JP2017129701A - 画像投射システム、プロジェクター、及び、画像投射システムの制御方法 - Google Patents

画像投射システム、プロジェクター、及び、画像投射システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のプロジェクターの投射画像全体を撮像可能なカメラを用いなくても、各プロジェクターが投射する画像の差異を補正できるようにする。
【解決手段】プロジェクター100は、第1画像2Aを投射するプロジェクター100Aと、第2画像2Bを投射するプロジェクター100Bとを備え、プロジェクター100Aは、第1画像2Aの少なくとも一部及び第2画像2Bの一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として第1画像2Aを補正する第1制御部を備え、プロジェクター100Bは、第1画像2Aの一部及び第2画像2Bの少なくとも一部を含む範囲を撮像した第2撮像画像に基づき、第2撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として、第2画像2Bを補正する第2制御部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像投射システム、プロジェクター、及び、画像投射システムの制御方法に関する。
従来、複数台のプロジェクターにより投射される画像をつなげて1つの大きな画像を表示する技術が知られている。複数のプロジェクターにより画像を投射する場合、プロジェクターの個体差等により、各プロジェクターが投射する画像の色や明るさに差が生じることがある。これらの差が目立つと表示品位の低下につながるため、複数のプロジェクターの投射画像の差異を解消するよう補正を行う方法が提案された(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の画像投影表示装置は、複数のプロジェクターにより画像をスクリーンに順次投影し、それぞれの撮像画像を測色系で順次撮像して、プロジェクター間の色差を補正する。
特開2002−72359号公報
特許文献1記載の構成では、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像可能なカメラが必要である。これに対し、より簡易的な構成のカメラを利用して投射画像を補正しようとする場合、複数のカメラの撮像画像を利用したり、1台のカメラにより複数回の撮像を行ったりすることが考えられる。この場合、複数の撮像画像の撮像条件やカメラの感度等の差異が問題となるため、従来の手法を適用できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数のプロジェクターの投射画像全体を撮像可能なカメラを用いなくても、各プロジェクターが投射する画像の差異を補正できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数のプロジェクターにより画像を投射する画像投射システムであって、前記プロジェクターは、画像を投射する投射部と、前記投射部が投射する投射画像の少なくとも一部および他の前記プロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像画像に基づいて、前記投射部が投射する投射画像に設定される目標領域に合わせて、前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域を補正する補正処理部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、それぞれのプロジェクターが投射画像を補正でき、複数のプロジェクターがそれぞれ投射する投射画像の全体に基づき基準値を定める等の処理が不要である。また、投射部の投射画像と他のプロジェクターの投射画像の一部を含む撮像画像を用いて補正を行うことで、投射部の投射画像の品位を、他のプロジェクターの投射画像と合わせる補正を行える。従って、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、各プロジェクターが投射画像を適切に補正することにより、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせることができる。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記補正処理部は、前記撮像画像における前記目標領域の撮像値と前記補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、を特徴とする。
この構成によれば、撮像画像における撮像値を比較することにより、容易に、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせる補正を行える。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記補正処理部により補正された前記補正対象領域が前記目標領域に設定され、前記補正処理部は、設定された前記目標領域に合わせて前記補正対象領域を補正すること、を特徴とする。
この構成によれば、補正された補正対象領域を目標領域に設定して補正を行うことにより、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、複数のプロジェクターの投射画像全体の品位を合わせる補正を行える。
また、上記画像投射システムにおいて、複数の前記プロジェクターは、複数の前記プロジェクターの投射画像の組合せにより投射面に統合画像を構成するよう配置され、いずれかの前記プロジェクターは制御プロジェクターであり、前記制御プロジェクターは、他の前記プロジェクターの前記撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、前記統合画像において前記目標領域とする領域を設定する補正制御部を備えること、を特徴とする構成としてもよい。
この構成によれば、複数のプロジェクターの投射画像により統合画像を投射する画像投射システムにおいて、統合画像の全体を一度に撮像するカメラ等を用いることなく、それぞれの投射画像の品位を合わせる補正を行うことができる。これにより、統合画像における色や明るさのムラを低減できる。
また、上記画像投射システムにおいて、少なくともいずれかの前記プロジェクターは、前記補正処理部によって、前記制御プロジェクターの前記補正制御部が設定する前記目標領域に合わせて前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域の明るさを補正すること、を特徴とする構成としてもよい。
この構成によれば、複数のプロジェクターのそれぞれが撮像する撮像画像に基づき、統合画像における目標領域を適切に設定できる。
また、上記目的を達成するため、複数のプロジェクターにより画像を投射する画像投射システムを構成するプロジェクターであって、画像を投射する投射部と、前記投射部が投射する投射画像の少なくとも一部および他の前記プロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像画像に基づいて、前記投射部が投射する投射画像に設定される目標領域に合わせて、前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域を補正する補正処理部と、を備えること、を特徴とする構成としてもよい。
この構成からなるプロジェクターを用いて画像投射システムを構成すれば、それぞれのプロジェクターが投射画像を補正でき、複数のプロジェクターがそれぞれ投射する投射画像の全体に基づき基準値を定める等の処理が不要である。また、投射部の投射画像と他のプロジェクターの投射画像の一部を含む撮像画像を用いて補正を行うことで、投射部の投射画像の品位を、他のプロジェクターの投射画像と合わせる補正を行える。従って、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、各プロジェクターが投射画像を適切に補正することにより、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせることができる。
上記目的を達成するため、本発明は、第1画像を投射する第1プロジェクターと、第2画像を投射する第2プロジェクターとを備える画像投射システムであって、前記第1プロジェクターは、前記第1画像の少なくとも一部及び前記第2画像の一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正する第1制御部を備え、前記第2プロジェクターは、前記第1画像の一部及び前記第2画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第2撮像画像に基づき、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記第2画像を補正する第2制御部を備えること、を特徴とする。
この構成によれば、第1プロジェクター及び第2プロジェクターのそれぞれが、投射画像を含む範囲を撮像した撮像画像に基づいて、投射する画像を補正できる。これにより、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、第1プロジェクターが投射する画像と第2プロジェクターが投射する画像とを適切に補正できる。また、第1プロジェクター及び第2プロジェクターが目標領域を基準として補正を行うので、第1プロジェクターが投射する画像及び第2プロジェクターが投射する画像の品位を合わせることができる。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第1制御部は、前記第1撮像画像における前記目標領域の撮像値と、前記第1画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、を特徴とする。
この構成によれば、撮像画像における撮像値を比較することにより、容易に、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせる補正を行える。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第2制御部は、前記第2撮像画像における前記目標領域の撮像値と、前記第2画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、を特徴とする。
この構成によれば、撮像画像における撮像値を比較することにより、容易に、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせる補正を行える。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第1プロジェクターは、前記第2プロジェクターに情報を送信する第1通信部を備え、前記第1制御部は、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像とを比較することにより、前記目標領域を設定し、前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第2プロジェクターに送信すること、を特徴とする。
この構成によれば、第1プロジェクターが複数の撮像画像を比較して目標領域を設定し、第1及び第2プロジェクターのそれぞれが、目標領域を基準として投射画像を補正できる。このため、複数の撮像画像を利用して、効率よく、第1プロジェクターが投射する画像及び第2プロジェクターが投射する画像の品位を合わせることができる。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第1制御部は、前記第1制御部により補正された前記補正対象領域または前記第2制御部により補正された前記補正対象領域を、前記目標領域に設定すること、を特徴とする。
