JP2017127986A - 成形装置及びタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状部材を成形ドラム上で円環状に成形する際、帯状部材の中心位置が、周上で蛇行することを十分に抑制する。【解決手段】部材幅方向の中心位置、あるいは前記中心位置から所定距離離れた位置に設けられ、長手方向に延びる凹部等を備える帯状部材を成形ドラム上で円環状に成形する際、前記帯状部材の前記凹部等の計測を行い、この計測結果から得られる前記凹部等の検出位置に基づいて、前記帯状部材の前記中心位置の、前記成形ドラムの前記軸方向における位置情報を求める。この前記位置情報に応じて、前記帯状部材の前記成形ドラム上の供給位置を、前記成形ドラムの回転軸の軸方向に移動させる位置制御を行うことにより、前記帯状部材の前記中心位置を、前記長手方向において、前記成形ドラムの前記軸方向の同じ位置に維持させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する成形装置、及び帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する処理を含むタイヤの製造方法に関する。
タイヤを製造する際、帯状のゴム部材を、成形ドラム上で円環状に成形し、この円環状のゴム部材を、タイヤトレッド部として別途設けられた生タイヤ構造体に貼り付けて生タイヤを作る。この生タイヤが加硫用金型内で加熱されることにより、タイヤが製造される。
このとき、円環状のタイヤトレッド部の中心位置が、周上で生タイヤ構造体の中心位置に一致して張り合わせることが、タイヤのユニフォミティを向上させる点から好ましい。このため、円環状のタイヤトレッド部をつくる際、タイヤトレッド部の周上の中心位置が変動しないことが好ましい。
例えば、タイヤ構成帯状部材を成型ドラムの回転軸に対し交差する方向から巻き付けて成型するタイヤ成型装置が知られている(特許文献1)。
このタイヤ成形装置は、成型ドラムに巻き付けられる前の帯状部材の両縁部の位置を測定する位置測定手段と、位置測定手段により測定された両縁部の位置から帯状部材の幅方向の中心位置を算出する算出手段と、算出手段によって算出された帯状部材の中心位置と成型ドラムの回転軸延長方向の中心位置とのずれ量を検出するずれ検出手段と、ずれ検出手段により検出されたずれ量が零となるように成型ドラムと帯状部材との回転軸延長方向の相対位置を移動させる移動手段と、移動手段の移動を制御する制御手段とを備える。
これにより、タイヤ構成帯状部材の中心位置と成型ドラムの中心位置を位置合わせすることができる。
特開2010−260178号公報
しかし、上述のタイヤ成型装置では、帯状部材はゴム部材であるので、帯状部材の幅方向の両側の縁が部分的につぶれ、また、縁近傍のゴム量が長さ方向で変動することにより、帯状部材の両縁部の位置を正確に測定することができず、帯状部材の中心位置を正確に得ることができなかった。このため、成形ドラム上で円環状に成形する際、帯状部材の中心位置が、周上で蛇行することを十分に抑制することが難しかった。
そこで、本発明は、帯状部材を成形ドラム上で円環状に成形する際、帯状部材の中心位置が、周上で蛇行することを十分に抑制できる成形装置及びタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する成形装置である。当該成形装置は、
円柱形状の回転可能な成形ドラムと、
部材幅方向の中心位置、あるいは前記中心位置から所定距離離れた位置に設けられ、長手方向に延びる凹部あるいは凸部の形状、あるいは前記長手方向に延びる視覚的に識別可能なマークを備える帯状部材を、前記成形ドラムに供給する部材供給装置と、
前記帯状部材の前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの計測を行う計測器と、
前記計測器による計測結果から得られる前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの検出位置に基づいて、前記帯状部材の前記中心位置の、前記成形ドラムの回転軸の軸方向における位置情報を求めるデータ処理装置と、
前記位置情報に応じて、前記部材供給装置に対して、前記成形ドラムの回転軸の軸方向に移動させる位置制御を行うことにより、前記帯状部材の前記中心位置を、前記長手方向において、前記成形ドラムの前記軸方向の同じ位置に維持させる移動機構と、を備える。
このとき、前記計測器の前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記成形ドラムに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、ことが好ましい。
さらに、前記帯状部材を前記成形ドラムに接触させて押し付けるローラを備え、
