JP2017128102A - 製本型往復葉書及びその製造方法 - Google Patents

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義和 木村
土屋 雅人
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Abstract

【課題】製本型往復葉書とその製造において、製本部分に確実に熱と圧力が伝わるため未接着状態とならず、また製本部分のフィルムシートに皺や破れが発生せず、さらに完成後は外観がシンプルで美観が著しく向上する製本型往復葉書とその製造方法を提供する。【解決手段】第一葉片1と第二葉片2及び第二葉片2と第四葉片4の対向面間が疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着され、第一葉片1と第二葉片2が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、段差をフィルムシートFで被覆して開封後に第一葉片1と第二葉片2を段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片2と第四葉片4が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートGにより製本状態に連接され且つ第二葉片2と第三葉片3が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開される製本型往復葉書とした。【選択図】図3

Description

本発明は複数の葉片が剥離可能に折り畳まれ或いは切り重ねられた往復葉書の製造方法に関する。
詳しくは、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が剥離可能に積層された葉書があるが、本発明はそのような葉書の形態で最も多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる往復葉書とその製造方法であり、取り分け開封後に製本状態に展開される製本型往復葉書及びその製造方法に関する。
通常、前記剥離可能に積層された葉書に代表される情報通信体は、開封後平面に展開される。そのような構成だと当初平面にプリントアウトしておいて折り畳むだけでよいからである。前記特徴を持つ情報通信体であるが、各面に記載される各種情報の配置や視認性の都合上、最終仕上がり形態にどうしても製本状態を選択したい場合がある。そのような場合に用いられる製本状態の情報通信体として、例えば特開2013−86507号公報がある。
特開2013−86507号公報
前記引用文献中に記載される製本型往復葉書は、製本手段として貫通孔を形成する。そして貫通孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記貫通孔から露出した接着剤により対向面へ製本状態に接着するのであるが、貫通孔の形状や大きさによっては加熱・加圧処理を施すためにヒートローラ間を通過させても、用紙の厚み等が影響して貫通孔の中央部では熱や圧力が十分伝わらず未接着状態になってしまう。
そこで例えば貫通孔の形成部分を切除して対向する葉片の製本側の縁辺に沿って段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して前記対向する葉片同志を前記段差に沿って製本状態に固定する方法が考えられる。しかるに前記段差を利用した製本手段では、製造工程中に固定されず意図せずに動く段差にはみ出したフィルムシートの取り扱いで苦労する。即ち薄くて腰のないフィルムシートは製造工程中の振動や搬送ローラにより皴や破れが容易に生じてしまうのである。
本発明は、上記問題に鑑み、製本型往復葉書とその製造において、製本部分に確実に熱と圧力が伝わるため未接着状態とならず、また製造工程において製本部分のフィルムシートに皺や破れが発生せず、さらに完成後は外観がシンプルで美観が著しく向上する製本型往復葉書とその製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の製本型往復葉書は、折り畳まれた複数の葉片の任意の対向する葉片同志が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層され剥離後製本状態となる製本型往復葉書であり、上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴としている。
