JP2017131668A - 涙液をサンプリングするための装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】角膜又は結膜の損傷或いは結膜の炎症の危険性の少ない、涙液をサンプリングするための装置を提供する。【解決手段】眼から涙液を引き出すために眼に対して適用されるように構成される抽出素子であって、少なくとも1つのチューブ209と、少なくとも1つの開口207を備える遠位部分201とを含む、抽出素子202と、チューブ209に接続される収集容器203と、抽出素子202が所定の場所に配置されるや否や、10分よりも長い期間に亘って眼から収集容器203に涙液を連続的に引き出すよう構成される吸引手段210とを含む、涙液をサンプリングするための装置。【選択図】図2

Description

本発明は、涙液をサンプリングし、次に、涙液を分析するための、システム、装置、及び方法に関する。
眼表面の構造が図1に描写されている。眼表面は、以下を含む。
− 角膜109
− 結膜108
− 涙液膜103、及び
− 上瞼101及び下瞼105。
角膜109は、透明な組織であり、その役割は、光を捕捉し、光を眼の透明な結晶構造又はレンズ上に集束させることである。結膜108は、眼111の最外側層であり、瞼101及び105の内表面である。結膜108は、眼111の白い部分又は強膜を覆っている。角膜縁113が角膜109と強膜との境界である。
涙液膜103は、2つの層、即ち、眼瞼板腺に由来する最外側の脂質層と、可溶性ムチンと混ぜられる涙液で構成される最内側の水性層とで構成される。瞼101及び105は、水性層の水性成分を隠す涙腺(ムチンは結膜の杯状細胞によって生成される)と、脂質層を隠す眼瞼板腺とを含む。
上瞼101及び下瞼105は、可視的な眼表面の第1の防御線であり、涙液膜103が続く。最後の防御線には、2つの別個の組織、結膜108及び角膜109がある。眼表面は、外部環境と脆弱な眼球内構造との間の粘膜移行である。涙液膜103の生成を減少させ、涙液膜103の組成を変更し、或いは涙液膜103の分配を妨げる如何なる状況も、眼111の正面の構造への顕著な炎症及び視力の低下を引き起こさせ得る。
これらの状況は、しばしば、瞼101及び105、結膜108、又は角膜109の構造又は機能の問題に関連する。時宜に適って適切に診断されないならば、症状の厳しさに依存して、個人は治療に反応しない二次感染又は慢性症を進展させる益々の危険にあり得る。
涙液の殆どは、下瞼105の後方表面と眼111の表面との間の接合部を形成する移行部分である結膜嚢107内に貯蔵される。結膜嚢107の表面は、結膜108によって覆われる。結膜嚢107の底は、結膜円蓋と呼ばれる。
解剖学的な制約の故に、最大30μlの涙液が、溢流又は流出せずに人間の眼によって保持されることが可能であると推定される。眼中の普通の常在涙量は約7.5μlであり、その殆どは結膜嚢内に存在し、約1μlが角膜を覆う。
人間の涙の代謝回転は約0.16/分であり、換言すると、毎分、涙量の16パーセントが一新される。それは毎分約1.2μlに対応する。
既述のように、涙膜103の構造及び組成を2つの主要層に分割し得る。
結膜108と接触する最内側層は、水性層である。水性層は、涙液と糖化タンパク質である異なる可溶性ムチンとの混合物である。
水性層が保護層及び眼の乾燥を防止する潤滑をもたらす点において、水性層は重要である。眼の乾燥は不快感を引き起こし得る、痒み、焼け、及び炎症のような症状の原因となり得る。
最外側脂質層は、meibum又はsebum(皮脂)として知られる多くの脂質で構成される。この最外側脂質層は極めて薄く、典型的には、250nm未満の厚さである。この皮質層は、下に横たわる水性層が蒸発する速度を制限するよう、水性層を覆う保護塗膜をもたらす。より高速の水性層の蒸発は、眼の乾燥を引き起こし得る。皮質層は瞬き中に瞼101及び105を潤し、それはドライアイを防止する。
より一般的には、人間の眼において、涙膜の特異な構造は、その皮質及び水性層成分に基づき、涙膜が多くの機能を遂行するのを可能にする。
涙膜103の7つの主要な機能は、以下の通りである。
− 光屈折のために滑らかな表面を維持する。涙は、角膜に至るその経路上で、光が直面する第1の屈折表面を構成する。障害物のない視野のために、光線が直面する第2の屈折表面、即ち、角膜の透明性を維持することが重要である。
− 瞼101及び105の潤滑。
− 結膜108及び角膜109を潤すことによって、各瞬きによって生成される高圧からの眼表面の機械的損傷を回避する。
− 酸素及び限定的な数の他の栄養素を無血管角膜109に輸送することによって角膜109に栄養素を供給し、電解質成分及びpHを規制すること。
− 角膜109及び結膜108へのアクセスを白血球にもたらす。
− 角膜109及び結膜108から異物を取り除く。広範な外部条件及び潜在的に損傷を与える状況に動的に反応することによって、涙膜103は眼表面を外部環境から保護する。これらの外部ストレスは、乾燥、明るい光、冷たい機械的な刺激、物理的損傷、有害な化学物質、並びに細菌性、ウイルス性、及び寄生的感染を含む。
− 特異な及び非特異な抗菌性物質を介して眼表面を病原体から防御する。
眼表面の病気及び診断の実例
ドライアイ病
ドライアイ病又は角結膜炎(KCS)は、不十分な涙生成又は過剰な涙蒸発による眼表面に対する損傷によって引き起こされる炎症及び視界不良を含み且つ生活の質に影響を及ぼし得る一般的な眼の問題である。KCSでは、1つ又はそれよりも多くの涙膜103構造素子が不十分な量において存在し、或いはその他の方法において他の成分と均衡しない。
