JP2017130749A - プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光源の劣化が進むと、所望の明るさで表示できなくなる。使用中に所望の明るさで表示できなくなることを避けるため、光源を使用可能な時間をユーザーに報知するプロジェクター及びプロジェクターの制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクター1000は、光源1420と、光源が出射する光の光量を指定する情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報が表す光量で光源を使用可能な時間を演算する演算部と、演算部が演算した時間を報知する報知部とを備える制御部110を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクター及びプロジェクターの制御方法に関する。
所望の光量で画像を表示するプロジェクターとして、例えば特許文献1に開示されたプロジェクターがある。このプロジェクターは、光源の変化状態を光センサーで検知し、光源の明るさと光源を駆動するための電流値とを対応付けたテーブルを検知結果に基づいて作成し、作成したテーブルを用いて光源を制御する。
特開2015−129783号公報
プロジェクターに用いられる光源は、使用に伴って劣化する。光源の劣化が進むと、所望の明るさで表示できなくなる。使用中に所望の明るさで表示できなくなることを避けるため、事前に光源の劣化をユーザーが把握できることが好ましい。
本発明は、光源を使用可能な時間をユーザーに報知する技術を提供する。
本発明は、光源と、前記光源が出射する光の光量を指定する情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報が表す光量で前記光源を使用可能な時間を演算する演算部と、前記演算部が演算した時間を報知する報知部とを備えるプロジェクターを提供する。
本発明によれば、光源を使用可能な時間をユーザーに報知することができる。
本発明においては、前記情報取得部が取得した情報が表す光量を前記光源が出射するように前記光源を駆動する駆動部を有し、前記演算部は、前記光源が前記光量を維持した状態で前記光源を使用可能な時間を演算する構成としてもよい。
この構成によれば、光源の光量を維持しているときに、光源を使用可能な時間をユーザーに報知することができる。
また、本発明においては、前記光源が出射した光の光量を検出するセンサーを有し、前記駆動部は、前記光源へ供給する電流を制御することにより、前記光源が出射する光の光量を制御し、前記センサーが検出した光量に応じて前記光源を駆動する電流を予め定められたタイミングで校正する校正部を有し、前記演算部は、前記校正が行われた場合に前記時間を再計算する構成としてもよい。
この構成によれば、光源が劣化したときに、光源を使用可能な時間を再計算してユーザーに報知することができる。
また、本発明においては、前記校正部は、前記電流を予め定められた電流値にしたときに前記光センサーが検出した光量と、前記情報取得部が取得した情報が表す光量に応じて前記駆動部が前記光源を駆動しているときに前記光センサーが検出した光量に基づいて、前記光源を駆動する電流を校正する構成としてもよい。
この構成によれば、光源が劣化したときに、光源を駆動する電流を構成することができる。
また、本発明においては、前記演算部は、前記光源の駆動時間と、前記センサーが検出した光量から計算した前記光源の駆動時間とに基づいて前記演算を行う構成としてもよい。
この構成によれば、演算により得られる使用可能な時間を、実際の使用可能な時間に近づけることができる。
また、本発明においては、前記演算部は、前記情報取得部が取得した情報が表す光量に応じて定まる前記光源の使用可能な見込み時間と、前記光源が出射している光の光量に応じて定まる前記光源の使用可能な見込み時間との比に基づいて前記演算を行う構成としてもよい。
この構成によれば、演算により得られる使用可能な時間を、実際の使用可能な時間に近づけることができる。
また、本発明においては、前記光源が出射している光の光量を前記センサーで検出する構成としてもよい。
この構成によれば、演算により得られる使用可能な時間を、実際の使用可能な時間に近づけることができる。
また、本発明は、光源が出射する光の光量を指定する情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップで取得した情報が表す光量で前記光源を使用可能な時間を演算する演算ステップと、前記演算ステップで演算した時間を報知する報知ステップとを備えるプロジェクターの制御方法を提供する。
本発明によれば、光源を使用可能な時間をユーザーに報知することができる。
プロジェクター1000の構成を示したブロック図。 照明光学系1420の構成を示した図。 色分離光学系1430の構成を示した図。 電流テーブルとDutyテーブルの一例を示した図。 制御部110で実現する機能の機能ブロック図。 制御部110が行う処理の流れを示したフローチャート。 制御部110が行う処理の流れを示したフローチャート。 制御部110が行う処理の流れを示したフローチャート。 電流テーブルとDutyテーブルの一例を示した図。
[実施形態]
(実施形態の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るプロジェクター1000の構成を示したブロック図である。表示装置の一例であるプロジェクター1000は、外部装置から供給される映像信号が表す画像をスクリーンや壁面などの投写面へ投写する。
