JP2021097323A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の投影画像の一部を重ね合わせて投影する場合の画像の品位を向上可能にする。【解決手段】投影装置によって投影される画像を処理する画像処理装部140は、他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、投影される画像を補正する補正量(OFST)を決定する決定手段と、他の投影装置がアイリスを制御して投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値(IRIS_VAL)を取得する取得手段と、を有する。決定手段は、他の投影装置から取得したアイリス制御値(IRIS_VAL)を基に補正量(OFST)を決定する。【選択図】図5
Description
本発明は、投影される画像を処理する技術に関する。
近年、複数のプロジェクタで画像を投影するマルチ投影システムが増加している。例えば、複数のプロジェクタからの投影画像を投影面上に並べて投影することで解像度を高めたり、複数のプロジェクタからの投影画像を投影面上の略同一の位置に重ねて投影することで輝度を向上させたりするスタック投影などが行われている。これらの技術は、高解像度、及び高輝度が必要になる、プロジェクションマッピングやパブリックビューイング等で実施されている。
複数のプロジェクタからの複数の投影画像を投影面上に並べて投影する際には、隣接する投影画像同士で一部が重なるように投影される。一方で、投影画像が重なる重畳領域(ブレンド領域)にはいわゆる黒浮きが発生することがある。このブレンド領域の黒浮きを低減する技術として、特許文献1には、非重畳領域の黒輝度を重畳領域と同じになるように調整することで、重畳領域と非重畳領域の輝度を均一に補正し、境界の輝度段差を目立ち難くする技術が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術の場合、プロジェクタの設定値によっては十分な補正効果が得られない場合があり、投影画像の品位が低くなってしまうことがある。
そこで、本発明は、複数の投影画像の一部を重ね合わせて投影する場合の画像の品位を向上可能にすることを目的とする。
本発明は、投影装置によって投影される画像を処理する画像処理装置であって、他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、前記投影される画像を補正する補正量を決定する決定手段と、前記他の投影装置がアイリスを制御して前記投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値を取得する取得手段と、を有し、前記決定手段は、前記他の投影装置から取得した前記アイリス制御値を基に前記補正量を決定することを特徴とする。
本発明によれば、複数の投影画像の一部を重ね合わせて投影する場合の画像の品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。なお同一の構成または処理については、同じ参照符号を付して説明する。
本実施形態では、図1のように投影装置100と投影装置101の2台を使用し、投影画像の一部が重なり合うようにして画像を表示する投影システムを例に挙げる。投影装置100はスクリーンの投影面上の左側に画像を投影する左プロジェクタであり、投影装置101は同スクリーンの投影面上の右側に画像を投影する右プロジェクタである。すなわち図1の投影システムにおいて、投影装置100から投影画像1000が投影され、投影装置101から投影画像1001が投影されて、投影面上においては一つの画像を表示するように構成されている。一つの画像を表示するように構成する際に、投影画像1000と投影画像1001とは一部が重なり合う重畳領域1002をもって投影される。また、投影装置100と投影装置101は互いに通信を行うため、ハブ102を介して接続されている。なお、本実施形態ではハブ102を介して通信を行うものとして説明を行うが、投影装置100と投影装置101が通信可能なように構成されていればハブ102を使用しない構成をとることも可能である。例えば、無線LANルータを使用して無線により通信を行うように構成してもよいし、投影装置100と投影装置101が他の装置を介さず直接接続されるように構成してもよい。
本実施形態では、図1のように投影装置100と投影装置101の2台を使用し、投影画像の一部が重なり合うようにして画像を表示する投影システムを例に挙げる。投影装置100はスクリーンの投影面上の左側に画像を投影する左プロジェクタであり、投影装置101は同スクリーンの投影面上の右側に画像を投影する右プロジェクタである。すなわち図1の投影システムにおいて、投影装置100から投影画像1000が投影され、投影装置101から投影画像1001が投影されて、投影面上においては一つの画像を表示するように構成されている。一つの画像を表示するように構成する際に、投影画像1000と投影画像1001とは一部が重なり合う重畳領域1002をもって投影される。また、投影装置100と投影装置101は互いに通信を行うため、ハブ102を介して接続されている。なお、本実施形態ではハブ102を介して通信を行うものとして説明を行うが、投影装置100と投影装置101が通信可能なように構成されていればハブ102を使用しない構成をとることも可能である。例えば、無線LANルータを使用して無線により通信を行うように構成してもよいし、投影装置100と投影装置101が他の装置を介さず直接接続されるように構成してもよい。
次に、本実施形態における投影装置100の内部構成について図2を用いて説明する。なお、投影装置101の内部構成は投影装置100と同様であるため図示及び説明は省略する。
