JP2000060895A - 眼内灌流液等の排出に使用する容器 - Google Patents
眼内灌流液等の排出に使用する容器Info
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Abstract
流液等を、直接結膜に触れることなく、円滑かつ確実に
排水できる方法を提供する。 【解決手段】 眼内を灌流し、又は生理食塩水を点眼し
ながら行う眼科手術において、眼球20上に貯留したこ
れらの眼内灌流液等を結膜嚢5に嵌め入れた容器1に溜
め、この容器1内の眼内灌流液等を外部に吸引して排出
する。
Description
て、眼球の術野に貯留した眼内灌流液及び生理食塩水の
排出方法及びこの方法に使用する容器に関するものであ
る。
強膜切開トンネル、緑内障手術時の強膜フラップ等の作
成、角膜屈折矯正手術等々、様々な手術があるが、多く
が眼球表面から切開刀を差し入れて切開創を作成する手
術である。例えば白内障手術においては、切開刀によっ
て強角膜及び角膜を切開してトンネルを作成し、このト
ンネルを使用して、水晶体の核を超音波によって砕き、
砕かれた水晶体の核と皮質を吸引した後、この切開創か
ら上記水晶体の代わりに眼内レンズを移植する。ここ
で、図7は眼の構造の概略図である。20は眼球、21
は結膜、22は角膜輪部、23は角膜、及び24は瞳孔
を夫々表す。
障手術の場合、角膜輪部22に3〜4mm程度の切開創
を作成し、この切開創を通して眼内に手術器械の1つで
ある超音波ハンドピースを挿入する。この超音波ハンド
ピースは超音波を水晶体に当てて当該水晶体を破砕し、
同時に破砕した水晶体を吸引するものであるが、この他
切開創を作成したことにより眼内の緊張が解かれて、眼
内の圧力が減少するのを防ぐために、眼内に眼内灌流液
を注入及び吸引して、眼内において当該眼内灌流液を灌
流させる働きを行う。この時上記切開創に超音波ハンド
ピースを挿入した際の隙間から、眼内灌流液が眼外に漏
出する。この漏出した眼内灌流液が角膜等の上に溜り、
術者の視野の妨げになっている。
に生理食塩水を注射筒や点滴の際に使用するボトル等を
使用して、絶えず眼球20上に点眼している。しかしこ
の生理食塩水が眼球20上(眼前)に貯留して、手術を
行う際の妨げと成っている。この様な状態を改良するた
めに、眼前に貯留した上記眼内灌流液や生理食塩水をス
ポンジなどで拭き取ったり、また開瞼器を工夫して、全
体を管状にして瞼に掛ける所に数個の孔を穿ち、そこか
ら上記眼内灌流液等を吸引する方法があった。
る方法では、当該スポンジが結膜21に直接接触するた
めに、粘膜である結膜21を傷つけたり、剥がしたり、
また開瞼器により吸引する方法でも、結膜21を剥がし
て吸いこんで、当該吸引する管が詰まる等、上記眼内灌
流液等を円滑に吸引することができなかった。
引する際、直接結膜に触れることなく、しかも円滑かつ
確実に吸引して排水することができる方法及び容器によ
り、上記課題を解決するものである。
内を灌流し、又は生理食塩水を点眼しながら行う眼科手
術において、眼球上に貯留したこれらの眼内灌流液等を
結膜嚢に嵌め入れた容器に溜め、この容器内の眼内灌流
液等を外部に吸引して排出する方法とした。
いて、幅狭な面の一つを開口して上面とし、他の五面を
閉塞して設け、相対向する一方の偏平な側面を眼球のカ
ーブに合わせて夫々同一方向に湾曲させて設け、上記開
口面から、一定長の管の吸引口を嵌め入れて固定し、こ
の管の外部に伸びた他方の口を排出口とした眼内灌流液
等を排出する容器とした。
明する。まず図1乃至図4は、この発明の実施の形態例
を示す。この発明の容器1は、偏平な略直方体形状であ
って、幅の狭い相対向する一方の面の一つを上面として
これを開口面2とし、他の五面を閉塞して設けている。
また一方の相対向する偏平な側面3は夫々同一の方向に
緩やかに湾曲して、眼球20の表面が描くカーブに近い
ものとなっている。さらに上面を除き、夫々の面の角部
は直角な部分を取り、アールとしている。
箇所に、外部から略U字型に湾曲した一定長の管4の一
方の端部を吸引口4aとして容器1の内側の深さ約半分
程度にまで嵌め入れ、嵌め入れた箇所の容器1の内側面
に溶接して固着している。またこの管4の他方の排出口
4bは外側に位置し、別設された吸引器に接続される
(図示省略)。
って、眼球20上に貯留した眼内灌流液、及び生理食塩
水を吸引する方法を説明する。まず、開瞼器(図示省
略)によって、瞼を上下方向から押さえ、閉じられない
ようにする。その後、図5及び図6に示すように、ピン
セット(図示省略)によって、目尻側の結膜嚢5に、こ
の容器1の側面3の湾曲面の短い側を眼球20に沿った
かたちにして嵌め入れる。そして、目尻の上空に突出し
た管4の排出口4bに吸引器に連結された管6の一端を
嵌め入れて設置は終了する。
れた生理食塩水及び切開創から漏出した眼内灌流液が眼
