JP2017127872A - 振動発生器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】振動発生器は、マグネットを含む揺動部60と、揺動部60をアーム部80a〜80dを介して支持する少なくとも2つのフレーム55a,55bと、少なくとも2つのフレーム55a,55bに嵌合する外側ケース102とを備える。少なくとも2つのフレーム55a,55bとアーム部80a〜80dと揺動部60とは、互いに一体成形されている。好ましくは少なくとも2つのフレーム55a,55bは、外側ケース102に引っ張られた状態で取り付けられる。
【選択図】図9
Description
この発明の他の局面に従うと、振動発生器は、マグネットを含む揺動部と、前記揺動部をアーム部を介して支持する少なくとも2つのフレームと、前記少なくとも2つのフレームに係合する外側ケースと、前記揺動部に向かい合うように配置されるコイルと、基板とを備え、前記少なくとも2つのフレームと前記アーム部と前記揺動部とは、互いに一体成形されており、前記揺動部の前記コイルに向き合う部分に形成された窪み内に、前記コイルは位置しており、前記基板は、前記コイルが接続される電極が形成された第1の部分と、外部と接続する電極が形成された第2の部分とを備え、前記第1の部分の上に、前記コイルが配置されており、前記第2の部分は、外部に露出している。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける振動発生器を示す平面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は、振動発生器の構造を示す斜視図である。
図3に示されるように、振動発生器1は、大まかに、基板10と、トッププレート20と、ボトムプレート30と、コイル40と、振動子50とを有している。図1に示されるように、振動子50は、本実施の形態において、フレーム55と、揺動部60と、4つのアーム部(弾性部材の一例)80(80a,80b,80c,80d)とを有している。
図2に示されるように、揺動部60は、マグネット61と、バックヨーク63と、ウエイト65とを有している。マグネット61は、永久磁石であり、揺動部60の略中央に配置されている。バックヨーク63は、例えば鉄などの軟磁性体であり、マグネット61の上部に配置されている。ウエイト65は、マグネット61及びバックヨーク63の周囲に、マグネット61及びバックヨーク63を保持するようにして配置されている。ウエイト65は、例えば、比重が比較的大きい金属などで構成されている。
本実施の形態において、振動子50は、フレーム55、揺動部60(マグネット61、バックヨーク63、及びウエイト65)、及び4つのアーム部80が、インサート成形により一体成形されて構成されている。振動子50の製造は、次のようにして行われる。
振動発生器1において、揺動部60は、アーム部80の梁部85を変形させながら、フレーム55に対して変位可能である。コイル40は、揺動部60をフレーム55に対して往復運動させるための磁場を発生する。コイル40が励磁されると、それに伴って、揺動部60がフレーム55に対して変位する。振動発生器1は、揺動部60の往復運動が繰り返されることで、振動を発生させる。
ここで、本実施の形態において、各アーム部80の梁部85の形状は、次のように、振動子50が効率良く動作するように決定されている。
以上説明したように、本実施の形態においては、振動子50が、フレーム55と、揺動部60と、アーム部80とが一体成形されて構成されている。したがって、振動子50を、容易に、かつ、高い組立精度で組み立てることができる。揺動部60をフレーム55に取り付ける手間も掛からず、部品点数も少なく抑えられるので、振動発生器1の製造コストを低減できる。また、揺動部60及びフレーム55は一体に形成されているので、揺動部60とフレーム55との取り付け部は、もろくなることはない。したがって、振動発生器1の衝撃に対する信頼性を高めることができる。揺動部60のフレーム55への取り付けに、ねじなどの別の部材を要することがないので、振動発生器1の小型化、薄型化、軽量化を進めることができる。
振動子は、アーム部の梁部にスリットを有していてもよい。
