JP2009139471A - プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法 - Google Patents

プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタにおいて、経年に関わらず色ムラの発生を効果的に抑制する。
【解決手段】プロジェクタは、画像信号に基づき画像を表示する画像表示部と、表示画像における位置に応じた色のばらつきを抑制するために所定の補正値を用いて画像信号を補正する色ムラ補正部と、表示画像を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、撮像画像に基づき色ムラ補正に用いられる補正値を調整する補正値調整部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法に関する。
液晶パネルやDMD(テキサス・インスツルメンツ社の商標)等の表示デバイスを用いて画像を表示するプロジェクタが広く使用されている。プロジェクタによる画像表示の際には、表示デバイスを構成する各画素の特性のばらつきや照明光の輝度分布や色分布のばらつき等を原因として、表示画像に色ムラが発生する場合がある。ここで、色ムラとは、同一の色を表す信号に基づき表示される画像の色が、表示画像上の位置により異なる(差が存在する)ことを意味する。
また、液晶パネルを用いるプロジェクタでは、液晶パネルに長時間直流電圧が印加されることにより、いわゆる焼き付きが発生する場合がある。
プロジェクタによる画像表示の際の色ムラの発生を抑制するために画像信号を調整する色ムラ補正の技術や、焼き付きの発生を抑制するための焼き付き抑制補正の技術が開示されている(例えば特許文献1および2)。
特開2001−8219号公報 特開2004−133177号公報
プロジェクタの各部の特性は経年により変化しうるため、色ムラや焼き付きの発生の態様も経年により変化しうる。そのため、上記色ムラ補正技術や焼き付き抑制補正技術を採用したプロジェクタであっても、経年により、好ましい補正結果が得られなくなる場合があった。
本発明は、上述した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、プロジェクタにおいて、経年に関わらず、色ムラや焼き付きの発生を効果的に抑制することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]プロジェクタであって、
画像信号に基づき画像を表示する画像表示部と、
表示された画像における位置に応じた色のばらつきを抑制するために、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する色ムラ補正を行う色ムラ補正部と、
表示された画像を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記撮像画像に基づき、前記色ムラ補正に用いられる前記補正値を調整する補正値調整部と、を備える、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、色ムラ補正に用いられる補正値が、表示画像を撮像した撮像画像に基づき調整可能であるため、経年に関わらず色ムラの発生を効果的に抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載のプロジェクタであって、
前記色ムラ補正部は、表示画像における複数の位置に対応した前記補正値を定める補正情報を有し、
前記補正値調整部は、
前記撮像画像を解析することにより、前記表示画像の前記複数の位置における色を決定する画像解析部と、
前記画像信号と前記解析の結果とに基づき、適正な前記補正値を決定する補正値決定部と、を含む、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、撮像画像の解析により表示画像の複数の位置における色が決定され、決定された色に基づき色ムラ補正に用いられる適正な補正値が決定されるため、色ムラ補正に用いられる補正値を適正な値に調整することができ、経年に関わらず色ムラの発生を効果的に抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のプロジェクタであって、
前記画像表示部は、複数の画素を有すると共に交流駆動される液晶パネルを含み、
前記プロジェクタは、さらに、