プロジェクター1000は、制御部110、記憶部120、操作部130、投写部140を備える。また、プロジェクター1000は、映像処理部150、映像インターフェース160を備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピューターである。ROMに記憶されているプログラムをCPUが実行すると、プロジェクター1000においては、制御部110が各部を制御し、画像を投写する機能や、投写する画像の画質を設定する機能、プロジェクター1000の光源に係る情報をユーザーに提示する機能などが実現する。
映像インターフェース160は、RCA、D−Sub、HDMI(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)など、映像信号が供給されるコネクターを複数有し、外部装置からコネクターに供給された映像信号を映像処理部150へ供給する。映像インターフェース160は、複数の映像信号を取得する映像取得手段の一例である。映像インターフェース160は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線通信のインターフェースを有し、無線通信により映像信号を取得してもよい。
記憶部120は、投写する映像の画質に係る設定値や、各種機能に係る情報、制御部110が処理する情報などを記憶する。操作部130は、プロジェクター1000を操作するための複数のボタンを備えている。操作されたボタンに応じて制御部110が各部を制御することにより、スクリーンSCRに投写される画像の調整や、プロジェクター1000が有する各種機能の設定などが行われる。また、操作部130は、リモートコントローラー(図示略)からの赤外光の信号を受光する受光部(図示略)を備えている。操作部130は、リモートコントローラーから送信された信号を電気信号に変換して制御部110へ供給し、制御部110は、供給される信号に応じて各部を制御する。
映像処理部150は、映像インターフェース160から供給される映像信号を取得する。また、映像処理部150は、プロジェクター1000を操作するためのGUIなどのオンスクリーン画像の信号を制御部110から取得する。映像処理部150は、VRAM(Video RAM)151を備えており、映像信号を展開する領域と、オンスクリーン画像の信号を展開する領域を有し、各信号をそれぞれの領域に展開する。映像処理部150は、各種の画像処理機能を備えており、VRAM151に展開された映像信号に画像処理を施し、投写する画像の画質を調整する。また、映像処理部150は、制御部110からオンスクリーン画像の信号が供給された場合には、オンスクリーン画像の信号を重畳した映像信号を投写部140へ供給する。
映像を投写する投写部140は、照明光学系1420、色分離光学系1430、光変調装置1440、駆動回路1450、合成光学系1460及び投写光学系1470を有している。また、投写部140は、光センサー1480及び温度センサー1490を有する。
図2は、照明光学系1420の構成を示した図であり、図3は、色分離光学系1430の構成を示した図であり、である。図2に示すように、照明光学系1420は、アレイ光源21A、コリメーター光学系22、アフォーカル光学系23、位相差板46、モーター47、ホモジナイザー光学系24、偏光分離素子50Aを含むプリズム25A、ピックアップ光学系26、発光素子27、光学素子41、偏光変換素子32、拡散反射素子30、重畳光学系33、光量モニター用ミラー42、センサーユニット43及び制御装置44を備えている。
上記の構成要件のうち、アレイ光源21A、コリメーター光学系22、アフォーカル光学系23、ホモジナイザー光学系24、プリズム25A、位相差板28、第2ピックアップ光学系29及び拡散反射素子30は、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置されている。一方、発光素子27、ピックアップ光学系26、プリズム25A、インテグレータ光学系31、偏光変換素子32及び重畳レンズ33aは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax2に一致させた状態で、光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する位置関係にある。
アレイ光源21Aは、複数の半導体レーザー211を備える。複数の半導体レーザー211は、光軸ax1と直交する面21c内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー211の個数は特に限定されない。半導体レーザー211は、本発明における固体光源の一例である。半導体レーザー211は、例えばピーク波長が446nmのS偏光の青色光を射出する。S偏光の青色光BLは、アレイ光源21Aからコリメーター光学系22に向けて射出される。
本実施形態においては、アレイ光源21Aは、定電流又はPWM信号により駆動される。図4は、アレイ光源21Aを定電流で駆動するときに用いる電流テーブルとDutyテーブルの一例を示した図である。
図4の(a)の電流テーブルは、アレイ光源21Aを定電流で駆動する場合の駆動電流と明るさ(光量に対応)との関係を示している。明るさは、出荷時又はアレイ光源21Aの交換時において予め設定した電流I100で定電流駆動したときの明るさL100に対する相対的な明るさ(%)で示している。電流Ismは、アレイ光源21Aが経時劣化や使用環境に応じて変化したとしても、発光可能な下限の電流として設定した電流値である。
この電流テーブルは、明るさLsm以上の明るさの領域では明るくなるに応じて大きくなる電流となっており、明るさLsmよりも低い明るさの領域では明るさに関係なく同じ電流値(電流Ism)となっている。この電流テーブルによれば、明るさLsm以上の明るさの領域では、明るさの変化に応じて変化する電流値を導出することができる。また、明るさLsmよりも低い明るさの領域では、明るさに関係なく電流Ismを導出することができる。