本実施形態の投影装置100は、CPU110、RAM111、ROM112、操作部113、通信部114、画像入力部120、及び画像処理部140を有する。また投影装置100は、光変調素子制御部150、光変調素子170R、170G、170B、光源制御部130、アイリス制御部131、光源160、アイリス161、色分離部162、色合成部180、投影光学系183、及び投影光学系制御部184を有する。
本実施形態の投影装置100は、CPU110、RAM111、ROM112、操作部113、通信部114、画像入力部120、及び画像処理部140を有する。また投影装置100は、光変調素子制御部150、光変調素子170R、170G、170B、光源制御部130、アイリス制御部131、光源160、アイリス161、色分離部162、色合成部180、投影光学系183、及び投影光学系制御部184を有する。
CPU110、RAM111、ROM112、操作部113、通信部114、画像入力部120、光源制御部130、アイリス制御部131、画像処理部140、光変調素子制御部150、及び投影光学系制御部184は、バス199により相互に接続されている。
CPU110は、投影装置100の各動作ブロックを制御するものであり、ROM112には、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムが記憶されており、RAM111は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータが格納される。また、CPU110は、通信部114より受信した静止画データや動画データをRAM111に一時的に記憶させ、ROM112に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像を再生したりすることもできる。なお、本実施形態では静止画や動画を特に区別する場合を除き、単に画像とのみ記載する。また、CPU110は、操作部113や、通信部114から入力された制御信号を受信して、投影装置100の各部を制御する。さらにCPU110は、後述するGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)等のための処理をも行う。
操作部113は、ユーザーからの指示を受け付け、CPU110に指示信号を送信するものであり、例えば、スイッチやダイヤルなどからなる。また、操作部113は、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部(赤外線受信部など)で、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信するものであってもよい。
通信部114は、外部機器と、制御信号や画像データなど送受信するためのものであり、例えば、無線LAN、有線LAN、USB、Bluetooth(登録商標)などであってよく、通信方式を特に限定するものではない。また、画像入力部120の端子が、例えばHDMI(登録商標)端子であれば、その端子を介してCEC通信を行うものであってもよい。ここで、外部装置は、投影装置100と通信を行うことができるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機、リモコンなど、どのようなものであってもよい。
画像入力部120は、外部装置から送信されてきた画像データを受信するものである。ここで、外部装置とは、画像データを出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機など、どのようなものであってもよい。さらに、画像入力部120は、USBフラッシュメモリやSDカードのようなメディアに記録された画像を読み込むこともできる。画像入力部120は、受信した画像データを画像処理部140へ出力する。さらに、画像入力部120は、CPU110からの指示に基づき受信した画像データをRAM111に出力することも可能である。
光源制御部130は、光源160のオン/オフの制御や発光光量の制御を行うものであり、制御用のマイクロプロセッサなどからなる。光量の制御は、光源に印加する電圧または電流により制御を行う。また、光源制御部130は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM112に記憶されたプログラムによって、CPU110が光源制御部130と同様の処理を実行してもよい。また、光源160は、不図示のスクリーンに画像を投影するための光を出力するものであり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、レーザー、LED、蛍光体、またそれらを組み合わせたものであってもよい。
アイリス制御部131は、アイリス161の開閉を制御することにより、光源160からの光を色分離部162へ出射する光量を制御するものであり、制御用のマイクロプロセッサなどからなる。アイリス161は、アイリス制御部131からの信号によってモーターが駆動されることで開閉動作する。また、アイリス161は、アイリス制御部131からのアイリス制御値によって絞り量が調整される。本実施形態において、アイリス制御値は、CPU110によって自動設定される場合の他、操作部113を介したユーザーからの指示に応じて設定可能とされている。
図3は、アイリス制御値に応じた光量(白輝度)とコントラスト比の特性(以後、アイリス制御特性)との関係を示した図である。図3の横軸がアイリス制御値であり、左側縦軸がアイリス161を制御した時の投影面上の白輝度(光量)、右側縦軸がコントラスト比となっている。図3の実線は白の輝度特性を、破線はコントラスト比特性を表している。本実施形態ではアイリス制御値を小さくするほど、輝度が非線形的に下がり、一方、コントラスト比は非線形的に上がるような特性となっている。