前記液晶パネルの各画素の電極間に印加される電圧の平均がゼロに近づくように、所定の補正値を用いて前記色ムラ補正後の画像信号を補正する焼き付き抑制補正を行う焼き付き抑制補正部を備え、
前記補正値調整部は、前記撮像画像に基づき、前記焼き付き抑制補正に用いられる前記補正値を調整する、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、さらに、焼き付き抑制補正に用いられる補正値が撮像画像に基づき調整可能であるため、経年に関わらず焼き付きの発生を効果的に抑制することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記補正値調整部は、前記画像信号として、所定のパターン画像を表示するためのパターン信号を前記画像表示部に供給するパターン信号出力部を含み、
前記撮像画像取得部は、前記撮像画像として、前記パターン信号に基づき表示された前記パターン画像を撮像した画像を取得する、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、所定のパターン画像を撮像した撮像画像に基づき補正値を調整可能であるため、適切なパターン画像を選択することにより、適切に補正値を調整することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記撮像画像取得部は、前記表示画像を撮像して前記撮像画像を生成する撮像部を含む、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、表示画像を撮像して撮像画像を生成し、生成された撮像画像に基づき、色ムラ補正や焼き付き抑制補正に用いられる補正値を調整することができる。
[適用例6]プロジェクタであって、
複数の画素を有すると共に交流駆動される液晶パネルを含み、画像信号に基づき画像を表示する画像表示部と、
前記液晶パネルの各画素の電極間に印加される電圧の平均がゼロに近づくように、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する焼き付き抑制補正を行う焼き付き抑制補正部と、
表示された画像を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記撮像画像に基づき、前記焼き付き抑制補正に用いられる前記補正値を調整する補正値調整部と、を備える、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、焼き付き抑制補正に用いられる補正値が撮像画像に基づき調整可能であるため、経年に関わらず焼き付きの発生を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、プロジェクタおよびその制御方法、画像表示装置および方法、画像補正装置および方法、画像補正値調整装置および方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
図1は、本発明の実施例におけるプロジェクタ100の構成を概略的に示す説明図である。プロジェクタ100は、画像信号に基づき画像を表す画像光を投写して、スクリーンSCなどの投写面上に画像を表示する画像表示装置である。プロジェクタ100は、画像信号入力部110と、表示処理部120と、液晶パネル164と、光源ユニット162と、投写光学系166と、撮像部170と、ユーザ指示入力部180と、を備えている。
なお、プロジェクタ100の各構成要素の機能は、プロジェクタ100の有するCPU(図示せず)が所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現される。あるいは、プロジェクタ100の各構成要素は、専用のデバイスや回路等のハードウェアにより構成される。
画像信号入力部110は、画像信号を供給するパーソナルコンピュータPCからコンポジット信号やSビデオ信号、コンポーネント信号などの画像信号(映像信号)を入力し、表示処理部120で処理可能な信号に変換する処理(例えばA/D変換やI/P変換)を行う。
表示処理部120は、画像信号入力部110から画像信号VSを受領して、画像信号VSに基づき種々の処理を実行する。例えば、表示処理部120は、画像の調整(輝度調整、コントラスト調整、シャープネス調整等)や、解像度変換、フレームレート変換、後述の色ムラ補正、焼き付き抑制補正等を行う。表示処理部120は、液晶パネル164に、液晶パネル164の各画素を駆動するための駆動電圧(画素電極電圧Voおよび対向電極電圧Vcom)を供給する。
