JP2017126886A - 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる読み出し方法を有する撮像素子において、読み出し方法の違いによる信号への影響を抑圧する方法を提供する。【解決手段】撮像装置は、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する、複数の画素を備えた撮像素子100と、撮像素子の第1の領域に含まれる画素に対して、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の読み出し動作を行い、第1の領域とは異なる第2の領域に含まれる画素に対して、第1の読み出し動作とは異なる、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の読み出し動作を行う読み出し手段と、読み出し手段で読み出された信号に対して、信号レベルの補正を行う第1のNR処理部とを有する。第1のNR処理部は、第1の領域から取得した信号に対して補正を行い、第2領域から取得した信号に対しては補正を行わない。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置で生成された画像信号のノイズを抑圧する技術に関するものである。
従来から、撮像装置で生成される画像信号にはセンサ構造や読み出し方法などに起因してノイズが重畳されることが知られており、これまで多数のノイズ抑圧技術が提案されている。その一手法として、画像信号における着目画素と着目画素の近傍に位置する近傍画素とを用いたノイズ抑圧方法が存在する。例えば、特許文献1には、以下の構成が開示されている。まず処理対象となる着目画素を中心とした3×3画素の範囲に含まれる近傍画素のそれぞれの信号レベルと、着目画素の信号レベルとの差分を求める。この差分が予め設定された閾値以下となる近傍画素を選択し、選択した近傍画素と着目画素の信号レベルの平均値を求める。そして、この求めた平均値を補正後の着目画素の信号レベルとする。こうすることで、それぞれの画素において信号レベルのノイズ成分を抑圧した画像信号を得ることができる。
また、画像信号に含まれるノイズを抑圧するための別の方法として、複数の周波数帯域のノイズ成分を抑圧するために、1つの画像信号を複数の周波数帯域の画像信号に分離する方法が知られている。例えば、特許文献2には、以下の構成が開示されている。まず画像信号に対して、ローパスフィルタ(LPF)と縮小回路とによる処理を繰り返し適用することによって、周波数帯域が異なる複数の画像信号を生成する。そして、それぞれの周波数帯域の画像信号に適したノイズ抑圧処理を行い、ノイズ抑圧処理が行われたそれぞれの周波数帯域の画像信号を合成する。こうすることで、複数の周波数帯域のノイズ成分を抑圧した画像信号を得ることができる。
ところで、位相差方式の焦点検出では、撮像光学系の射出瞳の互いに異なる領域を通過した光束により形成される一対の視差を有する像から、その位相差を検出することで撮像光学系の焦点状態を検出する。また、近年では、記録画像の取得するための撮像素子の少なくとも一部の画素を、互いに異なる射出瞳領域を通過した光束を夫々受光して、視差を有する複数の像を出力することが可能な画素により構成した撮像素子を有する撮像装置が提案されている。そして、このような撮像装置では、得られた複数の像の位相差に基づいて、合焦制御を行う(以下、「像面位相差AF」と呼ぶ)ことが行われている。
像面位相差AFが可能な撮像装置として、特許文献3には、全面で視差像を取得可能な撮像素子を有する撮像装置が提案されている。また、特許文献4には、1つのマイクロレンズに対して2つの光電変換部を有する画素を全面に配置した撮像素子が提案されている。位相差を検出するには、複数の光電変換部を有する画素から、少なくとも視差を有する2つの信号を得られるように読み出し動作を行わなければならない。そのためには、例えば、一方の光電変換部で得られる信号を出力してから、他方の光電変換部で得られる信号を出力する方法が考えられる。あるいは、まず1つの光電変換部で得られる信号を出力してから、2つの光電変換部で得られる信号を加算して出力する方法が考えられる。しかし、2つの信号を得るための読み出し動作は、複数の光電変換部の信号を画素毎に加算して読み出す加算読み出し動作の約2倍の時間を要するため、位相差検出に時間がかかってしまう。そこで、特許文献4では、所定周期で画素の2つの信号を得るための読み出す動作と、画素毎に加算して信号を読み出す動作とを、1フレーム内で切り替えて信号を読み出すことが開示されている。そして、読み出された2つの信号を用いて合焦制御を行うことで、像面位相差AFを行うことができる。これにより、像面位相差AFにおける信号読み出し時間の増加を抑圧しつつ、合焦制御が実現可能となっている。
特開2015−138399号公報 特開2011−239231号公報 特開2001−083407号公報 特開2013−068759号公報
しかしながら、特許文献4に記載された撮像素子を用いて、1フレーム分の信号を読み出す際に、独立読み出しと加算読み出しとを行単位で選択的に行った場合、その行単位でノイズのレベルが異なるという問題がある。
その理由について簡単に説明する。1つの画素に瞳分割機能を実現する2つのPD(フォトダイオード)が含まれている場合、焦点検出用の信号の読み出しを行う行では、まず1つのPDで得られる信号を出力してから、2つのPDで得られる信号を加算して出力する。これに対し、画像生成用の信号の読み出しを行う行では、2つのPDで得られる信号を加算して出力する動作のみ行う。焦点検出用の信号の読み出しを行う行では信号を出力する動作を2回行うため、信号を出力する動作を1回だけしか行わない画像生成用の信号の読み出す行に比べて、リセット動作を行ってから読み出しが完了するまでの時間が長くなる。これにより、信号間の動作周波数が低下し、フリッカノイズが増加してしまう。そのため、画像の一部分のみで焦点検出を行い、この一部分の行に対してのみ焦点検出用の信号の読み出しを行うと、焦点検出を行った行とそうでない行との間で、ノイズのレベルが変わってしまうという課題が生じる。
また、たとえば、2つのPDで得られる信号を夫々独立に読み出す場合は、単一画素を2回に分けて読みだして加算することによって画像生成用の信号を得るので、読み出しノイズが2回重畳されることになってしまう。
ここで、この特許文献4に記載された撮像素子で得られた画像信号に対して、上述した特許文献1に記載されたノイズ抑圧方法を適用した場合について考えてみる。例えば、平均値の算出に用いる近傍画素を選択するための閾値を、焦点検出用の信号の読み出しを行わない行のノイズ成分の大きさを基準として設定するものとする。上述したように、焦点検出用の信号の読み出しを行う行の信号に含まれるノイズ成分は、焦点検出用の信号の読み出しを行わない行の信号に含まれるノイズ成分よりも大きくなる。そのため、着目画素と近傍画素がほぼ同じ成分の被写体領域に掛かっていたとしても、着目画素と近傍画素の信号レベルの差分が閾値を超えるケースが増えることになる。その結果、焦点検出用の信号の読み出しを行う行のほうが、平均値を求める際に選択される近傍画素の数が小さくなってしまうため、ノイズ成分の抑圧効果が、他の行に比べて小さくなってしまう。また、反対に、平均値の算出に用いる近傍画素を選択するための閾値を、焦点検出用の信号の読み出しを行う行のノイズ成分の大きさを基準として設定するものとする。すると、焦点検出用の信号の読み出しを行わない行においては、ノイズ成分のレベルを超えた差がある近傍画素まで平均値に算出に用いられることになるため、異なる成分の被写体領域に掛かる近傍画素を平均値に算出してしまうケースが増えることになる。その結果、異なる成分の被写体領域の信号が混ざり合った画像信号が生成されてしまう。