本実施形態において、図3に示したような特性の情報は、例えばROM112に図4に示すような基本特性のテーブルの情報として保持されている。図4に示すように、テーブルは、アイリス制御値、白輝度、コントラスト比の3要素を有する。なお、図4の基本特性テーブルは、図3の特性を特定間隔でサンプリングした時の値を示している。図3や図4に示した特性は一例であり、アイリス制御値の設定によっては図3や図4に例示した特性とは異なる特性であってもよい。
画像処理部140は、画像入力部120から入力された画像に画素数、色/階調情報、画像形状などの変更処理を施し、また動画像のフレーム数の変更処理を施して、光変調素子制御部150に送信するものである。また、画像処理部140は、解像度変換処理、色補正処理、OSD生成処理、ブレンド処理、幾何変形処理(キーストン補正処理)、エッジブレンド黒補正処理といった機能を実行することが可能である。さらに、画像処理部140は、画像入力部120から受信した画像以外にも、CPU110によって再生された画像等に対して前述の変更処理を施すこともできる。また画像処理部140は、CPU110により各処理部へ指定された制御情報を基に処理を施す。画像処理部140は、例えば画像処理用のマイクロプロセッサからなる。また画像処理部140の機能は、専用のマイクロプロセッサにより実現される場合だけでなく、例えば、ROM112に記憶されたプログラムをCPU110が実行することによって実現されてもよい。画像処理部140の内部構成の詳細については後述する。
光変調素子制御部150は、画像処理部140から出力される画像信号に基づいて、光変調素子170R、170G、170Bの画素の光変調素子に印可する電圧を制御して、光変調素子170R、170G、170Bの光変調率を制御する。
光変調素子170Rは、赤色に対応する光変調素子であって、光源160から出力された光のうち、アイリス161を通過し、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の光変調率を制御するためのものである。光変調素子170Gは、緑色に対応する光変調素子であって、色分離部162でR,G,Bに分離された光のうち緑色の光の光変調率を制御するためのものである。光変調素子170Bは、青色に対応する光変調素子であって、色分離部162でR,G,Bに分離された光のうち青色の光の光変調率を制御するためのものである。本実施形態において、光変調素子170R、170G、170Bは、例えば反射型液晶パネル(以下、LCOSパネルと記す)が用いられているとする。以下の説明では、光変調素子170R、170G、170Bを特に区別しない場合には、光変調素子170と記載する。
色分離部162は、光源160から出力された光を、R,G,Bの光に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。なお、光源160として、各色に対応するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。
色合成部180は、光変調素子170R、170G、170Bでそれぞれ変調されたR,G,Bの光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。
投影光学系制御部184は、投影光学系183を制御するものであり、制御用のマイクロプロセッサからなる。また、投影光学系制御部184の機能は、専用のマイクロプロセッサにより実現される場合だけでなく、例えば、ROM112に記憶されたプログラムをCPU110が実行することによって実現されてもよい。
投影光学系183は、色合成部180で合成された光をスクリーンに投影するための構成であり、複数のレンズ、レンズ駆動用のアクチュエータ等からなる。また投影光学系183では、レンズがアクチュエータによって駆動されることで、投影画像のズーム(拡大、縮小)、焦点調整などを行うことができる。
次に、図5を用いて画像処理部140の構成及び処理の詳細を説明する。図5は、画像処理部140における各処理を機能ブロックにより表した図である。なお、図5の各機能ブロックにおける処理は、例えばCPU110が本実施形態に係るプログラムを実行することによって実現されてもよい。また図5の各機能ブロックにおける処理は、回路等のハードウェア構成によって実現されてもよいし、一部の機能ブロックの処理が、CPU110等においてプログラムを実行することによるソフトウェア構成によって実現されてもよい。
基本画像処理部141は、基本画像処理として、ノイズリダクション処理、スケーリング処理、エッジ強調処理、色補正処理、階調補正処理などの高画質化処理を行うための構成である。基本画像処理部141は、画像処理部140から入力された画像ID0に対し、それら基本画像処理を施し、当該基本画像処理後の画像IDTを出力する。
また入力解像度とパネル解像度が異なる場合、基本画像処理部141は、スケーリング処理において、入力解像度をパネル解像度に合わせるための拡大/縮小処理を行う。本実施形態の場合、基本画像処理部141は、光変調素子170の解像度に合わせるように入力画像の解像度を変換する。例えば、光変調素子170の解像度が1920×1080であり、入力画像の解像度が1280×720である場合、基本画像処理部141は、入力画像を縦横共に1.5倍に拡大して1920×1080の解像度に変換する。このように光変調素子170の解像度と入力画像の解像度におけるアスペクト比が同じ場合、基本画像処理部141は、単純に入力画像を拡大処理する。一方、入力画像の解像度が1024×768であり、アスペクト比が光変調素子170のものとは異なる場合、基本画像処理部141は、アスペクト比を保持したまま、光変調素子170の縦または横の画素数の最大値に合わせるように入力画像を拡大処理する。そして、基本画像処理部141は、アスペクト比を保持したまま拡大処理した入力画像を、光変調素子170の中央に配置し、周辺の余った画素については黒を出力する。
