JP2017128219A - 車両空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両空調装置のケースの部品点数を削減する。
【解決手段】車両空調装置1においては、ケース3はスクロール下ケース3a、スクロール上ケース3bおよび上ケース3cの3分割構造であり、スクロール下ケース3aには第1挟持部39が、スクロール上ケース3bには第2挟持部33が、上ケース3cには第3挟持部27がそれぞれ設けられている。第1挟持部39と第2挟持部33とで冷媒配管接続部16を上下から挟んで保持して冷媒配管接続部16の外周16aをシールし、第2挟持部33と第3挟持部27とで管端部221a、222aを挟持する。スクロール下ケース3aに第1挟持部39を、スクロール上ケース3bに第2挟持部33を、上ケース3cに第3挟持部27を設ければよく、別体のシール用の部材は必要とせず、ケース3の部品点数を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両空調装置に関するものである。
従来、車両空調装置にあって、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器を収容するケースが3つのケース構成部材を有し、これら3つのケース構成部材が積層されて組み付けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、上記のような車両空調装置において、冷却用熱交換器への冷媒の入出口がケースを貫通し、更に、加熱用熱交換器への熱媒の入出用配管がケース外において冷媒の入出口に対し一方側に配置されたものが知られている。
更に、このような車両空調装置において、冷媒の入出口とケースの間をシールし、かつ、熱媒の入出用配管を挟んで保持することが求められる。
ところが、上記3つのケース構成部材のうち2つで冷媒の入出口を上下方向に挟持してシールしようとすると、冷媒の入出口の一方側に配された熱媒用の配管の管端部が邪魔になる。そのため、従来は、3つのケース構成部材とは別体の部材を、上記一方側とは異なる方向から取り付けられていた。
特許第3289705号公報
しかし、冷媒の入出口とケースの間をシールして熱媒の入出用配管を保持するために別体の部材を設けると、ケースの部品数が多くなる。
本発明は上記点に鑑み、積層組み付け構造のケースを有する車両空調装置において、ケースの部品点数を削減することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
ケース(3)と、
前記ケース内の空洞に配置され、前記空洞から車室内に吹き出される空気と冷媒とを熱交換させることで前記空洞から車室内に吹き出される空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、
前記空洞に配置され、前記空洞から車室内に吹き出される空気と熱媒とを熱交換させることで前記空洞から車室内に吹き出される空気を加熱する加熱用熱交換器(15)と、
前記冷却用熱交換器に流入する冷媒または前記冷却用熱交換器から流出する冷媒が流通する冷媒配管(14a、14b)と、
前記加熱用熱交換器に流入する熱媒または前記加熱用熱交換器から流出する熱媒が流通する熱媒配管(221、222)と、
前記冷媒配管の外周面を気密に取り囲む冷媒配管接続部(16)と、
を備え、
前記熱媒配管の端部のうち前記加熱用熱交換器から遠い方の管端部(221a、222a)は、前記ケースの外部で前記冷媒配管接続部に対して一方側に配され、
前記ケースは、第1ケース構成部材(3a)、第2ケース構成部材(3b)、第3ケース構成部材(3c)を有し、
前記第1ケース構成部材の前記一方側に前記第2ケース構成部材が組み付けられ、前記第2ケース構成部材の前記一方側に前記第3ケース構成部材が組み付けられ、
前記第1ケース構成部材には第1挟持部(39)が形成され、
前記第2ケース構成部材には第2挟持部(33)が形成され、
前記第3ケース構成部材には第3挟持部(27)が形成され、
前記第1挟持部と前記第2挟持部が、前記冷媒配管接続部を気密に挟み、それにより、前記冷媒配管接続部の一面側が前記ケースの外部に面し、前記冷媒配管接続部の他面側が前記ケース内の前記空洞に面し、
前記第2挟持部と前記第3挟持部が、前記管端部を挟んで保持することを特徴とする車両空調装置である。
このように、第1ケース構成部材に形成された第1挟持部と第2ケース構成部材に形成された第2挟持部が、冷媒配管接続部を気密に挟む。そして、第3ケース構成部材に形成された第3挟持部が第2ケース構成部材と共に管端部を挟んで保持する。したがって、
冷媒配管接続部とケース間をシールし、かつ、熱媒配管の管端部を保持するための別体の部材が不要となる。したがって、ケースの部品点数を削減できる。
実施形態の車両空調装置の斜視図。 実施形態の車両空調装置の正面図。 実施形態の車両空調装置の平面図。 実施形態の車両空調装置のエアコンユニットの縦断面図。 実施形態の車両空調装置の部品構成の展開図。 スクロール下ケースへのエバポレータアセンブリの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール下ケースへのエバポレータアセンブリの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付け説明図であり、組み始めの正面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付け説明図であり、組み始めの右側面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けにおけるヒータコアアセンブリの回転の説明図。 