図4の(b)のDutyテーブルは、アレイ光源21AをPWM信号で駆動する場合の明るさとPWM信号のデューティー(Duty)との関係を示している。このDutyテーブルは、明るさLsm以上の明るさの領域では、電流テーブルに従ってアレイ光源21Aを定電流で駆動するため、PWM信号のデューティーは100%となっている。これに対して、明るさLsmよりも低い明るさの領域では、明るさの0からLsmまでの変化に応じてPWM信号のデューティーが0から100%に変化するようになっている。このDutyテーブルによれば、明るさLsm以上の明るさの領域では、明るさに関係なく、明るさLsmに対応するデューティーDlsm(100%)を導出することができる。また、明るさLsmよりも低い領域では、明るさに対応するデューティーを導出することができる。
半導体レーザー211の近傍には、温度センサー1490が配置されている。温度センサー1490は、半導体レーザー211の温度を測定する。
アレイ光源21Aから射出された青色光BLは、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21Aから射出された青色光BLを平行光束に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aで構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー211にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系22を透過することにより平行光束に変換された青色光BLは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、青色光BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えばアフォーカルレンズ23a、アフォーカルレンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を透過することにより光束径が調整された青色光BLは、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、青色光BLの光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系24は、例えばマルチレンズアレイ24a及びマルチレンズアレイ24bから構成されている。
アフォーカル光学系23とホモジナイザー光学系24との間、より具体的には、アフォーカルレンズ23bとマルチレンズアレイ24aとの間の光路上に、位相差板46が設けられている。位相差板46は、青色光BLが入射する面内で回転可能に設けられている。位相差板46には、位相差板46を回転させるためのモーター47が接続されている。位相差板46は、青色光BLの波長446nmに対する1/2波長板で構成されている。位相差板46の光学軸は、位相差板46に入射する青色光BLの偏光軸と交差する。なお、位相差板46の光学軸は、位相差板46の進相軸もしくは遅相軸のいずれであってもよい。
青色光BLは、コヒーレントなS偏光である。青色光BLはもともとS偏光であるが、青色光BLの偏光軸が位相差板46の光学軸と交差しているため、青色光BLが位相差板46を透過することによりS偏光の一部がP偏光に変換される。その結果、位相差板46を透過した青色光BLは、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとが所定の割合で混在した光となる。
ホモジナイザー光学系24から射出された青色光BLは、プリズム25Aに入射する。プリズム25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムで構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。傾斜面Kは、光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。プリズム25Aは、互いに直交する光軸ax1、ax2の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置されている。ダイクロイックプリズムからなるプリズム25Aに代えて、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子50Aが設けられている。偏光分離素子50Aは、青色光BLを、偏光分離素子50Aに対するS偏光成分BLsとP偏光成分BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子50Aは、青色光BLのS偏光成分BLsを反射させ、青色光BLのP偏光成分BLpを透過させる。以下の説明では、偏光分離素子50Aで反射したS偏光成分BLsは蛍光体層の励起に利用されるため、励起光BLsと称する。偏光分離素子50Aを透過したP偏光成分BLpは照明光として利用されるため、青色光BLpと称する。
また、偏光分離素子50Aは、半導体レーザー211から射出された青色光BLとは波長帯が異なる黄色の蛍光光YLを、蛍光光YLの偏光状態に依らずに透過させる色分離機能を有している。
偏光分離素子50Aから射出されたS偏光の励起光BLsは、ピックアップ光学系26に入射する。ピックアップ光学系26は、励起光BLsを発光素子27の蛍光体層34に向けて集光させる。ピックアップ光学系26は、例えばピックアップレンズ26a、ピックアップレンズ26bから構成されている。