さらに、この特許文献4に記載された撮像素子で得られた画像信号に対して、特許文献2に記載されたノイズ抑圧方法を適用した場合についても考えてみる。複数の周波数帯域の画像信号を生成する際に折り返しを抑圧するためのLPFを適用することで、複数の行の信号レベルが混合されることになる。そのため、焦点検出用の信号の読み出しを行わない行においては、LPFを適用する際に参照する範囲に焦点検出用の信号の読み出しを行う行が含まれるか否かによって、その行におけるノイズ成分の大きさに差が生じてしまう。特に、焦点検出用の信号の読み出しを行う行が画像信号に対して局所的に存在する場合に、この差が生じやすくなる。
このように、特許文献4に記載されたような撮像素子で得られた画像信号に対して、従来知られているノイズ抑圧方法をそのまま適用すると、不具合が生じてしまうおそれがある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、複数の光電変換部を備えた画素を含む撮像素子を有する撮像装置において、読み出し方法に起因するノイズ成分の違いによる影響を抑圧することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する、複数の画素を備えた撮像素子と、前記撮像素子の第1の領域に含まれる画素に対して、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の読み出し動作を行い、前記第1の領域とは異なる第2の領域に含まれる画素に対して、前記第1の読み出し動作とは異なる、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の読み出し動作を行う読み出し手段と、前記読み出し手段で読み出された信号に対して、信号レベルの補正を行う第1の信号処理手段と、を有し、前記第1の信号処理手段は、前記第1の領域から取得した信号に対して前記補正を行い、前記第2の領域から取得した信号に対しては前記補正を行わないことを特徴とする撮像装置を提供するものである。
本発明によれば、複数の光電変換部を備えた画素を含む撮像素子を有する撮像装置において、読み出し方法に起因するノイズ成分の大きさの違いによる影響を抑圧することができる。
本発明における撮像装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 (a)は2つのPDを有する画素の平面図であり、(b)は4つのPDを有する画素の平面図である。 本発明における撮像素子の概略構成を示す図である。 本発明における画素の内部回路構成を示す図である。 本発明における撮像素子の加算読み出し動作のタイミングを示す図である。 本発明における撮像素子の分割読み出し動作のタイミングを示す図である。 本発明における1フレーム読み出し時の選択的駆動制御の一例を示す図である。 本発明における第1のNR処理部の処理のフローチャートである。 本発明における第1のNR処理部でのフィルタリング処理を示す図である。 第2の実施形態における第2のNR処理部の構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
<撮像装置の構成>
図1は、撮像素子100から出力される信号を処理する画像処理装置11を備えた、本実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す構成において、レンズユニット10を介して入射した光束が撮像素子100の受光面上に結像する。受光面上に形成された被写体像が、図2(a)で示す撮像素子100の画素20の2つのPD21a、21bにおいて入射光量に応じた電荷に光電変換され、蓄積される。PD21a、21bにおいてそれぞれ蓄積された電荷は、CPUからなる制御部109の指令に従ってタイミングジェネレータ111から与えられる駆動パルスに基づいて、電荷に応じた電圧信号として撮像素子100から順次読みだされる。制御部109は、行毎に、加算読み出しを行うか、分割読み出しを行うかをタイミングジェネレータ111に指示する。加算読み出しと分割読み出しとについては、詳細に後述する。
撮像素子100から読みだされた画像信号は、CDS/AGC回路102に入力され、CDS/AGC回路102はリセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGC回路102は、タイミングジェネレータ111から与えられる駆動パルスに基づいて、撮像素子から出力された画像信号をセンサ補正部103に出力する。また、詳細は後述するが、撮像素子から出力された焦点検出用の画像信号をフォーカス信号処理部104に出力する。
センサ補正部103は、撮像素子100の構成に関する画質低下の影響を除去するための補正を実施する。補正の対象としては、例えばPD21aおよび21bの感度不良(欠陥画素)の影響がある。あるいは、PD21a、21bおよびや図4で示すフローティングディフュージョン(FD)領域423に乗る、ショットノイズ、暗電流および読み出し回路303中の列アンプの特性ばらつきなどによる影響がある。
複数の特定機能を有する回路を集積したASICの一部である第1のNR処理部105は、センサ補正部103から出力された映像信号に対して、加算読み出しと分割読み出しの読み出し動作の違いによる行毎のノイズ量を調整するためのノイズ抑圧処理(NR処理)を行う。なお、第1のNR処理部105の処理については、詳細に後述する。
ASICの別の一部である信号処理部106は、第1のNR処理部105から出力された映像信号に対して、ホワイトバランス補正、色レベル調整、偽色の抑圧、高周波成分の処理、ガンマ補正およびシェーディング補正等の各種の画像処理を施して、画像信号を生成する。また、信号処理部106は、第2のNR処理部1061を有し、画像信号に含まれるノイズの抑圧処理を行う。なお、第2のNR処理部1061の処理については、詳細に後述する。また、第1のNR処理部105および信号処理部106は必ずしもハードウェアとして備える必要はなく、制御部109がプログラムの記載に従ってソフトウェア処理を行うことで、同様の効果を得るように構成しても構わない。
表示部107は、LCDや有機EL等の表示デバイスであり、信号処理部106から出力された画像信号に基づく画像を表示する。また、画像信号の記録を行う記録モードの時には、信号処理部106から処理済みの画像信号が記録部108に送られ、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ等の記録媒体に記録される。
