JP2017130238A - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、顧客の正確な年齢層を判定できる商品販売データ処理装置およびプログラムを提供することである。【解決手段】実施形態の商品販売データ処理装置は、商品取引の際に顧客に対して所定の位置に設けられた撮像部に略正対する動作を生じさせる処理の実行を宣言するためのキーと、前記キーの操作に応じて前記撮像部を用いて当該撮像部に略正対する前記顧客の顔画像を撮像する顧客撮像手段と、前記撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する年齢層判定手段と、前記キーの操作に応じて前記商品取引された商品の商品情報に前記判定された年齢層を関連付ける関連付け手段と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において商品の顧客の年齢層を判定する場合、店員が、商品を販売する顧客の年齢層を顧客の容貌等から推定し、年齢層別に設けられた締めキーのうち、推定した顧客の年齢層に対応した締めキーを操作することで、顧客の年齢層を判定していた。
しかしながら、店員によって推定する顧客の年齢層にばらつきがあるため、正確な年齢層を判定できなかった。
本発明が解決しようとする課題は、顧客の正確な年齢層を判定できる商品販売データ処理装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の商品販売データ処理装置は、商品取引の際に顧客に対して所定の位置に設けられた撮像部に略正対する動作を生じさせる処理の実行を宣言するためのキーと、前記キーの操作に応じて前記撮像部を用いて当該撮像部に略正対する前記顧客の顔画像を撮像する顧客撮像手段と、前記撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する年齢層判定手段と、前記キーの操作に応じて前記商品取引された商品の商品情報に前記判定された年齢層を関連付ける関連付け手段と、を備える。
図1は、実施形態のPOS端末が店舗内に設置された状態を上側から見た平面模式図である。 図2は、実施形態のPOS端末を店員側から見た外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態のPOS端末を顧客側から見た外観を示す斜視図である。 図4は、POS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5は、POS端末の顔マスタの一例を示すメモリマップである。 図6は、POS端末の撮像時間部の一例を示すメモリマップである。 図7は、POS端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 図8は、POS端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、POS端末の顔データ処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、POS端末の性別・年齢層判断処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、POS端末のメモリ部の一部を模式的に示す図である。
以下、図1〜図11を参照して、実施形態に係る商品販売データ処理装置およびプログラムを詳細に説明する。実施形態では、商品販売データ処理装置としてPOS(Point of Sales)端末を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態のPOS端末が店舗内に設置された状態を示す平面模式図である。店舗内には、店舗内に陳列された商品を精算する精算所が設けられており、図1は、この精算所に複数台の長尺状のカウンタ4のうちの1台を示している。このカウンタ4は、上面に平坦状の平面5が形成されており、この平面5には、POS端末1が設置されている。また、平面5には、電子マネー情報を読み書きする電子マネーリーダライタ23が設置されている。
POS端末1は、店内で販売されている商品の販売に係る商品取引を行い、オペレータである店員CHや顧客C自身がPOS端末1を操作することで、POS端末1は、販売される商品の商品登録処理や決済処理を実行する。商品登録処理とは、販売される商品をPOS端末1あるいはPOS端末1の店舗サーバ(図示せず)のメモリに集計的に登録するために、POS端末1のメモリに記憶することをいう。決済処理とは、商品の販売に係る合計金額の表示、金銭の授受に関する処理、釣銭発行の表示や指示の処理、レシートを発行する処理等をいう。