図10のスクロール上ケースリブ部分の一部拡大断面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けにおいてヒータコアアセンブリの回転後の正面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けにおいてヒータコアアセンブリの回転後の右側面図。 図13のスクロール上ケースリブ部分の一部拡大断面図。 図13の管端部の一部拡大断面図。 スクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けにおいてヒータコアアセンブリの回転後の下面図。 図16の横リブ部分の一部拡大図。 スクロール上ケースとスクロール下ケースとの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール上ケースとスクロール下ケースとの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 スクロール上ケースへのドアアセンブリの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール上ケースへのドアアセンブリの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 スクロール上ケースへの上ケースの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール上ケースへの上ケースの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 スクロール上ケースへの内外気ボックスの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール上ケースへの内外気ボックスの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 ブロワモータとブロワファンの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 ブロワモータとブロワファンの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 スクロール下ケースへのブロワの組付け説明図であり、組付け前の正面図。 スクロール下ケースへのブロワの組付け説明図であり、組付け後の正面図。 変形例1のスクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けの説明図であり、右側面図(a)と一部拡大断面図(b)。 変形例2のスクロール上ケースの右側面図。 変形例2のスクロール上ケースへのヒータコアアセンブリの組付けの説明図であり、右側面図(a)と一部拡大断面図(b)。 変形例3のヒータコアアセンブリの平面図。 変形例3で組付け前のスクロール上ケース、ヒータコアアセンブリ、エバポレータアセンブリおよびスクロール下ケースの説明図。 変形例3でスクロール上ケース、ヒータコアアセンブリ、エバポレータアセンブリおよびスクロール下ケースを組み付けた状態の右側面図。 図35からヒータ配管を前側に倒して管端部を第2挟持部上に位置させた状態の右側面図。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、参照する各図には、部品相互の位置関係などを分かりやすくするために、前、後、左、右、上、下を示す矢印が記載されているが、それらが示す方向は全図で共通である。
まず、図1〜図5を参照して本実施形態の車両空調装置1の全体的な構成を説明する。車両空調装置1は、車両の車室内に、より具体的には、インストルメントパネル内に、配置される。ない、各図の前、後、左、右、上、下を示す矢印の方向は、車両空調装置1が車両に搭載された状態における車両の前、後、左、右、上、下と一致する。
車両空調装置1は、ケース3、内外気ボックス9、内外気切替ドア9c、ブロワモータアセンブリ11、ドアアセンブリ17、エバポレータアセンブリ20、ヒータコアアセンブリ23、を有する。
ケース3は、いずれも樹脂製のスクロール下ケース3a、スクロール上ケース3b、および上ケース3cを有している。そして、スクロール下ケース3aの上方側(一方側に対応する)にスクロール上ケース3bが組み付けられ、スクロール上ケース3bの上方側(一方側に対応する)に上ケース3cが組み付けられる。したがって、ケース3は、これら3つのケース構成部材3a、3b、3cが上下に積層されて互いに組み付けられた上下3分割構造となっている。スクロール下ケース3aは第1ケース構成部材に、スクロール上ケース3bは第2ケース構成部材に、上ケース3cは第3ケース構成部材に、それぞれ該当する。
スクロール下ケース3aとスクロール上ケース3bは、複数個の係止枠部4aと係止突起4bとで互いに連結されている。スクロール上ケース3bと上ケース3cとは、複数個の係止枠部4aと係止突起4bとでて互いに連結されている。スクロール下ケース3aとスクロール上ケース3bの接合部分、および、スクロール上ケース3bと上ケース3cの接合部分はシール構造になっている。したがって、これら接合部分から空気漏れを生じない。
内外気ボックス9は、内気および外気のうち一方または両方を内部に導入してケース3の内部に送り出すケーシングである。外気は車室外の空気であり、内気は車室外の空気である。内外気ボックス9には、内気を導入するための内気導入口9aと外気を導入するための外気導入口9bとが形成されている。
内外気切替ドア9cは、内外気ボックス9に収容され、図示しないアクチュエータによって駆動されて位置が変化する可動部材である。内外気切替ドア9cの位置が変化すると、内気導入口9aの開口面積と外気導入口9bの開口面積が変化する。このアクチュエータが図示しない制御装置によって制御されることで、内外気切替ドア9cの位置が調整される。内外気切替ドア9cの位置が調整されることで、内外気ボックス9に導入される内気の風量と外気の風量との風量割合が調整される。
