JP6945971B2 - 眼科領域における感染症検査のための検出キット - Google Patents

眼科領域における感染症検査のための検出キット Download PDF

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Description

本発明は、眼科領域における感染症の免疫学的診断を行うための検出キットに関するものである。
眼科領域の疾患には様々なものがあるが、その中でも結膜の炎症は発生頻度が高く、結膜炎として広く知られている。結膜は、眼球表面で角膜の外側の強膜(白目)から連続して上下の眼瞼の裏面(眼瞼結膜)まで連続して表面を覆っている半透明の粘膜である。
眼球を自由に動かせるように結膜と眼球は緩やかにつながっており、眼の表面を乾燥から守るために常に涙液で潤っている状態にある。結膜には細かい血管やリンパ組織が多く存在しており、異物の進入時には涙液で洗い流したり、免疫反応により異物排除したりする仕組みとなっている。
それでも外界に直接面しているため外部からの異物や微生物の侵入などを受けやすく、さまざまな炎症が起こりやすい部位である。
結膜炎の原因としては、主に病原体による感染によるものや患者の体質にも起因するアレルギーによるものなどがある。そして病原体による感染の原因には、細菌由来のもの(細菌性結膜炎)やウイルス由来のもの(ウイルス性結膜炎)などがある。
細菌性結膜炎は、主に黄色ブドウ球菌や肺炎球菌などの細菌による感染があり、比較的急性に発症して結膜充血、粘液または粘液膿性の眼脂などの症状を起こす。治療としては、抗菌薬の点眼により比較的に速やかに改善する。
この他に、性感染症で知られる淋菌やクラミジアも原因となることがあり、淋菌性結膜炎は膿漏眼と呼ばれ大量のクリーム状の膿性眼脂が特徴で、強い結膜充血と眼痛があり、病状は急速に進行して角膜潰瘍を起こすことがある。成人では性行為により感染、新生児では産道感染により発症し、重症化すれば角膜に孔が開く角膜穿孔となり失明の危険もあるため、抗菌薬を高頻度に点眼するなどして治療する。
クラミジア結膜炎はトラコーマと呼ばれ、日本では発症は少ないが、眼の充血、まぶたの腫れ、眼脂、充血などの症状を現し、抗生物質を含む点眼薬や軟膏で治療するが、比較的長期間を要し慢性化することもある。
ウイルス性結膜炎は、主にアデノウイルス、エンテロウイルス、ヘルペスウイルスなどの感染が原因となり引き起こされる結膜炎である。結膜の充血、眼脂、ゴロゴロした目の痛みなどの症状が出て、いずれも他人に感染させる力が強いため、家族内感染や学校内の集団感染、さらには病院における院内感染などの原因になることもある。
ウイルス性結膜炎の中でも流行性角結膜炎とは、一般に「はやり目」と呼ばれており、アデノウイルス(8型、19型、37型、54型など)の感染によって発症する。アレルギー性結膜炎と違って、かゆみはほとんどなく、大量の眼脂と強い充血を伴う。耳の前や顎下にあるリンパ節が腫れることもあり、子供などで重症化すると結膜表面に白い炎症性の膜(偽膜)ができることがある。
この病気の潜伏期は約1週間から10日であり、発症してから約1週間に病状のピークがあり、その後は徐々に改善する。
咽頭結膜熱は、アデノウイルス(3型、4型、7型など)によって起こる結膜炎であり、目の症状は流行性角結膜炎より軽微である反面、のどの痛みや39度前後の発熱などの呼吸器系の症状を伴う。夏風邪として、学校などにおいてプールを介して子供たちの間に流行することがあることから、「プール熱」とも呼ばれる。
急性出血性結膜炎(アポロ熱)はエンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型)などによって起こる感染性の非常に強い結膜炎であり、急性で、充血、眼脂、眼の痛みなどが出現し、眼球結膜下に点状の出血がよく見られる。潜伏期は1日前後で、ほとんどの場合、両目に発症して、発症から1週間以内に治癒する。
ヘルペス性結膜炎は、単純ヘルペスウイルスによる結膜炎で、アデノウイルスによる結膜炎と区別できないが、両目が侵されることは少なく片目のみの発症が多くヘルペス性角膜炎を併発することもある。目の周囲の皮膚に小さな赤い水疱がみられることもある。