それは高齢化する人々において一般的であり、女性の間でより高い発生率がある。それは一般的な診断であるが、医師は、その存在を確認するために、多くの症状及び診断試験に依存しなければならない。
シルマー試験及びドライアイ病
シルマー試験は涙量又は分泌を推測する。それは下方結膜嚢107内で部分的に遮断される一片のフィルタ紙を含み、刺激及び反射で湧き出る涙を誘発する。シルマー試験は、貯槽として作用する良好な涙メニスカスの存在に依存し、貯槽から涙を引き出し或いは紙によって吸収し得る。
残念ながら、シルマー試験は、低生産性、感度及び特異性、頻繁な不快感、子供に試験することの困難さ、結膜108及び角膜109の潜在的な損傷、結膜嚢107内に紙を配置する明確な場所の欠如、紙片による涙液の不均一な吸収、紙片によって吸収される流体の量が湿潤長に正比例するか否かの不確実性、湿潤領域の前縁が丸いか或いは斜めである場合に湿潤長を評価することの困難さ、並びに反射流涙に対する制御の欠如を含む、多くの不利点を有する。
涙の流体張性又は浸透圧モル濃度がKCSを煩う患者において増大することが知られている。KCSは、シェーグレン症候群、老化、及びアンドロゲン欠乏のような、体の一般的な健康に影響を及ぼす状態と関連する。従って、涙膜103浸透圧モル濃度は、KCS及び他の状態の診断のための敏感で特異な表示であり得る。
溶剤中の溶質又はイオンがイオンがない場合のものよりも流体凝固点の低下を引き起こすという事実を活用する凝固点降下と呼ばれる生体外技術によって、試料涙液の浸透圧モル濃度を評価し得る。好ましくは、凝固点降下測定は、マイクロピペット又は鈍らな針を使用して眼111から涙試料を取り除き且つ増大された浸透圧モル濃度に由来する試料の凝固点の降下を測定することによって、生体外に行われる。
しかしながら、これらの生体外測定は多くの困難によって悩まされる。一貫性のある分析のために、比較的大きな容量の、少なくとも20μlの、典型的には約60〜80μlの涙試料が収集されなければならない。その上、上述の最新技術に従った対応プロセスは、約1時間の亘り医療人員の存在を必要とする。涙代謝回転は、通常の被験者におけるよりも、KCS被験者において約42%より低い。故に、KCS被験者から必要な量を収集するのに、通常の被験者のためよりも、少なくとも2倍の時間を必要とする。約10以下〜100nLの涙試料をKCS被験者から一度に得ることができるので、十分な量の収集は、医者が被験者に反射流涙を誘発させることをしばしば必要とする。反射流涙はより希釈される、即ち、通常の涙液よりも少ない溶液を有する。一部の場合、反射流涙は偽陰性をもたらす。
偽陰性はKCS被験者の涙膜103の固有の準安定性にも由来する。高浸透圧症の期間によって中断させられるこの準安定性を、断絶によって時間通りに抑制される瞬きの増大及び眼腺の反射刺激のような被験者補償機構によって説明し得る。涙膜103の如何なる希釈又は異なる時に取られる試料の如何なる再結合も、KCSのための浸透圧モル濃度試験の診断を無効にせず、従って、現時点で利用可能な生体外方法を臨床環境において禁止にさせる。
故に、KCS診断に基づく浸透圧モル濃度の全体的な有効性自体は疑われるべきである。何故ならば、KCS被験者及び通常被験者の統計的浸透圧モル濃度プロファイルは互いに重なり合い、”Investigative Ophthalmology & Visual Science”47 (2006) 4309-4315中のTomlinson et al.による”Tear Film Osmolality: Determination of a Referent for Dry Eye Diagnosis”中に記載されているような非ロバスト診断(non-robust diagnosis)のゾーンをもたらすからである。
アレルギ
結膜のアレルギ性疾患は、結膜レベルでの古典的なタイプ1のlgE−介在超過敏反応の現れによって特徴付けられる、一般的で外来のグループ障害(群障害)である。
lgEは、免疫グロブリンのサブクラスであり、過酷タイプ超過敏アレルギ性反応の病理生理学に含められる。lgEは、循環血液及び体細胞組織中で検出される。組織内のlgEは、肥満細胞上に主として現れるlgE受容体に結合する。lgEを検出する臨床試験は、2つの方法、即ち、全lgEの検出と、血清中の抗原特異lgEの決定とに分類される。血清中の全lgEは、全身アトピー体質を反映し、抗原特異lgEは、感作抗原の存在を示す。
“Allergology International” 58 (2009) 585-589中のInada et al.による”Clinical Evaluation of Total lgE in Tears of Patients with Allergic Conjunctivitis Disease Using a Novel Application of the Immunochromatography Method”中に記載されているように、アレルギ性結膜炎のような多くのアレルギ性障害のために、眼特異免疫反応が病原論において重要であると考えられる。
アレルギ性疾患における眼特異免疫障害を調査するために、涙中の全lgEの検査は、血清lgE検査よりも、組織特異病態生理学を評価するためのより良好なマーカであり得る。従って、診断のためのみならず、アレルギ性疾患過酷さの評価のためにも、涙中の全lgEの検査が有用である。