内外気切替ドア9cの下端は、複数個の係止枠部4aと複数個の係止突起4bの係合によりケース3のスクロール上ケース3bに連結されている。これら係止枠部4aはスクロール上ケース3bの一部であり、これら係止突起4bは内外気切替ドア9cの一部である。
ブロワモータアセンブリ11は、一部がケース3内に収容され、残りの部分がスクロール下ケース3aの下端からケース3外部に突出している。スクロール下ケース3aとブロワモータアセンブリ11の間は図示しないシール材によってシールされている。
図5に示すように、ブロワモータアセンブリ11はブロワモータ11aとブロワファン11bとを有する。ブロワモータ11aは制御装置によって制御されてブロワファン11bを駆動する。ブロワファン11bは、ブロワモータ11aによって駆動されると回転し、内外気ボックス9内の空気を、ケース3内に吸い込む。
図4に示すように、ケース3の内部にはスクロール下ケース3a、スクロール上ケース3bおよび上ケース3cにわたって一連の空洞が形成されている。この空洞に、内外気ボックス9内の空気が流れ込み、更に、この空洞から車室内に空気が吹き出される。
エバポレータアセンブリ20は、エバポレータコア13、2本の冷媒配管14a、14b、冷媒配管接続部16および減圧弁18を有している。
エバポレータコア13は、ケース3内の空洞内に収容される冷却用熱交換器である。エバポレータコア13の内部には、冷媒が流通する冷媒通路が形成されている。この冷媒通路を流れる冷媒と、当該空洞内でエバポレータコア13を通過する空気とが熱交換することで、当該空気が冷却される。
冷媒配管14aは、エバポレータコア13の冷媒通路に流入する冷媒が流通する配管である。冷媒配管14aの一端はエバポレータコア13の冷媒通路に接続され、他端は減圧弁18に接続される。冷媒配管14bは、エバポレータコア13の冷媒通路から流出した冷媒が流通する配管である。冷媒配管14bの一端はエバポレータコア13の冷媒通路に接続され、他端は減圧弁18に接続される。
また、冷媒配管14a、14bの各々は、減圧弁18のすぐ後ろ側において、冷媒配管接続部16を貫通している。冷媒配管接続部16は、金属製の板部材であり、その外周16aは、長方形の4つの角が丸まった形状となっている。
冷媒配管接続部16の外周16aの内側部分は、冷媒配管14a、14bが貫通する孔が形成されている部分以外は、中実となっている。したがって、冷媒配管接続部16は冷媒配管14aの外周面と冷媒配管14bの外周面を気密に取り囲んでいる。そして、冷媒配管接続部16によって、冷媒配管14aと冷媒配管14bの間がシールされる。なお、冷媒配管接続部16は、冷媒配管14a、14bと一体に成形されている。
冷媒配管接続部16の前面側には減圧弁18が配されている。減圧弁18には、冷媒配管14aに流入する冷媒が流通する第1流路18aと、冷媒配管14bから流出した冷媒が流通する第2流路18bとが、形成されている。冷媒配管14aの上記他端側が第1流路18aに接続し、冷媒配管14bの上記他端が第2流路18bに接続する。減圧弁18は、第1流路18aを通る冷媒を減圧する。第1流路18aは第2流路18bに対して下側に配置されている。第1流路18aと第2流路18bの左右方向の位置はほぼ同じである。第1流路18aと第2流路18bの左右方向の位置のずれ量は、第1流路18aの最大径と第2流路18bの最大径のうち大きい方よりも小さい方よりも小さい。第1流路18aと第2流路18bの上下方向の位置のずれ量は、第1流路18aの最大径よりも大きい。
この減圧弁18によって減圧された冷媒が冷媒配管14aを通ってエバポレータコア13の冷媒通路に流入し、当該冷媒通路においてエバポレータコア13の外部の空気から熱を奪って蒸発する。これにより、エバポレータコア13を通る空気と当該冷媒との熱交換が実現する。
減圧弁18の第1流路18aおよび第2流路18bは、図示しない冷媒回路に接続されている。この冷媒回路は、圧縮機、凝縮器等を有する。第2流路18bを流出した冷媒は、圧縮機で圧縮され、圧縮機で圧縮された冷媒は、凝縮器で冷却されて凝縮する。凝縮器で冷却された冷媒は、第1流路18aに流入して減圧されてエバポレータコア13に流入する。
ヒータコアアセンブリ23は、ヒータコア15および2本の熱媒配管221、222を有している。熱媒配管221、222は、全体が金属製である。ヒータコア15は、ケース3内の空洞内に収容される加熱用熱交換器である。ヒータコア15の内部には、温水が流通する温水通路が形成されている。温水は、例えば、エンジンの廃熱によって暖められたエンジン冷却水であってもよいし、エンジン冷却水以外の温水であってもよい。例えば、燃料電池の廃熱によって暖められる温水であってもよいし、その温水で加熱された温水であってもよい。
温水は熱媒に対応する。この温水通路を流れる温水と、当該空洞内でヒータコア15を通過する空気とが熱交換することで、当該空気が加熱される。
熱媒配管221、222のうち一方は、ヒータコア15の温水通路から流出した温水が流通する配管であり、他方は、ヒータコア15の温水通路に流入する温水が流通する配管である。熱媒配管221では、一端がヒータコアの温水通路に接続され、他端である管端部221aは温水の流路(図示せず)に接続される。管端部221aは、熱媒配管221の端部のうちヒータコア15から遠い方の端部である。熱媒配管222では、一端がヒータコアの温水通路に接続され、他端である管端部222aは温水の流路(図示せず)に接続される。管端部222aは、熱媒配管222の端部のうちヒータコア15から遠い方の端部である。