エッジブレンド部142は、図1に示したように投影画像の一部を重ね合わせて一つの投影画像が構成される場合、基本画像処理部141での処理後の画像IDTに対し、重畳領域の輝度レベルを下げる(明るさを減らす)ための減光処理を施す。具体的にはエッジブレンド部142は、CPU110により指定される重畳領域1002の幅及び位置に基づいて、画像IDTのうちで重畳領域1002に相当する画像領域に減光処理を行う。減光処理では、画像IDTのうちで重畳領域1002に相当する画像領域の明るさが、投影画像1000及び1001の重畳領域外の非重畳領域の明るさと等しくなるように輝度を下げる処理が行われる。重畳領域1002の幅と位置は、例えば不図示のリモコン等の操作部113を介してユーザーにより入力されてもよい。この場合のCPU110は、ユーザーから操作部113を介して入力された操作情報に基づく重畳領域1002の幅と位置を、エッジブレンド部142に指定する。
変形処理部143は、エッジブレンド部142による減光処理後の画像EBDTに対し、任意形状に変形する変形処理を行いフレームメモリ144に書き込む。そして、変形処理部143は、フレームメモリ144への書き込みが完了したら、当該フレームメモリ144から画像データを読み出し、変形処理後の画像KSDTとしてエッジブレンド黒補正部146に出力する。なお、変形処理部143は、所定の変形式と複数点の変形前後の画素の位置関係に基づいて変形前後の画像処理領域全域の各画素の位置関係情報を算出し、その位置関係情報に基づいて入力画像から変形処理後の画像KSDTを生成して出力する。
エッジブレンド黒補正部146は、黒補正オフセット量算出部145において後述するようにして算出された黒補正オフセット量OFSTを、変形処理部143による変形処理後の画像KSDTのデータに加算する。
まず図6を参照しながら、エッジブレンド黒補正部146での処理概要について説明する。
図6の「補正前画像」は、複数の投影装置からの投影画像の一部を重ね合わせるようにしてそのまま投影した場合の投影画像例を示している。図6の補正前画像は、左プロジェクタからの「黒」画像と、右プロジェクタからの「黒」画像とを、一部を重ね合わせるようにして投影した例を示している。図6の補正前画像からわかるように、左右のプロジェクタから投影された「黒」画像が重なり合った重畳領域202の黒は、画像が重なり合っていない非重畳領域200及び201の黒よりもわずかに明るくなっている。このような重畳領域202の黒が明るくなって見える状態は「黒浮き」と呼ばれている。図6に示すように、左プロジェクタからの「左画像」と右プロジェクタからの「右画像」の一部を重畳させて投影した場合の重畳領域202の輝度は、非重畳領域200の輝度の2倍程度になる。すなわち、左プロジェクタから投影される輝度分布600の左画像と、右プロジェクタから投影される輝度分布601の右画像との一部を重ね合わせた「左画像+右画像」には、重畳領域と非重畳領域とで、輝度分布に輝度段差602が生ずる。
図6の「補正前画像」は、複数の投影装置からの投影画像の一部を重ね合わせるようにしてそのまま投影した場合の投影画像例を示している。図6の補正前画像は、左プロジェクタからの「黒」画像と、右プロジェクタからの「黒」画像とを、一部を重ね合わせるようにして投影した例を示している。図6の補正前画像からわかるように、左右のプロジェクタから投影された「黒」画像が重なり合った重畳領域202の黒は、画像が重なり合っていない非重畳領域200及び201の黒よりもわずかに明るくなっている。このような重畳領域202の黒が明るくなって見える状態は「黒浮き」と呼ばれている。図6に示すように、左プロジェクタからの「左画像」と右プロジェクタからの「右画像」の一部を重畳させて投影した場合の重畳領域202の輝度は、非重畳領域200の輝度の2倍程度になる。すなわち、左プロジェクタから投影される輝度分布600の左画像と、右プロジェクタから投影される輝度分布601の右画像との一部を重ね合わせた「左画像+右画像」には、重畳領域と非重畳領域とで、輝度分布に輝度段差602が生ずる。
一方、黒画像は輝度ゼロであり輝度をマイナス補正することはできないため、エッジブレンド黒補正部146では、重畳領域202と非重畳領域200との輝度差分に相当する輝度値を、非重畳領域200及び201の画像の輝度値に加えるような補正を行う。具体的には、エッジブレンド黒補正部146は、左側の非重畳領域200では輝度分布610、右側の非重畳領域201では輝度分布611、重畳領域202では輝度ゼロとなる、「黒補正オフセット量OFST」を加えるような処理を行う。これにより、黒補正オフセットOFSTを加えた「補正後画像」は、輝度段差602が補正された均一な輝度分布612の補正後画像203になる。すなわち、補正後画像203は、重畳領域と非重畳領域との境界における輝度段差が視認され難い画像になる。
次に、図7を用いて、黒補正オフセット量算出部145が算出(取得)する黒補正オフセット量OFSTについて説明する。
図7に示した「補正前画像」は、図6で説明したのと同様の重畳領域202と非重畳領域200及び201とからなる画像である。
図7に示した「補正前画像」は、図6で説明したのと同様の重畳領域202と非重畳領域200及び201とからなる画像である。
また図7に示した「黒補正オフセット量OFST」は、所定画素おきに配置された各格子点(図7中に〇で示された格子点)に、それぞれ黒レベル(輝度レベル)を補正するための補正値が設定された構成となされている。なお図7の黒補正オフセット量OFSTは、左プロジェクタ(図1の例では投影装置100)から投影される画像に対応した各格子点の構成を示している。また図7では、各格子点が、水平方向にx個で垂直方向にy個となるように配置され、格子点数がx×y個となる構成例を示している。図7に示された各格子点は、エッジブレンド黒補正部146に入力される画像KSDTの所定画素おきに対応して配されている。すなわち黒補正オフセット量OFSTにおける各格子点には、エッジブレンド黒補正部146において画像LSDTに加算するための、所定画素おきの補正値が配置されている。