POS端末1は、詳細は図2と図3で説明するが、店員CHが操作するキーボード等の操作部17、店員CHに対して情報を表示する店員用表示部18、顧客Cに対して情報を表示する顧客用表示部19を備えている。店員CHは、カウンタ4の操作者側でPOS端末1を操作する。顧客Cは、カウンタ4の顧客C側に立つ。
電子マネーリーダライタ23は、POS端末1と電気的に接続されており、上面部231に置くか近づけられた電子マネーカードに記憶されている電子マネー情報を読み取り、また、電子マネー情報を書き込む。電子マネーリーダライタ23は、NFC(近距離無線通信:Near Field Communication)規格対応のマルチリーダライタである。電子マネーで支払をする顧客Cは、持参した電子マネーカードを電子マネーリーダライタ23に置くか近づけると、電子マネーカードに記憶した電子マネーでの支払いができる。
顧客用表示部19の外枠上部には、カメラ等で構成される撮像部A221が設けられている。撮像部A221は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等で構成されている。撮像部A221は、顧客C側に向けて設置されており、POS端末1の顧客C側のC1で囲まれたエリアに位置する顧客Cが、顧客用表示部19に表示される表示を見る動作をした場合に、顧客Cに略正対する位置に設けられている。略正対とは、ほぼ真正面で向かい合うことである。
電子マネーリーダライタ23付近のカウンタ4の平面5上には、カメラ等で構成される撮像部B222が設けられている。撮像部B222は、CCD等で構成されている。撮像部B222は、カウンタ4に固定されているか埋め込まれている。撮像部B222は、顧客C側に向けて設置されており、C1のエリアから矢印26方向に移動してC2で囲まれたエリアの顧客Cを撮像する。
顧客Cは、電子マネーリーダライタ23の上面部231に電子マネーカードを置いたり近づけたりする場合に、上面部231を見ながら行う。撮像部B222は、この動作を行う顧客Cに略正対した位置に設けられている。撮像部B222は、顧客Cが、電子マネーリーダライタ23の上面部231に電子マネーカードを置いたり近づけたりする動作をしたときに、撮像部B222に略正対した顧客Cを撮像する。
図2は、実施形態のPOS端末1の、店員側から見た外観を示す斜視図である。図2において、POS端末1は、本体2と金銭収納箱3とを有する。金銭収納箱3は、ドロワを有し、顧客Cから預かった紙幣や貨幣の金銭や商品券等の有価証券類、および顧客Cに手渡す釣銭等を収納している。
本体2は、キーボード等の操作部17、液晶表示器等で構成され、操作者に情報を表示する店員用表示部18、液晶表示器等で構成され、顧客Cに情報を表示する顧客用表示部19を設置している。また、本体2は、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードを読取る読取部20を備えている。読取部20は、CCDラインセンサ等で商品に付されたバーコードや2次元コードを読取って入力する。また、本体2は、内部に、POS端末1の制御部(図4を参照)や、商品情報を印字してレシートを発行する印字部21を備えている。
図3は、実施形態のPOS端末1の顧客C側から見た外観を示す斜視図である。図3において、POS端末1の本体2は、店員用表示部18、顧客用表示部19、読取部20
を備え、顧客用表示部19の表示面側の上部には、CCDイメージセンサ等で構成される撮像部A221が設けられている。この撮像部A221は、POS端末1の顧客C側において、撮像部A221に略正対する顧客Cの顔を中心に撮像する(図4を参照)。
次に、図4〜図6を用いて、POS端末1のハードウェアについて説明する。図4は、POS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、POS端末1は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)11、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)12、各種データを展開するRAM(Random Access Memory)13、各種プログラムを記憶するメモリ部14等を備えており、CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにデータバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラム141に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