前記計測器の前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記ローラに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、ことも好ましい。
前記計測器は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記計測を継続し、
前記データ処理装置は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記位置情報の算出を継続し、
前記移動機構に対して、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記位置制御が継続される、ことが好ましい。
前記部材供給装置を第1供給本体部、前記移動機構を第1移動機構というとき、前記成形装置は、前記第1供給本体部と同じ構成の第2供給本体部と、前記第1移動機構と同じ構成の第2移動機構とを、さらに備え、
前記第1供給本体部及び前記第2供給本体部のそれぞれに対して、前記位置制御が行われる、ことが好ましい。
本発明の他の一形態は、帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する処理を含むタイヤの製造方法である。当該製造方法は、
部材幅方向の中心位置、あるいは前記中心位置から所定距離離れた位置に設けられ、長手方向に延びる凹部あるいは凸部の形状、あるいは前記長手方向に延びる視覚的に識別可能なマークを備える帯状部材を、部材供給装置を用いて、円柱形状の回転可能な成形ドラムに供給するステップと、
前記帯状部材の前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの計測を行うステップと、
前記計測の計測結果から得られる前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの検出位置に基づいて、前記帯状部材の前記中心位置の、前記成形ドラムの回転軸の軸方向における位置情報を求めるステップと、
前記位置情報に応じて、前記帯状部材の前記成形ドラム上の供給位置を、前記成形ドラムの回転軸の軸方向に移動させる位置制御を行うことにより、前記帯状部材の前記中心位置を、前記長手方向において、前記成形ドラムの前記軸方向の同じ位置に維持させるステップと、を備える。
このとき、前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの、前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記成形ドラムに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、ことが好ましい。
前記帯状部材が前記成形ドラムに供給されるとき、前記帯状部材はローラにより前記成形ドラムに接触させて押し付けられ、
前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの、前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記ローラに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、ことも好ましい。
前記計測は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続し、
前記位置情報の算出は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続し、
前記位置制御は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続する、ことも好ましい。
前記帯状部材を第1帯状部材というとき、前記第1帯状部材と同時に、前記第1帯状部材と同じ構成の第2帯状部材を、円環状に成形し、
前記第1帯状部材及び前記第2帯状部材のそれぞれは、前記位置制御を行いながら成形される、ことが好ましい。
上述の成形装置及びタイヤの製造方法によれば、帯状部材を成形ドラム上で円環状に成形する際、帯状部材の中心位置が、周上で蛇行することを十分に抑制することができる。
本実施形態の成形装置の主要部の構成を説明する構成図である。 本実施形態の計測器の計測位置を含み、成形ドラムの回転軸を含む平面で切断した成形装置の主要部の断面を模式的に示す図である。 本実施形態の成形装置の主要部の側面を模式的に示す図である。 (a),(b)は、本実施形態のデータ処理装置で得られる帯状部材の断面の一例を説明する図である。 本実施形態のタイヤの製造方法で行う、帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する処理のフローの一例を示す図である。