ウイルス性結膜炎に対しては特効薬が存在しないため、感染したウイルスに対する抗体が体内で作られ自然治癒するのを待つしかなく、とにかく周囲の人に感染を広めないように注意することが重要である。
他人へ感染させる恐れのある期間は、流行性角結膜炎や咽頭結膜熱では約1〜2週間、急性出血性結膜炎では3〜4日といわれており、目をこすった手や目を拭いたハンカチなどから感染することがほとんどであるため、感染予防には、よく手を洗う、目を拭う際には使い捨てのテッシュペーパーなどを用いて確実に廃棄する、タオルやハンカチなどは家族や周囲の人と別のものを使う、などの注意が必要である。
ウイルス性結膜炎は学校伝染病に指定されており、流行性角結膜炎と急性出血性結膜炎は医師が周囲への感染力がなくなったと判断するまで、咽頭結膜熱は主要症状がなくなって2日経過するまで登校を禁止することになっている。
一方、非感染性結膜炎にはアレルギー性結膜炎があり、これは即時型アレルギー反応で発症する結膜炎である。患者数も非常に多く、強い掻痒感と、結膜の充血、眼脂や涙などが主な症状であり、原因となる抗原はスギやイネ科植物などの花粉、ダニ、ハウスダスト、動物(イヌ、ネコなどのペット)の毛やフケなど多種多様である。
花粉症は特に患者が増加傾向にあり、アトピー性鼻炎を併発することも多く、毎年同じ時期のみに発症するため季節型とされている。これに対して、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケなど、一般的に身のまわりに存在する常在抗原により発症する結膜炎は通年型とされている。
青少年において、特に春から夏にかけて発生しやすい「春季カタル」は、アレルギー性結膜炎の一種で、症状が重く、結膜だけでなく角膜にも炎症や潰瘍が起きることがあり、アトピー体質の患者などにおいては角膜潰瘍を生じて視力が低下したり、場合によっては白内障や網膜剥離などの合併症に進行したりこともあるため注意が必要である。
アレルギー性結膜炎の発症は、患者のおかれている環境や自身の体質に大きく左右され他人に感染させることもないため、治療はその症状を和らげることが主体であり、眼の洗浄やステロイド剤の点眼、アレルギーの元となる抗原に接触しないようにするなどである。
上述したように、結膜炎には様々なものがあるが、治療方針の立案や周囲への感染防御の必要性の有無などから、その原因を鑑別診断することは非常に重要である。まずは、症状の所見や患者の状態からアレルギー性か感染性か、さらに感染性の場合は、その原因となる感染源が何かを調べる必要がある。
アレルギー性結膜炎では、涙液中にIgEが分泌されるため、微量の涙液を採取して涙液中の総IgEをイムノクロマト法にて検出することで診断が行われている。また、細菌性結膜炎では、眼脂などを培養して細菌同定を行う方法がある。
ウイルス性結膜炎については、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどの抗原検出キットが現時点ではないため、同定は比較的困難とされているが、ヘルペスウイルスおよびアデノウイルスについては、イムノクロマト法による免疫学的な抗原検査の方法が確立している。
特に、感染性結膜炎でもっとも多い主要な原因ウイルスであるアデノウイルス検査は早くより開発されており、簡便にわずか10〜15分程度の短時間で検査を行うことが出来るため、臨床現場で広く用いられる検査法である。なお、この技術については「アデノウイルス用イムノクロマトグラフィー検出法およびイムノクロマトグラフィーテストストリップ」として、特許文献1(特開2004−271341号公報)に記載されている。
通常、アデノウイルス検出のためのイムノクロマト法では、滅菌綿棒で患部を拭って得られた擦過試料を抽出液などの溶媒中に挿入し、綿球部に付着した検体を充分に溶出させて、それをテストデバイスに滴下する必要がある。
一般的に、この抽出液は緩衝成分からなり、毛細管現象による移動を行うのに充分な液量を供給するのみならず、採取試料を溶解し均質化させて充分に反応できる状態にするための界面活性剤成分を含んでおり、尚且つ検体由来の偽陽性反応を抑制するための成分を含むこともある。