なお、図7では左プロジェクタに対応した黒補正オフセット量OFSTの各格子点の構成を示したが、右プロジェクタ(図1の投影装置101)に関しても同様の各格子点が配置される。ただし、右プロジェクタにおける黒補正オフセット量OFSTは、左プロジェクタにおける黒補正オフセットOFSTの各補正値が配される各格子点の配置を左右反転させた構成となされる。
次に、黒補正オフセット量算出部145における黒補正オフセット量OFSTの算出方法について、具体例を挙げて説明する。
本実施形態において、黒補正オフセット量算出部145は、以下に説明するようなアイリス制御値IRIS_VALと、ユーザー調整値USR_VALとに基づいて、黒補正オフセット量OFSTを算出する。ユーザー調整値USR_VALの詳細については後述する。
本実施形態において、黒補正オフセット量算出部145は、以下に説明するようなアイリス制御値IRIS_VALと、ユーザー調整値USR_VALとに基づいて、黒補正オフセット量OFSTを算出する。ユーザー調整値USR_VALの詳細については後述する。
アイリス制御値IRIS_VALは、ユーザーが投影面上の画像を目視しながら、例えばメニュー上のGUIを操作してアイリス161を調整し、投影画像が所望のコントラストになるようにした際のアイリス制御の設定値である。なお、GUIの画面は、投影装置100または投影装置101から投影表示されてもよいし、外部装置のパーソナルコンピュータ等の表示装置に表示されてもよい。またメニュー及びGUIについては様々な形態が考えられるが、少なくともアイリス161を調整可能となるメニュー及びGUIであればどのような形態が用いられてもよい。
ここで本実施形態において、黒補正オフセット量算出部145が黒補正オフセット量OFSTを算出する際に用いるアイリス制御値IRIS_VALは、他プロジェクタについて設定される値である。例えば自プロジェクタが左プロジェクタであって当該左プロジェクタに対応した黒補正オフセット量を算出する場合、他プロジェクタは右プロジェクタである。
黒補正オフセット量算出部145は、他プロジェクタからLAN等を経由してアイリス制御値IRIS_VALを取得する。なお、アイリス制御値IRIS_VALは、不図示の投影情報取得部などによりLAN等を経由して他プロジェクタから取得されてもよい。
そして、黒補正オフセット量算出部145は、自プロジェクタについてユーザーにより設定された後述するユーザー調整値USR_VALと、他プロジェクタから取得したアイリス制御値IRIS_VALとに基づいて、黒補正オフセット量OFSTを算出する。
本実施形態において、黒補正オフセット量算出の際に他プロジェクタで設定されたアイリス制御値IRIS_VALを使用するのは、自プロジェクタがエッジブレンド黒補正の調整を行う領域に、他プロジェクタからの漏れ光領域が含まれているためである。すなわち本実施形態の投影装置のようにLCOSパネルが使用される場合、当該LCOSパネルにおいては一般的に投影画像領域外に漏れ光が発生する。
図8は、LCOSパネルにおける漏れ光の説明に用いる概念図である。LCOSパネルが使用される場合、図8に示すように、投影画像領域300の外側に漏れ光領域301が生ずる。
また図9(a)と図9(b)は、漏れ光領域301近辺の輝度プロファイルの一例を示した図である。図9(a)は右プロジェクタによる投影面上の「投影画像領域」及び「漏れ光領域」の輝度プロファイル例を示し、図9(b)は左プロジェクタによる投影面上の「投影画像領域」及び「漏れ光領域」の輝度プロファイル例を示している。図9(a)において、図中の実線は右プロジェクタにおけるアイリス制御値が「オープン」時の輝度プロファイルを示しており、図中の点線はアイリス制御値が「クローズ」時の輝度プロファイルを示している。同様に、図9(b)の実線は左プロジェクタにおけるアイリス制御値が「オープン」時、点線はアイリス制御値が「クローズ」時の、輝度プロファイルを示している。なお、アイリス制御値「オープン」は絞りが解放の状態であり、アイリス制御値「クローズ」は絞りが閉じた(最小絞り)状態であり、アイリス制御値「オープン」の方が、アイリス制御値「クローズ」の時よりも投影画像の輝度が明るくなる。図9(a)及び図9(b)に示した通り、LCOSパネルを使用した光学系の場合、アイリス制御値「オープン」の場合と比較して、アイリス制御値「クローズ」の場合の方が、輝度変化の直線性が高くなることが一般的である。本実施形態では、この特性を利用して黒補正オフセット量算出の制御が行われる。
また図9(a)と図9(b)は、漏れ光領域301近辺の輝度プロファイルの一例を示した図である。図9(a)は右プロジェクタによる投影面上の「投影画像領域」及び「漏れ光領域」の輝度プロファイル例を示し、図9(b)は左プロジェクタによる投影面上の「投影画像領域」及び「漏れ光領域」の輝度プロファイル例を示している。図9(a)において、図中の実線は右プロジェクタにおけるアイリス制御値が「オープン」時の輝度プロファイルを示しており、図中の点線はアイリス制御値が「クローズ」時の輝度プロファイルを示している。同様に、図9(b)の実線は左プロジェクタにおけるアイリス制御値が「オープン」時、点線はアイリス制御値が「クローズ」時の、輝度プロファイルを示している。なお、アイリス制御値「オープン」は絞りが解放の状態であり、アイリス制御値「クローズ」は絞りが閉じた(最小絞り)状態であり、アイリス制御値「オープン」の方が、アイリス制御値「クローズ」の時よりも投影画像の輝度が明るくなる。図9(a)及び図9(b)に示した通り、LCOSパネルを使用した光学系の場合、アイリス制御値「オープン」の場合と比較して、アイリス制御値「クローズ」の場合の方が、輝度変化の直線性が高くなることが一般的である。本実施形態では、この特性を利用して黒補正オフセット量算出の制御が行われる。