液晶パネル164は、複数の画素を有し、表示処理部120から供給される駆動電圧に基づき各画素を駆動する。液晶パネル164の各画素の画素電極には、各画素に対応した画素電極電圧Voが供給され、すべての画素の対向電極には、共通の対向電極電圧Vcomが供給される。液晶パネル164は、各画素の画素電極電圧Voと対向電極電圧Vcomとの電位差に応じて液晶を動作させることにより、光源ユニット162から照射された照明光を画像を表す画像光へと変調するためのパネル画像をパネル面に形成する。投写光学系166は、液晶パネル164により画像光へと変調された光をスクリーンSCに向けて投写する。液晶パネル164と光源ユニット162とは、本発明における画像表示部に相当する。
撮像部170は、CCDやCMOS等の撮像素子を有し、スクリーンSCに表示された画像(表示画像)を撮像して撮像画像CIを生成する。撮像部170は、本発明における撮像画像取得部に相当する。ユーザ指示入力部180は、リモコンRCを通じたユーザからの指示を入力し、表示処理部120等にその指示を伝える。なお、ユーザ指示入力部180は、リモコンRC以外の他のユーザ指示手段(例えば操作パネル)を通じてユーザからの指示を入力するとしてもよい。
表示処理部120は、信号選択部122と、色ムラ補正部130と、焼き付き抑制補正部140と、DA変換部124と、対向電極電圧出力部126と、補正値調整部150と、を含んでいる。対向電極電圧出力部126は、液晶パネル164の各画素に共通して供給される対向電極電圧Vcomを出力する。
信号選択部122は、画像信号入力部110から画像信号VSを受領すると共に、補正値調整部150のパターン信号出力部152から出力されるパターン信号PSを受領し、補正値調整部150による切り替え指示に従い、画像信号VSとパターン信号PSとのいずれか一方を色ムラ補正部130に向けて出力する。なお、初期状態においては、信号選択部122は、画像信号VSを出力するように設定されている。また、画像信号VSおよびパターン信号PSは、垂直・水平同期信号やクロック信号を含むタイミング信号と、各画素の色を表す色信号と、を含んでいる。
色ムラ補正部130は、色ムラ補正情報CCIに従い、画像信号VSまたはパターン信号PSに対して色ムラ補正を行う。色ムラ補正は、表示された画像における位置に応じた色のばらつきを抑制するために、所定の補正値を用いて画像信号を補正する処理である。すなわち、表示画像の複数の位置において、同一の色を表す信号に基づき表示される色の差が小さくなるように信号を補正する処理である。
図2は、色ムラ補正部130の構成を概略的に示す説明図である。色ムラ補正部130は、画素位置決定部132と、補正値選択部134と、色ムラ補正実行部136と、を含んでいる。また、色ムラ補正情報CCIには、液晶パネル164における画素位置と、色ムラ補正に用いられる補正値と、が対応付けて定められている。色ムラ補正情報CCIには、スクリーンSCに表示される表示画像における各位置に対応した信号毎に、色ムラ補正に用いられる補正値が定められているとも表現できる。
画素位置決定部132は、画像信号VSまたはパターン信号PSに含まれるタイミング信号に基づき、液晶パネル164における画素位置を決定する。補正値選択部134は、色ムラ補正情報CCIを参照して、決定された画素位置に対応付けられた補正値を選択する。色ムラ補正実行部136は、選択された補正値を用いて画像信号VSまたはパターン信号PSに対する色ムラ補正を実行する。なお、色ムラ補正部130による色ムラ補正後の画像信号VSを画像信号cVSと表す。また、色ムラ補正部130による色ムラ補正後のパターン信号PSをパターン信号cPSと表す。色ムラ補正後の画像信号cVSまたはパターン信号cPSは、焼き付き抑制補正部140に向けて出力される。
なお、色ムラ補正の詳細は、例えば、特開2001−8219号公報に記載されているため、本明細書ではその記載は省略する。
焼き付き抑制補正部140は、焼き付き補正情報BCIに従い、色ムラ補正後の画像信号cVSまたはパターン信号cPSに対して焼き付き抑制補正を行う。焼き付き抑制補正は、液晶パネル164の各画素の画素電極と対向電極との間の電圧の平均をゼロに近づけることにより焼き付きの発生が抑制されるように、画像信号を調整する処理である。