例えば、全lgE血清レベルは、制御(controls)におけるよりも、春KCS(vernal KCS)において有意に増大される。しかしながら、lgEレベルは眼アレルギを持つ被験者の中で異なり、lgEレベルを疾患活動又は過酷さの信頼性のある表示として用い得ない。
アレルゲン特異血清lgEレベルを調査する研究が、アレルゲン特異性の範囲を検出した。アレルゲン特異lgEは涙試料中でも増大され、特異涙lgEのための診断値を支持する眼アレルギ症状との極めて有意な相関があるが、上述の涙サンプリング方法の容量における制限は、日常的な免疫アッセイ(免疫学的検定)におけるその使用を制約する。
プロテオミクス
人間の涙液は、600よりも多くのタンパク質を有することが示されており、それらの中で、491のタンパク質が正式に特定されている。涙タンパク質は、眼表面を維持することにおいて重要な役割を演じ、涙タンパク質組成の変化は、眼表面の健康の変化を反映し得る。
被験者の涙試料内に存在するタンパク質の相対的比率、換言すれば、その涙液タンパク質プロファイルは、涙収集の方法に依存する。フィルタ紙とセルローススポンジとを含む侵襲的な方法は、結膜108を刺激し、血清漏れを誘発し、血漿タンパク質のより高い割合をもたらす。涙メニスカス内に浸漬される精細な毛管のような低侵襲的な手段によって収集される試料は、より高い割合の涙腺タンパク質を実証する。
“Experimental Eye Research” 92 (2011) 454-463中のAnathi et al.による”Comparative proteomics of human male and female tears by two-dimensional electrophoresis”中に記載されているように、涙液のプロテオミック分析(proteomic analysis)は、眼疾患診断のための前途有望な結果を示す。
涙液分析は、眼関連疾患の病原論の初期的な診断及び研究における非侵襲的なアプローチに基づき得る。それは治療上の措置の引き続きの評価も支援し得る。KCSのような一部の眼疾患のために、新しい潜在的な治療の開発が治療を精密に評価するために利用可能な客観的基準がないという事実によって妨げられる。
健康な個人からの標準的な涙タンパク質パターンが、治療の成功を計る基準として働き得る。涙プロテオームプロファイリングも、コンタクトレンズ又はレンズインプラントのような、眼とその接触物体との間の相互作用の理解のための有用な情報を生成し得る。これは改良されたアイケア装置を設計するために並びに眼の健康を維持するために重要である。
“EMC, Ophtalmologie” 21-130-B-10 (2010)中のBatellier et al.による”Diagnostic biologique des conjonctivites”中に記載されているように、十分な量の涙液を収集し得るならば、lgE及びプロテオミック分析は一貫性のある診断をもたらし得る。
US7,810,380は、涙膜103を収集して涙膜103浸透圧モル濃度を測定するためのシステム及び方法を開示しており、それは少量の、典型的には約20nLの涙膜103だけを必要とする。しかしながら、この方法は高価で製造が複雑なシステムを必要とし、このシステムは使用されるために医者の存在を必要とする。その上、精密な瞬間にサンプリングされるそのような少量の涙液に対して行われる測定に依存する診断の有効性は疑われる。組成の勾配は数マイクロメートルの厚さの涙膜103内に存在し、組成は涙メニスカス内でも異なる。これは、正確なスポット及びサンプリングの位置、並びに適用される圧力及び装置を操作する人によって選択される装置の角度に依存して、異なる浸透圧モル濃度測定値をもたらす。従って、勾配はそのような試験の再現性に疑いをかけている。故に、そのような試料に由来する診断は、サンプリングのときの事情に強く依存し、眼の状態を表さし得ない。
RU2335233は、涙収集のための装置を開示している。しかしながら、その装置は眼から既に排出された涙液を収集することを可能にするに過ぎず、涙組成を変更する涙サンプリング中の蒸発を防止しないという点において、この装置は涙サンプリングの主要な問題を解決しない。
よって、現在のサンプリング技法は、疑わしい再現性又は臨床環境における利用不能性を有し、多くの眼表面障害の診断のために必要容量、典型的には60〜80μlを得ることができない。仮にその量に達するとしても、必要な時間は蒸発効果を誘発し、よって、試料の品質を害する。毛管、外科スポンジ、又は開封帯のような収集装置の反復的な使用の故に、角膜又は結膜の損傷或いは結膜108の炎症の危険性もある。
故に、改良された臨床的に実現可能なサンプリング技法の必要がある。
本発明は、涙液をサンプリングするための装置に関し、
− 眼から涙液を引き出すために眼に対して適用されるよう構成される抽出素子であって、少なくとも1つのチューブと、少なくとも1つの開口を備える遠位部分とを含む、抽出素子と、
− チューブに接続される収集容器と、
− 抽出素子が所定の場所に配置されるや否や、10分よりも長い期間に亘って眼から収集容器に涙液を連続的に引き出すよう構成される吸引手段とを含む。
有利には、任意的ではあるが、本発明に従った装置は、以下の特徴の1つ又はいずれかの可能な組み合わせを含む。
− 抽出素子は、結膜嚢内に延び且つ結膜嚢内に存する涙液を取り除くよう構成される。
− 遠位部分は外側リムを含み、外側リムは、下瞼より下に位置付けられる眼の表面に位置付けられるよう構成される。