この構成によれば、補正された補正対象領域を目標領域に設定して補正を行うことにより、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、複数のプロジェクターの投射画像全体の品位を合わせる補正を行える。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第2プロジェクターは、光源と、第2画像データに基づき前記光源が発する光を変調して前記第2画像の画像光を生成する変調部と、を有する投射部を備え、前記第2制御部は、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記変調部が生成する前記画像光の明るさを補正するように、前記第2画像データを補正すること、を特徴とする。
この構成によれば、投射画像の明るさを適切に補正できる。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、前記第2制御部は、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として、前記変調部が生成する前記画像光の色を補正するように、前記第2画像データを補正すること、を特徴とする。
この構成によれば、投射画像の色を適切に補正できる。
また、本発明は、上記画像投射システムにおいて、第3画像を投射する第3プロジェクターを有し、前記第3プロジェクターは、前記第3画像の少なくとも一部と、前記第1画像の一部及び前記第2画像の一部の少なくともいずれかを含む範囲を撮像した第3撮像画像に基づき、前記第3撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第3画像を補正する第3制御部を備え、前記第1プロジェクターは、前記第2プロジェクター、及び、前記第3プロジェクターに情報を送信する第1通信部を備え、前記第1プロジェクターの前記第1制御部は、前記第1撮像画像、前記第2撮像画像及び前記第3撮像画像を比較することにより前記目標領域を設定し、設定した前記目標領域が前記第2撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第2プロジェクターに送信し、設定した前記目標領域が前記第3撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第3プロジェクターに送信し、設定した前記目標領域が前記第1撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を基準として前記第1画像を補正すること、を特徴とする。
この構成によれば、3つのプロジェクターのそれぞれが、投射画像を含む範囲を撮像した撮像画像に基づいて、投射する画像を補正できる。これにより、3つのプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、各プロジェクターが投射する画像を適切に補正して、投射画像の品位を合わせることができる。
上記目的を達成するため、本発明は、第1画像を投射する投射画像を投射するプロジェクターであって、別体の第2プロジェクターが投射する第2画像の一部、及び、前記第1画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正する制御部を備えること、を特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターの投射画像を、他のプロジェクターが投射する投射画像に合わせて補正できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記第1撮像画像を撮像する撮像部を備えること、を特徴とする。
この構成によれば、撮像を実行して、撮像画像に基づき投射画像を補正することにより、投射画像を、他のプロジェクターが投射する投射画像に合わせて補正できる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、複数のプロジェクターにより画像を投射する画像投射システムの制御方法であって、前記プロジェクターにより、投射画像の少なくとも一部および他の前記プロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像し、撮像画像に基づいて、前記投射画像に設定される目標領域に合わせて、前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域を補正すること、を特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターの投射画像を、他のプロジェクターが投射する投射画像に合わせて補正できる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第1画像を投射する第1プロジェクターと、第2画像を投射する第2プロジェクターとを備える画像投射システムの制御方法であって、前記第1プロジェクターにより、前記第1画像の少なくとも一部及び前記第2画像の一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正するステップと、前記第2プロジェクターにより、前記第1画像の一部及び前記第2画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第2撮像画像に基づき、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記第2画像を補正するステップと、を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、第1プロジェクター及び第2プロジェクターのそれぞれが、投射画像を含む範囲を撮像した撮像画像に基づいて、投射する画像を補正できる。これにより、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、第1プロジェクターが投射する画像と第2プロジェクターが投射する画像とを適切に補正できる。また、第1プロジェクター及び第2プロジェクターは目標領域を基準として補正を行うので、第1プロジェクターが投射する画像及び第2プロジェクターが投射する画像を均一化できるように補正し、高品位の画像を投射できる。
本発明は、上述した画像投射システム、プロジェクター、画像投射システムの制御方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、上記のプロジェクターを制御する制御部が実行するプログラムや、上記の制御方法をコンピューターにより実行するためのプログラムとして実現することも可能である。また、例えば、上記のプログラムを記録した記録媒体、プログラムを配信するサーバー装置、上記プログラムを伝送する伝送媒体、上記プログラムを搬送波内に具現化したデータ信号等の形態で実現できる。
第1実施形態の画像投射システムのシステム構成図。 第1実施形態の画像投射システムの投射画像を示す説明図。 第1実施形態のプロジェクターのブロック図。 第1実施形態のプロジェクターのブロック図。 第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。 第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。 第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。 第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。 第2実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の画像投射システム1の構成図である。
図1に示す画像投射システム1は、複数のプロジェクターを有する。本実施形態の画像投射システム1は、4台のプロジェクター100A、100B、100C、100Dを備え、図1にはプロジェクター100A、100B、100C、100Dを横方向(水平方向)に並べて配置した例を示す。プロジェクター100A、100B、100C、100Dは、投射面としてのスクリーンSCの前方に配置され、スクリーンSCに画像を投射する。
図1には第1プロジェクターに相当するプロジェクター100Aが左端に位置する構成を例示するが、プロジェクター100A、100B、100C、100Dの配置は任意である。例えば、プロジェクター100A、100B、100C、100Dの中央寄りの位置にプロジェクター100Aを配置してもよい。また、プロジェクター100A、100B、100C、100Dの数は4台に限定されず、より多くてもよいし、少なくてもよい。また、以下では、プロジェクター100A、100B、100C、100Dを区別する必要がない場合、プロジェクター100と表記する。
画像投射システム1は、プロジェクター100A、100B、100C、100Dによって、大型のスクリーンSCに複数の投射画像を投射する、マルチプロジェクションシステムである。プロジェクター100Aが第1画像2Aを投射し、プロジェクター100Bが第2画像2Bを投射し、プロジェクター100Cが第3画像2Cを投射し、プロジェクター100Dが第4画像2Dを投射する。これら第1画像2A、第2画像2B、第3画像2C、及び第4画像2Dが繋がって、一つの大きな投射画像2を構成する。
プロジェクター100A、100B、100C、100Dは、それぞれ、画像データを供給する画像供給装置200に接続される。画像供給装置200は、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれに有線接続される。画像供給装置200は、投射画像2(統合画像)を構成する画像データから、プロジェクター100A、100B、100C、100Dがそれぞれ投射する部分に対応する画像データを生成し、プロジェクター100A、100B、100C、100Dに供給する。
プロジェクター100A、100B、100C、100Dは、それぞれ画像供給装置200から供給される画像データに基づいて、画像をスクリーンSCに投射する。
プロジェクター100Aは、例えば、第1プロジェクターとして機能し、プロジェクター100B、100C、100Dは、それぞれ第2プロジェクターとして機能する。また、プロジェクター100B、100C、100Dは第3プロジェクターとして機能することもできる。ここで、プロジェクター100Aが投射する第1画像2Aは第1画像に相当し、プロジェクター100B、100C、100Dが投射する第2画像2B、第3画像2C、第4画像2Dは第2画像に相当する。
また、後述するプロジェクター100Aの制御部160Aは第1制御部に相当し、プロジェクター100B、100C、100Dの制御部160B、160C、160Dは第2制御部、第3制御部に相当する。
また、後述するプロジェクター100Aの撮像部140Aの撮像画像は第1撮像画像に相当し、プロジェクター100B、100C、100Dの撮像部140B、140C、140Dの撮像画像は第2撮像画像、第3撮像画像に相当する。
図2は、スクリーンSCにおける画像投射システム1の投射画像を示す図である。
複数のプロジェクター100A、100B、100C、100Dの投射画像を組み合わせて一つの大きな投射画像を投射する場合、隣接するプロジェクター100が投射する画像の投射領域の一部が重なり合うように画像を投射する。この重なり合う部分を、重複領域と呼ぶ。具体的には、プロジェクター100Aが投射する第1画像2Aとプロジェクター100Bが投射する第2画像2Bとは一部が重複する。同様に、プロジェクター100Bが投射する第2画像2Bとプロジェクター100Cが投射する第3画像2Cとは一部が重複する。プロジェクター100Cが投射する第3画像2Cとプロジェクター100Dが投射する第4画像2Dとは一部が重複する。
投射画像2の全体を、重複領域と重複領域でない領域とに分けて、図2に符号A〜Gで示す7つの領域に区分できる。領域B、D、Aは重複領域である。図2では第1画像2A、第2画像2B、第3画像2C及び第4画像2Dが上下方向にずれているが、これは理解の便宜を図るためである。実際には、第1画像2A、第2画像2B、第3画像2C及び第4画像2Dの上下方向の位置は適切に位置合わせされ、一つの大きな矩形の投射画像を構成する。