フォーカス信号処理部104は、CDS/AGC回路102から出力された一対の焦点検出用信号を用いて公知の相関演算を行い、デフォーカス量を算出し、算出したデフォーカス量を制御部109へ出力する。制御部109は、得られたデフォーカス量に基づいて、レンズユニット10に含まれるフォーカスレンズを合焦位置に駆動する合焦制御を行う。
制御部109は、上述したように、行毎に、加算読み出しを行うか、分割読み出しを行うかの制御を行うと共に、画像処理装置11内の各構成と情報をやり取りして、各構成の制御を行う。更に、ユーザにより操作された操作部110からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録、オートフォーカス(AF)/マニュアルフォーカス(MF)制御の切り替えを行う。また、記録画像の確認、焦点検出領域の選択など、ユーザ操作に応じた様々な機能を実行する。
<撮像素子の概略構成>
図2(a)は、画素部301を構成する画素20の平面図である。図2(a)に示すように、画素20は、1つのマイクロレンズ21に対応し、PD21aおよび21bにより構成される2つの光電変換部を有する。
図2(b)は、1つのマイクロレンズ22に対応し、PD22a、22b、22cおよび22dにより構成される4つの光電変換部を有する構造を示す。以下の説明は、主に図2(a)で示す1つのマイクロレンズに2つのPDが対応する構造について説明するが、図2(b)に示すように1つのマイクロレンズに2つ以上のPDが対応する構成にも適用することができる。
図3は、本実施形態における撮像素子100の概略構成を示す図である。図2に示すように、撮像素子100は、複数の画素が2次元に配列された画素部301と、垂直走査回路302と、読み出し回路303と、水平走査回路304と、出力回路305とを有する。画素部301は、入射した光を受光して光電変換を行う有効領域301aと、光学的に遮光された垂直オプティカルブラック(OB)領域301bと、光学的に遮光された水平オプティカルブラック(OB)領域301cとを含む。
垂直走査回路302は、画素部301中の任意の画素行を選択して制御する。読み出し回路303は、垂直走査回路302により選択された行の画素から出力された信号を読み出し、読み出した信号を、水平走査回路304の制御に応じて出力回路305に転送し、出力回路305により撮像素子100の外部へと送出する。
図4は、画素部301に設けられた複数の画素のうち、隣り合う2行(j行と(j+1)行)、2列(i列と(i+1)列)分の画素と、2列(i列と(i+1)列)分の読み出し回路303の構成を示す等価回路図である。
j行目の画素420の転送スイッチ422aのゲートには制御信号ΦTXA(j)が入力され、転送スイッチ422bのゲートには、制御信号ΦTXB(j)が入力される。リセットスイッチ424は、リセット信号ΦR(j)により制御される。なお、制御信号ΦTXA(j)、TXB(j)、リセット信号ΦR(j)および行選択信号ΦS(j)は、垂直走査回路302により制御される。同様に、(j+1)行目の画素は、制御信号ΦTXA(j+1)およびΦTXB(j+1)、リセット信号ΦR(j+1)、および行選択信号ΦS(j+1)により制御される。
また、画素列毎に垂直信号線427を設けており、垂直信号線427を、各列に設けられた読み出し回路303の電流源428および転送スイッチ430a、430bに接続する。
転送スイッチ430aのゲートには制御信号ΦTNが入力し、転送スイッチ430bのゲートには制御信号ΦTSが入力する。また、転送スイッチ432aおよび転送スイッチ432bのゲートには、水平走査回路304から出力される制御信号ΦPHが入力する。蓄積容量部431aは、転送スイッチ430aがオン状態で転送スイッチ432aがオフ状態であるときに、垂直信号線427の出力を蓄積する。同様に、蓄積容量部431bは、転送スイッチ430bがオン状態で転送スイッチ432bがオフ状態であるときに、垂直信号線427の出力を蓄積する。
水平走査回路304の列選択信号ΦPH(i)によりi列目の転送スイッチ432aおよび転送スイッチ432bをオン状態にすることで、蓄積容量部431aおよび蓄積容量部431bの出力をそれぞれ別の水平出力線を介して出力回路305に転送する。
上記構成を有する撮像素子100から信号を読み出す読み出し動作として、加算読み出し動作(第1の読み出し動作)と、分割読み出し動作(第2の読み出し動作)とを選択的に行うことが可能である。以下、図5および図6を参照して、加算読み出し動作と分割読み出し動作について説明する。なお、本実施形態では、各制御信号がH(high)の状態の時に各スイッチがオンし、L(low)の時にオフとなるものとして説明する。
<加算読み出し動作>(第1の読み出し動作)
図5は、加算読み出し動作により撮像素子100のj行目の画素から信号を読み出す動作のタイミングを示している。時刻T1において、リセット信号ΦR(j)がHになる。次に、時刻T2において、制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)がHになると、j行目の画素420のPD421a、421bをリセットする。なお、図4のPD421aと421bは、それぞれ図2のPD21aとPD21bに対応する。
次に、時刻T3で制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)がLになると、PD421a、421bは電荷蓄積を開始する。続いて、時刻T4で行選択信号ΦS(j)がHになると、行選択スイッチ426がオン状態となって垂直信号線427に接続され、ソースフォロアアンプ425が動作状態となる。
次に、時刻T5でリセット信号ΦR(j)がLにされた後、時刻T6で制御信号ΦTNがHになると、転送スイッチ430aがオン状態となり、垂直信号線427上のリセット解除後の信号(ノイズ信号)を蓄積容量部431aに転送する。
次に、時刻T7で制御信号ΦTNがLにされ、蓄積容量部431aにノイズ信号を保持する。その後、時刻T8で制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)がHになると、PD421a、421bの電荷をFD領域423に転送する。このとき、2つのPD421a、421bの電荷を同じFD領域423に転送するので、2つのPD21a、21bの電荷が加算された信号(1画素分の光信号+ノイズ信号)を垂直信号線427に出力する。
続いて時刻T9で制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)をLにする。その後、時刻T10で制御信号ΦTSがHになると、転送スイッチ430bがオン状態になり、垂直信号線427上の信号(1画素分の光信号+ノイズ信号)を蓄積容量部431bに転送する。
次に時刻T11で制御信号ΦTSをLにし、蓄積容量部431bに1画素分の光信号+ノイズ信号が保持された後、時刻T12で行選択信号ΦS(j)をLにする。