図3は、焼き付き抑制補正部140の構成を概略的に示す説明図である。焼き付き抑制補正部140は、階調レベルに応じた焼き付き抑制補正を行う階調補正部と、液晶パネル164における画素の位置に応じた焼き付き抑制補正を行う面内補正部と、を含んでいる。具体的には、焼き付き抑制補正部140は、階調補正部として、階調レベル決定部141と、補正値選択部142と、階調補正実行部143と、を含み、面内補正部として、画素位置決定部145と、補正値選択部146と、面内補正実行部147と、を含んでいる。また、焼き付き補正情報BCIは、階調補正に用いられる階調補正情報BCIaと、面内補正に用いられる面内補正情報BCIbと、を含んでいる。階調補正情報BCIaには、画像信号cVSまたはパターン信号cPSの階調レベルと、階調補正に用いられる補正値と、が対応付けて定められている。面内補正情報BCIbには、液晶パネル164における画素の位置と、面内補正に用いられる補正値と、が対応付けて定められている。面内補正情報BCIbには、スクリーンSCに表示される表示画像における各位置に対応した信号毎に、面内補正に用いられる補正値が定められているとも表現できる。
階調レベル決定部141は、画像信号cVSまたはパターン信号cPSの階調レベルを決定する。補正値選択部142は、階調補正情報BCIaを参照して、決定された階調レベルに対応付けられた補正値を選択する。階調補正実行部143は、選択された補正値を用いて焼き付き抑制補正(階調補正)を実行する。また、画素位置決定部145は、画像信号cVSまたはパターン信号cPSに含まれるタイミング信号に基づき、液晶パネル164における画素位置を決定する。補正値選択部146は、面内補正情報BCIbを参照して、決定された画素位置に対応付けられた補正値を選択する。面内補正実行部147は、選択された補正値を用いて焼き付き抑制補正(面内補正)を実行する。なお、焼き付き抑制補正部140による焼き付き抑制補正後の画像信号VSを画像信号bVSと表す。また、焼き付き抑制補正部140による焼き付き抑制補正後のパターン信号PSをパターン信号bPSと表す。焼き付き抑制補正後の画像信号bVSまたはパターン信号bPSは、DA変換部124に向けて出力される。
なお、焼き付き抑制補正の詳細は、例えば、特開2004−133177号公報に記載されているため、本明細書ではその記載は省略する。
DA変換部124は、デジタル信号である画像信号bVSまたはパターン信号bPSをアナログ信号に変換すると共に、液晶パネル164を交流駆動させるために、極性指定信号が示す極性に応じて所定の期間毎に極性反転させる。DA変換部124は、変換後の信号を画素電極電圧Voとして液晶パネル164に向けて出力する。ここで、交流駆動とは、液晶パネル164の各画素の画素電極に印加される画素電極電圧を、対向電極に印加される対向電極電圧に対して、所定の周期で極性反転させる駆動方法である。
補正値調整部150は、パターン信号出力部152と、画像解析部154と、補正値決定部156と、を含んでいる。パターン信号出力部152は、所定のパターン画像を表示するためのパターン信号PSを信号選択部122に向けて出力する。
画像解析部154は、撮像部170により生成された撮像画像CIを取得して解析することにより、表示画像の各位置における色の測定およびフリッカの測定を行う。補正値決定部156は、画像解析部154による解析結果に基づいて、色ムラ補正に用いられる補正値(図2参照)や焼き付き抑制補正に用いられる補正値(図3参照)の適正値を決定する。
図4は、本実施例における補正値調整処理の流れを示すフローチャートである。ここで、補正値調整処理は、色ムラ補正に用いられる補正値(図2参照)や焼き付き抑制補正に用いられる補正値(図3参照)を、補正結果がより好ましくなるように調整する処理である。補正値調整処理は、所定時間経過毎に自動的に実行されるとしてもよいし、ユーザによる指示に応じて実行されるとしてもよい。本実施例では、補正値調整処理は、まず色ムラ補正に関する補正値調整処理が実行され、その後、焼き付き抑制補正に関する補正値調整処理が実行されるものとしている。図4には、色ムラ補正に関する補正値調整処理の流れを示している。
ステップS110(図4)では、補正値調整部150(図1)が、信号選択部122に対して、画像信号VSに代えてパターン信号PSを出力するように、信号切り替え指示を行う。これにより、信号選択部122は、画像信号VSではなくパターン信号PSを出力するように設定される。