プロジェクター100A、100B、100C、100Dは、通信回線3により相互にデータ通信可能に接続される。
図3は、プロジェクター100Aの構成を示すブロック図である。
プロジェクター100Aには、画像供給装置200が接続される。プロジェクター100Aは、画像供給装置200から供給される画像データ、又は後述する記憶部170Aに事前に記憶された画像データに基づく画像をスクリーンSCに投射する。画像供給装置200は、例えば、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューター等である。
プロジェクター100Aは、画像入力部151Aを備える。画像入力部151Aは、ケーブルを接続するコネクター及びインターフェース回路(いずれも図示略)を備え、ケーブルを介して接続された画像供給装置200から供給される画像入力部151Aに画像データが入力される。画像入力部151Aは、入力された画像データを画像処理部152Aに出力する。
画像入力部151Aが備えるインターフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)、IEEE1394、USB等のデータ通信用のインターフェースであってもよい。また、画像入力部151Aのインターフェースは、MHL(登録商標)、HDMI(登録商標)、DisplayPort等の画像データ用のインターフェースであってもよい。
また、画像入力部151Aは、コネクターとして、アナログ映像信号が入力されるVGA端子や、デジタル映像データが入力されるDVI(Digital Visual Interface)端子を備える構成であってもよい。さらに、画像入力部151Aは、A/D変換回路を備え、VGA端子を介してアナログ映像信号が入力された場合、A/D変換回路によりアナログ映像信号を画像データに変換し、画像処理部152Aに出力する。
プロジェクター100Aは、光学的な画像の形成を行い、スクリーンSCに第1画像2Aを投射(表示)する投射部110Aを備える。投射部110Aは、光源としての光源部111A、光変調装置112A及び投射光学系113Aを備える。
光源部111Aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)又はレーザー光源等の光源を備える。また、光源部111Aは、光源が発した光を光変調装置112Aに導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、光源部111Aは、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置112Aに至る経路上で低減させる調光素子等(いずれも図示略)を備えていてもよい。
光源部111Aは、光源駆動部121Aにより駆動される。光源駆動部121Aは、内部バス180Aに接続される。光源駆動部121Aは、制御部160Aの制御に従って、光源部111Aに駆動電流を供給し、光源部111Aの光源を点灯及び消灯させる。また、光源駆動部121Aが供給する駆動電流によって光源部111Aの光源の輝度を調整できる構成としてもよい。
光変調装置112Aは、例えばRGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルを備える。光源部111Aが発する光はRGBの3色の色光に分離され、対応する液晶パネルに入射される。3枚の液晶パネルは、透過型の液晶パネルであり、透過する光を変調して画像光を生成する。各液晶パネルを通過して変調された画像光は、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系113Aに射出される。
光変調装置112Aには、光変調装置112Aの液晶パネルを駆動する光変調装置駆動部122Aが接続される。光変調装置駆動部122Aは、内部バス180Aに接続される。
光変調装置駆動部122Aは、画像処理部152Aから入力される表示画像データ(後述する)に基づいてR,G,Bの画像信号をそれぞれに生成する。光変調装置駆動部122Aは、生成したR,G,Bの画像信号に基づいて、光変調装置112Aの対応する液晶パネルを駆動し、各液晶パネルに画像を描画する。
投射光学系113Aは、光変調装置112Aにより変調された画像光をスクリーンSC方向へ投射して、スクリーンSC上に結像させるレンズ群を備える。また、投射光学系113Aは、スクリーンSCの投射画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズーム機構、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構を備えていてもよい。
プロジェクター100Aは、操作パネル131A及び処理部133Aを備える。処理部133Aは、内部バス180Aに接続される。
ユーザーインターフェースとして機能する操作パネル131Aは、各種の操作キーや、液晶パネルにて構成された表示画面が表示される。処理部133Aは、操作パネル131Aに表示された操作キーが操作されると、操作されたキーに対応したデータを制御部160Aに出力する。また、処理部133Aは、制御部160Aの制御に従って、操作パネル131Aに各種画面を表示させる。
操作パネル131Aには、操作パネル131Aへの接触を検出するタッチセンサー(図示略)が重ね合わされて一体形成される。処理部133Aは、タッチセンサーによってユーザーの指等が接触した位置を入力位置として検出し、検出した入力位置に対応するデータを制御部160Aに出力する。
また、プロジェクター100Aは、ユーザーが使用するリモコン5Aから送信される赤外線信号を受光するリモコン受光部132Aを備える。リモコン受光部132Aは、処理部133Aに接続される。
リモコン受光部132Aは、リモコン5Aから送信される赤外線信号を受光する。処理部133Aは、リモコン受光部132Aが受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5Aにおける操作内容を示すデータを生成し、制御部160Aに出力する。
プロジェクター100Aは、撮像部140Aを備える。撮像部140Aは、撮像光学系、撮像素子及びインターフェース回路等を有するデジタルカメラであり、制御部160Aの制御に従って撮像を実行する。撮像部140Aの撮像方向は、投射光学系113Aの投射方向に重なる。撮像部140Aの撮像範囲、すなわち画角は、少なくとも投射光学系113Aが投射する第1画像2Aを含み、第1画像2Aの周辺を含む。撮像部140Aは、制御部160Aの制御により撮像を実行し、撮像した撮像画像データを制御部160Aに出力する。撮像部140Aは、フォーカス機構やズーム機構等を有し、制御部160Aの制御に従ってフォーカス調整やズーム調整を実行してもよいし、これらを省略してもよい。撮像部140Aは、例えば、RGB形式の撮像画像データを出力する。
プロジェクター100Aは、通信部175A(第1通信部)を備える。通信部175Aは、データ通信を行うインターフェースであり、本実施形態では通信回線3に接続する。通信部175Aは、制御部160Aの制御に従い、通信回線3を介してプロジェクター100Bとの間で各種データを送受信する。また、通信部175Aはプロジェクター100C、100Dのそれぞれとの間で各種データを送受信できる。
本実施形態では、通信部175Aが通信回線3を構成するケーブル(図示略)を接続する有線インターフェースである構成を説明するが、これは一例である。通信部175Aは、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信を実行する無線通信インターフェースであってもよい。この場合、通信回線3は、一部又は全部が無線通信回線で構成される。
また、画像供給装置200とプロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれとが、通信回線3を介して接続され、画像供給装置200が通信回線3により画像データを供給する構成であってもよい。この場合、通信回線3により、プロジェクター100A、100B、100C、100Dの相互間のデータ通信、及び、画像供給装置200とプロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれとの間のデータ通信が実行される。
プロジェクター100Aは、画像処理系を備える。画像処理系は、プロジェクター100Aの全体を統括的に制御する制御部160Aを中心に構成され、この他に、画像処理部152A、フレームメモリー155A及び記憶部170Aを備える。制御部160A、画像処理部152A及び記憶部170Aは、内部バス180Aに接続される。
画像処理部152Aは、制御部160Aの制御に従って、画像入力部151Aから入力される画像データをフレームメモリー155Aに展開する。画像処理部152Aは、フレームメモリー155Aに展開された画像データに対して、例えば、解像度変換(スケーリング)処理又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや明るさの調整等の処理を行う。画像処理部152Aは、制御部160Aにより指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部160Aから入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、画像処理部152Aは、上記のうち複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。
画像処理部152Aは、処理後の画像データをフレームメモリー155Aから読み出し、表示画像データとして光変調装置駆動部122Aに出力する。
制御部160Aは、CPU、ROM及びRAM(いずれも図示略)等のハードウェアを備える。ROMは、フラッシュROM等の半導体記憶素子で構成される不揮発性の記憶装置であり、CPUが実行する制御プログラムや各種データを格納する。RAMは、CPUのワークエリアを構成する。CPUは、ROMや記憶部170Aから読み出した制御プログラムをRAMに展開し、RAMに展開された制御プログラムを実行してプロジェクター100Aの各部を制御する。
制御部160Aは、機能ブロックとして、投射制御部161Aと、撮像制御部162Aと、補正処理部163Aとを備える。これらの機能ブロックは、ROMや記憶部170Aに記憶された制御プログラムをCPUが実行することで実現される。
投射制御部161Aは、投射部110Aにおける画像の表示態様を調整し、スクリーンSCへの画像の投射を実行する。投射制御部161Aは、画像処理部152Aを制御して、画像入力部151Aより入力される画像データに対する画像処理を実施させる。この際、投射制御部161Aは、画像処理部152Aが処理に必要なパラメーターを記憶部170Aから読み出して、画像処理部152Aに出力してもよい。
また、投射制御部161Aは、光源駆動部121Aを制御して光源部111Aの光源を点灯させ、光源の輝度を調整させる。これにより、光源が発光し、光変調装置112Aが変調する画像光が投射光学系113AによりスクリーンSCに投射される。
撮像制御部162Aは、撮像部140Aに撮像を実行させ、撮像画像データを取得する。
補正処理部163Aは、プロジェクター100Aが投射する第1画像2Aを補正する処理を実行する。
補正制御部164Aは、補正処理部163A、及び、後述する補正処理部163Bに対し、補正実行の指示や補正に使用する各種情報を送信する。補正制御部164Aは、補正処理部163A、163Bが実行する補正の結果を取得し、画像投射システム1が投射する投射画像全体に対する補正を制御する。
本実施形態の画像投射システム1は、補正制御部164Aの制御によって、投射画像2の黒レベル補正を実行する。黒レベル補正は、投射画像2における黒の明るさのムラを抑制する補正である。投射画像2では、領域B、D、Fが、重複領域であるために、重複領域でない領域A、C、Eより明るい。補正制御部164Aは、領域B、D、Fの中で黒を表示する状態で最も明るい領域を基準とし、基準の領域の明るさに、他の領域の明るさを合わせる補正を行う。