この後、水平走査回路304の列選択信号ΦPHを順にHにすることによって、第1画素列から最終画素列まで転送スイッチ432a、432bを順にオン状態にする。これにより、蓄積容量部431aのノイズ信号と、蓄積容量部431bの1画素分の光信号+ノイズ信号、をそれぞれ異なる水平出力線を介して出力回路305に転送する。出力回路305では、この2つの水平出力線の差分(1画素分の光信号)を算出し、これに所定ゲインを乗じた信号を出力する。以下、上述した加算読み出しにより得られた信号を、「第1の加算信号」と呼ぶ。
<分割読み出し動作>(第2の読み出し動作)
次に、分割読み出し動作について図6を用いて説明する。図6は、分割読み出し動作により撮像素子100のj行目の画素から信号を読み出す動作のタイミングを示している。時刻T1においてリセット信号ΦR(j)をHにする。続いて、時刻T2においてΦTXA(j)とΦTXB(j)がHになると、j行目の画素20のPD421a、421bをリセットする。次に、時刻T3で制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)をLにすると、PD421a、421bは電荷蓄積を開始する。続いて、時刻T4で行選択信号ΦS(j)がHとなると、行選択スイッチ426がオン状態となって垂直信号線427に接続され、ソースフォロアアンプ425が動作状態となる。
時刻T5でリセット信号ΦR(j)をLにした後、時刻T6で制御信号ΦTNがHになると、転送スイッチ430aがオン状態となり、垂直信号線427上のリセット解除後の信号(ノイズ信号)を蓄積容量部431aに転送する。
次に、時刻T7で制御信号ΦTNがLにされ、蓄積容量部431aにノイズ信号が保持された後、時刻T8でΦTXA(j)がHになると、PD421aの電荷をFD領域423に転送する。このとき、2つのPD421a、421bのうち一方(ここではPD21a)の電荷をFD領域423に転送するので、PD421aの電荷に応じた信号だけを垂直信号線427に出力する。
次に、時刻T9で制御信号ΦTXA(j)をLにした後、時刻T10で制御信号ΦTSがHになると、転送スイッチ430bがオン状態になり、垂直信号線427上の信号(1PD分の光信号+ノイズ信号)を蓄積容量部431bに転送する。次に時刻T11で制御信号ΦTSをLにする。
この後、水平走査回路304の列選択信号ΦPHを順にHにすることによって、第1画素列から最終画素列まで転送スイッチ432a、432bを順にオン状態にする。これにより、蓄積容量部431aのノイズ信号と、蓄積容量部431bの1PD分の光信号+ノイズ信号をそれぞれ別の水平出力線で出力回路305に転送する。出力回路305では、この2つの水平出力線の差分(1PD分の光信号)を算出し、これに所定ゲインを乗じた信号を出力する。以下、上述した読み出しにより得られた信号を、「分割信号」と呼ぶ。
その後、時刻T12でΦTXA(j)およびΦTXB(j)をHとし、PD421aの電荷に加えて、更にPD421bの電荷をFD領域423に転送する。このとき、2つのPD421a、421bの電荷を同じFD領域423に転送するので、2つのPD421a、421bの電荷が加算された信号(1画素分の光信号+ノイズ信号)を垂直信号線427に出力される。
続いて時刻T13で制御信号ΦTXA(j)とΦTXB(j)をLにした後、時刻T14で制御信号ΦTSがHになると、転送スイッチ430bがオン状態になり、垂直信号線427上の信号(1画素分の光信号+ノイズ信号)を蓄積容量部431bに転送する。
次に時刻T15で制御信号ΦTSがLにされ、蓄積容量部431bに1画素分の光信号+ノイズ信号が保持された後、時刻T16で行選択信号ΦS(j)をLにする。
この後、水平走査回路304の列選択信号ΦPHによって、第1画素列から最終画素列まで転送スイッチ432a、432bが順にHにされる。これにより、蓄積容量部431aのノイズ信号と、蓄積容量部431bの1画素分の光信号+ノイズ信号をそれぞれ異なる水平出力線で出力回路305に転送する。出力回路305では、この2つの水平出力線の差分(1画素分の光信号)を算出し、これに所定ゲインを乗じた信号を出力する。以下、上記読み出しにより得られた信号を、第1の加算信号と区別するために、「第2の加算信号」と呼ぶ。
このようにして読み出した第2の加算信号から、一方のPD421aに対応する分割信号を差し引くことで、他方のPD421bに対応する分割信号を得ることができる。このようにして得られた一対の分割信号を本実施形態では焦点検出に用いるため、「焦点検出用信号」と呼ぶ。そして、この焦点検出用信号はフォーカス信号処理部104に送られ、焦点検出用信号はフォーカス信号処理部104が公知の相関演算を行うことにより、信号間の位相差を算出する。なお、こうした一対の分割信号は、焦点検出以外では、被写体距離の測定などに用いることもできる。
なお、リセット、電荷の蓄積、および、信号の読み出しという一連の動作をPD21aに対して行った後、同様の動作をPD421bに対して行うことで、1回の電荷蓄積動作に対して2つのPD421a、421bの信号を独立に読み出すようにしてもよい。このようにして2回に分けて読み出したPD421a、421bの信号は、加算することで第2の加算信号を得ることができる。
なお、以上では、2つの光電変換部により構成される例を示しているが、これに限るものではなく、視差を有する信号を出力可能な複数の光電変換部で構成すれば良い。たとえば、図2(b)では、1つの画素に4つのPDが存在するような配置を示す。瞳分割PD22a、PD22b、PD22cおよびPD22dは、マイクロレンズ22に対応する。PD22a、PD22b、PD22cおよびPD22dには、夫々異なる位相の像が入射し、別々に信号を読み出すことが可能である。もしくは、状況に応じ、まずPD22a、PD22b、PD22cおよびPD22d信号を加算して読み出し、そしてPD22aとPD22bの信号を加算して読み出し、最後にPD22cとPD22dの信号を算出することも可能である。かくして、水平方向の位相差を算出することができる。または、まずPD22a、PD22b、PD22cおよびPD22dの信号を加算して読み出し、そしてPD22aとPD22cの信号を加算して読み出し、最後にPD22bとPD22dの信号を算出することも可能である。かくして、垂直方向の位相差を算出することができ、PDから得られた信号を位相差検出などのために使うことができる。
さらにPDの個数を増やすと、以上と似たような方法を適用すれば位相差検出などのための信号を得ることができる。簡単に説明すると、個数n1のPDの信号をまず加算して読み出し、そして個数n1のPDの中で、個数n2のPDの信号を加算して読み出す。ここで、n1>n2になるようにする。残りのPDの信号を算出することができ、合わせて位相差検出などのために使うことができる。
なお、上述したように、分割読み出し動作において、分割信号を読み出してから第2の加算信号を読み出す場合、信号を出力する動作を2回行うことになる。そのため、信号を出力する動作を1回だけしか行わない加算読み出し動作を行う行に比べて、リセット動作を行ってから読み出しが完了するまでの時間が長くなる。これにより、信号間の動作周波数が低下し、フリッカノイズが増加してしまう。
また、2つのPDで得られる信号を夫々独立に読み出す場合は、単一画素を2回に分けて読みだして加算することによって画像生成用の信号を得るので、読み出しノイズが2回重畳されることになってしまう。