また上記目的を達成するために、本発明の製本型情報通信体の製造方法は、上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法であって、折り線及び切断予定線を介して横方向に第四葉片、第三葉片、第二葉片及び第一葉片が連接されると共に第一葉片外側に打ち抜き窓部が形成された単位シートが天地の切断予定線を介して縦方向に連接された長尺シートの第四葉片外側のマージナル部分を第一の切除工程により切除しながら繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの第四葉片と第三葉片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた長尺シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆すると共に打ち抜き窓部にフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの第一葉片外側のマージナル部分を切除する第二の切除工程、第一葉片外側のマージナル部分が切除された長尺シートを各折り線から連続的に折畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの第四葉片と第三葉片を連接するマージナル部分を切除する第三の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、長尺シートから断裁された単位シートの疑似接着フィルムシートを介して対向する面同士を剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴としている。
なお、長尺シートの繰り出しに際して、予め予め第四葉片外側のマージナル部分を切除しておくことにより第一の切除工程を省略しても構わない。
さらに上記目的を達成するために、本発明の異なる態様の製本型情報通信体の製造方法は、上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法であって、折り線及び切断予定線を介して横方向に第四葉片、第三葉片、第二葉片及び第一葉片が連接されると共に第一葉片外側に打ち抜き窓部が形成された単位シートが印刷されると共に第四葉片と第三葉片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートを順次繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆すると共に打ち抜き窓部にフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、各種フィルムシートが被覆された枚葉シートの両外側の縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白が切除された枚葉シートを各折り線から連続的に折畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの疑似接着フィルムシートを介して対向する面同士を剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴としている。
前記長尺シート及び枚葉シートの製造方法における折り線への折り手段の形成は、予めシートに施しておいても、また繰り出した後に形成しても、或いは被覆工程の後でもよく、さらに被覆工程の上下流側で段階的に形成されても構わない。
本発明では、第一及び第二葉片の製本手段として両葉片の横幅の相違により生じる段差を利用しフィルムシートを被覆して製本状態に仕上げる。前記フィルムシートとしては公知のプリントラミネート用のフィルムシートを使用することができ、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等を基材としたドライラミネート用のものや、図27(A)に示すように、基材81の一方の面に感熱接着剤層82を形成したサーマルラミネート用のフィルムシートF等があるが、後述する実施例では後者のサーマルラミネート用のフィルムシートFを使用している。
また本発明で使用する、対向する葉片同士の疑似接着予定面を剥離可能に接着する疑似接着フィルムシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等を基材として、一方の面に疑似接着層を形成したドライラミネート方式に対応したプリントラミネート用の疑似接着フィルムシートや、図27(B)に示すように、基材81の一方の面に公知の感熱接着剤層82を形成すると共に残るもう一方の面に疑似接着層83を形成した、サーマルラミネート方式に対応したプリントラミネート用の疑似接着フィルムシートG等がある。後述する実施例では後者のサーマルラミネート用の疑似接着フィルムシートGを使用している。
前記疑似接着フィルムシートGは、例えば情報通信体等の印刷物の疑似接着予定面に被覆して、疑似接着予定面同士を前記疑似接着層83同士が対向するように折り合わせ或いは切重ねた後に加圧又は加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着するものである。従って疑似接着後に対向葉片を引き剥がすと容易に分離することができる。
本発明では、重なり合って対向する二葉片(第一葉片と第二葉片)を製本状態に加工するために二段階の被覆加工を施す。即ち、最初に平面状態に展開された葉片の幅の狭い葉片に隣接して設けられた打抜き窓部を全面的にカバーする状態でフィルムシートF(疑似接着フィルムシートを流用しても構わない)を被覆する。そして次に前記打ち抜き窓部の内方の切断予定線で余分なフィルムシートFを切除しておいて、続く折り工程の折り畳みにより段差からはみ出した部分のフィルムシートFを、一体化工程において疑似接着の実行と共に幅の広い葉片の縁辺に沿って被覆する。それらの工程中において窓状の打ち抜き部は、その縁枠が梁となりフィルムシートの皺入りや破れを防ぐ助けとなるのである。