RAM13は、商品情報記憶部131と、撮像部A221および撮像部B222が撮像した顧客Cの画像を記憶する画像記憶部132を備えている。商品情報記憶部131は、読取部20で読み取った商品コードに対応した商品情報(商品名、商品の価格、等)を記憶する。この処理を商品登録処理という。
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラム141を含むプログラム等を記憶する。また、メモリ部14は、顔マスタ142(図5を参照)、性別・年齢層別集計部143、撮像時間部144(図6を参照)を記憶している。
性別・年齢層別集計部143は、取引をした商品のPOS端末1で処理した販売情報や決済情報を、性別や年齢層別に集計して記憶する。性別・年齢層別集計部143に記憶された販売情報や決済情報に基づいて、年齢層毎・性別毎の購買商品の傾向やトレンドを分析することができる。また、商品を購入した顧客Cを年齢層別に集計している。例えば、来店する顧客の時間毎の年齢層情報等を集計する。
また、データバス15には、操作部17、店員用表示部18、顧客用表示部19、読取部20、印字部21、撮像部A221、撮像部B222、電子マネーリーダライタ23が、コントローラ16を介して接続されている。
操作部17は、置数キー、ファンクションキー等を含む種々のキーを備えている。小計171は、一取引の終了を宣言するために操作するキーである。小計キー171が操作されると、一取引の終了処理を実行する。預/現計キー172は、一取引を現金での決済処理を宣言するためのキーである。預/現計キー172が操作されると、現金での決済処理を実行する。電子マネーキー173は、一取引を電子マネーでの決済処理を宣言するためのキーである。電子マネーキー173が操作されると、電子マネーでの決済処理を実行する。
店員用表示部18は、表示面を店員CH等の操作者に向けて設置され、操作者に対して情報を表示する。顧客用表示部19は、表示面を顧客Cに向けて設置され、顧客Cに対して情報を表示する。店員用表示部18および顧客用表示部19に表示され、タッチすることでキーの役割を果たすタッチキー(図示せず)も操作部17の一部である。
読取部20は、CCDイメージセンサ等で構成され、商品に付されたバーコードや2次元コード等のコードをCCDで読取って、商品コードを入力する。実施形態では、ハンディタイプの読取部20を用いており、店員は、手に取った読取部20を商品に付されたコードに近づけるか接触させることでコードを読取る。なお、読取部20は、発光された光をポリゴンミラー等で走査し、コードで反射した光を受光する構成のスキャナであってもよい。
印字部21は、本体2内に収納されたロール状のレシート用紙を引き出して、例えば熱転写型の印字ヘッドを備えたサーマルプリンタ等で商品情報や決済情報等を印字し、レシートとして発行する。
撮像部A221と撮像部B222は、CCD等で構成され、顧客C等の被写体の連続写真を撮像し、実施形態では、例えば1秒間に10枚の顧客Cの写真を連続撮像する。コントローラ16は、POS端末1の制御部100からの撮像の指示を受けて、撮像部A221または撮像部B222に対して撮像指示を出す。撮像部A221と撮像部B222は、コントローラ16からの指示に従って撮像を実行する。
また、データバス15は、店舗内に設置された店舗サーバと電気的に接続する接続I/F(Interface)24を接続している。接続I/F24は、回線25と接続している。店舗サーバは、店舗に設置されているすべてのPOS端末1と電気的に接続しており、各POS端末1から商品情報や決済情報を収集する。店舗サーバは、POS端末1から収集した商品情報や決済情報を、本部に設置された本部サーバ(図示せず)に送信する。
電子マネーリーダライタ23は、POS端末1と電気的に接続されている。電子マネーリーダライタ23は、電子マネー情報が記憶された電子マネーカードを上面部231に置くか近づけると、公知のNFC技術を用いて、電子マネーカードに記憶されている電子マネー情報を読み取る。また、電子マネーリーダライタ23は、NFC技術を用いて、電子マネーカードに電子マネー情報を書き込む。電子マネーリーダライタ23は、POS端末1からの指示に従って、電子マネーカードから電子マネー情報を読み取り、電子マネーカードに電子マネー情報を書き込む。
図5は、メモリ部14の顔マスタ142を示すメモリマップである。図5において、顔マスタ142は、10歳代(男)から70歳以上(女)までの性別毎・年齢層毎に、それぞれの性別や年齢層の特徴を含む属性データを記憶する属性データ部1421を備えている。各属性データ部1421は、それぞれの年齢層や性別を特定できる属性データを記憶している。
