JP2017128821A - 混繊不織布 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルター用濾材として高捕集効率と低圧力損失を両立し、物理衝撃に対する形態安定性の高い混繊不織布を提供する。
【解決手段】平均ポアサイズが10.0〜60.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.0〜35.0%であって、目付が120g/m以上、厚みが1.0〜10.0mmである混繊不織布。単糸繊度が1.0×10−2dtex未満の極細繊維と単糸繊度1.0×10−1〜5.0dtexの異形断面繊維を混繊して構成される層を少なくとも1層以上含み、更に異形断面繊維の断面形状について、断面の異形度が2.0以上であることが好ましく、短軸長をa、長軸長をbとしたときに扁平率b/aが3.0以上であることがより好ましい不織布。
【選択図】なし

Description

本発明は、低圧損でありながら高捕集効率を発揮するフィルター用不織布に関するものである。
近年、空間の清浄化に対する要求が高まっており、粒径2.5μm以下のダストによる健康問題への対策や半導体・医薬品製造における無塵化等、住環境から産業にいたる幅広い分野で、空気中の微細なダストを除去するエアフィルターが使用されている。
エアフィルターは、ダストを含んだ空気を取り込み、濾材部分において、ダストを捕捉することで、通過空気を清浄化する。このエアフィルターには、ダストを高効率で捕集する性能が要求されており、さらに気体が通過する際の圧力損失が低いほど、フィルターの長寿命化や処理風量の増加につながるため、低圧力損失であることもエアフィルターにおいては重要な性能の1つとなっている。
特にエアフィルターの中でも、工場や発電所、ゴミ焼却炉等の排ガス浄化においては袋状の形態をもつバグフィルターが広く使用されている。空気を清浄化する濾材には、深層濾過用と表面濾過用があり、バグフィルターには表面濾過用濾材が使用される。表面濾過とは、ダストを濾材表面で捕集してダストケーキ層を堆積させ、このダストケーキ層によってさらにダストを捕集する濾過機構である。集塵に伴って、ダストケーキ層がある一定の厚みに到達すると濾材表面からダストケーキ層を除去して、再度、濾材表面にダストケーキ層を形成させる操作を繰り返して集塵を行う。
このバグフィルターには、環境汚染を防ぐために排ガス中のダストを確実に高効率で捕集することはもとより、集塵装置運転時に多大なエネルギーを消費するため、省エネの観点からフィルターの低圧損化も強く望まれている。
一般的にダストの捕集効率を高めるためには、フィルターに用いられる濾材のポアサイズを小さくすることで、機械的な捕集性能を向上させる。このポアサイズとは、濾材シートを構成する繊維によって形成される貫通孔の大きさのことである。しかし、濾材シートのポアサイズを小さくした場合、通気抵抗が高まることで、高圧力損失となることから、捕集効率と圧力損失は相反することとなる。
さらに、バグフィルターの濾材表面からダストケーキ層を除去する手法としては、機械的な振動を与える方法(機械振動式)や気流を逆方向に変える方法(逆圧・逆洗式)、圧縮空気を濾材表面に瞬間的に噴射する方法(パルスジェット式)等があり、いずれの手法においても、濾材に物理的な衝撃が繰り返し加わることとなる。このため、バグフィルター濾材には、衝撃に対する形態安定性も要求される。
こうしたダストの高捕集効率と低圧損の両立化や濾材構造の耐衝撃性といったフィルター濾材の課題を解決するために様々な取り組みがなされている。例えば、特許文献1では濾材を低目付のナノ繊維層と非ナノ繊維層とを積層した不織布として、ダストの高捕集化と低圧損につながる通気抵抗の抑制とを両立させる方法が提案されている。ナノ繊維層を低目付とすることで、ポアサイズの極小化を抑えており、ダストを高捕集しつつ、通気抵抗の抑制を図っているが、より長寿命化が要求される用途においては、依然としてポアサイズが小さく、通気抵抗が高いレベルであるという課題があった。
また、特許文献2では、通気性支持材に多孔質のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)膜を積層して、バグフィルター濾材におけるダストの高捕集化ならびにダストケーキ層の剥離性を向上する方法が提案されている。PTFE膜の微多孔により、微細なダストまで高効率で捕集し、また、表面の平滑性によりダストケーキ層の剥離性にも優れるものであるが、圧損が高いレベルにあることに加えて、ダストケーキ層を除去する際の衝撃で支持材からPTFE膜が剥がれる懸念があり、形態安定性に課題があった。
特開2009−233550号公報(特許請求の範囲) 特開2002−136812号公報(特許請求の範囲)
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決するものであり、本発明の不織布では、エアフィルター用濾材として高捕集効率と低圧力損失を両立し、物理衝撃に対する形態安定性の高い不織布を提供することにある。
上記目的は、以下の手段により達成される。
(1)平均ポアサイズが10.0〜60.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.0〜35.0%であって、目付が120g/m以上、厚みが1.0〜10.0mmであることを特徴とする混繊不織布。
(2)単糸繊度が1.0×10−2dtex未満の極細繊維と単糸繊度1.0×10−1〜5.0dtexの異形断面繊維を混繊して構成される層を少なくとも1層以上含むことを特徴とする(1)に記載の混繊不織布。
(3)異形断面繊維の断面形状について、断面の異形度が2.0以上であることを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載の混繊不織布。
(4)異形断面繊維の断面形状について、短軸長をa、長軸長をbとしたときに扁平率b/aが3.0以上であることを特徴とする請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の混繊不織布。
(5)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の混繊不織布が少なくとも一部を構成する繊維製品。
(6)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の混繊不織布が少なくとも一部を構成するフィルター。
本発明の不織布においては、エアフィルター濾材として高いダスト捕集効率を有しながら低圧損であり、物理衝撃に対して高い形態安定性を発揮することができる。
図1は本発明の不織布の模式図 図2は異形断面繊維の一例の概要図
以下、本発明を望ましい実施形態とともに詳述する。
本発明の不織布は、平均ポアサイズが10.0〜60.0μmであって、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.0〜35.0%であることが必要である。
ここでいうポアとは不織布を構成する繊維によって形成される貫通孔のことであり、このサイズが小さいほど不織布を通過する気体中のダストが物理的に捕捉されやすくなるが、通気抵抗の上昇につながり、高圧損化することとなる。不織布の平均ポアサイズが係る範囲内であれば、通気抵抗が十分に低くなり、圧力損失がエアフィルター濾材として実用的なものとなる。本発明者等の検討によれば、平均ポアサイズを10.0μm以上とすることで、捕集効率を非常に高いレベルに維持しつつも、通気抵抗の上昇が抑制され、エアフィルター濾材としてバランスに優れたものとなる。一方、平均ポアサイズを60.0μm以下とすることで、細かいダストを捕集するにも問題のないものとなる。
エアフィルター濾材としてダスト捕集効率を高いレベルで維持しつつ、圧力損失を抑制する観点から該シートの平均ポアサイズは15.0〜55.0μmが好ましく、さらにバグフィルター濾材として、ダスト捕集効率と低圧損のバランスに優れ、集塵機の省エネルギー性を向上させる観点から20.0〜50.0μmがより好ましい。