以下、本発明の成形装置及びタイヤの製造方法について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の成形装置10の主要部の構成を説明する構成図である。成形装置10は、成形ドラム12と、部材供給装置14と、計測器16と、データ処理装置18と、移動機構20と、を主に備える。図2は、計測器16が計測する帯状部材Tの凹部、凸部、あるいはマークの計測位置を含み、成形ドラム12の回転軸12aを含む平面で切断した成形装置10の主要部の断面を模式的に示す図である。図3は、成形装置10の主要部の側面を模式的に示す図である。
成形ドラム12は、円柱形状の装置であり、円柱状の表面を備える。成形ドラム12の回転軸12aは、図示されない駆動装置に接続された軸に接続されており、成形ドラム12は回転軸12aのまわりに回転可能に構成されている。
回転する成形ドラム12の表面上で、ゴム部材である帯状部材Tは円環状に巻き回されて帯状部材Tの両端部が接合されることにより、帯状部材Tは1つの円環状部材に成形される。帯状部材Tの長さは、成形ドラム10の周上に巻き回して円環状になるように設けられている。
成形ドラム12の表面に巻き回される帯状部材Tは、長手方向Yに延びる凹部あるいは凸部の形状を備える。この凹部あるいは凸部は、部材幅方向Xの中心位置CL、あるいは中心位置CLから所定距離離れた位置(縁と中心位置CLとの間)に設けられている。
部材供給装置14は、帯状部材Tを載せる載置台14aと、帯状部材Tを成形ドラム12の表面に接触させるために帯状部材Tを成形ドラム12の表面に押圧させるゲットロール14bと、を含む。なお、帯状部材Tに設けられる凹部あるいは凸部は、帯状部材Tの表面に形成されたケガキ線が例示される。上記凹部あるいは凸部の代わりに、部材幅方向Xの中心位置CL、あるいは中心位置CLから所定距離離れた位置で、長手方向Yに延びる視覚的に識別可能なマークであってもよい。識別可能なマークは、黒いゴム部材である帯状部材Tの表面に描かれた線状のペイント線が例示される。ケガキ線あるいはペイント線は、帯状部材Tをつくるときに、例えば、押し出し工程で押し出されて帯状部材Tがつくられるときに、中心位置CL近傍の位置に設けられる。この位置は、中心位置CLに対して所定距離離間するように正確に設けられている。
載置台14aには、載置されている帯状部材Tを成形ドラム12の方向に移動させる図示されない駆動ローラが設けられ、この駆動ローラの駆動制御によって、載置台14aの成形ドラム12の側の端から帯状部材Tが成形ドラム12に向かって繰り出される。
ゲットロール14bは、載置台14aの延長部分であって、成形ドラム12の表面近傍に位置し、ゲットロール14bの回転軸と成形ドラム12の回転軸12aが平行になるように設けられている。ゲットロール14bは、成形ドラム12の表面に近づくあるいは離れるように移動可能になっている。ゲットロール14bが成形ドラム12の表面に近づくことにより、載置台14aから繰り出された帯状部材Tはゲットロール14bで成形ドラム12の表面に押圧される。
計測器16は、載置台14aから繰り出された帯状部材Tに設けられた凹部あるいは凸部、あるいはマークを計測するセンサである。計測器16は、空間内の所定の位置に固定されている。凹部あるいは凸部を計測する計測器16として、レーザ変位計が例示される。マークを計測する計測器16として、帯状部材Tの表面の輝度情報を画像として取得する撮像カメラが例示される。計測器16の検出情報は、センサアンプ17を介してデータ処理装置18に送られる。また、計測器16は、光切断法による計測を可能とするように、線状の光源と撮像カメラで構成することもできる。
データ処理装置18は、計測器16から送られてくる計測結果から、凹部あるいは凸部、あるいはマーク(以降、凹部あるいは凸部、あるいはマークを凹部等という)の検出された位置(以降、検出位置という)を求めることができ、この検出位置に基づいて、帯状部材Tの中心位置CLの、成形ドラム12の軸方向における位置情報(成形ドラム12の回転軸12aの軸方向におけるどの位置にあるかの情報、以降この位置情報を、中心位置CLの位置情報という)を求める。計測器16は、載置台14aとは別に、空間上の所定の位置に固定されて設けられており、帯状部材Tの凹部等は部材幅方向Xの中心位置CL、あるいは中心位置CLから所定距離離れた位置に設けられているので、データ処理装置18は、繰り出される帯状部材Tの中心位置CLの位置情報を求めることができる。
データ処理装置18は、さらに、求めた中心位置CLの位置情報に応じて、中心位置CLが成形ドラム12の周上において、幅方向の同じ位置に維持されるように、帯状部材Tの部材供給装置14の移動量(成形ドラム12の回転軸の軸方向に移動させる量)を求める。求めた移動量は、移動機構20に送られる。このような中心位置CLの制御は、以降、中心位置CLの位置制御という。
さらに、データ処理装置18は、成形ドラム12の回転、部材供給装置14の帯状部材Tの供給動作、及び移動機構20の移動、等を制御する制御装置でもある。