図4に示すように、ケース3内の空洞において、エバポレータコア13は、ヒータコア15よりも空気流れ上流側に配置される。エバポレータコア13も、ヒータコア15も、板形状の外形を有している。そして、エバポレータコア13の厚み方向とヒータコア15の厚み方向とが成す角度は、概ね90°(例えば80°度以上100°以下)である。そして、エバポレータコア13の厚み方向と前後方向が成す角度の絶対値は、概ね0°(例えば0°以上10°以下)である。そして、ヒータコア15の厚み方向と上下方向が成す角度の絶対値は、概ね0°(例えば0°以上10°以下)である。
ケース3内の空洞のうちヒータコア15の空気流れ下流側には、ヒータコア15を通って温風となった空気をドアアセンブリ17側に導く温風通路60が形成されている。エバポレータコア13とヒータコア15の間には、バイパス冷風通路61が設けられている。バイパス冷風通路61は、エバポレータコア13を通過して冷風となった空気を、ヒータコア15をバイパスしてドアアセンブリ17に導く通路である。
ドアアセンブリ17は、ケース3内の空洞内において、ヒータコア15の上方に収容される。ドアアセンブリ17は、略円筒形状の外形を有する部材である。ドアアセンブリ17は、エアミックスドア17aおよびモード切替ドア17bを有している。エアミックスドア17aとモード切替ドア17bは、いずれもロータリドアであり、互いに同軸に回転可能となっている。
エアミックスドア17aは、その位置が変化すると、温風通路60の開口面積とバイパス冷風通路61の開口面積との比率(すなわち、エアミックス比率)を変える。エアミックスドア17aは、図示しないアクチュエータによって駆動され、当該アクチュエータは、制御装置によって制御される。制御装置は、当該アクチュエータを制御することで、エアミックス比率を調整する。これにより、ケース3内の空洞から車室内に吹き出される空気の温度が調整される。
モード切替ドア17bは、吹出モードを切り替えるための部材である。ケース3のうちモード切替ドア17bに対して径方向外側には、複数個の吹出開口部25a、25b、25c、25d、25eが形成されている。
フェイス開口部25a、25cは、車室内の運転席乗員および助手席乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す吹出開口部である。リア開口部25bは、車室内の後席乗員およびに向けて空調風を吹き出す吹出開口部である。デフロスタ吹出開口部25dは、車室内の窓ガラスの内表面に向けて空調を吹き出す吹出開口部である。フット吹出開口部25eは、前席乗員の下半身に向けて空調風を吹き出す吹出開口部である。
吹出モードとしては、周知のフットモード、デフロスタモード、フェイスモード等があり、それら吹出モードにおける吹出開口部25a、25b、25c、25d、25eの開き度合いは周知である。モード切替ドア17bは、図示しないアクチュエータによって駆動され、当該アクチュエータは、制御装置によって制御される。制御装置は、吹出モードを1つ選択し、当該アクチュエータを制御することで、選択した吹出モードが実現するよう、モード切替ドア17bの位置を調整する。
以下、ケース3、エバポレータアセンブリ20、ヒータコアアセンブリ23の組み付け構造について詳細に説明する。
図1、図2に示すように、エバポレータアセンブリ20においては、冷媒配管接続部16の前側部分および減圧弁18全体が、ケース3の前面からケース3の外部に露出している。また、冷媒配管14a、14bのうち、冷媒配管接続部16と冷媒配管接続部16の間の部分も、ケース3の前面からケース3の外部に露出している。そして、エバポレータアセンブリ20の他の部分は、ケース3内の空洞に収容されている。
ヒータコア15は、図3に示す右側端部15c以外の全体が、ケース3内部の空洞に収容されている。右側端部15cは、その外周の下側がスクロール下ケース3aの上端部と気密に接続し、当該外周の上側がスクロール上ケース3bの下端部と気密に接続する。この結果、右側端部15cの外周は、その全周において、ケース3に気密に接続されている。ケース3と右側端部15cの間のシール性能を高めるために、右側端部15cの全周にシール部材(例えば弾性部材)が接着されていてもよい。その場合、当該シール部材はヒータコア15の一部である。
図4に示すように、スクロール上ケース3bには、エバポレータコア13に対面する姿勢で、センターリブ21(縦リブに該当する)が設けられている。ヒータコア15は、前縁部15aがセンターリブ21の後背面に当接され、前縁部15aよりも後縁部15bをわずかに上にした略水平方向に配されて、ケース3に収容されている。
センターリブ21は、エバポレータコア13とヒータコア15の間に配置されており、エバポレータコア13が存在する空間とヒータコア15が存在する空間を仕切っている。このリブ21は、エバポレータコア13の表面に結露した凝縮水がヒータコア15に付着する可能性を低減する機能を有している。
ヒータコア15の右側端部15cは、ケース3の外部に露出している。そして、図3に示すように、ケース3の外部において、右側端部15cから、2本の熱媒配管221、222が伸びている。この2本の熱媒配管221、222の各々は、内外気ボックス9よりも左側かつ上ケース3cの左側において、スクロール上ケース3bの上方を通って、スクロール上ケース3bの前面側に回り込む形状となっている。
熱媒配管221、222は、途中で屈曲しているものの、その管端部221a、222aは直管状であり、互いに平行に配されている。そして、図3に示されるように、熱媒配管221、222は、スクロール上ケース3bを迂回して引き回されて、それぞれ、管端部221a、222aをスクロール上ケース3bの前方へと突出させている。
2本の管端部221a、222aは冷媒配管接続部16および減圧弁18の上方側(一方側に対応する)で左右に並んでいる。管端部221aと管端部222aの上下方向の位置のずれ量は、管端部221aの最大径と管端部222aの最大径のうち大きい方よりも小さい方よりも小さい。管端部221aと管端部222aの左右方向の位置のずれ量は、管端部221aの最大径と管端部222aの最大径のうち大きい方よりも大きい。