また、本発明の不織布においては、従来技術では製造方法として非常にレベルの高い制御が必要となるため、注目されていなかったポアサイズ分布頻度をも設計されていることが重要となる。すなわち、本発明の不織布においては、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度を5.0〜35.0%にする必要がある。係る範囲内であれば、不織布中でダスト捕集に寄与するポアが十分に確保されることとなり、エアフィルター濾材として実用的なダスト捕集効率を発揮する。
15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.0%以上であれば、ダスト捕集に寄与するポアが十分であり、実用的なダスト捕集性能が発揮される。一方、35.0%以下とすることで圧損の上昇が抑制され、フィルターとして実用的な圧損レベルとなるのである。35.0%を超えない範囲で分布頻度が高いほど、ダストの高捕集化につながるため、その分布頻度は10.0〜35.0%が好ましく、15.0〜35.0%がより好ましい。
また、本発明の不織布は目付が120g/m以上であることが必要である。目付が120g/m以上あることで、エアフィルター濾材として十分なダストの捕集・保持が可能となる。バグフィルター濾材としての利用を考慮すると、洗浄工程での耐衝撃性の観点から目付が160〜1000g/mの範囲にあることが好ましい。目付が係る範囲であれば、洗浄工程でのパルス等による衝撃を受けても、ダストケーキ層のベースとなる不織布面の繊維目ズレが小さく、繰り返し使用に供しうるものとなる。濾材への加工に対する耐衝撃性や加工の容易性を考慮すると、目付が200〜800g/mの範囲にあることがより好ましい。
さらに、本発明の不織布の厚みは1.0〜10.0mmの範囲にあることが必要である。厚みが大きいほど、濾材としての剛性が得られ、物理衝撃に対する形態安定性が高まる一方、加工通過性が悪くなり、不織布中での繊維目ズレが発生しやくなり、微細なポアが形成されずに粗大なポアが多く形成される傾向にある。係る範囲であれば、物理衝撃への耐性と微細なポア形成を両立し、フィルター濾材として十分な性能を発揮できることとなる。また、加工中の繊維目ズレを防ぎ、微細なポアを保護して、ダスト捕集効率を高める観点から、不織布の厚みは8.0mm以下とすることが好ましく、濾材としての形態安定性とダスト捕集効率を高いレベルで両立する観点から、不織布の厚みは5.0mm以下であることがより好ましい。
なお、本発明における平均ポアサイズおよびポアサイズ分布頻度とは、不織布を構成する繊維によって形成される貫通孔の平均サイズのことであり、バブルポイント法によって算出した値である。バブルポイント法としては、例えば、多孔質材料自動細孔測定システムPerm−Porometer(PMI社製)を用いることができる。このPerm−Porometerによる測定では、不織布を表面張力値が既知の液体で浸漬させ、該不織布の上側から気体の圧力を増加させながら供給し、この圧力と繊維シート表面の液体表面張力の関係からポアサイズを測定する。また、ポアサイズ分布頻度は不織布の上部から供給する気体の各圧力における液体の流量割合から算出される。
本発明の不織布は、単糸繊度が1.0×10−2dtex未満の極細繊維と単糸繊度1.0×10−1〜5.0dtexの異形断面繊維とを混繊して構成される層を少なくとも1層以上含むことが好ましい。単糸繊度が1.0×10−2dtex未満の極細繊維は不織布中で微細なポア構造を形成する役割を担っており、この微細なポアがダストの物理捕集に寄与することとなる。エアフィルター濾材として使用する場合に、高捕集性能を発揮させる観点から、極細繊維の単糸繊度は7.0×10−3dtex以下であることがより好ましい。係る範囲であれば、不織布中で粒径が数μm以下の小さなダストを捕捉しうる微細なポアの分布頻度が高まり、高捕集性能につながることとなる。
一方、単糸繊度1.0×10−1〜5.0dtexの異形断面繊維は、不織布中に立体的な空隙を持たせて、通気性を確保する役割を担うこととなる。極細繊維に対して太繊度の繊維を混合することで不織布中に粗大なポアと微細なポアが分散して存在する構造を形成することとなり、ダスト高捕集と低圧損のバランスに優れた不織布が得られる。太繊度の繊維を混合する観点から、太繊度繊維の断面形状は丸断面であっても構わないが、発明者らが鋭意検討した結果、異形断面繊維を使用することにより、丸断面とした場合と比較して、不織布中の極細繊維の分散状態が良化し、粗大なポアと微細なポアがより良好に分散して存在する構造となることを見出したのである。また、粗大なポアを形成するエアフィルター濾材として微細なポアによる高捕集性能を発揮させつつ、より低圧損化させる観点から、異形断面繊維の単糸繊度は3.0×10−1〜3.0dtexであることがより好ましい。単糸繊度3.0×10−1dtex以上とすることで、異形断面繊維の剛性が十分となり、粗大なポアの目ズレが生じにくく安定したフィルター性能を発揮することにつながり、単糸繊度3.0dtex以下とすることで、不織布の平均ポアサイズが大きくなりすぎず、捕集性能の低下を防ぐことにつながる。
また、この極細繊維と異形断面繊維とを混繊して構成される層を少なくとも1層以上含むことが好ましい。本発明の不織布は、該混繊層1層のみで構成されていてもよく、該混繊層に他の基材不織布を積層することも可能である。本発明の不織布が該混繊層1層のみで構成される場合には、ダスト保持やフィルター濾材としての剛性を確保する観点から、その目付けを120g/m以上とする必要がある。しかし、該混繊層に他の基材不織布を積層する場合、基材不織布層もダスト保持や剛性の確保に寄与することから、本発明の不織布の目付けが120g/m以上となる範囲で該混繊層の目付けを適宜変更することが可能である。この場合の該混繊層の目付け範囲としては、40〜150g/mであることが好ましい。該混繊層の目付を40g/m以上にすることで、気体中のダストを捕捉しうる不織布となる。一方、150g/m以下とすることで、通気抵抗を実用的な範囲に抑えることが可能となる。また、フィルター濾材として十分な捕集効率と低圧力損失を両立する観点から、積層基材を除いた該混繊層の目付は50〜120g/mの範囲とすることがより好ましい。目付を50g/m以上にすることで、フィルター濾材として十分なダスト捕集効率を確保できることとなり、一方120g/m以下とすることにより、フィルター濾材として使用した場合の圧力損失を抑制することが可能である。
混繊する異形断面繊維の断面形状としては、例えば、楕円、扁平、Y形、三角形、多角形等が挙げられる。ただし、上記したポアサイズ及びポアサイズ分布頻度の制御という観点から、本発明で用いる異形断面繊維の断面形状は、その異形度が2.0以上であることが好ましい。断面の異形度が係る範囲にあることで、丸断面繊維と混合した場合と極細繊維の分散状態が明確に異なることとなり、ポアサイズ分布に差異が生じ、粗大ポアと微細なポアの分散状態がより良好なものとなる。なお、本発明において達成可能な異形度の上限は10.0程度である。ここでいう異形度とは、次のように求めるものである。短繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から、短繊維断面に外接する真円の径を外接円径とし、さらに、内接する真円の径を内接円径として、異形度=外接円径÷内接円径から、小数点以下2桁目を四捨五入し、小数点以下1桁目まで求めたものを異形度とした。ここで言う外接円とは、図2中3の部分であり、内接円とは図2中5の部分を示している。この異形度を無作為に抽出した10本の繊維について測定し、それぞれの画像での測定値の単純な数平均値を求め、異形度とした。