補正制御部164Aは、黒レベル補正を行うための各種データをプロジェクター100B、100C、100Dと送受信する。また、プロジェクター100Aも黒レベル補正を実行するので、補正制御部164Aは、補正処理部163Aに対し、黒レベル補正を行うための各種データを送受信する。つまり、補正制御部164Aの制御に従って、補正処理部163A、及び、プロジェクター100B、100C、100Dが黒レベル補正のための処理を実行する。
記憶部170Aは、不揮発性の記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置により実現される。記憶部170Aは、例えば、投射部110AによりスクリーンSCに投射させる画像データを記憶する。
記憶部170Aは、キャリブレーションデータ171A、補正順序データ172A、及び、補正パラメーター173Aを記憶する。キャリブレーションデータ171A、及び、補正順序データ172Aは、補正制御部164Aが黒レベル補正を実行する場合に使用するデータである。補正パラメーター173Aは、補正処理部163Aが黒レベル補正の処理を行う場合に使用するデータである。また、補正順序データ172Aは、例えば、投射画像2における領域A〜Gの位置、サイズ、領域A〜Gのうちの重複領域等に関する情報を、予め含んでもよい。
図4は、プロジェクター100Bの構成を示すブロック図である。プロジェクター100C、100Dはプロジェクター100Bと同構成の装置であるため、プロジェクター100C、100Dの構成については一部の説明を省略する。
プロジェクター100Bは、プロジェクター100Aと同様の構成を有する。後述する制御部160Bの機能ブロックが制御部160A(図3)とは異なる点、及び、記憶部170Bが記憶するデータの一部が記憶部170A(図3)と異なる点を除き、構成が共通する。
プロジェクター100Bは、上記のように画像供給装置200に接続される。プロジェクター100Bは、画像供給装置200を接続する画像入力部151Bを有する。画像入力部151Bは、画像入力部151Aと同様に構成され、画像入力部151Bに入力された画像データを画像処理部152Bに出力する。
投射部110Bは、投射部110Aと同様に構成され、光源としての光源部111B、光変調装置112B及び投射光学系113Bを備える。投射部110Bは、光学的な画像の形成を行い、スクリーンSCに第2画像2Bを投射(表示)する。
光源部111B(光源)、光変調装置112B(変調部)、投射光学系113Bの構成は、それぞれ、光源部111A、光変調装置112A、及び投射光学系113Aと共通である。光変調装置112Bは、画像データに基づき光源部111Bが発する光を変調し、この画像データは第2画像データに相当する。
また、プロジェクター100Bは、光源駆動部121B、光変調装置駆動部122B、操作パネル131B、リモコン受光部132B、処理部133B、画像処理部152B、フレームメモリー155B、及び、内部バス180Bを有する。これらの各部は、図3に示した光源駆動部121A、光変調装置駆動部122A、操作パネル131A、リモコン受光部132A、処理部133A、画像処理部152A、フレームメモリー155A、及び、内部バス180Aと共通の構成を有する。また、リモコン受光部132Bは、リモコン5Bが発する赤外線信号を受光する構成であってもよい。つまり、プロジェクター100B、100C、100Dのそれぞれに対して用いられるリモコン5B、5C、5Dが、リモコン5A(図3)とは別に用意される構成であってもよい。また、プロジェクター100A、100B、100C、100Dに共通して使用できるリモコン5がある構成としてもよい。
撮像部140Bは、撮像部140Aと同様に、撮像光学系、撮像素子及びインターフェース回路等を有するデジタルカメラである。撮像部140Bは、制御部160Bの制御に従って撮像を実行する。撮像部140Bの撮像方向は、投射光学系113Bの投射方向に重なる。撮像部140Bの撮像範囲、すなわち画角は、少なくとも投射光学系113Bが投射する第2画像2B、及び、第2画像2Bの周辺を含む。撮像部140Bは、制御部160Bの制御により撮像を実行し、撮像した撮像画像データを制御部160Bに出力する。撮像部140Bは、フォーカス機構やズーム機構等を有し、制御部160Bの制御に従ってフォーカス調整やズーム調整を実行してもよいし、これらを省略してもよい。
同様に、プロジェクター100Cは撮像部140Cを備え、プロジェクター100Dは撮像部140Dを備える。撮像部140C、140Dは、撮像部140Bと同様に構成されるデジタルカメラであり、それぞれ、撮像制御部162C、162Dの制御に従って撮像を実行し、撮像画像データを出力する。
撮像部140Bは、例えば、RGB形式の撮像画像データを出力する。撮像部140C、撮像部140Dも同様である。
通信部175Bは、データ通信を行うインターフェースであり、本実施形態では通信回線3に接続する。通信部175Bは、制御部160Bの制御に従い、通信回線3を介してプロジェクター100Aとの間で各種データを送受信する。また、通信部175Bはプロジェクター100C、100Dのそれぞれとの間で各種データを送受信できる。通信部175Bは、通信部175Aと同様に無線通信インターフェースとして構成してもよい。
制御部160Bは、制御部160Aと同様に、CPU、ROM及びRAM(いずれも図示略)等のハードウェアを備える。ROMは、フラッシュROM等の半導体記憶素子で構成される不揮発性の記憶装置であり、CPUが実行する制御プログラムや各種データを格納する。RAMは、CPUのワークエリアを構成する。CPUは、ROMや記憶部170Bから読み出した制御プログラムをRAMに展開し、RAMに展開された制御プログラムを実行してプロジェクター100Bの各部を制御する。
制御部160Bは、機能ブロックとして、投射制御部161Bと、撮像制御部162Bと、補正処理部163Bとを備える。これらの機能ブロックは、ROMや記憶部170Bに記憶された制御プログラムをCPUが実行することで実現される。
投射制御部161Bは、投射部110Bにおける画像の表示態様を調整し、スクリーンSCへの画像の投射を実行する。投射制御部161Bは、画像処理部152Bを制御して、画像入力部151Bより入力される画像データに対する画像処理を実施させる。この際、投射制御部161Bは、画像処理部152Bが処理に必要なパラメーターを記憶部170Bから読み出して、画像処理部152Bに出力してもよい。
また、投射制御部161Bは、光源駆動部121Bを制御して光源部111Bの光源を点灯させ、光源の輝度を調整させる。これにより、光源が発光し、光変調装置112Bが変調する画像光が投射光学系113BによりスクリーンSCに投射される。
撮像制御部162Bは、撮像部140Bに撮像を実行させ、撮像画像データを取得する。撮像制御部162Cは、撮像部140Cに撮像を実行させ、撮像画像データを取得し、撮像制御部162Dは、撮像部140Dに撮像を実行させ、撮像画像データを取得する。
補正処理部163Bは、プロジェクター100Bが投射する第2画像2Bを補正する処理を実行する。補正処理部163Bは、プロジェクター100Aが送信する情報を受信し、この情報に基づき、第2画像2Bを補正する。
また、補正処理部163Cは、プロジェクター100Cが投射する第3画像2Cを補正する処理を実行する。補正処理部163Cは、プロジェクター100Aが送信する情報を受信し、この情報に基づき、第3画像2Cを補正する。
補正処理部163Dは、プロジェクター100Dが投射する第4画像2Dを補正する処理を実行する。補正処理部163Dは、プロジェクター100Aが送信する情報を受信し、この情報に基づき、第4画像2Dを補正する。
記憶部170B、170C、170Dは、いずれも不揮発性の記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM、HDDなどの記憶装置により実現される。記憶部170Bは、例えば、投射部110BによりスクリーンSCに投射させる画像データを記憶する。
記憶部170Bは、補正パラメーター173Bを記憶する。補正パラメーター173Bは、補正処理部163Bが黒レベル補正の処理を行う場合に使用するデータである。また、記憶部170Cは、補正パラメーター173Cを記憶する。補正パラメーター173Cは、補正処理部163Cが黒レベル補正の処理を行う場合に使用するデータである。記憶部170Dは、補正パラメーター173Dを記憶する。補正パラメーター173Dは、補正処理部163Dが黒レベル補正の処理を行う場合に使用するデータである。
画像投射システム1が実行する黒レベル補正について説明する。以下の動作においてはプロジェクター100A、100B、100C、100Dのいずれかがマスター(制御プロジェクター)として機能し、他のプロジェクター100がスレーブとして機能する。本実施形態ではプロジェクター100Aがマスターである。
図2には、投射画像2とともに、プロジェクター100A、100B、100C、100Dが撮像する撮像範囲を符号VA〜VDで示す。撮像範囲VAは、撮像部140A(図3)の撮像範囲である。撮像範囲VBは、撮像部140B(図4)の撮像範囲である。また、撮像範囲VCは、プロジェクター100Cが備える撮像部140Cの撮像範囲であり、撮像範囲VDはプロジェクター100Dが備える撮像部140Dの撮像範囲である。
撮像範囲VAは第1画像2Aを含み、さらに、隣接する第2画像2Bの少なくとも一部を含む。撮像範囲VBは第2画像2B、及び、隣接する第1画像2Aと第3画像2Cのそれぞれの一部を含む。また、撮像範囲VCは第3画像2Cを含み、隣接する第2画像2Bと第4画像2Dのそれぞれの一部を含む。撮像範囲VDは、第4画像2Dを含み、第3画像2Cの一部を含む。
このように、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれは、投射画像2において、当該プロジェクター100が投射する部分を含む範囲を撮像し、撮像画像データを得ることができる。
画像投射システム1は、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれが撮像する撮像画像データを利用して、投射画像2における黒の明るさのムラを補正する。以下、この動作について図5〜図8を参照して説明する。
図5は、プロジェクター100Aの動作を示すフローチャートである。図7は、図5のステップSA13を詳細に示すフローチャートである。また、図6は、プロジェクター100Bの動作を示すフローチャートであり、図8は図6のステップSB16を詳細に示すフローチャートである。
図6及び図8に示す動作はプロジェクター100Bだけの動作ではなく、プロジェクター100C、100Dも同じ動作を実行する。また、プロジェクター100Aの撮像制御部162A及び補正処理部163Aも、プロジェクター100Bと同様に図6及び図8に示す動作を実行する。つまり、図5及び図7は補正制御部164Aの動作を示し、図6及び図8は、撮像制御部162A、補正処理部163A、及び、制御部160B、160C、160Dの動作を示す。
図5に示すように、補正制御部164Aは、撮像開始の指示を送信する(ステップSA11)。補正制御部164Aは、プロジェクター100B、100C、100Dに対しては通信部175Aにより指示等を送受信し、撮像制御部162A及び補正処理部163Aに対しては制御部160内部で指示等を入出力する。以下の説明においても同様である。
補正処理部163A、及び、プロジェクター100B、100C、100Dが備える制御部160B、160C、160Dは、図6に示すように、撮像開始の指示を受信する(ステップSB11)。補正処理部163B、163C、163Dは、通信部175B、175C、175Dを介して、プロジェクター100Aの補正制御部164Aとの間で指示等を送受信する。以下の説明においても同様である。
また、以下では図6及び図8に示す動作を制御部160Bの動作として説明する。撮像制御部162A、補正処理部163A、及び制御部160C、160Dの動作は制御部160Bと共通であるため説明を省略する。