ウエイトの溝部及びアーム部の突出部は、設けられていなくてもよい。ウエイト側にゲート位置を設けなくても、接合強度は十分確保される。
図9は、他の実施の形態における振動発生器(リニア振動モータ)の構造を示す分解斜視図であり、図10は、その振動発生器の断面構造を示す図である。
10 フレキシブルプリント基板
20 トッププレート
30 ボトムプレート
40 コイル
50 振動子
55 フレーム
60 揺動部
61 マグネット
63 バックヨーク
65 ウエイト
67,267 溝部(ゲート)
80,180 アーム部(弾性部材の一例)
85,185 梁部
102 外側ケース
109a,109b フレーム
186 スリット
好ましくは、揺動部の揺動方向において、複数の部材のうち1つの部材の周囲に他の2つの部材があり、複数の弾性部材に接続された他の2つの部材は、揺動部の揺動方向において、1つの部材を保持している。
好ましくは、他の2つの部材の短手方向は、揺動部の揺動方向である。
好ましくは、他の2つの部材はウエイトであり、1つの部材はマグネットである。
この発明の他の局面に従うと、振動発生器は、フレームと、揺動部と、弾性部材と、を備え、弾性部材は、揺動部とフレームとを接続しており、揺動部は、揺動方向に並ぶ複数の部材を備え、揺動方向において、複数の部材のうち1つの部材の周囲に他の2つの部材があり、他の2つの部材は、揺動方向において、1つの部材を保持している。
好ましくは、1つの部材及び他の2つの部材は板形状である。
好ましくは、他の2つの部材の短手方向は、揺動部の揺動方向である。
好ましくは、他の2つの部材はウエイトであり、1つの部材はマグネットである。
上記の特許文献1に記載されているような振動発生器は、板ばねにより磁石を付勢して磁石を移動させるものであるため、板ばねが変形するスペースを比較的広く確保することが必要である。そのため、振動発生器に対する振動子の大きさを大きくするのには限界があり、振動量を大きくするのは困難である。換言すると、振動量を大きくするには、振動発生器自体を大型化する必要がある。
また、特許文献1に記載されているような振動発生器は、互いに別部材である磁石、板ばね、及び枠部を組み合わせて構成されるものである。そのため、振動発生器を組み立てるのに必要な工数は多く、振動発生器の製造工程が比較的複雑になる。また、組立精度を確保するのが比較的困難になるため、振動発生器の性能のばらつき(個体差)が大きくなる。
Claims (4)
- マグネットを含む揺動部と、
前記揺動部をアーム部を介して支持する2つのフレームと、
前記2つのフレームに係合する外側ケースとを備え、
前記2つのフレームと前記アーム部と前記揺動部とは、互いに一体成形されており、
前記外側ケースは、コの字状の断面形状を有し、
前記2つのフレームと前記外側ケースとは、前記揺動部を囲む箱形の構造物を形成し、
前記外側ケースに係合する前記2つのフレームの一部分は、凸部を有し、
前記2つのフレームの凸部それぞれに係合する前記外側ケースの一部分は、凹部を有する、振動発生器。 - 前記一体成形の成形時における前記2つのフレーム間の前記揺動部の揺動方向に垂直な第1の方向のサイズは、前記2つのフレームのそれぞれが前記外側ケースに係合している状態の前記2つのフレーム間のサイズよりも小さい、請求項1に記載の振動発生器。
- 前記揺動部に向かい合うように配置されるコイルをさらに備え、
前記揺動部の前記コイルに向き合う部分には、窪みが形成されていている、請求項1又は2に記載の振動発生器。 - マグネットを含む揺動部と、
前記揺動部をアーム部を介して支持する少なくとも2つのフレームと、
前記少なくとも2つのフレームに係合する外側ケースと、
前記揺動部に向かい合うように配置されるコイルと、
基板とを備え、
前記少なくとも2つのフレームと前記アーム部と前記揺動部とは、互いに一体成形されており、
前記揺動部の前記コイルに向き合う部分に形成された窪み内に、前記コイルは位置しており、
前記基板は、前記コイルが接続される電極が形成された第1の部分と、外部と接続する電極が形成された第2の部分とを備え、
前記第1の部分の上に、前記コイルが配置されており、
前記第2の部分は、外部に露出している、振動発生器。
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