JP2015202465A - 振動子付ホルダ及び振動発生器 - Google Patents

振動子付ホルダ及び振動発生器 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性が高い振動子付ホルダを提供する。【解決手段】振動発生器1のホルダ50は、マグネット60及びヨーク70で構成された振動子を保持する保持部55に、4つの柱状体51(51a,51dほか)がアーム部53(53a,53dほか)を介して接続された構造を有している。柱状体51と、アーム部53と、保持部55とは、樹脂を用いて一体成形されている。ヨーク70は、保持部55に取り付けられている。マグネット60は、マグネット60とヨーク70とで保持部55の一部が挟持されるようにして、保持部55に配置されている。【選択図】図2

Description

この発明は、振動子付ホルダ及び振動発生器に関し、特に、コイルに電流を流して振動子を運動させることで振動を発生させる振動発生器に用いられる振動子付ホルダ及び振動発生器に関する。
振動子を運動させて振動を発生させる振動発生器としては、マグネットを含む振動子を、バネ部を介して、筐体により支持した構造を有するものが種々用いられている。この種の振動発生器は、マグネットの下方にマグネットに対面するように配置されたコイルを備えている。振動子は、コイルが通電されて磁場が発生するのに伴って、バネ部を変形させながら運動する。
下記特許文献1には、4つの柱状体と、これらのそれぞれに連接した4つのアーム部と、1つの振動子保持部とを有するホルダによって、マグネット及びヨークで構成された振動子を保持した構造を有する振動発生器が開示されている。ホルダは、インサート成形によってマグネット及びヨークと共に、弾性材を用いて一体成形されている。弾性材としては、例えば、フッ素系やシリコン系のゴム等の樹脂が用いられている。
特開2013−163172号公報
ところで、上記の特許文献1に記載されているような振動発生器において、ヨークは、その耳部がホルダの保持部に設けられた張出部に埋入するようにして、ホルダに取り付けられている。このようなヨークの取付構造によって、振動子が保持部から脱落しにくくなるように構成されている。
しかしながら、ヨークは金属材で構成されており、ホルダは例えばフッ素系やシリコン系のゴム材で形成されているところ、このようなヨークの取付構造では、次のような問題がある。すなわち、一般的に、金属材とゴム材との異種材料によるインサート成形を行った場合、樹脂材料と金属材料との界面の接合強度(接合界面強度)が弱くなる。また、インサート成形により作製されたホルダは、恒温放置、ヒートサイクル、ヒートショック等の熱負荷をかけられると、接合界面強度が弱くなる。ヨークに接合されたマグネットが磁気吸引力により吸引されることで振動子が往復運動を行うように構成された振動発生器において、ヨークとホルダとの接合界面強度が低下すると、ホルダのアーム部の弾性力に振動子がうまく追随しなくなる可能性がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、信頼性が高い振動子付ホルダ及び振動発生器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、振動子を運動させることで振動を発生させる振動発生器の筺体に取り付けられて用いられる振動子付ホルダは、マグネット及びマグネットに吸引されるように配置されたヨークを有する振動子と、振動子を保持する振動子保持部と、筺体に固定される固定部と、固定部と振動子保持部とを接続し、振動子保持部を固定部に対して変位可能に支持するアーム部とを備え、固定部と、アーム部と、振動子保持部とは、樹脂を用いて一体成形されており、ヨークは、振動子保持部の一方の面に配設され、マグネットは、振動子保持部の他方の面に配設され、マグネットとヨークとで振動子保持部の少なくとも一部が挟持されている。
好ましくは、振動子保持部は、平面部を有し、マグネット及びヨークは、平面部を挟持するように配置されている。
好ましくは、平面部には、凹部が形成されており、マグネットは、凹部に配置されている。
好ましくは、平面部は、貫通穴を有し、ヨークは、貫通穴にはまり込む突起部を有し、突起部がマグネットに接合している。
好ましくは、ヨークは、固定部、アーム部、及び振動子保持部と一体に形成されており、固定部、アーム部、及び振動子保持部は、ヨークと一体に成型する際、同時に一体成形されている。
この発明の他の局面に従うと、振動発生器は、筺体と、筺体に取り付けられ、振動子を筺体に対して変位可能に保持する上述のいずれかに記載の振動子付ホルダと、振動子の筐体に対する位置及び姿勢のうち少なくとも一方を変化させるための磁場を発生させるコイルとを備える。