異形断面のうち、特に扁平形状とする場合には、断面の短軸長をa、長軸長をbとしたときに扁平率b/aが3.0以上であることが好ましい。扁平率が係る範囲にあることで、断面の長軸に対して垂直な方向における断面二次モーメントが明確に小さくなって、柔軟となり、極細繊維との混合時に両繊維の分散状態がより均一化することとなる。このため、粗大ポアと微細なポアの分布状態が高捕集と低圧損のバランスに優れたものとなる。また、バグフィルター洗浄における機械振動や圧縮空気による衝撃への耐性を高める観点から扁平率b/aは5.0以上であることがより好ましい。扁平率が係る範囲であれば、扁平断面繊維が断面長軸側の側面と不織布の面方向と平行に並びやすくなるため、不織布面方向への物理衝撃に対する形態安定性が高まることとなり、バグフィルター用濾材として好適に使用することが可能である。なお、本発明において達成可能な扁平率の上限は10.0程度である。
本発明の不織布の態様は、特に限定されるものではなく、長繊維型のスパンボンド不織布、メルトブロー不織布等や短繊維型のエアレイド不織布、ニードルパンチ不織布(フェルト)、湿式抄紙不織布、スパンレース不織布、これらをサーマルあるいはケミカルボンドした不織布等が挙げられる。中でも、エアフィルター濾材としてダストの保持容量を高め、あるいは高い形態安定性を得る観点から、嵩高であって、絡合力の強いニードルパンチ不織布(以下、フェルトと表記)が好適である。
なお、上記した複数種の不織布を組み合せて積層することも可能である。特にフィルター濾材の用途では、濾材の剛性が高いほど、大きな通気抵抗に耐え、高風量の処理に対応でき、また、バグフィルターとして使用する際にはダストケーキ層の除去で受ける物理衝撃への耐性が重要な特性となる。こうした観点から剛性を得るために積層構造とすることも好適である。
不織布を構成する繊維原料に使用するポリマーとしては、一般的な合成繊維の製造に用いられるものであれば、特に限定されるものではなく、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、アクリル等が挙げられるが、中でもポリエステルが好ましい。用いるポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートおよびその共重合体等が挙げられる。
なお、ポリエステル以外のポリマーとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン11、ナイロン12、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイドおよびこれらの共重合体等が挙げられる。
また、廃棄処分時の環境負荷低減の観点から、生分解性ポリマーを使用してもよく、例えば、ポリ乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリブチレンアジペートテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートサクシネートまたはこれらの共重合体等が挙げられる。
本発明の不織布の製造方法は特に限定されるものではないが、以下にニードルパンチ法よる製造方法の一例を述べる。
薬液等で溶出可能な易溶出ポリマーを海成分に、熱可塑性ポリマーを島成分に配し、その島成分単一の繊度が1.0×10−2dtex未満である海島複合繊維の短繊維および同様の海成分に形状が丸ではない異形の島成分を配した海島複合繊維の短繊維を準備し、それぞれを個別にカード機に通し、ニードルパンチ装置へ投入する前処理として開繊させて原綿とする。なお、この短繊維はニードルパンチによる絡合力を高める観点から、クリンパー等により捲縮が付与されていることが好ましい。次いで、ミキサー装置にこれらの原綿を任意の重量比で投入して混合し、混合原綿を得る。そして、ニードルパンチ装置の供給部に混合原綿を投入し、さらに開繊・引き揃えを行って、シート状の繊維ウェブを形成し、これをクロスラッパー部で積層したシートにして、ニードルパンチ部へと運搬する。ニードルパンチ部に到達すると、シート状に並べられた混合原綿同士を、上下に動くニードルによって絡合させて、極細繊維/異形断面繊維混合フェルトの前駆体とする。一方、積層基材として使用するフェルトを熱可塑性ポリマー単成分からなるミクロンオーダーの繊維を使用し、同様にニードルパンチ法によって作製する。こうして得られた積層基材フェルトの上に混合フェルトの前駆体を重ねて、再びニードルパンチ装置に通すことにより、フェルト層間での絡合により積層一体化されたフェルトが得られる。
次いで、このフェルトをアルカリ等の薬液が入った浴に浸漬させ、海島複合繊維の海成分を溶解除去することにより、島成分を露出させ、極細繊維と異形断面繊維を発生させる方法が好ましい。また、海成分の溶解除去工程では、熱および攪拌を加えることがあり、この場合、極細繊維と異形断面繊維が混合されながら発生することとなり、両繊維がより均一に混合され分散状態が良好なフェルトが得られ、同時に熱による収縮が加わることで、ダスト捕集を担う微細なポアと通気性を担う粗大なポアが高捕集と低圧損の両立にとって望ましい分布状態となる。このようにして極細繊維/異形断面繊維混合フェルトと基材フェルトが積層一体化したフェルトが得られる。
なお、海島複合繊維の海成分を予め除去し、極細繊維および異形断面繊維の混合原綿としてからフェルト化する方法も考えられるが、極細化や異形化による表面積の増大により摩擦力の大幅な増大や静電気発生等の影響によって、カード機やニードルパンチ部に極細繊維および異形断面繊維が多量に付着することとなり、原料ロスの増大、装置故障、製造するフェルト構造のバラツキが大きくなる等、製造工程に対して悪影響を与えることとなり、フェルト化後に極細繊維および異形断面繊維を発生させる製造方法を選択することが好ましい。
フェルトを積層構造とする際には、剥離抑制の観点から、積層基材となるフェルトには低融点繊維やバインダー等が含まれていてもよく、極細繊維/異形断面繊維混合フェルトの前駆体と積層した後、熱処理することにより接着させることや各種接着剤を使用して接着させる方法も適用できる。不織布の一体性を向上させ、極細繊維/異形断面繊維混合フェルトと積層基材との剥離を防止し、物理衝撃に対する形態安定性を向上させることができる。なお、空気清浄機等に用いる濾材として、ダスト保持量を向上させる目的等のために上流側を粗に下流側を密になるように、本発明の不織布自体に厚み方向に密度勾配を有する構成を持たせてもよく、上流側に粗の不織布を、下流側に密な不織布を積層することで粗密構造を形成してもよい。
不織布の目付および厚みについては、繊維ウェブ形成工程における原綿の供給量およびクロスラッパー部における積層速度によって変更することが可能である。
本発明の不織布は、機能付与するために各種機能剤を添加してもよい。添加する機能剤としては、例えば、顔料、撥水剤、吸水剤、難燃剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属粒子、無機化合物粒子、香料、脱臭剤、抗菌剤、ガス吸着剤等が挙げられる。
本発明の不織布は、フィルター濾材として使用した場合に高捕集効率と低圧力損失を両立し、物理衝撃に対する形態安定性にも優れるものであり、排ガス集塵用および有価粉体回収用のバグフィルター濾材、空気清浄機用、エアコン用、ビル空調用、産業クリーンルーム用および自動車や列車等の車室用等のフィルター濾材、サージカルマスク、フェイスマスクおよび防塵マスクとして好適に用いることができるものである。
以下実施例を挙げて、本発明の不織布について、具体的に説明する。
実施例および比較例については、下記の評価を行った。
A.単糸繊度
短カット前の長繊維を検尺機によって100mカセ取りし、電子天秤を使用して重量を測定した。この測定重量を100倍することで繊度を算出し、構成される長繊維本数で除した。これを10回繰り返し、その平均の小数点以下3桁目を四捨五入して小数点以下2桁目まで求めた値を単糸繊度とした。また、極細繊維および異形断面繊維の単糸繊度は、次のように求めた。すなわち、前駆体となる海島複合繊維を100mカセ取りして、0.2重量%マレイン酸水溶液に浸漬し、130℃で30分攪拌処理した後、1重量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、75℃で40分攪拌処理して海成分を除去して、乾燥重量を電子天秤にて測定した。次いで、この測定重量を100倍することで繊度を算出し、使用した海島複合繊維束の総島数(長繊維本数×海島複合繊維1本中の島数)で除した。これを10回繰り返し、その平均を有効数字2桁目まで求めた。