補正処理部163Bは、ステップSB11で受信した指示に基づき、光変調装置112Bにより表示領域全体に黒を描画して、黒画像を投射部110Bにより投射する(ステップSB12)。例えば、光変調装置112Bが赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に対応する3枚の液晶パネルを備える場合、補正処理部163Bは、3枚の液晶パネルの全ての階調値を最低値とする。また、ステップSB12では光源部111Bの光源を点灯させる。
その後、撮像制御部162Bは、撮像部140Bにより撮像を実行させ、撮像画像データを取得する(ステップSB13)。撮像制御部162Bは、撮像画像データを、プロジェクター100Aに送信する(ステップSB14)。
補正制御部164Aは、撮像制御部162B、及びプロジェクター100B、100C、100Dから撮像画像データを受信し、取得する(ステップSA12)。補正制御部164Aは、受信した撮像画像データに基づいて、目標エリア設定処理を実行する(ステップSA13)。目標エリア設定処理は、図2に示す領域A〜Gのいずれかを、黒レベル補正の「目標エリア」(目標領域)として選択して設定する処理である。
目標エリア設定処理の詳細を、図7を参照して説明する。
補正制御部164Aは、ステップSA12(図5)で取得した撮像画像データから、各領域A〜Gのそれぞれの画素値を取得する(ステップSA31)。例えば、補正制御部164Aは、撮像部140Aが撮像した撮像範囲VAの撮像画像データから、領域Aに該当する部分を抽出し、領域Aに含まれる代表画素の画素値を取得する。或いは、領域Aに含まれる複数の画素(全ての画素でもよい)の画素値について、平均値や中央値等を求める演算処理を実行し、領域Aを代表する画素値を求めてもよい。代表画素の位置や選択方法、或いは、画素値を求めるための演算処理に係るデータは、例えば、キャリブレーションデータ171Aに含まれる。
ステップSA31で、補正制御部164Aは、全ての撮像画像データに基づき、各領域A〜Gの画素値を求める。すなわち、補正制御部164Aは、撮像部140Aの撮像画像データから、領域A、Bの画素値を求める。また、補正制御部164Aは、撮像部140Bの撮像画像データから、領域B、C、Dの画素値を求める。また、補正制御部164Aは、撮像部140Cの撮像画像データから、領域D、E、Fの画素値を求め、撮像部140Dの撮像画像データから領域E、Fの画素値を求める。
また、ステップSA31では、撮像画像データに含まれるR、G、Bの各色の画素値のうち、G(緑)の画素値を求める。Gの画素値は画像の明るさとの相関が他の色に比べて強いため指標として有用である。また、RGB表色系よりも人間の視覚特性に近いとされるXYZ表色系の撮像画像データを利用することも可能であるが、RGB形式の撮像画像データを出力する構成とすれば、撮像部140を簡易化し低コスト化が可能である。このため、ここではRGB表色系の撮像画像データを利用し、このうちGの画素値を採用する例とする。
撮像部140Aの撮像画像データから得られる領域Aの画素値をGA1、領域Bの画素値をGB1とする。
撮像部140Bの撮像画像データから得られる領域Bの画素値をGB2、領域Cの画素値をGC2、領域Dの画素値をGD2とする。
撮像部140Cの撮像画像データから得られる領域Dの画素値をGD3、領域Eの画素値をGE3、領域Fの画素値をGF3とする。
撮像部140Dの撮像画像データから得られる領域Fの画素値をGF4、領域Gの画素値をGG4とする。
重複領域である領域B、D、Fは、複数の撮像画像データに含まれるので、補正制御部164Aは、重複領域の画素値を異なる撮像画像データ間で比較することにより、それぞれの撮像画像データに対する係数を算出して、キャリブレーションをする(ステップSA32)。これにより、撮像部140A〜140Dの感度の個体差による測定誤差を解消または抑制できる。
補正制御部164Aは、ステップSA32で、撮像部140Aのキャリブレーション係数K1を、K1=1とする。すなわち、撮像部140Aの感度を基準とする。
補正制御部164Aは、撮像部140Bのキャリブレーション係数K2、撮像部140Cのキャリブレーション係数K3、及び、撮像部140Dのキャリブレーション係数K4を、下記式(1)、(2)、(3)により求める。
K2=GB1/GB2 …(1)
K3=(GB1/GB2)*(GD2/GD3)…(2)
K4=(GB1/GB2)*(GD2/GD3)*(GF3/GF4) …(3)
補正制御部164Aは、ステップSA32で算出したキャリブレーション係数を、それぞれの撮像画像データから得た画素値に適用することにより、領域A〜Gの撮像値を算出し、撮像値を比較する(ステップSA33)。撮像値は、係数により補正した画素値を指す。キャリブレーション係数を適用することで、各領域A〜Gの撮影値は下記式(4)の通りに求められる。
領域Aの撮像値=GA1
領域Bの撮像値=GB1
領域Cの撮像値=GC2*K2
領域Dの撮像値=GD2*K2 …(4)
領域Eの撮像値=GE3*K3
領域Fの撮像値=GF3*K3
領域Gの撮像値=GG4*K4
補正制御部164Aは、領域A〜Gのうち、ステップSA33で求めた撮像値が最も高い領域、すなわち最も明るい領域を、目標エリアに設定する(ステップSA34)。補正制御部164Aは、設定した領域を目標エリアとするように、記憶部170Aが記憶する補正順序データ172Aを更新する(ステップSA35)。補正順序データ172Aは、補正制御部164Aが、領域A〜Gを補正する順序等に関するデータを含む。本実施形態では、領域A〜Gのうち目標エリアとなる領域を指定するデータを含む。
図5に戻り、補正制御部164Aは、目標エリアに該当するプロジェクター100、すなわち目標エリアに画像を投射するプロジェクター100を特定し、特定したプロジェクター100に対し、補正実行の指示を送信する(ステップSA14)。
ここで、一例として、以下の説明では、目標エリアを領域Dに設定する例を説明する。領域Dは第2画像2Bと第3画像2Cとが重複する領域であるから、領域Dが目標エリアに設定された場合、補正制御部164Aはプロジェクター100B及びプロジェクター100Cに対し補正実行の指示を送信する。補正制御部164Aが送信する補正実行の指示には、目標エリアを指定する情報が含まれる。この情報は、例えば、投射画像2または第2画像2B、第3画像2Cにおける目標エリアの位置やサイズを指定する情報とすることができる。また、この情報に、領域D以外の領域の位置やサイズを示す情報を含んでもよい。
プロジェクター100B、100Cは、それぞれ、プロジェクター100Aが送信する補正実行の指示を受信する(ステップSB15)。補正処理部163C、163Dは、それぞれ、プロジェクター100Aから受信した指示により指定された目標エリアに合わせるように、第3画像2C、第4画像2Dを補正する補正処理を実行する(ステップSB16)。
補正処理の詳細を、図8を参照して、プロジェクター100Bの動作として説明する。
補正処理部163Bは、プロジェクター100Aから受信した補正の指示に基づいて、目標エリアを領域Dとするように補正パラメーター173Bを更新する(ステップSB31)。補正パラメーター173Bは、補正に係る各種のデータを含み、例えば、目標エリアの位置やサイズ、目標エリアに合わせて補正する領域の位置、サイズ、数等を含む。
補正処理部163Bは、目標エリアである領域Dに合わせるように、第2画像2Bにおける領域D以外の部分を補正する。具体的には、領域B、Cを補正する。
補正処理部163Bは、領域B、Cのうち、補正処理の対象となる着目エリア(補正対象領域)を設定する(ステップSB32)。着目エリアは、予め設定された順序で選択してもよく、好ましくは、目標エリアに隣接する領域を着目エリアとして選択する。この例では、目標エリアに隣接する領域Cが着目エリアとして選択される。
補正処理部163Bは、着目エリアである領域Cの階調値に補正値を加算する処理を行う(ステップSB33)。領域Cの階調値は、光変調装置112Bの表示領域において着目エリアである領域Cに相当する領域の各画素の画素値である。補正処理部163Bは、画像処理部152Bが光変調装置112Bに入力する画像データ、または、光変調装置112Bが描画する画像信号に対して補正値を加算する処理を行う。また、補正処理部163Bは、R、G、Bの各色の画像データまたは画像信号に、同じ補正値を加算してもよいし、色毎に異なる補正値を加算してもよい。また、ステップSB13では、例えば、目標エリアの全ての画素の階調値(画素値)に補正値を加算する。
ステップSB13で加算する補正値は、初期補正値として補正パラメーター173Bに含まれる、デフォルト値である。目標エリア設定処理(図7)で設定される目標エリアは最も明るい領域であり、多くの場合は重複領域である。従って、目標エリアに隣接する領域は重複領域ではないことが多く、補正処理では重複領域でない領域の明るさを重複領域に合わせる補正をすることが多い。このため、初期補正値は、例えば、重複領域と重複領域でない領域との明るさの差を補正するように定められた典型的な値とすることができる。
投射制御部161Bは、補正値を加算した後の画像を投射するように、第2画像2Bを更新する(ステップSB34)。撮像制御部162Bは、更新された第2画像2Bを撮像部140Bにより撮像し、撮像画像データを取得する(ステップSB35)。
補正処理部163Bは、ステップSB35で得られた撮像画像データから、目標エリアの画素値と、着目エリアの画素値とを取得して、差を算出する(ステップSB36)。ステップSB36で取得する画素値は、撮像画像データを構成する画素のうち目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の画素の画素値である。例えば、補正処理部163Bは、目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の代表画素の画素値を取得してもよいし、当該部分の複数の画素(全ての画素でもよい)の画素値について、平均値や中央値等を求める演算処理を実行して画素値を求めてもよい。また、補正処理部163Bは、R,G,B全ての色の画素値を求めてもよいが、ここではG(緑)の画素値を求めるものとする。
補正処理部163Bは、下記式(5)により、目標エリアと着目エリアとの差ΔGを求める。
ΔG=(着目エリアの画素値G)−(目標エリアの画素値G) …(5)
続いて、補正処理部163Bは、目標エリアと着目エリアとの差ΔGが目標値以下であるか否かを判定する(ステップSB37)。目標エリアと着目エリアとの差ΔGが小さければ、明るさの差が小さいことになり、補正の目的が達成される。目標値は、目標エリアと着目エリアとの差を判定する基準として予め設定され、例えば、補正パラメーター173Bに含まれる。
目標エリアと着目エリアとの差ΔGが目標値より大きい場合(ステップSB37;No)、補正処理部163Bは補正値を更新する(ステップSB38)。目標エリアと着目エリアとの差ΔGが目標値より大きいとは、差の絶対値|ΔG|>(目標値)が成立する場合である。
ステップSB38で、ΔG<0の場合、すなわち着目エリアが目標エリアよりも暗い(画素値が小さい)場合は、補正処理部163Bは、例えば下記式(6)の演算を行い、補正値を大きくする。一方、ステップSB38で、ΔG>0の場合、すなわち着目エリアが目標エリアよりも明るい(画素値が大きい)場合は、補正処理部163Bは、例えば下記式(7)の演算を行い、補正値を大きくする。
補正値=補正値+D …(6)
補正値=補正値−D …(7)
但し、Dは、補正値を変化させる単位として予め設定された値である。
補正処理部163Bは、ステップSB38で補正値を更新した後、ステップSB33に戻って、補正値を着目エリアのもとの階調値に加算し(ステップSB33)、表示を更新する(ステップSB34)。なお、ステップSB33では、複数の補正値を累積して加算せず、補正前の階調値に、ステップSB38で更新した補正値を加算する。