図4(a),(b)は、データ処理装置18で得られる帯状部材Tの断面の一例を説明する図である。図4(a)に示す例では、帯状部材Tに2つの凸部Pが中心位置CLに対して同じ距離離れた位置に設けられている。図4(b)は、計測器16の検出情報から得られる帯状部材Tの表面の形状の測定結果の一例を示す。データ処理装置18は、高さDが数μmの凸部Pの頂点の位置を抽出し、この頂点の位置の間の中間点を、中心位置CLとして求める。
また、成形装置10は、成形ドラム12の回転量を計測する回転量計測器22を備え、帯状部材Tが成形ドラム12の表面に巻き回される回転量を計測する。回転量計測器22
は、一定の角度回転する毎にパルス信号を発生するロータリエンコーダが例示される。回転量の情報は、データ処理装置18に送られる。データ処理装置18では、帯状部材Tが成形ドラム12の表面に1周巻き回されたか否かの判定のために、回転量の情報が用いられる。データ処理装置18の、帯状部材Tが1周巻き回されたか否かの判定は、予め設定された帯状部材Tの長さと比較することにより行われる。データ処理装置18は、帯状部材Tが成形ドラム12の表面に1周巻き回されたと判定した時、後述する帯状部材Tの幅方向の位置制御を終了する。
移動機構20は、載置台14aを、成形ドラム12の回転軸12aの軸方向に移動させる機構である。具体的には、載置台14aは、移動機構20に固定されている。移動機構20は、図示されない駆動装置によって、成形ドラム12の回転軸12aの軸方向に移動させることができる。この駆動装置にha、データ処理装置18で求めた移動量が送られて、移動機構20の移動が制御される。この制御は、帯状部材Tが成形ドラム12の表面に巻き回される間、継続して行われる。これにより、帯状部材Tが成形ドラム12の表面に巻き回されるとき、帯状部材Tの中心位置CLを、成形ドラム12の回転軸の軸方向の同じ位置に維持することができる。したがって、成形装置10は、帯状部材Tを成形ドラム12上で円環状に成形する際、帯状部材Tの中心位置CLが、周上で蛇行することを十分に抑制することができる。
このような成形装置10において、計測器16の、帯状部材Tにおける長手方向の計測位置は、部材供給装置14の載置台14aの端の位置、あるいは、端の位置から成形ドラム12に帯状部材Tが接触する位置までの間にあることが好ましい。このように、計測器16の計測位置を定めることにより、成形ドラム12の表面に巻き回される直前の帯状部材Tの中心位置CLを求めることができるので、帯状部材Tの中心位置CLの、成形ドラム12の軸方向における正確な位置情報を求めることができる。
図1に示すように、成形装置10は、帯状部材Tを成形ドラム12に接触させて押し付けるゲットローラ14bを備えることが、円環状部材を容易に作ることができる点から好ましい。このとき、計測器16の、帯状部材Tにおける長手方向の計測位置は、部材供給装置14の載置台14aの端の位置、あるいは、端の位置からゲットローラ14bに帯状部材Tが接触する位置までの間にあることが、帯状部材Tの中心位置CLの、成形ドラム12の軸方向における正確な位置情報を求めることができる点から、好ましい。
また、計測器16は、帯状部材Tが成形ドラム12を1周する期間、計測を継続し、データ処理装置18は、帯状部材Tが成形ドラム12を1周する期間、位置情報の算出を継続し、移動機構20は、帯状部材Tが成形ドラム12を1周する期間、帯状部材Tの中心位置CLの位置制御を継続することが、帯状部材Tの中心位置が、周上で蛇行することをより一層抑制することができる点から好ましい。
成形装置20は、2つの帯状部材を同時に円環状に巻き回すとき、1つの成形ドラム12に対して、同じ構成の部材供給装置14及び移動機構20を2セット備え、すなわち、部材供給装置14a,14bと、移動機構20a,20bを備える。このとき、2セットの部材供給装置14a、14bそれぞれに対して、上記位置制御が行われることが好ましい。
図5は、本実施形態のタイヤの製造方法で行う、帯状部材Tを、成形ドラム12上で円環状に成形する処理のフローの一例を示す図である。
まず、部材供給装置14を成形ドラム12に対して位置決めをする(ST10)。データ処理装置18の制御信号に従がって、載置台14aに帯状部材Tが載せられた部材供給装置14は、成形ドラム12の回転軸12aの方向の所定の位置に、移動機構20を用いて移動する。
次に、データ処理装置18の制御信号に従がって、部材供給装置14は、帯状部材Tを所定量繰り出す(ST12)。このとき、帯状部材Tの先端が計測器16の計測位置まで到達する。