ステップS120(図4)では、パターン信号PSに基づきパターン画像の表示が行われる。本実施例において、色ムラ補正に関する補正値調整処理に用いられるパターン画像は、一様な白色画像であるものとする。パターン信号出力部152は、このようなパターン画像を表すパターン信号PSを信号選択部122に向けて出力する。パターン信号PSは、信号選択部122を介して色ムラ補正部130に入力され、色ムラ補正の対象となり、さらに、焼き付き抑制補正部140に入力されて焼き付き抑制補正の対象となる。補正後のパターン信号PS(bPS)は、DA変換部124を介して、画素電極電圧Voとして液晶パネル164に供給される。これにより、パターン画像がスクリーンSC上に表示される。
ステップS130(図4)では、撮像部170(図1)が、スクリーンSC上に表示されたパターン画像を撮像し、撮像画像CIを生成する。
ステップS140(図4)では、画像解析部154(図1)が、撮像画像CIを取得して解析し、表示画像の各位置における色の測定を行う。ここで、表示画像の各位置とは、撮像部170の解像度に応じて予め設定され、液晶パネル164の各画素に対応した画像の位置であってもよいし、複数の画素に対応した画像領域中の所定の点であってもよい。
ステップS150(図4)では、補正値決定部156(図1)が、色の測定結果に基づき適正な補正値を決定する。具体的には、補正値決定部156は、画像解析部154により測定された表示画像の各位置における色がパターン信号出力部152から出力されたパターン信号PSの表す色に一致するような補正値を、色ムラ補正の適正な補正値として算出する。
ステップS160(図4)では、補正値調整部150(図1)が、色ムラ補正部130の有する色ムラ補正情報CCIに定められた補正値を、ステップS150で決定された適正補正値に更新する。これにより、色ムラ補正情報CCIに定められた補正値が、色ムラ補正の結果がより好ましくなるような値に調整される。
図5は、本実施例における補正値調整処理の流れを示すフローチャートである。図5には、焼き付き抑制補正に関する補正値調整処理の流れを示している。焼き付き抑制補正に関する補正値調整処理では、補正値を僅かずつ変更しつつ表示画像の撮像・解析を繰り返すことにより適正補正値を決定する点が、図4に示した色ムラ補正に関する補正値調整処理と異なっている。また、本実施例の焼き付き抑制補正では、階調補正と面内補正とが実行されるため(図3参照)、階調補正に関する補正値調整処理と面内補正に関する補正値調整処理が実行される。さらに、階調補正に関する補正値調整処理では、階調レベル毎に定められた補正値を調整するために、複数の階調レベルに対応した無彩色画像がパターン画像として用いられる。面内補正に関する補正値調整処理では、一様な白色画像がパターン画像として用いられる。
図5のステップS110からS140までの処理内容は、図4に示した色ムラ補正に関する補正値調整処理の対応するステップの処理内容と同じである。ただし、撮像画像CIの解析(ステップS140)では、表示画像のフリッカの測定が行われる。
表示画像の撮像(ステップS130)および撮像画像CIの解析(ステップS140)が1回目である場合には(ステップS142:Yes)、撮像画像CIの解析の後、補正値調整部150(図1)が焼き付き抑制補正に用いる補正値を変更する(ステップS144)。補正値の変更は、予め設定された補正値の最小単位分だけ行われる。補正値が変更されると、スクリーンSC上の表示画像は、変更後の補正値を用いた焼き付き抑制補正後の画像信号に基づいた画像となる。
補正値の変更後、再度、表示画像の撮像(ステップS130)および撮像画像CIの解析(ステップS140)が行われる。これらの処理が2回目以降である場合には(ステップS142:No)、補正値調整部150(図1)が、補正値の変更範囲として予め設定された範囲の全体にわたって補正値を変更したか否かを判定する(ステップS146)。本実施例では、ステップS144における補正値の変更量の範囲(変更幅)が予め設定されている。補正値をさらに最小単位分だけ変更しても変更量の範囲を超えない場合には(ステップS146:No)、補正値が変更され(ステップS144)、再度、表示画像の撮像(ステップS130)および撮像画像CIの解析(ステップS140)が行われる。
補正値の変更量の範囲の全体にわたって補正値の変更が完了した場合には(ステップS146:Yes)、補正値決定部156(図1)が、フリッカが最小であったときの補正値を適正補正値として決定する(ステップS150)。これは、フリッカが最小であるときに、液晶パネル164の画素の画素電極と対向電極との間の電圧の平均が最もゼロに近づき、焼き付きの発生が最も効果的に抑制されると考えられるからである。階調補正に関する補正値調整処理では、階調レベル毎に、表示画像全体のフリッカが最小であったときの補正値が適正補正値とされる。また、面内補正に関する補正値調整処理では、画素位置毎に、各画素の位置に対応した表示画像の各位置におけるフリッカが最小であったときの補正値が適正補正値とされる。