これらの発明に従うと、振動子保持部の少なくとも一部がマグネットとヨークとで挟持される。したがって、信頼性が高い振動子付ホルダ及び振動発生器を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における振動発生器を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 ヨーク及びホルダを示す斜視図である。 マグネットが取り付けられている状態のホルダを示す斜視図である。 ホルダ及び振動子の構造を示す分解斜視図である。 図1のB−B線におけるフレームの断面図である。 図6のC−C線におけるフレームの断面図である。 第2の実施の形態における振動発生器の側断面図である。 ホルダ及び振動子の構造を示す第1の分解斜視図である。 ホルダ及び振動子の構造を示す第2の分解斜視図である。 マグネットが取り付けられている状態のホルダを示す斜視図である。 第3の実施の形態における振動発生器のホルダ及び振動子の構造を示す第1の分解斜視図である。 ホルダ及び振動子の構造を示す第2の分解斜視図である。 振動発生器の側断面図である。 図14の貫通穴が設けられている部分を示す拡大断面図である。 第4の実施の形態における振動発生器のホルダを示す斜視図である。 第4の実施の形態における振動発生器を示す平面図である。 図17のD−D線断面図である。
以下、本発明の実施の形態における振動子付ホルダを用いた振動発生器について説明する。
振動発生器は、マグネットを保持する振動子が筐体に対して変位可能に、筐体に支持されている構造を有している。振動子の近くには、コイルが配置されている。振動子は、筐体に対する位置及び姿勢のうち少なくとも一方を変化させるための磁場を発生させる。振動発生器は、コイルの励磁に応じて振動子を往復運動させることで振動力を発生する、いわゆるリニアタイプのものである。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における振動発生器を示す平面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。
図1においては、振動発生器1の部品レイアウトが容易に理解できるように、本来フレーム20の上面によって隠れているホルダ50などが、部分的に実線で表示されている。
以下の説明において、振動発生器1について、図1で示されるX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)ということがある。また、図2のZ軸方向(図1のXY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
[振動発生器1の全体構造]
図1に示されるように、振動発生器1は、大まかに、両面基板10と、フレーム(筐体の一例)20と、底板30と、コイル40と、ホルダ50とを有している。ホルダ50は、本実施の形態において、4つの柱状体(固定部の一例)51(51a,51b,51c,51d)と、4つのアーム部53(53a,53b,53c,53d)と、1つの振動子保持部(以下、単に保持部ということがある。)55とを有している。保持部55には、マグネット60と、ヨーク70とで構成された振動子80が保持されている。
振動発生器1は、全体として、上下の寸法が比較的小さい薄型の略直方体形状に形成されている。振動発生器1は、例えば、左右方向、前後方向のそれぞれの外形寸法が10ミリメートル〜20ミリメートル程度しかない、小型のものである。振動発生器1は、前後左右の側面及び上面がフレーム20により構成され、両面基板10により底面が覆われた、箱形の外形を有している。
本実施の形態において、フレーム20及びヨーク70は、例えば鉄などの軟磁性体である。
両面基板10は、両面にパターンが設けられたプリント配線基板である。両面基板10の上面の中央部には、2つの端子11,12が設けられている。端子11,12は、両面基板10の底面に設けられたパターン(図示せず)に導通している。端子11,12には、コイル40の巻回端部がはんだを用いて接続されており、両面基板10の底面のパターンを介して、コイル40に通電可能に構成されている。なお、コイル40の巻回端部の接続方法については、はんだに限定されず、抵抗溶接やレーザ溶接といった工法で端子11,12とコイル40の巻回端部とが接続されていてもよい。
底板30は、両面基板10の上面の略全域を覆うように、長方形の板状に形成されている。底板30と両面基板10とは、例えば粘着シートや接着剤などを介して、互いに固定されている。換言すると、両面基板10は、底板30に沿うように接続されている。底板30の中央部には、2つの端子11,12が上方に露出するように、開口部31が設けられている。底板30の4辺には、4つの接合部33(33a,33b,33c,33d)が形成されている。図2に示されるように、各接合部33は、底板30から略90度上方に曲げられて形成されている。各接合部33は、底板30の両面基板10上の部位と共に、L字形状の断面をなしている。各接合部33は、その外側面がフレーム20の側部内面に接触するように形成されている。底板30は、振動子80に対してコイル40よりも離れた位置に配置されている。すなわち、底板30は、フレーム20と共に振動子80やコイル40などを覆っている。
本実施の形態において、底板30は、非磁性材料を用いて構成されている。底板30は、例えば非磁性ステンレス鋼など、非磁性の金属材料を用いて構成されている。なお、底板30は、金属材料を用いたものに限られず、例えば樹脂製であってもよい。
フレーム20は、全体として、底面部が開口する直方体形状を有している。フレーム20は、例えば鉄板を絞り加工することにより形成されている。平面視で、フレーム20の角部(各側面間の部位)は、R面状部分を挟んで繋がっている。図2に示されるように、フレーム20は、両面基板10の上方から両面基板10の上面を覆うように配置される。フレーム20は、各側面の内面が、底板30の各接合部33の側面に接触するようにして、各接合部33に対して接着又は溶接などがされることで、底板30に固定されている。換言すると、底板30は、フレーム20に取り付けられている。なお、フレーム20は、接合部33にはめ込まれたりその他の方法を用いたりして底板30に固定されていてもよい。