<フレーム読み出し時の制御>
本実施形態では、撮像素子100から1フレーム分の信号を読み出す際の読み出し制御の1つとして、選択的駆動制御を行う。選択的駆動制御では、1フレームの読み出し時に、予め決められた行で分割読み出しを行って焦点検出用信号および第2の加算信号を取得し、それ以外の行においては加算読み出しを行って第1の加算信号を取得する。図7はその概念を示す図であり、一例として、予め決められた行おきに分割読み出しを行う場合を示している。このように、フレーム内で、分割読み出しと加算読み出しとを行単位で選択的に行うことで、フレーム内の任意の位置において位相差方式による焦点検出を行うことが可能になる(選択的位相差AF)。また、全画面にわたって分割読み出しを行う場合に比べて、信号の読み出しにかかる時間を短縮することができると共に、電力消費を抑えることができる。更に、第1の加算信号および第2の加算信号から、1フレーム分の画像を得ることができる。
なお、図7では、予め決められた行おきに分割読み出しを行う例を示したが、これに限られるものではない。例えば、画像信号から顔検出などの画像解析機能を用いたり、あるいは、ユーザからの指示に基づいて、合焦制御の対象とする領域を設定し、この合焦制御の対象とする領域に重畳する行を、分割読み出し動作を行う行として設定したりしてもよい。あるいは、行単位ではなく、合焦制御の対象とする領域と重畳する位置のみを、分割読み出し動作を行う領域として設定するようにしてもよい。
上述したように、この第1の加算信号および第2の加算信号は、CDS/AGC回路102でデジタル化されてからセンサ補正部103に送られ、感度不良、ショットノイズ、暗電流、および、列アンプの特性ばらつきなどに対する補正が行われる。なお、このCDS/AGC回路102では、信号の読み出し動作の違いに起因するノイズレベルの差異は解消されていない。そしてセンサ補正部103で補正された画像信号は、第1のNR処理部105に入力される。
<第1のNR処理部105での処理>
第1のNR処理部105では、制御部109から出力される加算読み出しと分割読み出しを区別する信号を受け取り、これに応じて、センサ補正部103から出力された画像信号に対してフィルタリング処理を行う。このフィルタリング処理を通じて信号レベルの補正を行い、加算読み出しと分割読み出しの違いに起因するノイズ成分の違いによる影響を抑圧することを図る。
この第1のNR処理部105の処理のフローチャートを図8に示す。
ステップS801では、フィルタリング処理で必要となる、着目画素およびフィルタリングでの参照画素の画像信号をセンサ補正部103の出力から取得し、ステップS802へ進む。参照画素は、例えば着目画素を中心としたN×N(Nは整数)画素の範囲に含まれる近傍画素である。
ステップS802では、制御部109から出力される信号によって、着目画素が、加算読み出しされたものか、分割読み出しされたものかを判断し、この判断結果に応じて、処理を切り替える。着目画素が分割読み出しされた画素である場合は、ステップS803へ進み、加算読み出しされた画素である場合は、ステップS805へ進む。
センサ補正部103から出力された画像信号に含まれる信号のうち、分割読み出しされた画素の信号は、加算読み出しされた画素の信号よりもノイズ成分が多く含まれている。したがって、ステップS803では、分割読み出しされた画素に対してのみ、フィルタリング処理を行うことで、分割読み出しした画素の信号に含まれるノイズレベルを加算読み出しされた画素と同程度まで低くする。そして、ステップS804へ進む。
ステップS804では、ステップS803でフィルタリング処理した着目画素の信号を出力し、処理は終了となる。
ステップS805では、着目画素が加算読み出しされた画素であるため、第1のNR処理部105ではこの着目画素に対してはフィルタリング処理を行わない。そのためセンサ補正部103から受け取った着目画素の信号をそのままの信号レベルで出力し、処理は終了となる。
次に、第1のNR処理部105でのフィルタリング処理について、図9を使用して説明する。
図9(a)は、入力された画像の一部を示しており、y1、y2、y4、y5で示した行は加算読み出しされた行を意味し、y3で示した行は分割読み出しされた行を意味している。また、各画素位置に記載されている数字は、その画素の信号レベルを示している。
図9(b)は、d22の位置を中心としたときのフィルタリング処理で参照する画素を示しており、この図では水平3画素、垂直3画素の領域内の合計9画素を参照して処理を行うことを示している。フィルタリング処理は、着目画素を中心として、周囲の参照画素と信号レベルの比較処理を行い、着目画素との信号レベルの差分絶対値が予め決められた閾値TH以下の信号レベルのみを使用した平均値処理を行っている。なお、閾値THを無限大にすることにより、比較処理を機能させなくすることもできる。フィルタリング処理を式で表すと以下のようになる。
Figure 2017126886
(式1)の中のvalue(dxy)は、x列目、y行目に位置する画素dxyの信号レベルを意味し、value(d22)は、着目画素である2列目、2行目に位置する画素d22の信号レベルを意味している。また、(式1)の中のSUM関数、COUNT関数は以下のようになる。
Figure 2017126886
(式2)の中のrefは参照画素の信号レベルを意味し、centerは着目画素の信号レベルを意味している。参照画素と着目画素との信号レベルの差分絶対値を閾値と比較し、SUM関数とCOUNT関数との出力を決める。
(式1)によって図9(a)の入力データに対して、フィルタリング処理時の閾値THを20とした場合の、フィルタリング処理を行った結果を図9(c)に示す。第1のNR処理部105では、y3が分割読み出しされた行であるため、(x1,y3)〜(x5,y3)の画素の信号に対して、上記フィルタリングを行い、分割読み出しされた行のノイズレベルを抑圧する。また、y1、y2、y4、y5で示した行は、加算読み出しされた行であるため、このようなフィルタリング処理は行わず、入力された信号をそのまま出力している。
なお、上記のフィルタリング処理は一例であり、上記以外、εフィルタのような処理手段を用いてノイズレベルを抑圧することも可能である。
以下では、参照範囲を水平、垂直ともに3画素の場合のεフィルタの例を示す。必要に応じ、画素数を変更することも可能である。
εフィルタで参照する画素を図9(b)で示したものとし、フィルタリング時のフィルタ係数を図9(d)で示したものにした場合、εフィルタを式で示すと以下のようになる。
Figure 2017126886
(式3)の中のvalue(dxy)は、(式1)と同様に、x列目、y行目に位置する画素dxyの信号レベルを意味している。関数eps(x)のグラフを図9(e)に示す。εフィルタでは、着目画素と参照画素の差分値をε関数eps(x)で処理させて変動させており、差分が一定値以上の場合は、その画素のフィルタリングへの寄与率を低下させる。式3では、差分が一定値以上の場合は、フィルタ係数axyに乗算する値を小さくしている。なお、このε関数は一例であり、差分値を減衰させる直線の傾きを変更しても良い。