ピックアップ光学系26から射出された励起光BLsは、発光素子27に入射する。発光素子27は、蛍光体層34と、蛍光体層34を支持する基板35を有している。励起光BLsが蛍光体層34に入射することにより蛍光体層34に含まれる蛍光体が励起され、励起光BLsとは波長が異なる黄色の蛍光光YLが生成される。
発光素子27において、蛍光体層34は、励起光BLsが入射する側とは反対側の面を基板35に接触させた状態で、蛍光体層34の側面と基板35との間に設けられた接着剤36により基板35に固定されている。基板35の蛍光体層34が設けられた側と反対側の面には、蛍光体層34の熱を放散させるためのヒートシンク38が設けられている。
蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、偏光方向が揃っていない非偏光光のため、ピックアップ光学系26を通過した後、非偏光の状態のままで偏光分離素子50Aに入射する。蛍光光YLは、偏光分離素子50Aを透過し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
一方、偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、光学素子41に入射する。光学素子41は、位相差板28、第2ピックアップ光学系29及び拡散反射素子30を備えている。青色光BLpは位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。したがって、偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、位相差板28により円偏光の青色光BLcに変換された後、第2ピックアップ光学系29に入射する。
第2ピックアップ光学系29は、青色光BLcを拡散反射素子30に向けて集光させる。第2ピックアップ光学系29は、例えばピックアップレンズ29aとピックアップレンズ29bとから構成されている。
拡散反射素子30は、第2ピックアップ光学系29から射出された青色光BLcを偏光分離素子50Aに向けて拡散反射させる。特に拡散反射素子30として、拡散反射素子30に入射した青色光BLcをランバート反射させるものを用いることが好ましい。照明光学系1420において、この種の拡散反射素子30を用いることにより、青色光BLcを拡散反射させつつ、均一な照度分布を有する青色光BLc2を得ることができる。
図2に示すように、拡散反射素子30で拡散反射された青色光BLc2は、再び位相差板28に入射することによって、円偏光の青色光BLc2からS偏光の青色光BLs2に変換される。そのため、光学素子41からS偏光の青色光BLs2が射出される。S偏光の青色光BLs2は、偏光分離素子50Aに入射する。S偏光の青色光BLs2は、偏光分離素子50Aで反射し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
このようにして、青色光BLs2は、偏光分離素子50Aを透過した蛍光光YLとともに、照明光WLとして利用される。すなわち、青色光BLs2と蛍光光YLとは、偏光分離素子50Aから互いに同一方向に向けて射出される。このようにして、青色光BLs2と黄色の蛍光光YLとが合成された白色の照明光WLが得られる。すなわち、偏光分離素子50Aは、青色光BLs2と蛍光光YLとを合成する色合成素子の機能も兼ねている。
偏光分離素子50Aから射出された照明光WLは、インテグレータ光学系31に入射する。インテグレータ光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレータ光学系31は、例えば、第1レンズアレイ31a、第2レンズアレイ31bから構成されている。第1レンズアレイ31a、第2レンズアレイ31bは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31から射出された照明光WL(複数の小光束)は、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光である蛍光光YLの偏光方向とS偏光の青色光BLs2の偏光方向とを揃えるため、他方の偏光成分を一方の偏光成分に、例えばP偏光成分をS偏光成分に変換する。
インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上には、光量モニター用ミラー42が設けられている。光量モニター用ミラー42は、光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。光量モニター用ミラー42は、入射した光の一部を透過し、残りを反射する。光量モニター用ミラー42を透過した光は、偏光変換素子32に入射し、光量モニター用ミラー42で反射した光はセンサーユニット43に入射する。
なお、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32の光入射領域を避けて配置された保持部材によって保持されている。偏光変換素子32の光入射領域は、インテグレータ光学系31から射出された複数の小光束各々が入射する領域である。光量モニター用ミラー42は、半導体レーザー211から射出された青色光BLの2次光源像が形成される位置に配置される。ここでは、光量モニター用ミラー42がインテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に配置された例を示した。この例に代えて、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32と重畳レンズ33aとの間の光路上に配置されていてもよい。