なお、最初の被覆に際して、フィルムシートFが窓状の打抜き部において、その感熱接着剤層82が露出するためにヒートローラ等の加熱加圧による被覆手段の接触部分に接着しないようにする必要がある。前記被覆手段として例えば一対のヒートローラ、金属性ヒートローラと弾性バックアップローラの組み合わせ、ヒータパネルと加圧ローラの組み合わせ等が採用できるが、既述の感熱接着剤層82により支障が生じないように表面にフッ素処理を施し離型性を向上させることが好ましい。特にヒートローラ等の各種ローラ類にはフッ素チューブ等を被覆することにより、前記感熱接着剤による通過用紙の巻き込みや、葉片表面に印字された文字等のトナーの溶融による転写が防止できるため極めて至便である。
本発明の第一葉片と第二葉片を連接する折り線に形成される折り兼開封ミシンは、容易に手で開封される構成であることが好ましい。前記ミシンを施す用紙にフィルムシートが被覆されているか否により開封の容易さが異なるが、フィルムシートが施されていない場合、例えばカットとアンカットの比率をそれぞれ3mm以上と1mm以下の比率にすることが好ましい。具体的には3:0.8或いは4:1等の比率が好適に採用される。フィルムシートが施されている場合には用紙とフィルムシートの両者を破断して開封する必要があるため、前記用紙単体に施す比率よりもさらに破断しやすい比率でも構わない。
なお、各葉片を連接する折り線に施される折りミシンは前記折り兼開封ミシンよりも破断されにくい比率のものが適宜採用できる。またミシン目ではなく折り筋による折り手段も選択可能である。
本発明の製本型往復葉書は、その製本手段が、第一葉片と第二葉片では横幅の異なる葉片を重ね合わせた際に生じる段差部分に沿ってはみ出したフィルムシートの被覆による製本、または第二葉片と第四葉片では別体の葉片が疑似接着フィルムシートにより連接される製本、さらに第二葉片と第三葉片では折り線により連接された葉片を単純に折り畳む製本手段が集合した構成で、特に第一葉片と第二葉片の段差に沿った前記フィルムシートの被覆に際して段差部分全域に熱や圧が十分行き渡り、前記両葉片の段差部分に沿っての接着が確実に実行される。
また前記フィルムシート及び疑似接着フィルムシートは透明又は半透明のものが使用されるのでデザインに支障が生じず見た目すっきりとした外観になり美的感覚が向上する。
さらに、打ち抜き窓部を使用するため、はみ出したフィルムシートの所要部分に梁が形成され、そのため特に製造工程中の折り畳み工程でのフィルムシートの皺入りや破れ等のトラブルを防止することが可能になり、従って素人でも短時間で大量の製本型情報通信体を製造することができる。
(A)は本発明の製本型往復葉書J1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図1(A)における▲1▼−▲1▼線断面図、(B)は▲2▼−▲2▼線断面図である。 本発明の製本型往復葉書J1の斜視図である。 (A)は製本型往復葉書J1を長尺シートで製造する際に使用する長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 本発明の製本型情報通信体J1の前半の製造方法の要部概略工程図である。 本発明の製本型情報通信体J1の後半の製造方法の要部概略工程図である。 (A)はマージナル部分10dが切除された長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲3▼−▲3▼線断面図である。 (A)は折り線7から第四葉片4を第三葉片3表面側へ折り畳み片袖折り状態とした長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲4▼−▲4▼線断面図である。 (A)は図8の長尺シートS1の表面側の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを被覆した状態の表面図、(B)は(A)における▲5▼−▲5▼線断面図である。 図8の長尺シートS1の裏面側の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを被覆した状態の裏面図である。 (A)は図9の長尺シートS1のマージナル部分10aを切除した長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲6▼−▲6▼線断面図である。 (A)は各折り線から折畳まれた長尺シートS1の平面図、(B)は(A)における▲7▼−▲7▼線断面図である。 (A)は図12(A)の長尺シートS1におけるマージナル部分10b、10cが切除された状態を示す平面図、(B)は(A)における▲8▼−▲8▼線断面図である。 (A)は本発明の製本型往復葉書J2の表面図、(B)は裏面図、(C)は(A)における▲9▼−▲9▼線断面図である。 本発明の製本型往復葉書J2の斜視図である。 製本型往復葉書J2を製造する際に使用する枚葉シートS2の表面図である。 製本型往復葉書J2を製造する際に使用する枚葉シートS2の裏面図である。 縦方向の余白50dが切除された枚葉シートS2の表面図である。 (A)は折り線47から第四葉片44を第三葉片43表面側へ折り畳み片袖折り状態とした枚葉シートS2の表面図、(B)は(A)における▲10▼−▲10▼線断面図である。 