フィルタリングのフィルタ係数を図9(f)に示すものとし、εの値を15とした場合の、εフィルタのフィルタリング結果を図9(g)に示す。
εフィルタを使用した場合も、y3が分割読み出しされた行であるため、(x1,y3)〜(x5,y3)の画素の信号に対して、上記フィルタリング処理を行い、分割読み出しされた行のノイズレベルを抑圧する。また、y1,y2,y4,y5で示した行は、加算読み出しされた行であるため、フィルタリング処理は行わず、入力された信号をそのまま出力する。
このように、第1のNR処理部105では、分割読み出しすることによって、加算読み出しの行よりノイズが多くなっている行のみに対してフィルタリング処理を行う。その際、抑圧後のノイズレベルが、加算読み出しをした行のノイズレベルに近くなるように調整する必要がある。そのため、フィルタリングで参照する画素数、フィルタリングの閾値の調整を行った上で、フィルタリング処理を行う。その際、加算読み出しした行のノイズレベルが高いほど、フィルタリングで参照する画素数を増やし、フィルタリングの閾値を大きくするという調整の両方または、いずれか一方を行うことにより、抑圧を行った後のノイズレベルの調整を行う。
さらにεフィルタを使用した場合は、フィルタ係数を調整して、フィルタ特性を変更することによっても、抑圧度合いの調整を行うことができる。
また、第1のNR処理部105が分割読み出しをした行に対してのみフィルタリング処理を行うことにより、その後段に位置する信号処理部106は、読み出しの違いによるノイズレベルの差異を考慮する必要がなくなる。つまり、信号処理部106での処理の手法が、瞳分割が全面に配置され、加算読み出しと分割読み出しとを選択的使用するという技術が導入される前に使用されていたノイズ抑圧処理の手法を引き続き使用できる。かくして、第1のNR処理部105を新たに設けることにより、それよりも後段に配置された回路に対する仕様変更が不要となるというメリットが得られる。
なお、以上の記載は、フィルタリングの一例であり、本発明は、以上のフィルタリングに関する記載に限定されるべきでない。
<第2のNR処理部1061での処理>
第2のNR処理部1061では、加算読み出しをした画素なのか、それとも分割読み出しをした画素なのかに関係なく、第1のNR処理部105から出力された画像信号全体に対して、フィルタリング等を使用してノイズ抑圧処理を行う。
第2のNR処理部1061でのフィルタリング処理の方法自体は、第1のNR処理部105で使用しているフィルタリング処理と同じ方法で構わない。そのため、詳しい説明を省略する。
ただし、上述したように、第1のNR処理部105が分割読み出しされた行に対してフィルタリング処理を行うのに対して、第2のNR処理部1061は、加算読み出しされた行、および、加算読み出しされた行と同等のレベルにまでノイズレベルが抑圧された行に対して処理を行う。そのため、第2のNR処理部1061は、第1のNR処理部105で処理を行う画素よりもノイズレベルが低い画素に対して処理を行うことになる。従って、第2のNR処理部1061で設定される閾値の方を、第1のNR処理部105で設定される閾値よりも小さくすることが好ましい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第2のNR処理部1061の処理が第1の実施形態と異なる。それ以外のPD読み出し方法、画像処理装置の構成、フレーム読み出し時の処理や第1のNR処理部105の処理は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図10は、第2の実施形態における第2のNR処理部1061の概略構成を示すブロック図である。
第2のNR処理部1061は、第1のNR処理部105から出力された画像信号を、まずメモリ1003に保存する。
さらに、第1のNR処理部105から出力された画像信号に対して、LPF(ローパスフィルタ)処理部1011でLPF処理を行い、縮小処理部1012で画像信号の縮小処理を行い、縮小された画像信号をメモリ1013に保存する。
さらに、縮小処理部1012で出力される画像信号に対して、LPF処理部1021でLPF処理を行い、縮小処理部1022で画像信号の縮小処理を行い、縮小された画像信号をメモリ1023に保存する。
LPF処理部1011およびLPF処理部1021では、縮小処理による画像の折り返しの抑圧などのために、帯域制限フィルタ処理を行う。この帯域制限フィルタは例えば垂直方向にLPF処理を行った後に、水平方向にもLPF処理を行い、高周波の振幅を低減する。
縮小処理部1012および縮小処理部1022では、LPF処理部1011およびLPF処理部1021で出力された帯域制限された画像信号に対して、縮小処理を行う。縮小処理は、例えば入力された画像信号を水平、垂直それぞれ1画素間引いた画像を出力することによって、入力画像信号に対して水平、垂直が半分の大きさとなった画像信号を作成して、出力を行い、その出力をそれぞれメモリ1013、メモリ1023に一時的に保存する。
フィルタリング処理部1004、およびフィルタリング処理部1014、フィルタリング処理部1024では、それぞれメモリ1003、メモリ1013、メモリ1023から画像信号を読み出す。そして、読み出した画像信号に対して、それぞれの画像信号の周波数帯域に応じたノイズを抑圧するためのフィルタリング処理を行う。
フィルタリング処理は、着目画素を中心として、周囲の画素の信号値との比較を行い、着目画素の信号値との差分が閾値以下のもののみを使用した平均値処理である。なお、このフィルタリング処理は一例であり、εフィルタやバイラテラルフィルタ等、ノイズ成分を抑圧するフィルタリング処理であれば良い。
次に、拡大処理部1026では、フィルタリング処理部1024で出力された画像信号に対して、拡大処理を行った画像を出力する。拡大処理は、バイリニア補間等で補間処理を行うことにより、縮小処理部1022で縮小処理を行う前の画像の大きさになるように、画像を拡大する。
次に、合成処理部1015では、フィルタリング処理部1014の出力画像信号と、拡大処理部1026の出力画像信号の線形合成処理を行う。合成処理部1015では、フィルタリング処理部1014から出力された画像信号から、画像の平坦度合いを検出し、線形合成処理を行うときの合成比率を適応的に制御する。画像の平坦度合いが高い場合は、拡大処理部1026から出力される画像信号の比率が高くなるように合成比率を調整し、平坦度合いが低い場合は、フィルタリング処理部1014から出力される画像信号の比率が高くなるように合成比率を調整する。
拡大処理部1026から出力された画像信号は、フィルタリング処理部1014で出力される画像信号よりも、ノイズの抑圧効果が高い画像信号となる。しかし、逆にエッジ部分に関してはフィルタリング処理部1014で出力される画像信号よりも解像感が低下してしまう。そのため、合成処理部1015で平坦度合いを検出して線形合成する際の合成比率を調整することにより、平坦部はノイズ抑圧効果が高く、エッジ部は解像感が高い画像を作成することができる。
次に、拡大処理部1016では、合成処理部1015で出力された画像信号に対して、拡大処理を行った画像を出力する。拡大処理は、バイリニア補間等で補間処理を行うことにより、縮小処理部1012で縮小処理を行う前の画像の大きさになるように、画像を拡大する。