この後、計測器16は帯状部材Tの表面の計測を行い、計測結果をデータ処理装置18に送る。データ処理装置20は、送られた計測結果から、帯状部材Tに設けられた凹部等の、成形ドラム12の幅方向の位置(回転軸12aの方向の位置)を抽出する(ST14)。凹部等は、帯状部材Tの中心位置CLに設けられているとする。抽出した凹部等の位置は、計測器16の計測空間において、A(mm)(Aは実数)の位置にあるとする。したがって、この場合、帯状部材Tの中心位置CLの位置情報は、計測器16における測定空間中のA(mm)となる。このとき、帯状部材Tの中心位置CLは、計測器16における計測空間中の0(mm)の位置を目標位置とする。
データ処理装置18は、移動量を−A(mm)と設定し、移動機構14に移動量−A(mm)の制御信号を送る。移動機構14は、この制御信号に基づいて、部材供給装置14を回転軸12aの方向に−A(mm)移動させる(ST16)。ここで、移動量−A(mm)とは、中心位置CLの位置A(mm)が0(mm)になるように移動する量を意味する。
次に、ゲットロール14bが、帯状部材Tを挟むように成形ドラム12の表面に近づく。これにより、ゲットロール14bが帯状部材Tを成形ドラム12の表面に押圧して成形ドラム12の表面に帯状部材Tを接触させる(ST18)。
この後、データ処理装置18は、成形ドラム12の回転を開始させ、帯状部材Tを成形ドラム12の表面で円環状に成形する処理を開始する(ST20)。この処理の期間、計測器16は、帯状部材Tの凹部等の表面の計測を継続し、計測結果をデータ処理装置18に送る。データ処理装置18は、順次送られる計測結果を処理して、中心位置CLの位置A(mm)を抽出する。データ処理装置18は、Aの絶対値が1以下か、1より大きいか、判定する(ST22)。Aの絶対値が1以下である場合、中心位置CLの移動制御を行わない。Aの絶対値が1より大きい場合、中心位置CLが0(mm)の位置になるように、移動量−A(mm)を設定し、移動機構20に送る。これにより、移動機構20は、部材供給装置14をーA(mm)移動させる(ST26)。
さらに、データ処理装置18は、回転量計測器22から送られる成形ドラム12の回転量が成形ドラム12の1周分の回転量以上であるか否かを判定する(ST28)。こうして、成形ドラム12の回転量が成形ドラム12の1周分の回転量以上になるまで、ST20〜ST26のステップを繰り返し行う。
このとき、計測器16は、部材供給装置14の載置台14aの端の位置、あるいは、この端の位置から成形ドラム12に帯状部材Tが接触する位置までの間の領域で、帯状部材Tの凹部等の表面を計測することが、帯状部材Tの中心位置CLの、成形ドラム12の軸方向における正確な位置情報を求めることができる点から好ましい。さらに、部材供給装置14の載置台14aの端の位置からゲットローラ14bに帯状部材Tが接触する位置までの間の領域で計測器16は帯状部材Tの凹部等の表面を計測することが、より好ましい。
帯状部材Tの凹部等の計測及び中心位置CLの位置情報の算出、及び、中心位置CLの位置制御は、帯状部材Tが成形ドラム12を1周する期間、続行するので、帯状部材Tの中心位置が、周上で蛇行することをより一層抑制することができる。
帯状部材Tを第1帯状部材というとき、第1帯状部材と同時に、第1帯状部材と同じ構成の第2帯状部材を、同じ成形ドラム12で円環状に成形するとき、第1帯状部材及び第2帯状部材のそれぞれは、図5に示すフローに従がって円環状に成形することも好ましい。
以上、成形装置及びタイヤの製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 成形装置
12 成形ドラム
12a 回転軸
14 部材供給装置
14a 載置台
14b ゲットロール
16 計測器
17 センサアンプ
18 データ処理装置
20 移動機構
22 回転量計測器

Claims (10)

  1. 帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する成形装置であって、
    円柱形状の回転可能な成形ドラムと、
    部材幅方向の中心位置、あるいは前記中心位置から所定距離離れた位置に設けられ、長手方向に延びる凹部あるいは凸部の形状、あるいは前記長手方向に延びる視覚的に識別可能なマークを備える帯状部材を、前記成形ドラムに供給する部材供給装置と、
    前記帯状部材の前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの計測を行う計測器と、
    前記計測器による計測結果から得られる前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの検出位置に基づいて、前記帯状部材の前記中心位置の、前記成形ドラムの回転軸の軸方向における位置情報を求めるデータ処理装置と、
    前記位置情報に応じて、前記部材供給装置に対して、前記成形ドラムの回転軸の軸方向に移動させる位置制御を行うことにより、前記帯状部材の前記中心位置を、前記長手方向において、前記成形ドラムの前記軸方向の同じ位置に維持させる移動機構と、を備えることを特徴とする成形装置。