折り線47から第四葉片44を第三葉片43表面側へ折り畳み片袖折り状態とした枚葉シートS2の裏面図である。 枚葉シートS2を使用した製本型情報通信体J2の製造方法の要部概略工程図である。 (A)は図19に示す枚葉シートS2の表面側の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを被覆した状態の表面図、(B)は(A)における▲11▼−▲11▼線断面図である。 図20に示す枚葉シートS2の裏面側の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを被覆した状態の裏面図である。 (A)は図22に示す枚葉シートS2の折り線45に折り兼開封ミシン及び折り線46に折り筋が形成された状態を示す表面図、(B)は(A)における▲12▼−▲12▼線断面図である。 (A)は図23の枚葉シートS2における両外側の縦方向の余白50a、50b及び50cが切除された状態を示す表面図、(B)は(A)における▲13▼−▲13▼線断面図である。 (A)は各折り線から折畳まれた枚葉シートS2の平面図、(B)は(A)における▲14▼−▲14▼線断面図である。 (A)はフィルムシートFの部分拡大断面図、(B)は疑似接着フィルムシートGの部分拡大断面図である。
以下図面に沿って本発明を詳しく説明する。
[製本型往復葉書J1]
本実施例の製本型往復葉書J1は、図1乃至図3に示すように例えば上から第一葉片1、第二葉片2、第四葉片4及び第三葉片3がそれぞれ折り線5及び6に形成された折り兼開封ミシン及び折り筋から第四葉片4を巻き込むように略断面Z字状に折り畳まれると共に、第一葉片1と第二葉片2の対向面間及び第二葉片2と第四葉片4の対向面間が疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に一体化された往復葉書である。
なお、図1(A)に示すように第一葉片1の左側縁辺には、第二葉片2の左側縁辺に沿って記載されている「郵便往復葉書」の文言と対応する部分が丸孔により打ち抜かれており、外部から視認することができるよう構成されている。
そして図2(A)及び(B)に示すように、第一葉片1と第二葉片2を連接する折り線5と逆側の縁辺段差部分が、フィルムシートFの被覆により製本状態に形成されている。
なおフィルムシートF及び疑似接着シートGの構成は、正しくは図27(A)及び(B)に示すようにそれぞれ2層と3層であるが、後述する製本型往復葉書の製造方法等を含め複雑化を避けるため両者共に1層で表現している。
また図1(A)に示すように、第一葉片1の左下隅にコーナーカット部Kが設けられ、この部分を剥離の端緒として折り線5に形成された折り兼開封ミシンに沿って第一葉片1と第二葉片2の剥離が開始される。なお図2(A)及び(B)に示すように、第二葉片2と第四葉片4は対向面間に介在する疑似接着フィルムシートGを開封側縁辺から内方へ控え配置することにより生じる非接着域を開封の端緒とすることができる。前記非接着域は対向葉片の何れかの葉片或いは両者の開封縁辺から内方へ疑似接着フィルムシートを控えて被覆すること等により容易に形成することができる。
さらに、図2(A)及び(B)に示すように、第二葉片2及び第四葉片4は本来独立して分離しているところ疑似接着フィルムシートGにより連接状態となっている。
既述の通り構成された製本型往復葉書J1は、図1及び図3に示すように見た目すっきりとしており、段差部の外観が全体のデザイン等を邪魔して美観を損ねる原因にはならない。また図3に示すように第一葉片1と第二葉片2は折り線5に形成された兼開封ミシンから容易に破断され剥離でき、一方第二葉片2と第四葉片4は既述の非接着域を端緒として剥離することができ、返信葉書を含めて4葉片が全体として見開き製本状態に展開される。
[長尺シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法]
本発明の製本型往復葉書J1の製造方法に使用される長尺シートS1は、図4(A)及び(B)に示すように、第一葉片1、第二葉片2、第三葉片3及び第四葉片4が折り線5、6及びマージナル部分10b、10cを介して横方向に連接された単位シートt1が天地の切取予定線9(ミシン等に代えても構わない)を介して縦方向に連接されている。また、第一葉片1の外側には打ち抜き窓部Qを介してマージナル孔11を設けたマージナル部分10aが連接され、同様に第四葉片4の外側には切取予定線8dを介してマージナル孔11を設けたマージナル部分10dが連接されている。
そして図4(A)に示すように、打ち抜き窓部Qと接する第一葉片1表面には郵便料金欄や郵便番号欄、或いは図示されない受取人の住所氏名等が記載されている。また、第二葉片と連接する折り線5に沿って、製本型往復葉書の完成時に下側に位置する第二葉片2裏面に記載された「郵便往復葉書」の文言を読み取るための、打抜き孔H1が前記「郵便往復葉書」の文言に対応する位置に打ち抜かれると共に、左隅に剥離の端緒となるコーナーカット部Kが打ち抜かれている。
また製本型往復葉書J1の完成後に折り畳まれて内部に隠蔽される第二葉片2表面には、図示されていないが、個人情報や広告宣伝等の一般情報が記載されている。
さらに製本型往復葉書J1の完成後に返信葉書の返信先住所面となる第三葉片3表面には、郵便料金欄や郵便番号欄、或いは図示されない受取人の住所氏名等が記載されている。