補正値調整部150(図1)は、焼き付き抑制補正部140の有する焼き付き補正情報BCIに定められた補正値を、ステップS150で決定された適正補正値に更新する。これにより、焼き付き補正情報BCIに定められた補正値が、焼き付き抑制補正の結果がより好ましくなるような値に調整される。
以上説明したように、本実施例のプロジェクタ100では、色ムラ補正や焼き付き抑制補正に用いられる補正値を、補正結果がより好ましくなるように調整する補正値調整処理を実行可能である。そのため、本実施例のプロジェクタ100では、経年に関わらず、色ムラの発生や焼き付きの発生を効果的に抑制することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、プロジェクタ100が、色ムラ補正部130と焼き付き抑制補正部140との両方を有するとしているが、プロジェクタ100は、色ムラ補正部130と焼き付き抑制補正部140とのいずれか一方のみを有するとしてもよい。また、プロジェクタ100は、色ムラ補正に関する補正値調整処理と焼き付き抑制補正に関する補正値調整処理とのいずれか一方のみを実行可能であるとしてもよい。また、プロジェクタ100における色ムラ補正と焼き付き抑制補正との実行順序は、上記実施例とは逆であってもよい。
B2.変形例2:
上記実施例における補正値調整処理に用いられるパターン画像は、あくまで一例であり、他のパターン画像が用いられるとしてもよい。また、上記実施例において、色ムラ補正情報CCI(図2)や面内補正情報BCIb(図3)は、個々の画素位置毎に補正値を定めるものであってもよいし、複数の画素グループの毎に補正値を定めるものであってもよい。また、上記実施例では、プロジェクタ100が撮像部170を備えるとしているが、プロジェクタ100は撮像部170を備えなくてもよい。この場合には、プロジェクタ100は、撮像装置により生成された撮像画像CIを取得すればよい。
B3.変形例3:
上記実施例における補正値調整処理(図4および図5)の処理の流れは、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、図5に示した補正値調整処理において、補正値を増加させる方向と減少させる方向との両方向について、補正値を変更(ステップS144)した後にフリッカが増加したか減少したかを判定することにより、最適な補正値を決定するとしてもよい。
B4.変形例4:
本発明は、液晶パネル164を用いたプロジェクタ100に限らず、他の画像表示デバイス(例えばDMD(テキサス・インスツルメンツ社の商標))を用いたプロジェクタにも適用可能である。また、液晶パネル164は、1つのパネルのみを含む単板式パネルであってもよいし、複数の色成分(例えば赤成分、緑成分、青成分の3つの色成分)に対応した複数のパネルを有する複数板式のパネルであってもよい。また、プロジェクタ100への画像信号の入力元は、パーソナルコンピュータPCに限らず、DVDプレーヤー等の他の装置であってもよい。
B5.変形例5:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の実施例におけるプロジェクタ100の構成を概略的に示す説明図である。 色ムラ補正部130の構成を概略的に示す説明図である。 焼き付き抑制補正部140の構成を概略的に示す説明図である。 本実施例における補正値調整処理の流れを示すフローチャートである。 本実施例における補正値調整処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100…プロジェクタ
110…画像信号入力部
120…表示処理部
122…信号選択部
124…DA変換部
126…対向電極電圧出力部
130…色ムラ補正部
132…画素位置決定部
134…補正値選択部
136…色ムラ補正実行部
140…焼き付き抑制補正部
141…階調レベル決定部
142…補正値選択部
143…階調補正実行部
145…画素位置決定部
146…補正値選択部
147…面内補正実行部
150…補正値調整部
152…パターン信号出力部
154…画像解析部
156…補正値決定部