このように、振動発生器1は、フレーム20で囲まれた構造を有するので、周囲の磁場等に影響されにくい。また、振動発生器1内の磁束が外部に漏れにくく、外部の機器や回路などに影響が及ぶことが防止される。
また、振動発生器1は、フレーム20と底板30とで箱形に囲まれているので、振動発生器1自身の剛性が高くなる。したがって、振動発生器1は、確実に振動を発生することができる。また、振動発生器1は、外部機器等への取り付け作業時において取り扱いやすいものとなる。
コイル40は、例えば導線を巻回してなる、全体として楕円形で平板状の空芯コイルである。すなわち、コイル40は、巻回軸方向の寸法が、巻回軸方向に直交する方向の寸法よりも小さい薄型コイルである。なお、コイル40は、金属箔を巻回したものをスライスしてなるものであったり、シートコイルを積層したものであったりしてもよい。また、コイル40は、平面視で、円形や、四角形形状などの多角形形状を有していてもよい。
図2に示されるように、コイル40は、巻回軸方向が上下方向となるようにして、底板30の上面に配置されている。図1に示されるように、コイル40は、平面視で、振動発生器1の中央部に、後述するように振動子80に対して面対向に配置されている。コイル40と底板30とは、絶縁されている。コイル40の2つの巻回端部は、共にコイル40の内側から開口部31を介して両面基板10の上面側に配線され、端子11,12に接続されている。
[ホルダ50及び振動子80の構造]
ホルダ50は、ヨーク70をインサート成形、またはアウトサート成形にて一体化して形成している。そして、マグネット60は、ホルダ50とヨーク70が一体化された状態で保持部55に取り付けられる。マグネット60は、ヨーク70との間に働く磁気吸引力によって保持部55を挟み込んで保持部55に取り付けられる。本実施の形態においては、ヨーク70を金型内に配置し、弾性体(樹脂の一例)を用いたインサート成形によって、柱状体51、アーム部53、及び保持部55が同時に一体成形されてホルダ50が形成され、ホルダ50とヨーク70が一体化される。弾性体としては、例えば、熱に強いフッ素系やシリコン系のゴムを用いることができる。このようなゴムを用いてホルダ50を形成することにより、振動発生器1の耐熱性を向上させることができる。弾性体はこれに限られず、種々のものを用いることができる。
図3は、ヨーク70及びホルダ50を示す斜視図である。図4は、マグネット60が取り付けられている状態のホルダ50を示す斜視図である。図5は、ホルダ50及び振動子80の構造を示す分解斜視図である。
本実施の形態において、上述のとおり、ホルダ50はヨーク70と一体に形成されているものであるが、図5においては、それぞれの構造を説明するための便宜上、互いに分解されている状態のものとして示されている。
図3に示されるように、各柱状体51は、高さ方向が上下方向となる円柱形状を有している。各柱状体51の高さは、フレーム20の内部の上下方向の寸法よりもやや小さくなっている。
図1に示されるように、4つの柱状体51は、それぞれ、平面視でホルダ50の四隅となる位置に配置されている。柱状体51は、フレーム20の側面のR面状部分、換言すれば、コーナー部に、それぞれ配置されている。
図5に示されるように、保持部55は、左右方向側方に出っ張る2つの張出部55b,55cを有する、矩形の略平板形状を有している。保持部55の中央部の平面部55gには、振動子80が配置される。すなわち、平面部55gの上面は、ヨーク70が接合されているヨーク配置面55fであり、下面は、マグネット60が配置されるマグネット配置面55eである。
4つのアーム部53は、それぞれ、保持部55の各角部と、その角部に最も近い柱状体51とを接続するようにして形成されている。各アーム部53は、左右方向に延びる梁状に形成されている。図2に示されるように、アーム部53の幅方向(前後方向)の寸法は、縦方向(上下方向)の寸法よりも小さくなっている。各アーム部53は、弾性体により形成されているため、前後方向に撓みやすくなっている。なお、各アーム部53の幅方向の寸法と縦方向の寸法との関係は、これに限定されない。各アーム部53の幅方向の寸法は、縦方向の寸法と等しくてもよいし、縦方向の寸法よりも大きくてもよい。
このように4つのアーム部53がそれぞれ前後方向に撓みやすく形成されていることにより、振動子80は、柱状体51に対して、主に前後方向に変位可能である。すなわち、振動子80は、水平面に略平行な方向に変位可能に、アーム部53によって支持されている。
図1及び図2に示されるように、振動子80は、水平面(図1においてXY平面)に平行となる板形状を有している。振動子80は、平面視で各辺が前後方向又は左右方向に対して平行な略長方形形状に形成されている。
図1に示されるように、振動子80は、平面視でホルダ50の中央部、すなわち振動発生器1の中央部に配置されている。図2に示されるように、振動子80は、コイル40と略平行に、コイル40に対して面対向に配置されている。
図5に示されるように、マグネット60は、角部を除いて、主に、薄型の直方体形状を有している。マグネット60は、ネオジム等を用いた永久磁石であるが、これに限られるものではない。マグネット60は、例えば、コイル40に対向する底面側部分において、N極とS極とが前後方向に分かれるように2極に着磁されている。