− 遠位部分は、貯槽形状の収集容器を含む。
− 抽出素子は、穿孔を提示する遠位部分を有する可撓なカテーテルである。
− 抽出素子の遠位部分は、0.5〜3mmの間に及ぶ厚さを有し、眼の曲率と接触するよう構成される部分を有し、該部分は、10〜14mmの間に及ぶ曲率半径を提示する。
− 収集容器は、抽出素子からの涙液が入るのを許容する第1の容器開口と、空気を引き抜く吸引手段にリンクされる第2の容器開口とを含み、第2の容器開口は、涙液が出るのを許容しないよう構成される。
− 収集容器はmicrofuge tube(マイクロフュージ・チューブ)であり、且つ/或いは20μlよりも高い、好ましくは80μlよりも高い内部容積を有する。
− 収集容器は、吸引手段を含み、収集容器はサンプリング前に排気される。
− 収集容器は、側頭裂の近傍において、収集容器を被験者の顔の上に締結するよう構成される締結手段を含む。
− サンプリング装置は、真空計を含む。
− 吸引手段は、ポンプを含む。
本発明は、本発明に従った装置を用いて実現される涙液分析の方法を含み、当該方法は、
− 抽出素子を被験者の眼の上に配置するステップと、
− 抽出素子が所定の場所に配置されるや否や、10分よりも長い期間に亘って装置によって涙液を連続的にサンプリングするステップであって、サンプリングされる涙液は、収集容器内に貯蔵されるステップと、
− 抽出素子を取り外すステップと、
− 試料を分析するステップとを含み、試料を分析するステップは、涙液を連続的にサンプリングするステップの間及び/又は後に行われる。
有利には、任意的ではあるが、本発明に従った方法は、以下の特徴の1つ又はいずれかの可能な組み合わせを含む。
− 分析するステップは、浸透圧モル濃度分析を含む。
− 分析するステップは、lgE分析を含む。
− 分析するステップは、プロテオミック分析を含む。
本発明は数多くの利点を提示する。
本発明は上述の欠点を有しない涙サンプリング装置を提供する。
本発明は、より効果的であり且つ抽出される涙の量及びその品質を最適化することを可能にする、涙サンプリング装置を提供する。本発明は、特に無菌性及び蒸発による試料(サンプル)の変更の危険性に関して、製造及び使用が簡単で、安価で、安全な装置を提供する。
本発明は、最小の医療人員の存在及び僅かの人間の介入を必要とする、涙試料をサンプリングするための、処理が容易な方法及びシステムを提供する。本方法は、特にKCS及びアレルギ性疾患のために、幾つかの信頼性のある眼疾患診断技法が用いられるのを可能にする、涙サンプリングの再現可能な方法及びシステムを提供する。
この発明の上記の及び他の目的、機能、及び利点は、添付の図面と共に判読されるべきその例示的な実施態様の以下の詳細な記載において明らかになるであろう。
人間の眼を示す概略図である。 涙サンプリング装置の一例を示す概略図である。 外側リムを含む涙サンプリング装置の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを含む涙サンプリング装置の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを含む涙サンプリング装置の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを含む涙サンプリング装置の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを備えない涙サンプリング装置の他の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを備えない涙サンプリング装置の他の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを備えない涙サンプリング装置の他の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを備えない涙サンプリング装置の他の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムを備えない涙サンプリング装置の他の可能な遠位部分を示す図である。 外側リムで増強された類似の遠位部分を示す図である。 外側リムで増強された類似の遠位部分を示す図である。 涙液分析の方法を示すフロー図である。 涙液分析の方法を示すフロー図である。
以下の記載において、空間局所化に関する言及は、涙サンプリングのために眼の上に配置されるときの装置の位置に関する。全ての図面において、類似の素子は同一の参照番号を有する。
涙液をサンプリングするための装置の一例が図2によって表されている。装置は、抽出装置が所定の場所にあるや否や、10分、20分、40分、又は1時間の期間に亘って眼表面から涙液を引き出すために、眼の表面に対して適用されるように構成される。サンプリングは、装置における如何なる変更もなしに、1時間よりも長く続き得る。
サンプリング装置は、眼111の表面に対して適用されるように構成される抽出素子202と、抽出素子202に接続される収集容器203と、吸引手段210とを含む。この実施例において、抽出素子202は、可撓なチューブ209、例えば、遠位部分201を備える可撓なカテーテルを含む。チューブ209は、眼の空洞、例えば、結膜嚢107内に挿入されるように構成される。その挿入がその小さい大きさによって容易化されるチューブ209は、生体適合性材料又は医療用途に適した材料で作製される。