センサーユニット43は、青色光BLs2の強度を検出する青色光用センサーと、黄色の蛍光光YLの強度を検出する黄色光用センサーと、青色光BLs2と黄色の蛍光光YLとを分離するダイクロイックミラーとを備えている。光量モニター用ミラー42から取り出された光は、センサーユニット43に入射し、ダイクロイックミラーにより青色光BLs2と黄色の蛍光光YLとが分離される。青色光BLs2は、青色光用センサーにより強度が検出される。黄色の蛍光光YLは、黄色光用センサーにより強度が検出される。
偏光変換素子32を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aは、偏光変換素子32から射出された複数の小光束を照明対象物上で互いに重畳させる。これにより、重畳レンズ33aから出射される照明光WLは、照明対象物を均一に照明する。重畳光学系33は、第1レンズアレイ31a、第2レンズアレイ31bからなるインテグレータ光学系31と重畳レンズ33aとにより構成される。
なお、本実施形態の場合、光量モニター用ミラー42は、インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に配置されている。そのため、光路中に光量モニター用ミラー42を配置して光の一部を取り出したとしても、後述する被照明領域である赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G及び青色光用光変調装置4B上において照度ムラが生じることはない。したがって、2次光源像1個分の照度低下を許容できるならば、光量モニター用ミラー42は、必ずしも一部の光を透過し、残りを反射するミラーでなくてもよく、全ての光を反射するミラーであってもよい。
次に、照明光WLが入射する色分離光学系1430について、図3を用いて説明する。色分離光学系1430は、照明光学系1420から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系1430は、第1ダイクロイックミラー7a、第2ダイクロイックミラー7b、第1反射ミラー8a、第2反射ミラー8b、第3反射ミラー8c、第1リレーレンズ9a及び第2リレーレンズ9bを備えている。
第1ダイクロイックミラー7aは、照明光学系1420から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBと、に分離する機能を有する。第1ダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2ダイクロイックミラー7bは、第1ダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1反射ミラー8aは、第1ダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2反射ミラー8bと第3反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されている。第2反射ミラー8bと第3反射ミラー8cは、第2ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに向けて反射させる。緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1リレーレンズ9aと第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2ダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1リレーレンズ9aと第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G及び青色光用光変調装置4Bは、光変調装置1440が備える光変調装置である。駆動回路1450は、映像処理部150から供給される映像信号に応じて、赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G及び青色光用光変調装置4Bを制御する。
赤色光用光変調装置4Rは、駆動回路1450からの制御に応じて赤色光LRを変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、駆動回路1450からの制御に応じて緑色光LGを変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、駆動回路1450からの制御に応じて青色光LBを変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G及び青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない一対の偏光板が配置されている。一対の偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。
合成光学系1460は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投写光学系1470に向けて射出する。合成光学系1460には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投写光学系1470は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投写光学系1470は、合成光学系1460により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
光センサー1480は、第3反射ミラー8cの近傍であって、第3反射ミラー8cにおいて青色光LBが入射する側と反対側に配置されている。第3反射ミラー8cは、入射した青色光LBの一部を透過し、第3反射ミラー8cを透過した青色光LBは、光センサー1480に入射する。光センサー1480は、入射した青色光LBの光量を検出する。