B.異形度
不織布から異形断面繊維を抜き出し、剃刀によって繊維軸と垂直方向に切断して、その切断面を日立ハイテクノロジーズ製走査型電子顕微鏡SU−1510により撮影した。この画像から、切断面に外接する真円の径を外接円径とし、さらに、内接する真円の径を内接円径として、下記の式から異形度を求めた。
異形度=(繊維断面の外接円径)/(繊維断面の内接円径)
これを無作為に抽出した10本について求め、その平均の小数点以下2桁目を四捨五入して小数点以下1桁目まで求めた値を異形度とした。
C.扁平率
不織布から扁平断面繊維を抜き出し、剃刀によって繊維軸と垂直方向に切断して、その切断面を日立ハイテクノロジーズ製走査型電子顕微鏡SU−1510により撮影した。この画像から、扁平断面となっているものについて、切断面の長軸長と短軸長を測定し、下記の式により扁平率を算出した。
扁平率=(断面の長軸長)/(断面の短軸長)
これを無作為に抽出した10本について求め、その平均の小数点以下2桁目を四捨五入して小数点以下1桁目まで求めた値を扁平率とした。
D.平均ポアサイズおよびポアサイズ分布頻度
多孔質材料自動細孔測定システム Perm−Porometer(PMI社製)を用いて、バブルポイント法(ASTMF−316−86に基づく)により算出されたポアサイズ分布頻度および平均ポアサイズを評価した。測定サンプル径を25mmとし、表面張力既知の測定液としては、Galwick(表面張力:16mN/m)を使用して細孔径分布測定を実施した。この測定器により自動計算して得られたMEAN FLOW PORE DIAMETERを平均ポアサイズの値とした。測定は1サンプルにつき任意の5ヶ所をサンプリングし、その平均の小数点以下2桁目を四捨五入して小数点以下1桁目まで求めた値を用いた。また、ポアサイズ分布頻度は自動計算により得られた値を百分率で換算して%表示とし、小数点以下2桁目を四捨五入して小数点以下1桁目まで求めた値を用いた。
E.目付
250mm×250mm角に切り出した不織布の重量を秤量し、単位面積(1m)当たりの重量に換算した値の小数点以下1桁目を四捨五入して整数値としたものを不織布の目付とした。
F.不織布の厚み
ダイヤルシックネスゲージ(TECLOCK社 SM−114 測定子形状10mmφ、目量0.01mm、測定力2.5N以下)を用いて繊維シートの厚みを測定した。測定は1サンプルにつき任意の5ヶ所で行い、その平均の小数点以下2桁目を四捨五入して小数点以下1桁目まで求めた値を不織布の厚みとした。
G.捕集効率
作製した不織布を測定直径15cmのホルダーにセットし、面風速3.0m/minで鉛直方向に空気を通過させ、フィルター上流および下流の粒径2.0μm以下の大気塵粉塵数をパーティクルカウンター(RION社製、型式:KC−01D)で測定し、次式より捕集効率を算出した。
捕集効率(%)=1−(下流粒子数/上流粒子数)×100
測定は1サンプルから任意に3ヵ所サンプリングして実施し、その平均の小数点以下1桁目を四捨五入して整数値としたものを捕集効率とした。
H.圧力損失
作製した不織布を測定直径15cmのホルダーにセットし、面風速3.0m/minで鉛直方向に空気を通過させ、フィルター上下流の圧力差を差圧計にて測定した。測定は1サンプルから任意の3ヶ所をサンプリングして実施し、その平均の小数点以下1桁目を四捨五入して整数値としたものを圧力損失とした。
I.集塵性能評価
VDI3926に準拠した評価装置を用いて、ダストにはPural NFを使用し、入口ダスト濃度5g/m、濾過速度2m/min、1000Paの払落し圧力損失制御の条件で、集塵と払落しを初期30回で実施(パルス用圧縮エアータンク圧力500kPa、パルス噴射時間50ms)し、出口ダスト濃度を測定した。その後、エージング処理として、払落しを5秒間隔で5000回繰り返した。次いで、エージング処理後のサンプルの集塵性能を安定化させるために、再び10回の集塵と払落しを行い、そのまま、最終30回の集塵と払落し処理を行い、出口ダスト濃度を測定した。また、パルス耐性の指標として、初期30回の出口ダスト濃度値から最終30回の出口ダスト濃度値を差し引いた値を出口ダスト濃度差として用いた。なお、出口ダスト濃度は小数点以下3桁目を四捨五入し、小数点以下2桁目まで求めた値とした。
実施例1
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を島成分、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を10mol%共重合したPET(共重合PET)を海成分(島成分/海成分=70/30)として、紡糸温度295℃、紡糸速度1500m/minにて溶融紡糸した後、ロール延伸によって単糸繊度5.5dtexの海島複合繊維(1)(島成分繊度:3.7×10−3dtex)を作製した。また口金を変更して、繊維断面の海成分中に扁平形状の島が4つ配された、単糸繊度5.5dtexの海島複合繊維(2)(島成分繊度:9.6×10−1dtex、島成分扁平率:5.5)を作製した。これら海島複合繊維について、クリンパーによる捲縮付与(捲縮数:12山/25mm)およびカット(繊維長:51mm)を実施した。この海島複合繊維をカード機に通して開繊した後に、海島複合繊維(1)および(2)を(1)/(2)=50/50の割合で混合し、ニードルパンチ装置へ仕込んだ。仕込んだ海島複合繊維をさらに開繊・引き揃えながら繊維ウェブを形成させ、これをクロスラッパー部で積層した。次いで、積層した繊維ウェブを装置のコンベアによって、ニードルパンチ部へ運搬し、上下に動くニードル(パンチ密度:40本/cm)によって積層ウェブ中の繊維同士を絡合させて表層(A)の前駆体となるフェルト(目付:100g/m)を作製した。
一方、単糸繊度が2.2dtexのPET繊維(捲縮数:12山/25mm、繊維長:51mm)を使用して、上記と同様の方法によりフェルト(目付:160g/m)を作製した。このPET繊維により作製したフェルトを基材(B)として、その上に海島複合繊維によるフェルトを重ね、ニードルパンチ装置(パンチ密度:40本/cm)に通すことで両フェルトを絡合、一体化し、積層フェルトを得た。
次いで、この積層フェルトを0.2重量%マレイン酸水溶液に浸漬し、130℃で30分攪拌処理した後、1重量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、75℃で40分攪拌処理した。処理後の積層フェルトを純水で洗浄して残留した水酸化ナトリウムおよび共重合PETの分解物を除去した後、送風乾燥機(55℃)で乾燥を行った。この薬液処理によって、海島複合繊維の海成分を溶解除去し、積層フェルト中に極細繊維(単糸繊度:3.7×10−3dtex)および扁平断面繊維(単糸繊度:9.6×10−1dtex、扁平率:5.5)が発生し、基材(B)フェルトの上に表層(A)が積層されたフェルトを得た。
得られたフェルトは平均ポアサイズが34.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.5%であり、目付が230g/m(表層(A):70g/m、基材(B):160g/m)、厚みが1.6mmであった。このフェルトについて、粒径2.0μm以下の大気塵捕集効率を評価したところ、80%と優れた捕集効率を発揮し、15Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能を評価した結果、初期30回の出口ダスト濃度が0.13mg/mと優れた集塵性能を発揮した。次いで、パルスエージングを経た後の最終30回の出口ダスト濃度は0.06mg/mであり、初期30回と最終30回での出口ダスト濃度差が0.07mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例2〜7