属性データとは、人の顔をパーツや特徴に合わせて分類した、年齢層・性別毎の各パーツや特徴のデータであり、例えば、人の目、鼻、口、耳、顎といったパーツの特徴や、笑顔、真面目顔、目を閉じている、目を開いている、といった顔の変形特徴を表すデータをいう。各年齢層・性別毎に記憶した属性データは、他の年齢層とは異なるその年齢層の特徴として記憶している。例えば、10歳代(男)の属性データ部1421には、10歳代男性の特徴を示す目、鼻、口、耳のデータ、10歳代の男性の特徴を示す笑顔、真面目顔のデータが記憶されている。この性別・年齢層別の属性データは、多数の統計データに基づいて作成された、最もその年齢層を表すデータである。
次に、図6を用いて、メモリ部14に記憶された、操作されたキーと撮像時間との関係を記憶する撮像時間部144について説明する。図6において、撮像時間部144は、キー部1441、撮像部1442、遅延時間部1443、撮像時間部1444を備えている。
キー部1441は、操作するキーが記憶されている。キー部1441に記憶されるキーは、取引を締めるトリガとなる締めキーであることが望ましい。何故なら、締めキーが操作された直後に顧客用表示部19に表示される合計金額・釣銭額・操作対象等に、顧客Cが注目するため顧客Cは顧客用表示部19や電子マネーリーダライタ23に略正対し、撮像部A221または撮像部B222が、撮像部に略正対した顧客Cの画像を撮像し易いからである。実施形態では、キー部1441には、小計キー171、預/現計キー172、電子マネーキー173の3種類の締めキーをトリガとしている。なお、キー部1441に記憶されるキーは、他の締めキーであってもよい。また、締めキー以外のキーであってもよい。例えば、顧客用表示部19に表示される、顧客Cが自身で操作する、顧客Cの年齢を申告させるキー(図示せず)やレシートの有無を選択させるキー(図示せず)等の、キーの操作直後に、顧客Cが撮像部に略正対し易いキーであればよい。
撮像部1442は、当該キーが操作されたときに駆動する撮像部を記憶する。実施形態では、小計キー171が操作されると、撮像部A221が顧客Cを撮像する。預/現計キー172が操作されると、撮像部A221が顧客Cを撮像する。また、電子マネーキー173が操作されると、撮像部B222が顧客Cを撮像する。
遅延時間部1443は、各キーが操作されたときに、顧客Cの撮像を開始するまでの遅延時間を記憶する。締めキーが操作されてから顧客Cが撮像部に略正対するまでに一定の時間を要することから、遅延時間を設けている。実施形態では、小計キー171が操作された場合、撮像が開始されるまでの遅延時間は500msである。また、預/現計キー172が操作された場合、撮像が開始されるまでの遅延時間は1000msである。また、電子マネーキー173が操作された場合、撮像が開始されるまでの遅延時間は1500msである。
撮像時間部1444は、撮像が開始されてから終了するまでの撮像時間を記憶する。実施形態では、小計キー171が操作された場合、撮像部A221は、1000msの間撮像を実行する。預/現計キー172が操作された場合、撮像部A221は、1000msの間撮像を実行する。電子マネーキー173が操作された場合、撮像部B222は、1000msの間撮像を実行する。
続いて、図7〜図13を用いて、POS端末1の制御処理について説明する。図7は、POS端末の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100が、ROM12やメモリ部14に記憶された制御プログラム141を含む各種プログラムに従うことで、顧客撮像手段101、年齢層判定手段102、関連付け手段103を機能させる。
顧客撮像手段101は、キーの操作に応じて撮像部を用いて当該撮像部に略正対する顧客の顔画像を撮像する機能を有する。
年齢層判定手段102は、撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する機能を有する。
関連付け手段103は、キーの操作に応じて商品取引された商品の商品情報に判定された年齢層を関連付ける機能を有する。
図8〜図12は、POS端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。まず図8において、制御部100は、読取部20で商品に付されたコートが読み取られ、商品コードが入力されたか否かを判断する(ステップS11)。商品コードが読み取られたと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部100は、入力された商品コードに対応してメモリ部14に記憶された商品マスタ(図示せず)から、当該商品コードに対応した商品情報(商品名、商品の価格等)を読み出して商品情報記憶部131に記憶する商品登録処理を実行する(ステップS12)。そしてステップS11に戻って待機する。