図5は、制御部110がプログラムを実行することにより実現する機能の構成を示した機能ブロック図である。情報取得部111は、ユーザーが設定するアレイ光源21Aの明るさを表す情報を取得する。演算部112は、情報取得部が取得した情報が表す明るさや、光センサー1480の測定結果を用いて、アレイ光源21Aを使用可能な時間を演算する。報知部113は、演算部112が演算した時間が投写されるようにオンスクリーン信号を出力し、演算部112が演算した時間をユーザーに報知する。駆動部114は、情報取得部111が取得した情報が表す明るさの光を出射するようにアレイ光源21Aを駆動する。校正部115は、光センサー1480の測定結果に応じて、電流テーブルとDutyテーブルを校正する。
(実施形態の動作例)
図6〜8は、制御部110が行う処理の流れを示したフローチャートである。プロジェクター1000の光源に係る情報をユーザーに提示するときの動作例を図6〜8を用いて説明する。
図6は、アレイ光源21Aの点灯時間が予め定められた条件を満たしたときに制御部110が行う校正処理の手順を示したフローチャートである。制御部110は、アレイ光源21Aの点灯時間を計時し、予め定められた時間が経過する毎に校正処理を実行する。
制御部110は、校正処理を開始すると、まず、赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G及び青色光用光変調装置4Bの全てを、黒を表示する状態にする(ステップSA1)。次に制御部110は、アレイ光源21Aの駆動電流を第1の電流値に設定し、光センサー1480の測定結果を取得する(ステップSA2)。また、制御部110は、アレイ光源21Aの駆動電流を第2の電流値に設定し、光センサー1480の測定結果を取得し(ステップSA3)、さらにアレイ光源21Aの駆動電流を第3の電流値に設定し、光センサー1480の測定結果を取得する(ステップSA4)。なお、第1の電流値は、上述した電流I100に設定され、第3の電流値は、上述した電流Ismに設定され、第2の電流値は、第1の電流値と第3の電流値の間の電流値に設定される。
次に制御部110は、アレイ光源21Aの駆動電流を第3の電流値に設定し、アレイ光源21Aを駆動するPWM信号のDutyを変更し、光センサー1480の測定結果を取得する(ステップSA5)。ここで制御部110は、PWM信号のDutyを0%にしたときの測定結果と、PWM信号のDutyを100%にしたときの測定結果を取得する。
次に制御部110は、校正処理を実行する(ステップSA6)。具体的には、制御部110は、プロジェクター1000の出荷時やアレイ光源21Aを交換したときにも駆動電流を第1の電流値、第2の電流値及び第3の電流値に設定し、各電流値のときの光センサー1480の測定結果を記憶部120に記憶させている。制御部110は、ステップSA2〜ステップSA4で取得した測定結果の変化率が、記憶部120に記憶されている測定結果の変化率から予め定められた範囲内である場合、記憶部120に記憶されている測定結果を更新せず、予め定められた範囲外である場合には、記憶部120に記憶されている測定結果を取得した測定結果で更新する。
また、制御部110は、プロジェクター1000の出荷時やアレイ光源21Aを交換したときにもPWM信号のDutyを0%と100%に設定し、各Dutyのときの光センサー1480の測定結果を記憶部120に記憶させている。制御部110は、ステップSA5で取得した測定結果の変化率が、記憶部120に記憶されている測定結果の変化率から予め定められた範囲内である場合、記憶部120に記憶されている測定結果を更新せず、予め定められた範囲外である場合には、記憶部120に記憶されている測定結果を更新する。
制御部110は、記憶部120が記憶している測定結果を更新した場合、電流テーブルと、Dutyテーブルを更新する。ここで、テーブルの更新処理について、図9を用いて説明する。図9は、テーブルの更新処理を説明するための図である。図9の(a)において実線は、出荷時の電流テーブルを示している。
アレイ光源21Aが劣化したことにより第1の電流値(電流I100)でアレイ光源21Aを駆動したときに、光センサー1480の測定結果で得られた明るさがLa%に低下し、第3の電流値(電流Ism)でアレイ光源21Aを駆動したときに、光センサー1480の測定結果で得られた明るさがLb%に低下した場合、第3の電流値における明るさと、第1の電流値における明るさの間の補間演算を行うことにより、一点鎖線で示した電流テーブルを得ることができる。
また、図9の(b)において実線は、出荷時のDuty電流テーブルを示している。アレイ光源21Aが劣化したことにより第3の電流値(電流Ism)でアレイ光源21Aを駆動したときに、光センサー1480の測定結果で得られた明るさがLb%に低下した場合、Dutyが0%のときの明るさと、Dutyが100%のときの明るさLbの間の補間演算を行うことにより、一点鎖線で示したDutyテーブルを得ることができる。
次に、光量一定処理について説明する。図7は、アレイ光源21Aの明るさを一定にする一定処理の流れを示したフローチャートである。制御部110は、ユーザーにより、アレイ光源21Aの明るさを一定に明るさに設定する操作が行われると、ユーザーにより設定された設定値を取得する(ステップSB1)。ここでは、例えば、明るさの設定値は0%〜100%の範囲内で設定される。制御部110は、設定値を取得すると、記憶部120に記憶されている測定結果のうち、アレイ光源21Aの駆動電流を第1の電流値にしたときの測定結果を基準値として設定する(ステップSB2)。