カテーテルの遠位部分201は、結膜嚢107から涙液を抽出するために結膜嚢107内に配置されるように構成される。この目的のために、遠位部分201は、サンプリングを最適化するために、例えばその縁に、少なくとも1つの開口又は幾つかの開口207を含む。開口は穴であり得るが、スリット、切取り、又はV形状切取りであってもよい。遠位部分201はチューブの端であり得るが、当業者の知識に従って多くの異なる様式において配置される開口及び多くの形状も有し得る。
試料(サンプル)を害し且つ試料が晒されることが意図される試験への誤った結果の危険性を増大させる望ましくない汚染から試料を保護するならば、収集容器203は、適切な条件において涙液を貯蔵するのに適した如何なる容器であってもよい。この実施例において、サンプリングは、浸透圧モル濃度試験、lgE試験、及びタンパク質に関する試験に晒され得る。
収集容器203は抽出素子202にリンクされる。図2において、接続はチューブ209によって保証される。収集容器203は吸引手段210にリンクされるように構成される。
図2において、収集容器を抽出素子202及び吸引手段210に接続し得るならば、収集容器203は、例えば、microfuge tube(マイクロフュージ・チューブ)のような、例えば、100μl〜数ミリリットルまでの容量を有する小さな容器である。
試料組成、特にタンパク質組成の保存を保証するために、サンプリング後に或いはサンプリング中に収集容器203を冷却装置内に配置し得る。冷却装置は、例えば、4℃に設定されるその温度調節器を有する。
収集容器203は、2つの容器開口217,219で穿刺され、第1の容器開口217は、チューブ209による抽出素子202への接続のために構成される。第2の容器開口219は、吸引手段210への接続のために構成される。この目的のために、それは流体が吸引手段210によって吸収されるのを防止するフランジ220によって保護される。
両方の接続容器開口217,219は、サンプリングされる涙液の如何なる汚染をも回避するために設計される。その目的のために、両方の容器開口217,219を継手によって固定し得る。
収集容器203は、側頭瞼裂の近傍において収集容器203を被験者の顔の上に締結するよう構成される締結手段を含み得る。締結手段をファスナとして理解し得る。締結手段は接着性ゲル、両面テープ、弾性又は接着性ゲルを含む装置、又は当業者の知識に従った締結、粘着、又は結合のための任意の適切な他の手段であり得る。そのような締結手段は、その長さを減少させることによって、チューブ209内に生成される死容積(dead volume)を減少させる。締結手段は、サンプリング中の被験者のより大きな移動性も可能にする。
図2に描写される吸引手段210は、三方向逆止弁211を含む。逆止弁211は、収集容器203から真空チューブ212を通じて来る空気を逆止的に受け入れ得る。逆止弁211は、第2の逆止的な道を通じて排気チューブに空気を放出することも可能である。第3の道は、注射器のようなプランジャ組立体205にリンクされ、プランジャ組立体205は、プランジャ214と、プランジャ214が手で押された後にプランジャ214を押し戻すバネ215とを含む。プランジャ組立体205は、プランジャ214がバネ215によって押し戻されるときに、プランジャ214がサンプリング、換言すれば、結膜嚢107からの涙液の抽出を開始するのに十分な真空を作り出すように考案される。プランジャ214を押すことは、貯蔵される空気を、逆止弁211の第2の逆止弁及び排気チューブ213を通じてプランジャ組立体205内に押し込む。バネ215によって押し戻されるプランジャ214の解放は、真空チューブ212を通じて収集容器203から空気を引く。プランジャ214を連続的に数回押したり解放したりすることは、収集容器203内への真空のレベルを、患者及びサンプリング手順に適合されるレベルまで増大させる。そのような手順は、医療人員の存在を必要としない。
故に、吸引手段210は、圧力を大気圧より少ない約10mBar〜100mbarの値まで降下させるよう構成される。
より一般的には、吸引手段210は、最小の人間の相互作用で、具体的には、装置が配置される瞬間と装置が移動される瞬間との間に医療人員特異介入がない状態で、長期サンプリングを行うように考案される。この目的のために、装置が数分から数時間の間で構成され得る期間に亘って連続的にサンプリングし得るという意味において、吸引手段210は円滑で連続的なペースで働く。吸引手段210はピペット操作と異なり、後者は連続的な方法において作動せず、増分的な方法において作動する。吸引手段210は、吸引が長期に亘って眼部分に適用されるという事実を考慮するように考案される。
この目的のために、吸引手段210は、真空制御弁のような当業者によって知られた如何なる適合真空調節器をも含み得る。吸引手段210は、他の種類の弁であってよく、或いは吸引レベルを制限するよう構成される風袋(tare)を含む。吸引手段210は、ベローズを含み得る。
吸引手段210は、そのような量の流体を所望の速度で抽出するのに適したポンプ、例えば、線形又は360度蠕動ポンプ、スクロールポンプ、膜ポンプを含み得る。
吸引手段210は、真空容器、即ち、真空前レベルを備える装置又は容器であり得る。その場合には、吸引手段210を排水管に直接的に接続してもよく、吸引手段210は真空前レベルを備える収集容器であってもよい。
収集容器203又は吸引手段210は、図面中に表されていない受動吸引制御装置も含み得る。受動吸引制御装置は、真空計であり得る。真空計は、低すぎるならば吸引レベルを増大させ得るよう、吸引レベルの視覚的制御を保証する。真空計はベローズを含み得る。