商品コードが入力されていないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部100は、操作部17に配置された小計キー171が操作されたか否かを判断する(ステップS21)。小計キー171が操作されたと判断した場合は(ステップS21のYes)、制御部100は、商品情報記憶部131に記憶された商品情報に基づいて当該取引の合計金額を算出し、店員用表示部18と顧客用表示部19に合計金額を表示する(ステップS22)。
そして制御部100は、図9で示す顔データ処理(顔データの取得)を実行する(ステップS23)。図9において、制御部100は、小計キー171が操作されたので、撮像時間部144の小計キー171に対応した遅延時間(500ms)と撮像時間(1000ms)を、遅延時間部1443と撮像時間部1444から読み出してタイマー(図示せず)にセットする(ステップS61)。
次に制御部100は、タイマーに対し、遅延時間分を起動させる(ステップS62)。そして制御部100は、タイマーの計時に基づいて、遅延時間経過したかを判断する(ステップS63)。経過したと判断するまで待機し(ステップS63のNo)、経過したと判断した場合は(ステップS63のYes)、制御部100は、撮像時間部144の撮像部1442に記憶された撮像部の情報により、撮像部A221を起動する(ステップS64)。
そして制御部100は、ステップS61でセットした撮像時間でタイマーを起動する(ステップS65)。そして制御部100(撮像手段101)は、コントローラ16に対して、撮像部A221を駆動させて顧客Cの画像を撮像する指示を送信する(ステップS66)。指示を受けたコントローラ16は、撮像部A221を制御して顧客Cの画像を撮像する。
次に制御部100は、撮像した顧客Cの画像を、画像記憶部132に記憶する(ステップS67)。そして制御部100は、ステップS65で起動したタイマーが、セットした撮像時間を計時したか否かを判断する(ステップS68)。計時していないと判断した場合は(ステップS68のNo)、制御部100は、ステップS66に戻って次の撮像の指示を送信する。実施形態では、次の撮像指示までの間隔を100msとしている。撮像時間は1000msなので、セットされた撮像時間を計時するまで10個の画像を撮像し、画像記憶部には10個のほぼ連続した撮像画像が記憶される。画像記憶部132は、この一連の10個の連続画像を一くくりで記憶する。
セットした撮像時間を計時したと判断した場合は(ステップS68のYes)、画像記憶部132に記憶された10個のそれぞれの画像について、顔認識処理を実行する(ステップS69)。顔認識処理とは、公知の顔認識技術を使用して、撮像された画像から顔を識別する処理である。そして制御部100は、10個の画像について、識別した顔の面積を対比して、10個の画像から顔の面積が広い正対画像を5個抽出する(ステップS70)。正対画像は、撮像部A221に対して、顧客Cがより略正対している画像であり、性別・年齢層を特徴的に示す属性データを抽出しやすい。制御部100は、抽出した5個の画像を他の画像と識別して画像記憶部132に記憶する。制御部100は、このようにして顔データを取得する。
図8の説明に戻る。制御部100は、ステップS23の処理を実行した後に、ステップS11に戻って待機する。一方、ステップS21において、小計キー171が操作されていないと判断した場合は(ステップS21のNo)、次に制御部100は、預/現計キー172が操作されたか否かを判断する(ステップS31)。預/現計キー172が操作されたと判断した場合は(ステップS31のYes)、制御部100は、顧客Cから手渡され操作部17から入力された預かり金額を店員用表示部18と顧客用表示部19に表示する(ステップS32)。そして制御部100は、合計金額と預かり金額とから釣銭額を算出し、当該釣銭額を店員用表示部18と顧客用表示部19に表示する(ステップS33)。そして制御部100は、図9に示す顔データ処理を実行する(ステップS34)。
なお、ステップS34の場合、預/現計キー172が操作されたので、制御部100は、撮像時間部144の預/現計キー172に対応した遅延時間(1000ms)と撮像時間(1000ms)を、遅延時間部1443と撮像時間部1444から読み出してタイマー(図示せず)にセットする(ステップS61)。ステップS34におけるその他の処理は、ステップS23の処理と同一であるため、説明を省略する。
次に制御部100は、商品情報記憶部131に記憶された商品情報と、合計金額、預かり金額および釣銭額等に基づいて、決済処理を実行する(ステップS35)。そして制御部100は、接続I/F24を介して釣銭機(図示せず)に釣銭の支払いの指示と釣銭額情報を送信する(ステップS36)。釣銭情報を受け取った釣銭機は、当該額の釣銭を払出す。そして制御部100は、商品情報や決済情報を印字部21で印字するように指示する(ステップS37)。