次に制御部110は、アレイ光源21Aの明るさを演算する(ステップSB3)。ここで、制御部110は、この時点の光センサー1480の測定結果を光センサー1480から取得する。そして制御部110は、「光源の明るさ=設定値*基準値/現在値」の式で出力を演算する。この基準値は、ステップSB2で記憶部120から取得した測定結果であり、現在値は、この時点の光センサー1480の測定結果である。
次に制御部110は、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間の演算を、図8に示した手順で行う(ステップSB4)。図8は、見込み時間の演算処理の手順を示したフローチャートである。まず制御部110は、総見込み時間Tの算出を行う(ステップSC1)。ここで制御部110は、ステップSB1で設定された明るさL0を入力として、例えば、予め定められた多項式又はテーブルにより、ユーザーに設定された明るさをアレイ光源21Aが継続できる総見込み時間Tを取得する。
次に制御部110は、時間残存比率Rの算出を行う(ステップSC2)。ここで制御部110は、ユーザーが明るさを設定したときのアレイ光源21Aの駆動可能な残時間g(L0)を、ステップSB1で設定された明るさL0を入力として、予め定められた多項式又はテーブルにより取得する。また、制御部110は、ステップSC2の実行時点でのアレイ光源21Aの駆動可能な残時間g(L1)を、ステップSB3で得た明るさL1を入力とし、予め定められた多項式又はテーブルにより取得する。そして制御部110は、「時間残存比率R=g(L1)/g(L0)」の式により、時間残存比率Rを取得する。なお、アレイ光源21Aを使用し続けると、アレイ光源21Aは劣化し、駆動電流が同じであっても明るさが低下する。制御部110は、ユーザーが設定した明るさにするために、校正された電流テーブルによりアレイ光源21Aの駆動電流を増加させるが、駆動電流を増加させると、時間の経過に伴い残時間g(L1)は減少し、時間残存比率Rが小さくなる。
制御部110は、時間残存比率Rの算出を終了すると、次に時間補正係数Sを算出する(ステップSC3)。具体的には、制御部110は、「時間補正係数S=1−(1−(h1−h0)/(g(L0)−g(L1)))*K」の式により、時間補正係数Sを取得する。ここで、(h1−h0)は、アレイ光源21Aの駆動時間である。また、Kは、時間補正係数Sを適用する割合を調整する調整値であり、例えば、温度センサー1490により得られた使用中の平均温度に応じて設定される。「g(L0)−g(L1)」は、光センサー1480が検出した明るさに基づいて計算したアレイ光源21Aの駆動時間である。
次に制御部110は、「見込み時間C=総見込み時間T*時間残存比率R*時間補正係数S」の式により、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間Cを演算する(ステップSC4)。制御部110は、ステップSC4の処理を終えると、処理の流れをステップSB5へ移す。
制御部110は、見込み時間Cの演算が終了すると、ユーザーが設定した明るさとなるように、アレイ光源21Aを制御する(ステップSB5)。ここで、制御部110は、ステップSB3で得た明るさに応じて電流テーブル又はDutyテーブルを用いてアレイ光源21Aを駆動する。また、制御部110は、演算した見込み時間Cがオンスクリーン画像でUI表示されるように、各部を制御する(ステップSB6)。
制御部110は、ステップSB6の処理を終えると、図7の処理とは別のタイミングで実行される図6に示した校正処理が新たに行われていたか否かを判断する。制御部110は、校正処理が新たに行われていた場合(ステップSB7でYES)、処理の流れをステップSB3に戻す。制御部110は、校正処理が新たに行われていない場合(ステップSB7でNO)、処理の流れをステップSB8へ移す。
制御部110は、ステップSB8において、明るさを一定にする処理の終了をユーザーに指示されたか判断する。制御部110は、明るさを一定にする処理の終了をユーザーに指示されていない場合(ステップSB8でNO)、処理の流れをステップSB5へ戻す。制御部110は、明るさを一定にする処理の終了をユーザーに指示された場合(ステップSB8でYES)、図7に示した処理を終了する。
本実施形態によれば、ステップSB6の処理により、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間が投写されるため、ユーザーは、光源の状態を知ることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した各実施形態及び以下の変形例は、一つ又は複数を適宜組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態においては、明るさを一定に設定する操作が行われた場合に、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間を表示しているが、明るさを一定に設定する操作が行われていない場合においても、光源を使用可能な見込み時間の表示を行うようにしてもよい。
例えば、制御部110は、ユーザーがメニュー画面で明るさの設定を行う毎に、設定された明るさで使用し続けた場合に明るさを継続できる見込み時間の演算を、図8に示した手順で行う。なお、本変形例においては、制御部110は、設定された明るさL0を入力として、例えば、予め定められた多項式又はテーブルにより、ユーザーに設定された明るさを継続できる総見込み時間Tを取得する。