ヨーク70は、平面視でマグネット60の上面を覆うような形状の長方形の磁性板である。ヨーク70の上面は、フレーム20の上面の内面に対面するようにして配置されている。ヨーク70は、左右の辺から部分的にそれぞれ左右方向に突出する耳部71,72を有している。図2に示されるように、ヨーク70は、張出部55b,55cのそれぞれに耳部71,72が埋入するようにして配置されている。このような構造を有することにより、ヨーク70は、保持部55から脱落しにくくなるようにして配置されている。
ヨーク70の上面には、突起部75a,75bが設けられている。図3及び図5において、これらの突起部75a,75bの図示は省略されている(以下、斜視図においては同様である。)。突起部75a,75bは、ヨーク70の上面からフレーム20の上面の内面に向けて突出するように設けられている。突起部75a,75bの表面形状は、例えば、略球面形状である。このように突起部75a,75bが設けられていることにより、振動子80がフレーム20に接近しても、まず突起部75a又は突起部75bがフレーム20に接触するので、振動子80に作用する摩擦力は小さくなり、振動子80の動作に及ぶ影響は小さくなる。なお、突起部75a,75bは設けられていなくてもよい。
本実施の形態において、マグネット60は、マグネット60とヨーク70とで平面部55gが挟持されるようにして、保持部55に配置されている。マグネット60は、ヨーク70との間で働く磁気吸引力によってマグネット配置面55eに吸着し、ヨーク70及び保持部55に対して固定される。これにより、マグネット60及びヨーク70で構成される振動子80が、平面部55gを挟持したままで変位するようになっている。
なお、マグネット60は、上述のような磁気吸引力だけではなく、接着などの方法によりマグネット配置面55eに取り付けられていてもよい。また、ヨーク70は、インサート成形などによらず、接着などの方法によりヨーク配置面55fに接合されていてもよいし、マグネット60との間の磁気吸着力によりヨーク配置面55fに接合されていてもよい。
[ホルダ50のフレーム20への取付構造]
ホルダ50は、4つの柱状体51のそれぞれがフレーム20に固定されていることにより、フレーム20に取り付けられている。これにより、フレーム20とは別に構成されたホルダ50によって、振動子80がフレーム20に対して変位可能に支持された、振動発生器1の基本構造が構成されている。
本実施の形態において、柱状体51は、フレーム20に設けられた係合部21(21a,21b,21c,21d)に係合することで、フレーム20に取り付けられている。これにより、ホルダ50は、フレーム20に容易に取り付け可能に構成されている。ホルダ50をフレーム20に容易に取り付けることができ、部品点数も少なく抑えられるので、振動発生器1の製造コストを低減できる。また、ホルダ50及びフレーム20はそれぞれ一体に形成されているので、振動発生器1の衝撃に対する信頼性を高めることができ、振動発生器1の小型化、薄型化、軽量化を進めることができる。
図6は、図1のB−B線におけるフレーム20の断面図である。図7は、図6のC−C線におけるフレーム20の断面図である。
図7に示されるように、係合部21は、平面視でフレーム20の隅部にそれぞれ設けられている。4つの係合部21のそれぞれは、第1の爪部22(22a,22b,22c,22d)と、第2の爪部23(23a,23b,23c,23d)との2つの爪部22,23を有している。
図6に示されるように、各係合部21において、2つの爪部22,23は、それぞれ、フレーム20の側面の一部にU字状(コ字状)の切り欠きが設けられ、切り欠きの内部がフレーム20の内側に向けて押し込まれることにより形成されている。したがって、各爪部22,23は、フレーム20と一体に成形されている。各爪部22,23がこのようにして形成されることにより、フレーム20の側面には、部分的に空隙25(25a,25b,25c,25d)が設けられている。
本実施の形態において、爪部22,23は、柱状体51の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、柱状体51は円柱状であるところ、爪部22,23は、柱状体51の側周面に沿うような形状に形成されている。図7に示されるように、各係合部21は、平面視で、爪部22,23とフレーム20の側面間のR面状部分とにより、その係合部21に配置される柱状体51の外周面のうち半周以上の部分を囲むように形成されている。
フレーム20にホルダ50を配置するとき、まず、4つの柱状体51が、4つの係合部21にはめ込まれる。これにより、各柱状体51が係合部21の爪部22,23間に挟まれた格好となる。換言すると、各柱状体51は、側周面が係合部21の爪部22と爪部23とにより把持された状態となる。このように柱状体51と係合部21が係合することで、柱状体51がフレーム20に固定され、ホルダ50がフレーム20に取り付けられる。
各爪部22,23は、各柱状体51がそれぞれ係合部21にはめ込まれた状態で、柱状体51にかしめられる。例えば係合部21dについて、図5に矢印で示されるように、第1の爪部22dが、前方向(図5において下方向)に押し込まれ、第2の爪部23dが、右方向(図5において右方向)に押し込まれる。このように爪部22,23がかしめられることにより、各柱状体51に爪部22,23が食い込み、柱状体51がより強固にフレーム20に固定される。