混合した海島複合繊維および基材に使用したPET繊維のニードルパンチ装置への供給量を変更して、表層(A)および基材(B)の目付をそれぞれ、表層(A):90g/m、基材(B):140g/m(実施例2)、表層(A):120g/m、基材(B):110g/m(実施例3)、表層(A):150g/m、基材(B):80g/m(実施例4)、表層(A):40g/m、基材(B):190g/m(実施例5)、表層(A):45g/m、基材(B):185g/m(実施例6)、表層(A):55g/m、基材(B):175g/m(実施例7)に変更したこと以外は、実施例1に従い実施した。
実施例2で得られたフェルトは、平均ポアサイズが20.3μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.9%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、84%と優れた捕集効率を発揮し、29Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.11mg/mと優れ、最終30回は0.05mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.06mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例3で得られたフェルトは、平均ポアサイズが15.1μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が16.3%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、85%と優れた捕集効率を発揮し、46Paと良好な低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.11mg/mと優れ、最終30回は0.05mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.06mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例4で得られたフェルトは、平均ポアサイズが12.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が18.0%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、88%と優れた捕集効率を発揮し、63Paと十分な低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.0mg/mと優れ、最終30回は0.06mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.02mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例5で得られたフェルトは、平均ポアサイズが59.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.2%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、70%と十分な捕集効率を発揮し、9Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.24mg/mと十分で、最終30回は0.31mg/mであり、出口ダスト濃度差が-0.07mg/mと十分なパルス耐性を示した。
実施例6で得られたフェルトは、平均ポアサイズが54.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.6%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、76%と良好な捕集効率を発揮し、11Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.19mg/mと良好で、最終30回は0.23mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.04mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例7で得られたフェルトは、平均ポアサイズが50.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.5%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、80%と優れた捕集効率を発揮し、11Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.14mg/mと優れ、最終30回は0.06mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.08mg/mと優れたパルス耐性を示した。
比較例1
混合した海島複合繊維および基材に使用したPET繊維のニードルパンチ装置への供給量を変更して、表層(A)および基材(B)の目付を表層(A):30g/m、基材(B):200g/mに変更したこと以外は、実施例1に従い実施した。
得られたフェルトは、平均ポアサイズが62.4μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.2%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、11Paと優れた低圧損性を示したものの、捕集効率は66%と不十分であった。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.30mg/mと不十分で、最終30回は0.47mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.17mg/mとパルス耐性に劣るものであった。
実施例8〜10
海島複合繊維(1)および(2)の混合比率をそれぞれ、(1)/(2)=70/30(実施例8)、(1)/(2)=40/60(実施例9)、(1)/(2)=20/80(実施例10)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例8で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が35.0%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、90%と優れた捕集効率を発揮し、26Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.05mg/mと優れ、最終30回は0.03mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.02mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例9で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.5μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が10.4%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、75%と良好な捕集効率を発揮し、13Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.18mg/mと良好で、最終30回は0.21mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.03mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例10で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.2%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、72%と十分な捕集効率を発揮し、9Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.24mg/mと優れ、最終30回は0.30mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.06mg/mと十分なパルス耐性を示した。