また製本型往復葉書J1の完成後に表出する第四葉片4表面には、図示されてはいないが例えば広告宣伝等の一般情報が記載されている。
そして図4(B)に示すように、製本型往復葉書J1の完成後に折り畳まれた内部に隠蔽される第一葉片1、第二葉片2及び第四葉片4裏面には、図示されていないが個人情報や広告宣伝等の一般情報が記載され、完成後に返信葉書の裏面として表出する第三葉片3裏面には図示されていないアンケートの回答欄や広告宣伝等の一般情報が記載されている。
なお、図4(B)の第二葉片2の左縁辺の折り線5に沿って記載される「郵便往復葉書」の文言は、製本型往復葉書J1の完成後(折り線5から第一葉片1及び第二葉片2の裏面同士が折り合わされる)に第一葉片1に形成されている丸孔H1を透して外部から視認できるよう配置されている。
既述のように構成された長尺シートS1は、例えば単位シートt1の天地の切取予定線9に形成された折りミシン等から蛇腹に折り畳まれ、ブロック状態で図5に示す工程の最上流になる左下の用紙載せ台21上に配置される。そして最上面の単位シートt1から上方のサポートローラ22に引き上げられた後にほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ23のピンとマージナル孔11を嵌合させて、右側に配置されたスリット刃24aとバックアップローラ24bとの組み合わせからなる第一の切除工程を実行する切除装置により、図7(A)及び(B)に示すように第四葉片4外側のマージナル部分10dが切除された後に、右側に配置された一対のニップローラ25a、25bによりさらに右側に配置された折り畳み装置へ送られる。
折り畳み装置では、下側のサポートローラ26から上側のサポートローラ27へ引き上げるまでに、図示されないガイド板やガイドバーにより図8(A)及び(B)に示すように、折り線7(折りミシンが形成されている)から第四葉片4と第三葉片3の表面同士が対向する状態に片袖折りされる。
片袖折りされた長尺シートS1は次に右側に配置されている一対のヒートローラ28a、28bからなる被覆工程へと送り出される。なお、前記第四葉片4外側のマージナル部分10dは、工程の最上流左下に配置する段階で予め切除されていても構わない。そのようにすることで第一の切除工程を省略することができる。
被覆工程では、長尺シートS1表面側において、図9(A)及び(B)に斜線で示すように、第二葉片2表面と第四葉片4裏面の両者にまたがり疑似接着フィルムシートGが被覆される。そして第一葉片1表面と打ち抜き窓部Q及びマージナル部分10aに掛けてフィルムシートFが被覆される。
また長尺シートS1の裏面側において図10及び図9(B)に示すように、第一葉片1裏面には打抜き窓部QとコーナーカットKの間に疑似接着フィルムシートGが被覆されると共に、第二葉片2にも前記第一葉片1に被覆された疑似接着フィルムシートGと折り線5から折り合わせた際に対応する位置に別の疑似接着フィルムシートGが被覆される。
各種フィルムシートが被覆された長尺シートS1は、次に右側に配置されているスリット刃29a及びバックアップローラ29bからなる第二の切除工程を構成する切除装置へ送り出される。前記第二の切除工程で図11(A)及び(B)の断面図に示すように、第一葉片1外側のマージナル部分10aが切除された長尺シートS1はその後右側に配置されている一対のニップローラ30a、30bにより更に右側に配置された折り畳み工程へ送り出されるのである。
折り畳み工程では下方のサポートローラ31から上方のサポート32へ引き上げられるまでに、図12(A)及び(B)に示すように、長尺シートS1は断面略Z字状に連続的に折り畳まれる。そして略水平に向きを変えると右側に配置されているピントラクタ33のピンと、残っているマージナル部分10c、10b(折り畳まれて重なり合っている)のマージナル孔11を嵌合させ、さらに右側に配置されているスリット刃34a及びバックアップローラ34bからなる第三の切除工程を構成する切除装置へと送り出される。
第三の切除工程では図13(A)及び(B)に示すように、残りのマージナル部分10c、10bが切除される。そして前記マージナル部分10c、10bを切除した長尺シートS1は、さらに右側に配置されているダイカットローラ35aとバックアップローラ35bからなる断裁工程へと送り込まれる。
断裁工程ではダイカットローラ35aに装着された横刃により長尺シートS1は、図13(A)に示す切取予定線9から断裁され、順次単位シートt1が切り出され図13(B)に示す断面状態に個別に仕上げられる。そして前記個別に仕上げられた単位シートt1は右側に配置された一対の搬送ローラ36a、36bと一対のヒータパネル37a、37bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ38a、38bを配置した一体化工程へと送り出される。
一体化工程では前記一対のヒータパネル37a、37b間を通過する単位シートt1が十分加熱された後に排出口の一対の加圧ローラ38a、38bで加圧されることにより、対向する疑似接着フィルムシートGの疑似接着層83同士が剥離可能に疑似接着すると共に、第一葉片1の縁辺からはみ出したフィルムシートFが第二葉片2の表出面に剥離不能に接着して、図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に示すように全体として一体化されるのである。そして完成した情報通信体J1はベルトコンベア等からなるスタッカ39に順次積載される。