[振動発生器1の動作]
振動発生器1において、コイル40は、振動子80をフレーム20に対して往復運動させるための磁場を発生する。すなわち、コイル40に電流が流れると、コイル40が励磁し、上下方向に磁場が生じる。磁場が生じると、マグネット60がこの磁場の影響を受けて反発・吸引の力が生じる。磁場の方向及びマグネット60の磁極の配置に応じて、振動子80に前方又は後方へ変位させる力が作用する。そのため、振動子80は、各アーム部53を撓ませながら、前後方向のいずれかに変位する。したがって、コイル40に交流が流されることにより、その交流に応じて、振動子80は、平面視で、フレーム20に対して、前後方向に往復直線運動を行う。これにより、振動発生器1が振動力を発生する。
交流の電流値が小さくなり、磁場が弱くなったり磁場がなくなったりすると、アーム部53の復元力により、振動子80は平面視で振動発生器1の中央部に戻ろうとする。このとき、アーム部53は弾性体であるところ、アーム部53で消費されるエネルギは比較的大きくなる。したがって、振動は速やかに減衰される。
なお、磁場の発生に応じて振動子80の姿勢変化が生じることで振動力が発生するように、コイル、マグネット、及びホルダ等の形状や配置が設定されていてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態では、マグネット60の磁気吸引力によって、ホルダ50の平面部55gがマグネット60とヨーク70とで挟持された状態が維持されている。マグネット配置面55eは、全面にわたって平面となっており、マグネット60と保持部55とが広い接合面で接合された状態となる。したがって、ヨーク70の2つの耳部71,72とそれが埋め込まれている張出部55b,55cとの接合強度が低下した場合であっても、ヨーク70と保持部55との接合強度を高いまま維持することができる。振動子80は、保持部55及びアーム部53と一体に形成された平面部55gを挟んでいるため、アーム部53の弾性変形に伴って、保持部55に良く追従して動作する。したがって、振動発生器1は、より確実に機能し、高い信頼性を有する。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における振動発生器1の基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第2の実施の形態においては、ホルダの保持部の形状が、第1の実施の形態のそれとは異なる。
図8は、第2の実施の形態における振動発生器1の側断面図である。
図8における断面は、第1の実施の形態についての図2のそれに対応するものである。
第2の実施の形態において、ホルダ150は、保持部155の振動子80の保持部分の形状を除いて、第1の実施の形態におけるホルダ50と同様に構成されている。ホルダ150において、マグネット60が配置されるマグネット配置面155eは、保持部155の底面よりも上方に配置されている。すなわち、保持部155のうちマグネット60が配置される位置には、凹部が形成されている。
図9は、ホルダ150及び振動子80の構造を示す第1の分解斜視図である。図10は、ホルダ150及び振動子80の構造を示す第2の分解斜視図である。
図9に示されるように、保持部155の底面には、上方に凹むようにしてマグネット配置面155eが形成されている。すなわち、保持部155の底面に形成された凹部の底が、マグネット配置面155eとなっている。マグネット配置面155eの深さ(保持部155の底面からの上下方向の距離)は、マグネット60の厚みよりも小さくなっている。なお、マグネット配置面155eの深さは、マグネット60の厚みと同等であってもよい。
図10に示されるように、第2の実施の形態において、ヨーク配置面155fが保持部155の上面から下方に凹むようにして設けられており、保持部155の上面がヨーク70の上面と略同一面上となるように構成されている。すなわち、ヨーク70のインサート成形によって柱状体51、アーム部53、及び保持部155が同時に一体成形されてホルダ150が形成され、ホルダ150とヨーク70が一体化されるとき、保持部155の上面がヨーク70の上面と略同一面上となるように形成される。これにより、ヨーク配置面155fの深さ(保持部155の上面からの上下方向の距離)は、ヨーク70の厚みと略同等となる。なお、ヨーク70には耳部71,72が設けられており、それぞれの耳部71,72が張出部55b,55cに埋め込まれるようにしてヨーク70が保持部155に取り付けられている点は、上述の第1の実施の形態と同様である。
図11は、マグネット60が取り付けられている状態のホルダ150を示す斜視図である。
図11に示されるように、第2の実施の形態においては、ヨーク70と共に成形されたホルダ150にマグネット60を取り付けるとき、保持部155から凹むようにして形成されているマグネット配置面155eにはめ込むようにしてマグネット60を配置することができる。したがって、マグネット60を容易に位置決めすることができ、安定して動作可能な振動発生器1の振動子80付ホルダ150を容易に製造することができる。