比較例2
海島複合繊維(1)および(2)の混合比率を(1)/(2)=80/20に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
得られたフェルトは、平均ポアサイズが32.3μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が47.0%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、捕集効率は91%と優れたものであり、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.04mg/mと優れ、最終30回は0.03mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.01mg/mと優れたパルス耐性を示した。しかし、圧損が72Paと高く、低圧損性は不十分なものであった。
比較例3〜5
表層(A)の前駆体となるフェルトの繊維構成をそれぞれ、海島複合繊維(1)を60、単糸繊度2.2dtexのPET繊維(丸断面)を40の割合で混合し、前駆体フェルトの目付を85g/m(比較例3)、単糸繊度1.1dtexのPET繊維(丸断面)を41、海島複合繊維(2)を59の割合で混合し、前駆体フェルトの目付を146g/m(比較例4)、海島複合繊維(1)のみに変更し、前駆体フェルトの目付を160g/m(比較例5)にしたこと以外は実施例1に従い実施した。
比較例3で得られたフェルトは、平均ポアサイズが47.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が3.1%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、8Paと優れた低圧損性を示したものの、捕集効率は62%と不十分であった。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.32mg/mと不十分で、最終30回は0.45mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.13mg/mとパルス耐性に劣るものであった。
比較例4で得られたフェルトは、平均ポアサイズが52.3μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が4.6%であり、目付が230g/m、厚みが2.0mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、7Paと優れた低圧損性を示したものの、捕集効率は32%と不十分であった。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.92mg/mと不十分で、最終30回は1.77mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.85mg/mとパルス耐性に劣るものであった。
比較例5で得られたフェルトは、平均ポアサイズが7.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が99.8%であり、目付が272g/m、厚みが1.7mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、捕集効率は94%と優れたものであったが、圧損が617Paと極めて高く、低圧損性が不十分であった。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.01mg/mと優れていたが、最終30回は2.88mg/mであり、出口ダスト濃度差が−2.87mg/mとパルス耐性に劣るものであった。なお、集塵性能評価後のフェルト表面を走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ製 SU−1510)で観察すると、破れの生じている箇所が確認され、パルスによる衝撃でフェルト表面が破損したことにより、最終30回の出口ダスト濃度が高まったと推測する。
実施例11〜14
基材(B)の目付をそれぞれ、30g/m(実施例11)、80g/m(実施例12)、680g/m(実施例13)、930g/m(実施例14)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例11で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.5%であり、目付が120g/m、厚みが1.0mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、80%と優れた捕集効率を発揮し、14Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.21mg/mと十分で、最終30回は0.27mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.06mg/mと十分なパルス耐性を示した。
実施例12で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.6μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.1%であり、目付が160g/m、厚みが1.2mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、83%と優れた捕集効率を発揮し、15Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.17mg/mと良好で、最終30回は0.20mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.03mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例13で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.3%であり、目付が750g/m、厚みが3.9mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、80%と優れた捕集効率を発揮し、18Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.15mg/mと優れ、最終30回は0.06mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.09mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例14で得られたフェルトは、平均ポアサイズが34.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.7%であり、目付が1000g/m、厚みが4.6mmであった。大気塵捕集効率を評価した結果、82%と優れた捕集効率を発揮し、21Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.19mg/mと良好で、最終30回は0.21mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.02mg/mと良好なパルス耐性を示した。