図10は、左プロジェクタに対応した黒補正オフセット量OFSTの各補正値が配される格子点と、右プロジェクタ(つまり左プロジェクタに対する他プロジェクタ)でのアイリス制御値に応じた輝度プロファイルとの対応を示した図である。図10の「補正前画像」と「黒補正オフセット量OFST」は、図7で説明したの補正前画像と黒補正オフセット量OFSTと同様であり、図7の黒オフセット量OFSTは左プロジェクタに対応した黒補正オフセット量OFSTの各格子点の構成を示している。
図10に示した輝度プロファイルから判るように、右プロジェクタからの投影画像領域は非重畳領域201及び重畳領域202の左端までの領域であるが、当該右プロジェクタによる漏れ光領域Aは重畳領域202の更に左側にまで広がっている。すなわち、右プロジェクタによる漏れ光領域Aは、左プロジェクタによる非重畳領域200側にまで広がっている。なお図10の例では、説明の都合上、右プロジェクタの漏れ光領域Aを広く記載しているが、実際の漏れ光領域は図8に示した漏れ光領域301程度の範囲である。また図10において、漏れ光0領域Bは、右プロジェクタによる漏れ光がゼロ(0)の領域を示している。
前述したように自プロジェクタによる投影画像領域の範囲にまで他プロジェクタによる漏れ光領域が広がっていると、自プロジェクタの投影画像領域のみを考慮した黒補正オフセット量OFSTを用いても十分な補正効果が得られず投影画像の品位が低くなる。
また前述したように、アイリス制御値「オープン」とアイリス制御値「クローズ」とでは輝度変化の特性が変化する。つまり、例えばアイリス制御値(絞り値)が変更された場合には漏れ光による影響が変わることになる。この場合、例えば予め重畳領域と非重畳領域との輝度段差に応じた黒補正オフセット量を設定しておいたとしても、アイリス制御値(絞り値)が変更されて漏れ光の影響が変化すると、重畳領域と非重畳領域との境界部の輝度段差が補正されずに残ることがある。
また前述したように、アイリス制御値「オープン」とアイリス制御値「クローズ」とでは輝度変化の特性が変化する。つまり、例えばアイリス制御値(絞り値)が変更された場合には漏れ光による影響が変わることになる。この場合、例えば予め重畳領域と非重畳領域との輝度段差に応じた黒補正オフセット量を設定しておいたとしても、アイリス制御値(絞り値)が変更されて漏れ光の影響が変化すると、重畳領域と非重畳領域との境界部の輝度段差が補正されずに残ることがある。
このため、本実施形態の黒補正オフセット量算出部145は、他プロジェクタにおいて設定されているアイリス制御値IRIS_VALと、後述するユーザー調整値USR_VALとに基づいて、黒補正オフセット量OFSTを算出する。
次に、本実施形態において、黒補正オフセット量OSFTの算出時に、アイリス制御値IRIS_VALと共に用いられる、ユーザー調整値USR_VALについて説明する。
ユーザー調整値USR_VALは、ユーザーが、投影面上の黒レベルを目視しながら、メニュー上のGUIを操作等することでユーザーが黒レベル補正に関して設定した情報を基に決定される調整値である。ユーザー調整値USR_VALは、黒レベルに対するオフセットレベルを示すレベル設定「Black_Level」と、黒レベルのオフセットを行う領域を示す領域設定「Black_Region」との、2種類のユーザー設定によって決められる。なお、この場合のメニュー及びGUIについても様々形態が考えられるが、オフセットレベル設定「Black_Level」とオフセット領域設定「Black_Region」の設定が可能であればどのような形態が用いられてもよい。
ユーザー調整値USR_VALは、ユーザーが、投影面上の黒レベルを目視しながら、メニュー上のGUIを操作等することでユーザーが黒レベル補正に関して設定した情報を基に決定される調整値である。ユーザー調整値USR_VALは、黒レベルに対するオフセットレベルを示すレベル設定「Black_Level」と、黒レベルのオフセットを行う領域を示す領域設定「Black_Region」との、2種類のユーザー設定によって決められる。なお、この場合のメニュー及びGUIについても様々形態が考えられるが、オフセットレベル設定「Black_Level」とオフセット領域設定「Black_Region」の設定が可能であればどのような形態が用いられてもよい。
オフセットレベル設定「Black_Level」の際には、ユーザーによるGUI操作等により、漏れ光が0である領域(図10に示した右プロジェクタからの漏れ光0領域B)に対して適用する黒補正オフセット量の補正値が決められる。具体的には、左プロジェクタの黒補正オフセット量における補正値は、左プロジェクタの黒浮き量(画素値0の時の輝度値)と重畳領域の輝度値との差分に相当する補正値となる。一方、右プロジェクタの黒補正オフセット量における補正値は、右プロジェクタの黒浮き量(画素値0の時の輝度値)と重畳領域の輝度値との差分に相当する補正値となる。
オフセット領域設定「Black_Region」の際には、図10に示すような漏れ領域に対応したポイントS及びポイントEの箇所が、ユーザーによってGUI上で座標指定される。ユーザーが座標指定を行うと、黒補正オフセット量算出部145は、非重畳領域のうち他プロジェクタによる漏れ光が影響しない領域に対して適用する補正量と、他プロジェクタによる漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量とを決定する。さらに、黒補正オフセット量算出部145は、漏れ光が影響しない領域と漏れ光が影響する領域との間の領域については、漏れ光が影響しない領域に適用する補正量と、漏れ光が影響する領域に適用する補正量とを基に補間した補正量を決定する。