遠位部分の他の実施例
他の可能な遠位部分201が図3a、3b、4a、4b、5a、5b、5c、5d、7a、及び7bに示されている。
遠位部分201の形態は、それが接触する眼部分の形態学に適合される。遠位部分201は、眼111曲率の形態に適合させられる部分を有する。
従って、遠位部分201の寸法は、眼111の寸法に適合させられる。大人の人間の眼は、5.5mlの量と、24mmの前後径とを有する。これらの寸法は人間集団において安定的であり、極めて早く到達されるので、遠位部分201の標準的な寸法を定め得る。
眼表面と接触する遠位部分201の一部の構成は、約12mmの一般的な曲率半径rと、約1mmの厚さとを有する。
曲率半径rは、約10〜14mmの間に及び得る。遠位部分201の厚さは、約0.5〜3mmの間に及び得る。
結膜108の炎症を避けるために、遠位部分201、カテーテル端は、4〜60の間、好ましくは、5〜25の間に及ぶショアA硬度を含むのが有利である。
図3a、3b、4a、及び4bに表される遠位部分201は、外側リム701と、穿刺部702とを含む。
図3a及び3bは、1つの遠位部分201の2つの異なる図を概略的に表している。図3aは、結膜嚢107内に位置付けられる遠位部分201を示している。図3bにおいて、遠位部分201は下から示されている。穿刺部702の水平区画は、2つの丸められた隅を備える長方形の形状を有し、丸められた隅は、下瞼105に向かって方向付けられている。穿刺部702の垂直区画は、長方形である。穿刺部702の下方のより長い側は、涙液が抽出されるのを可能にする開口207として働く穿孔で穿刺されている。
遠位部分201は、開口207が結膜嚢107の結膜円蓋に面するように配置されなければならない。
遠位部分201は、穿刺部702のより小さい側壁の上方部から直角に、横向きに延びるチューブ209を通じて収集容器203にリンクされる。遠位部分201へのチューブ209の接続は、それが外側瞼裂の隣に配置される下瞼の末端を通じて結膜嚢107から出るように配置される。
図4a及び4bは、1つの他の遠位部分201の2つの異なる図を概略的に表している。図4aは、結膜嚢107内に位置付けられた遠位部分201を示している。図4bにおいて、遠位部分201は下から示されている。遠位部分の穿刺部702の形状は、ほぼ垂直のZ軸に従って方向付けられる扁平な楕円形の形状であり、よって、扁平な楕円形は、下方末端407及び上方末端409を表している。穿刺部702は、楕円形状の水平区画及び垂直区画を有し、穿刺部702は、より大きいというよりも、より高い。扁平な楕円形状の穿刺部702の垂直向きの故に、その最大長は中間垂直長であり、それは下方末端407と上方末端409とを結ぶ長さである。よって、穿刺部702は、穿刺部702の中間長垂直区画の輪郭を決定する円周縁線405によって結ばれる2つの幾分平坦な横壁401及び403で形成される。装置が位置付けられるとき、外側横壁401は下瞼105に面するのに対し、内側横壁403は下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面に面する。
穿刺部702は、縁線405上の、具体的には、下方末端407上の開口207で穿刺される。チューブ209接続は、穿刺部702上方末端409に配置される。可撓なチューブ209は、外側瞼裂の隣に配置される末端を通じて結膜嚢107から出る。
図3a、3b、4a、及び4bに表される遠位部分201は、それぞれ、外側リム701を含む。
外側リム701は、眼111の表面に、より正確には、下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面に配置されなければならない。外側リム701は、眼111の表面が抽出素子202の他の部分によって傷付けられないことを可能にする。外側リム701は凹状であり、下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面と相補的な扁平な三日月の形状を有する。この目的のために、外側リム701は、下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面の曲率と類似する曲率を有する。外側リム701は、上述の記載に従った遠位部分201曲率半径rである一般的な曲率半径rを有する。
図5a、5b、5c、及び5dは、外側リム701を備えない遠位部分201を表している。遠位部分201は、円形扇の形状の垂直区画を有し、全ての円形扇の形状の垂直区画の頂点は、遠位部分201の上方頂縁501を形成し、上方頂縁501は湾曲させられ、上述のような曲率半径rを有する。チューブ209の端は、上方頂縁501の1つの端にリンクされる。上方頂縁501の反対には、全ての円形扇の形状の垂直区画の弧によって形成される下方弓状側503である。下方弓状側503は、上方頂縁501と同じ曲率を表す。下方弓状側503は、結膜嚢107の結膜円蓋に向かって下向きに方向付けられることが意図される開口207を支持する。
遠位部分201は、4つの横方向側と、互いに面し合う2つの円形扇側と、互いに面し合う2つの環状扇側505,507とを含む。2つの環状扇側505,507の共通の上方弧は、上方頂縁501である。外側環状扇側505は、下瞼105に面するのに対し、内側環状扇側507は、眼111の表面に面する。図5aは、外側環状扇側505を示す遠位部分201の正面図を表している。図5bは、同じ始点からの遠位部分201の垂直区画を表しており、遠位部分201は本質的に中空であり、チューブ209によって収集容器203にリンクされている。図5cは、遠位部分201の斜視図である。