次に、合成処理部1005では、フィルタリング処理部1004の出力画像信号と、拡大処理部1016の出力画像信号の線形合成処理を行う。合成処理部1005の処理の内容については、合成処理部1015と同様であるため、説明は省く。
このように、第2のNR処理部1061では、縮小画像に対してフィルタリング処理を行い、拡大後に合成処理を行うことにより、平坦部のノイズの抑圧効果を高めながら、エッジの解像感を維持したNR処理を行う。
なお、本実施形態では縮小処理を2回行う構成を示しているが、この回数に関してはこの限りでなく、縮小処理の回数を変更してもよい。また、フィルタリング処理部1004、1014および1024は必須ではなく、省略してもよい。元の画像信号に対して、周波数を低くした画像信号を合成するだけでも、ノイズの抑圧効果は得られるためである。
以上説明したように、本実施形態では、第2のNR処理部1061で垂直方向にLPF処理を行う前に、第1のNR処理部105がフィルタリング処理を行う。もし第1のNR処理部105によるフィルタリング処理が無ければ、LPF処理を行うことによって、分割読み出しされた行の信号に含まれるノイズ成分の影響が、分割読み出しされた行以外に広がってしまう。本実施形態では、第2のNR処理部1061よりも前段で、第1のNR処理部105が分割読み出しされた行に対してのみフィルタリング処理を行うことで、第2のNR処理部1061は、加算読み出しされた画素か分割読み出しされた画素かを気にすることなく、LPF処理を行うことができる。
なお、第1および第2の実施形態では、第1のNR処理部105の処理位置は、センサ補正部103よりも後になっているが、これに限られるものではなく、その処理内容に応じて順序が入れ替わってもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、制御部109は、第1および第2の実施形態で説明した、行単位で読み出し動作を切り替えるモードと、画素部301の有効領域301aのすべての画素において、分割読み出しを行うモードとを切り替えることができる。一部の領域に対してのみ分割読み出しを行った場合のほうが、すべての領域に対して分割読み出しを行った場合よりも処理が高速化できる。反対に、すべての領域に対して分割読み出しを行った場合には、すべての領域から焦点検出用の信号が得られるため、距離情報を考慮した画像処理(例えば、ぼかし処理)を効果的に行うことができる。そのため、処理速度が要求される動画撮影モードや高速連写撮影モードにおいては一部の領域に対してのみ分割読み出しを行い、それ以外の撮影モード(例えば、静止画撮影モード)ではすべての領域に対して分割読み出しを行うようにすることが考えられる。
制御部109は、静止画撮影モードが選択されると、画素部301の有効領域301aのすべての画素において分割読み出しを行うように制御し、かつ、第1のNR処理部105によるフィルタリング処理を停止する。センサ補正部103からの画像信号が、第1のNR処理部105を介さずに信号処理部106に入るように構成しても良いし、第1のNR処理部105に入力された画像信号がそのまま出力されるように、第1のNR処理部105の内部にパスを設けても良い。
ただし、分割読み出しで読み出した画素の信号のノイズレベルは加算読み出しで読み出した信号のノイズレベルより高いため、信号処理部106に入力される画像信号に含まれるノイズレベルは第1の実施形態よりも高くなる。そのため、ノイズレベルに応じて、フィルタリングの調整を適宜行ったり、LPF処理部1011やLPF処理部1021の遮断周波数を適宜に調整したりして、補正のレベルを調整する必要がある。以上の調整により、分割読み出しで読み出した信号に適するノイズ抑圧処理ができるようにする。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し作動させる処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像素子
102 CDS/AGC回路
103 センサ補正部
105 第1のNR処理部
106 信号処理部
1061 第2のNR処理部
107 表示部
108 記録部
109 制御部
110 操作部
111 タイミングジェネレータ
20 画素
21、22 マイクロレンズ
21a、21b、22a、22b、22c、22d 光電変換部(PD)
301 画素部
301a 有効領域
301b 垂直オプティカルブラック(OB)領域
301c 水平オプティカルブラック(OB)領域
302 垂直走査回路
303 読み出し回路
304 水平走査回路
305 出力回路

Claims (22)

  1. 1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する、複数の画素を備えた撮像素子と、
    前記撮像素子の第1の領域に含まれる画素に対して、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の読み出し動作を行い、前記第1の領域とは異なる第2の領域に含まれる画素に対して、前記第1の読み出し動作とは異なる、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の読み出し動作を行う読み出し手段と、
    前記読み出し手段で読み出された信号に対して、信号レベルの補正を行う第1の信号処理手段と、を有し、
    前記第1の信号処理手段は、前記第1の領域から取得した信号に対して前記補正を行い、前記第2の領域から取得した信号に対しては前記補正を行わないことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の信号処理手段は、前記補正の処理対象となる着目画素の信号レベルを、前記着目画素の近傍画素の信号レベルに基づいて補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の信号処理手段は、前記着目画素の信号レベルと前記近傍画素の信号レベルとの差分を算出し、前記差分が予め定められた閾値より小さい値となる前記近傍画素の信号レベルを用いて、前記着目画素の信号レベルの補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の信号処理手段は、前記着目画素の信号に含まれるノイズレベルが高いほど、前記着目画素の信号レベルと比較する前記近傍画素の数を多くすることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の信号処理手段は、前記着目画素の信号に含まれるノイズレベルが高いほど、前記閾値を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の信号処理手段は、前記着目画素の信号にノイズ抑圧処理を行うことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の読み出し動作によって読み出された信号に含まれるノイズレベルが、前記第2の読み出し動作によって読み出された信号に含まれるノイズレベルよりも高いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の信号処理手段による前記信号レベルの補正が行われた後の、第1の読み出し動作によって読み出された信号に含まれるノイズレベルが、前記第1の信号処理手段による前記信号レベルの補正が行われる前の、第1の読み出し動作によって読み出された信号に含まれるノイズレベルよりも、前記第2の読み出し動作によって読み出された信号に含まれるノイズレベルに近いことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の信号処理手段が補正を行った後の前記第1の領域から取得した信号と、前記第2の領域から取得した信号に対して、補正を行う第2の信号処理手段を有することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第2の信号処理手段は、前記着目画素の信号レベルを、前記着目画素の近傍画素の信号レベルに基づいて補正することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記第2の信号処理手段は、前記着目画素の信号にノイズ抑圧処理を行うことを特徴とする請求項9または10に記載の撮像装置。
  12. 前記第2の信号処理手段は、前記着目画素の信号にローパスフィルタによる処理を行うことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1の読み出し動作は、前記第1の領域における画素が有する複数の光電変換部に蓄積された電荷に応じた信号を、複数に分けて読み出す動作であり、前記複数の光電変換部のうちの所定の光電変換部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の動作と、前記所定の光電変換部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出さずに、前記所定の光電変換部とは異なる光電変換部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の動作を含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記第2の読み出し動作は、前記第2の領域における画素が有する複数の光電変換部に蓄積された電荷に応じた信号を加算して読み出す動作であることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記読み出し手段は、前記第1の読み出し動作を行う前記第1の領域と、前記第2の読み出し動作を行う第2の領域を、行単位で設定することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記読み出し手段は、前記第1の読み出し動作を行う前記第1の領域の位置と、前記第2の読み出し動作を行う第2の領域の位置を変更することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 被写体の焦点を検出するための焦点検出領域を設定する設定手段を有し、
    前記焦点検出領域の位置に応じて、前記第1の領域と第2の領域との位置を変更することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記読み出し手段は、前記第1の領域に含まれる画素に対して前記第1の読み出し動作を行い、前記第2の領域に含まれる画素に対して第2の読み出し動作を行うモードと、前記第1の領域と前記第2の領域に含まれる画素に対して前記第2の読み出し動作を行うモードを設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記読み出し手段が、前記第1の領域と前記第2の領域に含まれる画素に対して前記第2の読み出し動作を行った場合には、
    前記第1の信号処理手段は、前記補正を行わないことを特徴とする請求項18に記載の撮像装置。
  20. 前記読み出し手段は、前記第1の領域に含まれる画素に対して前記第1の読み出し動作を行い、前記第2の領域に含まれる画素に対して第2の読み出し動作を行うモードと、前記第1の領域と前記第2の領域に含まれる画素に対して前記第2の読み出し動作を行うモードを設定することが可能であり、
    前記第2の信号処理手段は、前記読み出し手段が、前記第1の領域と前記第2の領域に含まれる画素に対して前記第2の読み出し動作を行った場合と、前記第1の領域に含まれる画素に対して前記第1の読み出し動作を行い、前記第2の領域に含まれる画素に対して第2の読み出し動作を行った場合とで、前記補正のレベルを変更することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  21. 1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する、複数の画素を備えた撮像素子と、
    前記撮像素子の第1の領域に含まれる画素に対して、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の読み出し動作を行い、前記第1の領域とは異なる第2の領域に含まれる画素に対して、前記第1の読み出し動作とは異なる、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の読み出し動作を行う読み出し手段と、
    前記読み出し手段で読み出された信号に対し、信号レベルの補正を行う第1の信号処理部と、を有する撮像装置において、
    前記第1の信号処理手段は、前記第1の領域から取得した信号に対して前記補正を行うステップを含み、
    前記第1の信号処理手段は、前記第2の領域から取得した信号に対して前記補正を行わないことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  22. 1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する、複数の画素を備えた撮像素子と、
    前記撮像素子の第1の領域に含まれる画素に対して、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第1の読み出し動作を行い、前記第1の領域とは異なる第2の領域に含まれる画素に対して、前記第1の読み出し動作とは異なる、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す第2の読み出し動作を行う読み出し手段と、
    前記読み出し手段で読み出された信号に対し、信号レベルの補正を行う第1の信号処理部と、を有する撮像装置のコンピュータを作動させるプログラムにおいて、
    前記第1の信号処理手段は、前記第1の領域から取得した信号に対して前記補正を行うステップを含み、
    前記第1の信号処理手段は、前記第2の領域から取得した信号に対して前記補正を行わないことを特徴とするプログラム。
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