また、ステップSB38で、補正処理部163Bは、補正値に加減算する値Dを小さくしてもよい。例えば、ステップSB38で補正値を更新する処理を、1つの着目エリアに対して2回以上行う場合、2回目以後は、式(6)、(7)において値Dより小さい値を加減算してもよい。
具体的には、ステップSB38で、ΔG<0であり、前回のステップSB38の処理において符号が逆(ΔG>0)であった場合に、例えば下記式(8)の演算を行ってもよい。ΔG>0であり、前回のステップSB38の処理において符号が逆(ΔG<0)であった場合に、例えば下記式(9)の演算を行ってもよい。下記式(8)、(9)では補正値の変化が小さい。このため、ステップSB38の処理を繰り返す回数を減らして、速やかに、ΔGを目標値以下に収束させることができる。
補正値=補正値+(D/2) …(8)
補正値=補正値−(D/2) …(9)
また、目標エリアと着目エリアとの画素値の差ΔGが目標値以下である場合(ステップSB37;Yes)、補正処理部163Bは、この補正結果を含むように補正パラメーター173Bを更新する(ステップSB39)。補正結果は、補正が終了した着目エリアと、着目エリアに対応する補正値の最終的な値と、を含む。
補正処理部163Bは、着目エリアとなる全ての領域について補正が完了したか否かを判定する(ステップSB40)。補正処理部163Bは、第2画像2Bに含まれる全ての領域B、C、Dのうち、目標エリアを除く領域B、Cの全てについて補正が済んだ場合、補正が完了したと判定し(ステップSB40;Yes)、本処理を終了する。
目標エリアを除く領域B、Cのうち補正が済んでいない領域がある場合、補正処理部163Bは、ステップSB32に戻り、新たに着目エリアを設定する(ステップSB32)。ここで、補正処理部163Bは、補正が完了した着目エリアを次の目標エリアとして設定し、設定した目標エリアに隣接する領域を、新たな着目エリアとする。これにより、第2画像2Bにおける各領域が、最初に補正制御部164Aが設定する目標エリアを起点として順に選択されて補正される。
なお、ステップSB38において、補正値を更新した結果、補正値が0になった場合、補正処理部163Bは、選択中の着目エリアに対する補正を終了してもよい。また、ステップSB38の動作の実行回数に上限を設けてもよい。この場合、ステップSB38の動作の上限値が予め設定され、例えば補正パラメーター173Bに含まれる。また、補正処理部163Bは、ステップSB38で補正値を更新する回数を、着目エリア毎にカウントする。ステップSB37で、目標エリアと着目エリアとの画素値の差ΔGが目標値を越えると判定した場合(ステップSB37;No)、補正処理部163Bは、当該着目エリアの補正値の更新回数が上限値に達したか否かを判定すればよい。補正処理部163Bは、当該着目エリアの補正値の更新回数が上限値に達したと判定した場合に、ステップSB39に移行して、補正値を、ステップSB33で最初に設定したデフォルトの補正値で確定する。また、当該着目エリアの補正値の更新回数が上限値に達していない場合は、上述したようにステップSB38に移行する。この場合、補正値が収束しない場合に、処理を適切な状態で停止させることができ、補正処理に要する時間を抑えることが可能となる。
また、補正値の上限を設定してもよい。この場合、補正処理部163Bは、ステップSB38で補正値を上記式(6)または(8)のいずれかにより加算した結果、補正値が上限値に達したか否かを判定してもよい。そして、補正処理部163Bは、補正値が上限値に達したと判定した場合に、補正値を上限値に更新する。この場合、補正処理において、投射画像2の黒表示の明るさが過度に明るくなることを防止できる。
図6に戻り、補正処理部163Bは、ステップSB16の補正処理の結果を、プロジェクター100Aに送信する(ステップSB17)。ここでは、領域Dに合わせて補正を完了した領域C、Dを示す情報を含む結果を送信する。その後、補正処理部163Bは、補正完了の通知がプロジェクター100Aから送信されたか否かを判定し(ステップSB18)、通知を受信していない場合は(ステップSB18;No)、受信するまで待機する。
補正制御部164Aは、プロジェクター100B、100C、100Dまたは補正処理部163Aから補正結果を受信し(ステップSA15)、受信した補正結果から補正された領域を示す情報を取得する。補正制御部164Aは、投射画像2の全ての領域A〜Gに対する補正が完了したか否かを判定する(ステップSA16)。補正されていない領域がある場合(ステップSA16)、補正制御部164Aは、目標エリアを更新する(ステップSA17)。ここで、補正制御部164Aは、補正されていない領域に隣接していて、補正が済んだ領域を目標エリアに設定する。そして、更新後の目標エリアの設定を反映するように、補正順序データ172Aを更新し(ステップSA18)、ステップSA14に戻る。
例えば、ステップSA16で、プロジェクター100Bから、第2画像2Bの領域B、Cについて補正が完了したことを示す補正結果を受信したとする。この場合、補正制御部164Aは、領域Bを目標エリアに設定し(ステップSA17)、補正処理部163Aに対し、目標エリアを領域Bとして第1画像2Aを補正するよう指示を送信する(ステップSA14)。
補正制御部164Aは、投射画像2の領域A〜Gに対する補正が完了したと判定した場合(ステップSA16;Yes)、プロジェクター100B、100C、100D、及び補正処理部163Aに補正完了の通知を送信し(ステップSA19)、本処理を終了する。
補正処理部163Bは、補正完了の通知を受信すると(ステップSB18;Yes)、ステップSB12で開始した黒画像の投射を終了し(ステップSB19)、本処理を終了する。その後、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれは、画像供給装置200から入力される画像データに基づき画像を投射する、通常動作を実行できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る画像投射システム1は、複数のプロジェクター100により画像を投射する画像投射システム1である。プロジェクター100は、画像を投射する投射部110と、投射部110が投射する投射画像の少なくとも一部および他のプロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像する撮像部140とを備える。また、撮像部140の撮像画像に基づいて、投射部110が投射する投射画像に設定される目標領域に合わせて、投射画像のうち目標領域以外の領域に設定される補正対象領域を補正する補正処理部163を備える。
また、プロジェクター100は、画像を投射する投射部110と、投射部110が投射する投射画像の少なくとも一部および他のプロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像する撮像部140とを備える。また、撮像部140の撮像画像に基づいて、投射部110が投射する投射画像に設定される目標領域に合わせて、投射画像のうち目標領域以外の領域を補正する補正処理部163を備える。
この画像投射システム1の構成、及び、画像投射システム1の制御方法によれば、それぞれのプロジェクター100が投射画像を補正でき、複数のプロジェクター100がそれぞれ投射する投射画像の全体に基づき基準値を定める等の処理が不要である。また、投射部110の投射画像と他のプロジェクター100の投射画像の一部を含む撮像画像を用いて補正を行うことで、投射部の投射画像の品位を、他のプロジェクターの投射画像と合わせる補正を行える。従って、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、各プロジェクターが投射画像を適切に補正することにより、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせることができる。
補正処理部163は、撮像画像における目標領域の撮像値と補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、補正対象領域を補正する補正値を求める。これにより、撮像画像における撮像値を比較することにより、容易に、複数のプロジェクターの投射画像の品位を合わせる補正を行える。
また、プロジェクター100の補正処理部163により補正された補正対象領域が、次の目標領域に設定され、補正処理部163は、設定された目標領域に合わせて補正対象領域を補正する。これにより、補正された補正対象領域を目標領域に設定して補正を行うことにより、複数のプロジェクターの投射画像の全体を撮像しなくても、複数のプロジェクターの投射画像全体の品位を合わせる補正を行える。
また、プロジェクター100A、100B、100C、100Dは、第1画像2A、第2画像2B、第3画像2C、及び第4画像2Dの組合せによりスクリーンSCに投射画像2を構成するよう配置される。いずれかのプロジェクター100は、マスターとして機能する。マスターであるプロジェクター100Aは、撮像部140A、140B、140C、140Dにより撮像された撮像画像に基づいて、投射画像2において目標エリアとする領域を設定する補正制御部164Aを備える。これにより、投射画像2の全体を一度に撮像するカメラ等を用いることなく、それぞれの投射画像の品位を合わせる補正を行うことができる。これにより、投射画像2における色や明るさのムラを低減できる。
また、少なくともいずれかのプロジェクター100は、補正処理部163によって、制御プロジェクター100Aの補正制御部164Aが設定する目標エリアに合わせて、投射画像のうち目標エリア以外の領域の明るさを補正する。これにより、複数のプロジェクター100のそれぞれが撮像する撮像画像に基づき、投射画像2における目標エリアを適切に設定できる。
画像投射システム1は、第1画像2Aを投射するプロジェクター100Aと、第2プロジェクターとして、例えばプロジェクター100Bを備える。プロジェクター100Aは、第1画像2Aの少なくとも一部及び第2画像2Bの一部を含む範囲を撮像した撮像部140Aの撮像画像に基づき、撮像範囲に含まれる目標エリアを基準として第1画像2Aを補正する。プロジェクター100Bは、第1画像2Aの一部及び第2画像2Bの少なくとも一部を含む範囲を撮像部140Bが撮像した撮像画像に基づき、目標エリアを基準として第2画像2Bを補正する。これにより、プロジェクター100A及びプロジェクター100Bのそれぞれが、撮像画像に基づいて、投射する画像を補正できる。このため、投射画像2の全体を撮像しなくても、第1画像2Aと第2画像2Bとを適切に補正できる。また、プロジェクター100A、100Bが目標エリアを基準として補正を行うので、第1画像2Aと第2画像2Bの品位を合わせることができる。さらに、プロジェクター100A、及び、プロジェクター100C、100Dが第2プロジェクターとして動作し、投射画像2の全体を補正できる。
また、制御部160Aは、第1画像2Aにおける目標エリアの撮像値と、第1画像2Aのうち目標エリア以外の領域に設定される着目エリアの撮像値と、を比較することにより、着目エリアを補正する補正値を求める。これにより、容易に、投射画像2の品位を合わせる補正を行える。
また、制御部160Bは、第2画像2Bにおける目標エリアの撮像値と、第2画像2Bのうち目標エリア以外の領域に設定される着目エリアの撮像値と、を比較することにより、着目エリアを補正する補正値を求める。これにより、容易に、投射画像2の品位を合わせる補正を行える。
また、プロジェクター100Aは、通信部175Aを備える。制御部160Aは、撮像部140Aの撮像画像と撮像部140Bの撮像画像とを比較することにより、目標エリアを設定する。制御部160Aは、目標エリアを示す情報をプロジェクター100に送信する。これにより、プロジェクター100Aが複数の撮像画像を比較して目標エリアを設定し、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれが、目標エリアを基準として投射画像を補正できる。このため、複数の撮像画像を利用して、効率よく、投射画像2の品位を合わせることができる。