なお、前記実施例の長尺シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法は、繰り出し工程に設置される以前に当初から長尺シートS1の折り線5、6及び7に各種折り手段が形成されているが、前記折り手段の形成時期に格別な制限はない。例えば繰り出し工程と被覆工程間或いは被覆工程と折り畳み工程間で形成することができ、また繰り出し工程以前を含め前記各工程間で段階的に形成しても構わない。
[製本型往復葉書J2]
本実施例の製本型往復葉書J2は、図14及び図15に示すように例えば上から第一葉片41、第二葉片42、第四葉片44及び第三葉片43がそれぞれ折り線45及び46に形成された折り兼開封ミシン及び折り筋から第四葉片44を挟み込むように略断面Z字状に折り畳まれると共に、第一葉片41と第二葉片42の対向面間及び第二葉片42と第四葉片44の対向面間が疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に一体化された往復葉書である。
なお、第一葉片41の上側縁辺には第二葉片42の上側縁辺に沿って記載されている「郵便往復葉書」の文言と対応する部分が切り欠かれており、外部から視認することができるよう構成されている。
そして図14(C)に示すように、第一葉片41と第二葉片42を連接する折り線45と逆側の縁辺段差部分が、フィルムシートFの被覆により製本状態に形成されている。
なおフィルムシートF及び疑似接着シートGの構成は、正しくは図27(A)及び(B)に示すようにそれぞれ2層と3層であるが、後述する製本型往復葉書の製造方法等を含め複雑化を避けるため両者共に1層で表現している。
また図14(A)に示すように、第一葉片41の左下隅にコーナーカット部Kが設けられ、この部分を剥離の端緒として折り線45に形成された折り兼開封ミシンに沿って第一葉片41と第二葉片42の剥離が開始される。なお図14(C)に示すように、第二葉片42と第四葉片44は対向面間に介在する疑似接着フィルムシートGを開封側縁辺から内方へ控え配置することにより生じる非接着域を開封の端緒とすることができる。前記非接着域は対向葉片の何れかの葉片或いは両者の開封縁辺から内方へ疑似接着フィルムシートを控えて被覆すること等により容易に形成することができる。
さらに、図14(C)に示すように、第二葉片42及び第四葉片44は本来独立して分離しているところ疑似接着フィルムシートGにより連接状態となっている。
既述の通り構成された製本型往復葉書J2は、図14及び図15に示すように見た目すっきりとしており、段差部の外観が全体のデザイン等を邪魔して美観を損ねる原因にはならない。また図15に示すように第一葉片41と第二葉片42は折り線45に形成された兼開封ミシンから容易に破断され剥離でき、一方第二葉片42と第四葉片44は既述の非接着域を端緒として剥離することができ、返信葉書を含めて4葉片が全体として見開き製本状態に展開される。
[枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法]
本発明の製本型往復葉書J2の製造方法に使用される枚葉シートS2は図16に示すように、第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44が折り線45、46及び縦方向の余白50b、50cを介して横方向に連接した単位シートt2が、両外側の縦方向の余白50a、50d及び横方向の余白部分Yにより周囲を囲まれる配置で3丁印刷されている。また第一葉片41ではその外側には打ち抜き窓部Qと、折り線45側の左下角にコーナーカット部K、また郵便番号欄の上方に横長の打抜き孔H2が形成されている。そして各単位シートt2の上方には後述する製造工程でセンサが読み取るための帯状のマークM1が記載されている。
そして枚葉シートS2の表面側には図16に示すように、第一葉片41に郵便切手欄や郵便番号欄、或いは図示されない受取人の住所氏名等が記載されている。また、製本型往復葉書J2の完成後に折り畳まれて内部に隠蔽される第二葉片42表面には、図示されていないが、個人情報や広告宣伝等の一般情報が記載されている。さらに製本型往復葉書J2の完成後に返信葉書の宛名面となる第三葉片43には、図示されていないが返信先の住所氏名や宣伝広告等の一般情報が記載されており、製本型往復葉書J2の完成後に外部に表出する第四葉片44には、図示されていないが宣伝広告等の一般情報が記載されている。
枚葉シートS2裏面側は図17に示すように、製本型往復葉書J2の完成後に折り畳まれて内部に隠蔽される第一葉片41、第二葉片42及び第四葉片44では、図示されていないが個人情報や広告宣伝等の一般情報が記載されている。また製本型往復葉書J2の完成後に外部に表出する第三葉片には図示されていないが広告宣伝等の一般情報が記載されている。なお第一葉片41裏面と第二葉片42裏面を折り線45から折り合わせると、打ち抜き孔H2から第二葉片42の上部に記載される「郵便往復葉書」の表示が表出する位置に記載されている。