すでに市販されている製品として、「キャピリア アデノ アイ」(商標)、「アデノチェック」(商標)、「クイックチェイサー Adeno」(商標)などがあり、いずれも同様の製品構成と測定法となっている。
ここで、検査用の試料採取は、原因となるウイルスが角結膜上皮細胞において増殖するため、感度よく検査を行なうには、滅菌綿棒を眼瞼結膜に強く押し付けて擦過し上皮細胞をしっかりと擦り取ることが必要とされてきた。
非特許文献1(日本眼科学会雑誌113巻1号(平成21年1月10日)「アデノウイルス結膜炎院内感染対策ガイドライン」)には「点眼麻酔をしたうえで,眼瞼結膜を滅菌綿棒で十分に擦過し採取する。十分に検体を採ることが陽性率の向上につながるので,綿棒に少々血がにじむくらい強く擦過する。結膜上皮細胞の核内で増殖しているアデノウイルスの同定が目的であり,涙液や眼脂のみの採取は意味がない。点眼麻酔は,抗ウイルス作用があるので避けた方がよいという意見もあるが,十分な擦過ができないため,点眼麻酔は行った方がよいが,点眼時は睫毛に触れるなどの点眼瓶汚染に注意する。点眼麻酔をしても,擦過時は患者に痛みを伴うことが多い.事前に痛みを伴うことを十分に説明したうえで擦過する。」と記載されている。
右ガイドラインの記載事項は真実であり、不可避の項目であると、長年にわたり、眼科医らに信じ込まれてきた。よって、アデノウイルスの検査において、患者は強い痛みを受けるため点眼麻酔などを行なうが、それでも痛みを伴うことが多くこの検査の大きな課題となっていた。点眼麻酔は、睫毛を介しての汚染につながるため院内での二次感染にも注意が必要であり、また、擦過により眼瞼を傷つけてしまうことで検査後にかえって炎症が悪化してしまうこともあった。
しかしながら、痛みを伴わず比較的容易に採取できる涙液や眼脂を検体に使うと、ウイルス量が少なく充分な感度を出すことが出来ないとも信じられてきた。
涙液は、上まぶたの内側に、それぞれ一つずつある涙腺から排出管を通って出てきており、眼の表面、とくに球結膜(しろ目)、角膜(くろ目)をうるおしながら、まばたきの作用によって目がしらにある上下の小さい穴(涙点)から最終的には鼻腔へと流れている。
涙液の役割は、目に入ったゴミを洗い流す、角膜に栄養や酸素を運ぶ、目の表面の殺菌作用、角膜の光学的な性質を高める等である。涙液の採取は、比較的容易であるため、患者の負担を減らすために涙液を測定試料にできれば非常に有用であるが、アレルギー検査のためのIgEなどのように涙液中に含まれるマーカー成分であればよいが、アデノウイルスでは涙液中の濃度は微量であるため充分な感度を得ることが出来ないのである。
アレルギー検査では、そのマーカーであるIgEがそもそも涙液中に分泌されるため、涙液を用いた特異IgE抗体のイムノクロマト法による測定が開示されている(特許文献2(特開2006−153523号公報))。
すなわち、アレルギー症状のある患者から、シルメル紙(昭和薬品化工製)の先端を結膜と眼球の間に数分間はさむことで、充分量の涙液を浸潤させ、先端5mm分を切断することで一定量の涙を採取し、これをそのまま稀釈せず、または低倍率稀釈で測定に供する方法であり、患者にとっての試料採取の負担がかからないものとなっている。シルメル紙は、一般的にドライアイの検査のため、涙液を浸み込ませてその液量を測るためのものであり、広く眼科領域において使用されている。
同様に特許文献5(特開2010−243437号公報)では、アレルギー検査において、「液体が拡散しにくく、単位質量当たりの保水量が多く、かつ、生体から液体試料を直接採取する際に生体に与える負担を十分に軽減することが可能なクロマトグラフィー用のサンプルパッドを提供」しており、これを用いることで「液体が拡散しにくいものとなるため、液体試料がクロマトグラフィーの移動方向にスムーズに移動することにより、クロマトグラフィーの検出感度を向上させることができる」と記載されている。
これは、アレルギー検査で総IgEを測定する場合においてさえ涙液を用いた検査の感度が得られ難いことを示しており、採取した微量の涙液が展開液中に拡散してロスすることなく有効に反応に用いられるようにする手段である。