球20上の各部に流れて、眼球20が充分潤い、さらに
は眼前などに貯留しようとするが、目尻側の結膜嚢5に
容器1を嵌め入れているので、これらの眼内灌流液等
は、この容器1の中に流れ込む。容器1の中には外部の
吸水装置に連絡された管4の吸引口4aが固定されてお
り、図外の吸引器の作用により、この吸引口4aから、
容器1内に流入した眼内灌流液等は、管4に吸引されて
管6を通じて外部に排出される。それ故、生理食塩水が
必要以上に点眼されても、また眼内灌流液が切開創から
漏出しても、眼球上に貯留することはなく、また溢れた
眼内灌流液等の除去のために粘膜である結膜21に直接
触れることもないので、この結膜21を剥がして吸引す
るといったこともない。
を容器1の内側の深さ約半分程度の位置まで嵌め入れて
固着しているが、固着する位置は半分の位置に限定され
るものではない。また容器1の上面を除く他の面を構成
する角部の角を取り、アールとしているが、これはこの
発明の必須用件ではない。さらに管4の吸引口4aを溶
接により容器1の内側に固着しているが、固着する方法
は溶接に限定されたものではない。また管4を略U字型
に湾曲したものを使用しているが、曲がり方は湾曲の
外、屈曲でもよく、特に限定するものではない。
触れて眼内灌流液等を吸水するものではなく、結膜嚢内
に容器を嵌め入れて、この容器内に一旦眼内灌流液等を
溜めて、吸引するので、結膜を剥がしたり、吸いこんだ
りすることがない。それ故、円滑かつ確実に眼内灌流液
等を排水することができる。
曲を眼球のカーブに合わせて設けているので、非常に安
定して結膜嚢内に嵌め入れることができ、またこの容器
の開口した上面から管の一端を嵌め入れて固着し、他端
を外部に伸ばしているので、この管により、容器内に溜
まった眼内灌流液等を外部に円滑に吸水排出することが
できる。それ故、眼前に貯留した眼内灌流液等を排水す
るのに、結膜に直接触れることがないので、そのことに
よる弊害もない。
する容器の斜視図である。
する容器の平面図である。
する容器の右側面図である。
する容器を右眼球の結膜嚢に嵌め入れた状態の説明図で
ある。
する容器を右眼球の結膜嚢に嵌め入れた状態の水平断面
図である。
0)
て、眼球の術野に貯留した眼内灌流液及び生理食塩水の
排出に使用する容器に関するものである。
引する際、直接結膜に触れることなく、しかも円滑かつ
確実に吸引して排水することができる容器により、上記
課題を解決するものである。
平な略直方体において、幅狭な面の一つを開口して上面
とし、他の五面を閉塞して設け、相対向する一方の偏平
な側面を眼球のカーブに合わせて夫々同一方向に湾曲さ
せて設けた。
引口を嵌め入れて固定し、この管の外部に伸びた他方の
口を排出口とした眼内灌流液等を排出する容器とした。
湾曲を眼球のカーブに合わせて設けているので、非常に
安定して結膜嚢内に嵌め入れることができ、またこの容
器の開口した上面から管の一端を嵌め入れて固着し、他
端を外部に伸ばしているので、この管により、容器内に
溜まった眼内灌流液等を外部に円滑に吸水排出すること
ができる。
水するのに、結膜に直接触れることがないので、そのこ
とによる弊害もない。
Claims (2)
- 【請求項1】 眼内を灌流し、又は生理食塩水を点眼し
ながら行う眼科手術において、眼球上に貯留したこれら
の眼内灌流液等を結膜嚢に嵌め入れた容器に溜め、この
容器内の眼内灌流液等を外部に吸引して排出することを
特徴とする眼内灌流液等の排出方法。 - 【請求項2】 偏平な略直方体において、幅狭な面の一
つを開口して上面とし、他の五面を閉塞して設け、相対
向する一方の偏平な側面を眼球のカーブに合わせて夫々
同一方向に湾曲させて設け、上記開口面から、一定長の
管の吸引口を嵌め入れて固定し、この管の外部に伸びた
他方の口を排出口としたことを特徴とする眼内灌流液等
を排出する容器。
Priority Applications (1)
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JP10249060A JP3006788B1 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 眼内灌流液等の排出に使用する容器 |
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Publication Number | Publication Date |
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1998
- 1998-08-20 JP JP10249060A patent/JP3006788B1/ja not_active Expired - Fee Related
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