具体的には、黒補正オフセット量算出部145は、図10に示すポイントSでの補正値(=右プロジェクタの漏れ光0の領域Bの補正値)及びポイントEでの補正値(=0(重畳領域のため))とから補間により求めた補正値を、中間の格子点に設定する。このとき、黒補正オフセット量算出部145は、前述した他プロジェクタにおけるアイリス制御値が[クローズ]である場合には、ポイントSとポイントEとの間を直線補間して求めた補正値を、中間の格子点に設定する。一方、他プロジェクタにおけるアイリス制御値が[オープン]である場合、黒補正オフセット量算出部145は、ポイントSとポイントEとの間を曲線補間して求めた補正値を、中間の格子点に設定する。本実施形態では、このような制御が行われることで、漏れ光領域に対しても、アイリス制御値によらず、補正精度の高い補正値を設定することが可能となる。
エッジブレンド黒補正部146は、前述のように格子点毎に設定された黒補正オフセット量OFSTを、最終的には隣接格子点のデータを用いてLCOSパネル上の画素毎にマッピングして、画素毎の黒補正オフセット量OFST_DOTに変換する。画素毎にマッピングする方式としては、バイリニア方式等を用いることができる。
エッジブレンド黒補正部146における補正処理をより具体的に説明すると、式(1)で表すことができる。式(1)の処理は、画素ごとに行われる。
EBBDT=KSDT+OFST_DOT 式(1)
本実施形態の画像処理部140によれば、本処理が行われることで、投影面に投影された画像は、図6の「補正後画像」のように重畳領域に発生する輝度段差が低減され、投影面上での明るさが均一な高品位の画像になる。
前述したように本実施形態によれば、プロジェクタ光源のアイリス制御値に基づいて、黒補正オフセット量(つまり黒レベル補正量)を制御することにより、二つ以上の複数プロジェクタから複数の画像を投影するマルチ投影時の画像品位の向上が可能になる。
なお前述の実施形態では、ポイントSとポイントEとの間を補間する例を挙げたが、補間を行わず、格子点に設定する補正値を、図10に示した輝度プロファイルに基づいて直接算出してもよい。この場合は、より精度が高めることが可能になる。
また前述の実施形態では、各格子点が均等に配置されている例を挙げたが、各格子点は不均等に配置されていてもよく、例えば非重畳領域と重畳領域とで格子点の個数が変えられてもよい。例えば、重畳領域に対する格子点の数が、非重畳領域に対する格子点の数よりも相対的に増やすようになされた場合、限られたハードウェア資源で重畳領域に対してより高精度な補正を行うことが可能になる。また例えば、非重畳領域と重畳領域との境界付近に多くの格子点を配置するようなことを行えば、黒浮きが発生している境界部分での補正を高精度に行うことが可能となる。
また前述の実施形態では、格子点数が水平方向にx個、垂直方向にy個の例を挙げたが、この例に限定されず、例えばさらに細かな間隔で格子点が設定されていてもよく、その場合、投影面内における明るさのムラをより細かく補正するような制御が可能になる。
さらに本実施形態では、プロジェクタ同士が通信してアイリス制御値を通信する例を示したが、パーソナルコンピュータ等を用いて、各プロジェクタにアイリス制御値が設定されてもよい。この場合、本実施形態で記載したアイリス設定値取得後の動作を行えばよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100,101:投影装置、102:ハブ、110:CPU、111:RAM、112:ROM、114:通信部、130:光源制御部、131:アイリス制御部、140:画像処理部、141:基本画像処理部、142:エッジブレンド部、143:変形処理部、144:フレームメモリ、145:黒補正オフセット量算出部、146:エッジブレンド黒補正部、160:光源、161:アイリス
Claims (21)
- 投影装置によって投影される画像を処理する画像処理装置であって、
他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、前記投影される画像を補正する補正量を決定する決定手段と、
前記他の投影装置がアイリスを制御して前記投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値を取得する取得手段と、を有し、
前記決定手段は、前記他の投影装置から取得した前記アイリス制御値を基に前記補正量を決定することを特徴とする画像処理装置。 - 前記重畳領域に減光処理を行う減光処理手段を有し、
前記決定手段は、前記減光処理が行われた後の前記画像に対して前記重畳領域と前記非重畳領域とで輝度レベルを合わせるための前記補正量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記決定手段は、前記非重畳領域の黒の輝度レベルを前記重畳領域の黒の輝度レベルに合わせるように補正する黒補正オフセット量を、前記補正量として決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記黒補正オフセット量として、前記非重畳領域のうち前記他の投影装置による漏れ光が影響しない領域に対して適用する補正量と、前記他の投影装置による前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量とを決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記他の投影装置による前記漏れ光が影響しない領域と前記漏れ光が影響する領域との中間の領域では、前記漏れ光が影響しない領域に対して適用する補正量と、前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量とを基に補間した補正量を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