比較例6
基材(B)を積層せず、表層(A)の目付を90g/mに変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
得られたフェルトは、平均ポアサイズが20.5μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.7%であり、目付が90g/m、厚みが0.5mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、捕集効率は83%と優れており、圧損は28Paと優れた低圧損性を示した。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.11mg/mと優れていたものの、最終30回は1.58mg/mであり、出口ダスト濃度差が−1.47mg/mとパルス耐性に劣るものであった。なお、集塵性能評価後のフェルトは破れが生じており、パルスの衝撃による破損で最終30回の出口ダスト濃度が高まったと推測する。
実施例15〜17
基材(B)を構成する繊維を単糸繊度3.3dtexのPET繊維に変更し、基材(B)の目付をそれぞれ、300g/m(実施例15)、530g/m(実施例16)、630g/m(実施例17)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例15で得られたフェルトは、平均ポアサイズが35.4μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.2%であり、目付が370g/m、厚みが4.8mmであった。大気塵捕集効率を評価した結果、80%と優れた捕集効率を発揮し、13Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.13mg/mと優れ、最終30回は0.09mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.04mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例16で得られたフェルトは、平均ポアサイズが35.9μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が13.4%であり、目付が600g/m、厚みが7.9mmであった。大気塵捕集効率を評価した結果、75%と良好な捕集効率を発揮し、13Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.18mg/mと良好で、最終30回は0.18mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.00mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例17で得られたフェルトは、平均ポアサイズが36.5μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が9.6%であり、目付が700g/m、厚みが10.0mmであった。大気塵捕集効率を評価した結果、71%と十分な捕集効率を発揮し、12Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.23mg/mと十分で、最終30回は0.11mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.12mg/mと優れたパルス耐性を示した。
比較例7
基材(B)を構成する繊維を単糸繊度3.3dtexのPET繊維に変更し、基材(B)の目付を730g/mに変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
得られたフェルトは、平均ポアサイズが43.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が4.8%であり、目付が800g/m、厚みが11.2mmであった。大気塵捕集効率を評価した結果、8Paと優れた低圧損性を示したものの、捕集効率は38%と不十分なものであった。また、集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.89mg/mと不十分であったが、最終30回は0.91mg/mと変動が少なく、出口ダスト濃度差が−0.02mg/mとパルス耐性は良好なものであった。
実施例18〜20
海島複合繊維(1)の島成分繊度を変更して、表層(A)に含まれる極細繊維の繊度をそれぞれ、1.2×10−2dtex(実施例18)、9.6×10−3dtex(実施例19)、7.0×10−3dtex(実施例20)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例18で得られたフェルトは、平均ポアサイズが55.4μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が9.3%であり、目付が230g/m、厚みが1.7mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、71%と十分な捕集効率を発揮し、9Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.25mg/mと十分で、最終30回は0.33mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.08mg/mと十分なパルス耐性を示した。
実施例19で得られたフェルトは、平均ポアサイズが50.2μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が14.3%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、75%と良好な捕集効率を発揮し、12Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.20mg/mと良好で、最終30回は0.25mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.05mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例20で得られたフェルトは、平均ポアサイズが36.9μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.1%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、80%と優れた捕集効率を発揮し、16Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.10mg/mと優れ、最終30回は0.08mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.02mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例21および22