  2. 前記計測器の前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記成形ドラムに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、請求項1に記載の成形装置。
  3. さらに、前記帯状部材を前記成形ドラムに接触させて押し付けるローラを備え、
    前記計測器の前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記ローラに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、請求項1に記載の成形装置。
  4. 前記計測器は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記計測を継続し、
    前記データ処理装置は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記位置情報の算出を継続し、
    前記移動機構に対して、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、前記位置制御が継続される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形装置。
  5. 前記部材供給装置を第1供給本体部、前記移動機構を第1移動機構というとき、前記成形装置は、前記第1供給本体部と同じ構成の第2供給本体部と、前記第1移動機構と同じ構成の第2移動機構とを、さらに備え、
    前記第1供給本体部及び第2供給本体部のそれぞれに対して、前記位置制御が行われる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形装置。
  6. 帯状部材を、成形ドラム上で円環状に成形する処理を含むタイヤの製造方法であって、
    部材幅方向の中心位置、あるいは前記中心位置から所定距離離れた位置に設けられ、長手方向に延びる凹部あるいは凸部の形状、あるいは前記長手方向に延びる視覚的に識別可能なマークを備える帯状部材を、部材供給装置を用いて、円柱形状の回転可能な成形ドラムに供給するステップと、
    前記帯状部材の前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの計測を行うステップと、
    前記計測の計測結果から得られる前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの検出位置に基づいて、前記帯状部材の前記中心位置の、前記成形ドラムの回転軸の軸方向における位置情報を求めるステップと、
    前記位置情報に応じて、前記帯状部材の前記成形ドラム上の供給位置を、前記成形ドラムの回転軸の軸方向に移動させる位置制御を行うことにより、前記帯状部材の前記中心位置を、前記長手方向において、前記成形ドラムの前記軸方向の同じ位置に維持させるステップと、を備えることを特徴とするタイヤの製造方法。
  7. 前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの、前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記成形ドラムに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、請求項6に記載のタイヤの製造方法。
  8. 前記帯状部材が前記成形ドラムに供給されるとき、前記帯状部材はローラにより前記成形ドラムに接触させて押し付けられ、
    前記凹部あるいは凸部、あるいは前記マークの、前記帯状部材における長手方向の計測位置は、前記部材供給装置の端の位置、あるいは、前記端の位置から前記ローラに前記帯状部材が接触する位置までの間にある、請求項6に記載のタイヤの製造方法。
  9. 前記計測は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続し、
    前記位置情報の算出は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続し、
    前記位置制御は、前記帯状部材が前記成形ドラムを1周する期間、継続する、請求項6〜8のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
  10. 前記帯状部材を第1帯状部材というとき、前記第1帯状部材と同時に、前記第1帯状部材と同じ構成の第2帯状部材を、円環状に成形し、
    前記第1帯状部材及び前記第2帯状部材のそれぞれは、前記位置制御を行いながら成形される、請求項6〜9のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
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