実際には、アレルギー性結膜炎迅速診断検査キット「アレルウォッチ涙液IgE」(商標)として、わかもと製薬(製造販売元:日立化成)より販売されている。
さらに、アレルギーのみでなく感染症も含めて、非侵襲的な手段で採取された体液成分を用いた試料分析デバイスも開示されている(特許文献3(特開2007−534935号公報)、特許文献4(特開2012−181211号公報))。
具体的には、「涙液を試験するために、試料は、ヘルスケアプロフェッショナルによって患者の眼から試料捕集デバイスを用いて捕集されることができる。試料捕集デバイスは、下まぶたの下部円蓋間でほんの数回ぬぐい操作されるかまたは軽くたたく操作が行なわれる」。
そして、「綿棒部材から試料分析デバイス上の検出帯域への試料の移動は、有利に直接的な移動であり、即ちこの移動は、綿棒部材上での試料の前処理なしに行なわれる」ことで、採取された試料は稀釈されることなく試料分析デバイスへ移行されて反応に用いられる。「この結果、本発明の別の重要な利点は、試料が分析デバイスに移る前に試料を希釈する必要がないので、検出限界が通常の有用な診断試験よりも典型的に10〜100倍低いこと」と記載されている。
そして、この分析デバイスは、海外において「Adeno Plus」(商標)という製品名でRapidPathogenScreeningInc.社から販売されている。
特開2004−271341号公報 特開2006−153523号公報 特開2007−534935号公報 特開2012−181211号公報 特開2010−243437号公報 日本眼科学会雑誌113巻1号(平成21年1月10日)「アデノウイルス結膜炎院内感染対策ガイドライン」
本発明は、眼科領域における感染症の診断における常識を覆し、試料を採取するために綿棒にて眼瞼を強く擦過するという患者にとっての大きな苦痛(侵襲)を不要にできる検査法及びキットを提供することを目的とする。
本発明に係る、眼科領域における感染症の検査法は、
先端部に、柔軟性を持つ親水性素材よりなる試料採取部を取り付けた滲出液採取具を用意する第1工程と、
該試料採取部を、眼瞼結膜に擦過することなく当て、滲出液を該試料採取部に採取する第2工程と、
滲出液を採取した、該試料採取部を、抽出容器本体中の抽出液中に挿入して、該抽出液中に検出対象を抽出する第3工程と、
しかる後に、検出対象を抽出した該抽出液に対し、イムノクロマト試薬を用いた測定を行う第4工程とを含む。
ここで、好ましくは、該第1工程において、該試料採取部の少なくとも一部が該抽出液中で切断可能となるように取り付けられているものとし、該第3工程において、該試料採取部の少なくとも一部を切断して、切断された該試料採取部の少なくとも一部を該抽出液中に残置するものとする。
より具体的には、滲出液採取具に設置された、柔軟性を持つ親水性素材よりなる試料採取部をそのまま眼瞼結膜にしばらく当てて静置し、感染症の原因となる病原菌の検出対象成分を含みうる滲出液を吸収させる。
その後、吸収させた検体採取部材を抽出液に入れて抽出し、測定試薬の測定操作に従い必要量をイムノクロマト用のテストプレートに滴下して10分程度反応させ、判定部に現れる着色ラインの有無にて判定を行う。
なお、ここで滲出液(しんしゅつえき)とは、広辞苑第六版によると、「1.内部から表面にしみでる液、2.炎症の際、血管壁から血管外に滲出する、血清または血漿成分。」と定義されているが、ここでの意義は、2.に該当する。
滲出液は、細菌やウイルスの感染によって炎症が起こった際、特に早期において毛細血管が拡張することで血管の透過性が高まり、通常は血管外に出ることがない血漿タンパク質を含む血液成分や組織液が血管外の病巣に出てくる。
涙腺から分泌される涙液の98%が水分であり、もっともきれいな体液といわれるのに対して、滲出液は明らかに異なるものであり、感染患者の患部においては感染症の原因となった微生物やウイルス、およびその成分物質などを多く含み得る。
本発明によれば、眼科領域の感染症の検査において、滲出液採取具10を用いて試料採取部の先端を患者の眼瞼結膜に僅かな時間当てるだけで検査に有効な感染症の検査対象抗原量を採取できる。