量は、前記アイリス制御値によって異なることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記重畳領域および前記非重畳領域に配された複数の格子点ごとに前記黒補正オフセット量を示す補正値を配置することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記重畳領域に対して配置される前記格子点の数を、前記非重畳領域に対して配置される数より多くすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記重畳領域と前記非重畳領域との境界に対して配置される前記格子点の数をそれ以外の領域に対して配置される数より多くすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 投影装置によって投影される画像を処理する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、前記投影される画像を補正する補正量を決定する決定工程と、
前記他の投影装置がアイリスを制御して前記投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値を取得する取得工程と、を有し、
前記決定工程では、前記他の投影装置から取得した前記アイリス制御値を基に前記補正量を決定することを特徴とする画像処理方法。 - 前記重畳領域に減光処理を行う減光処理工程を有し、
前記決定工程では、前記減光処理が行われた後の前記画像に対して前記重畳領域と前記非重畳領域とで輝度レベルを合わせるための前記補正量を決定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。 - 前記決定工程では、前記非重畳領域の黒の輝度レベルを前記重畳領域の黒の輝度レベルに合わせるように補正する黒補正オフセット量を、前記補正量として決定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
- 前記決定工程では、前記黒補正オフセット量として、前記非重畳領域のうち前記他の投影装置による漏れ光が影響しない領域に対して適用する補正量と、前記他の投影装置による前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量とを決定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
- 前記決定工程では、前記他の投影装置による前記漏れ光が影響しない領域と前記漏れ光が影響する領域との中間の領域では、前記漏れ光が影響しない領域に対して適用する補正量と、前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量とを基に補間した補正量を決定することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記漏れ光が影響する領域に対して適用する補正量は、前記アイリス制御値によって異なることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の画像処理方法。
- 前記決定工程では、前記重畳領域および前記非重畳領域に配された複数の格子点ごとに前記黒補正オフセット量を示す補正値を配置することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の画像処理方法。
- 前記決定工程では、前記重畳領域に対して配置される前記格子点の数を、前記非重畳領域に対して配置される数より多くすることを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
- 前記決定工程では、前記重畳領域と前記非重畳領域との境界に対して配置される前記格子点の数をそれ以外の領域に対して配置される数より多くすることを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
- 画像を投影する投影装置であって、
他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、前記投影される画像を補正する補正量を決定する決定手段と、
前記他の投影装置がアイリスを制御して前記投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値を取得する取得手段と、を有し、
前記決定手段は、前記他の投影装置から取得した前記アイリス制御値を基に前記補正量を決定することを特徴とする投影装置。 - 二つ以上の投影装置から投影される画像の一部が重畳するように投影を行う投影システムであって、
少なくとも一つの投影装置は、
他の投影装置からの投影画像と重畳する重畳領域と重畳しない非重畳領域とで輝度レベルを合わせるように、前記投影される画像を補正する補正量を決定する決定手段と、
前記他の投影装置がアイリスを制御して前記投影画像の光量を調整する際のアイリス制御値を取得する取得手段と、を有し、
前記決定手段は、前記他の投影装置から取得した前記アイリス制御値を基に前記補正量を決定することを特徴とする投影システム。 - コンピュータを、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019227482A JP2021097323A (ja) | 2019-12-17 | 2019-12-17 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021097323A true JP2021097323A (ja) | 2021-06-24 |
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