また、制御部160Aは、制御部160A、160B、160C、160Dにより補正された着目エリアを、目標エリアに設定する。これにより、投射画像2の全体を撮像しなくても、投射画像2全体の品位を合わせる補正を行える。
また、第2プロジェクター100は、光源部111Bと、光源が発する光を変調して第2画像2Bの画像光を生成する光変調装置112Bと、を有する投射部110Bを備える。制御部160Bは、撮像部140Bの撮像範囲に含まれる目標エリアを基準として、光変調装置112Bが生成する画像光の明るさを補正するように、画像データを補正する。これにより、第2画像2Bの明るさを適切に補正できる。
また、制御部160Bは、撮像部140Bの撮像範囲に含まれる目標エリアを基準として、光変調装置112Bが生成する画像光の色を補正するように、画像データを補正してもよい。
また、第3プロジェクターとして、例えばプロジェクター100Cは、第3画像2Cの少なくとも一部と、第1画像2Aの一部及び第2画像2Bの一部の少なくともいずれかを含む範囲を撮像部140Cで撮像する。プロジェクター100Cは、撮像画像に基づき、撮像部140Cの撮像範囲に含まれる目標エリアを基準として第3画像2Cを補正する。プロジェクター100Aは、プロジェクター100B、100Cに情報を送信する通信部175Aを備える。制御部160Aは、撮像部140A、140B、140Cの撮像画像を比較することにより目標エリアを設定し、設定した目標エリアが第2画像2Bに含まれる場合は目標エリアを示す情報をプロジェクター100Bに送信する。目標エリアが第3画像2Cに含まれる場合は目標エリアを示す情報をプロジェクター100Cに送信する。設定した目標エリアが第1画像2Aに含まれる場合は目標エリアを基準として第1画像2Aを補正する。これにより、3つのプロジェクター100A、100B、100Cのそれぞれが、撮像画像に基づいて、第1画像2A、第2画像2B、第3画像2Cを補正できる。これにより、投射画像2の全体を撮像しなくても、各プロジェクター100が投射する画像を適切に補正して、投射画像2の品位を合わせることができる。
また、プロジェクター100A、100B、100C、100Dが撮像部140を備え、撮像画像に基づき投射画像を補正することにより、それぞれのプロジェクター100が、投射画像を、他のプロジェクター100が投射する投射画像に合わせて補正できる。
[第2実施形態]
図9は、本発明を適用した第2実施形態に係る画像投射システム1において、プロジェクター100の動作を示すフローチャートである。第2実施形態は画像投射システム1の別の動作例を示しており、画像投射システム1の各部の構成は第1実施形態と共通である。
図9は、図8に示した補正処理に代えて実行される動作を示す。すなわち、図8で補正処理部163Bが実行する動作の別の例を示す。この図9に示す動作に合わせて実行される図5〜図7の動作は、本第2実施形態でも実行される。
また、図9の動作は、プロジェクター100B、100C、100D、及び、補正処理部163Aが実行する動作であるが、以下では補正処理部163Bが実行する場合を一例として説明する。
図9に示す動作で、補正処理部163Bは、プロジェクター100Aから受信した補正の指示に基づいて、ステップSB31と同様に、目標エリアを領域Dとするように補正パラメーター173Bを更新する(ステップSB51)。
補正処理部163Bは、目標エリアである領域Dに合わせるように、第2画像2Bにおける領域D以外の部分を補正する。具体的には、領域B、Cを補正する。補正処理部163Bは、ステップSB32と同様に、領域B、Cのうち、補正処理の対象となる着目エリアを設定する(ステップSB52)。
図9の動作は、補正処理部163Bにより、着目エリアの色を目標エリアの色に合わせる色補正を行う動作である。より具体的には、R、G、Bの各色の階調値に補正値を加減算することで、色を補正する。
この図9の動作に関して、プロジェクター100Aの補正制御部164Aは、ステップSA13(図5)の動作により、投射画像2における目標エリアを設定する。この目標エリアは、補正制御部164Aが、プロジェクター100A、100B、100C、100Dが黒画像を投射している状態の撮像画像に基づき設定する。このため、第2実施形態では、投射画像2における色の差を減少させる効果があり、特に、黒の色合いの差を補正できる。
補正処理部163Bは、着目エリアと目標エリアの色の差を求めることにより、補正の基準とする色を、設定する(ステップSB53)。ステップSB53で、補正処理部163Bは、着目エリアおよび目標エリアの色毎の画素値を取得し、下記式(10)により、R、G、Bの各色の画素値の差を算出する。
ΔR=(着目エリアR)−(目標エリアR)
ΔG=(着目エリアG)−(目標エリアG) …(10)
ΔB=(着目エリアB)−(目標エリアB)
補正処理部163Bは、Rの画素値の差ΔR、Gの画素値の差ΔG、Bの画素値の差ΔBを比較し、画素値の差が最も大きい色を、基準色として設定する。
例えば、|ΔR|>|ΔG|,|ΔB|であった場合、基準色はRに設定される。
なお、ステップSB53で取得する色ごとの画素値は、撮像画像データを構成する画素のうち目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の画素の、R、G、Bの各画素値である。例えば、補正処理部163Bは、目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の代表画素の画素値を取得してもよいし、当該部分の複数の画素(全ての画素でもよい)の画素値について、平均値や中央値等を求める演算処理を実行して画素値を求めてもよい。
補正処理部163Bは、色ごとの補正値を取得する(ステップSB54)。すなわち、Rの階調値を補正する補正値と、Gの階調値を補正する補正値と、Bの階調値を補正する補正値とを取得する。最初にステップSB54を実行する場合の補正値は、初期補正値として補正パラメーター173Bに含まれる、デフォルト値である。初期補正値は、例えば、色の極端な変化を招かないように小さい値とすることができる。
補正処理部163Bは、着目エリアである領域Cの各色の階調値に補正値を加算する処理を行う(ステップSB55)。ステップSB55では領域CのR,G,Bそれぞれの階調値に対して補正値を加算する。ステップSB55では、例えば、目標エリアの全ての画素の階調値に補正値を加算する。
投射制御部161Bは、補正値を加算した後の画像を投射するように、第2画像2Bを更新する(ステップSB56)。撮像制御部162Bは、更新された第2画像2Bを撮像部140Bにより撮像し、撮像画像データを取得する(ステップSB57)。
補正処理部163Bは、ステップSB57で得られた撮像画像データから、目標エリアの画素値と、着目エリアの画素値とを取得して、ステップSB53で設定した基準色について、画素値の差を算出する(ステップSB58)。ここで取得する画素値は、撮像画像データの画素のうち目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の画素の画素値であり、目標エリア及び着目エリアを撮像した部分の代表画素の画素値を取得してもよい。或いは、当該部分の複数の画素(全ての画素でもよい)の画素値について、平均値や中央値等を求める演算処理を実行して画素値を求めてもよい。この例では、基準色をRに設定したので、基準色の目標エリアと着目エリアとの画素値の差は下記式(11)によりΔRとして求めることができる。
ΔR=(着目エリアの画素値R)−(目標エリアの画素値R) …(11)
続いて、補正処理部163Bは、基準色の目標エリアと着目エリアとの差ΔRが目標値以下であるか否かを判定する(ステップSB59)。基準色の階調値の差ΔRが小さければ、色の差が小さいということができ、補正の目的が達成される。目標値は、目標エリアと着目エリアとの差を判定する基準として予め設定され、例えば、補正パラメーター173Bに含まれる。
基準色の目標エリアと着目エリアとの差ΔRが目標値より大きい場合(ステップSB59;No)、補正処理部163Bは補正値を更新する(ステップSB60)。目標エリアと着目エリアとの差ΔRが目標値より大きいとは、差の絶対値|ΔR|>(目標値)が成立する場合である。
ステップSB60で、ΔR<0の場合、すなわち着目エリアの基準色が目標エリアよりも弱い(画素値が小さい)場合は、補正処理部163Bは、例えば下記式(12)の演算を行い、Rの補正値を大きくし、他の色G、Bの補正値を小さくする。
一方、ステップSB60で、ΔG>0の場合、すなわち着目エリアの基準色が目標エリアよりも強い(画素値が大きい)場合は、補正処理部163Bは、例えば下記式(13)の演算を行う。式(13)の演算によれば、Rの補正値が小さく、他の色G、Bの補正値が大きく変更される。
下記式(12)、(13)において、D1、D2、D3は、それぞれ、R、G、Bの補正値を変化させる単位として予め設定された値である。
R補正値=R補正値+D1
G補正値=G補正値−D2 …(12)
B補正値=B補正値−D3
R補正値=R補正値−D1
G補正値=G補正値+D2 …(13)
B補正値=B補正値+D3
補正処理部163Bは、ステップSB60で補正値を更新した後、ステップSB55に戻って、補正値を着目エリアのもとの階調値に加算し(ステップSB55)、表示を更新する(ステップSB56)。なお、ステップSB55では、複数の補正値を累積して加算せず、補正前の階調値に、ステップSB38で更新した補正値を加算する。
また、ステップSB60で、補正処理部163Bは、補正値に加減算する値Dを小さくしてもよい。例えば、ステップSB38で補正値を更新する処理を、1つの着目エリアに対して2回以上行う場合、2回目以後は、式(12)、(13)において値D1、D2、D3より小さい値を加減算してもよい。
具体的には、ステップSB60で、ΔR<0であり、前回のステップSB60の処理において基準色の階調値の差の符号(正負)が逆(ΔR>0)であった場合に、例えば下記式(14)の演算を行ってもよい。同様に、ΔR>0であり、前回のステップSB60の処理において符号が逆(ΔR<0)であった場合に、例えば下記式(15)の演算を行ってもよい。下記式(14)、(15)では補正値の変化が小さいので、ステップSB60の処理を繰り返す回数を減らして、速やかに、色の差を目標値以下に収束させることができる。
R補正値=R補正値+(D1/2)
G補正値=G補正値−(D2/2) …(14)
B補正値=B補正値−(D3/2)
R補正値=R補正値−(D1/2)
G補正値=G補正値+(D2/2) …(15)
B補正値=B補正値+(D3/2)
また、目標エリアと着目エリアとの基準色の画素値の差ΔRが目標値以下である場合(ステップSB59;Yes)、補正処理部163Bは、この補正結果を含むように補正パラメーター173Bを更新する(ステップSB61)。補正結果は、補正が終了した着目エリアと、着目エリアに対応する補正値の最終的な値と、を含む。
補正処理部163Bは、着目エリアとなる全ての領域について補正が完了したか否かを判定する(ステップSB62)。補正処理部163Bは、第2画像2Bに含まれる全ての領域B、C、Dのうち、目標エリアを除く領域B、Cの全てについて補正が済んだ場合、補正が完了したと判定し(ステップSB62;Yes)、本処理を終了する。
目標エリアを除く領域B、Cのうち補正が済んでいない領域がある場合、補正処理部163Bは、ステップSB52に戻り、新たに着目エリアを設定する(ステップSB52)。ここで、補正処理部163Bは、補正が完了した着目エリアを次の目標エリアとして設定し、設定した目標エリアに隣接する領域を、新たな着目エリアとする。これにより、第2画像2Bにおける各領域が、最初に補正制御部164Aが設定する目標エリアを起点として順に選択されて補正される。
ステップSB60で補正値を更新した結果、いずれか1の色の補正値または2の色の補正値が0になった場合、補正処理部163Bは、選択中の着目エリアに対する補正を終了してもよい。また、図8のステップS38と同様に、ステップSB60の動作の実行回数に上限を設けてもよい。また、補正値の上限を設定してもよい。
第2実施形態の動作によれば、投射画像2における色の差を、投射画像2の全体を撮像した撮像画像データを用いることなく、補正できる。