次に制御部100(年齢層判定手段102)は、画像記憶部132に記憶されている顧客Cの顔画像に基づいて、図10に示す当該顧客Cの性別と年齢層を判断する(ステップS39)。図10において、まず制御部100は、画像記憶部132に記憶されている顧客Cの顔画像のうちの正対画像から、属性データを抽出する(ステップS91)。そして抽出した属性データを、顔マスタ142の属性データ部1421に記憶されている属性データと対比する(ステップS92)。この際、抽出した属性データのパーツを、記憶されている属性データのパーツと対比する。そして制御部100は、抽出した属性データと最も近い属性データを記憶している性別・年齢層を判断する(ステップS93)。具体的には、パーツ毎に対比した結果、最も近い属性データを多く含んでいる性別・年齢層を判断する。そして制御部100(関連付け手段103)は、判断した性別・年齢層を当該顧客Cの性別・年齢層として、性別・年齢層別集計部143の該当箇所に記憶する(ステップS40)。また、当該顧客Cが購入した商品を、判定した性別・年齢層と関連付けて記憶する。なお、顔マスタ142に属性データではなく顔全体の顔画像データを記憶し、撮像した顔全体の顔画像と顔単位で比較してもよい。
図8の説明に戻る。一方、ステップS31において、預/現計キー172が操作されていないと判断した場合は(ステップS31のNo)、制御部100は、電子マネーキー173が操作されたか否かを判断する(ステップS51)。電子マネーキー173が操作されたと判断した場合は(ステップS51のYes)、制御部100は、図9に示す顔データ処理を実行する(ステップS52)。
なお、ステップS52の場合、電子マネーキー173が操作されたので、制御部100は、撮像時間部144の電子マネーキー173に対応した遅延時間(1500ms)と撮像時間(1000ms)を、遅延時間部1443と撮像時間部1444から読み出してタイマー(図示せず)にセットする(ステップS61)。また、電子マネーキー173が操作されたので、制御部100は、撮像部B222を駆動して(ステップS64)顧客Cの画像を撮像する。ステップS52におけるその他の処理は、ステップS23の処理と同一であるため、説明を省略する。
次に制御部100は、商品情報記憶部131に記憶された商品情報と、合計金額、預かり金額および釣銭額等に基づいて、決済処理を実行する(ステップS53)。そして制御部100は、ステップS37以降の処理を実行する。また、ステップS51において、電子マネーキー173が操作されていないと判断した場合は(ステップS51のNo)、制御部100は、ステップS11に戻って待機する。
このように実施形態では、締めキーの操作に対応して撮像部A221または撮像部B222が顧客Cの画像を撮像し、この画像に基づいて性別・年齢層を判定しているため、店員CHが性別・年齢層を推定するのに比べてばらつきがなく、いつも同一の基準で正確に性別・年齢層を判定することができる。
なお、実施形態において、設定された撮像時間に対して、正対画像の撮像が適正な時間に撮像されているかを判断することで、遅延時間や撮像時間を調整する。例えば図11は、画像記憶部132に記憶している撮像画像を示すものである。T1〜T5は、それぞれ一くくりの撮像画像を示す。画像P1〜P10は、一くくりされた10個の画像を示す。また、図中○印が付してある画像は、正対画像とされた画像であり、×印が付してある画像は、正対画像ではないとされた画像である。
図11の例の場合、T1のくくりでは、P2〜P5の画像が顔の面積が広い。同様に、T2はP2〜P6が、T3はP1〜P5が、T4はP2〜P5が、T5はP1〜P6が、顔面積が広いと判断されている。すなわち、図11の例では、P1〜P10のうち、前半に撮像した画像に正対画像が多いと判断される。これはすなわち、遅延時間部1443に記憶されている遅延時間が全体的に長いと判断される。したがって、この情報を見て、遅延時間部1443に記憶されている遅延時間をさらに短く設定することで、適正なタイミングで顔面積が広い画像を撮像することができるようになる。
逆に、P1〜P10のうち、後半部分に正対画像が多いと判断される場合は、遅延時間を短く設定することで、適正なタイミングで顔面積が広い画像を撮像することができるようになる。この場合、撮像時間をより長く設定してもよい。なお、遅延時間や撮像時間の調整は、締めキー毎に行ってもよい。また、制御部100が、正対画像が多い時間帯を判断し、制御部100が、遅延時間や撮像時間の調整を自動的に行ってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施形態では、10歳ごとに年齢層を区切ったが、任意の単位で区切ればよい。また、性別毎の判定は必ずしも必要ではない。