したがって、患者は、大きな痛み(侵襲)なしに検査され得る。
また、採取した検体は、通常のイムノクロマト試薬の抽出液を用いて測定可能であり、稀釈を避けるための特殊の手段を必要としない。さらに、検体採取時の痛みが緩和されることで、採取前の点眼麻酔の必要もなくなり、点眼操作による二次感染の心配もなくなる。
以上のように、本発明によれば、顕著な実用的利点が得られる。
以下図面を参照しながら、本発明を実施の形態について、さらに具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における滲出液採取具の側面図である。
図1に示すように、滲出液採取具10の試料採取部11は、親水性素材であって、患者の眼瞼結膜40での採取時に痛みを発生させないような柔らかさを持つものであれば何でもよく、セルロース、ポリエステル、綿などが使用可能であり、濾紙、不織布、スポンジなどの形態で供給される。
試料採取部11は、眼瞼結膜に容易に当てられるほどの大きさを有し、実際に接触させる面積は、3×3mm〜5×20mm程度のサイズ、すなわち10〜100mm2の範囲の面積を持つ平たい素材が望ましく、また、粘膜を傷つけないように、丸みを帯びた形状が望ましい。
最も望ましい1つの形態としては、図1に示す様に先端を丸く裁断した細長い濾紙であるが、これは例示に過ぎない。
滲出液採取具10は、使いやすさ、および感染防止の観点から、検体採取部11に持ち手部12を連結させ、検体採取部11先端から持ち手部12までの距離を20mm以上にするとよい。より好ましくは50mm〜180mmである。
こうすることで、感染物質を含む涙液などの飛沫が試料採取者の手を汚染することを防御できる。
滲出液採取具10による試料の採取は、従来のような強い擦過は必要なく、拭ったり、擦ったり、叩いたりすることさえも全く必要としない。
図2に示すように、患者の眼瞼結膜40に接触させ、そのまま短時間放置するだけである。接触時間は、わずかに2〜10秒、通常は5秒程度でよく、接触箇所で試料採取部11が湿ることで容易に確認できる。
このように、接触させるだけの非常に簡単な採取操作であり、物理的な強度も必要ないため、試料採取部11の素材は特に補強の必要はなく、また持ち手部12の材質についてもさほど強度のあるものでなくても支障はない。
具体的には、試料採取部11の少なくとも先端部は、濾紙からなり、持ち手部12は厚手の紙かプラスチックが好適であるが、特にこれに限定されるものではない。
滲出液を採取した滲出液採取具10は、試料採取部11を、可撓性の抽出容器本体20内の抽出液に挿入する。図4に示すように、指で抽出容器本体20の外部から力を加えて試料採取部11の先端をつまんで固定し、そのまま持ち手部12を引き抜くことで、試料採取部11は容易に切断されて抽出容器本体20の内部に留まる。
これを容器内部において抽出液中で揉みほぐして検出対象であるウイルスなどの抗原を抽出する。なお、抽出液は、通常のイムノクロマト試薬の構成成分として添付されているものである。
このように試料採取部11を抽出容器本体20内に封じ込めることで、感染性の試料が付着した採取部を抽出容器本体20の内部に留めることができ、二次感染の防止にもつながる。
抽出を終えた測定用の検体は、イムノクロマト試薬の操作法に従い、テストプレート30の試料滴下部31に滴下することで通常通りに測定することが出来る。なお、イムノクロマト試薬は、テストプレートの様にプラスチックデバイスに封入された形状だけでなく、テストストリップのみの形状で抽出液に試料採取部を挿入して検査するスティックタイプであってもよい。
<実施例1>
本発明の最も好ましい実施形態について以下に実施例1を記載する。なお、本発明は、実施例1の記載に限定されるものではない。
(検体の採取)
滲出液採取具10は、図1に示すように、患部に接触させ試料を採取する試料採取部11と採取の操作を容易にするために採取者が端部をつかむことが出来る持ち手部12からなる。
具体的には、ワットマン社製 定量濾紙 No.41(0.22mm厚)を5mm×40mmのサイズに裁断し、先端部を丸く加工して試料採取部11に用いた。