また、図8に示されるように、マグネット配置面155eに配置されたマグネット60とヨーク配置面155fに配置されたヨーク70との間で、マグネット60の磁気吸引力により平面部155gが挟持されているので、上述の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における振動発生器1の基本的な構成は、第2の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態においては、ヨークの保持部への取付構造が、第3の実施の形態のそれとは異なる。
図12は、第3の実施の形態における振動発生器1のホルダ250及び振動子80の構造を示す第1の分解斜視図である。図13は、ホルダ250及び振動子80の構造を示す第2の分解斜視図である。
図12及び図13に示されるように、第3の実施の形態において、ホルダ250の保持部255には、基本的には、第2の実施の形態の保持部155と同様に、保持部255の上面と底面とからそれぞれ凹むようにして、ヨーク配置面255fとマグネット配置面255eとが形成されている。
第3の実施の形態において、ホルダ250は単独で成形され、ヨーク270のインサート成形は行われない。すなわち、ホルダ250が形成された後で、ヨーク270とマグネット60とがホルダ250に配置されることで、振動子80付きのホルダ250が構成される。ヨーク配置面255fは、ヨーク270の厚みと略同様の深さだけ保持部255の上面から凹むようにして形成されており、ヨーク270は、この凹みに嵌ることでホルダ250に対して大まかに位置決めされた状態で、ヨーク配置面255fに容易に配置される。
ここで、第3の実施の形態において、ヨーク配置面255fとマグネット配置面255eとの間の平面部255g(図14に示す。)には、4つの貫通穴258が設けられている。4つの貫通穴258のそれぞれは、丸形の孔であり、平面視でホルダ250の中心を通る左右方向、前後方向のそれぞれの直線について互いに対称となる位置に配置されている。
また、第3の実施の形態においては、第2の実施の形態のヨーク70とは形状が異なるヨーク270が用いられる。すなわち、図13に示されるように、ヨーク270は、平面視でマグネット60と略同じ矩形形状を有しており、耳部71,72を有しない。また、ヨーク270の底面には、4つの貫通穴258に対応する位置に配置された4つの突起部278が形成されている。
各突起部278は、貫通穴258にはまり込む円柱形を有している。各突起部278の径は、貫通穴258の径と同じか、それより若干小さくなるように形成されている。各突起部278は、例えば、冷間鍛造加工によるダボ出し加工により形成されているが、各突起部278の加工方法はこれに限られるものではない。
図14は、振動発生器1の側断面図である。図15は、図14の貫通穴258が設けられている部分を示す拡大断面図である。
図14における断面は、第1の実施の形態についての図2の断面に平行な平面であって2つの貫通穴258を通るものにおけるものである。
図14に示されるように、保持部255に振動子80が取り付けられるとき、まず、ヨーク270が取り付けられる。ヨーク270は、突起部278が貫通穴258にはまり込むようにしてヨーク配置面255fに配置される。
次に、マグネット60が、保持部255に取り付けられる。マグネット60は、マグネット60の磁力によりヨーク270に吸着することで、保持部255に取り付けられる。マグネット配置面255eは、第2の実施の形態と同様に保持部255の底面から凹んでいるので、マグネット60を窪みにはめ込むことで、マグネット60をホルダ250に対して位置決めされた状態で、マグネット配置面255eに容易に取り付けることができる。
ここで、図15に示されるように、ヨーク270の突起部278の高さt1は、貫通穴258の厚みすなわち平面部255gの厚みt2と同じ(t1=t2)か、若干小さく(t1<t2)設定されている。ヨーク270がヨーク配置面255fに配置されている状態で、マグネット60がマグネット配置面255eに配置されると、マグネット60と突起部278とが、平面部255gを挟持しつつ、直接に接合される。
以上説明したように、第3の実施の形態では、ヨーク270の一部にマグネット60が接合するので、ヨーク270のヨークとしての機能が高くなる。また、マグネット60とヨーク270との間の磁気吸引力が大きくなり、マグネット60とヨーク270との結合強度が高くなる。
また、突起部278の高さt1が貫通穴258の厚みt2よりも若干小さく設定されている場合において、マグネット60と突起部278とが接合されると、平面部255gのうち貫通穴258の周辺の部分がわずかに圧縮される。これにより、突起部278が設けられている部位の周辺において、ヨーク270やマグネット60への平面部255gの密着圧が大きくなり、平面部255gが振動子80によってより強く挟持される。したがって、振動子80と保持部255とが互いの動きに良好に追従する状態が保たれ、振動発生器1の信頼性が高まる。
また、マグネット60とヨーク270とが接合していることにより、マグネット60を変位させる力が加わったときにマグネット60の端部が平面部255g周辺を押すことにより発生するホルダ250の応力が小さくなる。したがって、ホルダ250に亀裂などの損傷が生じる可能性を低下させることができ、振動発生器1の信頼性をさらに向上させることができる。