なお、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aは、ケース3の左右方向の全長の範囲における左右方向ほぼ中央に配置される。例えば、ケース3の左右方向の全長の範囲の左端と右端から等距離の位置を中央とすると、当該中央を中心として左右の両方に上記全長の1/8だけ伸びた範囲内に、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aが位置する。
このように、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aがほぼ中央に配置された場合、車両空調装置1を右ハンドル車にも左ハンドル車にも適用できるという利点がある。普通、右ハンドル車に搭載する車両空調装置1は、図1に示すように、内外気ボックス9が車両の右側、上ケース3cが左側に配置されるよう、製造される。これに対し、左ハンドル車に搭載する車両空調装置1は、内外気ボックス9が車両の左側、上ケース3cが右側に配置されるよう、製造される。すなわち、左ハンドル車に搭載する車両空調装置1と、右ハンドル車に搭載する車両空調装置1とは、鏡像の関係にある。
冷媒配管接続部16および管端部221a、222aがほぼ中央に配置されていれば、左ハンドル車に搭載する車両空調装置1も右ハンドル車に搭載する車両空調装置1も、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aの左右方向位置が概ね同じである。したがって、車両側において、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aに接続する配管の位置が、右ハンドル車でも左ハンドル車でも概ね同じにすることができる。
このような利点のために、冷媒配管接続部16および管端部221a、222aがほぼ中央に配置した場合、上述の通り、冷媒配管接続部16と管端部221a、222aとが互いに上下の位置関係となる。すなわち、熱媒配管221、222の管端部221a、222aは、ケース3の外部で冷媒配管接続部16に対して上方側(一方側に対応する)に配置される。
図1、図2、図3および図5に示すように、上ケース3cの前面部には第3挟持部27が設けられている。第3挟持部27は上ケース3cの本体部(すなわち、第3挟持部27以外の部分)と一体に形成されている。第3挟持部27は上ケース3cの本体部と一体成形されていてもよいし、別体で形成された後に接着等によって固定されていてもよい。第3挟持部27は、一面側(具体的には前面側)も他面側(具体的には後面側)もケース3の外部に面している。
第3挟持部27の下部には2箇所の半円状の押さえ凹部291、292が形成されている。また、図3に示されるとおり、上部の右半部は熱媒配管221、222を通すための開口31となっている。
上ケース3cの下側に位置するスクロール上ケース3bには第2挟持部33が設けられている。第2挟持部33はスクロール上ケース3bの本体部(すなわち、第2挟持部33以外の部分)と一体に形成されている。第2挟持部33はスクロール上ケース3bの本体部と一体成形されていてもよいし、別体で形成された後に接着等によって固定されていてもよい。第2挟持部33の下部は、一面側(具体的には前面側)がケース3の外部に面しており、他面側(具体的には後面側)がケース3内の空洞に面している。第2挟持部33の上部は、一面側(具体的には前面側)も他面側(具体的には後面側)もケース3の外部に面している。
第2挟持部33の上部には2箇所の半円状の保持凹部351、352が形成されている。保持凹部351、352は、それぞれ、図1、図2に示されるように、第3挟持部27の押さえ凹部291、292と対向して合わさって円形状になる。そして、押さえ凹部291と保持凹部351の間に熱媒配管221の管端部221aが挟持される。また、押さえ凹部292と保持凹部352の間に熱媒配管222の管端部221aが挟持される。このように熱媒配管221、222が挟持されることにより、熱媒配管221、222の位置が安定し、振動等の外乱に対する熱媒配管221、222の耐性が増す。
図5に示すように、第2挟持部33の下半部には、上部が半円状、左右が直線状で下端が開放されたシール用開口37が設けられている。
また、スクロール下ケース3aの前面部には第1挟持部39が設けられている。第1挟持部39はスクロール下ケース3aの本体部(すなわち、第1挟持部39以外の部分)と一体に形成されている。第1挟持部39はスクロール下ケース3aの本体部と一体成形されていてもよいし、別体で形成された後に接着等によって固定されていてもよい。第1挟持部39の一面側(具体的には前面側)はケース3の外部に面しており、第1挟持部の他面側(具体的には後面側)はケース3内の空洞に面している。第1挟持部39の上部には円弧状のシール用凹部41が設けられている。
シール用開口37とシール用凹部41とは冷媒配管接続部16の外周16aをシールするためのものである。シール用開口37とシール用凹部41とが上下に組み付けられると、冷媒配管接続部16の外周16aの形状に整合する閉環が形成される。そしてこの閉環は、外周16aの全周を気密に取り囲む。これによって冷媒配管接続部16の外周16aが、その全周に渡ってシールされる。これにより、ケース3内部の空洞でブロワファン11bによって送られる空気が冷媒配管接続部16とケース3の間からケース3の外部に漏れることが、防止される。シール用開口37、シール用凹部41と外周16aとの間のシール性能を高めるために、外周16aの全周にシール部材(例えば弾性部材)が接着されていてもよい。その場合、当該シール部材は冷媒配管接続部16の一部である。