画像投射システム1は、図9の動作を、図8の動作に代えて実行してもよい。図9の動作ではR、G、Bの各色の階調値を補正するため、結果として、着目エリアの黒の明るさを目標エリアに合わせる補正を行うこととなる。従って、黒レベルの補正と、色合いを合わせる補正との両方を、実行し、高品位の投射画像2を投射できる。
また、画像投射システム1は、図5〜図8に示す動作を実行した後で、図5、図6、図7及び図9の動作を実行してもよい。この場合、黒レベルの補正を実行した後で、色合いの補正を行うことができる。
上述した第1及び第2実施形態は、本発明の好適な実施の形態である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上記第1実施形態で、補正処理部163A、163B、163C、163Dは、画像データの階調を補正する処理を例示したが、本発明はこれに限定されず、補正値に基づき光源の輝度を調整してもよい。この場合、光源部111は、例えば、固体光源を備える構成とし、輝度をPWM制御してもよい。
また、例えば、画像投射システム1において、プロジェクター100Aとプロジェクター100B、100C、100Dとの接続形態は任意であり、1対1で接続してもよい。また、プロジェクター100A、100B、100C、100Dをデイジーチェーン接続してもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態では、投射画像2の中央に位置する領域Dを目標エリアとする例を説明したが、投射画像2における他の領域を目標エリアに設定することは何ら制限されない。また、図5〜図9の各図を参照して説明した例はあくまで一例であって、画像投射システム1を構成する他のプロジェクター100が実行することも勿論可能である。さらに、図9の動作を図8の動作に続けて実行する場合、リモコン5による操作で指定された領域を目標エリアに設定してもよい。
また、プロジェクター100Aの補正制御部164Aが実行する、図5、図7に示した動作を、プロジェクター100以外の装置により実行する構成であってもよい。例えば、プロジェクター100A、100B、100C、100Dのそれぞれとデータ通信可能に接続されたパーソナルコンピューター等が、プロジェクター100A、100B、100C、100Dから撮像画像データを受信して、上記処理を行ってもよい。
また、第1及び第2実施形態では、プロジェクター100A及び100Bを、透過型液晶パネルを用いた液晶プロジェクターとして説明したが、反射型の液晶パネルやデジタルミラーデバイスを用いたプロジェクターであってもよい。
また、図3及び図4に示したプロジェクター100A、100Bの各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
1…画像投射システム、2…投射画像、2A…第1画像、2B…第2画像、2C…第3画像、2D…第4画像、3…通信回線、5、5A〜5D…リモコン、100、100A、100B、100C、100D…プロジェクター(プロジェクター、第1プロジェクター、第2プロジェクター、第3プロジェクター)、110、110A、110B…投射部、111、111A、111B…光源部(光源)、112A、112B…光変調装置(変調部)、113A、113B…投射光学系、121A、121B…光源駆動部、122A、122B…光変調装置駆動部、131A、131B…操作パネル、132A、132B…リモコン受光部、133A、133B…処理部、140、140A、140B、140C、140D…撮像部、151A、151B…画像入力部、152A、152B…画像処理部、155A、155B…フレームメモリー、160、160A、160B、160C、160D…制御部(第1制御部、第2制御部、第3制御部)、161A、161B…投射制御部、162A、162B、162C、162D…撮像制御部、163、163A、163B、163C、163D…補正処理部、164A…補正制御部、170A、170B、170C、170D…記憶部、171A…キャリブレーションデータ、172A…補正順序データ、173A、173B、173C、173D…補正パラメーター、175A…通信部(第1通信部)、175B、175C、175D…通信部、180A、180B…内部バス、200…画像供給装置。

Claims (15)

  1. 複数のプロジェクターにより画像を投射する画像投射システムであって、
    前記プロジェクターは、
    画像を投射する投射部と、
    前記投射部が投射する投射画像の少なくとも一部および他の前記プロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像画像に基づいて、前記投射部が投射する投射画像に設定される目標領域に合わせて、前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域を補正する補正処理部と、
    を備えることを特徴とする画像投射システム。
  2. 前記補正処理部は、前記撮像画像における前記目標領域の撮像値と前記補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、
    を特徴とする請求項1記載の画像投射システム。
  3. 前記補正処理部により補正された前記補正対象領域が前記目標領域に設定され、
    前記補正処理部は、設定された前記目標領域に合わせて前記補正対象領域を補正すること、
    を特徴とする請求項1または2記載の画像投射システム。
  4. 第1画像を投射する第1プロジェクターと、第2画像を投射する第2プロジェクターとを備える画像投射システムであって、
    前記第1プロジェクターは、前記第1画像の少なくとも一部及び前記第2画像の一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正する第1制御部を備え、
    前記第2プロジェクターは、前記第1画像の一部及び前記第2画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第2撮像画像に基づき、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記第2画像を補正する第2制御部を備えること、
    を特徴とする画像投射システム。
  5. 前記第1制御部は、前記第1撮像画像における前記目標領域の撮像値と、前記第1画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、
    を特徴とする請求項4記載の画像投射システム。
  6. 前記第2制御部は、前記第2撮像画像における前記目標領域の撮像値と、前記第2画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域の撮像値と、を比較することにより、前記補正対象領域を補正する補正値を求めること、
    を特徴とする請求項4または5記載の画像投射システム。
  7. 前記第1プロジェクターは、前記第2プロジェクターに情報を送信する第1通信部を備え、
    前記第1制御部は、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像とを比較することにより、前記目標領域を設定し、前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第2プロジェクターに送信すること、
    を特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の画像投射システム。
  8. 前記第1制御部は、前記第1制御部により補正された前記補正対象領域または前記第2制御部により補正された前記補正対象領域を、前記目標領域に設定すること、
    を特徴とする請求項7記載の画像投射システム。
  9. 前記第2プロジェクターは、光源と、第2画像データに基づき前記光源が発する光を変調して前記第2画像の画像光を生成する変調部と、を有する投射部を備え、
    前記第2制御部は、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記変調部が生成する前記画像光の明るさを補正するように、前記第2画像データを補正すること、
    を特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の画像投射システム。
  10. 前記第2制御部は、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として、前記変調部が生成する前記画像光の色を補正するように、前記第2画像データを補正すること、
    を特徴とする請求項4から9のいずれかに記載の画像投射システム。
  11. 第3画像を投射する第3プロジェクターを有し、
    前記第3プロジェクターは、前記第3画像の少なくとも一部と、前記第1画像の一部及び前記第2画像の一部の少なくともいずれかを含む範囲を撮像した第3撮像画像に基づき、前記第3撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第3画像を補正する第3制御部を備え、
    前記第1プロジェクターは、前記第2プロジェクター、及び、前記第3プロジェクターに情報を送信する第1通信部を備え、
    前記第1プロジェクターの前記第1制御部は、前記第1撮像画像、前記第2撮像画像及び前記第3撮像画像を比較することにより前記目標領域を設定し、
    設定した前記目標領域が前記第2撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第2プロジェクターに送信し、
    設定した前記目標領域が前記第3撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を示す情報を前記第1通信部により前記第3プロジェクターに送信し、
    設定した前記目標領域が前記第1撮像画像に含まれる場合は前記目標領域を基準として前記第1画像を補正すること、
    を特徴とする請求項4から10のいずれかに記載の画像投射システム。
  12. 第1画像を投射する投射画像を投射するプロジェクターであって、
    別体の第2プロジェクターが投射する第2画像の一部、及び、前記第1画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正する制御部を備えること、
    を特徴とするプロジェクター。
  13. 前記第1撮像画像を撮像する撮像部を備えること、
    を特徴とする請求項12記載のプロジェクター。
  14. 複数のプロジェクターにより画像を投射する画像投射システムの制御方法であって、
    前記プロジェクターにより、
    投射画像の少なくとも一部および他の前記プロジェクターが投射する投射画像の一部を含む範囲を撮像し、
    撮像画像に基づいて、前記投射画像に設定される目標領域に合わせて、前記投射画像のうち前記目標領域以外の領域に設定される補正対象領域を補正すること、
    を特徴とする画像投射システムの制御方法。
  15. 第1画像を投射する第1プロジェクターと、第2画像を投射する第2プロジェクターとを備える画像投射システムの制御方法であって、
    前記第1プロジェクターにより、前記第1画像の少なくとも一部及び前記第2画像の一部を含む範囲を撮像した第1撮像画像に基づき、前記第1撮像画像の撮像範囲に含まれる目標領域を基準として前記第1画像を補正するステップと、
    前記第2プロジェクターにより、前記第1画像の一部及び前記第2画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像した第2撮像画像に基づき、前記第2撮像画像の撮像範囲に含まれる前記目標領域を基準として、前記第2画像を補正するステップと、
    を有すること、を特徴とする画像投射システムの制御方法。
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