一般に、金属材とゴム材との異種材料によるインサート成形を行う場合には、複雑な構造の金型を用いることが必要となり、振動発生器の製造コストが高くなる可能性がある。これに対して、第3の実施の形態では、ヨーク270のインサート成形は行われずにホルダ250を成形し、振動子80付きのホルダ250を構成することができる。したがって、マグネット60とヨーク270との間で保持部255を挟持する構成のため、組立作業性が容易となる。この結果、振動発生器1の製造コストを低くすることができる。
なお、ホルダに形成される貫通穴の数及び形状や、ヨークに形成される突起部の数及び形状は、上述のものに限られない。また、ホルダの平面部には、有底の凹部が形成され、それに突起部がはまり込むように構成されていてもよい。この場合であっても、突起部部分においてヨークとマグネットとの距離が近接するため、上述のように、ヨークとしての機能を高め、ヨークとマグネットとの結合強度を増大させることができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態における振動発生器1の基本的な構成は、第3の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第4の実施の形態においては、ホルダの振動子の支持構造が、第3の実施の形態のそれとは異なる。
図16は、第4の実施の形態における振動発生器1のホルダ450を示す斜視図である。
図16に示されるように、ホルダ450において、4つの柱状体51と、保持部255とは、それぞれ、第3の実施の形態のホルダ250と同様にして設けられている。ホルダ450において、保持部255は、保持部255の左右に配置された一対のアーム部453a,453bを介して、柱状体51に支持されている。
図17は、第4の実施の形態における振動発生器1を示す平面図である。図18は、図17のD−D線断面図である。
図17においても、図1と同様に、本来フレーム20の上面によって隠れているホルダ450などが、部分的に実線で表示されている。
図17に示されるように、アーム部453a,453bは、それぞれ、平面視でT字形状に形成されている。すなわち、ホルダ450のアーム部453aは、振動発生器1の右側に位置する前後2つの柱状体51a,51bと、保持部255とを接続する。アーム部453aは、柱状体51a,51b同士を接続するように前後方向に直線状に形成された梁部と、梁部と保持部255とを接続する連結部454aとを有している。連結部454aは、梁部の中央部と、保持部255の右側部すなわち張出部55bとの間に、左右方向にまっすぐ延びるように形成されている。同様に、アーム部453bは、振動発生器1の左側に位置する前後2つの柱状体51c,51dと、保持部255とを接続する。アーム部453bは、柱状体51c,51d同士を接続するように前後方向に直線状に形成された梁部と、梁部と保持部255とを接続する連結部454bとを有している。連結部454bは、梁部の中央部と、保持部255の左側部すなわち張出部55cとの間に、左右方向にまっすぐ延びるように形成されている。
図18に示されるように、アーム部453aにおいて、連結部454aと他の部分とで、上下方向の寸法は略等しくなるように形成されている。また、アーム部453bにおいて、連結部454bと他の部分とで、上下方向の寸法は略等しくなるように形成されている。図17に示されるように、各アーム部453a,453bにおいて、平面視で、連結部454a,454bのそれぞれの幅寸法(前後方向の寸法)は、他の部位の幅寸法よりも比較的小さく形成されている。すなわち、連結部454a,454bは、それぞれ、比較的細く、たわみやすくなるように形成されており、それにより、振動子80が前後方向に変位可能となっている。
ここで、連結部454aと張出部55bとの接続部と、連結部454bと張出部55cとの接続部とは、互いに、平面視で振動子80の重心部(図17にCで示す)を挟むようにして、配置されている。すなわち、両接続部同士を繋ぐ線を想定すると、その線は、平面視で、振動子80の中央すなわち重心部を通ることになる。このように接続部が配置されていることで、一対のアーム部453a,453bにより振動子80が支持された構造であっても、振動子80にアーム部453a,453b回りのモーメントが働きにくくなり、振動発生器1を安定して動作させることができる。
このように、第4の実施の形態では、基本的な構造は第3の実施の形態のそれと同様であるので、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。また、1対のアーム部453a,453bにより振動子80が支持されているので、同様の幅及び長さのアーム部を3つ以上用いて振動子80を支持した場合と比較して、より小さな電力で振動子80を振動させることができる。柱状体51の数は、第1の実施の形態と同様の4つであるので、ホルダ450は、フレーム20に確実に取り付けられる。
[その他]
上記の各実施の形態の構造上の特徴を適宜組み合わせて振動発生器を構成することができる。例えば、第1の実施の形態のように耳部を有しホルダと共に一体成形されるヨークに、第3の実施の形態のように突起部を形成し、突起部がホルダの平面部を略貫通するように構成してもよい。また、第4の実施の形態のようなアーム部を有するホルダ構造を、第1の実施の形態や第2の実施の形態で示される振動発生器における当該部位の構造として採用してもよい。
ヨークは、上述のような2つの耳部を有する構造に限られず、適宜、保持部に配置されたり、ホルダと共に一体に形成されたりするのに適した形状、構造を有するものとすることができる。例えば、ヨークの周縁部をZ軸方向に折り曲げて周縁壁を形成し、この周縁壁がホルダの保持部に設けた張出部などに埋入するようにして、ホルダとヨークとを一体に形成してもよい。