車両空調装置1の構成は上述の通りである。この車両空調装置1が車両に搭載されたときには、図3に示すように車両空調装置1のほぼ全体が車室内に、より具体的にはインストルメントパネルで覆われる位置に、配置される。そして、減圧弁18と熱媒配管221、222の管端部221a、222aのみが車室外のエンジンルームに配置される。
このような構成の車両空調装置1において、ブロワモータ11aが稼働すると、内外気ボックス9内に空気が吸入され、当該空気が内外気ボックス9内からケース3内の空洞へ送られる。そして、ケース3内の空洞へ送られた空気がエバポレータコア13にて冷却され、またはヒータコア15にて加熱され、上ケース3cの吹出接続口25a〜25eのいずれかから車室内に吹き出される。
次に、車両空調装置1の組み立て手順について、図6〜図29を用いて説明する。以下の組み立て手順は、全体を作業者が手動で行っても良いし、全体を自動組み立て装置が自動的に行ってもよい。あるいは、以下の組み立て手順の一部を作業者が手動で行い、残りの一部を自動組み立て装置が自動的に行ってもよい。
(1)エバポレータアセンブリ20の組み付け
図6に示すように、エバポレータアセンブリ20をスクロール下ケース3aの上方に位置させる。次にエバポレータアセンブリ20を下降させて、図7に示すようにスクロール下ケース3a内の所定の位置に挿入して組み付ける。すると、第1挟持部39のシール用凹部41に冷媒配管接続部16の外周16aの下端部が当接する。
(2)ヒータコアアセンブリ23の組み付け
次に、図8、図9に示すように、ヒータコアアセンブリ23を、ヒータコア15の前縁部15aが後縁部15bよりも高くなるように傾斜させる。そしてその姿勢で、ヒータコア15を、スクロール上ケース3bの下側かつセンターリブ21の背後側から前進移動させる。
ヒータコア15の前縁部15aがセンターリブ21の背面に当接した段階で、図10、図11に示すように、センターリブ21と前縁部15aとの接触部を支点として、後縁部15b側を上昇させるように、ヒータコアアセンブリ23を図10中反時計回りに、回転させる。図12、図13、図14に示すように、ヒータコア15の全体がスクロール上ケース3bの下部への取り付け位置に到達するまでヒータコアアセンブリ23を回転させると、ヒータコア15が略水平になる。すなわちヒータコア15の厚み方向が略鉛直になる。このとき、図15に示すように、管端部221aは第2挟持部33の保持凹部351に保持される。また、図示しないが、管端部222aも同様に、第2挟持部33の保持凹部352に保持される。
その状態でヒータコア15をスクロール上ケース3bの下部に組み付ければ、図12、図13に示すように、ヒータコアアセンブリ23がスクロール上ケース3bに組み付けられ、熱媒配管221、222はスクロール上ケース3bの縁部の上方を跨ぎ越して管端部221a、222aをスクロール上ケース3bの前方に至らせている。この状態で、図15に示すように、管端部221a、222aは、それぞれ、第2挟持部33の保持凹部351、352に保持されている。
また、図13、14に示すように、ヒータコア15は、その前縁部15aをセンターリブ21の背面に当接させることで前進方向の位置決めがなされている。
なお、図16、図17に示すように、スクロール上ケース3bの下部にはサイドリブ21aが設けられている。このサイドリブ21aにより、ヒータコア15の左端部15dの位置決めがなされる。
(3)スクロール下ケース3aとスクロール上ケース3bの連結
次に、図18に示すように、上記(2)のようにヒータコアアセンブリ23が組み付けられたスクロール上ケース3bを、上記(1)にてエバポレータアセンブリ20が組み付けられスクロール下ケース3aの上方に、位置させる。
その状態からスクロール上ケース3bをヒータコアアセンブリ23と共に下降させ、図19に示すように、係止枠部4aに係止突起4bを係止させてスクロール下ケース3aと連結する。
図19に示すように、スクロール上ケース3bとスクロール下ケース3aとが連結されると、シール用開口37とシール用凹部41とが上下に接合されて冷媒配管接続部16の外周16aを取り囲む。これによって冷媒配管接続部16の外周16aとケース3の間がシールされ、当該部分からの空気漏れが防止される。
(4)ドアアセンブリの組み付け
次に、図20に示すように、上記(3)のようにスクロール下ケース3aと連結されたスクロール上ケース3bの上方に、ドアアセンブリ17を位置させる。次にドアアセンブリ17を下降させ、図21に示すように、スクロール上ケース3b内に組み付ける。
(5)上ケース3cの組み付け
次に、図22に示すように、上記(4)のようにドアアセンブリ17を組み付けたスクロール上ケース3bの上方に上ケース3cを位置させる。
その状態から上ケース3cを下降させ、係止枠部4aに係止突起4bを係止させて、図23に示すようにスクロール上ケース3bと連結する。これにより、ケース3の連結が完了する。
図23に示すように、上ケース3cとスクロール上ケース3bとが連結されると、第3挟持部27の押さえ凹部291、292が、それぞれ、第2挟持部33の保持凹部351、352と協働して熱媒配管221、222の管端部221a、222aを挟んで保持する。熱媒配管221、222の基端部はヒータコア15に固定されているから、この挟持によって熱媒配管221、222の両端部が固定されることになる。このため熱媒配管221、222の位置が安定し、振動などに対する耐性が高まる。
(6)内外気ボックス9の取り付け
次に、図24に示すように、上記(5)のように上ケース3cが組み付けられたスクロール上ケース3bの右側上方に、内外気切替ドア9cが取り付けられている内外気ボックス9を位置させる。その状態から内外気ボックス9を下降させ、係止枠部4aに係止突起4bを係止させて、図25に示すように、スクロール上ケース3bと連結する。
(7)ブロワモータアセンブリ11の組み立てと組み付け