既述のように構成された枚葉シートS2は工程の最上流に積載される前に、図18に示すように第四葉片44外側の縦方向の余白50dが切除された後に、図19(A)、(B)及び図20に示すように第三葉片43と第四葉片44の表面同士を対向させるよう折り線47から片袖折り状態に折り畳まれる。
そして折り畳まれた枚葉シートS2は図19に示す表側を上にして、図21に示す工程の最上流になる左の用紙載せ台61の上に積載される。そして最上面の枚葉シートS2から吸着パッド62等からなる繰り出し装置により、等間隔でまたは前後端部を付き合わせながら、或いは前後端部を重ね合わせながら順次繰り出される。繰り出された枚葉シートS2は右側に配置された一対のニップローラ63a、63bにより、右側に配置された一対のヒートローラ64a、64bからなる被覆工程へとさらに送り出されるのである。
被覆工程では、枚葉シートS2の表面側において図22(A)及び(B)に示すように、縦方向の余白50cから第四葉片44及び第二葉片42の折り線45手前側にまたがり疑似接着フィルムシートGが被覆される。また第一葉片41の右縁辺から縦方向の余白50aにまたがり打ち抜き窓部Qを全面的にカバーする状態でフィルムシートFが被覆される。
そして図23に示すように、枚葉シートS2の裏面側において下方から並列に繰り出されるほぼ同じ幅の疑似接着フィルムシートGが、折り線45から折り合わされた際に一致して対向する配置で第一葉片41及び第二葉片42裏面に被覆される。
次に枚葉シートS2は、右側に配置されている共通のバックアップローラ65c上に設置された折り兼開封ミシン65a及び折り筋刃65bからなる折り手段形成装置により、図24に示すように折り線45及び46にそれぞれ折り兼開封ミシンと折り筋が形成される。
そして折り手段が形成された後に引き続き右側に配置されているスリット刃66aとバックアップローラ66bとからなる切除装置により、図25に示すように両外側の縦方向の余白50aと50c(50b)が切除され、さらに右側に配置された一対のニップローラ67a、67bにより右側の折り畳み工程を構成する折り畳み装置へ送り出されるのである。なお縦方向の余白50aは、図22の打ち抜き窓部Qの内部に描かれた二点鎖線の切断予定線48aに沿って切除されるため、切除後は第一葉片41の右側縁辺に沿ってフィルムシートFが部分的にはみ出した状態になっている。
なお、前記折り手段形成工程と縦方向の余白の切除工程は入れ替えても構わない。また同一のバックアップローラ上に折り手段(折りミシン、折り筋)形成用の刃と、縦方向の余白を切除するためのスリット刃を並列に配置して同時に両加工を行っても構わない。
折り畳み装置では下方のサポートローラ68から上方のサポート69へ引き上げられるまでに、図26に示すように、枚葉シートS2は略断面Z字状(第四葉片44は挟み込まれている)に連続的に折り畳まれる。そして略水平に向きを変えると右側に配置されている一対のニップローラ70a、70bによりさらに右側に配置された断裁刃72aと固定刃72bとからなる断裁装置による断裁工程へ送り出される。
断裁工程では図26に示す横方向の余白部分Yや、前後する枚葉シートS2間の隙間に露出している各種フィルムシートが断裁されて除去される。即ち、図26の状態で通過する連続状態の枚葉シートS2に印刷されたマークM1をセンサ71が読み取ると、単位シートt2の天側の辺L1までの距離を電気的にカウントして辺L1を前記断裁装置により断裁する。さらにカウントは行われ、単位シートt2の地側の辺L2までの距離を電気的にカウントして辺L2を断裁することにより最初の単位シートt2が切り出される。
続いてマークM2を読み取ったセンサ71の電気的なカウントにより辺L3及びL4が断裁されて次の単位シートt2が切り出される。このようにマークM3までを読み取り1枚の枚葉シートS2から合計3枚の単位シートt2を切り出すのである。
既述の工程により切り出された単位シートt2は、右側に配置されている一対の搬送ローラ73a、73bと一対のヒータパネル74a、74bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ75a、75bを配置した一体化工程へと送り出されるのであるが、一体化工程から完成された製本型往復葉書J2が積載されるまでは、既述の枚葉シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法と同様なため省略する。
ところで折り手段の形成を実施する時期でミシンの貫通状態が異なる。例えば被覆工程の上流側でミシンが形成されると、シート本体には貫通ミシンが形成されるが後からその上に被覆される各種フィルムシートには形成されない。また被覆工程の下流側で形成される場合、各種フィルムシートが被覆されたシートの上から、シート本体と各種フィルムシートの両者に貫通ミシンが形成されることになる。さらに上流側でミシンを形成しておいて、下流側で被覆されたミシンが貫通していない各種フィルムシートの上から前記ミシンの上に折り筋を加えると、よりスムーズな折り手段を得ることができる。もちろん折りミシン代えて折り筋を採用しても構わない。
J1、J2 製本型往復葉書
S1 枚葉シート
S2 長尺シート
t1、t2 単位シート
F フィルムシート
G 疑似接着シート
M、M1、M2、M3 マーク
Q 打ち抜き窓部
K コーナーカット部
H1、H2 打ち抜き孔
L1、L2、L3、L4、L5、L6 辺