フレームは鉄に限られず、他の素材を用いて構成されていてもよい。例えば、ホルダとは別体に構成された樹脂製であってもよいし、非磁性の金属材料であってもよい。フレームは、上面又は底面が設けられておらず、平面視でホルダの周囲を囲むようなものであってもよい。フレームは、平面視で正方形であってもよい。
回路基板は設けられていなくてもよい。底板は、フレームの底部の全面を覆わず、フレームの底部の一部のみに配置されていてもよい。
柱状体の数やアーム部の数は、それぞれ2つ以上であればよい。柱状体は、円柱形状でなくてもよく、多角柱形状であってもよい。
ホルダのフレームへの取付構造は、柱状体とそれを挟むような2つずつの爪部が係合するものに限られない。ホルダのフレームへの取付構造は、ホルダ側の他の形状の固定部と、フレームに形成された係合部とが係合するものであればよい。例えば、柱状体に設けた穴部に、フレームに立設されたポールがはまり込むような取付構造が用いられていてもよい。また、例えば、フレームに穴状の係合部が形成されており、その係合部にホルダ側の突起部が嵌装されることで、ホルダがフレームに取り付けられるようにしてもよい。
ホルダは、単色成形されるものに限られない。例えば、柱状体及び保持部と、アーム部とを、互いに異なる素材を用いて、2色成形により一体成形したものであってもよい。
ホルダには、振動子の質量を大きくするためにウエイトを配置してもよい。
コイルが、振動を利用する機器のメイン基板などに取り付けられており、そのコイル実装済みのメイン基板に、ホルダが取り付けられたフレームを取り付けることで、振動子が駆動可能な振動発生器が構成されていてもよい。換言すると、他の機器の基板上に搭載されているコイルを用いて、振動発生器が構成されていてもよい。
上記のようなホルダの構成は、上記のような振動発生器用のホルダに限られず、広く適用可能である。すなわち、ホルダは、フレームに支持される部分に対して、マグネットが設けられた可動子(上述の実施の形態において振動子となる部分)がアーム部を介して変位可能となるように、構成される。このようなホルダは、磁気を利用して駆動されるアクチュエータや、可動子を適宜所定の向きに変位させたりして用いる装置など、他の様々な装置において利用することができるものである。このような振動発生器とは異なる装置においても、振動子とホルダとを上記のように構成することで、上述と同様の効果を得ることができる。
振動発生器は、上記で例示したような小型のものに限られない。基本的構成を同一とする大型な振動発生器を構成してもよく、その場合であっても、上述と同様の効果を得られる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 振動発生器
20 フレーム(筐体の一例)
40 コイル
50,150,250,450 ホルダ
51 柱状体(固定部の一例)
53,453 アーム部
55,155,255 保持部(振動子保持部の一例)
55g,155g,255g 平面部
155e,255e マグネット配置面(凹部の一例)
258 貫通穴
60 マグネット
70,270 ヨーク
278 突起部
80 振動子

Claims (6)

  1. 振動子を運動させることで振動を発生させる振動発生器の筺体に取り付けられて用いられる振動子付ホルダであって、
    マグネット及び前記マグネットに吸引されるように配置されたヨークを有する振動子と、
    前記振動子を保持する振動子保持部と、
    前記筺体に固定される固定部と、
    前記固定部と前記振動子保持部とを接続し、前記振動子保持部を前記固定部に対して変位可能に支持するアーム部とを備え、
    前記固定部と、前記アーム部と、前記振動子保持部とは、樹脂を用いて一体成形されており、
    前記ヨークは、前記振動子保持部の一方の面に配設され、
    前記マグネットは、前記振動子保持部の他方の面に配設され、
    前記マグネットと前記ヨークとで前記振動子保持部の少なくとも一部が挟持されている、振動子付ホルダ。
  2. 前記振動子保持部は、平面部を有し、
    前記マグネット及び前記ヨークは、前記平面部を挟持するように配置されている、請求項1に記載の振動子付ホルダ。
  3. 前記平面部には、凹部が形成されており、
    前記マグネットは、前記凹部に配置されている、請求項2に記載の振動子付ホルダ。
  4. 前記平面部は、貫通穴を有し、
    前記ヨークは、前記貫通穴にはまり込む突起部を有し、前記突起部が前記マグネットに接合している、請求項2又は3に記載の振動子付ホルダ。
  5. 前記ヨークは、前記固定部、前記アーム部、及び前記振動子保持部と一体に形成されており、
    前記固定部、前記アーム部、及び前記振動子保持部は、前記ヨークと一体に形成する際、同時に一体成形されている、請求項1から4のいずれかに記載の振動子付ホルダ。
  6. 筺体と、
    前記筺体に取り付けられ、前記振動子を前記筺体に対して変位可能に保持する請求項1から5のいずれかに記載の振動子付ホルダと、
    前記振動子の前記筐体に対する位置及び姿勢のうち少なくとも一方を変化させるための磁場を発生させるコイルとを備える、振動発生器。
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