0.4mm厚10mm×100mmの2枚の厚紙を両面テープで貼り合わせて、これを持ち手部12とし、長手方向の一端に試料採取部5mmを挟み込んで丸く加工した部分が外側(先端)になるように固定し、これを滲出液採取具10とした。
(測定の実施)
流行性角結膜炎および咽頭結膜熱の原因ウイルスであるアデノウイルスの検出について、結膜に炎症のある93例の患者に対して、本法、および従来法である対照法1について、それぞれ測定を行い比較評価した。
なお、アデノウイルス測定キットは「クイックチェイサー Adeno(商標)(株式会社ミズホメディー社製)」を用いた。本キットは一般的なイムノクロマト法を原理とする検出試薬であり、滅菌綿棒、テストプレート、抽出液より構成されている。
テストプレート30は、ニトロセルロースメンブレン上に第一の抗アデノウイルス(ヘキソンタンパク)モノクローナル抗体をライン状に塗布して結合されており、金コロイド粒子には第二の抗アデノウイルス(ヘキソンタンパク)モノクローナル抗体を結合させて、これを標識粒子として用いている。
測定試料の採取について、本法では、図2に示すように患者の下眼瞼を翻転させて、滲出液採取具10を用いて患者の眼瞼結膜40に試料採取部11を当て、滲出液を約5秒間吸収させた。このときの患部と試料採取部の実際の接触面積は、5mm×15mm(75mm2)程度であった。試料採取部11は患者の眼瞼結膜40にぴたっと貼り付ける様に接触させるだけであり、擦ったり叩いたりは一切しなかった。
引き続いて、キット内の抽出容器を開栓して図3に示すように、試料採取部11の先端部を抽出液に挿入した。容器本体20の底部を外側から指先で挟んで試料採取部11の先端部をつかみ、そのまま持ち手部12を引き抜いた。
試料採取部11の先端部は抽出液にて湿っており、持ち手部12から容易に破断して、そのまま抽出容器本体20の液内に留まった。これを図4に示す様に、容器本体20の底部において外部から揉みほぐして抽出操作を行い測定検体とした。
一方、対照法1である従来の採取法では、患者の下眼瞼を翻転させて、キットに添付された滅菌綿棒のポリエステル製綿球部を眼瞼結膜に強く押し付けて3〜5往復させ擦過し患部の上皮細胞を集めた。これを抽出液に挿入し綿球部を外側から揉んで抽出して測定検体とした。
なお、強い痛みを伴うため、採取前に点眼麻酔を行い、約10秒後に採取操作を実施した。
試料の採取は、炎症の症状のある同じ側の眼に対して、最初に麻酔なしで本法の採取を行い、引き続いて、点眼麻酔して約10秒後に対照法1の採取を行った。本法については麻酔なしでも痛みを訴える患者はほとんどおらず、対照法1では麻酔をしているにもかかわらず明らかな苦痛を訴えられた。
こうして得られた対照法1と本法の抽出後の各測定検体を、図5に示すように、キットの操作法に従い、それぞれイムノクロマト法のテストプレート30の試料滴下部31に3滴ずつ滴下して10分間静置し反応させた。現れてくる判定部の金コロイドに由来する着色ラインを観察することで判定を行った。
また、残存した抽出液は、RT−PCR法にて溶液中に含有される遺伝子量を測定した。
(測定の結果)
Figure 0006945971
実施例1の測定結果を表1に示した。対照法1で陽性判定だった37例中、36例が検出できた。(97.3%)一方、対照法で陰性判定である56検体のうち3例が陽性となり、PCR法で確認するといずれもアデノウイルスの遺伝子が検出されアデノウイルス感染陽性であった。全体一致率は95.7%と良好な結果を示した。
PCRにて陽性と確認された46例の感染患者検体について、対照法1では37例が陽性となり(80.4%)、本法では39例が陽性となった(84.8%)。
よって本法は、対照法1と比較して感度も高く、同等以上の性能が確認できた。PCRにて陰性と確認された47例の検体については、いずれの方法においてもすべて陰性判定であり、特異性は良好であった。
<実施例2>
結膜炎の症状を持つ患者1例について、対照法2として涙腺から溢れてくる新鮮な涙液を直接濾紙にて採取した検体と、本法として患者の眼瞼結膜40に滲出液採取部10の試料採取部11を5秒間当てて滲出液を採取した検体を用いて、それぞれアデノウイルス検出の比較を行った。