次に、図26に示すように、ブロワモータ11aの上方にブロワファン11bを位置させ、ブロワモータ11aの回転軸に沿ってブロワファン11bを下降させ、図27に示すように、ブロワモータ11aの回転軸にブロワファン11bの中心部を連結する。これにてブロワモータアセンブリ11が組み上がる。
次に、図28に示すように、ブロワモータアセンブリ11を、スクロール下ケース3aの下側で内外気ボックス9の略真下となる位置に配置する。そしてブロワモータアセンブリ11を上に移動させて、図29に示すように、スクロール下ケース3aの下部に組み付ける。これにて車両空調装置1の組み立てが完了する。
以上の通り、本実施形態の車両空調装置1においては、ケース3にはエバポレータコア13、ヒータコア15およびドアアセンブリ17が収容され、エバポレータコア13への冷媒入口を有する第1流路18aと、冷媒出口を有する第2流路18bは冷媒配管接続部16に配されてケース3の側面から外部に露呈し、ヒータコア15への熱媒配管221、222の管端部221a、222aが、ケース3の外部で冷媒配管接続部16の上方に配されている。また、ケース3はスクロール下ケース3a、スクロール上ケース3bおよび上ケース3cの3分割構造であり、スクロール下ケース3aには第1挟持部39が、スクロール上ケース3bには第2挟持部33が、上ケース3cには第3挟持部27がそれぞれ設けられている、そして、第1挟持部39と第2挟持部33とで冷媒配管接続部16を上下から気密に挟んで保持している。これにより、冷媒配管接続部16の外周16aとケース3の間がシールされる。そして、第2挟持部33と第3挟持部27とで管端部221a、222aが挟持される。
冷媒配管接続部16の外周16aとケース3間がシールされることにより、冷媒配管接続部16の一面側(具体的には前面側)がケース3の外部に面し、冷媒配管接続部16の他面側(具体的には後面側)がケース3内の空洞に面する。つまり、冷媒配管接続部16を境としてケース3の内外が分かれる。したがって、冷媒配管14a、14bのうち冷媒配管接続部16よりも前側の部分はケース3内の外部に配置され、冷媒配管14a、14bのうち冷媒配管接続部16よりも後ろ側の部分はケース3内の空洞に収容される。
スクロール下ケース3aと一体の第1挟持部39、スクロール上ケース3bと一体の第2挟持部33、上ケース3cと一体の第3挟持部27を設ければよく、別体のシール用の部材は必要としないから、ケース3の部品点数を削減できる。
さらに、上ケース3cに設けた第3挟持部27の押さえ凹部291、292が、スクロール上ケース3bに設けた第2挟持部33の保持凹部351、352と協働してそれぞれ熱媒配管221、222の管端部221a、222aを挟持する構成である。したがって熱媒配管221、222の位置が安定し、振動などに対する耐性が高まる。
また、本実施形態の車両空調装置1は、ヒータコア15がスクロール上ケース3bの下部に取り付けられる構成である。そのヒータコア15を含めたヒータコアアセンブリ23の取り付け時には、スクロール上ケース3bに設けたセンターリブ21にヒータコア15の前縁部15aが当接することで、ヒータコアアセンブリ23のエバポレータコア13側への前進位置を規定するので、ヒータコアアセンブリ23の取り付けにあたって作業性が向上する。
しかも、ヒータコアアセンブリ23のエバポレータコア13側への前進位置が規定されることで熱媒配管221、222の前進移動も制限されるから、熱媒配管221、222がスクロール上ケース3bに接触するのが防止される。
さらに、ヒータコアアセンブリ23の取り付けに際して、ヒータコア15の前縁部15aが高くなるようにヒータコア15を傾斜させた状態で前縁部15aをセンターリブ21の背面に当接させて前進方向の位置決めをした後に、センターリブ21との接触部を支点としてヒータコア15の後縁部15b側を上昇変位させて取り付け位置となし、ヒータコアアセンブリ23をスクロール上ケース3bの下部に組み付けると、熱媒配管221、222はスクロール上ケース3bの縁部を跨ぎ越して管端部221a、222aが第2挟持部33の保持凹部351、352に保持される。したがって、管端部221a、222aと保持凹部351、352との位置合わせも特に必要はなく、ヒータコアアセンブリ23を取り付ける際の作業性が向上する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち明らかに矛盾する組み合わせを除く任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
実施形態で説明したセンターリブ21は平板状であるが、その下端に図30に示すような延出部45を設けてもよい。この場合、センターリブ21と延出部45から成るリブは、下端部が後方に屈曲した形状になる。
このように延出部45を設けると、組み付け時にヒータコアアセンブリ23を回転変位させる作業の際に(図10参照)、延出部45がヒータコア15の前縁部15aを支持するので、この作業の安定性が高まる。
(変形例2)
さらに、図31、図32に示すように、スクロール上ケース3bは、後縁部保持リブ46を有していてもよい。後縁部保持リブ46は、真っ直ぐ下方に伸びる本体部46aと、本体部46aに対して直角に屈曲して前方に伸びる支持部46bとを有する。この後縁部保持リブ46は、センターリブ21と対面配置される。
延出部45を有するセンターリブ21の効果は変形例1と同様である。そして、回転変位させた後のヒータコア15の後縁部15bを後縁部保持リブ46にて保持できるので、組み付け後のヒータコアアセンブリ23がより安定する。
(変形例3)
実施形態で説明した熱媒配管221、222は全体が金属製であるが、その一部を可撓性の管材、例えばゴムホースやフレキシブルホースとしてもよい。例えば、図33に示すように、熱媒配管221、222のそれぞれの中間部を、可撓性ホース221b、222bにしてもよい。この場合、図34に一例を示すように可撓性ホース221b、222bを起立させるように変形させることができる。