図5dは、結膜嚢107内に配置される遠位部分201を表しており、そこでは、開口207は結膜嚢107の結膜円蓋に向かって下向きに方向付けられるのに対し、上方頂縁501は結膜嚢107の頂部に向かって方向付けられる。
外側リムを備えない他の遠位部分201が、結膜嚢107内に配置されて、図6に示されている。遠位端部201は湾曲しており、三日月形状である。遠位部分201は、2つの側方湾曲側607,609、即ち、下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面に面する1つの内側湾曲側607と、下瞼105に面する1つの外側湾曲側609とを表している。内側湾曲側607及び外側湾曲側609の曲率は、下瞼105より下に位置付けられる眼111の表面の曲率及び下瞼105の後表面の曲率にそれぞれ対応するために選択される。2つの側方湾曲側の間の接合点は、上方三日月縁603及び下方三日月縁605に対応する。開口207が、外側湾曲側609で、下方三日月縁605に並んで穿刺される。遠位部分201は、可撓カテーテルのような可撓チューブ209を通じて収集容器203にリンクされる。チューブ209は、三日月形状の遠位部分201の角601のレベルで遠位部分201に接続される。角601は、外側瞼裂の隣に配置される。
外側リム701で増強される類似の遠位部分201が図7a及び7bに示されている。この遠位部分201は、貯槽703と、外側リム701とを含む。貯槽703は、図6に表され且つ上述された遠位部分201と同じ形状を有する。
遠位部分201の他の部分、主として貯槽703又はチューブ209が眼111の表面を痛め、刺激し、或いは傷付けるのを避けるように、外側リム701は、貯槽703の上方の三日月形の縁603の上に配置される。
貯槽703は、開口207を支持する遠位部分201の一部である。貯槽703は貯槽形状であり、本質的に中空である。その機能のために適合させられるその構造の故に、貯槽703自体を収集容器203として用い得る。
貯槽703は、5〜60の間、好ましくは5〜25の間に及ぶショアA硬度材料部801で作製される。真空の影響から貯槽が崩壊するのを避けるために、貯槽703は、より硬い熱可塑性材料部803も含み得る。このより硬い熱可塑性材料部803を、開口207から離間して、チューブ209にリンクされる貯槽703の端に配置し得る。これらの材料が生体適合性を有して医療用途に適する限り、PC、PMMA、PS、ABS、PET、POM、PBT、PVC、PE、又はPPのような、多くの熱可塑性材料が適切である。
貯槽703の厚さは異なり得、開口207に近接して縁113側で最小であり、チューブ209に近接して縁113及び開口207から離間して最大である。そのような構成は貯槽703構造を強化し、吸引手段210によって生み出される真空に起因する崩壊の危険性を回避する。
方法の実施例
サンプリング装置は、涙液分析の方法が実現されるのを可能にする。
図8aは、涙液分析の方法を表している。本方法は、上述の記載に従った装置による涙液のサンプリング901を含む。サンプリング901は、先ず、抽出素子202を結膜嚢107内に配置するステップ9011を含む。次に、連続的なサンプリングのステップ9013が長期間、少なくとも10分、平均的には約1時間行われ、それによって、たとえ患者がKCSを患っていても、涙液を生成する十分な時間を眼にもたらす。この連続的なサンプリングの長いステップ9013は、分析のためのより良い品質の試料も可能にする。ステップ9013の期間は変動を正に減少させ、試料組成を平均化させる。最後に、抽出素子202を取り外すステップ9015が行われ、サンプリングステップ901を終了する。サンプリングステップ901自体は、最小の人間の操作を必要とし、サンプリング期間中の医療人員の特別な相互作用を特に必要としない。
次に、本方法は、涙試料を分析するステップ903を含む。そのように得られる試料は、多くの典型的な涙液分析、例えば、KCS診断のために有用な分析に晒されるのに十分な量及び品質である。正に、本方法は、極度の乾燥の場合には、特別な努力を要せずに、少なくとも20μlの、平均的には80μl〜100μlのサンプリングを可能にする。浸透圧モル濃度分析、lgE分析、又はプロテオミック分析のような分析を、上述の装置に従った装置を用いて得られる試料に適用し得る。
図8bは、涙液分析の他の方法を表している。この方法において、涙試料を分析するステップ903は、マイクロ流体工学のような方法を用いて、時間の関数としての生物学的マーカの連続的な測定を可能にする連続的なサンプリングのステップ9013の間に行われるべきである。測定は連続的なサンプリングのステップ9013を通じて規則的に行われるので、この方法は平均効果の利益を享受する。
101 上瞼
103 涙液膜
105 下瞼
107 結膜嚢
108 結膜
109 角膜
111 眼
201 遠位部分
202 抽出素子
203 収集容器
205 プランジャ組立体
207 開口
209 チューブ
210 吸引手段
211 三方向逆止弁
212 真空チューブ
213 排気チューブ
214 プランジャ
215 バネ
217 容器開口
219 容器開口
220 フランジ
401 外側横壁
403 内側横壁
405 円周縁線
407 下方末端