162…光源ユニット
164…液晶パネル
166…投写光学系
170…撮像部
180…ユーザ指示入力部

Claims (8)

  1. プロジェクタであって、
    画像信号に基づき画像を表示する画像表示部と、
    表示された画像における位置に応じた色のばらつきを抑制するために、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する色ムラ補正を行う色ムラ補正部と、
    表示された画像を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    前記撮像画像に基づき、前記色ムラ補正に用いられる前記補正値を調整する補正値調整部と、を備える、プロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記色ムラ補正部は、表示画像における複数の位置に対応した前記補正値を定める補正情報を有し、
    前記補正値調整部は、
    前記撮像画像を解析することにより、前記表示画像の前記複数の位置における色を決定する画像解析部と、
    前記画像信号と前記解析の結果とに基づき、適正な前記補正値を決定する補正値決定部と、を含む、プロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記画像表示部は、複数の画素を有すると共に交流駆動される液晶パネルを含み、
    前記プロジェクタは、さらに、
    前記液晶パネルの各画素の電極間に印加される電圧の平均がゼロに近づくように、所定の補正値を用いて前記色ムラ補正後の画像信号を補正する焼き付き抑制補正を行う焼き付き抑制補正部を備え、
    前記補正値調整部は、前記撮像画像に基づき、前記焼き付き抑制補正に用いられる前記補正値を調整する、プロジェクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記補正値調整部は、前記画像信号として、所定のパターン画像を表示するためのパターン信号を前記画像表示部に供給するパターン信号出力部を含み、
    前記撮像画像取得部は、前記撮像画像として、前記パターン信号に基づき表示された前記パターン画像を撮像した画像を取得する、プロジェクタ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記撮像画像取得部は、前記表示画像を撮像して前記撮像画像を生成する撮像部を含む、プロジェクタ。
  6. プロジェクタであって、
    複数の画素を有すると共に交流駆動される液晶パネルを含み、画像信号に基づき画像を表示する画像表示部と、
    前記液晶パネルの各画素の電極間に印加される電圧の平均がゼロに近づくように、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する焼き付き抑制補正を行う焼き付き抑制補正部と、
    表示された画像を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    前記撮像画像に基づき、前記焼き付き抑制補正に用いられる前記補正値を調整する補正値調整部と、を備える、プロジェクタ。
  7. プロジェクタの制御方法であって、
    (a)画像信号に基づき画像を表示する工程と、
    (b)表示された画像における位置に応じた色のばらつきを抑制するために、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する色ムラ補正を行う工程と、
    (c)表示された画像を撮像した撮像画像を取得する工程と、
    (d)前記撮像画像に基づき、前記色ムラ補正に用いられる前記補正値を調整する工程と、を備える、プロジェクタの制御方法。
  8. プロジェクタの制御方法であって、
    (e)複数の画素を有すると共に交流駆動される液晶パネルを用いて、画像信号に基づき画像を表示する工程と、
    (f)前記液晶パネルの各画素の電極間に印加される電圧の平均がゼロに近づくように、所定の補正値を用いて前記画像信号を補正する焼き付き抑制補正を行う工程と、
    (g)表示された画像を撮像した撮像画像を取得する工程と、
    (h)前記撮像画像に基づき、前記焼き付き抑制補正に用いられる前記補正値を調整する工程と、を備える、プロジェクタの制御方法。
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