そのようにすると、ヒータコア15をスクロール下ケース3aの上部に組み付けるのが容易になる。
すなわち、エバポレータアセンブリ20のスクロール下ケース3aへの組み付け(実施形態の(1)参照)に続いて、可撓性ホース221b、222bを起立状態に変形した状態で、図34に示すように、スクロール下ケース3aの上方に位置させたヒータコアアセンブリ23を下降させて、図35に示すようにスクロール下ケース3a内の所定の位置に挿入して組み付ける。
そのようにしてエバポレータアセンブリ20およびヒータコア15を組み付けたスクロール下ケース3aの上方からスクロール上ケース3bを下降させ、図35に示すように、スクロール下ケース3aと連結する。
そして、起立状態に変形させてあった可撓性ホース221b、222bを元の形状に戻して、図36に示すように、可撓性ホース221b、222bはスクロール上ケース3bの縁部を跨ぎ越させ、管端部221a、222aを第2挟持部33の保持凹部351、352に保持させる。
その後は、実施形態と同様に、(4)ドアアセンブリの組み付け、(5)上ケース3cの組み付け、(6)内外気ボックス9の取り付け、(7)ブロワモータアセンブリ11の組み立てと組み付けを行えばよい。
エバポレータアセンブリ20およびヒータコアアセンブリ23がスクロール下ケース3aに組み付け済みであるから、スクロール上ケース3bは空の状態でスクロール下ケース3aと連結されることになる。実施形態の場合は、スクロール上ケース3bの重量がヒータコアアセンブリ23の分だけ増加しているが、この例ではそうした重量の増加がないからスクロール下ケース3aとの連結作業を軽量化できる。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、第1ケース構成部材には第1挟持部が形成され、第2ケース構成部材には第2挟持部が形成される。また、第3ケース構成部材には第3挟持部が形成され、第1挟持部と第2挟持部が、冷媒配管接続部を気密に挟み、それにより、冷媒配管接続部の一面側がケースの外部に面し、冷媒配管接続部の他面側がケース内の前記空洞に面する。そして、第2挟持部と第3挟持部が、管端部を挟んで保持する。
また、第2の観点によれば、前記加熱用熱交換器は、前記第2ケース構成部材に取り付けられ、前記第2ケース構成部材には、前記加熱用熱交換器の取り付け時に前記冷却用熱交換器側への前進位置を規定するリブが、前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器の間に設けられている。このようになっていることで、リブが、加熱用熱交換器の取り付け時に加熱用熱交換器の冷却用熱交換器側への進行位置を規定するので、加熱用熱交換器の取り付けにあたって作業性が向上する。
1 車両空調装置
3a スクロール下ケース(第1ケース構成部材)
3b スクロール上ケース(第2ケース構成部材)
3c 上ケース(第3ケース構成部材)
14a、14b 冷媒配管
16 冷媒配管接続部
27 第3挟持部
33 第2挟持部
39 第1挟持部
221、222 熱媒配管

Claims (2)

  1. ケース(3)と、
    前記ケース内の空洞に配置され、前記空洞から車室内に吹き出される空気と冷媒とを熱交換させることで前記空洞から車室内に吹き出される空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、
    前記空洞に配置され、前記空洞から車室内に吹き出される空気と熱媒とを熱交換させることで前記空洞から車室内に吹き出される空気を加熱する加熱用熱交換器(15)と、
    前記冷却用熱交換器に流入する冷媒または前記冷却用熱交換器から流出する冷媒が流通する冷媒配管(14a、14b)と、
    前記加熱用熱交換器に流入する熱媒または前記加熱用熱交換器から流出する熱媒が流通する熱媒配管(221、222)と、
    前記冷媒配管の外周面を気密に取り囲む冷媒配管接続部(16)と、
    を備え、
    前記熱媒配管の端部のうち前記加熱用熱交換器から遠い方の管端部(221a、222a)は、前記ケースの外部で前記冷媒配管接続部に対して一方側に配され、
    前記ケースは、第1ケース構成部材(3a)、第2ケース構成部材(3b)、第3ケース構成部材(3c)を有し、
    前記第1ケース構成部材の前記一方側に前記第2ケース構成部材が組み付けられ、前記第2ケース構成部材の前記一方側に前記第3ケース構成部材が組み付けられ、
    前記第1ケース構成部材には第1挟持部(39)が形成され、
    前記第2ケース構成部材には第2挟持部(33)が形成され、
    前記第3ケース構成部材には第3挟持部(27)が形成され、
    前記第1挟持部と前記第2挟持部が、前記冷媒配管接続部を気密に挟み、それにより、前記冷媒配管接続部の一面側が前記ケースの外部に面し、前記冷媒配管接続部の他面側が前記ケース内の前記空洞に面し、
    前記第2挟持部と前記第3挟持部が、前記管端部を挟んで保持することを特徴とする車両空調装置。
  2. 前記加熱用熱交換器は、前記第2ケース構成部材に取り付けられ、
    前記第2ケース構成部材には、前記加熱用熱交換器の取り付け時に前記冷却用熱交換器側への前進位置を規定するリブ(21)が、前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器の間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両空調装置。
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