧シリンダと、を備えていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
  2. 前記複数の負圧シリンダは、互いに前記軸方向に直列に並べられていることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記複数の負圧シリンダは、前記貯留シリンダに対して前記軸方向に直列に並べられていることを特徴とする請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記貯留シリンダおよび複数の前記負圧シリンダは、互いに同軸に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のトリガー式液体噴出器。
  5. 前記貯留シリンダの最大外径および複数の前記負圧シリンダそれぞれの最大外径は、互いに同等であることを特徴とする請求項4に記載のトリガー式液体噴出器。
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