海島複合繊維(2)の島成分繊度を変更して、表層(A)に含まれる扁平断面繊維の繊度をそれぞれ、1.0×10−1dtex(実施例21)、3.0×10−1dtex(実施例22)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例21で得られたフェルトは、平均ポアサイズが18.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が30.1%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、96%と優れた捕集効率を発揮し、48Paと良好な低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.06mg/mと優れ、最終30回は0.13mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.07mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例22で得られたフェルトは、平均ポアサイズが20.3μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が27.2%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、92%と優れた捕集効率を発揮し、26Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.07mg/mと優れ、最終30回は0.04mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.03mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例23および24
海島複合繊維(2)の代わりに、繊維断面の海成分中に扁平形状の島が2つ配された、単糸繊度15.0dtexで島成分繊度が3.0dtex(実施例23)、5.0dtex(実施例24)の海島複合繊維を使用したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例23で得られたフェルトは、平均ポアサイズが46.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が15.4%であり、目付が230g/m、厚みが1.9mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、83%と優れた捕集効率を発揮し、11Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.11mg/mと優れ、最終30回は0.05mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.06mg/mと優れたパルス耐性を示した。
実施例24で得られたフェルトは、平均ポアサイズが52.1μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が10.3%であり、目付が230g/m、厚みが2.3mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、76%と良好な捕集効率を発揮し、10Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.18mg/mと良好で、最終30回は0.22mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.04mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例25および26
表層(A)に含まれる扁平断面繊維を正三角形断面繊維(実施例25)、Y形断面繊維(実施例26)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例25で得られたフェルトは、平均ポアサイズが53.4μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が11.3%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、75%と良好な捕集効率を発揮し、12Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.19mg/mと良好で、最終30回は0.23mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.04mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例26で得られたフェルトは、平均ポアサイズが52.1μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が12.7%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、76%と良好な捕集効率を発揮し、11Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.18mg/mと良好で、最終30回は0.21mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.03mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例27および28
表層(A)に含まれる扁平断面繊維の扁平率を3.0(実施例27)、8.0(実施例28)に変更したこと以外は実施例1に従い実施した。
実施例27で得られたフェルトは、平均ポアサイズが50.8μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が13.2%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、79%と良好な捕集効率を発揮し、13Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.16mg/mと良好で、最終30回は0.18mg/mであり、出口ダスト濃度差が−0.02mg/mと良好なパルス耐性を示した。
実施例28で得られたフェルトは、平均ポアサイズが31.7μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が26.3%であり、目付が230g/m、厚みが1.6mmであった。
大気塵捕集効率を評価した結果、98%と優れた捕集効率を発揮し、23Paと優れた低圧損性を示した。さらに集塵性能評価における出口ダスト濃度は、初期30回で0.04mg/mと優れ、最終30回は0.02mg/mであり、出口ダスト濃度差が0.02mg/mと優れたパルス耐性を示した。
本発明の混繊不織布により、高捕集効率と低圧力損失を両立する濾材が得られ、住宅、病院、オフィス等で使用される空気清浄機用、エアコン用、ビル空調用、産業クリーンルーム用および自動車や列車等の車室用等のフィルター濾材、サージカルマスク、フェイスマスクおよび防塵マスクとして有用である。
1 極細繊維と異形断面繊維による表層
2 1の表層を支持する基材
3 異形断面繊維の断面における外接円
4 異形断面繊維の断面
5 異形断面繊維の断面における内接円

Claims (6)

  1. 平均ポアサイズが10.0〜60.0μm、15.0μm未満のポアサイズ分布頻度が5.0〜35.0%であって、目付が120g/m以上、厚みが1.0〜10.0mmであることを特徴とする混繊不織布。
  2. 単糸繊度が1.0×10−2dtex未満の極細繊維と単糸繊度1.0×10−1〜5.0dtexの異形断面繊維を混繊して構成される層を少なくとも1層以上含むことを特徴とする請求項1に記載の混繊不織布。
  3. 異形断面繊維の断面形状について、断面の異形度が2.0以上であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の混繊不織布。
  4. 異形断面繊維の断面形状について、短軸長をa、長軸長をbとしたときに扁平率b/aが3.0以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の混繊不織布が少なくとも一部を構成する繊維製品。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の混繊不織布が少なくとも一部を構成するフィルター。
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