409 上方末端
501 上方頂部
503 下方弓状側
505 環状扇側
507 環状扇側
600 涙液
701 外側リム
702 穿刺部
703 貯槽
901 涙液のサンプリングステップ
903 涙試料を分析するステップ
9011 抽出素子を結膜嚢内に配置するステップ
9013 連続的なサンプリングのステップ
9015 抽出素子を取り外すステップ

Claims (16)

  1. 涙液をサンプリングするための装置であって、
    − 眼から涙液を引き出すために眼に対して適用されるよう構成される抽出素子であって、少なくとも1つのチューブと、少なくとも1つの開口を備える遠位部分とを含む、抽出素子と、
    − 前記チューブに接続される収集容器と、
    − 前記抽出素子がひとたび所定の場所に配置されると、10分よりも長い期間に亘って眼から前記収集容器に涙液を連続的に引き出すよう構成される吸引手段とを含み、
    前記遠位部分は、外側リムを含み、該外側リムは、下瞼より下に位置付けられる眼の表面に位置付けられるよう構成され、前記外側リムは、眼の表面が前記抽出素子の他の部分によって傷付けられないことを可能にすることを特徴とする、
    装置。
  2. 前記抽出素子は、結膜嚢内に延び且つ結膜嚢内に存する涙液を取り除くよう構成され、前記結膜嚢は、下瞼の後方表面と眼の表面との間の接合部を形成する移行部分であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記収集容器は、前記遠位部分に設けられる貯槽であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記抽出素子は、穿孔を提示する遠位部分を有する可撓なカテーテルであることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記遠位部分は、眼の曲率の形態に適合させられる部分を有し、前記遠位部分は、0.5〜3mmの間に及ぶ厚さを有し、眼の曲率と接触するよう構成される部分を有し、該部分は、10〜14mmの間に及ぶ曲率半径を提示することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 前記収集容器は、前記抽出素子からの涙液が入るのを許容する第1の容器開口と、空気を引き抜く前記吸引手段にリンクされる第2の容器開口とを含み、該第2の容器開口は、涙液が出るのを許容しないよう構成されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  7. 前記収集容器は、マイクロフュージ・チューブであり、且つ/或いは20μlよりも高い、好ましくは80μlよりも高い内部容積を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  8. 前記収集容器は、前記吸引手段を含み、前記収集容器は、サンプリング前に排気されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  9. 前記収集容器は、側頭瞼裂の近傍において前記収集容器を被験者の顔の上に締結するよう構成される締結手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  10. 当該装置は、真空計を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  11. 前記吸引手段は、ポンプを含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  12. 前記吸引手段は、三方向逆止弁を含み、1つの逆止め道は、前記収集容器からの空気を許容し、1つの他の逆止め道は、前記三方向逆止弁から空気を引き出し、最後の道は、プランジャ組立体にリンクされ、該プランジャ組立体は、連続的に押され且つ押し戻されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  13. 請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載の装置を用いて実現される涙液分析の方法であって、
    − 抽出素子を被験者の眼の上に配置するステップと、
    − 前記抽出素子が所定の場所に配置されるや否や、10分よりも長い期間に亘って前記装置によって涙液を連続的にサンプリングするステップであって、該サンプリングされる涙液は、収集容器内に貯蔵されるステップと、
    − 前記抽出素子を取り外すステップと、
    − 試料を分析するステップとを含み、該試料を分析するステップは、前記涙液を連続的にサンプリングするステップの間及び/又は後に行われることを特徴とする、
    方法。
  14. 前記分析するステップは、浸透圧モル濃度分析、lgE分析、及び/又はプロテオミック分析を含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記遠位部分は、前記遠位部分の前記開口が結膜嚢の結膜円蓋に面するように配置されるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  16. 前記外側リムは、下瞼の下に位置付けられる眼の表面の曲率と類似する曲率を有する、請求項1に記載の装置。
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