測定は「クイックチェイサー Adeno」(商標)を用いて、実施例1と同様にテストプレート30の試料滴下部31に検体を3滴ずつ滴下して行った。本法では明確なラインの着色が見られ陽性判定となり、対照法2ではラインが認められず陰性判定となった。
PCR法による遺伝子量は、本法では4.9×108[Copies/ml]であるのに対して、対照法2では5.5×107[Copies/ml]であり、本法における採取量が対照法2に比べて約9倍程度も高いことが確認された。
本発明の一実施の形態における滲出液採取具の側面図 本発明の一実施の形態における滲出液採取具の使用状態の説明図 本発明の一実施の形態における抽出操作の説明図 本発明の一実施の形態における抽出操作の説明図 本発明の一実施の形態における測定操作の説明図
10 滲出液採取具
11 試料採取部
12 持ち手部
20 抽出容器本体
21 試料滴下ノズル
30 テストプレート
31 試料滴下部
40 患者の下眼瞼結膜
50 指

Claims (12)

  1. 内部に抽出液を収納し、且つ可撓性材料からなる抽出容器本体と、先端部に、柔軟性を持つ親水性素材よりなる試料採取部を取り付け、且つ、基端部に持ち手部を有する滲出液採取具とを用意する第1工程と、
    前記試料採取部を、眼瞼結膜に擦過することなく当て、滲出液を前記試料採取部に採取する第2工程と、
    滲出液を採取した、前記試料採取部を、前記抽出容器本体中の前記抽出液中に挿入して、前記抽出液中に検出対象を抽出する第3工程と、
    しかる後に、検出対象を抽出した前記抽出液に対し、イムノクロマト試薬を用いた測定を行う第4工程とを含む、眼科領域における感染症の検査法を行うための、検出キットであって、前記滲出液採取具と、前記イムノクロマト試薬と、前記抽出液を内部に収納する前記抽出容器本体とを備え、
    前記試料採取部は、前記抽出液で湿らせることにより切断可能に形成されており、
    前記第3工程において、前記抽出容器本体に外部から力が加えられることにより前記試料採取部の先端部が固定され、前記持ち手部が引き抜かれることにより、前記試料採取部の少なくとも一部が前記抽出液中において切断され、切断された前記試料採取部の少なくとも一部が前記抽出液中に残置されることを特徴とする検出キット。
  2. 前記抽出液が、緩衝液からなり、界面活性剤を含む請求項1に記載検出キット。
  3. 前記感染症が、細菌、ウイルス、クラミジアのいずれかに起因する請求項1又は2のいずれかに記載の検出キット。
  4. 前記感染症が、細菌性の黄色ブドウ球菌、シュードモナス、連鎖球菌、肺炎球菌、ヘモフィルス、淋菌のいずれかに起因する請求項3記載の検出キット。
  5. 前記感染症が、アデノウイルス、エンテロウイルス、ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルス、サイトメガロウイルスのいずれかに起因する請求項3記載の検出キット。
  6. 前記試料採取部が、セルロース、ポリエステル及び綿からなる群のいずれかより選定される請求項1記載の検出キット。
  7. 前記試料採取部が、濾紙、不織布及びスポンジからなる群のいずれかより選定される請求項1記載の検出キット。
  8. 前記試料採取部が、平たい形状をなす請求項1から7のいずれかに記載の検出キット。
  9. 前記試料採取部の先端が、丸い形状をなす請求項1から7のいずれかに記載の検出キット。
  10. 前記試料採取部の前記眼瞼結膜に接触する面積が10〜100[mm2]である請求項1記載の検出キット。
  11. 前記滲出液採取具が、試料採取部に連結された持ち手部を持ち、検体採取部の先端から持ち手部の端部までの距離が、少なくとも20[mm]ある請求項1から10のいずれかに記載の検出キット。
  12. 前記試料採取部の先端から前記持ち手部の端部までの距離が、50〜180[mm]である請求項11記載の検出キット。
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