また、実施形態では、2台の撮像部で顧客Cを撮像したが、1台以上の撮像部であれば撮像部の台数に制限はない。
なお、実施形態の商品販売データ処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の商品販売データ処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の商品販売データ処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態の商品販売データ処理装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 POS端末
11 CPU
13 RAM
14 メモリ部
22 撮像部
100 制御部
101 顧客撮像手段
102 年齢層判定手段
142 顔マスタ
143 性別・年齢層別集計部
144 撮像時間部
171 小計キー
172 預/現計キー
173 電子マネーキー
特開2013−003872号公報
実施形態の商品販売データ処理装置は、定の位置に設けられた撮像部に略正対した顧客から操作可能な位置に設けられ、商品取引にかかる所定の処理の実行を宣言するためのキーと、前記キーの操作に応じて前記撮像部を用いて当該撮像部に略正対する前記顧客の顔画像を撮像する顧客撮像手段と、前記撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する年齢層判定手段と、前記キーの操作に応じて前記商品取引された商品の商品情報に前記判定された年齢層を関連付ける関連付け手段と、を備える。

Claims (6)

  1. 商品取引の際に顧客に対して所定の位置に設けられた撮像部に略正対する動作を生じさせる処理の実行を宣言するためのキーと、
    前記キーの操作に応じて前記撮像部を用いて当該撮像部に略正対する前記顧客の顔画像を撮像する顧客撮像手段と、
    前記撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する年齢層判定手段と、
    前記キーの操作に応じて前記商品取引された商品の商品情報に前記判定された年齢層を関連付ける関連付け手段と、
    を備えた商品販売データ処理装置。
  2. 前記顧客撮像手段は、予め設定された撮像時間内に複数の前記顔画像を撮像し、
    前記年齢層判定手段は、前記撮像した複数の顔画像から前記顧客が前記撮像部に略正対している正対画像を抽出し、抽出した前記正対画像を前記年齢層別の特徴を示した顔画像データに含まれる年齢層毎の正対画像と対比させて前記年齢層を判定する、
    請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
  3. 前記顧客撮像手段は、前記キーが操作されてから予め設定された遅延時間を経過した後に前記撮像部による前記撮像を実行する、
    請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。
  4. 前記キーは前記商品取引に際して操作する複数のキーであり、
    前記顧客撮像手段は、前記複数のキーの内の一のキー操作に応じて実行される処理に応じた動作により前記顧客が略正対する位置に設けられた一の前記撮像部を用いて前記顔画像を撮像する、
    請求項1乃至3のいずれか一に記載の商品販売データ処理装置。
  5. 前記顧客撮像手段による前記撮像部の撮像タイミングが適切となるように前記遅延時間と前記撮像時間のうち少なくとも一つを調整する調整手段、
    をさらに備えた請求項3または4に記載の商品販売データ処理装置。
  6. 商品取引の際に顧客に対して所定の位置に設けられた撮像部に略正対する動作を生じさせる処理の実行を宣言するためのキーを備えたコンピュータを、
    前記キーの操作に応じて前記撮像部を用いて当該撮像部に略正対する前記顧客の顔画像を撮像する顧客撮像手段と、
    前記撮像した顔画像と予め記憶された年齢層別の特徴を示した顔画像データとを比較して当該顧客の年齢層を判定する年齢層判定手段と、
    前記キーの操作に応じて前記商品取引された商品の商品情報に前記判定された年齢層を関連付ける関連付け手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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