1、2、3、4、41、42、43、44 葉片
5、6、7、45、46、47 折り線
8a、8b、8c、8d、9、48a、48b、48c 切取予定線
11 マージナル孔
10a、10b、10c、10d マージナル部分
50a、50b、50c、50d 縦方向の余白部分
Y 横方向の余白部分
21、61 用紙載せ台
62 吸着パッド
22、26、27、31、32、68、69 サポートローラ
23、33 ピントラクタ
24a、29a、34a、66a スリット刃
65a 折り兼開封ミシン刃
65b 折り筋刃
24b、29b、34b、35b、65c、66b バックアップローラ
25a、25b、30a、30b、63a、63b、67a、67b、70a、70b ニップローラ
28a、28b、64a、64b ヒートローラ
35a ダイカットローラ
36a、36b、73a、73b 搬送ローラ
37a、37b、74a、74b ヒータパネル
38a、38b、75a、75b 加圧ローラ
39、76 スタッカ
71 センサ
72a 断裁刃
72b 固定刃
81 基材
82 感熱接着剤層
83 疑似接着層

Claims (3)

  1. 折り畳まれた複数の葉片の任意の対向する葉片同志が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層され剥離後製本状態となる製本型往復葉書であり、上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴とした製本型往復葉書。
  2. 上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法であって、折り線及び切断予定線を介して横方向に第四葉片、第三葉片、第二葉片及び第一葉片が連接されると共に第一葉片外側に打ち抜き窓部が形成された単位シートが天地の切断予定線を介して縦方向に連接された長尺シートの第四葉片外側のマージナル部分を第一の切除工程により切除しながら繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの第四葉片と第三葉片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた長尺シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆すると共に打ち抜き窓部にフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの第一葉片外側のマージナル部分を切除する第二の切除工程、第一葉片外側のマージナル部分が切除された長尺シートを各折り線から連続的に折畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの第四葉片と第三葉片を連接するマージナル部分を切除する第三の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、長尺シートから断裁された単位シートの疑似接着フィルムシートを介して対向する面同士を剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  3. 上から第一葉片、第二葉片、第四葉片及び第三葉片の順で折り畳まれ、第一葉片と第二葉片及び第二葉片と第四葉片の対向面間が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着され、第一葉片と第二葉片が連接する折り兼開封ミシンと対向する側の辺において段差を形成し、前記段差をフィルムシートで被覆して開封後に第一葉片と第二葉片を前記段差に沿って製本状態に固定すると共に第二葉片と第四葉片が両葉片に渡り被覆されている疑似接着フィルムシートにより製本状態に連接され且つ第二葉片と第三葉片が折り線で製本状態に連接されることにより剥離後に全葉片が製本状態に展開されることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法であって、折り線及び切断予定線を介して横方向に第四葉片、第三葉片、第二葉片及び第一葉片が連接されると共に第一葉片外側に打ち抜き窓部が形成された単位シートが印刷されると共に第四葉片と第三葉片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートを順次繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆すると共に打ち抜き窓部にフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、各種フィルムシートが被覆された枚葉シートの両外側の縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白が切除された枚葉シートを各折り線から連続的に折畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの疑似接着フィルムシートを介して対向する面同士を剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
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