また、制御部110は、時間残存比率Rについては、出荷時又はアレイ光源21Aの交換時におけるアレイ光源21Aの駆動可能な残時間g(Ls0)を、出荷時又はアレイ光源21Aの交換時に設定された明るさLs0を入力として、予め定められた多項式又はテーブルにより取得する。また、制御部110は、ステップSC2の実行時点でのアレイ光源21Aの駆動可能な残時間g(Ls1)を、ユーザーにより設定された明るさLs1を入力とし、予め定められた多項式又はテーブルにより取得する。そして制御部110は、「時間残存比率R=g(Ls1)/g(Ls0)」の式により、時間残存比率Rを取得する。
次に制御部110は、時間補正係数Sについては、「時間補正係数S=1−(1−(h1)/(g(Ls1)/(Ls0)))*K」の式により、時間補正係数Sを取得する。ここで、h1は、アレイ光源21Aの駆動時間である。また、Kは、時間補正係数Sを適用する割合を調整する調整値であり、例えば、温度センサー1490により得られた使用中の平均温度に応じて設定される。
次に制御部110は、本変形例に係る総見込み時間T、時間残存比率R、時間補正係数Sを使用し、「見込み時間C=総見込み時間T*時間残存比率R*時間補正係数S」の式により、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間Cを演算する。
本変形例においても、ユーザーに設定された明るさを継続できる見込み時間が投写されるため、ユーザーは、光源の状態を知ることができる。
上述した実施形態においては、アレイ光源21Aから青色光を出射し、青色光から黄色の蛍光光を生成しているが、青色光と黄色光を生成する構成は、実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、プロジェクター1000は、特開2015−129783号公報に開示されているように、青色光を生成する青色光用照明装置と、黄色光を生成する黄色光用照明装置を備える構成としてもよい。
プロジェクター1000が、青色光用照明装置と、黄色光用照明装置を備える場合、第1反射ミラー8aの近傍であって、第1反射ミラー8aにおいて赤色光LRが入射する側と反対側にも光センサー1480を配置してもよい。第1反射ミラー8aは、入射した赤色光LRの一部を透過し、第1反射ミラー8aを透過した赤色光LRは、光センサー1480に入射する。光センサー1480は、入射した赤色光LRの光量を検出する。
本変形例の場合、青色光用照明装置と、黄色光用照明装置の固体光源の各々について、実施形態と同様に見込み使用時間Cを取得し、青色光用照明装置の光源の見込み時間Cと、黄色光用照明装置の光源の見込み時間Cの両方を表示するようにしてもよい。
4B…青色光用光変調装置、4G…緑色光用光変調装置、4R…赤色光用光変調装置、110…制御部、111…情報取得部、112…演算部、113…報知部、114…駆動部、115…校正部、21A…アレイ光源、120…記憶部、130…操作部、140…投写部、150…映像処理部、151…VRAM、160…映像インターフェース、1420…照明光学系、1430…色分離光学系、1440…光変調装置、1450…駆動回路、1460…合成光学系、1470…投写光学系、1480…光センサー、1490…温度センサー、1000…プロジェクター。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源が出射する光の光量を指定する情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した情報が表す光量で前記光源を使用可能な時間を演算する演算部と、
    前記演算部が演算した時間を報知する報知部と
    を備えるプロジェクター。
  2. 前記情報取得部が取得した情報が表す光量を前記光源が出射するように前記光源を駆動する駆動部を有し、
    前記演算部は、前記光源が前記光量を維持した状態で前記光源を使用可能な時間を演算する
    請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記光源が出射した光の光量を検出するセンサーを有し、
    前記駆動部は、前記光源へ供給する電流を制御することにより、前記光源が出射する光の光量を制御し、
    前記センサーが検出した光量に応じて前記光源を駆動する電流を予め定められたタイミングで校正する校正部を有し、
    前記演算部は、前記校正が行われた場合に前記時間を再計算する
    請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記校正部は、前記電流を予め定められた電流値にしたときに前記センサーが検出した光量と、前記情報取得部が取得した情報が表す光量に応じて前記駆動部が前記光源を駆動しているときに前記センサーが検出した光量に基づいて、前記光源を駆動する電流を校正する
    請求項3に記載のプロジェクター。
  5. 前記演算部は、前記光源の駆動時間と、前記センサーが検出した光量から計算した前記光源の駆動時間とに基づいて前記演算を行う
    請求項3に記載のプロジェクター。
  6. 前記演算部は、前記情報取得部が取得した情報が表す光量に応じて定まる前記光源の使用可能な見込み時間と、前記光源が出射している光の光量に応じて定まる前記光源の使用可能な見込み時間との比に基づいて前記演算を行う
    請求項3に記載のプロジェクター。
  7. 前記光源が出射している光の光量を前記センサーで検出する
    請求項6に記載のプロジェクター。
  8. 光源が出射する光の光量を指定する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップで取得した情報が表す光量で前記光源を使用可能な時間を演算する演算ステップと、
    前記演算ステップで演算した時間を報知する報知ステップと
    を備えるプロジェクターの制御方法。
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